JP2010147076A - 光マトリックスデバイスの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】アクティブマトリックス基板を備えるX線平面検出器や画像表示装置において、ゲート線およびデータ線の交差部における短絡(ショート)不良を低減する。
【解決手段】
ゲート線とデータ線の層間絶縁膜を2層構造とし、1層面および2層目の絶縁膜を光または熱硬化により絶縁膜を形成する流動性の絶縁体を用いて形成する。1層目の絶縁膜を形成する流動性絶縁体を予備硬化させる。次に、予備硬化された絶縁膜1上に2層目の絶縁膜を形成する流動性絶縁体を塗布することで、1層目の絶縁膜にピンホールが発生しても、このピンホールを2層目の流動性絶縁体で穴埋めすることができる。また、1層目と2層目の流動性絶縁体の本硬化を一括して行うことでスループットを向上しつつ、ゲート線およびデータ線の交差部における短絡(ショート)不良を低減することができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、テレビやパーソナルコンピュータのモニタとして用いられる薄型画像表示装置、もしくは医療分野や産業分野などに用いられる放射線撮像装置に備わる放射線検出器など、受光素子または表示素子を二次元マトリックス状に配列した構造を有する光マトリックスデバイスの製造方法に関するものである。
近年、薄膜トランジスタ(TFT)等で形成されるアクティブ素子とコンデンサとを備えた受光素子または表示素子を二次元マトリックス状に配列した光マトリックスデバイスが汎用されている。これらを大別すると、受光素子で構成されたデバイスと表示素子で構成されたデバイスとに分けられる。受光素子としては、光撮像センサや、医療分野または産業分野などで用いられる放射線撮像センサなどがある。表示素子としては、テレビやパーソナルコンピュータのモニタとして用いられる透過光の強度を調節する素子を備えた液晶型や発光素子を備えたEL型などの画像ディスプレイがある。どちらのデバイスも、光に関する素子を備えた光マトリックスデバイスである。ここで光とは、赤外線、可視光線、紫外線、放射線(X線)、γ線等をいう。
上述した光マトリックスデバイスの中でも、受光素子を備えた光マトリックスデバイスとしてのX線平面検出器(FPD)を例に採って説明する。X線平面検出器は、X線を検出するX線検出素子が2次元マトリックス状に配列されている。X線検出素子内には、X線に感応する半導体層などのX線変換層を備えており、X線をX線変換層によりキャリア(電荷信号)に変換し、その変換されたキャリアを読み出すことでX線を検出する。X線に感応する半導体層としては非晶質のa−Se(アモルファスセレン)膜などが用いられる。
X線変換層で生成されたキャリアにより、2次元マトリックス状に配列されたコンデンサに電荷信号が所定時間分だけ蓄積される。その後、ゲート駆動回路からゲート線を介して送られるゲート電圧により薄膜トランジスタがスイッチング作用をして、コンデンサに蓄積された電荷が、データ配線を介して、電荷電圧変換部で電圧信号に変換され、X線検出信号として外部に読み出される。
上述したように、X線平面検出器や薄型画像ディスプレイに備えられている光マトリックスデバイスは、データ線を介してデータの書き込みまたは読み込みを行い、ゲート線を介して薄膜トランジスタのゲート電極にゲート電圧を送ることでスイッチング作用を行っている。
この、データ線とゲート線の交差部における層間絶縁膜にピンホールが発生すると、データ線とゲート線が短絡(ショート)不良を起こしてしまい、薄膜トランジスタのスイッチング作用が機能しなくなったり、データの書き込みまたは読み込みにノイズが発生する問題が生じた。
この問題を解決するために、特許文献1には、液晶表示装置におけるデータ線(ソース線)およびゲート線の形成方法において、フォトレジスト法及びスパッタリング法またはCVD法によりデータ線とゲート線間を多層構造とすることが開示されている。また、特許文献2には、データ線とゲート線間の層間絶縁膜をフォトレジスト法及びCVD法を用いて2層構造とすることで、層間絶縁膜の膜厚を厚くすることが開示されている。
特開平05−027266号公報 特開2002−094071号公報
しかしながら、フォトリソグラフィ法とスパッタリング法又はCVD法を用いて、ゲート線とデータ線との層間絶縁膜を形成するためには、層間絶縁膜形成用のマスクを用意しなければならず煩雑であった。さらには、絶縁膜を1層ずつ形成しなければならないので効率が悪く、製造コストのかかるものであった。また、特許文献1のようにゲート線を陽極酸化法にて絶縁体を形成する場合、配線材料としてTa(タンタル)を用いなければならないが、Taは希少金属(レアメタル)であり、その価格は非常に高価である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、印刷法により短絡不良のない絶縁膜を形成する光マトリックスデバイスの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、光に関する素子を2次元マトリックス状に配列して構成された光マトリックスデバイスの製造方法であって、流動性の絶縁体を塗布して第1絶縁膜を形成する第1絶縁膜塗布ステップと、前記第1絶縁膜の標準硬化エネルギーよりも低いエネルギーを前記第1絶縁膜に与えて予備硬化させる予備硬化ステップと、予備硬化された前記第1絶縁膜上に流動性の絶縁体を印刷法により塗布して第2絶縁膜を形成する第2絶縁膜塗布ステップと、前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜を硬化させる本硬化ステップとを備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、流動性の絶縁体を塗布して形成した第1絶縁膜に、本来硬化形成するのに必要な標準硬化エネルギーよりも低いエネルギーを与えて予備硬化させることで第1絶縁膜上に不可避的なピンホールを生じさせるとともに、絶縁体の流動性をなくすことで仮固定する。次に、予備硬化された第1絶縁膜上に、印刷法により第1絶縁膜上に流動性絶縁体を塗布して第2絶縁膜を形成するので、第1絶縁膜に発生したピンホールを流動性絶縁体が穴埋めをする。そして、第1絶縁膜と第2絶縁膜とを本来の標準硬化エネルギーを与えて本硬化することで、2層構造の絶縁膜を得ることができる。仮に、第2絶縁膜においてピンホールが生じても、第1絶縁膜でピンホールは中断するので、第1絶縁膜および第2絶縁膜を貫通するピンホールは生じ得ない。これより、第1絶縁膜および第2絶縁膜で構成された絶縁膜を流れる漏れ電流値を抑制することができ、漏れ電流が引き起こす絶縁破壊による耐電圧低下も防ぐことができ、さらには、短絡(ショート)不良を低減することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光マトリックスデバイスの製造方法であって、前記印刷法がインクジェット法であることを特徴とする。
上記構成によれば、第2絶縁膜を形成する印刷法がインクジェット法であるので、局所的に第2絶縁膜を形成することができる。スパッタリング法やCVD法と異なってマスクを必要としないので、スループット向上を図ることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の光マトリックスデバイスの製造方法において、前記第1絶縁膜と前記第2絶縁膜とは同じ種類の絶縁膜であることを特徴とする。
上記構成によれば、第1絶縁膜と第2絶縁膜との流動性絶縁体を同じ種類のものとすることで、本硬化する条件を同一の条件とすることができる。また、第1絶縁膜と第2絶縁膜との2層構造で形成された絶縁膜の性質を均一なものとすることができる。これより、安定した光マトリックスデバイスを製造することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3いずれか1つに記載の光マトリックスデバイスの製造方法において、前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜を形成する流動性の絶縁体は、加熱または光の照射によって硬化する有機化合物であることを特徴とする。
上記構成によれば、第1絶縁膜および第2絶縁膜を形成する流動性絶縁体が、加熱または光の照射により硬化される有機化合物であるので、簡易に柔軟性のある第1絶縁膜および第2絶縁膜を形成することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の光マトリックスデバイスの製造方法において、前記第2絶縁膜塗布ステップを実施する印刷器には、前記第1絶縁膜を予備硬化させるエネルギー供給手段が備えられていることを特徴とする。
上記構成によれば、第1絶縁膜の予備硬化を印刷器の印刷台上で実施できるので、第1絶縁膜の予備硬化を行いながら、第2絶縁膜の印刷形成をすることもできる。これより、スループットを向上することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の光マトリックスデバイスの製造方法において、前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜を形成する流動性の絶縁体は加熱によって硬化する有機化合物であり、前記予備硬化ステップを前記印刷器の印刷台を昇温することで行うことを特徴とする。
上記構成によれば、第1絶縁膜および第2絶縁膜を形成する流動性の絶縁体が加熱によって硬化する有機化合物なので、印刷器の印刷台を昇温することで第1絶縁膜の予備硬化を実施することができる。これより、昇温された印刷台により第1絶縁膜の予備硬化を行いながら、第2絶縁膜の印刷形成をすることもできるので、スループットを向上することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6いずれか1つに記載の光マトリックスデバイスの製造方法において、前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜は、アクティブマトリックス基板のゲート線とデータ線との間の層間絶縁膜であることを特徴とする。
上記構成によれば、第1絶縁膜および第2絶縁膜をアクティブマトリックス基板のゲート線とデータ線との層間絶縁膜として形成することで、ゲート線とデータ線との短絡不良を低減することができる。これより、安定動作するアクティブマトリックス基板を製造することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1から6いずれか1つに記載の光マトリックスデバイスの製造方法において、前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜は、パッシベーション膜であることを特徴とする。
上記構成によれば、第1絶縁膜および第2絶縁膜をアクティブマトリックス基板のパッシベーション膜として形成することで、ピンホールの無いパッシベーション膜を形成することができる。これより、アクティブマトリックス基板の半導体膜の耐環境性を向上することができる。
請求項9に記載の発明は、請求項1から8いずれか1つに記載の光マトリックスデバイスの製造方法において、前記光マトリックスデバイスが光検出器であることを特徴とする。
上記構成によれば、配線間の短絡不良がなく、ノイズの低減された光検出器を製作することができる。
請求項10に記載の発明は、請求項1から8いずれか1つに記載の光マトリックスデバイスの製造方法において、前記光マトリックスデバイスが画像表示装置であることを特徴とする光マトリックスデバイスの製造方法。
上記構成によれば、配線間の短絡不良がなく、ノイズの低減された画像表示装置を製造することができる。
この発明に係る光マトリックスデバイスの製造方法によれば、印刷法により短絡不良のない絶縁膜を形成する光マトリックスデバイスの製造方法を提供することができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施例1を説明する。
図1は実施例に係るX線平面検出器の平面視した構成図であり、図2はX線平面検出器の1画素を側面視した縦断面図であり、図3はX線平面検出器の1画素当たりの等価回路を示す回路図である。本実施例では、光マトリックスデバイスとしてX線平面検出器(以下FPDと称す)を例に採って説明する。
<X線平面検出器>
図1に示すように、FPD1の回路構成は、X線をキャリア(電子−正孔対)に変換するX線変換層としての半導体層2と、半導体層2にて生成されたキャリアから誘起される電荷を蓄積するコンデンサ3と、コンデンサ3とデータ線4との間でゲート電圧信号によりスイッチング作用をする薄膜トランジスタ5と、薄膜トランジスタ5へゲート線6を介してゲート電圧信号を送るゲート駆動回路7と、コンデンサ3からデータ線4へ読み込まれた電荷信号を電圧信号へ変換する電荷電圧変換部8と、電荷電圧変換部8から出力される電圧信号を収集して1つに出力するマルチプレクサ9とを備える。FPD1は本発明における光マトリックスデバイスに相当する。
また、X線検出素子DUは、図2に示すように、絶縁基板10上に形成されたTFT5とコンデンサ3と半導体層2とを備える。TFT5は、データ線4、ゲート線6、絶縁膜11、ゲートチャネル12、および容量電極13とで構成される。データ線4は薄膜トランジスタ5のドレイン電極でもあり、容量電極13は薄膜トランジスタ5のソース電極でもある。絶縁基板10のX線入射側にゲート線6とグランド線(GND線)14とが積層され、絶縁膜11を挟んでさらにゲートチャネル12がゲート線6と対向して積層される。ゲートチャネル12の両端には、それぞれデータ線4と容量電極13が一部重なって積層される。コンデンサ3は、グランド線14、絶縁膜11、および容量電極13とで構成される。また、絶縁膜15が、絶縁膜11、ゲートチャネル12、データ線4、容量電極13上に積層されている。このようにFPDの1画素は1個のX線検出素子DUで構成されている。X線検出素子DUは本発明における光に関する素子に相当する。
容量電極13の上には画素電極16が積層され、画素電極16の上にはさらに、半導体層2が積層される。また、絶縁膜15が絶縁膜11、ゲートチャネル12、データ線4、容量電極13上に積層され、絶縁膜17が画素電極16の周囲に積層される。半導体層2の上には共通電極18が積層される。また、コンデンサ3、データ線4、TFT5、ゲート線6、絶縁基板10、絶縁膜11、ゲートチャネル12、容量電極13、グランド線14とでアクティブマトリックス基板20を構成する。
このように、FPD1には、TFT5を備えるX線検出素子DUを縦・横式2次元マトリクス状に多数個配列して形成されたX線検出部DXを備えている。図1においては、説明を簡略化するためにX線検出素子DUが縦・横に3個×3個配置されているが、実際は例えば、1024個×1024個ほど配置されている。
図3に示すように、バイアス電源21よりバイアス電圧を共通電極18に印加した状態で被検体にX線を照射して放射線撮像を行うと、被検体を透過した放射線像が半導体層2上に投影されて、像の濃淡に比例したキャリアが半導体層2内に発生する。半導体層2で変換されたキャリアはコンデンサ3に電荷を誘起して、コンデンサ3に電荷が蓄積される。
次に、ゲート線6の電圧を正電圧に印加することで各X線検出素子DUが行単位で選択され、選択された行のTFT5のゲートがONされる。そして、薄膜トランジスタ5がONされるまでコンデンサ3に暫定的に蓄積されて記憶された電荷を電荷信号として、薄膜トランジスタ5を介してデータ線4に読み出す。各データ線4に読み出された電荷信号を電荷電圧変換部8で電圧信号へ変換して、マルチプレクサ9で1つの電圧信号にまとめて出力する。出力された電圧信号をA/D変換器(図示省略)でデジタル化してX線検出信号として出力する。以上の様にして、半導体層2でX線から変換された電気信号をX線検出信号として取り出すことができる。
次に、実施例1におけるFPDの製造方法について、図4〜図13を参照して説明する。図4はFPDの配線および絶縁膜等を形成する基板印刷器の概略斜視図であり、図5は基板印刷器のヘッドを示す縦断図であり、図6は、FPDの製造工程の流れを示すフローチャートであり、図7(a)〜図12(a)は、FPDの製造工程を示す概略平面図であり、図7(b)〜図12(b)は、図7(a)〜図12(a)のA−A矢視断面図であり、図7(c)〜図12(c)は、図7(a)〜図12(a)のB−B矢視断面図であり、図13はFPD1の製造工程を示す縦断面図である。
<基板印刷器>
基板印刷器22は、図4に示すように、インクジェットノズル23を備えた支持アーム24と、インクジェットノズル23と対向して配置された絶縁基板10を支持する基板支持テーブル25と、基板支持テーブル25をX方向へ移動させるX方向テーブル駆動機構26と、基板支持テーブル25をY方向へ移動させるY方向テーブル駆動機構27とから構成される。また基板支持テーブル25の内部には基板支持テーブル25を加熱する加熱器19が備えられている。加熱器は例えば電熱ヒータ、ホットプレート等が挙げられ、基板支持テーブル25の表面温度により加熱器19の出力を調節できる構成である。基板印刷器22は本発明における印刷器に相当し、基板支持テーブル25は本発明における印刷台に相当し、基板支持テーブル25の内部に備わる加熱器は本発明におけるエネルギー供給手段に相当する。
実施例1におけるインクジェットノズル23内に貯留されているインクおよびインクジェットノズル23から射出される液滴28(インク)とは、半導体、絶縁体、または導電性微粒子が有機溶媒にて溶解または分散され、溶液状態またはコロイド状態になっているものをいう。絶縁体と有機溶媒とで構成された液滴28は本発明における流動性の絶縁体に相当する。
図5に示すように、実施例1のインクジェットノズル23はピエゾ型を採用している。インクジェットノズル23の上部には一対の電極29に挟まれた圧電素子(ピエゾ素子)30が備えられている。この電極29に圧電パルスがかけられて通電すると圧電素子30が下側に反り返るとともにインクタンク31の上部も下側に反り返り、インクタンク31の容積が減少してインクタンク31内のインクの圧力が上昇する。これより、インクタンク31内の減少した容積分に相当するインクがインクジェットノズル23の先端から液滴28として一滴射出される。液滴28の大きさはインクジェットノズル23の先端部の形状により決められるが、本実施例では直径が1μm以上100μm以下に設定している。そして、圧電パルスがゼロになると、圧電素子30とインクタンク31の上部がもとの状態に戻るので、インクがインクタンク31内に補充される。
また、本実施例ではインクジェットノズルとしてピエゾ型を採用したが、他の方式のピエゾ型でもよいし、サーマル型を採用してもよい。サーマル型の場合、インクが熱によって硬化しないように印加時間を調整する必要がある。
次に、図6のフローチャートを参照しながら、FPD1の製造工程を順に説明する。
(ステップS1)ゲート線・グランド線形成
まず、図7(a)〜(c)に示すように、絶縁基板10の面上に基板印刷器22を用いてインクジェット法によりゲート線4およびグランド線(GND線)14を積層形成する。絶縁基板10は、ガラス基板またはポリイミド等が好ましい。
(ステップS2)第1絶縁膜形成
次に、図8(a)〜(c)に示すように、ゲート線6およびグランド線14を覆うように絶縁基板10上に絶縁膜11をインクジェット法により塗布して積層形成する。絶縁膜11は本発明における第1絶縁膜に相当し、ステップS2は本発明における第1絶縁膜塗布ステップに相当する。
(ステップS3)第1絶縁膜予備硬化
次に、基板支持テーブル25の内部に備えられた加熱器より、絶縁基板10を介して絶縁膜11を加熱する。一例として、40℃で1分加熱する。これより、絶縁膜11が予備硬化されるので横流れ等を生じない。また、予備硬化することでピンホールが生じ得る箇所にピンホールが生じる。予備硬化時間は液滴28の溶媒が揮発する程度でよいので、後のステップで本硬化する際の硬化時間の1/30以上の時間とすることが望ましい。また、予備硬化を行っている間は、印刷塗布を待機させておく必要はない。つまり、予備硬化を行いながら、隣接する絶縁膜11を印刷塗布することができるので、効率よく絶縁膜11を形成することができる。加熱器が基板支持テーブル全体を加熱する場合、予備硬化しながら印刷塗布を行うと、先に印刷形成した絶縁膜11の加熱硬化時間よりも長く加熱してしまう場合もあるが、これは特に支障はない。ステップS3は本発明における予備硬化ステップに相当する。
(ステップS4)第2絶縁膜形成
次に、図9(a)〜(c)に示すように、絶縁膜11を介してゲート線6上の所定の領域に絶縁膜32をインクジェット法により塗布して積層形成する。ここで、絶縁膜32が形成される所定の領域とは、ゲート線6とデータ線4とが交差する領域のことをいう。絶縁膜32は本発明における第2絶縁膜に相当し、ステップS4は本発明における第2絶縁膜塗布ステップに相当する。
(ステップS5)第2絶縁膜予備硬化
次に、基板支持テーブル25の内部に備えられた加熱器より、絶縁基板10を介して絶縁膜32を加熱する。一例として、40℃で1分加熱する。これより、絶縁膜32が予備硬化されるので横流れ等を生じない。予備硬化時間は後のステップで本硬化する際の硬化時間の1/30以上の時間とすることが望ましい。
(ステップS6)絶縁膜本硬化
次に、絶縁膜11および絶縁膜32を本硬化するために、乾燥炉にて230℃で30分の加熱を行う。これより、絶縁膜を構成する分子同士が結合するので、絶縁膜11および絶縁膜32が確実に固着する。加熱硬化の条件は絶縁膜11および絶縁膜32の硬化条件にもよるが、それぞれの絶縁膜が有機絶縁膜の場合、その硬化温度は150℃〜250℃程度であり、硬化時間は10分〜60分程度が標準的である。ステップS6は本発明における本硬化ステップに相当する。
(ステップS7)ゲートチャネル形成
そして、図9(a)〜(c)に示すように、絶縁膜11を挟んでゲート線6の所定の対向位置に半導体膜を積層することでゲートチャネル12を形成する。
(ステップS8)データ線・容量電極形成
図10(a)〜(c)に示すように、ゲートチャネル12を挟んで、データ線4および容量電極13を絶縁膜11上に積層形成する。データ線4はゲートチャネル12の片端の一部と重なって積層する。容量電極13は絶縁膜11を挟んでグランド線14に対向するように、ゲートチャネル12の片端の一部と重なって積層形成する。なお、ゲートチャネル12に対向したゲート線6の一部分と、データ線4のゲートチャネル12側の部分と、ゲートチャネル12と、容量電極13のゲートチャネル12側の部分と、ゲート線6/データ線4・ゲートチャネル12・容量電極13間に介在する絶縁膜11とで、薄膜トランジスタ5を構成する。また、容量電極13とグランド線14との間に介在する絶縁膜11とで、コンデンサ3を構成する。これより、アクティブマトリックス基板20が形成される。
(ステップS9)絶縁膜形成
図11(a)〜(c)に示されるように、容量電極13、データ線4およびゲートチャネル12とともに、絶縁膜11上に絶縁膜15を積層形成する。この後積層する画素電極16と接続するために容量電極13上には絶縁膜15を積層形成しない部分があり、容量電極13の周囲を絶縁膜15で積層形成する。すなわち、容量電極13の一部分を開口するように絶縁膜15を積層形成する。また、この絶縁膜15は、アクティブマトリックス基板20のパッシベーション膜としても機能する。
(ステップS10)画素電極形成
図11(a)〜(c)に示すように、容量電極13および絶縁膜15上に画素電極16を積層形成する。
(ステップS9)絶縁膜形成
図12(a)〜(c)に示されるように、画素電極16および絶縁膜15上に絶縁膜17を積層形成する。この後、積層する半導体層2によって生成されたキャリアを画素電極16に収集するために、半導体層2に直接に接触すべく画素電極16の大部分には絶縁膜17を積層形成せずに、画素電極16の周囲のみを絶縁膜17で積層形成する。すなわち、画素電極16の大部分を開口するように絶縁膜17を積層形成する。
(ステップS10)半導体層形成
図13に示すように、画素電極16および絶縁膜17上に半導体層2を積層形成する。本実施例の場合、半導体層2としてa−Seを積層するので蒸着法を用いる。半導体層2にどのような半導体を採用するかで積層方法を変えてもよい。
(ステップS11)共通電極形成
図13(a)および(b)に示すように、共通電極18を半導体層2上に積層形成する。以上で、X線検出部DXが製造され、これに、ゲート駆動回路7、電荷電圧変換部8、マルチプレクサ9等の周辺回路を接続することでX線平面検出器1の一連の製造を終了する。
これら光マトリックスデバイスの積層パターンの形成については、印刷塗布製膜を用いて積層形成するのが好ましい。印刷法であれば、大気中で簡易にかつ薄く積層形成することができる。印刷法は、凸版印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷やナノインプリントなどの転写法でもよいが、インクジェット法が最も好ましい。
また、印刷法以外にも、蒸着法、スピンコート法、ディップコート法、電界メッキ法、スパッタリング法、フォトリソグラフィ法によるパターン技術を併用して積層形成してもよい。絶縁膜や半導体層2を基板全体に一様に積層形成する際に有効である。さらには、これらのパターン技術とインクジェット法を組み合せて積層形成してもよい。
データ線4、ゲート線6、グランド線14、容量電極13、および共通電極18を形成する導電体は、Ag(銀)、Au(金)、Cu(銅)等の金属をナノサイズ(10−9m程度)の粒子を包含してペースト状にした金属インクを印刷することで形成してもよいし、ITOインクや、ポリスチレンスルホン酸をドープしたポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT/PSS)などに代表される高導電性の有機物インクを印刷することで形成してもよい。また、金属インクの硬化方法は基板支持テーブル25内に備えた加熱器による加熱以外にも、レーザーもしくは赤外線等により熱硬化することができる。熱硬化以外にも光硬化する金属インクを採用すれば、金属インクを光硬化することで各配線および各電極を形成することもできる。
このように、容量電極13、コンデンサ3、薄膜トランジスタ5、データ線4、およびゲート線6から構成される積層パターンについて、積層パターンの全てを有機物または無機物で形成してもよいし、積層パターンのすくなくとも一部を有機物で積層形成してもよい。
ゲートチャネル12を形成する半導体については、ペンタセンなどの有機物からなる有機半導体であってもよいし、低温ポリシリコンあるいはZnO(酸化亜鉛)に代表される酸化物半導体やカーボンナノチューブなどの無機半導体であってもよい。
絶縁膜11、15、17、32を形成する絶縁体については、熱または光により硬化するものが好ましい。例えば、ポリイミドまたはアクリルなどの有機絶縁体がある。これらの有機絶縁体を有機溶媒に希釈することで印刷法でも積層形成することができる。また、印刷塗布形成できるものであれば、有機絶縁体に限られず、無機絶縁体であってもよい。さらには、有機絶縁体と無機絶縁体の混合物であってもよい。本硬化する標準硬化条件と予備硬化する予備硬化条件との違いは、絶縁体が熱硬化性であれば温度と時間との違いであり、絶縁体が光硬化性であれば、照射する時間の違いとなる。
半導体層2を形成する半導体については、上述したa−Se以外にも放射線の入射によりキャリアが生成される放射線感応型の物質、あるいは光の入射によりキャリアが生成される光感応型の物質であれば、有機半導体であってもよい。
以上のようにして形成した絶縁膜11と絶縁膜32からなるゲート線6とデータ線4との層間絶縁膜は従来の製法で形成した層間絶縁膜よりも耐圧性に優れつつ、漏れ電流値が低減されている。この効果を確かめるために確認実験を行った。表1は電極間の絶縁膜が1層の絶縁膜で形成された条件Aと、2層の絶縁膜で形成された条件Bと、3層の絶縁膜で形成された条件Cにおけるそれぞれの漏れ電流値を示したものである。図14は、電極間の絶縁膜が1層の耐電圧性および漏れ電流値を示す図であり、図15は電極間の絶縁膜が2層の耐電圧性および漏れ電流値を示した図であり、図16はこの確認実験の概略図を示す。
Figure 2010147076
図16に示すように、ガラス基板33上に絶縁膜35が2枚の電極34に挟まれて形成されている。電極34としてAgを採用し、絶縁膜35としてポリイミドを採用する。条件Aにおける絶縁膜35は、ポリイミドをインクジェット法により1層塗して形成されており、その膜厚は約1μmである。条件Bにおける絶縁膜35は、ポリイミドをインクジェット法により2層塗して形成しており、その膜厚は、1層分の厚みが約1μmであるので、合計で約2μmである。条件Bにおいて、1層目のポリイミドをインクジェット法により塗布した後ガラス基板33を60℃に加熱してポリイミドを5分間予備硬化して、2層目のポリイミドをインクジェット法により塗布して形成した。条件Cにおける絶縁膜35は、条件B同様に1層目および2層目のポリイミドをそれぞれ予備硬化した後、3層目のポリイミドをインクジェット法により塗布して形成した。各条件のサンプル数は16個であったが、条件Aにおいては、1個のサンプルが絶縁破壊を生じたので、サンプル数が少なくなっている。
以上のようにして形成された条件Aの絶縁膜35に電源部36より2Vづつ昇圧したときの電圧−漏れ電流値の関係が図14である。表1の条件A及び図14によれば、印加電圧が60Vを上回ったあたりから漏れ電流値が10−11Aを上回り、印加電圧が上昇するに従って漏れ電流値も増大している。また、印加電圧80Vを上回ったあたりで、絶縁膜35の耐電圧が破壊され短絡(ショート)不良が発生しているサンプルもある。短絡不良を起こすとピンホール周辺部が焼けて絶縁性が戻るが、再び短絡不良を発生することがわかる。
条件Bの絶縁膜35に電源部36より2Vづつ昇圧したときの電圧−漏れ電流値の関係が図15である。表1の条件Bおよび図15によれば、印加電圧を100Vにしても、漏れ電流値は10−11Aを超えることが無く、ほぼ一定値に収束しており、絶縁破壊を起こしているものも無い。
表1の条件Aと条件B、および図14と図15を比較すると、本実施例で形成した2層構造の絶縁膜は1層構造の絶縁膜よりも、耐電圧性に優れ、漏れ電流値も低い。また、標準偏差の値も低くなっているので、漏れ電流値のバラつきが低減している。さらに、表1の条件Cを参照すると、2層構造よりも3層構造の方が絶縁膜の漏れ電流値およびそのバラつきはやや低減している。
また、インクジェット法によりゲート線とデータ線との層間絶縁膜を2層構造で形成した場合、層間絶縁膜の形状においても改善がみられた。図17は、スパッタリング等従来の製法により作製したゲート線6とデータ線39との層間絶縁膜においてピンホールが生じたときの説明図であり、図18は、本発明の製法により作製したゲート線6とデータ線4との層間絶縁膜においてピンホールが生じたときの説明図である。
図17を参照すると、従来の製法では、ゲート線6上に形成された絶縁膜37にピンホールが生じた場合、その上に積層される絶縁膜38も、絶縁膜37のピンホールの形状に影響された形状となる。これより、絶縁膜38の面上に形成されたデータ線39も、ピンホールの形状に影響された形状となってしまう。これより、データ線39にノイズが発生する原因となっていた。
これに対して、本願の製法により形成したゲート線6とデータ線4との層間絶縁膜によれば、図18に示すようになる。ゲート線6上に形成された絶縁膜37にピンホールが生じても、絶縁膜37上に形成される絶縁膜40を印刷法により形成する場合、絶縁膜40を流動体である液滴28により形成するので、その表面張力により絶縁膜40の表面が自己平坦化される。これより、絶縁膜40の面上に形成されるデータ線4は、ピンホールの形状の影響を受けることなく形成することができる。これより、従来と比較して、データ線4においてノイズを低減することができる。
また、ゲート線6とデータ線4との層間絶縁膜の形成不良としてピンホール以外にも異物の混入や気泡の発生等が挙げられるがこれらの形成不良に対しても、2層構造なので耐電圧性を上げることができる。また、2層構造でありながら、各絶縁膜の本硬化を一括して行うので、本硬化は1回でよく、スループットの向上をすることができる。
次に、本発明の実施例2について図19を参照して説明する。図19は、画像表示装置の一例としてアクティブマトリックス基板を備えるディスプレイ(有機ELディスプレイ)の一部破断斜視図である。
本発明の方法は、画像表示装置の製造に応用することも好ましい。画像表示装置として、薄型のエレクトロルミネイトディスプレイや液晶ディスプレイなどが挙げられる。画像表示装置においても、アクティブマトリックス基板に形成された画素回路を備えており、このようなデバイスに適用することが好ましい。
図19に示すように、アクティブマトリックス基板を備える有機ELディスプレイ41は、基板42と、基板42上にマトリックス状に複数個配置されたTFT回路43と画素電極44に接続され、基板42に順次積層された有機EL層45、透明電極46及び保護フィルム47と、各TFT回路43とソース駆動回路48とゲート駆動回路49とそれぞれを接続する複数本のソース電極線50及びゲート電極線51とを備えている。ここで、有機EL層45は、電子輸送層、発光層、正孔輸送層等の各層が積層されて構成されている。そして、有機ELディスプレイ41において、アクティブマトリックス基板上のソース電極線50及びゲート電極線51の交差する層間絶縁膜が、前述した実施例1による光マトリックスデバイスの製造方法により形成されているので、ピンホールにより短絡することがない。これより、配線間の短絡不良(ショート)を抑えられる画像表示装置を製作することができる。
また、上述した画像表示装置は有機ELなどの表示素子を用いたディスプレイであったが、これに限られず、液晶表示素子を備えた液晶型ディスプレイでもよい。液晶型ディスプレイの場合、カラーフィルターにて画素がRGBに着色される。また、他の表示素子を備えたディスプレイであってもよい。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、ゲート線とデータ線との層間絶縁膜は絶縁膜11と絶縁膜32との2層構造であったが、絶縁膜32上にさらに別の絶縁膜を形成して、ゲート線とデータ線との層間絶縁膜を3層または4層構造の絶縁膜としてもよい。これより、ゲート線とデータ線との層間絶縁膜の耐電圧性がさらに向上し、漏れ電流値はさらに低減する。
(2)上述した実施例では、予備硬化は基板支持テーブル内25に備えられた加熱器により一様に加熱されていたが、印刷塗布された領域ごとに加熱部分を分けて段階的に加熱するものでもよい。
(3)上述した実施例では、予備硬化は基板支持テーブル25内に備えられた加熱器により基板支持テーブル25の面上において実施したが、これに限らず別途予備硬化専用の熱風発生器、乾燥炉、ハロゲンヒータ等の加熱器を設けてもよい。
(4)上述した実施例では、光に関する素子として薄膜トランジスタとコンデンサからなるX線検出素子DUであったが、フォトダイオードなどの可視光に感応する受光素子でもよい。フォトダイオードを備える光検出器においても、寄生容量およびノイズを低減することができる。
(5)上述した実施例では、ゲート線とデータ線との交差部における層間絶縁膜を2層構造としたが、グランド線とデータ線との交差部における層間絶縁膜も2層構造としてもよい。また、パッシベーション膜として機能する絶縁膜15も二層構造としてもよい。
(6)上述した実施例では、ボトムゲート型の薄膜トランジスタを備えた光マトリックスデバイスであったが、トップゲート型の薄膜トランジスタを備えた光マトリックスデバイスであってもよい。
実施例1に係るX線平面検出器を正面視した構成図である。 実施例1に係るX線平面検出器の1画素当たりの構成を示す断面図である。 実施例1に係るX線平面検出器の1画素当たりの等価回路を示す回路図である。 実施例1に係るX線平面検出器の1画素当たりの等価回路を示す回路図である。 実施例1に係るX線平面検出器の1画素当たりの等価回路を示す回路図である。 実施例1に係るX線平面検出器の製造の流れを示すフローチャート図である。 実施例1に係るX線平面型検出器の製造ステップを示す正面図および縦断面図である。 実施例1に係るX線平面型検出器の製造ステップを示す正面図および縦断面図である。 実施例1に係るX線平面型検出器の製造ステップを示す正面図および縦断面図である。 実施例1に係るX線平面型検出器の製造ステップを示す正面図および縦断面図である。 実施例1に係るX線平面型検出器の製造ステップを示す正面図および縦断面図である。 実施例1に係るX線平面型検出器の製造ステップを示す正面図および縦断面図である。 実施例1に係るX線平面型検出器の製造ステップを示す縦断面図である。 従来例に係るゲート線とデータ線との層間絶縁膜の電圧−漏れ電流の関係図である。 実施例1に係るゲート線とデータ線との層間絶縁膜の電圧−漏れ電流の関係図である。 本実施例の確認実験を示す概略図である。 従来例に係るゲート線とデータ線との間の絶縁膜にピンホールが生じた縦断面図である。 実施例1に係るX線平面型検出器の第1絶縁膜にピンホールが生じた縦断面図である。 実施例2に係る表示装置を示す概略斜視図である。
符号の説明
1 … X線平面検出器(FPD)
4 … データ線
6 … ゲート線
10 … 絶縁基板
11 … 絶縁膜
15 … 絶縁膜
32 … 絶縁膜
25 … 基板支持テーブル
20 … アクティブマトリックス基板
DU … X線検出素子

Claims (10)

  1. 光に関する素子を2次元マトリックス状に配列して構成された光マトリックスデバイスの製造方法であって、
    流動性の絶縁体を塗布して第1絶縁膜を形成する第1絶縁膜塗布ステップと、
    前記第1絶縁膜の標準硬化エネルギーよりも低いエネルギーを前記第1絶縁膜に与えて予備硬化させる予備硬化ステップと、
    予備硬化された前記第1絶縁膜上に流動性の絶縁体を印刷法により塗布して第2絶縁膜を形成する第2絶縁膜塗布ステップと、
    前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜を硬化させる本硬化ステップと
    を備えたことを特徴とする光マトリックスデバイスの製造方法。
  2. 請求項1に記載の光マトリックスデバイスの製造方法であって、
    前記印刷法がインクジェット法である
    ことを特徴とする光マトリックスデバイスの製造方法。
  3. 請求項1または2に記載の光マトリックスデバイスの製造方法において、
    前記第1絶縁膜と前記第2絶縁膜とは同じ種類の絶縁膜である
    ことを特徴とする光マトリックスデバイスの製造方法。
  4. 請求項1から3いずれか1つに記載の光マトリックスデバイスの製造方法において、
    前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜を形成する流動性の絶縁体は、加熱または光の照射によって硬化する有機化合物である
    ことを特徴とする光マトリックスデバイスの製造方法。
  5. 請求項4に記載の光マトリックスデバイスの製造方法において、
    前記第2絶縁膜塗布ステップを実施する印刷器には、前記第1絶縁膜を予備硬化させるエネルギー供給手段が備えられている
    ことを特徴とする光マトリックスデバイスの製造方法。
  6. 請求項5に記載の光マトリックスデバイスの製造方法において、
    前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜を形成する流動性の絶縁体は加熱によって硬化する有機化合物であり、
    前記予備硬化ステップを前記印刷器の印刷台を昇温することで行う
    ことを特徴とする光マトリックスデバイスの製造方法。
  7. 請求項1から6いずれか1つに記載の光マトリックスデバイスの製造方法において、
    前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜は、アクティブマトリックス基板のゲート線とデータ線との間の層間絶縁膜である
    ことを特徴とする光マトリックスデバイスの製造方法。
  8. 請求項1から6いずれか1つに記載の光マトリックスデバイスの製造方法において、
    前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜は、パッシベーション膜である
    ことを特徴とする光マトリックスデバイスの製造方法。
  9. 請求項1から8いずれか1つに記載の光マトリックスデバイスの製造方法において、
    前記光マトリックスデバイスが光検出器である
    ことを特徴とする光マトリックスデバイスの製造方法。
  10. 請求項1から8いずれか1つに記載の光マトリックスデバイスの製造方法において、
    前記光マトリックスデバイスが画像表示装置である
    ことを特徴とする光マトリックスデバイスの製造方法。
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