JP2010146459A - 運転支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】路上の移動物体および路上、路面の静止物体を問わず、ドライバに注意を促す注意喚起情報の原因となる対象物の自車に対する方位をドライバが即座に把握できる運転支援装置を提供する。
【解決手段】路上の移動物体および路上、路面の静止物体を問わず、ドライバに注意を促す注意喚起情報の原因となる対象物の自車に対する方位を検出し、モニタ120に設定された複数の表示領域121のうちの検出した方位に対応する表示領域121に注意喚起情報のアイコンを表示するため、表示手段の注意喚起情報が表示された表示領域から、運転中のドライバは即座に注意喚起情報の原因となる対象物の自車に対する方位を把握し、自車の走行に影響を及ぼす可能性がある車両等の路上の移動物体を注視することができる。
【選択図】図3

Description

この発明は、ドライバに注意を促す注意喚起情報を表示手段に表示してドライバの運転を支援する運転支援装置に関する。
従来、カーナビゲーション装置のような運転支援装置において、モニタに通常の地図表示をしながらの走行中に、自車が交差点などの見通しが利かない領域に差しかかると、運転支援装置が備える車車間通信手段により、その周辺の車両(周辺車両)の情報を取得するように構成されたものが知られている(例えば特許文献1参照)。この従来の運転支援装置は、自車の周辺領域をモニタに拡大表示するとともに、周辺車両をその所在位置に表示して、表示された周辺車両の進行方向および速度を、矢印およびその長さで表示する。その際、各周辺車両の表示優先順位を、ドライバが注意すべき度合に基づいて決定し、決定した優先順位に基づいて各周辺車両のモニタへの表示を制御するように構成されている。すなわち、モニタに自車の走行に影響のある車両のみを表示して走行に影響のない車両は表示しなかったり、優先順位が低い車両は目立たない色で表示したり、明度を制御して薄い色で表示したりする。このように、車車間通信を利用して、自車周辺の車両の位置や進行方向、速度を表示してドライバに注意を促すことにより、ドライバの安全運転の支援を行っている。
特開2004−77281号公報(段落[0007]、図1など)
ところで、前記従来の運転支援装置の場合、ドライバが注意すべき周辺車両などをモニタの地図に重ねて表示するのみであるため、ドライバはモニタの表示から、実際の走行路における注視すべき周辺車両などの方位をいちいち判断して把握し、その方向を注視等する必要がある。また、前記モニタには自車前方の信号機や、一旦停止、進入注意等の道路標識、道路標示までは表示されないので、前記モニターの表示からはそれらの存在は判らず、ドライバがそれらを見落す可能性もある。したがって、十分な運転支援が行えない問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、路上の移動物体および路上、路面の静止物体を問わず、ドライバに注意を促す注意喚起情報の原因となる対象物の自車に対する方位をドライバが即座に把握できる運転支援装置を提供することを目的とする。なお、本発明の「対象物」は、四輪車、自動二輪車、自転車、歩行者などの道路を通行する路上の全ての移動物体および、信号機、道路標識、道路標示等の路上、路面の静止物体を含むそれらの総称であり、本発明の「注意喚起情報」とはそれらが自車の走行に影響を及ぼす可能性を注意喚起する情報である。
上記した目的を達成するために、本発明の運転支援装置は、ドライバに注意を促す注意喚起情報を表示手段に表示してドライバの運転を支援する運転支援装置において、自車に対する複数の異なる方位にそれぞれ対応付けられた複数の表示領域が設定された表示手段と、前記注意喚起情報の原因となる対象物の前記自車に対する方位を検出し、検出した方位に対応する前記表示領域に前記対象物に対応する前記注意喚起情報を表示する表示制御手段とを備えたことを特徴としている(請求項1)。
請求項1の発明によれば、路上の移動物体および路上、路面の静止物体を問わず、ドライバに注意を促す注意喚起情報の原因となる対象物の自車に対する方位を検出し、表示手段に設定された複数の表示領域のうちの検出した方位に対応する表示領域に注意喚起情報を表示することができる。そのため、表示手段の注意喚起情報が表示された表示領域から、運転中のドライバは、即座に注意喚起情報の原因となる対象物の自車に対する方位を把握し、自車の走行に影響を及ぼす可能性がある車両等の路上の移動物体を注視することができるとともに、自車の前方の信号機や道路標識、道路標示、停止車両等の自車の走行に影響を及ぼす可能性がある路上、路面の静止物体も見落とすことなく注視することができる。したがって、従来にない極めて的確で十分な運転支援が行え、車両の安全性が飛躍的に向上する。
本発明の一実施形態について図1ないし図5を参照して説明する。図1は自車1が備える運転支援装置100のブロック図である。図2は自車1の走行に影響を及ぼす可能性がある移動物体の一例の説明図である。図3は図1のモニタ120の表示の説明図であり、(a)はモニタ120の表示画面を分割して設定された複数の表示領域121を示し、各表領域121は、自車1が画面中心に位置するとして自車1に対する複数の異なる方位に対応付けて設定されている。(b)は各表示領域121に表示される注意喚起情報の例を示す。図4はモニタ120の注意喚起情報の表示例を示す。図5は運転支援装置100の動作説明用のフローチャートである。
図1に示す運転支援装置100を備える車両1は、所謂、先進安全自動車(ASV:Advanced Safety Vehicle)である。そして、運転支援装置100は自車1の車速、操舵等の走行情報や自車1が搭載するカメラ130やレーザレーダ140の情報、地図データ、GPSの受信情報、さらには、車車間通信や路車間通信などにより得られる種々の情報に基づき、種々の内容の注意喚起情報(アイコンICO)をモニタ(本発明の「表示手段」に相当)120に表示してドライバの運転を支援する。そのため、運転支援装置100は、マイクロコンピュータ構成のコントロールユニット110、例えば液晶タッチパネルディスプレイのモニタ120などを備える。
なお、運転支援装置100は、注意喚起情報を表示しないときは、所謂、通常のナビゲーション装置として機能するように構成されており、通常のナビゲーション装置として機能するときにはモニタ120に周知のナビゲーション画面を表示する。
次に、運転支援装置100について具体的に説明する。運転支援装置100は、コントロールユニット110、モニタ120、カメラ130、レーザーレーダ140、車車間無線機150、路車間無線機160、GPS部170を備えており、これらの機器は例えばCANプロトコルによるネットワークにより互いに各種データの送受信ができるように構成されている。カメラ130は、例えば自車1の前方および後方を撮影可能に構成され、自車1の前方および後方の本発明の対象物等を撮影した時々刻々の映像情報をコントロールユニット110に送信する。レーザーレーダ140は、自車前方にレーザを照射して反射光を受光し、その時間差から先行車や前方の停止車両等と自車1との車間距離を検出し、検出した車間距離に関する情報をコントロールユニット110に送信する。
車車間無線機150は、同様に車車間無線機が搭載された他車(特に四輪車、自動二輪車)と無線通信を行うものであって、車両ID、車種などの基本情報、現在位置、移動方向などの車両位置情報、車両速度、ギアポジション、ブレーキの作動状態、方向指示器の点灯状態、ハザードランプの点灯状態などの自車1の挙動情報を他車との間でやり取りする。そして、車車間無線機150は、受信した各種の情報をコントロールユニット110に送る。
路車間無線機160は、交差点などに設置された路側通信装置(図示省略)との通信を行うものである。路側通信装置は歩道および車道を通行する他車および歩行者などの移動物体の認識を行うためのカメラおよびレーザーレーダなどを備えており、これらにより認識された移動物体の種類、現在位置、移動方向、移動速度などの種々の情報に関するデータを路車間無線機160を介して自車1に送信する。また、路側通信装置は、当該装置が設置された交差点などに配置される信号機や道路標識、路面に記載された道路標示などの路上、路面の静止物体の情報を自車1等に送信する。そして、路車間無線機160は、路側通信装置から受信した各種の情報をコントロールユニット110に送る。
GPS部170は、受信したGPS信号に基づいて自車1の現在位置を検出し、自車1の現在位置の情報をコントロールユニット110の後述する地図データ管理部113や注意喚起対象認識部114に送る。
次に、コントロールユニット110について説明する。コントロールユニット110の自車情報管理部111は、自車1の時々刻々の車速、アクセル開度、舵角、ギアポジション、ブレーキの作動状態、方向指示器の点灯状態、ハザードランプの点灯状態などの自車1の挙動情報を車両制御部2より得て管理する。そして、管理している自車1の挙動情報を注意喚起対象認識部114に送る。なお、管理している自車1の挙動情報は、要求に応じて車車間無線機150を介して他車にも送信する。
コントロールユニット110の受信情報管理部112は、車車間無線機150および路車間無線機160を介して受信した他車や歩行者などの移動物体の現在位置や移動方向等の情報、信号機や道路標識等の静止物体の位置や表示状態等の情報を受信して管理する。そして、管理している移動物体、静止物体の受信情報を注意喚起対象認識部114に送る。なお、管理している受信情報は、要求に応じて車車間無線機150を介して他車にも送信する。
地図データ管理部113は、信号機や道路標識、道路標示の位置や内容の情報を含む各地の地図データを保持し、GPS部170からの自車1の現在位置の情報に基づき、該当する地図データを注意喚起対象認識部114および後述する表示制御部115に送る。
注意喚起対象認識部114は、カメラ130の映像情報、レーザーレーダ140車間距離に関する情報、自車情報管理部111の自車1の挙動情報、受信情報管理部112の移動物体、静止物体の受信情報、地図データ管理部113の地図データ、GPS部170の自車1の現在位置の情報に基づいて、(a)自車1に接近する可能性や衝突する可能性がある自車1の周囲の他車や歩行者などの移動物体、すなわち、自車1の走行に影響を及ぼす可能性があり、ドライバに注意を促すべき車両等の路上の注意喚起対象の移動物体を認識する。(b)自車1の前方の信号機や道路標識、道路標示、停止車両等の自車1の走行に影響を及ぼす可能性があり、ドライバに注意を促すべき路上、路面の静止物体を認識する。
ドライバに注意を促すべき注意喚起対象の移動物体の認識について説明すると、例えば図2に示す他車200の場合、自車1の挙動情報から把握される自車1の挙動と、カメラ130の映像情報、レーザーレーダ140車間距離に関する情報や車車間無線機150および路車間無線機160の受信情報から把握される自車1の周辺の他車200の挙動と、地図データとに基づき、自車1と他車200の進路を予測して自車1と他車200の接近点IPに至る時間IMT1、IMT2や接近距離を予測し、その時間の差分や接近距離が閾値以下に短くなることから、他車200を注意喚起対象の移動物体として認識する。また、前方の道路を横断中の歩行者についても同様にして認識し、右左折すると巻き込む可能性がある歩行者や自動二輪車については、簡単には、自車1の方向指示器の点灯状態と、歩行者の歩行状態や自動二輪車の走行状態とから認識する。そして、認識した注意喚起対象の移動物体については、その種別や自車1に接近する方位や巻き込みの可能性等の情報を後段の表示処理部115に出力する。なお、自車1に接近する他車については、車車間通信等により緊急車両であるか否かも把握してその情報を表示処理部115に出力する。
ドライバに注意を促すべき路上、路面の静止物体の認識について説明すると、例えば自車1の挙動情報から把握される自車1の挙動と、カメラ130、レーザーレーダ140の情報、路車間無線機160の受信情報や地図データに基づき、自車前方の一定距離内に信号機や道路標識、道路標示、停止車両等が接近することを検出し、それらの静止物体を注意喚起対象の移動物体として認識する。そして、認識した注意喚起対象の移動物体については、その種別等の情報を表示処理部115に出力する。
注意喚起対象認識部114とともに本発明の「表示制御手段」を形成する表示処理部115は、注意喚起対象認識部114から与えられた注意喚起対象の移動物体や静止物体の情報に基づき、注意喚起情報の原因となるそれらの自車1に対する方位や種別等を検出し、後で図3を参照して説明するように、自車1に対する複数の異なる方位にそれぞれ対応付けられてモニタ120に設定された表示領域121のうちの対応する方位の表示領域121に検出した種別等に応じた注意喚起情報を表示する。
アイコンデータ格納部116は、種々の注意喚起情報のアイコンICOの画像データを格納して管理する(図4参照)。そして、表示処理部115によりモニタ120の対応する方位の表示領域121に表示される注意喚起情報のアイコンICOの画像データがアイコンデータ格納部116から読み出されてモニタ120に該当するアイコンICOが表示される。なお、アイコンICOの表示位置等については後述する。
モニタ120は、通常は、ナビゲーション装置として地図データや各種の情報を表示するものであるが、図3(a)に示すように、画面を例えば9(=3×3)分割して得られた8個(右下の1個を除く)の表示領域121が予め設定されている。各表示領域121は自車1に対する複数の異なる方位にそれぞれ対応付けられ、対応付けられた各方位の注意喚起情報をそれぞれ表示するように設定されている。なお、モニタ120の前記右下の1個の表示領域部分は、上記した車車間通信および路車間通信の通信状態を示す領域123、すなわち、モニタ120に表示されたアイコンICOが示す注意喚起情報が、車車間通信および路車間通信のどちらの通信に基づく情報なのかを示す領域123が設けられている。また、図3(a)に示すように、領域123に隣接して、各種システムの起動状態を示す領域122が設けられている。
そして、表示処理部115の表示処理により、図3(b)および図4に示す注意喚起対象の移動物体や静止物体の注意喚起情報のアイコンICOが、モニタ120のドライバが注視すべき注意喚起対象の方位に対応した表示領域121に表示される。なお、図4中の「音声」は、アイコンICOがモニタ120に表示されたときに、同時にスピーカ(図示省略)から出力される注意喚起の音声である。また、図4の「表示領域」に記載された括弧付きの数字は、図3(a)、(b)の「表示領域」の括弧付き数字に対応し、図4の各アイコンICOの画像が、図3(a)の各表示領域121のうちの対応する括弧付き数字が付された表示領域121に表示される。
次に、図4の各注意喚起情報とアイコンICOの表示位置について説明する。
(a)右直
自車1が右折するときに、対向車線を走行する四輪車や自動二輪車などの他車200への注意を促す注意喚起情報であり、該当するアイコンICOが自車1の右前方に対応して設定された(3)で示す表示領域121に表示される。
(b)一時停止
前方の一時停止の道路標識への注意を促す注意喚起情報であり、該当するアイコンICOが自車1の前方に対応して設定された(2)で示す表示領域121に表示される。
(c)出合い頭
自車1が交差点に進入するときに、自車1の進行方向の左右から交差点に進入する四輪車や自動二輪車などの他車200への注意を促す注意喚起情報であり、該当するアイコンICOが自車1の左方に対応して設定された(4)、(6)で示す表示領域121に表示される。
(d)歩行者
自車1が右左折するときに、横断中の歩行者への注意を促す注意喚起情報であり、該当するアイコンICOが右左折に合わせて(3)、(1)で示す表示領域121に表示される。
(e)緊急車両
緊急車両が自車1に接近するときに、緊急車両の自車1に対する方位に応じて、緊急車両が接近中である注意喚起情報であり、該当するアイコンICOが、自車1の前方に対応して設定された(2)で示す表示領域121、自車1の左右に対応して設定された(4)、(6)で示す表示領域121、自車1の後方に対応して設定された(8)で示す表示領域121のいずれかに表示される。
(f)左折巻込み
自車1が左折するときに、自車1の左後方を走行中の自動二輪車、自転車などの他車200を巻込む可能性を示す注意喚起情報であり、該当するアイコンICOが自車1の左後方に対応して設定された(7)で示す表示領域121に表示される。
(g)追突
前方に停車している四輪車や自動二輪車などの他車200への注意を促す注意喚起情報であり、該当するアイコンICOが自車1の目の前に対応して設定された(5)で示す表示領域121に表示される。
(h)信号見落とし
自車1の前方の信号機の見落とし防止の注意を促す注意喚起情報であり、該当するアイコンICOが例外的に(8)で示す表示領域121に表示される。このとき、(8)の表示領域121にはアイコンICOのみを表示してもよいが、信号機部分の二次元または三次元(立体表示)の拡大地図の信号機の位置にアイコンICOを表示することが好ましい。
なお、複数の注意喚起情報が発生したときは、複数の上記したアイコンICOが各表示領域121に同時に表示されたり、モニタ120の中央に「感嘆符」のアイコンICOが大きく表示されたりする。
次に、図5を参照して、上記した運転支援装置100の動作の一例について説明する。まず、カメラ130、レーザーレーダ140の情報、自車情報管理部111の自車1の挙動情報、受信情報管理部112の他の移動物体や静止物体等の受信情報、地図データ管理部113の地図データ、GPS部170の自車位置の情報が注意喚起対象認識部114に取り込まれる(ステップS1)。注意喚起対象認識部114による最新の情報等の取り込みは、例えば、0.1秒に1回の割合で繰り返される。
そして、注意喚起対象認識部114により、自車1の走行に影響を及ぼす可能性があり、ドライバに注意を促すべき車両等の路上の注意喚起対象の移動物体や、自車1の前方の信号機や道路標識、道路標示、停止車両等の自車1の走行に影響を及ぼす可能性があり、ドライバに注意を促すべき路上、路面の静止物体を認識する(ステップS2)。さらに、自車1の走行に影響を及ぼす可能性があり、ドライバに注意を促すべき移動物体や静止物体(本発明の「対象物」)が存在すれば、ステップS3からステップS4に移行し、表示処理部115により、注意喚起情報の原因となるそれらの対象物の自車1に対する方位に対応するモニタ120の表示領域121に、注意喚起情報に該当する注意を促すアイコンICOを表示する。なお、アイコンICOの表示は、モニタ120に表示中のナビゲーション地図にインポーズして行ってもよく、モニタ120に表示中のナビゲーション地図と切り替えて行ってもよい。そして、自車1のエンジンが停止しない限り、ステップS4からステップS5を介してステップS1に戻り、このステップS1から処理を繰り返す。
なお、ステップS3において、ドライバに注意を促すべき移動物体や静止物体(本発明の「対象物」)が存在せず、NOと判定されたときは、ステップS3からステップS5を介してステップS1に戻る。また、モニタ120のアイコンICOの表示は、このアイコンICOに対応する注意喚起情報の原因が解消したときに終了する。
以上のように、上記した実施形態では、路上の移動物体および路上、路面の静止物体を問わず、ドライバに注意を促す注意喚起情報の原因となる他車200等の対象物の自車1に対する方位を検出し、モニタ120に設定された複数の表示領域121のうちの検出した方位に対応する表示領域121に注意喚起情報のアイコンICOを表示することができる。そのため、モニタ120の注意喚起情報が表示された表示領域121から、運転中のドライバは、即座に注意喚起情報の原因となる対象物の自車1に対する方位を把握し、自車の走行に影響を及ぼす可能性がある車両等の路上の移動物体を注視することができるとともに、自車1の前方の信号機や道路標識、道路標示、停止車両等の自車の走行に影響を及ぼす可能性がある路上、路面の静止物体も見落とすことなく注視することができる。したがって、従来にない極めて的確で十分な運転支援が行え、車両の安全性が飛躍的に向上する。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記した実施形態では、モニタ120に8個の表示領域121を設定したが、右下部分に、自車1の右後方に対応する9番目の表示領域を設定してもよい。このような構成とすれば、例えば、追越し車線に車線変更するときに、自車1の右後方の追越し車線を走行中の他車200への注意を促す注意喚起情報のアイコンICOを前記9番目の表示領域に表示することで、一層安全性を高めることができる。そして、モニタ120に表示する表示領域の個数、換言すれば注意喚起情報を表示する方位の数は、前記の8個や9個より適当に増減して設定してもよいのは勿論である。
また、上記した実施形態では、本発明の運転支援装置100をカーナビゲーション装置としても利用できる構成としたが、ドライバに対して注意喚起情報を表示する専用の運転支援装置として構成してもよい。
この場合、注意喚起情報の表示専用のモニタとして、所謂、ヘッドアップディスプレイを採用してもよく、メータパネルの中に専用のモニタを配設することもできる。また、画像表示によりメータ表示を行う車両であれば、メータ表示用のモニタを注意喚起情報表示用のモニタとして兼用してもよい。
本発明の一実施形態のブロック図である。 自車の走行に影響を及ぼす可能性がある移動物体の一例の説明図である。 図1のモニタの表示の説明図である。 図1のモニタの注意喚起情報の表示例を示す図である。 図1の動作説明用のフローチャートである。
符号の説明
1 自車
100 運転支援装置
114 注意喚起対象認識部
115 表示処理部
120 モニタ
121 表示領域

Claims (1)

  1. ドライバに注意を促す注意喚起情報を表示手段に表示してドライバの運転を支援する運転支援装置において、
    自車に対する複数の異なる方位にそれぞれ対応付けられた複数の表示領域が設定された表示手段と、
    前記注意喚起情報の原因となる対象物の前記自車に対する方位を検出し、検出した方位に対応する前記表示領域に前記対象物に対応する前記注意喚起情報を表示する表示制御手段と
    を備えたことを特徴とする運転支援装置。
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