JP2010136249A - カラー画像読取装置並びにこれを備えたカラー画像形成装置及びカラースキャナ装置 - Google Patents

カラー画像読取装置並びにこれを備えたカラー画像形成装置及びカラースキャナ装置 Download PDF

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茂 内田
Toru Ozaki
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Abstract

【課題】原稿の照明に係る構成を簡素化すると共に、色補正に係る処理手順を簡略化して、装置の小型化及びコストダウンを図る。
【解決手段】単一の白色光源31、及びこの白色光源から長手方向の一端側に入射した光を、長手方向に延びた側面から出射させて原稿面に導く単一の柱状導光体からなる照明ユニットと、原稿面からの反射光を受光して画像信号を出力するCCD27と、このCCDから出力される画像信号を、白色光源及びCCDの各々の色特性に関する個体差に応じて補正する色補正部54・55と、この色補正部において所要の補正を行わせるための補正係数を、白色光源及びCCDの個体差に応じて決定する補正制御部71とを有するものとする。
【選択図】図7

Description

本発明は、光源からの光で原稿面を照明して、その原稿面からの反射光を光電変換素子に受光させて画像信号を出力させると共に、その光電変換素子から出力される画像信号を、光源や光電変換素子の色特性に関する個体差に応じて補正するようにしたカラー画像読取装置並びにこれを備えたカラー画像形成装置及びカラースキャナ装置に関する。
電子写真方式などにより記録紙に画像を形成すると共に原稿のカラー画像を読み取る機能を備えたカラー画像形成装置(例えば、カラーファクシミリ、カラー複写機及びカラー複合機など)や、原稿のカラー画像を読み取ってその画像データをパソコンなどの画像処理装置に送るカラースキャナ装置には、光源からの光で原稿面を照明し、原稿面からの反射光をCCDなどの光電変換素子により受光して、カラー画像信号を出力するカラー画像読取装置が搭載されている。
この種のカラー画像読取装置では、従来、原稿の照明のための光源に蛍光管を用いたものが一般的であったが、近年、省エネルギーなどの観点から、光源にLEDを用いたものが普及しつつあり、このようなLED方式のものでは、多数の白色LEDを配列したLEDアレイを、読取領域の全幅に渡って延在するように設けた構成のもの(特許文献1参照)が広く採用されている。また、発光波長範囲の異なる2つのLEDからの光を、読取領域の全幅に渡って延在する導光体を用いて原稿面に導くようにした構成のもの(特許文献2参照)も知られている。
特開2003−8911号公報 特開平7−183994号公報
しかしながら、前記従来の技術では、光源となるLEDを少なくとも2個以上必要とするため、装置の小型化が制限され、またコストアップを招くという問題があった。特に2つのLEDと導光体とからなる構成では、LEDの個数が削減されるものの、2つのLEDの各々において導光体に対する位置合わせが必要となるため、コストダウンの要望を十分に満足することができないという問題があった。
さらに、LEDを複数個必要とする従来の構成では、LEDの色特性に関する個体差が大きい場合には、個体差による色誤差を補正する色補正が難しくなるため、色補正に係る処理手順が煩雑化し、一方、LEDの個体差を小さくしようとすると、歩留まりが悪くなり、いずれにしてもコストが増大するという問題があった。
本発明は、このような従来技術の問題点を解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、原稿の照明に係る構成を簡素化すると共に、色補正に係る処理手順を簡略化して、装置の小型化及びコストダウンを図ることができるように構成されたカラー画像読取装置並びにこれを備えたカラー画像形成装置及びカラースキャナ装置を提供することにある。
本発明のカラー画像読取装置は、単一の白色光源、及びこの白色光源から長手方向の一端側に入射した光を、長手方向に延びた側面から出射させて原稿面に導く単一の柱状導光体からなる照明手段と、原稿面からの反射光を受光して画像信号を出力する光電変換素子と、この光電変換素子から出力される画像信号を、前記白色光源及び光電変換素子の各々の色特性に関する個体差に応じて補正する色補正手段と、この色補正手段において所要の補正を行わせるための補正係数を、前記白色光源及び光電変換素子の個体差に応じて決定する補正制御手段とを有する構成とする。
また、本発明のカラー画像形成装置及びカラースキャナ装置は、前記の構成のカラー画像読取装置を備えた構成とする。
本発明によれば、照明手段が、単一の白色光源と単一の柱状導光体とからなるため、装置の小型化及びコストダウンを図ることができる。また、単一の白色光源としたため、光源の色特性に関する個体差による色誤差を補正する色補正が簡単になり、色補正に係る処理手順を簡略化してコストダウンを図ることができる。
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、単一の白色光源、及びこの白色光源から長手方向の一端側に入射した光を、長手方向に延びた側面から出射させて原稿面に導く単一の柱状導光体からなる照明手段と、原稿面からの反射光を受光して画像信号を出力する光電変換素子と、この光電変換素子から出力される画像信号を、前記白色光源及び光電変換素子の各々の色特性に関する個体差に応じて補正する色補正手段と、この色補正手段において所要の補正を行わせるための補正係数を、前記白色光源及び光電変換素子の個体差に応じて決定する補正制御手段とを有する構成とする。
これによると、照明手段が、単一の白色光源と単一の柱状導光体とからなるため、装置の小型化及びコストダウンを図ることができる。また、単一の白色光源としたため、光源の色特性に関する個体差による色誤差を補正する色補正が簡単になり、色補正に係る処理手順を簡略化してコストダウンを図ることができる。
前記課題を解決するためになされた第2の発明は、前記第1の発明において、前記色補正手段として、前記白色光源の個体差に応じた補正を行う第1の色補正手段と、前記光電変換素子の個体差に応じた補正を行う第2の色補正手段とを有する構成とする。
これによると、白色光源の個体差に応じた補正と、光電変換素子の個体差に応じた補正とをそれぞれ、第1の色補正手段と第2の色補正手段とに分けて、2段構成で行うため、色補正に係る処理手順の設計が簡単になる。
前記課題を解決するためになされた第3の発明は、前記第2の発明において、前記第1の色補正手段は、2次元マトリクス回路からなり、前記第2の色補正手段は、3次元ルックアップテーブル回路からなる構成とする。
これによると、白色光源及び光電変換素子の各々の個体差に応じた色補正を適切に且つ簡単に行うことができる。
なお、2次元マトリクス回路では、3×3マトリクスなどの2次元マトリクスにより色成分値を変換する処理が行われる。また、3次元ルックアップテーブル回路では、入力色空間上の1点を出力色空間上の1点に対応させた3次元ルックアップテーブルにより色成分値を変換する処理が行われる。
前記課題を解決するためになされた第4の発明は、前記第2・第3の発明において、前記補正制御手段は、前記第1の色補正手段に設定される補正係数を、試験的な読取により検出された色誤差に応じて決定する構成とする。
これによると、補正係数を精度良く決定することができる。
前記課題を解決するためになされた第5の発明は、前記第2・第3の発明において、前記補正制御手段は、前記第1の色補正手段に設定される補正係数を、前記白色光源ごとにその色特性に基づいて予め付与されたランクに応じて決定する構成とする。
これによると、試験的な読取を行う必要がないため、補正係数を簡単に決定することができる。
この場合、白色光源のランク別に補正係数が予め設定されたテーブルを用いると良い。
前記課題を解決するためになされた第6の発明は、前記第1〜第5の発明において、前記白色光源は、青色LEDと、この青色LEDが発する青色光を黄色光に変換する蛍光体とからなり、この蛍光体を透過した青色光と蛍光体が発する黄色光とが合成された白色光を出射する構成とする。
これによると、発光効率が高く、単一の光源で読取に要する十分な光量を確保することができる。
前記課題を解決するためになされた第7の発明は、前記第6の発明において、前記白色光源の制御電流の大きさを調整して前記白色光源の色特性を制御する光源電流調整手段を有し、前記補正制御手段は、前記光源電流調整手段における制御電流の大きさを設定するための調光係数を、前記白色光源の個体差に応じて決定する構成とする。
これによると、白色光源の色特性に関する個体差に応じた色補正を簡単に行うことができる。
この場合、白色光源の個体差に応じた補正を行う色補正手段の処理は、必要なくなるため、省略するようにすると良い。
前記課題を解決するためになされた第8の発明は、前記第7の発明において、前記光電変換素子から出力される画像信号に対してゲイン補正を行うゲイン補正手段を有し、前記補正制御手段は、前記ゲイン補正手段のゲインを、前記白色光源の制御電流の大きさに応じて増減する構成とする。
これによると、制御電流の増減による白色光源の色調調整に伴う光量の変化に応じて読取画像の明度が変動することを避けることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明が適用されるカラー複写機(カラー画像形成装置)を示す概略構成図である。このカラー複写機は、原稿の画像を読み取る原稿読取部(カラー画像読取装置)1と、ここでの読取により得られた画像データに基づいて原稿の画像を電子写真方式、すなわち帯電、露光、現像、転写及び定着の各プロセスを経て記録紙に形成する画像形成部2とを有し、紙収容部3に収容された記録紙が画像形成部2に逐次送り込まれ、ここで所要の画像が形成された記録紙が排紙部4に排出される。
画像形成部2は、イエロー、マゼンタ、シアン、及び黒の各色のトナー像を形成する複数のプロセスユニット5〜8と、この各プロセスユニット5〜8内の各感光体ドラム5a〜8aの作像面に対して露光用のレーザ光を走査するLSU(レーザ・スキャニング・ユニット)9と、各感光体ドラム5a〜8a上に作像された各色のトナー像が順次転写される中間転写ベルト10とを有し、各色の感光体ドラム5a〜8aが中間転写ベルト10に沿って並んで配置されたタンデム型の構造となっている。
各プロセスユニット5〜8内では、図示しない帯電器により均一に帯電させた各感光体ドラム5a〜8aの作像面に対してLSU9から露光用のレーザ光が走査されることで静電潜像が形成され、この各感光体ドラム5a〜8aの静電潜像が、図示しない現像器から供給される各色のトナーで現像されて各色のトナー像が各感光体ドラム5a〜5aの作像面に形成される。プロセスユニット5〜8内の現像器にはトナーボトル11〜14から各色のトナーが補給される。
各プロセスユニット5〜8内の各感光体ドラム5a〜8a上に作像された各色のトナー像は、中間転写ベルト10上に順次転写され、さらに中間転写ベルト10と転写ローラ15との間に送り込まれた記録紙に転写される。そして、各色のトナー像が転写された記録紙が定着器16に搬送され、熱及び圧力の作用により記録紙上のトナー像を記録紙に定着させる処理が行われる。
図2は、図1に示した原稿読取部(カラー画像読取装置)1を示す概略構成図である。原稿読取部1は、原稿台ガラス21上に載置された原稿Aに光を照射する照明ユニット(照明手段)22と、原稿Aからの反射光を結像レンズ23に導くミラー24〜26と、結像レンズ23で結像された光を電気信号に変換するCCD(光電変換素子)27とを有している。CCD27は、RGBの各色ごとに主走査方向に配列されてラインセンサを構成し、照明ユニット22及びミラー24が搭載された読取キャリッジ28と、ミラー25・26が搭載された読取キャリッジ29とを副走査方向に駆動することで、副走査方向の走査が行われる。
図3は、図2に示した照明ユニット22を示す概略構成図である。照明ユニット22は、単一の白色光源31と、この白色光源31が発する光を原稿面に導く単一の柱状導光体32とからなっている。柱状導光体32は、例えばアクリル樹脂などの透光性を有する材料にて形成され、読取領域の略全幅に渡って延在するように設けられる。白色光源31は、柱状導光体32の長手方向の一端側に配置されている。
柱状導光体32においては、白色光源31に対向する長手方向の端面が、白色光源31の光が入射する光入射面32aとなり、原稿面に対向するように長手方向に延びた一方の側面が光出射面32bとなり、この光出射面32bと相反する側で長手方向に延びた他方の側面が、白色光源31からの光を光出射面32bに導く光変向面32cとなる。この光変向面32cでは、鋸刃状の断面形状などにより光の屈折及び反射が行われるようになっており、光入射面32aから入射した光が、光変向面32cで変向された後、光出射面32bを通って原稿面に概ね均一に照射される。
図4は、図3に示した白色光源31の構造を模式的に示す断面図である。図5は、図4に示した白色光源31の分光分布を示している。図4に示すように、白色光源31は、基板41上に、青色LEDチップ42が設けられると共に、この青色LEDチップ42を覆うように黄色蛍光体(例えばYAG系の蛍光体)からなる蛍光体層43が設けられた、いわゆる1チップ型白色発光ダイオードである。
この白色光源31では、青色LEDチップ42が発する青色光が蛍光体層43により黄色光に変換され、図5に示すように、蛍光体層43を透過した青色光と蛍光体層43が発する黄色光とにより2つのピークが現れるが、視覚上では、蛍光体層43を透過した青色光と蛍光体層43が発する黄色光とが混じり合うことで白色光となる。
図6は、図4に示した白色光源31の色特性に関する個体差を示す色度図である。白色光源31においては、蛍光体層43を透過した青色光と蛍光体層43が発する黄色光との割合を厳密に管理することが難しいため、光の色調に個体差が生じ、青色が強いもの(a1,a2)や、黄色が強いもの(c1,c2)があり、青色が強いものであれば青色が強い画像となり、黄色が強いものであれば黄色が強い画像となることから、白色光源31の個体差に応じた色補正が必要になる。
図7は、図1に示したカラー複写機における制御部の概略構成を示すブロック図である。制御部は、ゲイン補正部(ゲイン補正手段)51と、A/D変換部52と、シェーディング補正部53と、第1の色補正部(第1の色補正手段)54と、第2の色補正部(第2の色補正手段)55とを有している。ゲイン補正部51では、CCD27から出力されるアナログ信号を増幅するゲイン補正が行われる。A/D変換部52では、アナログ信号をデジタル信号に変換する処理が行われる。シェーディング補正部53では、画素間のばらつきを補正する処理が行われる。
第1の色補正部54は、白色光源31の色特性に関する個体差による色誤差を補正するものであり、2次元マトリクス回路56を有している。この2次元マトリクス回路56では、RGBの各色成分値が、例えば3×3のマトリクス係数(補正係数)を用いて補正される。
第2の色補正部55は、CCD27の色特性に関する個体差による色誤差を補正するものであり、3次元ルックアップテーブル回路57を有している。この3次元ルックアップテーブル回路57では、RGBの各色成分値が、3次元ルックアップテーブルを参照して補正される。3次元ルックアップテーブルは、入力されるRGBの各色成分値で示される色空間上の1点を、出力させる色空間上の1点に逐一対応させたものである。
制御部はさらに、色空間変換部58と、補正制御部(補正制御手段)71とを有している。色空間変換部58では、補正制御部71で行われる色誤差の判定を、均等色空間であるL*a*b*色空間で行うために、RGB色空間をXYZ色空間に変換した上で、さらにXYZ色空間をL*a*b*色空間に変換する処理が行われる。
補正制御部71は、色補正部54・55において所要の補正を行わせるための補正係数を、白色光源31及びCCD27の個体差に応じて決定するものであり、色誤差検出判定部72と、補正係数決定部73とを有している。
色誤差検出判定部72では、試験的な読取(ここでは白基準板の読取)により出力される画像信号から、色誤差、すなわち基準色(ここでは白色)に対する色のずれ量が算出され、その色誤差が許容範囲内にあるか否かの判定が、所定の基準値との比較により行われる。補正係数決定部73では、色誤差検出判定部72で検出された色誤差に応じて、2次元マトリクス回路56で用いられるマトリクス係数(補正係数)が決定され、これにより得られたマトリクス係数が2次元マトリクス回路56に設定される。
図8は、図7に示した補正制御部71での処理の手順を示すフロー図である。ここでは、まず画像処理の色特性を総合的に判定するカラーチャートの読取が行われ(ST101)、ついで出力された画像信号から色誤差を算出する処理が色誤差検出判定部72で行われる(ST102)。そして、所定の基準値との比較により色誤差が基準内か否かの判定が行われ(ST103)、色誤差が基準内であれば、終了し、色誤差が基準外であれば、図9に示す補正制御が実行される(ST104)。
図9は、図8に示した補正制御の手順を示すフロー図である。ここでは、まず白基準板を読み取る処理が行われ(ST201)、ついで出力された画像信号から色誤差、すなわち白色に対する色のずれ量を算出する処理が色誤差検出判定部72で行われる(ST202)。そして、所定の基準値との比較により色誤差が基準内か否かの判定が行われ(ST203)、色誤差が基準内であれば、終了する。
一方、色誤差が基準外であれば、2次元マトリクス回路56で用いられるマトリクス係数(補正係数)を、色誤差に応じて決定する処理が補正係数決定部73で行われ(ST204)、ついでそのマトリクス係数を2次元マトリクス回路56に設定する処理が行われる(ST205)。次に、白基準板を読み取る処理が行われ(ST206)、ついで出力された画像信号に基づいて色誤差を算出する処理が行われる(ST207)。そして、色誤差が基準内か否かの判定が行われ(ST208)、色誤差が基準内であれば、終了する。
一方、色誤差が基準外であれば、試行回数が所定の上限値に達したか否かが判定され(ST209)、試行回数が上限値に達していなければ、検出された色誤差に応じてマトリクス係数の決定をやり直す処理が行われ、この処理が色誤差が基準内に収まるまで繰り返される。そして、試行回数が上限値に達しても、色誤差が基準内に収まらない場合には、強制的に終了する。
図10は、図8に示した補正制御の別の例を示すフロー図である。図9に示した例では、2次元マトリクス回路56で用いられるマトリクス係数(補正係数)を、白基準板の読取により検出された色誤差に応じて決定するようにしたが、この例では、マトリクス係数を白色光源31ごとにその色特性に応じて予め付与されたランクに応じて決定するようにしている。
図6に示したように、白色光源31の色特性の変動状況に応じて、色度図上に6つのエリア(a1,a2,b1,b2,c1,c2)が設定され、対象となる白色光源31がいずれのエリアに含まれるかに応じて白色光源31がランク分け(グループ分け)され、このランクごとに、2次元マトリクス回路56で用いられるマトリクス係数(補正係数)が予め設定されたテーブルが記憶されている。
ここでは、まず作業者により白色光源31に予め付与されたランクを入力する操作が行われる(ST301)。そして、入力されたランクに応じて、2次元マトリクス回路56で用いられるマトリクス係数を決定する処理が補正係数決定部73で行われ(ST302)、ついでそのマトリクス係数を2次元マトリクス回路56に設定する処理が行われる(ST303)。次に、白基準板を読み取る処理が行われ(ST304)、ついで出力された画像信号に基づいて色誤差を算出する処理が色誤差検出判定部72で行われる(ST305)。そして、所定の基準値との比較により色誤差が基準内か否かの判定が行われ(ST306)、色誤差が基準内であれば、終了する。
一方、色誤差が基準外となる、すなわち白色光源31のランクに応じたマトリクス係数で色誤差を基準内に収めることができない場合には、図9に示した例と同様に、白基準板の読取により検出された色誤差に応じてマトリクス係数を決定するモードに移行し、ここでは、図9に示した例での処理(ST204〜ST209)と同様に、色誤差が基準内に収まるようにマトリクス係数を求める処理が行われる(ST307〜ST312)。
図11は、図4に示した白色光源31における制御電流(順電流)と色調との関係を示す色度図である。図4に示したように、青色LEDチップ42と蛍光体層43とからなる白色光源31においては、制御電流の大きさに応じて光の色調が変化する特性を有しており、電流が小さくなると黄色が強くなり、電流が大きくなると青色が強くなる。このような白色光源31の特性を利用することで、白色光源31の個体差による色誤差の補正を行うことができ、例えば、白色光源31の光が黄色が強い場合には、電流を大きくすれば良い。
図7に示したように、白色光源31を制御する光源制御部61には、白色光源31の制御電流の大きさを調整して白色光源31の色特性を制御する光源電流調整回路(光源電流調整手段)62が設けられている。また、第1の色補正部54の入力側及び出力側には切替スイッチ64・65が設けられており、光源電流調整回路62による白色光源31の色特性の制御が行われる場合には、第1の色補正部54の処理が省略される。
この場合、補正係数決定部73では、光源電流調整回路62における制御電流の大きさを設定するための調光係数を、白色光源31の個体差に応じて決定する、すなわち試験的な読取により色誤差検出判定部72で検出された色誤差に応じて調光係数を決定する処理が行われる。
また、白色光源31の制御電流の大きさを変えることで白色光源31の光量が変化し、これに伴ってCCD27から出力されるアナログ信号が変化する。そこで、CCD27から出力されるアナログ信号を増幅するゲイン補正部51のゲインを、白色光源31の制御電流の大きさに応じて増減する処理が補正係数決定部73で行われ、これにより、白色光源31の制御電流の増減により読取画像の明度が変化することを避けることができる。
また、白色光源31の電流調整により光量が減少した場合でも読取に支障のない十分な光量を確保する必要があるため、補正制御部71には、白色光源31の光量を検出して、その光量を所定の基準値と比較することにより、白色光源31の電流調整が可能な程度の余裕があるか否かの判定を行う光量検出判定部74が設けられており、白色光源31の光量が不足する場合には、電流による白色光源31の色調調整が中止され、これに代わって第1の色補正部54による色補正が実行される。
図12は、図8に示した補正制御の別の例を示すフロー図である。図9・図10に示した例では、2次元マトリクス回路56で用いられるマトリクス係数(補正係数)により、白色光源31の個体差による色誤差を補正するようにしたが、この例では、前記のように、白色光源31の制御電流の大きさを設定するための調光係数により、白色光源31の個体差による色誤差を補正するようにしている。
ここでは、まず白基準板を読み取る処理が行われ(ST401)、ついで出力された画像信号に基づいて光量が必要以上か否かの判定が光量検出判定部74で行われ(ST402)、光量が必要以上であれば、出力された画像信号に基づいて色誤差を算出する処理が色誤差検出判定部72で行われる(ST403)。
次に、色誤差に応じて調光係数を決定する処理が補正係数決定部73で行われ(ST404)、ついでその調光係数に基づいて白色光源31の制御電流の大きさを光源電流調整回路62に設定する処理が行われる(ST405)。また、ゲイン補正部51のゲインを白色光源31の制御電流の大きさに応じて決定する処理が補正係数決定部73で行われ、ここで決定されたゲインがゲイン補正部51に設定される。
次に、白基準板を読み取る処理が行われ(ST406)、ついで出力された画像信号に基づいて色誤差を算出する処理が行われる(ST407)。そして、色誤差が基準内か否かの判定が行われ(ST408)、色誤差が基準内であれば、終了する。
一方、色誤差が基準外であれば、試行回数が所定の上限値に達したか否かが判定され(ST409)、試行回数が上限値に達していなければ、検出された色誤差に応じて調光係数の決定をやり直す処理が行われ、この処理が色誤差が基準内に収まるまで繰り返される。そして、試行回数が上限値に達しても、色誤差が基準内に収まらない場合には、強制的に終了する。
また、光量が必要以上か否かの判定(ST402)で、光量が必要以上でないと判定されると、電流による白色光源31の色調調整に代わって、図9に示した例と同様に、2次元マトリクス回路56のマトリクス係数(補正係数)により色補正を行うモードに移行し、ここでは、図9に示した例での処理(ST202〜ST209)と同様に、色誤差が基準内に収まるようにマトリクス係数を求める処理が行われる(ST410〜ST417)。
以上、電子写真方式により記録紙に画像を形成すると共に原稿のカラー画像を読み取る機能を備えたカラー複写機(カラー画像形成装置)における原稿読取部(カラー画像読取装置)について説明したが、ここで説明した各部の構成は、原稿のカラー画像を読み取ってその画像データをパソコンなどの画像処理装置に送るカラースキャナ装置にも同様に適用することができる。
本発明にかかるカラー画像読取装置並びにこれを備えたカラー画像形成装置及びカラースキャナ装置は、原稿の照明に係る構成を簡素化すると共に、色補正に係る処理手順を簡略化して、装置の小型化及びコストダウンを図ることができる効果を有し、光源からの光で原稿面を照明して、その原稿面からの反射光を光電変換素子に受光させて画像信号を出力させると共に、その光電変換素子から出力される画像信号を、光源や光電変換素子の色特性に関する個体差に応じて補正するようにしたカラー画像読取装置並びにこれを備えたカラー画像形成装置及びカラースキャナ装置などとして有用である。
本発明が適用されるカラー複写機(カラー画像形成装置)を示す概略構成図 図1に示した原稿読取部(カラー画像読取装置)を示す概略構成図 図2に示した照明ユニットを示す概略構成図 図3に示した白色光源の構造を模式的に示す断面図 図4に示した白色光源の分光分布を示す図 図4に示した白色光源の色特性に関する個体差を示す色度図 図1に示したカラー複写機における制御部の概略構成を示すブロック図 図7に示した補正制御部での処理の手順を示すフロー図 図8に示した補正制御の手順を示すフロー図 図8に示した補正制御の別の例を示すフロー図 図4に示した白色光源における制御電流(順電流)と色調との関係を示す色度図 図8に示した補正制御の別の例を示すフロー図
符号の説明
1 原稿読取部(カラー画像読取装置)
22 照明ユニット(照明手段)
27 CCD(光電変換素子)
31 白色光源
32 柱状導光体、32a 光入射面、32b 光出射面、32c 光変向面
41 基板
42 青色LEDチップ
43 蛍光体層
51 ゲイン補正部(ゲイン補正手段)
52 A/D変換部
53 シェーディング補正部
54 第1の色補正部(第1の色補正手段)
55 第2の色補正部(第2の色補正手段)
56 2次元マトリクス回路
57 3次元ルックアップテーブル回路
58 色空間変換部
61 光源制御部
62 光源電流調整回路(光源電流調整手段)
64・65 切替スイッチ
71 補正制御部(補正制御手段)
72 色誤差検出判定部
73 補正係数決定部
74 光量検出判定部

Claims (9)

  1. 単一の白色光源、及びこの白色光源から長手方向の一端側に入射した光を、長手方向に延びた側面から出射させて原稿面に導く単一の柱状導光体からなる照明手段と、原稿面からの反射光を受光して画像信号を出力する光電変換素子と、この光電変換素子から出力される画像信号を、前記白色光源及び光電変換素子の各々の色特性に関する個体差に応じて補正する色補正手段と、この色補正手段において所要の補正を行わせるための補正係数を、前記白色光源及び光電変換素子の個体差に応じて決定する補正制御手段とを有することを特徴とするカラー画像読取装置。
  2. 前記色補正手段として、前記白色光源の個体差に応じた補正を行う第1の色補正手段と、前記光電変換素子の個体差に応じた補正を行う第2の色補正手段とを有することを特徴とする請求項1に記載のカラー画像読取装置。
  3. 前記第1の色補正手段は、2次元マトリクス回路からなり、前記第2の色補正手段は、3次元ルックアップテーブル回路からなることを特徴とする請求項2に記載のカラー画像読取装置。
  4. 前記補正制御手段は、前記第1の色補正手段に設定される補正係数を、試験的な読取により検出された色誤差に応じて決定することを特徴とする請求項2若しくは請求項3に記載のカラー画像読取装置。
  5. 前記補正制御手段は、前記第1の色補正手段に設定される補正係数を、前記白色光源ごとにその色特性に基づいて予め付与されたランクに応じて決定することを特徴とする請求項2若しくは請求項3に記載のカラー画像読取装置。
  6. 前記白色光源は、青色LEDと、この青色LEDが発する青色光を黄色光に変換する蛍光体とからなり、この蛍光体を透過した青色光と蛍光体が発する黄色光とが合成された白色光を出射することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のカラー画像読取装置。
  7. 前記白色光源の制御電流の大きさを調整して前記白色光源の色特性を制御する光源電流調整手段を有し、
    前記補正制御手段は、前記光源電流調整手段における制御電流の大きさを設定するための調光係数を、前記白色光源の個体差に応じて決定することを特徴とする請求項6に記載のカラー画像読取装置。
  8. 前記光電変換素子から出力される画像信号に対してゲイン補正を行うゲイン補正手段を有し、
    前記補正制御手段は、前記ゲイン補正手段のゲインを、前記白色光源の制御電流の大きさに応じて増減することを特徴とする請求項7に記載のカラー画像読取装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のカラー画像読取装置を備えたカラー画像形成装置またはカラースキャナ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012100225A (ja) * 2010-11-05 2012-05-24 Fuji Xerox Co Ltd 画像読取装置及び画像形成装置
JP2013115442A (ja) * 2011-11-24 2013-06-10 Rohm Co Ltd イメージセンサモジュール
US10469713B2 (en) 2016-07-14 2019-11-05 Hp Printing Korea Co., Ltd. Image forming apparatus and control method of thereof

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