JP2010132689A - ジヒドロピラゾロピリミジノン誘導体 - Google Patents

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Abstract

【課題】Wee1キナーゼ阻害剤として、がん治療に有用である新規化合物の提供。
【解決手段】一般式(I)
Figure 2010132689

[式中、Arはアリール基又は複素芳香環基;Rはアルキル基、アルケニル基、アルキニル基若しくはシクロ低級アルキル基、又はアリール基、アラルキル基若しくは複素芳香環基;Rは水素原子、アルキル基、アルケニル基若しくはアルキニル基、又はアリール基、アラルキル基若しくは複素芳香環基を;Rは水素原子又は低級アルキル基を;Rは水素原子、ハロゲン原子、水酸基、低級アルキル基又は−N(R1k)R1mで表される基;T及びUは窒素原子又はメチン基を意味する]で表される化合物を提供する。
【選択図】なし

Description

本発明は医薬の分野において有用である。更に詳しくは、本発明のジヒドロピラゾロピリミジノン誘導体は、キナーゼ阻害剤、特にWee1キナーゼ阻害剤として、各種がん治療の分野において有用である。
細胞は、DNAに損傷を受けると細胞周期を一時的に停止し、これを修復するチェックポイント機構を持っている[セル・プロリフェレーション(Cell Proliferation)、第33巻、261−274頁]。ヒトのがんの約半数において、がん抑制遺伝子であるp53が変異あるいは欠損しているためにG1チェックポイントの機能が失われている。しかしながら、そのようながん細胞にはまだG2チェックポイント機能が残されており、DNA作用性の抗がん剤や放射線に対して感受性を低下させる要因の1つとなっていると考えられている。
Wee1キナーゼは細胞周期のG2チェックポイントに関与するチロシンキナーゼである。Wee1は、細胞周期のG2期からM期への進行に関与するCdc2(Cdk1)のチロシン15をリン酸化することによりCdc2を不活性化し、細胞周期を一時的にG2期に停止させる[ザ・エンボ・ジャーナル(The EMBO Journal)、第12巻、75−85頁]。したがって、p53の機能が欠損したがん細胞では、DNA損傷時にこれを修復し細胞死を回避するために、Wee1によるG2チェックポイント機能が重要であると考えられる。これまでに、RNA干渉によるWee1発現の低下や化合物によるWee1の阻害は、がん細胞のアドリアマイシンやエックス線、ガンマ線に対する感受性を増加させることが報告された[キャンサー・バイオロジー・アンド・セラピー(Cancer Biology & Therapy)、第3巻、305−313頁,あるいはキャンサー・リサーチ(Cancer Research)、第61巻、8211−8217頁]。以上のことから、Wee1阻害剤は、p53欠損がん細胞のG2チェックポイント機能を阻害することにより、DNA作用性の抗がん剤や放射線に対する感受性を高めることが出来ると考えられる。
低分子のWee1キナーゼ阻害剤としては、例えば米国特許出願US2005/0250836号公報、国際公開第2003/091255号パンフレット、キャンサー・リサーチ(Cancer Research)、第61巻、8211−8217頁又はバイオオーガニック・アンド・メディシナル・ケミストリー・レターズ(Bioorg & Med.Chem.Lett.)、第15巻、1931−1935頁等に記載の化合物が知られているが、これら文献に記載の化合物は本発明の化合物とは構造が全く異なる。
一方、国際公開第2004/056786号パンフレット、国際公開第2005/021532号パンフレット又は国際公開第2006/091737号パンフレットには、本発明の化合物と骨格が比較的類似するジヒドロピラゾロピリジン等を有する種々の化合物が開示されている。しかしながら、それらの文献には当該化合物のWee1キナーゼ阻害作用及び本発明化合物について何ら具体的な開示も示唆もされていない。
本発明の目的は、キナーゼ阻害作用、特にWee1キナーゼ阻害作用を有する新規な抗がん剤を提供することにある。
本発明者らは、鋭意研究の結果、一般式(I)
Figure 2010132689
[式中、
Arはハロゲン原子、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルカノイル基、ヒドロキシ低級アルキルアミノ基、カルバモイル基、ヒドロキシ低級アルキルカルバモイル基、低級アルキル基で置換されていてもよい複素芳香環基及び−Q−A−Q−A(R1a)R1bで表される基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基又は複素芳香環基を意味し;
は単結合、酸素原子若しくは硫黄原子を意味するか、又は低級アルキル基で置換されていてもよいイミノ基を意味し;
は窒素原子を意味するか、又は水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基で置換されていてもよい、メチン基若しくは1−ビニル−2−イリデン基を意味し;
は単結合、カルボニル基又は低級アルキル基で置換されていてもよいメチレン基を意味し;
は単結合又は低級アルキル基で置換されていてもよいエチレン基を意味し;
1a及びR1bは、それぞれ独立して、水素原子、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基を意味するか、又は一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基、ビニレン基若しくは−N(R1c)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくは水酸基若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
1cは水素原子、低級アルケニル基又は−Q−A(R1d)R1eで表される基を意味し;
は窒素原子を意味するか、又は水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基で置換されていてもよい、メチン基若しくは1−ビニル−2−イリデン基を意味し;
は単結合又は低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、スルフィニル基若しくはスルホニル基で置き換えられていても、及び/若しくはハロゲン原子、シアノ基、水酸基若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
1d及びR1eは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基を意味するか、又は一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基、ビニレン基若しくは−N(R1f)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくは水酸基若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
1fは水素原子、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、低級アルケニル基又は低級アルカノイル基を意味し;
はハロゲン原子で置換されていてもよい、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基若しくはシクロ低級アルキル基を意味するか、又はハロゲン原子、シアノ基、アミノ基及び低級アルキル基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基、アラルキル基若しくは複素芳香環基を意味し;
は水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基若しくは低級アルキニル基を意味するか、又はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、−Q−A(R1g)R1hで表される基及び−Q−Arで表される基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基、アラルキル基若しくは複素芳香環基を意味し、ここで該低級アルキル基、低級アルケニル基又は低級アルキニル基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基若しくは−N(R1j)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくはハロゲン原子で置換されていてもよく;
は窒素原子を意味するか、又はハロゲン原子、水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基で置換されていてもよいメチン基を意味し;
Arはハロゲン原子、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基及び低級アルコキシ基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基又は複素芳香環基を意味し;
は単結合又は低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子若しくはカルボニル基で置き換えられていても、及び/若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
は単結合、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基又は低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子若しくはカルボニル基で置き換えられていても、及び/若しくはハロゲン原子若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
1g及びR1hは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルカノイル基、低級アルコキシカルボニル基若しくは低級アルキルスルホニル基を意味するか、又は一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基若しくは−N(R1i)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくはハロゲン原子若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
1iは水素原子、低級アルキル基又はハロ低級アルキル基を意味し;
1jは水素原子又は低級アルキル基を意味し;
は水素原子又は低級アルキル基を意味し;
は水素原子、ハロゲン原子、水酸基、低級アルキル基又は−N(R1k)R1mで表される基を意味し;
1k及びR1mは、それぞれ独立して、水素原子又は低級アルキル基を意味し;
T及びUは、それぞれ独立して、窒素原子又はメチン基を意味する]で表される化合物(ただし、Rがメチル基であって、かつRが無置換のフェニル基である化合物を除く)が優れたキナーゼ阻害作用、特にWee1キナーゼ阻害作用を有することを見出し、本発明を完成した。
本発明化合物(I)は、キナーゼ阻害作用、特にWee1キナーゼ阻害作用を有することにより、例えば脳がん、頭頸部がん、食道がん、甲状腺がん、小細胞がん、非小細胞がん、乳がん、肺がん、胃がん、胆のう・胆管がん、肝がん、膵がん、結腸がん、直腸がん、卵巣がん、絨毛上皮がん、子宮体がん、子宮頸がん、腎盂・尿管がん、膀胱がん、前立腺がん、陰茎がん、睾丸がん、胎児性がん、ウイルムスがん、皮膚がん、悪性黒色腫、神経芽細胞腫、骨肉腫、ユ−イング腫、軟部肉腫、急性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、ホジキンリンパ腫等、各種がんの治療剤として有用である。
特に、本発明化合物(I)は、例えば乳がん、肺がん、膵がん、結腸がん、卵巣がん、急性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、ホジキンリンパ腫等の治療剤として有用である。
本発明は、一般式(I)で表される化合物、その塩又はエステル並びにそれらの製造法及び用途に関する。
以下に、本明細書において用いられる用語の意味を記載し、本発明について更に詳細に説明する。
「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を意味する。
「低級アルキル基」とは、炭素数1ないし6の直鎖状又は分岐状のアルキル基を意味し、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基等が挙げられる。
「ハロ低級アルキル基」とは、置換可能な任意の位置が1又は2以上、好ましくは1ないし3の同一又は異なる前記ハロゲン原子で置換された前記低級アルキル基を意味し、例えばフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、1,2−ジフルオロエチル基、クロロメチル基、2−クロロエチル基、1,2−ジクロロエチル基、ブロモメチル基、ヨードメチル基等が挙げられる。
「ヒドロキシ低級アルキル基」とは、置換可能な任意の位置が1又は2以上、好ましくは1又は2の水酸基で置換された前記低級アルキル基を意味し、例えばヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基、1−ヒドロキシ−1−メチルエチル基、1,2−ジヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル基等が挙げられる。
「低級アルコキシ基」とは、炭素数1ないし6の直鎖状又は分岐状のアルコキシ基を意味し、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、sec−ブトキシ基、イソブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、イソヘキシルオキシ基等が挙げられる。
「低級アルカノイル基」とは、前記低級アルキル基を有するアルカノイル基、すなわち、炭素数2ないし7のアルカノイル基を意味し、例えばアセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、イソバレリル基、ピバロイル基等が挙げられる。
「ヒドロキシ低級アルキルアミノ基」とは、前記ヒドロキシ低級アルキル基にモノ置換又はジ置換、好ましくはモノ置換されたアミノ基を意味し、例えばヒドロキシメチルアミノ基、2−ヒドロキシエチルアミノ基、1−ヒドロキシ−1−メチルエチルアミノ基、1,2−ジヒドロキシエチルアミノ基、3−ヒドロキシプロピルアミノ基等が挙げられる。
「ヒドロキシ低級アルキルカルバモイル基」とは、前記ヒドロキシ低級アルキル基にモノ置換又はジ置換、好ましくはモノ置換されたカルバモイル基を意味し、例えばヒドロキシメチルカルバモイル基、2−ヒドロキシエチルカルバモイル基、1−ヒドロキシ−1−メチルエチルカルバモイル基、1,2−ジヒドロキシエチルカルバモイル基、3−ヒドロキシプロピルカルバモイル基等が挙げられる。
「アリール基」としては、例えばフェニル基、ナフチル基等が挙げられる。
「複素芳香環基」とは、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子からなる群より、同一若しくは異なって選ばれる1若しくは2以上、好ましくは1ないし3の複素原子を含有する5員若しくは6員の単環式芳香族複素環基又は該単環式芳香族複素環基と前記アリール基が縮合した、若しくは同一若しくは異なる該単環式芳香族複素環基が互いに縮合した縮合環式芳香族複素環基を意味し、例えばピロリル基、フリル基、チエニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、オキサジアゾリル基、1,2,3−チアジアゾリル基、1,2,4−チアジアゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、1,2,4−トリアジニル基、1,3,5−トリアジニル基、インドリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾイソチアゾリル基、インダゾリル基、プリニル基、キノリル基、イソキノリル基、フタラジニル基、ナフチリジニル基、キノキサリニル基、キナゾリニル基、シンノリニル基、プテリジニル基、ピリド[3,2−b]ピリジル基等が挙げられる。
「低級アルキレン基」とは、炭素数1ないし6の直鎖又は分岐状のアルキレン基を意味し、例えばメチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基等が挙げられる。
「低級アルケニル基」とは、炭素数2ないし6の直鎖又は分岐状のアルケニル基を意味し、例えばビニル基、1−プロペニル基、アリル基、イソプロペニル基、3−ブテニル基、2−ブテニル基、1−ブテニル基、1−メチル−2−プロペニル基、1−メチル−1−プロペニル基、1−エチル−1−エテニル基、2−メチル−2−プロペニル基、2−メチル−1−プロペニル基、3−メチル−2−ブテニル基、4−ペンテニル基等が挙げられる。
「低級アルキニル基」とは、炭素数2ないし6の直鎖又は分岐状のアルキニル基を意味し、例えばエチニル基、1−プロピニル基、2−プロピニル基、3−ブチニル基、2−ブチニル基、1−ブチニル基、1−メチル−2−プロピニル基、1−エチル−2−プロピニル基、1−メチル−2−ブチニル基、4−ペンチニル基等が挙げられる。
「シクロ低級アルキル基」とは、炭素数3ないし6のシクロアルキル基を意味し、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基が挙げられる。
「アラルキル基」とは、置換可能な任意の位置が1又は2以上、好ましくは1の前記アリール基で置換された前記低級アルキル基を意味し、例えばベンジル基、1−フェニルエチル基、フェネチル基、1−ナフチルメチル基、2−ナフチルメチル基等が挙げられる。
「低級アルコキシ低級アルキル基」とは、置換可能な任意の位置が1又は2以上、好ましくは1又は2の同一又は異なる前記低級アルコキシ基で置換された前記低級アルキル基を意味し、例えばメトキシメチル基、エトキシメチル基、2−メトキシエチル基、2−エトキシエチル基、1−メトキシ−1−メチルエチル基、1,2−ジメトキシエチル基、3−メトキシプロピル基等が挙げられる。
「低級アルコキシカルボニル基」とは、前記低級アルコキシ基を有するアルコキシカルボニル基、すなわち、炭素数2ないし7のアルコキシカルボニル基を意味し、例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、ペンチルオキシカルボニル基等が挙げられる。
「低級アルキルスルホニル基」とは、炭素数1ないし6の直鎖状又は分岐状のアルキルスルホニル基を意味し、例えばメチルスルホニル基、エチルスルホニル基、プロピルスルホニル基、イソプロピルスルホニル基、ブチルスルホニル基、sec−ブチルスルホニル基、イソブチルスルホニル基、tert−ブチルスルホニル基、ペンチルスルホニル基、イソペンチルスルホニル基、ヘキシルスルホニル基、イソヘキシルスルホニル基等が挙げられる。
本発明化合物の「塩」とは、医薬として許容されうる慣用的なものを意味し、例えばカルボキシル基、水酸基若しくはテトラゾリル基等の酸性の複素環基を有する場合の当該カルボキシル基、水酸基若しくは酸性複素環基における塩基付加塩又はアミノ基若しくは塩基性の複素環基を有する場合の当該アミノ基若しくは塩基性複素環基における酸付加塩の塩類を挙げることができる。
該塩基付加塩としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;例えばカルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩;例えばアンモニウム塩;例えばトリメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、プロカイン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩等の有機アミン塩等が挙げられる。
該酸付加塩としては、例えば塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、りん酸塩、過塩素酸塩等の無機酸塩;例えばマレイン酸塩、フマール酸塩、酒石酸塩、くえん酸塩、アスコルビン酸塩、トリフルオロ酢酸塩等の有機酸塩;例えばメタンスルホン酸塩、イセチオン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩等のスルホン酸塩等が挙げられる。
本発明化合物の「エステル」としては、例えばカルボキシル基を有する場合の当該カルボキシル基における医薬として許容されうる慣用的なものを意味し、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基等の低級アルキル基とのエステル、ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基とのエステル、アリル基、2−ブテニル基等の低級アルケニル基とのエステル、メトキシメチル基、2−メトキシエチル基、2−エトキシエチル基等の低級アルコキシ低級アルキル基とのエステル、アセトキシメチル基、ピバロイルオキシメチル基、1−ピバロイルオキシエチル基等の低級アルカノイルオキシ低級アルキル基とのエステル、メトキシカルボニルメチル基、イソプロポキシカルボニルメチル基等の低級アルコキシカルボニル低級アルキル基とのエステル、カルボキシメチル基等のカルボキシ低級アルキル基とのエステル、1−(エトキシカルボニルオキシ)エチル基、1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル基等の低級アルコキシカルボニルオキシ低級アルキル基とのエステル、カルバモイルオキシメチル基等のカルバモイルオキシ低級アルキル基とのエステル、フタリジル基とのエステル、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソール−4−イル)メチル基等の(5−置換−2−オキソ−1,3−ジオキソール−4−イル)メチル基とのエステル等が挙げられる。
本発明の化合物を更に具体的に開示するため、式(I)等において用いられる各種記号につき、その好適な具体例を挙げて更に詳細に説明する。
Arはハロゲン原子、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルカノイル基、ヒドロキシ低級アルキルアミノ基、カルバモイル基、ヒドロキシ低級アルキルカルバモイル基、低級アルキル基で置換されていてもよい複素芳香環基及び−Q−A−Q−A(R1a)R1bで表される基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基又は複素芳香環基を意味する。
「ハロゲン原子、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルカノイル基、ヒドロキシ低級アルキルアミノ基、カルバモイル基、ヒドロキシ低級アルキルカルバモイル基、低級アルキル基で置換されていてもよい複素芳香環基及び−Q−A−Q−A(R1a)R1bで表される基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基又は複素芳香環基」とは、無置換の前記アリール基若しくは複素芳香環基、又は置換可能な任意の位置に置換基を有する前記アリール基若しくは複素芳香環基を意味し、該置換基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルカノイル基、ヒドロキシ低級アルキルアミノ基、カルバモイル基、ヒドロキシ低級アルキルカルバモイル基、低級アルキル基で置換されていてもよい複素芳香環基及び−Q−A−Q−A(R1a)R1bで表される基からなる群より、同一又は異なって1又は2以上、好ましくは1又は2選択することができる。
該置換基のハロゲン原子としては、例えばフッ素原子、塩素原子等が好適である。
該置換基の低級アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基等が好適である。
該置換基のハロ低級アルキル基としては、例えばフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基等が好適である。
該置換基のヒドロキシ低級アルキル基としては、例えばヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基等が好適である。
該置換基の低級アルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基等が好適である。
該置換基の低級アルカノイル基としては、例えばアセチル基等が好適である。
該置換基のヒドロキシ低級アルキルアミノ基としては、例えばヒドロキシメチルアミノ基、2−ヒドロキシエチルアミノ基等が好適である。
該置換基のヒドロキシ低級アルキルカルバモイル基としては、例えばヒドロキシメチルカルバモイル基、2−ヒドロキシエチルカルバモイル基等が好適である。
該置換基の「低級アルキル基で置換されていてもよい複素芳香環基」とは、無置換の前記複素芳香環基、又は置換可能な任意の位置に同一若しくは異なる1又は2以上、好ましくは1又は2の前記低級アルキル基を有する前記複素芳香環基を意味し、例えば4−メチル−1−イミダゾリル基、1−メチル−4−ピラゾリル基等が好適である。
該置換基の−Q−A−Q−A(R1a)R1bで表される基において、Aは単結合、酸素原子若しくは硫黄原子を意味するか、又は低級アルキル基で置換されていてもよいイミノ基を意味し;Aは窒素原子を意味するか、又は水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基で置換されていてもよい、メチン基若しくは1−ビニル−2−イリデン基を意味し;Qは単結合、カルボニル基又は低級アルキル基で置換されていてもよいメチレン基を意味し;Qは単結合又は低級アルキル基で置換されていてもよいエチレン基を意味し;R1a及びR1bは、それぞれ独立して、水素原子、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基を意味するか、又は一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基、ビニレン基若しくは−N(R1c)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくは水酸基若しくは低級アルキル基で置換されていてもよい。
の「低級アルキル基で置換されていてもよいイミノ基」とは、無置換のイミノ基、又は前記低級アルキル基で置換されたイミノ基を意味し、該置換基の低級アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基等が好適である。
の「水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基で置換されていてもよい、メチン基若しくは1−ビニル−2−イリデン基」とは、無置換のメチン基若しくは1−ビニル−2−イリデン基か、又は水酸基、低級アルキル基及びヒドロキシ低級アルキル基からなる群より選択される置換基を有するメチン基若しくは1−ビニル−2−イリデン基を意味する。
該置換基の低級アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基等が好適である。
該置換基のヒドロキシ低級アルキル基としては、例えばヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基等が好適である。
該置換基としては、例えば水酸基等が好適である。
の「低級アルキル基で置換されていてもよいメチレン基」とは、無置換のメチレン基、又は同一若しくは異なる1又は2の前記低級アルキル基で置換されたメチレン基を意味する。
該置換基の低級アルキル基としてはメチル基等が好適である。
の「低級アルキル基で置換されていてもよいエチレン基」とは、無置換のエチレン基、又は置換可能な任意の位置が同一若しくは異なる1若しくは2以上、好ましくは1若しくは2の前記低級アルキル基で置換されたエチレン基を意味する。
該置換基の低級アルキル基としてはメチル基等が好適である。
1a又はR1bの低級アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基等が好適である。
1a又はR1bのヒドロキシ低級アルキル基としては、例えばヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基等が好適である。
1a及びR1bが一緒になって形成する低級アルキレン基としては、例えばトリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基等が好適である。これらは結合する「A」が窒素原子のとき、該窒素原子とともに、それぞれ1−アゼチジニル基、1−ピロリジニル基、ピペリジノ基、ペルヒドロ−1H−アゼピン−1−イル基を意味し;「A」がメチン基のとき、該メチン基とともに、それぞれシクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基を意味し;「A」が1−ビニル−2−イリデン基のとき、該1−ビニル−2−イリデン基とともに、それぞれ1−シクロペンテニル基、1−シクロヘキセニル基、1−シクロヘプテニル基、1−シクロオクテニル基を意味し、中でも1−ピロリジニル基、ピペリジノ基、ペルヒドロ−1H−アゼピン−1−イル基、シクロブチル基、シクロヘキシル基、1−シクロヘキセニル基等がより好ましい。
上記低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基、ビニレン基若しくは−N(R1c)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくは水酸基若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく、そのような置き換え又は置換された基としては、例えば式(aa1)から選択される基が好適である。
Figure 2010132689
中でも、式(aa1’)から選択される基がより好ましい。
Figure 2010132689
−N(R1c)−で表される基において、R1cは水素原子、低級アルケニル基又は−Q−A(R1d)R1eで表される基を意味する。
1cの低級アルケニルとしては、例えばビニル基、アリル基等が好適である。
1cの−Q−A(R1d)R1eで表される基において、Aは窒素原子を意味するか、又は水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基で置換されていてもよい、メチン基若しくは1−ビニル−2−イリデン基を意味し;Qは単結合又は低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、スルフィニル基若しくはスルホニル基で置き換えられていても、及び/若しくはハロゲン原子、シアノ基、水酸基若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;R1d及びR1eは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基を意味するか、又は一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基、ビニレン基若しくは−N(R1f)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくは水酸基若しくは低級アルキル基で置換されていてもよい。
の「水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基で置換されていてもよい、メチン基若しくは1−ビニル−2−イリデン基」とは、無置換のメチン基若しくは1−ビニル−2−イリデン基か、又は水酸基、低級アルキル基及びヒドロキシ低級アルキル基からなる群より選択される置換基を有するメチン基若しくは1−ビニル−2−イリデン基を意味する。
該置換基の低級アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基等が好適である。
該置換基のヒドロキシ低級アルキル基としては、例えばヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシプロピル基、2−メチルー2−ヒドロキシプロピル基等が好適である。
該置換基としては、水酸基、低級アルキル基等が好適である。
の低級アルキレン基としては、例えばメチレン基、エチレン基、トリメチレン基等が好適である。
の低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、スルフィニル基若しくはスルホニル基で置き換えられていても、及び/若しくはハロゲン原子、シアノ基、水酸基若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく、そのような置き換え又は置換された基としては、例えば式(aa2)から選択される基が好適である。
Figure 2010132689
1d又はR1eのハロゲン原子としては、例えばフッ素原子、塩素原子等が好適である。
1d又はR1eの低級アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基等が好適である。
1d又はR1eのヒドロキシ低級アルキル基としては、例えばヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基等が好適である。
1d及びR1eが一緒になって形成する低級アルキレン基としては、例えばエチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基等が好適である。これらは結合する「A」が窒素原子のとき、該窒素原子とともに、それぞれ1−アジリジニル基、1−アゼチジニル基、1−ピロリジニル基を意味し;「A」がメチン基のとき、該メチン基とともに、それぞれシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基を意味し;「A」が1−ビニル−2−イリデン基のとき、該1−ビニル−2−イリデン基とともに、それぞれ1−シクロブテニル基、1−シクロペンテニル基、1−シクロヘキセニル基を意味し、中でもシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基等がより好ましい。
上記低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基、ビニレン基若しくは−N(R1f)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくは水酸基若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく、そのような置き換え又は置換された基としては、例えば式(aa3)から選択される基が好適である。
Figure 2010132689
−N(R1f)−で表される基において、R1fは水素原子、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、低級アルケニル基又は低級アルカノイル基を意味する。
1fの低級アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基等が好適である。
1fのハロ低級アルキル基としては、例えばフルオロメチル基、ジフルオロメチル基等が好適である。
1fの低級アルケニル基としては、例えばアリル基等が好適である。
1fの低級アルカノイル基としては、例えばアセチル基等が好適である。
−Q−A(R1d)R1eで表される基の好ましい態様としては、例えば
(i)Aが水酸基若しくは低級アルキル基で置換されていてもよいメチン基であり、Qが単結合であり、かつR1d及びR1eが、それぞれ独立して、水素原子若しくは低級アルキル基であるとき;
(ii)Aがメチン基であり、Qが単結合若しくは低級アルキレン基であり、かつR1d及びR1eが一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1のメチレン基が−N(R1f)−で表される基で置き換えられていてもよい基であるとき;
(iii)Aが水酸基若しくは低級アルキル基で置換されていてもよいメチン基であり、Qが低級アルキレン基であり、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2のメチレン基が、それぞれ独立して、酸素原子、カルボニル基若しくはスルホニル基で置き換えられていてもよく、及び/若しくは水酸基で置換されていてもよい基であり、かつR1d及びR1eが、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基若しくは低級アルキル基であるとき;又は
(iv)Aが窒素原子であり、Qが低級アルキレン基であり、ここで該低級アルキレン基を構成する1のメチレン基がカルボニル基で置き換えられた基であり、かつR1d及びR1eが、それぞれ独立して、水素原子若しくは低級アルキル基であるとき;より好ましくは上記(i)のとき等が挙げられる。
より具体的には、−Q−A(R1d)R1eで表される基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、ヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシ−1−メチルエチル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロプロピルメチル基、1−アセチル−3−アゼチジニル基、シクロペンチル基、2−ヒドロキシシクロペンチル基、2−ヒドロキシエチル基、2−シアノエチル基、2−メトキシエチル基、2−エトキシエチル基、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル基、3−フルオロ−2−ヒドロキシプロピル基、アセチル基、プロピオニル基、2−メトキシアセチル基、tert−ブトキシカルボニル基、メチルスルホニル基、2−(メチルスルホニル)エチル基、ジメチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイルメチル基、2−(ジメチルアミノ)アセチル基等が好適であり、中でもメチル基、エチル基、tert−ブチル基、2−ヒドロキシエチル基、2−メトキシエチル基、アセチル基、より好ましくはメチル基等が好適である。
1cとしては、水素原子又は−Q−A(R1d)R1eで表される基、より好ましくは−Q−A(R1d)R1eで表される基が好ましい。
−Q−A−Q−A(R1a)R1bで表される基の好ましい態様としては、例えば
(i)A、Q及びQが単結合であり、Aが窒素原子であり、かつR1a及びR1bが一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2のメチレン基が、それぞれ独立して、酸素原子、スルホニル基、カルボニル基若しくは−N(R1c)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくは水酸基で置換されていてもよい基であるとき;
(ii)A、Q及びQが単結合であり、Aが水酸基で置換されていてもよい、メチン基若しくは1−ビニル−2−イリデン基であり、かつR1a及びR1bが一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1のメチレン基が−N(R1c)−で表される基で置き換えられた基であるとき;
(iii)Aが酸素原子であり、Aがメチン基であり、Q及びQが単結合であり、かつR1a及びR1bが一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1のメチレン基が−N(R1c)−で表される基で置き換えられた基であるとき;
(iv)Aが酸素原子であり、Aが窒素原子であり、Qが単結合であり、Qがエチレン基であり、かつR1a及びR1bが、それぞれ独立して、低級アルキル基であるとき;又は
(v)A及びQが単結合であり、Aが窒素原子であり、Qがメチレン基であり、かつR1a及びR1bが、それぞれ独立して、低級アルキル基であるとき等が挙げられる。
中でも、上記(i)又は(ii)のときが好適であり、式(aa1’)
Figure 2010132689
から選択される基がより好ましい。
より具体的には、−Q−A−Q−A(R1a)R1bで表される基としては、例えば
1−ピペラジニル基、4−メチル−1−ピペラジニル基、4−エチル−1−ピペラジニル基、4−プロピル−1−ピペラジニル基、4−イソプロピル−1−ピペラジニル基、4−tert−ブチル−1−ピペラジニル基、4−ヒドロキシメチル−1−ピペラジニル基、4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−1−ピペラジニル基、4−シクロプロピル−1−ピペラジニル基、4−シクロブチル−1−ピペラジニル基、4−シクロプロピルメチル−1−ピペラジニル基、4−(1−アセチル−3−アゼチジニル)−1−ピペラジニル基、4−シクロペンチル−1−ピペラジニル基、4−(2−ヒドロキシシクロペンチル)−1−ピペラジニル基、4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル基、4−(2−シアノエチル)−1−ピペラジニル基、4−(2−メトキシエチル)−1−ピペラジニル基、4−(2−エトキシエチル)−1−ピペラジニル基、4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1−ピペラジニル基、4−(3−フルオロ−2−ヒドロキシプロピル)−1−ピペラジニル基、4−アセチル−1−ピペラジニル基、4−プロピオニル−1−ピペラジニル基、4−(2−メトキシアセチル)−1−ピペラジニル基、4−tert−ブトキシカルボニル−1−ピペラジニル基、4−メチルスルホニル−1−ピペラジニル基、4−(2−(メチルスルホニル)エチル)−1−ピペラジニル基、4−(ジメチルカルバモイル)基、4−(ジメチルカルバモイルメチル)−1−ピペラジニル基、4−(2−(ジメチルアミノ)アセチル)−1−ピペラジニル基、4−メチル−3−オキソ−1−ピペラジニル基、ピペリジノ基、4−ヒドロキシピペリジノ基、モルホリノ基、チオモルホリノ基、1,1−ジオキシドチオモルホリノ基、ペルヒドロ−1H−アゼピン−1−イル基、ペルヒドロ−1H−1,4−ジアゼピン−1−イル基、4−メチル−ペルヒドロ−1H−1,4−ジアゼピン−1−イル基、5−オキソ−ペルヒドロ−1H−1,4−ジアゼピン−1−イル基、4−メチル−5−オキソ−ペルヒドロ−1H−1,4−ジアゼピン−1−イル基、3−アゼチジニル基、4−ピペリジル基、1−メチル−4−ピペリジル基、1−エチル−4−ピペリジル基、1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ピペリジル基、1−(2−メチルスルホニルエチル)−4−ピペリジル基、4−ヒドロキシ−4−ピペリジル基、4−ヒドロキシ−1−メチル−4−ピペリジル基、1−tert−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシ−4−ピペリジル基、1,2,3,6−テトラヒドロ−4−ピリジル基、3−アゼチジニルオキシ基、1−メチル−3−アゼチジニルオキシ基、1−エチル−3−アゼチジニルオキシ基、1−プロピル−3−アゼチジニルオキシ基、1−イソプロピル−3−アゼチジニルオキシ基、1−(2−ヒドロキシエチル)−3−アゼチジニルオキシ基、4−ピペリジルオキシ基、1−メチル−4−ピペリジルオキシ基、1−エチル−4−ピペリジルオキシ基、1−シクロブチル−4−ピペリジルオキシ基、2−ジメチルアミノエトキシ基、ジメチルアミノメチル基、ジエチルアミノメチル基、メチルプロピルアミノメチル基、イソプロピルメチルアミノメチル基等が好適であり、中でも1−ピペラジニル基、4−メチル−1−ピペラジニル基、4−エチル−1−ピペラジニル基、4−イソプロピル−1−ピペラジニル基、4−tert−ブチル−1−ピペラジニル基、4−シクロプロピル−1−ピペラジニル基、4−シクロブチル−1−ピペラジニル基、4−シクロプロピルメチル−1−ピペラジニル基、4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル基、4−(2−メトキシエチル)−1−ピペラジニル基、4−(2−メトキシアセチル)−1−ピペラジニル基、4−アセチル−1−ピペラジニル基、4−メチルスルホニル−1−ピペラジニル基、4−メチル−3−オキソ−1−ピペラジニル基、4−ヒドロキシピペリジノ基、モルホリノ基、1,1−ジオキシドチオモルホリノ基、4−メチル−5−オキソ−ペルヒドロ−1H−1,4−ジアゼピン−1−イル基、4−ピペリジル基、1−メチル−4−ピペリジル基、1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ピペリジル基、4−ヒドロキシ−1−メチル−4−ピペリジル基、1,2,3,6−テトラヒドロ−4−ピリジル基、1−エチル−3−アゼチジニルオキシ基、1−イソプロピル−3−アゼチジニルオキシ基、1−(2−ヒドロキシエチル)−3−アゼチジニルオキシ基等、より好ましくは4−メチル−1−ピペラジニル基、4−エチル−1−ピペラジニル基、4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル基、4−アセチル−1−ピペラジニル基、1−メチル−4−ピペリジル基等が好ましい。
Arの置換基としては、例えば低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルカノイル基、低級アルキル基で置換されていてもよい複素芳香環基、−Q−A−Q−A(R1a)R1bで表される基等が好適である。
Arの前記置換基を有していてもよいアリール基の「アリール基」それ自体としては、例えばフェニル基等が好適である。また、Arの前記置換基を有していてもよい複素芳香環基の「複素芳香環基」それ自体としては、例えばピラゾリル基、ピリジル基等が好適である。
したがって、Arとしては、例えばフェニル基、ピラゾリル基又はピリジル基等に、低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルカノイル基、低級アルキル基で置換されていてもよい複素芳香環基又は−Q−A−Q−A(R1a)R1bで表される基等が置換した基が好適であり、特に1つの−Q−A−Q−A(R1a)R1bで表される基が置換したフェニル基か、1つの−Q−A−Q−A(R1a)R1bで表される基に加えて、低級アルキル基又はヒドロキシ低級アルキル基等が置換したフェニル基等が好ましい。
より具体的には、Arとしては、例えば
フェニル基、4−ヒドロキシメチル−3−メチルフェニル基、4−イソプロピルオキシフェニル基、4−アセチルフェニル基、3,5−ジメチル−4−(2−ジメチルアミノエトキシ)フェニル基、4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)フェニル基、4−(1−ピペラジニル)フェニル基、3−メチル−4−(1−ピペラジニル)フェニル基、3−ヒドロキシメチル−4−(1−ピペラジニル)フェニル基、4−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル基、3−メチル−4−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル基、3−ヒドロキシメチル−4−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル基、4−(4−エチル−1−ピペラジニル)フェニル基、4−(4−エチル−1−ピペラジニル)−3−ヒドロキシメチルフェニル基、4−(4−イソプロピル−1−ピペラジニル)フェニル基、3−メチル−4−(4−イソプロピル−1−ピペラジニル)フェニル基、4−(4−tert−ブチル−1−ピペラジニル)フェニル基、4−(4−シクロプロピル−1−ピペラジニル)フェニル基、4−(4−シクロプロピル−1−ピペラジニル)−3−メチルフェニル基、4−(4−シクロプロピル−1−ピペラジニル)−3−ヒドロキシメチルフェニル基、4−(4−シクロブチル−1−ピペラジニル)フェニル基、4−(4−シクロブチル−1−ピペラジニル)−3−メチルフェニル基、4−(4−シクロプロピルメチル−1−ピペラジニル)フェニル基、4−(4−シクロプロピルメチル−1−ピペラジニル)−3−メチルフェニル基、4−(4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル)フェニル基、4−(4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル)−3−メチルフェニル基、4−(4−(2−メトキシエチル)−1−ピペラジニル)フェニル基、4−(4−アセチル−1−ピペラジニル)フェニル基、4−(4−(2−メトキシアセチル)−1−ピペラジニル)フェニル基、3−ヒドロキシメチル−4−(4−(2−メトキシアセチル)−1−ピペラジニル)フェニル基、4−(4−メチルスルホニル−1−ピペラジニル)フェニル基、3−メチル−4−(4−メチルスルホニル−1−ピペラジニル)フェニル基、4−(4−メチル−3−オキソ−1−ピペラジニル)フェニル基、3−メチル−4−(4−メチル−3−オキソ−1−ピペラジニル)フェニル基、4−(4−ヒドロキシピペリジノ)フェニル基、4−(4−ヒドロキシピペリジノ)−3−メチルフェニル基、4−(4−ヒドロキシピペリジノ)−3−ヒドロキシメチルフェニル基、4−モルホリノフェニル基、3−メチル−4−モルホリノフェニル基、3−ヒドロキシメチル−4−モルホリノフェニル基、4−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)フェニル基、3−メチル−4−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)フェニル基、4−(4−メチル−5−オキソ−ペルヒドロ−1H−1,4−ジアゼピン−1−イル)フェニル基、4−(4−ピペリジル)フェニル基、4−(1−メチル−4−ピペリジル)フェニル基、3−メチル−4−(4−ピペリジル)フェニル基、4−(4−ヒドロキシ−4−ピペリジル)フェニル基、4−(4−ヒドロキシ−1−メチル−4−ピペリジル)フェニル基、4−(1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ピペリジル)フェニル基、4−(1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ピペリジル)−3−メチルフェニル基、4−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシ−4−ピペリジル)フェニル基、4−(1,2,3,6−テトラヒドロ−4−ピリジル)フェニル基、3−メチル−4−(1,2,3,6−テトラヒドロ−4−ピリジル)フェニル基、4−(3−アゼチジニルオキシ)フェニル基、4−(3−アゼチジニルオキシ)−3−メチルフェニル基、4−(1−エチル−3−アゼチジニルオキシ)フェニル基、4−(1−エチル−3−アゼチジニルオキシ)−3−メチルフェニル基、4−(1−イソプロピル−3−アゼチジニルオキシ)フェニル基、4−(1−イソプロピル−3−アゼチジニルオキシ)−3−メチルフェニル基、4−(1−(2−ヒドロキシエチル)−3−アゼチジニルオキシ)フェニル基、4−(1−(2−ヒドロキシエチル)−3−アゼチジニルオキシ)−3−メチルフェニル基等が好適であり、中でも4−アセチルフェニル基、3,5−ジメチル−4−(2−ジメチルアミノエトキシ)フェニル基、3−メチル−4−(1−ピペラジニル)フェニル基、4−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル基、3−メチル−4−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル基、3−ヒドロキシメチル−4−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル基、4−(4−エチル−1−ピペラジニル)フェニル基、4−(4−イソプロピル−1−ピペラジニル)フェニル基、4−(4−tert−ブチル−1−ピペラジニル)フェニル基、4−(4−シクロブチル−1−ピペラジニル)−3−メチルフェニル基、4−(4−シクロプロピルメチル−1−ピペラジニル)−3−メチルフェニル基、4−(4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル)フェニル基、4−(4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル)−3−メチルフェニル基、4−(4−(2−メトキシエチル)−1−ピペラジニル)フェニル基、4−(4−アセチル−1−ピペラジニル)フェニル基、3−メチル−4−(4−メチルスルホニル−1−ピペラジニル)フェニル基、4−(4−メチル−3−オキソ−1−ピペラジニル)フェニル基、3−メチル−4−(4−メチル−3−オキソ−1−ピペラジニル)フェニル基、4−(4−ヒドロキシピペリジノ)−3−メチルフェニル基、4−(4−ヒドロキシピペリジノ)−3−ヒドロキシメチルフェニル基、3−メチル−4−モルホリノフェニル基、3−ヒドロキシメチル−4−モルホリノフェニル基、3−メチル−4−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)フェニル基、4−(4−メチル−5−オキソ−ペルヒドロ−1H−1,4−ジアゼピン−1−イル)フェニル基、4−(4−ピペリジル)フェニル基、4−(1−メチル−4−ピペリジル)フェニル基、4−(4−ヒドロキシ−1−メチル−4−ピペリジル)フェニル基、4−(1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ピペリジル)−3−メチルフェニル基、4−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシ−4−ピペリジル)フェニル基、3−メチル−4−(1,2,3,6−テトラヒドロ−4−ピリジル)フェニル基、4−(1−エチル−3−アゼチジニルオキシ)−3−メチルフェニル基、4−(1−イソプロピル−3−アゼチジニルオキシ)−3−メチルフェニル基等、より好ましくは4−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル基、3−メチル−4−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル基、3−ヒドロキシメチル−4−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル基、4−(4−エチル−1−ピペラジニル)フェニル基、4−(4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル)フェニル基、4−(4−アセチル−1−ピペラジニル)フェニル基、4−(1−メチル−4−ピペリジル)フェニル基等が好ましい。
はハロゲン原子で置換されていてもよい、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基若しくはシクロ低級アルキル基を意味するか、又はハロゲン原子、シアノ基、アミノ基及び低級アルキル基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基、アラルキル基若しくは複素芳香環基を意味する。
の「ハロゲン原子で置換されていてもよい、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基若しくはシクロ低級アルキル基」とは、無置換の前記低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基若しくはシクロ低級アルキル基、又は前記ハロゲン原子に置換された、前記低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基若しくはシクロ低級アルキル基を意味し、当該ハロゲン原子は各基の置換可能な任意の位置に同一又は異なって、1又は2以上、好ましくは1ないし3置換することができる。
該置換基のハロゲン原子としては、例えばフッ素原子、塩素原子等が好適である。
の「ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキル基」としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、2,2−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基等、より好ましくはエチル基、イソプロピル基等が好適である。
の「ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルケニル基」としては、例えばアリル基、2−メチル−2−プロペニル基、3−メチル−2−ブテニル基等が好適であり、アリル基等が特に好ましい。
の「ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキニル基」としては、例えば2−プロピニル基等が好適である。
の「ハロゲン原子で置換されていてもよいシクロ低級アルキル基」としては、例えばシクロプロピル基、シクロブチル基等が好適である。
の「ハロゲン原子、シアノ基、アミノ基及び低級アルキル基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基、アラルキル基若しくは複素芳香環基」とは、無置換の前記アリール基、アラルキル基若しくは複素芳香環基、又は置換可能な任意の位置に置換基を有する前記アリール基、アラルキル基若しくは複素芳香環基を意味し、該置換基はハロゲン原子、シアノ基、アミノ基及び低級アルキル基からなる群より、同一又は異なって1又は2以上、好ましくは1又は2選択することができる。
該置換基のハロゲン原子としては、例えばフッ素原子、塩素原子等が好適である。
該置換基の低級アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基等が好適である。
該置換基としてはハロゲン原子、シアノ基、アミノ基等、より好ましくはハロゲン原子が好適である。
の前記置換基を有していてもよいアリール基としては、例えばフェニル基、1−ナフチル基、2−クロロフェニル基、2,6−ジクロロフェニル基、2−シアノフェニル基、2−クロロ−6−シアノフェニル基等が好適である。
の前記置換基を有していてもよい複素芳香環基としては、例えば2−ピリジル基、3−クロロ−2−ピリジル基等が好適である。
の前記置換基を有していてもよいアラルキル基としては、例えばベンジル基、α−メチルベンジル基等が好適である。
の好ましい態様としては、ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキル基が挙げられる。より具体的にはエチル基、イソプロピル基等である。
のもう1つの好ましい態様としては、ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルケニル基が挙げられる。より具体的にはアリル基、2−メチル−2−プロペニル基、3−メチル−2−ブテニル基等、より好ましくはアリル基等である。
のもう1つの好ましい態様としては、ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキニル基が挙げられる。より具体的には2−プロピニル基等である。
のもう1つの好ましい態様としては、ハロゲン原子、シアノ基、アミノ基及び低級アルキル基からなる群より選択される置換基を有していてもよいフェニル基又はベンジル基が挙げられる。より具体的には2−クロロフェニル基、2,6−ジクロロフェニル基、2−シアノフェニル基、2−クロロ−6−シアノフェニル基、ベンジル基、α−メチルベンジル基等、より好ましくは2−クロロフェニル基等である。
としては、アリル基等の低級アルケニル基が最も好ましい。
は水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基若しくは低級アルキニル基を意味するか、又はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、−Q−A(R1g)R1hで表される基及び−Q−Arで表される基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基、アラルキル基若しくは複素芳香環基を意味し、ここで該低級アルキル基、低級アルケニル基又は低級アルキニル基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基若しくは−N(R1j)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくはハロゲン原子で置換されていてもよい。
の低級アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基等が好適である。
の低級アルケニル基としては、例えばアリル基等が好適である。
の低級アルキニル基としては、例えば2−プロピニル基等が好適である。
上記Rの低級アルキル基、低級アルケニル基又は低級アルキニル基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基若しくは−N(R1j)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくはハロゲン原子で置換されていてもよく、そのような置き換え又は置換された基としては、例えばメトキシメチル基、メチルスルホニルメチル基、アセチル基又は式(bb1)で表される基等が好適である。
Figure 2010132689
1jは水素原子又は低級アルキル基を意味し、例えば水素原子、メチル基等が好適である。
の「ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、−Q−A(R1g)R1hで表される基及び−Q−Arで表される基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基、アラルキル基若しくは複素芳香環基」とは、無置換の前記アリール基、アラルキル基若しくは複素芳香環基、又は置換可能な任意の位置に置換基を有する前記アリール基、アラルキル基若しくは複素芳香環基を意味し、該置換基はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、−Q−A(R1g)R1hで表される基及び−Q−Arで表される基からなる群より、同一又は異なって1又は2以上、好ましくは1又は2選択することができる。
該置換基のハロゲン原子としては、例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子等が好適である。
該置換基の−Q−A(R1g)R1hで表される基において、Aは窒素原子を意味するか、又はハロゲン原子、水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基で置換されていてもよいメチン基を意味し;Qは単結合又は低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子若しくはカルボニル基で置き換えられていても、及び/若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;R1g及びR1hは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルカノイル基、低級アルコキシカルボニル基若しくは低級アルキルスルホニル基を意味するか、又は一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基若しくは−N(R1i)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくはハロゲン原子若しくは低級アルキル基で置換されていてもよい。
の「ハロゲン原子、水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基で置換されていてもよいメチン基」とは、無置換のメチン基、又はハロゲン原子、水酸基、低級アルキル基及びヒドロキシ低級アルキル基からなる群より選択される置換基を有するメチン基を意味する。
該置換基のハロゲン原子としては、例えばフッ素原子、塩素原子等が好適である。
該置換基の低級アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基等が好適である。
該置換基のヒドロキシ低級アルキル基としては、例えばヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基等が好適である。
該置換基としては、例えばハロゲン原子、水酸基、低級アルキル基等が好適である。
の低級アルキレン基としては、例えばメチレン基、エチレン基、トリメチレン基等が好適である。
の低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子若しくはカルボニル基で置き換えられていても、及び/若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく、そのような置き換え又は置換された基としては、例えば式(bb2)から選択される基が好適である。
Figure 2010132689
1g又はR1hのハロゲン原子としては、例えばフッ素原子、塩素原子等が好適である。
1g又はR1hの低級アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、イソプロピル基等が好適である。
1g又はR1hの低級アルコキシ低級アルキル基としては、例えばメトキシメチル基、2−メトキシエチル基、3−メトキシプロピル基等が好適である。
1g又はR1hの低級アルカノイル基としては、例えばアセチル基等が好適である。
1g又はR1hの低級アルコキシカルボニル基としては、例えばメトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基等が好適である。
1g又はR1hの低級アルキルスルホニル基としては、例えばメチルスルホニル基、エチルスルホニル基等が好適である。
1g及びR1hが一緒になって形成する低級アルキレン基としては、例えばエチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基等が好適である。これらは結合する「A」が窒素原子のとき、該窒素原子とともに、それぞれ1−アジリジニル基、1−アゼチジニル基、1−ピロリジニル基、ピペリジノ基を意味し;「A」がメチン基のとき、該メチン基とともに、それぞれシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基を意味し、中でも1−ピロリジニル基、ピペリジノ基、シクロブチル基、シクロヘキシル基等がより好ましい。
上記低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基若しくは−N(R1i)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくはハロゲン原子若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく、そのような置き換え又は置換された基としては、例えば式(bb3)から選択される基が好適である。
Figure 2010132689
中でも、式(bb3’)から選択される基がより好ましい。
Figure 2010132689
−N(R1i)−で表される基において、R1iは水素原子、低級アルキル基又はハロ低級アルキル基を意味する。
1iの低級アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基等が好適である。
1iのハロ低級アルキル基としては、例えばフルオロメチル基、ジフルオロメチル基等が好適である。
−Q−A(R1g)R1hで表される基の好ましい態様としては、例えば
(i)Aが窒素原子であり、Qが単結合若しくは低級アルキル基で置換されていてもよいメチレン基であり、かつR1g及びR1hが、それぞれ独立して、水素原子、低級アルキル基、低級アルカノイル基、低級アルコキシカルボニル基若しくは低級アルキルスルホニル基であるとき;
(ii)Aが窒素原子か、若しくはハロゲン原子、水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基で置換されていてもよいメチン基であり、Qがカルボニル基であり、かつR1g及びR1hが、それぞれ独立して、水素原子若しくは低級アルキル基であるとき;
(iii)Aがハロゲン原子、水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基で置換されていてもよいメチン基であり、Qが単結合若しくは酸素原子で置き換えられていてもよいメチレン基であり、かつR1g及びR1hが、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、低級アルキル基若しくは低級アルコキシカルボニル基であるとき;
(iv)Aがハロゲン原子、水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基で置換されていてもよいメチン基であり、Qがエチレン基であり、ここで該エチレン基を構成する1若しくは2のメチレン基が、それぞれ独立して、酸素原子若しくはカルボニル基で置き換えられていてもよく、かつR1g及びR1hが、それぞれ独立して、水素原子、水酸基若しくは低級アルキル基であるとき;
(v)Aがハロゲン原子、水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基で置換されていてもよいメチン基であり、Qが単結合であり、かつR1g及びR1hが一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基が、それぞれ独立して、酸素原子若しくは−N(R1i)−で表される基で置き換えられていてもよいとき;又は
(vi)Aが窒素原子であり、Qが単結合であり、かつR1g及びR1hが一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基が、それぞれ独立して、カルボニル基若しくは−N(R1i)−で表される基で置き換えられていてもよいとき等;より好ましくは上記(iii)のとき等が挙げられる。
より具体的には、−Q−A(R1g)R1hで表される基としては、例えば
アミノ基、メチルアミノメチル基、ジメチルアミノメチル基、イソプロピルメチルアミノ基、1−アミノ−1−メチルエチル基、メチルスルホニルアミノ基、N−メチル−N−アセチルアミノメチル基、N−メチル−N−メトキシカルボニルアミノメチル基、N−メチル−N−メチルスルホニルアミノメチル基、カルバモイル基、メチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、アセチル基、メチル基、トリフルオロメチル基、1−フルオロ−1−メチルエチル基、ヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシエチル基、1−ヒドロキシ−1−メチルエチル基、2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル基、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル基、2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルプロピル基、1−メトキシカルボニル−1−メチルエチル基、メトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、メトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、1−ヒドロキシシクロブチル基、4−ヒドロキシ−テトラヒドロピラン−4−イル基、2−オキソ−1−ピロリジニル基、3−メチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル基等が挙げられ、中でもアミノ基、ジメチルアミノメチル基、メチルスルホニルアミノ基、N−メチル−N−メチルスルホニルアミノメチル基、カルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、メチル基、1−フルオロ−1−メチルエチル基、ヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシ−1−メチルエチル基、2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル基、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル基、2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルプロピル基、メトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、1−ヒドロキシシクロブチル基、2−オキソ−1−ピロリジニル基、3−メチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル基等、より好ましくは1−ヒドロキシ−1−メチルエチル基等が好適である。
のアリール基、アラルキル基若しくは複素芳香環基の置換基である−Q−Arで表される基において、Arはハロゲン原子、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基及び低級アルコキシ基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基又は複素芳香環基を意味し;Qは単結合、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基又は低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子若しくはカルボニル基で置き換えられていても、及び/若しくはハロゲン原子若しくは低級アルキル基で置換されていてもよい。
Arの「ハロゲン原子、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基及び低級アルコキシ基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基又は複素芳香環基」とは、無置換の前記アリール基又は複素芳香環基、又は置換可能な任意の位置に置換基を有する前記アリール基又は複素芳香環基を意味し、該置換基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基及び低級アルコキシ基からなる群より、同一又は異なって1又は2以上、好ましくは1又は2選択することができる。
該置換基のハロゲン原子としては、例えばフッ素原子、塩素原子等が好適である。
該置換基の低級アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基等が好適である。
該置換基のハロ低級アルキル基としては、例えばフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基等が好適である。
該置換基のヒドロキシ低級アルキル基としては、例えばヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基等が好適である。
該置換基の低級アルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基等が好適である。
該置換基としては、例えばハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基等が好適である。
Arの前記置換基を有していてもよいアリール基の「アリール基」それ自体としては、例えばフェニル基等が好適である。また、Arの前記置換基を有していてもよい複素芳香環基の「複素芳香環基」それ自体としては、例えばピリジル基等が好適である。
したがって、Arの前記置換基を有していてもよい、アリール基又は複素芳香環基の好ましい具体例としては、例えばフェニル基、4−メトキシフェニル基、2−ピリジル基、6−メチル−2−ピリジル基等が挙げられる。
の低級アルキレン基としては、例えばメチレン基、エチレン基等が好適である。
の低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子若しくはカルボニル基で置き換えられていても、及び/若しくはハロゲン原子若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく、そのような置き換え又は置換された基としては、例えば(bb4)から選択される基が好適である。
Figure 2010132689
したがって、−Q−Arで表される基としては、具体的には、例えばベンジル基、ベンゾイル基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基、4−メトキシベンジルオキシ基、2−ピリジル基等が好適である。
R2の「アリール基、アラルキル複素基又は芳香環基」の置換基としては、例えば−Q4−A4(R1g)R1hで表される基等が好適である。
の前記置換基を有していてもよいアリール基の「アリール基」それ自体としては、例えばフェニル基等が好適である。
の前記置換基を有していてもよいアラルキル基の「アラルキル基」それ自体としては、例えばベンジル基等が好適である。
の前記置換基を有していてもよい複素芳香環基の「複素芳香環基」それ自体としては、例えばチエニル基、ピラゾリル基、ピリジル基等が好適である。
したがって、Rの前記置換基を有していてもよい、アリール基、アラルキル基若しくは複素芳香環基としては、具体的には、例えば
フェニル基、3−シアノフェニル基、3−ニトロフェニル基、3−カルボキシフェニル基、3−アミノフェニル基、3−ジメチルアミノメチルフェニル基、3−メチルスルホニルアミノフェニル基、3−カルバモイルフェニル基、3−メチルカルバモイルフェニル基、3−ジメチルカルバモイルフェニル基、3−ヒドロキシメチルフェニル基、4−ヒドロキシメチルフェニル基、3−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル基、3−メトキシカルボニルフェニル基、3−メトキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、3−チエニル基、1−メチル−3−ピラゾリル基、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、5−フルオロ−2−ピリジル基、6−フルオロ−2−ピリジル基、6−ブロモ−2−ピリジル基、5−シアノ−2−ピリジル基、5−カルボキシ−2−ピリジル基、4−メチルアミノメチル−2−ピリジル基、6−アミノ−2−ピリジル基、6−ジメチルアミノメチル−2−ピリジル基、6−イソプロピルメチルアミノ−2−ピリジル基、6−(1−アミノ−1−メチルエチル)−2−ピリジル基、6−(N−メチル−N−アセチルアミノメチル)−2−ピリジル基、6−(N−メチル−N−メトキシカルボニルアミノメチル)−2−ピリジル基、6−(N−メチル−N−メチルスルホニルアミノメチル)−2−ピリジル基、6−ジメチルカルバモイル−2−ピリジル基、6−アセチル−2−ピリジル基、4−メチル−2−ピリジル基、6−メチル−2−ピリジル基、6−(1−フルオロ−1−メチルエチル)−2−ピリジル基、5−トリフルオロメチル−2−ピリジル基、6−ヒドロキシメチル−2−ピリジル基、6−(1−ヒドロキシエチル)−2−ピリジル基、6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリジル基、6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−2−ピリジル基、6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−2−ピリジル基、6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルプロピル)−2−ピリジル基、6−(1−メトキシカルボニル−1−メチルエチル)−2−ピリジル基、6−メトキシ−2−ピリジル基、6−(2−ヒドロキシエトキシ)−2−ピリジル基、5−メトキシカルボニル−2−ピリジル基、6−(tert−ブトキシカルボニル)−2−ピリジル基、6−(1−ヒドロキシシクロブチル)−2−ピリジル基、6−(4−ヒドロキシ−テトラヒドロピラン−4−イル)−2−ピリジル基、6−(2−オキソ−1−ピロリジニル)−2−ピリジル基、6−(3−メチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル)−2−ピリジル基等が好適であり、中でもフェニル基、3−ジメチルアミノメチルフェニル基、3−ジメチルカルバモイルフェニル基、3−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル基、3−チエニル基、2−ピリジル基、5−フルオロ−2−ピリジル基、6−アミノ−2−ピリジル基、6−(N−メチル−N−メチルスルホニルアミノメチル)−2−ピリジル基、6−メチル−2−ピリジル基、6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリジル基、6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−2−ピリジル基、6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−2−ピリジル基、6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルプロピル)−2−ピリジル基、6−(2−ヒドロキシエトキシ)−2−ピリジル基、6−(1−ヒドロキシシクロブチル)−2−ピリジル基、6−(2−オキソ−1−ピロリジニル)−2−ピリジル基、6−(3−メチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル)−2−ピリジル基等、より好ましくは6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリジル基等が好適である。
としては、低級アルキル基又は前記置換基を有していてもよい、アリール基若しくは複素芳香環基等が好適である。
一般式(I)のR及びRの好ましい態様としては、例えばRがハロゲン原子で置換されていてもよい、低級アルケニル基又は低級アルキニル基、より好ましくは低級アルケニル基であり、かつ、Rが−Q−A(R1g)R1hで表される基を有する、フェニル基又はピリジル基、より好ましくはピリジル基であるときが挙げられる。
は水素原子又は低級アルキル基を意味し、例えば水素原子、メチル基、エチル基等、より好ましくは水素原子が好適である。
は水素原子、ハロゲン原子、水酸基、低級アルキル基又は−N(R1k)R1mで表される基を意味する。
のハロゲン原子としては、例えばフッ素原子、塩素原子等が好適である
の低級アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、イソプロピル基等が好適である。
の−N(R1k)R1mで表される基において、R1k及びR1mは、それぞれ独立して、水素原子又は低級アルキル基を意味する。
1k又はR1mの低級アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、イソプロピル基等が好適である。
したがって、−N(R1k)R1mで表される基としては、例えばアミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、イソプロピルメチルアミノ基等が挙げられる。
としては、水素原子等が好適である。
T及びUは、それぞれ独立して、窒素原子又はメチン基を意味するが、ともに窒素原子のときが好適である。
一般式(I)で表される化合物のうち、Rがメチル基であって、かつRがフェニル基である化合物は本発明化合物から除かれる。
一般式(I−1)
Figure 2010132689
[式中、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルカノイル基、ヒドロキシ低級アルキルアミノ基、カルバモイル基又はヒドロキシ低級アルキルカルバモイル基を意味し;R10はハロゲン原子で置換されていてもよい、低級アルキル基、低級アルケニル基又は低級アルキニル基を意味し;R20はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、−Q−A(R1g)R1hで表される基及び−Q−Arで表される基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基又は複素芳香環基を意味し、A、A、A、Ar、Q、Q、Q、Q、R1a、R1b、R1g及びR1hは前記の意味を有する]で表される化合物(ただし、R10がメチル基であって、かつR20が無置換のフェニル基である化合物を除く)、一般式(I−2)
Figure 2010132689
[式中、R11は式(a−1)又は(a−2)
Figure 2010132689
で表される基を意味し;R7a、R7b、R8a及びR8bは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子又はシアノ基を意味し;R8cは水素原子又は低級アルキル基を意味し、A、A、Q、Q、R1a、R1b、R、R及びR20は前記の意味を有する]で表される化合物、及び一般式(I−3)
Figure 2010132689
[式中、R12は式(a−1)
Figure 2010132689
で表される基を意味し;R7a及びR7bは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子又はシアノ基を意味し;R21は低級アルキル基を意味し、A、A、Q、Q、R1a、R1b、R及びRは前記の意味を有する]で表される化合物は前記一般式(I)で表される化合物に包含される。
一般式(I−1)、(I−2)又は(I−3)で表される化合物におけるR及びRの好適な具体例、好ましい態様等を以下に説明する。
又はRのハロゲン原子としては、例えばフッ素原子、塩素原子等が好適である。
又はRの低級アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基等が好適である。
又はRのハロ低級アルキル基としては、例えばフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基等が好適である。
又はRのヒドロキシ低級アルキル基としては、例えばヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基等が好適である。
又はRの低級アルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基等が好適である。
又はRの低級アルカノイル基としては、例えばアセチル基等が好適である。
又はRのヒドロキシ低級アルキルアミノ基としては、例えばヒドロキシメチルアミノ基、2−ヒドロキシエチルアミノ基等が好適である。
又はRのヒドロキシ低級アルキルカルバモイル基としては、例えばヒドロキシメチルカルバモイル基、2−ヒドロキシエチルカルバモイル基等が好適である。
及びRの好ましい態様としては、例えばともに水素原子であるときか、いずれか一方が水素原子で、他方が低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルコキシ基又は低級アルカノイル基であるとき等が挙げられる。
一般式(I−1)、(I−2)又は(I−3)で表される化合物における−Q−A−Q−A(R1a)R1bで表される基の好ましい態様は、一般式(I)における−Q−A−Q−A(R1a)R1bで表される基と同様である。
一般式(I−1)のR10及びR20の好適な具体例、好ましい態様等を以下に説明する。
10のハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、2,2−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基等が好適であり、中でもエチル基、イソプロピル基がより好ましい。
10のハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルケニル基としては、例えばアリル基、2−メチル−2−プロペニル基、3−メチル−2−ブテニル基等が好適であり、アリル基等が特に好ましい。
10のハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキニル基としては、例えば2−プロピニル基等が好適である。
10の好ましい態様としては、ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキル基が挙げられる。より具体的にはエチル基、イソプロピル基等である。
R10のもう1つの好ましい態様としては、ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルケニル基が挙げられる。より具体的にはアリル基、2−メチル−2−プロペニル基、3−メチル−2−ブテニル基等、より好ましくはアリル基等である。
10のもう1つの好ましい態様としては、ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキニル基が挙げられる。より具体的には2−プロピニル基等である。
10としては、アリル基等の低級アルケニル基が特に好ましい。
20の「ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、−Q−A(R1g)R1hで表される基及び−Q−Arで表される基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基又は複素芳香環基」の好適な態様は、一般式(I)におけるRの「ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、−Q−A(R1g)R1hで表される基及び−Q−Arで表される基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基若しくは複素芳香環基」と同様である。
20の好ましい態様としては−Q−A(R1g)R1hで表される基を有する、フェニル基又はピリジル基、より好ましくはピリジル基が挙げられる。
一般式(I−1)のR10及びR20の好ましい態様としては、例えばR10がハロゲン原子で置換されていてもよい、低級アルケニル基又は低級アルキニル基、より好ましくは低級アルケニル基であり、かつ、R20が−Q−A(R1g)R1hで表される基を有する、フェニル基又はピリジル基、より好ましくはピリジル基であるときが挙げられる。
一般式(I−1)のR10、R20及び−Q−A−Q−A(R1a)R1bで表される基の好ましい態様としては、例えばR10がハロゲン原子で置換されていてもよい、低級アルケニル基又は低級アルキニル基、より好ましくは低級アルケニル基であり、R20が−Q−A(R1g)R1hで表される基を有する、フェニル基又はピリジル基、より好ましくはピリジル基であり、かつ、−Q−A−Q−A(R1a)R1bで表される基が式(aa1’)
Figure 2010132689
から選択される基であるときが挙げられる。
一般式(I−1)で表される化合物のうち、R10がメチル基であって、かつR20がフェニル基である化合物は本発明化合物から除かれる。
一般式(I−2)のR11及びR20の好適な具体例、好ましい態様等を以下に説明する。
11の式(a−1)又は(a−2)で表される基における、R7a、R7b、R8a又はR8bのハロゲン原子としては、例えばフッ素原子、塩素原子等が好適であり、R8cの低級アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基等が好適である。
7a及びR7bの好ましい態様としては、例えばともに水素原子であるときか、いずれか一方が水素原子で、他方がハロゲン原子又はシアノ基であるとき等が挙げられる。
式(a−1)で表される基の好適な具体例としては、例えば2−クロロフェニル基、2,6−ジクロロフェニル基、2−クロロ−6−シアノフェニル基等が挙げられる。
8a及びR8bの好ましい態様としては、例えばともに水素原子であるとき等が挙げられる。
したがって、式(a−2)で表される基の好適な具体例としては、例えばベンジル基、α−メチルベンジル基等が挙げられる。
一般式(I−3)のR12及びR21の好適な具体例、好ましい態様等を以下に説明する。
12の式(a−1)で表される基の好ましい態様は、前記一般式(I−2)における式(a−1)で表される基の好適な態様と同様である。
21の低級アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基等が好適である。
用語「置換可能な任意の位置」とは、炭素、窒素、酸素及び/又は硫黄原子上に置換可能な水素原子を有し、当該水素原子の置換が化学的に許容され、その結果、安定な化合物をもたらす部位を意味する。
本発明化合物において、低級アルキレン基を構成するメチレン基の例えば酸素、硫黄、スルフィニル、スルホニル、カルボニル、ビニレン、及び置換若しくは無置換のイミン等による置き換えは、その置き換えが化学的に許容され、その結果、安定な化合物をもたらす場合に許容される。
本発明の化合物は、その置換基の態様又は塩型によって、光学異性体、ジアステレオ異性体、幾何異性体等の立体異性体又は互変異性体が存在する場合があるが、本発明の化合物はこれら全ての立体異性体、互変異性体及びそれらの混合物をも包含する。
本発明は、本発明化合物の種々の結晶、アモルファス、塩、水和物及び溶媒和物を含む。
更に本発明化合物のプロドラッグもまた本発明の範囲に属する。一般的に、そのようなプロドラッグは、生体内で必要とされる化合物に容易に変換されうる本発明化合物の機能的誘導体である。したがって、本発明に係る各種疾患の処置方法においては、「投与」という言葉は、特定した化合物の投与のみならず、患者に投与した後、生体内で当該特定した化合物に変換される化合物の投与を含む。適当なプロドラッグ誘導体の選択及び製造のための常套手段は、例えば“Design of Prodrugs” ed. H.Bundgaard, Elsevier,1985等に記載され、ここに引用してその記載全体を本願明細書の一部となす。これらの化合物の代謝物は、本発明化合物を生物学的環境に置くことによって産生される活性化合物を含み、本発明の範囲に属する。
一般式(I)で表される化合物、その塩又はエステルの具体例としては、例えば実施例記載の化合物、その塩又はエステル等が挙げられるが、中でも
3−(2−アリル−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)−N,N−ジメチル安息香酸アミド、
2−アリル−6−{[3−(ヒドロキシメチル)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−(3−チエニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン、
2−アリル−1−[3−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン、
2−アリル−1−[3−(ジメチルアミノメチル)フェニル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン、
3−(2−エチル−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)−N,N−ジメチル安息香酸アミド、
2−アリル−6−{[3−ヒドロキシメチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピミジン−3−オン、
2−アリル−1−(6−アミノピリジン−2−イル)−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン、
2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン、
2−アリル−6−{[4−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン、
6−{[4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン、
2−アリル−6−({4−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]フェニル}アミノ)−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン、
2−アリル−1−[6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(1−メチルピペリジン−4−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン、
2−アリル−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−[6−(2−オキソピロリジン−1−イル)ピリジン−2−イル]−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン、
N−{[6−(2−アリル−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)ピリジン−2−イル]メチル}−N−メチルメタンスルホンアミド、
2−ベンジル−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン、
1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−2−(2−プロピニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン、
2−(2−クロロフェニル)−1−[6−(1−ヒドロキシシクロブチル)ピリジン−2−イル]−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン、
1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−2−イソプロピル−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン、
1−[6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)ピリジン−2−イル]−2−イソプロピル−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン、
1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−2−イソプロピル−−6−{[4−(1−メチルピペリジン−4−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン、又は
2−アリル−1−[6−(3−メチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン等、より好ましくは
3−(2−アリル−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)−N,N−ジメチル安息香酸アミド、
2−アリル−6−{[3−(ヒドロキシメチル)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−(3−チエニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン、
2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン、
1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−2−(2−プロピニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン、
1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−2−イソプロピル−−6−{[4−(1−メチルピペリジン−4−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン、又は
2−アリル−1−[6−(3−メチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン等がより好適である。
次に、本発明に係る化合物の製造法について説明する。
本発明化合物(I)は、例えば下記の製造法又は実施例・製造例に示す方法等により製造することができる。ただし、本発明化合物(I)の製造法はこれら反応例に限定されるものではない。
製造法1
一般式(II)
Figure 2010132689
[式中、Lは脱離基を意味し;
1pはハロゲン原子で置換されていてもよい、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基若しくはシクロ低級アルキル基を意味するか、又はハロゲン原子、シアノ基及び低級アルキル基並びに保護されていてもよいアミノ基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基、アラルキル基若しくは複素芳香環基を意味し;
2pは水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基若しくは低級アルキニル基を意味するか、又はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−Q4p−A4p(R1gp)R1hpで表される基及び−Q5p−Arapで表される基並びに保護されていてもよいカルボキシル基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基、アラルキル基若しくは複素芳香環基を意味し、ここで該低級アルキル基、低級アルケニル基又は低級アルキニル基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、保護されていてもよいカルボニル基若しくは−N(R1jp)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくはハロゲン原子で置換されていてもよく;
4pは窒素原子を意味するか、又はハロゲン原子、保護されていてもよい水酸基、低級アルキル基若しくは保護されていてもよいヒドロキシ低級アルキル基で置換されていてもよいメチン基を意味し;
Arapはハロゲン原子、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基及び低級アルコキシ基並びに保護されていてもよいヒドロキシ低級アルキル基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基又は複素芳香環基を意味し;
4pは単結合又は低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子若しくは保護されていてもよいカルボニル基で置き換えられていても、及び/若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
5pは単結合、酸素原子、硫黄原子、保護されていてもよいカルボニル基又は低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子若しくは保護されていてもよいカルボニル基で置き換えられていても、及び/若しくはハロゲン原子若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
1gp及びR1hpは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、保護されていてもよい水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルカノイル基、低級アルコキシカルボニル基若しくは低級アルキルスルホニル基を意味するか、又は一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、保護されていてもよいカルボニル基若しくは−N(R1ip)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくはハロゲン原子若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
1ipはイミノ基の保護基、水素原子、低級アルキル基又はハロ低級アルキル基を意味し;
1jpはイミノ基の保護基、水素原子又は低級アルキル基を意味し;
4pは水素原子、ハロゲン原子、保護されていてもよい水酸基、低級アルキル基又は−N(R1kp)R1mpで表される基を意味し;
1kp及びR1mpは、それぞれ独立して、アミノ基若しくはイミノ基の保護基、水素原子又は低級アルキル基を意味し、T及びUは前記の意味を有する]で表される化合物と一般式(III)
Figure 2010132689
[式中、
Ar1pはハロゲン原子、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルカノイル基、カルバモイル基、低級アルキル基で置換されていてもよい複素芳香環基及び−Q1p−A1p−Q−A2p(R1ap)R1bpで表される基並びに保護されていてもよい、ヒドロキシ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキルアミノ基及びヒドロキシ低級アルキルカルバモイル基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基又は複素芳香環基を意味し;
1pは単結合、酸素原子若しくは硫黄原子を意味するか、又はイミノ基の保護基若しくは低級アルキル基で置換されていてもよいイミノ基を意味し;
2pは窒素原子を意味するか、又は保護されていてもよい水酸基、低級アルキル基若しくは保護されていてもよいヒドロキシ低級アルキル基で置換されていてもよい、メチン基若しくは1−ビニル−2−イリデン基を意味し;
1pは単結合、保護されていてもよいカルボニル基又は低級アルキル基で置換されていてもよいメチレン基を意味し;
1ap及びR1bpは、それぞれ独立して、水素原子、低級アルキル基若しくは保護されていてもよいヒドロキシ低級アルキル基を意味するか、又は一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、保護されていてもよいカルボニル基、ビニレン基若しくは−N(R1cp)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくは保護されていてもよい水酸基若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
1cpは水素原子、低級アルケニル基又は−Q3p−A3p(R1dp)R1epで表される基を意味し;
3pは窒素原子を意味するか、又は保護されていてもよい水酸基、低級アルキル基若しくは保護されていてもよいヒドロキシ低級アルキル基で置換されていてもよい、メチン基若しくは1−ビニル−2−イリデン基を意味し;
3pは単結合又は低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、保護されていてもよいカルボニル基、スルフィニル基若しくはスルホニル基で置き換えられていても、及び/若しくはハロゲン原子、シアノ基、保護されていてもよい水酸基若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
1dp及びR1epは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、保護されていてもよい水酸基、低級アルキル基若しくは保護されていてもよいヒドロキシ低級アルキル基を意味するか、又は一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、保護されていてもよいカルボニル基、ビニレン基若しくは−N(R1fp)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくは保護されていてもよい水酸基若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
1fpはイミノ基の保護基、水素原子、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、低級アルケニル基又は低級アルカノイル基を意味し、Q及びRは前記の意味を有する]で表される化合物又はその塩とを反応させ一般式(IV)
Figure 2010132689
[式中、Ar1p、R1p、R2p、R、R4p、T及びUは前記の意味を有する]で表される化合物とし、所望により、保護基を除去することにより、一般式(I)
Figure 2010132689
[式中、Ar、R、R、R、R、T及びUは前記の意味を有する]で表される化合物を製造することができる。
で示される脱離基としては、例えば塩素原子、臭素原子若しくはヨウ素原子等のハロゲン原子、メチルスルフィニル基、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、フェニルスルホニル基等の有機スルホニル基又はメチルスルホニルオキシ基、トリフルオロメチルスルホニルオキシ基、p−トリルスルホニルオキシ基等の有機スルホニルオキシ基等が挙げられ、中でも塩素原子、メチルスルフィニル基、メチルスルホニル基等が好適である。
本製造法は、一般式(I)で表される化合物の一般的な製造法である。
上記反応において、反応物質中に反応に関与しないアミノ基、イミノ基、水酸基、カルボキシル基、カルボニル基等が存在する場合、当該アミノ基、イミノ基、水酸基、カルボキシル基、カルボニル基は、適宜、アミノ基若しくはイミノ基の保護基、水酸基の保護基、カルボキシル基の保護基又はカルボニル基の保護基で保護した後に反応を行い、反応後に当該保護基を除去することができる。
「アミノ基若しくはイミノ基の保護基」としては、その機能を有するものであれば特に限定されないが、例えばベンジル基、p−メトキシベンジル基、3,4−ジメトキシベンジル基、o−ニトロベンジル基、p−ニトロベンジル基、ベンズヒドリル基、トリチル基等のアラルキル基;例えばホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、ピバロイル基等の低級アルカノイル基;例えばベンゾイル基;例えばフェニルアセチル基、フェノキシアセチル基等のアリールアルカノイル基;例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロピルオキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基等の低級アルコキシカルボニル基;例えばベンジルオキシカルボニル基、p−ニトロベンジルオキシカルボニル基、フェネチルオキシカルボニル基等のアラルキルオキシカルボニル基;例えばトリメチルシリル基、tert−ブチルジメチルシリル基等の低級アルキルシリル基;例えばテトラヒドロピラニル基;例えばトリメチルシリルエトキシメチル基;例えばメチルスルホニル基、エチルスルホニル基等の低級アルキルスルホニル基等;例えばベンゼンスルホニル基、トルエンスルホニル基等のアリールスルホニル基等が挙げられ、特にアセチル基、ベンゾイル基、tert−ブトキシカルボニル基、トリメチルシリルエトキシメチル基、メチルスルホニル基等が好ましい。
「水酸基の保護基」としては、その機能を有するものであれば特に限定されないが、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、tert−ブチル基等の低級アルキル基;例えばトリメチルシリル基、tert−ブチルジメチルシリル基等の低級アルキルシリル基;例えばメトキシメチル基、2−メトキシエトキシメチル基等の低級アルコキシメチル基;例えばテトラヒドロピラニル基;例えばトリメチルシリルエトキシメチル基;例えばベンジル基、p−メトキシベンジル基、2,3−ジメトキシベンジル基、o−ニトロベンジル基、p−ニトロベンジル基、トリチル基等のアラルキル基;例えばホルミル基、アセチル基等のアシル基等が挙げられ、特にメチル基、メトキシメチル基、テトラヒドロピラニル基、トリチル基、トリメチルシリルエトキシメチル基、tert−ブチルジメチルシリル基、アセチル基等が好ましい。
「カルボキシル基の保護基」としては、その機能を有するものであれば特に限定されないが、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、tert−ブチル基等の低級アルキル基;例えば2,2,2−トリクロロエチル基等のハロ低級アルキル基;例えばアリル基等の低級アルケニル基;例えばベンジル基、p−メトキシベンジル基、p−ニトロベンジル基、ベンズヒドリル基、トリチル基等のアラルキル基等が挙げられ、特にメチル基、エチル基、tert−ブチル基、アリル基、ベンジル基、p−メトキシベンジル基、ベンズヒドリル基等が好ましい。
「カルボニル基の保護基」としては、その機能を有するものであれば特に限定されないが、例えばエチレンケタール、トリメチレンケタール、ジメチルケタール等のアセタール、ケタール等が挙げられる。
一般式(II)で表される化合物と一般式(III)で表される化合物との反応は、通常、化合物(II)の1モルに対して、化合物(III)を等モルないし過剰モル、好ましくは等モルないし1.5モル用いて行われる。
反応は、通常、不活性溶媒中で行われ、当該不活性溶媒としては、例えばトルエン、ベンゼン、塩化メチレン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド等又はその混合溶媒等が好適である。
また、上記反応は塩基の存在下に行うことが好ましく、当該塩基としては、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基又は炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩基を使用することができる。
当該塩基の使用量は、通常、一般式(II)で表される化合物1モルに対して、等モルないし過剰モル、好ましくは1ないし3モルである。
反応温度は、通常、0℃ないし200℃、好ましくは20℃ないし150℃である。
反応時間は、通常、5分間ないし7日間、好ましくは30分間ないし24時間である。
反応終了後、通常の処理を行い、一般式(IV)で表される化合物の粗生成物を得ることができる。このようにして得られた一般式(IV)で表される化合物を、常法に従って精製し、又は精製することなく、所望により、アミノ基、水酸基、カルボキシル基及びカルボニル基の保護基の除去反応を適宜組み合わせて行うことにより、一般式(I)の化合物を製造することができる。
保護基の除去法は、当該保護基の種類及び目的化合物(I)の安定性等により異なるが、例えば文献記載の方法[プロテクティブ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス(Protective Groups in Organic Synthesis)、第3版、T.W.グリーン(T.W.Greene)著、John Wiley & Sons社(1999年)参照]又はそれに準じる方法に従って、例えば酸又は塩基を用いる加溶媒分解、すなわち、例えば0.01モルないし大過剰の酸、好ましくはトリフルオロ酢酸、ギ酸、塩酸等、又は等モルないし大過剰の塩基、好ましくは水酸化カリウム、水酸化カルシウム等を作用させる方法;水素化金属錯体等を用いる化学的還元又はパラジウム−炭素触媒、ラネーニッケル触媒等を用いる接触還元等により行われる。
一般式(I)の化合物は、通常の分離手段により容易に単離精製できる。係る手段としては、例えば溶媒抽出、再結晶、カラムクロマトグラフィー、分取薄層クロマトグラフィー等を例示できる。
これらの化合物は、常法により医薬として許容されうる塩又はエステルとすることができ、また逆に塩又はエステルから遊離化合物への変換も常法に従って行うことができる。
一般式(III)で表される化合物の「塩」とは、有機化学の分野で用いられる慣用的なものを意味し、例えばカルボキシル基を有する場合の当該カルボキシル基における塩基付加塩又はアミノ基若しくは塩基性の複素環基を有する場合の当該アミノ基若しくは塩基性複素環基における酸付加塩の塩類を挙げることができる。
該塩基付加塩としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;例えばカルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩;例えばアンモニウム塩;例えばトリメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、プロカイン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩等の有機アミン塩等が挙げられる。
該酸付加塩としては、例えば塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、過塩素酸塩等の無機酸塩;例えばマレイン酸塩、フマール酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、アスコルビン酸塩、トリフルオロ酢酸塩等の有機酸塩;例えばメタンスルホン酸塩、イセチオン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩等のスルホン酸塩等が挙げられる。
一般式(II)又は(III)で表される化合物は、例えば市販品を用いるか、文献記載の方法[国際公開第2006/004040号パンフレット、国際公開第2003/0037872号パンフレット、ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリ(Journal of Medicinal Chemistry)、第48巻、2371−2387頁、バイオオーガニック・アンド・メディシナル・ケミストリー・レターズ(Bioorg & Med.Chem.Lett.)、第14巻、5793−5797頁又はジャーナル・オブ・ザ・ケミカル・ソサイエティ、パーキン・トランスアクションII(Journal of the Chemical Society、Perkin・Transaction II)、第3巻、843頁等参照]若しくはこれらの方法に準じる方法、あるいは以下の方法又は実施例・製造例に記載する方法等を必要に応じ適宜組み合わせること により製造することができる。
製造法A
Figure 2010132689
[式中、Etはエチル基を、Lは脱離基を、Meはメチル基を意味し、R1p、R2p、R4p及びUは前記の意味を有する]
製造法Aは一般式(II)で表される化合物のうち、Lの脱離基がメチルスルフィニル基であり、かつTが窒素原子である化合物、すなわち、一般式(II−1)で表される化合物の製造法である。
本製造法によれば、一般式(II−1)で表される化合物は、式(1)で表される化合物と式(2)で表されるヒドラジン誘導体とを塩基の存在下反応させ、式(3)で表される化合物とし、次いで該化合物(3)にR1pで表される基を導入して化合物(5)とし、最後に該化合物(5)のメチルチオ基を酸化してメチルスルフィニル基とすることにより製造することができる。
式(1)で表される化合物と式(2)で表されるヒドラジン誘導体とを塩基の存在下反応させ、式(3)で表される化合物を製造する工程は、通常、化合物(1)1モルに対して、ヒドラジン誘導体(2)を0.5モルないし過剰モル、好ましくは等モルないし3.0モル用いて行われる。
反応は、通常、不活性溶媒中で行われ、当該不活性溶媒としては、例えば塩化メチレン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、エチルエーテル、ベンゼン、トルエン、ジメチルホルムアミド等又はその混合溶媒等が好適である。
また、上記反応は塩基の存在下に行うことが好ましく、当該塩基としては、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基又は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基を使用することができる。
当該塩基は、通常、化合物(1)1モルに対して、等モルないし過剰モル用いるのが好適である。また当該塩基が液体である場合には、当該塩基を溶媒兼塩基として用いることができる。
反応温度は、通常、−78℃ないし100℃、好ましくは20℃ないし80℃である。
反応時間は、通常、5分間ないし7日間、好ましくは30分間ないし24時間である。
化合物(3)に化合物(4)を作用させて化合物(5)を製造する工程は、通常、化合物(3)1モルに対して、化合物(4)を0.5モルないし過剰モル、好ましくは2.0モルないし5.0モル用いて行われる。
で表される脱離基としては、例えば塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子等が好適である。
反応は、通常、例えばテトラヒドロフラン、ベンゼン、トルエン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド等の不活性溶媒中、例えば水素化ナトリウム、ナトリウムアミド、ナトリウムアルコキシド等の塩基存在下で行うか、あるいは、例えばメタノール、エタノール、アセトニトリル等の溶媒中、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム等の塩基の存在下で行われる。
反応温度は、通常、0℃ないし反応に用いる溶媒の沸点までが好ましく、反応時間は、通常、1時間ないし48時間が好ましい。
化合物(5)のメチルチオ基を酸化して化合物(II−1)を製造する工程は、それ自体有機化学の分野でよく知られた、メチルチオ基をメチルスルフィニル基又はメチルスルホニル基へと酸化する方法が応用でき、通常、例えばベンゼン、トルエン、塩化メチレン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド等の不活性溶媒中、例えば化合物(5)1モルに対して、0.5モルないし過剰モル、好ましくは等モルないし1.5モルのメタクロロ過安息香酸、オキソン等の酸化剤を用いて行うことができる。
反応温度は、通常、0℃ないし反応に用いる溶媒の沸点までが好ましく、反応時間は、通常、30分間ないし8時間が好ましい。
なお、一般式(1)又は(2)で表される化合物は市販品を用いるか、公知の方法若しくは実施例記載の方法又はそれらに準じる方法を必要に応じ適宜組み合わせることにより製造することができる。
製造法B
Figure 2010132689
[式中、Mは一般的な有機金属原子を意味し;R100pはハロゲン原子、シアノ基及び低級アルキル基並びに保護されていてもよいアミノ基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基、アラルキル基又は複素芳香環基を意味し、Me、R2p、R4p及びUは前記の意味を有する]
製造法Bは一般式(II)で表される化合物のうち、R1pで表される基がハロゲン原子、シアノ基及び低級アルキル基並びに保護されていてもよいアミノ基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基、アラルキル基又は複素芳香環基であり、Lの脱離基がメチルスルフィニル基であり、かつTが窒素原子である化合物、すなわち、一般式(II−2)で表される化合物の製造法である。
本製造法によれば、一般式(II−2)で表される化合物は、前記製造法Aにおいて製造される式(3)で表される化合物と式(6)で表される有機金属化合物とを、金属塩触媒又は金属塩試薬の存在下、反応させ、式(7)で表される化合物とし、次いで該化合物(7)のメチルチオ基を酸化してメチルスルフィニル基とすることにより製造することができる。
化合物(3)と化合物(6)を反応させて化合物(7)を製造する工程は、通常、金属塩触媒又は金属塩試薬、化合物(3)の1モルに対して、化合物(6)を0.5モルないし5モル、好ましくは0.7モルないし3モル用いて行われる。
反応で用いられる金属塩触媒又は金属塩試薬としては、例えば銅、ニッケル、パラジウム等のクロスカップリング反応で一般的に用いられる遷移金属が挙げられ、例えば酢酸銅(II)、トリフルオロメタンスルホン酸銅、ヨウ化銅等が好ましい。
Mで表される一般的な有機金属原子とは、クロスカップリング反応に一般的に用いられる有機金属原子を意味し、例えばリチウム、ホウ素、ケイ素、マグネシウム、アルミニウム、亜鉛、スズ等、より好ましくはホウ素、亜鉛、スズ等が挙げられ、具体的な使用形態としては、例えばホウ素はホウ酸又はホウ酸エステル等が、亜鉛は塩化亜鉛、臭化亜鉛又はヨウ化亜鉛等が、スズはトリ低級アルキルスズ等が挙げられる。
反応は、通常、不活性溶媒中で行われ、当該不活性溶媒としては、例えば水、ベンゼン、トルエン、キシレン、塩化メチレン、クロロホルム、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド等又はその混合溶媒等が好適である。
反応温度は、通常、室温ないし反応に用いる溶媒の沸点、好ましくは20℃ないし200℃である。
反応時間は、通常、30分間ないし7日間、好ましくは24時間ないし3日間である。
また上記反応は、塩基の存在下行うことが好ましく、当該塩基としては、例えばリン酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等の無機塩基、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン等の有機塩基が挙げられる。
当該塩基の使用量としては、通常、化合物(3)の1モルに対して、当該塩基を0.5モルないし5モル、好ましくは等モルないし3モル用いて行われる。
化合物(7)のメチルチオ基を酸化して化合物(II−2)を製造する工程は、製造法Aにおける化合物(5)のメチルチオ基を酸化して化合物(II−1)を製造する工程と同様に行うことができる。
なお、一般式(6)で表される化合物は市販品を用いるか、公知の方法若しくは実施例記載の方法又はそれらに準じる方法を必要に応じ適宜組み合わせることにより製造することができる。
製造法C
Figure 2010132689
[式中、Rは水素原子又はイミノ基の保護基を意味し;R200pはハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−Q4p−A4p(R1gp)R1hpで表される基及び−Q5p−Arapで表される基並びに保護されていてもよいカルボキシル基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基、アラルキル基若しくは複素芳香環基を意味し、A4p、Arap、Et、M、Me、Q4p、Q5p、R1gp、R1hp、R1p、R4p及びUは前記の意味を有する]
のイミノ基の保護基としては、例えばベンジル基、パラメトキシベンジル基、tert−ブトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基等が好適である。
製造法Cは一般式(II)で表される化合物のうち、R2pで表される基がハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−Q4p−A4p(R1gp)R1hpで表される基及び−Q5p−Arapで表される基並びに保護されていてもよいカルボキシル基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基、アラルキル基若しくは複素芳香環基であり、Lの脱離基がメチルスルフィニル基であり、かつTが窒素原子である化合物、すなわち、一般式(II−3)で表される化合物の製造法である。
本製造法によれば、一般式(II−3)で表される化合物は、式(1)で表される化合物と式(8)で表されるヒドラジン誘導体とを塩基の存在下反応させ、加水分解した後、該化合物を環化させることにより式(9)で表される化合物とし、次いで該化合物(9)に式(10)で表される有機金属化合物を触媒の存在下反応させてR200pで表される基を導入して化合物(11)とし、最後に該化合物(11)のメチルチオ基を酸化してメチルスルホニル基とすることにより製造することができる。
式(1)で表される化合物と式(8)で表されるヒドラジン誘導体とを塩基の存在下反応させる工程は、通常、化合物(1)1モルに対して、ヒドラジン誘導体(8)を0.5モルないし過剰モル、好ましくは等モルないし1.5モル用いて行われる。
反応は、通常、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基又は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基の存在下、例えば塩化メチレン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、エチルエーテル、ベンゼン、トルエン、ジメチルホルムアミド等又はその混合溶媒等の不活性溶媒中行うことができる。
当該塩基は、通常、化合物(1)1モルに対して、等モルないし過剰モル用いるのが好適である。また当該塩基が液体である場合には、当該塩基を溶媒兼塩基として用いることができる。
反応温度は、通常、−78℃ないし200℃、好ましくは20℃ないし100℃である。
反応時間は、通常、5分間ないし7日間、好ましくは8時間ないし24時間である。
上記反応で得られた化合物を加水分解する工程は、それ自体有機化学の分野でよく知られたカルボン酸エステルの加水分解反応方法を応用することができ、通常、例えばメタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、水等の溶媒又はこれらの混合溶媒中、例えば塩酸、硫酸等の酸、又は例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等の塩基を用いて行うことができる。
反応温度は、通常、50℃ないし反応に用いる溶媒の沸点までが好ましく、反応時間は、通常、1時間ないし48時間が好ましい。
上記加水分解反応後、得られた化合物を環化させて化合物(9)を製造する工程は、当該加水分解後、反応液を酸性にすることにより、そのまま環化反応が進行するか、又は環化反応が進行しない場合には、当該加水分解後の化合物を、無水酢酸の存在下、加熱還流するか、若しくは当該加水分解後の化合物に塩化チオニルを作用させることによって行われる。
無水酢酸を用いての環化反応の場合、無水酢酸の使用量は、過剰モルが好ましく、反応時間は、通常、1時間ないし48時間が好ましい。
塩化チオニルを作用させる場合、塩化チオニルの使用量は、過剰モルが好ましく、反応時間は、通常、1時間ないし48時間が好ましい。
化合物(9)に式(10)で表される有機金属化合物を触媒の存在下反応させてR200pで表される基を導入して化合物(11)を製造する工程は、製造法Bにおける化合物(3)から化合物(6)を製造する工程と同様に行うことができる。
また、上記工程は式(10)で表される有機金属化合物に替えてR200pで表される基を有するハロゲン化化合物を用いることによっても行うことができる。当該ハロゲン化化合物を用いる場合、触媒としてはヨウ化胴(I)−ジアミン錯体が好適である。
化合物(11)のメチルチオ基を酸化して化合物(II−3)を製造する工程は、製造法Aにおける化合物(5)のメチルチオ基を酸化して化合物(II−1)を製造する工程と同様に行うことができる。
なお、一般式(8)で表される化合物は市販品を用いるか、公知の方法若しくは実施例記載の方法又はそれらに準じる方法を必要に応じ適宜組み合わせることにより製造することができる。
製造法D
Figure 2010132689
[式中、Et、Me、R4p、R100p及びUは前記の意味を有する]
製造法Dは一般式(II)で表される化合物のうち、R1pで表される基がハロゲン原子、シアノ基及び低級アルキル基並びに保護されていてもよいアミノ基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基、アラルキル基又は複素芳香環基であり、Lの脱離基がメチルスルフィニル基であり、かつTがメチン基である化合物、すなわち、一般式(II−4)で表される化合物の製造法である。
本製造法によれば、一般式(II−4)で表される化合物は、式(12)で表される化合物と式(13)で表されるアミノ化合物とを反応させ、加水分解した後、該化合物を環化させることにより式(14)で表される化合物とし、次いで該化合物(14)のメチルチオ基を酸化してメチルスルフィニル基とすることにより製造することができる。
式(12)で表される化合物と式(13)で表されるアミノ化合物とを反応は、通常、化合物(12)の1モルに対して、アミノ化合物(13)を0.5モルないし過剰モル、好ましくは等モルないし1.5モル用いて行われる。
反応は、通常、不活性溶媒中で行われ、当該不活性溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、塩化メチレン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、エチルエーテル、ベンゼン、トルエン、ジメチルホルムアミド等又はその混合溶媒等が好適である。
また、上記反応は塩基の存在下に行うことが好ましく、当該塩基としては、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、2,6−ルチジン等の有機塩基又は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基を使用することができる。
当該塩基は、通常、化合物(12)の1モルに対して、等モルないし過剰モル用いるのが好適である。また当該塩基が液体である場合には、当該塩基を溶媒兼塩基として用いることができる。
反応温度は、通常、−78℃ないし200℃、好ましくは20℃ないし120℃である。
反応時間は、通常、5分間ないし7日間、好ましくは30分間ないし24時間である。
上記反応で得られた化合物を加水分解する工程は、それ自体有機化学の分野でよく知られたカルボン酸エステルの加水分解反応方法を応用することができ、製造法Cにおける化合物(1)とヒドラジン誘導体(8)の反応後の加水分解工程と同様に行うことができる。
上記加水分解反応後、得られた化合物を環化させて化合物(14)を製造する工程は、例えば塩化メチレン、ブタノール、クロロホルム、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ピリジン等又はその混合溶媒等の不活性溶媒中、上記加水分解後に得られた化合物に、例えばN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリス−(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリス−ピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、ブロモトリス−(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、ジフェニルりん酸アジド、1,1’−カルボニルジイミダゾール等の縮合剤を作用させることにより行うことができる。
当該縮合剤は、通常、原料化合物1モルに対して、1モルないし過剰モル、好ましくは1モルないし1.5モルを用いることができる。
反応温度は、通常、−50℃ないし100℃、好ましくは−20℃ないし50℃である。
反応時間は、通常、30分間ないし7日間、好ましくは1時間ないし24時間である。
化合物(14)のメチルチオ基を酸化して化合物(II−4)を製造する工程は、製造法Aにおける化合物(5)のメチルチオ基を酸化して化合物(II−1)を製造する工程と同様に行うことができる。
なお、一般式(12)又は(13)で表される化合物は市販品を用いるか、公知の方法若しくは実施例記載の方法又はそれらに準じる方法を必要に応じ適宜組み合わせることにより製造することができる。
下記に本発明化合物の薬理試験例を示す。
薬理試験1(Wee1キナーゼ阻害作用)
(1)Wee1キナーゼの精製
アミノ末端にグルタチオン−S−トランスフェラーゼ(GST)を融合したWee1キナーゼのcDNAをバキュロウイルス発現ベクタ−に組み込み、組み換えバキュロウイルスを作製し、昆虫細胞Sf9株に感染させて高発現させた。感染細胞を回収して可溶化した後、GSTタグ付加Wee1キナーゼタンパク質をグルタチオンカラムに吸着させ、グルタチオンでカラムから溶出し、活性画分を脱塩カラムで脱塩し精製酵素とした。
(2)Wee1キナーゼの活性測定
Wee1キナーゼの活性測定において、基質は合成ペプチドであるPoly(Lys,Tyr)Hydrobromide(Lys:Tyr (4:1))をシグマ社より購入して用いた。
反応液量は21.1μLで、反応緩衝液の組成は50mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.4)/10mM塩化マグネシウム/1mMジチオトレイトールで、そこに精製したWee1キナーゼと2.5μgの基質ペプチドと10μMの非標識アデノシン三リン酸(ATP)及び1μCiの[γ−33P]標識ATP(2500Ci/mmol以上)を添加して、30℃で30分間反応させた。その後、10μLの350mMリン酸緩衝液を反応系に添加して反応を停止させた。基質ペプチドをP81ペ−パ−フィルタ−96ウエルプレ−トに吸着させた後、130mMリン酸緩衝液で数回洗浄し、その放射活性を液体シンチレ−ションカウンタ−で測定した。[γ−33P]標識ATPはアマシャムバイオサイエンス社から購入した。
被検化合物の反応系への添加は、まず化合物のジメチルスルホキシド(DMSO)希釈系列を調製し、それを1.1μL加えることで行った。反応系へDMSOを1.1μL加えたものを対照とした。
本発明に係る化合物は、表1に示されるように優れたWee1阻害活性作用を示す。
Figure 2010132689
次に、本発明に係る一般式(I)の化合物の細胞におけるCdc2−チロシン15リン酸化阻害作用について以下説明する。
薬理試験2(細胞を用いた薬剤効果判定方法(Cdc2(Cdk1)チロシン15−リン酸化阻害作用))
a)試薬
ウシ胎児血清(FBS)はモルゲート社から、RPMI1640培地とDMEM培地はインビトロジェン社から、カンプトテシンはシグマ社から、ゲムシタビンは日本イーライリリー社から、ノコダゾールとプロテアーゼインヒビターカクテルはシグマ社から、ウサギ抗Cdc2抗体とマウス抗Cdc2抗体はサンタクルズバイオテクノロジー社から、ウサギ抗チロシン15−リン酸化Cdc2抗体と西洋ワサビペルオキシダーゼ標識抗マウスIgG抗体はセルシグナリングテクノロジー社から、シュアブルーリザーブTMBペルオキシダーゼ基質はキルケガードアンドペリーラボラトリーズ社から、それぞれ入手した。
b)細胞
ヒト非小細胞肺がん細胞(NCI−H1299)及びヒト大腸がん細胞(WiDr)は、アメリカン・タイプ・カルチャ・コレクション(American Type Culture Collection; ATCC)より入手した。
c)効果判定法
NCI−H1299細胞を用いる方法では、細胞を10%FBS添加RPMI1640培地に懸濁し、1穴あたり2000個/100マイクロリットルの細胞懸濁液をヌンク社より購入した96穴ヌンクロンデルタ処理プラスチックプレートに分注し、37℃、5%CO−95%空気中で1晩培養した。カンプトテシンをジメチルスルホキシド(DMSO)にて溶解し更に10%FBS添加RPMI1640培地で希釈した後、あらかじめ細胞を播いておいたプレートにカンプトテシンの終濃度が200nMになるように50マイクロリットルずつ分注し、16時間、37℃、5%CO−95%空気中で培養した。被検化合物をDMSOにて段階希釈し、更に4000nMノコダゾールを含む10%FBS添加RPMI1640培地で希釈した後、カンプトテシンを処理した細胞を播いてあるプレートに50マイクロリットルずつ分注した。8時間、37℃、5%CO−95%空気中で培養後、培養液を取り除き、細胞溶解緩衝液を100マイクロリットルずつ加え、4℃で2時間震盪した後、−80℃で凍結・融解したものを細胞溶解液とした。この細胞溶解液中のCdc2及びチロシン15−リン酸化Cdc2を酵素結合免疫測定法(ELISA法)で測定し、Cdc2に対するチロシン15−リン酸化Cdc2の割合を算出し、被検化合物の細胞に対する50%リン酸化阻害濃度(EC50,nM)を求めた。ここで、細胞溶解緩衝液とは、20mM ヘペス(pH7.5)、150mM 塩化ナトリウム、1mM エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、0.1% ポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテル、1% プロテアーゼインヒビターカクテル、1mM ジチオトレイトール、2mM オルトバナジン酸ナトリウム、10mM フッ化ナトリウム、及び10mM グリセロール2リン酸を含んだ水溶液である。ELISA法によるCdc2測定は下記の通り行った。ヌンク社より購入した96穴マキシソープイムノプレートに50mM 炭酸−重炭酸緩衝液(pH9.6)で200倍に希釈したウサギ抗Cdc2抗体溶液を1穴あたり50マイクロリットルずつ分注し4℃、1晩静置し抗体を固相化した。次に、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)で3回洗浄し、5%ウシ血清アルブミンを含むPBS(5%BSA/PBS)を300マイクロリットルずつ加え2時間室温で静置し、再びPBSで3回洗浄し、0.05%ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート及び1%BSA含有トリス−塩酸緩衝生理食塩水(1%BSA/TBS−T)で100倍に希釈したマウス抗Cdc2抗体溶液を50マイクロリットルずつ加え、細胞溶解液を5マイクロリットル添加し4℃で1晩静置した。次に0.05%ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート及び0.1%BSA含有トリス−塩酸緩衝生理食塩水(0.1%BSA/TBS−T)で3回洗浄後、1%BSA/TBS−Tで2000倍希釈した西洋ワサビペルオキシダーゼ標識抗マウスIgG抗体溶液を70マイクロリットルずつ加え室温で3時間静置した。最後に0.1%BSA/TBS−Tで5回洗浄後、シュアブルーリザーブTMBペルオキシダーゼ基質を100マイクロリットルずつ分注し、暗所室温にて15分間発色反応を行い、1M 塩酸を100マイクロリットルずつ分注することで反応を停止させ、比色法にて測定した。ELISA法によるチロシン15−リン酸化Cdc2測定は下記の通り行った。96穴マキシソープイムノプレートに50mM 炭酸−重炭酸緩衝液(pH9.6)で100倍に希釈したウサギ抗チロシン15−リン酸化Cdc2抗体溶液を1穴あたり50マイクロリットルずつ分注し4℃、1晩静置し抗体を固相化した。次に、PBSで3回洗浄し、5%BSA/PBSを300マイクロリットルずつ加え2時間室温で静置し、再びPBSで3回洗浄し、1%BSA/TBS−Tで100倍に希釈したマウス抗Cdc2抗体溶液を50マイクロリットルずつ加え、細胞溶解液を5マイクロリットル添加し4℃で1晩静置した。次に0.1%BSA/TBS−Tで3回洗浄後、1%BSA/TBS−Tで2000倍希釈した西洋ワサビペルオキシダーゼ標識抗マウスIgG抗体溶液を70マイクロリットルずつ加え室温で3時間静置した。最後に0.1%BSA/TBS−Tで5回洗浄後、シュアブルーリザーブTMBペルオキシダーゼ基質を100マイクロリットルずつ分注し、暗所室温にて5分間発色反応を行い、1M 塩酸を100マイクロリットルずつ分注することで反応を停止させ、比色法にて測定した。
WiDr細胞を用いる方法では、細胞を10%FBS添加DMEM培地に懸濁し、1穴あたり2000個/100マイクロリットルの細胞懸濁液を96穴ヌンクロンデルタ処理プラスチックプレートに分注し、37℃、5%CO−95%空気中で1晩培養した。ゲムシタビンをPBSにて溶解し更に10%FBS添加DMEM培地で希釈した後、あらかじめ細胞を播いておいたプレートにゲムシタビンの終濃度が100nMになるように50マイクロリットルずつ分注し、24時間、37℃、5%CO−95%空気中で培養した。被検化合物をDMSOにて段階希釈し更に1200nMノコダゾールを含む10%FBS添加DMEM培地で希釈した後、ゲムシタビンを処理した細胞を播いてあるプレートに50マイクロリットルずつ分注した。8時間、37℃、5%CO−95%空気中で培養後、培養液を取り除き、細胞溶解緩衝液を100マイクロリットルずつ加え、4℃で2時間震盪した後、−80℃で凍結・融解したものを細胞溶解液とした。この細胞溶解液中のCdc2及びチロシン15−リン酸化Cdc2をELISA法で測定し、Cdc2に対するチロシン15−リン酸化Cdc2の割合を算出し、被検化合物の細胞に対する50%リン酸化阻害濃度(EC50,nM)を求めた。ELISA法によるCdc2測定は下記の通り行った。96穴マキシソーププラスチックプレートに50mM 炭酸−重炭酸緩衝液(pH9.6)で200倍に希釈したウサギ抗Cdc2抗体溶液を1穴あたり50マイクロリットルずつ分注し4℃、1晩静置し抗体を固相化した。次に、PBSで3回洗浄し、5%BSA/PBSを300マイクロリットルずつ加え2時間室温で静置し、再びPBSで3回洗浄し、1%BSA/TBS−Tで100倍に希釈したマウス抗Cdc2抗体溶液を50マイクロリットルずつ加え、細胞溶解液を10マイクロリットル添加し4℃で1晩静置した。次に0.1%BSA/TBS−Tで3回洗浄後、1%BSA/TBS−Tで2000倍希釈した西洋ワサビペルオキシダーゼ標識抗マウスIgG抗体溶液を70マイクロリットルずつ加え室温で3時間静置した。最後に0.1%BSA/TBS−Tで5回洗浄後、シュアブルーリザーブTMBペルオキシダーゼ基質を100マイクロリットルずつ分注し、暗所室温にて15分間発色反応を行い、1M 塩酸を100マイクロリットルずつ分注することで反応を停止させ、比色法にて測定した。ELISA法によるチロシン15−リン酸化Cdc2測定は下記の通り行った。96穴マキシソーププラスチックプレートに50mM 炭酸−重炭酸緩衝液(pH9.6)で100倍に希釈したウサギ抗チロシン15−リン酸化Cdc2抗体溶液を1穴あたり50マイクロリットルずつ分注し4℃、1晩静置し抗体を固相化した。次に、PBSで3回洗浄し、5%BSA/PBSを300マイクロリットルずつ加え2時間室温で静置し、再びPBSで3回洗浄し、1%BSA/TBS−Tで100倍に希釈したマウス抗Cdc2抗体溶液を50マイクロリットルずつ加え、細胞溶解液を10マイクロリットル添加し4℃で1晩静置した。次に0.1%BSA/TBS−Tで3回洗浄後、1%BSA/TBS−Tで2000倍希釈した西洋ワサビペルオキシダーゼ標識抗マウスIgG抗体溶液を70マイクロリットルずつ加え室温で3時間静置した。最後に0.1%BSA/TBS−Tで5回洗浄後、シュアブルーリザーブTMBペルオキシダーゼ基質を100マイクロリットルずつ分注し、暗所室温にて10分間発色反応を行い、1M 塩酸を100マイクロリットルずつ分注することで反応を停止させ、比色法にて測定した。
本発明に係わる化合物は、表2、表3に示されるように、ヒト由来のがん細胞(NCI−H1299及びWiDr)に対し、優れたCdc2−チロシン15リン酸化阻害作用を示す。
Figure 2010132689
Figure 2010132689
次に、本発明に係る一般式(I)の化合物の細胞におけるチェックポイント解除作用について以下説明する。
薬理試験3(細胞を用いた薬剤効果判定方法(チェックポイント解除作用))
a)試薬
牛胎児血清(FBS)はモルゲート社から、DMEM培地はインビトロジェン社から、ゲムシタビンは日本イーライリリー社から、ノコダゾールと4’,6−ジアミジノ−2−フェニルインドールはシグマ社から、ウサギ抗リン酸化ヒストンH3抗体はアップステイト社から、蛍光標識(Alexa Fluor 488)抗ウサギIgG抗体はモレキュラープローブ社から、それぞれ入手した。
b)細胞
ヒト大腸がん細胞(WiDr)は、アメリカン・タイプ・カルチャ・コレクション(American Type Culture Collection; ATCC)より入手した。
c)効果判定法
細胞を10%FBS添加DMEM培地に懸濁し、1穴あたり2000個/100マイクロリットルの細胞懸濁液をベクトン・ディッキンソン社より購入したポリ−D−リジンコートの96穴プラスチックプレートに分注し、37℃、5%CO−95%空気中で1晩培養した。ゲムシタビンをリン酸緩衝生理食塩水(PBS)にて溶解し、更に10%FBS添加DMEM培地で希釈した後、あらかじめ細胞を播いておいたプレートにゲムシタビンの最終濃度が100nMになるように50マイクロリットルずつ分注し、24時間、37℃、5%CO−95%空気中で培養した。被検化合物をジメチルスルホキシドにて段階希釈し更に1200nMノコダゾールを含む10%FBS添加DMEM培地で希釈した後、ゲムシタビンを処理した細胞を播いてあるプレートに50マイクロリットルずつ分注した。8時間、37℃、5%CO−95%空気中で培養後、培養液を取り除き、−20℃に冷却しておいたメタノールを100マイクロリットルずつ加え、プレートを−20℃に一晩置くことで細胞を固定した。次に、メタノールで固定した細胞をPBSで洗い、1%ウシ血清アルブミンを含むPBS(1%BSA/PBS)を50マイクロリットルずつ加え30分間室温で静置し、続いて1%BSA/PBSで250倍に希釈したウサギ抗リン酸化ヒストンH3抗体を50マイクロリットルずつ加え室温で90分間静置した。次にPBSで洗浄後、1%BSA/PBSで10μg/mLに希釈した4’,6−ジアミジノ−2−フェニルインドール及び250倍に希釈した蛍光標識(Alexa Fluor 488)抗ウサギIgG抗体を含む溶液を50マイクロリットルずつ加え暗所室温で60分間反応させた。最後にPBSで洗浄後、蛍光強度を測定することによりリン酸化ヒストンH3陽性細胞(チェックポイントを解除することで細胞分裂期へと移行した細胞)の割合を算出し、被検化合物の細胞に対する50%チェックポイント解除作用濃度(EC50,nM)を求めた。
本発明に係わる化合物は、表4に示されるように、ヒト由来の癌細胞(WiDr)に対し、優れたチェックポイント解除作用を示す。
Figure 2010132689
薬理試験4(腫瘍増殖抑制効果)
ヒト大腸癌株WiDr(ATCCより入手)をF344/N Jcl−rnuヌードラットの背部皮下に移植した。移植8日後にゲムシタビン(Gemcitabine)50mg/kg(Gemzar注、イーライリリー)を静脈内投与し、その24時間後に被験化合物を溶媒(5%グルコース)に溶解し、静脈内に8時間持続注入した。腫瘍体積(0.5x長径x短径)の測定はゲムシタビン投与日をDay0とし、Day0,3,6,10及び13に行った。腫瘍体積率(Relative tumor volume)はDay0における腫瘍体積を1として算出した。また、腫瘍増殖率(%T/C)は次式により求めた。
被験化合物投与群のDay0からの腫瘍体積変化量が>0の場合:
%T/C=(Day3,6,10,13における各被験化合物群の腫瘍体積変化量/Day3,6,10,13におけるコントロール群の腫瘍体積変化量)x100
被験化合物投与群のDay0からの腫瘍体積変化量が<0の場合:
%T/C=(Day3,6,10,13における各被験化合物群の腫瘍体積変化量/Day0における各被験化合物群の腫瘍体積)x100
腫瘍増殖抑制効果の結果を表5に示す。
Figure 2010132689
ゲムシタビン投与により腫瘍増殖率は減少したが、本発明化合物をゲムシタビンと併用投与することにより腫瘍増殖率は更に減少し、高用量併用群においては腫瘍の退縮が観察された。
以上のとおり、本発明化合物は他の抗がん剤と組み合わせて使用することにより他の抗がん剤の作用を増強させた。
薬理試験5(細胞を用いた薬剤効果判定方法(放射線(X線)増感作用))
a)試薬
ウシ胎児血清(FBS)はモルゲート社から、RPMI1640培地と0.25%トリプシンEDTAはインビトロジェン社から、サイクルテストプラスDNAリージェントキットはベクトンディッキンソン社から、ナイロンネットフィルターはミリポア社から、それぞれ入手した。
b)細胞
ヒト非小細胞肺がん細胞(NCI−H1299)はATCCより入手した。
c)効果判定法
NCI−H1299細胞を10%FBS添加RPMI1640培地に懸濁し、1穴あたり100000個/2ミリリットルの細胞懸濁液をヌンク社より購入した6穴ヌンクロンデルタ処理プラスチックプレートに分注し、37℃、5%CO−95%空気中で1晩培養した。ソフテックス社のM−150WEを用いて細胞に5000RのX線を照射した後、16時間、37℃、5%CO−95%空気中で培養した。被検化合物をDMSOにて段階希釈した後、X線を処理した細胞を播いてあるプレートに2マイクロリットルずつ添加した。8時間、37℃、5%CO−95%空気中で培養後、培養液を各サンプルの一部として取り置き、プレートに残った細胞は0.25%トリプシンを600マイクロリットルずつ加えて室温で静置することで単細胞懸濁液とした。この単細胞懸濁液と取り置いた培養液をサンプルごとに混合し、遠心分離した後上清を除くことでサンプリングを完了した。このサンプルをサイクルテストプラスDNAリージェントキットの緩衝液1ミリリットルに懸濁し−80℃で凍結保存した。保存したサンプルは測定日に融解させ、遠心分離後上清を除き、サイクルテストプラスのA溶液250マイクロリットルに懸濁し室温にて10分間静置した後、B溶液を150マイクロリットル加え室温で更に10分間静置した。その後C溶液を150マイクロリットル加え4℃で10分間静置し、ナイロンネットフィルターを通過させることでDNAの染色を完了した。ベクトンディッキンソン社のFACS Caliburを用いてFACS法により各細胞のDNA量の定量を行い、DNA断片化を起こした細胞の割合を測定した。
Figure 2010132689
本発明化合物は、表6に示されるように、ヒト由来のがん細胞(NCI−H1299)に対し、優れたDNA断片化誘導作用を示す。
以上のとおり、本発明化合物はX線と組み合わせて使用することによりX線の作用を増強させた。
一般式(I)で表される化合物は、経口又は非経口的に投与することができ、そしてそのような投与に適する形態に製剤化することにより、医薬組成物、抗がん剤として供することができる。
本明細書で用いる「がん」という用語は、各種肉腫及び癌腫を含み、固形がん及び造血器がんを含む。ここで、固形がんは、例えば、脳腫瘍、頭頸部がん、食道がん、甲状腺がん、小細胞肺がん、非小細胞肺がん、乳がん、肺がん、胃がん、胆のう・胆管がん、肝がん、膵がん、結腸がん、直腸がん、卵巣がん、絨毛上皮がん、子宮体がん、子宮頸がん、腎盂・尿管がん、膀胱がん、前立腺がん、陰茎がん、睾丸がん、胎児性がん、ウイルス腫瘍、皮膚がん、悪性黒色腫、神経芽細胞腫、骨肉腫、ユーイング腫、軟部肉腫等である。一方、造血器がんとしては、例えば、急性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、真性多血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫等である。
本明細書で用いる「がんの治療」という用語は、がん患者に対して、抗がん剤を投与することにより、がん細胞の増殖を阻害することを意味する。好ましくは、かかる治療は、がん増殖を後退、即ち、測定可能ながんの大きさを減縮させることができる。更に好ましくは、かかる治療は、がんを完全に消失させる。
本発明に係る化合物の治療効果が期待される好適ながんとしては、例えばヒトの固形がん等が挙げられる。ヒトの固形がんとしては、例えば、脳がん、頭頸部がん、食道がん、甲状腺がん、小細胞がん、非小細胞がん、乳がん、肺がん、胃がん、胆のう・胆管がん、肝がん、膵がん、結腸がん、直腸がん、卵巣がん、絨毛上皮がん、子宮体がん、子宮頸がん、腎盂・尿管がん、膀胱がん、前立腺がん、陰茎がん、睾丸がん、胎児性がん、ウイルムスがん、皮膚がん、悪性黒色腫、神経芽細胞腫、骨肉腫、ユ−イング腫、軟部肉腫、急性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、ホジキンリンパ腫等が挙げられる。
本発明に係る医薬組成物又は抗がん剤は、薬学的に許容できる担体又は希釈剤を含んでいてもよい。ここで、「薬学的に許容できる担体又は希釈剤」は、賦形剤〔例えば、脂肪、蜜蝋、半固体及び液体のポリオール、天然若しくは硬化オイルなど〕; 水(例えば、蒸留水、特に、注射用蒸留水など)、生理学的食塩水、アルコール(例えば、エタノール)、グリセロール、ポリオール、ブドウ糖水溶液、マンニトール、植物オイルなど; 添加剤〔例えば、増量剤、崩壊剤、結合剤、潤滑剤、湿潤剤、安定剤、乳化剤、分散剤、保存剤、甘味料、着色剤、調味料若しくは芳香剤、濃化剤、希釈剤、緩衝物質、溶媒若しくは可溶化剤、貯蔵効果を達成するための薬剤、浸透圧を変えるための塩、コーティング剤、又は抗酸化剤〕などを意味する。
本発明の医薬組成物又は抗がん剤に係る製剤は、各種の形態を選択することができ、例えば錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤若しくは液剤等の経口製剤、或いは、例えば溶液若しくは懸濁液等の殺菌した液状の非経口製剤、坐剤、軟膏剤等が挙げられる。
固体の製剤は、そのまま錠剤、カプセル剤、顆粒剤又は粉末の形態として製造することもできるが、適当な担体(添加物)を使用して製造することもできる。そのような担体(添加物)としては、例えば乳糖若しくはブドウ糖等の糖類; 例えばトウモロコシ、小麦若しくは米等の澱粉類; 例えばステアリン酸等の脂肪酸; 例えばメタケイ酸アルミン酸マグネシウム若しくは無水リン酸カルシウム等の無機塩; 例えばポリビニルピロリドン若しくはポリアルキレングリコール等の合成高分子; 例えばステアリン酸カルシウム若しくはステアリン酸マグネシウム等の脂肪酸塩; 例えばステアリルアルコール若しくはベンジルアルコール等のアルコール類; 例えばメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、エチルセルロース若しくはヒドロキシプロピルメチルセルロース等の合成セルロース誘導体; その他、ゼラチン、タルク、植物油、アラビアゴム等通常用いられる添加物が挙げられる。
これらの錠剤、カプセル剤、顆粒剤及び粉末等の固形製剤は一般的には、製剤全体の重量を基準として、例えば、上記式(I)で示される化合物0.1〜100重量%、好ましくは5〜98重量%の有効成分を含んでいてもよい。
液状製剤は、水、アルコール類又は例えば大豆油、ピーナツ油、ゴマ油等の植物由来の油等の液状製剤において通常用いられる適当な添加物を使用し、懸濁液、シロップ剤、注射剤、点滴剤(静脈内輸液)等の形態として製造される。
特に、非経口的に筋肉内注射、静脈内注射又は皮下注射の形で投与する場合の適当な溶剤又は希釈剤としては、例えば注射用蒸留水、塩酸リドカイン水溶液(筋肉内注射用)、生理食塩水、ブドウ糖水溶液、エタノール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、静脈内注射用液体(例えばクエン酸及びクエン酸ナトリウム等の水溶液)若しくは電解質溶液(点滴静注及び静脈内注射用)等、又はこれらの混合溶液が挙げられる。
これらの注射剤は予め溶解したものの他、粉末のまま或いは適当な担体(添加物)を加えたものを用時溶解する形態もとり得る。これらの注射液は、製剤全体の重量を基準として、例えば、0.1〜10重量%の有効成分を含むことができる。
また、経口投与用の懸濁剤、シロップ剤等の液剤は、製剤全体の重量を基準として、例えば、0.1〜10重量%の有効成分を含むことができる。
これら製剤は常法又は慣用技術に従って当業者が容易に製造することができる。例えば経口製剤の場合、例えば本発明化合物の適量と、乳糖適量を混合し、経口投与に適した硬ゼラチンカプセルに詰めることにより製造することができる。一方、本発明化合物を含む製剤が注射剤の場合は、例えば、本発明化合物適量を0.9%生理食塩水適量と混合し、この混合物を注射用バイアルに詰めることにより製造することができる。
本発明化合物は各種がん治療に有用な他剤と組み合わせて、又は放射線療法と組み合わせて使用することができる。そのような組み合わせの個々の成分は、処置期間中、別々の異なる時に又は同時に、分割された又は単一の製剤で投与することができる。したがって、本発明は同時の又は時間が異なる投与の全てを含むと解釈すべきであり、本発明における投与はそのように解釈すべきである。本発明化合物と上記の疾患の処置に有用な他剤との組み合わせの範囲には、原則として上記疾患の処置に有用ないかなる医薬製剤との組み合わせも包含される。
放射線療法それ自体は、がん治療の分野における一般的な方法を意味する。当該放射線療法にはX線、γ線、中性子線、電子線、陽子線等、種々の放射線種、線源が用いられるが、最も一般的な放射線療法は線形加速器を用いる外部放射線によるものでγ線を照射する。
本発明化合物は放射線療法と組み合わせることにより、当該放射線療法の治療効果を高めることができ、がん治療の分野において放射線増感剤としても有用なものとなり得る。
本発明化合物のもう1つの側面は、がん治療の分野において他の抗がん剤の増感剤としても有用なことである。
本発明化合物は、放射線療法と組み合わせ、及び/又は以下に示す他の抗がん剤と組み合わせて使用することができる。
ここで放射線又は抗がん剤の「増感剤」とは、がん治療の分野において、放射線療法及び/又は抗がん剤を使用した化学療法と組み合わせて使用することにより、それら放射線療法及び/又は化学療法の治療効果を相加的又は相乗的に高める薬剤を意味する。
本発明に係る組み合わせ製剤中の各製剤は、各種の形態を選択することができ、それぞれ上記製剤と同様に製造することができる。また、本発明化合物と他の抗がん剤を含む合剤の場合にも、常法又は慣用技術に従って、当業者が容易に製造することができる。
上記組み合わせは、本発明の組成物に一つの他の活性物質のみならず、2又はそれ以上の他の活性物質を組み合わせたものを包含する。本発明の組成物と、上記疾患の治療薬から選ばれた1、2又はそれ以上の活性化物質との組み合わせには多くの例が存在する。
本剤と組み合わせる薬剤としては、例えば抗がん性アルキル化剤、抗がん性代謝拮抗剤、抗がん性抗生物質、植物由来抗がん剤、抗がん性白金配位化合物、抗がん性カンプトテシン誘導体、抗がん性チロシンキナーゼ阻害剤、モノクローナル抗体、インターフェロン、生物学的応答調節剤、及びその他抗がん剤からなる群から選択される抗がん剤又はその薬学的に許容し得る塩若しくはエステルを含む製剤が挙げられる。
本明細書で用いる「抗がん性アルキル化剤」は、抗がん活性を有するアルキル化剤を意味し、ここで、「アルキル化剤」とは、一般に、有機化合物の水素原子をアルキル基で置換するアルキル化反応において、アルキル基を与えるものをいう。「抗がん性アルキル化剤」は、例えば、ナイトロジェン マスタード N−オキシド、シクロホスファミド、イホスファサミド、メルファラン、ブスルファン、ミトブロニトール、カルボコン、チオテパ、ラニムスチン、ニムスチン、テモゾロミド又はカルムスチンなどである。
本明細書で用いる「抗がん性代謝拮抗物質」は、抗がん活性を有する代謝拮抗物質をいい、ここで、「代謝拮抗物質」とは、広義には、生体にとって重要な代謝物(ビタミン、補酵素、アミノ酸、糖類など)と構造上又は機能上類似しているために、正常な物質代謝を行わなくさせる物質や、電子伝達系を阻害することによって高エネルギー中間体をつくれなくさせる物質を包含する。「抗がん性代謝拮抗物質」は、例えば、メトトレキサート、6−メルカプトプリンリボシド、メルカプトプリン、5−フルオロウラシル、テガフール、ドキシフルリジン、カルモフール、シタラビン、シタラビンオクホスファート、エノシタビン、S−1、ゲムシタビン、フルダラビン又はペメトレクスド ジソディウムなどであり、好ましくは、シタラビン、ゲムシタビンなどである。
本明細書で用いる「抗がん性抗生物質」は、抗がん活性を有する抗生物質をいい、ここで、「抗生物質」とは、微生物によってつくられ、微生物その他の生物細胞の発育その他の機能を阻害する物質を包含する。「抗がん性抗生物質」は、例えば、アクチノマイシンD、ドキソルビシン、ダウノルビシン、ネオカルチノスタチン、ブレオマイシン、ペプロマイシン、マイトマイシンC、アクラルビシン、ピラルビシン、エピルビシン、ジノスタチンスチマラマー、イダルビシン、シロリムス又はバルルビシンなどであり、好ましくは、ドキソルビシン、マイトマイシンCなどである。
本明細書で用いる「植物由来抗がん剤」は、植物を起源として見いだされた抗がん活性を有する化合物であるか、或いは、その化合物に化学修飾を加えた化合物を包含する。「植物由来抗がん剤」は、例えば、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデシン、エトポシド、ソブゾキサン、ドセタキセル、パクリタキセル、ビノレルビンなどであり、好ましくは、エトポシドなどである。
本明細書で用いる「抗がん性カンプトテシン誘導体」は、カンプトテシン自身を含み、構造的にカンプトテシンに関連するがん細胞増殖阻害性化合物を意味する。「抗がん性カンプトテシン誘導体」としては、特に限定されないが、カンプトテシン、10−ヒドロキシカンプトテシン、トポテカン、イリノテカン、9−アミノカンプトテシンなどが挙げられ、好ましくは、カンプトテシンなどである。なお、イリノテカンは、生体内で代謝されてSN−38として抗がん作用を示す。カンプトテシン誘導体は、作用機構及び活性はほぼカンプトテシンと同様と考えられる(新田 他、癌と化学療法、14,850−857(1987)など)。
本明細書で用いる「抗がん性白金配位化合物」は、抗がん活性を有する白金配位化合物をいい、ここで、「白金配位化合物」は、イオンの形態で白金を提供する白金配位化合物を意味する。好ましい白金化合物としては、シスプラチン;シス−ジアンミンジアコ白金(II)−イオン;クロロ(ジエチレントリアミン)−白金(II)クロリド;ジクロロ(エチレンジアミン)−白金(II);ジアンミン(1,1−シクロブタンジカルボキシラト)白金(II)(カルボプラチン);スピロプラチン;イプロプラチン;ジアンミン(2−エチルマロナト)−白金(II);エチレンジアミンマロナト白金(II);アクア(1,2−ジアミノジシクロヘキサン)スルファト白金(II);アクア(1,2−ジアミノジシクロヘキサン)マロナト白金(II);(1,2ジアミノシクロヘキサン)マロナト白金(II);(4−カルボキシフタラト)(1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II);(1,2−ジアミノシクロヘキサン)(イソシトラト)白金(II);(1,2ジアミノシクロヘキサン)オキサラト白金(II);オルマプラチン;テトラプラチン;カルボプラチン;ネダプラチン及びオキザリプラチンであり、好ましくは、カルボプラチン又はシスプラチンなどである。また、本明細書で挙げた他の抗がん性白金配位化合物は、公知であり、商業的に入手可能であり、及び/又は、慣用技術によって当業者が製造することができる。
本明細書で用いる「抗がん性チロシンキナーゼ阻害剤」とは、抗がん活性を有するチロシンキナーゼ阻害剤をいい、ここで、「チロシンキナーゼ阻害剤」とは、ATPのγ−リン酸基をタンパク質の特定のチロシンのヒドロキシル基に転移する「チロシンキナーゼ」を阻害する化学物質をいう。「抗がん性チロシンキナーゼ阻害剤」としては、ゲフィチニブ、イマチニブ、エルロチニブなどが挙げられる。
本明細書で用いる「モノクローナル抗体」は、単クローン性抗体ともいわれ、単一クローンの抗体産生細胞が産生する抗体をいい、例えば、セツキシマブ、ベバシズマブ、リツキシマブ、アレムツズマブ、トラスツズマブなどが挙げられる。
本明細書で用いる「インターフェロン」とは、抗がん活性を有するインターフェロンをいい、一般に、ウイルス感染に際して、ほとんどすべての動物細胞が生産・分泌する分子量約2万の糖タンパク質であり、ウイルス増殖抑制のみならず、細胞(特に腫瘍細胞)の増殖抑制や、ナチュラルキラー活性の増強をはじめ多様な免疫エフェクター作用があり、サイトカインの1種と位置づけられる。「インターフェロン」としては、例えば、インターフェロンα、インターフェロンα−2a、インターフェロンα−2b、インターフェロンβ、インターフェロンγ−1a、インターフェロンγ−n1などが挙げられる。
本明細書で用いる「生物学的応答調節剤」とは、いわゆるバイオロジカル・レスポンス・モディファイヤー(biological response modifier; BRM)であり、一般に、生体のもつ防御機構や組織細胞の生存、増殖、又は分化など生物学的反応を調節することによって、腫瘍や感染あるいはその他の疾病に対して、個体に利する方向にもっていくことを目的とする物質や薬剤の総称をいう。「生物学的応答調節剤」としては、例えば、クレスチン、レンチナン、シゾフィラン、ピシバニール、ウベニメクスなどが挙げられる。
本明細書で用いる「その他抗がん剤」とは、抗がん活性を有する上記のいずれにも属しない抗がん剤をいう。「その他抗がん剤」としては、ミトキサントロン、L−アスパラギナーゼ、プロカルバジン、ダカルバジン、ヒドロキシカルバミド、ペントスタチン、トレチノイン、アレファセプト、ダルベポエチン アルファ、アナストロゾール、エキセムスタン、ビカルタミド、リュープロレリン、フルタミド、フルベストラント、ペガプタニブ オクタソディウム、デニリューキン ジフティトクス、アルデスリューキン、チロトロピン アルファ、アルセニック トリオキシド、ボルテゾミブ、カペシタビン、ゴセレリン、などが挙げられる。
上記「抗がん性アルキル化剤」、「抗がん性代謝拮抗物質」、「抗がん性抗生物質」、「植物由来抗がん剤」、「抗がん性白金配位化合物」、「抗がん性カンプトテシン誘導体」、「抗がん性チロシンキナーゼ阻害剤」、「モノクローナル抗体」、「インターフェロン」、「生物学的応答調節剤」、及び「その他抗がん剤」は、いずれも公知であり、商業的に入手可能であり、或いは、それ自体公知の方法ないし周知・慣用的な方法によって当業者が製造することができる。また、 ゲフィチニブの製造方法は、例えば、米国特許第5,770,599号明細書に;セツキシマブの製造方法は、例えば、国際公開WO96/40210号パンフレットに; ベバシズマブの製造方法は、例えば、国際公開WO94/10202号パンフレットに; オキザリプラチンの製造方法は、例えば、米国特許第5,420,319号明細書、同第5,959,133号明細書に; ゲムシタビンの製造方法は、例えば、米国特許第5,434,254号明細書、同第5,223,608号明細書に; カンプトテシンの製造方法は、米国特許第5,162,532号明細書、同第5,247,089号明細書、同第5,191,082号明細書、同第5,200,524号明細書、同第5,243,050号明細書、同第5,321,140号明細書に; イリノテカンの製造方法は、例えば、米国特許第4,604,463号明細書に; トポテカンの製造方法は、例えば、米国特許第5,734,056号明細書に; テモゾロミドの製造方法は、例えば、日本特許公報平4−5029号明細書に; リツキシマブの製造方法は、日本公表特許公報平2−503143号明細書に、それぞれ記載されている。
上記の抗がん性アルキル化剤については、例えば、ナイトロジェンマスタード N−オキシドは、ナイトロミン(商品名)として三菱ウェルファーマから; シクロホスファミドは、エンドキサン(商品名)として塩野義製薬から; イホスファサミドは、イフォミド(商品名)として塩野義製薬から; メルファランは、アルケラン(商品名)としてグラクソスミスクラインから; ブスルファンは、マブリン(商品名)として武田薬品から; ミトブロニトールは、ミエブロール(商品名)として杏林製薬から; カルボコンは、エスキノン(商品名)として三共から; チオテパは、テスパミン(商品名)として住友製薬から; ラニムスチンは、シメリン(商品名)として三菱ウエルファーマから; 及びニムスチンは、ニダラン(商品名)として三共から; テモゾロミドは、テモダール(商品名)としてシェリングから; 及びカルムスチンは、グリアデル ウォファー(商品名)としてグリフォードから、それぞれ市販で入手することができる。
上記の抗がん性代謝拮抗剤については、例えば、メトトレキサートは、メトトレキセート(商品名)として武田薬品から; 6−メルカプトプリンリボシドは、チオイノシ(商品名)としてアベンティスから; メルカプトプリンは、ロイケリン(商品名)として武田薬品から; 5−フルオロウラシルは、5−FU(商品名)として協和発酵から; テガフールは、フトラフール(商品名)として大鵬薬品から; ドキシフルリジンは、フルツロン(商品名)として日本ロシュから; カルモフールは、ヤマフール(商品名)として山之内製薬から; シタラビンは、シロサイド(商品名)として日本新薬から; シタラビンオクホスファートは、ストラシド(商品名)として日本化薬から; エノシタビンは、サンラビン(商品名)として旭化成から; S−1は、TS−1(商品名)として大鵬薬品から; ゲムシタビンは、ゲザール(商品名)としてリリーから; フルダラビンは、フルダラ(商品名)として日本シェーリングから; 及びペメトレクスド ジソディウムは、アリムタ(商品名)としてイーライリリーから、それぞれ市販で入手することができる。
上記の抗がん性抗生物質としては、例えば、アクチノマイシンDは、コスメゲン(商品名)として万有製薬から; ドキソルビシンは、アドリアシン(商品名)として協和発酵から; ダウノルビシンは、ダウノマイシン(商品名)として明治製菓から; ネオカルチノスタチンは、ネオカルチノスタチン(商品名)として山之内製薬から; ブレオマイシンは、ブレオ(商品名)として日本化薬から; ペプロマイシンは、ペプロ(商品名)として日本化薬から; マイトマイシンCは、マイトマイシン(商品名)として協和発酵から; アクラルビシンは、アクラシノン(商品名)として山之内製薬から; ピラルビシンは、ピノルビン(商品名)として日本化薬から; エピルビシンは、ファルモルビシン(商品名)としてファルマシアから; ジノスタチンスチマラマーは、スマンクス(商品名)として山之内製薬から; イダルビシンは、イダマイシン(商品名)としてファルマシアから; 及びシロリムスは、ラパムン(商品名)としてワイスから; バルルビシンは、バルスター(商品名)としてアンスラ ファーマシューティカルからそれぞれ市販で入手することができる。
上記の植物由来抗がん剤としては、例えば、ビンクリスチンは、オンコビン(商品名)として塩野義製薬から; ビンブラスチンは、ビンブラスチン(商品名)として杏林製薬から; ビンデシンは、フィルデシン(商品名)として塩野義製薬から; エトポシドは、ラステット(商品名)として日本化薬から; ソブゾキサンは、ペラゾリン(商品名)として全薬工業から; ドセタキセルは、タキソテール(商品名)としてアベンテイスから; パクリタキセルは、タキソール(商品名)としてブリストルから; 及びビノレルビンは、ナベルビン(商品名)として協和発酵から、それぞれ市販で入手することができる。
上記の抗がん性白金配位化合物としては、例えば、シスプラチンは、ランダ(商品名)として日本化薬から; カルボプラチンはパラプラチン(商品名)としてブリストルから; ネダプラチンは、アクプラ(商品名)として塩野義製薬から;及びオキザリプラチンは、エロキサチン(商品名)としてサノフィから、それぞれ市販で入手することができる。
上記の抗がん性カンプトテシン誘導体としては、例えば、イリノテカンは、カンプト(商品名)としてヤクルトから; トポテカンは、ハイカムチン(商品名)としてグラクソスミスクラインから; 及びカンプトテシンは、米国アルドリッチケミカルなどから、それぞれ市販で入手することができる。
上記の抗がん性チロシンキナーゼ阻害剤としては、例えば、ゲフィチニブは、イレッサ(商品名)としてアストラゼネカから; イマチニブは、グリベック(商品名)としてノバルティスから; 及びエルロチニブは、タルセバ(商品名)としてオーエスアイ ファーマシューティカルから、それぞれ市販で入手することができる。
上記のモノクローナル抗体としては、例えば、セツキシマブは、エルビタックス(商品名)としてブリストルマイヤーズスクイブから; ベバシズマブは、アバスチン(商品名)としてジェネンテックから; リツキシマブは、リツキサン(商品名)としてバイオジェンから; アレムツズマブは、カンパス(商品名)としてベルレックスから; 及びトラスツズマブは、ハーセプチン(商品名)として中外製薬から、それぞれ市販で入手することができる。
上記のインターフェロンとしては、例えば、インターフェロンαは、スミフェロン(商品名)として住友製薬から; インターフェロンα−2aは、カンフェロン−A(商品名)として武田薬品から; インターフェロンα−2bは、イントロンA(商品名)としてシェリングプラウから; インターフェロンβは、IFNβ(商品名)として持田製薬から; インターフェロンγ−1aは、イムノマックス−γ(商品名)として塩野義製薬から; 及びインターフェロンγ−n1は、オガンマ(商品名)として大塚製薬から、それぞれ市販で入手することができる。
上記の生物学的応答調節剤としては、例えば、クレスチンは、クレスチン(商品名)として三共から; レンチナンは、レンチナン(商品名)としてアベンテイスから; シゾフィランは、ソニフィラン(商品名)として科研製薬から; ピシバニールは、ピシバニール(商品名)として中外製薬から; 及びウベニメクスは、ベスタチン(商品名)として日本化薬から、それぞれ市販で入手することができる。
上記のその他抗がん剤としては、例えば、ミトキサントロンは、ノバントロン(商品名)として日本ワイスレダリーから; L−アスパラギナーゼは、ロイナーゼ(商品名)として協和発酵から; プロカルバジンは、ナツラン(商品名)として日本ロシュから; ダカルバジンは、ダカルバジン(商品名)として協和発酵から; ヒドロキシカルバミドは、ハイドレア(商品名)としてブリストルから; ペントスタチンは、コフォリン(商品名)として化学及び血清療法研究所から; 及びトレチノインは、ベサノイド(商品名)として日本ロシュから; アレファセプトは、アメビブ(商品名)としてバイオジェンから; ダルベポエチン アルファは、アラネスプ(商品名)としてアムジェンから; アナストロゾールは、アリミデックス(商品名)としてアストラゼネカから; エキセメスタンは、アロマシン(商品名)としてファイザーから; ビカルタミドは、カソデックス(商品名)としてアストラゼネカから; リュープロレリンは、リュープリン(商品名)として武田薬品から; フルタミドは、ユーレキシン(商品名)としてシェリングプラウから; フルベストラントは、ファスロデックス(商品名)としてアストラゼネカから; ペガプタニブ オクタソディウムは、マクゲン(商品名)としてギリードサイエンスから; デニリューキン ジフティトクスは、オンタック(商品名)としてリガンドから; アルデスリューキンは、プロリューキン(商品名)としてキロンから; チロトロピン アルファは、チロゲン(商品名)としてゲンザイムから; アルセニック トリオキシドは、トリセノックス(商品名)としてセル セラピューティクスから; ボルテゾミブは、ベルケイド(商品名)としてミレニウムから; カペシタビンは、ゼロダ(商品名)としてロシュから; 及びゴセレリンは、ゾラデックス(商品名)としてアストラゼネカから、それぞれ市販で入手することができる。
本発明は治療的に有効量の本発明化合物、その塩又はエステルを、投与が必要な対象に投与することからなるがんの治療法をも包含する。
本発明に係る方法において、好ましい治療単位は、本発明化合物の投与形態、使用される本発明化合物の種類、使用される本発明化合物の剤型; 併用される他の抗がん剤の種類、投与形態、剤型など;及び治療されるがん細胞、患者の状態などによって変化してもよい。所定の条件において最適な治療は、慣用の治療決定単位を基にして、及び/又は、本明細書を考慮して、当業者が決定することができる。
本発明に係る方法において、本発明化合物の治療単位は、具体的に言うと、使用される化合物の種類、配合された組成物の種類、適用頻度及び治療すべき特定部位、病気の軽重、患者の年令、医師の診断、がんの種類等によって変えることができるが、一応の目安として、例えば、1日当たりの成人1人当りの投与量は、経口投与の場合、例えば、1ないし1000mgの範囲内とすることができる。また非経口投与、好ましくは静脈内投与、更に好ましくは点滴静注の場合、例えば、1日当たり1ないし100mg/m(体表面積)の範囲内とすることができる。ここで、点滴静注の場合、例えば、1〜48時間連続して投与してもよい。なお、投与回数は、投与方法及び症状により異なるが、例えば、1日1回ないし5回である。また、隔日投与、隔々日投与などの間けつ投与等の投与方法でも用いることができる。非経口投与の場合の治療の休薬期間は、例えば、1〜6週間である。
また、本発明化合物と併用される他の抗がん剤の治療単位は、特に限定されないが、公知文献などにより当業者が必要に応じて決定することができる。例えば、以下に示す通りである。
5−フルオロウラシル(5−FU)の治療単位は、経口投与の場合、例えば、1日200〜300mgを1〜3回に連日投与し、注射剤の場合は、例えば、1日5〜15mg/kgを最初の5日間連日1日1回静注又は点滴静注し、以後、5〜7.5mg/kg を隔日に1日1回静注又は点滴静注する(投与量は、適宜増減してもよい)。
S−1(テガフール・ギメスタット・オスタットカリウム)の治療単位は、例えば、初回投与量(1回量)を体表面積に合わせて次の基準量とし、朝食後及び夕食後の1日2回、28日間連日経口投与し、その後14日間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。体表面積当たりの初回基準量(テガフール相当量)は、1.25m2未満:40mg/回、1.25m2以上〜1.5m2未満:50mg/回、1.5m2以上:60mg/回であり、患者の状態により適宜増減する。
ゲムシタビンの治療単位は、例えば、ゲムシタビンとして1回1g/m2を30分かけて点滴静注し、週1回投与を3週連続し、4週目は休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。年齢、症状又は副作用の発現に応じて適宜減量する。
ドキソルビシン(例えば、塩酸ドキソルビシン)の治療単位は、静脈内注射の場合、例えば、1日1回10mg(0.2mg/kg)(力価)で4〜6日間連日静脈内ワンショット投与後、7〜10日間休薬し、これを1コースとし、2〜3コース繰り返す。ここで、総投与量は、500mg(力価)/m2(体表面積)以下が好ましく、その範囲内で適宜増減してもよい。
エトポシドの治療単位は、静脈内注射の場合、例えば、1日60〜100mg/m2(体表面積)で5日間連続投与し、3週間休薬する(投与量は、適宜増減してもよい)。これを1コースとして繰り返す。一方、経口投与の場合は、例えば、1日175〜200mgを5日間連続投与し、3週間休薬する(投与量は、適宜増減してもよい)。これを1コースとして繰り返す。
ドセタキセル(ドセタキセル水和物)の治療単位は、例えば、1日1回、ドセタキセルとして60mg/m2(体表面積)を1時間以上かけて3〜4週間間隔で点滴静注する(投与量は、適宜増減することができる)。
パクリタキセルの治療単位は、例えば、1日1回210mg/m2(体表面積)を3時間かけて点滴静注し、少なくとも3週間休薬する。これを1コースとして、繰り返す。投与量は適宜増減することができる。
シスプラチンの治療単位は、静脈内注射の場合、例えば、1日1回50〜70mg/m2(体表面積)で投与し、3週間以上休薬する(投与量は、適宜増減してもよい)。これを1コースとして繰り返す。
カルボプラチンの治療単位は、例えば、1日1回300〜400mg/m2を30分以上かけて点滴静注し、少なくとも4週間休薬する(投与量は適宜増減してもよい)。これを1コースとして繰り返す。
オキザリプラチンの治療単位は、1日1回85mg/m2を静注し、2週間休薬し、これを1コースとして繰り返す。
イリノテカン(例えば、塩酸イリノテカン)の治療単位は、例えば、1日1回100mg/m2、1週間間隔で3〜4回点滴静注し、少なくとも2週間休薬する。
トポテカンの治療単位は、例えば、1日1回1.5mg/m2を5日間点滴静注し、少なくとも3週間休薬する。
シクロホスファミドの治療単位は、静脈内注射の場合、例えば、1日1回100mg連日静注し、患者が耐えられる場合は1日200mgに増量してもよく、総量で3000〜8000mg投与するが、適宜増減してもよい。また必要に応じて筋肉内、胸腔内、又は腫瘍内に注射又は注入してもよい。一方、経口投与の場合は、例えば、1日100〜200mgで投与する。
ゲフィチニブの治療単位は、例えば、1日1回250mgを経口投与する。
セツキシマブの治療単位は、例えば、第1日目に400mg/m2を点滴静注し、その後250mg/m2を毎週点滴静注する。
ベバシズマブの治療単位は、例えば、3mg/kgを毎週点滴静注する。
トラスツズマブの治療単位は、例えば、通常、成人に対して1日1回、トラスツズマブとして初回投与時には4mg/kg(体重)を、2回目以降は2mg/kgを90分以上かけて1週間間隔で点滴静注する。
エキセメスタンの治療単位は、例えば、通常、成人には1日1回25 mgを食後に経口投与する。
リュープロレリン(例えば、酢酸リュープロレリン)の治療単位は、例えば、通常、成人には12週に1回として11.25mgを皮下に投与する。
イマチニブの治療単位は、例えば、通常、慢性骨髄性白血病の慢性期の成人には1日1回400mgを食後に経口投与する。
5−FUとロイコボリンを組み合わせた場合の治療単位は、例えば、第1日目から第5日目に5−FU 425mg/m2、ロイコボリン 200mg/m2を点滴静注し、これを4週間間隔で繰り返す。
実施例・製造例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
実施例及び製造例の薄層クロマトグラフィーは、プレートとしてSilica gel60254(Merck)を、検出法としてUV検出器を用いた。カラム用シリカゲルとしては、WakogelTMC―300又はC―200(和光純薬)又はNH(FUJI SILYSIA CHEMICAL)を用いた。MSスペクトルは、JMS―SX102A(日本電子(JEOL))又はQUATTROII(マイクロマス)を用いて測定した。NMRスペクトルは、重ジメチルスルホキシド溶液で測定する場合には内部基準としてジメチルスルホキシドを用い、Gemini−300(300MHz;Varian)、VXR―300(300MHz;Varian)、Mercury400(400MHz;Varian)、又はInova400(400MHz;Varian)型スペクトロメータを用いて測定し、全δ値をppmで示した。
NMR測定における略号の意味を以下に示す。
s:シングレット
d:ダブレット
dd:ダブル ダブレット
t:トリプレット
dt:ダブル トリプレット
q:クァルテット
m:マルチプレット
br:ブロード
J:カップリング定数
Hz:ヘルツ
DMSO−d:重ジメチルスルホキシド
製造例1
2−アリル−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
1)1−アリルヒドラジンカルボン酸=tert−ブチルエステル
フタル酸無水物280gのトルエン3L溶液にヒドラジンカルボン酸=tert−ブチルエステル250gを加えた。この反応混合物をディーンスターク水分離器の下、3時間加熱還流した。室温まで冷却した後、生成する固体を濾取し、粗(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)カルバミン酸=tert−ブチルエステルを516g得た。
上記化合物のアセトニトリル3.5L溶液に炭酸カリウム520g、ベンジルトリエチルアンモニウムクロリド43.3g、及びアリルブロミド250mLを順次加え、室温下18時間攪拌した。反応溶液に水1.5Lを加え、アセトニトリル層を分離濃縮した。この残渣並びに水層に水1Lを加え、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した後、析出する無色固体をヘキサンで洗浄後乾燥し、粗アリル(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)カルバミン酸=tert−ブチルエステルを460g得た。
上記化合物のテトラヒドロフラン3.0L溶液に氷浴下メチルヒドラジン100mLを加え、室温に戻した後、18時間攪拌した。析出する不溶物を濾別した後、濾液を濃縮した。残渣にヘキサン−酢酸エチル3対1の混合溶媒を加え、析出する不溶物を濾別した。この操作を5回繰り返した後、濾液を減圧留去し、得られた残渣を減圧蒸留し、表題化合物を淡黄色油状物として211g得た。
ESI−MSFound:m/z[M+H]+173.4
2)2−アリル−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
4−クロロ−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルボン酸エチルエステル142gのテトラヒドロフラン1.5L溶液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン260mL、及び上記1で得たヒドラジン106gを加え、加熱還流下18時間攪拌した。室温に冷却した後、反応溶液を減圧留去し、残渣にジエチルエーテル500mLを加えて析出する固体を濾別した。濾液を減圧留去した後、残渣を氷浴にて冷却し、トリフルオロ酢酸400mLをゆっくり加え、室温にて1時間攪拌、更に70℃にて1時間攪拌した。反応溶液を減圧留去し、エタノール500mL加え氷浴にて冷却後、6N水酸化ナトリウム溶液1.0Lを加え室温下15分間攪拌した。氷浴にて冷却した反応溶液を濃塩酸400mLにより酸性にした後、減圧留去した。残渣をクロロホルムと水に分配、クロロホルム層を抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、生成する黄色固体を濾取、エタノール及びジエチルエーテルで洗浄後、乾燥し、表題化合物を黄色固体として99.1g得た。
H−NMR(400MHz,DMSO−d)δ:8.66(1.0H,brs),5.83(1.0H,ddt,J=17.1,9.8,5.4Hz),5.13(1.0H,d,J=9.8Hz),5.06(1.0H,d,J=17.1Hz),4.34(2.0H,d,J=5.4Hz),2.51(3.0H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+223.3
製造例2
2−(2−クロロフェニル)−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
1)4−[2−(2−クロロフェニル)ヒドラジノ]−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルボン酸エチルエステルの製造
4−クロロ−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルボン酸エチルエステル9.4g、2−クロロフェニルヒドラジン塩酸塩8.3gのテトラヒドロフラン300mL溶液に室温にてN,N−ジイソプロピルエチルアミン16.2mL加え、18時間加熱還流した。溶媒を減圧下濃縮した後、水を加え酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、粗4−[2−(2−クロロフェニル)ヒドラジノ]−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルボン酸エチルエステルを黄色油状物として得た。
2)2−(2−クロロフェニル)−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
上記1で得た化合物13.8gのメタノール100mL−テトラヒドロフラン100mL溶液に5N水酸化ナトリウム水溶液50mLを加え、室温にて3時間攪拌した。反応系を減圧濃縮し残渣に5N塩酸水溶液を加え酸性とした後、2−プロパノール−クロロホルム(20/80)混合溶媒で抽出した。溶媒を減圧留去し、粗4−[2−(2−クロロフェニル)ヒドラジノ]−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルボン酸を白色固体として得た。
上記化合物にトルエン500mL、塩化チオニル60mLを加え1時間加熱還流した。溶媒を減圧留去した後、水を加え2−プロパノール−クロロホルム(20/80)混合溶媒で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し表題化合物5.8gを黄色固体として得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ:8.78(1H,s),7.44−7.77(4H,m)、2.56(3H,s).
APCI−MSFound:m/z[M+H]+293.0
製造例3
2−イソプロピル−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
1)4−ヒドラジノ−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルボン酸エチルエステルの製造
ヒドラジン一水和物9.71gをエタノール200mLに溶解して0℃に冷却した溶液に、4−クロロ−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルボン酸エチルエステル15.0gをエタノール200mLに溶解したものを添加し、1時間攪拌した。析出した固体を濾取、蒸留水で洗浄後乾燥して表題化合物を白色固体として9.66g得た。
H−NMR(400MHz,CDOD)δ:8.56(1H,s),4.36(2H,q,J=7.2Hz),2.62(3H,s),1.39(3H,t,J=7.2Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+229
2)4−〔2−(1−メチルエチリデン)ヒドラジノ〕−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルボン酸エチルエステルの製造
上記化合物9.66gをアセトン300mLに溶解し、70℃にて12時間攪拌した。反応溶液を室温に冷却した後、減圧下溶媒を留去して表題化合物を白色固体として9.66g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.75(1H,s),4.36(2H,q,J=6.8 Hz),2.60(3H,s),2.17(3H,s),2.04(3H,s),1.40(3H,t,J=6.8Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+269
3)4−(2−イソプロピルヒドラジノ)−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルボン酸エチルエステルの製造
上記化合物9.66gをメタノール180mLに溶解し、0℃に冷却した。反応溶液にシアノ水素化ホウ素ナトリウム2.26gのメタノール36mL溶液と0.15mLの濃塩酸を添加し、30分間攪拌した。反応溶液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して表題化合物を黄色アモルファスとして10.2g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:9.39(1H,s),8.62(1H,s),4.34(2H,q,J=7.2Hz),3.24(1H,septet,J=6.3Hz),2.56(4H,t,J=17.1Hz),1.37(4H,t,J=7.1Hz),1.14(7H,d,J=6.3Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+271
4)2−イソプロピル−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
上記化合物10.2gのメタノール100mL溶液に5N水酸化ナトリウム水溶液300mLを加えて3時間攪拌した。減圧下メタノールを留去し、5N塩酸水溶液を加えpH2程度として3時間半攪拌した。反応溶液をクロロホルムで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、表題化合物を橙色アモルファスとして7.52g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.71(1H,s),4.85(1H,septet,J=6.8,6.8Hz),2.60(3H,s),1.44(6H,d,J=6.8Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+225
製造例4
6−(メチルチオ)−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
4−クロロ−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルボン酸エチルエステル25g、フェニルヒドラジン12.7mLのテトラヒドロフラン200mL溶液にトリエチルアミン60mL加え、室温にて18時間攪拌した。溶媒を減圧下濃縮した後、水を加えエーテルで洗浄し、5N塩酸水溶液を加え酸性とした。析出した固体を濾取し、水、2−プロパノールで洗浄し、表題化合物10.8gを白色固体として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:12.18(1H,s),9.02(1H,s),8.13(2H,dd,J=8.8,1.0Hz),7.52(2H,td,J=7.1,1.6Hz),7.26(1H,tt,J=7.1,1.0Hz),2.61(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+259.1
製造例5
[5−アミノ−2−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの製造
1)[5−ニトロ−2−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの製造
2−フルオロ−5−ニトロベンジルアルコール4.24g、N−エチルピペラジン4.24gのN−メチルピロリドン4.24mL溶液に炭酸カリウム4.24gを加え、140℃で14時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製し、表題化合物を黄色固体として得た。
2)[5−アミノ−2−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの製造
上記反応で得られた化合物のエタノール−水(1/1)80mL溶液に、鉄7.0g及び塩化アンモニウム15gを加え、1時間加熱還流した。反応液を減圧下濃縮し、5N水酸化ナトリウム水溶液を加え塩基性とした。クロロホルム−イソプロパノール(80/20)で抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、表題化合物を2.49g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.27(1H,d,J=2.4Hz),8.14(1H,dd,J=8.8,2.9Hz),7.16(1H,d,J=9.3Hz),4.80(2H,s),3.10(4H,t,J=4.9Hz),2.66(4H,brs),2.51(2H,q,J=7.3Hz),1.14(3H,t,J=7.1Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+235
製造例6
4−[4−(2−エトキシエチル)ピペラジン−1−イル]−3−メチルアニリンの製造
1)1−(2−エトキシエチル)−4−(2−メチル−4−ニトロフェニル)ピペラジンの製造
製造例5−1で用いたN−エチルピペラジンの代わりに4−(2−エトキシエチル)ピペラジンを用い、2−フルオロ−5−ニトロベンジルアルコールの代わりに4−ニトロフルオロベンゼンを用い、N−メチルピロリドンの代わりにジメチルスルホキシドを用いる以外は製造例5−1と同様の方法で表題化合物を黄色個体として1.50g得た。
2)4−[4−(2−エトキシエチル)ピペラジン−1−イル]−3−メチルアニリンの製造
製造例5−2で用いた[5−ニトロ−2−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに1−(2−エトキシエチル)−4−(2−メチル−4−ニトロフェニル)ピペラジンを用いる以外は製造例5−2と同様の方法で表題化合物を白色個体として1.01g得た。
H−NMR(400MHz,DMSO−d)δ:6.66(2H,dd,J=6.6,2.2Hz),6.47(2H,dd,J=6.6,2.2Hz),4.57(2H,s),3.48(2H,t,J=5.9Hz),3.42(2H,q,J=7.0Hz),2.88(4H,t,J=4.9Hz),2.55−2.47(6H,m),1.10(3H,t,J=7.0Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+250
製造例7
4−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]−3−メチルアニリンの製造
1)1−(2−ヒドロキシエチル)−4−(2−メチル−4−ニトロフェニル)ピペラジンの製造
製造例5−1で用いたN−エチルピペラジンの代わりに4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジンを用い、2−フルオロ−5−ニトロベンジルアルコールの代わりに5−ニトロ−2−フルオロトルエンを用い、炭酸カリウムの代わりにN,N−ジイソプロピルエチルアミンを用い、N−メチルピロリドンの代わりにジメチルスルホキシドを用いる以外は製造例5−1と同様の方法で表題化合物を黄色個体として得た。
2)4−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]−3−メチルアニリンの製造
製造例5−2で用いた[5−ニトロ−2−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに1−(2−ヒドロキシエチル)−4−(2−メチル−4−ニトロフェニル)ピペラジンを用いる以外は製造例5−2と同様の方法で表題化合物を白色個体として得た。
H−NMR(400MHz,DMSO−d)δ:6.73(1H,d,J=8.3Hz),6.37(1H,d,J=2.4Hz),6.33(1H,dd,J=8.3,2.4Hz),4.63(2H,s),4.38(1H,t,J=5.4Hz),3.50(2H,q,J=6.3Hz),2.67(4H,t,J=4.6Hz),2.53−2.48(4H,m),2.41(2H,t,J=6.3Hz),2.09(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+236
製造例8
4−[4−(シクロプロピルメチル)ピペラジン−1−イル]−3−メチルアニリンの製造
1)1−(シクロプロピルメチル)−4−(2−メチル−4−ニトロフェニル)ピペラジンの製造
製造例5−1で用いたN−エチルピペラジンの代わりに4−(シクロプロピルメチル)ピペラジンを用い、2−フルオロ−5−ニトロベンジルアルコールの代わりに2−フルオロ−5−ニトロトルエンを用い、炭酸カリウムの代わりにN,N−ジイソプロピルエチルアミンを用い、N−メチルピロリドンの代わりにジメチルスルホキシドを用いる以外は製造例5−1と同様の方法で表題化合物を黄色個体として280mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.02(1H,s),8.03(1H,d,J=8.7Hz),6.99(1H,d,J=8.7Hz),3.04−3.10(4H,m),2.67−2.751(4H,m),2.36(3H,s),2.33(2H,s),0.82−0.97(1H,m),0.51−0.58(2H,m),0.11−0.17(2H,m).
2)4−[4−(シクロプロピルメチル)ピペラジン−1−イル]−3−メチルアニリンの製造
製造例5−2で用いた[5−ニトロ−2−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに1−(シクロプロピルメチル)−4−(2−メチル−4−ニトロフェニル)ピペラジンを用いる以外は製造例5−2と同様の方法で表題化合物を白色個体として230mg得た。
H−NMR(400MHz,DMSO−d)δ:6.67(1H,d,J=8.3Hz),6.30(1H,d,J=2.4Hz),6.26(1H,dd,J=8.3,2.4Hz),4.55(2H,s),2.61(4H,t,J=4.4Hz),2.51−2.38(4H,m),2.12(2H,d,J=6.8Hz),2.02(3H,s),0.79−0.71(1H,m),0.41−0.35(2H,m),0.02− −0.03(2H,m).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+246
製造例9
4−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−3−メチルアニリンの製造
1)1−(2−メチル−4−ニトロフェニル)ピペラジン塩酸塩の製造
製造例5−1で用いたN−エチルピペラジンの代わりにtert−ブチル ピペラジン−1−カルボキシレートを用い、2−フルオロ−5−ニトロベンジルアルコールの代わりに2−フルオロ−5−ニトロトルエンを用い、炭酸カリウムの代わりにN,N−ジイソプロピルエチルアミンを用い、N−メチルピロリドンの代わりにジメチルスルホキシドを用いる以外は製造例5−1と同様の方法で粗tert−ブチル 4−[2−メチル−4−ニトロフェニル]ピペラジン−1−カルボキシレートを黄色個体として4.91g得た。
上記反応で得られた化合物のメタノール50mL溶液に4N塩酸/酢酸エチル溶液を加え、室温で30分間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、粗4−(2−メチル−4−ニトロフェニル)ピペラジン塩酸塩を3.86g得た。
2)1−シクロプロピル−4−(2−メチル−4−ニトロフェニル)ピペラジンの製造
製造例9−1で得た化合物500mgのメタノール20mL溶液に、[(1−エトキシシクロプロピル)−オキシ]トリメチルシラン0.777mL、シアノ水素化ホウ素ナトリウム244mg及び酢酸0.1mLを加え、室温で15時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣に2N水酸化ナトリウム水溶液を加えて塩基性とした。クロロホルムで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製し、表題化合物を黄色固体として441mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.03(1H,s),8.02(1H,d,J=8.8Hz),6.97(1H,d,J=8.8Hz),2.96−3.03(4H,m),2.76−2.81(4H,m),2.36(3H,s),1.66−1.73(1H,m),0.42−0.50(4H,m).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+262
3)4−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−3−メチルアニリンの製造
製造例5−2で用いた[5−ニトロ−2−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに1−シクロプロピル−4−(2−メチル−4−ニトロフェニル)ピペラジンを用いる以外は製造例5−2と同様の方法で表題化合物を白色個体として326mg得た。
H−NMR(400MHz,DMSO−d)δ:6.41(1H,d,J=8.3Hz),6.07(1H,d,J=2.4Hz),6.02(1H,dd,J=8.3,2.4Hz),4.33(2H,s),2.37−2.28(4H,m),2.21−2.17(4H,m),1.80(3H,s),1.36−1.31(1H,m),0.11(2H,td,J=6.3,4.1Hz),0.01−−0.03(2H,m).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+232
製造例10
[5−アミノ−2−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの製造
1)(5−ニトロ−2−ピペラジン−1−イルフェニル)メタノール塩酸塩の製造
製造例5−1で用いたN−エチルピペラジンの代わりにtert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレートを用い、炭酸カリウムの代わりにN,N−ジイソプロピルエチルアミンを用い、N−メチルピロリドンの代わりにジメチルスルホキシドを用いる以外は実施例製造例5−1と同様の方法で粗tert−ブチル 4−[2−(ヒドロキシメチル)−4−ニトロフェニル]ピペラジン−1−カルボキシレートを黄色個体として5.6g得た。
上記の反応で得られた化合物5.6gのメタノール50mL溶液に4N塩酸/酢酸エチル溶液を加え、室温で30分間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、粗(5−ニトロ−2−ピペラジン−1−イルフェニル)メタノール塩酸塩を白色固体として4.5g得た。
2)[2−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−5−ニトロフェニル]メタノールの製造
製造例9−2で用いた4−(2−メチル−4−ニトロフェニル)ピペラジン塩酸塩の代わりに5−ニトロ−2−ピペラジン−1−イルフェニル)メタノールを用いる以外は製造例9−2と同様の方法で表題化合物を黄色個体として0.4g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.26(1H,d,J=2.9Hz),8.13(1H,dd,J=8.8,2.9Hz),7.14(1H,d,J=8.8Hz),4.81(2H,s),3.45(1H,s),3.07−3.00(4H,m),2.87−2.78(4H,m),1.76−1.69(1H,m),0.56−0.40(4H,m).
3)5−アミノ−2−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの製造
製造例5−2で用いた[5−ニトロ−2−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに[2−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−5−ニトロフェニル]メタノールを用いる以外は製造例5−2と同様の方法で表題化合物を白色個体として340mg得た。
H−NMR(400MHz,DMSO−d)δ:6.47(1H,d,J=8.3Hz),6.35(1H,d,J=2.4Hz),6.07(1H,dd,J=8.3,2.4Hz),4.65(1H,t,J=5.6Hz),4.44(2H,s),4.16(2H,d,J=5.6Hz),2.37−2.27(4H,m),2.20−2.19(4H,m),1.36−1.32(1H,m),0.11(2H,td,J=6.2,4.2Hz),0.01−−0.02(2H,m).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+248
製造例11
4−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)−3−メチルアニリンの製造
1)1−イソプロピル−4−(2−メチル−4−ニトロフェニル)ピペラジンの製造
製造例9−1で得た化合物500mgのエタノール20mL溶液に、アセトン1.13g、シアノ水素化ホウ素ナトリウム183mgを加え、室温で15時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣に2N水酸化ナトリウム水溶液を加えて塩基性とした。クロロホルムで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製し、表題化合物を黄色固体として120mg得た。
2)4−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)−3−メチルアニリンの製造
製造例5−2で用いた[5−ニトロ−2−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに1−イソプロピル−4−(2−メチル−4−ニトロフェニル)ピペラジンを用いる以外は製造例5−2と同様の方法で表題化合物を白色個体として91mg得た。
H−NMR(400MHz,DMSO−d)δ:6.73(1.0H,d,J=8.3Hz),6.37(1.0H,d,J=2.4Hz),6.32(1.0H,dd,J=8.3,2.4Hz),4.62(2.0H,s),2.66(4.0H,t,J=4.9Hz),2.66−2.60(1.0H,m),2.54−2.47(4.0H,m),2.09(3.0H,s),0.98(6.0H,d,J=6.3Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+234
製造例12
{5−アミノ−2−[4−(メトキシアセチル)ピペラジン−1−イル]フェニル}メタノールの製造
1){2−[4−(メトキシアセチル)ピペラジン−1−イル]−5−ニトロフェニル}メタノールの製造
製造例9−1で得た化合物500mgのテトラヒドロフラン20mL−N,N−ジメチルホルムアミド5mL溶液に、メトキシアセチルクロリド0.167mL、炭酸カリウム506mgを加え、室温で2時間攪拌した。反応液に水を加えてクロロホルムで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、粗{2−[4−(メトキシアセチル)ピペラジン−1−イル]−5−ニトロフェニル}メタノールを黄色固体として135mg得た。
2){5−アミノ−2−[4−(メトキシアセチル)ピペラジン−1−イル]フェニル}メタノールの製造
製造例5−2で用いた[5−ニトロ−2−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに{2−[4−(メトキシアセチル)ピペラジン−1−イル]−5−ニトロフェニル}メタノールを用いる以外は製造例5−2と同様の方法で表題化合物を白色個体として得た。
H−NMR(400MHz,DMSO−d)δ:6.76(1.0H,d,J=8.3Hz),6.67(1.0H,d,J=2.4Hz),6.38(1.0H,dd,J=8.3,2.4Hz),4.89(1.0H,t,J=5.6Hz),4.79(2.0H,s),4.48(2.0H,d,J=5.6Hz),4.09(2.0H,s),3.54−3.41(4.0H,m),3.28(3.0H,s),2.70−2.62(4.0H,m).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+280
製造例13
4−{4−[2−(メチルスルホニル)エチル]ピペラジン−1−イル}アニリンの製造
1)1−(4−ニトロフェニル)ピペラジン塩酸塩の製造
製造例9−1で用いた2−フルオロ−5−ニトロトルエンの代わりに4−フルオロニトロベンゼンを用いる以外は製造例9−1と同様の方法で粗4−(4−ニトロフェニル)ピペラジン塩酸塩を4.33g得た。
2)1−[2−(メチルスルホニル)エチル]−4−(4−ニトロフェニル)ピペラジンの製造
製造例13−1で得た化合物458mgのエタノール10mL溶液に、メチルビニルスルホン0.49mL、N,N−ジイイソプロピルエチルアミン0.5mLを加え、室温で15時間攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、粗1−[2−(メチルスルホニル)エチル]−4−(4−ニトロフェニル)ピペラジンを得た。
3)4−{4−[2−(メチルスルホニル)エチル]ピペラジン−1−イル}アニリンの製造
製造例13−2で得た化合物のメタノール20mL溶液に10%パラジウム炭素200mgを加え、1気圧水素雰囲気下、室温で4時間攪拌した。パラジウム炭素をろ過して除き、ろ液を減圧下濃縮し、表題化合物を611mg得た。
H−NMR(400MHz,DMSO−d)δ:6.67(2H,d,J=8.8Hz),6.47(2H,d,J=8.8Hz),4.64(2H,s),3.35−3.28(4H,m),3.02(2H,s),2.92(3H,s),2.91−2.86(4H,m),2.72(2H,t,J=6.6Hz),2.53(4H,t,J=4.6Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+284
製造例14
4−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)−3−メチルアニリンの製造
1)4−(2メチル−4−ニトロフェニル)チオモルホリン1,1−ジオキシドの製造
製造例5−1で用いたN−エチルピペラジンの代わりにチオモルホリンを用い、2−フルオロ−5−ニトロベンジルアルコールの代わりに5−ニトロ−2−フルオロトルエンを用い、炭酸カリウムの代わりにN,N−ジイソプロピルエチルアミンを用い、N−メチルピロリドンの代わりにジメチルスルホキシドを用いる以外は製造例5−1と同様の方法で粗4−(2−メチル−4−ニトロフェニル)チオモルホリンを得た。
上記反応で得られた化合物のクロロホルム100mL溶液にm−クロロ過安息香酸19gを加え、氷冷下24時間攪拌した。反応液を亜硫酸ナトリウム水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、表題化合物を4.85g得た。
2)4−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)−3−メチルアニリンの製造
製造例13−3で用いた1−[2−(メチルスルホニル)エチル]−4−(4−ニトロフェニル)ピペラジンの代わりに4−(2メチル−4−ニトロフェニル)チオモルホリン1,1−ジオキシドを用いる以外は製造例13−3と同様の方法で表題化合物を白色個体として1.01g得た。
H−NMR(400MHz,DMSO−d)δ:10.08−9.87(2H,m),7.19(1H,d,J=8.3Hz),7.14−7.10(1H,m),7.13(1H,s),3.26(8H,s),2.28(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+241
製造例15
4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]−3−メチルアニリンの製造
1)N,N−ジメチル−2−(2−メチル−4−ニトロフェノキシ)エチルアミンの製造
2−メチル−4−ニトロフェノール2g、2−ジメチルアミノエチルクロリド塩酸塩1.87g及び炭酸カリウム5.4gのアセトニトリル30mL溶液を120℃で23時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)で精製し、表題化合物を白色固体として600mg得た。
2)4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]−3−メチルアニリンの製造
製造例13−3で用いた1−[2−(メチルスルホニル)エチル]−4−(4−ニトロフェニル)ピペラジンの代わりにN,N−ジメチル−2−(2−メチル−4−ニトロフェノキシ)エチルアミンを用いる以外は製造例13−3と同様の方法で表題化合物を白色個体として542mg得た。
H−NMR(400MHz,DMSO−d)δ:6.60(1H,d,J=8.5Hz),6.34(1H,d,J=2.4Hz),6.29(1H,dd,J=8.5,2.4Hz),3.98(2H,t,J=5.6Hz),2.98(2H,t,J=5.6Hz),2.49(6H,s),2.00(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+195
製造例16
4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]−3、5−ジメチルアニリンの製造
1)2−(2,6−ジメチル−4−ニトロフェノキシ)−N,N−ジメチルエチルアミンの製造
2,6−ジメチル−4−ニトロフェノール1.9g、2−ジメチルアミノエタノール1.71mLにジイソプロピル アゾジカルボキシレート3.4mLを加え、室温で16時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、有機層を2N塩酸水で抽出した。水層を2N水酸化ナトリウム水溶液で塩基性にした後、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去し、表題化合物を667mg得た。
2)4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]−3、5−ジメチルアニリンの製造
製造例13−3で用いた1−[2−(メチルスルホニル)エチル]−4−(4−ニトロフェニル)ピペラジンの代わりに2−(2,6−ジメチル−4−ニトロフェノキシ)−N,N−ジメチルエチルアミンを用いる以外は製造例13−3と同様の方法で表題化合物を白色個体として305mg得た。
H−NMR(400MHz,DMSO−d)δ:6.19(2H,s),3.88(2H,t,J=4.9Hz),3.40−3.23(2H,m),3.25(2H,t,J=4.9Hz),2.72(6H,s),2.09(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+209
製造例17
3−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アニリンの製造
1)1−メチル−4−(2−メチル−4−ニトロフェニル)−1H−ピラゾールの製造
2−ブロモ−5−ニトロトルエン216mg、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−1−イル)−1H−ピラゾール208mg、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)10mgの1,2−ジメトキシエタン10mL溶液に2M炭酸ナトリウム水溶液5mLを加え、16時間加熱還流した。反応液を水で洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製し、表題化合物を白色固体として357mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.12(1H,d,J=2.3Hz),8.04(1H,dd,J=7.3,2.3Hz),7.70(1H,s),7.58(1H,s),8.12(1H,d,J=7.3Hz),4.00(3H,s),2.51(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+218
2)3−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アニリンの製造
製造例5−2で用いた[5−ニトロ−2−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに1−メチル−4−(2−メチル−4−ニトロフェニル)−1H−ピラゾールを用いる以外は製造例5−2と同様の方法で表題化合物を白色個体として311mg得た。
ESI−MSFound:m/z[M+H]+188
製造例18
3−メチル−4−{1−[2−(メチルスルホニル)エチル]ピペリジン−4−イル}アニリンの製造
1)1−[2−(メチルスルホニル)エチル]−4−(4−ニトロフェニル)ピペリジンの製造
製造例13−2で用いた1−(4−ニトロフェニル)ピペラジン塩酸塩の代わりに4−(4−ニトロフェニル)ピペリジンを用いる以外は製造例13−2と同様の方法で表題化合物を得た。
2)3−メチル−4−{1−[2−(メチルスルホニル)エチル]ピペリジン−4−イル}アニリンの製造
製造例13−3で用いた1−[2−(メチルスルホニル)エチル]−4−(4−ニトロフェニル)ピペラジンの代わりに1−[2−(メチルスルホニル)エチル]−4−(4−ニトロフェニル)ピペリジンを用いる以外は製造例13−3と同様の方法で表題化合物を白色個体として390mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:7.00(2H,d,J=8.3Hz),6.64(2H,d,J=8.3Hz),3.58(2H,s),3.17(2H,t,J=6.6Hz),3.07(3H,s),3.02(2H,d,J=11.7Hz),2.89(2H,t,J=6.6Hz),2.41(1H,tt,J=12.0,3.7Hz),2.15(2H,td,J=11.7,2.4Hz),1.84(2H,d,J=12.0Hz),1.66(2H,ddd,J=25.4,12.0,3.7Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+283
製造例19
2−メチル−N −(1−メチルピペリジン−4−イル)ベンゼン−1,4−ジアミンの製造
1)1−メチル−N−(2−メチル−4−ニトロフェニル)ピペリジン−4−アミンの製造
製造例5−1で用いたN−エチルピペラジンの代わりに1−メチルピペリジン−4−アミンを用い、2−フルオロ−5−ニトロベンジルアルコールの代わりに2−フルオロ−5−ニトロトルエンを用い、N−メチルピロリドンの代わりにジメチルスルホキシドを用いる以外は製造例5−1と同様の方法で表題化合物を黄色固体として1.2g得た。
H−NMR(400MHz,CDOD)δ:7.99(1H,dd,J=9.2,2.7Hz),7.92(1H,d,J=2.7Hz),6.68(1H,d,J=9.2Hz),3.57−3.48(1H,m),2.97−2.89(2H,m),2.33(3H,s),2.30−2.21(2H,m),2.19(3H,s),2.09−2.01(2H,m),1.73−1.61(2H,m).
2)2−メチル−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)ベンゼン−1,4−ジアミンの製造
製造例13−3で用いた1−[2−(メチルスルホニル)エチル]−4−(4−ニトロフェニル)ピペラジンの代わりに1−メチル−N−(2−メチル−4−ニトロフェニル)ピペリジン−4−アミンを用いる以外は製造例13−3と同様の方法で表題化合物を青紫固体として1.05g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:6.38−6.29(3H,m),3.17(1H,d,J=4.9Hz),3.09−2.98(1H,m),2.83−2.73(2H,m),2.23(3H,s),2.16−2.04(2H,m),1.99(3H,s),1.90−1.82(2H,m),1.47−1.35(2H,m).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+220
製造例20
3−メチル−4−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]アニリンの製造
1)1−(2−メチル−4−ニトロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペラジンの製造
製造例12−1で用いたメトキシアセチルクロリドの代わりにメタンスルホニルクロリドを用いる以外は製造例12−1と同様の方法で表題化合物を橙色固体として297mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.10−8.04(2H,m),7.04(1H,d,J=8.3Hz),3.46−3.40(4H,m),3.15−3.10(4H,m),2.87(3H,s),2.38(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+300
2)3−メチル−4−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]アニリンの製造
製造例13−3で用いた1−[2−(メチルスルホニル)エチル]−4−(4−ニトロフェニル)ピペラジンの代わりに1−(2−メチル−4−ニトロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペラジンを用いる以外は製造例13−3と同様の方法で表題化合物を淡褐色固体として219mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:6.87(1H,d,J=8.4Hz),6.57(1H,d,J=2.8Hz),6.53(1H,dd,J=8.4,2.8Hz),3.63(2H,brs),3.40−3.31(4H,m),2.95−2.90(4H,m),2.84(3H,s),2.23(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+270
製造例21
4−[(1−イソプロピルアゼチジン−3−イル)オキシ]−3−メチルアニリンの製造
1)3−(2−メチル−4−ニトロフェノキシ)アゼチジン塩酸塩の製造
製造例16−1で用いた2,6−ジメチル−4−ニトロフェノールの代わりに2−メチル−4−ニトロフェノールを用い、2−ジメチルアミノエタノールの代わりに3−ヒドロキシアゼチジン−1−カルボン酸=tertブチルエステルを用いる以外は製造例16−1と同様の方法でtert−ブチル 3−(2−メチル−4−ニトロフェノキシ)アゼチジン−1−カルボキシレートを得た。
上記反応で得られた化合物のメタノール50mL溶液に4N塩酸/酢酸エチル溶液を加え、室温で30分間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、3−(2−メチル−4−ニトロフェノキシ)アゼチジン塩酸塩を無色固体として1.46g得た。
H−NMR(400MHz,DMSO―d)δ:9.37(2H,brs),8.14(1H,d,J=2.9Hz),8.06(1H,dd,J=9.0,2.9Hz),6.93(1H,d,J=9.0Hz),5.23(1H,tt,J=6.6,4.8Hz),4.47(2H,dd,J=12.5,6.6Hz),4.02(2H,dd,J=12.5,4.8Hz),2.30(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+209
2)1−イソプロピル−3−(2−メチル−4−ニトロフェノキシ)アゼチジンの製造
製造例11−1で用いた1−(2−メチル−4−ニトロフェニル)ピペラジン塩酸塩の代わりに3−(2−メチル−4−ニトロフェノキシ)アゼチジン塩酸塩を用いる以外は製造例11−1と同様の方法で表題化合物を淡黄色固体として142mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.09−8.02(2H,m),6.63−6.58(1H,m),4.84(1H,quint,J=5.8Hz),3.91−3.84(2H,m),3.17−3.10(2H,m),2.43(1H,sept,J=6.2Hz),2.29(3H,s),0.99(6H,d,J=6.2Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+251
3)4−[(1−イソプロピルアゼチジン−3−イル)オキシ]−3−メチルアニリンの製造
製造例13−3で用いた1−[2−(メチルスルホニル)エチル]−4−(4−ニトロフェニル)ピペラジンの代わりに1−(2−メチル−4−ニトロフェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペラジンを用いる以外は製造例13−3と同様の方法で表題化合物を淡褐色固体として107mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:6.55−6.52(1H,m),6.47−6.40(2H,m),4.64(1H,quint,J=6.0Hz),3.85−3.78(2H,m),3.37(2H,brs),3.07−3.00(2H,m),2.40(1H,sept,J=6.2Hz),2.15(3H,s),0.97(6H,d,J=6.2Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+221
製造例22
3−[4−(4−アミノフェニルピペラジン−1−イル]プロパンニトリルの製造
1)3−[4−(4−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]プロパンニトリルの製造
製造例13−2で用いたメチル ビニル スルホンの代わりにアクリロニトリルを用いる以外は製造例13−2と同様の方法で表題化合物を黄色固体として1.08g得た。
2)3−[4−(4−アミノフェニルピペラジン−1−イル]プロパンニトリルの製造
製造例5−2で用いた[5−ニトロ−2−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに3−[4−(4−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]プロパンニトリルを用いる以外は製造例5−2と同様の方法で表題化合物を茶褐色固体として159mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:6.83(2H,d,J=8.4Hz),6.65(2H,d,J=8.4Hz),3.08(4H,brs),2.76(2H,t,J=6.8Hz),2.69(4H,brs),2.56(2H,t,J=6.8Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+231
製造例23
1−[4−(4−アミノフェニル)ピペラジン−1−イル]−3−フルオロプロパン−2−オールの製造
1)1−フルオロ−3−[4−(4−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]プロパン−2−オールの製造
エピフルオロヒドリン272mg、1−(4−ニトロフェニル)ピペラジン500mgのエタノール15mL溶液を15時間加熱還流した後、反応液を減圧下濃縮した。残渣を酢酸エチルから固体化させ、表題化合物を黄色固体として300mg得た。
2)1−[4−(4−アミノフェニル)ピペラジン−1−イル]−3−フルオロプロパン−2−オールの製造
製造例5−2で用いた[5−ニトロ−2−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに1−フルオロ−3−[4−(4−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]プロパン−2−オールを用いる以外は製造例5−2と同様の方法で表題化合物を褐色液体として169mg得た。
ESI−MSFound:m/z[M+H]+254
製造例24
1−[4−(4−アミノフェニル)ピペラジン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オールの製造
1)2−メチル−1−[4−(4−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]プロパン−2−オールの製造
製造例23−1で用いたエピフルオロヒドリンの代わりに1,2−エポキシ−2−メチルプロパンを用いる以外は製造例23−1と同様の方法で表題化合物を黄色固体として250mg得た。
2)1−[4−(4−アミノフェニル)ピペラジン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オールの製造
製造例5−2で用いた[5−ニトロ−2−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに2−メチル−1−[4−(4−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]プロパン−2−オールを用いる以外は製造例5−2と同様の方法で表題化合物を茶色固体として180mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:6.81(2H,d,J=8.4Hz),6.65(2H,d,J=8.4Hz),3.08(4H,brs),2.83(4H,brs),2.43(2H,s),1.21(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+250
製造例25
2−[4−(4−アミノフェニル)ピペラジン−1−イル]シクロペンタノールの製造
1)2−[4−(4−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]シクロペンタノールの製造
製造例23−1で用いたエピフルオロヒドリンの代わりにシクロペンテン オキシドを用いる以外は製造例23−1と同様の方法で表題化合物を黄色固体として670mg得た。
2)2−[4−(4−アミノフェニル)ピペラジン−1−イル]シクロペンタノールの製造
製造例5−2で用いた[5−ニトロ−2−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに2−[4−(4−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]シクロペンタノールを用いる以外は製造例5−2と同様の方法で表題化合物を褐色液体として159mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:6.81(2H,d,J=8.4Hz),6.65(2H,d,J=8.4Hz),4.20−4.24(1H,m),3.11(4H,brs),2.81(4H,brs),2.58−2.64(1H,m),1.94−2.03(2H,m),1.59−1.74(4H,m).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+262
製造例26
4−(4−アミノフェニル)−N,N−ジメチルピペラジン−1−カルボン酸アミドの製造
1)N,N−ジメチル−4−(4−ニトロフェニル)ピペラジンン−1−カルボン酸アミドの製造
製造例12−1で用いたメトキシアセチルクロリドの代わりにジメチルカルバモイル クロリドを用いる以外は製造例12−1と同様の方法で表題化合物を黄色固体として560mg得た。
2)4−(4−アミノフェニル)−N,N−ジメチルピペラジン−1−カルボン酸アミドの製造
製造例13−3で用いた1−[2−(メチルスルホニル)エチル]−4−(4−ニトロフェニル)ピペラジンの代わりにN,N−ジメチル−4−(4−ニトロフェニル)ピペラジンン−1−カルボキサミドを用いる以外は製造例13−3と同様の方法で表題化合物を茶色固体として176mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:6.86(2H,d,J=8.4Hz),6.65(2H,d,J=8.4Hz),3.42(4H,brs),3.05(4H,brs),2.86(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+249
製造例27
4−[4−(1−アセチルアゼチジン−3−イル)ピペラジン−1−イル]アニリンの製造
1)1−(1−アセチルアゼチジン−3−イル)−4−(4−ニトロフェニル)ピペラジンの製造
N−(ジフェニルメチル)−3−ヒドロキシアゼチジン500mgのクロロホルム15mL溶液にトリエチルアミン0.581mL、メタンスルホニル クロリド0.185mLを加え、室温で3時間攪拌した。反応液に炭酸ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧留去し、粗N−(ジフェニルメチル)−3−(メタンスルホニルオキシ)アゼチジンを得た。上記反応で得られた化合物のDMSO10mL溶液に、1−(4−ニトロフェニル)ピペラジン433mg、炭酸カリウム433mgを加え、100℃で3時間加熱した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:1)で精製した。得られたジフェニルメチル体の無水酢酸6mL溶液に、触媒量のトリフルオロボランエーテル溶液を加え、90℃で4時間加熱した。反応液を減圧下濃縮し、残渣に炭酸水素ナトリウムを加え、クロロホルムで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(メタノール:クロロホルム=1:10)で精製後、酢酸エチル:ヘキサンから固体化して表題化合物を黄色固体として160mg得た。
2)4−[4−(1−アセチルアゼチジン−3−イル)ピペラジン−1−イル]アニリンの製造
製造例5−2で用いた[5−ニトロ−2−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに1−(1−アセチルアゼチジン−3−イル)−4−(4−ニトロフェニル)ピペラジンを用いる以外は製造例5−2と同様の方法で表題化合物を茶色固体として110mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:6.82(2H,d,J=8.4Hz),6.66(2H,d,J=8.4Hz),3.85−4.15(4H,m),3.18−3.25(1H,m),3.08(4H,brs),2.54(4H,brs),1.87(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+275
製造例28
2−[4−(4−アミノフェニル)ピペラジン−1−イル]−N,N−ジメチル酢酸アミドの製造
1)N,N−ジメチル−2−[4−(4−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]酢酸アミドの製造
製造例27−1で用いたN−(ジフェニルメチル)−3−(メタンスルホニルオキシ)アゼチジンの代わりに2−クロロ−N,N−ジメチルアセタミドを用いる以外は製造例27−1と同様の方法で表題化合物を黄色固体として1.53g得た。
2)2−[4−(4−アミノフェニル)ピペラジン−1−イル]−N,N−ジメチル酢酸アミドの製造
製造例5−2で用いた1−[2−(メチルスルホニル)エチル]−4−(4−ニトロフェニル)ピペラジンの代わりにN,N−ジメチル−2−[4−(4−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]アセタミドを用いる以外は製造例5−2と同様の方法で表題化合物を茶色固体として1.2g得た。
H−NMR(CDCl)δ:6.82(2H,d,J=8.4Hz),6.65(2H,d,J=8.4Hz),3.23(2H,s),3.09(4H,brs),3.08(3H,s),2.96(3H,s),2.70(4H,brs).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+263
実施例1
3−(2−アリル−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)−N,N−ジメチル安息香酸アミドの製造
Figure 2010132689
1)3−[2−アリル−6−(メチルチオ)−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル]安息香酸メチルエステルの製造
2−アリル−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン7.5g、酢酸銅(II)6.1g、[3−(メトキシカルボニル)]フェニルボロン酸10gのクロロホルム溶液にピリジン20mLを加え、室温で3日間撹拌した。反応液に30%アンモニア水溶液を、飽和食塩水を順次加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製し、3−[2−アリル−6−(メチルチオ)−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル]安息香酸メチルエステルを黄色油状物として6.7g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.92(1H,s),8.11−8.06(2H,m),7.65−7.59(2H,m),5.68(1H,ddd,J=17.1,10.2,5.9Hz),5.13(1H,dd,J=10.2,1.0Hz),4.97(1H,dd,J=17.1,1.0Hz),4.45(2H,d,J=5.9Hz),3.96(3H,s),2.51(3H,s).
2)3−[2−アリル−6−(メチルスルフィニル)−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル]安息香酸メチルエステルの製造
上記反応で得られた化合物6.7gのクロロホルム溶液に、0℃にてm−クロロ過安息香酸6.5gを加え、30分間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルム−イソプロパノール(80/20)で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、粗3−[2−アリル−6−(メチルスルフィニル)−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル]安息香酸メチルエステルを5.6g得た。
3)3−(2−アリル−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)安息香酸メチルの製造
上記反応で得られた粗生成物1.7gのトルエン溶液に4−(4−メチル−1−ピペラジニル)アニリン0.87g、N,N−ジイソプロピルエチルアミン2mLを加え、70℃で12時間撹拌した。溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)で精製し、3−(2−アリル−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)安息香酸メチルを淡黄色固体として2.2g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.81(1H,s),8.18−8.13(1H,m),8.04(1H,d,J=7.8Hz),7.66−7.56(2H,m),7.45(2H,d,J=8.5Hz),6.88(2H,d,J=8.5Hz),5.68(1H,ddd,J=17.1,10.2,6.3Hz),5.10(1H,dd,J=10.2,1.0Hz),4.98(1H,dd,J=17.1,1.0Hz),4.40(2H,d,J=6.3Hz),3.97(3H,s),3.26−3.21(4H,m),2.72−2.64(4H,m),2.43(3H,brs).
4)3−(2−アリル−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)−N,N−ジメチル安息香酸アミドの製造
3−(2−アリル−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)安息香酸メチル2.2gの1,4−ジオキサン−メタノール(50/50)溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液を加え、室温で2時間半撹拌した。1N塩酸で中和した後、溶媒を留去してカルボン酸とした。得られたカルボン酸のN,N−ジメチルホルムアミド溶液に1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩1.67g、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール1.18g、ジメチルアミンの1.0Mテトラヒドロフラン溶液11mLを加え、室温で6時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水を加え、クロロホルム−イソプロパノール(80/20)で抽出し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)で精製し、3−(2−アリル−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)−N,N−ジメチル安息香酸アミドを淡黄色固体として560mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.81(1H,s),7.57−7.51(2H,m),7.49−7.38(4H,m),6.90(2H,d,J=8.8Hz),5.69(1H,ddt,J=17.1,10.2,6.3Hz),5.10(1H,dd,J=10.2,1.0Hz),5.00(1H,dd,J=17.1,1.0Hz),4.40(2H,d,J=6.3Hz),3.32(3H,s),3.14(3H,s),2.99−2.92(4H,m),2.84−2.71(4H,m),2.50(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+513
実施例2
2−アリル−6−{[3−(ヒドロキシメチル)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例1−1で用いた[3−(メトキシカルボニル)]フェニルボロン酸の代わりに2−フェニル−1,3,2−ジオキサボリナンを用い、また実施例1−3で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに[5−アミノ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールを用いる以外は実施例1−1〜1−3と同様の方法で表題化合物を黄色個体として57mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),7.15−7.62(8H,m),5.65−5.76(1H,m),5.10(1H,d,J=10.3Hz),4.98(1H,d,J=17.1Hz),4.74(2H,s),4.40(2H,d,J=5.8Hz),2.97−3.06(4H,m),2.51−2.77(4H,m),2.38(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+472
実施例3
2−アリル−6−{[3−(ヒドロキシメチル)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−(3−チエニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例1−1で用いた[3−(メトキシカルボニル)]フェニルボロン酸の代わりに3−チエニルボロン酸を用い、また実施例1−3で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに[5−アミノ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールを用いる以外は実施例1−1〜1−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として17.5mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.82(1H,s),7.17−7.63(6H,m),5.65−5.77(1H,m),5.13(1H,d,J=10.2Hz),5.04(1H,d,J=17.1Hz),4.76(2H,s),4.42(2H,d,J=6.3Hz),2.98−3.06(4H,m),2.50−2.76(4H,m),2.39(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+478
実施例4
2−アリル−6−{[3−(ヒドロキシメチル)−4−モルホリン−4−イルフェニル]アミノ}−1−(3−チエニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例1−1で用いた[3−(メトキシカルボニル)]フェニルボロン酸の代わりに3−チエニルボロン酸を用い、また実施例1−3で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに(5−アミノ−2−モルホリン−4−イルフェニル)メタノールを用いる以外は実施例1−1〜1−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として35.8mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),7.67−7.69(1H,bs),7.47−7.49(2H,m),7.37(1H,m),7.15−7.23(2H,m),5.66−5.77(1H,m),5.14(1H,d,J=10.3Hz),5.04(1H,d,J=18.5Hz),4.77(2H,s),4.42(2H,d,5.8Hz),3.83−3.89(4H,m),2.95−2.99(4H,m).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+465
実施例5
2−アリル−1−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例1−1で用いた[3−(メトキシカルボニル)]フェニルボロン酸の代わりに[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]ボロン酸を用い、また実施例1−3で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例1−1〜1−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として5.0mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.80(1H,s),7.53−7.45(2H,m),7.41−7.32(4H,m),6.99(1H,d,J=8.3Hz),5.69(1H,ddt,J=17.1,10.2,6.3Hz),5.10(1H,dd,J=10.2,1.0Hz),4.99(1H,dd,J=17.1,1.5Hz),4.79(2H,s),4.39(2H,d,J=6.3Hz),2.96−2.91(4H,m),2.68−2.58(4H,m),2.40(3H,s),2.26(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+486
実施例6
2−アリル−1−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例1−1で用いた[3−(メトキシカルボニル)]フェニルボロン酸の代わりに[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]ボロン酸を用い、また実施例1−3で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例1−1〜1−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として5.6mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.81(1H,s),7.52(2H,d,J=8.8Hz),7.50−7.39(1H,m),7.44(2H,d,J=8.8Hz),7.26−7.22(1H,m),6.97(1H,d,J=8.3Hz),5.69(1H,ddt,J=17.1,10.2,6.3Hz),5.10(1H,dd,J=10.2,1.0Hz),4.98(1H,dd,J=17.1,1.0Hz),4.78(2H,s),4.38(2H,d,J=6.3Hz),2.97−2.89(4H,m),2.70−2.55(4H,m),2.40(3H,s),2.28(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+486
実施例7
3−(2−アリル−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)ベンゾニトリルの製造
実施例1−1で用いた[3−(メトキシカルボニル)]フェニルボロン酸の代わりに3−シアノフェニルボロン酸を用い、また実施例1−3で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例1−1〜1−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として62mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.82(1H,s),7.86(1H,s),7.69−7.59(3H,m),7.36−7.32(2H,m),7.06(1H,d,J=8.8Hz),5.68(1H,ddt,J=17.1,10.2,5.9Hz),5.13(1H,dd,J=10.2,1.0Hz),5.00(1H,dd,J=17.1,1.0Hz),4.38(2H,d,J=5.9Hz),2.98−2.91(4H,m),2.66−2.52(4H,m),2.38(3H,s),2.31(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+481
実施例8
2−アリル−1−(3−メトキシフェニル)−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例1−1で用いた[3−(メトキシカルボニル)]フェニルボロン酸の代わりに3−メトキシフェニルボロン酸を用い、また実施例1−3で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例1−1〜1−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として52mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.81(1H,s),7.50−7.40(1H,m),7.41(1H,t,J=8.0Hz),7.30(1H,dd,J=8.0,2.7Hz),7.05−6.90(4H,m),5.71(1H,ddt,J=17.1,10.2,5.9Hz),5.11(1H,dd,J=10.2,1.0Hz),5.01(1H,dd,J=17.1,1.0Hz),4.40(2H,d,J=5.9Hz),3.83(3H,s),2.94−2.89(4H,m),2.64−2.54(4H,m),2.37(3H,s),2.27(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+486
実施例9
3−(2−アリル−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)−N,N−ジメチル安息香酸アミドの製造
実施例1−3で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例1−1〜1−4と同様の方法で表題化合物を黄色固体として30mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.81(1H,s),7.58−7.52(3H,m),7.49−7.47(1H,m),7.44−7.40(1H,m),7.38−7.32(2H,m),6.98(1H,d,J=8.8Hz),5.69(1H,ddt,J=17.1,10.2,5.9Hz),5.10(1H,dd,J=10.2,1.0Hz),5.00(1H,dd,J=17.1,1.0Hz),4.39(2H,d,J=5.9Hz),3.13(3H,s),2.97(3H,s),2.95−2.91(4H,m),2.67−2.55(4H,m),2.38(3H,s),2.28(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+527
実施例10
3−[2−アリル−6−({4−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]−3−メチルフェニル}アミノ)−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル]−N,N−ジメチル安息香酸アミドの製造
実施例1−3で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに3−メチル−4−[(4−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]アニリンを用いる以外は実施例1−1〜1−4と同様の方法で表題化合物を黄色固体として13.6mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.82(1H,s),7.59−7.53(2H,m),7.48(1H,d,J=1.0Hz),7.44−7.41(1H,m),7.38−7.33(2H,m),6.98(1H,d,J=8.3Hz),5.69(1H,ddt,J=17.1,10.2,6.3Hz),5.11(1H,dd,J=10.2,1.5Hz),5.00(1H,dd,J=17.1,1.5Hz),4.40(2H,d,J=6.3Hz),3.68(2H,t,J=5.4Hz),3.14(3H,s),2.98(3H,s),2.96−2.91(4H,m),2.76−2.67(4H,m),2.65(2H,t,J=5.4Hz),2.28(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+557
実施例11
3−(2−アリル−6−{[4−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)−N,N−ジメチル安息香酸アミドの製造
実施例1−3で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに4−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例1−1〜1−4と同様の方法で表題化合物を黄色固体として32.3mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.80(1H,s),7.41−7.54(5H,m),6.88(1H,d,J=8.3Hz),5.63−5.74(1H,m),5.09(1H,d,=10.0Hz),4.99(1H,d,J=17.2Hz),4.39(2H,d,J=5.8Hz),3.10−3.21(6H,m),2.75−2.99(8H,m),1.67−1.82(1H,m),0.45−0.55(4H,m).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+539
実施例12
3−(2−アリル−6−{[4−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−3−メチルフェニル]アミノ}−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)−N,N−ジメチル安息香酸アミドの製造
実施例1−3で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに3−メチル−4−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例1−1〜1−4と同様の方法で表題化合物を黄色固体として49.6mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.81(1H,s),7.26−7.56(6H,m),6.95(1H,d,J=8.5Hz),5.63−5.73(1H,m),5.10(1H,d,J=10.1Hz),4.98(1H,d,J=16.9Hz),4.39(2H,d,J=5.9Hz),3.13(3H,s),2.97(3H,s),2.89(4H,s),2.79(4H,s),2.29(3H,s),1.67−1.85(1H,m),0.47−0.54(4H,m).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+553
実施例13
3−(2−アリル−6−{[4−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−3−(ヒドロキシメチル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)−N,N−ジメチル安息香酸アミドの製造
実施例1−3で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに[5−アミノ−2−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールを用いる以外は実施例1−1〜1−4と同様の方法で表題化合物を黄色固体として24.3mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.82(1H,s),7.27−7.65(6H,m),7.12(1H,d,J=8.0Hz),6.63−6.72(1H,m),5.10(1H,d,J=10.0Hz),4.97(1H,d,J=17.1Hz),4.74(2H,s),4.39(2H,d,J=5.8Hz),3.14(3H,s),2.99(3H,s),2.95(4H,s),2.75−2.92(4H,m),2.69−2.75(1H,m),0.45−0.56(4H,m).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+569
実施例14
3−(2−アリル−6−{[4−(1,1−ジオキシド−チオモルホリン−4−イル)−3−メチルフェニル]アミノ}−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)−N,N−ジメチル安息香酸アミドの製造
実施例1−3で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに3−メチル−4−(1,1−ジオキシド−チオモルホリン−4−イル)アニリンを用いる以外は実施例1−1〜1−4と同様の方法で表題化合物を黄色固体として10.8mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.82(1H,s),7.39−7.61(6H,m),7.04(1H,d,J=8.0Hz),5.65−5.77(1H,m),5.11(1H,d,J=10.1Hz),5.99(1H,d,J=17.3Hz),4.40(2H,d,J=5.9Hz),3.37−3.42(4H,m),3.18−3.21(4H,m),3.15(3H,s),3.01(3H,s),2.28(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+562
実施例15
3−(2−アリル−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)−N,N−ジエチル安息香酸アミドの製造
実施例1−4で用いたN,N−ジメチルアミンの代わりにN,N−ジエチルアミンを用いる以外は実施例1−1〜1−4と同様の方法で表題化合物を黄色固体として58.5mg得た。
HNMR(400MHz,CDCl)δ:8.80(1H,s),7.56−7.43(5H,m),7.37(1H,d,J=7.3Hz),6.91(2H,d,J=8.8Hz),5.69(1H,ddt,J=17.1,10.2,5.9Hz),5.10(1H,dd,J=10.2,1.0Hz),4.99(1H,dd,J=17.1,1.0Hz),4.39(2H,d,J=5.9Hz),3.57(2H,brs),3.25(4H,brs),2.67(4H,s),2.42(3H,s),1.26(3H,brs),1.10(3H,brs).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+541
実施例16
3−(2−アリル−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)−N−エチル−N−メチル安息香酸アミドの製造
実施例1−4で用いたN,N−ジメチルアミンの代わりにN−エチル−N−メチルアミンを用いる以外は実施例1−1〜1−4と同様の方法で表題化合物を黄色アモルファスとして65.2mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.80(1H,s),7.57−7.35(6H,m),6.90(2H,d,J=8.3Hz),5.69(1H,ddt,J=17.1,10.0,6.3Hz),5.10(1H,dd,J=10.0,1.2Hz),5.00(1H,dd,J=17.1,1.5Hz),4.40(2H,d,J=6.3Hz),3.60(1H,brs),3.22(5H,s),3.09(2H,s),2.91(1H,s),2.64(4H,s),2.39(3H,s),1.25(3H,brs),1.10(3H,brs).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+527
実施例17
3−(2−アリル−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル安息香酸アミドの製造
実施例1−4で用いたN,N−ジメチルアミンの代わりにN−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルアミンを用いる以外は実施例1−1〜1−4と同様の方法で表題化合物を黄色アモルファスとして76.1mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.80(1H,s),7.67−7.37(6H,m),6.91(2H,d,J=7.3Hz),5.68(1H,ddt,J=17.1,10.2,6.3Hz),5.10(1H,dd,J=10.2,1.0Hz),4.99(1H,d,J=17.1Hz),4.39(2H,d,J=6.3Hz),3.91(1H,s),3.73(1H,s),3.41(1H,s),3.23−3.11(6H,brm),3.00(2H,brs),2.61(4H,s),2.37(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+543
実施例18
2−アリル−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−(3−ニトロフェニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例1−1で用いた[3−(メトキシカルボニル)]フェニルボロン酸の代わりに3−ニトロフェニルボロン酸を用い、また実施例1−3で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例1−1〜1−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として32mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),8.41(1H,s),8.22−8.18(1H,m),7.81−7.77(1H,m),7.68(1H,t,J=8.0Hz),7.41−7.36(1H,m),7.30(1H,d,J=2.4Hz),7.02(1H,d,J=8.0Hz),5.70(1H,ddt,J=17.2,10.2,6.3Hz),5.13(1H,dd,J=10.2,1.0Hz),5.01(1H,dd,J=17.2,1.0Hz),4.41(3H,d,J=6.3Hz),2.97−2.92(4H,m),2.67−2.54(4H,m),2.39(3H,s),2.27(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+501
実施例19
2−アリル−1−[3−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
1)3−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニルボロン酸の製造
窒素雰囲気下、2Mヨウ化メチルマグネシウムのジエチルエーテル溶液25mLのジエチルエーテル100mLに氷冷下、3’−ブロモアセトフェノン5.29mLを加え、20分間攪拌した。反応液に水、2N塩酸を加え酢酸エチルにて抽出し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を減圧留去し、粗2−(3−ブロモフェニル)プロパン−2−オールを得た。
窒素雰囲気下、得られた化合物のテトラヒドロフラン200mL溶液に−60℃以下にてn−ブチルリチウムの1.66Mヘキサン溶液33mLを滴下し、20分攪拌した。反応液にトリイソプロポキシボラン11.08mLを加え、30分間攪拌した。反応液に水を加え、ジエチルエーテルにて洗浄し、得られた水層を10%リン酸水溶液にて酸性にした。酢酸エチルにて抽出後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた結晶を集め表題化合物を白色固体として3.13g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:7.96(2H,s),7.88(1H,brs),7.60(1H,d,J=7.3Hz),7.50(1H,d,J=8.3Hz),7.24(1H,t,J=7.6Hz),4.93(1H,s),1.43(6H,d,J=13.7Hz).
2)2−アリル−1−[3−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例1−1で用いた[3−(メトキシカルボニル)]フェニルボロン酸の代わりに上記で得られたボロン酸を用いる以外は実施例1−1〜1−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として35.2mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.80(1H,s),7.57(1H,s),7.47(2H,d,J=4.9Hz),7.43(2H,d,J=8.8Hz),7.31−7.28(1H,m),6.88(2H,d,J=8.8Hz),5.70(1H,ddt,J=17.1,10.0,6.3Hz),5.10(1H,dd,J=10.0,1.2Hz),4.98(1H,dd,J=17.1,1.5Hz),4.38(2H,d,J=6.3Hz),3.21(4H,t,J=4.1Hz),2.66(4H,s),2.41(3H,s),1.62(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+500
実施例20
2−アリル−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−ピリジン−4−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例1−1で用いた[3−(メトキシカルボニル)]フェニルボロン酸の代わりにピリジン−4−イルボロン酸を用い、また実施例1−3で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例1−1〜1−3と同様の方法で表題化合物を白色固体として5.4mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.82(1H,s),8.72(2H,dd,J=4.9,1.5Hz),7.48(2H,d,J=5.9Hz),7.03(1H,d,J=8.8Hz),5.67(1H,ddt,J=17.1,10.2,6.3Hz),5.12(1H,dd,J=10.2,1.2Hz),5.03(1H,dd,J=17.1,1.2Hz),4.44(2H,d,J=6.3Hz),2.97(4H,t,J=4.4Hz),2.64(4H,s),2.41(3H,s),2.34(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+457
実施例21
2−アリル−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−ピリジン−3−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例1−1で用いた[3−(メトキシカルボニル)]フェニルボロン酸の代わりにピリジン−3−イルボロン酸を用い、また実施例1−3で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例1−1〜1−3と同様の方法で表題化合物を白色固体として26.5mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),8.80(1H,d,J=2.4Hz),8.63(1H,dd,J=4.4,1.5Hz),7.79(1H,d,J=7.8Hz),7.46(2H,dd,J=8.0,4.6Hz),6.99(1H,d,J=8.8Hz),5.69(1H,ddt,J=17.1,10.2,6.3Hz),5.12(1H,dd,J=10.2,1.0Hz),4.99(1H,dd,J=17.1,1.0Hz),4.40(2H,d,J=6.3Hz),2.93(4H,t,J=4.6Hz),2.61(4H,s),2.39(3H,s),2.30(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+457
実施例22
2−アリル−1−[3−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)フェニル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
1)1−(3−ブロモフェニル)−2−メチルプロパン−1−オールの製造
3−ブロモベンズアルデヒド21.9gのテトラヒドロフラン200mL溶液に氷冷下、塩化イソプロピルマグネシウムの1.0Mテトラヒドロフラン溶液150mLを加えた。反応液に4N塩酸を加えジエチルエーテルにて抽出し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液と飽和食塩水で順次洗浄した。無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、溶媒を減圧留去後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=19/1〜4/1)にて精製し、表題化合物4.20gを油状物として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:7.48(1H,s),7.40(1H,td,J=2.0,7.3Hz),7.25−7.18(2H,m),4.36(1H,d,J=6.8Hz),1.94(1H,qq,J=6.8,6.8Hz),0.98(3H,d,J=6.8Hz),0.83(3H,d,J=6.8Hz).
2)1−ブロモ−3−(2−メチル−1−プロピレン−1−イル)ベンゼンの製造
上記1で得られたアルコール4gのトルエン70mL溶液にp−トルエンスルホン酸・1水和物2.4gを加え、2時間加熱還流した。氷冷下、飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加えた後、酢酸エチルで希釈した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム溶液と飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン)にて分離精製し、表題化合物1.9gを油状物として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:7.38−7.35(1H,m),7.32−7.29(1H,m),7.21−7.11(2H,m),6.19(1H,s),1.90(3H,d,J=1.5Hz),1.85(3H,d,J=1.5Hz).
3)3−(3−ブロモフェニル)−2,2−ジメチルオキシランの製造
上記2で得られたアルケン1.9gのクロロホルム40mL溶液に、氷冷下、m−クロロ過安息香酸3.4gを徐々に加え、室温で2時間撹拌した。反応溶液に亜硫酸ナトリウム溶液を加えた後、室温で1時間撹拌した。水を加え、0.1N水酸化ナトリウム溶液、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、表題化合物2.0gを油状物として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:7.46−7.44(1H,m),7.43−7.38(1H,m),7.24−7.20(2H,m),3.82(1H,s),1.48(3H,s),1.08(3H,s).
4)1−(3−ブロモフェニル)−2−メチル−2−プロパノールの製造
上記3で得られたオキシラン1.8gのジクロロメタン100mL溶液に、窒素雰囲気下、−78℃で水素化ジイソブチルアルミニウムの1.0Mトルエン溶液16mLを滴下し、20分間撹拌した。反応溶液に30%ロシェル塩水溶液20mLを加えた後、0℃で2時間撹拌し、セライト濾過にて不溶物を除去した。濾液を30%ロシェル塩水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)にて分離精製し、表題化合物870mgを油状物として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:7.41−7.36(2H,m),7.21−7.12(2H,m),2.73(2H,s),1.23(6H,s).
5)[3−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)フェニル]ボロン酸の製造
上記4で得られたアルコール870mgのテトラヒドロフラン50mL溶液に、窒素雰囲気下、−78℃でn−ブチルリチウムの1.58Mヘキサン溶液5.5mLを滴下した後、トリイソプロピルボロン酸925mgを滴下して、20分間撹拌した。反応溶液に水を加えた後、ジエチルエーテルで洗浄した。10%リン酸を用いて水層を弱酸性にした後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水と飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、表題化合物274mgを得た。特に精製することなく、次の反応に用いた。
6)2−アリル−1−[3−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)フェニル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例1−1で用いた[3−(メトキシカルボニル)]フェニルボロン酸の代わりに上記5で得られたボロン酸を用いる以外は実施例1−1〜1−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として48mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.81(1H,s),7.55−7.20(7H,m),6.88(2H,d,J=9.0Hz),5.70(1H,ddt,J=17.2,10.2,5.9Hz),5.10(1H,d,J=10.2Hz),4.98(1H,d,J=17.2Hz),4.39(2H,d,J=5.9Hz),3.28−3.18(4H,m),2.84(2H,s),2.75−2.60(4H,m),2.43(3H,s),1.25(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+:514
実施例23
N−[3−(2−アリル−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)フェニル]アセトアミドの製造
実施例1−1で用いた[3−(メトキシカルボニル)]フェニルボロン酸の代わりに[3−(アセチルアミノ)フェニル]ボロン酸を用いる以外は実施例1−1〜1−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として42mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.78(1H,s),7.65−7.55(3H,m),7.49−7.37(4H,m),7.22−7.14(1H,m),6.90−6.81(2H,m),5.68(1H,ddt,J=17.1,10.2,5.4Hz),5.09(1H,d,J=10.2Hz),5.00(1H,d,J=17.1Hz),4.41(2H,d,J=5.4Hz),3.25−3.13(4H,m),2.69−2.55(4H,m),2.38(3H,s),2.22(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+499
実施例24
2−アリル−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−[3−(メチルスルホニル)フェニル]−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例1−1で用いた[3−(メトキシカルボニル)]フェニルボロン酸の代わりに[3−(メチルスルホニル)フェニル]ボロン酸を用いる以外は実施例1−1〜1−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として75mg得た
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.81(1H,s),8.17(1H,s),7.93−7.81(1H,m),7.76−7.60(2H,m),7.60−7.48(1H,m),7.44(2H,d,J=8.3Hz),6.97(2H,d,J=8.3Hz),5.69(1H,ddt,J=17.1,10.2,5.9Hz),5.13(1H,d,J=10.2Hz),5.01(1H,d,J=17.1Hz),4.40(2H,d,J=5.9Hz),3.30−3.19(4H,m),2.98(3H,s),2.74−2.59(4H,m),2.41(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+520
実施例25
2−アリル−1−[3−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル]−6−{[4−(1−メチルピペリジン−4−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例1−1で用いた[3−(メトキシカルボニル)]フェニルボロン酸の代わりに実施例19−1で得られたボロン酸を用い、また実施例1−3で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに4−(1−メチルピペリジン−4−イル)アニリンを用いる以外は実施例1−1〜1−3と同様の方法で表題化合物を白色固体として26.3mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),7.61(1H,s),7.52−7.46(4H,m),7.42(1H,brs),7.31−7.28(1H,m),7.17(2H,d,J=8.3Hz),5.71(1H,ddt,J=17.1,10.2,5.9Hz),5.11(1H,d,J=10.2Hz),4.98(1H,d,J=17.1Hz),4.39(2H,d,J=5.9Hz),3.03(2H,d,J=10.7Hz),2.51−2.41(1H,m),2.37(3H,s),2.18−2.07(2H,m),1.99−1.78(4H,m),1.63(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+499
実施例26
2−アリル−1−[3−(ジメチルアミノメチル)フェニル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
1)2−アリル−1−[3−(ジメチルアミノメチル)フェニル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例1−1で用いた[3−(メトキシカルボニル)]フェニルボロン酸の代わりに[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]ボロン酸を用いることで得られる2−アリル−1−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン3.0gのクロロホルム50mL溶液に塩化メタンスルホニル2.9mL及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン11mLを順次加え、室温にて1時間攪拌した。反応液を0.5N塩酸水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、粗2−アリル−1−[3−(メチルスルホニルオキシメチル)フェニル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンを黄色油状物として得た。
上記化合物1.5gのテトラヒドロフラン100mL溶液にジメチルアミンの2Mテトラヒドロフラン溶液20mLを加え、室温にて18時間攪拌した。溶媒を減圧留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)にて分離精製し表題化合物2.5gを黄色固体として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.90(1H,s),7.53−7.26(4H,m),5.73−5.62(1H,m),5.11(1H,dd,J=10.2,1.0Hz),4.95(1H,dd,J=17.1,1.0Hz),4.44(2H,d,J=3.7Hz),3.49(2H,s),2.48(3H,s),2.27(6H,s).
ESI−MSFound:m/z M+H]+356.1
2)2−アリル−1−[3−(ジメチルアミノメチル)フェニル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
上記1で得た化合物100mgに4N塩酸−酢酸エチル溶液を加え室温にて攪拌後、溶媒を減圧留去して2−アリル−1−[3−(ジメチルアミノメチル)フェニル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン塩酸塩を得た。
上記化合物のN,N−ジメチルホルムアミド2mL溶液にm−クロロ過安息香酸70mgを加え、室温にて15分間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、粗2−アリル−1−[3−(ジメチルアミノメチル)フェニル]−6−(メチルスルフィニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンを白色固体として得た。
上記化合物のジメチルスルホキシド−トルエン(1/10)10mL溶液に、4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリン50mg及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン0.1mLを順次加え、120℃にて15時間攪拌した。溶媒を減圧留去した後、水を加え酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した後、残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)にて分離精製し表題化合物11.4mgを黄色固体として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.80(1H,s),7.48−7.33(6H,m),6.87(2H,d,J=8.8Hz),5.80−5.60(1H,m),5.09(1H,dd,J=10.2,1.0Hz),4.97(1H,dd,J=17.1,1.5Hz),4.38(1H,d,J=5.9Hz),3.51(2H,s),3.18(4H,t,J=4.9Hz),2.60(4H,t,J=4.9Hz),2.37(3H,s),2.28(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+499
実施例27
2−アリル−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−[3−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル]−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例26−1で用いたN,N−ジメチルアミンの代わりにピロリジンを用い、実施例26−2で用いる4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例26−1〜26−2と同様の方法で表題化合物を黄色固体として12mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.80(1H,s),7.28−7.48(6H,m),6.95(1H,d,J=8.5Hz),5.62−5.78(1H,m),5.09(1h,d,J=10.3Hz),4.93(1H,d,J=17.5Hz),4.37(2H,d,J=6.1Hz),3.69(2H,s),2.90(4H,t,J=4.7Hz),2.50−2.62(8H,m),2.36(3H,s),2.26(3H,s),1.72−1.90(4H,m).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+539
実施例28
3−(2−エチル−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)−N,N−ジメチル安息香酸アミドの製造
1)2−エチル−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
製造例1−2で用いた1−アリルヒドラジンカルボン酸=tert−ブチルエステルの代わりに1−エチルヒドラジンカルボン酸=tert−ブチルエステルを用いる以外は製造例1−2と同様の方法で表題化合物を黄色固体として5.8g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:9.10(1H,s),4・18(2H,q,J=7.1Hz),2.67(3H,s),1.48(3H,t,J=7.1Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+211
2)3−(2−エチル−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)−N,N−ジメチル安息香酸アミドの製造
実施例1−1で用いる2−アリル−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの代わりに上記で得られる2−エチル−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンを用い、実施例1−3で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例1−1〜1−4と同様の方法で表題化合物を黄色固体として24.8mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.80(1H,s),7.60−7.48(4H,m),7.44−7.32(3H,m),6.98(1H,d,J=8.3Hz),3.87(2H,q,J=7.0Hz),3.14(3H,s),2.98(3H,s),2.95−2.91(4H,m),2.67−2.54(4H,m),2.38(3H,s),2.29(3H,s),1.07(3H,t,J=7.0Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+515
実施例29
2−アリル−6−{[3−ヒドロキシメチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピミジン−3−オンの製造
Figure 2010132689
1)2−アリル−6−(メチルチオ)−1−ピリジン−2−イル−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
2−アリル−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン4.44g、ヨウ化銅(I)3.80g、2−ヨードピリジン5.33g、炭酸カリウム3.80gの1,4−ジオキサン50mL溶液にN,N’−ジメチルエチレンジアミン2.4mLを加え、95℃にて終夜攪拌した。反応液を冷却した後、アンモニア水を加え酢酸エチルにて抽出し、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を減圧留去し、酢酸エチルにて結晶化し、表題化合物を白色固体として5.15g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.94(1H,s),8.52(1H,d,J=5.1Hz),7.90(2H,d,J=3.5Hz),7.29−7.25(1H,m),5.68(1H,ddt,J=17.0,10.2,6.3Hz),5.05(1H,d,J=10.2Hz),4.91(1H,d,J=17.0Hz),4.85(1H,d,J=6.3Hz),2.58(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+300
2)2−アリル−6−{[3−ヒドロキシメチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピミジン−3−オンの製造
2−アリル−6−(メチルチオ)−1−ピリジン−2−イル−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン898mgのトルエン20mL溶液にm−クロロ過安息香酸(>65%)796mgを加え30分間攪拌した。反応液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン1.60mL、[5−アミノ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノール800mg、テトラヒドロフラン10mLを加え終夜攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えクロロホルム−イソプロパノール(80/20)混合溶液にて抽出した。無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を留去し残渣を塩基性シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=50/50〜0/100)にて精製した。得られた結晶をエタノールにて再結晶し表題化合物を白色結晶として941mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.84(1H,s),8.53(1H,d,J=4.8Hz),7.91(1H,dd,7.88(1H,dd,J=8.8,7.6Hz),7.87(1H,d,J=7.6Hz),7.64(1H,s),7.33(1H,d,J=8.8Hz),7.26(1H,dd,J=8.8,4.8Hz),7.19(1H,d,J=8.8Hz),5.68(1H,ddd,J=17.2,10.4,5.6Hz),5.50(1H,s),5.01(1H,d,10.4Hz),4.91(1H,d,J=17.2Hz),4.79(2H,s),4.79(2H,d,J=5.6Hz),3.01(4H,m),2.62(4H,m),2.37(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+472
実施例30
2−アリル−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピミジン−3−オンの製造
実施例29−2で用いた[5−アミノ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例29−1〜29−2と同様の方法で表題化合物を黄色固体として18.8mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),7.88(1H,dd,J=8,0,8.0Hz),7.86(1H,d,J=8.0Hz),7.52(1H,s),7.26(1H,d,J=8.0,4.8Hz),7.25(1H,J=8.4Hz),7.01(1H,d,J=4.8Hz),5.68(1H,ddd,J=17.2,10.0,6.0Hz),5.01(1H,d,J=10.0Hz),4.91(1H,J=17.2Hz),4.79(1H,J=6.0Hz),2.94(4H,m),2.61(4H,m),2.37(3H,s),2.32(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+457
実施例31
2−アリル−6−({4−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]−3−メチルフェニル}アミノ)−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例29−2で用いた[5−アミノ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに4−[4−(ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]アニリンを用いる以外は実施例29−1〜29−2と同様の方法で表題化合物を黄色固体として95mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.81(1H,s),8.49(1H,dd,J=5.0,1.1Hz),7.88−7.80(2H,m),7.51−7.45(1H,m),7.29(1H,dd,J=8.5,2.6Hz),7.22−7.19(1H,m),6.97(1H,d,J=8.5Hz),5.65(1H,ddt,J=17.0,10.2,6.3Hz),4.98(1H,dd,J=10.2,1.4Hz),4.88(1H,dd,J=17.0,1.4Hz),4.75(2H,d,J=6.3Hz),3.65(2H,t,J=5.5Hz),2.93−2.88(4H,m),2.71−2.64(4H,m),2.61(2H,t,J=5.5Hz),2.29(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+487
実施例32
2−アリル−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例29−2で用いた[5−アミノ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例29−1〜29−2と同様の方法で表題化合物を黄色固体として2.28g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.82(1H,s),8.52(1H,d,J=5.1Hz),7.87−7.84(2H,m),7.46(2H,d,J=8.6Hz),7.46(1H,brs),7.26−7.21(1H,m),6.92(2H,d,J=8.6Hz),5.71(1H,ddt,J=17.2,10.2,5.9Hz),5.02(1H,d,J=10.2Hz),4.92(1H,d,J=17.2Hz),4.78(2H,d,J=5.9Hz),3.23−3.20(4H,m),2.63−2.61(4H,m),2.38(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+443
実施例33
2−アリル−6−{[3−(ヒドロキシメチル)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−(6−メチルピリジン−2−イル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例29−1で用いた2−ヨードピリジンの代わりに2−ブロモ−6−メチルピリジンを用いる以外は実施例29−1〜29−2と同様の方法で表題化合物を白色固体として11.6mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.84(1H,s),7.79(1H,dd,J=7.8,7.4Hz),7.64(1H,d,J=8.2Hz),7.59(1H,brs),7.44(1H,brs),7.38(1H,d,J=6.9Hz),7.20(1H,d,J=8.2Hz),7.12(1H,d,J=7.2Hz),5.96−5.66(1H,m),5.02(1H,d,J=10.4Hz),4.92(1H,d,J=17.0Hz),4.78(4H,brs),3.03(4H,brs),2.65(4H,brs),2.60(3H,s),2.39(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+487
実施例34
6−(2−アリル−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)−N,N−ジメチルピリジン−2−カルボキサミドの製造
実施例29−1で用いた2−ヨードピリジンの代わりに6−ブロモ−N,N−ジメチル−2−ピリジンカルボキサミドを用い、実施例29−2で用いた[5−アミノ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例29−1〜29−2と同様の方法で表題化合物を白色固体として1.21g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),8.01(1H,d,J=9.0Hz),7.94(1H,dd,J=7.8,7.6Hz),7.56(1H,d,J=7.3Hz),7.47(2H,brs),7.31(1H,d,J=8.0Hz),7.03(1H,d,J=8.6Hz),5.67(1H,ddt,J=17.2,9.6,6.3Hz),5.02(1H,d,J=9.6Hz),4.94(1H,d,J=17.2Hz),4.77(2H,d,J=6.3Hz),3.16(3H,s),3.09(3H,s),2.96(4H,t,J=4.6Hz),2.62(4H,brs),2.39(3H,s),2.33(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+528
実施例35
2−アリル−6−{[4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−3−メチルフェニル]アミノ}−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例29−2で用いた[5−アミノ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに[4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−3−メチルフェニル]アニリンを用いる以外は実施例29−1〜29−2と同様の方法で表題化合物を黄色固体として19.2mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),8.53(1H,d,J=3.2Hz),7.83−7.91(2H,m),7.21−7.79(3H,m),7.00(1H,d,J=7.3Hz),5.64−5.76(1H,m),5.02(1H,d,J=10.3Hz),4.92(1H,d,J=17.1Hz),4.79(2H,d,J=6.0Hz),3.81−3.91(1H,m),3.06−3.13(2H,m),2.68−2.79(2H,m),2.33(3H,s),1.99−2.08(2H,m),1.70−1.80(2H,m).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+452
実施例36
2−アリル−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例29−1で用いた2−ヨードピリジンの代わりに2−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)ピリジンを用い、実施例29−2で用いた[5−アミノ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例29−1〜29−2と同様の方法で表題化合物を黄色固体として41.7mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.85(1H,s),8.77−8.75(1H,m),8.17(1H,d,J=8.8Hz),8.01(1H,dd,J=8.8,1.8Hz),7.58−7.40(2H,m),7.31−7.25(1H,m),7.05(1H,d,J=8.5Hz),5.67(1H,ddt,J=16.8,10.2,6.5Hz),5.03(1H,dd,J=10.2,1.3Hz),4.95(1H,dd,J=16.8,1.3Hz),4.84(2H,d,J=6.5Hz),3.00−2.94(4H,m),2.72−2.53(4H,m),2.40(3H,s),2.34(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+525
実施例37
2−アリル−6−{[3−メチル−4−(1−メチルピペリジン−4−イル)フェニル]アミノ}−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
1)1−(4−ブロモ−3−メチルフェニル)−2,5−ジメチル−1H−ピロールの製造
4−ブロモ−3−メチルアニリン9.30g、2,5−ヘキサンジオン6.85gの酢酸30mL溶液を80℃にて5時間攪拌した。反応液を濃縮後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え酢酸エチルにて抽出し、飽和食塩水にて洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)にてろ過し、溶媒を濃縮後、ヘキサンを加え得られた固体を集め表題化合物10.90g白色固体として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:7.60(1H,d,J=8.2Hz),7.08(1H,d,J=2.5Hz),6.91(1H,dd,J=8.3,2.4Hz),5.89(2H,s),2.44(3H,s),2.02(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+264,266
2)4−[4−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)−2−メチルフェニル]−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸=tert−ブチルエステルの製造
上記1で得られた化合物2.64gのテトラヒドロフラン52mL溶液をドライアイス−アセトン浴にて冷却し、−65℃以下にて2.66M−n−ブチルリチウムのヘキサン溶液を4.14mL加えた。15分間撹拌した後、−65℃以下にて1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−オン2.0gのテトラヒドロフラン10mL溶液を加えた。10分間撹拌後、水を加え室温まで昇温し、酢酸エチルにて抽出、飽和食塩水にて洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)にて精製し、表題化合物を3.19g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:7.42(1H,d,J=8.4Hz),7.01(1H,s),7.00(1H,d,J=8.4Hz),5.88(2H,s),4.05(2H,brs),3.31(2H,brs),2.64(3H,s),2.18−1.96(4H,m),2.03(6H,s),1.48(9H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+385
3)4−(4−アミノ−2−メチルフェニル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸=tert−ブチルエステルの製造
上記2で得られた化合物2.64gのエタノール26mLに50%ヒドロキシルアミンの水溶液4.5mL、4N塩酸10mLを加え90℃にて2日間撹拌した。反応液を濃縮し炭酸水素ナトリウム水溶液を加え酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)及び塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)にて精製し、表題化合物をアモルファスとして401mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:6.87(1H,d,J=7.8Hz),6.51(1H,s),6.48(1H,dd,J=8.0,2.4Hz),5.49(1H,brs),4.00(2H,brs),3.59(4H,t,J=5.4Hz),3.52(2H,brs),2.30(2H,brs),2.19(3H,s),1.50(9H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+275
4)4−(4−アミノ−2−メチルフェニル)ピペリジン−1−カルボン酸=tert−ブチルエステルの製造
上記3で得られた化合物400mgのテトラヒドロフラン2mL、メタノール2mL溶液に窒素雰囲気下、10%パラジウム炭素100mgを加え、水素雰囲気下にて4時間撹拌した。反応系を窒素に置換し触媒をろ去し濃縮後、表題化合物を白色固体として219mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:7.00(1H,d,J=7.8Hz),6.68−6.64(2H,m),4.24(2H,brs),2.79−2.75(3H,m),2.28(3H,s),1.72−1.54(4H,m),1.48(9H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+277
5)2−アリル−6−{[3−メチル−4−(1−メチルピペリジン−4−イル)フェニル]アミノ}−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
水素化リチウムアルミニウム20mgのテトラヒドロフラン2mLに氷冷下、上記4)で得られた化合物60mgのテトラヒドロフラン1mL溶液を加えた。反応液を60℃に加温し、1時間40分間撹拌した。反応液を室温まで戻し、4N水酸化ナトリウム溶液を0.05mL、水0.1mLを加え、析出した固体をろ去し、溶媒を濃縮後、粗3−メチル−4−(1−メチルピペリジン−4−イル)アニリンを得た。
実施例29−2で用いた[5−アミノ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに上記反応で得られた粗3−メチル−4−(1−メチルピペリジン−4−イル)アニリンを用いる以外は実施例29−1〜29−2と同様の方法で表題化合物を白色固体として32.7mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.84(1H,s),8.56−8.53(1H,m),7.91−7.85(2H,m),7.43−7.37(3H,m),7.22(1H,d,J=8.2Hz),7.64(1H,brs),7.46−7.42(2H,m),7.19(1H,d,J=8.2Hz),5.68(1H,ddt,J=16.4,10.4,6.3Hz),5.02(1H,d,J=10.4Hz),4.92(1H,d,J=16.4Hz),4.79(2H,d,J=6.3Hz),3.03(2H,d,J=11.4Hz),2.74−2.62(1H,m),2.37(3H,s),2.35(3H,s),2.18−2.07(2H,m),1.94−1.73(4H,m).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+456
実施例38
2−アリル−6−({4−[1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル]−3−メチルフェニル}アミノ)−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
1)4−{4−[(2−アリル−3−オキソ−1−ピリジン−2−イル−2,3−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル)アミノ]−2−メチルフェニル}ピペリジン−1−カルボン酸=tert−ブチルエステルの製造
実施例29−2で用いた[5−アミノ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに実施例37−4で得られた4−(4−アミノ−2−メチルフェニル)ピペリジン−1−カルボン酸=tert−ブチルエステルの製造を用いる以外は実施例29−1〜29−2と同様の方法で表題化合物を白色固体として72mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.85(1H,s),8.54(1H,dd,J=4.9,1.5Hz),7.90−7.85(2H,m),7.46(2H,brs),7.37(1H,d,J=9.2Hz),7.15(1H,d,J=8.8Hz),5.69(1H,ddt,J=16.4,10.4,6.3Hz),5.02(1H,d,J=10.4Hz),4.92(1H,d,J=16.4Hz),4.79(2H,d,J=6.3Hz),4.34−4.22(2H,m),2.89−2.78(3H,m),2.37(3H,s),1.80−1.54(4H,m),1.50(9H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+542
2)2−アリル−6−[(3−メチル−4−ピペリジン−4−イルフェニル)アミノ]−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
上記1で得られた化合物にトリフルオロ酢酸1mLを加え、攪拌後、炭酸カリウム水溶液を加え、クロロホルム、イソプロパノールの混合溶媒にて抽出した。無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を減圧下留去し、表題化合物を白色固体として34mg得た。
H−NMR(CD3OD)δ:8.87(1H,s),8.57−8.56(1H,m),8.08−8.04(1H,m),7.95(1H,d,J=8.2Hz),7.64(1H,brs),7.46−7.42(2H,m),7.19(1H,d,J=8.2Hz),5.76(1H,ddt,J=18.6,10.2,6.1Hz),5.08(1H,d,J=10.2Hz),4.97(1H,d,J=18.6Hz),4.75(2H,d,J=6.1Hz),3.49−3.45(2H,m),3.17−3.10(2H,m),2.40(3H,s),2.01−1.85(4H,m).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+442
3)2−アリル−6−({4−[1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル]−3−メチルフェニル}アミノ)−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
上記2)で得られた化合物34mgとグリコアルデヒドダイマー20mgのテトラヒドロフラン1mLの溶液に、0.3Mシアノ水素化ホウ素ナトリウム、0.15M塩化亜鉛の混合メタノール溶液を1mL加えた。室温にて5分撹拌後、飽和炭酸水素ナトリウムを加え酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去後、残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)にて精製し、表題化合物を白色固体として20.2mg得た。
H−NMR(CDCl3)δ:8.85(1H,s),8.54(1H,dt,J=4.9,1.5Hz),7.90−7.87(2H,m),7.44(2H,brs),7.38(1H,dd,J=8.8,2.4Hz),7.20(1H,d,J=8.3Hz),5.74−5.64(1H,m),5.02(1H,dd,J=10.2,1.5Hz),4.92(1H,dd,J=17.1,1.0Hz),4.79(2H,d,J=6.3Hz),3.67(2H,t,J=5.4Hz),3.09(2H,d,J=11.2Hz),2.78−2.68(1H,m),2.62(2H,dd,J=5.4,4.9Hz),2.36(3H,s),2.30−2.20(2H,m),1.84−1.75(4H,m).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+486
実施例39
2−アリル−6−{[4−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−3−メチルフェニル]アミノ}−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例29−2で用いた[5−アミノ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに4−(4−シクロプロピル−1−ピペラジニル)−3−メチルアニリンを用いる以外は実施例29−1〜29−2と同様の方法で表題化合物を黄色固体として33.2mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),8.53(1H,d,J=2.8Hz),7.82−7.93(2H,m),6.98−7.62(4H,m),5.64−5.75(1H,m),5.01(1H,s,J=9.9Hz),4.92(1H,d,J=17.0Hz),4.78(2H,d,J=5.8Hz),2.90(4H,bs),2.80(4H,bs),2.34(3H,s),1.72(1H,bs),0.50(4H,bs).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+483
実施例40
2−アリル−6−{[4−(4−シクロブチルピペラジン−1−イル)−3−メチルフェニル]アミノ}−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例29−2で用いた[5−アミノ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに4−(4−シクロブチル−1−ピペラジニル)−3−メチルアニリンを用いる以外は実施例29−1〜29−2と同様の方法で表題化合物を黄色固体として36.6mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),8.52(1H,d,J=3.2Hz),7.82−7.94(2H,m),7.01−7.62(4H,m),5.63−5.76(1H,m),5.01(1H,d,J=10.1Hz),4.92(1H,d,J=17.1Hz),4.78(2H,d,J=5.9Hz),2.95(4H,bs),2.56(4H,bs),2.80−2.89(1H,m),2.32(3H,s),1.68−2.13(6H,m).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+497
実施例41
2−アリル−6−{[4−(4−エチルピペラジン−1−イル)−3−メチルフェニル]アミノ}−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例29−2で用いた[5−アミノ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに4−(4−エチル−1−ピペラジニル)−3−メチルアニリンを用いる以外は実施例29−1〜29−2と同様の方法で表題化合物を黄色固体として19mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),8.53(1H,d,J=3.2Hz),7.83−7.92(2H,m),7.01−7.70(4H,m),5.63−5.76(1H,m),5.01(1H,d,J=10.1Hz),4.91(1H,d,J=16.9Hz),4.78(2H,d,J=6.8Hz),2.96(4H,bs),2.63(4H,bs),2.52(2H,q,J=7.5Hz),2.33(3H,s),1.15(3H,t,J=4.5Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+471
実施例42
2−アリル−6−{[4−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)−3−メチルフェニル]アミノ}−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例29−2で用いた[5−アミノ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに4−(4−イソプロピル−1−ピペラジニル)−3−メチルアニリンを用いる以外は実施例29−1〜29−2と同様の方法で表題化合物を黄色固体として17.5mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:8.83(1H,s),8.53(1H,d,J=3.5Hz),7.82−7.91(2H,m),7.01−7.57(4H,m),5.64−5.73(1H,m),5.02(1H,d,J=10.5Hz),4.91(1H,d,J=17.5Hz),4.78(2H,d,J=7.2Hz),2.97(4H,bs),2.73(5H,m),2.33(3H,s),1.13(6H,d,J=5.2Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+485
実施例43
2−アリル−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−(6−メチルピリジン−2−イル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例29−1で用いた2−ヨードピリジンの代わりに2−ブロモ−6−メチルピリジンを用い、実施例29−2で用いた[5−アミノ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに4−(4−メチル−1−ピペラジニル)アニリンを用いる以外は実施例29−1〜29−2と同様の方法で表題化合物を黄色固体として15.8mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.85(1H,s),7.76(1H,dd,J=8.0,7.6Hz),7.66(1H,d,J=8.0Hz),7.51(2H,d,J=8.8Hz),7.48(1H,brs),7.12(1H,d,J=7.4Hz),6.95(2H,d,J=8.8Hz),5.73(1H,ddt,J=17.0,10.2,6.7Hz),5.05(1H,d,J=10.2Hz),4.93(1H,d,J=17.0Hz),4.80(2H,d,J=6.7Hz),3.24(4H,t,J=4.9Hz),2.66−2.62(4H,m),2.62(3H,s),2.42(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+457
実施例44
2−アリル−6−{[4−(1−メチルピペリジン−4−イル)フェニル]アミノ}−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例29−2で用いた[5−アミノ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに4−(1−メチル−4−ピペリジニル)アニリンを用いる以外は実施例29−1〜29−2と同様の方法で表題化合物を白色固体として10.2mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.85(1H,s),8.53(1H,d,J=5.3Hz),7.87−7.83(2H,m),7.52(2H,d,J=8.6Hz),7.52(1H,brs),7.21(2H,d,J=8.6Hz),5.69(1H,ddt,J=17.0,10.4,6.5Hz),5.02(1H,d,J=10.4Hz),4.92(1H,d,J=17.0Hz),4.79(2H,d,J=6.5Hz),3.00(2H,d,J=11.0Hz),2.50−2.44(1H,m),2.35(1H,s),2.11−2.04(2H,m),1.86−1.80(4H,m).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+442
実施例45
2−アリル−6−{[4−(1−エチルピペリジン−4−イル)フェニル]アミノ}−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例29−2で用いた[5−アミノ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに4−(1−エチル−4−ピペリジニル)アニリンを用いる以外は実施例29−1〜29−2と同様の方法で表題化合物を白色固体として14.5mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.86(1H,s),8.53(1H,d,J=4.9Hz),7.87−7.83(2H,m),7.52(2H,d,J=8.4Hz),7.50(1H,brs),7.22(2H,d,J=8.4Hz),5.69(1H,ddt,J=17.0,10.2,6.3Hz),5.02(1H,d,J=10.2Hz),4.92(1H,dd,J=17.0,1.2Hz),4.79(2H,d,J=6.3Hz),3.11(2H,d,J=11.4Hz),2.49−2.47(3H,m),2.05−1.95(2H,m),1.90−1.80(4H,m),1.15(3H,t,J=7.2Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+456
実施例46
2−アリル−6−({4−[1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル]フェニル}アミノ)−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例29−2で用いた[5−アミノ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに2−[4−(4−アミノフェニル)−1−ピペリジニル]エタノールを用いる以外は実施例29−1〜29−2と同様の方法で表題化合物を白色固体として16mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.86(1H,s),8.54(1H,t,J=4.7Hz),7.89−7.87(2H,m),7.53(2H,d,J=8.6Hz),7.47(1H,brs),7.21(2H,d,J=7.6Hz),5.69(1H,ddt,J=17.0,10.0,6.5Hz),5.02(1H,d,J=10.0Hz),4.92(1H,dd,J=17.0,1.3Hz),4.79(2H,d,J=6.5Hz),3.67(2H,t,J=5.1Hz),3.08(2H,d,J=12.1Hz),2.62(2H,t,J=5.5Hz),2.57−2.51(1H,m),2.23(2H,t,J=10.9Hz),1.89−1.78(2H,m).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+472
実施例47
2−アリル−6−({3−メチル−4−[(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ]フェニル}アミノ)−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例29−2で用いた[5−アミノ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに2−メチル−N−(1−メチル−4−ピペリジニル)−1,4−ベンゼンジアミンを用いる以外は実施例29−1〜29−2と同様の方法で表題化合物を黄色固体として11mg得た。
H−NMR(400MHz,CDOD)δ:8.78(1H,s),8.54(1H,d,J=4.8Hz),8.01(1H,dd,J=7.2,7.2Hz),7.92(1H,d,J=7.2Hz),7.43(1H,s,J=2.0Hz),7.40(1H,dd,J=4.8,3.2Hz),7.27(1H,dd,J=8.4,2.0Hz),6.6(1H,d,J=8.4Hz),5.74(1H,ddd,J=18.4,14.8,10.0),5.07(1H,d,J=10.0Hz),4.95(1H,d,J=18.4Hz),4.73(2H,J=14.8Hz),4.37(2H,d,J=4.7Hz),3.36−3.24(1H,m),2.89−2.75(2H,m),2.31(3H,s),2.23−2.12(2H,m),2.10−2.02(5H,m),1.60−1.45(2H,m).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+471
実施例48
2−アリル−6−{[4−(4−エチルピペラジン−1−イル)−3−(ヒドロキシメチル)フェニル]アミノ}−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例29−2で用いた[5−アミノ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに[5−アミノ−2−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールを用いる以外は実施例29−1〜29−2と同様の方法で表題化合物を白色固体として57mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.85(1H,s),8.54(1H,d,J=4.4Hz),7.93−7.83(2H,m),7.60(1H,brs),7.52(1H,brs),7.35(1H,d,J=8.8Hz),7.26−7.20(1H,m),5.68(1H,ddt,J=17.1,10.2,6.4Hz),5.02(1H,dd,J=10.2,1.0Hz),4.91(1H,dd,J=17.1,1.5Hz),4.82−4.77(5H,m),3.04(4H,t,J=4.6Hz),2.67(4H,brs),2.52(2H,d,J=6.8Hz),1.15(3H,t,J=7.1Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+487
実施例49
2−アリル−1−(6−アミノピリジン−2−イル)−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
1){6−[2−アリル−6−(メチルチオ)−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル]−2−ピリジニル}イミドジカルボン酸ジ−tert−ブチルエステルの製造
実施例29−1で用いた2−ヨードピリジンの代わりに(6−ブロモピリジン−2−イル)イミドジカルボン酸ジ−tert−ブチルエステルを用いる以外は実施例29−1と同様な方法で表題化合物を白色固体として2.00g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.92(1H,s),7.92(1H,t,J=8.0Hz),7.80(1H,d,J=8.8Hz),7.35(1H,d,J=7.8Hz),5.63(1H,ddt,J=17.1,10.2,6.3Hz),5.03(1H,dd,J=10.2,1.0Hz),5.00(1H,dd,J=17.1,1.2Hz),4.82(2H,d,J=6.3Hz),2.58(3H,s),1.51(18H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+515
2)2−アリル−1−(6−アミノピリジン−2−イル)−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
{6−[2−アリル−6−(メチルチオ)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4d]ピリミジン−1−イル]−2−ピリジニル}イミドジカルボン酸ジ−tert−ブチルエステル103mgのトルエン2mL溶液にm−クロロ過安息香酸(>65%)53mgを加え30分間攪拌した。反応液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン0.105mL、3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリン49mgを加え終夜攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え酢酸エチルにて抽出し、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を留去し残渣を塩基性シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル=1/1〜0/1)にて精製した。濃縮後、白色固体93.2mg得た。
得られた化合物にトリフルオロ酢酸2mLを加え、攪拌後、飽和炭酸水素ナトリウムを加え、酢酸エチルにて抽出し、食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を減圧下留去し、表題化合物を白色固体として51.8mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.81(1H,s),7.60(1H,t,J=7.8Hz),7.52(1H,s),7.34(1H,dd,J=8.8,2.4Hz),7.00(1H,d,J=8.3Hz),6.43(1H,d,J=7.8Hz),5.71(1H,ddt,J=16.8,10.2,5.9Hz),5.06(1H,dd,J=10.2,1.0Hz),5.00(1H,dd,J=16.8,1.2Hz),4.71(2H,d,J=5.9Hz),4.58(2H,s),2.95(4H,t,J=4.6Hz),2.66(4H,s),2.42(3H,s),2.31(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+412
実施例50
2−アリル−1−(6−アミノピリジン−2−イル)−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例49−2で用いた3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例49−1〜49−2と同様の方法で表題化合物を黄色固体として966mg得た
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.80(1H,s),7.59(1H,t,J=7.8Hz),7.39(1H,brs),6.91(2H,d,J=8.8Hz),6.42(1H,d,J=8.3Hz),5.71(1H,ddt,J=17.1,10.2,5.9Hz),5.06(1H,dd,J=10.2,1.0Hz),5.00(1H,dd,J=17.1,1.0Hz),4.70(2H,d,J=5.9Hz),4.57(2H,s),3.20(4H,t,J=5.1Hz),2.61(4H,t,J=4.9Hz),2.38(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+458
実施例51
2−アリル−1−{6−[(ジメチルアミノ)メチル]ピリジン−2−イル}−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
1)2−アリル−1−[6−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジニル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3Hピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例29−1で用いた2−ヨードピリジンの代わりに(6−ブロモピリジン−2−イル)メタノールを用いる以外は実施例29−1と同様な方法で表題化合物を白色固体として3.40g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.94(1H,s),7.91(1H,t,J=7.8Hz),7.78(1H,dd,J=8.0,0.7Hz),7.27(1H,d,J=7.8Hz),5.76−5.66(1H,m),5.07(1H,dd,J=10.2,1.0Hz),4.95(1H,dd,J=17.1,1.0Hz),4.84−4.77(4H,m),2.58(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+330
2)2−アリル−1−{6−[(ジメチルアミノ)メチル]−2−ピリジニル}−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3Hピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン塩酸塩の製造
上記1で得られた化合物1.37gのテトラヒドロフラン20mL溶液にトリエチルアミン1.16mL、塩化メタンスルホン酸0.451mLを加え30分間攪拌した後、反応液にジメチルアミンの2.0Mテトラヒドロフラン溶液6mLを加え8時間攪拌した。反応液に水を加え酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣に酢酸エチル10mL、4N塩酸−ジオキサン溶液1.5mLを加えた後、溶媒を減圧下濃縮し、メタノール、ジエチルエーテルにて結晶化し、表題化合物を白色固体として1.50g得た。
H−NMR(400MHz,DMSO−d)δ:8.17(1H,s),7.36(1H,t,J=7.8Hz),7.21(1H,d,J=7.8Hz),6.76(1H,d,J=7.3Hz),4.92(1H,ddt,J=17.1,10.2,6.0Hz),4.26(1H,dd,J=10.2,1.5Hz),4.14(1H,dd,J=17.1,1.5Hz),4.00(2H,dt,J=6.0,1.3Hz),3.75(2H,s),2.14(6H,s),1.78(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+357
3)2−アリル−1−{6−[(ジメチルアミノ)メチル]ピリジン−2−イル}−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
上記2で得た化合物100mgのN,N−ジメチルホルムアミド2mL溶液にm−クロロ過安息香酸65mgを加え、室温にて15分間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、粗2−アリル−1−{6−[(ジメチルアミノ)メチル]ピリジン−2−イル}−6−(メチルスルフィニル)−1,2−ジヒドロ−3Hピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンを白色固体として得た。
上記化合物40mgのジメチルスルホキシド−トルエン(1/10)10mL溶液に、4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリン40mg及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン0.1mLを順次加え、120℃にて15時間攪拌した。溶媒を減圧留去した後、水を加え酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した後、残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィ−(酢酸エチル)にて分離精製し表題化合物8.4mgを黄色固体として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.82(1H,s),7.82(1H,t,J=7.8Hz),7.74(1H,d,J=7.8Hz),7.47(2H,d,J=8.8Hz),7.39(1H,d,J=7.3Hz),6.92(2H,d,J=6.3Hz),5.74−5.63(1H,m),5.00(1H,dd,J=10.2,1.0Hz),4.89(1H,dd,J=17.1,1.0Hz),4.80(2H,d,J=5.9Hz),3.64(2H,s),3.22(4H,t,J=4.9Hz),2.64(4H,d,J=4.4Hz),2.39(3H,s),2.34(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+500
実施例52
2−アリル−1−{6−[(ジメチルアミノ)メチル]ピリジン−2−イル}−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例51で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例51−1〜51−2と同様の方法で表題化合物を白色固体として682mg得た
H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:8.83(1H,s),7.83(1H,t,J=7.8Hz),7.77(1H,d,J=7.8Hz),7.50(1H,s),7.39(1H,brs),7.38(1H,d,J=7.8Hz),7.32(1H,dd,J=8.5,2.7Hz),7.02(1H,d,J=8.8Hz),5.68(1H,ddt,J=17.1,10.2,6.3Hz),5.00(1H,dd,J=10.2,1.0Hz),4.89(1H,dd,J=17.1,1.0Hz),4.81(2H,d,J=6.3Hz),3.62(2H,s),2.95(4H,t,J=4.6Hz),2.61(4H,s),2.39(3H,s),2.33(6H,s),2.32(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+524
実施例53
2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
Figure 2010132689
1)2−(6−ブロモ−2−ピリジニル)−2−プロパノールの製造
窒素雰囲気下、6−ブロモピリジン−2−カルボン酸メチルエステル8.72gのジエチルエーテル溶液300mL溶液にヨウ化メチルマグネシウムの3Mジエチルエーテル30mLを加えた。反応液に水、2N塩酸を加え酢酸エチルにて抽出し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を減圧留去し、粗2−(6−ブロモ−2−ピリジニル)−2−プロパノールを黄色油状物として8.51g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:7.56(1H,t,J=7.8Hz),7.38(1H,dd,J=7.8,1.0Hz),7.36(1H,dd,J=7.8,1.0Hz),1.55(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+216,218
2)2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリジニル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例29−1で用いた2−ヨードピリジンの代わりに上記反応で得られる化合物を用いる以外は実施例29−1と同様な方法で表題化合物を12.89g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.95(1H,s),7.91(1H,t,J=8.0Hz),7.76(1H,d,J=7.3Hz),7.40(1H,dd,J=7.8,1.0Hz),5.70(1H,ddt,J=17.1,10.2,6.3Hz),5.06(1H,dd,J=10.2,1.0Hz),4.93(1H,dd,J=17.1,1.2Hz),4.81(2H,d,J=6.3Hz),2.59(4H,s),1.59(6H,s).
ESI−MSFoundm/z[M+H]+:358
3)2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
上記生成物1.10gのトルエン20mL溶液にm−クロロ過安息香酸(>65%)817mgを加え20分間攪拌した。反応液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン1.61mL、4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリン706mgを加え終夜攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え酢酸エチルにて抽出し、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を留去し残渣を塩基性シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル=1/1〜0/1、酢酸エチル/エタノール=98/2)にて精製した。濃縮後、酢酸エチルより再結晶し黄色固体として1.20g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),7.86(1H,dd,J=8.0,7.8Hz),7.75(1H,d,J=7.3Hz),7.49(1H,brs),7.48(2H,d,J=9.0Hz),7.34(1H,d,J=7.4Hz),6.93(2H,d,J=9.0Hz),5.70(1H,ddt,J=17.2,10.0,6.5Hz),5.04(1H,d,J=10.0Hz),4.94(1H,d,J=17.2Hz),4.74(2H,d,J=6.5Hz),3.26(4H,t,J=4.8Hz),2.73(4H,brs),2.44(3H,s),1.59(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+501
4)2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン・1水和物の製造
2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリジニル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン(2.17g,92.2重量%,2.00g含有,5.60mmol)のトルエン30mL溶液に、攪拌下30℃以下にてm−クロロ過安息香酸1.66gを加え、反応液を同温度で30分間攪拌した。その後、30℃以下にてN,N−ジイソプロピルエチルアミン2.92mL及び4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリン1.19gを加え、スラリーを室温にて2時間以上攪拌した。その後、トルエン30mL及びイソプロパノール50mLを加え、1N水酸化ナトリウム水溶液20mL及び15%食塩水10mLの混合液で有機層を洗浄した。分液した水層を更にトルエン20mLで抽出した。併せた有機層を40mLまで濃縮し、イソプロパノール40mLを加えた。その混合物を40mLまで濃縮し、室温で一夜熟成させた。結晶を濾取した後、イソプロパノール20mLで洗浄し、減圧下室温にて一夜乾燥してイソプロパノール和物(2.99g,75.6重量%)を淡黄色結晶として得た(収率81%)。
上記イソプロパノール和物(10.20g,78.4重量%,8.00g含有,15.98mol)をエタノール120mL及び水60mLの混合溶媒に50℃にて溶かし、これにエタノール−水(2:1)60mLを加えた。45℃以上を保ちながら得られた溶液に水160mLを加え、これに50℃にて種晶80mgを加えた。同温度で1時間熟成させた後、50℃にて1時間以上かけて水160mLを加えた。その後、スラリーを室温に戻し、一夜熟成させた。5℃以下で1時間熟成させた後、結晶を濾取し、エタノール−水(1:2.5)80mLで洗浄し、減圧下室温にて一夜乾燥することにより、2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン・1水和物(7.97g,95.6重量%)を淡黄色結晶として得た(収率95%)。融点124−126℃
実施例54
2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−3で用いる4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例53−1〜53−3と同様の方法で表題化合物を白色固体として56.8mg得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:10.18(1H,brs),8.82(1H,s),8.02(1H,t,J=7.8Hz),7.77(1H,d,J=8.4Hz),7.67(1H,brs),7.62(1H,d,J=8.2Hz),7.40(1H,d,J=6.8Hz),6.99(1H,d,J=8.6Hz),5.66(1H,ddt,J=17.2,10.4,6.1Hz),5.33(1H,s),4.99(1H,d,J=10.4Hz),4.81(1H,d,J=17.2Hz),4.68(2H,d,J=6.1Hz),2.82(4H,brs),2.50(4H,brs),2.25(6H,s),1.46(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+525
実施例55
2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−{[3−(ヒドロキシメチル)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−3で用いる4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに[5−アミノ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールを用いる以外は実施例53−1〜53−3と同様の方法で表題化合物を白色固体として48mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.86(1H,s),7.92(1H,t,J=8.0Hz),7.76(1H,d,J=7.8Hz),7.60(1H,s),7.37(2H,d,J=7.8Hz),7.22(1H,d,J=8.8Hz),5.70(1H,ddt,J=17.1,10.2,6.3Hz),5.04(1H,d,J=10.2Hz),4.93(1H,d,J=17.1Hz),4.79(2H,s),4.75(2H,d,J=6.3Hz),3.03(4H,t,J=5.0Hz),2.65(4H,s),2.40(3H,s),1.59(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+531
実施例56
2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(1−メチルピペリジン−4−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−3で用いる4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに4−(1−メチル−4−ピペリジニル)アニリンを用いる以外は実施例53−1〜53−3と同様の方法で表題化合物を白色固体として60.2mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.86(1H,s),7.87(1H,t,J=8.2Hz),7.76(1H,d,J=8.2Hz),7.53(2H,d,J=8.4Hz),7.52(1H,brs),7.36(1H,d,J=7.6Hz),7.22(1H,d,J=8.6Hz),5.70(1H,ddt,J=16.8,10.3,6.3Hz),5.05(1H,d,J=10.3Hz),4.94(1H,d,J=16.8Hz),4.75(2H,d,J=6.3Hz),3.94(1H,brs),3.01(1H,d,J=11.5Hz),2.49−2.47(1H,m),2.35(3H,s),2.08−2.04(2H,m),1.86−1.80(2H,m),1.70−1.60(2H,m),1.59(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+500
実施例57
2−アリル−6−{[4−(4−tert−ブチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−3で用いる4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに4−(4−tert−ブチル−1−ピペラジニル)アニリンを用いる以外は実施例53−1〜53−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として43mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),7.85(1H,t,J=7.8Hz),7.76(1H,d,J=7.3Hz),7.45(2H,d,J=8.8Hz),7.33(1H,d,J=8.3Hz),6.93(2H,d,J=9.3Hz),5.76−5.65(1H,m),5.04(1H,d,J=10.2Hz),4.94(1H,dd,J=17.1,1.5Hz),4.74(2H,d,J=6.3Hz),3.21(4H,brs),2.78(4H,brs),1.58(9H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+543
実施例58
2−アリル−6−{[4−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−3で用いる4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに4−(4−エチル−1−ピペラジニル)アニリンを用いる以外は実施例53−1〜53−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として50.3mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),7.85(1H,t,J=7.8Hz),7.76(1H,d,J=7.8Hz),7.46(2H,d,J=8.8Hz),7.34(1H,d,J=8.3Hz),6.93(2H,d,J=8.8Hz),5.76−5.64(1H,m),5.04(1H,dd,J=10.2,1.0Hz),4.94(1H,dd,J=17.1,1.0Hz),4.75(2H,d,J=6.3Hz),4.00(1H,brs),3.23(4H,t,J=4.9Hz),2.65(4H,t,J=4.9Hz),2.51(2H,q,J=7.3Hz),1.59(6H,s),1.16(3H,t,J=7.3Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+515
実施例59
2−アリル−6−{[4−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−3で用いる4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに4−(4−イソプロピル−1−ピペラジニル)アニリンを用いる以外は実施例53−1〜53−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として32.1mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),7.85(1H,t,J=8.0Hz),7.75(1H,d,J=8.3Hz),7.46(2H,d,J=8.8Hz),7.33(1H,d,J=7.8Hz),6.93(2H,d,J=9.3Hz),5.76−5.64(1H,m),5.04(1H,d,J=10.2Hz),4.93(1H,dd,J=17.1,1.5Hz),4.74(2H,d,J=5.9Hz),3.97(1H,s),3.25−3.15(4H,m),2.82−2.70(4H,m),1.76−1.65(1H,m),1.58(6H,s),1.13(6H,d,J=6.0Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+529
実施例60
2−アリル−6−{[4−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−3で用いる4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに4−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例53−1〜53−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として76.6mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),7.85(1H,t,J=8.0Hz),7.76(1H,d,J=8.3Hz),7.46(2H,d,J=8.8Hz),7.34(1H,d,J=7.8Hz),6.93(2H,d,J=9.3Hz),5.76−5.64(1H,m),5.04(1H,d,J=10.2Hz),4.94(1H,dd,J=17.1,1.5Hz),4.74(2H,d,J=5.9Hz),3.98(1H,s),3.20−3.15(4H,m),2.85−2.79(4H,m),1.76−1.65(1H,m),1.58(6H,s),0.54−0.44(4H,m).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+527
実施例61
2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−[4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル]フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−3で用いる4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに4−[4−(2−メトキシエチル)−1−ピペラジニル]アニリンを用いる以外は実施例53−1〜53−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として46.7mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:8.83(1H,s),7.85(1H,t,J=7.8Hz),7.75(1H,d,J=7.8Hz),7.46(2H,d,J=8.8Hz),7.34(1H,d,J=7.3Hz),6.92(2H,d,J=9.3Hz),5.75−5.65(1H,m),5.04(1H,d,J=10.2Hz),4.94(1H,d,J=17.1Hz),4.74(2H,d,J=6.3Hz),3.99−3.96(1H,m),3.58(2H,t,J=5.4Hz),3.39(3H,s),3.25−3.21(4H,m),2.73−2.63(6H,m),1.59(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+545
実施例62
2−アリル−6−({4−[4−(2−エトキシエチル)−1−ピペラジニル]フェニル}アミノ)−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−3で用いる4−(4−メチルピルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに4−[4−(2−エトキシエチル)−1−ピペラジニル]アニリンを用いる以外は実施例53−1〜53−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として48.6mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.82(1H,s),7.85(1H,t,J=7.8Hz),7.75(1H,d,J=7.8Hz),7.46(2H,d,J=8.3Hz),7.34(1H,d,J=7.3Hz),6.92(2H,d,J=8.8Hz),5.76−5.64(1H,m),5.04(1H,d,J=10.2Hz),4.93(1H,d,J=17.1Hz),4.74(2H,d,J=6.3Hz),4.02−3.96(1H,m),3.62(2H,t,J=5.6Hz),3.53(2H,q,J=7.0Hz),3.25−3.18(4H,m),2.75−2.63(6H,m),1.58(6H,s),1.22(3H,t,J=7.0Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+559
実施例63
6−{[4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−3で用いる4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに4−(4−アセチル−1−ピペラジニル)アニリンを用いる以外は実施例53−1〜53−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として66.4mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.84(1H,s),7.87(1H,t,J=7.8Hz),7.74(1H,d,J=8.8Hz),7.50(2H,d,J=8.8Hz),7.36(1H,d,J=8.3Hz),6.94(2H,d,J=8.8Hz),5.76−5.65(1H,m),5.04(1H,d,J=10.2Hz),4.94(1H,d,J=17.1Hz),4.74(2H,d,J=5.9Hz),4.03−3.95(1H,m),3.80(2H,t,J=4.9Hz),3.65(2H,t,J=5.1Hz),3.17(2H,t,J=4.9Hz),3.14(2H,t,J=5.1Hz),2.16(3H,s),1.59(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+529
実施例64
2−アリル−6−({4−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]フェニル}アミノ)−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−3で用いる4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに2−[4−(4−アミノフェニル)−1−ピペラジニル]エタノールを用いる以外は実施例53−1〜53−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として40mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),7.86(1H,t,J=7.8Hz),7.75(1H,d,J=7.8Hz),7.47(2H,d,J=8.8Hz),7.34(1H,d,J=8.3Hz),6.93(2H,d,J=8.8Hz),5.76−5.65(1H,m),5.04(1H,d,J=10.2Hz),4.94(1H,d,J=17.1Hz),4.74(2H,d,J=6.3Hz),4.03−3.95(1H,m),3.69(2H,t,J=5.1Hz),3.22(4H,t,J=4.9Hz),2.73(4H,t,J=4.6Hz),2.65(2H,t,J=5.4Hz),1.59(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+531
実施例65
2−アリル−6−({4−[(ジエチルアミノ)メチル]フェニル}アミノ)−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−3で用いる4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに4−[(ジエチルアミノ)メチル]アニリンを用いる以外は実施例53−1〜53−3と同様の方法で表題化合物を白色固体として46mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.87(1.0H,s),7.89(1.0H,d,J=7.8Hz),7.78(1.0H,d,J=7.8Hz),7.55(2.0H,d,J=8.3Hz),7.36(2.0H,d,J=7.8Hz),7.33(1.0H,brs),5.71(1.0H,ddt,J=17.1,10.2,6.3Hz),5.05(1.0H,d,J=10.2Hz),4.94(1.0H,dd,J=17.1,1.0Hz),4.76(2.4H,d,J=6.3Hz),3.93(1.0H,brs),3.57(2.0H,brs),2.54(4.0H,brs),1.59(6.0H,s),1.07(5.9H,t,J=5.9Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+488
実施例66
2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−[(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3 オンの製造
実施例53−3で用いる4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに1−メチル−1H−ピラゾール−3−アミンを用いる以外は実施例53−1〜53−3と同様の方法で表題化合物を白色固体として17.5mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.93(s,1H),7.91(ddd,1H,J=7.6,8.2,1.0Hz),7.75(d,1H,J=8.2Hz),7.37(d,1H,J=7.6Hz),7.27−7.29(m,1H),6.67−6.70(m,1H),5.71(ddt,1H,J=17.0,10.2,6.3Hz),5.04(d,1H,J=10.2Hz),4.93(d,1H,J=17.0Hz),4.73(d,2H,J=6.3Hz),3.94(brs,1H),3.85(s,3H),1.59(s,6H).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+407
実施例67
2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−{[5−メチル−6−(4−メチル−1−ピペラジニル)−3−ピリジニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3 オンの製造
実施例53−3で用いる4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに5−メチル−6−(4−メチル−1−ピペラジニル)−3−ピリジンアミンを用いる以外は実施例53−1〜53−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として17.7mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.86(s,1H),8.24−8.27(m,1H),7.88(dd,2H,J=7.6,8.0Hz),7.83−7.85(m,2H),7.73(d,1H,J=8.0Hz),7.37(d,1H,J=7.6Hz),5.70(ddt,1H,J=17.0,10.0,6.1Hz),5.04(d,1H,J=10.0Hz),4.93(d,1H,J=17.0Hz),4.75(d,2H,J=6.1Hz),3.88(brs,1H),3.17−3.33(m,4H),2.60−2.83(m,2H),2.39−2.51(m,2H),2.31(s,3H),1.59(s,9H).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+516
実施例68
2−アリル−6−アニリノ−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3 オンの製造
実施例53−3で用いる4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりにアニリンを用いる以外は実施例53−1〜53−3と同様の方法で表題化合物を白色固体として7.0mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:8.87(1H,s),7.88(1H,dd,J=8.0,7.6Hz),7.77(1H,d,J=8.0Hz),7.61(1H,d,J=8.6Hz),7.39−7.34(2H,m),7.13(1H,dd,J=7.2,7.2Hz).5.70(1H,ddd,J=17.2,10.4,6.4Hz),4.03(1H,s),1.56(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+403
実施例69
2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシシクロブチル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
1)1−(6−ブロモ−2−ピリジニル)シクロブタノールの製造
窒素雰囲気下、n−塩化ブチルマグネシウムの0.9Mテトラヒドロフラン溶液16mLに−10℃にてn−ブチルリチウムの2.66Mヘキサン溶液10.8mLを滴下し後、2,6−ジブロモピリジン9.48gのトルエン60mL溶液を0℃以下で滴下した。反応液を1.5時間攪拌した後、ドライアイス−アセトン浴にて冷却しシクロブタノン5.0gを−50℃以下にて加えた。10分間攪拌後、反応液に水、2N塩酸を加え有機層を分離し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=20/1〜4/1)にて精製し、表題化合物を黄色油状物として5.30g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:7.60(1H,t,J=7.8Hz),7.52(1H,dd,J=7.8,1.0Hz),7.40(1H,dd,J=7.8,1.0Hz),2.53−2.48(4H,m),2.12−2.01(1H,m),1.91−1.82(1H,m).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+228,230
2)2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシシクロブチル)−2−ピリジニル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−2で用いた2−(6−ブロモ−2−ピリジニル)−2−プロパノールの代わりに上記反応で得られる化合物を用いる以外は実施例53−2と同様な方法で表題化合物を1.44g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.94(1H,s),7.95(1H,t,J=8.0Hz),7.77(1H,d,J=7.8Hz),7.54(1H,d,J=7.8Hz),5.70(1H,ddt,J=17.1,10.2,6.3Hz),5.07(1H,d,J=10.2Hz),4.94(1H,d,J=17.1Hz),4.80(2H,d,J=6.3Hz),2.58(3H,s),2.56−2.50(4H,m),2.15−2.03(1H,m),1.97−1.84(1H,m).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+370
3)2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシシクロブチル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−3で用いた2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリジニル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの代わりに上記反応で得られた化合物を用いる以外は実施例53−3と同様な方法で表題化合物を黄色固体として80.8mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),7.90(1H,t,J=7.8Hz),7.77(1H,d,J=7.8Hz),7.48(2H,dd,J=12.2,8.3Hz),7.48(1H,brs),6.93(2H,d,J=9.3Hz),5.70(1H,tdd,J=5.9,17.1,10.0Hz),5.04(1H,dd,J=10.0,1.2Hz),4.94(1H,dd,J=17.1,1.0Hz),4.73(2H,d,J=5.9Hz),4.20(1H,s),3.24(4H,t,J=4.6Hz),2.65(4H,brs),2.53(4H,t,J=8.0Hz),2.41(3H,s),2.14−2.06(1H,m),1.96−1.84(1H,m).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+513
実施例70
2−アリル−6−{[4−(4−シクロプロピル−1−ピペラジニル)フェニル]アミノ}−1−[6−(1−ヒドロキシシクロブチル)−2−ピリジニル]−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例69−3で用いる4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに4−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例69−1〜69−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として65.9mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),7.90(1H,t,J=8.0Hz),7.76(1H,d,J=7.8Hz),7.47(4H,dd,J=15.6,8.3Hz),6.93(2H,d,J=8.8Hz),5.70(1H,ddt,J=17.1,10.2,6.3Hz),5.04(1H,d,J=10.2Hz),4.94(1H,d,J=17.1Hz),4.73(2H,d,J=6.3Hz),4.18(1H,s),3.18(4H,s),2.82(4H,s),2.53(4H,t,J=7.8Hz),2.15−2.04(1H,m),1.96−1.86(1H,m),1.59(4H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+539
実施例71
2−{4−[4−({2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル}アミノ)フェニル]ピペリジン−1−イル}−N,N−ジメチルアセトアミドの製造
実施例53−3で用いる4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに2−[4−(4−アミノフェニル)ピペリジン−1−イル]−N,N−ジメチルアセトアミドを用いる以外は実施例53−1〜53−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として12mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:8.85(1H,s),7.88(1H,dd,J=8.0,7.6Hz),7.76(1H,d,J=8.0Hz),7.52(2H,d,J=8.8Hz),7.36(1H,d,J=7.6Hz),7.21(1H,d,J=8.8Hz),5.69(1H,ddt,J=17.2,10.0,6.0Hz),5.04(1H,d,J=10.0Hz),4.93(1H,d,J=17.2Hz),4.73(2H,d,J=6.0Hz),3.11(3H,s),3.04−3.08(1H,m),2.97(3H,s),2.20−2.27(1H,m),1.80−1.86(7H,m),1.59(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+571
実施例72
2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−{[6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−3で用いる4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−アミンを用いる以外は実施例53−1〜53−3と同様の方法で表題化合物を白色固体として39mg得た。
H−NMR(400MHz,CDOD)δ:8.83(1H,s),8.31(1H,br),7.85(1H,dd,J=8.0,7.6Hz),7.78(1H,dd,J=8.0,2.8Hz),7.69(1H,d,J=8.0Hz),7.34(1H,d,J=7.6Hz),6.67(1H,d,J=8.8Hz),5.71(1H,ddt,J=17.2,10.0,6.0Hz),5.04(1H,d,J=10.0Hz),4.93(1H,d,J=17.2Hz),4.73(2H,d,J=6.0Hz),3.56(4H,t,J=4.8Hz),2.54(4H,t,J=4.8Hz),2.36(3H,s),1.59(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+502
実施例73
2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−3で用いる4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに4−(4−メチル−ペルヒドロ−1H−1,4−ジアゼピン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例53−1〜53−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として48mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.81(1H,s),7.83(1H,dd,J=8.0,7.6Hz),7.77(1H,d,J=8.0Hz),7.37(2H,brs),7.34(1H,d,J=7.6Hz),6.67(1H,d,J=8.8Hz),5.69(1H,ddt,J=17.2,10.0,6.0Hz),5.04(1H,d,J=10.0Hz),4.93(1H,d,J=17.2Hz),4.74(2H,d,J=6.0Hz),3.59(2H,br),3.51(2H,br),2.72(2H,br),2.58(2H,br),2.39(3H,s),2.04(2H,br),1.59(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+515
実施例74
2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−プロピオニルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−3で用いる4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに4−(4−プロピオニルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例53−1〜53−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として50mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.84(1H,s),7.86(1H,dd,J=8.0,7.6Hz),7.74(1H,d,J=8.0Hz),7.50(2H,d,J=8.8Hz),7.36(1H,d,J=7.6Hz),6.93(1H,d,J=8.8Hz),5.69(1H,ddt,J=17.2,10.0,6.0Hz),5.04(1H,d,J=10.0Hz),4.93(1H,d,J=17.2Hz),4.74(2H,d,J=6.0Hz),3.80(2H,br),3.65(2H,br),3.15(4H,br),2.41(2H,q,J=7.6Hz),1.59(6H,s),1.19(3H,t,J=7.6Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+543
実施例75
2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−({4−[4−((2RS)−3−フルオロ−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジン−1−イル]フェニル}アミノ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−3で用いる4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに(±)−1−[4−(4−アミノフェニル)ピペラジン−1−イル]−3−フルオロプロパン−2−オールを用いる以外は実施例53−1〜53−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として41mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),7.86(1H,dd,J=8.0,7.6Hz),7.74(1H,d,J=8.0Hz),7.50(2H,d,J=8.8Hz),7.36(1H,d,J=7.6Hz),6.93(1H,d,J=8.8Hz),5.69(1H,ddt,J=17.2,10.0,6.0Hz),5.04(1H,d,J=10.0Hz),4.93(1H,d,J=17.2Hz),4.74(2H,d,J=6.0Hz),4.33−4.59(2H,m),3.99(1H,br),3.22(4H,br),2.89(2H,br),2.65−2.84(3H,m),2.49−2.53(1H,m),1.59(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+563
実施例76
2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−({4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピペラジン−1−イル]フェニル}アミノ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−3で用いる4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに1−[4−(4−アミノフェニル)ピペラジン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オールを用いる以外は実施例53−1〜53−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として49mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),7.86(1H,dd,J=8.0,7.6Hz),7.74(1H,d,J=8.0Hz),7.46(2H,d,J=8.8Hz),7.34(1H,d,J=7.6Hz),6.91(1H,d,J=8.8Hz),5.69(1H,ddt,J=17.2,10.0,6.0Hz),5.04(1H,d,J=10.0Hz),4.93(1H,d,J=17.2Hz),4.74(2H,d,J=6.0Hz),3.19(4H,br),2.83(4H,br),2.41(2H,s),1.59(6H,s),1.21(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+559
実施例77
4−[4−({2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル}アミノ)フェニル]−N,N−ジメチルピペラジン−1−カルボキサミドの製造
実施例53−3で用いる4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに4−(4−アミノフェニル)−N,N−ジメチルピペラジン−1−カルボキサミドを用いる以外は実施例53−1〜53−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として33mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),7.86(1H,dd,J=8.0,7.6Hz),7.75(1H,d,J=8.0Hz),7.48(2H,d,J=8.8Hz),7.34(1H,d,J=7.6Hz),6.92(1H,d,J=8.8Hz),5.69(1H,ddt,J=17.2,10.0,6.0Hz),5.04(1H,d,J=10.0Hz),4.93(1H,d,J=17.2Hz),4.74(2H,d,J=6.0Hz),3.41(4H,br),3.17(4H,br),2.88(6H,s),1.59(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+558
実施例78
2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−[(4−ピペラジン−1−イルフェニル)アミノ]−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−3で用いる4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりにtert−ブチル−4−[(4−トリフルオロアセチル)ピペラジン−1−イル]アニリンを用い実施例53−1〜53−3と同様の方法で2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−({4−[4−(トリフルオロアセチル)ピペラジン−1−イル]フェニル}アミノ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンを黄色固体として81mg得た。
上記で得られた化合物81mgにメタノール3.0mL、4N水酸化ナトリウム水溶液1.0mLを加え、室温にて1時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、水を加えテトラヒドロフラン、酢酸エチル混合溶媒にて抽出した。飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下濃縮後、表題化合物を黄色固体として32.1mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.85(1H,s),7.88(1H,t,J=7.8Hz),7.73(1H,d,J=8.3Hz),7.52(2H,d,J=8.8Hz),7.36(2H,d,J=7.3Hz),6.94(2H,d,J=9.3Hz),5.71(1H,ddt,J=17.1,10.2,5.9Hz),5.05(1H,d,J=10.7Hz),4.94(1H,d,J=17.1Hz),4.74(2H,d,J=5.9Hz),3.93(1H,brs),3.39−3.30(6H,m),3.21(1H,brs),1.59(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+489
実施例79
2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−[{4−(1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)フェニル}アミノ]−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−3で用いる4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに4−(1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)アニリンを用いる以外は実施例53−1〜53−3と同様の方法で表題化合物を白色固体として12.1mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.87(1H,s),7.90(1H,t,J=7.8Hz),7.76(1H,d,J=7.3Hz),7.57(2H,d,J=8.8Hz),7.56(1H,brs),7.38(2H,dd,J=8.5,2.7Hz),6.05(1H,brs),5.71(1H,ddt,J=17.1,10.2,5.9Hz),5.05(1H,dd,J=10.2,1.0Hz),4.94(1H,dd,J=17.1,1.5Hz),4.75(2H,d,J=5.9Hz),3.94(1H,s),3.26(2H,brs),2.81(2H,brs),2.67(2H,brs),2.51(3H,s),1.59(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+498
実施例80
(±)−2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−({4−[4−((2RS)−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジン−1−イル]フェニル}アミノ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−3で用いる4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに1−[4−(4−アミノフェニル)ピペラジン−1−イル]プロパン−2−オールを用いる以外は実施例53−1〜53−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として21mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),7.86(1H,dd,J=8.0,7.6Hz),7.75(1H,d,J=8.0Hz),7.47(2H,d,J=8.8Hz),7.34(1H,d,J=7.6Hz),6.92(1H,d,J=8.8Hz),5.70(1H,ddt,J=17.2,10.0,6.0Hz),5.04(1H,d,J=10.0Hz),4.93(1H,d,J=17.2Hz),4.74(2H,d,J=6.0Hz),3.93(1H,br),3.21(4H,br),2.87(2H,brs),2.62(2H,brs),2.36−2.42(2H,m),1.59(6H,s),1.18(3H,d,J=6.0Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+545
実施例81
2−アリル−1−[6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
1)1−(6−ブロモピリジン−2−イル)−2−メチルプロパン−2−オールの製造
窒素雰囲気下、ジイソプロピルアミン31mLのテトラヒドロフラン400mLをドライアイス−アセトン浴にて冷却し、n−ブチルリチウムの2.66Mヘキサン溶液82.7mLを加えた後、6−ブロモピコリン34.4gのテトラヒドロフラン50mLを−70℃以下で滴下した。滴下後、アセトン29.4mLを−60℃以下にて加えた。35分間攪拌後、反応液に水を加え、有機溶媒を減圧下濃縮した。ジエチルエーテルにて抽出し、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下濃縮後、残渣を蒸留にて精製し表題化合物を無色油状物質として27.60g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:7.50(1H,t,J=7.6Hz),7.37(1H,d,J=7.8Hz),7.12(1H,d,J=7.8Hz),2.91(2H,s),1.23(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+:230,232
2)2−アリル−1−[6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピリジン−2−イル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−2で用いた2−(6−ブロモ−2−ピリジニル)−2−プロパノールの代わりに上記反応で得られる化合物を用いる以外は実施例53−2と同様な方法で表題化合物を20.70g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.93(1H,s),7.84(1H,t,J=7.8Hz),7.71(1H,d,J=8.3Hz),7.15(1H,d,J=7.3Hz),5.67(1H,ddt,J=16.8,10.2,6.3Hz),5.05(1H,dd,J=10.2,1.0Hz),4.93(1H,dd,J=16.8,1.2Hz),4.77(2H,d,J=6.3Hz),2.97(2H,s),2.58(3H,s),1.25(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+372
3)2−アリル−1−[6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−3で2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリジニル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの代わりに上記反応で得られた化合物を用いる以外は実施例53−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として1.06g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.82(1H,s),7.79(1H,t,J=7.8Hz),7.66(1H,brs),7.45(2H,d,J=8.8Hz),7.08(1H,d,J=7.8Hz),6.93(2H,d,J=8.8Hz),5.78−5.62(1H,m),5.13−4.94(2H,m),4.63(2H,s),3.23(4H,t,J=4.6Hz),2.98(2H,s),2.64(4H,s),2.40(3H,s),1.24(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+515
実施例82
2−アリル−1−[6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例81−3で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに4−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例81−1〜81−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として49.1mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.82(1H,s),7.81−7.66(1H,brm),7.78(2H,t,J=7.8Hz),7.44(2H,d,J=8.8Hz),7.07(1H,d,J=7.8Hz),6.93(2H,d,J=8.8Hz),5.79−5.61(1H,m),5.15−4.91(2H,m),4.78−4.48(2H,m),3.26−3.15(4H,m),2.98(2H,s),2.74(1H,septet,J=6.8Hz),2.73−2.69(4H,m),1.24(6H,s),1.11(6H,d,J=6.8Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+543
実施例83
2−アリル−1−[6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(1−メチルピペリジン−4−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例81−3で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに4−(1−メチルピペリジン−4−イル)アニリンを用いる以外は実施例81−1〜81−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として36.8mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.85(1H,s),7.89−7.76(2H,brm),7.80(1H,t,J=7.8Hz),7.52(2H,d,J=8.3Hz),7.22(2H,d,J=8.3Hz),7.10(1H,d,J=7.8Hz),5.77−5.64(1H,brm),5.08(1H,d,J=9.8Hz),5.01(1H,d,J=17.6Hz),4.71−4.58(2H,brm),3.05(2H,d,J=11.2Hz),2.99(2H,s),2.56−2.45(1H,m),2.38(3H,s),2.21−2.07(2H,m),1.95−1.81(4H,m),1.24(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+514
実施例84
2−アリル−1−[6−(4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリジン−2−イル]−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例69−1で用いたシクロブタノンの代わりにテトラヒドロ−4H−ピラン−4−オンを用い、実施例69−3で用いる4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例69−1〜69−3と同様の方法で表題化合物を白色固体として49.4mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.84(1H,s),7.92(1H,t,J=8.0Hz),7.84(1H,d,J=8.3Hz),7.47(1H,s),7.35−7.32(2H,m),7.03(1H,d,J=8.3Hz),5.70(1H,ddt,J=17.1,10.2,6.3Hz),5.04(1H,dd,J=10.2,1.2Hz),4.92(1H,dd,J=17.1,1.0Hz),4.73(2H,d,J=6.3Hz),4.02−3.93(4H,m),2.97(4H,t,J=4.6Hz),2.65(4H,s),2.41(3H,s),2.33(3H,s),2.19(2H,td,J=12.6,5.4Hz),1.62(2H,d,J=12.2Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+557
実施例85
2−アリル−1−[6−(4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例69−1で用いたシクロブタノンの代わりにテトラヒドロ−4H−ピラン−4−オンを用いる以外は実施例69−1〜69−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として51.1mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),7.91(1H,t,J=7.8Hz),7.79(1H,d,J=7.8Hz),7.46(3H,d,J=8.8Hz),7.33(1H,d,J=7.8Hz),6.93(2H,d,J=8.8Hz),5.69(1H,ddt,J=17.1,10.2,6.3Hz),5.04(1H,d,J=10.2Hz),4.93(1H,d,J=17.1Hz),4.72(2H,d,J=6.3Hz),4.17(1H,s),4.03−3.92(4H,m),3.26(4H,s),2.69(4H,s),2.43(3H,s),2.19(2H,td,J=12.7,5.7Hz),1.62(2H,d,J=12.2Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+543
実施例86〜87
2−アリル−1−{6−[(1R )−1−ヒドロキシエチル]ピリジン−2−イル}−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン、及び2−アリル−1−{6−[(1S )−1−ヒドロキシエチル]ピリジン−2−イル}−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
1)1−(6−ブロモピリジン−2−イル)エタノールの製造
2−アセチル−6−ブロモピリジン4.50gのエタノール50mL溶液を氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム426mg加えた。1時間攪拌後、反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出し、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下濃縮後、表題化合物を無色油状物質として4.58g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:7.56(1H,t,J=7.8Hz),7.39(1H,d,J=7.8Hz),7.29(1H,d,J=7.8Hz),4.88(1H,q,J=6.7Hz),1.51(3H,d,J=6.3Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+202,204
2)2−アリル−1−{6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]ピリジン−2−イル}−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン、及び2−アリル−1−{6−[(1S)−1−ヒドロキシエチル]ピリジン−2−イル}−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−2で用いた2−(6−ブロモ−2−ピリジニル)−2−プロパノールの代わりに上記反応で得られる化合物を用いる以外は実施例53−2と同様な方法で表題化合物のラセミ体混合物396mgを得た。
上記ラセミ体6.52gを光学活性カラム(ダイセル社製CHIRALPAKADカラム、5cm×50cm;0.1%ジエチルアミン、ヘキサン/エタノール=60/40、流速100mL/min)で光学分割し、先行画分から2−アリル−1−{6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]ピリジン−2−イル}−6−(メチルチオ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン3.08g(99.5%ee)を白色固体として、後画分より2−アリル−1−{6−[(1S)−1−ヒドロキシエチル]ピリジン−2−イル}−6−(メチルチオ)−2,3−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン2.91g(99.8%ee)を白色固体として得た。(両者は未同定であるため、便宜上、一方を1R体と、他方を1S体とした。)
先行画分(1R)体
保持時間4.9分(光学活性カラム;ダイセル社製CHIRALPAKADH、0.46cm×15cm;0.1%ジエチルアミン、ヘキサン/エタノール=1/1;流速1mL/min)
1H−NMR、APCI−MSはラセミ体と同じ。
後画分(1S)体
保持時間6.7分(光学活性カラム;ダイセル社製CHIRALPAKADH、0.46cm×15cm;0.1%ジエチルアミン、ヘキサン/エタノール=1/1;流速1mL/min))
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.94(1H,s),7.91(1H,t,J=7.8Hz),7.77(1H,d,J=8.3Hz),7.30(1H,d,J=7.8Hz),5.70(1H,ddt,J=17.2,10.2,6.3Hz),5.06(1H,dd,J=10.2,1.5Hz),4.96−4.92(2H,m),4.80(2H,dd,J=6.1,1.2Hz),2.58(3H,s),1.55(3H,d,J=6.8Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+344
3)2−アリル−1−{6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]ピリジン−2−イル}−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン、及び2−アリル−1−{6−[(1S)−1−ヒドロキシエチル]ピリジン−2−イル}−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−3で用いた2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリジニル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの代わりに上記反応2)で得られた化合物を用いる以外は実施例53−3と同様の方法で、2−アリル−1−{6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]ピリジン−2−イル}−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン(実施例86の化合物)、及び2−アリル−1−{6−[(1S)−1−ヒドロキシエチル]ピリジン−2−イル}−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン(実施例87の化合物)をそれぞれ黄色固体として52.5mg、57.9mg得た。
実施例86の化合物:
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),7.86(1H,t,J=7.8Hz),7.75(1H,d,J=7.8Hz),7.46(3H,d,J=8.8Hz),7.24(2H,d,J=7.8Hz),6.93(2H,d,J=8.8Hz),5.74−5.66(1H,m),5.04(1H,dd,J=8.8,1.5Hz),4.98−4.91(2H,m),4.73(2H,d,J=5.9Hz),3.47(1H,d,J=5.4Hz),3.26(4H,s),2.70(4H,s),2.44(3H,s),1.55(3H,d,J=6.8Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+487
実施例87の化合物:H−NMR、ESI−MSとも実施例86の化合物と同じ。
実施例88
(±)−2−アリル−1−{6−[(1RS)−1−ヒドロキシエチル]ピリジン−2−イル}−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例86−2で用いるキラル体原料2−アリル−1−{6−[(1R*)−1−ヒドロキシエチル]ピリジン−2−イル}−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの代わりにラセミ体原料を用い、実施例86−3で用いる4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例86−1〜86−3と同様の方法で表題化合物を白色固体として83.2mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.84(1H,s),7.87(1H,t,J=7.8Hz),7.80(1H,d,J=7.3Hz),7.47(1H,s),7.34(1H,dd,J=8.5,2.2Hz),7.25(1H,d,J=3.9Hz),7.03(1H,d,J=8.3Hz),5.71(1H,ddt,J=17.1,10.0,6.2Hz),5.04(1H,dd,J=10.0,1.2Hz),4.94(1H,d,J=6.3Hz),4.94(1H,dd,J=17.1,1.2Hz),4.74(2H,d,J=6.2Hz),3.46(1H,d,J=5.4Hz),2.99(4H,s),2.67(4H,s),2.44(3H,s),2.32(3H,s),1.55(3H,d,J=6.3Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+501
実施例89
1−(6−アセチルピリジン−2−イル)−2−アリル−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例29−1で用いた2−ヨードピリジンの代わりに2−アセチル−6−ブロモピリジンを用い、実施例29−2で用いた[5−アミノ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに3−メチル4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例29−1〜29−2と同様の方法で表題化合物を白色固体として33.3mg得た。
H−NMR(400MHz,DMSO−d)δ:10.25(1H,brs),8.89(1H,s),8.27−8.22(2H,m),7.91(1H,d,J=8.0Hz),7.63(1H,brs),7.40(1H,d,J=7.4Hz),7.00(1H,d,J=8.6Hz),5.69(1H,ddt,J=16.8,10.7,6.5Hz),5.01(1H,d,J=10.7Hz),4.92(1H,d,J=16.8Hz),4.75(2H,d,J=6.5Hz),2.82(4H,t,J=4.9Hz),2.65(3H,s),2.49(4H,brs),2.24(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+499
実施例90
1−(6−アセチルピリジン−2−イル)−2−アリル−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例29−1で用いた2−ヨードピリジンの代わりに2−アセチル−6−ブロモピリジンを用い、実施例29−2で用いた[5−アミノ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例29−1〜29−2と同様の方法で表題化合物を黄色固体として11.3mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.85(1H,s),8.15(1H,dd,J=7.0,2.2Hz),8.00−7.94(2H,m),7.44(2H,d,J=8.8Hz),7.44(1H,brs),6.93(2H,d,J=8.8Hz),5.73−5.63(1H,m),5.02(1H,dd,J=10.3,1.1Hz),4.94−4.87(3H,m),3.23(4H,t,J=5.0Hz),2.72(3H,s),2.63(4H,brs),2.39(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+485
実施例91
2−アリル−1−[6−(2−ヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
1)(6−ブロモピリジン−2−イル)酢酸エチルエステルの製造
実施例81−1で用いたアセトンの代わりに炭酸ジエチルを用いる以外は実施例81−1と同様な方法で表題化合物を無色油状物として412mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:7.53(1H,t,J=7.8Hz),7.40(1H,d,J=7.8Hz),7.29(1H,d,J=7.8Hz),4.19(2H,q,J=7.2Hz),3.83(2H,s),1.27(3H,t,J=7.3Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+244,246
2)2−(6−ブロモピリジン−2−イル)エタノールの製造
上記反応で得られた化合物355mgのトルエン10mL溶液に、ドライアイス−アセトン浴下、水素化ジイソブチルアルミニウムの1.01Mトルエン溶液5.76mLを加え40分間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=3/1〜1/1)にて精製し、表題化合物を無色油状物として123mg得た。
ESI−MSFound:m/z[M+H]+202,204
3)2−アリル−1−[6−(2−ヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−2で用いた2−(6−ブロモ−2−ピリジニル)−2−プロパノールの代わりに上記反応で得られた2−(6−ブロモピリジン−2−イル)エタノールを用いる以外は実施例53−2と同様な方法で表題化合物を無色固体として36.6mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.94(1H,s),7.84(1H,t,J=7.6Hz),7.66(1H,d,J=7.6Hz),7.17(1H,d,J=7.8Hz),5.69−5.64(1H,m),5.05(1H,dd,J=10.4Hz),4.94(1H,dd,J=18.0Hz),4.79(2H,d,J=6.5Hz),4.06(2H,t,J=5.5Hz),4.06(2H,t,J=5.5Hz),2.58(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+344
4)2−アリル−1−[6−(2−ヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−3で用いた2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリジニル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの代わりに上記反応で得られた化合物を用いる以外は、実施例53−3と同様な方法で表題化合物を黄色固体として25.9mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),7.78(1H,t,J=8.0Hz),7.50(1H,s),7.44(2H,d,J=8.3Hz),7.11(1H,d,J=7.8Hz),6.92(2H,d,J=9.3Hz),5.77−5.65(1H,brm),5.13−4.93(2H,brm),4.67(2H,brs),4.07(2H,q,J=5.5Hz),3.23(4H,t,J=4.9Hz),3.09(2H,t,J=5.4Hz),2.64(4H,brs),2.40(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+487
実施例92
2−{4−[4−({2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル}アミノ)フェニル]ピペラジン−1−イル}−N,N−ジメチルアセトアミドの製造
実施例53−3で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに2−[4−(4−アミノフェニル)ピペラジン−1−イル]−N,N−ジメチルアセトアミドを用いる以外は実施例53−1〜53−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として60mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),7.87(1H,dd,J=8.0,7.6Hz),7.74(1H,d,J=8.0Hz),7.46(2H,d,J=8.8Hz),7.34(1H,d,J=7.6Hz),6.92(1H,d,J=8.8Hz),5.69(1H,ddt,J=17.2,10.0,6.0Hz),5.04(1H,d,J=10.0Hz),4.93(1H,d,J=17.2Hz),4.73(2H,d,J=6.0Hz),3.32(2H,brs),3.27(4H,brs),3.09(2H,s),2.98(3H,s),2.86(4H,br),1.59(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+572
実施例93
2−{4−[4−({2−アリル−1−[6−(1−フルオロ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル}アミノ)フェニル]ピペラジン−1−イル}−N,N−ジメチルアセトアミドの製造
実施例92で得た化合物16mgのクロロホルム3mLに溶かし、これに三フッ化ビス(2−メトキシエチル)アミノ硫黄0.1mlを加え、室温にて1時間攪拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えクロロホルムで抽出した。クロロホルム層は飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。これをカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:クロロホルム=3:1)で精製した後、酢酸エチル−ヘキサン溶液から固体化して表題化合物8mgを黄色固体として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),7.80−7.90(2H,m),7.46(2H,d,J=8.8Hz),7.45(1H,overlapped),6.92(1H,d,J=8.8Hz),5.69(1H,ddt,J=17.2,10.0,6.0Hz),5.00(1H,d,J=10.0Hz),4.88(1H,d,J=17.2Hz),4.81(2H,J=6.0Hz),3.49(2H,s),3.22(2H,J=4.8Hz),3.11(3H,s),2.98(3H,s),2.73(4H,d,J=4.8Hz),1.75(3H,s),1.69(3H,s)
ESI−MSFound:m/z[M+H]+=574
実施例94
2−アリル−1−{6−[(2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]ピリジン−2−イル}−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
1)2−[(6−ブロモピリジン−2−イル)(メチル)アミノ]エタノールの製造
2,6−ジブロモピリジン7.45gとN−メチルエタノールアミン12mLを140℃にて終夜攪拌した。反応液に水を加え酢酸エチルにて抽出し、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)にて精製し、表題化合物を無色油状物として3.98g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:7.30(1H,dd,J=8.3,7.3Hz),6.73(1H,d,J=7.8Hz),6.45(1H,d,J=8.3Hz),3.87(2H,t,J=4.9Hz),3.73(2H,t,J=4.9Hz),3.07(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+231,233
2)2−アリル−1−{6−[(2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]ピリジン−2−イル}−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−2で用いた2−(6−ブロモ−2−ピリジニル)−2−プロパノールの代わりに上記反応で得られた化合物を用いる以外は、実施例53−2〜53−3と同様な方法で表題化合物を黄色固体として40.1mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.81(1H,s),7.58(1H,t,J=8.0Hz),7.44(2H,d,J=8.3Hz),6.92(2H,d,J=9.3Hz),6.43(1H,d,J=8.8Hz),5.73(1H,dd,J=17.1,10.2Hz),5.11(1H,d,J=10.7Hz),5.07(1H,d,J=17.6Hz),4.52(2H,brs),3.93(4H,brs),3.24(4H,brs),3.12(3H,s),2.68(4H,brs),2.42(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+516
実施例95
2−アリル−1−[6−(2−ヒドロキシ−1,1,2−トリメチルプロピル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
1)2−(6−ブロモピリジン−2−イル)−2−メチルプロピオン酸エチルエステルの製造
窒素雰囲気下、ジイソプロピルアミン14mLのテトラヒドロフラン100mLをドライアイス−アセトン浴にて冷却し、n−ブチルリチウムの2.66Mヘキサン溶液38mLを加えて調製したリチウムジイソプロピルアミドを、6−ブロモピコリン4.55mL、炭酸ジエチル6.06mLのテトラヒドロフラン100mLに−60℃以下で滴下した。20分間攪拌した後、ヨウ化メチル6.23mLを加え室温まで昇温した。反応液に水を加え、ジエチルエーテルにて抽出し、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=100/0〜8/1)にて精製し、表題化合物を無色油状物として10.72g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:7.49(1H,t,J=7.8Hz),7.33(1H,dd,J=7.8,1.0Hz),7.22(1H,dd,J=7.8,1.0Hz),4.16(2H,q,J=7.0Hz),1.59(6H,s),1.20(3H,t,J=7.1Hz),0.00(1H,d,J=3.4Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+272,274
2)3−(6−ブロモピリジン−2−イル)−2,3−ジメチルブタン−2−オールの製造
窒素雰囲気下、2−(6−ブロモピリジン−2−イル)−2−メチルプロピオン酸エチルエステル2.72gのジエチルエーテル20mL溶液に、氷冷下、ヨウ化メチルマグネシウムの2Mジエチルエーテル溶液13mLを加えた。反応液を室温下3時間攪拌した後、水、10%リン酸水溶液を加えジエチルエーテルにて抽出し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=9/1〜8/1)にて精製し、表題化合物を無色油状物として1.47g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:7.53(1H,t,J=7.8Hz),7.35(1H,d,J=7.3Hz),7.31(1H,d,J=7.8Hz),1.38(6H,s),1.09(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+258,260
3)2−アリル−1−[6−(2−ヒドロキシ−1,1,2−トリメチルプロピル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−2で用いた2−(6−ブロモ−2−ピリジニル)−2−プロパノールの代わりに上記反応で得られた化合物を用いる以外は、実施例53−2〜53−3と同様な方法で表題化合物を黄色固体として74.5mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.82(1H,s),7.81(1H,t,J=7.9Hz),7.81(1H,brs),7.45(2H,d,J=8.4Hz),7.30(1H,s),6.93(2H,d,J=9.2Hz),5.71(1H,s),5.08(2H,s),4.63(2H,s),3.24(4H,s),2.66(4H,s),2.41(3H,s),1.47(6H,s),1.09(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+543
実施例96
N−[6−(2−アリル−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)ピリジン−2−イル]アセトアミドの製造
実施例50で得られた化合物2−アリル−1−(6−アミノピリジン−2−イル)−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン50mgのピリジン2mL溶液に無水酢酸0.2mLを加え、50℃で6時間撹拌した。減圧濃縮後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、得られた残渣を分取用塩基性薄層クロマトグラフィ(クロロホルム/メタノ−ル=40/1)にて精製し、表題化合物47mgを黄色固体として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl,2drops of CDOD)δ:8.81(1H,brs),8.14(1H,d,J=8.3Hz),7.87(1H,dd,J=8.3,8.0Hz),7.47(2H,d,J=8.5Hz),7.47(1H,d,J=8.0Hz),6.91(2H,d,J=8.5Hz),5.67(1H,ddt,J=17.0,10.2,6.3Hz),5.06(1H,dd,J=10.2,1.1Hz),4.96(1H,dd,J=17.0,1.1Hz),4.67(2H,d,J=6.3Hz),3.34−3.13(4H,m),2.87−2.55(4H,m),2.44(3H,s),2.24(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+:500
実施例97
2−アリル−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−[6−(2−オキソピロリジン−1−イル)ピリジン−2−イル]−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例50で得られた化合物2−アリル−1−(6−アミノピリジン−2−イル)−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン20mgのテトラヒドロフラン1mL溶液に、氷冷下、トリエチルアミン0.012mLと4−クロロ酪酸クロリド12.4mgを加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物に水を加えた後、クロロホルムで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、得られた残渣をN,N−ジメチルホルムアミド1mLに溶解させ、tert−ブトキシカリウム5mgを加えて室温で30分間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィ(クロロホルム/メタノ−ル=10/1)にて精製し、表題化合物5mgを黄色固体として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.82(1H,s),8.34(1H,d,J=8.0Hz),7.85(1H,t,J=8.0Hz),7.58(1H,d,J=8.0Hz),7.49−7.34(1H,brm),7.46(2H,d,J=8.8Hz),6.92(2H,d,J=8.8Hz),5.68(1H,ddt,J=17.1,10.2,5.9Hz),5.04(1H,dd,J=10.2,1.0Hz),4.94(1H,dd,J=17.1,1.0Hz),4.76(2H,d,J=5.9Hz),4.13−4.04(2H,m),3.30−3.20(4H,m),2.76−2.61(6H,m),2.42(3H,s),2.21−2.09(2H,m).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+:526
実施例98
2−アリル−1−[6−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリジン−2−イル]−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
1)2−[(6−ブロモピリジン−2−イル)オキシ]エタノールの製造
水素化ナトリウム(55%〜72%)2.4gのトルエン100mL懸濁液にエチレングリコールモノビニルエーテル8.81gを加えた後、2,6−ジブロモピリジン9.48gを加え、110℃にて終夜攪拌した。反応液を室温まで放冷した後、水を加え有機層を分離した。飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣にメタノール100mLとp−トルエンスルホン酸水和物576mgを加え5時間攪拌した。減圧下濃縮後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=9/1〜2/1)にて精製し、表題化合物を無色油状物として7.74g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:7.45(1H,t,J=7.5Hz),7.09(1H,d,J=7.4Hz),6.74(1H,d,J=8.2Hz),4.46(2H,t,J=4.4Hz),3.96(2H,t,J=4.4Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+218,220
2)2−アリル−1−[6−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリジン−2−イル]−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−2で用いた2−(6−ブロモ−2−ピリジニル)−2−プロパノールの代わりに上記反応で得られた化合物を用い、実施例53−3で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は、実施例53−2〜53−3と同様な方法で表題化合物を白色固体として870mg得た。
H−NMR(400MHz,DMSO−d)δ:10.19(1H,brs),8.86(1H,s),7.96(1H,t,J=8.0Hz),7.68(1H,brs),7.46(1H,d,J=7.6Hz),7.43(1H,dd,J=8.8,2.9Hz),7.00(1H,d,J=8.6Hz),6.82(1H,d,J=8.2Hz),5.70(1H,ddt,J=18.6,11.3,5.5Hz),5.05(1H,d,J=11.3Hz),4.93(1H,d,J=18.6Hz),4.87(1H,t,J=5.5Hz),4.65(2H,d,J=4.9Hz),4.30(2H,t,J=5.1Hz),3.73(2H,dd,J=10.0,5.3Hz),2.82(4H,t,J=4.7Hz),2.47(4H,brs),2.25(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+517
実施例99
N−{[6−(2−アリル−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)ピリジン−2−イル]メチル}−N−メチルメタンスルホンアミドの製造
1)2−アリル−1−[6−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例51−1で得られた化合物3.29gのN,N−ジメチルホルムアミド30mLの溶液にイミダゾール1.36g、tert−ブチル(クロロ)ジメチルシラン1.81gを加え終夜攪拌した。反応液に水を加え、ジエチルエーテルにて抽出した。飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=9/1〜4/1)にて精製、溶媒を減圧下留去した。残渣にトルエン40mL、m−クロロ過安息香酸(>65%)3.20gを加え30分間攪拌した。反応液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン5.20mL、4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリン2.29gを加え終夜攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え酢酸エチルにて抽出した。無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を留去し残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム/エタノール=100/1〜100/3)にて精製し、溶媒を減圧下留去した。残渣に4N塩酸50mLを加え攪拌した後、4N水酸化ナトリウム水溶液にて溶液をアルカリ性にした。クロロホルム−イソプロパノール(80/20)混合溶液にて抽出し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を留去し、酢酸エチルにて結晶化し表題化合物を3.78g黄色結晶として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),7.86(1H,t,J=6.0Hz),7.75(1H,d,J=8.2Hz),7.46(2H,d,J=8.6Hz),7.40(1H,brs),7.22(1H,d,J=7.6Hz),6.92(2H,d,J=9.0Hz),5.71(1H,ddt,J=16.8,10.2,5.9Hz),5.06(1H,d,J=10.2Hz),4.96(1H,d,J=16.8Hz),4.81(2H,d,J=5.5Hz),4.71(1H,d,J=5.9Hz),3.23(4H,brs),3.14(1H,t,J=5.5Hz),2.64(4H,brs),2.40(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+473
2)2−アリル−1−{6−[(メチルアミノ)メチル]ピリジン−2−イル}−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
上記1で得られた化合物3.78gのテトラヒドロフラン120mL溶液にトリエチルアミン4.46mL、塩化メタンスルホン酸1.0mLを加え攪拌した。反応液にメチルアミンの2.0Mテトラヒドロフラン溶液20mLを加え終夜攪拌した。反応液に水を加え酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、減圧下濃縮し、得られた残渣を塩基性シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=50/50〜0/100〜クロロホルム)にて精製し、表題化合物を黄色固体として3.38g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.82(1H,s),7.81(1H,t,J=7.8Hz),7.72(1H,d,J=7.8Hz),7.46(2H,d,J=8.8Hz),7.25(1H,d,J=7.3Hz),6.92(2H,d,J=9.3Hz),5.69(1H,ddt,J=17.1,10.2,6.3Hz),5.02(1H,dd,J=10.2,1.5Hz),4.92(1H,dd,J=17.1,1.5Hz),4.75(2H,d,J=6.3Hz),3.91(2H,s),3.21(4H,t,J=4.9Hz),2.62(4H,t,J=4.9Hz),2.51(3H,s),2.38(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+486
3)N−{[6−(2−アリル−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)ピリジン−2−イル]メチル}−N−メチルメタンスルホンアミドの製造
上記2で得られた化合物1.70gのテトラヒドロフラン50mL溶液にトリエチルアミン1.50mL、塩化メタンスルホン酸0.4mLを加え攪拌した。反応液に水を加え酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、減圧下濃縮し、得られた残渣を酢酸エチル15mL、エタノール10mLより結晶化し、表題化合物を黄色固体として849mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),7.89(1H,t,J=7.8Hz),7.81(1H,d,J=8.3Hz),7.48(1H,d,J=9.3Hz),7.47(1H,brs),7.41(2H,d,J=7.3Hz),6.93(2H,d,J=8.8Hz),5.68(1H,ddt,J=17.1,10.2,6.3Hz),5.03(1H,d,J=10.2Hz),4.92(1H,d,J=18.0Hz),4.75(2H,d,J=6.3Hz),4.50(2H,s),3.38(4H,brs),2.95(3H,s),2.92(4H,brs),2.91(3H,s),2.58(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+564
実施例100
N−{[6−(2−アリル−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)ピリジン−2−イル]メチル}−N−メチルアセトアミドの製造
実施例99−3で用いたメタンスルホニルクロリドの代わりに、無水酢酸を用いる以外は実施例99−1〜99−3と同様な方法で表題化合物を黄色アモルファスとして77.5mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(0.33H,s),8.82(0.67H,s),7.87−7.64(2.00H,m),7.47(2.00H,dd,J=8.8,4.9Hz),7.17(0.67H,d,J=8.3Hz),7.07(0.33H,d,J=7.8Hz),6.93(2.00H,dd,J=9.3,3.4Hz),5.73−5.62(1.00H,m),5.05−4.99(1.00H,m),4.92(1.00H,d,J=17.1Hz),4.78(2.00H,d,J=6.3Hz),4.70(1.33H,s),4.62(0.67H,s),3.22(4.00H,t,J=5.0Hz),3.12(2.00H,s),3.02(1.00H,s),2.63(4.00H,t,J=5.0Hz),2.39(3.00H,s),2.19(3.00H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+528
実施例101
N−{[6−(2−アリル−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)ピリジン−2−イル]メチル}−N−メチルアセタミドの製造
実施例99−1で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンを用い、また実施例99−3で用いたメタンスルホニルクロリドの代わりに、無水酢酸を用いる以外は実施例99−1〜99−3と同様な方法で表題化合物を白色アモルファスとして21.9mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:8.84(0.33H,s),8.83(0.67H,s),7.88−7.80(2.00H,m),7.58(0.33H,s),7.49(0.67H,s),7.34−7.30(1.00H,m),7.18(0.67H,t,J=4.1Hz),7.09(0.33H,t,J=4.1Hz),7.03(1.00H,dd,J=8.5,4.6Hz),5.73−5.61(0.99H,m),5.05−4.99(1.00H,m),4.94−4.88(1.00H,m),4.81−4.75(2.00H,m),4.70(1.33H,s),4.62(0.67H,s),3.12(2.00H,s),3.03(1.00H,s),2.97(4.00H,t,J=5.1Hz),2.65(4.00H,brs),2.41(3.00H,s),2.33(1.00H,s),2.32(2.00H,s),2.19(3.00H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+542
実施例102
N−{[6−(2−アリル−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)ピリジン−2−イル]メチル}−N−メチルメタンスルホンアミドの製造
実施例99−1で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例99−1〜99−3と同様な方法で表題化合物を白色固体として10.4mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),7.89(1H,t,J=7.8Hz),7.81(1H,d,J=8.3Hz),7.49(1H,s),7.48(1H,d,J=9.3Hz),7.41(1H,d,J=7.3Hz),7.02(1H,d,J=8.8Hz),5.68(1H,ddt,J=17.1,10.2,6.3Hz),5.03(1H,d,J=10.2Hz),4.92(1H,dd,J=17.1,1.0Hz),4.75(2H,d,J=6.3Hz),4.50(2H,s),3.38(4H,brs),2.95(3H,s),2.92(4H,brs),2.91(3H,s),2.58(3H,s),2.32(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+578
実施例103
2−アリル−1−[6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
Figure 2010132689
1)2−(6−ブロモピリジン−2−イル)−2−メチルプロパン−1−オールの製造
実施例95−1で得られた化合物10.72gのトルエン50mLの溶液に、ドライアイス−アセトン浴下、1.01M水素化ジイソブチルアルミニウムのトルエン溶液100mLを加え、室温まで昇温し40分間攪拌した。反応液に氷冷下、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、有機層を分離した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、減圧下濃縮後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル)にて精製し、表題化合物を無色油状物として8.74g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:7.52(1H,t,J=7.8Hz),7.33(1H,dd,J=7.8,1.0Hz),7.27(1H,d,J=7.8Hz),3.74(2H,s),1.32(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+230,232
2)2−アリル−1−[6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−2で用いた2−(6−ブロモ−2−ピリジニル)−2−プロパノールの代わりに上記反応で得られた化合物を用いる以外は実施例53−2と同様な方法で表題化合物を7.45g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.93(1H,s),7.86(1H,t,J=8.0Hz),7.60(1H,d,J=8.8Hz),7.31(1H,d,J=7.8Hz),5.67(1H,ddt,J=17.1,10.2,6.3Hz),5.05(1H,dd,J=10.2,1.0Hz),4.92(1H,dd,J=17.1,1.5Hz),4.79(2H,d,J=6.3Hz),3.78(2H,s),2.58(3H,s),1.37(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+372
3)2−アリル−1−[6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−3で用いた2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリジニル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの代わりに上記反応で得られた化合物を用いる以外は実施例53−3と同様な方法で表題化合物を黄色固体として1.4g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),7.81(1H,t,J=7.8Hz),7.52−7.41(3H,m),7.25(1H,d,J=9.3Hz),6.92(2H,dd,J=6.8,2.4Hz),5.72(1H,brs),5.14−4.96(2H,brm),4.64(2H,brs),3.79(2H,d,J=6.3Hz),3.24(4H,t,J=5.0Hz),2.65(4H,brs),2.41(3H,s),1.38(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+515
実施例104
2−アリル−1−[6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−({4−[4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル]フェニル}アミノ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例103−3で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに4−[4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル]アニリンを用いる以外は実施例103−1〜103−3と同様な方法で表題化合物を黄色固体として72mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.82(1H,s),7.81(1H,t,J=7.8Hz),7.50(1H,brs),7.42(2H,d,J=7.8Hz),7.25(1H,d,J=8.3Hz),6.91(2H,d,J=8.8Hz),5.71(1H,brs),5.07(2H,brs),4.61(2H,brs),3.79(2H,d,J=6.3Hz),3.58(2H,s),3.38(3H,s),3.23(4H,t,J=4.6Hz),2.69(6H,brs),1.38(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+559
実施例105
2−アリル−6−({4−[4−(2−エトキシエチル)ピペラジン−1−イル]フェニル}アミノ)−1−[6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)ピリジン−2−イル]−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例103−3で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに4−[4−(2−エトキシエチル)ピペラジン−1−イル]アニリンを用いる以外は実施例103−1〜103−3と同様な方法で表題化合物を黄色固体として73.3mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.82(1H,s),7.81(1H,t,J=8.0Hz),7.54(1H,s),7.43(2H,d,J=7.8Hz),7.25(2H,d,J=8.3Hz),6.91(2H,d,J=9.3Hz),5.70(1H,brs),5.08(2H,brs),4.61(2H,brs),3.79(2H,s),3.64(2H,t,J=5.6Hz),3.53(2H,q,J=7.0Hz),3.23(4H,t,J=4.4Hz),2.79−2.65(6H,m),1.38(6H,s),1.22(3H,t,J=7.1Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+573
実施例106
2−アリル−1−[6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例103−3で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例103−1〜103−3と同様な方法で表題化合物を白色固体として83.6mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.84(1H,s),7.83(1H,t,J=7.8Hz),7.51(1H,brs),7.37(2H,d,J=8.3Hz),7.26−7.25(1H,m),7.03(1H,d,J=8.5Hz),5.78−5.65(1H,brm),5.14−4.94(2H,brm),4.66(2H,brs),3.79(2H,d,J=6.3Hz),3.00(4H,brs),2.69(4H,brs),2.45(3H,brs),2.31(3H,s),1.39(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+529
実施例107
2−アリル−1−[6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(1−メチルピペリジン−4−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例103−3で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに4−(1−メチルピペリジン−4−イル)アニリンを用いる以外は実施例103−1〜103−3と同様な方法で表題化合物を白色固体として49.5mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.86(1H,s),7.83(1H,t,J=8.0Hz),7.59(1H,brs),7.51(2H,d,J=8.3Hz),7.27(2H,d,J=5.4Hz),7.21(2H,d,J=8.8Hz),7.18(1H,d,J=7.3Hz),5.78−3.66(1H,m),5.08(1H,d,J=10.2Hz),5.00(1H,d,J=15.6Hz),4.67(2H,brs),3.79(2H,d,J=6.8Hz),3.07(2H,brs),2.51(1H,brs),2.41(3H,s),2.36(1H,s),2.17(2H,brs),1.95−1.82(4H,brm),1.39(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+514
実施例108
2−エチル−1−[6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例103−2で用いた2−アリル−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの代わりに実施例28−1で得られた化合物を用い、実施例103−3で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例103−1〜103−3と同様な方法で表題化合物を黄色固体として27mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),7.83(1H,dd,J=8.0,7.2Hz),7.55(1H,s),7.38−7.35(2H),7.28−7.26(2H),7.02(1H,d,J=8.8Hz),4.09(2H,d,J=7.2Hz),3.79(2H,s),2.96(4H,m),2.63(4H,m),2.41(3H,s),2.31(3H,s),1.39(6H,s),1.21(3H,t,J=7.2Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+517
実施例109
2−エチル−1−[6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−{[3−(ヒドロキシメチル)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例103−2で用いた2−アリル−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの代わりに実施例28−1で得られた化合物を用い、実施例103−3で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに[5−アミノ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールを用いる以外は実施例103−1〜103−3と同様な方法で表題化合物を黄色固体として11mg得た。
H−NMR(400MHz,CDOD)δ:8.83(1H,s),8.03(1H,dd,J=8.0,8.0Hz),7.91(1H,s),7.88(1H,d,J=8.0Hz),7.55(1H,d,J=8.0Hz),7.46(1H,d,J=8.0Hz),7.16(1H,d,J=8.0Hz),4.76(2H,s),4.26(2H,q,J=7.2Hz),3.00(4H,m),2.67(4H,m),2.41(3H,s),1.38(6H,s),1.12(3H,t,J=7.2Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+533
実施例110
2−エチル−1−[6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例103−2で用いた2−アリル−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの代わりに実施例28−1で得られた化合物を用いる以外は実施例103−1〜103−3と同様な方法で表題化合物を黄色固体として21mg得た
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.82(1H,s),7.82(1H,dd,J=8.0,8.0Hz),7.52(1H),7.43(2H,d,J=9.2Hz),7.26−7.25(1H,),6.92(1H,d,J=9.2Hz),4.05(1H,q,J=7.6Hz),3.80(2H,s),3.23(4H,m),2.64(4H,m),2.94(3H,s),1.39(6H,s),1.11(3H,t,J=7.6Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+503
実施例111
2−ベンジル−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
1)2−ベンジル−6−(メチルチオ)−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
製造例4で得られた化合物100mgのエタノール10mL溶液に水酸化カリウム33mg及びベンジルブロミド0.092mLを順次加え、23時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=60/40)にて分離精製し表題化合物74mgを白色固体として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.80(1H,s),7.53−7.20(10H,m),2.48(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+349
2)2−ベンジル−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
上記1で得た化合物74mgのクロロホルム2mL溶液にm−クロロ過安息香酸46mgを加え、室温にて20分間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、粗2−ベンジル−6−(メチルスルフィニル)−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンを白色固体として得た。
上記化合物25mgのトルエン5mL溶液に、4−[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)]アニリン25mg及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン0.05mLを順次加え、120℃にて15時間攪拌した。溶媒を減圧留去した後、水を加え酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した後、残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)にて分離精製し表題化合物24.7mgを黄色固体として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.80(1H,s),6.91−7.53(13H,m),4.97(2H,s),2.91(4H,s),2.55−2.69(4H,bs),2.38(3H,s),2.25(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+506
実施例112
6−{[3−(ヒドロキシメチル)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−フェニル−2−(2−プロピニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例111−1で用いたベンジルブロミドの変わりに3−ブロモ−1−プロピンを用い、実施例111−2で用いた3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに[5−アミノ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールを用いる以外は実施例111−1〜111−2と同様な方法で表題化合物を黄色固体として65.3mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),7.62−7.18(9H,m),4.75(2H,s),4.51(2H,d,J=2.1Hz),3.02−2.99(4H,m),2.74−2.63(4H,m),2.38(3H,s),2.16(1H,d,J=2.1Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+470
実施例113
1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−2−(2−プロピニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
Figure 2010132689
1)1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−(メチルチオ)−2−(2−プロピニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53で合成した2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリジニル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン500mgのテトラヒドロフラン13.6mL溶液にギ酸アンモニウム440mg、[1、1’ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド230mgを加え90℃にて3時間攪拌した。反応液を室温に冷却し蒸留水を加え、クロロホルム−イソプロパノール(80/20)混合溶液で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去して、黒色アモルファス770mgを得た。得られた化合物のN,N−ジメチルホルムアミド14.0mL溶液に水素化ナトリウム61.0mgを添加し、30分間攪拌した。反応溶液にプロパルギルブロミド0.316mLを加え3時間半攪拌した。反応溶液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水を加え、クロロホルム−イソプロパノール(80/20)混合溶液で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し黒色アモルファスを得た。得られたアモルファスをシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、表題化合物を白色化合物として254mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.94(1H,s),7.94(2H,d,J=3.6Hz),7.43(1H,t,J=3.6Hz),4.97(2H,d,J=2.4Hz)2.62(3H,s),2.16(1H,t,J=2.4Hz),1.59(6H、s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+357
2)1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−2−(2−プロピニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−3で用いた2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリジニル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの代わりに上記反応で得られた化合物を用いる以外は、実施例53−3と同様な方法で表題化合物を黄色固体として7.3mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),7.92(1H,d,J=8.0Hz),7.87(1H,dd,J=8.0,8.0Hz),7.47(2H,d,J=7.6Hz),7.35(1H,d,J=8.0Hz),6.94(2H,d,J=7.6Hz),4.89(2H,d,J=2.0Hz),3.23(4H,m),2.63(4H,m),2.39(3H,s),2.13(1H,t,J=2.0Hz),1.59(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+499
実施例114
6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−2−(2−プロピニル)−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例113−1で用いた2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリジニル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの代わりに、実施例29−1で得られる2−アリル−6−(メチルチオ)−1−ピリジン−2−イル−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンを用い、実施例113−2で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例113−1〜113−2と同様な方法で表題化合物を黄色固体として17.0mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.84(1H,s),8.49(1H,d,J=4.0Hz),8.19(1H,d,J=4.0Hz),7.87(1H,dd,J=8.0,8.0Hz),7.54(1H,d,J=2.0Hz),7.32(1H,dd,J=8.8,2.0Hz),7.25(1H,dd,J=8.0,4.0Hz),7.04(1H,d,J=8.8Hz),4.99(2H,d,J=1.6Hz),2.96(4H,m),2.61(4H,m),2.39(3H,s),2.34(3H,s),2.07(1H,d,J=1.6Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+455
実施例115
6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−2−(2−プロピニル)−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例113−1で用いた2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリジニル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの代わりに、実施例29−1で得られる2−アリル−6−(メチルチオ)−1−ピリジン−2−イル−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンを用いる以外は実施例113−1〜113−2と同様な方法で表題化合物を黄色固体として20mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.82(1H,s),8.07(1H,d,J=7.6Hz),7.85,(1H,dd,J=8.4,7.6Hz),7.47(2H,d,J=9.2Hz),7.22(1H,dd,J=7.6,4.8Hz),6.96(1H,d,J=9.2Hz),4.99(2H,d,J=1.6Hz),3.23(4H,m),2.62(4H,m),2.39(3H,s),2.07(1H,d,J=1.6Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+441
実施例116
6−{[3−ヒドロキシメチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−2−(2−プロピニル)−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例113−1で用いた2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリジニル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの代わりに、実施例29−1で得られる2−アリル−6−(メチルチオ)−1−ピリジン−2−イル−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンを用い、実施例113−2で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに[5−アミノ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールを用いる以外は実施例113−1〜113−2と同様な方法で表題化合物を黄色固体として10mg得た。
H−NMR(400MHz,CDOD)δ:8.84(1H,s),8.50(1H,d,J=9.0Hz),8.16(1H,d,J=8.4Hz),8.08(1H,dd,J=8.8,8.4Hz),7.94(1H,d,J=2.0Hz),7.53(1H,d,J=8.4,2.0Hz),7.38(1H,dd,J=8.8,3.6Hz),7.18(2H,d,J=8.4Hz),4.94(2H,d,J=2.0Hz),4.78(2H,s),3.01(4H,m),2.68(4H,m),2.62(1H,d,J=2.0Hz),2.41(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+470
実施例117
1−[6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−2−(2−プロピニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例113−1で用いた2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリジニル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの代わりに、実施例81−2で得られる2−アリル−1−[6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピリジン−2−イル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンを用いる以外は実施例113−1〜113−2と同様な方法で表題化合物を黄色固体として76mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),7.98(1H,dd,J=8.0,8.0Hz),7.45(2H、m),7.85(1H,d,J=8.0Hz),6.94(1H,d,8.8Hz),4.80(1H,s),3.22(4H,m),2.37(2H,s),2.33(1H,s),1.24(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+513
実施例118
6−{[4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−2−(2−プロピニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン
実施例113−2で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例113−1〜113−2と同様な方法で表題化合物を黄色固体として7.4mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.84(1H,s),7.92−7.86(2H、m),7.51(2H,d,J=9.2Hz),7.36(1H,d,J=6.8Hz),6.95(2H,d,J=9.2Hz),4.90(2H,s),3.81−3.65(4H),3.66(4H,m),3.17(4H,m),2.17(3H,s),2.13(1H,s),1.59(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+527
実施例119
2−{4−[4−({1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−3−オキソ−2−(2−プロピニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル}アミノ)フェニル]ピペラジン−1−イル}−N,N−ジメチルアセトアミドの製造
実施例113−2で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに2−[4−(4−アミノフェニル)ピペラジン−1−イル]−N,N−ジメチルアセトアミドを用いる以外は実施例113−1〜113−2と同様な方法で表題化合物を黄色固体として14mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),7.91(1H,dd,J=8.0,8.0Hz),7.86(1H,d,J=8.0Hz),7.47(2H,d,J=9.2Hz),7.35(1H,d,J=8.0H),6.94(2H,d,J=9.2Hz),4.89(2H,d,J=2.4Hz),3.27(4H,m),3.23(3H,s),2.98(3H,s),2.74(4H,m),2.13(1H,t,J=2.4Hz),1.58(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+570
実施例120
1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−({4−[4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル]フェニル}アミノ)−2−(2−プロピニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例113−2で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに4−[4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル]アニリンを用いる以外は実施例113−1〜113−2と同様な方法で表題化合物を黄色固体として14mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),7.91(1H,dd,J=8.0,8.0Hz),7.85(1H,d,J=8.0Hz),7.47(1H,d,J=8.8Hz),7.34(1H,d,J=8.0Hz),6.94(2H,d,J=8.8Hz),4.89(2H,d,J=2.8Hz),3.82−3.60(4H),3.27(4H,m),2.74(4H,m),2,13(1H,t,J=2.8Hz),1.58(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+543
実施例121
6−({4−[4−(2−エトキシエチル)ピペラジン−1−イル]フェニル}アミノ)−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−2−(2−プロピニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例113−2で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに4−[4−(2−エトキシエチル)ピペラジン−1−イル]アニリンを用いる以外は実施例113−1〜113−2と同様な方法で表題化合物を黄色固体として14mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.83(1H,s),7.91(1H,dd,J=8.0,8.0Hz),7.85(1H,d,J=8.0Hz),7.47(2H,d,J=9.2Hz),6.94(2H,d,J=9.2Hz),4.89(2H,d,J=2.4Hz),3.82−3.64(4H),3.25(4H,m),2.75(4H,m),2.13(1H,t.J=2.4Hz),1.58(6H,s),1.23(3H,t,J=6.8Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+557
実施例122
6−({4−[4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル]フェニル}アミノ)−1−(6−メチルピリジン−2−イル)−2−(2−プロピニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例113−1で用いた2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリジニル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの代わりに、2−アリル−1−(6−メチルピリジン−2−イル)−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンを用い、実施例113−2で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに4−[4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル]アニリンを用いる以外は実施例113−1〜113−2と同様な方法で表題化合物を黄色固体として45.3mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.81(1H,s),7.83(1H,d,J=8.0Hz),7.73(1H,t,J=8.0Hz),7.48(2H,d,J=9.0Hz),7.07(1H,d,J=8.0Hz),6.93(2H,d,J=9.0Hz),4.98(2H,d,J=2.3Hz),3.62−3.55(2H,brm),3.39(3H,s),3.28−3.20(4H,brm),2.76−2.64(6H,brm),2.57(3H,s),2.07(1H,t,J=2.3Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+499
実施例123
6−({4−[4−(2−エトキシエチル)ピペラジン−1−イル]フェニル}アミノ)−1−(6−メチルピリジン−2−イル)−2−(2−プロピニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例113−1で用いた2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリジニル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの代わりに、2−アリル−1−(6−メチルピリジン−2−イル)−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンを用い、実施例113−2で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに4−[4−(2−エトキシエチル)ピペラジン−1−イル]アニリンを用いる以外は実施例113−1〜113−2と同様な方法で表題化合物を黄色固体として31.8mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.81(1H,s),7.83(1H,d,J=8.0Hz),7.73(1H,t,J=8.0Hz),7.47(2H,d,J=8.8Hz),7.07(1H,d,J=8.0Hz),6.93(2H,d,J=8.8Hz),4.98(2H,d,J=2.0Hz),3.63(2H,t,J=5.7Hz),3.53(2H,q,J=7.0Hz),3.27−3.19(4H,brm),2.78−2.64(6H,brm),2.57(3H,s),2.07(1H,t,J=2.0Hz),1.23(3H,t,J=7.0Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+513
実施例124
N,N−ジメチル−2−[4−(4−{[1−(6−メチルピリジン−2−イル)−3−オキソ−2−(2−プロピニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル]アミノ}フェニル)ピペラジン−1−イル]アセトアミドの製造
実施例113−1で用いた2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリジニル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの代わりに、2−アリル−1−(6−メチルピリジン−2−イル)−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンを用い、実施例113−2で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに2−[4−(4−アミノフェニル)ピペラジン−1−イル]−N,N−ジメチルアセトアミドを用いる以外は実施例113−1〜113−2と同様な方法で表題化合物を黄色固体として34.3mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.81(1H,s),7.83(1H,d,J=8.0Hz),7.74(1H,t,J=8.0Hz),7.48(2H,d,J=9.0Hz),7.07(1H,d,J=8.0Hz),6.93(2H,d,J=9.0Hz),4.98(2H,d,J=2.3Hz),3.28(2H,s),3.27−3.21(4H,brm),3.11(3H,s),2.98(3H,s),2.82−2.71(4H,brm),2.57(3H,s),2.07(1H,t,J=2.3Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+526
実施例125
6−{[4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−[6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピリジン−2−イル]−2−(2−プロピニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例113−1で用いた2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリジニル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの代わりに、実施例81−2で得られる2−アリル−1−[6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピリジン−2−イル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンを用い、実施例113−2で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例113−1〜113−2と同様な方法で表題化合物を黄色固体として23mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:8.84(1H,s),7.80(1H,dd,J=8.0,8.0Hz),7.75(1H,d,J=8.0Hz),7.49(2H,d,J=8.4Hz),7.08(1H,d,J=8.0Hz,6.94(2H,d,J=8.4Hz),4.80(2H,s),3.80(2H,m),3.65(2H,m),3.17(4H,m),2.98(2H,s),2.15(3H,s),2.12(1H,s),1.26(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+541
実施例126
2−{4−[4−({1−[6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピリジン−2−イル]−3−オキソ−2−(2−プロピニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル}アミノ)フェニル]ピペラジン−1−イル}−N,N−ジメチルアセトアミドの製造
実施例113−1で用いた2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリジニル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの代わりに、実施例81−2で得られる2−アリル−1−[6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピリジン−2−イル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンを用い、実施例113−2で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに2−[4−(4−アミノフェニル)ピペラジン−1−イル]−N,N−ジメチルアセトアミドを用いる以外は実施例113−1〜113−2と同様な方法で表題化合物を黄色個体として27mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.82(1H,s),7.80(1H,dd,J=8.0,7.2Hz),7.80−7.60(1H),7.45(2H,d,J=9.6Hz),7.07(2H,d,J=7.2Hz),6.93(2H,d,J=9.6Hz),4.83(1H,s),3.26−3.23(6H),3.11(3H,s),2.98(3H,s),2.73(4H,m),2.11(1H,s),1.24(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+541
実施例127
1−[6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピリジン−2−イル]−6−({4−[4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル]フェニル}アミノ)−2−(2−プロピニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例113−1で用いた2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリジニル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの代わりに、実施例81−2で得られる2−アリル−1−[6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピリジン−2−イル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンを用い、実施例113−2で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに4−[4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル]アニリンを用いる以外は実施例113−1〜113−2と同様な方法で表題化合物を黄色固体として31mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.82(1H,s),7.79(1H,d,J=7.6Hz),7.79(1H,dd,J=7.6,7.6Hz),7.45(2H,d,J=8.8Hz),7.07(1H,d,J=7.6Hz),6.93(2H,d,J=8.8Hz),5.0−4.8(2H,m),3.57(2H,d,J=5.6Hz),3.39(3H,s),3.23(4H,m),2.64−2.69(6H,m)2.11(1H,s),1.24(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+557
実施例128
6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−(6−メチルピリジン−2−イル)−2−(2−プロピニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例113−1で用いた2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリジニル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの代わりに、2−アリル−1−(6−メチルピリジン−2−イル)−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンを用いる以外は実施例113−1〜113−2と同様な方法で表題化合物を黄色固体として51.4mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.81(1H,s),7.83(1H,d,J=7.8Hz),7.74(1H,t,J=7.8Hz),7.62−7.43(1H,brm),7.48(2H,d,J=8.8Hz),7.07(1H,d,J=7.8Hz),6.94(2H,d,J=8.8Hz),4.98(2H,d,J=2.4Hz),3.30−3.19(4H,m),2.71−2.61(4H,m),2.57(3H,s),2.40(3H,s),2.07(1H,t,J=2.4Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+455
実施例129
[6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−(6−メチルピリジン−2−イル)−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル]アセトニトリルの製造
実施例113−1で用いた2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリジニル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの代わりに、2−アリル−1−(6−メチルピリジン−2−イル)−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンを用い、同様に実施例113−1で用いた3−ブロモ−1−プロピンの代わりにヨードアセトニトリルを用いる以外は実施例113−1〜113−2と同様な方法で表題化合物を黄色固体として21mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.79(1H,),7.87(1H,d,J=8.0Hz),7.45(1H,dd,J=8.0,8.0Hz),7.70(2H,d,J=8.8Hz),7.60(1H,s),7.10(1H,d,J=8.0Hz),6.98(2H,d,J=8.0Hz),5.23(2H,s),3.22(4H,m),2.72(3H,s),2.63(4H,m),2.39(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+456
実施例130
2−(2−メトキシフェニル)−1−メチル−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン・一トリフルオロ酢酸塩の製造
1)1−メチル−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
製造例4で用いたフェニルヒドラジンの代わりにメチルヒドラジンを用いる以外は製造例4と同様な方法で表題化合物を淡黄色固体として2.3g得た。
2)2−(2−メトキシフェニル)−1−メチル−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
1−メチル−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン90mgのクロロホルム−N,N−ジメチルホルムアミド(1:1)溶液にo−メトキシフェニルボロン酸280mg、酢酸銅(II)320mg、ピリジン0.15mLを加え、室温で撹拌した。反応液に28%アンモニア水溶液と飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加え、クロロホルムで抽出した。粗生成物をシリカゲルカラム(ヘキサン−酢酸エチル)で精製し、2−(2−メトキシフェニル)−1−メチル−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンを68mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.88(1H,s),7.52−7.47(1H,m),7.38(1H,dd,J=7.6,1.7Hz),7.11(1H,dd,J=7.6,1.0Hz),7.07(1H,dd,J=8.3,1.0Hz),3.81(3H,s),3.33(3H,s),2.63(3H,s).
3)2−(2−メトキシフェニル)−1−メチル−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン・1トリフルオロ酢酸塩の製造
2−(2−メトキシフェニル)−1−メチル−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン91mgのクロロホルム溶液に0℃にてm−クロロ過安息香酸68mgを加え、1時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出し、粗2−(2−メトキシフェニル)−1−メチル−6−(メチルスルフィニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンを得た。
得られた上記化合物30mgのトルエン溶液に3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリン58mg、N,N−ジイソプロピルエチルアミン0.1mLを加え、130℃で12時間撹拌した。溶媒を留去し、逆相クロマトグラフィーで精製し、淡黄色アモルファスの2−(2−メトキシフェニル)−1−メチル−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン・一トリフルオロ酢酸塩として56mg得た。
H−NMR(400MHz,CDOD)δ:8.74(1H,s),7.62−7.57(2H,m),7.55−7.52(1H,m),7.46(1H,dd,J=7.8,1.6Hz),7.24(1H,d,J=8.4Hz),7.18−7.11(2H,m),3.83(3H,s),3.62−3.55(2H,m),3.37−3.24(7H,m),3.13−3.03(2H,m),2.97(3H,s),2.35(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+460
実施例131
2−(2−クロロフェニル)−6−{[3−(ヒドロキシメチル)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−メチル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
1)2−(2−クロロフェニル)−1−メチル−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
製造例2で得られた化合物2gのアセトニトリル50mL溶液にヨウ化メチル2mL及び炭酸ナトリウム2.2gを順次加え、1時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=60/40)にて分離精製し表題化合物1.14gを白色固体として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.91(1H,s),7.42−7.63(4H,m),3.34(3H,s),2.64(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+307
2)2−(2−クロロフェニル)−6−{[3−(ヒドロキシメチル)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−メチル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
上記1で得た化合物1.14gのクロロホルム10mL溶液にm−クロロ過安息香酸916mgを加え、室温にて20分間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、粗2−(2−クロロフェニル)−1−メチル−6−(メチルスルフィニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンを白色固体として得た。
上記化合物200mgのトルエン20mL溶液に、4−[3−(ヒドロキシメチル)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)]アニリン200mg及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン0.2mLを順次加え、120℃にて15時間攪拌した。溶媒を減圧留去した後、水を加え酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した後、残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)にて分離精製し表題化合物161mgを黄色固体として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.84(1H,s),7.43−7.58(7H,m),4.82(2H,s),3.28(3H,s),2.52−3.04(8H,m),2.38(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+480
実施例132
2−(2−クロロフェニル)−1−メチル−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例131−2で用いた[5−アミノ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例131−1〜131−2と同様な方法で表題化合物を黄色固体として10mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.82(1H,s),7.37−7.61(6H,m),7.06(1H,d,J=8.3Hz),3.27(3H,s),2.95(4H,t,J=4.1Hz),2.53−2.75(4H,m),2.38(3H,s),2.23(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+464
実施例133
2−(2−クロロフェニル)−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−(3−チエニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
1)2−(2−クロロフェニル)−6−(メチルチオ)−1−(3−チエニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例1−1で用いた[3−(メトキシカルボニル)]フェニルボロン酸の代わりに3−チエニルボロン酸を用いる以外は実施例1−1と同様な方法で表題化合物を白色固体として15mg得た。
2)2−(2−クロロフェニル)−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−(3−チエニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例1−2で用いた3−[2−アリル−6−(メチルチオ)−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル]安息香酸メチルエステルの代わりに上記反応で得られた化合物を用い、実施例1−3で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例1−2〜1−3と同様な方法で表題化合物を黄色固体として10.1mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.88(1H,s),7.20−7.53(9H,m),7.01(1H,d,J=7.6Hz),2.96(4H,m),2.64(4H,brs),2.39(3H,s),2.31(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+533
実施例134
2−(2−クロロフェニル)−6−{[3−(ヒドロキシメチル)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
1)2−(2−クロロフェニル)−6−(メチルチオ)−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
製造例2で得られた化合物292mgのN,N−ジメチルホルムアミド50mL溶液に(2−ピリジル)トリブチルスズ736mg、酢酸銅(II)362mg及びピリジン1.1mLを順次加え、室温にて48時間攪拌した。反応液に28%アンモニア水を加え酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=80/20)にて分離精製し表題化合物65.2mgを白色固体として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:9.02(1H,s),8.30(1H,d,J=5.2Hz),7.76−7.84(2H,m),7.58−7.65(1H,m),7.42−7.47(1H,m),7.26−7.33(2H,m),7.12−7.16(1H,m),2.62(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+370
2)2−(2−クロロフェニル)−6−{[3−(ヒドロキシメチル)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
上記1で得た化合物65.2mgのクロロホルム5mL溶液にm−クロロ過安息香酸44.2mgを加え、室温にて30分間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、粗2−(2−クロロフェニル)−6−(メチルスルフィニル)−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンを白色固体として得た。
上記化合物のトルエン5mL溶液に、4−[3−(ヒドロキシメチル)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)]アニリン60mg及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン0.1mLを順次加え、120℃にて15時間攪拌した。溶媒を減圧留去した後、水を加え酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した後、残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)にて分離精製し表題化合物24.7mgを黄色固体として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.93(1H,s),8.37(1H,d,J=3.9Hz),7.79(1H,t,J=6.8Hz),7.71(1H,d,J=7.8Hz),7.68−7.57(1H,m),7.57(1H,dd,J=6.1,3.7Hz),7.44(1H,dd,J=6.1,3.7Hz),7.41−7.36(1H,m),7.30−7.24(2H,m),7.21(1H,d,J=8.8Hz),7.15(1H,dd,J=6.8,5.4Hz),4.79(2H,s),3.03(4H,t,J=4.6Hz),2.77−2.53(4H,m),2.39(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+543
実施例135
2−ベンジル−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
1)2−ベンジル−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
製造例1−2で用いた1−アリルヒドラジンカルボン酸=tert−ブチルエステルの代わりにベンジルヒドラジンを用いる以外は製造例1−2と同様な方法で表題化合物を白色固体として2.9g得た。
H−NMR(400MHz,DMSO−d)δ:12.8(1H,s),8.63(1H,s),7.20−7.33(5H,m),4.94(2H,s),2.49(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+273
2)2−ベンジル−6−(メチルチオ)−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
上記1で得られた化合物200mgのN,N−ジメチルホルムアミド10mL溶液に(2−ピリジル)トリブチルスズ300mg、酢酸銅(II)267mg及びピリジン1.0mLを順次加え、室温にて48時間攪拌した。反応液に28%アンモニア水を加え酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=80/20)にて分離精製し表題化合物111.2mgを白色固体として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.94(1H,s),8.56(1H,d,J=4.9Hz),7.83(1H,t,J=8.5Hz),7.66(1H,d,J=8.5Hz),7.12−7.31(4H,m),6.92(1H,d,J=6.8Hz),5.44(2H,s),2.53(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+350
3)2−ベンジル−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
上記1で得た化合物111.2mgのクロロホルム10mL溶液にm−クロロ過安息香酸78.1mgを加え、室温にて15分間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、粗2−ベンジル−6−(メチルスルフィニル)−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンを白色固体として得た。
上記化合物のトルエン5mL溶液に、4−[3−(ヒドロキシメチル)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)]アニリン30mg及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン0.05mLを順次加え、120℃にて15時間攪拌した。溶媒を減圧留去した後、水を加え酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した後、残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)にて分離精製し表題化合物22.6mgを黄色固体として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.84(1H,s),8.58(1H,m),7.81(1H,t,J=3.8Hz),7.68(1H,d,J=3.8Hz),7.43(1H,bs),6.92−7.40(8H,m),5.37(2H,s),2.92−2.99(4H,bs),2.57−2.77(4H,bs),2.42(3H,s),2.29(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+507
実施例136
2−(2−クロロフェニル)−1−[6−(1−ヒドロキシシクロブチル)ピリジン−2−イル]−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
1)1−[6−(トリブチルスタニル)ピリジン−2−イル]シクロブタノールの製造
実施例69−1で得た1−(6−ブロモ−2−ピリジニル)シクロブタノール293.1mgのテトラヒドロフラン10mL溶液を窒素雰囲気下、アセトン−ドライアイス浴にて−78℃まで冷却し、n−ブチルリチウムの1.58Mヘキサン溶液1.8mLをゆっくり加え、30分間攪拌した。続いて、−78℃下にて塩化トリ−n−ブチルスズ0.36mLのテトラヒドロフラン2.0mL溶液を加え、反応溶液を30分間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液で処理した後、酢酸エチルで抽出、有機層を飽和食塩水で洗浄後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)にて精製し、表題化合物を淡黄色油状物として48.7mg得た。
ESI−MSFound:m/z[M+H]+439
2)2−(2−クロロフェニル)−1−[6−(1−ヒドロキシシクロブチル)ピリジン−2−イル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例135−2で用いた2−(トリブチルスタニル)ピリジンの代わりに上記反応で得られた化合物を用いる以外は実施例135−2と同様の方法で表題化合物を淡黄色固体として6.7mg得た。
ESI−MSFound:m/z[M+H]+440
3)2−(2−クロロフェニル)−1−[6−(1−ヒドロキシシクロブチル)ピリジン−2−イル]−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例1−2で用いた原料の代わりに、上記反応で得られた化合物を用い、また実施例1−3で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例1−2〜1−3と同様な方法で表題化合物を黄色固体として3.4mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.92(1H,s),7.99(1H,d,J=8.3Hz),7.83(1H,dd,J=7.8,3.9Hz),7.62−7.45(3H,m),7.47−7.35(2H,m),7.34−7.20(3H,m),7.06(1H,d,J=8.8Hz),3.07−2.93(4H,m),2.80−2.55(3H,m),2.43(3H,s),2.35(3H,s),2.33−2.08(3H,m),2.03−1.89(1H,m),1.75−1.58(1H,m),1.33−1.19(2H,m).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+598
実施例137
1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−2−イソプロピル−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−2で用いた2−アリル−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの代わりに、製造例3で得た2−イソプロピル−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンを用いる以外は、実施例53−2〜53−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として35mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.77(1H,s),7.88(1H,dd,J=8.0,7.6Hz),7.67(1H,d,J=7.6Hz),7.44(2H,d,J=8.0Hz),7.35(1H,d,J=8.0Hz),6.92(2H,d,J=8.0Hz),4.24(1H,septet,J=6.8Hz),3,21(4H,m),2.61(4H,m),2.38(3H,s),1.58(6H,s),1.48(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+503
実施例138
1−[6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)ピリジン−2−イル]−2−イソプロピル−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−2で用いた2−アリル−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの代わりに、製造例3で得た2−イソプロピル−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンを用い、実施例53−2で用いた2−(6−ブロモ−2−ピリジニル)−2−プロパノールの代わりに実施例103−1で得た2−(6−ブロモピリジン−2−イル)−2−メチルプロパン−1−オールを用い、実施例53−3で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は、実施例53−2〜53−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として55mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.79(1H,s),7.82(1H,dd,J=8.0,8.0Hz),7.56(1H),7.37−7.32(2H),7.30−7.24(1H),7.01(1H,d,J=8.8Hz),3.81(1H,d,J=7.2Hz),2.94(4H,m),2.62(4H,m),2.39(3H,s),2.30(3H,s),1.52(6H,d,J=7.2Hz),1.39(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+531
実施例139
1−[6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)ピリジン−2−イル]−2−イソプロピル−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−2で用いた2−アリル−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの代わりに、製造例3で得た2−イソプロピル−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンを用い、実施例53−2で用いた2−(6−ブロモ−2−ピリジニル)−2−プロパノールの代わりに実施例103−1で得た2−(6−ブロモピリジン−2−イル)−2−メチルプロパン−1−オールを用いる以外は、実施例53−2〜53−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として43mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.78(1H,s),7.83(1H,dd,J=8.0,8.0Hz),7.58(1H,d,J=2.0Hz),7.41(1H,d,J=8.8Hz),7.25(1H,d,J=8.0Hz),6.91(2H,J=8.8Hz),4.12(1H,septet,J=6.8Hz),3.82(2H,s),3.20(4H,m),2.61(4H,m),2.37(3H,s),1.52(6H,d,J=6.8Hz),1.39(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+517
実施例140
2−イソプロピル−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例53−2で用いた2−アリル−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの代わりに、製造例3で得た2−イソプロピル−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンを用い、実施例53−2で用いた2−(6−ブロモ−2−ピリジニル)−2−プロパノールの代わりに2−ブロモピリジンを用い、実施例53−3で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は、実施例53−2〜53−3と同様の方法で表題化合物を黄色固体として14.5mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.78(1H,s),8.57(1H,d,J=4.9Hz),7.88(1H,td,J=7.8,1.8Hz),7.73(1H,d,J=8.3Hz),7.59−7.20(2H,m),7.00(1H,d,J=8.8Hz),4.33−4.26(1H,m),2.95(4H,t,J=4.6Hz),2.82−2.49(4H,m),2.40(3H,s),2.30(3H,s),1.44(6H,d,J=6.8Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+459
実施例141
3−クロロ−2−(1−(6−クロロピリジン−2−イル)−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,3−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル)ベンゾニトリルの製造
1)アセトン(6−クロロピリジン−2−イル)ヒドラゾンの製造
2−クロロ−6−ヒドラゾンにアセトンを加え減圧下濃縮し表題化合物を白色固体として3.10g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:7.67(1H,brs),7.49(1H,t,J=7.8Hz),7.10(1H,d,J=8.2Hz),6.72(1H,d,J=7.4Hz),2.05(3H,s),1.88(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+184,186
2)アセトン(6−クロロピリジン−2−イル)[5−ヨード−2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]ヒドラゾンの製造
上記化合物367mgと4−クロロ−5−ヨード−2−(メチルチオ)ピリミジン287mgのN,N−ジメチルホルムアミド5.0mL溶液に氷冷下、水素化ナトリウム(55%〜72%)48mgを加えた。3時間攪拌後、反応液に水を加え酢酸エチルにて抽出した。水及び飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=9/1〜4/1)にて精製し、表題化合物を白色固体として128mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.67(1H,s),7.62(1H,t,J=8.0Hz),7.02(1H,d,J=7.8Hz),6.92(1H,d,J=8.0Hz),2.40(3H,s),2.22(3H,s),1.72(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+434,436
3)4−[1−(6−クロロピリジン−2−イル)ヒドラジノ]5−ヨード−2−(メチルチオ)ピリミジンの製造
上記化合物200mgのメタノール2mL溶液に2N塩酸1mLを加え終夜攪拌した。更に2N塩酸を2mL加え4日間攪拌後、反応液に炭酸ナトリウム水溶液を加え酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=6/1〜5/1)にて精製し、表題化合物を白色固体として129mg得た。
ESI−MASS(m/e):392,394(M+H)
4)2−(6−クロロピリジン−2−イル)−2−[5−ヨード−2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]ヒドラジンカルボン酸メチルエステルの製造
上記化合物129mgのクロロホルム2.0mL、ピリジン1mL溶液に氷冷下クロロ炭酸メチル0.1mLを加え50分間攪拌した。反応液に水を加え酢酸エチルにて抽出した。10%リン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、減圧下濃縮した。表題化合物を白色固体として147mg得た。
5)1−(2−クロロ−6−シアノフェニル)−2−(6−クロロピリジン−2−イル)−2−[5−ヨード−2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]ヒドラジンカルボン酸メチルエステルの製造
上記化合物147mg、炭酸カリウム90mg、3−クロロ−2−フルオロベンゾニトリル67mgのN−メチルピロリドン2.5mL溶液を90℃にて3時間攪拌した。反応液に水を加え酢酸エチルにて抽出した。水及び飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=80/20)にて精製し、表題化合物を白色アモルファスとして62.1mg得た。
ESI−MSFound:m/z[M+H]+587,589
6)3−クロロ−2−[1−(6−クロロピリジン−2−イル)−6−(メチルチオ)−3−オキソ−1,3−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル]ベンゾニトリルの製造
上記化合物62mgのテトラヒドロフラン3.0mL溶液に氷冷下、塩化イソプロピルマグネシウムの2.0Mテトラヒドロフラン溶液0.1mLを加え、15分間攪拌した。反応液に水を加え酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、減圧下濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/クロロホルム=90/10〜2/1)にて精製し、ジエチルエーテルより結晶化し、表題化合物を白色固体として8.5mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:9.04(1H,s),8.19(1H,d,J=8.2Hz),7.77(1H,t,J=8.0Hz),7.74(1H,dd,J=7.8,1.4Hz),7.48(1H,d,J=8.0Hz),7.10(1H,d,J=7.8Hz),2.68(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+429,431
7)3−クロロ−2−(1−(6−クロロピリジン−2−イル)−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,3−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル)ベンゾニトリルの製造
上記で得られた化合物8.5mgにトルエン3mL、m−クロロ過安息香酸(>65%)8.5mgを加え40分間攪拌した。反応液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン0.05mL、3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリン5mgを加え終夜攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え酢酸エチルにて抽出した。無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を減圧下留去し、残渣を塩基性シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=2/1〜0/100)にて精製し、表題化合物を白色固体として7.06mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.93(1H,s),8.17(1H,d,J=6.2Hz),7.73−7.63(4H,m),7.50(1H,brs),7.44(1H,dd,J=8.2,7.8Hz),7.34(1H,d,J=6.0Hz),7.08−7.04(2H,m),2.97(4H,t,J=4.6Hz),2.62(4H,brs),2.39(3H,s),2.34(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+586,588
実施例142
3−クロロ−2−(1−メチル−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,3−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル)ベンゾニトリルの製造
1)5−ヨード−4−(1−メチルヒドラジノ)−2−(メチルチオ)ピリミジンの製造
4−クロロ−5−ヨード−2−(メチルチオ)ピリミジン1.25gのエタノール15mL溶液に炭酸カリウム603mgを加え、氷冷下、メチルヒドラジン0.28mLを滴下した。室温にて終夜攪拌した後、水を加え析出した結晶をろ取し、乾燥後、表題化合物を白色固体として851mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:8.43(1H,s),4.16(2H,brs),3.37(3H,s),2.49(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+297
2)2−[5−ヨード−2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]−2−メチルヒドラジンカルボン酸メチルエステルの製造
上記化合物160mgのピリジン2mL溶液にクロロ炭酸メチル0.05mLを加え終夜攪拌した後、更にクロロ炭酸メチル0.08mL加えた。反応液を減圧下濃縮後、水を加え酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、減圧下濃縮し、表題化合物を白色固体として132mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.47(1H,s),6.95(1H,brs),3.78(3H,s),3.37(3H,s),2.50(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+355
3)1−(2−クロロ−6−シアノフェニル)−2−[5−ヨード−2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]−2−メチルヒドラジンカルボン酸メチルエステルの製造
上記化合物36mg、炭酸カリウム26mg、3−クロロ−2−フルオロベンゾニトリル20mgのN−メチルピロリドン1mL溶液を90℃にて終夜攪拌した。反応液に水を加え酢酸エチルにて抽出した。水及び飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=10/1〜6/1)にて精製し、表題化合物を白色固体として32mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.57(1H,s),7.70(1H,dd,J=8.2,1.4Hz),7.65(1H,dd,J=7.8,1.4Hz),7.37(1H,dd,J=8.2,7.8Hz),3.89(3H,s),3.61(3H,s),2.47(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+490,492
4)3−クロロ−2−[1−メチル−6−(メチルチオ)−3−オキソ−1,3−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル]ベンゾニトリルの製造
上記化合物56mgのテトラヒドロフラン2.0mL溶液に氷冷下、塩化イソプロピルマグネシウムの2.0Mテトラヒドロフラン溶液0.1mLを加え、1時間攪拌した。反応液に水を加え酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=6/1〜2/1)にて精製し、表題化合物を白色固体として12.2mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.92(1H,s),7.84(1H,dd,J=8.2,1.4Hz),7.79(1H,dd,J=7.8,1.4Hz),7.62(1H,dd,J=8.2,7.8Hz),3.39(3H,s),2.64(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+332,334
5)3−クロロ−2−(1−メチル−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,3−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル)ベンゾニトリルの製造
実施例141−7で用いた3−クロロ−2−(1−(6−クロロピリジン−2−イル)−6−(メチルチオ)−3−オキソ−1,3−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル)ベンゾニトリルの代わりに上記反応で得られた化合物12.2mgを用い実施例141−7と同様な方法を行うことにより、表題化合物を白色固体として11.1mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.84(1H,s),7.80(1H,d,J=8.2Hz),7.77(1H,dd,J=7.8,1.4Hz),7.58(1H,dd,J=8.2,7.8Hz),7.55(1H,brs),7.45(1H,brs),7.37(1H,d,J=2.5Hz),7.07(1H,d,J=8.8Hz),3.32(3H,s),2.96(4H,t,J=4.7Hz),2.61(4H,brs),2.38(3H,s),2.33(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+489,491
実施例143
2−(1−メチル−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,3−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル)ベンゾニトリルの製造
1)2−{2−[5−ヨード−2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル]−2−メチルヒドラジノ}ベンゾニトリルの製造
実施例142−2で得られた化合物443mg、炭酸カリウム519mg、2−フルオロベンゾニトリル0.679mLのN−メチルピロリドン5mL溶液を90℃にて終夜攪拌した。反応液に水を加え酢酸エチルにて抽出した。水及び飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=19/1〜2/1)にて精製し、表題化合物を白色固体として125mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.50(1H,s),7.53(1H,d,J=7.8Hz),7.48(1H,dd,J=8.0、7.8Hz),6.94(1H,dd,J=7.8,7.4Hz),6.81(1H,d,J=8.6Hz),6.65(1H,brs),3.41(3H,s),2.53(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+397
2)2−[1−メチル−6−(メチルチオ)−3−オキソ−1,3−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル]ベンゾニトリルの製造
上記反応で得られた化合物125mg、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物25mg、炭酸水素ナトリウム50mgのジオキサン5mLの溶液を4気圧の一酸化炭素雰囲気下、90℃にて6時間攪拌した。反応液をろ過後、ろ液を濃縮しシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4/1〜1/1)にて精製し、表題化合物を白色固体として22.7mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.92(1H,s),7.86(1H,dd,J=7.8,1.0Hz),7.76(1H,td,J=8.0,1.5Hz),7.54(1H,td,J=7.8,1.0Hz),7.44(1H,dd,J=8.0,0.7Hz),3.40(3H,t,J=13.7Hz),2.65(3H,t,J=13.7Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+298
3)2−(1−メチル−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,3−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル)ベンゾニトリルの製造
実施例141−7で用いた3−クロロ−2−(1−(6−クロロピリジン−2−イル)−6−(メチルチオ)−3−オキソ−1,3−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル)ベンゾニトリルの代わりに上記反応で得られた化合物16mgを用い実施例141−7と同様な方法を行うことにより、表題化合物を白色固体として12.1mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.82(1H,s),7.83(1H,dd,J=7.6,1.2Hz),7.72(1H,td,J=7.8,1.5Hz),7.56−7.37(4H,m),7.07(1H,d,J=8.3Hz),3.34(3H,s),2.96(4H,t,J=4.6Hz),2.61(4H,brs),2.38(3H,s),2.34(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+455
実施例144
6−(2−クロロフェニル)−2−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オンの製造
1)4−(クロロメチル)−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルボン酸エチルエステルの製造
4−クロロ−3−オキソブタン酸エチルエステル30.4gにトリエチルオルトギ酸エステル60mLと無水酢酸70mLを加えた反応溶液を110℃にて3時間加熱攪拌した。溶媒を減圧留去し、残渣にn−ヘキサン100mLを加え、生じた淡黄色の針状結晶を濾取、乾燥し、粗4−クロロ−2−(エトキシメチレン)−2−オキソブタン酸エチルエステルを19.5g得た。
メチルイミドチオカルバメート0.5硫酸塩6.31gのテトラヒドロフラン100mL懸濁液に水酸化ナトリウム1.81gの20mL水溶液を加え室温下10分間攪拌した。この溶液に上記で得られた粗生成物10.0gのテトラヒドロフラン100mL溶液を加え室温下10分攪拌した。反応溶液を酢酸エチルと水で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製し、表題化合物を淡黄色アモルファスとして7.60g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:9.04(1H,s),4.97(1H,s),4.44(2H,q,J=7.0Hz),2.63(3H,s),1.42(3H,t,J=7.0Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+389
2)4−{[(2−クロロフェニル)アミノ]メチル}−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルボン酸エチルエステルの製造
上記反応で得た化合物205mgのエタノール溶液3.0mLに2,6−ルチジン0.15mLと2−クロロアニリン0.13mLを加え、18時間加熱還流した。反応溶液を室温まで冷却、生じる無色固体を濾取後、エタノールで洗浄することで表題化合物を169mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:9.02(1H,s),7.28(1H,dd,J=7.8,1.5Hz),7.17(1H,ddd,J=7.8,7.3,1.4Hz),6.79(1H,dd,J=6.8,1.4Hz),6.66(1H,ddd,J=7.3,6.8,1.4Hz),4.84(2H,s),4.43(2H,q,J=7.0Hz),2.66(3H,s),1.44(3H,t,J=7.0Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+338
3)6−(2−クロロフェニル)−2−(メチルチオ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オンの製造
上記反応で得た化合物741mgの3mLメタノール溶液に2N水酸化ナトリウム水溶液3mLを加え室温下18時間攪拌した。2N塩酸を加え酸性とした後、クロロホルムで抽出、有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去することで粗4−{[(2−クロロフェニル)アミノ]メチル}−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルボン酸を684mg得た。
この粗生成物をN,Nジメチルホルムアミド3.0mLに溶解し、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール86mg、及び1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩108mgを加え室温下3時間攪拌した。反応溶液に酢酸エチル及び水を加え、分配し、有機層を水、続いて飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製し、表題化合物を無色アモルファスとして42.0mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:9.00(1H,s),7.56−7.44(1H,m),7.42−7.31(3H,m),4.80(2H,s),2.66(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+292
4)6−(2−クロロフェニル)−2−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オンの製造
実施例1−2で用いた原料の代わりに上記反応で得た化合物を用い、また実施例1−3で用いた4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンの代わりに3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリンを用いる以外は実施例1−2〜1−3と同様な方法で表題化合物を淡黄色固体として19.2mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.87(1H,s),7.55−7.34(7H,m),7.06(1H,d,J=8.4Hz),4.71(2H,s),2.96−2.93(4H,m),2.60−2.47(4H,m),2.37(3H,s),2.33(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+429
実施例145
6−ベンジル−2−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−5−オンの製造
実施例144−2で用いた2−クロロアニリンの代わりにベンジルアミンを用いる以外は実施例144−2〜144−4と同様な方法で表題化合物を淡黄色固体として4.0mg得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.79(1H,s),7.43−7.29(8H,m),7.03(1H,d,J=8.4Hz),4.75(2H,s),4.17(2H,s),2.98−2.92(4H,m),2.75−2.57(4H,m),2.38(3H,s),2.30(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+449
実施例146
2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−2−オンの製造
1)4−[2−アリル−2−(tert−ブトキシカルボニル)ヒドラジノ]−6−クロロニコチン酸エチルエステルの製造
4,6−ジクロロニコチン酸エチルエステル4.40gと製造例1−1で得られた1−アリルヒドラジンカルボン酸=tert−ブチルエステル3.44gをテトラヒドロフラン70mL溶液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン7.0mLを加え70℃にて終夜攪拌した。反応液にトルエン30mLを加えテトラヒドロフランを留去後120℃にて6時間攪拌し、更に終夜加熱還流した。反応液を室温に戻した後、水を加え酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=16/1〜12/1)にて精製し、表題化合物を無色油状物質として1.29g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:9.47(1H,s),8.74(1H,s),6.75(1H,s),5.93−5.78(1H,m),5.28−5.15(2H,m),4.37(2H,q,J=7.2Hz),4.00(2H,d,J=5.9Hz),1.43(9H,s),1.40(3H,t,J=7.3Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+356,358
2)2−アリル−6−クロロ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリミジン−3−オンの製造
製造例1−2で用いた1−アリルヒドラジンカルボン酸=tert−ブチルエステルの代わりに上記反応で得られた化合物1.29gを用い製造例1−2と同様な方法を行うことにより、表題化合物を白色固体として739mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:9.20(1H,s),7.30(1H,s),5.97(1H,ddt,J=17.1,10.2,6.3Hz),5.33(1H,dd,J=10.2,1.0Hz),5.31(1H,dd,J=17.1,1.0Hz),4.76(2H,d,J=6.3Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+210,212
3)2−アリル−6−クロロ−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリジニル]−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリジン−3−オンの製造
実施例29−1で用いた2−ヨードピリジンの代わりに上記反応で得られる化合物を用いる以外は実施例29−1と同様な方法で表題化合物を47mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.91(1H,d,J=1.0Hz),7.93(1H,t,J=7.8Hz),7.54−7.52(2H,m),7.12(1H,dd,J=7.8,1.0Hz),5.72(1H,ddt,J=17.1,10.2,6.2Hz),5.11(1H,dd,J=10.2,1.5Hz),4.98(1H,dd,J=17.1,1.0Hz),4.60(2H,dt,J=6.2,1.3Hz),3.69(1H,s),1.65(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+345,347
4)2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−2−オンの製造
上記反応で得られた化合物46mgと4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリン51mgのトルエン5.0mL溶液にジイソプロピルエチルアミン0.07mLを加え、耐圧反応管中、200℃にて3日間攪拌した。反応液を室温まで戻した後、濃縮し、残渣を塩基性シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1〜酢酸エチル〜酢酸エチル/エタノール=49/1)及びシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=29/1)にて精製し、表題化合物を黄色固体として6.2mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.70(1H,s),7.78(1H,t,J=7.8Hz),7.30(1H,d,J=7.3Hz),7.17(2H,d,J=8.8Hz),6.96−6.86(5H,m),5.73(1H,ddt,J=17.1,10.2,6.3Hz),5.09(1H,d,J=10.2Hz),5.02(1H,dd,J=17.1,1.0Hz),4.43(2H,d,J=6.3Hz),3.25(4H,t,J=4.9Hz),2.66(4H,t,J=4.9Hz),2.41(3H,s),1.44(6H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]+500
実施例147
1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−2−イソプロピル−−6−{[4−(1−メチルピペリジン−4−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例29−1で用いた2−アリル−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの代わりに製造例3で合成した2−イソプロピル−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンを、また2−ヨードピリジンの代わりに実施例53−1で合成した2−(6−ブロモ−2−ピリジニル)−2−プロパノールを用い、実施例29−2で用いた[5−アミノ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに4−(1−メチルピペラジン−4−イル)アニリンを用いる以外は実施例29−1〜29−2と同様の方法で表題化合物を黄色固体として39.9mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.80(1H,s),7.88(1H,t,J=7.8Hz),7.69(1H,d,J=7.8Hz),7.50(3H,d,J=8.3Hz),7.38(1H,d,J=7.8Hz),7.20(2H,d,J=8.3Hz),4.26(1H,t,J=6.8Hz),4.18(1H,s),2.98(2H,d,J=11.7Hz),2.52−2.43(1H,m),2.33(3H,s),2.09−2.02(2H,m),1.86−1.77(4H,m),1.58(6H,s),1.48(6H,d,J=6.8Hz).
ESI−MSFound:m/z[M+H]502
実施例148
2−アリル−1−[6−(3−メチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
1)2−アリル−1−(6−ブロモピリジン−2−イル)−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例29−1で用いた2−ヨードピリジンの代わりに2,6−ジブロモピリジンを用いる以外は実施例29−1と同様の方法で表題化合物を白色固体物質として2.94g得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.94(1H,s),7.95(1H,d,J=7.8Hz),7.73(1H,t,J=8.0Hz),7.43(1H,d,J=7.8Hz),5.69(1H,ddt,J=17.1,10.2,6.3Hz),5.06(1H,dd,J=10.2,1.2Hz),5.00(1H,d,J=17.1Hz),4.88(2H,d,J=6.3Hz),2.60(3H,s).
2)2−アリル−1−[6−(3−メチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル)ピリジン−2−イル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
2−アリル−1−(6−ブロモピリジン−2−イル)−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン(150mg)のジオキサン溶液5mlに、1−メチルイミダゾリジン−2−オン(96mg)、ヨウ化銅(76mg)、炭酸カリウム(110mg)、N,N’−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(85μl)を加え、封管中、100℃にて一晩加熱撹拌した。
反応液を冷却後、アンモニア水溶液を加え、クロロホルムで3回抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過し、溶媒を留去した。得られた粗精製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を白色固体物質として136.4mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.92(1H,s),8.26(1H,d,J=8.4Hz),7.81(1H,dd,J=8.4,7.6Hz)7.41(1H,d,J=7.6Hz),5.66(1H,ddd,J=16.8,10.0,6.4Hz),5.06(1H,d,J=10.0Hz),4.95(1H,d,J=16.8Hz),4.80(2H,d,J=6.4Hz),4.01(2H,t,J=8.0Hz),3.51(1H,t,J=8.0Hz),2.94(3H,s),2.57(3H,s).
ESI−MSFound:m/z[M+H]398
3)2−アリル−1−[6−(3−メチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
実施例29−2で用いた[5−アミノ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]メタノールの代わりに4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリン、2−アリル−6−(メチルチオ)−1−ピリジン−2−イル−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの代わりに2−アリル−1−[6−(3−メチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル)ピリジン−2−イル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンを用いる以外は実施例29−2と同様の方法で表題化合物を黄色固体として115.6mg得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.81(1H,s),8.22(1H,d,J=8.4Hz),7.78(1H,dd,J=8.4,8.0Hz),7.46(2H,d,J=8.0Hz),7.40(1H,d,J=8.0Hz),6.90(2H,d,J=8.0Hz),5.68(1H,ddd,J=16.8,10.4,6.0Hz),5.04(1H,d,J=10.4Hz),4.95(1H,d,J=16.8Hz),4.74(2H,d,J=6.0Hz),4.02(2H,t,J=8.4Hz),3.49(2H,t,J=8.4Hz),3.02(4H,m),2.94(3H,S),2.60(4H,m)2.37(3H,s)
ESI−MSFound:m/z[M+H]541
適宜対応する原料を用い、上記実施例と同様の方法により、以下の表に示す化合物番号1a〜189aの化合物を得た。
Figure 2010132689
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下表に上記化合物のH−NMRとMSデータを示す。
Figure 2010132689

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本発明の化合物は、優れたWee1キナーゼ阻害作用を有することから医薬の分野、特に各種がん治療の分野において有用である。

Claims (22)

  1. 一般式(I)
    Figure 2010132689
    [式中、
    Arはハロゲン原子、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルカノイル基、ヒドロキシ低級アルキルアミノ基、カルバモイル基、ヒドロキシ低級アルキルカルバモイル基、低級アルキル基で置換されていてもよい複素芳香環基及び−Q−A−Q−A(R1a)R1bで表される基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基又は複素芳香環基を意味し;
    は単結合、酸素原子若しくは硫黄原子を意味するか、又は低級アルキル基で置換されていてもよいイミノ基を意味し;
    は窒素原子を意味するか、又は水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基で置換されていてもよい、メチン基若しくは1−ビニル−2−イリデン基を意味し;
    は単結合、カルボニル基又は低級アルキル基で置換されていてもよいメチレン基を意味し;
    は単結合又は低級アルキル基で置換されていてもよいエチレン基を意味し;
    1a及びR1bは、それぞれ独立して、水素原子、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基を意味するか、又は一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基、ビニレン基若しくは−N(R1c)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくは水酸基若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
    1cは水素原子、低級アルケニル基又は−Q−A(R1d)R1eで表される基を意味し;
    は窒素原子を意味するか、又は水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基で置換されていてもよい、メチン基若しくは1−ビニル−2−イリデン基を意味し;
    は単結合又は低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、スルフィニル基若しくはスルホニル基で置き換えられていても、及び/若しくはハロゲン原子、シアノ基、水酸基若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
    1d及びR1eは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基を意味するか、又は一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基、ビニレン基若しくは−N(R1f)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくは水酸基若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
    1fは水素原子、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、低級アルケニル基又は低級アルカノイル基を意味し;
    はハロゲン原子で置換されていてもよい、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基若しくはシクロ低級アルキル基を意味するか、又はハロゲン原子、シアノ基、アミノ基及び低級アルキル基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基、アラルキル基若しくは複素芳香環基を意味し;
    は水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基若しくは低級アルキニル基を意味するか、又はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、−Q−A(R1g)R1hで表される基及び−Q−Arで表される基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基、アラルキル基若しくは複素芳香環基を意味し、ここで該低級アルキル基、低級アルケニル基又は低級アルキニル基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基若しくは−N(R1j)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくはハロゲン原子で置換されていてもよく;
    は窒素原子を意味するか、又はハロゲン原子、水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基で置換されていてもよいメチン基を意味し;
    Arはハロゲン原子、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基及び低級アルコキシ基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基又は複素芳香環基を意味し;
    は単結合又は低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子若しくはカルボニル基で置き換えられていても、及び/若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
    は単結合、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基又は低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子若しくはカルボニル基で置き換えられていても、及び/若しくはハロゲン原子若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
    1g及びR1hは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルカノイル基、低級アルコキシカルボニル基若しくは低級アルキルスルホニル基を意味するか、又は一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基若しくは−N(R1i)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくはハロゲン原子若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
    1iは水素原子、低級アルキル基又はハロ低級アルキル基を意味し;
    1jは水素原子又は低級アルキル基を意味し;
    は水素原子又は低級アルキル基を意味し;
    は水素原子、ハロゲン原子、水酸基、低級アルキル基又は−N(R1k)R1mで表される基を意味し;
    1k及びR1mは、それぞれ独立して、水素原子又は低級アルキル基を意味し;
    T及びUは、それぞれ独立して、窒素原子又はメチン基を意味する]で表される化合物(ただし、Rがメチル基であって、かつRが無置換のフェニル基である化合物を除き、また、下記化合物:
    3−(2−アリル−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)−N,N−ジメチル安息香酸アミド;
    2−アリル−6−{[3−(ヒドロキシメチル)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−(3−チエニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン;
    2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン;
    1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−2−(2−プロピニル)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン;
    1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−2−イソプロピル−6−{[4−(1−メチルピペリジン−4−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン;及び
    2−アリル−1−[6−(3−メチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン):
    も除く。)、その塩又はエステル。
  2. 一般式(I−1)
    Figure 2010132689
    [式中、
    は単結合、酸素原子若しくは硫黄原子を意味するか、又は低級アルキル基で置換されていてもよいイミノ基を意味し;
    は窒素原子を意味するか、又は水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基で置換されていてもよい、メチン基若しくは1−ビニル−2−イリデン基を意味し;
    は単結合、カルボニル基又は低級アルキル基で置換されていてもよいメチレン基を意味し;
    は単結合又は低級アルキル基で置換されていてもよいエチレン基を意味し;
    1a及びR1bは、それぞれ独立して、水素原子、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基を意味するか、又は一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基、ビニレン基若しくは−N(R1c)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくは水酸基若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
    1cは水素原子、低級アルケニル基又は−Q−A(R1d)R1eで表される基を意味し;
    は窒素原子を意味するか、又は水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基で置換されていてもよい、メチン基若しくは1−ビニル−2−イリデン基を意味し;
    は単結合又は低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、スルフィニル基若しくはスルホニル基で置き換えられていても、及び/若しくはハロゲン原子、シアノ基、水酸基若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
    1d及びR1eは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基を意味するか、又は一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基、ビニレン基若しくは−N(R1f)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくは水酸基若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
    1fは水素原子、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、低級アルケニル基又は低級アルカノイル基を意味し;
    及びRは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルカノイル基、ヒドロキシ低級アルキルアミノ基、カルバモイル基又はヒドロキシ低級アルキルカルバモイル基を意味し;
    10はハロゲン原子で置換されていてもよい、低級アルキル基、低級アルケニル基又は低級アルキニル基を意味し;
    20はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、−Q−A(R1g)R1hで表される基及び−Q−Arで表される基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基又は複素芳香環基を意味し;
    は窒素原子を意味するか、又はハロゲン原子、水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基で置換されていてもよいメチン基を意味し;
    Arはハロゲン原子、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基及び低級アルコキシ基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基又は複素芳香環基を意味し;
    は単結合又は低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子若しくはカルボニル基で置き換えられていても、及び/若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
    は単結合、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基又は低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子若しくはカルボニル基で置き換えられていても、及び/若しくはハロゲン原子若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
    1g及びR1hは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルカノイル基、低級アルコキシカルボニル基若しくは低級アルキルスルホニル基を意味するか、又は一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基若しくは−N(R1i)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくはハロゲン原子若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
    1iは水素原子、低級アルキル基又はハロ低級アルキル基を意味する]で表される請求項1記載の化合物(ただし、R10がメチル基であって、かつR20が無置換のフェニル基である化合物を除く)、その塩又はエステル。
  3. 一般式(I−2)
    Figure 2010132689
    [式中、
    は単結合、酸素原子若しくは硫黄原子を意味するか、又は低級アルキル基で置換されていてもよいイミノ基を意味し;
    は窒素原子を意味するか、又は水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基で置換されていてもよい、メチン基若しくは1−ビニル−2−イリデン基を意味し;
    は単結合、カルボニル基又は低級アルキル基で置換されていてもよいメチレン基を意味し;
    は単結合又は低級アルキル基で置換されていてもよいエチレン基を意味し;
    1a及びR1bは、それぞれ独立して、水素原子、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基を意味するか、又は一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基、ビニレン基若しくは−N(R1c)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくは水酸基若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
    1cは水素原子、低級アルケニル基又は−Q−A(R1d)R1eで表される基を意味し;
    は窒素原子を意味するか、又は水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基で置換されていてもよい、メチン基若しくは1−ビニル−2−イリデン基を意味し;
    は単結合又は低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、スルフィニル基若しくはスルホニル基で置き換えられていても、及び/若しくはハロゲン原子、シアノ基、水酸基若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
    1d及びR1eは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基を意味するか、又は一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基、ビニレン基若しくは−N(R1f)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくは水酸基若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
    1fは水素原子、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、低級アルケニル基又は低級アルカノイル基を意味し;
    及びRは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルカノイル基、ヒドロキシ低級アルキルアミノ基、カルバモイル基又はヒドロキシ低級アルキルカルバモイル基を意味し;
    11は式(a−1)又は(a−2)
    Figure 2010132689
    で表される基を意味し;
    7a、R7b、R8a及びR8bは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子又はシアノ基を意味し;
    8cは水素原子又は低級アルキル基を意味し;
    20はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、−Q−A(R1g)R1hで表される基及び−Q−Arで表される基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基又は複素芳香環基を意味し;
    は窒素原子を意味するか、又はハロゲン原子、水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基で置換されていてもよいメチン基を意味し;
    Arはハロゲン原子、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基及び低級アルコキシ基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基又は複素芳香環基を意味し;
    は単結合又は低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子若しくはカルボニル基で置き換えられていても、及び/若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
    は単結合、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基又は低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子若しくはカルボニル基で置き換えられていても、及び/若しくはハロゲン原子若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
    1g及びR1hは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルカノイル基、低級アルコキシカルボニル基若しくは低級アルキルスルホニル基を意味するか、又は一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基若しくは−N(R1i)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくはハロゲン原子若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
    1iは水素原子、低級アルキル基又はハロ低級アルキル基を意味する]で表される請求項1記載の化合物、その塩又はエステル。
  4. 一般式(I−3)
    Figure 2010132689
    [式中、
    は単結合、酸素原子若しくは硫黄原子を意味するか、又は低級アルキル基で置換されていてもよいイミノ基を意味し;
    は窒素原子を意味するか、又は水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基で置換されていてもよい、メチン基若しくは1−ビニル−2−イリデン基を意味し;
    は単結合、カルボニル基又は低級アルキル基で置換されていてもよいメチレン基を意味し;
    は単結合又は低級アルキル基で置換されていてもよいエチレン基を意味し;
    1a及びR1bは、それぞれ独立して、水素原子、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基を意味するか、又は一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基、ビニレン基若しくは−N(R1c)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくは水酸基若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
    1cは水素原子、低級アルケニル基又は−Q−A(R1d)R1eで表される基を意味し;
    は窒素原子を意味するか、又は水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基で置換されていてもよい、メチン基若しくは1−ビニル−2−イリデン基を意味し;
    は単結合又は低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、スルフィニル基若しくはスルホニル基で置き換えられていても、及び/若しくはハロゲン原子、シアノ基、水酸基若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
    1d及びR1eは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基を意味するか、又は一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基、ビニレン基若しくは−N(R1f)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくは水酸基若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
    1f水素原子、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、低級アルケニル基又は低級アルカノイル基を意味し;
    及びRは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルカノイル基、ヒドロキシ低級アルキルアミノ基、カルバモイル基又はヒドロキシ低級アルキルカルバモイル基を意味し;
    12は式(a−1)
    Figure 2010132689
    で表される基を意味し;
    7a及びR7bは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子又はシアノ基を意味し;
    21は低級アルキル基を意味する]で表される請求項1記載の化合物、その塩又はエステル。
  5. 10がハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキル基である請求項2記載の化合物、その塩又はエステル。
  6. 10がハロゲン原子で置換されていてもよい、低級アルケニル基又は低級アルキニル基である請求項2記載の化合物、その塩又はエステル。
  7. 10がハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルケニル基である請求項2記載の化合物、その塩又はエステル。
  8. 10がエチル基又はイソプロピル基である請求項5記載の化合物、その塩又はエステル。
  9. 10がアリル基、2−メチル−2−プロペニル基又は3−メチル−2−ブテニル基である請求項7記載の化合物、その塩又はエステル。
  10. 20がハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、−Q−A(R1g)R1hで表される基及び−Q−Arで表される基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、フェニル基、チエニル基、ピラゾリル基又はピリジル基である請求項2記載の化合物、その塩又はエステル。
  11. 20が−Q−A(R1g)R1hで表される基を有する、フェニル基又はピリジル基である請求項2記載の化合物、その塩又はエステル。
  12. −Q−A−Q−A(R1a)R1bで表される基において、
    (i)A、Q及びQが単結合であり、Aが窒素原子であり、かつR1a及びR1bが一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2のメチレン基が、それぞれ独立して、酸素原子、スルホニル基、カルボニル基若しくは−N(R1c)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくは水酸基で置換されていてもよい基であるか、
    (ii)A、Q及びQが単結合であり、Aが水酸基で置換されていてもよい、メチン基若しくは1−ビニル−2−イリデン基であり、かつR1a及びR1bが一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1のメチレン基が−N(R1c)−で表される基で置き換えられた基であるか、
    (iii)Aが酸素原子であり、Aがメチン基であり、Q及びQが単結合であり、かつR1a及びR1bが一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1のメチレン基が−N(R1c)−で表される基で置き換えられた基であるか、
    (iv)Aが酸素原子であり、Aが窒素原子であり、Qが単結合であり、Qがエチレン基であり、かつR1a及びR1bが、それぞれ独立して、低級アルキル基であるか、又は
    (v)A及びQが単結合であり、Aが窒素原子であり、Qがメチレン基であり、かつR1a及びR1bが、それぞれ独立して、低級アルキル基である請求項2記載の化合物、その塩又はエステル。
  13. 10がハロゲン原子で置換されていてもよい、低級アルケニル基又は低級アルキニル基であり、R20が−Q−A(R1g)R1hで表される基を有する、フェニル基又はピリジル基であり、かつ、−Q−A−Q−A(R1a)R1bで表される基が式(aa1’)
    Figure 2010132689
    から選択される基である請求項2記載の化合物、その塩又はエステル。
  14. 1cが水素原子又は−Q−A(R1d)R1eで表される基であって、ここで−Q−A(R1d)R1eで表される基において、
    (i)Aが水酸基若しくは低級アルキル基で置換されていてもよいメチン基であり、Qが単結合であり、かつR1d及びR1eが、それぞれ独立して、水素原子若しくは低級アルキル基であるか、
    (ii)Aがメチン基であり、Qが単結合若しくは低級アルキレン基であり、かつR1d及びR1eが一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1のメチレン基が−N(R1f)−で表される基で置き換えられていてもよい基であるか、
    (iii)Aが水酸基若しくは低級アルキル基で置換されていてもよいメチン基であり、Qが低級アルキレン基であり、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2のメチレン基が、それぞれ独立して、酸素原子、カルボニル基若しくはスルホニル基で置き換えられていてもよく、及び/又は水酸基で置換されていてもよい基であり、かつR1d及びR1eが、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基若しくは低級アルキル基であるか、又は
    (iv)Aが窒素原子であり、Qが低級アルキレン基であり、ここで該低級アルキレン基を構成する1のメチレン基がカルボニル基で置き換えられた基であり、かつR1d及びR1eが、それぞれ独立して、水素原子若しくは低級アルキル基である請求項12又は13記載の化合物、その塩又はエステル。
  15. 以下の化合物である請求項1記載の化合物又はその塩。
    2−アリル−1−[3−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン、
    2−アリル−1−[3−(ジメチルアミノメチル)フェニル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン、
    3−(2−エチル−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)−N,N−ジメチル安息香酸アミド、
    2−アリル−6−{[3−ヒドロキシメチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−ピリジン−2−イル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピミジン−3−オン、
    2−アリル−1−(6−アミノピリジン−2−イル)−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン、
    2−アリル−6−{[4−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン、
    6−{[4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン、
    2−アリル−6−({4−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]フェニル}アミノ)−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン、
    2−アリル−1−[6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(1−メチルピペリジン−4−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン、
    2−アリル−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−[6−(2−オキソピロリジン−1−イル)ピリジン−2−イル]−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン、
    N−{[6−(2−アリル−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−3−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)ピリジン−2−イル]メチル}−N−メチルメタンスルホンアミド、
    2−ベンジル−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1−フェニル−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン、
    2−(2−クロロフェニル)−1−[6−(1−ヒドロキシシクロブチル)ピリジン−2−イル]−6−{[3−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン、
    1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−2−イソプロピル−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン、又は
    1−[6−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)ピリジン−2−イル]−2−イソプロピル−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン。
  16. 治療的に有効量の請求項1記載の化合物、その塩又はエステル及び薬学的に許容されうる担体又は希釈剤を含むことを特徴とする医薬組成物。
  17. 請求項16記載の医薬組成物を含むことを特徴とする抗がん剤。
  18. がん治療において同時に、別々に、又は順次に投与するための組み合わせ製剤であって、以下の(a)及び(b)の2つの別個の製剤を含むことを特徴とする組み合わせ製剤。
    (a)薬学的に許容し得る担体又は希釈剤と一緒に、一般式(I)
    Figure 2010132689
    [式中、
    Arはハロゲン原子、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルカノイル基、ヒドロキシ低級アルキルアミノ基、カルバモイル基、ヒドロキシ低級アルキルカルバモイル基、低級アルキル基で置換されていてもよい複素芳香環基及び−Q−A−Q−A(R1a)R1bで表される基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基又は複素芳香環基を意味し;
    は単結合、酸素原子若しくは硫黄原子を意味するか、又は低級アルキル基で置換されていてもよいイミノ基を意味し;
    は窒素原子を意味するか、又は水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基で置換されていてもよい、メチン基若しくは1−ビニル−2−イリデン基を意味し;
    は単結合、カルボニル基又は低級アルキル基で置換されていてもよいメチレン基を意味し;
    は単結合又は低級アルキル基で置換されていてもよいエチレン基を意味し;
    1a及びR1bは、それぞれ独立して、水素原子、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基を意味するか、又は一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基、ビニレン基若しくは−N(R1c)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくは水酸基若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
    1cは水素原子、低級アルケニル基又は−Q−A(R1d)R1eで表される基を意味し;
    は窒素原子を意味するか、又は水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基で置換されていてもよい、メチン基若しくは1−ビニル−2−イリデン基を意味し;
    は単結合又は低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、スルフィニル基若しくはスルホニル基で置き換えられていても、及び/若しくはハロゲン原子、シアノ基、水酸基若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
    1d及びR1eは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基を意味するか、又は一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基、ビニレン基若しくは−N(R1f)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくは水酸基若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
    1fは水素原子、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、低級アルケニル基又は低級アルカノイル基を意味し;
    はハロゲン原子で置換されていてもよい、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基若しくはシクロ低級アルキル基を意味するか、又はハロゲン原子、シアノ基、アミノ基及び低級アルキル基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基、アラルキル基若しくは複素芳香環基を意味し;
    は水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基若しくは低級アルキニル基を意味するか、又はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、−Q−A(R1g)R1hで表される基及び−Q−Arで表される基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基、アラルキル基若しくは複素芳香環基を意味し、ここで該低級アルキル基、低級アルケニル基又は低級アルキニル基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基若しくは−N(R1j)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくはハロゲン原子で置換されていてもよく;
    は窒素原子を意味するか、又はハロゲン原子、水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基で置換されていてもよいメチン基を意味し;
    Arはハロゲン原子、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基及び低級アルコキシ基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基又は複素芳香環基を意味し;
    は単結合又は低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子若しくはカルボニル基で置き換えられていても、及び/若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
    は単結合、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基又は低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子若しくはカルボニル基で置き換えられていても、及び/若しくはハロゲン原子若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
    1g及びR1hは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルカノイル基、低級アルコキシカルボニル基若しくは低級アルキルスルホニル基を意味するか、又は一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基若しくは−N(R1i)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくはハロゲン原子若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
    1iは水素原子、低級アルキル基又はハロ低級アルキル基を意味し;
    1jは水素原子又は低級アルキル基を意味し;
    は水素原子又は低級アルキル基を意味し;
    は水素原子、ハロゲン原子、水酸基、低級アルキル基又は−N(R1k)R1mで表される基を意味し;
    1k及びR1mは、それぞれ独立して、水素原子又は低級アルキル基を意味し;
    T及びUは、それぞれ独立して、窒素原子又はメチン基を意味する]で表される化合物(ただし、Rがメチル基であって、かつRが無置換のフェニル基である化合物を除く)又はその薬学的に許容し得る塩若しくはエステルを含む製剤、並びに
    (b)薬学的に許容し得る担体又は希釈剤と一緒に、抗がん性アルキル化剤、抗がん性代謝拮抗剤、抗がん性抗生物質、植物由来抗がん剤、抗がん性白金配位化合物、抗がん性カンプトテシン誘導体、抗がん性チロシンキナーゼ阻害剤、モノクローナル抗体、インターフェロン、生物学的応答調節剤、及びその他抗がん剤からなる群から選択される抗がん剤又はその薬学的に許容し得る塩若しくはエステルを含む製剤;
    ここで、抗がん性アルキル化剤は、ナイトロジェン マスタード N−オキシド、シクロホスファミド、イホスファサミド、メルファラン、ブスルファン、ミトブロニトール、カルボコン、チオテパ、ラニムスチン、ニムスチン、テモゾロミド又はカルムスチンであり、
    抗がん性代謝拮抗剤は、メトトレキサート、6−メルカプトプリンリボシド、メルカプトプリン、5−フルオロウラシル、テガフール、ドキシフルリジン、カルモフール、シタラビン、シタラビンオクホスファート、エノシタビン、S−1、ゲムシタビン、フルダラビン又はペメトレクスド ジソディウムであり、
    抗がん性抗生物質は、アクチノマイシンD、ドキソルビシン、ダウノルビシン、ネオカルチノスタチン、ブレオマイシン、ペプロマイシン、マイトマイシンC、アクラルビシン、ピラルビシン、エピルビシン、ジノスタチンスチマラマー、イダルビシン、シロリムス、又はバルルビシンであり、
    植物由来抗がん剤は、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデシン、エトポシド、ソブゾキサン、ドセタキセル、パクリタキセル、又はビノレルビンであり、
    抗がん性白金配位化合物は、シスプラチン、カルボプラチン、ネダプラチン、又はオキザリプラチンであり、
    抗がん性カンプトテシン誘導体は、イリノテカン、トポテカン、又はカンプトテシンンであり、
    抗がん性チロシンキナーゼ阻害剤は、ゲフィチニブ、イマチニブ、又はエルロチニブであり、
    モノクローナル抗体は、セツキシマブ、ベバシズマブ、リツキシマブ、アレムツズマブ又はトラスツズマブであり、
    インターフェロンは、インターフェロンα、インターフェロンα−2a、インターフェロンα−2b、インターフェロンβ、インターフェロンγ−1a、又はインターフェロンγ−n1であり、
    生物学的応答調節剤は、クレスチン、レンチナン、シゾフィラン、ピシバニール、又はウベニメクスであり、そして、
    その他抗がん剤は、ミトキサントロン、L−アスパラギナーゼ、プロカルバジン、ダカルバジン、ヒドロキシカルバミド、ペントスタチン、トレチノイン、アレファセプト、ダルベポエチン アルファ、アナストロゾール、エキセムスタン、ビカルタミド、リュープロレリン、フルタミド、フルベストラント、ペガプタニブ オクタソディウム、デニリューキン ジフティトクス、アルデスリューキン、チロトロピン アルファ、アルセニック トリオキシド、ボルテゾミブ、カペシタビン、又はゴセレリンである。
  19. 薬学的に許容される担体又は希釈剤と一緒に、一般式(I)
    Figure 2010132689
    [式中、
    Arはハロゲン原子、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルカノイル基、ヒドロキシ低級アルキルアミノ基、カルバモイル基、ヒドロキシ低級アルキルカルバモイル基、低級アルキル基で置換されていてもよい複素芳香環基及び−Q−A−Q−A(R1a)R1bで表される基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基又は複素芳香環基を意味し;
    は単結合、酸素原子若しくは硫黄原子を意味するか、又は低級アルキル基で置換されていてもよいイミノ基を意味し;
    は窒素原子を意味するか、又は水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基で置換されていてもよい、メチン基若しくは1−ビニル−2−イリデン基を意味し;
    は単結合、カルボニル基又は低級アルキル基で置換されていてもよいメチレン基を意味し;
    は単結合又は低級アルキル基で置換されていてもよいエチレン基を意味し;
    1a及びR1bは、それぞれ独立して、水素原子、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基を意味するか、又は一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基、ビニレン基若しくは−N(R1c)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくは水酸基若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
    1cは水素原子、低級アルケニル基又は−Q−A(R1d)R1eで表される基を意味し;
    は窒素原子を意味するか、又は水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基で置換されていてもよい、メチン基若しくは1−ビニル−2−イリデン基を意味し;
    は単結合又は低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、スルフィニル基若しくはスルホニル基で置き換えられていても、及び/若しくはハロゲン原子、シアノ基、水酸基若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
    1d及びR1eは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基を意味するか、又は一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基、ビニレン基若しくは−N(R1f)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくは水酸基若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
    1fは水素原子、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、低級アルケニル基又は低級アルカノイル基を意味し;
    はハロゲン原子で置換されていてもよい、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基若しくはシクロ低級アルキル基を意味するか、又はハロゲン原子、シアノ基、アミノ基及び低級アルキル基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基、アラルキル基若しくは複素芳香環基を意味し;
    は水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基若しくは低級アルキニル基を意味するか、又はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、−Q−A(R1g)R1hで表される基及び−Q−Arで表される基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基、アラルキル基若しくは複素芳香環基を意味し、ここで該低級アルキル基、低級アルケニル基又は低級アルキニル基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基若しくは−N(R1j)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくはハロゲン原子で置換されていてもよく;
    は窒素原子を意味するか、又はハロゲン原子、水酸基、低級アルキル基若しくはヒドロキシ低級アルキル基で置換されていてもよいメチン基を意味し;
    Arはハロゲン原子、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基及び低級アルコキシ基からなる群より選択される置換基を有していてもよい、アリール基又は複素芳香環基を意味し;
    は単結合又は低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子若しくはカルボニル基で置き換えられていても、及び/若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
    は単結合、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基又は低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子若しくはカルボニル基で置き換えられていても、及び/若しくはハロゲン原子若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
    1g及びR1hは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルカノイル基、低級アルコキシカルボニル基若しくは低級アルキルスルホニル基を意味するか、又は一緒になって低級アルキレン基を意味し、ここで該低級アルキレン基を構成する1若しくは2以上のメチレン基は、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基若しくは−N(R1i)−で表される基で置き換えられていても、及び/若しくはハロゲン原子若しくは低級アルキル基で置換されていてもよく;
    1iは水素原子、低級アルキル基又はハロ低級アルキル基を意味し;
    1jは水素原子又は低級アルキル基を意味し;
    は水素原子又は低級アルキル基を意味し;
    は水素原子、ハロゲン原子、水酸基、低級アルキル基又は−N(R1k)R1mで表される基を意味し;
    1k及びR1mは、それぞれ独立して、水素原子又は低級アルキル基を意味し;
    T及びUは、それぞれ独立して、窒素原子又はメチン基を意味する]で表される化合物(ただし、Rがメチル基であって、かつRが無置換のフェニル基である化合物を除く)又はその薬学的に許容し得る塩又はエステル、並びに抗がん性アルキル化剤、抗がん性代謝拮抗剤、抗がん性抗生物質、植物由来抗がん剤、抗がん性白金配位化合物、抗がん性カンプトテシン誘導体、抗がん性チロシンキナーゼ阻害剤、モノクローナル抗体、生物学的応答調節剤、及びその他抗がん剤(ここで、各抗がん剤の定義は、請求項24の記載と同じである)からなる群から選択される抗がん剤又はその薬学的に許容し得る塩を含むことを特徴とする医薬組成物。
  20. 請求項16記載の医薬組成物を含むことを特徴とする放射線増感剤。
  21. 請求項16記載の医薬組成物を含むことを特徴とする、抗がん性アルキル化剤、抗がん性代謝拮抗剤、抗がん性抗生物質、植物由来抗がん剤、抗がん性白金配位化合物、抗がん性カンプトテシン誘導体、抗がん性チロシンキナーゼ阻害剤、モノクローナル抗体、生物学的応答調節剤、及びその他抗がん剤(ここで、各抗がん剤の定義は、請求項18の記載と同じである)からなる群から選択される抗がん剤又はその薬学的に許容し得る塩の増感剤。
  22. 抗がん剤を製造するための請求項1記載の化合物、その塩又はエステルの使用。
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