JP2010124935A - 生体情報検出装置、生体情報検出方法、生体情報検出プログラム - Google Patents

生体情報検出装置、生体情報検出方法、生体情報検出プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】指紋検出手段と脈拍検出手段とを別々に設けることなく指紋と脈拍の両方を検出することが可能な生体情報検出装置、生体情報検出方法、生体情報検出プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】複数の受光素子により画像を検出する生体情報検出装置において、複数の受光素子から出力される画素データを所定周波数でサンプリングするサンプリング手段と、サンプリング手段によりサンプリングされた画素データを用いて人体の脈拍を検出する脈拍検出手段と、有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、発光素子と受光素子とを有する生体情報検出装置、生体情報検出方法、生体情報検出プログラムに関する。
従来の携帯端末には、指紋を検出して個人認証を行うための指紋センサが搭載されているものがある。従来の携帯端末に搭載される指紋センサとして、例えばライン状に受光素子を配置したラインセンサを用いた指紋センサが知られている。ラインセンサを用いた指紋センサでは、ラインセンサ上を指がスイープする際にLED(Light Emitting Diode)等により指に光を照射し、反射光をラインセンサで受光して指紋のライン画像を取得する。指紋センサは、取得したライン画像を合成して指紋画像を読み取る。
ところで近年では、様々な個人情報が携帯端末により一元管理される傾向にある。また、個人情報には、個人の健康状態を示す健康状態情報等が含まれることが望まれつつある。このような背景から、近年では、脈拍を測定する生体情報検出装置を搭載し、測定した脈拍を健康状態情報として管理する携帯端末等が考案されている。
特許文献1には、指紋データを検出する指紋検出センサと脈拍データを検出する脈拍検出部とを有する個人認証装置が記載されている。
特開2005−6824号公報
しかしながら、特許文献1記載の発明では、指紋データと脈拍データとを検出するために、指紋データ検出する指紋センサと脈拍データを検出する脈拍検出部とを別々に設けなければならい。
本発明は、上記事情を鑑みてこれを解決すべくなされたものであり、指紋検出手段と脈拍検出手段とを別々に設けることなく指紋と脈拍の両方を検出することが可能な生体情報検出装置、生体情報検出方法、生体情報検出プログラムを提供することを目的とするものである。
本発明は、上記目的を達成するために、以下の如き構成を採用した。
本発明の生体情報検出装置は、発光素子(110)と、
前記発光素子(110)から照射された光(111)が人体の指先(150)の内部で散乱して前記指先の表面からでた指内散乱光(113)を受光して画像を検出する複数の受光素子(122)と、
前記複数の受光素子(122)から出力される画素データを所定周期毎にサンプリングするサンプリング手段(212)と、
前記画素データを用いて前記人体の脈拍を検出する脈拍検出手段(222)と、を有する構成とした。
また本発明において、前記サンプリング手段(212)は、前記画素データのオーバーサンプリングを行い、
前記脈拍検出手段(222)は、
前記オーバーサンプリングされた画素データが、前記脈拍の二倍以上の所定周期となるように前記画素データを加算する加算手段(224)を有する構成としても良い。
また本発明において、前記脈拍検出手段(222)は、
前記画素データを加算した結果の信号の高域成分を除去するフィルタ手段(225)を有する構成としても良い。
また本発明において、前記脈拍検出手段(222)は、
前記フィルタ手段(225)から出力された波形に対して微分処理を施す微分演算手段(226)を有する構成としても良い。
また本発明において、前記複数の受光素子(122)により検出される画像は、ライン画像である構成としても良い。
本発明は、発光素子(110)と、
前記発光素子(110)から照射された光(111)が人体の指先(150)の内部で散乱して前記指先(150)の表面からでた指内散乱光(113)を受光して画像を検出する複数の受光素子(122)と、を有する生体情報検出装置(100)による生体情報検出方法であって、
前記複数の受光素子(122)から出力される画素データを所定周期毎にサンプリングするサンプリング手順(ステップS604)と、
前記画素データを用いて前記人体の脈拍を検出する脈拍検出手順(ステップS610)と、を有する方法とした。
尚、上記参照符号は、あくまでも参考であり、これによって、本願発明が図示の態様に限定されるものではない。
本発明によれば、指紋検出手段と脈拍検出手段とを別々に設けることなく指紋と脈拍の両方を検出することができる。
本発明では、指紋データの読み取りに用いられる画素データを用いて脈拍データを検出する。
(第一の実施形態)
以下に図面を参照して本発明の第一の実施形態について説明する。図1は、本実施形態の生体情報検出装置の概要を説明する図である。
本実施形態の生体情報検出装置100は、指内散乱光を利用する方式である。本実施形態の生体情報検出装置100は、生体情報の一つである指紋の他に脈拍を検出することができる。
生体情報検出装置100は、発光素子であるLED110、受光素子であるラインセンサ120、ラインセンサ120による受光をガイドするイメージガイド130が筐体132内に収納されている。LED110により発光した光111は、人体の指先150に照射される。光111は、人体の体内で反射され、反射光112として再び指先150の外へ戻ってくる。反射光112は、イメージガイド130を介してラインセンサ120に受光される。
本実施形態のLED110は、赤外線を発光する赤外LEDであることが好ましい。本実施形態では、血液内のヘモグロビンが赤外線を吸収する性質を利用して、人体の脈拍を検出する。
例えば指先150に血液が多く流れている場合、赤外線がヘモグロビンに吸収されるため、反射光112は弱くなる。また指先150に血液の量が少なければ、ヘモグロビンも少なく吸収される光量が少ないため反射光112は強くなる。ラインセンサ120は、例えばフォトダイオード等の受光素子がライン状に配列されており、光エネルギーを電気に変換する。よってラインセンサ120は、反射光112の強度に対応した電圧を出力する。
本実施形態の生体情報検出装置100では、例えば指先150等に一定時間赤外線を照射し、反射光112をラインセンサ120で受光した際のラインセンサ120の出力の変動により脈拍を検出する。具体的には本実施形態の生体情報検出装置100では、ラインセンサ120から出力される電圧の変動を脈拍の波形(以下、脈拍波形)として検出する本実施形態では、脈拍波形を用いて脈拍を検出することができる。
尚本実施形態の生体情報検出装置100において指先150の指紋を検出する場合には、指先150をスライドさせてラインセンサ120により指紋のライン画像を取得し、取得したライン画像を合成して指紋を検出する。
以下に、本実施形態の生体情報検出装置100の構造についてさらに説明する。
図2は、第一の実施形態の生体情報検出装置100の斜視図である。図2(A)は生体情報検出装置100の全体斜視図であり、図2(B)は生体情報検出装置100のラインセンサ120とイメージガイド130とを説明するための図である。
本実施形態の生体情報検出装置100は、指内散乱光を利用する方式である。本実施形態の生体情報検出装置100では、上述した脈拍波形以外にも、指先150の指紋を読み取ることができる。本実施形態の生体情報検出装置100により指先150の指紋を読み取らせる場合には、指先150をスライドさせて指紋を採取する。
本実施形態の生体情報検出装置100は、インターポーザ135を有する。インターポーザ135上には、LED110が搭載されたLEDチップ140a〜140c、ラインセンサ120、コンデンサチップ155、抵抗素子、トランジスタ等が実装されている。ラインセンサ120上には、イメージガイド130が実装されており、LEDチップ140a〜140cに照明ガイド160が実装されている。LEDチップ140a〜140c、ラインセンサ120、コンデンサチップ155、抵抗素子、トランジスタ、イメージガイド130、照明ガイド160は、合成樹脂モールド部170によって覆われて且つ囲まれて一体化されている。本実施形態の生体情報検出装置100の寸法は、例えば長さL1が約17mm、幅W1が約5mm、高さH1が約3mmである。
本実施形態のラインセンサ120は、図2(B)に示すように、細長い例えばシリコン材料からなる基板121上に、複数の受光素子122が基板121の長手方向に沿って一列に配列された構成である。本実施形態の受光素子122は、例えば約40μm角のサイズであり、例えば43μmのピッチで並んでおり、例えば600dot/inchであっても良い。また本実施形態のラインセンサ120は、発光素子122が126個並べられた構成であっても良い。
本実施形態のイメージガイド130は、図2(B)に示すように、無数の光ファイバ片131が密集して整列している光ファイバ片131の束である。イメージガイド130は、全体としては、X1−X2方向に長い直方体形状を有しており、長さL2が約15mm、幅W2が約1mm、高さH2が約2mmの寸法を有する。本実施形態では、光ファイバ片131は、Z軸に対してX2方向に角度θ1傾斜しており、X1−X2方向及びY1−Y2方向に密に並んでいる。光ファイバ片131はZ軸に対してX1方向に傾斜していてもよい。
以下に、図3、図4を参照して本実施形態の生体情報検出装置100により指紋を検出する場合について説明する。
図3は、第一の実施形態の生体情報検出装置100による指紋の検出を説明するための図である。
本実施形態の生体情報検出装置100において指紋を採取する場合には、指先150を生体情報検出装置100の上面100aに押し当てて、Y2方向にスライドさせる。生体情報検出装置100は、指先150に光111が照射されるようにLEDチップ140a〜140cを発光させる。光111は、照明ガイド160を透過し、生体情報検出装置100の上面100aより出て指先150内に入り、指先150内の組織によって散乱される。指先150は、指先150内で散乱された指内散乱光113となる。
図4を参照して指先150が生体情報検出装置100の上面100aに接触した状態をさらに説明する。図4は、指先150が生体情報検出装置100の上面100aに接触した状態を説明するための図である。
図4に示すように、本実施形態では、指先150を生体情報検出装置100の上面100aに接触させたとき、指紋を形成する表面の凹凸のうち、凸の部分151aはイメージガイド130の上面に密着し、凹の部分151bはイメージガイド130の上面に密着しない。よって部分151bでは、指先150とイメージガイド130の上面との間に空気層152が形成される。指内散乱光113のうち、凹の部分151bから出た光113bは、イメージガイド130内で全反射されずに吸収されてラインセンサ120の受光素子122には届かない。また指内散乱光113のうち、凸の部分151aから出た光113aは、イメージガイド130内で全反射されてラインセンサ120の受光素子122に届く。
よってイメージガイド130の出射面側から見た場合に、指先150の表面のうち凸の部分151aだけが明るく見え、凹の部分151bは暗く見えるようになる。本実施形態では、指先150をスライドさせたときにラインセンサ120からの電気信号を処理することによって指の指紋を検出する構成である。ラインセンサ120から取得する電気信号とは、複数の受光素子122から出力される複数の画素データにより形成されるライン画像である。本実施形態の生体情報検出装置100は、画素データにより形成されるライン画像を合成する画像処理を行い、指先150の指紋を検出する。
さらに本実施形態の生体情報検出装置100では、上述のラインセンサ120から取得された画素データを用いて脈拍波形を検出することにより、指紋検出手段と脈拍検出手段とを別々に設けずに指紋と脈拍との両方を検出することができる。
以下に本実施形態の生体情報検出装置100における脈拍の検出について説明する。図5は、第一の実施形態の生体情報検出装置100の機能構成を説明する図である。本実施形態の生体情報検出装置100は、演算処理装置と記憶装置とを有しており、記憶装置に記憶されたプログラムを演算処理装置が読み出して実行することで以下に説明する各部の機能を実現する。尚図5は、脈拍を検出する際に必要とされる機能のみを示した図である。本実施形態の生体情報検出装置100は、図5に図示しない指紋の検出に必要な機能も有する。
本実施形態の生体情報検出装置100は、センサ制御部210と、演算部220とを有する。
センサ制御部210は、LEDチップ140a〜140cの点灯、消灯の制御と、ラインセンサ120による受光とを制御する。演算部220は、センサ制御部210から出力された画素データに基づき脈拍波形を検出する演算を行う。
センサ制御部210は、LED制御部211と、サンプリング部212と、A/D(Analog/Digital)変換部213と、デジタルデータ出力部214と、設定部215とを有する。
LED制御部211は、LEDチップ140a〜140cの点灯と消灯のタイミングを制御する。例えばセンサ制御部210は、生体情報検出装置100が搭載される携帯端末等から脈拍の検出指示を受けるとLEDチップ140a〜140cを点灯して発光させる。またLED制御部211は、後述する設定部215により予め設定された時間が経過するとLEDチップ140a〜140cを消灯する。予め設定された時間とは、例えば脈拍を検出するのに必要とされる時間である。
サンプリング部212は、予め設定された所定のサンプリング周波数でラインセンサ120から画素データをサンプリングする。本実施形態では、予め設定された所定のサンプリング周波数は、6Hzとした。例えば脈拍の最大値を180拍/分とした場合、脈拍波形の周波数は3Hzとなる。よって本実施形態では、サンプリング定理に基づきサンプリング周波数例えば6Hzとして画素データ(電圧値)をサンプリングする。サンプリング周波数を、検出したい脈拍波形の最大周波数の2倍の周波数とすれば、サンプリングされた信号を低域通過(ローパス)フィルタで高域成分を除去することによって原信号である脈拍波形を復元することができる。
尚本実施形態では、6Hzのサンプリング周期で1サンプル取得することができれば脈拍波形を検出することができるが、サンプリング部212によりオーバーサンプリングを行い、より細かい周期で画素データを取得しても良い。細かい周期で取得された画素データは、6Hzのサンプリング周期で1サンプルとなるように処理を施されても良い。
本実施形態では、サンプリング部212は、ラインセンサ120の各発光素子122から出力される画素データにより形成されるライン画像を1フレームとし、200μsec毎に1フレームをサンプリングする。例えば本実施形態のラインセンサ120が126個の発光素子122を並べた構成であった場合、1フレームは126の画素データにより形成される。本実施形態では、1フレームを形成する画素データを後述する演算部220により加算した値を用いて脈拍波形を検出する。画素データの加算の詳細は後述する。
尚本実施形態の生体情報検出装置100では、サンプリング部212により200μsec毎にサンプリングされるフレームを合成する画像処理を行うと、指紋を検出することができる。本実施形態では、指紋の検出に用いるデータと同様のデータを用いて脈拍を検出することにより、指紋検出手段と脈拍検出手段とを別々に設けることなく指紋と脈拍との両方を検出することができる。
A/D変換部213は、サンプリング部212によりサンプリングされた画素データをデジタル値へ変換する。本実施形態のA/D変換部213は、例えばサンプリング部212によりサンプリングされた1フレームに含まれる126の画素データをデジタルデータに変換する。
デジタルデータ出力部213は、A/D変換部213によりデジタルデータに変換された画素データを演算部220に出力する。
設定部215は、生体情報検出装置100における各種設定を行う。本実施形態の設定部215は、例えばLED制御部211によりLEDを発光させる時間を設定しても良い。また本実施形態の設定部215は、サンプリング部215におけるサンプリング周波数を設定しても良い。
演算部220は、デジタルデータ取得部221、脈拍波形検出部222、脈拍波形出力部223を有する。
デジタルデータ取得部221は、センサ制御部210から出力されるデジタルデータを取得する。
脈拍波形検出部222は、デジタルデータ取得部221が取得したデジタルデータを用いて脈拍波形を検出するための演算を行う。脈拍波形検出部222は、データ加算部224、ローパスフィルタ部225を有する。
データ加算部224は、デジタルデータ取得部221が取得したデジタルデータを6Hzのサンプリング周期で1サンプルとなるように加算する。本実施形態では200μsec毎に1フレームがサンプリングされる。このためデータ加算部224では、833フレームで1サンプルとなるように画素データの加算を行う。例えば1フレームに126の画素データが含まれる場合、データ加算部224は、833フレームに含まれるデジタルデータに変換された画素データを全て加算する。データ加算部224により加算された結果の値は電圧値である。
本実施形態では、6Hzのサンプリング周期となるように加算された電圧値の変動(以下、サンプリング信号)を血液内のヘモグロビンが赤外線を吸収する量の変動、すなわち脈拍波形として検出する。
ローパスフィルタ部225は、ローパスフィルタであり、検出された脈拍波形の高域成分を除去する。
脈拍波形出力部223は、脈拍波形検出部222により検出されたサンプリング信号を生体情報検出装置100が実装される本体装置等に出力する。
以下に、図6を参照して生体情報検出装置100の動作を示す。図6は、第一の実施形態の生体情報検出装置100による脈拍の検出を説明するフローチャートである。
本実施形態の生体情報検出装置100は、脈拍波形の検出指示を受けると(ステップS601)、指先150がラインセンサ120上に置かれたか否かを検出する(ステップS602)。以下に指先150が置かれたか否かを判定する方法を説明する。
本実施形態の生体情報検出装置100は、LED制御部211によりLEDチップ140a〜140cを点灯させてラインセンサ120から1フレームを取得する。またLED制御部211はLEDチップ140a〜140cを消灯してラインセンサ120から1フレームを取得する。そして生体情報検出装置100は、LED点灯時に取得した1フレームに含まれる画素データの最大値と、LED消灯時に取得した1フレームに含まれる画素データの最大値とを比較し、規定値以上の差がある場合にラインセンサ120上に指が置かれたものと判断する。
ラインセンサ120上に指先150が置かれると、設定部215は、LED制御部211に対してLEDチップ140a〜140cの点灯時間を設定する(ステップS603)。LEDチップ140a〜140cが点灯すると、サンプリング部212は、所定のサンプリング周期でラインセンサ120からフレームを取得する(ステップS604)。本実施形態では、200μsec毎に1フレームを取得する。
フレームを取得すると、A/D変換部213は、取得したフレームに含まれる画素データをデジタルデータへ変換する(ステップS605)。A/D変換部213は、例えば1フレームが126の画素データで形成される場合には126の画素データ全てをデジタルデータへ変換する。
図7は、サンプリング部212により200μsec毎にサンプリングされた1フレームがデジタルデータに変換された例を示す図である。図7(A)は、サンプリング部212によりサンプリングされた1フレームのデータであり、図7(B)は、A/D変換部213によりデジタルデータに変換された1フレームのデータを示す。
サンプリング部212によりアナログ値としてサンプリングされたデータは、図7(B)に示すように、デジタルデータに変換されて画素番号毎の電圧値として出力される。画素番号とは、ラインセンサ120を構成する126個の受光素子122と対応した番号であり、画素番号毎に電圧値とは各受光素子122から出力される電圧値である。
図6に戻って、デジタルデータ出力部214は、画素番号毎の電圧値を演算部220へ出力する(ステップS606)。
演算部220は、デジタルデータ取得部221によりデジタルデータを取得する(ステップS607)。演算部220は、データ加算部224により、デジタルデータ取得部221が6Hzのサンプリング周期となるように、デジタルデータを加算する(ステップS608)。
本実施形態では、サンプリング周期が6Hzとなるように、833フレームを1サンプルとする。よって本実施形態のデータ加算部224は、デジタルデータ取得部221により取得される画素番号毎の電圧値を833フレーム分加算した値を1サンプルとする。
例えば1フレームの画素番号毎の電圧値を加算する場合、126の各受光素子122から出力される電圧値を取得し、取得した126の電圧値を加算すれば良い。本実施形態のデータ加算部224は、1フレーム毎に電圧値を加算しておき、833フレーム分の電圧値を算出した後に、833の電圧値の合計を求めて1サンプルとしても良い。また本実施形態のデータ加算部224は、デジタルデータ取得部221により取得される電圧値を順次加算し、126×833個の電圧値を加算したときに、その値を1サンプルとしても良い。本実施形態のデータ加算部224は、サンプリング部212が833フレームサンプリングする毎に積分した値を1サンプルとすれば良い。
センサ制御部210と演算部220は、測定が終了するまでステップS604からステップS608までの処理を繰り返す(ステップS609)。尚本実施形態では、脈拍波形の検出に十分な時間が測定時間として予め設定されていることが好ましい。例えば測定時間が10秒間と設定されていた場合には、ステップS604からステップS608までの処理を10秒間繰り返す。よってデータ加算部224は、60サンプルの値を得ることになる。この60サンプルの値がサンプリング信号となる。
測定が終了すると、脈拍波形検出部222は、ローパスフィルタ部225によりサンプリング信号の高域成分を除去することによって脈拍波形を検出する(ステップS610)。脈拍波形を検出すると、脈拍波形出力部223は検出した脈拍波形を生体情報検出装置100が搭載されている装置本体等に出力する(ステップS611)。
尚図6では、予め設定された測定時間が経過した後に脈拍波形を出力する例として説明したが、これに限定されない。例えば本実施形態では、測定を行いながら脈拍波形を出力し、装置本体等で脈拍値が検出されたとき、測定を終了しても良い。
図8は、第一の実施形態の生体情報検出装置100により検出された脈拍波形の一例を示す図である。
本実施形態では、指先150の乾燥状態の変化の影響により受光素子122が受光する光の量が変化するため、脈拍波形の検出するに当たり10秒程度の測定時間が必要となる。本実施形態の生体情報検出装置100では、指先150が湿っている方が、指先150が乾燥しているときよりも光が入りやすい。指先150は、始めにラインセンサ120上に置かれたときは乾燥している場合が多く、次第に湿ってくる。このため受光素子122からの出力は、指先150が湿ってくるにつれて大きな値となる。
上記した指先150の乾燥状態の変化による影響を回避し、より短時間で脈拍波形を検出できるようにしたのが以下に説明する本発明の第二の実施形態である。
尚本実施形態では、サンプリング部212は生体情報検出装置100のセンサ制御部210に設けられたものとしたが、これに限定されない。サンプリング部212は、例えばラインセンサ120内に設けられていても良い。サンプリング部212を有するラインセンサ120では、サンプル信号に同期して全ての画素データをサンプリングし、クロック信号に同期して1画素データずつ順番に出力しても良い。
尚本実施形態では、ラインセンサ120は126の受光素子122で構成されるものとしたが、これに限定されない。本実施形態のラインセンサ120は任意の数の受光素子122で構成されていても良い。本実施形態では、ラインセンサ120を構成する受光素子122全てが光を受光するものとしたが、これに限定されない。ラインセンサ120は、例えば126の受光素子122のうち、予め設定された数の受光素子122のみが受光する構成であっても良い。またラインセンサ120は、指先150と密着する可能性が高い中央部分に配列された受光素子122のみで受光しても良い。
また本実施形態では、脈拍波形の測定時間が予め設定されているものとしたが、これに限定されない。本実施形態のセンサ制御部210は、例えばラインセンサ120から指先150が離れたことを検出したとき測定を終了しても良い。また本実施形態のセンサ制御部210は、例えば演算部220の脈拍波形出力部223から脈拍波形が出力されたとき、脈拍波形の検出が完了したものとして測定を終了しても良い。
また本実施形態では、サンプリング部212によるサンプリング周波数は6Hzとしたが、これに限定されない。例えばサンプリング周波数を6Hzよりも高く設定すれば、180拍/分よりも早い脈拍を検出することができる。また180拍/分よりも遅い脈拍を検出する場合は、サンプリング周波数を低く設定すれば良い。
また本実施形態では、833フレームを1サンプルとするものとしたが、これに限定されない。1サンプルとするフレーム数は、任意に設定することができる。例えば1サンプルとするフレーム数を多くすれば脈拍波形の検出精度を向上させることができる。
また本実施形態では、ラインセンサ120によりフレームを取得するものとしたが、センサの種類はラインセンサに限定されない。本実施形態は、例えば所定領域内に受光素子が配置されたエリアセンサ等を用いても実現できる。
(第二の実施形態)
以下に図面を参照して本発明の第二の実施形態について説明する。本発明の第二の実施形態では、脈拍波形を微分する微分演算部を有する点が第一の実施形態と相違する。よって以下の第二の実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点についてのみ説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
図9は、第二の実施形態の生体情報検出装置100Aの機能構成を説明する図である。本実施形態の生体情報検出装置100Aの演算部220Aは、脈拍波形検出部222Aを有する。
脈拍波形検出部222Aは、データ加算部224、ローパスフィルタ部225、微分演算部226を有する。微分演算部226は、ローパスフィルタ部225によりサンプリング信号の高域成分を除去して検出された脈拍波形を微分する演算を行う。本実施形態の微分演算部226は、脈拍波形を2階微分する。本実施形態では、脈拍波形を2階微分することにより、測定を開始した際の指先150の乾燥状態による電圧値の変動を回避することができる。
図10は、第二の実施形態の生体情報検出装置100Aの動作を説明するフローチャートである。
図10のステップS1001からステップS1010までの処理は、図6のステップS601からステップS610までの処理と同様であるから説明を省略する。
ステップS1010において脈拍波形が検出されると、本実施形態の脈拍波形検出部222Aは、微分演算部226により検出された脈拍波形を2階微分する(ステップS1011)。脈拍波形の微分演算が完了すると、脈拍波形出力部223は、微分後の波形を脈拍波形として出力する(ステップS1012)。
図11は、第二の実施形態の生体情報検出装置100Aにより検出された脈拍波形の例を示す図である。
本実施形態では、脈拍波形の検出を開始した際の指先150の乾燥状態の影響をなくすことができるため、図11に示すように約3〜5秒程度で脈拍波形を検出することができる。図11に示される脈拍波形は、図8の期間Tで出力された波形から抽出された波形である。
図8の期間Tで出力される波形は、期間T以降に検出される脈拍波形が、指先150の乾燥状態の影響による電圧値の変動に重畳された波形である。よって期間Tで出力される波形では、脈拍波形が電圧値の変動に吸収され、脈拍波形のみを検出することができない。本実施形態では、図8に示す波形を2階微分することにより、期間Tで出力された波形に重畳された脈拍波形を抽出することができる。
よって本実施形態によれば、指先150の乾燥状態の変化による影響を回避し、脈拍波形の検出速度を向上させることができる。
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
生体情報検出装置の概要を説明する図である。 第一の実施形態の生体情報検出装置100の斜視図である。 第一の実施形態の生体情報検出装置100による指紋の検出を説明するための図である。 指先150が生体情報検出装置100の上面100aに接触した状態を説明するための図である。 第一の実施形態の生体情報検出装置100の機能構成を説明する図である。 第一の実施形態の生体情報検出装置100による脈拍の検出を説明するフローチャートである。 サンプリング部212により200μsec毎にサンプリングされた1フレームがデジタルデータに変換された例を示す図である。 第一の実施形態の生体情報検出装置100により検出された脈拍波形の一例を示す図である。 第二の実施形態の生体情報検出装置100Aの機能構成を説明する図である。 第二の実施形態の生体情報検出装置100Aの動作を説明するフローチャートである。 第二の実施形態の生体情報検出装置100Aにより検出された脈拍波形の例を示す図である。
符号の説明
100、100A 生体情報検出装置
110 LED
120 ラインセンサ
122 受光素子
130 イメージガイド
140a〜140c LEDチップ
150 指先
210 センサ制御部
220、220A 演算部

Claims (6)

  1. 発光素子と、
    前記発光素子から照射された光が人体の指先の内部で散乱して前記指先の表面からでた指内散乱光を受光して画像を検出する複数の受光素子と、
    前記複数の受光素子から出力される画素データを所定周期毎にサンプリングするサンプリング手段と、
    前記画素データを用いて前記人体の脈拍を検出する脈拍検出手段と、を有する生体情報検出装置。
  2. 前記サンプリング手段は、前記画素データのオーバーサンプリングを行い、
    前記脈拍検出手段は、
    前記オーバーサンプリングされた画素データが、前記脈拍の二倍以上の所定周期となるように前記画素データを加算する加算手段を有する請求項1記載の生体情報検出装置。
  3. 前記脈拍検出手段は、
    前記画素データを加算した結果の信号の高域成分を除去するフィルタ手段を有する請求項2記載の生体情報検出装置。
  4. 前記脈拍検出手段は、
    前記フィルタ手段から出力された波形に対して微分処理を施す微分演算手段を有する請求項3記載の生体情報検出装置。
  5. 前記複数の受光素子により検出される画像は、ライン画像である請求項1ないし4の何れか一項に記載の生体情報検出装置。
  6. 発光素子と、
    前記発光素子から照射された光が人体の指先の内部で散乱して前記指先の表面からでた指内散乱光を受光して画像を検出する複数の受光素子と、を有する生体情報検出装置による生体情報検出方法であって、
    前記複数の受光素子から出力される画素データを所定周期毎にサンプリングするサンプリング手順と、
    前記画素データを用いて前記人体の脈拍を検出する脈拍波形検出手順と、を有する生体情報検出方法。
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