JP2010124191A - 映像表示装置 - Google Patents

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貴暁 中林
Toshiyuki Yasuda
俊之 安田
Yoshihiro Saito
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Abstract

【課題】観察者に違和感や疲労感に与えない自然な複合仮想現実空間を表示することができる頭部装着型の映像表示装置を提供する。
【解決手段】映像表示装置10は、観察者の左右の眼に対応して配置され、被写体像を撮像する撮像手段18及び画像を前記観察者に対して表示する表示手段13を有する光学ユニット110と、光学ユニット110に電気的に接続される映像信号生成部20とを備える。光学ユニット110は、光学ユニット110の視差情報を記憶する記憶部26を備え、映像信号生成部20は、記憶部26に記憶された視差情報に基づいて視差画像を生成する視差画像生成部22と、撮像手段18により撮像された画像に視差画像生成部22により生成された視差画像を重畳した映像信号を生成する画像演算部27と、画像演算部27で生成された映像信号を表示手段13に出力する映像出力手段21と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、観察者の左右両眼用に配置された表示ユニットに映像を表示する頭部装着型の映像表示装置に関する。
近年、観察者の頭部に装着して映像を観察できる頭部装着型の映像表示装置が利用されている。
この映像表示装置は、観察者の左右眼に対応した被写体画像を撮像する撮像部と、撮像された画像にPC等により生成された3DCG(3次元コンピュータグラフィックス)画像を重畳して表示する表示部と、該映像を観察者に拡大して投影する光学系とを有する。
観察者に投影するための映像は、観察者の左右の眼に対応した小型の液晶パネル等の表示部に表示され、この映像を観察者の左右それぞれの眼に対応した拡大光学系を介して拡大した後に、観察者の左右の眼に投影する。
撮像された被写体の画像と3DCG画像とは、左右両眼に対応する視差を有する画像になっているため、観察者は、立体的に映像を観察することができる。
また、3DCG画像を撮像部で撮像された被写体画像に重畳することで、仮想の3DCG画像が現実に存在するかのように表現することが可能になる。
しかし、左右の撮影部の向いている方向と3DCG画像の視差が一致していない場合、観察される3DCG画像は不自然な画像として観察者に認識され、現実世界との一体感を得られない。
また、不自然な画像を観察しつづけることにより、観察者に対して左右の画像が融像し難くなる等の疲労感を与えるおそれがある。
そこで、観察者の眼幅にあわせて表示ユニットを調整し、その調整量に応じた視差画像を生成し、表示パネルに表示させる技術が提案されている(特許文献1)。
この提案では、左右両眼に対応する撮影光学系の光軸と表示光学系の光軸とを略一致させることで、視差を一致させて観察者により見やすい映像を提供できるとしている。
特開2006−108868号公報
上記特許文献1では、生成される視差画像は、眼幅調整前後で左右の表示ユニットが完全に平行を保ちつづけている場合に限定されている。
しかし、現実には左右の表示ユニットが完全に平行を保持しながら眼幅調整が行われることは殆どありえず、表示ユニットの光軸、および撮影光軸は、眼幅調整の前後で一致していない。
眼幅調整により前記光軸が一致していない状態になっているにも関わらず、前記光軸が一致していると想定して、視差画像を生成しているため、現実画像と仮想画像の視差は一致していていない状態になってしまう。
したがって、観察者が映像表示装置を使用しない場合の見え方と使用した場合の見え方とが異なってしまい、装着した観察者に対して違和感を与えたり、左右の映像が融像し難くなることによる疲労感を与えたりするおそれがある。
そこで、本発明は、観察者に違和感や疲労感に与えない自然な複合仮想現実空間を表示することができる映像表示装置を提供することを目的とする。
ここで、頭部装着型映像表示装置を用いて複合現実空間(Mixed Reality)や仮想現実空間(Virtual Reality)を表示させる場合には、装置を使用した場合の見え方と使用しない場合の見え方との違和感を極力軽減させる必要がある。
特に、複合現実空間を表示させる場合には、人間の眼が実空間を見たときと同様の見え方をする現実感を重視するために、観察者の眼幅にあった視差画像を表示するとともに、変更した眼幅に対応する視差情報を考慮した視差画像を表示する必要がある。
視差情報の具体例としては、左右両眼に設けられた撮像部と表示部との正確な基線長、輻輳角度、撮影光学系の焦点距離、撮影画角、Fナンバー、主点位置などがある。これらの情報を以後、撮像パラメータと称する。
上記目的を達成するために、本発明の映像表示装置は、観察者の左右の眼に対応して配置され、被写体の光学像を撮像する撮像手段及び画像を前記観察者に対して表示する表示手段を有する一対の光学ユニットと、該一対の光学ユニットにそれぞれ電気的に接続される一対の映像信号生成部と、を備える映像表示装置であって、前記光学ユニットは、前記一対の光学ユニットの視差情報を記憶する記憶部を備え、前記映像信号生成部は、前記記憶部に記憶された前記視差情報に基づいて視差画像を生成する視差画像生成部と、前記撮像手段により撮像された画像に前記視差画像生成部により生成された視差画像を重畳した映像信号を生成する画像演算部と、該画像演算部で生成された前記映像信号を前記表示手段に出力する映像出力手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、観察者に違和感や疲労感に与えない自然な複合仮想現実空間を表示することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態である頭部装着型の映像表示装置を説明するためのブロック図である。なお、本実施形態では、複合現実感(Mixed Reality)を実現するビデオシースルータイプの頭部装着型の映像表示装置を例に採る。
図1に示すように、本実施形態の頭部装着型の映像表示装置10は、観察者の左右の眼100L,100Rに対応して配置される左右一対の光学ユニット110L,110R及び光学ユニット110L,110Rに接続される映像信号生成部20L,20Rを備える。
光学ユニット110R,110Lは、表示ユニット13R,13Lと、映像入力部14R,14Lと、撮像ユニット18R,18Lと、撮影画像出力部1CR,1CLと、撮像パラメータ記憶部26R,26Lと、を有する。
表示ユニット13R,13Lは、表示デバイスとしての液晶モジュール11R,11Lと、該液晶モジュール11R,11Lでの表示画像を拡大させる拡大光学系12R,12Lと、を有する。
液晶モジュール11R,11Lは、拡大光学系12R,12Lの結像面上に配置され、p−SiTFTやLCOSなどの液晶パネル、液晶パネルを駆動する駆動回路等の周辺回路、及びバックライト、あるいはフロントライトなどの光源を有する。
この液晶モジュール11R,11L上に描画された2次元画像は、拡大光学系12R,12Lの光学素子を通過したのち、観察者の眼に向けて射出される。
これにより、頭部装着型撮影表示装置10の観察者は、液晶モジュール11R,11Lでの表示画像を拡大された状態で観察することができる。
撮像ユニット18R,18Lは、CMOSセンサやCCDセンサ等の撮像素子19R,19Lと、該撮像素子19R,19Lを駆動する駆動回路(不図示)と、撮影レンズ1AR,1ALと、を有する。
撮像素子19R,19Lの撮像面には、撮影レンズ1AR,1ALによって被写体の光学像が形成され、該光学像は撮像素子19R,19Lでの光電変換によって電気信号に変換される。
また、撮像ユニット18R,18Lの光軸と表示ユニット13R,13Lの射出側の光軸とは、略一致するように配置されている。
撮像パラメータ記憶部26R,26Lは、撮像ユニット18R,18Lの撮影光軸方向や基線長、主点位置、焦点距離、x,y,z各軸のアオリ値、レンズ歪補正データなどの撮影光学系の撮影範囲や、光軸を定義する撮像パラメータを記憶する。
映像信号生成部20R,20Lは、撮像パラメータ入力回路部23R,23Lと、視差画像生成部22R,22Lと、映像出力部21R,21Lと、撮影画像入力部25R,25Lと、画像演算部27R,27Lと、を有する。
撮影面上に結像した光学像は、撮像素子19R,19Lにより光電変換される。該撮像素子19R,19Lより出力された信号は、撮影画像出力部1CR,1CLによりA/D変換や増幅等の電気的処理を施され、映像信号生成部20R,20Lの撮影画像入力部25R,25Lに入力され、その後、画像演算部27R,27Lに入力される。
撮像パラメータ入力回路部23R,23Lは、撮像パラメータ記憶部26R,26Lの記録内容を読み出す回路であり、読み出された撮像パラメータを視差画像生成部22R,22Lに出力する。
映像信号生成部20R,20Lは、入力された撮像パラメータに基づいて、右眼用および左眼用の視差画像を不図示の記憶手段に格納されたプログラムに従って不図示のCPU等の制御により生成する。
次に、上記構成の映像表示装置10における仮想3次元データと現実空間との位置合わせについて説明する。
光学ユニット110Rの光軸及び光学ユニット110Lの光軸が、図2に示すように、実空間の物体120上で交差するように配置され、図4に示すように、物体120の平坦部120aに仮想物体130を積載する画像を合成する場合を考える。
光学ユニット110R,110Lは、図2に示すように、輻輳角度θ、結像面からの距離Dで両光軸が物体120上で交差するように配置されている。
このときの右眼用の光学ユニット110Rの撮像ユニット18Rからの撮影画像は、図5に示す撮影領域150で囲まれる部分となる。
ところで、製造過程等において、図3に示すように、設計称呼の値から外れて、輻輳角度θ′で光学ユニット110R,110Lが取り付けられる場合がある。
この状態において、現実空間と仮想空間との位置を合わせる場合、右眼用の光学ユニット110Rの撮像ユニット18Rからの撮影画像は、図6に示す撮影領域150で囲まれる部分になり、図5とは異なる撮影画像となる。
このとき、製造過程での取り付け誤差により右眼用の光学ユニット110Rが実際の輻輳角度で取り付けられていない場合には、光軸の角度が不明なため、設計と異なる位置の撮影画像に仮想物体130が重畳されることになる(図8参照)。
光学ユニット110Rの取り付け誤差によっては、設計称呼とのずれは、上下方向にも及ぶことが考えられ、その場合には仮想物体130が空中に浮遊した画像や、あるいは現実空間に埋没した画像を生成することになる。
そこで、本実施形態では、光学ユニット110L,110Rの取付角度や基線長、撮影画角、主点位置等の撮影パラメータを予め測定し、この撮影パラメータを光学ユニット110L,110Rの固有の視差情報として、撮像パラメータ記憶部26Rに保存する。
なお、各撮影パラメータを測定する手法の一つとして、例えば特開2003−244521号公報に開示されている手法を用いることができる。
そして、仮想物体130を現実画像に重畳する際に、映像信号生成部20L,20Rが光学ユニット110L,110Rの撮影パラメータを撮像パラメータ記憶部26L,26Rより読み出すことで、現実画像と仮想物体130との位置を合わせる。
これにより、映像信号生成部20L,20Rが輻輳角度θ′を考慮した映像データを生成することができ、観察者は実空間の物体120上の正しい位置に仮想物体130を配置したように知覚することが可能となる。
すなわち、映像信号生成部20L,20Rは、撮像パラメータ記憶部26L,26Rに記憶された撮像パラメータを読み出し、その撮像パラメータ情報に基づいて仮想物体130の画像を生成する。
生成した仮想物体130の画像は、画像演算部27L,27Rに転送され、該画像演算部27L,27Rで撮影光学部18L,18Rにて撮影された外界映像と加算、乗算、あるいは減算や除算などの演算処理が施される。
画像演算部27L,27Rにて演算処理を施された映像信号は、映像出力回路部21L,21Rに転送され、映像入力回路部14L,14Rを経て、表示ユニット13L,13Rの液晶モジュール11L,11Rに表示される。
液晶モジュール11L,11R上に表示された映像は、拡大光学系12L,12Rにて拡大された後、観察者の眼に投影され、観察者は、実空間の物体120上に仮想物体130が載っている画像を視覚することができる(図7参照)。
なお、本実施形態では、映像信号生成部20R,20Lは、映像表示装置10に組み込まれているが、映像表示装置10を装置本体とし、該装置本体に外部機器として接続することも可能である。この場合、映像信号生成部20R,20Lは、不図示の記憶部に格納されたプログラムにしたがって不図示のCPUの制御により動作する。
また、撮影画像出力部1CR,1CL及び撮影画像入力部25L,25Rは、動画に対応可能なUSB2.0やIEEE1394などの有線、あるいはIEEE802.11a等の無線の通信I/Fで構成することができる。
次に、観察者の眼幅距離と撮像ユニット18R,18Lの基線長が違っている場合について説明する。
図9に示すように、観察者の眼幅距離D′が撮像ユニット18R,18Lの基線長Dより長い場合、表示ユニット13L,13Rの映像を見ている観察者は、オブジェクトまでの距離LをL′(=L+ΔL)と認識し、差分ΔLが発生する。
この差分ΔLがあるため、観察者は複合現実空間内で表示されるオブジェクトが、全て実距離より遠めに存在するように感じてしまい、複合現実空間内での作業に違和感を持ってしまう。
そのため、本実施形態では、観察者の眼幅距離を測定し、測定された眼幅距離に合わせて撮像パラメータを変更することで観察者の違和感を軽減する。
図10は、映像表示装置10を前面側から見た斜視図である。図10に示すように、映像表示装置10の前面には、外界映像を撮像する撮像ユニット18R,18Lが配置されている。
観察者は、映像表示装置10の電源が入った状態で撮像ユニット18R,18Lを自分の方に向けて該映像表示装置10を保持し、撮影ユニット18R,18Lで観察者本人の顔を撮影する。
これにより、映像信号生成部20L,20Rは、図11に示すように、観察者の顔面を違う角度から撮影した2枚の映像を得ることができる。
撮像ユニット18R,18Lの基線長、及び輻輳角度は既知の値であるので、映像信号生成部20L,20R内に存在する不図示のCPUに、前記撮像ユニット18L,18Rにて撮影された映像を入力する。そして、CPUは、図11に示す2枚の画像より特徴点を抽出し、その位置関係より撮影している観察者までの撮影距離、および眼幅距離を算出する。
次に、算出した観察者の眼幅距離データは、撮像パラメータ記憶部26L,26Rに送信され、取得した眼幅距離に応じて、撮像パラメータ記憶部26L,26Rに保存された撮像パラメータを変更する。
例えば算出された観察者の眼幅距離が、映像表示装置10の撮像ユニット18R,18Lの基線長よりも広い場合、前述したとおり、観察者は表示された仮想3次元データまでの距離を、実際の距離よりも遠い距離にあるように感じる。このような状態を解消するために、左右それぞれに表示される映像を、初期値よりも内側よりに表示する、あるいは表示倍率を変更することで、観察者が感じる距離を適正な値に補正する。
ここで、変更する撮像パラメータは、画像の表示位置や、表示するときの倍率等を例示できるが、これらに限定されず、観察者に快適な立体映像を提供するためにそれ以外の各種パラメータに変更してもよい。
これにより、映像信号生成部20L,20Rが、変更後の撮影パラメータを撮像パラメータ記憶部26L,26Rより読み出すことで、差分ΔLを考慮した映像データを得ることができ、観察者が違和感をもつことなく、複合現実空間内で作業することができる。
この場合、観察者が映像表示装置10に対して首を回転させた状態で撮影すると、斜め方向から見た顔を撮影することになり、正しい眼幅距離を測定できない場合がある。
正しい眼幅距離を測定するためには、映像表示装置10で観察者の略正面から撮影した画像を得る必要がある。
観察者の顔が映像表示装置10の略正面にあるかどうかを判断するためには、眼球画像だけを抽出するのではなく、観察者の顔の輪郭、顔の輪郭に対する目、鼻、口の位置関係を測定する必要がある。
例えば、画像演算部27L,27Rは、顔の輪郭に対して目、鼻、口の特徴点の位置を計算し、観察者を正面から撮影した画像かどうかを判断する。
また、観察者の眼幅距離の情報を正しく得られたことを、観察者に分からせるため、本実施形態では、映像表示装置10の前面に、動作状態を表示するためのタリーランプ41を配置している。
画像演算部27L,27Rの判断結果に基づいて、このタリーランプ41の状態を変化(例えば、点滅、点灯等)させることにより、観察者は自分の顔が映像表示装置10の略正面に配置されているかどうかを容易に確認することができる。
(第2の実施形態)
次に、図12〜図14を参照して、本発明の第2の実施形態である頭部装着型の映像表示装置について説明する。なお、上記第1の実施形態と重複する部分については、図に同一符号を付してその説明を省略する。
図12に示すように、本実施形態の頭部装着型の映像表示装置40は、図1に示す上記第1の実施形態の映像表示装置10の構成に加えて、眼幅調整器17、制御回路部16、操作スイッチ1D、および眼幅信号出力部15を有する。
本実施形態では、光学ユニット110L,110Rは、一体的に保持されて、その基線長(間隔)が変更可能とされているため、基線長データは、眼幅データとしてシステムに認識される必要があり、次のようにして取得、算出される。
制御回路部16は、眼幅調整器17で調整した眼幅設定値を、電気的な信号として読み取り、眼幅信号出力部15にデータを渡す。
眼幅調整器17は、例えば、図13に示すように、歯車(ピニオン)32とラック33を使用した機構に、観察者が操作できるように設置した調整用ツマミ31を設けてある。この調整用ツマミ31を回転させることで、左右の光学ユニット110L,110Rが相反する方向に同時に同じ量だけ移動する。
調整用ツマミ31の回転角度は、ロータリーエンコーダ30等を介して制御回路部16で眼幅距離の調整量として検出する。
ロータリーエンコーダ30は、内部に不図示のクリック機構を具備しており、所定の角度毎に停止するようになっている。
製造組立段階の調整時において、ロータリーエンコーダ30の所定角度毎における光学ユニット110L,110Rの基線長、輻輳角度、撮影光学系の焦点距離、撮影画角、Fナンバー、主点位置等を予め計測し、撮影パラメータ記憶部26R,26Lに保存する。
マイクロコンピュータ等を使用した回路で構成される制御回路部16にてロータリーエンコーダ30の回転角度を検出し、検出した回転角度は眼幅信号出力部15から映像信号生成部20L,20Rに出力される。
映像信号生成部20L,20Rは、取得した回転角度に対応する撮影パラメータを、撮影パラメータ記憶部26R,26Lから読み出して取得する。
なお、前記クリック機構は、ロータリーエンコーダに付属しなくてもよく、例えば図14に示すように、ラック33に複数の溝331とばね34を設け、ばね34の付勢力により、光学ユニット110L,110Rの停止する位置が段階的に決まるようにしてもよい。
また、ロータリーエンコーダ30以外で、可変抵抗器によるリニアポテンショメータや、光学ユニット110L,110Rに設けた磁石の磁気勾配を検出する手段を利用して光学ユニット110L,110Rの位置を検出してもよい。
また、光学ユニット110の停止位置を規制する機構を持たない場合は、製造組立段階の調整時において測定された撮像パラメータ以外の角度でのデータを保持していないが、停止位置の前後データから補間することで、撮影パラメータを決定することができる。
眼幅信号出力部15の出力信号である回転角度は、映像信号生成部20R,20Lの撮像パラメータ入力回路部23R,23Lに入力される。
このとき、回転角度に応じた撮像パラメータを読み込むため、映像信号生成部20R,20Lが読み出しリクエストを撮像パラメータ記憶部26R,26Lに送信する。
撮像パラメータ記憶部26R,26Lには、予め前記回転角度と撮像パラメータとの関係を表したテーブルが保存されている。
そして、映像信号生成部20R,20Lから撮像パラメータ記憶部26R,26Lに送信されるリクエスト信号に回転角度情報を含ませることで、その回転角度に対応した撮像パラメータを撮像パラメータ記憶部26R,26Lから読み出すことが可能となる。
撮像パラメータ記憶部26R,26Lから読み出した撮像パラメータに応じて、視差画像生成部22R,22Lにて視差画像が生成される。
画像演算部27R,27Lは、視差画像生成部22R,22Lからの視差画像と、撮影画像入力部25R,25Lから出力された撮影画像とを合成する。
そして、合成画像は、映像出力回路部21R,21Lを介して映像表示装置40の映像入力回路部14R,14Lに出力され、液晶モジュール11R,11Lに表示される。
これにより、観察者は、撮像ユニット18R,18Lによって撮影された物体像(外界像)と撮像ユニット18R,18Lの撮影光軸や焦点距離、撮影画角などを考慮した視差画像とを表示ユニット13R,13Lを介して観察することが可能となる。
本実施形態では、観察者の視線(光軸101R,101L)と、撮像ユニット18R,18Lの視線(撮影光軸)との視差を略無くすことができ、映像表示装置40を装着したときの観察状態を装着していないときの観察状態とを略同じにすることができる。
また、本実施形態では、眼幅調整器17を操作して映像表示装置40での眼幅調整を行うことができるが、眼幅調整を行うことで変動する撮影パラメータを個々に読み出すことで、各々の眼幅に対応した視差情報を付与することができる。これにより、上記第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、映像信号生成部20R,20Lは、映像表示装置40に組み込まれているが、上記第1の実施形態と同様に、映像表示装置40を装置本体とし、該装置本体に外部機器として接続することも可能である。この場合、映像信号生成部20R,20Lは、不図示の記憶部に格納されたプログラムにしたがって不図示のCPUの制御により動作する。
また、撮影画像出力部1CR,1CL及び撮影画像入力部25L,25Rは、動画に対応可能なUSB2.0やIEEE1394などの有線、あるいはIEEE802.11a等の無線の通信I/Fで構成することができる。
本実施形態では、観察者が操作スイッチ1Dを操作することで眼幅調整器17を制御し、左右の光学ユニット110R,110Lを駆動する構成となっている。
観察者の操作スイッチ1Dの操作によって眼幅の調整を行う場合、観察者の両眼に正しい映像が表示されていなくても、利き目側だけに映像が表示されていれば、観察者は正しく映像を観察していると感じてしまう場合がある。
そのため、調整された眼幅距離が正しいかどうかの保証はなく、最適な撮像パラメータを得ることができない場合がある。
従って、観察者の眼幅距離を自動で測定する測定手段を用い、観察者の手を煩わせることなく眼幅距離を測定することが望ましい。
観察者の眼幅距離を自動で測定することで、正しい撮像パラメータを得ることができ、観察者により見やすい映像を提供することが可能となる。
眼幅距離を自動で測定する方法としては、上記第1の実施形態と同様の方法にて観察者の眼幅距離を測定することが可能である。
眼幅距離が正しく測定されたならば、映像信号生成部20L,20Rは、制御回路部16に測定した眼幅距離のデータを送信し眼幅調整器17に接続された不図示の駆動手段により左右それぞれの光学ユニット110L,110Rを駆動する。これにより、光学ユニット110L,110Rを観察者の眼幅距離に合うように移動させる。
また、映像信号生成部20L,20Rは、測定した眼幅距離を撮像パラメータ記憶部26R,26Lに送信した後、上記第1の実施形態と同様に、撮像パラメータ記憶部26R,26Lから観察者の眼幅距離に対応した撮像パラメータを読み出し、画像を生成する。
本実施形態では、眼幅調整を行うことで変動する撮影パラメータを個々に読み出し、各々の眼幅に対応した視差情報を付与することで、上記第1の実施形態と同様に、観察者は、実空間の物体120上に仮想物体130が載っている画像を視覚することが可能となる。
また、本実施形態では、観察者の眼幅距離を自動測定する手段を設けることで、正しい撮像パラメータを得ることができ、観察者により見やすい映像を提供することが可能となる。その他の構成及び作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
なお、本発明は、上記各実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
本発明の第1の実施形態である頭部装着型の映像表示装置を説明するためのブロック図である。 左右の光学ユニットの光軸が実空間の物体上で交差するように配置された状態を示す図である。 設計称呼の値から外れた輻輳角度で左右の光学ユニット取り付けられる例を説明するための図である。 物体の平坦部に仮想物体を積載する画像を合成する例を説明するための斜視図である。 右眼用の光学ユニットの撮像ユニットからの撮影画像の撮影領域を示す斜視図である。 設計称呼の値から外れた輻輳角度で光学ユニットが取り付けられた場合の右眼用の光学ユニットの撮像ユニットからの撮影画像の撮影領域を示す斜視図である。 設計位置の撮影画像に仮想物体が重畳された状態を示す斜視図である。 設計と異なる位置の撮影画像に仮想物体が重畳された状態を示す斜視図である。 観察者の眼幅距離が左右の撮像ユニットの基線長より長い場合を説明するための図である。 映像表示装置を前面側から見た斜視図である。 左右の撮影ユニットで観察者本人の顔を撮影して得られる画像を示す図である。 本発明の第2の実施形態である頭部装着型の映像表示装置を説明するためのブロック図である。 眼幅調整器の一例を示す図であり、(a)は上面図、(b)は正面図である。 眼幅調整用のクリック機構を示す図である。
符号の説明
1AR 右眼用撮像系レンズ
1AL 左眼用撮像系レンズ
1CR 右眼用撮影画像出力回路部
1CL 左眼用撮影画像出力回路部
1D 操作スイッチ
10 映像表示装置
11R 右眼用液晶モジュール
11L 左眼用液晶モジュール
12R 右眼用拡大光学系
12L 左眼用拡大光学系
13R 右眼用表示ユニット
13L 左眼用表示ユニット
14R 右眼用映像入力回路部
14L 左眼用映像入力回路部
15 眼幅信号出力部
16 制御回路部
17 眼幅調整器
18R 右眼用撮像ユニット
18L 左眼用撮像ユニット
19R 右眼用撮像素子
19L 左眼用撮像素子
20R 右眼用映像信号生成部
20L 左眼用映像信号生成部
21R 右眼用映像出力回路部
21L 左眼用映像出力回路部
22R 右眼用視差画像生成部
22L 左眼用視差画像生成部
23R 右眼用映像パラメータ入力回路部
23L 左眼用映像パラメータ入力回路部
25R 右眼用撮影画像入力回路部
25L 左眼用撮影画像入力回路部
26R 右眼用撮影パラメータ記憶部
26L 左眼用撮影パラメータ記憶部
27R 右眼用画像演算部
27L 左眼用画像演算部
30 ロータリーエンコーダ
31 調整用ツマミ
32 歯車
33 ラック
34 ばね
40 映像表示装置
41 タリーランプ
100R 右眼
100L 左眼
101R 右眼光軸
101L 左眼光軸

Claims (5)

  1. 観察者の左右の眼に対応して配置され、被写体の光学像を撮像する撮像手段及び画像を前記観察者に対して表示する表示手段を有する一対の光学ユニットと、該一対の光学ユニットにそれぞれ電気的に接続される一対の映像信号生成部と、を備える映像表示装置であって、
    前記光学ユニットは、前記一対の光学ユニットの視差情報を記憶する記憶部を備え、
    前記映像信号生成部は、前記記憶部に記憶された前記視差情報に基づいて視差画像を生成する視差画像生成部と、
    前記撮像手段により撮像された画像に前記視差画像生成部により生成された視差画像を重畳した映像信号を生成する画像演算部と、
    該画像演算部で生成された前記映像信号を前記表示手段に出力する映像出力手段と、を備える
    ことを特徴とする映像表示装置。
  2. 前記映像信号生成部は、前記撮像手段による前記観察者の顔面の撮影画像に基づいて該観察者の眼幅距離を算出する算出手段を備え、
    前記光学ユニットは、前記算出手段により算出された前記眼幅距離に応じて、前記記憶部に記憶された前記視差情報を変更する変更手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  3. 前記一対の光学ユニットは、該一対の光学ユニットの間隔を調整する調整手段と、該調整手段による調整量を検出する検出手段と、を備え、
    前記映像信号生成部は、前記検出手段により検出された前記調整量の情報を前記記憶部に送信し、
    前記記憶部は、前記一対の光学ユニットの間隔の調整量に対応する視差情報を記憶し、前記映像信号生成部から前記調整量の情報に応じた視差情報を該映像信号生成部に送信する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  4. 前記視差画像が、3次元の画像である、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の映像表示装置。
  5. 前記光学ユニットと前記映像信号生成部とが有線又は無線の通信手段を介して電気的に接続される、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の映像表示装置。
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