JP2010119704A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】段階予告演出の演出内容に係る決定処理を簡素化すること。
【解決手段】段階予告の演出内容を決定する場合、最初に、段階予告として演出表現するステップ数(段階数)を決定する。次に、その決定したステップ数に応じて最後のステップ数に対応する演出内容を先に決定する。例えば、ステップ数「5回」を決定した場合、5回目のステップに対応する演出内容を先に決定する。そして、次に、最終のステップを除く各ステップの演出内容を決定する。
【選択図】図15

Description

本発明は、1回の図柄変動ゲーム中に、表示装置の表示領域に予告画像を予め定めた順番にしたがって段階的に表示させる段階予告演出を実行可能に構成した遊技機に関する。
従来、遊技機の一種であるパチンコ遊技機では、複数種類の図柄を変動させて表示する図柄変動ゲームが行われている。そして、パチンコ遊技機では、遊技の興趣を向上させるために、図柄変動ゲーム中に様々な遊技演出を行っている。このような遊技演出としては、例えば、図柄変動ゲームの所定時期(変動開始時や、リーチ形成後など)に、当該ゲームが大当りとなる可能性を示唆する予告演出がある。この種の予告演出としては、表示装置の表示領域に予告画像を予め定めた順番にしたがって段階的に表示させる段階予告演出(「ステップアップ予告」とも言われている)が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の遊技機では、「男の子」のキャラクタと「おっさん」のキャラクタを用いた段階予告演出(発展型予告表示態様)が実行されている。具体的に言えば、「男の子」のキャラクタを用いた発展型予告表示態様では、船に乗った男の子が特別図柄表示部に現れる第1表示パターンの後に、船に乗った男の子が船に取付けられた発射管から花火を打上げる第2のパターンを表示させている。
特開2004−290294号公報
ところで、特許文献1では、演出内容を固定化した第1表示パターンと第2表示パターンにより、第1表示パターンから第2表示パターンへ発展させる発展型予告表示態様が行われている。すなわち、特許文献1は、各段階で表示させる演出内容(表示パターン)が変化しない構成とされている。しかしながら、近時のパチンコ遊技機では、前述した段階予告演出において、各段階で表示させる予告画像の種類を複数種類設定し、各段階の予告画像に変化を生じさせることで、結果的に段階予告演出全体の演出内容を変化させるものもある。このように各段階の予告演出の種類を変化させる場合にあっては、段階予告演出の実行段階数毎に、各段階で表示させる予告画像を予め設定し、パターン化したデータを保持するよりも、段階予告演出を実行させる際に実行段階数分の各段階における予告画像をその都度決定した方が保持するデータ容量は削減できると考えられる。このことは、各段階で表示させる予告画像の種類を多くしたり、最大段階数を大きくしたりするほど、顕著に表れる。
しかしながら、段階予告演出は、一般的に、何れの段階までの予告画像が表示されたかによって大当り期待度の高低が異なるように定められている。このため、各段階における予告画像をその都度決定する場合は、パターン化したデータを保持する場合とは異なり、段階毎の予告画像を決定する度に当該段階が実行段階数と一致する段階であるか否か(最後の段階であるか否か)を判定しながら、予告画像を決定しなければならず、制御が複雑化してしまう。因みに、パターン化する場合には、例えば3段階の段階予告演出を行うものであれば、1段階目は予告画像(1)、2段階目は予告画像(2)、3段階目は予告画像(3)というように構成したデータを保持することから、3段階の段階予告演出を行うときには3段階用のデータを選択すれば良く、実行段階数と一致する段階であるか否かの判定は不要となる。このようなことから、各段階における予告画像をその都度決定する場合には、最大段階数を大きくするほど、段階予告演出を実行させる際の判定処理(実行段階数と一致する段階であるか否かの判定処理)が増加してしまうことになる。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、段階予告演出の演出内容に係る決定処理を簡素化することができる遊技機を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数種類の図柄を変動させて行う図柄変動ゲームを表示する表示装置を備え、前記表示装置では、前記図柄変動ゲーム中に当該図柄変動ゲームが大当り表示結果となる可能性を示唆する予告演出として、1回の図柄変動ゲーム中に、前記表示装置の表示領域に予告画像を予め定めた順番にしたがって段階的に表示させ、少なくとも表示される予告画像の段階数によって大当り期待度の高低を示唆する段階予告演出を実行可能な遊技機において、大当りか否かの大当り抽選を行う大当り抽選手段と、前記図柄変動ゲームにおける前記段階予告演出の実行可否を決定し、前記段階予告演出の実行可を決定した場合に前記大当り抽選の抽選結果をもとに前記段階予告演出の実行段階数を決定するとともに、決定した実行段階数を上限として段階毎に表示させる予告画像を決定することで前記段階予告演出の演出内容を決定する予告決定手段と、を備え、前記予告決定手段は、決定した実行段階数が複数段階の場合、前記実行段階数から特定される最後の段階から最初の段階に向かって1段階ずつ順に各段階の予告画像を決定し、前記最後の段階を除く各段階の予告画像を決定するときには先に決定した1つ後の段階の予告画像をもとに予告画像を決定することを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、各段階の予告画像を決定するための予告画像決定テーブルを記憶するテーブル記憶手段を備え、前記予告画像決定テーブルには、最後の段階の予告画像を決定する際に参照する最終予告画像決定テーブルと、最後の段階を除く各段階の予告画像を決定する際に参照する各段階予告画像決定テーブルとがあり、前記予告決定手段は、前記最後の段階の予告画像を決定する場合には、前記実行段階数から特定可能な最後の段階種毎に設定された最終予告画像決定テーブルをもとに当該テーブルに振分けられた複数種類の予告画像の中から1つの予告画像を決定し、前記最後の段階を除く各段階の予告画像を決定する場合には、一の段階に対して対応付けられた複数の各段階予告画像決定テーブルの中から、先に決定した1つ後の段階の予告画像に付加された参照先テーブル情報をもとに1つの各段階予告画像決定テーブルを選択し、その選択した各段階予告画像決定テーブルに振分けられた複数種類の予告画像の中から1つの予告画像を決定し、各予告画像決定テーブルは、大当り抽選の抽選結果に応じて予告画像の選択率を異ならせて構成されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の遊技機において、各段階の予告画像は複数のグループに分類されており、各グループに属する段階毎の予告画像数は同数であって、各グループに属する予告画像は他のグループに属する同一段階の予告画像と1対1の関係で対応付けられているとともに、前記各予告画像決定テーブルに振分けた予告画像には、当該予告画像を予告実行制御手段に指示するための指示コマンドが対応付けられており、前記テーブル記憶手段に記憶されている前記各予告画像決定テーブルは、前記複数のグループのうち、特定グループに属する予告画像を決定するためのテーブルとされ、前記予告決定手段は、前記段階予告演出の予告画像を決定する場合、前記複数のグループのうち、何れのグループから予告画像を決定するのかを決定し、前記特定グループから予告画像を決定するときには前記各予告画像決定テーブルにしたがって段階毎の予告画像を決定し、その決定した予告画像を指示する指示コマンドを前記予告実行制御手段に指示し、前記特定グループ以外の他のグループから予告画像を決定するときには前記予告画像決定テーブルにしたがって段階毎の予告画像を決定した後、その決定した予告画像に対応する前記指示コマンドを、前記予告画像決定テーブルから決定した予告画像と対応する前記他のグループに属する予告画像を指示する前記指示コマンドに書き換え、その書き換え後の指示コマンドを前記予告実行制御手段に指示し、前記テーブル記憶手段には前記特定グループに対応する予告画像決定テーブルのみ記憶し、前記予告画像を決定する際には前記予告画像を決定するグループ種に関係なく前記予告画像決定テーブルを共通利用し、他のグループの予告画像を決定する場合には前記予告画像決定テーブルに対応付けられた指示コマンドを前記他のグループに属する予告画像を指示する指示コマンドに書き換えることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の遊技機において、前記グループは、前記図柄変動ゲームが実行される時の演出モードの種類によって分類されており、前記演出モードは、前記大当り抽選の抽選確率状態が低確率抽選状態及び高確率抽選状態の何れの状態であるかに起因せずに予め定めた移行条件の成立を契機に前記表示装置の背景画像を変化させる背景変化演出、及び前記大当り抽選の抽選確率状態が低確率抽選状態及び高確率抽選状態の何れの状態であるかを遊技者に示唆する示唆演出のうち少なくとも何れか一方の演出によって構成されていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の遊技機において、前記段階予告演出には、前記予告決定手段が決定した実行段階数に向けて1段階ずつ予告画像を表示させる通常段階予告演出と、前記予告決定手段が決定した実行段階数に対応する段階の予告画像のみを表示させる特別段階予告演出と、を含み、前記大当り抽選で大当りに当選している場合には、前記特別段階予告演出の選択率が、前記大当り抽選で大当りに当選していない場合に比して高く設定されており、前記予告決定手段は、前記段階予告演出の実行段階数を決定すると、前記特別段階予告演出の実行可否を決定し、前記特別段階予告演出の実行可を決定した場合、前記実行段階数に対応する段階の予告画像を決定することを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の遊技機において、前記段階予告演出の段階に対応付けられた予告画像の中には、前記大当り抽選で大当りに当選している時のみに選択することが可能な特定予告画像が含まれていることを要旨とする。
本発明によれば、段階予告演出の演出内容に係る決定処理を簡素化することができる。
以下、本発明をその一種であるパチンコ遊技機に具体化した一実施形態を図1〜図48にしたがって説明する。
図1には、パチンコ遊技機10と該パチンコ遊技機10が遊技場の遊技機設置設備(遊技島)に設置された際に並設される遊技媒体貸出用ユニットとしてのカードユニット装置11が略示されている。カードユニット装置11には、遊技者に貸し出される貸出用遊技媒体としての遊技球(貸し球)と交換可能な交換媒体としてのプリペイドカードを投入するための投入口11aが設けられている。カードユニット装置11は、投入されたプリペイドカードの価値を読み書き可能な構成となっている。具体的に言えば、カードユニット装置11は、投入時にプリペイドカードの残金(価値)を読込むとともに、貸し球の払出しに伴ってプリペイドカードの残金(価値)を書き替える。
パチンコ遊技機10の機体の外郭をなす外枠12の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠13が開放及び着脱自在に組み付けられているとともに、中枠13の前面側には前枠14が開閉及び着脱自在に組み付けられている。前枠14は、図1に示すようにパチンコ遊技機10を機正面側から見た場合において、中枠13に重なるように組み付けられている。このため、中枠13は、前枠14の後側に配置されており、機正面側からは視認し得ないようになっている。前枠14は、中央部に窓口15を有するとともに、該窓口15の下方にパチンコ遊技機10の遊技媒体となる遊技球を貯留可能な第1貯留皿としての上皿(貯留皿)16を一体成形した構成とされている。前枠14の裏面側には、機内部に配置された遊技盤YBを保護し、かつ窓口15を覆う大きさのガラスを支持する図示しないガラス支持枠が着脱及び傾動開放可能に組み付けられている。遊技盤YBは、中枠13に装着される。また、前枠14には、窓口15のほぼ全周を囲むように、図示しない発光体(ランプ、LEDなど)の発光(点灯や点滅)により発光演出を行う電飾表示部を構成する上側枠用ランプ部17と、左側枠用ランプ部18と、右側枠用ランプ部19とが配置されている。各枠用ランプ部17,18,19は、前枠14の前面に装着される複数の発光体を、該各発光体の発する光を透過可能に成形したランプレンズ17a,18a,19aで覆って構成されている。
前枠14には、窓口15の左右上部に、各種音声を出力して音声演出を行う左スピーカ20と、右スピーカ21とが配置されている。左スピーカ20と右スピーカ21は、前枠14の裏面に装着されており、該前枠14の前面であって左スピーカ20及び右スピーカ21の装着部位に対応する部位には図示しない放音孔が複数形成されている。
中枠13の前面側であって前枠14の下部には、上皿16から溢れ出た遊技球を貯留する第2貯留皿としての下皿(貯留皿)23が装着されている。また、中枠13の前面側であって下皿23の右方には、遊技球を遊技盤YBに発射させる際に遊技者によって回動操作される遊技球発射用の発射ハンドル24が装着されている。また、前枠14には、下皿23の左方に、各種音声を出力して音声演出を行う下スピーカ25が配置されている。下スピーカ25は、中枠13に装着されている。
上皿16には、その左方側に機内部から払出される遊技球の払出口16aが設けられているとともに、遊技者の保有する遊技球を貯留する凹状の貯留通路16bが連設されており、さらに右方側に貯留通路16b内の遊技球を機内部に取り込む図示しない上皿取込口が設けられている。上皿16に貯留された遊技球は、貯留通路16bにより前記上皿取込口へ案内されるとともに該上皿取込口を介して1球ずつ機内に取り込まれ、遊技盤YBに向けて発射される。遊技盤YBに向けて発射される遊技球は、発射ハンドル24の回動量に応じて発射の強弱が設定される。また、下皿23には、上皿16から溢れ出て流下した遊技球の出口23aが設けられているとともに、遊技球を貯留する凹状の貯留部23bが遊技球の出口23aに連設されている。
次に、遊技盤YBの構成について図2にしたがって詳しく説明する。
遊技盤YBの前面には、発射ハンドル24の操作によって発射された遊技球を誘導し、かつパチンコ遊技の主体となるほぼ円形の遊技領域H1を形成する誘導レール26が円形渦巻き状に敷設されている。この誘導レール26によって遊技盤YBには、該遊技盤YBの左下方から左上方に向かって延びる遊技球の誘導路26aが形成されるとともに、誘導レール26の内側に遊技領域H1が形成される。また、遊技盤YBの前面であって誘導レール26の外側となる遊技領域H1外は、パチンコ遊技に直接関与しない非遊技領域H2とされている。
遊技盤YBの遊技領域H1のほぼ中央(センター)には、各種の表示器や各種の飾りを施した表示枠体(センター役物)27が装着されている。表示枠体27の略中央には、正面視横長矩形に開口するセット口27aが形成されており、当該セット口27aに整合して表示枠体27には液晶ディスプレイ型の画像表示部GHを有する表示装置としての演出表示装置28が装着されている。演出表示装置28には、複数列(本実施形態では3列)の図柄列を変動させて行う図柄変動ゲームを含み、該ゲームに関連して実行される各種の表示演出(遊技演出)が画像表示されるようになっている。本実施形態において演出表示装置28の図柄変動ゲームでは、複数列(本実施形態では3列)の図柄からなる図柄組み合わせを導出する。なお、演出表示装置28の図柄変動ゲームは、表示演出を多様化するための飾り図柄(演出図柄)を用いて行われる。また、表示枠体27には、発光により発光演出を行う盤用ランプ部27bが装着されている。
また、表示枠体27であって、演出表示装置28の上方には、機械的な動作による可動演出を行う演出用可動体K1,K2が配設されている。本実施形態において演出用可動体K1,K2は、図2に実線で示す初期位置から、演出表示装置28の表示領域(画像表示部GH)前面に対して重合するように、矢印X1,X2の方向に移動可能に構成されている。なお、演出用可動体K1は、初期位置において演出表示装置28の上縁部に位置し、演出表示装置28の表示領域(画像表示部GH)に重合しない状態とされる。同様に、演出用可動体K2は、初期位置において演出表示装置28の右縁部に位置、演出表示装置28の表示領域(画像表示部GH)に重合しない状態とされる。本実施形態において演出用可動体K1,K2は、所定条件の成立を契機に、図柄変動ゲーム中の所定時期に可動演出を行う。
また、表示枠体27の左下方には、特別図柄表示装置30が設けられている。特別図柄表示装置30は、例えば7セグメントLED型の発光装置から構成されている。特別図柄は、大当りか否かの内部抽選(大当り抽選)の結果を示す報知用の図柄である。本実施形態において特別図柄表示装置30には、複数種類(本実施形態では100種類)の特別図柄の中から1つの特別図柄が表示されるようになっている。本実施形態における複数種類の特別図柄は、大当りを認識し得る大当り図柄と、はずれを認識し得るはずれ図柄とに分類される。また、大当り図柄には、大当り抽選に当選し、大当り遊技を構成する規定ラウンド数が16回に設定されている16ラウンド大当り遊技の付与が決定された場合に選択される大当り図柄と、大当り遊技を構成する規定ラウンド数が2回に設定されている2ラウンド大当り遊技の付与が決定された場合に選択される大当り図柄とがある。また、はずれ図柄には、大当り抽選に当選しなかった場合に行う小当り抽選に当選した場合に選択されるはずれ図柄と、前記小当り抽選に当選しなかった場合に選択されるはずれ図柄とがある。なお、以下の説明においては、はずれ図柄のうち、小当り遊技に当選した場合に選択されるはずれ図柄を「小当り図柄」と示す場合もある。
演出表示装置28と特別図柄表示装置30では、図柄変動ゲームの開始により同時に図柄(特別図柄と飾り図柄)の変動が開始される。具体的には、図柄変動ゲームの開始に伴って、特別図柄表示装置30では特別図柄の変動が開始する一方で、演出表示装置28では各列の飾り図柄の変動が開始する。そして、演出表示装置28と特別図柄表示装置30には、大当り抽選の抽選結果に基づき、図柄変動ゲームの終了によって同時に大当り図柄(大当り表示結果)又ははずれ図柄(はずれ表示結果)が確定的に停止表示される。このとき、特別図柄表示装置30と演出表示装置28では、大当り抽選の抽選結果が大当りである場合には何れの表示装置にも大当り図柄が確定的に停止表示(確定停止表示)され、大当り抽選の抽選結果がはずれである場合には何れの表示装置にもはずれ図柄が確定停止表示される。大当り図柄は、大当り抽選の抽選結果が大当りである場合に図柄変動ゲームで確定停止表示されるものであり、はずれ図柄は、大当り抽選の抽選結果がはずれである場合に図柄変動ゲームで確定停止表示されるものである。
本実施形態において演出表示装置28の図柄変動ゲームで導出される大当り図柄とはずれ図柄は、各列に導出された飾り図柄の組み合わせによって構成されるとともに、例えば、大当り図柄は全列が同一の飾り図柄からなる組み合わせで構成される一方で、はずれ図柄は全列が同一の飾り図柄にならない組み合わせで構成される。本実施形態において演出表示装置28には、左列、中列及び右列からなる3列の図柄が表示されるようになっており、各列毎に、「1」〜「8」までの数字図柄が飾り図柄として表示されるようになっている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、演出表示装置28の表示領域(画像表示面)を特別図柄表示装置30の表示領域よりも大きく形成し、演出表示装置28を遊技者の正面に目立つように配置している。このため、遊技者は、特別図柄表示装置30よりも自身の目の前で多彩な画像によって表示演出(例えば、リーチ演出や予告演出)が行われる演出表示装置28の表示内容に注目し、該演出表示装置28の図柄変動ゲームで導出されて確定停止表示される図柄組み合わせから大当り又ははずれを認識することになる。
また、表示枠体27の右下方には、普通図柄表示装置31が設けられている。普通図柄表示装置31は、例えば7セグメントLED型の発光装置から構成されている。普通図柄表示装置31では、大当りか否かの大当り抽選とは別に行う当りか否か(開閉羽根35の開動作により下始動入賞口34を開放するか否か)の内部抽選(当り抽選)の抽選結果を表示する。そして、本実施形態の普通図柄表示装置31では、当り抽選で当りを決定している場合には普通図柄変動ゲームで当り図柄が確定停止表示される一方で、当り抽選ではずれを決定している場合には普通図柄変動ゲームではずれ図柄が確定停止表示される。
また、表示枠体27の右下方には、機内部で記憶した特別図柄用の保留記憶数を遊技者に報知する特別図柄保留記憶表示装置30aが配置されている。本実施形態のパチンコ遊技機10は、表示枠体27の下方に配置される始動入賞口(上始動入賞口33と下始動入賞口34)へ遊技球が入球した場合、その入球した遊技球の個数を記憶し、特別図柄用の保留記憶数として機内部(主制御基板45の主制御用RAM45c)で記憶するようになっている。特別図柄用の保留記憶数は、保留中(図柄変動ゲーム待機中)の図柄変動ゲームの回数を示している。特別図柄用の保留記憶数は、始動入賞口に遊技球が入球することで1加算され、図柄変動ゲームの開始により1減算されるようになっている。したがって、図柄変動ゲーム中に始動入賞口へ遊技球が入球すると、特別図柄用の保留記憶数は更に加算され、所定の上限数(本実施形態では4個)まで累積されるようになっている。
特別図柄保留記憶表示装置30aは、複数個(本実施形態では4つ)の保留ランプによって構成されている。そして、特別図柄保留記憶表示装置30aは、保留ランプの点灯個数により保留中の図柄変動ゲームの回数を遊技者に報知する構成となっている。例えば、1つの保留ランプのみが点灯している場合には1回の図柄変動ゲームが保留中であることを示し、全ての保留ランプが点灯している場合には4回の図柄変動ゲームが保留中であることを示している。なお、特別図柄用の保留記憶数が「0(零)」の場合は、全ての保留ランプが消灯している。
また、表示枠体27の右下方であって、特別図柄保留記憶表示装置30aの右横には、機内部で記憶した普通図柄用の保留記憶数を遊技者に報知する普通図柄保留記憶表示装置31aが配置されている。本実施形態のパチンコ遊技機10は、表示枠体27の左方に配置される普通図柄作動ゲート42へ遊技球が入球した場合、その入球した遊技球の個数を記憶し、普通図柄用の保留記憶数として機内部(主制御基板45の主制御用RAM45c)で記憶するようになっている。普通図柄用の保留記憶数は、保留中(普通図柄変動ゲーム待機中)の普通図柄変動ゲームの回数を示している。普通図柄用の保留記憶数は、普通図柄作動ゲート42に遊技球が入球することで1加算され、普通図柄変動ゲームの開始により1減算されるようになっている。したがって、普通図柄変動ゲーム中に普通図柄作動ゲート42へ遊技球が入球すると、普通図柄用の保留記憶数は更に加算され、所定の上限数(本実施形態では4個)まで累積されるようになっている。
普通図柄保留記憶表示装置31aは、複数個(本実施形態では4つ)の保留ランプによって構成されている。そして、普通図柄保留記憶表示装置31aは、保留ランプの点灯個数により保留中の普通図柄変動ゲームの回数を遊技者に報知する構成となっている。例えば、1つの保留ランプのみが点灯している場合には1回の普通図柄変動ゲームが保留中であることを示し、全ての保留ランプが点灯している場合には4回の普通図柄変動ゲームが保留中であることを示している。なお、普通図柄用の保留記憶数が「0(零)」の場合は、全ての保留ランプが消灯している。
また、表示枠体27の下方の遊技領域H1には、遊技球の入球口33aを有する上始動入賞口33と遊技球の入球口34aを有する始動手段としての下始動入賞口34が上下方向に並ぶように配置されている。上始動入賞口33は、常時遊技球の入球を許容し得るように入球口33aを常時開放させた構成とされている。一方で、下始動入賞口34は普通電動役物とされ、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う開閉機構としての開閉羽根35を備えており、開閉羽根35が開動作することにより遊技球の入球を許容し得るように入球口34aを開放させる構成とされている。換言すれば、下始動入賞口34は、開閉羽根35が開動作して入球口34aが開放されない限り、遊技球の入球を不能とする構成とされている。本実施形態において、開閉羽根35は、下始動入賞口34における遊技球の入球口34aが、開放状態及び閉鎖状態の何れかを取り得るように動作する。
上始動入賞口33の奥方には、入球した遊技球を検知する上始動口スイッチSW1(図9に示す)が配設されているとともに、下始動入賞口34の奥方には、入球した遊技球を検知する下始動口スイッチSW2(図9に示す)が配設されている。上始動入賞口33と下始動入賞口34は、入球した遊技球を検知することにより、図柄変動ゲームの始動条件と予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件を付与し得る。下始動入賞口34は開閉羽根35が開動作すると、入口が拡大されて遊技球が入球し易い状態とされる一方で、開閉羽根35が閉動作すると、入口が拡大されずに遊技球の入球が不能となる状態とされる。
また、表示枠体27であって、演出表示装置28(画像表示部GH)の上方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う上大入賞口扉38を備えた大入賞口(入賞手段)としての上大入賞口(特別電動役物)39が配設されている。上大入賞口39の奥方には、入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW3(図9に示す)が配設されている。上大入賞口39は、入球した遊技球を検知することにより、予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件を付与し得る。また、下始動入賞口34の下方の遊技領域H1には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う下大入賞口扉40を備えた大入賞口(入賞手段)としての下大入賞口(特別電動役物)41が配設されている。下大入賞口41の奥方には、入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW4(図9に示す)が配設されている。下大入賞口41は、入球した遊技球を検知することにより、予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件を付与し得る。本実施形態のパチンコ遊技機10は、複数(2つ)の大入賞口を有し、遊技盤YBの上側と下側のそれぞれに各1つの大入賞口が配設されている。
そして、大当り遊技が付与されると、付与された大当り遊技の種類に応じて大入賞口扉(上大入賞口扉38又は下大入賞口扉40)が開動作して大入賞口(上大入賞口39又は下大入賞口41)が開放され、その開放により遊技球の入球が許容される。このため、遊技者は、賞球を獲得できるチャンスを得ることができる。本実施形態において大当り遊技は、賞球を獲得できるチャンスを得られることから、遊技者に有利な状態となる。そして、この大当り遊技は、内部抽選で大当りが決定し、図柄変動ゲームにて大当り図柄(大当り表示結果)が確定停止表示されることを契機に付与される。
大当り遊技は、内部抽選で大当りを決定し、図柄変動ゲームで大当り図柄が確定停止表示されて該ゲームの終了後、開始される。大当り遊技が開始すると、最初に大当り遊技の開始を示すオープニング演出が行われる。オープニング演出終了後には、大入賞口扉の開動作により大入賞口が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定ラウンド数(ラウンド遊技の上限回数)を上限として複数回行われる。1回のラウンド遊技は、ラウンド遊技が開始してから予め定めたラウンド遊技時間が経過する、又は予め定めた入球上限個数の遊技球が入球する、の何れか一方の条件を満たすことにより終了する。そして、大当り遊技は、規定ラウンド数のラウンド遊技の終了後に大当り遊技の終了を示すエンディング演出が行われて終了する。本実施形態において、表示枠体27の左下方であって、特別図柄表示装置30の左方には、今回付与される大当り遊技の規定ラウンド数、すなわち今回の大当り遊技で行われるラウンド遊技の上限回数を報知するラウンド遊技回数報知装置RHが設けられている。本実施形態のパチンコ遊技機10では、図3に示すように、規定ラウンド数を「16回」又は「2回」に設定した大当り遊技が付与されるようになっている。このため、ラウンド遊技回数報知装置RHでは、規定ラウンド数を「16回」に設定した大当り遊技が付与されること又は規定ラウンド数を「2回」に設定した大当り遊技が付与されることが報知される。なお、ラウンド遊技回数報知装置RHは、今回付与される大当り遊技の規定ラウンド数を、ランプの発光によって報知する。
また、表示枠体27の左方の遊技領域H1には、普通図柄作動ゲート42が配設されている。普通図柄作動ゲート42の奥方には、該普通図柄作動ゲート42へ入球し通過した遊技球を検知する普通図柄変動スイッチSW5(図9に示す)が設けられている。普通図柄作動ゲート42は、遊技球の通過を契機に、普通図柄変動ゲームの始動条件のみを付与し得る。
また、遊技盤YBの遊技領域H1の最下方(下大入賞口41よりも下方)には、遊技領域H1に発射された後、何れの入賞口にも入球しなかった遊技球をアウト球として機外に排出するためのアウト球口43が形成されている。アウト球口43を通過した遊技球は、パチンコ遊技機10の設置設備(遊技島)に配設されたアウト球タンク(図示しない)に排出される。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10は、確率変動(以下、「確変」と示す)機能を備えている。確変機能は、大当り遊技終了後に大当り抽選の抽選確率状態(当選確率状態)が低確率抽選状態から高確率抽選状態に変動する確変状態を付与する機能である。確変状態は、次回の大当りが生起される迄の間、付与される。確変状態が付与されると、大当りの抽選確率状態が高確率抽選状態に変動して大当りが生起され易くなるため、確変状態は遊技者にとって有利であり、遊技者は確変大当りになることを期待しつつ遊技を行っている。
本実施形態では、大当り遊技終了後に確変状態を付与する大当りが確変大当りとなり、大当り遊技終了後に確変状態が付与されない(非確変状態が付与される)大当りが非確変大当りとなる。本実施形態のパチンコ遊技機10では、100種類の特別図柄の大当り図柄のうち、80種類の特別図柄が確変大当りとなる特別図柄(特定図柄)に設定されているとともに、20種類の特別図柄が非確変大当りとなる特別図柄(非特定図柄)に設定されている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10は、変動時間短縮(以下、「変短」と示す)機能を備えている。変短機能は、普通図柄変動ゲームの変動時間が短縮されるとともに、普通図柄作動ゲート42の通過に基づく普通図柄変動ゲームの抽選確率状態(当りの当選確率)が低確率抽選状態から高確率抽選状態に変動する変短状態(変短状態)を特典として付与する機能である。また、変短状態が付与されている場合と変短状態が付与されていない場合とで下始動入賞口34の開閉羽根35は、普通図柄変動ゲームにおいて当選した際、異なる動作パターンで開閉動作するようになっている。すなわち、変短状態が付与されていない時に普通図柄変動ゲームに当選する場合には、開閉羽根35が第1回数(例えば1回)分開放し、開放してから第1開放時間(例えば、300ms)経過するまで開放状態を維持するようになっている。一方、変短状態が付与されている時に普通図柄変動ゲームに当選する場合には、開閉羽根35が開放する回数が増加(例えば、3回)して第1回数よりも多い第2回数となり、1回の開放において開放してから第1開放時間よりも長い第2開放時間(例えば、1400ms)が経過するまで開放状態を維持するようになっている。すなわち、開閉羽根35は、変短状態が付与されている場合、変短状態が付与されていない状態に比較して、遊技者にとって有利に動作するように設定されている。変短状態中は、開閉羽根35が遊技者にとって有利に動作し、単位時間当りの下始動入賞口34への遊技球の入球率が向上するので、変短状態は入球率向上状態となる。そして、変短状態は、予め定めた回数の図柄変動ゲームが行われる迄の間、又は前記回数に達する前に大当りが生起される迄の間、付与される。すなわち、変短状態は、予め定めた回数に相当する図柄変動ゲームの終了時迄の間、又は前記回数に達する前に大当りが生起される図柄変動ゲームの終了時迄の間、付与される。なお、変短状態が付与される前記回数は、大当りに当選した時の遊技状態に応じて変化する。
本実施形態では、大当り遊技の終了後における開閉羽根35の単位時間あたりの開放時間を増加させる変短状態が、開放時間増加状態となる。一方、大当り遊技の終了後における開閉羽根35の単位時間あたりの開放時間を増加させない非変短状態が、開放時間非増加状態となる。
以下、本実施形態のパチンコ遊技機10に規定する大当り遊技(16ラウンド大当り遊技と2ラウンド大当り遊技)、及び小当り遊技について、図3をもとに詳しく説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、大当り抽選に当選した場合、3種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技の種類が決定され、その決定された大当り遊技が付与されるようになっている。そして、3種類の大当り遊技のうち、何れの大当り遊技を付与するかは、大当り抽選に当選した際に決定する特別図柄(大当り図柄)の種類に応じて決定されるようになっている。本実施形態では、大当り図柄として100種類の特別図柄が用意されており、この100種類の特別図柄の大当り図柄は、図3に示すように、特別図柄A、特別図柄B、及び特別図柄Cの3種類に分類されている。また、図3に示す特別図柄Dには、小当りに対応する5種類の特別図柄(はずれ図柄)が振分けられている。
そして、特別図柄Aには70種類の大当り図柄が、特別図柄Bには10種類の大当り図柄が、特別図柄Cには20種類の大当り図柄が、それぞれ属している。このように特別図柄を振分けた場合、特別図柄Aに基づく大当り遊技は大当り全体の70%(100分の70)となり、特別図柄Bに基づく大当り遊技は大当り全体の10%(100分の10)となり、特別図柄Cに基づく大当り遊技は大当り全体の20%(100分の20)となる。
特別図柄Aに基づく大当り遊技(通常大当り遊技)は、規定ラウンド数を「16回」とし、1回のラウンド遊技中に大入賞口(本実施形態では下大入賞口41)を「1回」開放させることにより、大当り遊技中に下大入賞口41を「16回(16ラウンド×1回)」開放させる大当り遊技となっている。以下、特別図柄Aに基づく大当り遊技を「16R確変大当り遊技」と示す。そして、16R確変大当り遊技は、オープニング演出時間として「8000(ms)」が、各ラウンド遊技のラウンド遊技時間として「25000(ms)」が、エンディング演出時間として「11000(ms)」が設定されている。また、16R確変大当り遊技における1回のラウンド遊技の入球上限個数は「8球」に設定されている。そして、16R確変大当り遊技の終了後には、大当り抽選の当選時における遊技状態に関係なく、確変状態(次回大当りまで)と、その確変状態の終了時まで変短状態が付与されるようになっている。なお、図3では、確変状態の終了時まで変短状態を付与する場合を「次回」と表記している。
特別図柄Bに基づく大当り遊技(特定大当り遊技)は、規定ラウンド数を「2回」とし、1回のラウンド遊技中に大入賞口(本実施形態上大入賞口39)を「1回」開放させることにより、大当り遊技中に大入賞口を「2回(2ラウンド×1回)」開放させる大当り遊技となっている。以下、特別図柄Bに基づく大当り遊技を「2R確変大当り遊技」と示す。そして、2R確変大当り遊技は、オープニング演出時間として「40(ms)」が、各ラウンド遊技のラウンド遊技時間として「600(ms)」が、エンディング演出時間として「2092(ms)」が設定されている。また、2R確変大当り遊技における1回のラウンド遊技の入球上限個数は「9球」に設定されている。また、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間である「600(ms)」は最大時間となる。
そして、2R確変大当り遊技の終了後には、大当り抽選の当選時における遊技状態に応じて、確変状態(次回大当りまで)と変短状態(100回)が付与される場合と、確変状態(次回大当りまで)のみが付与される場合とがある。
特別図柄Cに基づく大当り遊技(特定大当り遊技)は、規定ラウンド数を「2回」とし、1回のラウンド遊技中に大入賞口(本実施形態では上大入賞口39)を「1回」開放させることにより、大当り遊技中に大入賞口を「2回(2ラウンド×1回)」開放させる大当り遊技となっている。以下、特別図柄Cに基づく大当り遊技を「2R非確変大当り遊技」と示す。そして、2R非確変大当り遊技は、オープニング演出時間として「40(ms)」が、各ラウンド遊技のラウンド遊技時間として「600(ms)」が、エンディング演出時間として「2092(ms)」が設定されている。また、2R非確変大当り遊技における1回のラウンド遊技の入球上限個数は「9球」に設定されている。また、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間である「600(ms)」は最大時間となる。
そして、2R非確変大当り遊技の終了後には、大当り抽選の当選時における遊技状態に応じて、非確変状態と変短状態(100回)が付与される場合と、非確変状態のみが付与される場合とがある。
特別図柄Dに基づく小当り遊技は、規定ラウンド数を「1回」とし、1回のラウンド遊技中に大入賞口(本実施形態では上大入賞口39)を「2回」開放させることにより、小当り遊技中に大入賞口を「2回(1ラウンド×2回)」開放させるようになっている。そして、小当り遊技は、オープニング演出時間として「40(ms)」が、1回のラウンド遊技中における各開閉羽根35の開放時間として「600(ms)」が、エンディング演出時間として「2092(ms)」が設定されている。また、小当り遊技における1回のラウンド遊技の入球上限個数は「9球」に設定されている。
また、小当り遊技では、当該小当り遊技の終了後における遊技状態を、小当り抽選の当選時における遊技状態で継続させるようになっている。すなわち、小当り遊技では、小当り抽選の当選時の遊技状態が確変状態であれば小当り遊技終了後の遊技状態を確変状態に継続させるとともに、小当り抽選の当選時の遊技状態が変短状態であれば小当り遊技終了後の遊技状態を変短状態に継続させる。また、小当り遊技では、小当り抽選の当選時の遊技状態が非確変状態であれば小当り遊技終了後の遊技状態を非確変状態に継続させるとともに、小当り抽選の当選時の遊技状態が非変短状態であれば小当り遊技終了後の遊技状態を非変短状態に継続させる。
本実施形態では、2R確変大当り遊技を付与する図柄変動ゲームの変動停止から2R確変大当り遊技を経て次の図柄変動ゲームが開始する迄の時間と、2R非確変大当り遊技を付与する図柄変動ゲームの変動停止から2R非確変大当り遊技を経て次の図柄変動ゲームが開始する迄の時間が、同一時間に設定されている。また、本実施形態では、小当り遊技についても、2R確変大当り遊技と2R非確変大当り遊技と同様に、小当り遊技を付与する図柄変動ゲームの変動停止から小当り遊技を経て次の図柄変動ゲームが開始する迄の時間が、同一時間に設定されている。そして、2R確変大当り遊技、2R非確変大当り遊技、及び小当り遊技は、同一の上大入賞口39を開放させて行われる。したがって、本実施形態において、2R確変大当り遊技、2R非確変大当り遊技、及び小当り遊技は、上大入賞口39の開閉動作態様や時間からその差異を遊技者が判別不能となっている。すなわち、遊技者は、2R確変大当り遊技、2R非確変大当り遊技及び小当り遊技の何れが付与されたのかを上大入賞口39の開閉動作や時間からは判別し得ない。以下の説明では、「2R確変大当り遊技」と「2R非確変大当り」を纏めて、「2R系大当り遊技」と示す場合もある。
また、本実施形態では、16R確変大当り遊技と、その16R確変大当り遊技を除く2種類の大当り遊技(2R系大当り遊技)は、大当り遊技の開始に伴って開放される大入賞口の種類(上大入賞口39か、下大入賞口41か)から、区別可能とされている。より詳しく言えば、16R確変大当り遊技では、当該16R確変大当り遊技が開始すると、最初のラウンド遊技において下大入賞口41が開放し、以降、最終のラウンド遊技まで下大入賞口41が開放する。その一方、2R系大当り遊技では、当該2R系大当り遊技が開始すると、最初のラウンド遊技において上大入賞口39が開放し、以降、最終のラウンド遊技まで上大入賞口39が開放する。これにより、16R確変大当り遊技と、その16R確変大当り遊技を除く2種類の大当り遊技(2R系大当り遊技)は、大当り遊技を構成する最初のラウンド遊技における大入賞口の開放態様が異なることによって区別可能とされている。
また、本実施形態において、2R系大当り遊技と16R確変大当り遊技は、大当り遊技を構成するラウンド遊技の上限回数(16回と2回)が異なるとともに1回のラウンド遊技時間の長短により、1回の大当り遊技で遊技者が獲得し得る賞球獲得数に差が生じ得る。具体的に言えば、本実施形態において16R確変大当り遊技は、2R系大当り遊技よりも多量の賞球を獲得可能な大当り遊技とされている。
なお、賞球とは、大入賞口への1球の入球に対して遊技者に賞として付与される遊技球である。そして、前述した16R確変大当り遊技との比較において賞球の獲得数が少量とは、大当り遊技の終了までに得られる総賞球獲得数を比較した場合の少量である。パチンコ遊技機10では、大入賞口への1球の入球に対して、例えば「14球」の遊技球を賞球として払出すような設定がなされており、1回のラウンド遊技における入球上限個数を「8球」に設定し、「8球」の遊技球が大入賞口へ入球したならば遊技者には「112球」の遊技球が賞球として払出されていることになる。
なお、図3の「当選時の状態」欄に示す「低確+変短なし」、「低確+変短あり」、「高確+変短なし」、「高確+変短あり」の4つの状態は、それぞれ次のような状態を示す。「低確+変短なし」は、非確変状態で、かつ非変短状態を示し、本実施形態のパチンコ遊技機10においては「通常状態」となる。「低確+変短あり」は、非確変状態で、かつ変短状態を示し、本実施形態のパチンコ遊技機10において「低確+変短あり」の状態は、「低確+変短あり」の状態、又は「高確+変短あり」の状態で2R非確変大当り遊技に当選することによって作り出される。「高確+変短なし」は、確変状態で、かつ非変短状態を示し、本実施形態のパチンコ遊技機10において「高確+変短なし」の状態は、「低確+変短なし」の状態で2R確変大当り遊技に当選することによって作り出される。また、「高確+変短なし」の状態は、「高確+変短なし」の状態で2R確変大当り遊技に当選することによっても作り出される。「高確+変短あり」は、確変状態で、かつ変短状態を示し、本実施形態のパチンコ遊技機10において「高確+変短あり」の状態は、16R確変大当り遊技に当選することによって作り出される。また、本実施形態のパチンコ遊技機10において「高確+変短あり」の状態は、「低確+変短あり」の状態、又は「高確+変短あり」の状態で2R確変大当り遊技に当選することによっても作り出される。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10は、図4に示すように、演出表示装置28で行われる演出として、大当り抽選の抽選確率状態が高確率抽選状態である期待度の異なる複数の示唆演出(演出モード)を実行可能に構成されている。具体的には、大当り抽選の抽選確率状態が低確率抽選状態である可能性が高いことを示唆する低確率示唆演出(通常モードM)と、前記抽選確率状態が高確率抽選状態である可能性が高いことを示唆する高確率示唆演出(高確示唆モードMA,MB)を備え、何れかの示唆演出が行われるようになっている。そして、本実施形態においては、通常モードM<高確示唆モードMB<高確示唆モードMAの順に、大当り抽選の抽選確率が高確率抽選状態である期待度が高い演出として位置付けられている。
また、各演出モード中の演出表示装置28(画像表示部GH)には、遊技状態報知画像がそれぞれ画像表示されるようになっている。具体的に言えば、通常モードM時には、遊技状態報知画像としての背景画像G1及び背景画像G2の何れかが画像表示されるようになっている。そして、通常モードMでは、図柄変動ゲーム毎に、「背景画像を変化させる」及び「背景画像を維持する」の何れか一方に当選する背景変化抽選が行われるようになっている。この背景変化抽選で「背景画像を変化させる」に当選した場合は、図柄変動ゲームの開始時に背景画像が他の背景画像に変化するようになっている。本実施形態では、背景画像G1と背景画像G2を備えており、これらの背景画像G1,G2が背景変化抽選で「背景画像を変化させる」に当選することによって交互に画像表示されるようになっている。
なお、背景変化抽選は、所定回数の図柄変動ゲーム毎に行っても良いし、特定の演出内容(例えば、リーチ演出内容)の図柄変動ゲームが行われる時に行っても良い。また、背景変化抽選は、背景変化後、所定回数の図柄変動ゲームが行われる迄の間、変化後の背景画像を維持するために行わず、所定回数の図柄変動ゲームが行われた後、図柄変動ゲーム毎に行うようにしても良い。
また、高確示唆モードMA時には、遊技状態報知画像としての背景画像G3が画像表示されるようになっている。また、高確示唆モードMB時には、遊技状態報知画像としての背景画像G4が画像表示されるようになっている。これらの背景画像G1〜G4は、その画像内容が異なっており、遊技者は、演出表示装置28に画像表示される背景画像の種類から大当り抽選の抽選確率が低確率抽選状態である期待度を把握し得る。なお、背景画像は、図柄の背面に映し出される画像である。
そして、本実施形態のパチンコ遊技機10では、モード移行抽選M1〜M3を行い、当該抽選の結果に応じて演出モード(示唆演出)を切り替えるようになっている。モード移行抽選による演出モードの切り替えにより、遊技者に、大当り抽選の抽選確率状態が低確率抽選状態及び高確率抽選状態の何れの状態であるかを推測させる演出を実現している。モード移行抽選M1は、2R系大当り遊技及び小当り遊技の何れかに当選したことを契機に行う抽選であって、高確示唆モードMA及び高確示唆モードMBの何れの演出モードに移行させるのかを決定する。モード移行抽選M2は、高確示唆モードMAの滞在時に行う抽選であって、高確示唆モードMAから高確示唆モードMBへ移行させるか否かを決定する。モード移行抽選M3は、高確示唆モードMBの滞在時に行う抽選であって、高確示唆モードMBから、高確示唆モードMA及び通常モードMの何れに移行させるかを決定する。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10は、図柄変動ゲーム中に、当該図柄変動ゲームが大当りとなる可能性を示唆する予告演出を実行させるように構成されている。本実施形態では、演出表示装置28及び演出用可動体K1,K2が予告実行手段として機能し、これらの演出表示装置28及び演出用可動体K1,K2を用いて予告演出が行われる。そして、本実施形態のパチンコ遊技機10は、複数種類の予告演出が用意されており、1回の図柄変動ゲームにおいて複数の予告演出を実行可能に構成されている。
以下、本実施形態のパチンコ遊技機10で用意された予告演出について図5〜図7にしたがって詳しく説明する。
最初に、図5にしたがって、演出表示装置28で行われる予告演出としての段階予告(「ステップアップ予告」とも言われている)を説明する。
段階予告は、演出表示装置28の表示領域(画像表示部GH)に、予告画像を予め定めた順番にしたがって段階的に表示させ、実行された段階数と表示される予告画像によって大当り期待度の高低を示唆する予告演出である。本実施形態では、段階予告の最大段階数を5段階としている。そして、本実施形態の段階予告は、実行された段階数が多いほど、すなわち5段階に近づくほど、大当り期待度の高い演出内容となる。また、本実施形態の段階予告は、各段階に複数種類の予告画像が設けられており、各段階で実行される予告画像の種類にも大当り期待度の高低が定められている。「大当り期待度の高低」とは、大当り抽選で大当りに当選した時に出現される割合と大当り抽選で大当りに当選しなかった場合に出現される割合をもとに算出される。そして、大当り抽選で大当りに当選した場合及び大当りに当選しなかった場合の全体の出現率に対して、大当り抽選で大当りに当選した場合の出現率が高くなるほど、大当り期待度の高い演出となる。そして、本実施形態の段階予告は、1段階<2段階<3段階<4段階<5段階の順に、大当り期待度が高く設定されている。
本実施形態の段階予告は、図5(a)〜(f)に示すように、図柄変動ゲームの開始後(図5(a))、各段階の予告画像を、所定間隔毎に順次、演出表示装置28(画像表示部GH)に画像表示させる態様で実行される。具体的に言えば、図柄変動ゲームの開始後、演出表示装置28には、1段階目(ステップSU1)の予告画像GSU1が画像表示される(図5(b))。次に、演出表示装置28には、2段階目(ステップSU2)の予告画像GSU2が画像表示される(図5(c))。予告画像GSU2は、演出表示装置28の表示領域(画像表示部GH)の上部において、表示領域全体に対して4分の1程度の大きさからなる区画領域に画像表示される。次に、演出表示装置28には、3段階目(ステップSU3)の予告画像GSU3が画像表示される(図5(d))。予告画像GSU3は、演出表示装置28の表示領域(画像表示部GH)の右側であって、予告画像GSU2が表示された区画領域の下方において、その区画領域分を除く表示領域の半分程度の大きさからなる区画領域に画像表示される。次に、演出表示装置28には、4段階目(ステップSU4)の予告画像GSU4が画像表示される(図5(e))。予告画像GSU4は、演出表示装置28の表示領域(画像表示部GH)の左側であって、予告画像GSU2が表示された区画領域の下方において、その区画領域分を除く表示領域の半分程度の大きさからなる区画領域に画像表示される。そして、最後に、演出表示装置28には、5段階目(ステップSU5)の予告画像GSU5が画像表示される(図5(f))。予告画像GSU5は、演出表示装置28の表示領域(画像表示部GH)全体に画像表示される。
本実施形態の段階予告では、図5(a)〜(f)に示すように、2段階目(図5(c))、3段階目(図5(d))、及び4段階目(図5(e))の各予告画像GSU2〜GSU4については表示領域を分割した複数(本実施形態では3つ)の区画領域にそれぞれ画像表示されるようになっている。すなわち、2段階目〜4段階目までの各予告画像GSU2〜GSU4は、演出表示装置28の表示領域内に同時に収まる態様で画像表示され、5段階目の予告画像GSU5が画像表示される場合に演出表示装置28から非表示されるようになっている。図5(f)における二点鎖線は、左右2列の飾り図柄を示しており、予告画像GSU5は飾り図柄の背面に重なるようにして画像表示される。
なお、図5(a)〜(f)は、1段階目から5段階目に向かって1段階ずつ予告画像が順次、画像表示される通常段階予告の流れを示したものである。そして、本実施形態では、段階予告の演出態様として、通常段階予告とは異なる演出態様の特殊段階予告を備えている。特殊段階予告は、図5(a),(f)に示すように、図柄変動ゲームの開始後、1段階目〜4段階目を省略し、いきなり5段階目の予告画像GSU5を画像表示するものである。この特殊段階予告は、通常段階予告よりも大当り期待度の高い演出として位置付けられており、大当り抽選で大当りに当選した場合には、大当り抽選で大当りに当選しなかった場合よりも実行され易くなっている。
次に、図2にしたがって、演出用可動体K1,K2を用いて行われる予告演出としての可動体予告を説明する。
本実施形態では、可動体予告として、演出用可動体K1のみを用いて行う通常可動体予告と、演出用可動体K1と演出用可動体K2を用いて行う特別可動体予告とが用意されている。通常可動体予告は、図柄変動ゲームにおいて、所定の実行タイミングで、演出用可動体K1を図2に示す矢印X1方向に動作させる演出態様で行われる。また、特別可動体予告は、図柄変動ゲームにおいて、所定の実行タイミングで、演出用可動体K1の動作とともに、演出用可動体K2を図2に示す矢印X2方向に動作させる演出態様で行われる。そして、本実施形態の可動体予告(通常可動体予告と特別可動体予告)は、複数種類(本実施形態では3種類)設定した実行タイミングのうち、何れか1つのタイミングで実行されるようになっている。本実施形態では、実行タイミングとして、1)変動開始時(図柄変動ゲームの開始時)、2)変動中(図柄変動ゲーム中)、3)リーチ形成時の3つが設定されている。なお、可動体予告は、図柄変動ゲームにおいてリーチが形成される前に、上記した3つの何れかの実行タイミングで実行される。
そして、本実施形態において特別可動体予告は、通常可動体予告よりも大当り期待度の高い演出として位置付けられている。また、本実施形態において可動体予告の実行タイミングは、リーチ形成時<変動中<変動開始時の順に、大当り期待度が高く設定されている。すなわち、可動体予告は、その実行タイミングと演出態様(通常可動体予告か、特別可動体予告か)によって大当り期待度の高低を示唆する予告演出となる。なお、本実施形態の可動体予告は、前述したように、特別可動体予告が変動開始時に実行されることが、最も大当り期待度の高い状態とされる。
次に、図6にしたがって、演出表示装置28で行われる予告演出としてのセリフ予告を説明する。
セリフ予告は、演出表示装置28の表示領域(画像表示部GH)に、一人又は複数人のキャラクタによるセリフ画像W1,W2を画像表示させ、そのセリフ画像W1,W2の内容によって大当り期待度の高低を示唆する予告演出である。本実施形態のセリフ予告で用いるセリフの内容は、複数ランク(本実施形態では7ランク)に分かれており、そのランクによって大当り期待度の高低が定められている。具体的に言えば、セリフの内容は、Cランク、C+ランク、Bランク、B+ランク、Aランク、A+ランク、Sランクの7ランクに分かれている。そして、Cランク<C+ランク<Bランク<B+ランク<Aランク<A+ランク<Sランクの順に、大当り期待度が高く設定されている。
次に、図7(a)にしたがって、演出表示装置28で行われる予告演出としてのリーチロゴ予告を説明する。
リーチロゴ予告は、演出表示装置28の表示領域(画像表示部GH)に、文字画像W3を画像表示させ、リーチロゴ予告の有無、及び有る場合の文字画像W3の内容によって大当り期待度の高低を示唆する予告演出である。本実施形態のリーチロゴ予告で用いる文字画像W3は、複数種類(本実施形態では2種類)用意されており、詳しく言えば、「好機」の文字画像W3と「勝利」の文字画像W3である。そして、本実施形態では、リーチロゴ予告無し<「好機」<「勝利」の順に、大当り期待度が高く設定されている。
次に、図7(b)にしたがって、演出表示装置28で行われる予告演出としての降り物予告を説明する。
降り物予告は、演出表示装置28の表示領域(画像表示部GH)に、降り物(本実施形態では花びら)W4を画像表示させ、降り物予告の有無、及び有る場合の降り物W4の量によって大当り期待度の高低を示唆する予告演出である。本実施形態の降り物予告では、降り物W4の量として、「弱(少ない)」と、「強(多い)」と、「SP(最も多い)」の3種類が用意されている。そして、本実施形態では、降り物予告無し<「弱」<「強」<「SP」の順に、大当り期待度が高く設定されている。
次に、図7(c)にしたがって、演出表示装置28で行われる予告演出としての特殊キャラクタ予告を説明する。
特殊キャラクタ予告は、演出表示装置28の表示領域(画像表示部GH)に、特定のキャラクタZが特定動作を行う様子を画像表示させ、実行の有無によって大当り期待度の高低を示唆する予告演出である。本実施形態の特殊キャラクタ予告は、実行されなかった場合に比して実行された方が格段に大当り期待度が高くなるように設定されている。
次に、演出表示装置28で行われる予告演出としてのフェード予告を説明する。
フェード予告は、演出表示装置28の表示領域(画像表示部GH)に画像表示されている画像(図柄など)を徐々に消していく態様で行われ、フェード予告の有無、及び画像表示の消し方によって大当り期待度の高低を示唆する予告演出である。本実施形態のフェード予告は、画像表示の消し方として複数種類(本実施形態では3種類)用意されており、詳しく言えば、「WO(ホワイトアウト)」と、「雷」と、「桜吹雪」である。「WO(ホワイトアウト)」は、演出表示装置28の表示領域を白くすることで画像表示を消す態様で行われる。「雷」は、演出表示装置28の表示領域に雷を画像表示させ、その雷を伴って画像表示を消す態様で行われる。「桜吹雪」は、演出表示装置28の表示領域に桜吹雪を画像表示させ、その桜吹雪を伴って画像表示を消す態様で行われる。そして、本実施形態では、フェード予告無し<「WO」<「雷」<「桜吹雪」の順に、大当り期待度が高く設定されている。
以上に説明した7種類の予告演出は、図8に示すように、図柄変動ゲームが開始してから(変動開始)、図柄変動ゲームが終了する迄の間に、予め定めた実行タイミングでそれぞれが実行されるようになっている。
具体的に言えば、変動開始からリーチ形成までの間には、リーチ前予告演出として、段階予告、可動体予告、及びセリフ予告の3種類について実行タイミングが定められている。なお、可動体予告については、変動開始時、変動中、及びリーチ形成時の何れか1つの実行タイミングが選択されて実行される。本実施形態においては、これら3つの予告演出が(段階予告、可動体予告及びセリフ予告)が、リーチ形成時を含むリーチ形成までの間に実行されるリーチ前予告演出となる。
また、リーチが形成されてから、リーチ演出の演出内容がノーマルリーチからスーパーリーチへ変遷する迄の間には、リーチ後予告演出として、リーチロゴ予告、降り物予告、特殊キャラクタ予告、及びフェード予告の4種類について実行タイミングが定められている。リーチロゴ予告は、リーチ形成の直後が実行タイミングとして定められている。また、降り物予告と特殊キャラクタ予告は、リーチロゴ予告の実行タイミングよりも後に実行タイミングが定められており、リーチ演出中に行われる。また、本実施形態において降り物予告と特殊キャラクタ予告の実行タイミングは、同一タイミングに定められており、これら2つの予告演出は同じ図柄変動ゲームにおいて同時に実行されることはなく、何れか一方の予告演出が実行されるようになっている。また、フェード予告は、リーチ演出の演出内容がノーマルリーチからスーパーリーチへ変遷する際に行われる変遷演出の直前が実行タイミングとして定められている。本実施形態においては、これら4つの予告演出(リーチロゴ予告、降り物予告、特殊キャラクタ予告、及びフェード予告)が、リーチ形成後に実行されるリーチ後予告演出となる。
なお、ノーマルリーチとは、左右2列に同一図柄を一旦停止表示させてリーチ状態を形成した後、最終図柄列(本実施形態では中列)を変動させ、所定時間の経過後に中列に図柄を導出する演出である。本実施形態においては、リーチ形成後、リーチ演出の演出内容として最初に行われる。また、スーパーリーチとは、ノーマルリーチを経由し、リーチ演出の演出内容を発展させて行われる演出である。スーパーリーチは、例えば、登場するキャラクタの名称によって「○○リーチ」などと呼ばれ、特定のキャラクタを演出表示装置28の表示領域(画像表示部GH)に画像表示し、そのキャラクタの動作によって最終図柄列(本実施形態では中列)の図柄を導出するなどの態様で行われる。そして、通常、パチンコ遊技機10では、ノーマルリーチよりもスーパーリーチの方が大当り期待度の高い演出とされている。本実施形態では、ノーマルリーチが低期待度演出となり、スーパーリーチが高期待度演出となる。また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、リーチ演出の演出内容が、ノーマルリーチからスーパーリーチへ変遷するタイミングで、スーパーリーチへの変遷を遊技者に報知するための変遷演出が行われるようになっている。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、前述した7つの予告演出を、遊技者に大当り期待度の高低を認識させるための主の予告演出(メイン予告演出)として位置付けている。また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、前述した7つの予告演出以外にも実行可能な予告演出が用意されている。これらの予告演出には、メイン予告演出(7つの予告演出)に比して大当り期待度が極めて低く設定されているものや、実行されるだけで大当りを確定的に認識し得るとともに、その出現率が極めて低く設定された希少価値の高いものが含まれている。本実施形態では、メイン予告演出以外の予告演出を、サブ予告演出として位置付けている。
次に、パチンコ遊技機10の構成について図9にしたがって説明する。
パチンコ遊技機10の機裏側には、パチンコ遊技機10全体を制御する主制御装置としての主制御基板45が装着されている。主制御基板45は、パチンコ遊技機10全体を制御するための各種処理を実行し、該処理結果に応じて遊技を制御するための各種の制御指令としての制御信号(制御コマンド)を演算処理し、該制御信号(制御コマンド)を出力する。また、機裏側には、サブ統括制御基板46と、演出表示制御基板47と、音声・ランプ制御基板48が装着されている。本実施形態では、サブ統括制御基板46と、演出表示制御基板47と、音声・ランプ制御基板48によって副制御装置が構成されている。
サブ統括制御基板46は、主制御基板45が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、演出表示制御基板47、及び音声・ランプ制御基板48を統括的に制御する。演出表示制御基板47は、主制御基板45とサブ統括制御基板46が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、演出表示装置28の表示態様(図柄、背景、文字などの表示画像など)を制御する。また、音声・ランプ制御基板48は、主制御基板45とサブ統括制御基板46が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、各種ランプ部17〜19,27bの発光態様(点灯(点滅)/消灯のタイミングなど)及びスピーカ20,21,25の音声出力態様(音声出力のタイミングなど)を制御する。
以下、主制御基板45、サブ統括制御基板46及び演出表示制御基板47について、その具体的な構成を説明する。
主制御基板45には、制御動作を所定の手順で実行することができる主制御用CPU45aと、主制御用CPU45aの制御プログラムを格納する主制御用ROM45bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる主制御用RAM45cが設けられている。主制御用CPU45aには、主制御用ROM45bと主制御用RAM45cが接続されている。また、主制御用CPU45aには、上始動入賞口33に入球した遊技球を検知する上始動口スイッチSW1と、下始動入賞口34に入球した遊技球を検知する下始動口スイッチSW2が接続されている。また、主制御用CPU45aには、上大入賞口39に入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW3と、下大入賞口41に入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW4と、普通図柄作動ゲート42を通過した遊技球を検知する普通図柄変動スイッチSW5が接続されている。また、主制御用CPU45aには、図柄表示基板49を介して、特別図柄表示装置30、特別図柄保留記憶表示装置30a、普通図柄表示装置31、及び普通図柄保留記憶表示装置31aが接続されている。
主制御用CPU45aは、特別図柄用の当り判定用乱数、大当り図柄用乱数、普通図柄用の当り判定用乱数や変動パターン振分用乱数などの各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を主制御用RAM45cの設定領域に記憶(設定)することで更新前の値を書き換えており、乱数更新処理(乱数生成処理)を実行する。特別図柄用の当り判定用乱数は、大当りとするか否か(大当りか否か)の大当り抽選(大当り判定)で用いる乱数であるとともに、大当り抽選に当選しなかった場合に小当りとするか否かの小当り抽選(小当り判定)で用いる乱数である。大当り図柄用乱数は、大当りとなる場合に特別図柄表示装置30に確定停止表示させる特別図柄としての大当り図柄を決定する際に用いる乱数である。普通図柄用の当り判定用乱数は、普通図柄の当りとするか否かの普通図柄当り抽選(普通図柄当り判定)で用いる乱数である。変動パターン振分用乱数は、変動パターンを選択する際に用いる乱数である。また、本実施形態の主制御用CPU45aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測するタイマを更新する。主制御用RAM45cには、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
主制御用ROM45bには、メイン制御プログラムに加え、複数種類の変動パターン(演出内容パターン)と各種判定値(大当り判定値、小当り判定値、普通図柄当り判定値など)が記憶されている。変動パターンは、演出表示装置28及び特別図柄表示装置30において図柄の変動開始による図柄変動ゲームが開始してから、演出表示装置28及び特別図柄表示装置30において図柄が確定停止表示されて図柄変動ゲームが終了するまでの変動時間を特定するためのパターンである。この変動パターンに基づき特別図柄表示装置30では、特別図柄の変動が開始してから、変動パターンに定める変動時間の経過時に変動が停止し、大当り図柄又ははずれ図柄が確定停止表示される図柄変動ゲームが実行される。一方、変動パターンに基づき演出表示装置28では、飾り図柄の変動が開始してから、変動パターンで特定される演出内容で各種遊技演出が行われるとともに変動パターンに定める変動時間の経過時に変動が停止し、大当り図柄又ははずれ図柄を確定停止表示させる図柄変動ゲームが実行される。また、変動パターンは、図柄変動ゲームの演出内容も特定可能であって、大当り演出用、はずれリーチ演出用、及びはずれ演出用からなる演出内容毎に分類されている。
大当り演出では、演出表示装置28において図柄変動ゲームがリーチ演出を経て最終的に大当り図柄(飾り図柄)を確定停止表示させるように展開されるとともに、特別図柄表示装置30において図柄変動ゲームが大当り図柄(特別図柄)を確定停止表示させるように展開される。はずれリーチ演出は、演出表示装置28において図柄変動ゲームがリーチ演出を経て最終的にはずれ図柄(飾り図柄)を確定停止表示させるように展開されるとともに、特別図柄表示装置30において図柄変動ゲームがはずれ図柄(特別図柄)を確定停止表示させるように展開される。はずれ演出は、演出表示装置28において図柄変動ゲームがリーチ演出を経ることなく最終的にはずれ図柄(飾り図柄)を確定停止表示させるように展開されるとともに、特別図柄表示装置30において図柄変動ゲームがはずれ図柄(特別図柄)を確定停止表示させるように展開される。なお、特別図柄表示装置30では、図柄変動ゲームが開始されると、リーチ演出を行うことなく、変動時間の経過時まで図柄の変動が継続される。
大当り判定値は、大当り抽選で用いる判定値であり、特別図柄用の大当り判定用乱数の取り得る数値の中から定められている。大当り判定値は、遊技状態が非確変状態(低確率抽選状態)の時の大当り抽選で用いる低確率用の大当り判定値と、遊技状態が確変状態(高確率抽選状態)の時の大当り抽選で用いる高確率用の大当り判定値とがあり、確変状態時の大当り判定値の数は、非確変状態時の大当り判定値の数よりも多く設定されている。また、小当り判定値は、小当り抽選で用いる判定値であり、特別図柄用の当り判定用乱数の取り得る数値の中から定めている。なお、小当り判定値は、大当り判定値とは異なる数値に定められている。また、普通図柄の当り判定値は、普通図柄当り抽選で用いる判定値であり、普通図柄用の当り判定用乱数の取り得る数値の中から定められている。普通図柄当り判定値は、遊技状態が非変短状態の時の普通図柄当り抽選で用いる低確率用の普通図柄当り判定値と、遊技状態が変短状態の時の普通図柄当り抽選で用いる高確率用の普通図柄当り判定値とがあり、変短状態時の普通図柄当り判定値の数は非変短状態時の普通図柄当り判定値の数よりも多く設定されている。
次に、サブ統括制御基板46について説明する。
サブ統括制御基板46には、制御動作を所定の手順で実行することができる統括制御用CPU46aと、統括制御用CPU46aの制御プログラムを格納する統括制御用ROM46bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる統括制御用RAM46cが設けられている。統括制御用CPU46aには、統括制御用ROM46bと統括制御用RAM46cが接続されている。そして、統括制御用CPU46aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測する。また、統括制御用CPU46aは、各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を統括制御用RAM46cの設定領域に記憶(設定)することで更新前の値を書き換えており、乱数更新処理(乱数生成処理)を実行する。
次に、演出表示制御基板47について説明する。
演出表示制御基板47には、制御動作を所定の手順で実行することができる表示制御用CPU47aと、表示制御用CPU47aの制御プログラムを格納する表示制御用ROM47bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる表示制御用RAM47cが設けられている。表示制御用CPU47aには、表示制御用ROM47bと表示制御用RAM47cが接続されている。表示制御用CPU47aには、演出表示装置28(画像表示部GH)が接続されている。また、本実施形態の表示制御用CPU47aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測する。表示制御用ROM47bには、各種の画像データ(図柄、背景、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。
以下、主制御基板45、サブ統括制御基板46及び演出表示制御基板47が実行する制御内容を説明する。
最初に、主制御基板45が実行する制御内容として、図柄変動ゲーム及び普通図柄変動ゲームの実行に係る制御内容を説明する。
主制御基板45の主制御用CPU45aは、上始動入賞口33又は下始動入賞口34へ遊技球が入球し、該遊技球を検知した始動口スイッチSW1,SW2が出力する検知信号を入力すると、主制御用RAM45cに記憶されている特別図柄用の保留記憶数が上限数(本実施形態では4)未満であるか否かの保留判定を行う。保留判定の判定結果が肯定(特別図柄用の保留記憶数<4)の場合、主制御用CPU45aは、特別図柄用の保留記憶数を1加算(+1)し、特別図柄用の保留記憶数を書き換える。また、主制御用CPU45aは、保留判定を肯定判定している場合、当り判定用乱数の値と大当り図柄用乱数の値を主制御用RAM45cから取得し、その取得した当り判定用乱数の値と大当り図柄用乱数の値を特別図柄用の保留記憶数に対応付けて主制御用RAM45cの所定の記憶領域に格納する。なお、主制御用CPU45aは、保留判定の判定結果が否定(保留記憶数=4)の場合、上限数を超える特別図柄用の保留記憶数の書き換えを行わないとともに、当り判定用乱数の値と大当り図柄用乱数の値を取得しない。
そして、主制御用CPU45aは、図柄変動ゲームの開始直前に、主制御用RAM45cの所定の記憶領域に格納した当り判定用乱数の値を読み出し、その読み出した当り判定用乱数の値と主制御用ROM45bに記憶されている大当り判定値とを比較し、大当りか否かの大当り判定(大当り抽選)を行う。本実施形態では、大当り判定(大当り抽選)を行う主制御用CPU45aが、大当り抽選手段となる。
なお、大当り判定において主制御用CPU45aは、遊技状態が非確変状態である場合には、低確率用の大当り判定値と特別図柄用の当り判定用乱数の値を比較し、遊技状態が確変状態である場合には、高確率用の大当り判定値と特別図柄用の当り判定用乱数の値を比較する。本実施形態では、特別図柄用の当り判定用乱数の取り得る数値が、「0」〜「1596」の全1597通りの整数に設定されている。そして、低確率用の大当り判定値は、前記当り判定用乱数の取り得る数値の中から4個の数値を定めているとともに、高確率用の大当り判定値は、前記当り判定用乱数の取り得る数値の中から40個の数値を定めている。このため、本実施形態のパチンコ遊技機10では、低確率抽選状態における大当り抽選で大当りに当選する確率が、1597分の4(=399.25分の1)となり、高確率抽選状態における大当り抽選で大当りに当選する確率が、1597分の40(=39.925分の1)となる。
大当り判定の判定結果が肯定(特別図柄用の当り判定用乱数の値と大当り判定値とが一致)の場合、主制御用CPU45aは、大当りを決定する。大当りを決定した主制御用CPU45aは、大当り図柄用乱数の値をもとに、特別図柄表示装置30で行われる図柄変動ゲームで確定停止表示させる大当り図柄(特別図柄)を決定する。特別図柄の大当り図柄は、図3に示すように、大当り遊技の種類毎に振り分けられていることから、大当り図柄を決定することによって遊技者に付与する大当り遊技の種類(大当り種)を決定したことになる。具体的に言えば、図3に示すように、特別図柄Aを決定することは16R確変大当り遊技を付与する16R確変大当りを決定することになり、特別図柄Bを決定することは2R確変大当り遊技を付与する2R確変大当りを決定することになる。また、特別図柄Cを決定することは2R非確変大当り遊技を付与する2R非確変大当りを決定することになる。本実施形態では、大当りに当選した際に大当り遊技の種類(大当り種)を決定する主制御用CPU45aが、大当り種決定手段となる。
そして、大当り図柄を決定した主制御用CPU45aは、決定した大当り図柄を主制御用RAM45cに記憶する。また、大当りを決定した主制御用CPU45aは、変動パターン振分用乱数の値を主制御用RAM45cから取得し、その取得した値をもとに大当りに当選した時に選択可能な変動パターンの中から1つの変動パターンを選択し、決定する。本実施形態では、変動パターンを決定する主制御用CPU45aが、変動パターン決定手段(演出内容パターン決定手段)となる。
一方、主制御用CPU45aは、大当り判定の判定結果が否定(特別図柄用の当り判定用乱数の値と大当り判定値とが不一致)の場合、特別図柄用の当り判定用乱数の値と主制御用ROM45bに記憶されている小当り判定値を比較して、小当り遊技を付与するか否かの小当り判定(小当り抽選)を行う。本実施形態では、小当り判定(小当り抽選)を行う主制御用CPU45aが、小当り抽選手段となる。本実施形態において、小当り判定値は、当り判定用乱数の取り得る数値の中から5個の数値を定めている。このため、本実施形態のパチンコ遊技機10では、小当り抽選で小当りに当選する確率が、1597分の5(=319.4分の1)となる。なお、主制御用CPU45aは、大当り抽選の抽選確率状態が、高確率抽選状態及び低確率抽選状態の何れの場合でも、小当り抽選においては同じ小当り判定値を用いる。
小当り判定の判定結果が肯定(特別図柄用の当り判定用乱数の値と小当り判定値とが一致)の場合、主制御用CPU45aは、小当りを決定する。小当りを決定した主制御用CPU45aは、特別図柄表示装置30で行われる図柄変動ゲームで確定停止表示させる特別図柄として小当り図柄を決定する。また、小当りを決定した主制御用CPU45aは、変動パターン振分用乱数の値を主制御用RAM45cから取得し、その取得した値をもとに、小当りに当選した時に選択可能な変動パターンの中から1つの変動パターンを選択し、決定する。
一方、主制御用CPU45aは、小当り判定の判定結果が否定(特別図柄用の当り判定用乱数の値と小当り判定値とが不一致)の場合、はずれを決定する。そして、はずれを決定した主制御用CPU45aは、はずれリーチ演出を実行するか否かを乱数抽選で決定する。はずれリーチ演出の実行を決定した場合、主制御用CPU45aは、特別図柄表示装置30に確定停止表示させる特別図柄としてはずれ図柄を決定するとともに、変動パターン振分用乱数の値を主制御用RAM45cから取得し、その取得した値をもとにはずれリーチ時に選択可能な変動パターンの中から1つの変動パターンを選択し、決定する。一方、はずれリーチ演出の非実行を決定した場合、主制御用CPU45aは、前述同様にはずれ図柄を決定するとともに、変動パターン振分用乱数の値を主制御用RAM45cから取得し、その取得した値をもとにはずれリーチ時に選択可能な変動パターンの中から1つの変動パターンを選択し、決定する。
特別図柄及び変動パターンを決定した主制御用CPU45aは、所定の制御コマンドを所定のタイミングでサブ統括制御基板46(統括制御用CPU46a)に出力する。具体的に言えば、主制御用CPU45aは、変動パターンを指示するとともに図柄変動ゲームの開始を指示する変動パターン指定コマンドを最初に出力する。次に、主制御用CPU45aは、特別図柄を指示する特別図柄用の停止図柄指定コマンドを出力する。本実施形態では、特別図柄として大当り図柄を指示する場合の停止図柄指定コマンドが、大当り図柄コマンドとなる。そして、主制御用CPU45aは、指示した変動パターンに定められている変動時間の経過時に、図柄変動ゲームの終了(図柄の確定停止)を指示する図柄停止コマンドを出力する。また、主制御用CPU45aは、図柄変動ゲームの開始時に特別図柄用の保留記憶数を1減算(−1)し、特別図柄用の保留記憶数を書き換える。そして、主制御用CPU45aは、図柄変動ゲームの開始に伴って特別図柄表示装置30の表示内容を制御する。すなわち、主制御用CPU45aは、図柄変動ゲームの開始により特別図柄の変動を開始させ、決定した変動パターンに定められている変動時間の経過時に決定した特別図柄(大当り図柄又ははずれ図柄)を確定停止表示させる。
また、主制御用CPU45aは、普通図柄作動ゲート42へ遊技球が入球し、該遊技球を検知した普通図柄変動スイッチSW5が出力する検知信号を入力すると、主制御用RAM45cに記憶されている普通図柄用の保留記憶数が上限数(本実施形態では4)未満であるか否かの保留判定を行う。保留判定の判定結果が肯定(普通図柄用の保留記憶数<4)の場合、主制御用CPU45aは、普通図柄用の保留記憶数を1加算(+1)し、普通図柄用の保留記憶数を書き換える。また、主制御用CPU45aは、普通図柄用の保留記憶数の書き換えに伴って該書き換え後の前記保留記憶数に対応する数の保留ランプを点灯させる。例えば、主制御用CPU45aは、書き換え後の普通図柄用の保留記憶数が「3」の場合、3つの保留ランプを点灯させる。また、主制御用CPU45aは、保留判定を肯定判定している場合、普通図柄用の当り判定用乱数の値を主制御用RAM45cから取得し、その値を普通図柄用の保留記憶数に対応付けて主制御用RAM45cの所定の記憶領域に格納する。なお、主制御用CPU45aは、保留判定の判定結果が否定(普通図柄用の保留記憶数=4)の場合、上限数を超える普通図柄用の保留記憶数の書き換えを行わないとともに、普通図柄用の当り判定用乱数の値も取得しない。
そして、主制御用CPU45aは、普通図柄変動ゲームの開始直前に、主制御用RAM45cの所定の記憶領域に格納した普通図柄用の当り判定用乱数の値を読み出し、該値と主制御用ROM45bに記憶されている普通図柄当り判定値とを比較し、普通図柄当りか否かの普通図柄当り判定を行う。普通図柄当り判定において主制御用CPU45aは、遊技状態が非変短状態である場合には低確率用の普通図柄当り判定値と普通図柄用の当り判定用乱数の値を比較し、遊技状態が変短状態である場合には、高確率用の普通図柄当り判定値と普通図柄用の当り判定用乱数の値を比較する。
本実施形態では、普通図柄用の当り判定用乱数の取り得る数値が、「0」〜「250」の全251通りの整数に設定されている。そして、低確率用の普通図柄当り判定値は、前記当り判定用乱数の取り得る数値の中から51個の数値を定めているとともに、高確率用の普通図柄当り判定値は、前記当り判定用乱数の取り得る数値の中から250個の数値を定めている。このため、本実施形態のパチンコ遊技機10では、非変短状態における普通図柄当り判定で普通図柄当りに当選する確率が、251分の51となり、変短状態における普通図柄当り判定で普通図柄当りに当選する確率が、251分の250となる。
そして、主制御用CPU45aは、普通図柄変動ゲームの開始に伴って普通図柄表示装置31の表示内容を制御する。すなわち、主制御用CPU45aは、普通図柄変動ゲームの開始により普通図柄の変動を開始させ、予め定めた変動時間の経過時に決定した普通図柄(当り図柄又ははずれ図柄)を確定停止表示させる。なお、主制御用CPU45aは、普通図柄変動ゲームの開始時の遊技状態に応じて、普通図柄変動ゲームの変動時間として異なる変動時間を設定し、普通図柄を確定停止表示させる。具体的に言えば、主制御用CPU45aは、非変短状態の場合には変動時間として「10000(m秒)」を設定し、変短状態の場合には変動時間として非変短状態よりも短い時間となる「1100(m秒)」を設定する。これにより、変短状態時に行われる普通図柄変動ゲームの変動時間は、非変短時に行われる図柄変動ゲームの変動時間よりも短縮される。
次に、サブ統括制御基板46について説明する。
サブ統括制御基板46の統括制御用CPU46aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、その変動パターン指定コマンドを演出表示制御基板47、及び音声・ランプ制御基板48に出力する。また、統括制御用CPU46aは、特別図柄用の停止図柄指定コマンドを入力した際、当該停止図柄指定コマンドにより大当り図柄が指定されている場合には、その指定された特別図柄の大当り図柄を統括制御用RAM46cに記憶する。また、統括制御用CPU46aは、図柄停止コマンドを入力すると、該コマンドを演出表示制御基板47、及び音声・ランプ制御基板48に出力する。
また、統括制御用CPU46aは、変動パターン指定コマンドで指定された変動パターンの種類と停止図柄指定コマンドで指定された停止図柄(特別図柄)の種類から、演出表示装置28で実行される図柄変動ゲームにおいて導出する飾り図柄の図柄組み合わせを決定する。具体的に言えば、統括制御用CPU46aは、大当り演出用の変動パターンが指定され、かつ指示された特別図柄が大当り図柄の場合には、最終的に確定停止表示させる前記飾り図柄の図柄組み合わせとして大当り図柄を決定する。このとき、統括制御用CPU46aは、16R確変大当り遊技に対応する特別図柄が指示されている場合、飾り図柄の図柄組み合わせとして同一の数字図柄からなる組み合わせ(例えば、[111])を決定する。また、統括制御用CPU46aは、2R系大当り遊技や小当り遊技に対応する特別図柄が指示されている場合、飾り図柄の図柄組み合わせとして、はずれを認識し得る図柄組み合わせのうち、予め定めた特定の図柄組み合わせ(チャンス目)を決定する。
また、統括制御用CPU46aは、はずれ演出用の変動パターンが指定され、特別図柄の停止図柄指定がはずれ図柄の場合には、最終的に確定停止表示させる前記飾り図柄の図柄組み合わせとしてはずれ図柄を決定する。このとき、統括制御用CPU46aは、飾り図柄の図柄組み合わせとしてリーチ図柄を含めずに(左右列の図柄が同一図柄とならないように決定する。一方、統括制御用CPU46aは、はずれリーチ演出用の変動パターンが指定され、特別図柄の停止図柄指定がはずれ図柄の場合には、最終的に確定停止表示させる前記飾り図柄の図柄組み合わせとしてはずれ図柄を決定する。このとき、統括制御用CPU46aは、飾り図柄の図柄組み合わせとしてリーチ図柄を含めて(左右列の図柄が同一図柄となるように)決定する。そして、飾り図柄を決定した統括制御用CPU46aは、飾り図柄を指示する飾り図柄用の停止図柄指定コマンドを演出表示制御基板47に出力する。
次に、演出表示制御基板47について説明する。
演出表示制御基板47の表示制御用CPU47aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、該コマンドに指示される変動パターンに対応する演出内容を選択し、該演出内容で図柄変動ゲームを行わせるように画像表示部GHの表示内容を制御する。このとき、表示制御用CPU47aは、選択した演出内容をもとに表示制御用ROM47bの画像データを用いて前記演出内容に沿った画像を表示するための表示用データを生成する。
そして、表示制御用CPU47aは、図柄変動ゲームの開始に伴って該ゲームの開始からの経過時間を計時し、その計時した時間と表示用データをもとに画像表示部GHに映し出す画像を所定の制御周期毎(例えば、4ms毎)に切り替える。そして、表示制御用CPU47aは、図柄変動ゲーム中に図柄停止コマンドを入力すると、飾り図柄用の停止図柄指定コマンドで指示された図柄を画像表示部GHに確定停止表示させるように画像表示部GHの表示内容を制御し、図柄変動ゲームを終了させる。本実施形態では、表示制御用CPU47aが、ゲーム制御手段となる。
次に、主制御基板45が実行する制御内容として、当り遊技(大当り遊技、小当り遊技、及び普通図柄当り時の当り遊技)の実行に係る制御内容を説明する。
主制御基板45の主制御用CPU45aは、大当り遊技及び小当り遊技の各開始時にオープニングコマンドを出力するとともに、各ラウンド遊技の開始時にラウンドコマンドを出力し、さらに終了時にエンディングコマンドを出力する。オープニングコマンドはオープニングの開始を指示し、ラウンドコマンドはラウンド遊技の開始を指示し、エンディングコマンドはエンディングの開始を指示する。また、主制御用CPU45aは、各大当り遊技及び小当り遊技において、各ラウンド遊技の開始時に、大入賞口(上大入賞口39又は下大入賞口41)を開放させるための開放信号を出力する。開放信号は、大入賞口扉(上大入賞口扉38又は下大入賞口扉40)のアクチュエータに対して出力され、前記開放信号によって前記アクチュエータが作動し、大入賞口扉が開動作される。また、主制御用CPU45aは、各大当り遊技及び小当り遊技において、ラウンド遊技毎に予め定めたラウンド遊技時間を計測するとともに、大入賞口に配設されたカウントスイッチSW3,SW4からの検知信号を入力してラウンド遊技中に入球した遊技球の入球個数をカウントする。そして、主制御用CPU45aは、各大当り遊技及び小当り遊技において、ラウンド遊技時間が経過したこと、及び入球上限個数の遊技球が入球したことの何れかの終了条件を満たすことにより、大入賞口を閉鎖させるための閉鎖信号を出力する。閉鎖信号は、大入賞口扉のアクチュエータに対して出力され、前記閉鎖信号によって前記アクチュエータが作動し、大入賞口扉が閉動作される。
なお、大当り遊技及び小当り遊技を終了させた主制御用CPU45aは、大当り遊技及び小当り遊技の終了時点の特別図柄用の保留記憶数が「1」以上の場合、その始動保留球をもとに、次の図柄変動ゲームを開始させる。一方、主制御用CPU45aは、大当り遊技及び小当り遊技の終了時点の特別図柄用の保留記憶数が「0」の場合、始動入賞口に遊技球が入球し、始動条件が成立するまで、図柄変動ゲームを実行させることなく、待機する。
また、各大当り遊技を終了させた主制御用CPU45aは、大当り遊技終了後に確変状態を付与するか否かの確変付与判定の判定結果に基づき、前記判定結果が肯定の場合には確変状態を付与し、前記判定結果が否定の場合には確変状態を付与しない。本実施形態では、16R確変大当り遊技及び2R確変大当り遊技に当選している場合、前記確変付与判定が肯定判定される。一方、本実施形態では、2R非確変大当り遊技に当選している場合、前記確変付与判定が否定判定される。また、各大当り遊技を終了させた主制御用CPU45aは、大当り遊技終了後に変短状態を付与するか否かの変短付与判定の判定結果に基づき、前記判定結果が肯定の場合には変短状態を付与し、前記判定結果が否定の場合には変短状態を付与しない。本実施形態では、16R確変大当り遊技に当選している場合、前記変短付与判定が肯定判定される。また、本実施形態では、「高確+変短あり」及び「低確+変短あり」の何れかの遊技状態において2R系大当り遊技に当選している場合、前記変短付与判定が肯定判定される。一方、本実施形態では、「高確+変短なし」及び「低確+変短なし」の何れかの遊技状態において2R系大当り遊技に当選している場合、前記変短付与判定が否定判定される。
変短付与判定を肯定判定した主制御用CPU45aは、遊技状態を変短状態とすることを指示する変短作動コマンドを統括制御用CPU46aに出力する。一方、変短付与判定を否定判定した主制御用CPU45aは、遊技状態を非変短状態とすることを指示する変短未作動コマンドを統括制御用CPU46aに出力する。そして、変短状態を付与した主制御用CPU45aは、大当り遊技が終了してからの図柄変動ゲームの実行回数を計数する。そして、主制御用CPU45aは、計数した実行回数が予め定めた所定回数(本実施形態では100回)に達すると、所定回数目の図柄変動ゲームの終了時に、変短状態の終了を指示する変短終了コマンドを統括制御用CPU46aに出力する。
また、小当り遊技の場合、小当り遊技の当選時の遊技状態が維持されることから、主制御用CPU45aは、小当り遊技中も小当り遊技の当選時の遊技状態で制御し、かつ小当り遊技終了後には遊技状態を指定するコマンドを出力しない。すなわち、主制御用CPU45aは、小当り遊技に当選した場合、前記確変付与判定及び前記変短付与判定を行わない。
次に、普通図柄当り時における開閉羽根35の制御について説明する。
主制御用CPU45aは、普通図柄当りとなる普通図柄変動ゲームの終了後、開閉羽根35を開放させるための開放信号と開閉羽根35を閉鎖させるための閉鎖信号を出力し、開閉羽根35の開放態様を制御する。開放信号及び閉鎖信号は、開閉羽根35のアクチュエータに対して出力され、前記開放信号によって前記アクチュエータが作動し、開閉羽根35が開動作されるとともに、前記閉鎖信号によって前記アクチュエータが作動し、開閉羽根35が閉動作される。そして、主制御用CPU45aは、普通図柄当り時の遊技状態に応じて、開閉羽根35の開放態様を制御する。具体的に言えば、非変短状態において主制御用CPU45aは、開閉羽根35を第1開放時間(例えば、0.3(秒))で第1回数(例えば、1(回))分、開放させるように制御する。また、変短状態において主制御用CPU45aは、開閉羽根35を第2開放時間(例えば、1.4(秒))で第2回数(例えば、3(回))分、開放させるように制御する。
また、主制御用CPU45aは、開閉羽根35の開放中に下始動入賞口34に入球した遊技球の数をカウントする。そして、主制御用CPU45aは、このカウントした遊技球の数が入球上限個数(本実施形態では8個)に達した場合、その時点で閉鎖信号を出力して開閉羽根35を閉動作させ、普通図柄当りに基づく開閉羽根35の開放制御を終了する。普通図柄当りに基づく開閉羽根35の開放制御を終了した主制御用CPU45aは、その終了時点の普通図柄用の保留記憶数が「1」以上の場合、その始動保留球をもとに、次の普通図柄変動ゲームを開始させる。一方、主制御用CPU45aは、開閉羽根35の開放制御の終了時点の普通図柄用の保留記憶数が「0」の場合、普通図柄作動ゲート42に遊技球が入球し、始動条件が成立するまで、普通図柄変動ゲームを実行させることなく、待機する。
本実施形態では、大入賞口(上大入賞口39及び下大入賞口41)の開閉動作を制御することで、決定した大当り種にしたがって大当り遊技を付与する主制御用CPU45aが、大当り遊技付与手段となる。また、本実施形態では、決定した大当り種にしたがって大当り遊技の終了後における大当り抽選の抽選確率状態を高確率抽選状態及び低確率抽選状態の何れとするかを決定する主制御用CPU45aが、抽選確率状態決定手段となる。また、本実施形態では、決定した大当り種にしたがって大当り遊技の終了後における開閉羽根35の動作状態を、変短状態及び非変短状態の何れとするかを決定する主制御用CPU45aが、動作状態決定手段となる。そして、抽選確率状態決定手段の決定結果、及び動作状態決定手段の決定結果にしたがって、大当り遊技終了後における大当り抽選の抽選確率状態、及び開閉羽根35の動作状態を制御する主制御用CPU45aが、状態制御手段(開閉羽根35の開閉動作を制御する開閉制御手段を含む)となる。
次に、演出モードに係る制御内容を説明する。
統括制御用CPU46aは、主制御用CPU45aが出力する特別図柄用の停止図柄指定コマンドで指示された大当り図柄の種類と、変短状態の作動/未作動/終了に係る各指定コマンドと、演出モードフラグの設定値をもとに、演出モードの移行態様を制御する。演出モードフラグは、現在滞在している演出モードを識別可能な情報で構成されており、統括制御用RAM46cに設定される。
以下、演出モードに係る制御内容を説明する。
図10は、統括制御用CPU46aが、低確率抽選状態で、かつ非変短状態の時に、2R系大当り遊技及び小当り遊技の何れかに当選したことを契機に行うモード移行抽選M1(図4に示す)の振分けを示すテーブルである。一方、図10(b)は、統括制御用CPU46aが、高確率抽選状態で、かつ非変短状態の時に、2R系大当り遊技及び小当り遊技の何れかに当選したことを契機に行うモード移行抽選M1(図4に示す)の振分けを示すテーブルである。図10(a),(b)の各テーブルは、統括制御用ROM46bに記憶されている。そして、図10(a),(b)の各テーブルには、2R系大当り遊技と小当り遊技のそれぞれにおいて、移行先の演出モードとして「高確示唆モードMA」及び「高確示唆モードMB」の何れかを選択可能なように乱数値(0〜250までの全251通りの整数)が所定個数ずつ、振分けられている。
低確率抽選状態時のモード移行抽選M1の振分けは、2R確変大当り遊技に当選した場合の方が、2R非確変大当り遊技及び小当り遊技の何れかに当選した場合よりも、移行先として高確示唆モードMAの選択確率が高くなるように設定されている。換言すれば、低確率抽選状態時のモード移行抽選M1の振分けは、2R非確変大当り遊技及び小当り遊技の何れかに当選した場合の方が、2R確変大当り遊技に当選した場合よりも、移行先として高確示唆モードMBの選択確率が高くなるように設定されている。
その一方、高確率抽選状態時のモード移行抽選M1の振分けは、2R系大当り遊技に当選した場合、及び小当り遊技に当選した場合の何れの場合でも、移行先として高確示唆モードMAの選択確率が高くなるように設定されている。換言すれば、高確率抽選状態時のモード移行抽選M1の振分けは、2R系大当り遊技に当選した場合、及び小当り遊技に当選した場合の何れの場合でも、移行先として高確示唆モードMBの選択確率が低くなるように設定されている。
統括制御用CPU46aは、モード移行抽選M1を行うと、その抽選結果として選択した演出モード(高確示唆モードMA又は高確示唆モードMB)を指示するモード指定コマンドを、2R系大当り遊技及び小当り遊技の開始時に演出表示制御基板47及び音声・ランプ制御基板48にそれぞれ出力する。そして、統括制御用CPU46aは、出力したモード指示コマンドに応じて、現在の演出モードを識別可能な情報(フラグなど)を統括制御用RAM46cに設定する。
図10(c)は、統括制御用CPU46aが、高確示唆モードMAの滞在時に行うモード移行抽選M2(図4に示す)の振分けを示すテーブルである。図10(c)のテーブルは、統括制御用ROM46bに記憶されている。図10(c)のテーブルには、「高確示唆モードMAを継続」及び「高確示唆モードMBへ移行」の何れかを選択可能なように乱数値(0〜250までの全251通りの整数)が所定個数ずつ、振分けられている。
モード移行抽選M2の振分けは、低確率抽選状態及び高確率抽選状態の何れの状態においても、「高確示唆モードMAを継続」が、「高確示唆モードMBへ移行」よりも、選択確率が高くなるように設定されている。そして、モード移行抽選M2の振分けは、低確率抽選状態の場合と高確率抽選状態の場合を比較すると、高確率抽選状態の方が、低確率抽選状態よりも、「高確示唆モードMAを継続」の選択確率が高くなるように設定されている。すなわち、高確示唆モードMAでは、高確率抽選状態の方が、高確示唆モードMAの滞在期間が長くなる可能性が高く、低確率抽選状態の方が、高確示唆モードMBへ移行し易くなっている。
そして、統括制御用CPU46aは、高確示唆モードMAへの移行後に図柄変動ゲームの実行回数をカウントし、そのカウントした実行回数が予め定めた滞在回数(本実施形態では4回)に達した場合に、当該ゲームの終了後、次の図柄変動ゲーム(5回目)からを対象としてモード移行抽選M2を行う。本実施形態では、前述のように滞在回数分の図柄変動ゲームが終了する迄の間、モード移行抽選M2を行わない構成となっていることから、高確示唆モードMAは滞在回数分の図柄組み合わせゲームが終了する迄の間、少なくとも継続される。
統括制御用CPU46aは、モード移行抽選M2を行い、その抽選結果として「高確示唆モードMBへ移行」に当選すると、高確示唆モードMBへの変更を指示するモード変更指定コマンドを、演出表示制御基板47及び音声・ランプ制御基板48にそれぞれ出力する。そして、統括制御用CPU46aは、モード移行抽選M2の結果、「高確示唆モードMAを継続」に当選した場合には現在の演出モードを識別可能な情報(フラグなど)を維持し、「高確示唆モードMBへ移行」に当選した場合には高確示唆モードMBを示す情報に変更する。本実施形態では、モード移行抽選M2が、演出移行抽選となる。
図10(d)は、統括制御用CPU46aが、高確示唆モードMBの滞在時に行うモード移行抽選M3(図4に示す)の振分けを示すテーブルである。図10(d)のテーブルは、統括制御用ROM46bに記憶されている。図10(d)のテーブルには、「通常モードMへ移行」、及び「高確示唆モードMAへ移行」の何れかを選択可能なように乱数値(0〜250までの全251通りの整数)が所定個数ずつ、振分けられている。
モード移行抽選M3の振分けは、低確率抽選状態及び高確率抽選状態の何れの状態においても、「通常モードMへ移行」が、「高確示唆モードMAへ移行」よりも、選択確率が高くなるように設定されている。そして、モード移行抽選M3の振分けは、低確率抽選状態の場合と高確率抽選状態の場合を比較すると、高確率抽選状態の方が、低確率抽選状態よりも、「高確示唆モードMAへ移行」の選択確率が高く、かつ「通常モードMへ移行」の選択確率が低くなるように設定されている。すなわち、高確示唆モードMBでは、高確率抽選状態の方が、再び高確示唆モードMAへ移行する可能性が高くなっている。
そして、統括制御用CPU46aは、高確示唆モードMBへの移行後に図柄変動ゲームの実行回数をカウントし、そのカウントした実行回数が予め定めた滞在回数(本実施形態では9回)に達した場合に、当該ゲームの終了後、次の図柄変動ゲーム(10回目)からを対象としてモード移行抽選M3を行う。本実施形態では、前述のように滞在回数分の図柄変動ゲームが終了する迄の間、モード移行抽選M3を行わない構成となっていることから、高確示唆モードMBは滞在回数分の図柄組み合わせゲームが終了する迄の間、少なくとも継続される。
統括制御用CPU46aは、モード移行抽選M3を行い、その抽選結果として「高確示唆モードMAへ移行」に当選すると、高確示唆モードMAへの変更を指示するモード変更指定コマンドを、演出表示制御基板47及び音声・ランプ制御基板48にそれぞれ出力する。また、統括制御用CPU46aは、「通常モードMへ移行」に当選すると、通常モードMへの変更を指示するモード変更指定コマンドを、演出表示制御基板47及び音声・ランプ制御基板48にそれぞれ出力する。
そして、統括制御用CPU46aは、モード移行抽選M3の結果、「高確示唆モードMAへ移行」に当選した場合には、現在の演出モードを、高確示唆モードMAを示す情報に変更する。また、統括制御用CPU46aは、「通常モードMへ移行」に当選した場合には、現在の演出モードを、通常モードMを示す情報に変更する。本実施形態では、モード移行抽選M3が、演出移行抽選となる。
また、統括制御用CPU46aは、通常モードM時において、背景変化抽選を行う。そして、統括制御用CPU46aは、背景変化抽選で「背景画像を変化させる」に当選すると、統括制御用RAM46cに記憶している通常モードM時における現在の背景画像を示す情報をもとに、変更後の背景画像を指示する背景変化指定コマンドを演出表示制御基板47及び音声・ランプ制御基板48にそれぞれ出力する。また、背景変化抽選で「背景画像を変化させる」に当選した場合、統括制御用CPU46aは、統括制御用RAM46cに記憶している通常モードM時における現在の背景画像を示す情報を書き換える。
モード変更指定コマンドを入力した表示制御用CPU47aは、モード変更指定コマンドにしたがって演出モードに応じた背景画像を画像表示部GHに画像表示させるように演出表示装置28の表示内容を制御する。また、背景変化指定コマンドを入力した表示制御用CPU47aは、背景変化指定コマンドにしたがって指示された背景画像を画像表示部GHに画像表示させるように演出表示装置28の表示内容を制御する。
次に、予告演出に係る制御内容を説明する。
本実施形態では、以下に説明する予告演出に係る制御内容において、図柄変動ゲームで実行させる予告演出種を決定する統括制御用CPU46aが、予告決定手段となる。また、本実施形態では、統括制御用CPU46aが決定した予告演出種、及び予告演出の演出内容にしたがって演出表示装置28及び演出用可動体K1,K2に予告演出を実行させる表示制御用CPU47aが、予告実行制御手段となる。
主制御基板45の主制御用CPU45aは、大当り抽選の抽選結果をもとに図柄変動ゲームの変動時間を特定可能な変動パターンを決定し、その決定した変動パターンを指示する変動パターン指定コマンドを、統括制御用CPU46aに出力する。また、統括制御用CPU46aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、図柄変動ゲームが開始されることを認識し、当該図柄変動ゲームで実行させる予告演出種を決定するとともに、その決定した予告演出の演出内容を決定する。そして、統括制御用CPU46aは、予告演出種と予告演出の演出内容を決定すると、これらの内容を指示する予告指定コマンドを、演出表示制御基板47(表示制御用CPU47a)、及び音声・ランプ制御基板48に出力する。
図11は、統括制御用CPU46aが、メイン予告演出の実行可否及び実行可の場合の演出内容を決定するための予告決定処理を示すフローチャートである。本実施形態において統括制御用CPU46aは、予告決定処理の実行により、最初にリーチ前予告演出の実行可否と実行可とした予告演出の演出内容を決定する。次に、統括制御用CPU46aは、リーチ前予告演出に関する決定事項(演出内容)を評価し、その評価結果をもとにフェード予告を除くリーチ後予告演出の実行可否と実行可とした予告演出の演出内容を決める。そして、最後に、統括制御用CPU46aは、リーチ後予告演出に関する決定事項(演出内容)を評価し、その評価結果をもとにフェード予告の実行可否と実行可の場合の演出内容を決める。すなわち、本実施形態において統括制御用CPU46aは、7つのメイン予告演出について、その演出内容を関連付けながら決定するようになっている。このため、統括制御用CPU46aは、最初に決定するリーチ前予告演出に関し、少なくとも1つのリーチ前予告演出の実行可を決定している場合にはその後に実行させるリーチ後予告演出種を決定することになる。この場合の図柄変動ゲームでは、少なくとも1つのメイン予告演出が実行される。その一方で、統括制御用CPU46aは、全てのリーチ前予告演出を実行否とすると、全てのリーチ後予告演出も実行否とするようになっており、この場合の図柄変動ゲームではメイン予告演出が実行されない。本実施形態では、リーチ前予告演出の実行可否と実行可とした予告演出の演出内容を決定する処理が、リーチ前予告決定処理となる。また、本実施形態では、リーチ後予告演出の実行可否と実行可とした予告演出の演出内容を決定する処理が、リーチ後予告決定処理となる。なお、統括制御用CPU46aは、図11の予告決定処理とは別にサブ予告の実行可否と演出内容を決定する処理も行う。
以下、図11に示す予告決定処理について詳しく説明する。
予告決定処理において統括制御用CPU46aは、図12に示すメイン予告系統振分けテーブルにしたがって、3種類のリーチ前予告演出(段階予告、可動体予告、セリフ予告)のうち、何種類のリーチ前予告演出を実行させるか決定する(ステップS10)。なお、図中に示す「系統」とは実行させるリーチ前予告演出の種類数を示し、「1系統」は1種類のリーチ前予告演出を、「2系統」は2種類のリーチ前予告演出を、「3系統」は3種類のリーチ前予告演出を、それぞれ意味する。また、「無し」は何れのリーチ前予告演出も実行しないこと(実行否)を意味する。
図12に示すメイン予告系統振分けテーブルは、統括制御用ROM46bに記憶されている。このメイン予告系統振分けテーブルでは、はずれ(はずれリーチも含む)の変動パターンと大当りの変動パターンに対し、系統振分けとしての「無し」、「1系統」、「2系統」及び「3系統」の何れかを選択可能なように乱数の値(「0」〜「250」の全251通りの整数)が振分けられている。なお、各図においては、はずれの変動パターンとして5種類の変動パターンHP1〜HP5を、大当りの変動パターンとして4種類の変動パターンAP1〜AP4を、それぞれ示している。
ステップS10において統括制御用CPU46aは、統括制御用RAM46cから乱数の値を取得し、その取得した乱数の値と変動パターンをもとにリーチ前予告演出種を決定する。例えば、変動パターンHP2が指示されている場合は、乱数の値をもとに、「無し」、「1系統」、及び「2系統」の中から何れか1つを決定する。なお、本実施形態においてメイン予告系統振分けテーブルは、はずれの場合には「無し」及び「1系統」が選択され易く、大当りの場合には「2系統」及び「3系統」が選択され易くなるように構築されている。
次に、統括制御用CPU46aは、ステップS10のメイン予告系統抽選において「1系統」に当選したか否かを判定する(ステップS11)。このステップS11の判定結果が肯定の場合、統括制御用CPU46aは、ステップS12に移行し、1系統の場合のリーチ前予告演出種(段階予告、可動体予告及びセリフ予告の何れか1つ)と、その演出内容を決定する。ステップS12の具体的な処理内容は、後述する。本実施形態では、ステップS12の処理が、単一予告演出内容決定処理となる。
また、ステップS12の判定結果が否定の場合、統括制御用CPU46aは、ステップS10のメイン予告系統抽選において「2系統」に当選したか否かを判定する(ステップS13)。このステップS13の判定結果が肯定の場合、統括制御用CPU46aは、ステップS14に移行し、2系統の場合のリーチ前予告演出種(段階予告、可動体予告及びセリフ予告の何れか2つ)と、その演出内容を決定する。ステップS14の具体的な処理内容は、後述する。本実施形態では、ステップS14の処理が、複数予告演出内容決定処理となる。
また、ステップS13の判定結果が否定の場合、統括制御用CPU46aは、ステップS10のメイン予告系統抽選において「3系統」に当選したか否かを判定する(ステップS15)。このステップS15の判定結果が肯定の場合、統括制御用CPU46aは、ステップS16に移行し、3系統の場合のリーチ前予告演出種(段階予告、可動体予告及びセリフ予告の全て)と、その演出内容を決定する。ステップS16の具体的な処理内容は、後述する。本実施形態では、ステップS16の処理が、複数予告演出内容決定処理となる。
そして、ステップS15の判定結果が否定の場合、統括制御用CPU46aは、ステップS10のメイン予告系統抽選において「無し」に当選していることから、当該図柄変動ゲームにおける全てのリーチ前予告演出の実行を否とする。すなわち、ステップS15が否定判定された場合は、図柄変動ゲームにおいて何れのメイン予告演出も実行されないことになる。
図13は、ステップS12において統括制御用CPU46aが、1系統のリーチ前予告演出を決定する際に用いる予告振分けテーブルを示す。図13に示す予告振分けテーブルでは、はずれの変動パターンと大当りの変動パターンに対し、予告種別としての「段階予告」、「可動体予告」及び「セリフ予告」の何れかを選択可能なように乱数の値(「0」〜「250」の全251通りの整数)が振分けられている。予告種別とは、図柄変動ゲームで実行させるリーチ前予告演出の種類を示す。そして、ステップS12において統括制御用CPU46aは、統括制御用RAM46cから乱数の値を取得し、その取得した乱数の値と変動パターンをもとに1つのリーチ前予告演出を決定する。例えば、変動パターンHP2が指示されている場合は、乱数の値をもとに、「段階予告」及び「セリフ予告」の中から1つを決定し、変動パターンAP2が指示されている場合は、乱数の値をもとに、「段階予告」、「可動体予告」及び「セリフ予告」の中から1つを決定する。
図14(a)は、ステップS14において統括制御用CPU46aが、2系統のリーチ前予告演出を決定する際に用いる予告振分けテーブルを示す。図14(a)に示す予告振分けテーブルでは、はずれの変動パターンと大当りの変動パターンに対し、予告種別としての「段階予告+可動体予告」、「段階予告+セリフ予告」及び「可動体予告+セリフ予告」の何れかを選択可能なように乱数の値(「0」〜「250」の全251通りの整数)が振分けられている。そして、ステップS14において統括制御用CPU46aは、統括制御用RAM46cから乱数の値を取得し、その取得した乱数の値と変動パターンをもとに2つのリーチ前予告演出を決定する。例えば、変動パターンHP2が指示されている場合は、乱数の値をもとに、「段階予告+セリフ予告」を決定する。また、変動パターンAP2が指示されている場合は、乱数の値をもとに、「段階予告+可動体予告」、「段階予告+セリフ予告」及び「可動体予告+セリフ予告」の中から1つ決定する。
図14(b)は、ステップS16において統括制御用CPU46aが、3系統のリーチ前予告演出を決定する際に用いる予告振分けテーブルを示す。図14(b)に示す予告振分けテーブルでは、はずれの変動パターンと大当りの変動パターンに対し、予告種別としての「段階予告+可動体予告+セリフ予告」を選択可能なように乱数の値(「0」〜「250」の全251通りの整数)が振分けられている。そして、ステップS16において統括制御用CPU46aは、統括制御用RAM46cから乱数の値を取得し、その取得した乱数の値と変動パターンをもとに3つのリーチ前予告演出を決定する。例えば、変動パターンAP2が指示されている場合は、乱数の値をもとに、「段階予告+可動体予告+セリフ予告」を決定する。なお、変動パターンHP1〜HP3は、3系統が選択されないパターンである(図12参照)。
以下、各メイン予告演出の演出内容を決定する方法を説明する。
最初に、「段階予告」の演出内容を決定する方法を図15〜図29にしたがって説明する。本実施形態のパチンコ遊技機10では、図柄変動ゲームにおいてリーチ前予告として段階予告を含む複数の予告演出の実行可が決定された場合、段階演出をベース演出として他の予告演出の演出内容を決定するようになっている。
図15は、統括制御用CPU46aが、段階予告の演出内容を決定する際に実行する段階予告内容決定処理を示す。
段階予告内容決定処理において、統括制御用CPU46aは、最初に、段階予告の回数、すなわち当該図柄変動ゲームで実行させる段階予告のステップ数(実行段階数)を、決定する(ステップS20)。ステップS20において統括制御用CPU46aは、段階予告を、ステップSU1まで実行するか、ステップSU2まで実行するか、ステップSU3まで実行するか、ステップSU4まで実行するか、ステップSU5まで実行するかを決定する。そして、ステップS20において統括制御用CPU46aは、図16(a)に示す段階予告回数振分けテーブルにしたがって、段階予告のステップ数を決定する。この段階予告回数振分けテーブルは、統括制御用ROM46bに記憶されている。
段階予告回数振分けテーブルでは、はずれ(はずれリーチも含む)の変動パターンと大当りの変動パターンに対し、回数(ステップ数)として「1回」、「2回」、「3回」、「4回」及び「5回」の何れかを選択可能なように乱数の値(「0」〜「250」の全251通りの整数)が振分けられている。そして、ステップS20において統括制御用CPU46aは、統括制御用RAM46cから乱数の値を取得し、その取得した乱数の値と変動パターンをもとに段階予告の回数(ステップ数)を決定する。例えば、変動パターンHP2が指示されている場合は、乱数の値をもとに、「2回」及び「3回」の何れか1つを決定する。また、変動パターンAP2が指示されている場合は、乱数の値をもとに、「1回」〜「5回」の中から何れか1つを決定する。本実施形態において段階予告回数振分けテーブルは、はずれの場合には少ない回数(2回や3回)が選択され易く、大当りの場合にははずれの場合に比して多い回数(4回や5回)が選択され易くなるように構築されている。
次に、統括制御用CPU46aは、ステップS20の段階予告の回数決定において「1回」に当選したか否かを判定する(ステップS21)。このステップS21の判定結果が肯定の場合、統括制御用CPU46aは、ステップS22に移行し、当該図柄変動ゲームで実行される段階予告の最終ステップであるステップSU1の演出内容を決定し、ステップS32(他のステップの内容を決める処理)に移行する。ステップS22の具体的な処理内容は、後述する。
また、ステップS21の判定結果が否定の場合、統括制御用CPU46aは、ステップS20の段階予告の回数決定において「2回」に当選したか否かを判定する(ステップS23)。このステップS23の判定結果が肯定の場合、統括制御用CPU46aは、ステップS24に移行し、当該図柄変動ゲームで実行される段階予告の最終ステップであるステップSU2の演出内容を決定し、ステップS32(他のステップの内容を決める処理)に移行する。ステップS24の具体的な処理内容は、後述する。
また、ステップS23の判定結果が否定の場合、統括制御用CPU46aは、ステップS20の段階予告の回数決定において「3回」に当選したか否かを判定する(ステップS25)。このステップS25の判定結果が肯定の場合、統括制御用CPU46aは、ステップS26に移行し、当該図柄変動ゲームで実行される段階予告の最終ステップであるステップSU3の演出内容を決定し、ステップS32(他のステップの内容を決める処理)に移行する。ステップS26の具体的な処理内容は、後述する。
また、ステップS25の判定結果が否定の場合、統括制御用CPU46aは、ステップS20の段階予告の回数決定において「4回」に当選したか否かを判定する(ステップS27)。このステップS27の判定結果が肯定の場合、統括制御用CPU46aは、ステップS28に移行し、当該図柄変動ゲームで実行される段階予告の最終ステップであるステップSU4の演出内容を決定し、ステップS32(他のステップの内容を決める処理)に移行する。ステップS28の具体的な処理内容は、後述する。
また、ステップS27の判定結果が否定の場合、統括制御用CPU46aは、ステップS20の段階予告の回数決定において「5回」に当選したか否かを判定する(ステップS29)。このステップS29の判定結果が否定の場合、統括制御用CPU46aは、段階予告内容決定処理を終了する。一方、ステップS29の判定結果が肯定の場合、統括制御用CPU46aは、特殊段階予告を実行するか否かを抽選する(ステップS30)。ステップS30において統括制御用CPU46aは、当該図柄変動ゲームで実行させる段階予告を、通常段階予告及び特殊段階予告の何れの演出態様で実行させるかを決定する。ステップS30において統括制御用CPU46aは、図16(b)に示す特殊段階予告の振分けテーブルにしたがって、特殊段階予告の実行可否を決定する。この特殊段階予告の振分けテーブルは、統括制御用ROM46bに記憶されている。
特殊段階予告の振分けテーブルでは、はずれの場合(はずれの変動パターンが指示されている場合)と大当りの場合(大当りの変動パターンが指示されている場合)に対し、「ステップSU1から」及び「ステップSU5」の何れかを選択可能なように乱数の値(「0」〜「250」の全251通りの整数)が振分けられている。「ステップSU1から」は、5段階からなる段階予告を1段階目(ステップSU1)から実行させることであり、通常段階予告の演出態様となる。一方、「ステップSU5」は、5段階からなる段階予告を、1〜4段階を省略して5段階目(ステップSU5)から実行させることであり、特殊段階予告の演出態様となる。
そして、ステップS30において統括制御用CPU46aは、統括制御用RAM46cから乱数の値を取得し、その取得した乱数の値と大当り抽選の抽選結果(指示された変動パターンの種類)をもとに特殊段階予告の実行可否を決定する。本実施形態において特殊段階予告の振分けテーブルは、はずれの場合よりも、大当りの場合の方が、特殊段階予告の実行可が選択され易くなるように構築されている。このような特殊段階予告の振分けテーブルの構築により、特殊段階予告は、はずれ及び大当りのそれぞれの場合で出現する全体の出現率に対して大当りの場合の出現率が高く、通常段階予告よりも大当り期待度の高い演出となる。
次に、統括制御用CPU46aは、ステップS31に移行し、当該図柄変動ゲームで実行される段階予告の最終ステップであるステップSU5の演出内容を決定し、ステップS32(他のステップの内容を決める処理)に移行する。ステップS31の具体的な処理内容は、後述する。
ステップS32に移行した統括制御用CPU46aは、前述したステップS22,S24,S26,S28,S31で最終ステップの演出内容が決定されていることから、ステップS20で決定した段階予告のステップ数をもとに最終ステップを除く他のステップ(段階)の演出内容を決定する。例えば、段階予告のステップ数として「3回」を決定している場合、ステップS26で最終ステップとなるステップSU3(3段階目)の演出内容を決定していることから、ステップS32ではステップSU1(1段階目)とステップSU2(2段階目)の各演出内容を決定する。ステップS32の具体的な処理内容は、後述する。
ステップS32において、当該図柄変動ゲームで実行させる段階予告の各ステップの演出内容を決定した統括制御用CPU46aは、演出表示装置28に画像表示されている背景画像の種類(演出モードの種類)を確認する(ステップS33)。本実施形態の段階予告は、背景画像に対応させて各ステップの演出内容が定められている(図17及び図18)。ステップS33において統括制御用CPU46aは、背景画像に対応する段階予告の各ステップの演出内容を指示するコマンドを選択するために背景画像を確認している。そして、統括制御用CPU46aは、ステップS33の確認結果をもとに、ステップS22,S24,S26,S28,S31,S32で決定した各ステップの演出内容を指示するコマンドを背景画像に対応するコマンドに書き換え、その書き換え後のコマンドを送信コマンドとして統括制御用RAM46cにセットする。ステップS34の具体的な処理内容は、後述する。
次に、統括制御用CPU46aは、ステップS22,S24,S26,S28,S31,S32で決定した各ステップの演出内容に対して予め設定されている参照値の合計を算出し、統括制御用RAM46cに記憶する(ステップS35)。本実施形態では、前述のように、各予告演出を関連付けた演出内容で実行させるように構成されている。このため、各ステップの演出内容に対して設定されている参照値は、他の予告演出の演出内容を決定するに際して演出内容の関連付けを行う際に用いるものである。ステップS35の具体的な処理内容及び段階予告の各ステップにおける演出内容に設定した参照値については、後述する。
図17及び図18は、本実施形態における各ステップの演出内容と、その演出内容に設定された参照値を示す。
本実施形態において、段階予告における各ステップの演出内容(予告画像)は、4つの背景画像G1〜G4からなる複数のグループに分類されている。そして、各背景画像G1〜G4に対応付けられたステップ毎(段階毎)の演出内容数(予告画像数)は、同数とされている。本実施形態では、4つの背景画像G1〜G4のうち、背景画像G1に対応する演出内容を特定グループに属する予告画像としている。
以下、ステップ毎の演出内容について詳しく説明する。
本実施形態では、ステップSU1の演出内容として、背景画像G1〜G4毎に各4種類の演出内容が設定されている。具体的に言えば、背景画像G1,G2には、「演出内容SSU1ay」、「演出内容SSU1by」、「演出内容SSU1cy」及び「演出内容SSU1dy」の4種類の演出内容が設定されている。本実施形態において背景画像G1と背景画像G2には、同一の4種類の演出内容が設定されている。また、背景画像G3,G4には、「演出内容SSU1az」、「演出内容SSU1bz」、「演出内容SSU1cz」及び「演出内容SSU1dz」の4種類の演出内容が設定されている。本実施形態において背景画像G3と背景画像G4には、同一の4種類の演出内容が設定されている。その一方、背景画像G1,G2と背景画像G3,G4には、異なる4種類の演出内容が設定されている。これにより、各背景画像G1〜G4には、演出内容自体は相違するが、演出内容数については何れも4種類であって、同数の演出内容が設定されていることになる。
そして、各背景画像G1〜G4におけるステップSU1の各演出内容には、当該演出内容を指示するコマンド(上位バイトと下位バイトからなるコマンド)が、演出内容毎に対応付けられている。具体的に言えば、背景画像G1におけるステップSU1の各演出内容には、演出内容SSU1ayに対して「97H00H」が、演出内容SSU1byに対して「97H01H」が、演出内容SSU1cyに対して「97H02H」が、演出内容SSU1dyに対して「97H03H」が対応付けられている。同様に、背景画像G2〜G4におけるステップSU1の各演出内容には、図17に示すようにコマンドが対応付けられている。なお、本実施形態では、背景画像G1,G2におけるステップSU1の各演出内容に対応付けたコマンドは同一コマンドとされ、背景画像G3,G4におけるステップSU1の各演出内容に対応付けたコマンドも同一コマンドとされている。
そして、図17に示すステップSU1の演出内容において、横並びに配置した各背景画像G1〜G4の演出内容は1対1の関係で対応付けられている。具体的に言えば、背景画像G1の演出内容SSU1ayと、背景画像G2の演出内容SSU1ayと、背景画像G3の演出内容SSU1azと、背景画像G4の演出内容SSU1azとが対応付けられている。同様に、背景画像G1の演出内容SSU1byと、背景画像G2の演出内容SSU1byと、背景画像G3の演出内容SSU1bzと、背景画像G4の演出内容SSU1bzとが対応付けられている。これらの対応付けは、異種グループに属する各1つの演出内容によって構築されている(異種グループに属する演出内容の対応付け)。
また、本実施形態では、ステップSU2の演出内容として、背景画像G1〜G4毎に各11種類の演出内容が設定されている。具体的に言えば、背景画像G1,G3には、「演出内容SSU2ay」、「演出内容SSU2by」、「演出内容SSU2cy」、「演出内容SSU2dy」、「演出内容SSU2ey」、「演出内容SSU2fy」、「演出内容SSU2gy」、「演出内容SSU2hy」、「演出内容SSU2iy」、「演出内容SSU2jy」、「演出内容SSU2ky」の11種類の演出内容が設定されている。本実施形態において背景画像G1と背景画像G3には、同一の11種類の演出内容が設定されている。また、背景画像G2,G4には、「演出内容SSU2az」、「演出内容SSU2bz」、「演出内容SSU2cz」、「演出内容SSU2dz」、「演出内容SSU2ez」、「演出内容SSU2fz」、「演出内容SSU2gz」、「演出内容SSU2hz」、「演出内容SSU2iz」、「演出内容SSU2jz」、「演出内容SSU2kz」の11種類の演出内容が設定されている。本実施形態において背景画像G2と背景画像G4には、同一の11種類の演出内容が設定されている。その一方、背景画像G1,G3と背景画像G2,G4には、異なる11種類の演出内容が設定されている。これにより、各背景画像G1〜G4には、演出内容自体は相違するが、演出内容数については何れも11種類であって、同数の演出内容が設定されていることになる。
そして、各背景画像G1〜G4におけるステップSU2の各演出内容には、当該演出内容を指示するコマンド(上位バイトと下位バイトからなるコマンド)が、演出内容毎に対応付けられている。具体的に言えば、背景画像G1におけるステップSU2の各演出内容には、演出内容SSU2ayに対して「97H04H」が、演出内容SSU2byに対して「97H05H」が、演出内容SSU2cyに対して「97H06H」が、演出内容SSU2dyに対して「97H07H」が、それぞれ対応付けられている。また、背景画像G1におけるステップSU2の各演出内容には、演出内容SSU2eyに対して「97H08H」が、演出内容SSU2fyに対して「97H09H」が、演出内容SSU2gyに対して「97H0AH」が、演出内容SSU2hyに対して「97H0BH」が、それぞれ対応付けられている。また、背景画像G1におけるステップSU2の各演出内容には、演出内容SSU2iyに対して「97H0CH」が、演出内容SSU2jyに対して「97H0DH」が、演出内容SSU2kyに対して「97H6EH」がそれぞれ対応付けられている。
同様に、背景画像G2〜G4におけるステップSU2の各演出内容には、図17に示すようにコマンドが対応付けられている。なお、本実施形態では、各背景画像G1〜G4におけるステップSU2の各演出内容に対応付けたコマンドは異なるコマンドとされている。
そして、図17に示すステップSU2の演出内容において、横並びに配置した各背景画像G1〜G4の演出内容は1対1の関係で対応付けられている。具体的に言えば、背景画像G1の演出内容SSU2ayと、背景画像G2の演出内容SSU2azと、背景画像G3の演出内容SSU2ayと、背景画像G4の演出内容SSU2azとが対応付けられている。同様に、背景画像G1の演出内容SSU2byと、背景画像G2の演出内容SSU2bzと、背景画像G3の演出内容SSU2byと、背景画像G4の演出内容SSU2bzとが対応付けられている。これらの対応付けは、異種グループに属する各1つの演出内容によって構築されている(異種グループに属する演出内容の対応付け)。
また、本実施形態では、ステップSU3の演出内容として、背景画像G1〜G4毎に各5種類の演出内容が設定されている。具体的に言えば、背景画像G1,G3には、「演出内容SSU3ay」、「演出内容SSU3by」、「演出内容SSU3cy」、「演出内容SSU3dy」、「演出内容SSU3ey」の5種類の演出内容が設定されている。本実施形態において背景画像G1と背景画像G3には、同一の5種類の演出内容が設定されている。また、背景画像G2,G4には、「演出内容SSU3az」、「演出内容SSU3bz」、「演出内容SSU3cz」、「演出内容SSU3dz」、「演出内容SSU3ez」の5種類の演出内容が設定されている。本実施形態において背景画像G2と背景画像G4には、同一の5種類の演出内容が設定されている。その一方、背景画像G1,G3と背景画像G2,G4には、異なる5種類の演出内容が設定されている。これにより、各背景画像G1〜G4には、演出内容自体は相違する部分も存在するが、演出内容数については何れも5種類であって、同数の演出内容が設定されていることになる。
そして、各背景画像G1〜G4におけるステップSU3の各演出内容には、当該演出内容を指示するコマンド(上位バイトと下位バイトからなるコマンド)が、演出内容毎に対応付けられている。具体的に言えば、背景画像G1におけるステップSU3の各演出内容には、演出内容SSU3ayに対して「97H0FH」が、演出内容SSU3byに対して「97H10H」が、演出内容SSU3cyに対して「97H11H」が、演出内容SSU3dyに対して「97H12H」が、演出内容SSU3eyに対して「97H13H」が、それぞれ対応付けられている。同様に、背景画像G2〜G4におけるステップSU3の各演出内容には、図18に示すようにコマンドが対応付けられている。なお、本実施形態では、各背景画像G1〜G4におけるステップSU3の各演出内容に対応付けたコマンドは異なるコマンドとされている。
そして、図18に示すステップSU3の演出内容において、横並びに配置した各背景画像G1〜G4の演出内容は1対1の関係で対応付けられている。具体的に言えば、背景画像G1の演出内容SSU3ayと、背景画像G2の演出内容SSU3azと、背景画像G3の演出内容SSU3ayと、背景画像G4の演出内容SSU3azとが対応付けられている。同様に、背景画像G1の演出内容SSU3byと、背景画像G2の演出内容SSU3bzと、背景画像G3の演出内容SSU3byと、背景画像G4の演出内容SSU3bzとが対応付けられている。これらの対応付けは、異種グループに属する各1つの演出内容によって構築されている(異種グループに属する演出内容の対応付け)。
また、本実施形態では、ステップSU4の演出内容として、背景画像G1〜G4毎に各5種類の演出内容が設定されている。具体的に言えば、背景画像G1,G3には、「演出内容SSU4ay」、「演出内容SSU4by」、「演出内容SSU4cy」、「演出内容SSU4dy」、「演出内容SSU4ey」の5種類の演出内容が設定されている。本実施形態において背景画像G1と背景画像G3には、同一の5種類の演出内容が設定されている。また、背景画像G2,G4には、「演出内容SSU4az」、「演出内容SSU4bz」、「演出内容SSU4cz」、「演出内容SSU4dz」、「演出内容SSU4ez」の5種類の演出内容が設定されている。本実施形態において背景画像G2と背景画像G4には、同一の5種類の演出内容が設定されている。その一方、背景画像G1,G3と背景画像G2,G4には、異なる5種類の演出内容が設定されている。これにより、各背景画像G1〜G4には、演出内容自体は相違するが、演出内容数については何れも5種類であって、同数の演出内容が設定されていることになる。
そして、各背景画像G1〜G4におけるステップSU4の各演出内容には、当該演出内容を指示するコマンド(上位バイトと下位バイトからなるコマンド)が、演出内容毎に対応付けられている。具体的に言えば、背景画像G1におけるステップSU4の各演出内容には、演出内容SSU4ayに対して「97H14H」が、演出内容SSU4byに対して「97H15H」が、演出内容SSU4cyに対して「97H16H」が、演出内容SSU4dyに対して「97H17H」が、演出内容SSU4eyに対して「97H18H」が、それぞれ対応付けられている。同様に、背景画像G2〜G4におけるステップSU4の各演出内容には、図18に示すようにコマンドが対応付けられている。なお、本実施形態では、各背景画像G1〜G4におけるステップSU4の各演出内容に対応付けたコマンドは異なるコマンドとされている。
そして、図18に示すステップSU4の演出内容において、横並びに配置した各背景画像G1〜G4の演出内容は1対1の関係で対応付けられている。具体的に言えば、背景画像G1の演出内容SSU4ayと、背景画像G2の演出内容SSU4azと、背景画像G3の演出内容SSU4ayと、背景画像G4の演出内容SSU4azとが対応付けられている。同様に、背景画像G1の演出内容SSU4byと、背景画像G2の演出内容SSU4bzと、背景画像G3の演出内容SSU4byと、背景画像G4の演出内容SSU4bzとが対応付けられている。これらの対応付けは、異種グループに属する各1つの演出内容によって構築されている(異種グループに属する演出内容の対応付け)。
また、本実施形態では、ステップSU5の演出内容として、背景画像G1〜G4毎に各3種類の演出内容が設定されている。具体的に言えば、背景画像G1,G3には、「演出内容SSU5ay」、「演出内容SSU5by」、「演出内容SSU5cy」の3種類の演出内容が設定されている。本実施形態において背景画像G1と背景画像G3には、同一の3種類の演出内容が設定されている。また、背景画像G2,G4には、「演出内容SSU5az」、「演出内容SSU5bz」、「演出内容SSU5cz」の3種類の演出内容が設定されている。本実施形態において背景画像G2と背景画像G4には、同一の3種類の演出内容が設定されている。その一方、背景画像G1,G3と背景画像G2,G4には、異なる3種類の演出内容が設定されている。これにより、各背景画像G1〜G4には、演出内容自体は相違するが、演出内容数については何れも5種類であって、同数の演出内容が設定されていることになる。
そして、各背景画像G1〜G4におけるステップSU5の各演出内容には、当該演出内容を指示するコマンド(上位バイトと下位バイトからなるコマンド)が、演出内容毎に対応付けられている。具体的に言えば、背景画像G1におけるステップSU5の各演出内容には、演出内容SSU5ayに対して「97H19H」が、演出内容SSU5byに対して「97H1AH」が、演出内容SSU5cyに対して「97H1BH」が、それぞれ対応付けられている。同様に、背景画像G2〜G4におけるステップSU5の各演出内容には、図18に示すようにコマンドが対応付けられている。なお、本実施形態では、各背景画像G1〜G4におけるステップSU5の各演出内容に対応付けたコマンドは異なるコマンドとされている。
そして、図18に示すステップSU5の演出内容において、横並びに配置した各背景画像G1〜G4の演出内容は1対1の関係で対応付けられている。具体的に言えば、背景画像G1の演出内容SSU5ayと、背景画像G2の演出内容SSU5azと、背景画像G3の演出内容SSU5ayと、背景画像G4の演出内容SSU5azとが対応付けられている。同様に、背景画像G1の演出内容SSU5byと、背景画像G2の演出内容SSU5bzと、背景画像G3の演出内容SSU5byと、背景画像G4の演出内容SSU5bzとが対応付けられている。これらの対応付けは、異種グループに属する各1つの演出内容によって構築されている(異種グループに属する演出内容の対応付け)。
また、本実施形態においては、各背景画像G1〜G4における各ステップSU1〜SU5の演出内容毎に、段階予告の演出内容が大当り期待度の高い演出内容で実行されるか否かを特定するための参照値が設定されている。そして、参照値は、各ステップSU1〜SU5の各演出内容に対して、当該演出内容における大当り期待度の高低に応じて設定されている。本実施形態では参照値として数字が用いられ、原則的には大当り期待度の高い演出内容ほど大きな数字が参照値として設定され、大当り期待度の低い演出内容ほど小さな数字が参照値として設定されている。なお、本実施形態では、例外的に、図柄変動ゲームで実行されることで大当りを確定的に遊技者に報知する特定予告画像としての演出内容(大当り抽選で大当りに当選した場合のみに選択可能な演出内容)に対しては小さな数字(本実施形態では「0(零)」)が参照値として設定されている。
以下、各ステップSU1〜SU5の演出内容毎に設定された参照値を、図17及び図18にしたがって具体的に説明する。
ステップSU1の演出内容SSU1ay,SSU1dy,SSU1az,SSU1dzには、参照値「0(零)」が設定されている。これらの演出内容のうち、演出内容SSU1ay,SSU1azは、大当り期待度の低い演出内容とされている。一方、演出内容SSU1dy,SSU1dzは、大当りを確定的に報知する演出内容とされている。また、ステップSU1の演出内容SSU1by,SSU1bzには参照値として「1」が、ステップSU1の演出内容SSU1cy,SSU1czには参照値として「2」が、それぞれ設定されている。これらの演出内容は、演出内容SSU1ay,SSU1azに比して大当り期待度の高い演出内容とされ、さらに演出内容SSU1cy,SSU1czは、演出内容SSU1by,SSU1bzに比して大当り期待度の高い演出内容とされている。
ステップSU2の演出内容SSU2ay〜SSU2fy,SSU2iy,SSU2az〜SSU2fz,SSU2izには、参照値「0(零)」が設定されている。これらの演出内容のうち、演出内容SSU2ay,SSU2by,SSU2dy,SSU2ey,SSU2az,SSU2bz,SSU2dz,SSU2ezは、大当り期待度の低い演出内容とされている。一方、演出内容SSU2cy,SSU2fy,SSU2iy,SSU2cz,SSU2fz,SSU2izは、大当りを確定的に報知する演出内容とされている。また、ステップSU2の演出内容SSU2gy,SSU2gzには参照値「1」が、ステップSU2の演出内容SSU2hy,SSU2jy,SSU2hz,SSU2jzには参照値「2」が、ステップSU2の演出内容SSU2ky,SSU2kzには参照値「3」が、それぞれ設定されている。これらの演出内容は、演出内容SSU2ay,SSU2by,SSU2dy,SSU2ey,SSU2az,SSU2bz,SSU2dz,SSU2ezに比して大当り期待度の高い演出内容とされている。また、演出内容SSU2ky,SSU2kzは、演出内容SSU2gy,SSU2hy,SSU2jy,SSU2gz,SSU2hz,SSU2jzに比して大当り期待度の高い演出内容とされている。また、演出内容SSU2hy,SSU2jy,SSU2hz,SSU2jzは、演出内容SSU2gy,SSU2gzに比して大当り期待度の高い演出内容とされている。
ステップSU3の演出内容SSU3cy,SSU3czには、参照値「0(零)」が設定されている。この演出内容SSU3cy,SSU3czは、大当りを確定的に報知する演出内容とされている。また、ステップSU3の演出内容SSU3ay,SSU3azには参照値「1」が、ステップSU3の演出内容SSU3by,SSU3dy,SSU3bz,SSU3dzには参照値「2」が、ステップSU3の演出内容SSU3ey,SSU3ezには参照値「3」が、それぞれ設定されている。演出内容SSU3ey,SSU3ezは、演出内容SSU3ay,SSU3by,SSU3dy,SSU3az,SSU3bz,SSU3dzに比して大当り期待度の高い演出内容とされている。また、演出内容SSU3by,SSU3dy,SSU3bz,SSU3dzは、演出内容SSU3ay,SSU3azに比して大当り期待度の高い演出内容とされている。
ステップSU4の演出内容SSU4cy,SSU4czには、参照値「0(零)」が設定されている。この演出内容SSU4cy,SSU4czは、大当りを確定的に報知する演出内容とされている。また、ステップSU4の演出内容SSU4ay,SSU4azには参照値「1」が、ステップSU4の演出内容SSU4by,SSU4dy,SSU4bz,SSU4dzには参照値「2」が、ステップSU4の演出内容SSU4ey,SSU4ezには参照値「3」が、それぞれ設定されている。演出内容SSU4ey,SSU4ezは、演出内容SSU4ay,SSU4by,SSU4dy,SSU4az,SSU4bz,SSU4dzに比して大当り期待度の高い演出内容とされている。また、演出内容SSU4by,SSU4dy,SSU4bz,SSU4dzは、演出内容SSU4ay,SSU4azに比して大当り期待度の高い演出内容とされている。
ステップSU5の演出内容SSU5by,SSU5cy,SSU5bz,SSU5czには、参照値「0(零)」が設定されている。この演出内容SSU5by,SSU5cy,SSU5bz,SSU5czは、大当りを確定的に報知する演出内容とされている。また、ステップSU5の演出内容SSU5ay,SSU5azには、参照値「3」が設定されている。また、ステップSU5は、通常段階予告よりも大当り期待度の高い特殊段階予告で実行されることから、ステップSU5の演出内容SSU5ay〜SSU5cy,SSU5az〜SSU5czには特殊段階予告で選択された場合の参照値が別途設定されている。具体的には、演出内容SSU5ay,SSU5azには参照値「9(補正分は6)」が、演出内容SSU5by,SSU5cy,SSU5bz,SSU5czには参照値「6(補正分は6)」が、それぞれに設定されている。
以下、図15に示す段階予告内容決定処理のステップS22,S24,S26,S28,S31,S32で、統括制御用CPU46aが各ステップSU1〜SU5の演出内容を決定する態様を図19〜図29にしたがって詳しく説明する。
最初に、段階予告内容決定処理のステップS22で、最終ステップとなる場合のステップSU1の演出内容を決定する態様を説明する。
ステップS22において統括制御用CPU46aは、図19(a)に示すステップSU1の演出内容を振分けた振分けテーブルから、1つの演出内容を決定する。図19(a)に示す振分けテーブルでは、はずれ(はずれリーチも含む)の変動パターンと大当りの変動パターンに対し、演出内容として「演出内容SSU1ay〜SSU1dy」の何れかを選択可能なように乱数の値(「0」〜「250」の全251通りの整数)が振分けられている。そして、ステップS22において統括制御用CPU46aは、統括制御用RAM46cから乱数の値を取得し、その取得した乱数の値と変動パターンをもとに最終ステップとなる場合のステップSU1の演出内容を決定する。本実施形態において図19(a)に示す振分けテーブルは、はずれの場合には「演出内容SSU1ay」が選択され易く、大当りの場合にははずれの場合に比して「演出内容SSU1by〜SSU1dy」が選択され易くなるように構築されている。
次に、段階予告内容決定処理のステップS24で、最終ステップとなる場合のステップSU2の演出内容を決定する態様を説明する。
ステップS24において統括制御用CPU46aは、図19(b)に示すステップSU2の演出内容を振分けた振分けテーブルから、1つの演出内容を決定する。図19(b)に示す振分けテーブルでは、はずれ(はずれリーチも含む)の変動パターンと大当りの変動パターンに対し、演出内容として「演出内容SSU2ay〜SSU2fy,SSU2hy,SSU2iy,SSU2jy」の何れかを選択可能なように乱数の値(「0」〜「250」の全251通りの整数)が振分けられている。そして、ステップS24において統括制御用CPU46aは、統括制御用RAM46cから乱数の値を取得し、その取得した乱数の値と変動パターンをもとに最終ステップとなる場合のステップSU2の演出内容を決定する。本実施形態において図19(b)に示す振分けテーブルは、大当りの場合には「演出内容SSU2cy,SSU2fy,SSU2iy,SSU2jy」が選択され易く、その他の演出内容ははずれの場合に選択され易くなるように構築されている。
次に、段階予告内容決定処理のステップS26で、最終ステップとなる場合のステップSU3の演出内容を決定する態様を説明する。
ステップS26において統括制御用CPU46aは、図20(a)に示すステップSU3の演出内容を振分けた振分けテーブルから、1つの演出内容を決定する。図20(a)に示す振分けテーブルでは、はずれ(はずれリーチも含む)の変動パターンと大当りの変動パターンに対し、演出内容として「無し」、及び「演出内容SSU3ay〜SSU3cy,SSU3ey」の何れかを選択可能なように乱数の値(「0」〜「250」の全251通りの整数)が振分けられている。そして、ステップS26において統括制御用CPU46aは、統括制御用RAM46cから乱数の値を取得し、その取得した乱数の値と変動パターンをもとに最終ステップとなる場合のステップSU3の演出内容を決定する。本実施形態において図20(a)に示す振分けテーブルは、はずれの場合には「SSU3ay」及び「SSU3by」が選択され易く、大当りの場合にははずれの場合に比して「演出内容SSU3cy」及び「演出内容SSU3ey」が選択され易くなるように構築されている。なお、変動パターンHP1は、ステップ数「3回」が選択されないパターンである(図16参照)。
次に、段階予告内容決定処理のステップS28で、最終ステップとなる場合のステップSU4の演出内容を決定する態様を説明する。
ステップS28において統括制御用CPU46aは、図20(b)に示すステップSU4の演出内容を振分けた振分けテーブルから、1つの演出内容を決定する。図20(b)に示す振分けテーブルでは、はずれ(はずれリーチも含む)の変動パターンと大当りの変動パターンに対し、演出内容として「演出内容SSU4by」、「演出内容SSU4cy」及び「演出内容SSU4ey」の何れかを選択可能なように乱数の値(「0」〜「250」の全251通りの整数)が振分けられている。そして、ステップS28において統括制御用CPU46aは、統括制御用RAM46cから乱数の値を取得し、その取得した乱数の値と変動パターンをもとに最終ステップとなる場合のステップSU4の演出内容を決定する。本実施形態において図20(b)に示す振分けテーブルは、はずれの場合には「SSU4by」が選択され易く、大当りの場合にははずれの場合に比して「演出内容SSU4cy」及び「演出内容SSU4ey」が選択され易くなるように構築されている。なお、変動パターンHP1,HP2は、ステップ数「4回」が選択されないパターンである(図16参照)。
次に、段階予告内容決定処理のステップS31で、最終ステップとなる場合のステップSU5の演出内容を決定する態様を説明する。
ステップS31において統括制御用CPU46aは、図20(c)に示すステップSU5の演出内容を振分けた振分けテーブルから、1つの演出内容を決定する。図20(c)に示す振分けテーブルでは、はずれ(はずれリーチも含む)の変動パターンと大当りの変動パターンに対し、演出内容として「演出内容SSU5ay」、「演出内容SSU5by」及び「演出内容SSU5cy」の何れかを選択可能なように乱数の値(「0」〜「250」の全251通りの整数)が振分けられている。そして、ステップS31において統括制御用CPU46aは、統括制御用RAM46cから乱数の値を取得し、その取得した乱数の値と変動パターンをもとに最終ステップとなる場合のステップSU5の演出内容を決定する。本実施形態において図20(c)に示す振分けテーブルは、はずれの場合には「SSU5ay」が選択され易く、大当りの場合にははずれの場合と同程度に「SSU5ay」が選択され易く、かつはずれの場合に比して「演出内容SSU5by」及び「演出内容SSU5cy」が選択され易くなるように構築されている。
次に、段階予告内容決定処理のステップS32で、最終ステップを除く各ステップの演出内容を決定する態様を説明する。なお、変動パターンHP1〜HP3は、ステップ数「5回」が選択されないパターンである(図16参照)。
本実施形態において統括制御用CPU46aは、前述のように、段階予告の実行を決定した場合、ステップ数を決定し(段階予告内容決定処理のステップS20)、その決定したステップ数における最終ステップの演出内容を最初に決定してから、段階予告内容決定処理のステップS32でその他のステップの演出内容を決定する。そして、その他のステップの演出内容を決定する場合は、演出内容を決定しようとするステップに対して1つ後(直後)のステップの演出内容をもとに演出内容を決定する。具体的に言えば、統括制御用CPU46aは、ステップ数として4回を決定している場合、最初にステップSU4の演出内容を決定し、次にステップSU3の演出内容を決定し、次にステップSU2の演出内容を決定し、最後にステップSU1の演出内容を決定する。そして、統括制御用CPU46aは、ステップSU3の演出内容については当該ステップSU3の1つ後のステップSU4の演出内容をもとに決定し、ステップSU2の演出内容については当該ステップSU2の1つ後のステップSU3の演出内容をもとに決定する。また、統括制御用CPU46aは、ステップSU1の演出内容については当該ステップSU1の1つ後のステップSU2の演出内容をもとに決定する。
図21〜図23には、段階予告内容決定処理のステップS20で決定される段階予告のステップ数毎の最終ステップを除く各ステップの演出内容を決定する態様を模式的に示す。統括制御用CPU46aは、段階予告内容決定処理のステップS32において図21〜図23に示す態様で、各ステップの演出内容を決定する。
図21(a)は、ステップ数「2回」を決定した場合の演出内容を決定する態様を示す。
ステップ数「2回」の場合、統括制御用CPU46aは、段階予告内容決定処理のステップS24で決定した最終ステップとしてのステップSU2の演出内容をもとに、ステップSU1の演出内容を決定する際に用いる振分けテーブルを選択する。具体的に言えば、統括制御用CPU46aは、ステップSU2の演出内容として、演出内容SSU2ay〜SSU2fy,SSU2hy,SSU2iyの何れかを決定した場合、ステップSU1の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図24(a)に示すSU1(A)テーブルを選択する。また、統括制御用CPU46aは、ステップSU2の演出内容として、演出内容SSU2jyを決定した場合、ステップSU1の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図24(b)に示すSU1(B)テーブルを選択する。そして、振分けテーブルを選択した統括制御用CPU46aは、選択した振分けテーブル(SU1(A)テーブル、又はSU1(B)テーブル)から1つの演出内容を決定する。
図20(b)は、ステップ数「3回」を決定した場合において演出内容を決定する態様を示す。
ステップ数「3回」の場合、統括制御用CPU46aは、段階予告内容決定処理のステップS26で決定した最終ステップとしてのステップSU3の演出内容をもとに、ステップSU2の演出内容を決定する際に用いる振分けテーブルを選択する。具体的に言えば、統括制御用CPU46aは、ステップSU3の演出内容として、演出内容SSU3ay〜SSU3cyの何れかを決定した場合、ステップSU2の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図26(a)に示すSU2(A)テーブルを選択する。また、統括制御用CPU46aは、ステップSU3の演出内容として、演出内容SSU3eyを決定した場合、ステップSU2の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図26(b)に示すSU2(B)テーブルを選択する。そして、振分けテーブルを選択した統括制御用CPU46aは、選択した振分けテーブル(SU2(A)テーブル、又はSU2(B)テーブル)から1つの演出内容を決定する。
次に、ステップSU2の演出内容を決定した統括制御用CPU46aは、ステップSU2の演出内容をもとに、ステップSU1の演出内容を決定する際に用いる振分けテーブルを選択する。具体的に言えば、統括制御用CPU46aは、SU2(A)テーブルからステップSU2の演出内容として、演出内容SSU2ay,SSU2dy,SSU2gyの何れかを決定した場合、ステップSU1の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図24(a)に示すSU1(A)テーブルを選択する。また、統括制御用CPU46aは、SU2(A)テーブルからステップSU2の演出内容として、演出内容SSU2kyを決定した場合、ステップSU1の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図24(b)に示すSU1(B)テーブルを選択する。
また、統括制御用CPU46aは、SU2(B)テーブルからステップSU2の演出内容として、演出内容SSU2ay,SSU2dy,SSU2gyの何れかを決定した場合、ステップSU1の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図24(b)に示すSU1(B)テーブルを選択する。また、統括制御用CPU46aは、SU2(B)テーブルからステップSU2の演出内容として、演出内容SSU2kyを決定した場合、ステップSU1の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図24(c)に示すSU1(C)テーブルを選択する。そして、振分けテーブルを選択した統括制御用CPU46aは、選択した振分けテーブル(SU1(A)テーブル、SU1(B)テーブル又はSU1(C)テーブル)から1つの演出内容を決定する。
図22は、ステップ数「4回」を決定した場合の演出内容を決定する態様を示す。
ステップ数「4回」の場合、統括制御用CPU46aは、段階予告内容決定処理のステップS28で決定した最終ステップとしてのステップSU4の演出内容をもとに、ステップSU3の演出内容を決定する際に用いる振分けテーブルを選択する。具体的に言えば、統括制御用CPU46aは、ステップSU4の演出内容として、演出内容SSU4by,SSU4cyの何れかを決定した場合、ステップSU3の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図28(a)に示すSU3(A)テーブルを選択する。また、統括制御用CPU46aは、ステップSU4の演出内容として、演出内容SSU4eyを決定した場合、ステップSU3の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図28(b)に示すSU3(B)テーブルを選択する。そして、振分けテーブルを選択した統括制御用CPU46aは、選択した振分けテーブル(SU3(A)テーブル、又はSU3(B)テーブル)から1つの演出内容を決定する。
次に、ステップSU3の演出内容を決定した統括制御用CPU46aは、ステップSU3の演出内容をもとに、ステップSU2の演出内容を決定する際に用いる振分けテーブルを選択する。具体的に言えば、統括制御用CPU46aは、SU3(A)テーブルからステップSU3の演出内容として、演出内容SSU3ayを決定した場合、ステップSU2の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図26(a)に示すSU2(A)テーブルを選択する。また、統括制御用CPU46aは、SU3(A)テーブルからステップSU3の演出内容として、演出内容SSU3dyを決定した場合、ステップSU2の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図26(b)に示すSU2(B)テーブルを選択する。
また、統括制御用CPU46aは、SU3(B)テーブルからステップSU3の演出内容として、演出内容SSU3ayを決定した場合、ステップSU2の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図26(b)に示すSU2(B)テーブルを選択する。また、統括制御用CPU46aは、SU3(B)テーブルからステップSU3の演出内容として、演出内容SSU3dyを決定した場合、ステップSU2の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図27(a)に示すSU2(C)テーブルを選択する。そして、振分けテーブルを選択した統括制御用CPU46aは、選択した振分けテーブル(SU2(A)テーブル、SU2(B)テーブル又はSU2(C)テーブル)から1つの演出内容を決定する。
次に、ステップSU2の演出内容を決定した統括制御用CPU46aは、ステップSU2の演出内容をもとに、ステップSU1の演出内容を決定する際に用いる振分けテーブルを選択する。具体的に言えば、統括制御用CPU46aは、SU2(A)テーブルからステップSU2の演出内容として、演出内容SSU2ay,SSU2dy,SSU2gyを決定した場合、ステップSU1の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図24(a)に示すSU1(A)テーブルを選択する。また、統括制御用CPU46aは、SU2(A)テーブルからステップSU2の演出内容として、演出内容SSU2kyを決定した場合、ステップSU1の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図24(b)に示すSU1(B)テーブルを選択する。
また、統括制御用CPU46aは、SU2(B)テーブルからステップSU2の演出内容として、演出内容SSU2ay,SSU2dy,SSU2gyを決定した場合、ステップSU1の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図24(b)に示すSU1(B)テーブルを選択する。また、統括制御用CPU46aは、SU2(B)テーブルからステップSU2の演出内容として、演出内容SSU2kyを決定した場合、ステップSU1の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図24(c)に示すSU1(C)テーブルを選択する。
また、統括制御用CPU46aは、SU2(C)テーブルからステップSU2の演出内容として、演出内容SSU2ay,SSU2dy,SSU2gyを決定した場合、ステップSU1の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図24(c)に示すSU1(C)テーブルを選択する。また、統括制御用CPU46aは、SU2(C)テーブルからステップSU2の演出内容として、演出内容SSU2kyを決定した場合、ステップSU1の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図25(a)に示すSU1(D)テーブルを選択する。そして、振分けテーブルを選択した統括制御用CPU46aは、選択した振分けテーブル(SU1(A)テーブル、SU1(B)テーブル、SU1(C)テーブル又はSU1(D)テーブル)から1つの演出内容を決定する。
図23は、ステップ数「5回」を決定した場合において演出内容を決定する態様を示す。
ステップ数「5回」の場合、統括制御用CPU46aは、段階予告内容決定処理のステップS31で決定した最終ステップとしてのステップSU5の演出内容をもとに、ステップSU4の演出内容を決定する際に用いる振分けテーブルを選択する。具体的に言えば、統括制御用CPU46aは、ステップSU5の演出内容として、演出内容SSU5ay,SSU5byの何れかを決定した場合、ステップSU4の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図29(a)に示すSU4(A)テーブルを選択する。また、統括制御用CPU46aは、ステップSU5の演出内容として、演出内容SSU5cyを決定した場合、ステップSU4の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図29(b)に示すSU4(B)テーブルを選択する。そして、振分けテーブルを選択した統括制御用CPU46aは、選択した振分けテーブル(SU4(A)テーブル、又はSU4(B)テーブル)から1つの演出内容を決定する。
次に、ステップSU4の演出内容を決定した統括制御用CPU46aは、ステップSU4の演出内容をもとに、ステップSU3の演出内容を決定する際に用いる振分けテーブルを選択する。具体的に言えば、統括制御用CPU46aは、SU4(A)テーブルからステップSU4の演出内容として、演出内容SSU4byを決定した場合、ステップSU3の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図28(a)に示すSU3(A)テーブルを選択する。また、統括制御用CPU46aは、SU4(A)テーブルからステップSU4の演出内容として、演出内容SSU4dyを決定した場合、ステップSU3の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図28(b)に示すSU3(B)テーブルを選択する。
また、統括制御用CPU46aは、SU4(B)テーブルからステップSU4の演出内容として、演出内容SSU4byを決定した場合、ステップSU3の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図28(b)に示すSU3(B)テーブルを選択する。また、統括制御用CPU46aは、SU4(B)テーブルからステップSU4の演出内容として、演出内容SSU4dyを決定した場合、ステップSU3の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図28(c)に示すSU3(C)テーブルを選択する。そして、振分けテーブルを選択した統括制御用CPU46aは、選択した振分けテーブル(SU3(A)テーブル、SU3(B)テーブル又はSU3(C)テーブル)から1つの演出内容を決定する。
次に、ステップSU3の演出内容を決定した統括制御用CPU46aは、ステップSU3の演出内容をもとに、ステップSU2の演出内容を決定する際に用いる振分けテーブルを選択する。具体的に言えば、統括制御用CPU46aは、SU3(A)テーブルからステップSU3の演出内容として、演出内容SSU3ayを決定した場合、ステップSU2の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図26(a)に示すSU2(A)テーブルを選択する。また、統括制御用CPU46aは、SU3(A)テーブルからステップSU3の演出内容として、演出内容SSU3dyを決定した場合、ステップSU2の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図26(b)に示すSU2(B)テーブルを選択する。
また、統括制御用CPU46aは、SU3(B)テーブルからステップSU3の演出内容として、演出内容SSU3ayを決定した場合、ステップSU2の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図26(b)に示すSU2(B)テーブルを選択する。また、統括制御用CPU46aは、SU3(B)テーブルからステップSU3の演出内容として、演出内容SSU3dyを決定した場合、ステップSU2の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図27(a)に示すSU2(C)テーブルを選択する。
また、統括制御用CPU46aは、SU3(C)テーブルからステップSU3の演出内容として、演出内容SSU3ayを決定した場合、ステップSU2の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図27(a)に示すSU2(C)テーブルを選択する。また、統括制御用CPU46aは、SU3(C)テーブルからステップSU3の演出内容として、演出内容SSU3dyを決定した場合、ステップSU2の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図27(b)に示すSU2(D)テーブルを選択する。そして、振分けテーブルを選択した統括制御用CPU46aは、選択した振分けテーブル(SU2(A)テーブル、SU2(B)テーブル、SU2(C)テーブル又はSU2(D)テーブル)から1つの演出内容を決定する。
次に、ステップSU2の演出内容を決定した統括制御用CPU46aは、ステップSU2の演出内容をもとに、ステップSU1の演出内容を決定する際に用いる振分けテーブルを選択する。具体的に言えば、統括制御用CPU46aは、SU2(A)テーブルからステップSU2の演出内容として、演出内容SSU2ay,SSU2dy,SSU2gyを決定した場合、ステップSU1の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図24(a)に示すSU1(A)テーブルを選択する。また、統括制御用CPU46aは、SU2(A)テーブルからステップSU2の演出内容として、演出内容SSU2kyを決定した場合、ステップSU1の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図24(b)に示すSU1(B)テーブルを選択する。
また、統括制御用CPU46aは、SU2(B)テーブルからステップSU2の演出内容として、演出内容SSU2ay,SSU2dy,SSU2gyを決定した場合、ステップSU1の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図24(b)に示すSU1(B)テーブルを選択する。また、統括制御用CPU46aは、SU2(B)テーブルからステップSU2の演出内容として、演出内容SSU2kyを決定した場合、ステップSU1の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図24(c)に示すSU1(C)テーブルを選択する。
また、統括制御用CPU46aは、SU2(C)テーブルからステップSU2の演出内容として、演出内容SSU2ay,SSU2dy,SSU2gyを決定した場合、ステップSU1の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図24(c)に示すSU1(C)テーブルを選択する。また、統括制御用CPU46aは、SU2(C)テーブルからステップSU2の演出内容として、演出内容SSU2kyを決定した場合、ステップSU1の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図25(a)に示すSU1(D)テーブルを選択する。
また、統括制御用CPU46aは、SU2(D)テーブルからステップSU2の演出内容として、演出内容SSU2ay,SSU2dy,SSU2gyを決定した場合、ステップSU1の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図25(a)に示すSU1(D)テーブルを選択する。また、統括制御用CPU46aは、SU2(D)テーブルからステップSU2の演出内容として、演出内容SSU2kyを決定した場合、ステップSU1の演出内容を決定する振分けテーブルとして、図25(b)に示すSU1(E)テーブルを選択する。そして、振分けテーブルを選択した統括制御用CPU46aは、選択した振分けテーブル(SU1(A)テーブル、SU1(B)テーブル、SU1(C)テーブル、SU1(D)テーブル、又はSU1(E)テーブル)から1つの演出内容を決定する。
以下、各ステップの演出内容を決定する際に参照する振分けテーブルを説明する。図24〜図29に示す振分けテーブルにおける「無し」とは、その変動パターンが選択されているときには当該テーブルが参照されないことを意味する。
図24及び図25は、ステップSU1の演出内容を決定する際に参照するSU1(A)テーブル、SU1(B)テーブル、SU1(C)テーブル、SU1(D)テーブル、及びSU1(E)テーブルを、それぞれ示す。
各テーブルでは、はずれ(はずれリーチも含む)の変動パターンと大当りの変動パターンに対し、演出内容として「演出内容SSU1ay〜SSU1dy」の何れかを選択可能なように乱数の値(「0」〜「250」の全251通りの整数)が振分けられている。そして、ステップS32において統括制御用CPU46aは、統括制御用RAM46cから乱数の値を取得し、その取得した乱数の値と変動パターンをもとにステップSU1の演出内容を決定する。
本実施形態において、図24(a)〜(c)に示すSU1(A)テーブル、SU1(B)テーブル及びSU1(C)テーブルは、はずれの場合、変動パターンにしたがって、「演出内容SSU1ay〜SSU1cy」の何れかが選択されるように構築されている。その一方で、SU1(A)テーブル、SU1(B)テーブル及びSU1(C)テーブルは、大当りの場合、変動パターンにしたがって、「演出内容SSU1ay〜SSU1dy」の何れかが選択されるように構築されている。また、本実施形態において、図25(a),(b)に示すSU1(D)テーブル及びSU1(E)テーブルは、はずれの場合、演出内容を選択し得ないように構築されている。その一方で、SU1(D)テーブル及びSU1(E)テーブルは、大当りの場合、変動パターンにしたがって、「演出内容SSU1ay〜SSU1dy」の何れかが選択されるように構築されている。
図26及び図27は、ステップSU2の演出内容を決定する際に参照するSU2(A)テーブル、SU2(B)テーブル、SU2(C)テーブル、及びSU2(D)テーブルを、それぞれ示す。
各テーブルでは、はずれ(はずれリーチも含む)の変動パターンと大当りの変動パターンに対し、演出内容として「演出内容SSU2ay,SSU2dy,SSU2gy,SSU2ky」の何れかを選択可能なように乱数の値(「0」〜「250」の全251通りの整数)が振分けられている。そして、ステップS32において統括制御用CPU46aは、統括制御用RAM46cから乱数の値を取得し、その取得した乱数の値と変動パターンをもとにステップSU2の演出内容を決定する。
本実施形態において、図26(a),(b)に示すSU2(A)テーブル及びSU2(B)テーブルは、はずれの場合、変動パターンにしたがって、「演出内容SSU2ay,SSU2dy,SSU2gy,SSU2ky」の何れかが選択されるように構築されている。その一方で、SU2(A)テーブル及びSU2(B)テーブルは、大当りの場合、変動パターンにしたがって、「演出内容SSU2ay,SSU2dy,SSU2gy,SSU2ky」の何れかが選択されるように構築されている。
また、本実施形態において、図27(a)に示すSU2(C)テーブルは、はずれの場合、変動パターンにしたがって、「演出内容SSU2ay,SSU2dy,SSU2gy」の何れかが選択されるように構築されている。その一方で、SU2(C)テーブルは、大当りの場合、変動パターンにしたがって、「演出内容SSU2ay,SSU2dy,SSU2gy,SSU2ky」の何れかが選択されるように構築されている。また、本実施形態において、図27(b)に示すSU2(D)テーブルは、はずれの場合、演出内容を選択し得ないように構築されている。その一方で、SU2(D)テーブルは、大当りの場合、変動パターンにしたがって、「演出内容SSU2ay,SSU2dy,SSU2gy,SSU2ky」の何れかが選択されるように構築されている。
図28は、ステップSU3の演出内容を決定する際に参照するSU3(A)テーブル、SU3(B)テーブル、及びSU3(C)テーブルを、それぞれ示す。
各テーブルでは、はずれ(はずれリーチも含む)の変動パターンと大当りの変動パターンに対し、演出内容として「演出内容SSU3ay,SSU3dy」の何れかを選択可能なように乱数の値(「0」〜「250」の全251通りの整数)が振分けられている。そして、ステップS32において統括制御用CPU46aは、統括制御用RAM46cから乱数の値を取得し、その取得した乱数の値と変動パターンをもとにステップSU3の演出内容を決定する。
本実施形態において、図28(a),(b)に示すSU3(A)テーブル及びSU3(B)テーブルは、はずれの場合、変動パターンにしたがって、「演出内容SSU3ay,SSU3dy」の何れかが選択されるように構築されている。また、SU3(A)テーブル及びSU3(B)テーブルは、大当りの場合、変動パターンにしたがって、「演出内容SSU3ay,SSU3dy」の何れかが選択されるように構築されている。また、本実施形態において、図28(c)に示すSU3(C)テーブルは、はずれの場合、演出内容を選択し得ないように構築されている。その一方で、SU3(C)テーブルは、大当りの場合、変動パターンにしたがって、「演出内容SSU3ay,SSU3dy」の何れかが選択されるように構築されている。
図29は、ステップSU4の演出内容を決定する際に参照するSU4(A)テーブル、及びSU4(B)テーブルを、それぞれ示す。
各テーブルでは、はずれ(はずれリーチも含む)の変動パターンと大当りの変動パターンに対し、演出内容として「演出内容SSU4ay,SSU4dy」の何れかを選択可能なように乱数の値(「0」〜「250」の全251通りの整数)が振分けられている。そして、ステップS32において統括制御用CPU46aは、統括制御用RAM46cから乱数の値を取得し、その取得した乱数の値と変動パターンをもとにステップSU4の演出内容を決定する。
本実施形態において、図29(a)に示すSU4(A)テーブルは、はずれの場合、変動パターンにしたがって、「演出内容SSU4ay,SSU4dy」の何れかが選択されるように構築されている。また、SU4(A)テーブルは、大当りの場合、変動パターンにしたがって、「演出内容SSU4ay,SSU4dy」の何れかが選択されるように構築されている。また、本実施形態において、図29(b)に示すSU4(B)テーブルは、はずれの場合、演出内容を選択し得ないように構築されている。その一方で、SU4(B)テーブルは、大当りの場合、変動パターンにしたがって、「演出内容SSU4ay,SSU4dy」の何れかが選択されるように構築されている。
このように段階演出のステップ数と、各ステップの演出内容を決定した統括制御用CPU46aは、段階予告内容決定処理のステップS33,S34にて、決定した各ステップの演出内容を指示するコマンドを生成し、当該コマンドを演出表示制御基板47及び音声・ランプ制御基板48に出力する準備を行う。
そして、本実施形態において統括制御用CPU46aは、前述のように各ステップの演出内容を決定する場合、図17及び図18に示す背景画像G1に対応付けられた演出内容をベースとして構築した各種テーブル(図19〜図29)を用いて各ステップの演出内容を決定している。すなわち、本実施形態において、各ステップの演出内容を決定する際には、現在の背景画像の種類(演出モードの種類)に関係なく、共通化した予告画像決定テーブルとしての各種テーブル(図19,図20,図24〜図29)を用いて各ステップの演出内容を決定していることになる。このため、統括制御用CPU46aは、段階予告内容決定処理のステップS33にて、決定した各ステップの演出内容を現在の背景画像の種類(演出モードの種類)に適合する演出内容か否かを判別する目的で、現在の背景画像の種類(演出モードの種類)を確認する。そして、統括制御用CPU46aは、段階予告内容決定処理のステップS34にて、ステップS33の確認結果をもとに、現在の背景画像の種類に適合する演出内容を指示するコマンドを統括制御用RAM46cにセットし、演出表示制御基板47及び音声・ランプ制御基板48に出力する準備を行う。
以下、ステップ数を「5回」とし、現在の背景画像の種類を「背景画像G3」とした場合を例にして具体的な処理内容を説明する。
ステップSU1の演出内容として演出内容SSU1ayが決定されている場合、その演出内容SSU1ay(97H00H)に対応する背景画像G3の演出内容は、図17に示すように、演出内容SSU1az(97H34H)である。このため、統括制御用CPU46aは、背景画像G1の演出内容SSU1ayを指示するコマンド「97H00H」を、背景画像G3の演出内容SSU1azを指示するコマンド「97H34H」に書き換える。そして、その書き換え後のコマンドを、ステップSU1の演出内容を指示するコマンドとして統括制御用RAM46cにセットする。
また、ステップSU2の演出内容として演出内容SSU2ay(97H04H)が決定されている場合、その演出内容SSU2ayに対応する背景画像G3の演出内容は、図17に示すように、演出内容SSU2ay(97H38H)である。このため、統括制御用CPU46aは、背景画像G1の演出内容SSU2ayを指示するコマンド「97H04H」を、背景画像G3の演出内容SSU2ayを指示するコマンド「97H38H」に書き換える。そして、統括制御用CPU46aは、その書き換え後のコマンドを、ステップSU2の演出内容を指示するコマンドとして統括制御用RAM46cにセットする。
また、ステップSU3の演出内容として演出内容SSU3ay(97H0FH)が決定されている場合、その演出内容SSU3ayに対応する背景画像G3の演出内容は、図18に示すように、演出内容SSU3ay(97H43H)である。このため、統括制御用CPU46aは、背景画像G1の演出内容SSU3ayを指示するコマンド「97H0FH」を、背景画像G3の演出内容SSU3ayを指示するコマンド「97H43H」に書き換える。そして、統括制御用CPU46aは、その書き換え後のコマンドを、ステップSU3の演出内容を指示するコマンドとして統括制御用RAM46cにセットする。
また、ステップSU4の演出内容として演出内容SSU4ay(97H14H)が決定されている場合、その演出内容SSU4ayに対応する背景画像G3の演出内容は、図18に示すように、演出内容SSU4ay(97H48H)である。このため、統括制御用CPU46aは、背景画像G1の演出内容SSU4ayを指示するコマンド「97H14H」を、背景画像G3の演出内容SSU4ayを指示するコマンド「97H48H」に書き換える。そして、統括制御用CPU46aは、その書き換え後のコマンドを、ステップSU4の演出内容を指示するコマンドとして統括制御用RAM46cにセットする。
また、ステップSU5の演出内容として演出内容SSU5ay(97H19H)が決定されている場合、その演出内容SSU5ayに対応する背景画像G3の演出内容は、図18に示すように、演出内容SSU5ay(97H4DH)である。このため、統括制御用CPU46aは、背景画像G1の演出内容SSU5ayを指示するコマンド「97H19H」を、背景画像G3の演出内容SSU5ayを指示するコマンド「97H4DH」に書き換える。そして、統括制御用CPU46aは、その書き換え後のコマンドを、ステップSU5の演出内容を指示するコマンドとして統括制御用RAM46cにセットする。
このように段階予告内容決定処理のステップS34で、現在の背景画像に適合するコマンドに書き換えることで、背景画像毎に演出内容を決定するためのテーブル(図20〜図29)を構築し、記憶する必要がなく、統括制御用ROM46bのデータ容量の増加を抑制し得る。本実施形態では、統括制御用ROM46bが、テーブル記憶手段となる。そして、背景画像の種類に応じたコマンドの書き換えを実現し得るために、本実施形態では、前述したように、ステップ毎に選択可能な演出内容数を背景画像間において同数に設定し、かつ演出内容を背景画像間において1対1の関係で対応付けている。なお、段階予告内容決定処理のステップS33で現在の背景画像の種類が「背景画像G1」であることが確認された場合は、ステップS34においてコマンドを書き換えることなく、背景画像G1の各演出内容に対応付けられているコマンドをそのまま統括制御用RAM46cにセットする。
また、段階演出のステップ数と、各ステップの演出内容を決定した統括制御用CPU46aは、段階予告内容決定処理のステップS35にて、決定した段階予告の各ステップの演出内容に設定されている参照値の合計を算出する。本実施形態では、この参照値の合計により、実行される段階予告の演出内容が大当り期待度の高い演出内容であるのか、それとも大当り期待度の低い演出内容であるのかを評価する。そして、段階予告の演出内容をもとに、当該段階予告と同一図柄変動ゲーム内で他のリーチ前予告演出(可動体予告やセリフ予告)を一緒に実行させる場合には他のリーチ前予告演出の演出内容を決定する。また、段階予告と同一図柄変動ゲーム内で他のリーチ前予告演出を実行させない場合には、段階予告の演出内容から算出される参照値の合計をもとに、リーチ後予告演出(リーチロゴ予告、降り物予告、特殊キャラクタ予告)の演出内容(実行可否を含む)を決定する。そして、段階予告による参照値の合計は、ステップ数が増加するほど高めの値で算出され易く、ステップ数の増加に伴って大当り期待度が高くなる段階予告の特性と合致する。なお、参照値は、各ステップの演出内容毎に設定されていることから、たとえステップ数が多くても、決定された各ステップの演出内容によっては低い値を示す場合もある。したがって、ステップ毎の演出内容を固定化した段階予告とは異なり、ステップ毎の演出内容を変化させる本実施形態の段階予告であっても、ステップ数と各ステップの演出内容から、実行される段階予告の大当り期待度の高低を適切に評価し得る。
以下、参照値の合計を算出する態様を、具体例を挙げて説明する。
ステップ数を「3回」とし、ステップSU1を演出内容SSU1by(参照値:1)、ステップSU2を演出内容SSU2ay(参照値:0)、ステップSU3を演出内容SSU3ay(参照値:1)とすると、参照値の合計は「2(1+0+1)」となる。また、ステップ数を「4回」とし、ステップSU1を演出内容SSU1by(参照値:1)、ステップSU2を演出内容SSU2ay(参照値:0)、ステップSU3を演出内容SSU3ay(参照値:1)、ステップSU4を演出内容SSU4by(参照値:2)とすると、参照値の合計は「4(1+0+1+2)」となる。
また、ステップ数を「3回」とし、ステップSU1を演出内容SSU1cy(参照値:2)、ステップSU2を演出内容SSU2ky(参照値:3)、ステップSU3を演出内容SSU3ey(参照値:3)とすると、参照値の合計は「8(2+3+3)」となる。これは、先に例示したステップ数「4回」の場合よりも参照値が高いことになる。
ここまでに述べた段階予告の演出内容を決定する方法は、図11に示す予告決定処理において、段階予告のみの実行を決定している場合(ステップS12)、及び段階予告と他のリーチ前予告演出の実行を決定している場合(ステップS14,S16)の何れであっても、同一である。
次に、他のリーチ前予告演出である「可動体予告」の演出内容を決定する方法を図30〜図34にしたがって説明する。
可動体予告については、同一図柄変動ゲーム内で、先に説明した段階予告と複合実行されない場合と、段階予告と複合実行される場合とで、演出内容の決定方法が相違する。「複合実行」とは、図柄変動ゲームにおいて一緒に実行されることを意味する。
最初に、段階予告と一緒に実行されない場合の可動体予告の演出内容の決定方法を説明する。なお、可動体予告が段階予告と一緒に実行されない場合には、図11に示す予告決定処理のステップS12で単独実行が決定された場合と、ステップS14でセリフ予告と一緒に実行することが決定された場合とがある。この両方の場合における可動体予告の演出内容の決定方法は同一である。
本実施形態において可動体予告の演出内容は、図34に示すように、6種類用意されている。この6種類の演出内容は、可動体予告の実行タイミング(変動開始時、変動中、リーチ形成時)と、各実行タイミングにおける演出態様(演出用可動体K1の単独実行であるか、演出用可動体K2との複合実行であるか)の組み合わせによって構成される。
図30は、可動体予告の単独実行時、及びセリフ予告との複合実行時における可動体予告の演出内容を決定するための可動体動作振分けテーブルKT1を示す。可動体動作振分けテーブルKT1では、はずれ(はずれリーチを含む)の変動パターンと大当りの変動パターンに対し、前述した6種類の演出内容の何れかを選択可能なように乱数の値(「0」〜「250」の全251通りの整数)が振分けられている。この可動体動作振分けテーブルKT1は、演出内容として「演出用可動体K1が、リーチ形成時に単独実行される(複合無)」が、はずれ及び大当りの何れの場合でも選択され易くなるように構築されている。そして、統括制御用CPU46aは、統括制御用RAM46cから乱数の値を取得し、その取得した乱数の値と変動パターンをもとに単独実行時、及びセリフ予告との複合実行時における可動体予告の演出内容を決定する。
次に、可動体予告が、段階予告と複合実行される場合における可動体予告の演出内容の決定方法を図31〜図33にしたがって説明する。
本実施形態では、可動体予告が段階予告と複合実行される場合、段階予告の演出内容から算出される参照値の合計をもとに、複数種類(本実施形態では3種類)の可動体動作振分けテーブルKT2〜KT4(図32及び図33参照)から1つのテーブルを選択し、そのテーブルから演出内容を決定するようになっている。これらの3種類の可動体動作振分けテーブルKT2〜KT4は、段階予告の演出内容と可動体予告の演出内容のバランスを図り得るように構築されている。具体的に言えば、大当りの場合に、段階予告が大当り期待度の低い演出内容で行われるときには、可動体予告の演出内容として大当り期待度の高い演出内容が選択される可能性が高くなるようになっている。
図31は、段階予告の演出内容から算出される参照値の合計に対する可動体予告の演出内容を決定するための参照テーブル(可動体動作振分けテーブルKT2〜KT4)の振分けを示す。
本実施形態では、図31に示すように、参照値の合計を、「0〜3」と、「4〜6」と、「7〜」の3つに区分し、各区分には参照テーブルとして1つのテーブルを対応付けている。具体的に言えば、「0〜3」の区分には可動体動作振分けテーブル(弱テーブル)KT2を、「4〜6」の区分には可動体動作振分けテーブル(中テーブル)KT3を、「7〜」の区分には可動体動作振分けテーブル(強テーブル)KT4を、それぞれ対応付けている。そして、統括制御用CPU46aは、段階予告と可動体予告を複合実行させる場合、段階予告の演出内容から参照値の合計を算出し、その合計をもとに可動体動作振分けテーブルKT2〜KT4の何れか1つを選択し、その選択したテーブルから可動体予告の演出内容を決定する。
図32(a),(b)及び図33は、可動体動作振分けテーブルKT2〜KT4を、それぞれ示す。
各可動体動作振分けテーブルKT2〜KT4では、はずれ(はずれリーチも含む)の変動パターンと大当りの変動パターンに対し、前述した6種類の演出内容の何れかを選択可能なように乱数の値(「0」〜「250」の全251通りの整数)が振分けられている。そして、統括制御用CPU46aは、統括制御用RAM46cから乱数の値を取得し、その取得した乱数の値と変動パターンをもとに段階予告との複合実行時における可動体予告の演出内容を決定する。
各可動体動作振分けテーブルKT2〜KT4は、はずれの場合には演出用可動体K1の単独実行(演出用可動体K2との複合無し)のみが選択される一方で、大当りの場合には演出用可動体K1の単独実行及び演出用可動体K2との複合実行(複合有)の何れかが選択されるように構築されている。また、各可動体動作振分けテーブルKT2〜KT4は、はずれ及び大当りの何れの場合も、演出内容として「リーチ形成時における演出用可動体K1の単独実行」が選択され易いように構築されている。なお、各可動体動作振分けテーブルKT2〜KT4において「無し」に対応する変動パターンHP1〜HP3は、可動体予告が選択されないパターンである(図13及び図14参照)。
そして、本実施形態において、可動体動作振分けテーブルKT2は、可動体動作振分けテーブルKT3,KT4とは大当りの場合における演出内容の選択割合が異なるように構築されている。この可動体動作振分けテーブルKT2は、図31に示すように、参照値の合計の区分が最も小さい区分に対応付けていることから、段階予告が大当り期待度の低い演出内容で実行される場合に選択されることになる。このため、可動体動作振分けテーブルKT2は、大当りの場合において、可動体予告の演出内容として最も大当り期待度の高い演出内容(実行タイミングが変動開始時)が、他の可動体動作振分けテーブルKT3,KT4よりも選択され易くなるように構築されている。一方、可動体動作振分けテーブルKT3,KT4は、図31に示すように、参照値の合計の区分「0〜3」の場合に比して段階予告が大当り期待度の高い演出内容で実行されるときに選択される。このため、可動体動作振分けテーブルKT3,KT4では、可動体予告の演出内容として最も大当り期待度の高い演出内容(実行タイミングが変動開始時)が選択される割合が、可動体動作振分けテーブルKT2よりも低めに設定されている。
本実施形態では、大当りの場合において、段階予告が大当り期待度の低い演出内容で実行されるときには、可動体動作振分けテーブルKT2が選択されることによって、可動体動作振分けテーブルKT3,KT4が選択される場合に比して可動体予告が大当り期待度の高い演出内容(実行タイミングが変動開始時)で実行される可能性が高くなる。これにより、大当りの場合に、段階予告の演出内容が低い演出内容で実行されるときに可動体予告の演出内容によってリーチ前予告演出の演出態様が大当り抽選の抽選結果に合わせて調整される。すなわち、大当り期待度が高く感じられるように調整される。
また、本実施形態では、大当りの場合において、段階予告が大当り期待度の高い演出内容で実行されるときには、可動体動作振分けテーブルKT3,KT4が選択されることによって、可動体動作振分けテーブルKT2が選択される場合に比して可動体予告が大当り期待度の低い演出内容(実行タイミングがリーチ形成時)で実行される可能性が高くなる。これにより、大当りの場合であっても、図柄変動ゲーム中に実行される予告演出の演出内容が、必要以上に大当り期待度の高い演出内容になることが抑制される。
また、本実施形態では、はずれの場合において、段階予告の演出内容に拘らず、可動体予告が大当り期待度の低い演出内容(実行タイミングがリーチ形成時)で実行される可能性が高くなる。これにより、はずれの場合において、段階予告が大当り期待度の高い演出内容で実行されるときには、可動体予告が大当り期待度の低い演出内容で実行され、遊技者に過度の期待を抱かせることが抑制される。すなわち、大当り期待度の高い演出内容の予告演出ばかりが実行されたにも拘らず、最終的にはずれとなった場合の遊技者の遊技意欲の低下を抑制し得る。一方、はずれの場合において、段階予告が大当り期待度の低い演出内容で実行されるときには、それを継承し、可動体予告も大当り期待度の低い演出内容で実行され、遊技者に過度の期待を抱かせることが抑制される。
また、本実施形態では、可動体予告の演出内容毎に、可動体予告が大当り期待度の高い演出内容で実行されるか否かを特定するための参照値が設定されている。本実施形態では、段階予告の参照値と同様に可動体予告の参照値として数字が用いられ、原則的には大当り期待度の高い演出内容ほど大きな数字が参照値として設定され、大当り期待度の低い演出内容ほど小さな数字が参照値として設定されている。なお、本実施形態では、例外的に、図柄変動ゲームで実行されることで大当りを確定的に遊技者に報知する演出内容(大当り抽選で大当りに当選した場合のみに選択可能な演出内容)に対しては小さな数字(本実施形態では「0(零)」)が参照値として設定されている。
以下、可動体予告の演出内容毎に設定された参照値を、図34にしたがって具体的に説明する。
可動体予告の演出内容としての「変動開始時(複合無し)」及び「変動中(複合なし)」には、参照値「7」が設定されている。また、可動体予告の演出内容としての「リーチ形成時(複合無し)」には、参照値「5」が設定されている。そして、可動体予告の演出内容としての「変動開始時(複合有り)」、「変動中(複合有り)」及び「リーチ形成時(複合有り)」には、参照値「0(零)」が設定されている。これらの演出内容(「変動開始時(複合有り)」、「変動中(複合有り)」及び「リーチ形成時(複合有り)」)は、大当りを確定的に報知する演出内容とされている。
そして、統括制御用CPU46aは、可動体予告の演出内容を決定すると、その決定した演出内容に設定された参照値を抽出する。本実施形態では、この参照値により、実行される可動体予告の演出内容が大当り期待度の高い演出内容であるのか、それとも大当り期待度の低い演出内容であるのかを評価する。そして、図柄変動ゲームにおいて単独実行される場合や、段階予告及びセリフ予告の何れか一方のみと複合実行される場合には、参照値をもとに、リーチ後予告演出(リーチロゴ予告、降り物予告、特殊キャラクタ予告)の演出内容(実行可否を含む)を決定する。また、段階予告及びセリフ予告と複合実行される場合は、段階予告の演出内容から算出される参照値の合計と、可動体予告の参照値とを合算した値をもとに、セリフ予告の演出内容を決定する。
次に、他のリーチ前予告演出である「セリフ予告」の演出内容を決定する方法を図35〜図41にしたがって説明する。
セリフ予告については、同一図柄変動ゲーム内で、先に説明した段階予告と複合実行されない場合と、段階予告と複合実行される場合と、段階予告及び可動体予告と複合実行される場合で演出内容の決定方法が相違する。
最初に、段階予告と一緒に実行されない場合のセリフ予告の演出内容の決定方法を説明する。なお、セリフ予告が段階予告と一緒に実行されない場合には、図11に示す予告決定処理のステップS12で単独実行が決定された場合と、ステップS14で可動体予告と複合実行することが決定された場合とがある。この両方の場合におけるセリフ予告の演出内容の決定方法は同一である。
本実施形態においてセリフ予告の演出内容は、大当り期待度の高低によってランク付けされている。本実施形態においてセリフ予告の演出内容は、「C」、「C+」、「B」、「B+」、「A」、「A+」、「S」の7つのランクに区分されている。そして、これらのセリフ予告の演出内容は、C<C+<B<B+<A<A+<Sの順に、大当り期待度が高くなるように設定されている。また、各ランクには、複数種類のセリフが振分けられており、統括制御用CPU46aは、ランクを決定した後、そのランクに振分けられているセリフの中からセリフ予告の演出内容として実行させるセリフをさらに選択する。
図35は、セリフ予告の単独実行時、及び可動体予告との複合実行(一緒に実行)時におけるセリフ予告のランクを決定するためのセリフランク振分けテーブルST1を示す。セリフランク振分けテーブルST1では、はずれ(はずれリーチを含む)の変動パターンと大当りの変動パターンに対し、前述した7種類のランクの何れかを選択可能なように乱数の値(「0」〜「250」の全251通りの整数)が振分けられている。このセリフランク振分けテーブルST1は、はずれの場合には大当り期待度の低いランクが選択され易く、大当りの場合には大当り期待度の高いランクが選択され易くなるように構築されている。そして、統括制御用CPU46aは、統括制御用RAM46cから乱数の値を取得し、その取得した乱数の値と変動パターンをもとに単独実行時、及び可動体予告との複合実行時におけるセリフ予告のランクを決定する。
次に、セリフ予告が、段階予告と一緒に実行される場合におけるセリフ予告の演出内容(ランク)の決定方法を図36〜図38にしたがって説明する。
本実施形態では、セリフ予告が段階予告と複合実行される場合、段階予告の演出内容から算出される参照値の合計をもとに、複数種類(本実施形態では3種類)のセリフランク振分けテーブルST2〜ST4(図37及び図38)から1つのテーブルを選択し、そのテーブルから演出内容のランクを決定するようになっている。これらの3種類のセリフランク振分けテーブルST2〜ST4は、段階予告の演出内容とセリフ予告の演出内容のバランスを図り得るように構築されている。具体的に言えば、大当りの場合に、段階予告が大当り期待度の低い演出内容で実行されるときには、セリフ予告の演出内容として大当り期待度の高いランクが選択される可能性が高くなるようになっている。
図36は、段階予告の演出内容から算出される参照値の合計に対するセリフ予告のランクを決定するための参照テーブル(セリフランク振分けテーブルST2〜ST4)の振分けを示す。
本実施形態では、図36に示すように、参照値の合計を、「0〜3」と、「4〜6」と、「7〜」の3つに区分し、各区分には参照テーブルとして1つのテーブルを対応付けている。具体的に言えば、「0〜3」の区分にはセリフランク振分けテーブル(弱テーブル)ST2を、「4〜6」の区分にはセリフランク振分けテーブル(中テーブル)ST3を、「7〜」の区分にはセリフランク振分けテーブル(強テーブル)ST4を、それぞれ対応付けている。そして、統括制御用CPU46aは、段階予告とセリフ予告を複合実行させる場合、段階予告の演出内容から参照値の合計を算出し、その合計をもとにセリフランク振分けテーブルST2〜ST4の何れか1つを選択し、その選択したテーブルからセリフ予告のランクを決定する。
図37(a),(b)及び図38は、セリフランク振分けテーブルST2〜ST4を、それぞれ示す。
各セリフランク振分けテーブルST2〜ST4では、はずれ(はずれリーチも含む)の変動パターンと大当りの変動パターンに対し、前述した7種類のランクの何れかを選択可能なように乱数の値(「0」〜「250」の全251通りの整数)が振分けられている。そして、統括制御用CPU46aは、統括制御用RAM46cから乱数の値を取得し、その取得した乱数の値と変動パターンをもとに段階予告との複合実行時におけるセリフ予告のランクを決定する。
各セリフランク振分けテーブルST2〜ST4は、はずれの場合には大当り期待度の低いランクが選択され易く、大当りの場合には大当り期待度の高いランクが選択され易くなるように構築されている。そして、本実施形態において、セリフランク振分けテーブルST2は、セリフランク振分けテーブルST3,ST4とは大当りの場合におけるランクの選択割合が異なるように構築されている。
セリフランク振分けテーブルST2は、図36に示すように、参照値の合計の区分が最も小さい区分に対応付けていることから、段階予告が大当り期待度の低い演出内容で実行される場合に選択されることになる。このため、セリフランク振分けテーブルST2は、大当りの場合において、大当り期待度の高いランクが、セリフランク振分けテーブルテーブルST3,ST4に比して選択され易くなるように構築されている。一方、セリフランク振分けテーブルST3,ST4は、図36に示すように、参照値の合計の区分「0〜3」の場合に比して段階予告が大当り期待度の高い演出内容で実行されるときに選択される。このため、セリフランク振分けテーブルST3,ST4では、大当り期待度の高いランクが選択される割合が、セリフランク振分けテーブルST2よりも低めに設定されている。また、セリフランク振分けテーブルST3,ST4では、はずれの場合において、変動パターンHP1〜HP3が指示されている時には「無し」が選択されるようになっている。
次に、セリフ予告が、段階予告及び可動体予告と複合実行される場合におけるセリフ予告の演出内容(ランク)の決定方法を図39〜図41にしたがって説明する。
本実施形態では、セリフ予告が段階予告及び可動体予告と一緒に実行される場合、段階予告の演出内容から算出される参照値の合計と可動体予告の演出内容から算出される参照値とを合算した値をもとに、複数種類(本実施形態では3種類)のセリフランク振分けテーブルST5〜ST7(図40及び図41参照)から1つのテーブルを選択し、そのテーブルからランクを決定するようになっている。これらの3種類のセリフランク振分けテーブルST5〜ST7は、段階予告の演出内容と、可動体予告の演出内容と、セリフ予告の演出内容のバランスを図り得るように構築されている。具体的に言えば、大当りの場合に、段階予告や可動体予告が大当り期待度の低い演出内容で実行されるときには、セリフ予告の演出内容として大当り期待度の高いランクが選択される可能性が高くなるようになっている。
図39は、段階予告の演出内容から算出される参照値の合計と可動体予告の演出内容から算出される参照値とを合算した値に対するセリフ予告のランクを決定するための参照テーブル(セリフランク振分けテーブルST5〜ST7)の振分けを示す。
本実施形態では、図39に示すように、参照値の合計を、「0〜8」と、「9〜11」と、「12〜」の3つに区分し、各区分には参照テーブルとして1つのテーブルを対応付けている。具体的に言えば、「0〜8」の区分にはセリフランク振分けテーブル(弱テーブル)ST5を、「9〜11」の区分にはセリフランク振分けテーブル(中テーブル)ST6を、「12〜」の区分にはセリフランク振分けテーブル(強テーブル)ST7を、それぞれ対応付けている。統括制御用CPU46aは、段階予告、可動体予告及びセリフ予告を複合実行させる場合、段階予告の演出内容から参照値の合計を算出するとともに可動体予告の演出内容から参照値を算出する。そして、統括制御用CPU46aは、段階予告の参照値の合計と可動体予告の参照値を合算した値をもとに参照テーブルの振分けにしたがってセリフランク振分けテーブルST5〜ST7の何れか1つを選択し、その選択したテーブルからセリフ予告のランクを決定する。
図40(a),(b)及び図41は、セリフランク振分けテーブルST5〜ST7を、それぞれ示す。
各セリフランク振分けテーブルST5〜ST7では、はずれ(はずれリーチも含む)の変動パターンと大当りの変動パターンに対し、前述した7種類のランクの何れかを選択可能なように乱数の値(「0」〜「250」の全251通りの整数)が振分けられている。そして、統括制御用CPU46aは、統括制御用RAM46cから乱数の値を取得し、その取得した乱数の値と変動パターンをもとに段階予告との複合実行時におけるセリフ予告のランクを決定する。
各セリフランク振分けテーブルST5〜ST7は、はずれの場合には大当り期待度の低いランクが選択され易く、大当りの場合には大当り期待度の高いランクが選択され易くなるように構築されている。そして、本実施形態において、セリフランク振分けテーブルST5は、セリフランク振分けテーブルST6,ST7とは大当りの場合におけるランクの選択割合が異なるように構築されている。
セリフランク振分けテーブルST5は、図40(a)に示すように、参照値の合計の区分が最も小さい区分に対応付けていることから、段階予告や可動体予告が大当り期待度の低い演出内容で実行される場合に選択されることになる。このため、セリフランク振分けテーブルST5は、大当りの場合において、大当り期待度の高いランクが、セリフランク振分テーブルST6,ST7に比して選択され易くなるように構築されている。一方、セリフランク振分けテーブルST6,ST7は、図40(b)及び図41に示すように、参照値の合計の区分「0〜3」の場合に比して段階予告が大当り期待度の高い演出内容で実行されるときに選択される。このため、セリフランク振分けテーブルST6,ST7では、大当り期待度の高いランクが選択される割合が、セリフランク振分けテーブルST5よりも低めに設定されている。また、セリフランク振分けテーブルST6,ST7では、はずれの場合において、変動パターンHP1〜HP3が指示されている時には「無し」が選択されるようになっている。
本実施形態では、大当りの場合であって、セリフ予告が他のリーチ前予告演出と複合実行され、他のリーチ前予告演出が大当り期待度の低い演出内容で実行されるときには、セリフランク振分けテーブルST2,ST5が選択される。これにより、セリフランク振分けテーブルST3,ST4,ST6,ST7が選択される場合に比して、セリフ予告が大当り期待度の高い演出内容で実行される可能性が高くなる。したがって、大当りの場合に、段階予告の演出内容が低い演出内容で実行されるときにセリフ予告の演出内容によってリーチ前予告演出の演出態様が大当り抽選の抽選結果に合わせて調整される。すなわち、大当り期待度が高く感じられるように調整される。
また、本実施形態では、大当りの場合であって、セリフ予告が他のリーチ前予告演出と複合実行され、他のリーチ前予告演出が大当り期待度の高い演出内容で実行されるときには、セリフランク振分けテーブルST3,ST4,ST6,ST7が選択される。これにより、セリフランク振分けテーブルST2,ST5が選択される場合に比して、セリフ予告が大当り期待度の低い演出内容で実行される可能性が高くなる。したがって、大当りの場合であっても、図柄変動ゲーム中に実行される予告演出の演出内容が、必要以上に大当り期待度の高い演出内容になることが抑制される。
また、本実施形態では、はずれの場合であって、セリフ予告が他のリーチ前予告演出と複合実行されるときには、他のリーチ前予告演出の演出内容に拘らず、セリフ予告が大当り期待度の低い演出内容で実行される可能性が高くなる。これにより、はずれの場合において、他のリーチ前予告演出が大当り期待度の高い演出内容で実行されるときには、セリフ予告が大当り期待度の低い演出内容で実行され、遊技者に過度の期待を抱かせることが抑制される。すなわち、大当り期待度の高い演出内容の予告演出ばかりが実行されたにも拘らず、最終的にはずれとなった場合の遊技者の遊技意欲の低下を抑制し得る。一方、はずれの場合において、他のリーチ前予告演出が大当り期待度の低い演出内容で実行されるときには、それを継承し、セリフ予告も大当り期待度の低い演出内容で実行され、遊技者に過度の期待を抱かせることが抑制される。
なお、本実施形態のセリフランク振分けテーブルST2,ST5では、セリフランク振分けテーブルST3,ST4,ST6,ST7に比して、はずれの場合にセリフ予告自体が実行され易くなっている。すなわち、各テーブルにおける「無し(実行しない)」の振分け率が低くなっている。このため、はずれの場合に他のリーチ前予告演出が大当り期待度の低い演出内容で実行されるときには、遊技者に過度の期待を抱かせないように配慮しつつ、大当り期待度の低いセリフ予告の出現率を向上させて、図柄変動ゲームが終了する迄の大当り期待感を持続させるようにもしている。
このようにリーチ前予告演出の種類と演出内容を決定した統括制御用CPU46aは、決定したリーチ前予告演出の演出内容をもとに、リーチ後予告演出の演出内容を決定する。具体的に言えば、統括制御用CPU46aは、図42に示すように、リーチ前予告演出として実行を決定した各予告演出の演出内容を判定し、その判定結果(大当り期待度の高低)をもとに、リーチ後予告演出の演出内容を決定する。なお、リーチ後予告演出は、3種類のリーチ前予告演出のうち、少なくとも1種類の実行を決定している場合に実行される。
図42(a)は、段階予告の演出内容に対応する判定結果を示す。
段階予告の演出内容に対応する判定結果は、「弱」、「中」、及び「強」の3つに区分されている。そして、これらの判定結果は、段階予告の演出内容から算出される参照値の合計と対応付けられている。具体的に言えば、参照値の合計が「0〜3」には判定結果として「弱」が、参照値の合計が「4〜6」には判定結果として「中」が、参照値の合計が「7〜」には判定結果として「強」が対応付けられている。
図42(b)は、可動体予告の演出内容に対応する判定結果を示す。
可動体予告の演出内容に対応する判定結果は、「弱」、「中」及び「強」の3つに区分されている。そして、これらの判定結果は、可動体予告の演出内容に対して対応付けられている。具体的に言えば、「変動開始時(複合有り)」、及び「変動中(複合有り)」には、判定結果として「弱」が対応付けられている。また、「変動開始時時(複合無し)」、「変動中(複合無し)」及び「リーチ形成時(複合無し)」には、判定結果として「中」が対応付けられている。また、「リーチ形成時(複合有り)」には、判定結果として「強」が対応付けられている。
図42(c)は、セリフ予告の演出内容に対応する判定結果を示す。
セリフ予告の演出内容に対応する判定結果は、「弱」、「中」及び「強」の3つに区分されている。そして、これらの判定結果は、セリフ予告の演出内容に対して対応付けられている。具体的に言えば、ランク「C」、「C+」、「S」には、判定結果として「弱」が対応付けられている。また、ランク「B」、「B+」には、判定結果として「中」が対応付けられている。また、ランク「A」、「A+」には、判定結果として「強」が対応付けられている。
図46及び図47は、リーチ前予告演出の演出内容を評価した結果、リーチ後予告演出の実行可否及び実行可の場合の演出内容を決定する際に参照するリーチ後予告振分けテーブルTBa〜TBcを示す。
最初に、段階予告、可動体予告及びセリフ予告の何れかが単独実行された場合に、統括制御用CPU46aが、参照するリーチ後予告振分けテーブルを選択する態様を図43(a)にしたがって説明する。
図43(a)に示すように、統括制御用CPU46aは、段階予告が単独実行される場合、段階予告の判定結果が「弱」及び「中」の何れかであればリーチ後予告振分けテーブルTBaを選択し、段階予告の判定結果が「強」であればリーチ後予告振分けテーブルTBbを選択する。また、統括制御用CPU46aは、可動体予告が単独実行される場合、可動体予告の判定結果が「弱」及び「中」の何れかであればリーチ後予告振分けテーブルTBaを選択し、段階予告の判定結果が「強」であればリーチ後予告振分けテーブルTBbを選択する。また、統括制御用CPU46aは、セリフ予告が単独実行される場合、セリフ予告の判定結果が「弱」及び「中」の何れかであればリーチ後予告振分けテーブルTBaを選択し、段階予告の判定結果が「強」であればリーチ後予告振分けテーブルTBbを選択する。
次に、段階予告、可動体予告及びセリフ予告のうち、何れか2つのリーチ前予告演出が複合実行される場合に、統括制御用CPU46aが、参照するリーチ後予告振分けテーブルを選択する態様を図43(b)にしたがって説明する。
図43(b)に示すように、統括制御用CPU46aは、2つのリーチ前予告演出が複合実行される場合、その2つのリーチ前予告演出の各判定結果の組み合わせから参照するリーチ後予告振分けテーブルを選択する。なお、本実施形態では、複合実行される2つのリーチ前予告演出の組み合わせとしては、「段階予告と可動体予告」、「段階予告とセリフ予告」、及び「可動体予告とセリフ予告」の3種類がある。また、本実施形態では、リーチ後予告振分けテーブルを選択するための組み合わせは27通りある。
統括制御用CPU46aは、段階予告と可動体予告が複合実行される場合であって、段階予告の判定結果が「弱」のとき、可動体予告の判定結果が「弱」及び「中」の何れかであればリーチ後予告振分けテーブルTBaを選択し、可動体予告の判定結果が「強」であればリーチ後予告振分けテーブルTBbを選択する。また、統括制御用CPU46aは、段階予告と可動体予告が複合実行される場合であって、段階予告の判定結果が「中」のとき、可動体予告の判定結果が「弱」であればリーチ後予告振分けテーブルTBaを選択し、可動体予告の判定結果が「中」及び「強」の何れかであればリーチ後予告振分けテーブルTBbを選択する。また、統括制御用CPU46aは、段階予告と可動体予告が複合実行される場合であって、段階予告の判定結果が「強」のとき、可動体予告の判定結果が「弱」及び「中」の何れかであればリーチ後予告振分けテーブルTBbを選択し、可動体予告の判定結果が「強」であればリーチ後予告振分けテーブルTBcを選択する。以下、同様に、統括制御用CPU46aは、段階予告とセリフ予告が複合実行される場合には両予告の判定結果をもとにリーチ後予告振分けテーブルTBa〜TBcの何れかを選択し、可動体予告とセリフ予告が複合実行される場合には両予告の判定結果をもとにリーチ後予告振分けテーブルTBa〜TBcの何れかを選択する。
次に、段階予告、可動体予告及びセリフ予告の3つのリーチ前予告演出が複合実行される場合に、統括制御用CPU46aが、参照するリーチ後予告振分けテーブルを選択する態様を図44にしたがって説明する。
図44に示すように、統括制御用CPU46aは、3つのリーチ前予告演出が複合実行される場合、その3つのリーチ前予告演出の各判定結果の組み合わせから参照するリーチ後予告振分けテーブルを選択する。なお、本実施形態では、リーチ後予告振分けテーブルを選択するための組み合わせは27通りある。
統括制御用CPU46aは、段階予告及び可動体予告の判定結果が何れも「弱」の場合に、セリフ予告の判定結果が「弱」及び「中」の何れかであればリーチ後予告振分けテーブルTBaを選択し、セリフ予告の判定結果が「強」であればリーチ後予告振分けテーブルTBbを選択する。また、統括制御用CPU46aは、段階予告の判定結果が「弱」であって、可動体予告の判定結果が「中」の場合に、セリフ予告の判定結果が「弱」であればリーチ後予告振分けテーブルTBaを選択し、セリフ予告の判定結果が「中」であればリーチ後予告振分けテーブルTBbを選択し、セリフ予告の判定結果が「強」であればリーチ後予告振分けテーブルTBcを選択する。また、統括制御用CPU46aは、段階予告の判定結果が「弱」であって、可動体予告の判定結果が「強」の場合に、セリフ予告の判定結果が「弱」及び「中」の何れかであればリーチ後予告振分けテーブルTBbを選択し、セリフ予告の判定結果が「強」であればリーチ後予告振分けテーブルTBcを選択する。以下、同様に、統括制御用CPU46aは、段階予告、可動体予告及びセリフ予告が複合実行される場合には各予告の判定結果をもとにリーチ後予告振分けテーブルTBa〜TBcの何れかを選択する。
本実施形態において、2つのリーチ前予告演出が複合実行される場合は、図43(b)のテーブルに示すように、判定結果の組み合わせが、「弱」と「弱」の組み合わせ、及び「弱」と「中」の組み合わせである場合にリーチ後予告振分けテーブルTBaが選択されるようになっている。また、2つのリーチ前予告演出が複合実行される場合は、判定結果の組み合わせが、「中」と「中」の組み合わせ、及び「中」と「強」の組み合わせである場合にリーチ後予告振分けテーブルTBbが選択されるようになっている。また、2つのリーチ前予告演出が複合実行される場合は、判定結果の組み合わせが、「強」と「強」の組み合わせである場合にリーチ後予告振分けテーブルTBcが選択されるようになっている。
また、本実施形態において、3つのリーチ前予告演出が複合実行される場合は、図44のテーブルに示すように、判定結果の組み合わせに「弱」の要素が多いとき(例えば、「弱」「弱」「弱」や「弱」「中」「弱」など)、リーチ後予告振分けテーブルTBaが選択されるようになっている。また、3つのリーチ前予告演出が複合実行される場合は、判定結果の組み合わせに「強」の要素が多いとき(例えば、「強」「強」「強」、「弱」「強」「強」や「中」「強」「強」など)、リーチ後予告振分けテーブルTBcが選択されるようになっている。そして、3つのリーチ前予告演出が複合実行される場合は、前述した組み合わせを除く組み合わせであるとき(例えば、「弱」「弱」「強」、「弱」「強」「中」など)、リーチ後予告振分けテーブルTBbが選択されるようになっている。
次に、統括制御用CPU46aが、リーチ後予告演出の演出内容を決定する方法を図45〜図47にしたがって説明する。
本実施形態では、リーチ後予告演出として、リーチロゴ予告、降り物予告、及び特殊キャラクタ予告の3種類がある。そして、本実施形態では、これらのリーチ後予告演出の実行可否と実行可の場合の演出内容をパターン化したリーチ後予告パターンY1〜Y11を備えている。これにより、統括制御用CPU46aは、リーチ後予告演出の演出内容を決定する場合、予告演出の実行可否と実行可の場合の演出内容を個別に決定したリーチ前予告演出の演出内容を決定する方法とは異なり、リーチ後予告パターンY1〜Y11の選択によって一括決定する方法でリーチ後予告演出の演出内容を決定する。
図45は、本実施形態のリーチ後予告パターンY1〜Y11の詳細を示す。
本実施形態においてリーチロゴ予告の演出内容は、「好機」及び「勝利」の2種類から構成されている。「好機」は、リーチロゴ予告において「好機」からなる文字画像W3を画像表示することを、「勝利」は、リーチロゴ予告において「勝利」からなる文字画像W3を画像表示することを示す。本実施形態では、好機<勝利の順に大当り期待度の高い演出内容とされており、「勝利」は大当りを確定的に報知する演出として位置付けられている。なお、リーチロゴ予告に対応する「無し」はリーチロゴ予告の実行否を示し、「好機」及び「勝利」は演出内容とともに実行可も意味する。
また、本実施形態において降り物予告の演出内容は、降り物の量が異なる「弱」、「強」及び「SP」の3種類から構成されている。本実施形態では、弱<強<SPの順に降り物の量が多く、大当り期待度の高い演出内容とされている。なお、降り物予告に対応する「無し」は降り物予告の実行否を示し、「弱」、「強」及び「SP」は演出内容とともに実行可も意味する。また、本実施形態において特殊キャラクタ予告の演出内容は1種類とされている。特殊キャラクタ予告に対応する「無し」は特殊キャラクタ予告の実行否を示すとともに、「有り」は特殊キャラクタ予告の実行可を示し、特殊キャラクタ予告は実行の可否が、大当り期待度の高低になる。
そして、これらの各リーチ後予告演出の実行可否と演出内容の組み合わせによって、リーチ後予告パターンY1〜Y11が、図45に示すように構成されている。例えば、リーチ後予告パターンY1は、リーチロゴ予告「無し」、降り物予告「弱」、特定キャラクタ予告「無し」のパターンとされている。また、リーチ後予告パターンY4は、リーチロゴ予告「好機」、降り物予告「強」、特定キャラクタ予告「無し」のパターンとされている。なお、降り物予告と特殊キャラクタ予告は、図柄変動ゲームにおいて実行タイミングが同一であることから、各リーチ後予告パターンY1〜Y11は降り物予告と特殊キャラクタ予告の両方が実行可とならないように、両方を実行否とするか、又は何れか一方のみを実行可とするように構成されている。
また、本実施形態の各リーチ後予告パターンY1〜Y11には、これらのパターンを構成する各リーチ後予告演出の実行可否と実行可の場合の演出内容の組み合わせによって、リーチ前予告演出と同様に、参照値(「弱」又は「強」)が設定されている。具体的に言えば、リーチ後予告パターンY1〜Y4,Y6〜Y8,Y11には参照値「弱」が設定されているとともに、リーチ後予告パターンY5,Y9,Y10には参照値(強)が設定されている。本実施形態では、リーチ後予告演出のうち、特殊キャラクタ予告を最も大当り期待度の高い予告演出として位置付けている。このため、原則的には、特殊キャラクタ予告を実行可とするリーチ後予告パターンの参照値を「強」に設定している。しかし、例外的に、大当りを確定的に報知する演出内容「勝利」のリーチロゴ予告を実行可とするリーチ後予告パターンについては、参照値を「弱」に設定している。また、本実施形態では、特殊キャラクタ予告は実行否であるが、演出内容「好機」のリーチロゴ予告を実行可とし、かつ演出内容「SP」の降り物予告を実行可としたリーチ後予告パターンY5の参照値も「強」に設定している。これらのリーチ後予告パターンY1〜Y11に設定した参照値は、フェード予告の演出内容を決定するために参照するものとして設定されている。
図46及び図47は、リーチ後予告パターンY1〜Y11を決定する際に、統括制御用CPU46aが、図43(a),(b)及び図44に示す各リーチ前予告演出の評価結果をもとに選択するリーチ後予告振分けテーブルTBa〜TBcを、それぞれ示す。
各リーチ後予告振分けテーブルTBa〜TBcでは、はずれ(はずれリーチも含む)の変動パターンと大当りの変動パターンに対し、前述した11種類のリーチ後予告パターンY1〜Y11の何れかを選択可能なように乱数の値(「0」〜「250」の全251通りの整数)が振分けられている。そして、統括制御用CPU46aは、統括制御用RAM46cから乱数の値を取得し、その取得した乱数の値と変動パターンをもとにリーチ後予告パターンを決定する。
各リーチ後予告振分けテーブルTBa〜TBcは、はずれの場合には参照値(弱)が設定されたリーチ後予告パターンが選択され易く、大当りの場合には参照値(強)が設定されたリーチ後予告パターンが選択され易くなるように構築されている。そして、本実施形態において、リーチ後予告振分テーブルTBaは、リーチ後予告振分テーブルTBb,TBcとは大当りの場合におけるリーチ後予告パターンの選択割合が異なるように構築されている。
リーチ後予告振分けテーブルTBaは、図43(a),(b)及び図44に示すように、リーチ前予告演出の評価が低い場合、すなわちリーチ前予告演出が大当り期待度の低い演出内容で実行される場合に選択される。このため、リーチ後予告振分けテーブルTBaは、特殊キャラクタ予告を実行可としたリーチ後予告パターンY9,Y10が、リーチ後予告振分けテーブルTBb,TBcに比して選択され易くなるように構築されている。また、リーチ後予告振分けテーブルTBaは、「勝利」を含むリーチ後予告パターンY6〜Y8も選択され易くなっている。一方、リーチ後予告振分けテーブルTBb,TBcは、図43(a),(b)及び図44に示すように、リーチ前予告演出の評価が比較的高い場合、すなわちリーチ前予告演出が大当り期待度の高い演出内容で実行される場合に選択される。このため、リーチ後予告振分けテーブルTBb,TBcでは、特殊キャラクタ予告を実行可としたリーチ後予告パターンY9,Y10が選択される割合が、リーチ後予告振分けテーブルTBaよりも低めに設定されている。
本実施形態では、大当りの場合であって、リーチ前予告演出が大当り期待度の低い演出内容で実行されるときには、リーチ後予告振分けテーブルTBaが選択される。これにより、リーチ後予告振分けテーブルTBb,TBcが選択される場合に比して、特殊キャラクタ予告が実行される可能性が高くなる。したがって、大当りの場合に、リーチ前予告演出が低い演出内容で実行されるときにリーチ後予告演出の演出内容によってリーチ後予告演出の演出態様が大当り抽選の抽選結果に合わせて調整される。すなわち、大当り期待度が高いと感じられるように調整される。
また、本実施形態では、大当りの場合であって、リーチ前予告演出が大当り期待度の高い演出内容で実行されるときには、リーチ後予告振分けテーブルTBb,TBcが選択される。これにより、リーチ後予告振分けテーブルTBaが選択される場合に比して、特殊キャラクタ予告が実行される可能性が低くなる。したがって、大当りの場合であっても、図柄変動ゲーム中に実行される予告演出の演出内容が、必要以上に大当り期待度の高い演出内容になることが抑制される。また、本実施形態では、はずれの場合、リーチ前予告演出の演出内容に拘わらず、特殊キャラクタ予告が実行される可能性が極めて低くなる。これにより、はずれの場合において、遊技者に過度の期待を抱かせることが抑制される。
次に、統括制御用CPU46aが、フェード予告の演出内容を決定する方法を図48(a),(b)にしたがって説明する。
本実施形態においてフェード予告の演出内容は、「WO(ホワイトアウト)」、「雷」及び「桜吹雪」の3種類から構成されている。本実施形態では、WO<雷<桜吹雪の順に大当り期待度の高い演出内容とされている。そして、統括制御用CPU46aは、リーチ後予告演出の演出内容として決定したリーチ後予告パターンの参照値(「弱」又は「強」)をもとに、フェード予告の演出内容を決定するためのフェード予告振分けテーブルFT1,FT2を選択し、その選択したテーブルからフェード予告の演出内容を決定する。
図48(a)は、リーチ後予告パターンの参照値が「弱」の場合に統括制御用CPU46aが選択するフェード予告振分けテーブルFT1を示す。また、図48(b)は、リーチ後予告パターンの参照値が「強」の場合に統括制御用CPU46aが選択するフェード予告振分けテーブルFT2を示す。
各フェード予告振分けテーブルFT1,FT2では、はずれ(はずれリーチも含む)の変動パターンと大当りの変動パターンに対し、「無し」、「WO」、「雷」及び「桜吹雪」の何れかを選択可能なように乱数の値(「0」〜「250」の全251通りの整数)が振分けられている。そして、統括制御用CPU46aは、統括制御用RAM46cから乱数の値を取得し、その取得した乱数の値と変動パターンをもとにリーチ後予告パターンを決定する。
各フェード予告振分けテーブルFT1,FT2は、はずれの場合には「無し」又は「WO」が選択され易く、大当りの場合には「雷」及び「桜吹雪」が選択され易くなるように構築されている。そして、本実施形態において、フェード予告振分テーブルFT1は、フェード予告振分テーブルFT2とは大当りの場合におけるフェード予告の演出内容の選択割合が異なるように構築されている。
フェード予告振分けテーブルFT1は、図45に示すように、リーチ後予告パターンの参照値が「弱」の場合、すなわちリーチ後予告演出が大当り期待度の低い演出内容で実行される場合に選択される。このため、フェード予告振分けテーブルFT1は、演出内容「桜吹雪」が、フェード予告振分けテーブルFT2に比して選択され易くなるように構築されている。一方、フェード予告振分けテーブルFT2は、図45に示すように、リーチ後予告パターンの参照値が「強」の場合、すなわちリーチ後予告演出が大当り期待度の高い演出内容で実行される場合に選択される。このため、フェード予告振分けテーブルFT2は、演出内容「桜吹雪」が、フェード予告振分けテーブルFT1に比して選択され難くなるように構築されている。
本実施形態では、大当りの場合であって、リーチ後予告演出が大当り期待度の低い演出内容で実行されるときには、フェード予告振分けテーブルFT1が選択される。これにより、フェード予告振分けテーブルFT2が選択される場合に比して、フェード予告が大当り期待度の高い演出内容で実行される可能性が高くなる。したがって、大当りの場合に、リーチ後予告演出が低い演出内容で行われるときにフェード予告の演出内容によってフェード予告の演出態様が大当り抽選の抽選結果に合わせて調整される。すなわち、大当り期待度が高いと感じられるように調整される。
また、本実施形態では、大当りの場合であって、リーチ後予告演出が大当り期待度の高い演出内容で実行されるときには、フェード予告振分けテーブルFT2が選択される。これにより、フェード予告振分けテーブルFT1が選択される場合に比して、フェード予告が大当り期待度の高い演出内容で実行される可能性が低くなる。したがって、大当りの場合であっても、図柄変動ゲーム中に実行される予告演出の演出内容が、必要以上に大当り期待度の高い演出内容になることが抑制される。
以上のように各予告演出の演出内容を決定した統括制御用CPU46aは、決定した予告演出の演出内容を指示するコマンド(予告指定コマンド)を、予告演出別に演出表示制御基板47(表示制御用CPU47a)及び音声・ランプ制御基板48に出力する。そして、各コマンドを入力した演出表示制御基板47及び音声・ランプ制御基板48は、予告演出を指示するコマンドにしたがって演出表示装置28の表示内容、スピーカ20,21,25からの音声出力、及び枠用ランプ部17〜19や盤用ランプ部27bの発光を制御する。
具体的に言えば、表示制御用CPU47aは、段階予告に関するコマンドを入力すると、当該コマンドにしたがう演出内容で、予告画像を演出表示装置28に画像表示し、段階予告を所定の実行タイミングで実行させる。また、表示制御用CPU47aは、可動体予告に関するコマンドを入力すると、当該コマンドにしたがう演出内容で、演出用可動体K1や演出用可動体K2を動作させ、可動体予告を所定のタイミングで実行させる。また、表示制御用CPU47aは、セリフ予告に関するコマンドを入力すると、当該コマンドにしたがう演出内容で、セリフ画像を演出表示装置28に画像表示し、セリフ予告を所定の実行タイミングで実行させる。また、表示制御用CPU47aは、リーチ後予告パターンY1〜Y11に関するコマンドを入力すると、当該コマンドにしたがう演出内容で、リーチ後予告演出を演出表示装置28に画像表示し、リーチ後予告演出を所定の実行タイミングで実行させる。具体的に言えば、表示制御用CPU47aは、リーチロゴ予告を実行させる場合には文字画像を演出表示装置28に画像表示し、リーチロゴ予告を実行させる。また、表示制御用CPU47aは、降り物予告を実行させる場合には降り物を演出表示装置28に画像表示し、降り物予告を実行させる。また、表示制御用CPU47aは、特殊キャラクタ予告を実行させる場合には特殊キャラクタを演出表示装置28に画像表示し、特殊キャラクタ予告を実行させる。また、表示制御用CPU47aは、フェード予告を実行させる場合には演出表示装置28に画像を表示し、フェード予告を実行させる。なお、音声・ランプ制御基板48は、演出表示装置28の表示内容や演出用可動体K1,K2の動作に同調させて、音声出力や発光を実行させる。
したがって、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)本実施形態によれば、1回の図柄変動ゲームで複数種類のメイン予告演出を実行させる場合(複合実行)において、各メイン予告演出の演出内容が、大当り抽選の抽選結果に合わせて調整されることになる。具体的には、演出内容毎に定めた参照値(大当り期待度の高低に応じて設定された値)をもとに、他の予告演出の演出内容として前記参照値に対応する演出内容が選択される。このため、複数種類の予告演出の演出内容が、大当り抽選の抽選結果と大当り期待度の高低によって関連付けられることになる。したがって、1回の図柄変動ゲームで複数種類の予告演出が実行される場合において、予告演出に対する興趣の低下を抑制することができる。
(2)そして、本実施形態では、段階予告を実行させる場合には、その段階予告演出をベース演出とし、他の予告演出の演出内容が選択される。具体的には、段階予告の演出内容毎に定めた参照値(大当り期待度の高低に応じて設定された値)の合計をもとに、他の予告演出の演出内容として前記合計に対応する演出内容が決定される。このため、段階予告の演出内容に合わせて他の予告演出の演出内容が決定されることになるので、複数種類の予告演出の演出内容が、大当り抽選の抽選結果と大当り期待度の高低によって関連付けられることになる。したがって、1回の図柄変動ゲームで複数種類の予告演出が実行される場合において、予告演出に対する興趣の低下を抑制することができる。
(3)そして、段階予告をベース演出として固定化していることから、その段階予告の演出内容をもとに、他の予告演出の演出内容を常に決定することができ、実行される複数種類の予告演出の演出内容の関連付けが設定し易くなる。すなわち、図柄変動ゲーム毎に実行可とする予告演出の中からベース演出を決定する場合は、他の予告演出が如何なる演出内容で実行されるかを事前に想定し難く、設計時における演出設定に係る作業が煩わしい。
(4)また、大当り抽選で大当りに当選している場合には、例えば段階予告が大当り期待度の低い演出内容で実行されるときには他の予告演出(例えば可動体予告)の演出内容が大当り期待度の高い演出内容で実行される可能性を高くしている。本実施形態では、各予告演出の演出内容に参照値を設定することで、前述の制御を実現している。このため、図柄変動ゲームで複数の予告演出が複合実行される場合において、大当り期待度の低い演出内容が連続し、その流れを受けて大当りになるというような拍子抜けした演出の出現を抑制できる。つまり、大当りの場合には、ベース演出の演出内容が大当り期待度の低い演出内容であっても、その他の予告演出が大当り期待度の高い演出内容で行われるように調整されるので、大当り=大当り期待度の高い予告演出の出現という関係が成立し、予告演出に対する遊技者の期待感の低下を抑制できる。
(5)また、大当り抽選で大当りに当選していない場合には、例えば段階予告が大当り期待度の高い演出内容で実行されるときには他の予告演出(例えば可動体予告)の演出内容が大当り期待度の低い演出内容で実行される可能性を高くしている。本実施形態では、各予告演出の演出内容に参照値を設定することで、前述の制御を実現している。このため、大当り期待度の高い演出内容で複数種類の予告演出が実行されたにも拘わらず、結果的にはずれとなるというような予告演出に対する遊技者の期待感の低下を生じさせる演出の出現を抑制できる。その結果、大当り=大当り期待度の高い予告演出の出現という関係が成立し、予告演出に対する遊技者の期待感の低下を抑制できる。
(6)また、メイン予告演出は、単独実行された場合であっても、その演出内容から大当り期待度を遊技者に認識させる効果を持つので、1回の図柄変動ゲームで複数種類実行させる場合の演出内容を関連付けて決定することは、これらのメイン予告演出に対する遊技者の期待感の低下を抑制できる。すなわち、大当りになる場合に、全てのメイン予告演出が大当り期待度の低い演出内容で行われると、拍子抜けした演出であることが強調されてしまう。また、その逆に、メイン予告演出は、前述のように単独実行された場合でも大当り期待度を遊技者に認識させることが可能であることから、全てのメイン予告演出、又は大半のメイン予告演出が大当り期待度の高い演出内容で行われ、その結果、はずれになると、遊技者の遊技意欲も一気に低下させることに繋がり兼ねない。したがって、1回の図柄変動ゲームにおいて複数種類のメイン予告演出を実行させる場合には、大当り抽選の抽選結果と大当り期待度の高低によって演出内容を関連付けて決定することで、予告演出に対する興趣の低下を効果的に抑制することができる。
(7)その一方、サブ予告演出の演出内容は、メイン予告演出に比して大当り期待度が低く設定されている。このため、このようなサブ予告演出の演出内容まで、大当り抽選の抽選結果と大当り期待度の高低をもとに決定することは制御負担の増大に繋がる。つまり、このような制御負担を背負ってサブ予告演出の演出内容を決定しても、そのサブ予告演出から興趣の向上を図ることは難しい。このため、メイン予告演出については大当り抽選の抽選結果と大当り期待度の高低によって演出内容を関連付けて決定し、サブ予告演出についてはこのような関連付けをすることなく決定することで、メイン予告演出への期待感をより強調させることができ、遊技者のメイン予告演出に対する期待感をより向上させることができる。
(8)1回の図柄変動ゲームで実行される全ての予告演出の演出内容は、参照値をもとに演出内容に対する大当り期待度の高低が判定され、大当り抽選の抽選結果と大当り期待度の高低によって関連付けられることになる。したがって、1回の図柄変動ゲームで複数種類の予告演出が実行される場合において、予告演出に対する興趣の低下を抑制することができる。
(9)本実施形態では、大当り抽選で大当りに当選している場合に実行される可能性が高い特別段階予告の参照値から算出される合計値は、段階予告が大当り期待度の高い演出内容で実行されることを特定し得るように補正される。このため、結果的に段階数が少なくなる(決定される予告画像の数が少なくなる)特別段階予告が実行される場合であっても、図柄変動ゲーム中に実行される複数種類の予告演出の演出内容を大当り抽選の抽選結果と大当り期待度の高低によって関連付けられた演出内容で決定することができる。例えば、大当り抽選で大当りに当選していない場合に、特別段階予告の実行が決定されているときには、他の予告演出の演出内容として大当り期待度の低い演出内容が決定され易くすることができる。
(10)段階予告の演出内容をグループ分けし、グループに応じた演出内容(予告画像)によって段階予告を行う。このため、段階予告のバリエーションを増加させることができる。そして、複数のグループを設けた場合であっても、特定グループ(本実施形態では背景画像G1)に対応し、演出内容を決定するためのテーブル(本実施形態では図19、図20及び図24〜図29のテーブル)のみを記憶し、当該テーブルを共通利用して演出内容を決定し、グループに応じた演出内容を特定する指示コマンドを指示するように構成したので、グループ毎に前記テーブルを作成し、記憶する場合に比して、データ容量を削減することができる。
(11)本実施形態では、前記グループ分けを、背景変化演出に基づく背景画像(背景画像G1,G2)の種類や、演出モード(通常モードM、高確示唆モードMB、高確示唆モードMA)の種類に応じて決定した。そして、これらのグループに応じた演出内容を、前述した演出内容を決定するためのテーブルを共通利用して決定する。このため、背景変化演出に基づく背景画像の種類や、演出モードの種類などに応じて段階予告を異なる演出態様で実行させる場合であっても、データ容量の増加を抑制しつつ、段階予告のバリエーションを増加させることができる。
(12)段階予告の各ステップには、複数種類の演出内容(予告画像)を対応付けている。この構成によれば、ステップ毎に複数種類の演出内容の中から1つの演出内容が選択されるので、段階予告のバリエーションを増加させることができる。そして、同一ステップの演出内容であっても、大当り期待度の高低に応じて異なる参照値が設定されているので、決定された演出内容に対する大当り期待度の高低に応じて参照値の合計に変化が生じ、その合計の変化を反映させて他の予告演出の演出内容を決定することができる。
(13)段階予告のステップで選択可能な演出内容には、その演出内容が画像表示された時点で遊技者が大当りを確定的に認識し得る演出内容(特定予告画像)を設定している。この演出内容(特定予告画像)を含んで実行される段階予告は、見た目上、大当り期待度の高い演出内容となる。しかし、本実施形態では、この演出内容(特定予告画像)に対し、参照値として小さい値(本実施形態では「0(零)」)を設定し、段階予告の演出内容から算出される参照値の合計の大小に及ぼす影響を最小限に止めている。すなわち、この演出内容(特定予告画像)については、大当りを確定的に認識し得る演出内容であることから、他の予告演出の演出内容が高い演出内容、及び低い演出内容の何れで実行されたとしても、遊技者に与える期待感の変化には何ら影響を与えない。したがって、本実施形態では、この演出内容(特定予告画像)を含む段階予告が実行される場合には、他の予告演出の演出内容が大当り期待度の高い演出内容で実行されても良いように設定することで、1回の図柄変動ゲーム中に実行される複数種類の予告演出のバランスを図ることができる。
(14)リーチ前予告演出については、演出内容毎に定めた参照値(大当り期待度の高低に応じて設定された値)をもとに、他の予告演出の演出内容として参照値に対応する演出内容が選択される。このため、ベース演出(本実施形態では段階予告)の演出内容に合わせて他の予告演出の演出内容が選択されることになるので、複数種類のリーチ前予告演出の演出内容(本実施形態では段階予告が他の予告演出と複合実行される場合の各演出内容)が、大当り抽選の抽選結果と大当り期待度の高低によって関連付けられることになる。そして、リーチ前予告演出の演出内容に設定されている全ての参照値をもとにリーチ後予告演出の演出内容を決定するので、リーチ形成前とリーチ形成後の各予告演出についても、大当り抽選の抽選結果と大当り期待度の高低によって関連付けられることになる。したがって、1回の図柄変動ゲームで複数種類の予告演出が実行される場合において、予告演出に対する興趣の低下を抑制することができる。
(15)リーチ前予告演出は、予告演出毎に演出内容を決定している。大当りの前段階であるリーチになるか否かに遊技者が注目している段階で実行されるリーチ前予告演出は、リーチ形成への期待感を煽るために演出内容のパターンを複数種類備え、豊富なバリエーションで予告演出を行った方が興趣の向上を図る意味で効果的であると考えられる。このため、リーチ前予告演出の演出内容については、予告演出毎に演出内容を順次決めた方が、演出内容のバリエーション増加に繋がる。また、バリエーションを増やすために各予告演出の演出内容をパターン化し、そのパターンの中から1つのパターンを選択する場合に比して、データ容量の削減を図ることができる。
(16)一方、リーチ後予告演出のうち、リーチロゴ予告、降り物予告及び特殊キャラクタ予告については、リーチ後予告パターンY1〜Y11にしたがって予告演出の実行可と演出内容を一括して決定している。大当りになるか否に遊技者が注目している段階で実行されるリーチ後予告演出は、大当りの可能性が高いか否かという点を遊技者に認識させれば良く、予告演出のバリエーションを増加させることは却って遊技者を混乱させる可能性があり、好ましくない。このため、リーチ後予告演出については、予告演出が特定の演出内容で実行されると大当り期待度が極めて高くなるというように、大当り期待度を一気に高めることが可能な演出内容が用意されていれば良く、演出内容を多数揃える必要性はない。したがって、少ない演出内容の中から1つの演出内容を決定する場合には、各予告演出の演出内容をパターン化し、纏めて決定した方が、演出内容の決定に係る制御構成を簡素化できる。
(17)段階予告の各ステップの演出内容を決める場合は、最後のステップから演出内容を決定している。この構成によれば、段階予告の演出内容に係る決定処理を簡素化することができる。すなわち、最初のステップから予告画像を決定する場合には、各ステップの演出内容を決定する度に当該ステップが最後のステップであるか否かを判定する必要がある。しかし、本構成によれば、最後のステップを予め把握した上で各ステップの演出内容を決定するので、各ステップの演出内容を決定する度に当該ステップが最後のステップであるか否かを判定する必要がなく、最後のステップから最初のステップに向けて演出内容を順に決定すれば良い。
(18)段階予告において各ステップの演出内容を決める場合は、先に決定した1つ後のステップの演出内容に付加された参照先テーブル情報をもとに演出内容を決定するためのテーブルを選択する。このため、決定した演出内容の種類により、次のステップの演出内容を決定する時に参照するテーブルの種類に変化が生じ得るので、実行される段階予告の演出態様に変化を生じさせることができる。その結果、段階予告のパターン化(マンネリ化)を抑制し得る。
(19)また、段階予告の各ステップの演出内容を決定するためのテーブルにおける演出内容の選択率を異ならせていることから、最後のステップで表示される演出内容の種類だけでなく、最後のステップに到達する過程において各ステップで表示される演出内容の種類にも遊技者を注目させることができる。すなわち、最後のステップに到達するまでの過程及び最後のステップの演出内容の種類というように、段階予告の演出内容全体から大当り期待度を得ることができ、段階予告の興趣を向上させることができる。
(20)段階予告として、1ステップずつの演出内容(予告画像)が表示される通常段階予告と、途中のステップの演出内容が省略され、実行段階数目(本実施形態では5回目)の演出内容がいきなり表示される特別段階予告の何れかが行われ、段階予告のバリエーションを増加させることができる。そして、遊技者は、特別段階予告が存在することにより、何れのステップ数まで演出内容が表示されるか否かによって得られる大当り期待度のみならず、段階予告が通常段階予告及び特別段階予告の何れの形態で行われるかにも注目し、その実行形態からも大当り期待度を得られるようになる。
(21)段階予告の演出内容の中には、大当りを確定的に報知する演出内容(特定予告画像)が含まれている。このため、遊技者は、段階予告の演出内容全体(ステップ数や各ステップの演出内容種など)から得られる大当り期待度のみならず、各ステップで特定予告画像が表示されるか否かにも注目し、各ステップで表示される演出内容からも大当り期待度を得られるようになる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態において、リーチ前予告演出に関してのみ、参照値を用いて各予告演出の演出内容を決定するようにしても良い。この場合、実施形態と同様に、段階予告をベース演出として他の予告演出の演出内容を決定しても良いし、可動体予告やセリフ予告をベース演出として、他の予告演出の演出内容を決定しても良い。
○ 実施形態において、リーチ後予告演出に関してのみ、参照値を用いて各予告演出の演出内容を決定するようにしても良い。この場合、リーチ後予告演出は、リーチ前予告演出と同様に、予告演出毎に演出内容を決定する。そして、リーチ後予告演出の何れかをベース演出として、演出内容に設定された参照値を用いて他の予告演出の演出内容を決定する。
○ 実施形態において、段階予告以外の他の予告演出をベース演出として他の予告演出の演出内容を決定しても良い。この場合、ベース演出を固定化しても良いし、図柄変動ゲーム毎に実行可とする予告演出の中から抽選などによって任意にベース演出を選択するようにしても良い。
○ 実施形態において、可動体予告とセリフ予告の複合実行が決定された場合、何れかの予告演出をベース演出とし、参照値を用いて他の予告演出の演出内容を決定するようにしても良い。
○ 実施形態において、リーチ後予告演出となるリーチロゴ予告、降り物予告、及び特殊キャラクタ予告について、予告演出毎に実行可と実行可の場合の演出内容を決定するようにしても良い。
○ 実施形態において、何れのリーチ前予告演出も実行しない場合に、リーチ後予告演出の実行可否を抽選で決定し、実行可のときに実行させるリーチ後予告演出の種類と、その演出内容を決定するようにしても良い。この場合、実施形態で設けたリーチ後予告パターンの中から1つのリーチ後予告パターンを決定しても良いし、何れかのリーチ後予告演出をベース演出とし、参照値を用いて他の予告演出の演出内容を決定するようにしても良い。
○ 実施形態において、複合実行可能な予告演出の種類を変更しても良い。例えば、リーチ前予告演出について、複合可能な予告演出種を2種類に設定しても良いし、4種類以上に設定しても良い。
○ 実施形態において、音声演出や発光演出による予告演出を設けても良い。そして、これらの予告演出を、演出表示装置28で行う予告演出と複合実行させるようにしても良い。
○ 実施形態において、予告演出の演出内容に設定する参照値を変更しても良い。また、予告演出の演出内容に対する参照値の設定手法として、大当り期待度の低い演出内容に大きな数値を設定し、大当り期待度の高い演出内容に小さな数値を設定しても良い。
○ 実施形態において、大当りを確定的に報知する演出内容に対して、大当り期待度の高い演出内容としての位置付けで参照値を設定しても良い。この場合、大当りを確定的に報知する演出内容が選択されると、他の予告演出の演出内容が大当り期待度の低い演出内容に調整されることになり、遊技者の期待感を必要以上に煽らないようにすることができる。
○ 実施形態において、段階予告における各ステップの演出内容をグループ毎に全く異なる演出内容に設定しても良い。例えば、実施形態では、ステップSU1において背景画像G1と背景画像G2のグループを同一演出内容とし、背景画像G3と背景画像G4のグループを同一演出内容としているが、これらの4つのグループにおける演出内容を全て異なるようにしても良い。
○ 実施形態において、段階予告のグループ毎に演出内容を決定するためのテーブルを構築し、統括制御用ROM46bに記憶しても良い。この場合、コマンドの書き換え処理が省略される。
○ 実施形態において、段階予告の各ステップに対応する演出内容数を変更しても良い。すなわち、演出内容数を増減させても良い。
○ 実施形態において、特殊段階予告として、図柄変動ゲームの開始後、ステップSU2、ステップSU3、又はステップSU4をいきなり画像表示させる演出態様を設定しても良い。
○ 実施形態の特殊段階予告を、ステップSU1の画像表示後、ステップSU2〜SU4を省略し、ステップSU5をいきなり画像表示させる演出態様に変更しても良い。
○ 実施形態において、段階予告の演出態様を、ステップ毎に画像表示を切り換える演出態様に変更しても良い。すなわち、演出表示装置28には、常に、1つのステップに対する予告画像(演出内容)のみを画像表示させるようにしても良い。
○ 実施形態において、段階予告の演出内容を分けるグループ数を増減させても良い。
○ 実施形態において、段階予告の演出内容をグループ分けしてなくても良い。
○ 実施形態において、可動体予告における大当り期待度の高い演出内容や、セリフ予告における大当り期待度の高い演出内容を変更しても良い。
○ 実施形態において、大当り遊技の種類や、モード演出の種類及び演出モードの移行態様を変更しても良い。
○ 実施形態では、演出表示装置28を液晶式としたが、ドットマトリクス式や7セグメントLED式の演出表示装置としても良いし、ドラム式などの機械式の演出表示装置としても良い。
○ 実施形態は、特別図柄と飾り図柄を用いるパチンコ遊技機10に具体化したが、特別図柄のみを用いるパチンコ遊技機に具体化しても良い。また、複数の特別図柄を用いるパチンコ遊技機10に具体化しても良い。
○ 実施形態において、主制御用CPU45a(主制御用基板45)、表示制御用CPU47a(表示制御基板47)及び音声・ランプ制御基板48の何れかを、予告決定手段として機能させても良い。
パチンコ遊技機の機表側を示す正面図。 遊技盤を示す拡大図。 大当り遊技の種類を示す説明図。 演出モードの移行態様を示す模式図。 (a)〜(f)は、段階予告の演出態様を示す模式図。 セリフ予告の演出態様を示す模式図。 (a)はリーチロゴ予告の演出態様を示す模式図、(b)は降り物予告の演出態様を示す模式図、(c)は特殊キャラクタ予告の演出態様を示す模式図。 図柄変動ゲーム中の予告実行タイミングを示す模式図。 パチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図。 (a)〜(d)はモード移行抽選の抽選確率を示す振分け表。 予告決定処理を示すフローチャート。 メイン予告系統振分けテーブル。 1系統の予告振分けテーブル。 (a)は2系統の予告振分けテーブル、(b)は3系統の予告振分けテーブル。 段階予告内容決定処理を示すフローチャート。 (a)段階予告回数振分けテーブル、(b)は特殊段階予告の振分けテーブル。 ステップSU1及びステップSU2の演出内容を示す模式図。 ステップSU3〜ステップSU5の演出内容を示す模式図。 (a)はステップSU1の演出内容振分けテーブル、(b)はステップSU2の演出内容振分けテーブル。 (a)はステップSU3の演出内容振分けテーブル、(b)はステップSU4の演出内容振分けテーブル、(c)はステップSU5の演出内容振分けテーブル。 (a)はステップ数「2回」の場合の参照テーブルを説明する説明図、(b)はステップ数「3回」の場合の参照テーブルを説明する説明図。 ステップ数「4回」の場合の参照テーブルを説明する説明図。 ステップ数「5回」の場合の参照テーブルを説明する説明図。 (a)〜(c)はSU1(A)テーブル、SU1(B)テーブル、及びSU1(C)テーブル。 (a),(b)はSU1(D)テーブル及びSU1(E)テーブル。 (a),(b)はSU2(A)テーブル及びSU2(B)テーブル。 (a),(b)はSU2(C)テーブル及びSU2(D)テーブル。 (a)〜(c)はSU3(A)テーブル、SU3(B)テーブル、及びSU3(C)テーブル。 (a),(b)はSU4(A)テーブル及びSU4(B)テーブル。 可動体動作振分けテーブル。 参照テーブルの振分けを説明する説明図。 (a),(b)は可動体動作振分けテーブル。 可動体動作振分けテーブル。 可動体予告の参照値と予告判定結果を説明する説明図。 セリフランク振分けテーブル。 参照テーブルの振分けを説明する説明図。 (a),(b)はセリフランク振分けテーブル。 セリフランク振分けテーブル。 参照テーブルの振分けを説明する説明図。 (a),(b)はセリフランク振分けテーブル。 セリフランク振分けテーブル。 (a)は段階予告の判定結果を説明する説明図、(b)は可動体予告の判定結果を説明する説明図、(c)はセリフ予告の判定結果を説明する説明図。 (a),(b)はリーチ前予告演出の評価結果に応じた参照テーブルを説明する説明図。 リーチ前予告演出の評価結果に応じた参照テーブルを説明する説明図。 リーチ後予告パターンを説明する説明図。 (a),(b)はリーチ後予告振分けテーブル。 リーチ後予告振分けテーブル。 (a),(b)はフェード予告振分けテーブル。
符号の説明
10…パチンコ遊技機、28…演出表示装置、45…主制御基板、45a…主制御用CPU、45b…主制御用ROM、45c…主制御用RAM、46…サブ統括制御基板、46a…統括制御用CPU、46b…統括制御用ROM、46c…統括制御用RAM、47…演出表示制御基板、47a…表示制御用CPU、47b…表示制御用ROM、47c…表示制御用RAM、K1,K2…演出用可動体。

Claims (6)

  1. 複数種類の図柄を変動させて行う図柄変動ゲームを表示する表示装置を備え、前記表示装置では、前記図柄変動ゲーム中に当該図柄変動ゲームが大当り表示結果となる可能性を示唆する予告演出として、1回の図柄変動ゲーム中に、前記表示装置の表示領域に予告画像を予め定めた順番にしたがって段階的に表示させ、少なくとも表示される予告画像の段階数によって大当り期待度の高低を示唆する段階予告演出を実行可能な遊技機において、
    大当りか否かの大当り抽選を行う大当り抽選手段と、
    前記図柄変動ゲームにおける前記段階予告演出の実行可否を決定し、前記段階予告演出の実行可を決定した場合に前記大当り抽選の抽選結果をもとに前記段階予告演出の実行段階数を決定するとともに、決定した実行段階数を上限として段階毎に表示させる予告画像を決定することで前記段階予告演出の演出内容を決定する予告決定手段と、を備え、
    前記予告決定手段は、決定した実行段階数が複数段階の場合、前記実行段階数から特定される最後の段階から最初の段階に向かって1段階ずつ順に各段階の予告画像を決定し、前記最後の段階を除く各段階の予告画像を決定するときには先に決定した1つ後の段階の予告画像をもとに予告画像を決定することを特徴とする遊技機。
  2. 各段階の予告画像を決定するための予告画像決定テーブルを記憶するテーブル記憶手段を備え、
    前記予告画像決定テーブルには、最後の段階の予告画像を決定する際に参照する最終予告画像決定テーブルと、最後の段階を除く各段階の予告画像を決定する際に参照する各段階予告画像決定テーブルとがあり、
    前記予告決定手段は、
    前記最後の段階の予告画像を決定する場合には、前記実行段階数から特定可能な最後の段階種毎に設定された最終予告画像決定テーブルをもとに当該テーブルに振分けられた複数種類の予告画像の中から1つの予告画像を決定し、
    前記最後の段階を除く各段階の予告画像を決定する場合には、一の段階に対して対応付けられた複数の各段階予告画像決定テーブルの中から、先に決定した1つ後の段階の予告画像に付加された参照先テーブル情報をもとに1つの各段階予告画像決定テーブルを選択し、その選択した各段階予告画像決定テーブルに振分けられた複数種類の予告画像の中から1つの予告画像を決定し、
    各予告画像決定テーブルは、大当り抽選の抽選結果に応じて予告画像の選択率を異ならせて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 各段階の予告画像は複数のグループに分類されており、
    各グループに属する段階毎の予告画像数は同数であって、各グループに属する予告画像は他のグループに属する同一段階の予告画像と1対1の関係で対応付けられているとともに、前記各予告画像決定テーブルに振分けた予告画像には、当該予告画像を予告実行制御手段に指示するための指示コマンドが対応付けられており、
    前記テーブル記憶手段に記憶されている前記各予告画像決定テーブルは、前記複数のグループのうち、特定グループに属する予告画像を決定するためのテーブルとされ、
    前記予告決定手段は、前記段階予告演出の予告画像を決定する場合、前記複数のグループのうち、何れのグループから予告画像を決定するのかを決定し、前記特定グループから予告画像を決定するときには前記各予告画像決定テーブルにしたがって段階毎の予告画像を決定し、その決定した予告画像を指示する指示コマンドを前記予告実行制御手段に指示し、前記特定グループ以外の他のグループから予告画像を決定するときには前記予告画像決定テーブルにしたがって段階毎の予告画像を決定した後、その決定した予告画像に対応する前記指示コマンドを、前記予告画像決定テーブルから決定した予告画像と対応する前記他のグループに属する予告画像を指示する前記指示コマンドに書き換え、その書き換え後の指示コマンドを前記予告実行制御手段に指示し、
    前記テーブル記憶手段には前記特定グループに対応する予告画像決定テーブルのみ記憶し、前記予告画像を決定する際には前記予告画像を決定するグループ種に関係なく前記予告画像決定テーブルを共通利用し、他のグループの予告画像を決定する場合には前記予告画像決定テーブルに対応付けられた指示コマンドを前記他のグループに属する予告画像を指示する指示コマンドに書き換えることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記グループは、前記図柄変動ゲームが実行される時の演出モードの種類によって分類されており、
    前記演出モードは、前記大当り抽選の抽選確率状態が低確率抽選状態及び高確率抽選状態の何れの状態であるかに起因せずに予め定めた移行条件の成立を契機に前記表示装置の背景画像を変化させる背景変化演出、及び前記大当り抽選の抽選確率状態が低確率抽選状態及び高確率抽選状態の何れの状態であるかを遊技者に示唆する示唆演出のうち少なくとも何れか一方の演出によって構成されていることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記段階予告演出には、前記予告決定手段が決定した実行段階数に向けて1段階ずつ予告画像を表示させる通常段階予告演出と、前記予告決定手段が決定した実行段階数に対応する段階の予告画像のみを表示させる特別段階予告演出と、を含み、前記大当り抽選で大当りに当選している場合には、前記特別段階予告演出の選択率が、前記大当り抽選で大当りに当選していない場合に比して高く設定されており、
    前記予告決定手段は、前記段階予告演出の実行段階数を決定すると、前記特別段階予告演出の実行可否を決定し、前記特別段階予告演出の実行可を決定した場合、前記実行段階数に対応する段階の予告画像を決定することを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の遊技機。
  6. 前記段階予告演出の段階に対応付けられた予告画像の中には、前記大当り抽選で大当りに当選している時のみに選択することが可能な特定予告画像が含まれていることを特徴とする請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の遊技機。
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