JP2010116855A - ガスタービンプラント及びその出力向上方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】排ガスの保有熱を利用可能なガスタービンプラントにおいて、夏場など大気温度が高い時でも、ガスタービンの定格出力を維持でき、かつ排ガスの保有熱をさらに有効活用可能にした。
【解決手段】外気aを熱交換器62で冷却して外気密度を増大させた後ガスタービン10に供給すると共に、燃焼後の排ガスの保有熱で温水を製造し、該温水を駆動熱源として冷凍装置に供給するようにしたガスタービンプラントの出力向上方法において、熱交換器62で外気aを加圧しながら冷却することにより、外気に含まれる水蒸気の分圧を高めながら外気の相対湿度を増大させて水蒸気の凝縮を促進すると共に、該熱交換器の出口部で外気を再加熱して圧縮機14に供給し、製造した温水を吸収式冷凍機42に供給した後、吸着式冷凍機44に供給してこれら冷凍機の駆動熱源として循環使用し、該吸着式冷凍機及び該吸収式冷凍機で製造した冷媒を熱交換器62の冷熱源として使用するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、大気温度が高くなる夏場などでもガスタービンの出力を維持可能にすると共に、燃焼排ガスが保有する排熱を冷凍装置の駆動熱源とし、この冷凍装置によりガスタービンプラント内の設備に利用する冷熱源を製造するようにしたガスタービンプラント及びその出力向上方法に関する。
ガスタービンは、大気温度が高くなると、圧縮機に吸入される吸気の密度が減少して出力が低下する特性がある。特に、夏場の昼間で電力需要がピークを迎える時、前記理由で発電出力が減少する。そのため、夏場に吸気温度を下げることにより、発電出力を維持すると共に、発電効率の低下を防ぐことが重要であり、これがCO排出量の削減につながる。
また、ガスタービンの燃焼排ガス路に排熱回収ボイラを設けて、排ガスの保有熱を利用して蒸気を製造することにより、排ガスの保有熱を有効利用すると共に、排ガスの保有熱を冷凍装置の駆動熱源として利用することは従来公知である。
例えば、特許文献1(特開平6−299868号公報)には、ガスタービンと排熱回収ボイラとを備えたガスタービン装置において、排熱回収ボイラから出た排ガスを供給して温水を製造する温水発生装置と、この温水発生装置で発生した温水を駆動熱源として動作する冷凍機と、この冷凍機で製造した冷水とガスタービンの吸気を熱交換させる水−空気熱交換器とを備えたガスタービン装置が開示されている。以下、このガスタービン装置の構成を図2により説明する。
図2において、ガスタービン101の排ガス系統103に排熱回収ボイラ102が設けられている。排熱回収ボイラ102の蒸気発生系統は、給水加熱器104、蒸発器105及び過熱器106から構成されている。ガスタービン101には、燃料fと、圧縮機107を経た外気aが供給され、燃焼により動力が発生して発電機108を駆動する。約500℃の排ガスは、排熱回収ボイラ102に導入され、排熱回収ボイラ102で蒸気を発生させた後、系外に排出される。
排熱回収ボイラ102から排出された約140〜150℃の排ガスは、温水発生装置109に導入され、ここで温水循環系統110の温水と熱交換して、約85〜90℃の温水を発生させる。この昇温された温水は、水−水熱交換器114で冷凍機側温水循環系統113の温水と熱交換して、冷凍機側温水循環系統113の温水を約70〜75℃に昇温する。この昇温された温水は、冷凍機111に供給され、吸収サイクルや吸着サイクルにおける再生に供されて冷凍機111を動作させる。
冷凍機111の動作により冷水循環系統112の冷水は、約12℃から約7℃に冷却されて水−空気熱交換器115に供給され、水−空気熱交換器115を通る約35℃の外気を約15℃に冷却する。そして、冷却された外気は吸気系統116を通り、圧縮機107で圧縮されて、ガスタービン101に供給され燃焼に供される。
また、特許文献2(特開昭60−17232号公報)には、ガスタービンプラントにおいて、燃焼排ガスの保有熱を駆動熱源として稼動する吸収式冷凍機を設け、この吸収式冷凍機の冷媒によりガスタービンの吸気を冷却するようにしたガスタービン装置が開示されている。
吸収式冷凍機や吸着式冷凍機は、比較的低温度の熱源を駆動熱源として利用できるので、排ガスの保有熱を利用するのに適している。
特開平6−299868号公報 特開昭60−17232号公報号公報
特許文献1に開示されたガスタービン装置は、温水発生装置109や複数の熱交換器を設ける必要があり、設備費が増大すると共に、熱損失が大きい。
また、特許文献1や特許文献2に開示されたガスタービン装置では、排ガスの保有熱をもっと有効に活用できる余地があると共に、ガスタービンの圧縮機に供給される外気を冷却するだけでなく、外気に含まれる湿分を除去することによって、発電出力を向上できる余地が残されている。
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、排ガスの保有熱を利用可能なガスタービンプラントにおいて、夏場など大気温度が高い時でも、ガスタービンの定格出力を維持でき、かつ排ガスの保有熱をさらに有効活用可能にしたことを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明のガスタービンの出力向上方法は、
外気を熱交換器で冷却して外気密度を増大させた後ガスタービンに供給すると共に、燃焼後の排ガスの保有熱で温水を製造し、該温水を駆動熱源として冷凍装置に供給するようにしたガスタービンの排熱回収方法において、
前記熱交換器で外気を加圧しながら冷却することにより、外気に含まれる水蒸気の分圧を高めながら外気の相対湿度を増大させて水蒸気の凝縮を促進すると共に、該熱交換器の出口部で外気を再加熱して圧縮機に供給し、
前記温水を吸収式冷凍機に供給した後、吸着式冷凍機に供給してこれら冷凍機の駆動熱源として循環使用し、
該吸着式冷凍機及び該吸収式冷凍機で製造した冷媒を前記熱交換器の冷熱源として使用するようにしたものである。
本発明方法では、ガスタービンの吸気として用いる外気を熱交換器に導入する場合に、熱交換器内で加圧して、外気に含まれる単位体積当りの水蒸気分圧を増大させる。この状態で外気を冷却することにより、相対湿度を増大させ、水蒸気の凝縮を促進させる。
そして、熱交換器の出口部で吸気を再加熱して吸気の相対湿度を低下させ、湿り度が低く冷却されて密度が大きい吸気をガスタービンの圧縮機に供給する。これによって、ガスタービンの発電効率を向上できる。従って、夏場など外気温度が高い時でも、ガスタービンの定格出力を維持できる。
また、排ガスの保有熱で製造した温水をまず吸収式冷凍機に導入して、該吸収式冷凍機の駆動熱源として利用する。次に、吸収式冷凍機の駆動熱源として利用された温水を、吸着式冷凍機の駆動熱源として利用する。吸収式冷凍機より吸着式冷凍機のほうがより低温の熱源を駆動熱源として利用できる。従って、温水をまず吸収式冷凍機に供給し、その後温度が下がった温水を吸着式冷凍機に導入することによって、これら両方の冷凍装置の駆動熱源として有効利用できる。
そして、両冷凍装置で製造した冷媒を前記熱交換器に導入して、外気の冷却に供するようにする。これによって、排熱回収プラントの熱効率を高めることができる。
本発明方法において、排ガスの保有熱で80〜100℃の温水を製造し、該温水を前記吸収式冷凍機に供給した後、40〜80℃となった温水を前記吸着式冷凍機に供給してこれら冷凍機の駆動熱源として循環使用するようにするとよい。図2に示すように、排熱回収ボイラ102を出た排ガスは、約140〜150℃の温度を有しており、この温度で80〜100℃の温水を製造することが可能である。この温水を吸収式冷凍機の駆動熱源として利用し、その後、40〜80℃となった温水を吸着式冷凍機の駆動熱源として利用する。これによって、排ガスが低温度となるまでその保有熱を有効利用できる。
また、前記本発明方法の実施に直接使用可能な本発明のガスタービンプラントは、
ガスタービンと、ガスタービンの圧縮機に供給する外気を冷却して外気密度を増大させる熱交換器と、燃焼後の排ガスを熱源として温水を製造する温水発生装置と、該温水を駆動熱源とする冷凍装置とからなるガスタービンプラントにおいて、
前記熱交換器の入口部に外気を取り込んで加圧する加圧装置を設けると共に、該熱交換器の内部に外気流路上流側から順に、外気を冷却する冷却域、該冷却域で凝縮した湿分を捕集する捕集域、及び冷却された外気を再加熱する再熱域を設け、
前記冷凍装置が吸収式冷凍機と吸着式冷凍機とからなり、前記温水発生装置で製造した温水を該吸収式冷凍機から該吸着式冷凍機に順に供給して該温水発生装置に戻す温水循環路を設け、
該吸収式冷凍機及び吸着式冷凍機で製造した冷媒を前記熱交換器の冷却域に供給するように構成したものである。
本発明装置では、外気を導入して冷却する熱交換器に、前記熱交換器の入口部に、例えば押込みファン等のように、外気を取り込んで加圧する加圧装置を設ける。熱交換器内で外気を加圧することによって、外気が保有する水蒸気の分圧が上がる。この状態で外気を冷却することにより、相対湿度を増大させ、水蒸気の凝縮を促進させることができる。
また、熱交換器出口部に設けた再熱域で外気を再加熱し、外気の相対湿度を下げる。こうして、相対湿度が低く冷却されて密度が大きい吸気をガスタービンの圧縮機に導入できるので、ガスタービンの熱効率を高めることができる。従って、夏場など外気温度が高い時でも、ガスタービンの定格出力を維持できる。
また、温水発生装置で製造した温水をまず吸収式冷凍機に供給し、吸収式冷凍機の駆動熱源として利用した後、次に、温水を吸着式冷凍機夫々の冷凍機の駆動熱源として有効利用することにより、排ガスが低温度になるまでその保有熱を最大限に利用できる。
本発明装置において、吸収式冷凍機及び吸着式冷凍機で製造した冷媒の一部をガスタービンプラント内設備の冷熱源として用いるようにするとよい。これによって、排ガスの保有熱をさらに有効活用できると共に、ガスタービンプラント全体の熱効率を向上できる。
本発明方法によれば、外気を熱交換器で冷却して外気密度を増大させた後ガスタービンに供給すると共に、燃焼後の排ガスの保有熱で温水を製造し、該温水を駆動熱源として冷凍装置に供給するようにしたガスタービンプラントの出力向上方法において、前記熱交換器で外気を加圧しながら冷却することにより、外気に含まれる水蒸気の分圧を高めながら外気の相対湿度を増大させて水蒸気の凝縮を促進すると共に、該熱交換器の出口部で外気を再加熱して圧縮機に供給し、前記温水を吸収式冷凍機に供給した後、吸着式冷凍機に供給してこれら冷凍機の駆動熱源として循環使用し、該吸着式冷凍機及び該吸収式冷凍機で製造した冷媒を前記熱交換器の冷熱源として使用するようにしたことにより、外気温度が高くなる夏場等においても、ガスタービンの定格出力を維持し、ガスタービンプラントの熱効率を高めることができると共に、排ガスの保有熱を最大限に利用できて、排熱回収プラントの熱効率を向上できる。
また、本発明装置によれば、ガスタービンと、ガスタービンの圧縮機に供給する外気を冷却して外気密度を増大させる熱交換器と、燃焼後の排ガスを熱源として温水を製造する温水発生装置と、該温水を駆動熱源とする冷凍装置とからなるガスタービンプラントにおいて、前記熱交換器の入口部に外気を取り込んで加圧する加圧装置を設けると共に、該熱交換器の内部に外気流路上流側から順に、外気を冷却する冷却域、該冷却域で凝縮した湿分を捕集する捕集域、及び冷却された外気を再加熱する再熱域を設け、前記冷凍装置が吸収式冷凍機と吸着式冷凍機とからなり、前記温水発生装置で製造した温水を該吸収式冷凍機から該吸着式冷凍機に順に供給して該温水発生装置に戻す温水循環路を設け、
該吸収式冷凍機及び吸着式冷凍機で製造した冷媒を前記熱交換器の冷却域に供給するように構成したことにより、前記本発明方法の実施が可能になり、前記本発明方法と同様の作用効果を得ることができる。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は本発明の一実施形態に係るガスタービンプラントの構成図である。図1において、ガスタービン10の燃焼器12には、燃料fと、圧縮機14を経た外気が供給され、燃焼により動力が発生して発電機16を駆動する。ガスタービン10の燃焼排ガスは、排ガス路18を経て排熱回収ボイラ20に導入される。排熱回収ボイラ20の蒸気発生系統は、給水加熱器22、蒸発器24及び過熱器26から構成されている。排ガスは、排ガスボイラ20で蒸気を発生させた後、排気塔28から系外に排出される。
排熱回収ボイラ20で製造された過熱蒸気は、蒸気供給管32で消費先に送られ、一部が蒸気枝管34を経て温水槽36に供給される。そして、過熱蒸気の保有熱で温水槽36に貯留された水を加熱して、80〜100℃の温水を製造する。温水槽36には、温水循環路38が設けられ、これらの機器類により温水供給系統30が構成される。
温水循環路38は、温水槽36と吸収式冷凍機42及び吸着式冷凍機44とを接続している。
冷水製造系統40は、吸収式冷凍機42、吸着式冷凍機44、冷却塔46及び冷水槽50等から構成されている。
吸収式冷凍機42には、循環路48により、臭化リチウム等の吸収液を冷却する冷却水が供給される。また、冷却塔46で冷却された冷却水が循環路52を介して吸収式冷凍機42の凝縮器42aに供給されると共に、冷却塔46から循環路54を介して冷却水が吸着式冷凍機44の凝縮器44aに供給される。
かかる構成において、温水槽36から温水循環路38を介して80〜100℃の温水が吸収式冷凍機42に供給される。吸収式冷凍機42ではこの温水を駆動熱源として冷水を製造する。吸収式冷凍機42で製造された冷水は、循環路56を経て冷水槽50に送られ、冷水槽50に貯留される。
吸収式冷凍機42で駆動熱源として利用された温水は、吸収式冷凍機42の出口で40〜80℃となり、次に、温水循環路38を通って吸着式冷凍機44に供給される。
吸着式冷凍機44では、この温水を駆動熱源として使い、冷水を製造する。製造された冷水は、循環路58を経て冷水槽50に送られ、冷水槽50に貯留される。
次に、ガスタービン10の圧縮機14に吸入される吸気の吸入系統60の構成を説明する。外気aは吸気冷却熱交換器62の入口部に設けられた押込みファン64によって吸気冷却熱交換器62の内部に取入れられる。吸気冷却熱交換器62の内部には、外気流路に面して上流側から順に採熱域66、冷却域68、湿分捕集域70及び再熱域72が設けられている。
採熱域66には採熱管66aが配置され、採熱管66aは再熱域72に配置された再熱管72aと循環路74で接続されている。循環路74にはポンプ76が介設され、ポンプ76により循環路74内で採熱水を循環させるようにしている。冷却域68には、冷却管68aが配設され、冷却管68aは循環路78と接続されている。循環路78は、冷水槽50に接続され、冷水槽50に貯留された冷水が循環路78を介して冷却管68a内を循環するように構成されている。
湿分捕集域70には、多数の湿分捕集材70aが分散配置され、湿分捕集材70aを通る外気に含まれる湿分を湿分捕集材70aで捕集するように構成されている。
かかる構成により、外気aが吸気冷却熱交換器62の入口部に設けられた押込みファン64により吸気冷却熱交換器62の内部に導入される。吸気冷却熱交換器62内では、押込みファン64の駆動により外気aが大気圧より高圧となっている。循環路74ではポンプ76により採熱水が循環している。採熱水は、採熱管66aを流れる時、外気aの保有熱で暖められ、再熱域72に配置された再熱管72aに到達した時に、再熱域72を通る外気aを加温する。
加圧された外気aは、冷却域68で冷却管68aを流れる冷水で冷却される。外気aは加圧されることによって、外気a中の水蒸気分圧が上がる。また、冷却域68で冷却されることで、飽和水蒸気圧は低下する。そのため、冷却管68aで外気aの相対湿度が急激に上がり、水蒸気の凝縮が促進される。凝縮した湿分は、湿分捕集域70で湿分捕集材70aに捕集される。湿分を除去された外気aは、再熱域72で加温されて、相対湿度を低下される。相対湿度を低下された外気aは、吸気路80を通り、吸気フィルタ82でごみ等の夾雑物を除去されて、圧縮機14に吸入される。
なお、吸気路80に吸気フィルタ82を設ける代わりに、吸気冷却熱交換器62の湿分捕集域70にごみ等の夾雑物を除去する機能を持たせるようにすれば、吸気フィルタ82を省略することができる。これによって、吸入系統60のメンテナンスの頻度を節減でき、ガスタービンプラントの運転を延長できる。
冷水槽50には、熱交換器80に冷水を供給する循環路84が設けられている。熱交換器86には、ガスタービンプラントの冷却系統を構成する冷媒循環路88が接続されている。そして、熱交換器86で冷媒循環路88から送られてくる潤滑油等を冷水と熱交換して冷却している。
本実施形態によれば、外気aを吸気冷却熱交換器62で加圧して、外気a中の水蒸気分圧を上げ、その後冷却域68で冷却するようにしているので、外気a中の水蒸気の凝縮を促進させ、水蒸気の凝縮量を増大させることができる。
さらに、凝縮した湿分を湿分捕集域70で除去した後、再熱域72で再加熱しているので、外気aの相対湿度を一気に低下させることができる。これによって、相対湿度の低い冷却された外気aを圧縮機14に供給できるので、ガスタービン10の熱効率及び発電出力を向上させ、大気温度が高い夏場でも定格出力を維持できる。
また、温水槽36に80〜100℃の温水を貯留し、まずこの温水を吸収式冷凍機42に供給して吸収式冷凍機42の駆動熱源として使用し、次に、40〜80℃に降温した温水を吸着式冷凍機44に供給し、吸着式冷凍機44の駆動熱源として使用するようにしているので、温水が40℃の低温度となるまで温水の保有熱を最大限まで利用できる。
そして、吸収式冷凍機42及び吸着式冷凍機44で製造した冷水を一旦冷水槽50に貯留し、冷水槽50に貯留した冷水を吸気冷却熱交換器62に送って、吸気冷却熱交換器62の冷熱源として利用しているので、ガスタービンプラントの熱効率を向上できる。
さらには、吸収式冷凍機42及び吸着式冷凍機44で製造した冷水の一部を、冷媒循環路88を介してガスタービンプラントの冷却系統に供給しているで、ガスタービンプラント全体の熱効率を向上できる。
本発明によれば、大気温度が高い夏場でも低温かつ低湿度の吸気をガスタービンに供給できるので、発電出力を向上できると共に、排ガスの保有熱を有効利用して、ガスタービンプラントの熱効率を向上できる。
本発明の一実施形態に係るガスタービンプラントの構成図である。 ガスタービンプラントの構成図である。
符号の説明
10 ガスタービン
14 圧縮機
20 排熱回収ボイラ
30 温水供給系統
36 温水槽
38 温水循環路
40 冷水製造系統
42 吸収式冷凍機
44 吸着式冷凍機
50 冷水槽
60 吸気吸入系統
62 吸気冷却熱交換器
64 押込みファン(加圧装置)
68 冷却域
68a 冷却管
70 湿分捕集域
72 再熱域
86 熱交換器
88 冷媒循環路
a 外気

Claims (4)

  1. 外気を熱交換器で冷却して外気密度を増大させた後ガスタービンに供給すると共に、燃焼後の排ガスの保有熱で温水を製造し、該温水を駆動熱源として冷凍装置に供給するようにしたガスタービンプラントの出力向上方法において、
    前記熱交換器で外気を加圧しながら冷却することにより、外気に含まれる水蒸気の分圧を高めながら外気の相対湿度を増大させて水蒸気の凝縮を促進すると共に、該熱交換器の出口部で外気を再加熱して圧縮機に供給し、
    前記温水を吸収式冷凍機に供給した後、吸着式冷凍機に供給してこれら冷凍機の駆動熱源として循環使用し、
    該吸着式冷凍機及び該吸収式冷凍機で製造した冷媒を前記熱交換器の冷熱源として使用するようにしたことを特徴とするガスタービンプラントの出力向上方法。
  2. 排ガスの保有熱で80〜100℃の温水を製造し、該温水を前記吸収式冷凍機に供給した後、40〜80℃となった温水を前記吸着式冷凍機に供給してこれら冷凍機の駆動熱源として循環使用するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のガスタービンプラントの出力向上方法。
  3. ガスタービンと、ガスタービンの圧縮機に供給する外気を冷却して外気密度を増大させる熱交換器と、燃焼後の排ガスを熱源として温水を製造する温水発生装置と、該温水を駆動熱源とする冷凍装置とからなるガスタービンプラントにおいて、
    前記熱交換器の入口部に外気を取り込んで加圧する加圧装置を設けると共に、該熱交換器の内部に外気流路上流側から順に、外気を冷却する冷却域、該冷却域で凝縮した湿分を捕集する捕集域、及び冷却された外気を再加熱する再熱域を設け、
    前記冷凍装置が吸収式冷凍機と吸着式冷凍機とからなり、前記温水発生装置で製造した温水を該吸収式冷凍機から該吸着式冷凍機に順に供給して該温水発生装置に戻す温水循環路を設け、
    該吸収式冷凍機及び吸着式冷凍機で製造した冷媒を前記熱交換器の冷却域に供給するように構成したことを特徴とするガスタービンプラント。
  4. 前記吸収式冷凍機及び吸着式冷凍機で製造した冷媒の一部をガスタービンプラント内設備の冷熱源として用いるようにしたことを特徴とする請求項3に記載のガスタービンプラント。
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