JP2010116300A - 燃料電池用改質器の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定した品質の燃料電池用改質器を作業性よく製造可能な燃料電池用改質器の製造方法を提供する。
【解決手段】それぞれ正面視して長方形状の第1、第2の扁平皿形容器11、12の周縁に設けられた鍔部15、16を仕切り板17を介して重ね合わせたケーシング10が複数並べられ、ケーシング10内には改質材が配置された燃料電池用改質器の製造方法において、第1、第2の扁平皿形容器11、12の鍔部15、16と、第1、第2の扁平皿形容器11、12の2倍以上の厚みの仕切り板17とを重ね合わせ、鍔部15、16と仕切り板17との当接面21、22に、その外側側方から当接面21、22に平行にレーザー溶接を行い、溶接箇所23、24の深さ方向先端位置P1が鍔部15、16の湾曲開始位置P2までの間の直線部内にある。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池用の改質器の製造方法に関する。
従来、都市ガス又はLPガスの原料ガスから生成させた水素を空気と反応させることにより発電する燃料電池が使用されている。ここで、原料ガスから水素を生成させる装置としては、原料ガスと水を触媒の存在下で反応させて水素を生成させる燃料電池用改質器(以下、単に改質器ともいう)が使用されている。
この燃料電池用改質器には、例えば、特許文献1、2のように、水素を生成させる触媒等を収納する円筒型のケーシングを使用した改質器と、特許文献3、4のように、触媒等を収納した平板型のケーシングを複数並べて配置した改質器がある。なお、本願発明は、後者に関するものであるため、以下、平板型のケーシングを使用した燃料電池用改質器について説明する。
図2(A)に示すように、燃料電池用改質器50は、改質触媒や酸化触媒が充填された複数のケーシング51〜60と、図示しない断熱材、排熱回収用熱交換器、及びヒータとを有している。この複数のケーシング51〜60は、隣り合うケーシング51〜60の側壁の広面を当接させて一体としており、しかもケーシング51〜60は、原料ガス、空気、水、又は変成処理ガスが流れる連結用配管61〜69等により、それぞれ接続されている。
このように構成することで、原料ガスを水と触媒下で反応させ、原料ガスを改質して、水素リッチな変成処理ガスを生成できる。なお、変成処理ガスの生成の詳細内容については、前記した特許文献3、4に開示されているため、ここでは省略する。
図2(B)、図3に示すように、燃料電池用改質器50を構成する1つのケーシング、例えば、ケーシング58は、仕切り板70を中心としてその両側に、周囲に鍔部71、72がそれぞれ形成された2つの扁平皿形容器73、74が、それぞれの開口部75、76を仕切り板70の表面に向け、鍔部71、72を仕切り板70に当接させた状態で取付けられたものである。この仕切り板70と各扁平皿形容器73、74とで形成される第1、第2の空間部77、78の原料ガスの入側と出側には、図示しない触媒を保持すると共に、この触媒を通過する原料ガスの流れを整流化する通気用保持板79、80が設けられている。
上記したケーシング58の製造に際しては、図4に示すように、重ね合わせた鍔部71、72と仕切り板70とを溶接しており、その溶接にはTIG溶接を用いている。なお、この溶接は、鍔部71、72と仕切り板70との当接面全体に渡って行われている。
特開2003−151607号公報 特開平9−309702号公報 特開2004−59359号公報 特開2007−326764号公報
しかしながら、2つの扁平皿形容器73、74と仕切り板70との接合にTIG溶接を用いた場合、溶接箇所が高入熱となるため、溶接箇所の組織変化に伴う溶接箇所とその周辺部との間に硬度差が発生すると共に、鍔部71、72と仕切り板70が酸化する。なお、TIG溶接では、溶接箇所の溶融幅も広く、また熱影響部も広い範囲となるため、上記した硬度差が広い範囲で発生する。
このため、製造した燃料電池用改質器50の使用時に、仕切り板70に対して2つの扁平皿形容器73、74が、熱による膨張収縮で揺動した場合や、扁平皿型容器73と扁平皿型容器74とで温度差が大きい場合には、各扁平皿形容器73、74の鍔部71、72から傾斜部81、82にかけてクラックが発生する恐れがあった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、安定した品質の燃料電池用改質器を作業性よく製造可能な燃料電池用改質器の製造方法を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る燃料電池用改質器の製造方法は、それぞれ正面視して長方形状の第1、第2の扁平皿形容器の周縁に設けられた鍔部を仕切り板を介して重ね合わせたケーシングが複数並べられ、該ケーシング内には改質材が配置された燃料電池用改質器の製造方法において、
前記第1、第2の扁平皿形容器の前記鍔部と、該第1、第2の扁平皿形容器の2倍以上の厚みの前記仕切り板とを重ね合わせ、該鍔部と該仕切り板との当接面に、その外側側方から該当接面に平行にレーザー溶接を行い、溶接箇所の深さ方向先端位置が前記鍔部の湾曲開始位置までの間の直線部内にある。
本発明に係る燃料電池用改質器の製造方法において、前記溶接箇所の深さ方向先端位置から前記鍔部の湾曲開始位置までの距離は、前記第1、第2の扁平皿形容器の厚みの1倍以上5倍以下であることが好ましい。
本発明に係る燃料電池用改質器の製造方法において、前記鍔部の外側端面から前記湾曲開始位置までの長さが5mm以上15mm以下であることが好ましい。
本発明に係る燃料電池用改質器の製造方法において、前記第1、第2の扁平皿形容器と前記仕切り板は、低炭素ステンレス鋼で構成されていることが好ましい。
本発明に係る燃料電池用改質器の製造方法は、レーザー溶接を用いているため、他の溶接方法(例えば、TIG溶接)と比較して、溶接箇所の入熱を低減でき、溶接箇所の溶融幅も狭く、また熱影響部も狭い範囲にできる。このため、重ね合わせた第1、第2の扁平皿形容器の鍔部と仕切り板との当接面に、その外側側方から当接面に平行にレーザー溶接を行うことにより、溶接対象となる箇所のみを必要最小限に溶融させて接合できる。また、レーザー溶接は、通常、不活性ガスをシールドガスとして溶接箇所へ吹き付けるため、溶接部の酸化等も抑制できる。更に、このレーザー溶接を行うに際し、溶接箇所の深さ方向先端位置が、鍔部の湾曲開始位置(仕切り板との当接先端位置)までの間の直線部内にあるので、例えば、燃料電池用改質器の使用時に、揺動しようとする各扁平皿形容器の拘束力を弱めたり、また、プレス成形時の湾曲部の残留応力への影響を弱めたり、更にはレーザー溶接による熱影響をほとんどなくすことができる。
これにより、燃料電池用改質器の使用時に、仕切り板に対して各扁平皿形容器が揺動しても、各扁平皿形容器への割れの発生を防止できるので、安定した品質の燃料電池用改質器を製造できる。更に、仕切り板の厚みを、各扁平皿形容器の厚みの2倍以上とするので、各扁平皿形容器の揺動に伴う仕切り板の変形を抑制でき、この変形に起因した各扁平皿形容器への応力集中を抑制できるため、上記した作用効果が更に高められる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここで、図1は本発明の一実施の形態に係る燃料電池用改質器の製造方法で製造した燃料電池用改質器のケーシングの部分拡大側断面図である。
まず、本発明の一実施の形態に係る燃料電池用改質器の製造方法により製造した燃料電池用改質器について説明した後、本発明の一実施の形態に係る燃料電池用改質器の製造方法について説明する。
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る燃料電池用改質器の製造方法により製造する燃料電池用改質器は、改質材の一例である触媒(改質触媒又は酸化触媒等)が充填され、又は内部に加熱用のバーナを有したケーシング10が複数(例えば、2〜20個程度)並べられて構成され、原料ガスと水を触媒の存在下で反応させて水素を生成するものである。なお、図1においては、上記した触媒やバーナの図示を省略している。
各ケーシング10は、それぞれ正面視して角部が丸くなった長方形状の第1、第2の扁平皿形容器11、12を有している。
第1、第2の扁平皿形容器11、12は、それぞれ容器底部の平坦領域が広面となって容器上部に開口部13、14を有するものであり、開口側周縁には、鍔部15、16が設けられている。なお、第1、第2の扁平皿形容器11、12に設けられた鍔部15、16は、それぞれ扁平皿形容器11、12の容器底部と平行となるように形成されている。
各ケーシング10は、仕切り板17を介して、第1、第2の扁平皿形容器11、12の鍔部15、16を重ね合わせて形成されており、立設した状態の第1の扁平皿形容器11の上部及び下部には、それぞれ広面から鍔部15に渡って傾斜部18が形成され、また、第2の扁平皿形容器12の上部及び下部にも、それぞれ広面から鍔部16に渡って傾斜部19が形成されている。この各傾斜部18、19には、例えば、原料ガス、空気、水、又は変成処理ガスを流す連結用配管(図示しない)が取付けられている。
なお、第1の扁平皿形容器11と第2の扁平皿形容器12は、仕切り板17を中心として面対称の形状となっているが、異なる形状でもよい。
第1、第2の扁平皿形容器11、12の鍔部15、16の間には、仕切り板17の周縁部20が挟持されている。
この仕切り板17は、その外周が、第1、第2の扁平皿形容器11、12の鍔部15、16の外周と同じ、又はそれより僅かに大きくなっており、各扁平皿形容器11、12の鍔部15、16と仕切り板17の周縁部20との当接面21、22が、その外側側方から当接面21、22と平行に行うレーザー溶接により溶着されている。
このレーザー溶接を行うに際しては、第1の扁平皿形容器11と仕切り板17との溶接箇所23(第2の扁平皿形容器12と仕切り板17との溶接箇所24も同様)の深さ方向先端位置P1が、鍔部15の湾曲開始位置P2までの間の直線部内にある。好ましくは、深さ方向先端位置P1から湾曲開始位置P2までの距離Dは、2mm以上あることが望ましい。なお、湾曲開始位置P2とは、第1の扁平皿形容器11の鍔部15と傾斜部18との境界位置であり、仕切り板17の表面から第1の扁平皿形容器11が離れ始める起点位置(第1の扁平皿形容器11が湾曲し始める位置)を意味している。
ここで、溶接箇所の深さ方向先端位置が湾曲部にかかった場合、溶接箇所が深くなり過ぎ、仕切り板に対する第1の扁平皿形容器の拘束力が高められ、その自由度が小さくなる。このため、例えば、燃料電池用改質器の使用時に、第1の扁平皿形容器が揺動した際に湾曲開始位置から傾斜部へかけての部分(以下、湾曲開始位置近傍ともいう)にクラックが発生する恐れがある。
また、溶接箇所が深くなり過ぎることで、レーザー溶接による湾曲開始位置近傍への熱影響が発生して、クラックが発生する恐れがある。なお、熱影響を低減するため、第1、第2の扁平皿形容器と仕切り板を、焼きが入りにくい材料、例えば、低炭素ステンレス鋼(例えば、炭素量:0.08質量%以下)で構成することが好ましい。
以上のことから、溶接箇所23の深さ方向先端位置P1を、外側端面25から鍔部15の湾曲開始位置P2までの直線部内に位置するようにしたが、好ましくは、溶接箇所23の深さ方向先端位置P1から鍔部15の湾曲開始位置P2までの距離Dを、2mm以上、更には3mm以上確保するのがよい。
なお、溶接箇所23の深さ方向先端位置P1から、鍔部15の湾曲開始位置P2までの距離Dの上限値は、その長さが長くなるに伴って上記した作用効果が得られるため、特に規定していない。しかし、仕切り板17と鍔部15との接合強度を考慮すれば、距離Dの上限値を、鍔部15の外側端面25から湾曲開始位置P2までの長さLの例えば0.5倍以上0.8倍以下の範囲内とするのがよい。この長さLは、燃料電池用改質器の製造コスト等を考慮すれば、5mm以上15mm以下とすることが好ましい。
また、上記した仕切り板17の周縁部20の厚みT1は、第1、第2の扁平皿形容器11、12の鍔部15、16のそれぞれの厚みT2、T3の2倍以上である。なお、厚みT2と厚みT3は、同一であるが異なる厚みでもよい。
ここで、仕切り板の厚みT1が、第1の扁平皿形容器の厚みT2(第2の扁平皿形容器のT3も同様)の2倍未満の場合、仕切り板の厚みが薄くなり過ぎ、例えば、燃料電池用改質器の使用時に、第1の扁平皿形容器の揺動に伴って仕切り板が変形し易くなる。このため、この変形に起因して各扁平皿形容器の湾曲開始位置近傍へ応力が集中し、クラックが発生し易くなる。また、仕切り板の厚みが薄くなり過ぎると、レーザー溶接を行う際に、仕切り板の周縁部の厚み方向全体が溶融し、仕切り板の品質低下を招く恐れもある。
以上のことから、仕切り板17の厚みT1を、第1の扁平皿形容器11の厚みT2の2倍以上としたが、好ましくは、下限を2.3倍、更には2.5倍とすることが好ましい。なお、仕切り板17の厚みT1は、例えば、2〜10mm程度、第1、第2の扁平皿形容器11、12の厚みT2とT3は、例えば、1〜5mm程度である。
また、仕切り板17の厚みT1は、その厚みが厚くなるに伴って、仕切り板の変形を抑制できるため、その上限値を設けていない。しかし、仕切り板17の厚みが厚くなるほど、例えば、仕切り板17の材料コストが余計にかかって経済的でなく、また仕切り板17の重さが重くなって搬送時の作業性が悪くなるという問題がある。このため、現実的には、仕切り板17の厚みT1は、第1の扁平皿形容器11の厚みT2の5倍以下、更には3倍以下とすることが好ましい。
そして、前記した溶接箇所23の深さ方向先端位置P1から、鍔部15の湾曲開始位置P2までの距離Dは、第1の扁平皿形容器11の鍔部15(第2の扁平皿形容器12の鍔部16も同様)の厚みT2の1倍以上5倍以下(好ましくは、下限を1.2倍、上限を3倍、更には2倍)であることが好ましい。
ここで、距離Dが厚みT2の1倍未満の場合、仕切り板と鍔部との未溶接部分の長さが短くなり過ぎ、前記したように、燃料電池用改質器の使用時に、湾曲開始位置近傍にクラックが発生する恐れがある。一方、距離Dが厚みT2の5倍を超える場合、仕切り板と鍔部との未溶接部分の長さが長くなり過ぎ、燃料電池用改質器の使用時に、仕切り板から第1の扁平皿形容器が外れる恐れがある。
以上に示したように、第1、第2の扁平皿形容器11、12の鍔部15、16を、仕切り板17を介して重ね合わせることで、第1の扁平皿形容器11と仕切り板17で囲まれる第1の空間部26と、第2の扁平皿形容器12と仕切り板17で囲まれる第2の空間部27とが形成される。なお、仕切り板17は、第1、第2の空間部26、27間で、伝熱を行う機能も有している。
この第1、第2の空間部26、27の上部と下部には、それぞれ第1、第2の空間部26、27の幅方向に渡って通気用保持板(図3参照)が配置されている。
これにより、第1の空間部26内の仕切り板17、上下の通気用保持板、及び第1の扁平皿形容器11の底部で囲まれる領域と、第2の空間部27内の仕切り板17、上下の通気用保持板、及び第2の扁平皿形容器12の底部で囲まれる領域に、触媒を充填できると共に、連結用配管への触媒の流出を防ぐことができる。更に、通気用保持板の上下の外側部分は、ヘッダーとして働くので、原料ガスを触媒間に均等に流すことができる。
燃料電池用改質器は、以上に示したケーシング10を複数有し、隣り合うケーシング10の側壁の広面を当接させて一体としており、しかも各ケーシング10間は、各ケーシング10に連結用配管を取付けることにより、それぞれ接続されている。
このように構成することで、水素を生成させるに際しては、第1の空間部26の上流側に取付けられた連結用配管を介して原料ガスを流入させ、第1の空間部26内の触媒を通過させた後、第1の空間部26の外部へ流すことができる。また、第2の空間部27の上流側に取付けられた連結用配管を介して原料ガスを流入させ、第2の空間部27内の触媒を通過させた後、第2の空間部27の外部へ流すことができる。
これにより、原料ガスから燃料電池に使用する水素を生成できる。
続いて、本発明の一実施の形態に係る燃料電池用改質器の製造方法について説明する。
まず、連結用配管接続口を溶接により取付けた第1、第2の扁平皿形容器11、12、仕切り板17、及び通気用保持板を準備する(図3参照)。
次に、立設状態とした場合の第1、第2の扁平皿形容器11、12の容器底部の平坦領域の上部及び下部に、各通気用保持板を溶接によりそれぞれ取付ける。そして、仕切り板17の両側から、第1、第2の扁平皿形容器11、12の開口部13、14を向かい合わせた(対向させた)状態で、鍔部15、16の表面を仕切り板17の周縁部20の表面に当接させる(図3参照)。
このように当接させた各扁平皿形容器11、12の鍔部15、16と仕切り板17の周縁部20とを、レーザー溶接により溶着させる。この溶接方法を、以下に説明する。
図1に示すように、重ね合わせた第1、第2の扁平皿形容器11、12の鍔部15、16と仕切り板17との当接面21、22に、鍔部15、16と仕切り板17の外側側方から当接面21、22に平行となる方向、即ち、鍔部15、16の外側端面25に直交する方向から、レーザー溶接を行う。なお、レーザー溶接は、鍔部15、16と仕切り板17との当接面21、22の全周囲に渡って行うことが好ましいが、全周を分割して複数回に分けて行ってもよい。また、鍔部15、16と仕切り板17との当接面21、22を溶着できれば、例えば、当接面21、22を基準として±5度の範囲で傾斜してレーザー溶接してもよい。
このレーザー溶接で使用するレーザ光線(溶接用熱源)には、例えば、炭酸ガスレーザとYAGレーザがある。また、レーザー溶接の際に使用するシールドガスには、例えば、アルゴン、ヘリウム、又は窒素等の不活性ガスを使用できる。
このレーザー溶接を行うに際しては、溶接箇所23、24の深さ方向先端位置P1を、鍔部15、16の湾曲開始位置P2までの間の直線部内にする。具体的には、パワー密度:0.36〜3.6MW/cm、レーザービーム径:19〜23mm、レーザー焦点径:200mmの各種条件の範囲内で溶接条件を決定して、溶接箇所23の深さ方向先端位置P1を、鍔部15の湾曲開始位置P2までの間の直線部内にする。好ましくは、深さ方向先端位置P1から湾曲開始位置P2までの直線部の距離Dを、2mm以上とすることが望ましい。
上記した方法で、第1、第2の扁平皿形容器11、12と仕切り板17とを溶着させた後、第1、第2の扁平皿形容器11、12の容器底部に設けられた触媒充填口(図示しない)を介して、第1、第2の空間部26、27内に、それぞれ触媒を充填し、この触媒充填口を塞ぐ。
以上の方法で製造した複数のケーシング10を、その側壁となる容器底部を連接させて一体とし、各ケーシング間を連結用配管により接続することで、燃料電池用改質器として使用する。
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組合せて本発明の燃料電池用改質器の製造方法を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
また、前記実施の形態においては、第1、第2の扁平皿形容器及び仕切り板に補強用リブを形成しなかったが、勿論形成してもよい。
本発明の一実施の形態に係る燃料電池用改質器の製造方法で製造した燃料電池用改質器のケーシングの部分拡大側断面図である。 (A)は従来例に係る燃料電池用改質器の斜視図、(B)は燃料電池用改質器を構成する1つのケーシングの斜視図である。 同ケーシングの分解斜視図である。 従来例に係る燃料電池用改質器の製造方法で製造した燃料電池用改質器のケーシングの部分拡大側断面図である。
符号の説明
10:ケーシング、11:第1の扁平皿形容器、12:第2の扁平皿形容器、13、14:開口部、15、16:鍔部、17:仕切り板、18、19:傾斜部、20:周縁部、21、22:当接面、23、24:溶接箇所、25:外側端面、26、27:空間部

Claims (4)

  1. それぞれ正面視して長方形状の第1、第2の扁平皿形容器の周縁に設けられた鍔部を仕切り板を介して重ね合わせたケーシングが複数並べられ、該ケーシング内には改質材が配置された燃料電池用改質器の製造方法において、
    前記第1、第2の扁平皿形容器の前記鍔部と、該第1、第2の扁平皿形容器の2倍以上の厚みの前記仕切り板とを重ね合わせ、該鍔部と該仕切り板との当接面に、その外側側方から該当接面に平行にレーザー溶接を行い、溶接箇所の深さ方向先端位置が前記鍔部の湾曲開始位置までの間の直線部内にあることを特徴とする燃料電池用改質器の製造方法。
  2. 請求項1記載の燃料電池用改質器の製造方法において、前記溶接箇所の深さ方向先端位置から前記鍔部の湾曲開始位置までの距離は、前記第1、第2の扁平皿形容器の厚みの1倍以上5倍以下であることを特徴とする燃料電池用改質器の製造方法。
  3. 請求項1及び2のいずれか1項に記載の燃料電池用改質器の製造方法において、前記鍔部の外側端面から前記湾曲開始位置までの長さが5mm以上15mm以下であることを特徴とする燃料電池用改質器の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池用改質器の製造方法において、前記第1、第2の扁平皿形容器と前記仕切り板は、低炭素ステンレス鋼で構成されていることを特徴とする燃料電池用改質器の製造方法。
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