JP2010102815A - 基板処理装置、及び磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

基板処理装置、及び磁気記録媒体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基板を介して対向配置したイオンビーム発生装置の内部における相互汚染やダメージを抑制できる基板処理装置、及び磁気記録媒体の製造方法を提供すること。
【解決手段】基板処理装置100は、基板Wを介して、基板Wの一方の処理面にイオンビームを照射する第1のイオンビーム発生装置1aと、他方の処理面にイオンビームを照射する第2のイオンビーム発生装置1bと、が対向配置され、第1のイオンビーム発生装置1aの第1のグリッド10a、および第2のイオンビーム発生装置1bの第2のグリッド10bの基板Wの開口部に相対する部位が封鎖されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハードディスク等の磁気記録ディスクの製造において、基板の両面に対してイオンビームを照射し、基板両面を加工する基板処理装置、及び磁気記録媒体の製造方法に関する。
ハードディスク等の磁気記録ディスクの製造は、概ね、下地膜作製、記録層用の磁性膜作製、および記録層を保護する保護膜の作製を行う前工程と、保護膜を作製した基板表面に潤滑層の形成等を行う後工程と、に大別される。
磁気記録ディスクは、一般的に、基板の両面に記録層を備えているため、上記した各工程では、基板の両面に対して種々の処理が施されている。
このように基板の両面を処理する技術として、例えば、基板の両側にイオンガンを設け、イオンガンからイオン化したアルゴンガスによるイオンビームを基板の両面に放出・照射する技術が開示されている(特許文献1参照)。
特開2005−56535号公報
ところで、特許文献1のように基板の両面にイオンガン(イオンビーム発生装置)を対向させて配置している基板処理技術では、対向するイオンビーム発生装置同士で相互にイオンビームの影響が問題となる。
特に、磁気記録ディスク用基板のように中心部に開口部が開設された基板を用いて、基板の両面からイオンビームを照射する場合には、一方のイオンビーム発生装置のイオンビームが基板の開口部を通して、他方のイオンビーム発生装置の内部へ侵入する。したがって、イオンビーム発生装置の内部における相互汚染や、ダメージが生じるという問題があった。
そこで、本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、基板を介して対向配置したイオンビーム発生装置の内部における相互汚染やダメージを抑制できる基板処理装置、及び磁気記録媒体の製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成すべく成された本発明の構成は以下の通りである。
本発明は、開口部を有する基板に対してイオンビームを照射して所定の処理を行うことが可能な基板処理装置であって、プラズマ中のイオンを引き出すための第1のイオン引き出し機構を有する第1のイオンビーム発生装置と、前記第1のイオンビーム発生装置と対向配置され、プラズマ中のイオンを引き出すための第2のイオン引き出し機構を有する第2のイオンビーム発生装置とを備え、前記第1のイオンビーム発生装置および前記第2のイオンビーム発生装置の各々は、前記第1のイオンビーム発生装置および第2のイオンビーム発生装置の間の領域にイオンビームを照射するように配置されており、前記第1の引出し機構は第1のグリッドを有すると共に、前記第2の引出し機構は第2のグリッドを有し、前記基板を保持する基板キャリアが前記領域に配置される場合に、前記第1のグリッドおよび前記第2のグリッドの、前記基板の開口部に相対する部位の少なくとも一部が、該少なくとも一部をイオンビームが通過できないように封鎖されていることを特徴とする。
また、本発明は、開口部を有する基板に対してイオンビームを照射して所定の処理を行うことが可能な基板処理装置であって、プラズマ中のイオンを引き出すための第1のイオン引き出し機構を有する第1のイオンビーム発生装置と、前記第1のイオンビーム発生装置と対向配置され、プラズマ中のイオンを引き出すための第2のイオン引き出し機構を有する第2のイオンビーム発生装置とを備え、前記第1のイオンビーム発生装置および前記第2のイオンビーム発生装置の各々は、前記第1のイオンビーム発生装置および第2のイオンビーム発生装置の間の領域にイオンビームを照射するように配置されており、前記第1の引出し機構は第1のグリッドを有すると共に、前記第2の引出し機構は第2のグリッドを有し、前記第1のグリッドは第1の封鎖領域を有し、前記第2のグリッドは第2の封鎖領域を有しており、前記基板を保持する基板キャリアが前記領域に配置される場合に、前記第1および第2の封鎖領域間に前記開口部の少なくとも一部が位置するように前記第1および第2の封鎖領域は位置決めされていることを特徴とする。
本発明によれば、第1のイオンビーム発生装置の第1のグリッドおよび第2のイオンビーム発生装置の第2のグリッドの基板の開口部に相当する(相対する)部位の少なくとも一部をイオンビームが通過できないように封鎖している。したがって、基板の開口部を通じて対向するイオンビーム発生装置の内部へのイオンビームの侵入が阻止、または低減され、対向配置した第1および第2イオンビーム発生装置の内部における相互汚染やダメージを抑制できる。
本発明の実施形態に係る基板処理装置を上から観た構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るイオンビーム発生装置の構造を示す概略断面図である。 本発明の一実施形態に係るイオンビーム発生装置のグリッドを示す概略図である。 本発明の一実施形態に係るイオンビーム発生装置のグリッドを示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る磁気記録媒体の製造方法で用いる製造装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る磁気記録媒体の製造装置によって処理を行う積層体の模式図である。 本発明の一実施形態に係る磁気記録媒体の製造方法を順を追って示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る磁気記録媒体の製造方法を順を追って示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る磁気記録媒体の製造方法を順を追って示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る磁気記録媒体の製造方法を順を追って示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る磁気記録媒体の製造方法を順を追って示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る磁気記録媒体の製造方法を順を追って示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る磁気記録媒体の製造方法を説明するフローチャートを示す図である。 本発明の一実施形態に係る、イオンビームエッチング(IBE)における各材料のエッチングレートを示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る、イオンビームエッチングを行った場合のエッチングされる物質の推移を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明するが、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
図1を参照して、本発明に係る基板処理装置の一実施の形態について説明する。図1は、本実施形態の基板処理装置を上から観た構成を示すブロック図である。
図1に示すように、基板処理装置100は、概ね、基板(ウエハ)Wと、基板Wを挟んで対向配置された第1および第2のイオンビーム発生装置1a,1bと、制御部101と、カウンタ103と、コンピュータインターフェース105と、を備えている。
本実施形態における基板Wはハードディスク等の磁気記録媒体用基板であり、一般的には略円板状の基板の中心部に開口部が形成されている。基板Wは、不図示の基板キャリアにより、鉛直方向に沿って起立した姿勢で保持されている。
この基板Wの両面に臨むように、基板Wを挟んで第1のイオンビーム発生装置1aと第2のイオンビーム発生装置1bとが対向配置されている。すなわち、第1のイオンビーム発生装置1aおよび第2のイオンビーム発生装置1bの各々は、それらの間の領域にイオンビームを照射するように配置されており、該領域に開口部を有する基板Wを保持する基板キャリアが配置される。図1に示す構成では、第1および第2のイオンビーム発生装置1a,1bのイオンビームの照射面と基板Wの処理面は、略平行になるように配置されている。
第1のイオンビーム発生装置1aは、電極5aと、プラズマを発生するための放電槽2aと、プラズマ中のイオンの引出し機構としての引出し電極7a(放電槽側から電極71a、72a、73a)と、を備えている。電極71a,72a,73aは、それぞれ独立に制御可能なように電圧源81a,82a,83aと接続されている。引出し電極7aの近傍には、中和器9aが設置されている。中和器9aは、イオンビーム発生装置1aにより発射されたイオンビームを中和するため、電子を照射できるように構成されている。
放電槽2a内には、不図示のガス導入手段よりアルゴン(Ar)等の処理ガスが供給される。ガス導入手段より放電槽2a内へArが供給され、R.F.ソース源84aから電極5aへR.F.パワーを印加して、プラズマが生成される。プラズマ中のイオンは、引出し電極7aにより引き出されて、基板Wにエッチング処理を施す。
第2のイオンビーム発生装置1bについても、上記イオンビーム発生装置1aと同様に構成されているので、説明を省略する。
制御部101は、イオンビーム発生装置1aの電圧源8aおよびイオンビーム発生装置1bの電圧源8bと接続されており、それぞれの電圧源8a,8bを制御している。カウンタ103は、制御部101と接続されており、イオンビーム発生装置1a,1bにより処理された基板数をカウントして、規定数(例えば、1000枚)に達したら、クリーニング処理を開始するように制御部101に指示できるように構成されている。
コンピュータインターフェース105は、制御部101およびカウンタ103と接続されており、装置使用者により、クリーニング条件(処理時間等)が入力可能に構成されている。
次に、図2および図3A、3Bを参照して、イオンビーム発生装置1(1a,1b)について詳細に説明する。
図2は、イオンビーム発生装置の構造を示す概略断面図である。図3Aは、イオンビーム発生装置1aのグリッドを示す概略図である。また、図3Bは、イオンビーム発生装置1bのグリッドを示す概略図である。なお、第1および第2のイオンビーム発生装置1a,1bの構造は共通するので、適宜a,bの枝符号を省略して説明する。
図2に示すように、イオンビーム発生装置1は、プラズマ・ボリュームを閉じ込める放電槽2を備えている。この放電槽2の圧力は、通常、約10-4Pa(10-5ミリバール)から約10-2Pa(10-3ミリバール)の範囲に維持される。放電槽2は、プラズマ閉じ込め容器3によって区画され、その周辺には、プラズマが形成された結果、放電槽2内に放出されるイオンをトラップする多極磁気手段4が配置されている。この磁気手段4は、通常、複数の棒状の永久磁石を備えている。
ある構成では、極性が交互に変わる複数の比較的長い棒磁石を使用して、N、Sサイクルが1つの軸に沿ってのみ発生する。別の構成では、「チェッカーボード」構成が使用される。この構成では、より短い磁石が使用され、N、Sサイクルが直交した2つの軸がなす平面上を広がる。
R.F.コイル手段5によって、R.F.パワーがプラズマ閉じ込め容器3の後壁に付与され、誘電R.F.パワー・カップリング・ウィンドウ6を経由して放電槽2に供給される。
プラズマ閉じ込め容器3の前壁には、イオンビームの照射面がある(図3A,3B参照)。照射面は、放電槽2内に形成されたプラズマからイオンを引出し、イオンビームの形でプラズマ閉じ込め容器3から出てくるイオンを加速する引出し機構(引出し電極)7を有する。引出し電極7は、図3A、3Bに示すように、複数の合成グリッド構造を備える。それぞれのグリッド構造は、互い近接する複数の微細孔を有する。本実施形態では、グリッド10a,10bの中央部に複数の微細孔が縦横に配置され、略六角形状を呈している。
本実施形態における特徴は、基板Wを保持する基板キャリアが配置される場合に、第1のイオンビーム発生装置1aのグリッド10a、および第2のイオンビーム発生装置1bのグリッド10bの、基板Wの開口部に相対する(相当する)部位をイオンビームが通過できないように封鎖した構造を有する点である。
具体的には、本実施形態では、図3A、3Bに示すように、第1のグリッド10aおよび第2のグリッド10bの中心部に、イオンビームを照射できないように封鎖されている封止領域Fが形成されている。すなわち、第1のグリッド10aおよび第2のグリッド10bのそれぞれに形成された封止領域Fは、該封止領域Fの間に基板Wの開口部の少なくとも一部が位置するように位置決めされている。こうすることで、対向配置されたイオンビーム発生装置1a,1bから発生したイオンビームにより除去された物質が、基板Wの中心開口部を通過して、これらの装置1a,1bが相互に汚染等するのを防止、または低減することができる。
特に、第1のグリッド10aおよび第2のグリッド10bの中心部は、基板Wの開口部と連通するので、これら中心部に封止領域Fを形成することは、第1のグリッド10aおよび第2のグリッド10bの微細孔の配置に関わらず有効である。なお、この封止領域Fの大きさは、基板の開口部に相当する部位の少なくとも一部を封鎖する様に、基板サイズ、および基板の中心開口部に合わせて、適宜設定可能である。
再び図1を参照して、引出し電極7aは、放電槽2a側から3つの電極71a、72a、73aを有しており、それぞれは独立に電圧制御できるように構成されている。本実施形態では、電極71aはプラス電位に、電極72aはマイナス電位に、電極73aはグラウンド電位に制御されている。
複数のイオンビームがイオン引出し電極7から放出されて、イオンビーム柱を形成する。照射面は、照射面から放出されるイオンビームの角度調整を可能にする不図示の旋回マウント上に配置される。したがって、個々のイオンビームを角度調整することによって、イオンビーム柱の形状と方向を操作できる。
第1のイオンビーム発生装置1aが真空スパッタリング装置内に使用されるとき、Arなどの処理ガスが、不図示のガス導入手段を経由して放電槽2aに導入される。したがって、R.F.パワーをR.F.コイル手段5aから供給することによって、プラズマが形成される。通常、プラズマは放電槽2a内に閉じ込められる。プラズマの一部は、イオンビーム引出し電極71a、72a、73aに近接している。各引出し電極71a、72a、73aには、イオンを放電槽2aからグリッド10aに引込み、そのグリッド10aを通してイオンを加速する複数の合成グリッド構造が備えられている。
同様に、引出し電極7bは、放電槽2b側から3つの電極71b、72b、73bを有しており、それぞれは独立に電圧制御できるように構成されている。本実施形態では、電極71bはプラス電位に、電極72bはマイナス電位に、電極73bはグラウンド電位に制御されている。
複数のイオンビームがイオン引出し電極7から放出されて、イオンビーム柱を形成する。照射面は、照射面から放出されるイオンビームの角度調整を可能にする不図示の旋回マウント上に配置される。したがって、個々のイオンビームを角度調整することによって、イオンビーム柱の形状と方向を操作できる。
イオンビーム発生装置1bが真空スパッタリング装置内に使用されるとき、Arなどの処理ガスが、不図示のガス導入手段を経由して放電槽2bに導入される。したがって、R.F.パワーをR.F.コイル手段5bから供給することによって、プラズマが形成される。通常、プラズマは放電槽2b内に閉じ込められる。プラズマの一部は、イオンビーム引出し電極71b、72b、73bに近接している。各引出し電極71b、72b、73bには、イオンを放電槽2bからグリッド10bに引込み、そのグリッド10bを通してイオンを加速する複数の合成グリッド構造が備えられている。
次に、図1を参照して、本実施形態の基板処理装置100の作用について説明する。
まずは、第1のイオンビーム発生装置1aと第2のイオンビーム発生装置1bとの間の領域に、グリッド10aの封止領域Fとグリッド10bの封止領域Fとの間に、基板Wの開口部の少なくとも一部が位置するように、基板Wを保持する基板キャリアを配置する。次いで、第1のイオンビーム発生装置1aから基板Wの一方の処理面にイオンビームが照射されて、基板Wの一方の処理面が処理される。同様に、第2のイオンビーム発生装置1bから基板Wの他方の処理面にイオンビームが照射されて、基板Wの他方の処理面が処理される。したがって、対向配置されたイオンビーム発生装置同士で相互にイオンビームの影響するおそれがある。特に、磁気記録ディスク用基板のように中心部に開口部が開設された基板Wにイオンビームを照射する場合には、一方のイオンビーム発生装置1a(1b)のイオンビームが基板Wの開口部を通して、他方のイオンビーム発生装置1b(1a)の内部へ侵入する。
しかし、本実施形態の基板処理装置100では、第1のイオンビーム発生装置1aのグリッド10aおよび第2のイオンビーム発生装置1bのグリッド10bの、基板Wの開口部に相当する部位は、イオンビームが通過できないように封鎖されている。したがって、イオンビームが基板Wの開口部を通過し難く、仮に基板Wの開口部を通過しても突き当たるグリッドの微細孔は封鎖されており、対向するイオンビーム発生装置1a,1bの内部へのイオンビームの侵入が低減、または阻止される。
なお、上述したように、イオンビームは指向性が強く、仮に基板Wの周囲を迂回して対向するグリッドに到達したとしても、グリッドの微細孔を通過しない限りはイオンビーム発生装置の内部へ侵入しえない。
以上説明したように、本実施形態の基板処理装置100よれば、対向配置した第1イオンビーム発生装置1aおよび第2イオンビーム発生装置1bの内部における相互汚染やダメージを抑制することができる。
図4は、本発明の実施形態に係る磁気記録媒体の製造方法で用いる製造装置の概略構成図である。
本発明の実施形態に係る磁気記録媒体の製造方法で用いる製造装置は、図4に示すように、複数の真空排気可能なチャンバ111〜121・・・が無端の方形状に接続配置されたインライン式の製造装置である。そして、各チャンバ111〜121・・・内には、隣接する真空室に基板を搬送するための搬送路が形成され、基板は製造装置内を周回するうちに順次各真空室内での処理が行われる。また、基板は方向転換チャンバ151〜154において搬送方向が転換され、チャンバ間を直線状に搬送されてきた基板の搬送方向を90度転換し、次のチャンバに引き渡す。また、基板はロードロックチャンバ145により製造装置内に導入され、処理が終了すると、アンロードロックチャンバ146により製造装置から搬出される。なお、チャンバ121のように、同じ処理を実行可能なチャンバを複数個連続して配置し、同じ処理を複数回に分けて実施させてもよい。これにより、時間がかかる処理もタクトタイムを伸ばすことなく実施できる。図4では、チャンバ121のみ複数個配置しているが、他のチャンバを複数個配置してもよい。
図5は、本発明の実施形態に係る磁気記録媒体の製造装置によって処理を行う積層体の模式図である。なお、本実施形態では、基板201の対向する両面に積層体が形成されている。しかしながら、図5では、図面および説明を簡便化するために、基板201の片面に形成された積層体の処理に着目し、もう一方の面に形成された積層体および該積層体への処理は省略する。従って、図6〜11においても、基板201の片面に形成された積層体への処理について説明するが、もう一方の面に形成された積層体についても同様の処理が行われる。
積層体200は、図5に示すように、DTM(Discrete Track Media)に加工途中のものであり、基板201と、軟磁性層202と、下地層203と、記録磁性層204と、マスク205と、レジスト層206とを備えており、図4に示す製造装置に導入される。基板201としては、例えば直径2.5インチ(65mm)のガラス基板やアルミニウム基板を用いることができる。なお、軟磁性層202、下地層203、記録磁性層204、マスク205、レジスト層206は、基板201の対向する両面に形成されているが、上述のように図面および説明の簡便化のために、基板201の片面に形成された積層体は省略している。
軟磁性層202は、記録磁性層204のヨークとしての役割を果たす層であり、Fe合金やCo合金などの軟磁性材料を含んでいる。下地層203は、記録磁性層204の容易軸を垂直配向(積層体200の積層方向)させるための層であり、RuとTaの積層体等を含んでいる。この記録磁性層204は、基板201に対して垂直方向に磁化される層であり、Co合金などを含んでいる。
また、マスク205は、記録磁性層204に溝を形成するためのものであり、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)などを用いることができる。レジスト層206は、記録磁性層204に溝パターンを転写させる為の層である。本実施形態では、ナノインプリント法により溝パターンをレジスト層に転写し、この状態で図4に示す製造装置に導入する。 なお、ナノインプリント法によらず、露光、現像により溝パターンを転写してもよい。
図4に示す製造装置では、第1チャンバ111で反応性イオンエッチングによりレジスト層206の溝を除去し、次に第2チャンバ112で溝に露出したマスク205を反応性イオンエッチングにより除去する。その後、第3チャンバ113で溝に露出した記録磁性層204をイオンビームエッチングにより除去し、記録磁性層204を各トラックが径方向で離間した凹凸パターンとして形成する。例えば、このときのピッチ(溝幅+トラック幅)は70〜100nm、溝幅は20〜50nm、記録磁性層204の厚さは4〜20nmである。このようにして、記録磁性層204を凹凸パターンで形成する工程を実施する。その後、第4チャンバ114、第5チャンバ115にて、記録磁性層204の表面に残ったレジスト層206及びマスク205を反応性イオンエッチングにより除去し、図6に示すように記録磁性層204が露出した状態とする。なお、積層体200を、図5に示す状態から図6に示す状態とする方法については、従来の公知の方法を用いることができる。
次に、図6乃至図12を用いて、ストップ層として非磁性材料を成膜する工程、記録磁性層の凹部に非磁性材料からなる埋め込み層を成膜して充填する工程、余剰の埋め込み層をエッチングにより除去するエッチング工程について説明する。図6乃至図11は、本発明の実施形態に係る磁気記録媒体の製造方法を順を追って示す模式図、図12はそのフローチャートである。
図7に示すように、積層体200の記録磁性層204を露出させた後、ストップ層形成用チャンバ116で、凹凸パターンとなっている記録磁性層204の表面にストップ層207を連続的に形成する(図12:ステップS101)。なお、ストップ層形成用チャンバ116が、凹凸パターンを形成した記録磁性層204の上に非磁性導電層を成膜する第1の成膜チャンバとして機能する。ストップ層207は、後述する埋め込み層208との関係で、埋め込み層208よりも、イオンビーム法などによるエッチングレートが低い材料を用いる。
図13は、イオンビームエッチング(IBE)における各材料のエッチングレートを示す説明図である。図13に示すように、カーボン(C)は、反磁性材料である銅(Cu)や記録磁性層204に用いられるCoと比べてエッチングレートが半分以下である。そこで、IBEにより埋め込み層208を除去する際には、カーボンを主成分として含有する材料をストップ層207として好適に用いることができる。さらに、これらの中でカーボンを最も好適に用いることができる。また、図示していないが、エッチングレートの低い材料としては、他にMgOなども挙げることができる。
また、後述するように、導電性のカーボンを用いると、埋め込み層208を形成する際に、凹部である溝31bへの引き込み用のバイアス電圧を印加しやすくなるので好ましい。すなわち、記録磁性層204の上にカーボンを主成分とするストップ層207を形成することにより、導電層を形成する。
さらに、カーボンのような非金属材料を用いると、酸素を用いた反応性イオンエッチングによりこれを除去することができ、CF4等を用いた場合のような記録磁性層204の腐食を防止することができるので、この点でもカーボンを用いることが好ましい。
さらに、カーボンのような非磁性材料を用いて非磁性導電層を形成すると、埋め込み層208と共に溝31a内に残っても、記録磁性層204への記録や読み取りに影響しないので、この点でもカーボンを用いることが好ましい。このような非磁性材料としては、カーボンのほか、Ta,Tiやこれらを含むことで全体として強磁性としての性質を失った合金などを挙げることができる。
DLC(電気抵抗率1010〜1013Ωcm)に比べはるかに電気抵抗率の小さい導電性のカーボン(およそ電気抵抗率1Ωcm以下)は、例えば、スパッタリング法やCVD法により容易に形成することができる。スパッタリング法により形成する場合は、例えば、C(炭素)の高純度(99.99%)ターゲットを用い、低圧力(0.8Pa程度)又は高圧力条件下でDC−スパッタを行うことにより成膜することができる。なお、RF−スパッタであってもよい。また、CVD法により形成する場合は、C24ガスを導入した容量結合型のCVDにて、基板にバイアス電圧をほとんど印加しないか、印加しないで成膜を行う。なお、導電性を有しない、例えばDLCなどのカーボンも用いることはできる。
なお、ストップ層207は、必ずしも凹部である溝31の底面や壁面にまで形成される必要はないが、底面や壁面にも途切れないように形成すると、バイアス電圧が印加しやすいので好ましい。
次に、埋め込み層形成用チャンバ117において、図8に示すように、記録磁性層204の凹部である溝31aの表面にストップ層207が形成された溝31bが充填されるように埋め込み層208を成膜する(図12:ステップS102)。なお、埋め込み層形成用チャンバ117が、非磁性導電層上に非磁性材料からなる埋め込み層208を成膜・充填する第2の成膜チャンバとして機能する。埋め込み層208は、記録磁性層204への記録や読み出しに影響を与えない非磁性材料であって、上述したようにストップ層207との関係で埋め込み層208の余剰形成分を除去する際のエッチングレートがストップ層207よりも高いものを用いる。例えば、埋め込み層208として、Cr,Tiやこれらの合金(例えば、CrTi)などを用いることができる。非磁性材料は、強磁性材料を含んでいる場合であっても、他の反磁性材料や非磁性材料を含むなどして全体として強磁性材料としての性質を失っているものであればよい。
埋め込み層208の成膜方法は特に限定されないが、本実施形態では、積層体200にバイアス電圧を印加し、RF−スパッタを行う。すなわち、導電層であるストップ層207にバイアス電圧を印加して、スパッタリングにより非磁性材料からなる埋め込み層208を成膜する。このようにバイアス電圧を印加することで、スパッタされた粒子を溝31b内に引き込み、ボイドの発生を防止する。このとき、ストップ層207が導電性材料であると、バイアス電圧を埋め込み層208の形成表面に直接印加することができる。バイアス電圧として、例えば、直流電圧、交流電圧、直流のパルス電圧を印加することができる。また、圧力条件は特に限定されないが、例えば3〜10Paの比較的高圧力の条件下であると、埋め込み性が良好である。また、イオン化率の高いRF−スパッタを行うことで、溝31bに比べて埋め込み材料が積層しやすい凸部32を、イオン化された放電用ガスにより成膜と同時にエッチングすることができ、溝31及び凸部32に積層される膜厚の差を抑制することができる。なお、コリメートスパッタリングや低圧遠隔スパッタリングを用いて、凹部である溝31bに埋め込み材料を積層させてもよいが、本実施形態の方法を用いることで、基板201とターゲットの距離を短くすることができ、装置を小型化できる。
次に、第1のエッチングチャンバ118において、図9に示すように、記録磁性層204とストップ層207の界面33の高さまで、埋め込み層208を除去する(図12:ステップS103)。本実施形態では、Arガスなどの不活性ガスをイオン源としたイオンビームエッチングにより埋め込み層208を除去する。
図14に、図8の積層体200にイオンビームエッチングを行った場合のエッチングされる物質の推移を、二次イオン質量分析(SIMS)による検出強度として示す。なお、図中、実線は埋め込み層、一点鎖線はストップ層、破線は記録磁性層の検出強度を示す。図14に示すように、エッチングを時刻t0に開始すると、最初は埋め込み層208のみがエッチングされる。エッチングが進み、記録磁性層204上の埋め込み層208が除去される(時刻t1)と、記録磁性層204上のストップ層207のエッチングが始まる。そして、記録磁性層204上のストップ層207が除去されると(時刻t3)、記録磁性層204のエッチングが始まる。この時刻t1〜t3の間、ストップ層207よりもエッチングレートの高い埋め込み層208は、ストップ層207よりも深くエッチングされるため、記録磁性層204のエッチングが始まる前に、界面33の高さに達する。本実施形態では、この時刻t1〜t3の間の時刻t2にエッチングを終了する。これにより、記録磁性層204が削れるのを防止できる。
従って、例えば、予め、同一のエッチング条件下でエッチングを行ってエッチング開始時刻t0から時刻t2に至るまでのエッチング時間を予め求めておき、この所定のエッチング時間が経過したときにエッチングを終了する。あるいは、SIMSを用いてリアルタイムに終点を検出するようにしてもよい。
なお、後のエッチング工程を考慮し、界面33の高さより若干高いところまで削れた時点でエッチングを終了するようにしてもよい。また、イオンビームエッチングに限らず、ストップ層207との選択比を大きく取ることができる条件で、反応性イオンエッチングを行ってもよい。
第1のエッチングチャンバ118は、図1に示すイオンビーム発生装置1a、1bを備えている。この第1のエッチングチャンバ118は、埋め込み層208の一部をイオンビームエッチングにより除去するためのチャンバである。
なお、具体的なエッチング条件としては、例えば、チャンバ圧力を1.0E−1Pa以下、V1電圧を+500V以上、V2電圧を−500V〜−2000V、誘導結合プラズマ(ICP)放電でのRF Powerを200W程度とする。
このように、ストップ層207を設けることで、イオンビームエッチング時における記録磁性層204のエッチングを防ぐことができ、かつ、平坦化における余剰分の埋め込み層208を確実に除去することができる。
なお、上述した説明では、直進させるイオンビームについて述べたが、斜め入射させるイオンビームを用いてもよい。
次に、第2のエッチングチャンバ119において、図10に示すように、記録磁性層204上に積層されたストップ層207を除去し、積層体200の表面を平坦化する(図12:ステップS104)。この第2のエッチングチャンバ119は、反応性イオンエッチングにより積層体200を平坦化するためのチャンバである。ストップ層207にカーボンを用いた場合は、反応性ガスにO2やAr+O2を用いた反応性イオンエッチングを行うことで、ストップ層207のみを選択的に除去することができる。すなわち、記録磁性層204及び埋め込み層208のエッチングを防ぎつつストップ層207を除去することができる。具体的なエッチング条件は、例えば、Bias電圧(DC、Pulse−DC、又は、RF)を印加し、チャンバ圧力を1.0Pa程度とし、ICP放電での高周波電力を200W程度とし、バイアス電圧を−10〜−300V程度とすることができる。このように、ストップ層207としてカーボンを用いると、酸素を用いたエッチングにより、ストップ層207を除去することができる。例えば、ストップ層207に金属を用いた場合には、反応性ガスとしてCF4を用いなければならないことがあり、記録磁性層204の表面にFが付着し、いわゆる腐食した状態となるが、カーボンを用いればこれを避けることができる。
なお、溝31aには埋め込み層208の下部に積層したストップ層207が残るが、上述したように、カーボンなどの非磁性材料を用いれば、記録磁性層204の記録や読み取りへの影響を防止することができる。
次に、図11に示すように、平坦化された表面にDLC層209を成膜する。本実施形態では、この成膜は加熱チャンバ120あるいは冷却チャンバにおいてDLCの形成に必要な温度に調整した後、保護膜形成チャンバ121にて行う。成膜条件は、例えば、平行平板CVDにて、高周波電力を2000W、パルス−DCバイアスを−250V、基板温度を150〜200度、チャンバ圧力を3.0Pa程度とし、ガスはC24、流量250sccmとすることができる。ICP−CVDなどでも良い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、マスク205がカーボンであれば、ストップ層207を形成する代わりに、マスク205を残しておく方法でもよい。しかし、この場合、レジスト層206を除去するためのエッチングと、余剰の埋め込み層208を除去するためのエッチングの、2度のエッチングによりマスク205(=207)の厚さがばらばらになってしまうおそれがある。よって、上記実施形態のようにマスク205を取り去り、ストップ層207を形成しなおす方が好ましい。この場合、溝31aの底面や壁面にもストップ層207を形成することができ、ストップ層207に導電性材料を用いれば、上述したようにバイアス電圧をかけ易くなるので好ましい。
また、DTMの場合について説明したが、これに限定されない。例えば、記録磁性層が点在するBPMの凹凸パターンに埋め込み層を形成する場合にも本発明を適用できる。
本発明は、例示した基板処理装置(マグネトロンスパッタリング装置)のみならず、ドライエッチング装置、プラズマアッシャ装置、CVD装置および液晶ディスプレイ製造装置等のプラズマ処理装置に応用して適用可能である。
1a 第1のイオンビーム発生装置
1b 第2のイオンビーム発生装置
7 引出し電極
10a 第1のグリッド
10b 第2のグリッド
100 基板処理装置

Claims (3)

  1. 開口部を有する基板に対してイオンビームを照射して所定の処理を行うことが可能な基板処理装置であって、
    プラズマ中のイオンを引き出すための第1のイオン引き出し機構を有する第1のイオンビーム発生装置と、
    前記第1のイオンビーム発生装置と対向配置され、プラズマ中のイオンを引き出すための第2のイオン引き出し機構を有する第2のイオンビーム発生装置とを備え、
    前記第1のイオンビーム発生装置および前記第2のイオンビーム発生装置の各々は、前記第1のイオンビーム発生装置および第2のイオンビーム発生装置の間の領域にイオンビームを照射するように配置されており、
    前記第1の引出し機構は第1のグリッドを有すると共に、前記第2の引出し機構は第2のグリッドを有し、
    前記基板を保持する基板キャリアが前記領域に配置される場合に、前記第1のグリッドおよび前記第2のグリッドの、前記基板の開口部に相対する部位の少なくとも一部が、該少なくとも一部をイオンビームが通過できないように封鎖されていることを特徴とする基板処理装置。
  2. 開口部を有する基板に対してイオンビームを照射して所定の処理を行うことが可能な基板処理装置であって、
    プラズマ中のイオンを引き出すための第1のイオン引き出し機構を有する第1のイオンビーム発生装置と、
    前記第1のイオンビーム発生装置と対向配置され、プラズマ中のイオンを引き出すための第2のイオン引き出し機構を有する第2のイオンビーム発生装置とを備え、
    前記第1のイオンビーム発生装置および前記第2のイオンビーム発生装置の各々は、前記第1のイオンビーム発生装置および第2のイオンビーム発生装置の間の領域にイオンビームを照射するように配置されており、
    前記第1の引出し機構は第1のグリッドを有すると共に、前記第2の引出し機構は第2のグリッドを有し、
    前記第1のグリッドは第1の封鎖領域を有し、前記第2のグリッドは第2の封鎖領域を有しており、
    前記基板を保持する基板キャリアが前記領域に配置される場合に、前記第1および第2の封鎖領域間に前記開口部の少なくとも一部が位置するように前記第1および第2の封鎖領域は位置決めされていることを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項1の基板処理装置を用いて磁気記録媒体を製造する製造方法であって、
    開口部を有する基板を保持する基板キャリアを前記領域に配置する工程であって、前記第1のグリッドの前記封鎖されている部位と前記第2のグリッドの封鎖されている部位との間に、前記開口部の少なくとも一部が位置するように前記基板キャリアを配置する工程と、
    前記基板の一方の処理面に対して前記第1のイオンビーム発生装置によりイオンビームを照射し、前記基板の他方の処理面に対して前記第2のイオンビーム発生装置によりイオンビームを照射する工程と
    を有することを特徴とする製造方法。
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