JP2010098877A - コイル巻線装置およびコイル巻線方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 電動モータの回転子のロータコア2に対してコイル線材Wを巻線してロータコイル3を形成するコイル巻線工程時に、ロータ回転軸1の第2外径部12を覆う軸カバー10を、長軸方向と短軸方向とで曲率半径が異なる楕円形状に形成する。そして、フライヤ回転軸方向に軸カバー10の長軸方向を沿わせると共に、フライヤ回転軸方向に対して直角方向に軸カバー10の短軸方向を沿わせた状態で、ロータ回転軸1の外周をその周方向に取り囲むように軸カバー10を設置する。これにより、ガイドローラから繰り出されるコイル線材Wは、一旦軸カバー10の短軸方向の楕円曲面54に沿ってスロット17の底深く侵入して、ロータコア2に巻装される。
【選択図】 図3
Description
従来より、直流モータの回転子のコアに線材を巻線してコイルを形成するコイル巻線装置が提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
ここで、直流モータの回転子は、図7に示したように、軸方向に真っ直ぐに延びるロータ回転軸101の外周に、ロータコア102および整流子(コンミテータ)103が圧入固定されている。
そして、ロータコア102は、内部に貫通孔(圧入孔)111が形成された円筒部112、およびこの円筒部112の外周から径方向に向かって放射状に突出する複数のティース113等を有している。また、隣接する2つのティース113間には、ロータコイル104が巻装されるスロット114が形成されている。なお、ティース113およびスロット114は、ロータコア102の円筒部112の周方向に等間隔で多数形成されている。
ここで、軸カバー105は、設置されていない場合や、円筒形状(エッジ部は滑らかに面取りしている)のものが一般的であった。この円筒形状の軸カバー105の場合、円筒の直径を、ロータコイル104を巻装することが可能な最大径、つまり各ティース113の先端外周部よりロータ周方向の両側に向けて延びる鍔状のティース拡開部(鍔部)115の内径と等しくなる最大径に設定されている。
また、フライヤ駆動機構は、ロータコア102に対する線材繰出部の回転軌跡が、フライヤの回転軸を中心とする所定の曲率半径の回転軌跡(フライヤ回転軌跡:B)を描くようにフライヤの回転軸を駆動する。
ところが、従来のコイル巻線装置においては、円筒形状の軸カバー105を用いて、回転子のロータコア102に線材を巻き付けて、スロット114に挿入される巻線部(コイル辺)、整流子側のコイルエンド121および反整流子側のコイルエンド122を有するロータコイル104を形成している。
このように円筒形状の軸カバー105を用いて線材を巻装した場合には、ロータコイル104の反整流子側の巻線部(コイル辺)が、ロータコア102のスロット114の外周側近傍(スロット開口部側近傍)に集中してしまう。これにより、ロータコイル104の整流子側の巻線部(コイル辺)が、スロット114の外周側(スロット開口部側)に引っ張られてしまい、回転子のアンバランスが大きくなるという問題があった。
したがって、整流子側のコイルは、線材繰出部から繰り出される線材が一旦軸カバーの短軸方向の楕円曲面に沿ってスロットの底深く侵入すると、回転子のコアに形成される一対のスロットの外周側(スロット開口部側)に移動することがなく、回転子軸近傍に巻線される。この結果、線材繰出部から繰り出される線材を、できるだけコアのスロットの底近くに巻き付けることができるので、回転子のアンバランスの増加量を低減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、回転子のコアは、回転子軸の外周を周方向に取り囲む円筒部、この円筒部の外周より回転子の径方向の外側に突出するティース巻線部、およびこのティース巻線部の先端外周部より回転子の周方向の両側に向けて延びるティース拡開部を有している。そして、軸カバーの長軸方向の長径は、円筒部の外径よりも大きく、ティース拡開部の内径よりも小さくなっている。
請求項4に記載の発明によれば、一対のスロットに線材を巻線して形成されるコイルは、回転子のコアの整流子側の端面から突出する整流子側のコイルエンド、および回転子のコアの反整流子側の端面から突出する反整流子側のコイルエンドを有している。
ここで、回転子のコアの整流子側(整流子カバー側)の端面とは、整流子カバーの第1対向部との間に所定の隙間を隔てて対向して配置される「回転子のコアの一端面(コアの軸方向の一端面)」のことである。また、回転子のコアの反整流子側(軸カバー側)の端面とは、軸カバーの第2対向部との間に所定の隙間を隔てて対向して配置される「回転子のコアの他端面(コアの軸方向の他端面)」のことである。
請求項6に記載の発明によれば、軸カバーの第2対向部は、回転子のコアに対する反整流子側のコイルエンドの軸方向位置を規制する規制部を構成している。これにより、回転子のコアのスロットに線材を巻装してコイルを形成する際に、回転子のコアの反整流子側の端面から突出する反整流子側のコイルエンドの軸方向位置における軸カバー側の限界位置が規制されるので、反整流子側のコイルエンドが限界位置以上にコアの軸方向の軸カバー側に膨れることはない。
請求項8に記載の発明によれば、フォーマによって、線材繰出部から繰り出される線材が回転子のコアに形成される一対のスロットに案内(ガイド)される。
請求項9に記載の発明によれば、フォーマは、例えば回転子のコアを径方向の両側(直径方向の両側)から挟み込むように配置されている。
また、回転子のコアとコイルとの位置関係のバランスを改善するという目的を、フライヤの回転軸方向に長く、フライヤの回転軸方向に対して直角方向に短い楕円形状の軸カバーを設けることで実現した。
図1ないし図6は本発明の実施例1を示したもので、図1は電動モータの回転子を示した図で、図2はフライヤとフォーマを示した図で、図3(a)は軸カバーとロータ回転軸とフライヤ回転軌跡を示した図で、図3(b)は軸カバーと回転子とフライヤ回転軌跡を示した図である。
ロータ回転軸1は、ロータコア2の貫通孔(圧入孔)13を貫通するように配設されて、軸方向に真っ直ぐに延びる回転子軸である。このロータ回転軸1は、ロータコア2の貫通孔13内に圧入固定されるコア嵌合部1a、ロータコア2の整流子側の端面(以下整流子側コア端面と言う)から軸方向の一方側に向けて突出する第1外径部11、およびロータコア2の反整流子側の端面(以下反整流子側コア端面と言う)から軸方向の他方側に向けて突出する第2外径部12を有している。
円筒部14は、ロータ回転軸1の中央部の外周を周方向に取り囲むように円筒形状に形成されている。この円筒部14は、ロータ回転軸1の中央部の外周に圧入固定されている。
複数のティースは、円筒部14の外周より回転子の径方向の外側に突出するティース巻線部15、およびこのティース巻線部15の先端外周部より回転子の周方向の両側に向けて延びる鍔状のティース拡開部16を有している。また、隣接する2つのティース間には、ロータコイル3が巻装されるスロット17が形成されている。
また、隣接(隣設)する2つのティース拡開部16間には、コイル線材Wをスロット17内に挿入するためのコイル線材挿入口となるスロット開口部18が形成されている。このスロット開口部18は、ロータコア2の外周部において周方向に所定の間隔で複数形成され、且つロータコア2の外周部において回転子の軸方向に真っ直ぐに延びている。
また、ティースおよびスロット17は、ロータコア2の円筒部14の周方向に等間隔で複数個(8個)形成されている。
整流子4は、平らな円板形状に形成されており、ロータコア2の整流子側コア端面よりもロータ回転軸1の軸方向の一端側に設置されて、ロータコア2の整流子側コア端面から突出するロータ回転軸1の第1外径部11に固定されている。この整流子4は、回転子の周方向(回転方向)に等間隔で設置された複数のセグメント(整流子片)25を有している。
左右一対の巻線パック32は、ロータコア2に巻装されるコイル線材Wを収納している。すなわち、ロータコア2の一対のスロット17に巻き付けられるコイル線材Wは、左右一対の巻線パック32に収容されている。このコイル線材Wは、例えば線径φ0.42〜0.48mmの銅線にエナメルによる絶縁被覆を施したエナメル銅線(導線)であって、テンション装置33により所定の張力を与えられた状態で、線端チャック47によりチャックされている。
テンション装置33は、左右一対のサイドブロック37にそれぞれ設置されており、コイル線材Wに発生する張力の変動に追従させて、コイル線材Wの張力を一定に保持するためのものである。このテンション装置33は、テンション付加用のプーリ、ガイドプーリおよびガイドローラ等を有している。左右一対の巻線パック32より引き出されたコイル線材Wは、例えばテンション付加用のプーリに巻回された後、複数のガイドプーリに案内されてガイドローラへと送られる。
テーブル35には、ロータコア2の両端面から突出するロータ回転軸1の両端部を軸方向の両側から保持するロータ保持部39が設置されている。このロータ保持部39は、テーブル35の中央部に設置されたスタンド40に設置されたチャック5、このチャック5をその軸線方向(図示上下方向)に移動させるチャック駆動機構、およびチャック5をその回転方向(周方向)に移動させるインデックス機構等を有している。
バックボード36の前面には、各フライヤアーム41の先端に保持されたガイドローラ6から繰り出されるコイル線材Wをロータコア2に形成される一対のスロット17に巻装する左右一対のフライヤ7と、ガイドローラ6がロータコア2の周囲をロータコア2の軸方向に旋回するようにフライヤ7の回転軸であるスピンドル軸42を回転駆動するフライヤ駆動機構とが設置されている。
左右一対のフライヤ7は、先端部でガイドローラ6を回転自在に保持するフライヤアーム41、およびロータコア2の軸方向の両端面から突出したロータ回転軸1に対して直角方向に延びるスピンドル軸42を有している。
なお、左右一対のガイドフォーマ8が、左右一対のフライヤ7の各ハウジング43の前面(対向面)に固定されていても良い。但し、左右一対のガイドフォーマ8に対してフライヤ7のフライヤアーム41およびスピンドル軸42が回転自在に設置されている必要がある。
整流子カバー9は、円筒形状に形成されて、整流子4の外周をその周方向に取り囲むように設置されている。
そして、整流子カバー9は、ロータコア2の整流子側コア端面との間に所定の隙間を隔てて対向して配置される第1対向部51を有している。この第1対向部51は、ロータコア2に対する整流子側のコイルエンド23の軸方向位置における整流子カバー側の限界位置を規制する規制部を構成している。
軸カバー10は、長軸方向と短軸方向とで曲率半径が異なる楕円形状に形成されている。この軸カバー10は、フライヤ7のスピンドル軸42の軸方向(フライヤ回転軸方向)に長軸方向を沿わせると共に、フライヤ回転軸方向に対して直角方向に短軸方向を沿わせた状態で、ロータ回転軸1の第2外径部12の外周をその周方向に取り囲むように設置されている。また、軸カバー10の長軸方向の長径は、ロータコア2の円筒部14の外径よりも大きく、複数のティースのティース拡開部16の内径よりも小さくなっている。また、軸カバー10の短軸方向の短径は、軸カバー10の長軸方向の長径よりも小さくなっている。
また、軸カバー10の長軸方向の両側には、軸カバー10の短径(短軸方向の楕円曲面54の曲率半径)よりも曲率半径の小さい楕円曲面(長軸方向の楕円曲面、一対の第1楕円曲面)53が形成されている。また、軸カバー10の短軸方向の両側には、軸カバー10の長径(長軸方向の楕円曲面53の曲率半径)よりも曲率半径の大きい楕円曲面(短軸方向の楕円曲面、一対の第2楕円曲面)54が形成されている。
次に、本実施例の電動モータの回転子の製造方法、特にコイル巻線装置による電動モータの回転子のロータコア2に対するロータコイル巻線方法を図1ないし図6に基づいて簡単に説明する。ここで、図6はコイル巻線装置による電動モータのロータコア2に対するコイル巻線工程を示した図である。
次に、ロータ回転軸1にロータコア2および整流子4が固定された回転子(ワーク)をロータ保持部39に取り付けて保持する。具体的には、ロータ回転軸1の第1外径部11をチャック5により把持して、ロータ回転軸1の第2外径部12を軸カバー10の軸受孔に挿し込む。このとき、軸カバー10によりロータ回転軸1の第2外径部12をカバーする。
次に、チャック駆動機構および整流子カバー駆動機構を動作させることにより、チャック5と整流子カバー9とを入れ替えて、整流子カバー9によりロータ回転軸1の第1外径部11および整流子4をカバーする。
コイル巻線工程が開始されると、ロータコア2を径方向の両側(直径方向の両側)から挟み込むように配置される左右一対のガイドフォーマ8の線材ガイド45によって、ロータコア2の周囲をロータコア2の軸方向に旋回するフライヤアーム41の先端に保持されるガイドローラ6から繰り出されるコイル線材Wが、ロータコア2に形成される一対のスロット17に案内(ガイド)される。
次に、軸カバー10の長軸方向の楕円曲面53に沿って、ロータコア2の反整流子側コア端面より突出する反整流子側のコイルエンド24を形成する際に、ロータコア2に巻装されるロータコイル3の巻線長さ(軸方向長さ)が短くなるように、反整流子側のコイルがロータコア2に形成される一対のスロット17の外周側(スロット開口部側)に若干移動する。
一対のスロット17内に所定の巻き数(例えば3〜8回、4回)の巻線を行った後、フライヤ7の回転を止めて、ロータコイル3の巻き終わり端部(次に巻装するロータコイル3の巻き始め端部)であるコイル端末28を整流子4のコイルフック27に絡げる。
次に、上述したコイル巻線工程およびインデックス動作を繰り返す。
以上のように、上述したコイル巻線工程をロータコア2のスロット総数を2で割った回数(フライヤ7が左右一対(2つ)設置されているので)繰り返すとロータコイル3の巻線工程が完了する。本実施例のロータコア2は、8スロットであるため、4回上述したコイル巻線工程を繰り返す。
以上のように、電動モータのロータコア2に対するガイドローラ6の回転軌跡が所定のフライヤ回転軌跡Aを描くように、フライヤ7のスピンドル軸42を駆動することにより、ガイドローラ6から繰り出されるコイル線材Wを回転子のロータコア2に対して巻線してロータコイル3を形成するコイル巻線工程時には、ロータコア2の整流子側コア端面から突出したロータ回転軸1の第1外径部11に固定された整流子4を覆う整流子カバー9(の第1対向部51)と、ロータコア2の反整流子側コア端面から突出したロータ回転軸1の第2外径部12を覆う軸カバー10(の第2対向部52)とを、ロータコア2を間に挟んで対向するように配置される。
これによって、コイル巻線工程時に、ガイドローラ6から繰り出されるコイル線材Wは、一旦軸カバー10の短軸方向の楕円曲面54に沿ってスロット17の底深く侵入し、次に、軸カバー10の長軸方向の楕円曲面53に沿って、ロータコア2の反整流子側コア端面より突出する反整流子側のコイルエンド24を形成する際に、ロータコア2に巻装されるロータコイル3の巻線長さ(軸方向長さ)が短くなるように、反整流子側のコイルがロータコア2に形成される一対のスロット17の外周側(スロット開口部側)に若干移動する。
また、フライヤ回転軸方向に長く、フライヤ回転軸方向に対して直角方向に短い楕円形状の軸カバー10によってロータコア2の両端面(ロータコア2の軸方向の両端面)より突出する整流子側、反整流子側のコイルエンド23、24が軸方向に膨れることなく、径方向に整形されてロータコア2にコイル線材Wを巻装することができる。これによって、ロータコア2とロータコイル3との位置関係のバランスを改善することができる。
また、軸カバー10の第2対向部52は、ロータコア2に対する反整流子側のコイルエンド24の軸方向位置を規制する規制部を構成している。これにより、ロータコア2のスロット17にコイル線材Wを巻装してロータコイル3を形成する際に、ロータコア2の反整流子側コア端面から突出する反整流子側のコイルエンド24の軸方向位置における軸カバー10側の限界位置が規制されるので、反整流子側のコイルエンド24が限界位置以上にロータコア2の軸方向の軸カバー10側に膨れることはない。
本実施例では、ロータコア2に巻装してロータコイル3を形成するためのコイル線材Wを繰り出す線材繰出部として、フライヤ7のフライヤアーム41の先端に保持されるガイドローラ6を採用しているが、線材繰出部として、フライヤ7のフライヤアーム41の先端に保持されるノズルを用いても良い。
本実施例では、本発明のコイル巻線装置およびコイル巻線方法を、電動モータ(直流モータ)の回転子のロータコア2に対してコイル巻線工程を行うコイル巻線装置およびコイル巻線方法に適用したが、本発明のコイル巻線装置およびコイル巻線方法を、発電機、交流モータ等の回転電機の回転子のロータコア2に対してコイル巻線工程を行うコイル巻線装置およびコイル巻線方法に適用しても良い。
1 ロータ回転軸(回転子軸)
2 ロータコア
3 ロータコイル
4 整流子(コンミテータ)
5 チャック
6 ガイドローラ(線材繰出部)
7 フライヤ
8 ガイドフォーマ
9 整流子カバー
10 軸カバー
11 第1外径部
12 第2外径部
14 円筒部
15 ティース巻線部
16 ティース拡開部
17 スロット
23 整流子側のコイルエンド
24 反整流子側のコイルエンド
41 フライヤアーム
42 スピンドル軸(フライヤの回転軸)
51 第1対向部(規制部)
52 第2対向部(規制部)
Claims (10)
- (a)回転子のコアに向けて線材を繰り出す線材繰出部と、
(b)この線材繰出部を保持するアーム、および前記回転子のコアの両端面から突出した回転子軸の軸方向に対して直角方向に延びる回転軸を有し、前記回転子のコアの周囲を旋回して、前記回転子のコアに対して線材を巻線するフライヤと、
(c)このフライヤの回転軸を駆動するフライヤ駆動機構と、
(d)前記回転子軸に固定された整流子を覆う整流子カバーと、
(e)前記回転子軸を覆う軸カバーと
を備え、前記線材繰出部から繰り出される線材を前記回転子のコアに形成される一対のスロットに巻線するコイル巻線装置において、
前記軸カバーは、長軸方向と短軸方向とで曲率半径が異なる楕円形状に形成されて、
前記フライヤの回転軸方向に長軸方向を沿わせると共に、前記フライヤの回転軸方向に対して直角方向に短軸方向を沿わせた状態で、前記回転子軸の外周をその周方向に取り囲むように設置されていることを特徴とするコイル巻線装置。 - 請求項1に記載のコイル巻線装置において、
前記回転子のコアは、前記回転子軸の外周を周方向に取り囲む円筒部、この円筒部の外周より前記回転子の径方向の外側に突出するティース巻線部、およびこのティース巻線部の先端外周部より前記回転子の周方向の両側に向けて延びるティース拡開部を有し、
前記軸カバーの長軸方向の長径は、前記円筒部の外径よりも大きく、前記ティース拡開部の内径よりも小さいことを特徴とするコイル巻線装置。 - 請求項1または請求項2に記載のコイル巻線装置において、
前記整流子カバーは、前記回転子のコアの一端面との間に所定の隙間を隔てて対向して配置される第1対向部を有し、
前記軸カバーは、前記回転子のコアの他端面との間に所定の隙間を隔てて対向して配置される第2対向部を有していることを特徴とするコイル巻線装置。 - 請求項3に記載のコイル巻線装置において、
前記一対のスロットに線材を巻線して形成されるコイルは、前記回転子のコアの整流子側の端面から突出する整流子側のコイルエンド、および前記回転子のコアの反整流子側の端面から突出する反整流子側のコイルエンドを有していることを特徴とするコイル巻線装置。 - 請求項4に記載のコイル巻線装置において、
前記整流子カバーの第1対向部は、前記回転子のコアに対する前記整流子側のコイルエンドの軸方向位置を規制する規制部を構成していることを特徴とするコイル巻線装置。 - 請求項4または請求項5に記載のコイル巻線装置において、
前記軸カバーの第2対向部は、前記回転子のコアに対する前記反整流子側のコイルエンドの軸方向位置を規制する規制部を構成していることを特徴とするコイル巻線装置。 - 請求項1ないし請求項6のうちのいずれか1つに記載のコイル巻線装置において、
前記フライヤ駆動機構は、前記回転子のコアに対する前記線材繰出部の回転軌跡が、前記フライヤの回転軸を中心とする所定の曲率半径の回転軌跡を描くように、前記フライヤの回転軸を駆動することを特徴とするコイル巻線装置。 - 請求項1ないし請求項7のうちのいずれか1つに記載のコイル巻線装置において、
前記線材繰出部から繰り出される線材を前記回転子のコアに形成される一対のスロットに案内するフォーマを備えたことを特徴とするコイル巻線装置。 - 請求項8に記載のコイル巻線装置において、
前記フォーマは、前記回転子のコアをその径方向の両側から挟み込むように配置されていることを特徴とするコイル巻線装置。 - (a)回転子のコアに向けて線材を繰り出す線材繰出部と、
(b)この線材繰出部を保持するアーム、および前記回転子のコアの両端面から突出した回転子軸の軸方向に対して直角方向に延びる回転軸を有し、前記回転子のコアの周囲を旋回して、前記回転子のコアに対して線材を巻線するフライヤと、
(c)このフライヤの回転軸を駆動するフライヤ駆動機構と、
(d)前記回転子軸に固定された整流子を覆う整流子カバーと、
(e)前記回転子軸を覆う軸カバーと
を備えたコイル巻線装置によって、前記線材繰出部から繰り出される線材を前記回転子のコアに形成される一対のスロットに巻線するコイル巻線方法において、
前記軸カバーは、長軸方向と短軸方向とで曲率半径が異なる楕円形状に形成されて、
前記フライヤの回転軸方向に長軸方向を沿わせると共に、前記フライヤの回転軸方向に対して直角方向に短軸方向を沿わせた状態で、前記回転子軸の外周をその周方向に取り囲むように設置されており、
前記線材繰出部から繰り出される線材を、前記軸カバーの短軸方向の楕円曲面に沿って前記スロットの底深く侵入させて前記回転子のコアに対する巻線を行うことを特徴とするコイル巻線方法。
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