JP2010097811A - 固体電池の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】品質が優れた電池を提供する。
【解決手段】正極合材層100は、焼成前の硫化物ガラス31と、正極活物質110とを備える。硫化物ガラス31と正極活物質110とが加圧成形されて互いに接触している。負極合材層200は、焼成前の硫化物ガラス31と、負極活物質210とを備える。硫化物ガラス31と負極活物質210とが加圧成形されて互いに接触している。固体電解質層30を形成する工程は、加熱時における積層体の電気抵抗をモニタリングして、電気抵抗に応じて加熱条件を調整する工程を含む。
【選択図】図1

Description

この発明は固体電池の製造方法に関し、より特定的には、固体電解質を用いた固体電池の製造方法に関するものである。
従来、電池は、たとえば特開2004−265685号公報(特許文献1)、特開2004−348972号公報(特許文献2)、特開2004−348973号公報(特許文献3)、特開2003−208919号公報(特許文献4)、特許第3198828号公報(特許文献5)に開示されている。
特開2004−265685号公報 特開2004−348972号公報 特開2004−348973号公報 特開2003−208919号公報 特許第3198828号公報
従来は硫化リチウムを出発材料とし、メカニカルミリングによって硫化物ガラスとし、これをガラス転移温度以上の温度で焼成することによってリチウムイオン導電ガラスセラミックを得ていた。このリチウムイオン伝導性ガラスセラミックを使用して全固体電池が作製されている。しかしながら、電池の品質が安定しないという問題があった。
そこで、この発明は上述のような問題点を解決するためになされたものであり、安定した品質の固体電池を提供することを目的とする。
この発明に従った固体電池の製造方法は、正極または負極の活物質を含む合材層に無機ガラス層を積層する工程と、積層体を厚み方向に加圧しながら無機ガラスのガラス転移点以上の温度で加熱して無機ガラス中にセラミックスを析出させることでセラミックス析出前よりも無機ガラス層中の電気抵抗を小さくして固体電解質層を形成する工程とを備える。固体電解質層を形成する工程は、加熱時における積層体の電気抵抗をモニタリングして、電気抵抗に応じて加熱条件を調整する工程を含む。
好ましくは、固体電解質層を形成する工程は、加熱時における積層体の厚さをモニタリングして、厚さに応じて加熱条件を調整する工程を含む。
この発明に従えば、品質の安定した固体電池を提供することができる。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施の形態では同一または相当する部分については同一の参照符号を付し、その説明については繰返さない。また、各実施の形態を組合せることも可能である。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1に従った電池の断面図である。図1を参照して、固体電池1は、正極集電体10と、正極集電体10に接触する正極合材層100と、正極合材層100に接触する固体電解質層30と、固体電解質層30に接触する負極合材層200と、負極合材層200に接触する負極集電体20とを有する。正極集電体10および負極集電体20は、それぞれアルミニウムや銅などの金属で構成される。正極合材層100は、正極活物質110と、正極活物質110に隣接するように配置される導電助材120と、正極活物質110および導電助材120を取囲む硫化物ガラス31とを有する。
硫化物ガラス31は、たとえばガラス形成材であるSiS2、五硫化リン(P25)およびP23などと、ガラス修飾材である硫化リチウム(Li2S)の混合物をメカニカルシリングすることによって得られる。また、上記の硫化物ガラス31を構成する硫化リチウム(Li2S)は、いかなる製造方法により製造されたものでもよく、工業的に生産され、販売されるものであれば特に限定なく使用することができる。
また、硫化リチウムの粒径は特に限定されるものではない。
また、硫化物ガラス31として、出発原料として硫化リチウムと、五硫化リンの混合物、もしくは五硫化リンのかわりに単体リンおよび単体硫黄を用いた混合物をメカニカルミリングによりガラス化させることで製造してもよい。
正極活物質110としては、たとえばコバルト酸リチウムを用いることができる。また、導電助材120としては、たとえば黒鉛を用いることができる。
固体電解質層30は固体電解質としてのガラスセラミックス32により構成される。このガラスセラミックス32は硫化物ガラスを焼成して得られるものであり、硫化物ガラスよりも高いリチウムイオン伝導性を有する。
負極合材層200は、負極活物質210と、負極活物質210を取囲む硫化物ガラス31とを有する。負極活物質210としてカーボンを用いることができる。
正極合材層100には導電助材120が設けられているが、この導電助材120は必ずしも設けられる必要はない。また、負極合材層200には導電助材が設けられていないが、負極合材層200に導電助材が設けられていてもよい。
硫化物ガラス31は粒子状であり、隣接する硫化物ガラス31の粒子間に界面が現われていてもよい。正極合材層100は、焼成前の硫化物ガラス31と、正極活物質110とを備える。硫化物ガラス31と正極活物質110とが加圧成形されて互いに接触している。負極合材層200は、焼成前の硫化物ガラス31と、負極活物質210とを備える。硫化物ガラス31と負極活物質210とが加圧成形されて互いに接触している。固体電池1は、正極合材層100と、負極合材層200と、正極合材層100および負極合材層200に挟持されたガラスセラミックス32を有する固体電解質層30とを備える。
次に、図1で示す電池の製造方法について説明する。図2は、正極合材層および負極合材層の原料を示す図である。図2を参照して、まず正極合材層を構成する材料として正極活物質110、導電助材120および硫化物ガラス31を準備する。また、負極合材層200を構成する材料として負極活物質210および硫化物ガラス31を準備する。正極活物質110、導電助材120、硫化物ガラス31および負極活物質210は各々粉体であり、たとえばミリングにより粉砕化された粉末を用いることができる。また、各々の粉体の粒径については特に制限がない。正極活物質110、導電助材120および硫化物ガラス31を十分に混合した後型枠内で加圧成形することにより正極合材層100を得ることができる。また、負極活物質210と硫化物ガラス31を十分に混合し、これを型枠内で加圧成形することにより負極合材層200を得ることができる。
図3は、固体電解質層の製造方法の第1工程を示す図である。図4は、固体電解質層の製造方法の第2工程を示す図である。図3を参照して、まず硫化物ガラス31を準備する。この硫化物ガラス31は、正極合材層100および負極合材層200を構成する硫化物ガラス31と同じ組成および粒径でもよく、異なる組成および粒径でもよい。
図4を参照して、硫化物ガラスを硫化物ガラス31のガラス転移点以上の温度で焼成することにより、ガラスセラミックス32を析出させる。この熱処理の温度および時間は硫化物ガラスの組成によって異なるが、たとえば硫化物ガラスとして硫化リチウムLi2Sを用いる場合には、温度150℃から500℃で焼成することができる。
図5は、実施の形態1に従った固体電池の製造方法を示す図である。図5を参照して、固体電池を製造する場合には、正極合材層100、硫化物ガラス31の層および負極合材層200を積層する。この積層状態において、金型251,252を矢印253,254で示す方向に加圧する。加圧の際には焼成炉261で加熱する。金型251,252間には所定の高さHのストッパ255,256を設け、金型251,252間の距離が小さくなりすぎるのを防ぐ。
加熱により、硫化物ガラス31から高イオン伝導結晶を析出させる。このとき加熱した金型251,252で正極集電体10および負極集電体20間に圧力を加えながら加熱する。金型の変位は、電池厚みの所定値で固定されるようになっているため、加熱による硫化物ガラスの低粘度化と高イオン伝導結晶の析出が同時進行しながら所定の厚みになるまでその厚みが減少し、厚み精度の高い固体電池を得ることができる。
図6は、加熱終了後の固体電池を示す図である。加熱終了後には、金型251,252はストッパ255,256と接触している。金型251,252間の距離が近づきすぎるのを防止することで電池の厚みが小さくなりすぎるのを防止する。ガラスセラミックス32を析出させて固体電解質層30を形成する。
図7は、この実施の形態に従った製造方法における金型の加熱時間と、積層体の厚みと、金型の加熱温度との関係を示すグラフである。図中の左軸が厚みおよび右軸が加熱温度を示している。加熱開始時には、積層体の厚みは目標値よりも大きい。このとき、加熱温度を上げることで、積層体を構成する硫化物ガラスの温度を上げる。硫化物ガラスの温度がガラス転移点を超えると、硫化物ガラスの流動性が増し、硫化物ガラスの粒子が変形しやすくなる。これに伴い、加圧されている硫化物ガラスが変形し、積層体の厚みが小さくなる。積層体の厚みが所定値に近づくと加熱温度を下げて硫化物ガラスの流動性を下げる。これにより、硫化物ガラスを含む積層体の厚さを所定値とすることができる。
図8および図9は比較例に従った固体電池の断面図である。図8を参照して、1つのセルの厚みが所定値より小さければ、拘束部材283および284で拘束することが困難となる。対向する板材281,282間に複数のセルを積層してこれを拘束部材283,284で固定するのであるが、板材281とセルとの間に所定の隙間Aが生じると、拘束力がなくなる。
図9は、厚みが大きすぎるセルを示している。図9で示すように、1つのセルの厚みが大きくなりすぎると、拘束部材284と板材281との間に隙間Bが生じ拘束が不可能となる。
図10は、この実施の形態の別の局面に従った製造方法を示す図である。図10を参照して、焼成炉261で加熱中、正極集電体10および負極集電体20間の電気抵抗を抵抗計273を用いて測定することにより、所定の抵抗値となった後に加熱を停止させる方法で固体電池を製造してもよい。
図11は、この実施の形態に従った製造方法における積層体の厚み方向の電気抵抗、加熱温度および加熱時間の関係を示すグラフである。焼成前の正極集電体10および負極集電体20間の電気抵抗は目標値よりも高い。加熱を続けることで、硫化物ガラス中にセラミックスが析出する。これにより、電気抵抗は低下する。電気抵抗の低下が始まると加熱温度を下げる。これにより目標値の電気抵抗とすることができる。
図12は、硫化物ガラスの温度と電気抵抗を示すグラフである。図12を参照して、硫化物ガラスを加熱し、温度がガラス転移点Tgを超えるまで、電気抵抗はほぼ一定である(領域A)。そしてさらに加熱を続けると高イオン伝導結晶が析出し、電気抵抗が低くなる(領域B)。そして、さらに加熱を続けて温度を上げると低イオン伝導結晶が析出する(領域C)。そして加熱を続けると低イオン伝導結晶の量が大きくなり電気抵抗が急激増加する。したがって、この実施の形態では、領域Bと領域Cの境界付近の温度となるように硫化物ガラスの焼成温度をコントロールする。
図13および図14は、この実施の形態のさらに別の局面に従った固体電池の製造方法を示す図である。図13を参照して、金型251および252で積層体を加熱するとともに、正極集電体10および負極集電体20間の電気抵抗を抵抗計273を用いて測定する。すなわち、この例では、積層体の電気抵抗および厚みの両方を制御し、この両方のデータをもとに加熱温度および加熱時間を調整する。そして図14で示すように所定の厚みおよび所定の電気抵抗を有する電池セルを得ることができる。
この発明に従った固体電池の製造方法は、正極または負極の活物質を含む合材層に無機ガラス層としての硫化物ガラス31を積層する工程と、積層体を厚み方向に加圧しながら無機ガラスのガラス転移点以上の温度で加熱して無機ガラス中にガラスセラミックス32を析出させることでセラミックス析出前よりも無機ガラス層中の電気抵抗を小さくすることで固体電解質層30を形成する工程とを備える。硫化物ガラス31中の電気抵抗を小さくする工程は、加熱時における積層体の厚さをモニタリングして、厚さに応じて加熱条件を調整する工程を含む。硫化物ガラス31中の電気抵抗を小さくする工程は、加熱時における積層体の電気抵抗をモニタリングして、電気抵抗に応じて加熱条件を調整する工程を含む。
電気抵抗を測定する図10、13および14の製造方法について実施例を以下に示す。硫化物ガラスは、たとえばモル比が80対20のLi2SとP25の混合粉末を遊星ボールミルにて20時間処理(メカニカルミリング)することによって得た。
正極合材はLiCoO2と硫化物ガラスと導電助材(黒鉛)を重量比で40対60対4で混合することによって得た。また負極合材は黒鉛と硫化物ガラスを重量比1対1で混合することによって得た。
加圧成形可能な直径10mmの円形型に正極集電体(銅)、負極合材、ガラスセラミックス、正極合材および負極集電体(銅)の順に投入し、投入後10MPaで加圧することによってペレット(積層体)を得た。
上記で得た円形ペレットをガラスセラミックスのガラス転移点以上の温度(約200℃)で数時間焼成する。焼成の際に電気抵抗計(インピーダンスメータ)にて円形のペレットの抵抗を監視し、その値が500Ω±5%になるように焼成時間を調整しこれを固体電池とした。これにより、焼成時間の調整によってガラスセラミックスから析出する高イオン伝動結晶の量を調整したことになる。
上記手順で得られた固体電池を50μAの電流量でLiCoO2の1gあたりの充電量が110mAhとなるまで充電し、その後、同一電流値で3.0Vとなるまで放電する充放電サイクルを2回繰り返した後、インピーダンスメータにて抵抗値を確認すると抵抗値は1000Ω±10%となり従来のばらつき量±20%の約半分のばらつき量を実現できた。
積層体の厚みを測定する図5、6、13および14の製造方法について実施例を以下に示す。ガラスセラミックスは、たとえばモル比が80対20のLi2SとP25の混合粉末を遊星ボールミルにて20時間処理(メカニカルミリング)することによって得た。
正極合材はLiCoO2と硫化物ガラスと導電助材(黒鉛)を重量比で40対60対4で混合することによって得た。また負極合材は黒鉛と硫化物ガラスを重量比1対1で混合することによって得た。
加圧成形可能な直径10mmの円形型に正極集電体(銅)、負極合材、ガラスセラミックス、正極合材および負極集電体(銅)の順に投入し、投入後10MPaで加圧することによってペレット(積層体)を得た。
上記で得た円形ペレットを表面温度がガラスセラミックスのガラス転移点以上の温度(約200℃)の金型で加圧保持し(2時間、10MPa)これを固体電池とした。なお金型には電池の厚みが所定厚み以下にならないようにストッパが設置された。
上記手順で得られた固体電池の厚みのばらつきは10%以内であった。
なお、上記では非晶質ガラスを焼成処理することによって超イオン伝導結晶を析出させる固体電解質において焼成前の非晶質状態と焼成後の結晶質状態のものを組み合わせる構成としたが、リチウムイオン伝導性を有する固体電解質であればその種類は問わない。たとえば本発明の非晶質部に相当する部分を他の材料からなる非晶質固体電解質であってもよいし、結晶質部に相当する部分も同様である。
実施の形態1では、正極活物質層としての正極合材層100および負極活物質層としての負極合材層200内の電解質が粘性を有する硫化物ガラス31であるため充放電に伴う正極活物質110および負極活物質210の膨張および収縮を吸収し、イオン伝導経路の破壊を防止できる。これにより寿命特性が向上する。
(実施の形態2)
図15は、この発明の実施の形態2に従った電池の断面図である。図15を参照して、実施の形態2に従った固体電池1では、正極合材層100および負極合材層200に硫化物ガラス31とガラスセラミックス32とが混在している点で実施の形態1に従った電池と異なる。実施の形態2では、硫化物ガラス31の状態で電池の形状を構成した後焼成する。その焼成の際の条件を調整して結晶化度を調整し一部をガラス状態のまま残している。すなわち、実施の形態2に従った正極合材層100は硫化物ガラス31が硫化物ガラス31のガラス転移点以上の温度で焼成され、一部の硫化物ガラス31がガラスセラミックス32に転移している。電池としての固体電池1は、正極合材層100と、負極合材層200と、正極合材層100および負極合材層200に挟持されたガラスセラミックス32を含む固体電解質層30とを含む。
すなわち、正極合材層100および負極合材層200を構成する固体電解質に粘性のある硫化物ガラス31を使用することで充放電に伴う活物質の膨張および収縮に起因するイオン伝導ネットワークの破壊を防止し、寿命特性を向上させることができる。
次に、図15で示す電池の製造方法について説明する。図16および図17は、図15で示す実施の形態2に従った電池の製造方法を説明するための図である。まず、図16を参照して、原料物質として、正極活物質110、負極活物質210と、硫化物ガラス31および導電助材120を準備する。
図17を参照して、正極活物質110、導電助材120および硫化物ガラス31を混合して加圧成形することにより正極合材層100を形成する。また、負極活物質210と硫化物ガラス31を混合して加圧形成することにより負極合材層200を形成する。正極合材層100と負極合材層200との間に硫化物ガラス31を充填する。このように正極合材層100、固体電解質層30および負極合材層200を焼成することにより、硫化物ガラス31の一部分に超イオン伝導結晶を析出させて図5で示すガラスセラミックスを構成する。このとき、焼成条件をコントロールすることによって、硫化物ガラス31の一部分を硫化物ガラス31のままで残存させる。
これにより、電解質の一部が粘性を有するガラスで構成されるため、充放電に伴う活物質の膨張収縮を吸収し、イオン伝導経路の破壊を防止できる。そのため、寿命特性が向上する。
実施例について以下に示す。硫化物ガラスは、たとえばモル比が80対20のLi2SとP25の混合粉末を遊星ボールミルにて20時間処理(メカニカルミリング)することによって得た。
正極合材はLiCoO2と硫化物ガラスと導電助材(黒鉛)を重量比で40対60対4で混合することによって得た。また負極合材は黒鉛と硫化物ガラスを重量比1対1で混合することによって得た。
加圧成形可能な直径10mmの円形型に負極合材、硫化物ガラス、正極合材の順に投入し、投入後400MPaで加圧することによって円形ペレットを得た。
上記で得られた円形ペレットを硫化物ガラスのガラス転移点付近(約200℃)で数時間焼成する。その際、事前に得ておいた該当温度のおける硫化物ガラスの反応進行速度に応じて保持時間を調整する。硫化物ガラスイオンのイオン伝導度にもよるが、この実施例では硫化物ガラスの残留量を10%とした。
比較例として以下の方法で固体電池を作成した。
本実施例と同じ方法で得た硫化物ガラスをガラス転移点付近の温度(約200℃)で数時間焼成することによってガラスセラミックスを得た。
正極合材はLiCoO2とガラスセラミックスと導電助材(黒鉛)を重量比で40対60対4で混合することによって得た。また負極合材は黒鉛と硫化物ガラスを重量比1対1で混合することによって得た。
加圧成形可能な直径10mmの円形型に負極合材、ガラスセラミックス硫化物ガラス、正極合材の順に投入し、投入後10MPaで加圧することによって円形ペレットを得た。
本実施例および比較例として作成した固体電池を両者とも電池作成後64μA/cm2の電流密度にて10サイクル充放電を行なった後、100サイクルの充放電試験を実施した。それぞれの電池において100サイクル充放電試験前の放電可能容量と電池抵抗を基準としたときの実施後における放電可能容量の低下率と電池抵抗の上昇率を確認した。その結果、本実施例では放電可能容量低下率は14%、電池抵抗上昇率は23%であり、比較例では放電可能容量低下率は26%、電池抵抗上昇率は48%であり、本発明は電池の寿命特性の改善に有効であった。
(実施の形態3)
図18は、この発明の実施の形態3に従った電池の断面図である。図18を参照して、実施の形態3に従った固体電池1では、固体電解質としての硫化物ガラス31とガラスセラミックス32が加圧成形前に焼結されたものである点で、実施の形態2に従った固体電池1と異なる。すなわち、実施の形態2では加圧成形した後に焼結してガラスセラミックス32を形成しているのに対し、実施の形態3では、焼成した後に加圧成形して固体電池1を構成している。
図19は、図18で示す実施の形態3に従った電池の製造方法を説明するための図である。図19を参照して、原材料として正極活物質110、導電助材120、ガラスセラミックス32、硫化物ガラス31、負極活物質210を準備する。正極合材層100の材料が正極活物質110、導電助材120、硫化物ガラス31およびガラスセラミックス32が正極合材層100を構成する。負極活物質210、硫化物ガラス31およびガラスセラミックス32が負極合材層200を構成する。ガラスセラミックス32は硫化物ガラス31を焼成して得られたものであり、硫化物ガラス31のガラス転移点以上の温度で焼成することによってガラスセラミックス32が析出する。ガラスセラミックス32は超イオン伝導体である。正極活物質110と、導電助材120と、硫化物ガラス31とガラスセラミックス32とを混合した後加圧成形することにより正極合材層100を形成する。負極活物質210と硫化物ガラス31とガラスセラミックス32とを混合して加圧成形することにより負極合材層200を構成する。硫化物ガラス31とガラスセラミックス32とを加圧成形することにより固体電解質層30を形成する。これらを組み合わせることにより図8で示す固体電池が完成する。
このように構成された実施の形態3に従った固体電池1でも実施の形態2に従った固体電池1と同様の効果がある。
実施例について以下に示す。硫化物ガラスは、たとえばモル比が80対20のLi2SとP25の混合粉末を遊星ボールミルにて20時間処理(メカニカルミリング)することによって得た。ガラスセラミックスはこの硫化物ガラスをガラス転移点付近の温度(約200℃)で数時間焼成することによって得た。
硫化物ガラスとガラスセラミックスの混合体(以下、混合体)は上記硫化物ガラスとガラスセラミックスを重量比3対7で混合することによって得た。
正極合材はLiCoO2と硫化物ガラスとセラミックスの混合体と導電助材(黒鉛)を重量比で40対60対4で混合することによって得た。また負極合材は黒鉛と硫化物ガラスとセラミックスの混合体を重量比1対1で混合することによって得た。
加圧成形可能な直径10mmの円形型に負極合材、硫化物ガラス、正極合材の順に投入し、投入後400MPaで加圧することによって円形ペレットを得た。
比較例として以下の方法で固体電池を作成した。
本実施例と同じ方法で得た硫化物ガラスをガラス転移点付近の温度(200℃)で数時間焼成することによってガラスセラミックスを得た。
正極合材はLiCoO2とガラスセラミックスと導電助材(黒鉛)を重量比で40対60対4で混合することによって得た。また負極合材は黒鉛とガラスセラミックスを重量比1対1で混合することによって得た。
加圧成形可能な直径10mmの円形型に負極合材、ガラスセラミックス、正極合材の順に投入し、投入後400MPaで加圧することによって円形ペレットを得た。
本実施例および比較例として作成した固体電池を両者とも電池作成後64μA/cm2の電流密度にて10サイクル充放電を行なった後、100サイクルの充放電試験を実施した。それぞれの電池において100サイクル充放電試験前の放電可能容量と電池抵抗を基準としたときの実施後における放電可能容量の低下率と電池抵抗の上昇率を確認した。その結果、本実施例では放電可能容量低下率は14%、電池抵抗上昇率は23%であり、比較例では放電可能容量低下率は26%、電池抵抗上昇率は48%であり、本発明は電池の寿命特性の改善に有効であった。
なお、上記では非晶質ガラスを焼成処理することによって超イオン伝導結晶を析出させる固体電解質において焼成前の非晶質状態と焼成後の結晶質状態のものを組み合わせる構成としたが、リチウムイオン伝導性を有する固体電解質であればその種類は問わない。たとえば本発明の非晶質部に相当する部分を他の材料からなる非晶質固体電解質であってもよいし、結晶質部に相当する部分も同様である。
さらに、本実施例では硫化物ガラスとガラスセラミックスの混合体を固体電解質として使用したが、硫化物ガラスの焼成時に事前に得ておいた焼成温度における硫化物ガラスの反応進行速度に応じて保持時間を調整することにより硫化物ガラスの一部分を未反応のまま残留させて混合体を得ることも可能である。
(実施の形態4)
図20は、この発明の実施の形態4に従った電池の断面図である。図20を参照して、この発明の実施の形態4に従った固体電池1では、両方の端部2,3においてガラスセラミックス32が析出している点で、実施の形態1に従った電池と異なる。すなわち、固体電池1周囲のみガラス転移点以上の温度で焼成することによって電池の周囲としての両方の端部2,3でガラスセラミックス32を析出させている。正極合材層100と負極合材層200、場合によっては固体電解質層30を構成する固体電解質としての硫化物ガラスとの混合状態により、粘性のある硫化物ガラスが充放電に伴う活物質の膨張収縮を繰返す。これに起因するイオン伝導ネットワークの破壊を防止し寿命特性を向上させることができる。さらに、このように構成された電池の周囲のみを焼成し電池周囲のみ完全にガラスセラミックス化することによりさらに寿命特性を向上させることができる。すなわち、固体電解質内に硫化物ガラス31が存在する場合に、固体電池1の周囲のみを焼成(加熱)することによって電池周囲のみガラスセラミックス化する。このガラスセラミックス32には流動性がないので充放電に伴う固体電池1の内圧上昇によって生じる硫化物ガラス31の流出をくい止めることができる。
図21は、図20で示す実施の形態4に従った電池の製造方法を説明するための図である。まず、実施の形態1と同様の方法により固体電池1を作製する。この後、加熱器4を固体電池1の両端部2,3に接触させる。そして加熱器4を用いて固体電池1の両端部2および3をガラス転移点以上の温度に加熱する。これにより、図20で示す外周部にガラスセラミックス32が析出する。なお、この実施の形態では、実施の形態1に従った電池の外周部をガラスセラミックス化する例を示したが、他の実施の形態の固体電池1の外周部をガラスセラミックス化してもよい。
このように構成された実施の形態4に従った電池でも実施の形態1に従った電池と同様の効果がある。
実施例について以下に示す。硫化物ガラスは、たとえばモル比が80対20のLi2SとP25の混合粉末を遊星ボールミルにて20時間処理(メカニカルミリング)することによって得た。ガラスセラミックスはこの硫化物ガラスをガラス転移点付近の温度(約200℃)で数時間焼成することによって得た。
正極合材はLiCoO2と硫化物ガラスと導電助材(黒鉛)を重量比で40対60対4で混合することによって得た。また負極合材は黒鉛と硫化物ガラスを重量比1対1で混合することによって得た。
加圧成形可能な直径10mmの円形型に負極合材、ガラスセラミックス、正極合材の順に投入し、投入後10MPaで加圧することによってペレット状の固体電池を得た。
この固体電池の周囲部のみ温度調整が可能な直径10mmの円形型に設置し、電池周囲がガラス転移点付近の温度よりやや高温(約220度)となるように加熱した。加熱時間は事前に得ておいた電池内への熱伝導性と焼成温度における硫化物ガラスの反応進行速度を踏まえてガラスセラミックス化する領域に応じて調整する。本実施例では加熱時間を数分とすることにより周囲から中心部に向かって約1から2mmの領域をガラスセラミックス化した。
比較例として以下の方法で固体電池を作成した。
本実施例と同じ方法で得た硫化物ガラスをガラス転移点付近の温度(200℃)で数時間焼成することによってガラスセラミックスを得た。
正極合材はLiCoO2と硫化物ガラスと導電助材(黒鉛)を重量比で40対60対4で混合することによって得た。また負極合材は黒鉛と硫化物ガラスを重量比1対1で混合することによって得た。
加圧成形可能な直径10mmの円形型に負極合材、ガラスセラミックス、正極合材の順に投入し、投入後10MPaで加圧することによってペレット状の固体電池を得た。
本実施例および比較例として作成した固体電池を両者とも電池作成後64μA/cm2の電流密度にて10サイクル充放電を行なった後、100サイクルの充放電試験を実施した。それぞれの電池において100サイクル充放電試験前の放電可能容量と電池抵抗を基準としたときの実施後における放電可能容量の低下率と電池抵抗の上昇率を確認した。その結果、本実施例では放電可能容量低下率は10%、電池抵抗上昇率は19%であり、比較例では放電可能容量低下率は14%、電池抵抗上昇率は23%であり、本発明は電池の寿命特性の改善に有効であった。
(実施の形態5)
図22は、この発明の実施の形態5に従った電池の断面図である。図22を参照して、実施の形態5に従った固体電池1では、固体電解質層30と正極合材層100との間に硫化物ガラス層40が設けられ、固体電解質層30と負極合材層200との間にも硫化物ガラス層40が設けられている点で、実施の形態1に従った固体電池1と異なる。なお、実施の形態1に従った電池に硫化物ガラス層40を設けてもよい。
固体電解質層30はこの実施の形態ではガラスセラミックスで構成されているが、ガラスセラミックス32の一部に硫化物ガラス31が混入していてもよい。
正極合材層100内の固体電解質はガラスセラミックス32であるが、ガラスセラミックス32の一部が硫化物ガラス31であってもよい。負極合材層200内の固体電解質はガラスセラミックス32であるが、ガラスセラミックス32の一部分が硫化物ガラス31であってもよい。
すなわち、図22の硫化物ガラス層40は、すべての実施の形態のいずれの電池にも適用することが可能である。また、固体電解質層30の両側に硫化物ガラス層40を設けているが、いずれか一方のみに硫化物ガラス層40が設けられていてもよい。
次に、図22で示す電池の製造方法について説明する。図23および図24は、図22で示す実施の形態5に従った電池の製造方法を説明するための図である。まず、図23を参照して、正極活物質110、導電助材120、ガラスセラミックス32、負極活物質210を準備する。正極活物質110、導電助材120、ガラスセラミックス32が正極合材層100を構成し、負極活物質210とガラスセラミックス32が負極合材層200を構成する。
また、硫化物ガラス層用の硫化物ガラス31を準備する。
図24を参照して、正極活物質110と導電助材120とガラスセラミックス32とを混合し加圧成形することにより正極合材層100を形成する。また、硫化物ガラス31を加圧成形することにより硫化物ガラス層40を形成する。ガラスセラミックス32を加圧成形することによりガラスセラミックス32を形成する。負極活物質210とガラスセラミックス32を加圧成形することにより負極合材層200を形成する。
それぞれの負極合材層200、硫化物ガラス層40、固体電解質層30、正極合材層100を加圧成形することにより図22で示す電池を構成する。
このように構成された電池では、正極合材層100と固体電解質層30との間に硫化物ガラス層40を設けることにより、正極合材層100と固体電解質層30の接触面積が増大して接触抵抗が改善する。また、負極合材層200と固体電解質層30との間に硫化物ガラス層40を設けることにより負極合材層200と固体電解質層30との接触面積が増大して接触抵抗が改善される。これにより電池の出力が向上する。これにより正極合材層100、負極合材層200、固体電解質層30を別々に構成して電池を構成する製造方法を採用しても電池抵抗の増大化を防止することができる。
実施例について以下に示す。硫化物ガラスは、たとえばモル比が80対20のLi2SとP25の混合粉末を遊星ボールミルにて20時間処理(メカニカルミリング)することによって得た。ガラスセラミックスはこの硫化物ガラスをガラス転移点付近の温度(約200℃)で数時間焼成することによって得た。
正極合材はLiCoO2とガラスセラミックスと導電助材(黒鉛)を重量比で40対60対4で混合し、加圧成形可能な直径10mmの円形型に投入し、投入後10MPaで加圧することにより円形ペレットとして得た。また負極合材は黒鉛とガラスセラミックスを重量比1対1で混合し、加圧成形可能な直径10mmの円形型に投入し、投入後10MPaで加圧することにより円形ペレットとして得た。
ガラスセラミックス層も加圧成形可能な直径10mmの円形型に投入し、投入後400MPaで加圧することによって円形ペレットとして得た。
上記を加圧成形可能な直径10mmの円形型に負極合材層を設置しその上に上記固体電解質の1/10の量の硫化物ガラスを散布し、その上にガラスセラミックス層を設置し、その上に上記固体電解質の1/10の量の硫化物ガラスを散布し、その上に正極合材層を設置した後、400MPaで加圧することによってペレット状の固体電池を得た。
比較例として上記実施例において硫化物ガラスを散布しない以外は同じ方法で作成された固体電池を得た。
本実施例および比較例として作成した固体電池を両者とも電池作成後64μA/cm2の電流密度にて10サイクル充放電を行なった後、両者の内部抵抗を比較した。比較例を基準とした場合に、実施例では18%の抵抗低減があることを確認した。
なお、上記では非晶質ガラスを焼成処理することによって超イオン伝導結晶を析出させる固体電解質において焼成前の非晶質状態と焼成後の結晶質状態のものを組み合わせる構成としたが、リチウムイオン伝導性を有する固体電解質であればその種類は問わない。たとえば本発明の非晶質部に相当する部分を他の材料からなる非晶質固体電解質であってもよいし、結晶質部に相当する部分も同様である。
(実施の形態6)
図25は、この発明の実施の形態6に従った電池の断面図である。図25を参照して、実施の形態6に従った電池では、複数のセルが積層されて直列に接続されている点で、実施の形態1に従った電池と異なる。1つのセルは3.6Vの起電力を有する。なお、この起電力は正極活物質110および負極活物質210を構成する材料によってさまざまに変えることができる。
また、この積層数に関しては、電池に求められる電圧と1つのセルの起電力との値で決定することができる。図25では、負極集電体20から正極集電体10までが1つのセルであり、1つのセルには正極合材層100、固体電解質層30、負極合材層200が設けられている。隣接するセルの負極集電体20と正極集電体10とが接触することにより、複数のセルが直列に接続された構造を有する。
正極合材層100は正極活物質110と導電助材120とガラスセラミックス32を有する。固体電解質層30はガラスセラミックス32を有する。負極合材層200は負極活物質210とガラスセラミックス32とを有する。
次に、図25で示す電池の製造方法について説明する。図26から図28は正極合材層の製造方法を説明するための図である。図26を参照して、まず、正極合材層の原料として硫化物ガラス31、正極活物質110および導電助材120を準備する。これらを混合することにより混合物を形成する。
図27を参照して、混合物を加圧することにより、正極活物質110と硫化物ガラス31との複合体を形成する。複合体では、硫化物ガラス31と正極活物質110および導電助材120が密着する。
図28を参照して、前述の工程で製造した複合体を硫化物ガラス31のガラス転移点以上の温度で焼成することによってガラスセラミックス32を析出させる。ガラスセラミックスは超イオン伝導層である。
図29から図31は固体電解質層の製造方法を説明するための図である。図29を参照して、まず、固体電解質層を構成する硫化物ガラス31を準備する。
図30を参照して、硫化物ガラス31を加圧する。硫化物ガラス31は粘性を有するため加圧によって流動し緻密化する。
図31を参照して、緻密化した硫化物ガラスをそのガラス転移点以上の温度で焼成することによってガラスセラミックス32を析出させる。
図32から図34は負極合材層の製造方法を説明するための図である。図32を参照して、負極合材層200を構成する負極活物質210および硫化物ガラス31を混合して混合物を製造する。
図33を参照して、混合物を加圧する。硫化物ガラス31は粘性を有するため加圧によって流動し緻密化する。これにより負極活物質210と硫化物ガラス31との複合体を形成する。
図34を参照して、複合体を焼成する。このとき、硫化物ガラス31のガラス転移点以上の温度で焼成することによってガラスセラミックス32が析出する。
上述のようにして製造した正極合材層100、固体電解質層30および負極合材層200を積層して加圧することにより図15で示す固体電池1の1つのセルを製造できる。このようなセルを複数製造し、それぞれの正極集電体10と負極集電体20とを接続することで図15で示す固体電池1を製造することができる。
このように構成された実施の形態6に従った電池でも実施の形態1に従った電池と同様の効果がある。
(実施の形態7)
図35から図37は、図25で示す電池の別の製造方法を説明するための図である。図35を参照して、まず原料として正極活物質110、負極活物質210、導電助材120および焼成前の硫化物ガラス31を準備する。
図36を参照して、正極活物質110、硫化物ガラス31、負極活物質210および導電助材120を混合して加圧成形することにより、図36で示すような正極合材層100、固体電解質層30および負極合材層200を形成する。正極合材層100内には正極活物質110、導電助材120および硫化物ガラス31が存在する。固体電解質層30には硫化物ガラス31が存在する。負極合材層200には負極活物質210と硫化物ガラス31が存在する。
図37を参照して、上記の方法で製造した混合物を焼成する。このとき、硫化物ガラス31のガラス転移点以上の温度で焼成することによって、ガラスセラミックス32を析出させる。これにより固体電池1を構成することができる。
この発明に従った合材層は、焼成前の硫化物ガラスと、正極または負極の活物質とを備え、硫化物ガラスと活物質とが加圧成形されて互いに接触している。
このように構成された合材層では、硫化物ガラスは粘性を有し加圧成形性に優れているため、周囲の活物質と密着し、加圧成形性が優れる。また、密着により伝導性が向上する。
好ましくは、硫化物ガラスが硫化物ガラスのガラス転移点以上の温度で焼成され、一部の硫化物ガラスがガラスセラミックスに転移している。この場合、充放電時における活物質の膨張収縮によるイオン伝導ネットワークの破壊が硫化物ガラスの粘性により抑制できる。
この発明に従った固体電池は、正極合材層と、負極合材層と、正極および負極合材層に挟まれて焼成された硫化物ガラスを含む固体電解質層とを備え、正極合材層は、焼成前の硫化物ガラスと、正極活物質とを含み、硫化物ガラスと正極活物質とが加圧成形されて互いに接触しており、正極活物質の硫化物ガラスが硫化物ガラスのガラス転移点以上の温度で焼成され、一部の硫化物ガラスがガラスセラミックスに転移しており、負極合材層は、硫化物ガラスと、負極活物質とを含み、硫化物ガラスと負極活物質とが加圧成形されて互いに接触しており、負極合材層の硫化物ガラスが硫化物ガラスのガラス転移点以上の温度で焼成され、一部の硫化物ガラスがガラスセラミックスに転移している。このように構成された固体電池では、硫化物ガラスは粘性を有し加圧成形性に優れているため、周囲の活物質と密着し、加圧成形性が優れる。また、密着により伝導性が向上する。
好ましくは、固体電解質の硫化物ガラスが硫化物ガラスのガラス転移点以上の温度で焼成され、硫化物ガラスがガラスセラミックスに転移している。
この発明に従った固体電池は、正極合材層と、負極合材層と、正極および負極合材層間に挟まれて焼成された硫化物ガラスを含む固体電解質層とを備え、正極合材層は硫化物ガラスと、正極活物質とを含み、硫化物ガラスと正極活物質とが加圧成形されて互いに接触しており、硫化物ガラスが硫化物ガラスのガラス転移点以上の温度で焼成され、硫化物ガラスがガラスセラミックスに転移しており、負極合材層は、硫化物ガラスと、負極活物質とを含み、硫化物ガラスと負極活物質とは加圧成形されて互いに接触しており、硫化物ガラスが硫化物ガラスのガラス転移点以上の温度で焼成され、硫化物ガラスがガラスセラミックスに転移している。
この発明に従った固体電池は、正極合材層と、負極合材層と、正極および負極合材層に挟持されたガラスセラミックスとを備える。正極合材層は、硫化物ガラスと、正極活物質とを含み、硫化物ガラスと正極活物質とが加圧成形されて互いに接触している。負極合材層は、硫化物ガラスと、負極活物質とを含み、硫化物ガラスと負極活物質とが加圧成形されて互いに接触している。
このように構成された固体電池では、充放電時における活物質の膨張収縮によるイオン伝導ネットワークの破壊が硫化物ガラスの粘性により抑制することができる。
この発明の別の局面に従った合材層は、硫化物ガラスとガラスセラミックスとの混合物と、正極または負極の活物質とを備え、混合物と活物質とが加圧成形されて互いに接触している。
このように構成された合材層では、硫化物ガラスは粘性を有し加圧成形性に優れているため、周囲の活物質と密着し、加圧成形性が優れる。また、密着により伝導性が向上する。
この発明のさらに別の局面に従った固体電池は、正極合材層と、負極合材層と、正極および負極合材層に挟持された硫化物ガラスとガラスセラミックスとを含む固体電解質層とを備える。正極合材層は、硫化物ガラスとガラスセラミックスの混合物と正極活物質とを含み、混合物と正極活物質とが加圧成形されて互いに接触している。負極合材層は、硫化物ガラスとガラスセラミックスとの混合物と、負極活物質とを含み、混合物と負極活物質とが加圧成形されて互いに接触している。
このように構成された固体電池では、充放電時における活物質の膨張収縮によるイオン伝導ネットワークの破壊が硫化物ガラスの粘性により抑制できる。
好ましくは、固体電池の周囲にある硫化物ガラスが完全にガラスセラミックスに転移している。この場合、充電時の膨張収縮によって硫化物ガラスが外部へ流出するのを防止でき、導電性を確保することができる。
この発明に従った合材層の製造方法は、硫化物ガラスと正極または負極活物質の混合物を製造する工程と、混合物を加圧成形して正極または負極の合材層を形成する工程とを備える。
好ましくは、混合物を製造する工程は、導電助材を含む混合物を製造する工程を含む。
好ましくは、合材層を硫化物ガラスのガラス転移点以上の温度で焼成することにより一部の硫化物ガラスを残し残りの硫化物ガラスにガラスセラミックスを析出させる工程を備える。
好ましくは、合材層を硫化物ガラスのガラス転移点以上の温度で焼成することにより、硫化物ガラスにガラスセラミックスを析出させる工程と備える。
この発明に従った固体電池の製造方法は、正極合材層と負極合材層間に硫化物ガラスを挟む工程と、正極合材層と硫化物ガラスと負極合材層とを硫化物ガラスのガラス転移点以上の温度で焼成することにより硫化物ガラスにガラスセラミックスを析出させる工程とを備える。正極合材層および負極合材層は上記のいずれかの方法で製造される。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、ここで示した実施の形態はさまざまに変形することが可能である。まず、図5から図14で示した製造方法は、各実施の形態に適用することが可能であり、積層体の厚みおよび/または電気抵抗を測定しながら加熱温度を調整することで固体電池を作成することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1に従った電池の断面図である。 正極合材層および負極合材層の原料を示す図である。 固体電解質層の製造方法の第1工程を示す図である。 固体電解質層の製造方法の第2工程を示す図である。 実施の形態1に従った固体電池の製造方法を示す図である。 加熱終了後の固体電池を示す図である。 この実施の形態に従った製造方法における金型の加熱時間と、積層体の厚みと、金型の加熱温度との関係を示すグラフである。 比較例に従った固体電池の断面図である。 比較例に従った固体電池の断面図である。 この実施の形態の別の局面に従った製造方法を示す図である。 この実施の形態に従った製造方法における積層体の厚み方向の電気抵抗、加熱温度および加熱時間の関係を示すグラフである。 硫化物ガラスの温度と電気抵抗を示すグラフである。 この実施の形態のさらに別の局面に従った固体電池の製造方法を示す図である。 この実施の形態のさらに別の局面に従った固体電池の製造方法を示す図である。 この発明の実施の形態2に従った電池の断面図である。 図15で示す実施の形態2に従った電池の製造方法を説明するための図である。 図15で示す実施の形態2に従った電池の製造方法を説明するための図である。 この発明の実施の形態3に従った電池の断面図である。 図18で示す実施の形態3に従った電池の製造方法を説明するための図である。 この発明の実施の形態4に従った電池の断面図である。 図20で示す実施の形態4に従った電池の製造方法を説明するための図である。 この発明の実施の形態5に従った電池の断面図である。 図22で示す実施の形態5に従った電池の製造方法を説明するための図である。 図22で示す実施の形態5に従った電池の製造方法を説明するための図である。 この発明の実施の形態6に従った電池の断面図である。 正極合材層の製造方法を説明するための図である。 正極合材層の製造方法を説明するための図である。 正極合材層の製造方法を説明するための図である。 固体電解質層の製造方法を説明するための図である。 固体電解質層の製造方法を説明するための図である。 固体電解質層の製造方法を説明するための図である。 負極合材層の製造方法を説明するための図である。 負極合材層の製造方法を説明するための図である。 負極合材層の製造方法を説明するための図である。 図25で示す電池の別の製造方法を説明するための図である。 図25で示す電池の別の製造方法を説明するための図である。 図25で示す電池の別の製造方法を説明するための図である。
符号の説明
1 固体電池、10 正極集電体、20 負極集電体、30 固体電解質層、31 硫化物ガラス、32 ガラスセラミックス、100 正極合材層、110 正極活物質、120 導電助材、200 負極合材層、210 負極活物質。

Claims (2)

  1. 正極または負極の活物質を含む合材層に無機ガラス層を積層する工程と、
    前記積層体を厚み方向に加圧しながら無機ガラスの転移点以上の温度に加熱して前記無機ガラス層中にセラミックスを析出させることでセラミックス析出前よりも無機ガラスの電気抵抗を小さくして固体電解質層を形成する工程とを備え、
    前記固体電解質層を形成する工程は、加熱時における積層体の電気抵抗をモニタリングして、電気抵抗に応じて加熱条件を調整する工程を含む、固体電池の製造方法。
  2. 前記固体電解質層を形成する工程は、加熱時における積層体の厚さをモニタリングして、その厚さに応じて加熱条件を調整する工程を含む、請求項1に記載の固体電池の製造方法。
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