JP2010093882A - 電気接続箱の防水構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】上下のサイドカバーの使用に伴うコストや組付工数を低減させ、しかもワイヤハーネスに沿う電気接続箱内の要部への水の浸入を防止する。
【解決手段】接続箱本体2の側部開口3に、斜め上向きのプロテクタ部5と垂直な板部6とハーネス挿通用の切欠孔20とを有するサイドカバー4を装着し、切欠孔に連通して接続箱本体の内側に水浸入許容空間8を設け、プロテクタ部から板部に沿ってワイヤハーネス7を水浸入許容空間内で上向きに屈曲配索した。ワイヤハーネス7の屈曲部7bの外面に沿って水浸入許容空間内に斜め下向きの防水壁10を突設した。水浸入許容空間内で防水壁10の下側に、防水壁の側部10eに続く副防水壁21を垂直に設けた。板部6にバンド装着部25cを設け、水浸入許容空間内でワイヤハーネスの屈曲部をバンド29で結束した。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気接続箱の側部開口から内部に浸入した水を電気部品部分に浸入させないように隔絶する電気接続箱の防水構造に関するものである。
図7は、従来の電気接続箱の防水構造の一形態を示すものである。
この防水構造は、電気接続箱51の合成樹脂製のフレーム52に上下二本のワイヤハーネス(複数本の電線)53,54を挿通させる上下の開口55,56を設け、上側の副ワイヤハーネス53を上側の開口55内で上下一対の分割式の合成樹脂製のサイドカバー57,58で覆って防水したものである。
副ワイヤハーネス53はフレーム52の上部に配置されたコネクタ等(図示せず)の導出電線である。各サイドカバー57,58は上方からスライド式に矩形状の開口55に装着される。下側の開口56は電気接続箱のロアカバー(図示せず)に連通しており、下側の主ワイヤハーネス54はフレーム52内のリレーやヒューズ等(図示せず)の導出電線としてロアカバー内に配索される。フレーム52の上部開口にはアッパカバー(図示せず)が装着される。この電気接続箱51は自動車のエンジンルーム内に配置される。
図7と類似の電気接続箱の防水構造(図示せず)としては、例えば特許文献1に、合成樹脂製の接続箱本体のハーネス導出用の縦長の開口に下側の半環状部を一体に設け、半環状部の上側にサイドカバーの半環状部を接合させることが記載され、特許文献2に、合成樹脂製の接続箱本体のハーネス導出用の縦長の開口に下側の半環状部を一体に設け、半環状部の上側にブロックの下側の半環状部を接合させ、ブロックの上側の半環状部の上側に第二のブロックの半環状部を接合させることが記載されている。
図8は、従来の電気接続箱の防水構造の他の形態を示すものである(特許文献3参照)。
この防水構造は、電気接続箱61のロアケース62の底壁に防水壁63を立ち上げ形成し、ロアケース62内を防水壁63で区画して左右の収容室64,59を設け、左側の収容室64に電子制御ユニット65を配置し、電子制御ユニット65の下部にワイヤハーネス66をコネクタ67で接続し、電子制御ユニット65の高さ方向中間のワイヤハーネス68を防水壁63の上端を経て右側の収容室69の底部の開口72から外部に導出させ、右側の収容室69の上部にリレーブロック70を配置し、リレーブロック70のワイヤハーネス71を開口72から外部に導出させたものである。
ロアケース62にはアッパケース73が装着される。ロアケース62の底部の開口72からロアケース内に水が浸入しても、電子制御ユニット65のコネクタ部分67への水の浸入が防水壁63で阻止される。符号74は底部の水抜き孔である。
特開2006−121878号公報(図3) 特開2007−14054号公報(図1) 特開2000−349452号公報(図1)
しかしながら、上記従来の図7の防水構造にあっては、防水のために上下一対のサイドカバー57,58を要するために、コスト高になると共に、二つのサイドカバー57,58の組付に多くの工数を要するという問題があった。また、図8の防水構造にあっては、例えば、右側の収容室69内でリレーブロック70から水滴が落下してワイヤハーネス68の上面に付着した場合に、車両の傾き等でその水滴が防水壁63を越えて電子制御ユニット65側に浸入し兼ねないという懸念があった。
本発明は、上記した点に鑑み、上下のサイドカバーの使用に伴うコストや組付工数を低減させることができ、しかもワイヤハーネスに沿って水が電気接続箱内の要部に浸入することを確実に防止することのできる電気接続箱の防水構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る電気接続箱の防水構造は、 接続箱本体の側部開口に、斜め上向きのプロテクタ部と垂直な板部とハーネス挿通用の切欠孔とを有するサイドカバーが装着され、該切欠孔に連通して該接続箱本体の内側に水浸入許容空間が設けられ、該プロテクタ部から該板部に沿ってワイヤハーネスが該水浸入許容空間内で上向きに屈曲配索されたことを特徴とする。
上記構成により、ワイヤハーネスがサイドカバーのプロテクタ部の内面と板部の内面に沿って切欠孔(側部開口)から接続箱本体内(水浸入許容空間内)に導入され、プロテクタ部の下側で切欠孔が露出され、切欠孔とワイヤハーネスの外周面との間の隙間から水が接続箱本体内に浸入するが、ワイヤハーネスに沿って水浸入許容空間内に浸入した水は、板部に沿うワイヤハーネスの屈曲部の垂直な立ち上げ部分に沿って上昇することができず、自重で落下して電気接続箱の底部から外部に排出される。
請求項2に係る電気接続箱の防水構造は、請求項1記載の電気接続箱の防水構造において、前記ワイヤハーネスの屈曲部の外面に沿って前記水浸入許容空間内に斜め下向きの防水壁が突設されたことを特徴とする。
上記構成により、サイドカバーの切欠孔とワイヤハーネスの外周面との間の隙間から接続箱本体内に水が噴き上げ気味に浸入した場合に、水が防水壁の傾斜状の下面に当たって下方に跳ね返り、水浸入許容空間の下側に落下して外部に排出される。防水壁の傾斜状の上面に付着した水は、傾斜状の上面に沿って迅速に落下する。防水壁の先端をワイヤハーネスの外周面に接触(当接)させれば、ワイヤハーネスの外面に沿って上昇する水を防水壁で跳ね返すことができる。
請求項3に係る電気接続箱の防水構造は、請求項2記載の電気接続箱の防水構造において、前記防水壁に、前記ワイヤハーネスの外周面に沿う円弧状の凹部が設けられたことを特徴とする。
上記構成により、ワイヤハーネスの外周面と防水壁の先端との間の隙間が極力小さく規定される。凹部にワイヤハーネスの外周面を接触させれば、隙間を完全になくすこともできる。
請求項4に係る電気接続箱の防水構造は、請求項2又は3記載の電気接続箱の防水構造において、前記水浸入許容空間内で前記防水壁の下側に、該防水壁の側部に続く副防水壁が垂直に設けられたことを特徴とする。
上記構成により、サイドカバーの切欠孔から浸入した水が副防水壁で受け止められて落下すると共に、防水壁(主防水壁)から落下する水が副防水壁に沿って案内されてスムーズ且つ確実に落下する。
請求項5に係る電気接続箱の防水構造は、請求項1〜4の何れかに記載の電気接続箱の防水構造において、前記板部にバンド装着部が設けられ、前記水浸入許容空間内で前記ワイヤハーネスの屈曲部がバンドで結束されたことを特徴とする。
上記構成により、バンド装着部にバンドでワイヤハーネスが結束固定され、ワイヤハーネスの屈曲部の立ち上げ部分に沿って上昇しようとする水がバンドに当たって落下することで、バンドより上側への水の浸入(進行)が阻止される。
請求項6に係る電気接続箱の防水構造は、請求項5記載の電気接続箱の防水構造において、前記バンド装着部の上側において前記板部にハーネスガイド壁が設けられたことを特徴とする。
上記構成により、ワイヤハーネスの立ち上げ部分がハーネスガイド壁で安定に支持され、ワイヤハーネスの立ち上げ方向が正確に規定される。また、ワイヤハーネスの外周面がハーネスガイド壁に密着することで、バンドと同様に、ワイヤハーネスの立ち上げ部に沿って水が上昇することが阻止される。
請求項1記載の発明によれば、ワイヤハーネスの立ち上げ部に沿って水を接続箱本体の水浸入許容空間内に自然落下させることで、水浸入許容空間以外の電気部品等の配置部分(要部)への水の浸入を防ぐことができる。また、サイドカバーから接続箱本体の水浸入許容空間内に水が浸入しても大丈夫なので、サイドカバーを簡素化・低コスト化することができ、サイドカバーの組付工数も低減させることができる。
請求項2記載の発明によれば、サイドカバーの切欠孔から斜め上向きに噴き上げられた水を下向き傾斜状の防水壁で受けて確実に落下させることで、車両走行中の跳ね上げ等による電気接続箱の要部への勢いのよい水の浸入を確実に防止することができる。
請求項3記載の発明によれば、ワイヤハーネスの外周面と防水壁との間の隙間を小さくして、あるいはなくして、防水壁による止水性を高めることができる。
請求項4記載の発明によれば、防水壁から落下する水を副防水壁で落下方向に案内してスムーズ且つ確実に排出することができる。
請求項5記載の発明によれば、ワイヤハーネスの屈曲部に沿って上昇しようとする水をバンドで受け止めて落下させることで、電気接続箱の要部への水の浸入を確実に防止することができる。
請求項6記載の発明によれば、ハーネスガイド壁でワイヤハーネスの導入方向を上向きに正確に規定して、ワイヤハーネスの立ち上げ部から水を水浸入許容空間の下方に確実に落下させることができる。
図1〜図6は、本発明に係る電気接続箱の防水構造の一実施形態を示すものである。
図1〜図3の如く、この防水構造は、電気接続箱1の合成樹脂製のフレーム(接続箱本体)2のハーネス導出用の側部開口3に、斜め上向きのプロテクタ部5を有する合成樹脂製のサイドカバー4を上側のみの装着し、サイドカバー4に沿ってワイヤハーネス7をフレーム2の側部開口3に続く水浸入許容空室8に略U字状に屈曲させて上向きに配索し、さらに、側部開口3に対向して水浸入許容空室8の内壁9に斜め下向きの防水壁10を突設し、防水壁10の先端10aをワイヤハーネス7の外周面に近接させたものである。
水浸入許容空室8は側部開口3を含む四方の垂直な壁部9,11〜13で囲まれて横断面矩形状に構成され、図2,図4の如く水浸入許容空室8の底部は矩形状に開口して(底部開口を符号14で示す)フレーム2の下端まで貫通している。図1の如く、フレーム2の下端には合成樹脂製のロアカバー15が装着され、ロアカバー15の底部に水抜き孔(図示せず)が設けられている。図4の矢印の如く水浸入許容空室8に浸入した水は、水浸入許容空室8の底部開口14からロアカバー15の水抜き孔を経て外部に排出される。
図1,図2の如く、側部開口3はフレーム2の一側壁(外壁)11に設けられ、一側壁11に直交する他側壁(外壁)12と、他側壁12に直交する一内壁9と、他側壁12と平行して一側壁11に直交する他内壁13とで水浸入許容空室の三方の壁部(周壁)9,12,13が平面視略コの字状に構成されている。各内壁9,13はフレーム2の上端と同じ高さを有している。側部開口3は一側壁11の上端から下向きに略縦長矩形状に切欠形成されている。
図4の如く、側部開口3の下側に大きな略矩形状の他の側部開口16がフレーム2の下端まで切欠形成され、他の側部開口16に主ワイヤハーネス(図示せず)が挿通され、上側の側部開口3に副ワイヤハーネス7が挿通される。電気接続箱1内や外部における各ワイヤハーネス7の接続は従来の図7におけると同様である。
図1,図2の如く、水浸入許容空室8の内壁9,13の外側において各コネクタ17やヒューズ装着部(ヒューズブロック)18やリレー装着部(リレーブロック)19がフレーム2に下方から挿着される。上側の副ワイヤハーネス7は、コネクタ17等から導出された上向きの電線で構成され、下側の主ワイヤハーネス(図示せず)は、ヒューズ18aやリレー19a等に接続された下向きの電線で構成される。水浸入許容空室8の内壁9,13で水浸入許容空室8内の上向きのワイヤハーネス部分7aがリレー19aやヒューズ18aやコネクタ17等といった各電気電子部品から隔絶されている。
図1〜図4の如く、水浸入許容空室8の側部開口3と対向する一内壁9の内面に平板状の防水壁10が斜め下向きに突設されている。防水壁10はその傾斜状の下面10bで、側部開口3から勢い良く浸入した水(特に噴き上げられた水)を受け止めて下向きに落とす作用をする。防水壁10の傾斜状の上面10cは、上面10cに付着した水滴を迅速に落下させる作用をする。
図1,図2の如く、防水壁10の左右端(側端)は他外壁12と他内壁13側に交差して続き、防水壁10が他外壁12と他内壁13側とを連結している。図4の如く、防水壁10の基端(後端)10dはサイドカバー4の切欠孔20の上端とほぼ同じ高さに位置して一内壁9に交差して続き、防水壁10の先端(前端)10aは孔部20のほぼ中央の高さに位置している。
図2の如く、防水壁10の一側部(左端部)10eが他外壁12に交差して続き、一側部10eは細幅板状に前方に下向き傾斜状に延長され(延長部を符号10e’で示す)、図4の如く、延長部10e’の前端が切欠孔20のほぼ中央の高さに位置し、延長部10e’の前端から下向きに延長された垂直部分10fが水浸入許容空室8内の下側の垂直な副防水壁21の上端に一体に続き、垂直部分10fの後面が副防水壁21の後面21aと同一面に続いている。
副防水壁21は、切欠孔20とワイヤハーネス7の外周面との間の隙間から浸入した水を水浸入許容空間8の前半側で遮断して落下させると共に、防水壁10から水を副防水壁に伝えて下方にスムーズに排出案内する作用をする。
図2,図4〜図5の如く、副防水壁21は上端に前向きの鍔部21bを有し、水浸入許容空室8の平行な一外壁11と一内壁9とのほぼ中間位置において、他外壁12から他内壁13にかけて垂直に形成されている。副防水壁21の一側は他外壁12に直交し、副防水壁21の他側は他内壁13に直交して、副防水壁21が他外壁12と他内壁13とを連結している。
図4の如く、副防水壁21の上端は側部開口3の下端よりも少し下方に位置し、且つ図6の如く、ワイヤハーネス7の屈曲部7bの下端面から少しの隙間を存して下方に位置し、図4の如く、副防水壁21の下端は水浸入許容空室8の下部すなわち内壁13の下端よりも少し上方に位置する。
図4の如く、側部開口3の下端3aは一外壁11に続き、且つワイヤハーネス7の外周面に沿って円弧状に湾曲され、側部開口3の下端3aとサイドカバー4の切欠孔20とで略円形のハーネス挿通孔を成す。側部開口3の下側において、一外壁11に下側の側部開口16の傾斜状の上壁22が後下がりに交差して続き、上壁22の後端は副防水壁21の下端よりも少し下方に位置している。
図2の如く、防水壁10の一側部10eを除く主体部分の前端には、図5,図6のワイヤハーネス7のU字状の屈曲部7bの垂直部分(立ち上げ部)7aの後部外周面に沿う形状の円弧状の凹部10aが切欠形成されている。図5の如く、円弧状の凹部10aはワイヤハーネス7の後部外周面に近接して位置する。凹部10aはワイヤハーネス7の後部外周面に軽く接してもよい。
図1,図2の如く、本例で、防水壁10の他側部(右端部)10gは、他内壁13の内側に平行に近接して沿う二重壁13aの上方に位置し、他側部10gから垂下した幅狭な延長板部(図示せず)が二重壁13aの上端に一体に続き、延長板部の内面が二重壁13aの内面と同一面に続いている。副防水壁21の右端も二重壁13aに直交して一体に続いている。本例では二重壁13aを用いて二重壁13aと他内壁13との間に、ヒューズブロック(図2)に対する係止アーム(係止手段)を設けているが、係止アームが不要な場合は、二重壁13aを排除して他内壁13のみとすることが可能である。二重壁は他内壁13の一部と見ることができる。
図1〜図3の如く、ケース2の側部開口3の前縁において、一外壁11の外面に左右一対の垂直なレール部23が設けられ、側部開口3の後縁において一外壁11の内面に、前側のレール部23よりも幅狭に左右一対の垂直なレール部24が設けられている。前側のレール部23の内側に、サイドカバー4に対する係止手段としての係止突起(図示せず)が設けられている。
図3〜図5の如く、サイドカバー4は、垂直な板部6と、板部6の下半中央に設けられた略矩形状の切欠孔20と、切欠孔20の周縁から斜め前方に立ち上げられたプロテクタ部5と、板部6の後面側に設けられたハーネスガイド部25とで一体に構成されている。
板部6は、中間の幅広部6aと、前後の各幅狭部6b,6cとで構成され、幅広部6aの左右両側部が前側のレール部23に対するスライド係合部であり、両側部の下部に、レール部23内の係止突起(図示せず)に係合する係止突起(係止手段)26が設けられている。
前側の一対のレール部23の間に前側の幅狭部6bがレール部23と同じ高さで位置し、幅広部6aの上端部は薄肉化されてレール部23よりも上方に突出して、フレーム2のアッパカバー装着用の上段部27と同一高さに位置し、後側の幅狭部6cはさらに上方に突出して、幅狭部6cの両側部がフレーム内側(後側)の一対のレール部24にスライド自在に係合している。
図1,図3〜図5の如く、前側の幅狭部6bの外面にプロテクタ部5が一体に突設されている。プロテクタ部5は、前側の幅狭部6bに続く短い水平部5aと、水平部5aから斜め上向きに立ち上がった傾斜部5bとで構成され、水平部5aは、上と左右との三方を壁部5cで囲まれて縦断面略逆凹字の樋状に形成され、傾斜部5bは上と一側(左側)との二方を壁部で囲まれて縦断面略L字状に形成され、傾斜部5bの先端にテープ巻き用の外向きの鍔部5dが形成されている。
後側の幅狭部6cの上部内面にハーネスガイド部25が一体に設けられている。ハーネスガイド部25は、水浸入許容空間8内でワイヤハーネス7の屈曲部7bの垂直部分7cの前部外周面に接する(密着)する円弧面(湾曲面)25a(図2)を有する湾曲状のハーネスガイド壁(符号25で代用)と、ガイド壁25の下側に一体に設けられ、バンド挿通用の水平方向の孔部25b(図4)を成すバンド装着壁(バンド装着部)25cとで一体に構成されている。
ガイド壁25は、左右両側の垂直な側壁25dと、両側壁25dを連結する湾曲状の壁部(符号25aで代用)とで構成され、両側壁25dが後側の幅狭部6cの後面に一体に垂設されている。バンド装着壁25cは湾曲状の壁部25aの中央下端から湾曲状に垂下されて幅狭部6cの後面に交差して一体に続いている。
図5,図6の如く、ワイヤハーネス7はフレーム2の側部開口3から外側において、プロテクタ部5に沿って前上がりに斜め上向きに立ち上げられ、この傾斜部分7cがテープ巻き28でプロテクタ部5に固定されて、車両のエンジンルーム内に配索されている。
また、ワイヤハーネス7は、フレーム2の側部開口3内でサイドカバー4の切欠孔20からハーネスガイド部25に沿って上向きに垂直に屈曲され、その垂直部分7aが合成樹脂製のバンド29でハーネスガイド部25に締め付け固定され、フレーム2の上部においてコネクタ17(図1)の端子等に接続されている。
バンド29は傾斜状の防水壁10の上方に位置し、図5の矢印の如くワイヤハーネス7の垂直部分7aに沿って上向きに浸入した水をバンド29で受け止めて落下させる作用をする。バンド29を防水壁10よりも下側に配置することも可能である。
このように、防水壁10と副防水壁21とバンド29との止水作用で、上側のみのサイドカバー4による防水性の低下を補って、サイドカバー4の切欠孔20から浸入した水を確実に水浸入許容空間8の下側に落下排出させることができる。
切欠孔20から浸入する水の勢いが弱い場合は、防水壁10やバンド29がなくても、ワイヤハーネス7の屈曲部7bの垂直部分7aから水滴が図5の矢印のように自然落下して排出される。サイドカバー4が上側の一つで済み、従来(図7)のような上下一対のサイドカバーが不要であるから、サイドカバー4のコストの低減とフレーム2への組付工数の低減が可能となる。
なお、上記実施形態においては、フレーム2とアッパカバー(図示せず)とロアカバー15とを用いてフレーム2を接続箱本体としたが、例えばフレーム2に代えて有底のロアケースないしロアカバー(図示せず)と、アッパカバーとを用い、ロアケースないしロアカバーを接続箱本体とした電気接続箱においても、上記防水構造を適用可能である。
本発明に係る電気接続箱の防水構造の一実施形態を示す全体的な斜視図(円内は要部斜視図)である。 同じく電気接続箱の防水構造を示す全体的な平面図である。 電気接続箱の防水構造の要部を一部切欠して示す斜視図である。 ワイヤハーネスを配索しない状態で示す防水構造の要部縦断面図である。 同じく防水構造を見る角度を変えて示す斜視図である。 同じく防水構造を示す一部断面とした側面図である。 従来の電気接続箱の防水構造の一形態を説明的に示す斜視図である。 従来の電気接続箱の防水構造の他の形態を示す縦断面図である。
符号の説明
1 電気接続箱
2 フレーム(接続箱本体)
3 側部開口
4 サイドカバー
5 プロテクタ部
6 板部
7 ワイヤハーネス
7b 屈曲部
8 水浸入許容空間
10 防水壁
10a 凹部
10e 側部
20 切欠孔
21 副防水壁
25 ハーネスガイド壁
25c バンド装着壁(バンド装着部)
29 バンド

Claims (6)

  1. 接続箱本体の側部開口に、斜め上向きのプロテクタ部と垂直な板部とハーネス挿通用の切欠孔とを有するサイドカバーが装着され、該切欠孔に連通して該接続箱本体の内側に水浸入許容空間が設けられ、該プロテクタ部から該板部に沿ってワイヤハーネスが該水浸入許容空間内で上向きに屈曲配索されたことを特徴とする電気接続箱の防水構造。
  2. 前記ワイヤハーネスの屈曲部の外面に沿って前記水浸入許容空間内に斜め下向きの防水壁が突設されたことを特徴とする請求項1記載の電気接続箱の防水構造。
  3. 前記防水壁に、前記ワイヤハーネスの外周面に沿う円弧状の凹部が設けられたことを特徴とする請求項2記載の電気接続箱の防水構造。
  4. 前記水浸入許容空間内で前記防水壁の下側に、該防水壁の側部に続く副防水壁が垂直に設けられたことを特徴とする請求項2又は3記載の電気接続箱の防水構造。
  5. 前記板部にバンド装着部が設けられ、前記水浸入許容空間内で前記ワイヤハーネスの屈曲部がバンドで結束されたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の電気接続箱の防水構造。
  6. 前記バンド装着部の上側において前記板部にハーネスガイド壁が設けられたことを特徴とする請求項5記載の電気接続箱の防水構造。
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