JP2010086383A - パスワード入力装置およびパスワード入力確認プログラムとパスワード入力確認方法 - Google Patents

パスワード入力装置およびパスワード入力確認プログラムとパスワード入力確認方法 Download PDF

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Abstract

【課題】パスワードの機密性を保持した状態でパスワードの入力文字数の誤りを簡単に確認できるパスワード入力装置,プログラム,入力確認方法を提供する。
【解決手段】パスワードの構成要素となる文字の入力操作が1回行われる毎に予め決められた順序に従ってユーザが認識可能な識別情報を出力し、ユーザは、自らが行った入力操作の回数に対応する識別情報と当該入力操作の終了時点で出力された識別情報とを照らし合わせてパスワードの入力文字数の誤りを確認する。パスワードの内容やパスワードの構成要素となる文字と識別情報との間には因果関係がないので、パスワードの手掛りとなる情報が第三者に流出する心配がない。
【選択図】図1

Description

本発明は、パスワードの入力文字数に関連する情報をユーザに示すことによってパスワードの入力ミスを軽減するようにしたパスワード入力装置およびパスワード入力確認プログラムとパスワード入力確認方法に関する。
システムへのログインなどで入力したパスワードは、他者から隠蔽するために、入力した文字とは異なる伏字、例えば、「●●●●●●●●」や「********」等で表示される。
しかし、タイプミスにより、入力しようとしているパスワードよりも多くの文字数や、少ない文字数を入力してしまった場合、「●●●●●●●●」や「********」等のような統一された文字で隠蔽されていると入力文字数を誤ったことに気づくのは困難である。
そのため、そのままログインに失敗する、もしくは、タイプミスをしたかもしれないことに気がついても、表示された文字数を数えなおす必要があった。
パスワードの入力ミスを防止するための技術としては、入力されたユーザIDに対応した適正なパスワードと実際に入力されるパスワードとを一文字毎に比較し、入力ミスが発生した時点から数えて予め設定された何回かの文字入力操作、例えば、N回の文字入力操作が確認された時点で入力の誤りを可視表示してユーザに知らせるようにしたものが特許文献1として提案されている。
入力ミスが発生した時点で入力の誤りを直ちに可視表示しないのは誤りの発生箇所を第三者に知らせないようにして機密性を保持するためであり、特許文献1にあっては、Nの値として2〜3文字程度が適当であるとしているが、パスワードの入力において最後の1文字あるいは2文字目で入力ミスが発生した場合の処理が未定義であり、論理的な矛盾が内在するものであるため、正常に作動するものとは考えにくい。
また、大文字,小文字,カナ文字等の文字入力モードが不適切となっている状態でパスワード入力が行われることで発生する混乱、例えば、パスワードが小文字で設定されているにも関わらず文字入力モードがカナ文字になっているために適切なキー操作を行なってもパスワードが一致しない等の不都合の発生を回避することを目的として、その時点で選択されている文字入力モードを可視表示するようにしたパスワード入力方式が特許文献2として提案されている。
特許文献2では、可視表示のための手段として文字入力モードのステータスを示すための代表文字、例えば、文字入力モードが小文字であれば伏字として“a”を使ったり、文字入力モードがカナ文字であれば伏字として“ア”を使ったりする点、更には、文字入力モードに応じて“*”等の伏字の色を変えたり、あるいは、伏字のプリンキングで文字入力モードを可視表示したりする点について開示されている。
しかしながら、特許文献2に開示される技術は飽くまでも文字入力モードの選択誤りを解消することを目的に特化したものであり、文字入力モードが適切に選択されている場合の入力ミスを防止するものではなく、また、文字入力モードが適切に選択されている場合の入力ミス、特に、文字数の誤りの発生をユーザに知らせる機能は備えていない。
更に、煩雑な操作によるパスワード入力のミスを防止するものとして、特許文献3に開示される技術がある。この技術は、携帯電話のように1文字の入力に際して同一のキーを何回も操作しなければならない装置に対応したもので、1文字の入力が完了するまでは伏字を全く使用せず、キーの操作に応じ、入力候補となる文字をあからさまにディスプレイに可視表示するようになっている。例えば、“7”の数値キーを利用してキーワードの構成文字の1つである“r”を入力する場合には、P→Q→R→S→p→q→r→sとディスプレイに可視表示される。
このような構成であっても、携帯電話のような小型の機器にあっては第三者がユーザの手元を確認することは難しく、パスワードの機密性は保持されるかも知れないが、据え置き型の装置のように第三者がディスプレイを盗み見ることが可能な装置にあっては、パスワードの機密性自体が全く保持されなくなる不都合がある。
また、パスワード入力のミスを防止するための手段として、特許文献4に開示される暗証情報入力システムがある。これは視覚障害者が利用するシステムのために特化したもので、システムに入力される文字に応じた信号をユーザの携帯装置に送信し、システムに入力される文字に応じた特定のパターンでユーザの携帯装置を振動させることによってシステムに入力された文字をユーザに知らせる構成を備える。
携帯装置の振動パターンを第三者が検知することによってパスワードの機密性が失われないようにするため、長短の振動を組み合わせて入力文字に対応させる等の工夫が見られるが、飽くまでも、視覚障害者の利用を前提としたシステムであり、携帯装置や送受信器が必要となることからコストの点で汎用性がない。
また、システムに入力される文字に応じた信号をユーザの携帯装置に送信することは構成上の必須の要件であり、電波であれ赤外線であれ其の他の何であれ、この信号が第三者によって傍受された場合には、パスワードの機密が全く保持されなくなる問題がある。
更に、パスワードの入力ミスをユーザに知らせるための技術としては、適正なユーザがパスワードの入力をミスした際に不用意な制限が発生するのを防止するためのシステムが特許文献5として提案されている。このものは、パスワードに対して文字の数値化や桁数毎の重み付けといった複雑な演算処理を施してパスワードに対応する表示文字を入力操作の度に算出して表示し、ユーザが表示文字を目視して当該ユーザが記憶する表示文字と一致するか否か、つまり、パスワードの登録時に算出された表示文字と一致するか否かを判断することで、パスワード入力の適否を予め判定してからパスワードの入力確定操作を行なうようにしたものである。
しかしながら、このものは、入力確定操作を行なうまでの間は何回でもパスワードの入力操作と表示文字の確認操作が可能である。従って、パスワードが一致して適正な表示文字が表示された時に第三者が表示文字を盗み見れば、時間はかかるとしても、適正な表示文字が表示されるまで入力確定操作を行わずに第三者がパスワードの入力操作のみを繰り返し実行すれば、適正な表示文字を表示させることが可能であり、トライ&エラーの操作でパスワードが破られてしまう可能性もある。
また、特許文献5では、パスワードを全て入力した時点で演算処理を行なって表示文字を算出して表示する構成と、パスワードを1文字入力する毎に演算処理を行なって表示文字を算出して表示する構成つまり1文字毎に入力ミスを確認する構成について開示されている。
正当なユーザが入力文字数の間違いを知りたいような場合にはパスワードを1文字入力する毎に演算処理を行なって表示文字を算出して表示する構成の方が都合がよいと考えられるが、そうした場合、数値化や桁数毎の重み付けといった演算処理に利用されるデータつまりパスワードの文字数が1文字のみとなって演算処理自体が簡素化されるため、適正な表示文字を盗み見た第三者がパスワードの文字を特定する作業も更に簡単なものとなり、容易にパスワードが求められてしまうといった不都合が生じる。
特開2000−29838号公報(段落0010) 特開2001−242991号公報 特開2002−6137号公報(段落0006) 特開2004−362424号公報(段落0012) 特開2006−92131号公報(段落0007,0096)
そこで、本発明の課題は、パスワードの機密性を保持した状態でパスワードの入力文字数の誤りをユーザが簡単に確認することのできるパスワード入力装置およびパスワード入力確認プログラムとパスワード入力確認方法を提供することにある。
本発明のパスワード入力装置は、パスワードの入力文字数に関連する情報をユーザに示すことによってパスワードの入力ミスを軽減するようにしたパスワード入力装置であり、前記課題を達成するため、特に、
パスワードを入力するための文字入力手段と、
パスワードの構成要素となる文字の入力操作を1文字毎に検知する入力検知手段と、
前記入力検知手段でパスワードの構成要素となる文字の入力操作が検知される度に、少なくとも、連続する入力操作で内容が一致しないようにして、予め決められた順序に従って、前記入力された文字とは無関係で且つユーザが認識可能な識別情報を出力する桁位置確認情報出力手段とを備えたことを特徴とする構成を有する。
本発明のパスワード入力確認プログラムは、前記と同様の課題を達成するため、
パスワード入力装置に内蔵されたマイクロプロセッサを、
パスワードの構成要素となる文字の入力操作を1文字毎に検知する入力検知手段、および、前記入力検知手段によってパスワードの構成要素となる文字の入力操作が検知される度に、少なくとも、連続する入力操作で内容が一致しないようにして、予め決められた順序に従って、前記入力された文字とは無関係で且つユーザが認識可能な識別情報を、パスワード入力装置の出力デバイスを利用して出力する桁位置確認情報出力手段として機能させることを特徴とした構成を有する。
本発明のパスワード入力確認方法は、前記と同様の課題を達成するため、
予め決められた順序に従って出力される識別情報のうちユーザが設定したパスワードの文字の総数に対応する順序の識別情報を予め記憶しておき、
パスワードの入力操作に際し、パスワード入力装置がパスワードの構成要素となる文字の入力操作を1文字毎に検知し、
パスワードの構成要素となる文字の入力操作が検知される度に、少なくとも、連続する入力操作で内容が一致しないようにして、予め決められた順序に従って、前記入力された文字とは無関係で且つユーザが認識可能な識別情報をパスワード入力装置が出力し、
ユーザがパスワードの入力操作を完了したと判断した時点で、前記パスワード入力装置から出力された識別情報と、前記予め記憶しておいた識別情報とを比較し、
両者が一致すればパスワードの入力文字数を適正と判断する一方、両者が一致しない場合にはパスワードの入力文字数を不適と判断することを特徴とした構成を有する。
本発明のパスワード入力装置およびパスワード入力確認プログラムとパスワード入力確認方法は、パスワードの構成要素となる文字の入力操作が1回行われる毎に予め決められた順序に従ってユーザが認識可能な識別情報を出力するようにしているので、ユーザは、自らが行った入力操作の回数に対応する識別情報と当該入力操作の終了時点で出力された識別情報とを照らし合わせることで、パスワードの入力文字数の誤りを簡単に確認することができる。
しかも、パスワードの内容やパスワードの構成要素となる文字と識別情報との間には何らの因果関係もないので、パスワードの手掛りとなる情報が第三者に流出することはなく、パスワードの機密性を保持した状態でパスワードの入力操作を行うことができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について具体例を挙げ、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明を適用した一実施形態のパスワード入力装置Aの構成について示した機能ブロック図である。
パスワード入力装置Aは、パスワードを入力するための文字入力手段Bと、パスワードの構成要素となる文字の入力操作を1文字毎に検知する入力検知手段Cと、入力検知手段Cによってパスワードの構成要素となる文字の入力操作が検知される度に、少なくとも、連続する入力操作で内容が一致しないようにして、予め決められた順序に従って、入力された文字とは無関係で且つユーザが認識可能な識別情報を出力する桁位置確認情報出力手段Dを備える。
ユーザが認識可能な識別情報の種類としては、パスワード入力装置Aを実装する装置の構造にもよるが、例えば、伏字として機能する文字,文字の色,音の音階,振動の出力時間,振動の強弱等を利用することが可能である。
同じ種類に属する識別情報の数は、パスワードの構成要素となる文字の入力操作の回数を明確にユーザに知らせる必要上、少なくとも、2つのものが必要である。
望ましくは、取扱い対象となるパスワードの文字数に見合った数の識別情報を利用するとよいが、最低2つの識別情報があれば、連続する入力操作で出力される識別情報の内容が一致しないようにすることが可能である。
識別情報の数を2つに制限した場合、パスワードの構成要素となる文字の入力操作が1回行われる毎に第1の識別情報と第2の識別情報がサイクリックに出力されることになるが、パスワードの構成要素となる文字の入力操作の回数が少ない場合、例えば、パスワードの文字数が数文字といったような状況下では、第1回目の入力操作と第3回目の入力操作、あるいは、第2回目の入力操作と第4回目の入力操作をユーザが勘違いするといったような状況は生じにくいので特に問題はない。
此れに対し、識別情報の数が2つに制限されているにも関わらずパスワードの構成要素となる文字の入力操作の回数が多い場合、例えば、パスワードの文字数が10文字程度といったような状況下では、第1回目の入力操作と第3回目の入力操作、あるいは、第2回目の入力操作と第4回目の入力操作をユーザが勘違いすることはないまでも、第7回目の入力操作と第9回目の入力操作、あるいは、第8回目の入力操作と第10回目の入力操作を勘違いするといった可能性は多分にあるので、同じ識別情報が頻繁に繰り返して出力されないようにする都合上、識別情報の数は例えば3つ以上とすることが望ましい。
図2は特定多数の人間がパスワードを入力して利用する携帯電話にパスワード入力装置Aを実装した場合の一実施形態について簡略化して示したブロック図である。
この実施形態の携帯電話1は、図2に示されるように、送話器を構成するマイク2と受話器を構成するスピーカ3を接続した音声処理部4と、送受信部5およびディスプレイ6と、テンキーや文字キーおよび各種のコマンドキー等を備えたキー操作部7、ならびに、着信の発生等をユーザに知らせるためのバイブレータ8を備える。
ディスプレイ5は液晶モニタ等によって構成され、電話番号の選択表示や着信履歴等の表示、更には、作成過程にある電子メールの表示や受信された電子メールの表示等に利用される。
従来と同様、携帯電話1の通常の利用に際しては、マイク2から入力された音声が音声処理部4でA/D変換され入出力回路9を経てマイクロプロセッサ10に転送され、更に、マイクロプロセッサ10で通信形式データに変換され、入出力回路9を経て送受信部5に送られて送受信部5で変調され、内蔵式もしくは伸縮式のアンテナ11を介して外部に送信される。
また、アンテナ11で受信された通信電波は送受信部5で復調され、入出力回路9を経てマイクロプロセッサ10に転送されて音声データに変換されてから、入出力回路9を経て音声処理部4でD/A変換等の処理操作を受けてスピーカ3から音声として出力されるようになっている。
RAM13は処理過程にあるデータの一時記憶に利用され、また、不揮発性メモリ14には、受信した電子メールのデータ等が記憶され、この実施形態においては、更に、当該携帯電話1の利用を許可されたユーザのユーザIDおよびパスワード等が照合用のデータとして保存されるようになっている。
キー操作部7は、電話番号の入力操作等の場合にはテンキーとして使用され、また、電子メールの作成等に際してはテキストデータ入力用のカナキー等として利用される。
ROM12には、通話や電子メールの送受信を実行するための制御プログラムが保存され、本実施形態においては、更に、携帯電話1のマイクロプロセッサ10をパスワード入力装置Aにおける入力検知手段Cおよび桁位置確認情報出力手段Dとして機能させるために必要とされるパスワード入力確認プログラム(図3〜図4参照)が格納されている。
携帯電話1のキー操作部7は、パスワードの入力操作に際し、パスワード入力装置Aの文字入力手段Bとして機能する。
ここで、パスワード入力装置Aにおける桁位置確認情報出力手段Dの一部として機能する識別情報記憶テーブルの構成例を図5の概念図に示す。
図5に示される識別情報記憶テーブルd1は、ユーザが認識可能な識別情報を予め決められた順序に従って少なくとも連続して内容が一致しないような状態で記憶するためのものである。識別情報記憶テーブルd1は不揮発性メモリ14の記憶領域の一部を利用して構築される。
この実施形態では、ユーザが認識可能な識別情報として、複数の文字,複数の文字色,音の音階,振動の出力時間,振動の強弱の5種を並列して利用することが可能である。
より具体的には、伏字として機能する文字としてはパスワードの内容とは無関係な“*”,“+”,“−”の3文字を利用している。この実施形態では、パスワードの文字数の最大値が10桁であることを前提とし、識別情報記憶テーブルd1の第1行のデータ列の先頭から順に“*”,“+”,“−”が此の順でサイクリックに、つまり、“*”,“+”,“−”,・・・,“+”,“−”,“*”のようにして記憶されている。従って、伏字として機能する同じ文字が識別情報記憶テーブルd1上で連続して並ぶことはない。
また、伏字の色としてはパスワードの内容とは無関係な“赤”,“橙”,“黄”,“緑”,“青”,“紫”の6色を利用し、前記と同様、識別情報記憶テーブルd1の第2行のデータ列の先頭から順に“赤”,“橙”,“黄”,“緑”,“青”,“紫”が此の順でサイクリックに、つまり、“赤”,“橙”,“黄”,・・・,“橙”,“黄”,“緑”のようにして記憶されている。従って、同じ表示色が識別情報記憶テーブルd1上で連続して並ぶことはない。
そして、識別情報として機能する音の音階としてはパスワードの内容とは無関係な“ド”,“レ”,“ミ”,“ソ”の4つの音階を利用しており、識別情報記憶テーブルd1の第3行のデータ列の先頭から順に此れらの音が“ド”,“レ”,“ミ”,“ド”,“レ”,“ミ”,“ソ”,“ミ”,“レ”,“ド”(童謡の「チューリップ」の主旋律と音階が同じで譜割が異なる音の並び)のようにして記憶されている。従って、同じ音階が識別情報記憶テーブルd1上で連続して並ぶことはない。
更に、識別情報として機能する振動の出力時間としてはパスワードの内容とは無関係な“短”,“長”の2つの時間を利用しており、識別情報記憶テーブルd1の第4行のデータ列の先頭から順に“短”,“長”の時間がサイクリックに、つまり、“短”,“長”,“短”,・・・,“長”,“短”,“長”のようにして記憶されている。従って、同じ出力時間が識別情報記憶テーブルd1上で連続して並ぶことはない。
また、識別情報として機能する振動の強弱としてはパスワードの内容とは無関係な“強”,“弱”の2つの強さを利用しており、識別情報記憶テーブルd1の第5行のデータ列の先頭から順に“強”,“弱”がサイクリックに、つまり、“強”,“弱”,“強”,・・・,“弱”,“強”,“弱”のようにして記憶されている。従って、同じ強さが識別情報記憶テーブルd1上で連続して並ぶことはない。
前述した通り、この実施形態では特定多数の人間がパスワードを入力して携帯電話1を利用することを前提としているので、ユーザが携帯電話1を利用するためには、携帯電話1の不揮発性メモリ14に設けられたユーザ登録テーブルに予めユーザIDとパスワードとを対応させて記憶させておく必要がある。
ここで、ユーザ登録テーブルの構成例を図6の概念図に示す。
図6に示されるユーザ登録テーブルd2は、携帯電話1の使用を許可されたユーザのユーザIDと当該ユーザのパスワードとを対応させて記憶するめのものである。
この実施形態では、更に、携帯電話1の使用を許可されたユーザは、ユーザの好みに応じ、前述した伏字,文字の色,音の音階,振動の出力時間,振動の強弱の5種の識別情報の中から、当人が利用する識別情報の種類を自由に選択することができる。
利用する識別情報の選択操作は、ユーザが携帯電話1のキー操作部7を操作し、自分のユーザIDに対応させてユーザ登録テーブルd2に選択結果を設定することによって行われる。
この実施形態では、識別情報として伏字が選択された場合にはユーザ登録テーブルd2の識別方式の欄に数値“1”がセットされ、また、識別情報として文字の色が選択された場合にはユーザ登録テーブルd2の識別方式の欄に数値“2”がセットされ、識別情報として音の音階が選択された場合にはユーザ登録テーブルd2の識別方式の欄に数値“3”がセットされ、識別情報として振動の出力時間が選択された場合にはユーザ登録テーブルd2の識別方式の欄に数値“4”がセットされ、識別情報として振動の強弱が選択された場合にはユーザ登録テーブルd2の識別方式の欄に数値“5”がセットされるようになっている。
ユーザ登録テーブルd2の識別方式の欄にはユーザIDに対応させて“1”〜“5”の数値を選択的に1つのみセットしてもよく、また、“1”〜“5”の数値を組み合わせてセットしても構わない。あるいは、数値を全くセットしないことも可能である。
但し、数値“1”をセットせずに数値“2”をセットした場合には、表示用の伏字として自動的に“●”が選択されるようになっている(何らかの伏字を表示しないと色を表示できないため)。
一般に、非視覚障害者(但し、健勝者とは限らない)は識別情報として少なくとも伏字や文字の色を選択し、非聴覚障害者(但し、健勝者とは限らない)は識別情報として音の音階を選択することが可能であり、視覚および聴覚に共に異常がある者は識別情報として振動の出力時間や振動の強弱を選択することが望ましい。完全な健勝者に関しては何れの識別情報を選択することも全くの自由である。
次に、図3〜図4のフローチャート(以下、パスワード入力確認処理という)を参照し、パスワード入力装置Aの入力検知手段Cおよび桁位置確認情報出力手段Dとして機能するマイクロプロセッサ10の処理動作と、本実施形態におけるパスワード入力確認プログラムおよびパスワード入力確認方法について具体的に説明する。
所定周期毎に繰り返し実行されるパスワード入力確認処理を開始したマイクロプロセッサ10は、まず、ユーザIDやパスワードの入力処理が実行中であるか否かを記憶する入力状態記憶フラグF1に1がセットされているか否か、つまり、この時点でユーザIDの入力やパスワードの入力に関わる処理が行なわれているか否かを判定する(ステップa1)。
なお、入力状態記憶フラグF1は電源投入時の初期化処理で自動的に0にリセットされるフラグであり、当初の値は必然的に0である。
ステップa1の判定結果が偽となってユーザIDやパスワードの入力処理が行なわれていないことが明らかとなった場合には、マイクロプロセッサ10は、キー操作部7に対するユーザの操作によってパスワード入力モードが選択されたか否かを判定する(ステップa2)。
ステップa2の判定結果が偽となってパスワード入力モードが選択されていないことが明らかとなった場合には、マイクロプロセッサ10は、更に、当該携帯電話1の動作の可否を決める動作許容フラグF2に1がセットされているか否か、つまり、この携帯電話1の使用が既に許容された状態となっているか否かを判定する(ステップa18)。
なお、動作許容フラグF2も、前述の入力状態記憶フラグF1と同様に電源投入時の初期化処理で自動的に0にリセットされるフラグであり、当初の値は必然的に0である。
ステップa18の判定結果が偽となって当該携帯電話1の動作が禁止された状態にあることが明らかとなった場合には、マイクロプロセッサ10は、ステップa1,ステップa2,ステップa18の判定処理のみを繰り返し実行し、キー操作部7に対するユーザの操作によってパスワード入力モードが選択されるのを待つ待機状態に入る。
そして、ステップa1,ステップa2,ステップa18の判定処理が繰り返し実行される間にユーザがキー操作部7を操作してパスワード入力モードを選択すると、マイクロプロセッサ10、はステップa2の判定処理で此の操作を検知し、ユーザがユーザIDを入力するのを待つ(ステップa3)。
次いで、ユーザがキー操作部7を操作してユーザIDを入力すると、マイクロプロセッサ10は、入力されたユーザIDを一時記憶し(ステップa4)、このユーザIDに基づいて図6に示されるユーザ登録テーブルd2を検索し、このユーザIDが既にユーザ登録テーブルd2に登録されているか否かを判定する(ステップa5)。
ステップa5の判定結果が偽となってユーザ登録テーブルd2にユーザIDが登録されていないことが明らかとなった場合には、この時点で携帯電話1を操作しているユーザが適切なユーザでないことを意味するので、マイクロプロセッサ10は、携帯電話1のディスプレイ6に一定時間のエラー表示を行なった後(ステップa16)、一時記憶したユーザIDを破棄して(ステップa17)、改めて入力状態記憶フラグF1に0をセットし(ステップa15)、ステップa1,ステップa2,ステップa18の判定処理を繰り返し実行する初期の待機状態に復帰する。
一方、ステップa5の判定結果が真となってユーザ登録テーブルd2にユーザIDが登録されていることが明らかとなった場合には、この時点で携帯電話1を操作しているユーザが適切なユーザである可能性がある。
従って、この場合、マイクロプロセッサ10は、入力状態記憶フラグF1に1をセットしてパスワードの入力処理が開始されたことを記憶し(ステップa6)、パスワードの構成要素となる文字の入力操作の回数を計数するカウンタCの値を0に初期化し(ステップa7)、更に、文字入力手段Bとして機能するキー操作部7に対するユーザの操作によってパスワードの構成要素となる1文字が入力されたか否かを判定する(ステップa8)。
ここで、パスワードの構成要素となる1文字の入力が確認されずにステップa8の判定結果が偽となった場合には、マイクロプロセッサ10は、当該周期のパスワード入力確認処理をこのまま終了し、次周期のパスワード入力確認処理で、改めて入力状態記憶フラグF1に1がセットされているか否かを判定することになる(ステップa1)。
この段階では既に入力状態記憶フラグF1に1がセットされているので、ステップa1の判定結果は必然的に真となる。
従って、マイクロプロセッサ10は、ステップa1の判定処理とステップa8の判定処理のみを繰り返し実行し、ユーザの操作によってパスワードの構成要素となる1文字が入力されるのを待機する。
そして、ユーザがキー操作部7を操作してパスワードの構成要素となる1文字を入力したことがパスワード入力装置Aの入力検知手段Cとして機能するマイクロプロセッサ10によって検出されると(ステップa8)、マイクロプロセッサ10は、文字の入力操作の回数を計数するカウンタCの値を1インクリメントし(ステップa9)、カウンタCの現在値が設定可能なパスワードの文字数の最大値N(この実施形態では10桁)を超えているか否かを判定する(ステップa10)。
ステップa10の判定結果が真となってカウンタCの現在値がパスワードの文字数の最大値Nを超えていることが明らかとなった場合には、明らかに誤った入力操作が行なわれていることを意味するので、マイクロプロセッサ10は、携帯電話1のディスプレイ6に一定時間のエラー表示を行なった後(ステップa16)、一時記憶したユーザIDを破棄して(ステップa17)、改めて入力状態記憶フラグF1に0をセットし(ステップa15)、ステップa1,ステップa2,ステップa18の判定処理を繰り返し実行する初期の待機状態に復帰する。
一方、ステップa10の判定結果が偽となって設定可能な文字数の範囲内でパスワードの入力操作が行なわれていることが明らかとなった場合には、マイクロプロセッサ10は、今回の処理周期で新たに入力を検知した一文字を入力パスワード記憶レジスタR(x)に文字ストリングスとして追加的に記憶する(ステップa11)。
次いで、パスワード入力装置Aの桁位置確認情報出力手段Dとして機能するマイクロプロセッサ10が、予め決められた順序に従って識別情報を出力するために必要とされる桁位置確認情報出力処理のサブルーチンを開始する(ステップa12)。
ステップa12のサブルーチンの詳細は図4に示す通りであり、このサブルーチンを実行する間、マイクロプロセッサ10は、パスワード入力装置Aの桁位置確認情報出力手段Dとして機能し続けることになる。
桁位置確認情報出力処理を開始したマイクロプロセッサ10は、まず、ステップa4の処理で一時記憶したユーザID、つまり、現時点で携帯電話1を操作しているユーザのユーザIDに基いて図6のユーザ登録テーブルd2を検索し、当該ユーザのユーザIDに対応する識別方式の欄から識別方式の設定値を全て読み込む(ステップb1)。
次いで、マイクロプロセッサ10は、読み込んだ識別方式の設定値の中に伏字を識別情報として選択したことを示す値“1”が含まれているか否かを判定し(ステップb2)、値“1”が含まれている場合には、図5に示される識別情報記憶テーブルd1の第1行のデータ列から、カウンタCの現在値に相当する第C番目の伏字を読み込み、この伏字を表示対象として選択した後(ステップb3)、更に、読み込んだ識別方式の設定値の中に文字の色を識別情報として選択したことを示す値“2”が含まれているか否かを判定する(ステップb4)。
ステップb4の判定結果が真となった場合には、識別情報として伏字と文字の色が同時に選択されていることを意味するので、マイクロプロセッサ10は、図5に示される識別情報記憶テーブルd1の第2行のデータ列から、カウンタCの現在値に相当する第C番目の色を読み込み、この色を表示色として選択し、ステップb3の処理で表示対象として選択した伏字を当該表示色でディスプレイ6上の第C桁の文字表示位置に識別情報として表示する(ステップb5)。
従って、例えば、ステップb1の処理で読み込んだ識別方式の設定値の中に値“1”と値“2”が共に含まれ、カウンタCの現在値が1であったとすれば、パスワード入力装置1の出力デバイスの一種であるディスプレイ6上の第1桁の文字表示位置、つまり、ディスプレイ6上の左側の端部に“*”が赤色で表示されることになる。
この場合、ディスプレイ6上には、識別情報としての伏字および識別情報としての色が共に表示されることになる。
また、ステップb4の判定結果が偽となった場合には、文字の色が識別情報として選択されていないことを意味するので、マイクロプロセッサ10は、ステップb3の処理で表示対象として選択した伏字をデフォルトの表示色(例えば黒)でパスワード入力装置1の出力デバイスの一種であるディスプレイ6上の第C桁の文字表示位置に識別情報として表示する(ステップb16)。
従って、カウンタCの現在値が1であったとすれば、パスワード入力装置1の出力デバイスの一種であるディスプレイ6上の第1桁の文字表示位置、つまり、ディスプレイ6上の左側の端部に“*”がデフォルトの表示色で表示されることになる。
この場合は、ディスプレイ6上には、識別情報としての伏字のみが表示されることになる。
これに対し、ステップb2の判定結果が偽となった場合、つまり、伏字が識別情報として選択されていない場合には、マイクロプロセッサ10は、更に、ステップb1の処理で読み込んだ識別方式の設定値の中に文字の色を識別情報として選択したことを示す値“2”が含まれているか否かを判定する(ステップb12)。
ステップb12の判定結果が真となった場合には、識別情報として伏字が選択されていない状況下で文字の表示色だけが選択されていることを意味するので、マイクロプロセッサ10は、図5に示される識別情報記憶テーブルd1の第2行のデータ列から、カウンタCの現在値に相当する第C番目の色を読み込み、この色を表示色として選択すると共に、表示用の伏字として自動的に“●”を選択し、選択した表示色でディスプレイ6上の第C桁の文字表示位置に“●”を識別情報として表示する(ステップb13)。
従って、例えば、ステップb1の処理で読み込んだ識別方式の設定値の中に値“1”が含まれずに値“2”が含まれ、カウンタCの現在値が1であったとすれば、パスワード入力装置1の出力デバイスの一種であるディスプレイ6上の第1桁の文字表示位置、つまり、ディスプレイ6上の左側の端部に“●”が赤色で表示されることになる。
但し、この場合の伏字の形状“●”は識別情報ではなく、実際に識別情報として機能するのは“●”の表示色のみである。
また、ステップb12の判定結果が偽となった場合には、伏字も文字の色も識別情報として選択されていないことを意味するので、パスワード入力装置1の出力デバイスの一種であるディスプレイ6上には何らの識別情報の表示も行なわれない。
次いで、マイクロプロセッサ10は、ステップb1の処理で読み込んだ識別方式の設定値の中に音階を識別情報として選択したことを示す値“3”が含まれているか否かを判定し(ステップb6)、値“3”が含まれている場合には、図5に示される識別情報記憶テーブルd1の第3行のデータ列から、カウンタCの現在値に相当する第C番目の音階を読み込み、この音階をスピーカ3からの出力対象として選択し、この音階の周波数で所定時間(例えば0.5秒)だけパスワード入力装置1の出力デバイスの一種であるスピーカ3を駆動制御し、識別情報としての音を出力させる(ステップb7)。
従って、例えば、ステップb1の処理で読み込んだ識別方式の設定値の中に値“3”が含まれ、カウンタCの現在値が1であったとすれば、パスワード入力装置1の出力デバイスの一種であるスピーカ3からは所定時間に亘って“ド”の音が識別情報として出力されることになる。
また、ステップb6の判定結果が偽となった場合には音階が識別情報として選択されていないことを意味するので、パスワード入力装置1の出力デバイスの一種であるあるスピーカ3からは何らの音声出力も行なわれない。
次いで、マイクロプロセッサ10は、ステップb1の処理で読み込んだ識別方式の設定値の中に振動の出力時間を識別情報として選択したことを示す値“4”が含まれているか否かを判定し(ステップb8)、値“4”が含まれている場合には、図5に示される識別情報記憶テーブルd1の第4行のデータ列から、カウンタCの現在値に相当する第C番目の出力時間を読み込み、この出力時間を振動の継続時間として選択した後(ステップb9)、更に、読み込んだ識別方式の設定値の中に振動の強弱を識別情報として選択したことを示す値“5”が含まれているか否かを判定する(ステップb10)。
ステップb10の判定結果が真となった場合には、識別情報として振動の出力時間と振動の強弱が同時に選択されていることを意味するので、マイクロプロセッサ10は、図5に示される識別情報記憶テーブルd1の第5行のデータ列から、カウンタCの現在値に相当する第C番目の振動の強度を読み込み、この強度を振動の強度として選択し、ステップb9の処理で選択した継続時間に亘って当該強度でバイブレータ8を駆動制御して識別情報となる振動を出力する(ステップb11)。
従って、例えば、ステップb1の処理で読み込んだ識別方式の設定値の中に値“4”と値“5”が共に含まれ、カウンタCの現在値が1であったとすれば、パスワード入力装置1の出力デバイスの一種であるバイブレータ8は、短い継続時間(例えば0.3秒)に亘って強い強度で振動することになる。
この場合、バイブレータ8の振動は、識別情報としての出力時間および識別情報としての振動の強弱を共に含んでいることになる。
また、ステップb10の判定結果が偽となった場合には、振動の強度が識別情報として選択されていないことを意味するので、マイクロプロセッサ10は、ステップb9の処理で選択された継続時間に亘ってデフォルトの強度(例えば、中間的な強度)でパスワード入力装置1の出力デバイスの一種であるバイブレータ8を駆動制御する(ステップb17)。
従って、例えば、カウンタCの現在値が1であったとすれば、パスワード入力装置1の出力デバイスの一種であるバイブレータ8は、短い継続時間に亘ってデフォルトの強度で振動することになる。
この場合、バイブレータ8の振動は、識別情報となる“短”,“長”の出力時間のみを含んでいることになる。
これに対し、ステップb8の判定結果が偽となった場合、つまり、振動の出力時間が識別情報として選択されていない場合には、マイクロプロセッサ10は、更に、ステップb1の処理で読み込んだ識別方式の設定値の中に振動の強弱を識別情報として選択したことを示す値“5”が含まれているか否かを判定する(ステップb14)。
ステップb14の判定結果が真となった場合には、識別情報として振動の出力時間が選択されていない状況下で振動の強弱だけが選択されていることを意味するので、マイクロプロセッサ10は、図5に示される識別情報記憶テーブルd1の第5行のデータ列から、カウンタCの現在値に相当する第C番目の振動の強弱を読み込み、この強度を振動の強度として選択すると共に、デフォルトの出力時間(例えば0.5秒)を振動の継続時間として自動的に選択し、デフォルトの出力時間に亘り、選択した強度でバイブレータ8を駆動制御して識別情報となる振動を出力する(ステップb15)。
従って、ステップb1の処理で読み込んだ識別方式の設定値の中に値“4”が含まれずに値“5”が含まれ、カウンタCの現在値が1であったとすれば、パスワード入力装置1の出力デバイスの一種であるバイブレータ8はデフォルトの継続時間に亘って強い強度で振動することになる。
この場合、バイブレータ8の振動は、識別情報としての振動の強弱のみを含んでいることになる。
また、ステップb14の判定結果が偽となった場合には、振動の出力時間も振動の強弱も識別情報として選択されていないことを意味するので、パスワード入力装置1の出力デバイスの一種であるバイブレータ8は非作動の状態に保持される。
この実施形態では、振動の継続時間のうち“短”に相当する継続時間を0.3秒とする一方、“長”に相当する継続時間を0.7秒とし、デフォルトの出力時間は此れらの中間値をとって0.5秒としているが、時間の長短が人間によって容易に識別できる範囲であれば、“短”,“長”に相当する継続時間の値は自由に設定して構わない。
また、デフォルトの出力時間でバイブレータ8を駆動する場合には振動の強弱のみが識別情報として機能することになるので(ステップb15参照)、デフォルトの出力時間と“短”,“長”の継続時間とを識別しなければならない理由は特にない。つまり、デフォルトの出力時間は“短”,“長”の継続時間とは無関係に自由に設定して構わない。
また、この実施形態では、デフォルトの強度を“強”,“弱”の2つの強度の中間的な強度としているが、デフォルトの強度でバイブレータ8を駆動する場合には振動の継続時間の“短”,“長”のみが識別情報として機能することになるので(ステップb17参照)、デフォルトの強度と“強”,“弱”の振動強度とを識別しなければならない理由は特にない。つまり、デフォルトの強度は“強”,“弱”の振動強度とは無関係に自由に設定して構わない。
なお、ステップa4の処理で一時記憶したユーザIDに対応する識別方式の欄に識別情報の選択結果を示す値“1”,“2”,“3”,“4”,“5”の何れも含まれていない場合には、ステップb2,ステップb12,ステップb6,ステップb8,ステップb14の判定結果が全て偽となるので、パスワード入力装置Aにおける桁位置確認情報出力手段Dの機能は実質的に非作動状態に保持されることになる。
このようにしてパスワードの構成要素となる1文字の入力操作に対応して行われる桁位置確認情報出力処理のサブルーチンが終了すると、マイクロプロセッサ10は、ユーザがキー操作部7を操作して確認実行指令を入力しているか否かを判定し(ステップa13)、確認実行指令の入力が検出されなければ、前記と同様にして、ステップa1の判定処理とステップa8の判定処理のみを繰り返し実行し、ユーザの操作によってパスワードの構成要素となる1文字が新たに入力されるのを待機する。
そして、パスワードの構成要素となる新たな1文字の入力がステップa8の判定処理で確認される度に、マイクロプロセッサ10が、設定可能なパスワードの文字数の最大値Nの範囲内で文字の入力操作回数を計数するカウンタCの値を逐次1インクリメントすると共に、今回の処理周期で新たに入力を検知した一文字を入力パスワード記憶レジスタR(x)に文字ストリングスとして追加的に記憶し、パスワード入力装置Aの桁位置確認情報出力手段Dとして機能するマイクロプロセッサ10が、当該カウンタCの現在値に基いて桁位置確認情報出力処理のサブルーチンを繰り返し実行する(ステップa9〜ステップa13)。
従って、仮に、パスワードを入力しているユーザに対応したユーザ登録テーブルd2の識別方式の欄に伏字を識別情報として選択したことを示す値“1”が設定されていたとすれば、パスワードの構成要素となる1文字を新たに入力する度にディスプレイ6における伏字の表示態様は図7(a)のようして順に変化する。
また、パスワードを入力しているユーザに対応したユーザ登録テーブルd2の識別方式の欄に伏字を識別情報として選択したことを示す値“1”が設定されておらず、文字の色を識別情報として選択したことを示す値“2”が設定されていたとすれば、パスワードの構成要素となる1文字を新たに入力する度にディスプレイ6における“●”の表示色の態様が図7(b)のようして順に変化する。
更に、パスワードを入力しているユーザに対応したユーザ登録テーブルd2の識別方式の欄に伏字を識別情報として選択したことを示す値“1”と文字の色を識別情報として選択したことを示す値“2”が共に設定されていたとすれば、パスワードの構成要素となる1文字を新たに入力する度にディスプレイ6における伏字の表示態様は図7(a)のようして順に変化し、あわせて、伏字の表示色自体が図7(b)のようして順に変化することになる。
また、パスワードを入力しているユーザに対応したユーザ登録テーブルd2の識別方式の欄に音階を識別情報として選択したことを示す値“3”が設定されていたとすれば、パスワードの構成要素となる1文字を新たに入力する度にスピーカ3から出力される音階が図7(c)に示されるような態様で順に変化することになる。
あるいは、パスワードを入力しているユーザに対応したユーザ登録テーブルd2の識別方式の欄に振動の出力時間を識別情報として選択したことを示す値“4”が設定されていたとすれば、パスワードの構成要素となる1文字を新たに入力する度にバイブレータ8の振動の継続時間が図7(d)に示されるような態様で順に“短”,“長”,“短”,・・・と変化することになる。
また、パスワードを入力しているユーザに対応したユーザ登録テーブルd2の識別方式の欄に振動の強度を識別情報として選択したことを示す値“5”が設定されていたとすれば、パスワードの構成要素となる1文字を新たに入力する度にバイブレータ8の振動の強度が図7(e)に示されるような態様で順に“強”,“弱”,“強”,・・・と変化することになる。
更に、パスワードを入力しているユーザに対応したユーザ登録テーブルd2の識別方式の欄に振動の出力時間を識別情報として選択したことを示す値“4”と振動の強度を識別情報として選択したことを示す値“5”が共に設定されていたとすれば、パスワードの構成要素となる1文字を新たに入力する度にバイブレータ8の振動の継続時間が図7(d)に示されるような態様で順に“短”,“長”,“短”,・・・と変化し、あわせて、各回の振動の強度自体が図7(e)のようして順に“強”,“弱”,“強”,・・・と変化することになる。
従って、適正なパスワードの入力文字数が仮に7桁であったとすれば、例えば、伏字を識別情報として選択した状況下では、ユーザは単に“*”の文字を判定に用いる識別情報として記憶しておけばよい。つまり、パスワードの入力操作が終ったとユーザ自身が判断した時点でディスプレイ6上の最終桁つまり一番右側に“*”が伏字として表示されていれば、パスワードの入力文字数に関わる入力ミスはないものと判断することができる。
“*”は第1回目の入力操作の時と第4回目の入力操作の時にも表示されるが、ユーザが1桁,4桁,7桁を混同するといった心配は殆どない(桁数が著しく相違するため)。
また、同様の条件下で文字の色を識別情報として選択したとすれば、ユーザは単に“紫”の色を判定に用いる識別情報として記憶しておけばよい。つまり、パスワードの入力操作が終ったとユーザ自身が判断した時点でディスプレイ6上の最終桁つまり一番右側に“紫”の“●”が表示されていれば、パスワードの入力文字数に関わる入力ミスはないものと判断することができる。
仮に、10回の入力操作を繰り返したとしても“紫”の“●”が表示されるのは1回だけであるから、ユーザが桁数を勘違いする恐れは全くない。
あるいは、同様の条件下で音階を識別情報として選択したとすれば、ユーザは単に“ソ”の音階を判定に用いる識別情報として記憶しておけばよい。つまり、パスワードの入力操作が終ったとユーザ自身が判断した時点でスピーカ3から“ソ”の音が出力されていれば、パスワードの入力文字数に関わる入力ミスはないものと判断することができる。
仮に、10回の入力操作を繰り返したとしても“ソ”の音階が出力されるのは1回だけであるから、ユーザが桁数を勘違いする恐れは全くない。
なお、“ソ”の音階を記憶するといっても絶対音階を理解する音楽性がユーザに要求されるというわけではない。例えば、童謡の「チューリップ」の主旋律と同じ音階の並びを利用すれば、「ならんだならんだ・・・」の2回目の「ん」に相当する音を判定に用いる識別情報として記憶するといった方法も可能である。この場合、“ド”,“レ”,“ミ”の音階が頻繁に繰り返されるが、前述のようにして歌詞を利用することで桁数を容易に特定することができる。
振動の出力時間や振動の強度を識別情報として利用するとした場合、少なくとも此の実施形態では、出力時間は“短”,“長”の2態様、また、強度も“強”,“弱”の2態様しかないので、鈍感な健勝者の場合には桁数の特定は難しいかもしれないが、触覚,痛覚,圧覚,振動覚等が鋭敏な障害者にあっては高い利用価値があるものと思われる。
また、触覚,痛覚,圧覚,振動覚等が格別に優れていなくても、モールス符号やバイナリーコード等に精通している者であれば、符号やコードへの置き換えによって桁数を容易に特定することが可能である。
以上に述べた通り、この実施形態では、パスワードの構成要素となる文字の入力操作が1回行われる毎に予め決められた順序に従ってユーザが認識可能な識別情報、例えば、何種類かの伏字や其の色、あるいは、音階や振動の“短”,“長”もしくは“強”,“弱”等を出力するようにしているので、ユーザは、自らが行うべき入力操作の回数すなわちパスワードの文字数に対応する識別情報を予め覚えておき、この識別情報と入力操作の終了時点で出力された識別情報とを照らし合わせることで、パスワードの入力文字数の誤りを簡単に確認することができる。
つまり、パスワードの最後の1桁に対応した識別情報さえ予めユーザが記憶しておけば、パスワードの入力操作の終了時点で最後の1桁に対応して出力された識別情報と予め記憶した識別情報との一致不一致を比較するだけで、パスワードの入力文字数の適否を即座に確認できるということである。
また、図7(b)に示される表示色の例や図7(c)に示される音階の例のように、同じ種類に属する識別情報の数を多くすれば、パスワードの入力操作の都度、入力操作の回数と桁数との一致不一致を的確に判定することが可能である。
しかも、パスワードの内容やパスワードの構成要素となる文字と識別情報との間には何らの因果関係もなく、識別情報は、単に、先頭から数えて何桁目のパスワード文字を入力しているかを表しているに過ぎないので、パスワードの手掛りとなる情報が第三者に流出することはなく、パスワードの機密性を保持した状態でパスワードの入力操作を行うことができる。
また、振動の出力時間の“短”,“長”や振動の“強”,“弱”あるいは音の音階を利用対象とする識別情報として選択しておくようにすれば、パスワード入力画面を見ることが困難な場合でも入力文字数を容易に確認することができるので、視覚障害者等であっても容易に使いこなすことができる。
最終的に、パスワードを構成する全ての文字の入力操作が完了した時点でユーザがキー操作部7を操作して確認実行指令を入力すると、マイクロプロセッサ10がステップa13の判定処理で当該操作を検知する。
次いで、マイクロプロセッサ10は、この時点で入力パスワード記憶レジスタR(x)に記憶されている文字ストリングスつまりユーザが入力したパスワードと、ステップa4の処理で一時記憶したユーザIDに対応してユーザ登録テーブルd2に保存されているパスワードつまり正しいパスワードとの一致不一致を比較し、両者の値が一致していれば動作許容フラグF2に動作を許容する値1をセットする一方、両者の値が一致していなければ、動作許容フラグF2に携帯電話1の動作を禁止する値0をセットし(以上ステップa14)、入力状態記憶フラグF1に0をセットして(ステップa15)、当該周期のパスワード入力確認処理を終了する。
ユーザが入力したパスワードと正しいパスワードとが一致しなかった場合には動作許容フラグF2がセットされずに入力状態記憶フラグF1がリセットされることになるので、マイクロプロセッサ10は、次周期以降の処理でステップa1,ステップa2,ステップa18の判定処理のみを繰り返し実行する初期の待機状態に復帰することになる。
この場合、ステップa19の処理は非実行とされるので、携帯電話1の実質的な使用は禁止される。
また、ユーザが入力したパスワードと正しいパスワードとが一致した場合には動作許容フラグF2がセットされて入力状態記憶フラグF1がリセットされることになるので、マイクロプロセッサ10は、次周期以降の処理でステップa1,ステップa2,ステップa18の判定処理に加えてステップa19の通常処理、つまり、通話の送受信やメールの作成および送受信に必要とされる処理を実行することになり、この時点で、初めて当該ユーザによる携帯電話1の使用が許可されることになる。
以上の実施形態では、ユーザ自らが好みに応じて前述した伏字,文字の色,音の音階,振動の出力時間,振動の強弱の5種の識別情報の中から、当人が利用する識別情報の種類を自由に選択して当該ユーザのユーザIDに対応したユーザ登録テーブルd2の識別方式の欄に設定できる構成としたが、システム管理者だけがユーザ登録テーブルd2の設定や書き換えを行なえる構成、つまり、システム管理者が各ユーザに応じた識別情報の種類を強制的に設定する構成としてもよい。
ユーザ登録テーブルd2に関連する設定や書き換え行為の制限は単にアクセス制限の問題に過ぎないので、このような設計変更は容易である。
このような構成は、専ら、入場システムなどの認証用途に向くが、システム管理者側の設定行為を容易化する必要上、ユーザの種別たとえば大人や子供といったグループ毎に、提示する識別情報の種別を共通化する必要が生じるので、他者から覗かれた場合の秘匿性つまりユーザが利用している識別情報の秘匿性はあまり高くない。
また、ユーザIDの先頭イニシャル毎に例えばAで始まるグループ,Bで始まるグループ,Cで始まるグループ・・・といったようにグループに共通する識別情報や識別情報の組み合わせを記憶したテーブル(ユーザ登録テーブルd2における識別方式の欄に相当するテーブル)を予め作っておき、入力されたユーザIDに応じ、システムの側で、提示する識別情報の種別を特定するような構成とすることも可能である。
例えば、ユーザIDの先頭がAで始まるユーザには伏字を識別情報として利用させ、ユーザIDの先頭がBで始まるユーザには音の音階を識別情報として利用させるといった具合である。
このような構成は、専ら、Webページへのログイン認証などに向く。提示する識別情報の種別を完全に固定的なものにする場合よりも秘匿性は高いが、ユーザIDの入力を見られた場合にはユーザIDが分かってしまうので、当該ユーザが利用している識別情報の種別を推測される可能性がある。
本発明は、システムのログイン認証や建築物への入場等を初め、パスワードの入力を要するあらゆる用途に適用可能である。
本発明を適用した一実施形態のパスワード入力装置の構成について示した機能ブロック図である。 同実施形態のパスワード入力装置を携帯電話に実装した場合の実施形態について簡略化して示したブロック図である。 同実施形態における携帯電話のマイクロプロセッサをパスワード入力装置における入力検知手段および桁位置確認情報出力手段として機能させるために必要とされるパスワード入力確認プログラムの一例について簡略化して示したフローチャートである。 同フローチャートの続きである。 同実施形態のパスワード入力装置における桁位置確認情報出力手段の一部として機能する識別情報記憶テーブルの構成例を示した概念図である。 同実施形態のパスワード入力装置におけるユーザ登録テーブルの構成例を示した概念図である。 同実施形態における識別情報の出力態様の変化を例示した図で、図7(a)は伏字の表示態様の変化について、図7(b)は表示色の表示態様の変化について、図7(c)は音階の出力態様の変化について、図7(d)は振動の継続時間の変化について、図7(e)は振動の強弱の変化について示している。
符号の説明
1 携帯電話
2 マイク
3 スピーカ
4 音声処理部
5 送受信部
6 ディスプレイ
7 キー操作部(文字入力手段)
8 バイブレータ
9 入出力回路
10 マイクロプロセッサ(入力検知手段,桁位置確認情報出力手段)
11 アンテナ
12 ROM
13 RAM
14 不揮発性メモリ
A パスワード入力装置
B 文字入力手段
C 入力検知手段
D 桁位置確認情報出力手段
d1 識別情報記憶テーブル
d2 ユーザ登録テーブル

Claims (10)

  1. パスワードの入力文字数に関連する情報をユーザに示すことによってパスワードの入力ミスを軽減するようにしたパスワード入力装置であって、
    パスワードを入力するための文字入力手段と、
    パスワードの構成要素となる文字の入力操作を1文字毎に検知する入力検知手段と、
    前記入力検知手段によってパスワードの構成要素となる文字の入力操作が検知される度に、少なくとも、連続する入力操作で内容が一致しないようにして、予め決められた順序に従って、前記入力された文字とは無関係で且つユーザが認識可能な識別情報を出力する桁位置確認情報出力手段とを備えたことを特徴とするパスワード入力装置。
  2. 前記桁位置確認情報出力手段は、前記識別情報として、伏字として機能する文字を、少なくとも、連続する入力操作で文字が一致しないようにして、予め決められた順序に従ってパスワード入力装置のディスプレイに出力するように構成されていることを特徴とした請求項1記載のパスワード入力装置。
  3. 前記桁位置確認情報出力手段は、前記識別情報として、伏字として機能する文字の色を、少なくとも、連続する入力操作で色が一致しないようにして、予め決められた順序に従ってパスワード入力装置のディスプレイに出力するように構成されていることを特徴とした請求項1または請求項2のうち何れか一項に記載のパスワード入力装置。
  4. 前記桁位置確認情報出力手段は、前記識別情報として、音を、少なくとも、連続する入力操作で音階が一致しないようにして、予め決められた順序に従ってパスワード入力装置のスピーカに出力するように構成されていることを特徴とした請求項1,請求項2または請求項3のうち何れか一項に記載のパスワード入力装置。
  5. 前記桁位置確認情報出力手段は、前記識別情報として、振動を、少なくとも、連続する入力操作で出力時間が一致しないようにして、予め決められた順序に従ってパスワード入力装置のバイブレータを利用して出力するように構成されていることを特徴とした請求項1,請求項2,請求項3または請求項4のうち何れか一項に記載のパスワード入力装置。
  6. 前記桁位置確認情報出力手段は、前記識別情報として、振動を、少なくとも、連続する入力操作で強度が一致しないようにして、予め決められた順序に従ってパスワード入力装置のバイブレータを利用して出力するように構成されていることを特徴とした請求項1,請求項2,請求項3,請求項4または請求項5のうち何れか一項に記載のパスワード入力装置。
  7. 前記桁位置確認情報出力手段は、前記識別情報として、伏字として機能する文字を予め決められた順序に従ってディスプレイに出力する機能と、伏字として機能する文字の色を予め決められた順序に従って変更する機能と、音階の異なる音を予め決められた順序に従ってスピーカに出力する機能と、予め決められた順序に従って出力時間の異なる振動をバイブレータに出力する機能と、予め決められた順序に従って強弱の異なる振動をバイブレータに出力する機能とを備えると共に、
    伏字,文字の色,音階,振動の出力時間,振動の強弱のうち、ユーザが選択した識別情報の組み合わせのみを出力するように構成されていることを特徴とした請求項1記載のパスワード入力装置。
  8. 前記桁位置確認情報出力手段は、前記識別情報として、伏字として機能する文字を予め決められた順序に従ってディスプレイに出力する機能と、伏字として機能する文字の色を予め決められた順序に従って変更する機能と、音階の異なる音を予め決められた順序に従ってスピーカに出力する機能と、予め決められた順序に従って出力時間の異なる振動をバイブレータに出力する機能と、予め決められた順序に従って強弱の異なる振動をバイブレータに出力する機能とを備えると共に、
    伏字,文字の色,音階,振動の出力時間,振動の強弱のうち、ユーザIDに対応させてシステム管理者が設定した識別情報の組み合わせを出力するように構成されていることを特徴とした請求項1記載のパスワード入力装置。
  9. パスワード入力装置に内蔵されたマイクロプロセッサを、
    パスワードの構成要素となる文字の入力操作を1文字毎に検知する入力検知手段、および、前記入力検知手段によってパスワードの構成要素となる文字の入力操作が検知される度に、少なくとも、連続する入力操作で内容が一致しないようにして、予め決められた順序に従って、前記入力された文字とは無関係で且つユーザが認識可能な識別情報を、パスワード入力装置の出力デバイスを利用して出力する桁位置確認情報出力手段として機能させることを特徴としたパスワード入力確認プログラム。
  10. パスワードの入力文字数に関連する情報をユーザに示すことによってパスワードの入力ミスを軽減するようにしたパスワード入力確認方法であって、
    予め決められた順序に従って出力される識別情報のうちユーザが設定したパスワードの文字の総数に対応する順序の識別情報を予め記憶しておき、
    パスワードの入力操作に際し、パスワード入力装置がパスワードの構成要素となる文字の入力操作を1文字毎に検知し、
    パスワードの構成要素となる文字の入力操作が検知される度に、少なくとも、連続する入力操作で内容が一致しないようにして、予め決められた順序に従って、前記入力された文字とは無関係で且つユーザが認識可能な識別情報をパスワード入力装置が出力し、
    ユーザがパスワードの入力操作を完了したと判断した時点で、前記パスワード入力装置から出力された識別情報と、前記予め記憶しておいた識別情報とを比較し、
    両者が一致すればパスワードの入力文字数を適正と判断する一方、両者が一致しない場合にはパスワードの入力文字数を不適と判断することを特徴としたパスワード入力確認方法。
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