JP2010043822A - 浴室浴槽を利用した住宅用加湿装置 - Google Patents

Abstract

【課題】居室内の湿度を適正に保つ為の加湿器は従来品では容量が小さく、複数台数置く必要があり、水の補給も人為的に行う方式なので、煩わしさが課題となっている。本発明は浴室の残湯という未利用エネルギーを有効活用し、居室内も湿度を適正に保つ装置である。
【解決手段】浴室内の浴槽から発生する水蒸気は居室内の湿度を適正に保持する為には十分な量があり、しかも未利用エネルギーとして有効活用が求められる。
【選択図】図１

Description

浴室・浴槽から排出する水蒸気を浴室内と居室とを連結出来るパイプを取付ける。パイプ内にはファンが設置されており、これにより強制的に水蒸気は居室側に流入する。居室側では湿度計と連動し、適切な湿度を保持するシステムとなっている。

近年、寒冷地における暖房システムは住宅の高気密化と高断熱化により、温度的には極めて満足すべき域に達している。しかし、居室内の暖房温度を適切な温度に保持しようとすると、同時に居室内の湿度を適切に保持することが難しく、いわゆる過乾燥状態が深刻な課題となっている。現在市販されている加湿器は、何れも小型の電気式のものが主流となっており、恒常的に居室内の湿度を保持するには不十分である。省エネルギーで経済的にも安価な加湿システムが必要とされている。

一般住宅で使用されている加湿器は、いづれも電気式加湿器で、水を常に人為的に補給しなければならず、その扱いに煩わしさがある。又、水蒸気の発生量も少なく、複数台数居室内に設置しなければならないという不便がある。

浴室内の浴槽にある残湯は、居室内の湿度を適正に保持するだけの水蒸気は十分に含まれている。浴槽の残湯から発生する水蒸気は、浴室の壁面に設置されたファンにより居室内に排出される。壁面のファンは居室内に設置されている湿度計と連動し居室内の湿度が適正になると自動又は手動で停止する装置となっている。

特に冬期間の住宅の過乾燥を防ぐ事に効果がある。

浴室内の浴槽に排湯する残湯を利用するので、未利用エネルギーの有効利用となる。

本発明による次のような実施例がある。

浴室の壁面（居室側）にダクトファンを取付け、住宅の居室内に向けて浴室内の水蒸気を排出する構成になっている本発明による実施例。

本発明の概要図 浴室（４）内に設置されている浴室（１）内残湯から蒸発した水蒸気は浴室（４）内に充満している。その一部をダクトファン（２）を稼動させ、浴室（４）内の水蒸気を居室（５）側に排出し、居室（５）側の湿度を適正に保持する。湿度計（８）は居室（５）内の湿度を感知し、所定の湿度になると電気的信号を送り、ダクトファンを停止する装置となっている。

符号の説明

１． 浴槽
２． ダクトファン
３． 湿度計
４． 浴室
５． 居室
６． ダクト

Claims (4)

1. 浴室の浴槽から排出する水蒸気を居室内の湿度を適切に保持する為の装置となっている。
2. 浴室と居室とを連結するパイプを取付け、浴室浴槽の水蒸気が居室側に流入出来る装置となっている。
3. 浴室と居室とを連結するパイプ内にファンを取付け、浴室浴槽の水蒸気が強制的に居室側に流入出来る装置となっている。
4. 連結パイプ内のファンは居室内の湿度計と直結し、居室内が適正に湿度を表示した場合、パイプ内のファンが手動又は自動的に停止する装置となっている。

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