JP2010042566A - 調整方法、及び、調整用パターン - Google Patents

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Abstract

【課題】ノズル列の位置を容易に調整すること。
【解決手段】媒体を搬送方向に移動させつつ同一のノズルから異なるタイミングで液体を吐出することによって形成される少なくとも2つのドットからなる第1パターンと、複数のノズルが並ぶノズル列のうち少なくとも2つのノズルから液体を吐出することによって形成される少なくとも2つのドットからなら第2パターンと、を形成することと、前記第1パターンと前記第2パターンとに基づいて、前記ノズル列の前記搬送方向に対する傾きを求めることと、前記傾きに基づいて、前記ノズル列の傾きを調整することと、を含む調整方法。
【選択図】図6

Description

本発明は、調整方法、及び、調整用パターンに関する。
用紙などの媒体に対してインクを吐出して画像を形成するインクジェット式のプリンタが使用されている。このようなプリンタはノズルが並ぶノズル列からインクを吐出して印刷を行う。このとき、用紙とヘッドとを相対的に移動させつつインクを吐出させる。そのため、用紙とヘッドとの相対移動方向に対するノズル列の位置を適切に調整しないと、適切な画像が得られない。
特許文献1には、目視での観察結果に基づきヘッドの傾きを求める方法が開示されている。また、特許文献2には、ヘッドの傾きを調整するダイヤル式調整手段を調整プレートに備えることが開示されている。
特開2005−96368号公報 特開2008−62534号公報
インクジェット式のプリンタの中にはノズル列を有する複数のヘッドを備えるものがある。このように複数のノズル列を有する装置の場合には、これら個々のノズル列の位置を調整する必要が生ずる。そして、多くのノズル列について位置を調整しなければならないこととなると調整に多くの時間が必要になるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ノズル列の位置を容易に調整することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、
媒体を搬送方向に移動させつつ同一のノズルから異なるタイミングで液体を吐出することによって形成される少なくとも2つのドットからなる第1パターンと、複数のノズルが並ぶノズル列のうち少なくとも2つのノズルから液体を吐出することによって形成される少なくとも2つのドットからなら第2パターンと、を形成することと、
前記第1パターンと前記第2パターンとに基づいて、前記ノズル列の前記搬送方向に対する傾きを求めることと、
前記傾きに基づいて、前記ノズル列の傾きを調整することと、
を含む調整方法である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
媒体を搬送方向に移動させつつ同一のノズルから異なるタイミングで液体を吐出することによって形成される少なくとも2つのドットからなる第1パターンと、複数のノズルが並ぶノズル列のうち少なくとも2つのノズルから液体を吐出することによって形成される少なくとも2つのドットからなら第2パターンと、を形成することと、
前記第1パターンと前記第2パターンとに基づいて、前記ノズル列の前記搬送方向に対する傾きを求めることと、
前記傾きに基づいて、前記ノズル列の傾きを調整することと、
を含む調整方法。
このようにすることで、ノズル列の位置を容易に調整することができる。
前記第2パターンは、さらに、前記搬送方向に対して交差する方向にノズルが並ぶ複数のノズル列であって前記交差する方向に並ぶ複数のノズル列のノズルから、少なくとも同じノズル列のノズルは同時に前記液体を吐出することによって形成されるドットを含み、前記第1パターンと前記第2パターンとに基づいて、前記搬送方向に対する前記複数のノズル列の傾きを求めることと、前記複数のノズル列の傾きに基づいて該複数のノズル列の傾きを調整することと、をさらに含むことが望ましい。
このようにすることで、複数のノズル列の傾きを容易に調整することができる。
また、前記第2パターンに基づいて、前記交差する方向について前記複数のノズル列のずれ量を求めることと、前記複数のノズル列のずれ量に基づいて、前記複数のノズル列の前記交差する方向のずれ量を調整することと、をさらに含むことが望ましい。
このようにすることで、複数のノズル列の搬送方向に交差する方向のずれを容易に調整することができる。
また、前記交差する方向に並ぶ複数のノズル列のノズルから前記液体を吐出して前記搬送方向にドットが並ぶドット列を複数形成することと、前記交差する方向に並ぶ複数のノズル列のうち異なるノズル列が形成した前記ドット列の距離に基づいて、前記交差する方向に並ぶ複数のノズル列の前記交差する方向の位置を調整することと、をさらに含むことが望ましい。
このようにすることで、複数のノズル列の搬送方向に交差する方向のずれを容易に調整することができる。
また、前記搬送方向に対して交差する方向にノズルが並ぶ複数のノズル列であって、前記搬送方向に並ぶ複数のノズル列から前記液体を吐出して、前記搬送方向にドットが並ぶドット列を複数形成することと、前記搬送方向に並ぶ複数のノズル列のうち異なるノズル列が形成した前記ドット列の距離に基づいて、前記搬送方向に並ぶ複数のノズル列の傾きを調整すること、をさらに含むことが望ましい。
このようにすることで、搬送方向に並ぶ複数のノズル列の傾きを容易に調整することができる。
また、前記第2パターンは、前記搬送方向に並ぶ複数のノズル列のノズルから吐出される前記液体によって形成される。
このようにすることで、より多くのドットを含む第2パターンに基づいて、複数のノズル列の位置を調整することができる。
また、前記交差する方向に並ぶ複数のノズル列は1つのヘッドユニットに設けられ、前記第1パターンと前記第2パターンに基づいて、前記ヘッドユニットの前記搬送方向に対する傾きを調整することが望ましい。
このようにすることで、ヘッドユニットの搬送方向に値する傾きを容易に調整することができる。
前記第2パターンは、所定数毎のノズルから前記液体が吐出されることによって形成されたドットからなることが望ましい。
このようにすることで、少ないドットからなる第2パターンに基づいて、より容易に複数のノズル列の位置を調整することができる。
前記第1パターンと第2パターンを読み取り装置により読み取ることと、前記読み取り装置が有する読み取り誤差を補正するための補正係数により、前記第1パターンと前記第2パターンの位置が補正されることと、をさらに含むことが望ましい。
このようにすることで、スキャナなどの読み取り装置の有する読み取り誤差を取り除いて、精度良くノズル列の位置を調整することができる。
媒体を搬送方向に移動させつつ同一のノズルから異なるタイミングで液体を吐出することによって形成される少なくとも2つのドットからなる第1パターンと、
複数のノズルが並ぶノズル列のうち少なくとも2つのノズルから液体を吐出することによって形成される少なくとも2つのドットからなる第2パターンと、
を備える調整用パターン。
このような調整用パターンを用いることで、ノズル列の位置を容易に調整することができる。
===第1実施形態===
図1は、プリンタ1の内部構成を説明するためのブロック図である。また、図2は、プリンタ1の概略を説明するための斜視図である。以下、これらの図を参照しつつ、プリンタ1について説明する。
プリンタ1は、用紙搬送ユニット20、ヘッドユニット40、検出器群50、コントローラ60、インタフェース61、及び、駆動信号生成回路70を有する。プリンタ1は、インタフェース61を介して、コンピュータ110から印刷データを受信する。そして、受信したデータに基づいてプリンタ1のコントローラ60がプリンタ1の各部(用紙搬送ユニット20、ヘッドユニット40、駆動信号生成回路70)を制御し、用紙Sに画像を印刷する。尚、コンピュータ110は、スキャナ200に接続されている。そして、スキャナ200は取得した画像データをコンピュータ110に転送する。
用紙搬送ユニット20は、媒体(例えば、用紙Sなど)を所定の方向(以下、搬送方向という)に搬送させるためのものである。この用紙搬送ユニット20は、給紙ローラ(不図示)と、搬送モータ(不図示)と、上流側搬送ローラ23A及び下流側搬送ローラ23Bと、ベルト24とを有する。給紙ローラは、用紙挿入口に挿入された用紙Sをプリンタ内に給紙するためのローラである。不図示の搬送モータが回転すると、上流側搬送ローラ23A及び下流側搬送ローラ23Bが回転しベルト24が回転する。給紙ローラ21によって給紙された用紙Sは、ベルト24によって、印刷可能な領域(ヘッドと対向する領域)まで搬送される。ベルト24が用紙Sを搬送することによって、用紙Sがヘッドユニット40に対して搬送方向に移動する。印刷可能な領域を通過した用紙Sは、ベルト24によって外部へ排紙される。尚、搬送中の用紙Sは、ベルト24に静電吸着又はバキューム吸着されている。
ヘッドユニット40は、用紙Sにインク滴を吐出するためのものである。ヘッドユニット40は、搬送中の用紙Sに対してインク滴を吐出することによって、用紙Sにドットを形成し、画像を用紙Sに印刷する。本実施形態におけるプリンタ1はラインプリンタであり、ヘッドユニット40は搬送方向に対して交差する方向に並ぶノズル列を有するヘッドを有している。このヘッドユニット40の構成については、後に詳述する。
プリンタ1内の状況は検出器群50によって監視されている。検出器群50は、検出結果をコントローラ60に出力する。そして、コントローラ60は、この検出結果に基づいて、各部を制御する。
コントローラ60は、プリンタ1の制御を行うための制御ユニットである。コントローラ60は、プリンタ1内のインタフェース部61に接続され、コンピュータ110と通信可能になっている。コントローラ60は、プリンタ全体の制御を行うための演算処理を行う機能を有する。また、プログラム及びデータを記憶するメモリを含んでいる。そして、メモリに格納されているプログラムに従って、各部を制御する。
駆動信号生成回路70は、インク滴をノズルから吐出させるために、ヘッド内のピエゾ素子に印加される駆動信号を生成する回路である。駆動信号生成回路70は、コントローラ60から出力された波形データに基づいて、駆動信号をヘッドユニット40に出力する。
図3は、ヘッドユニット40における各ヘッドの配置について説明するための図である。図は、プリンタ1の上部から見たときの様子を示している。本来であれば各ヘッドのノズル列は、ノズル上部の各部に阻まれて見ることができない。しかしながら、ここでは理解の容易のために、上部から参照したときのノズル列の様子が示されている。尚、以降の説明に示される各ヘッドも、理解の容易のためにノズル列の様子が示される。1つのノズル列は、1種類のインクを吐出するためのものであり、ここでは、1つのヘッドが4色のインクを吐出することができるようになっている。
ヘッドユニット40は、複数のヘッドを含む。ここでは、6個のヘッドを有することとして、図には第1ヘッド41−1から第6ヘッド41−6が示されている。これらのヘッドのうち、奇数番号ヘッド(第1、第3、第5ヘッド)は偶数番号ヘッド(第2、第4、第6ヘッド)に対してより下流側に配置される。また、奇数番号のヘッドと偶数番号のヘッドは、紙幅方向について交互に配置される。
図4は、ヘッドユニット40におけるヘッドの配置の詳細について説明するための図である。図には、第4ヘッド41−4と、第3ヘッド41−3の一部と、第5ヘッド41−5の一部が示されている。
各ヘッドはそれぞれほぼ同様の構成を有している。各ヘッドの1つのノズル列は180個のノズルを含む。そして、紙幅方向の端部から順番にノズル#1〜#180のノズル番号が付されている。各ヘッドにおいて、最も上流側のノズル列は、イエローインクを吐出するためのイエローインクノズル列NYであり、2番目に上流側のノズル列は、マゼンタインクを吐出するためのマゼンタインクノズル列NMである。そして、3番目に上流側のノズル列はシアンインクを吐出するためのシアンインクノズル列NCであり、4番目に上流側のノズル列はブラックインクを吐出するためのブラックインクノズル列NKである。
各ノズル列におけるノズルピッチ(ノズル間の距離)は、180dpiである。但し、よりノズルピッチの短いものを採用してもよい。各ヘッドにおいて、各ノズル列の同じノズル番号のノズルは、ノズル列の方向についてそれぞれ一致するように配置される。また、第3ヘッド41−3の#180のノズルと、第4ヘッド41−4の#1のノズルのノズルピッチが180dpiになるように、第3ヘッドと第4ヘッドが配置される。同様に、第4ヘッド41−4の#180のノズルと、第5ヘッド41−5の#1のノズルのノズルピッチが180dpiになるように、第4ヘッドと第5ヘッドが配置される。第1ヘッド41−1〜第6ヘッド41−6は、これと同様の関係を有するように配置される。
尚、ここでは、理想のノズル配置を説明したが、実際には各ヘッドをプリンタ1に搭載するにあたって、上述の条件を満たさないような配置がなされることがある。例えば、本来であれば、ノズル列が搬送方向に対して交差する方向に向くように各ヘッドが適切に配置されるべきであるが、若干の角度のずれをもって配置されることがある。また、例えば、第3ヘッド41−3の#180のノズルと第4ヘッド41−4の#1のノズルとは180dpiのノズルピッチとなるように各ヘッドが配置されるべきであるが、これよりも小さいノズルピッチ、又は、これよりも大きいノズルピッチとなるようにヘッドが配置されてしまうことがある。よって、以下に示すように各ヘッドの位置を調整することでノズル列の位置を調整可能とする機構が必要となる。
図5Aは、ヘッドの角度の調整について説明するための図である。上述の通り、各ヘッドはほぼ同様の構成を有している。ここでは、第1ヘッド41−1〜第6ヘッド41−6の共通のヘッドとして符号41を付し、ヘッドの説明を行う。
ヘッド41は、角度調整プレート411と角度調整ダイヤル412を有している。角度調整プレート411は、ヘッドユニット40に対して回転可能なプレートである。ヘッド41と角度調整プレート411は連結されており、角度調整プレート411が回転するとヘッド41もこれにあわせて回転する。角度調整プレート411は、角度調整ダイヤル412を回転させることにより回転するようになっている。
角度調整ダイヤル412には、不図示の目盛りが刻まれている。そして、角度調整ダイヤル412の回転量に対する角度調整プレート411の回転量が予め求められており、この関係により角度調整ダイヤル412を用いてヘッド41を所望の角度だけ回転させることができるようになっている。
図5Bは、ヘッドの紙幅方向の位置の調整について説明するための図である。ヘッド41は、並進移動プレート413と並進移動ダイヤル414を有している。並進移動プレート413は、ヘッドユニット40に対して紙幅方向に移動可能なプレートである。ヘッド41と並進移動プレート413は連結されており、並進移動プレート413が紙幅方向に移動すると、ヘッド41もこれにあわせて移動する。並進移動プレート413は、並進移動ダイヤル414を回転させることにより移動するようになっている。
並進移動ダイヤル414には、不図示の目盛りが刻まれている。そして、並進移動ダイヤル414の回転量に対する並進移動プレート413の紙幅方向の移動量が予め求められており、この関係により並進移動ダイヤル414を用いてヘッド41を所望の位置だけ紙幅方向に移動させることができるようになっている。
図6は、ヘッド位置調整方法のフローチャートである。以下、本フローチャートを参照しつつ、ヘッド位置の調整方法について説明する。
まず、コンピュータ110から調整用パターンPTNの印刷データがプリンタ1に転送される(S102)。次に、プリンタ1は、送られた印刷データに基づいて用紙Sに調整用パターンPTNを印刷する(S104)。
図7は、第1ヘッド41−1のブラックインクノズル列NKからインクを吐出して調整用パターンPTNを印刷したときの様子を示す図である。図には、第1ヘッド41−1と、各ノズル列における8つのノズルが示されている。前述では、1つのノズル列には180個のノズルが含まれることとしていた。しかしながら、ここでは理解を容易にするために1つのノズル列に含まれるノズルの数を8個に減らして説明を行う。また、これ以降の他の説明においても理解の容易のために、1列のノズル列には8個のノズルを含むものとして説明を行う。
図にはX方向とY方向が示されている。X方向は用紙Sの搬送方向と一致する方向に設定される。また、ヘッド41−1は、本来、ノズル列が搬送方向に対して90度の方向を向くように配置されるのであるが、ここでは、これよりも若干角度がずれて配置されている。
調整用パターンPTNは、ブラックインクノズル列NKからインクが吐出されることにより形成される。ノズル#1のノズルがまず1つのドットを形成し、計測軸設定用パターンMSPが形成される。そして、用紙Sは所定量だけ搬送される。その後、ノズル#1〜8のノズルから同時にインク滴が吐出され、ヘッドアライメント調整用パターンHAAPが形成される。ここで形成されたヘッドアライメント調整用パターンHAAPにおいて、ノズル#1のノズルが形成したドットは計測原点OPとしても使用される。
前述の通り、第1ヘッド41−1のノズル列は搬送方向に対して90度を向く方向から若干ずれた角度で配置されていた。そのため、黒丸で示したヘッドアライメント調整用パターンHAAPも、搬送方向に対して90度を向く方向から若干ずれた角度で形成される。仮に、第1ヘッド41−1のノズル列が搬送方向に対して90度の方向を向くように配置されていた場合、ヘッドアライメント調整用パターンHAAPは、図の白丸で示したように搬送方向に対して90度の方向を向くように並ぶことになる。
図8は、第1ヘッド41−1以外のブラックインクノズル列NKからインクを吐出して調整用パターンPTNを印刷したときの様子を示す図である。ここでは、代表として、第2ヘッド41−2と、第2ヘッド41−2が形成したヘッドアライメント調整用パターンHAAPが示されている。また、図には、第1ヘッド41−1が形成した計測軸設定用パターンMSPと計測原点OPが示されている。
図にはX方向とY方向が示されている。X方向は用紙Sの搬送方向と一致する。また、第2ヘッド41−2も本来であれば、ノズル列が搬送方向に対して90度の方向を向くように配置されるのであるが、ここでは、これよりも若干角度がずれて配置されていることが示されている。
代表として、第2ヘッド41−2のみが示されているが、第2ヘッド41−2〜第6ヘッド41−6は、それぞれのヘッドアライメント調整用パターンHAAPを形成する。第2ヘッド41−2〜第Nヘッド41−6は、インクの吐出タイミングが調整され、計測原点OPから延びるY方向の軸上にヘッドアライメント調整用パターンHAAPを形成しようとする。しかしながら、第2ヘッド41−2〜第6ヘッド41−6のノズル列は、それぞれ搬送方向に対して90度の方向から若干ずれた角度で配置されている。そのため、黒丸のドット列で示されたヘッドアライメント調整用パターンHAAPも、搬送方向に対して90度の方向から若干ずれた角度で形成される。
尚、第2ヘッド41−2のノズル列が搬送方向に対して90度の方向を向くように配置されていた場合、ヘッドアライメント調整用パターンHAAPは、図の白丸で示したようにY方向の軸上であって搬送方向に対して90度の方向を向くように並ぶ。
このようにして、調整用パターンPTNは、第1ヘッド41−1が形成した計測軸設定用パターンMSPと計測原点OPと、第1ヘッド41−1〜第6ヘッド41−6が形成した各ヘッドアライメント調整用パターンHAAPとからなる。
調整用パターンPTNが印刷されると、次に、位置計測・偏差算出処理が行われる(S106)。
図9は、位置計測・偏差算出処理を説明するためのフローチャートである。位置計測・偏差算出処理が実行されると、まず、計測原点OPの設定が行われる(S202)。計測原点OPの設定は、ヘッドアライメント調整用パターンHAAPのうち、ノズル#1のノズルが形成したドットがサーチされることにより行われる。そして、ノズル#1のノズルが形成したヘッドアライメント調整用パターンHAAPのドットが、計測原点OPとして認識される。
次に、計測軸の設定が行われる(S204)。計測軸の設定は、計測軸設定用パターンMSPと計測原点OPとをむすぶ線分を設定することにより行われる。この計測軸は、搬送方向と一致する。そして、前述の通り、この計測軸の方向はX方向とされる。
図10は、第1ヘッド41−1のヘッドアライメント調整用パターンHAAPの偏差を説明するための図である。図11は、第1ヘッド41−1以外のヘッドのヘッドアライメント調整用パターンHAAPの偏差を説明するための図である。図には、ヘッドが形成したヘッドアライメント調整用パターンHAAPが黒丸で示されている。また、ノズル列が搬送方向に対して交差する方向に適切に設置されていたときに形成されるはずのヘッドアライメント調整用パターンHAAPが白丸で示されている。以下、ステップS206〜S210について、本図を参照しつつ説明を行う。
ステップS206において、ヘッドアライメント調整用パターンHAAPの位置の計測が行われる。ヘッドアライメント調整用パターンHAAPの位置の計測は、計測原点OPと計測軸が基準とされる。そして、計測軸(搬送方向)がX方向とされ、計測原点OPからX方向とは直角をなす方向(紙幅方向)がY方向とされる。そして、計測原点OPが原点とされたこのX−Y座標における、各ヘッドアライメント調整用パターンHAAPの絶対位置が求められることにより行われる。計測位置は、各ヘッドアライメント調整用パターンHAAPのドットがサーチされ、前述のX−Y座標における各ドットの絶対位置が計測されることにより求められる。このようにすることにより、第1ヘッド41−1から第6ヘッド41−6が形成した各ヘッドアライメント調整用パターンHAAPの各ドットの計測位置が求められる。尚、各ドットの位置の絶対位置の計測は、スキャナ200を用いて調整用パターンPTNを読み取り、画像データ上における座標に基づいて行うことができる。また、用紙S上のドットの位置を精密な測定器を用いて計測することとしてもよい。
次に、ヘッドアライメント調整用パターンHAAPの理想位置の設定が行われる(S208)。ヘッドアライメント調整用パターンHAAPの理想位置は、第1ヘッド41−1〜第6ヘッド41−6が適切な位置に配置されていたときにおいて形成される各ヘッドアライメント調整用パターンHAAPの位置である。すなわち、ノズル列が搬送方向とは90度をなす方向に並ぶように各ヘッドが配置され、かつ、各ヘッド間における端部のノズル間のノズルピッチが180dpiとなるように各ヘッドが配置されたときにおいて形成されるヘッドアライメント調整用パターンHAAPの位置である。このとき、理想位置におけるヘッドアライメント調整用パターンHAAPは、計測原点OPからY方向に180dpi(ノズルピッチ)ごとに形成されるドットで形成される。このようにして、計測原点OPを基準として、各ヘッドによるヘッドアライメント調整用パターンHAAPのドットの理想位置を設定することができる。
次に、ヘッドアライメント調整用パターンHAAPの偏差が求められる(S210)。X方向偏差は、理想位置のドットを通るY方向の軸からの距離として求められる。Y方向偏差は、ノズル#1のノズルによるドットの理想位置を通るX方向の軸からの距離として求められる。図10及び図11には、ノズル#iのノズルによって形成されたドットのX方向偏差としてΔXiが示され、Y方向偏差としてΔYiが示されている。
図12は、各ヘッドが形成したヘッドアライメント調整用パターンHAAPの各ドットの偏差を表にしたものである。図において、偏差の添え字の上付き文字はヘッド番号であり、下付き文字はノズル番号である。前述のように、全てのヘッドアライメント調整用パターンHAAPのドットの偏差が求められると、図に示されるような表を完成させることができる。尚、図10に示されるように、第1ヘッドのノズル#1のノズルによるヘッドアライメント調整用パターンHAAPのドットは計測原点OPとなるため、偏差はX方向及びY方向において0となる。
このようにして、ヘッドアライメント調整用パターンHAAPの偏差の取得を完了すると、位置計測・偏差算出処理を完了する。そして、次に、指示値計算処理(S108)が行われる。
図13は、指示値計算処理を説明するためのフローチャートである。指示値計算処置が開始されると、最初に指示値の計算対象となるヘッドの番号として第1ヘッドがセットされる(S302)。
次に、セットされたヘッド番号のヘッド(ここでは、第1ヘッド)についての偏差が取得される(S304)。つまり、図12における、ΔX 〜ΔX 、及び、ΔY 〜ΔY が取得されることになる。そして、最小二乗法が用いられ、取得した偏差の回帰直線が求められる(S306)。
図14は、第1ヘッド41−1が形成したヘッドアライメント調整用パターンHAAPの各ドットの偏差の回帰直線を示す図である。図15は、第1ヘッド41−1以外のヘッドが形成したヘッドアライメント調整用パターンHAAPの各ドットの偏差の回帰直線を示す図である。回帰直線はヘッド毎に求められる。これらの図には、Y方向偏差ΔYに対するX方向偏差ΔXが示されている。ここでは、Y方向偏差ΔYに対するX方向偏差ΔXは一次関数で表されるものとし、図に示されるa及びbの値は最小二乗法を用いて求められる。
このようにして求められた傾きaの値に基づいて、角度調整ダイヤル412及び並進移動ダイヤル414の指示値が求められる(S308)。ここでは、第1ヘッドが計算対象のヘッドとなっていたため、第1ヘッド41−1の角度調整ダイヤル412の指示値Dθと並進移動ダイヤル414の指示値DYとが求められる。
図16は、角度調整ダイヤル412の指示値Dθとヘッド41の傾き量aとの関係を示す図である。このような関係は、角度調整ダイヤル412を回転させつつヘッドの傾き量を計測することによって予め求められている。そして、このような関係に基づいて求められた傾き量aに対する指示値Dθだけ角度調整ダイヤル412を回転させることで、ヘッドの搬送方向に対する傾きを適切に調整できるようになっている。尚、ここでは、角度調整ダイヤル412の指示値Dθと傾き量aとの関係が一次式によって表されているが、曲線で表されるものであってもよい。
ところで、第1ヘッド以外のヘッドの位置を調整する場合には、角度だけでなくY方向の位置の調整も必要となる。
図17Aは、角度調整ダイヤル412によってヘッドの角度が調整される前のヘッドアライメント調整用パターンHAAPとその理想位置を示す図である。図には、X方向偏差ΔXi、Y方向偏差ΔYi、及び、Y軸の理想位置との差ΔYi’が示されている。図17Bは、角度調整ダイヤル412によってヘッドの角度のみが調整された後に形成された場合のヘッドアライメント調整用パターンHAAPとその理想位置を示す図である。図には、傾き調整後のヘッドアライメント調整用パターンHAAPの各ドットの理想位置による差ΔYi’’が示されている。
尚、本実施形態において、角度調整ダイヤル412による角度調整後であって並進移動ダイヤル414による位置の調整前にヘッドアライメント調整用パターンHAAPを形成させることはないが、ここでは、ヘッドの角度が調整されることによるヘッドアライメント調整用パターンHAAPの位置を説明するために、図17Bが示されている。
図に示されるように、ヘッドの角度が調整されることによって、ヘッドアライメント調整用パターンHAAPのY方向の位置がずれる。このことから、ヘッドの角度が調整された後における並進移動ダイヤル414の指示値を求める際には、角度調整後のヘッドアライメント調整用パターンHAAPの位置を考慮する必要がある。
図18は、角度調整ダイヤルの指示値Dθと並進量変更値ΔYθの関係を示す図である。角度調整ダイヤル412の指示値Dθに対する並進量変更値ΔYθが予め求められている。このとき、角度調整後における並進量ΔYi’’は、Y軸の理想位置との差ΔYi’と並進量変更値ΔYθを用いて、ΔYi’’=ΔYi’+ΔYθで表される。
図19は、並進移動ダイヤル414の指示値DYとヘッドの移動量ΔY1’’との関係を示す図である。このような関係は、並進移動ダイヤル414を回転させつつ、ヘッドの移動量を計測することによって求められる。そして、このような関係に基づいて求められた指示値DYだけ並進移動ダイヤル414を回転させることで、ヘッドの位置を適切に補正し、ヘッドのY方向に対するずれを調整することができるようになっている。尚、ここでは、並進移動ダイヤル414の指示値DYとヘッドの移動量ΔY1’’との関係が1次式によって表されているが、曲線で表されるものであってもよい。また、ノズル#1のノズルによるドットを基準としてΔY1’’が用いられて並進移動ダイヤル414の指示値DYが求められたが、各ノズルに対応するΔYi’’の平均を求めることとして並進移動ダイヤル414の指示値DYを求めることとしてもよい。
次に、対象ヘッドの番号が増分(インクリメント)される(S310)。そして、対象ヘッドの番号が6よりも大きいか否かについて判定される(S312)。対象ヘッドの番号が6よりも大きくない場合にはステップS304に戻り、上述の処理が行われ、対象ヘッドについての角度調整ダイヤル412の指示値Dθ及び並進移動ダイヤル414の指示値DYが求められることになる。一方、対象ヘッドの番号が6よりも大きい場合には、指示値計算処理は終了する。このようにすることによって、全ての番号のヘッドについて、角度調整ダイヤル412の指示値Dθ及び並進移動ダイヤル414の指示値DYを求めることができる。
指示値計算処理を完了すると、求められた角度調整ダイヤル412の指示値Dθ及び並進移動ダイヤル414の指示値DYを用いて、各ヘッドの傾き及びY方向の位置の調整が行われる(S110)。これは、前述の角度調整ダイヤル412と並進移動ダイヤル414が求められた指示値だけ回転させられることにより行われる。
このようにすることによって、計測原点OP、計測軸設定用パターンMSP、及び、各ヘッドによるヘッドアライメント調整用パターンHAAPを用いて、適切に各ヘッドの位置を調整することができる。
尚、本実施形態において、計測軸設定用パターンMSPと計測原点OPは第1パターンに相当し、ヘッドアライメント調整用パターンHAAPは第2パターンに相当する。
===第2実施形態===
図20は、第2実施形態における調整用パターンPTNを説明するための図である。第2実施形態では、ヘッドアライメント調整処理のステップS102〜S104において、第1実施形態における調整用パターンPTNの代わりに第2実施形態における調整用パターンPTNが形成される。そして、この調整用パターンPTNに基づいて、各指示値が求められることとなる。ここでは、第1実施形態と異なる点について説明を行う。
図には、第2ヘッド41−2と、各ノズル列の8つのノズルが示されている。ここでも図にはX方向とY方向が示されている。X方向は用紙Sの搬送方向と一致する方向である。また、第2ヘッド41−2は、本来、ノズル列が搬送方向に対して90度の方向を向く方向となるように配置されるのであるが、ここでも、これよりも若干角度がずれて配置されている。
調整用パターンPTNは、ブラックインクノズル列NK及びシアンインクノズル列NCからインクが吐出されることにより形成される。計測軸設定用パターンMSP及び計測原点OPは、第1実施形態のときと同様に第1ヘッド41−1によって形成される。
第2実施形態におけるヘッドアライメント調整用パターンHAAPは、ブラックインクノズル列NKとシアンインクノズル列NCによって形成される。ブラックインクノズル列NKは、計測原点OPから延びるY方向の軸上にドットを形成するようにノズル#1〜#8のノズルから同時にインクを吐出する。また、ブラックインクノズル列NKのノズルからインクを吐出するのと同じタイミングで、シアンインクノズル列NCのノズル#1〜#8のノズルから同時にインクを吐出する。このようにして、第2実施形態におけるヘッドアライメント調整用パターンHAAPが形成される。尚、前述のように、第2ヘッド41−2は、理想の位置よりも傾いて配置されているため、ブラックインクノズル列NKから吐出されたインクは計測原点OPから延びるY方向の軸上に着弾していない。
また、ここでは、第2ヘッド41−2のヘッドアライメント調整用パターンHAAPを図示して説明することとしたが、第3ヘッド41−3〜第6ヘッド41−6のヘッドアライメント調整用パターンHAAPも同様にして形成される。また、第1ヘッド41−1のヘッドアライメント調整用パターンHAAPも計測原点OPをブラックインクノズル列NKのノズル#1のノズルが形成するようにして、同様に形成される。
図21は、第2実施形態におけるヘッドアライメント調整用パターンHAAPの偏差を説明するための図である。図において、ブラックインクノズル列NKによるヘッドアライメント調整用パターンHAAPが黒丸で示され、シアンインクノズル列NCによるヘッドアライメント調整用パターンHAAPが斜線の施された丸にて示されている。また、ブラックインクノズル列NKによるヘッドアライメント調整用パターンHAAPの理想位置が、黒丸に近接する位置に白丸で示されている。また、シアンインクノズル列NCによるヘッドアライメント調整用パターンHAAPの理想位置が、斜線丸に近接する位置に白丸で示されている。
ブラックインクノズル列NKによるヘッドアライメント調整用パターンHAAPの理想位置は、前述の第1実施形態のものと同様である。すなわち、計測原点OPからY方向に180dpiごとに形成されるドットからなる。また、シアンインクノズル列NCによるヘッドアライメント調整用パターンHAAPの理想位置は、ブラックインクノズル列NKよりも搬送方向とは反対側に、ブラックインクノズル列NKとシアンインクノズル列NCとの距離だけ離れた位置に形成される。これは、ブラックインクノズル列NKとシアンインクノズル列NCとから同時にインクが吐出されることにより両者のヘッドアライメント調整用パターンHAAPが形成されることになっているためである。
そして、ブラックインクノズル列NKによるものとシアンインクノズル列NCによるもののそれぞれについて、ヘッドアライメント調整用パターンHAAPの偏差が求められる(S106)。図に示されるように、X方向偏差は、理想位置のドットの中心を通るY方向の軸からの距離として求められる。Y方向偏差は、ノズル#1のノズルによるドットの理想位置を通るX方向の軸からの距離として求められる。図には、ブラックインクノズル列NKのノズル#iのノズルによって形成されたドットのX方向偏差としてΔXkiが示され、Y方向偏差としてΔYkiが示されている。また、シアンインクノズル列NCのノズル#iのノズルによって形成されたドットのY方向偏差としてΔYciが示され、Y方向偏差としてΔYciが示されている。このようなX方向偏差及びY方向偏差は、第1ヘッド41−1〜第6ヘッド41−6のものについてそれぞれ求められることとなる。
図22は、第2実施形態における偏差の回帰直線を示す図である。第2実施形態では、2つのヘッドアライメント調整用パターンHAAPが使用されるので、プロットされる偏差の数も第1実施形態のものの2倍となる。
ところで、ここでは異なるノズル列から吐出されたインクによって複数のヘッドアライメント調整用パターンが形成されたことから、形成したノズル列毎にヘッドアライメント調整用パターンHAAPのドットのばらつきが生ずることがある。
よって、第2実施形態では、次のようにしてヘッドの傾きa及びY方向のずれΔYが求められる。まず、ノズル列毎のヘッドアライメント調整用パターンHAAPに基づいてそれぞれの回帰直線が求められる。また、各ドットについて理想位置からのY方向のずれ量ΔY’が求められる。そして、ノズル列毎にY方向のずれ量ΔY’の平均値が求められる。次に、各回帰直線における傾きaが特定される。そして、傾きaの最大値と最小値との平均が求められることにより、ヘッドの傾きが求められる。また、各ノズル列のY方向のずれ量ΔY’の平均値が求められる。そして、Y方向のずれ量ΔY’の平均値の最大値と最小値との平均が求められる、ヘッドのY方向のずれ量が求められる。
このようにすることで、複数のインクを用いて形成された調整用パターンPTNを用いて、ヘッドの位置を適切に調整することができる。
尚、ここでは、傾きaの最大値と最小値の平均を求めることにより、ヘッドの傾きが求められていたが、ヘッドにおける全てのノズル列の傾きaの平均値を当該ヘッドの傾きとしてもよい。同様に、ヘッドにおける全てのノズル列のY方向のずれ量ΔY’の平均値を当該ヘッドのY方向のずれ量としてもよい。
また、ヘッドにおける全てのノズル列の傾きaの中央値を当該ヘッドの傾きとしてもよい。同様にヘッドにおける全てのノズル列のY方向のずれ量ΔY’の中央値を当該ヘッドのY方向のずれ量としてもよい。
===第3実施形態===
図23は、第3実施形態における調整用パターンPTNを説明するための図である。ここでは、第1実施形態における調整用パターンPTNの代わりに第3実施形態における調整用パターンPTNが形成される。そして、この調整用パターンPTNに基づいて、各指示値が求められることとなる。ここでは、第1実施形態と異なる点について説明を行う。
図には、計測原点、計測軸設定用パターンMSP、X方向及びY方向の軸、第2ヘッド41−2、及び、第2ヘッド41−2によるヘッドアライメント調整用パターンHAAPが示されている。ここでは、第2ヘッド41−2を代表として示したが、第1ヘッド41−1〜第6ヘッド41−6によっても、それぞれヘッドアライメント調整用パターンHAAPが形成される。
第3実施形態において、計測軸設定用パターンMSPと計測原点OPは用紙Sに予め形成されている。ここでは、このような用紙Sを搬送方向に搬送しつつ、各ヘッドからインクが吐出され、ヘッドアライメント調整用パターンHAAPが形成される。このとき、ヘッドアライメント調整用パターンHAAPの理想位置は、第1ヘッド41−1のノズル#1のノズルが形成したヘッドアライメント調整用パターンHAAPのドットを基準として、Y方向に180dpiずつずれた位置に形成されたドットからなる位置である。
このようにすることで、ヘッドユニット40のヘッドが計測原点OP及び計測軸設定用パターンMSPを第1回目の用紙Sの搬送において形成し、第2回目の用紙Sの搬送においてヘッドアライメント調整用パターンHAAPを形成するようにすることができる。そして、予め設定された計測原点OP及び計測軸設定用パターンMSPを用いてX方向の軸を設定することができる。そして、この軸を基準として、後に形成されるヘッドアライメント調整用パターンHAAPの各ドットの偏差を求めることができるようになる。
===第4実施形態===
図24は、第4実施形態における位置計測・偏差算出処理を説明するためのフローチャートである。第4実施形態における位置計測・偏差算出処理のフローチャートには、ステップS207として、計測データの補正処理が追加されている。他の部分については、第1実施形態と同様であるので、ここでは、計測データの補正処理(S207)について説明を行う。
前述の実施形態では、スキャナ200によって、調整用パターンPTNが読み込まれ、ヘッドアライメント調整用パターンHAAPの各ドットが画像データとして取り込まれる。このとき、スキャナ200において読み取り位置の誤差が生ずることがある。ここでは、スキャナ200による読み取り誤差を相殺するために計測データ補正処理が行われる。
図25は、計測データ補正係数算出パターンCCPを示す図である。計測データ補正係数算出パターンCCPは、格子状の升目にX方向及びY方向ともに所定の間隔毎にドットが形成されたパターンである。この計測データ補正係数算出パターンCCPは、高精度な印刷機械により形成されたものであって、これらのドットの絶対位置はスキャナ200の分解能では判定できない程度の誤差しか含んでいない。図には、ドットのX方向及びY方向についての座標が示されているが、これは説明の便宜上のものであって、実際のものには印刷されていない。
このような計測データ補正係数算出パターンCCPがスキャナ200によって読み込まれる。そして、スキャナ200に読み込まれた後の各ドットの位置が求められる。
図26は、計測データ補正係数算出表を示す図である。表には、絶対位置、X方向計測値、X方向補正係数、Y方向計測値、及び、Y方向補正係数が示されている。絶対位置は、前述のパターンにおける各ドットのX方向及びY方向についての座標である。ここでは、座標(0,0)のドットの位置が基準とされる。X方向計測値は、計測データ補正係数算出パターンCCPを読み込んだスキャナ200における各ドットのX方向の計測値である。Y方向計測値は、計測データ補正係数算出パターンCCPを読み込んだスキャナ200における各ドットのY方向の計測値である。また、X方向補正係数は、X方向の絶対位置の値をX方向計測値で除した値である。また、Y方向補正係数は、Y方向の絶対位置の値をY方向計測値で除した値である。
また、X方向補正係数及びY方向補正係数ともに、それぞれの平均値が示されている。ここでは、これらの平均値が使用される。次に、ステップS406において計測されたヘッドアライメント調整用パターンHAAPの各ドットの位置について、X方向補正係数及びY方向補正係数の平均値が乗ぜられ、ヘッドアライメント調整用パターンHAAPの各ドットの位置が補正される。そして、ステップS410における偏差の算出には、補正されたヘッドアライメント調整用パターンHAAPの各ドットの位置の値が用いられる。
このようにすることで、スキャナ200による読み取り誤差を少なくして、より精度よくヘッドの位置を調整することができるようになる。
尚、このように補正係数をステップ207における計測データ補正処理によって求めることとしたが、この処理は予め行っておくこととしてもよい。また、ここではX方向及びY方向について補正係数を求めることとしたが、いずれか一方について求めることとしてもよい。
===第5実施形態===
図27は、第5実施形態における調整用パターンPTNを説明するための図である。第5実施形態では、第1実施形態における調整用パターンPTNの代わりに第5実施形態における調整用パターンPTNが形成される。そして、この調整用パターンPTNに基づいて、各指示値が求められることとなる。ここでも、第1実施形態と異なる点について説明を行う。
図には、第2ヘッド41−2と、各ノズル列の8つのノズルが示されている。また、計測軸設定用パターンMSPと計測原点OPが示されている。また、ヘッドアライメント調整用パターンHAAPが示されている。前述のヘッドアライメント調整用パターンHAAPは、1つのノズル列について全てのノズルからインクが吐出されることによって形成されていた。第5実施形態では1個おき、又は、複数個おきのノズルからインクを吐出することにより、ヘッドアライメント調整用パターンHAAPが形成される。本図では、奇数番号のノズルからインクが吐出されたときのヘッドアライメント調整用パターンHAAPが示されている。
図28は、第5実施形態におけるヘッドアライメント調整用パターンHAAPの偏差を説明するための図である。図には、奇数番号のノズルによって形成されたヘッドアライメント調整用パターンHAAPのドットが黒丸で示され、これらに対応する理想位置が白丸で示されている。このようにすることで、ヘッドアライメント調整用パターンHAAPにおいて形成されるドットの数を減らすことができる。尚、ヘッドアライメント調整用パターンの偏差の求め方は第1実施形態のものと同様である。
図29は、第5実施形態における偏差の回帰直線を示す図である。図には、第1実施形態よりも少ない数の偏差がプロットされている。このようにして求められた偏差に基づいて傾き及びY方向のずれ量が求められる。よって、取り扱うドットの数を減らすことができるので、ヘッドの傾き及びY方向のずれを求める時間を短くすることができる。そして、より容易にヘッドの位置を調整することができるようになる。
図30Aは、上下対称となる間引きパターンを説明するための図(その1)である。図には、1列のノズル数を180ノズルとしたときにおいて、ヘッドアライメント調整用パターンHAAPのドットを形成するノズルのみが示されている。図には、第1セットに属するノズル番号と第2セットに属するノズル番号とに分けて記載されている。第1セットと第2セットは、互いに上下を逆さまにした関係となっている。このようにすることで、図に示されるノズル列について、上下対称にノズルを使用してヘッドアライメント調整用パターンHAAPのドットを形成することができる。
図30Bは、上下対称となる間引きパターンを説明するための図(その2)である。ここでは、上下対称にノズルを使用するときのノズル番号を一般式によって表すこととしたものである。ここで、変数Mはノズル列のノズル数である。変数Lはステップ数であり、ステップ個数L0はL0=int{(M−1)/L}にて表される。ここで、「int」は、整数化するための関数である。
これによると、第1セットの最大のノズル番号は、L0・L+1となり、第2セットの最小のノズル番号はM−(L0・L+1)+1となる。
このように上下対称となる間引きパターンを用いてヘッドアライメント調整用パターンHAAPのドットを形成することによって、ノズル#1〜ノズル#180のノズルによってバランスよくドットを形成することができる。
尚、第1実施形態のようなヘッドアライメント調整用パターンHAAPのドットについて、偏差を求める際に採用するドットを上述のような間引きパターンで選択することとしてもよい。そして、取り扱うドットの数を減らすこととしてもよい。
===第6実施形態===
図31は、第6実施形態におけるヘッドユニット40の傾き調整を説明するための図である。第6実施形態では、調整用パターンPTNに基づいて、ヘッドユニット40全体の傾きの調整を行う。本実施形態では、ヘッドユニット40に対する各ヘッドの位置はある程度調整されている。そして、ヘッドユニット40の傾きについて、調整を行うことにより、全体のヘッドの傾きの調整が適切に行われる。
図には、ヘッドユニット40と、ヘッドユニット40に含まれる第1ヘッド41−1と第2ヘッド41−2が示され、他のヘッドの記載は省略されている。また、図にはヘッドユニット40全体の搬送方向に対する傾きを調整するための、ヘッドユニット角度調整ダイヤル418が示されている。また、図には、調整用パターンPTNが示されている。調整用パターンPTNは、第1実施形態における調整用パターンPTNと同様である。
本来であれば、ヘッドユニット40に含まれるヘッドのノズル列は搬送方向に対して交差する方向を向くように並ぶ。しかしながら、搬送方向に対してヘッドユニット40の位置が傾いて設けられている。そのため、ここではヘッドアライメント調整用パターンHAAPのドットは、これらの理想位置からずれて形成される。
図32は、ヘッドユニット40全体の傾き調整指示値計算のフローチャートである。最初に、調整パターンPTNの印刷が行われる(S502)。そして、調整パターンPTNのヘッドアライメント調整用パターンHAAPの位置と理想位置とに基づいて、それぞれのX方向の偏差及びY方向の偏差が求められる(S504)。次に、これらのX方向及びY方向の偏差に基づいて回帰直線が求められる(S506)。回帰直線の求め方は、第1実施形態におけるものと同様である。
次に、回帰直線に基づいて、ヘッドユニット40の傾きaが求められる。尚、このヘッドユニット40の傾きaに対するヘッドユニット角度調整ダイヤル418の指示値Dθは、図16を求めた方法と同様にして予め求められている。そして、傾きaに対応するヘッドユニット角度調整ダイヤル418の指示値が求められる(S508)
このようにすることによって、求めた指示値だけヘッドユニット角度調整ダイヤル418を回転させることにより、ヘッドユニット40の傾きを適切に調整することができる。
===第7実施形態===
図33は、目視と計測を併用したヘッド位置の調整方法のフローチャートである。第7実施形態におけるヘッドの位置の調整では、目視による調整と計測結果による調整の2つが併用される。最初に、目視による調整が行われる(S602)。
図34は、目視調整処理について説明するためのフローチャートである。目視調整処理において、まず目視調整用パターンVPTNの印刷データがプリンタ1に転送される(S702)。そして、目視調整用パターンVPTNが用紙Sに印刷される(S704)。
図35は、第1目視調整用パターンVPTN1を説明するための図(その1)である。第1目視調整用パターンVPTN1はヘッドの傾きを把握するためのパターンである。図には、ヘッドユニット40のうちの一つのヘッド41と第1目視調整用パターンVPTN1が示されている。ここでは、第1目視調整用パターンVPTN1がブラックインクノズル列NKからのインクの吐出と、マゼンタインクノズル列NMからのインクの吐出によって形成される。ブラックインクノズル列NKからは奇数番号のノズルからインクが吐出される。また、マゼンタインクノズル列NMからは偶数番号のノズルからインクが吐出される。図には、ブラックインクノズル列NKによって形成されたドット列の各ドットが黒丸にて示され、マゼンタインクノズル列NMによって形成されたドット列の各ドットが斜線丸にて示されている。
ここでは、ヘッド41のノズル列が用紙Sの搬送方向に対して交差する方向を向くように適切に配置されているので、ブラックドット列とマゼンタドット列との間隔が均等になるように並ぶ。
図36は、第1目視調整用パターンVPTN1を説明するための図(その2)である。図には、ヘッド41のノズル列が用紙Sの搬送方向に対して交差する方向から若干ずれた方向に配置されているときの様子が示されている。また、このときに形成される第1目視調整用パターンVPTN1が示されている。このように、ヘッドが理想位置に対して傾いて配置されると、ブラックドット列とマゼンタドット列とが等間隔で並ばなくなる。
図37は、第2目視調整用パターンVPTN2を説明するための図(その1)である。第2目視調整用パターンVPTN2は、ヘッドの紙幅方向のずれを把握するためのパターンである。図には、ヘッドユニット40のうちの2つのヘッドの一部と第2目視調整用パターンVPTN2が示されている。ここでは、第1ヘッド41−1のブラックインクノズル列NKからインクが吐出されブラックインクノズル列が形成される。また、第2ヘッド41−2のブラックインクノズル列NKからもインクが吐出されブラックインクノズル列が形成される。尚、どちらがいずれのヘッドから吐出され形成されたものかを判定可能とするために、両者のドット列は搬送方向についてずれて形成されている。
ここでは、第1ヘッド41−1と第2ヘッド41−2の紙幅方向の位置が適切に調整されている。よって、第1ヘッドによって形成されたブラックドット列と第2ヘッドによって形成されたブラックドット列は紙幅方向について等間隔に並ぶ。
図38は、第2目視調整用パターンVPTN2を説明するための図(その2)である。図には、第1ヘッド41−1と第2ヘッド41−2が紙幅方向について本来配置される位置よりも離れて配置されている様子が示されている。また、このときに形成される第2目視調整用パターンVPTN2が示されている。このように、各ヘッドが理想位置に対して紙幅方向にずれて配置されると、第1ヘッド41−1によるドット列と第2ヘッド41−2によるドット列とが離れて形成されることとなる。
このような第1目視調整用パターンVPTN1及び第2目視調整用パターンVPTN2を観察することにより、各ヘッドの位置を把握する(S706)。そして、ブラックドット列とマゼンタドット列との間隔が許容される程度に均等に並んでいる場合には、目視調整処理を終了する。一方、許容される程度に均等に並んでいない場合には、第1目視調整用パターンVPTN1及び第2目視調整用パターンVPTN2に基づいて、各ヘッドの傾き及び並進位置(Y方向の位置)の調整を行う(S710)。そして、ステップS702に戻る。
このようにすることによって、第1目視調整用パターンVPTN1及び第2目視調整用パターンに基づいて各ヘッドの位置を調整することができる。
次に、計測調整処理が行われる(S604)。計測調整処理は、前述の第1実施形態におけるヘッド位置調整方法と同様の処理が行われる。このようにすることで、目視で調整できる程度のヘッドの位置を調整した後、第1実施形態の調整方法を用いて各ヘッドの位置を正確に調整することができる。
===その他の実施の形態===
上述の実施形態では、例示としてプリンタ1が説明されていたが、これに限られるものではなくインク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような流状体)を噴射したり吐出したりする液体吐出装置に具現化することもできる。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、気体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の装置に、上述の実施形態と同様の技術を適用してもよい。また、これらの方法や製造方法も応用範囲の範疇である。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
プリンタ1の内部構成を説明するためのブロック図である。 プリンタ1の概略を説明するための斜視図である。 ヘッドユニット40における各ヘッドの配置について説明するための図である。 ヘッドユニット40におけるヘッドの配置の詳細について説明するための図である。 図5Aは、ヘッドの角度の調整について説明するための図であり、図5Bは、ヘッドの紙幅方向の位置の調整について説明するための図である。 ヘッド位置調整方法のフローチャートである。 第1ヘッド41−1のブラックインクノズル列NKからインクを吐出して調整用パターンPTNを印刷したときの様子を示す図である。 第1ヘッド41−1以外のブラックインクノズル列NKからインクを吐出して調整用パターンPTNを印刷したときの様子を示す図である。 位置計測・偏差算出処理を説明するためのフローチャートである。 第1ヘッド41−1のヘッドアライメント調整用パターンHAAPの偏差を説明するための図である。 第1ヘッド41−1以外のヘッドのヘッドアライメント調整用パターンHAAPの偏差を説明するための図である。 各ヘッドが形成したヘッドアライメント調整用パターンHAAPの各ドットの偏差を表にしたものである。 指示値計算処理を説明するためのフローチャートである。 第1ヘッド41−1が形成したヘッドアライメント調整用パターンHAAPの各ドットの偏差の回帰直線を示す図である。 第1ヘッド41−1以外のヘッドが形成したヘッドアライメント調整用パターンHAAPの各ドットの偏差の回帰直線を示す図である。 角度調整ダイヤル412の指示値Dθとヘッド41の傾き量aとの関係を示す図である。 図17Aは、角度調整ダイヤル412によってヘッドの角度が調整される前のヘッドアライメント調整用パターンHAAPとその理想位置を示す図であり、図17Bは、角度調整ダイヤル412によってヘッドの角度のみが調整された後に形成された場合のヘッドアライメント調整用パターンHAAPとその理想位置とその理想位置を示す図である。 角度調整ダイヤルの指示値Dθと並進量変更値ΔYθの関係を示す図である。 並進移動ダイヤル414の指示値DYとヘッドの移動量ΔY1’’との関係を示す図である。 第2実施形態における調整用パターンPTNを説明するための図である。 第2実施形態におけるヘッドアライメント調整用パターンHAAPの偏差を説明するための図である。 第2実施形態における偏差の回帰直線を示す図である。 第3実施形態における調整用パターンPTNを説明するための図である。 第4実施形態における位置計測・偏差算出処理を説明するためのフローチャートである。 計測データ補正係数算出パターンCCPを示す図である。 計測データ補正係数算出表を示す図である。 第5実施形態における調整用パターンPTNを説明するための図である。 第5実施形態におけるヘッドアライメント調整用パターンHAAPの偏差を説明するための図である。 第5実施形態における偏差の回帰直線を示す図である。 図30Aは、上下対称となる間引きパターンを説明するための図(その1)であり、図30Bは、上下対称となる間引きパターンを説明するための図(その2)である。 第6実施形態におけるヘッドユニット40の傾き調整を説明するための図である。 ヘッドユニット40全体の傾き調整指示値計算のフローチャートである。 目視と計測を併用したヘッド位置の調整方法のフローチャートである。 目視調整処理について説明するためのフローチャートである。 第1目視調整用パターンVPTN1を説明するための図(その1)である。 第1目視調整用パターンVPTN1を説明するための図(その2)である。 第2目視調整用パターンVPTN2を説明するための図(その1)である。 第2目視調整用パターンVPTN2を説明するための図(その2)である。
符号の説明
1 プリンタ、20 用紙搬送ユニット、
23A 上流側搬送ローラ、23B 下流側搬送ローラ、24 ベルト、
40 ヘッドユニット、50 検出器群、60 コントローラ、
61 インタフェース、70 駆動信号生成回路、
110 コンピュータ、200 スキャナ、
412 角度調整ダイヤル、414 並進移動ダイヤル、
418 ヘッドユニット角度調整ダイヤル、
CCP 計測データ補正係数算出パターン、
HAAP ヘッドアライメント調整用パターン、
MSP 計測軸設定用パターン、
OP 計測原点、PTN 調整用パターン、S 用紙、
VPTN1 第1目視調整用パターン、
VPTN2 第2目視調整用パターン

Claims (10)

  1. 媒体を搬送方向に移動させつつ同一のノズルから異なるタイミングで液体を吐出することによって形成される少なくとも2つのドットからなる第1パターンと、複数のノズルが並ぶノズル列のうち少なくとも2つのノズルから液体を吐出することによって形成される少なくとも2つのドットからなる第2パターンと、を形成することと、
    前記第1パターンと前記第2パターンとに基づいて、前記ノズル列の前記搬送方向に対する傾きを求めることと、
    前記傾きに基づいて、前記ノズル列の傾きを調整することと、
    を含む調整方法。
  2. 前記第2パターンは、さらに、前記搬送方向に対して交差する方向にノズルが並ぶ複数のノズル列であって前記交差する方向に並ぶ複数のノズル列のノズルから、少なくとも同じノズル列のノズルは同時に前記液体を吐出することによって形成されるドットを含み、
    前記第1パターンと前記第2パターンとに基づいて、前記搬送方向に対する前記複数のノズル列の傾きを求めることと、
    前記複数のノズル列の傾きに基づいて、該複数のノズル列の傾きを調整することと、
    をさらに含む請求項1に記載の調整方法。
  3. 前記第2パターンに基づいて、前記交差する方向について前記複数のノズル列のずれ量を求めることと、
    前記複数のノズル列のずれ量に基づいて、前記複数のノズル列の前記交差する方向のずれ量を調整することと、
    をさらに含む請求項2に記載の調整方法。
  4. 前記交差する方向に並ぶ複数のノズル列のノズルから前記液体を吐出して前記搬送方向にドットが並ぶドット列を複数形成することと、
    前記交差する方向に並ぶ複数のノズル列のうち異なるノズル列が形成した前記ドット列の距離に基づいて、前記交差する方向に並ぶ複数のノズル列の前記交差する方向の位置を調整することと、
    をさらに含む請求項3に記載の調整方法。
  5. 前記搬送方向に対して交差する方向にノズルが並ぶ複数のノズル列であって、前記搬送方向に並ぶ複数のノズル列から前記液体を吐出して、前記搬送方向にドットが並ぶドット列を複数形成することと、
    前記搬送方向に並ぶ複数のノズル列のうち異なるノズル列が形成した前記ドット列の距離に基づいて、前記搬送方向に並ぶ複数のノズル列の傾きを調整すること、
    をさらに含む請求項4に記載の調整方法。
  6. 前記第2パターンは、前記搬送方向に並ぶ複数のノズル列のノズルから吐出される前記液体によって形成される、請求項5に記載の調整方法。
  7. 前記交差する方向に並ぶ複数のノズル列は1つのヘッドユニットに設けられ、
    前記第1パターンと前記第2パターンに基づいて、前記ヘッドユニットの前記搬送方向に対する傾きを調整することを含む、請求項2〜6のいずれかに記載の調整方法。
  8. 前記第2パターンは、所定数毎のノズルから前記液体が吐出されることによって形成されたドットからなる、請求項1〜7のいずれかに記載の調整方法。
  9. 前記第1パターンと第2パターンを読み取り装置により読み取ることと、
    前記読み取り装置が有する読み取り誤差を補正するための補正係数により、前記第1パターンと前記第2パターンの位置が補正されることと、
    をさらに含む、請求項1〜8のいずれかに記載の調整方法。
  10. 媒体を搬送方向に移動させつつ同一のノズルから異なるタイミングで液体を吐出することによって形成される少なくとも2つのドットからなる第1パターンと、
    複数のノズルが並ぶノズル列のうち少なくとも2つのノズルから液体を吐出することによって形成される少なくとも2つのドットからなる第2パターンと、
    を備える調整用パターン。
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