JP2010033635A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】パターンの矩形性がよく、磁気的スペーシングの小さい磁気記録媒体の製造方法を提供する。
【解決手段】基板上に、磁気記録層、酸化防止層、カーボンを含むハードマスク層を形成し、前記ハードマスク層上にレジストを塗布し、インプリントにより前記レジストに凹凸パターンを転写してレジストパターンを形成し、前記レジストパターンをマスクとする前記ハードマスク層のエッチング、前記酸化防止層のエッチング、および前記磁気記録層のエッチングおよび/または磁性の失活を順次行って磁気記録層のパターンを形成し、前記レジストパターンの剥離、前記ハードマスク層の剥離、および前記酸化防止層の剥離を順次行うことを含み、前記酸化防止層を剥離する際にイオンビームエッチングを用いることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
【選択図】 図3

Description

本発明は、磁気記録媒体の製造方法に関する。
近年の情報化社会において、我々が記録媒体へ記録する情報の量は増加の一途をたどっている。このため、飛躍的に高い記録容量を有する記録再生装置および記録媒体の出現が望まれている。現在、大容量かつ安価な記録媒体として需要が増加し続けているハードディスクに関しても、数年後には現行のおよそ10倍である1平方インチあたり1テラビット以上の記録密度が必要と言われている。
現行のハードディスクに用いられている磁気記録媒体では、磁性体微粒子の多結晶体を含む薄膜の一定の領域を1ビットとして記録している。記録媒体の記録容量を上げるためには記録密度を増加させなければならない。即ち、1ビットあたりの記録に使用できる記録マークサイズを小さくしなければならない。しかし、単純に記録マークサイズを小さくすると、磁性体微粒子の形状に依存するノイズの影響が無視できなくなる。ノイズを低減するために磁性体微粒子の粒子サイズを小さくすると、熱揺らぎのために常温で記録を保持することができなくなる。
これらの問題を回避するため、予め磁性体を非磁性体によって分断し、単一の磁性ドットを単一の記録セルとして記録再生を行うビットパターンド媒体(BPM)が提案されている。
また、HDDに組み込まれる磁気記録媒体において、隣接トラック間の干渉によりトラック密度の向上が妨げられるという問題が顕在化している。特に記録ヘッド磁界の書きにじみの低減は重要な技術課題である。この問題に対して、磁気記録層を加工して記録トラック間を物理的に分離するディスクリートトラック型パターンド媒体(DTR媒体)が提案されている。DTR媒体では、記録時に隣接トラックの情報を消去するサイドイレース現象、再生時に隣接トラックの情報を読み出すサイドリード現象などを低減できるため、トラック密度を高めることができる。したがって、DTR媒体は高記録密度を提供しうる磁気記録媒体として期待されている。なお、パターンド媒体を広い意味で用いる場合、ビットパターンド媒体やDTR媒体を含むものとする。
DTR媒体を含むパターンド媒体の製造にあたっては、トラックピッチを小さくすれば、トラック密度の向上ひいては記録密度の向上に直結する。トラックピッチは最終的には磁性パターンの側壁(テーパー部)の幅に依存し、側壁の幅が短いほどトラックピッチを小さくすることができる。すなわち、矩形性のよい磁性パターンを形成することができれば、トラック密度を上げることができる。また、ヘッドと磁気記録層との間の磁気的スペーシングが小さいほど、エラー率を下げることができるので、磁気的スペーシングも重要になる。
従来のパターンド媒体の製造方法においては、磁気記録層上にレジストを塗布し、インプリントによってスタンパからレジストに凹凸パターンを転写し、レジストパターンをマスクとして磁気記録層をエッチングして磁性パターンを形成していた。しかし、一般的にレジストは金属である磁気記録層に対してエッチングレートの差が小さいため、要求される加工深さよりもレジストの厚さを厚くすることが必要であった。
この問題を解決するために、磁気記録層に比べてエッチングレートの遅いカーボン(C)からなるハードマスクを用い、レジストの凹凸パターンをハードマスクに転写し、パターン化されたハードマスクをマスクとして磁気記録層をエッチングする方法が用いられている。このようにハードマスクを用いることにより、矩形性のよいパターンド媒体を製造することができる。
上記のように、ハードディスクドライブに組み込まれる媒体の記録密度を上げるためには、ヘッドと媒体との実効的な磁気的スペーシングを小さくする必要がある。磁気的スペーシングを低減するためには、ハードマスクを完全に剥離する必要がある。ハードマスクを剥離するためのプロセス時間を短縮するという観点からは、カーボンのエッチングレートを速めることができる酸素によるRIEを採用することが好適である。しかし、酸素は磁気記録層と反応しやすいため、ハードマスクの剥離工程において磁気記録層が酸化され、エラー率の低下を招くおそれがある。
特許文献1には、磁気記録層上に、TiNからなる第1マスク層と、Niからなる第2マスク層を形成し、その上にレジストを塗布し、インプリント法を用い、各層を順次エッチングして磁性パターンを形成する方法が記載されている。しかし、この方法では、形成される磁性パターンの側壁の幅が大きいことがわかっている。このため、所望のトラック密度に設定すると、隣接トラックへの記録に対する耐性が悪くなるという問題が生じる。
特許第3844755号公報
本発明の目的は、パターンの矩形性がよく、磁気的スペーシングの小さい磁気記録媒体の製造方法を提供することにある。
本発明の一態様に係る磁気記録媒体の製造方法は、基板上に、磁気記録層、酸化防止層、カーボンを含むハードマスク層を形成し、前記ハードマスク層上にレジストを塗布し、インプリントにより前記レジストに凹凸パターンを転写してレジストパターンを形成し、前記レジストパターンをマスクとする前記ハードマスク層のエッチング、前記酸化防止層のエッチング、および前記磁気記録層のエッチングおよび/または磁性の失活を順次行って磁気記録層のパターンを形成し、前記レジストパターンの剥離、前記ハードマスク層の剥離、および前記酸化防止層の剥離を順次行うことを含み、前記酸化防止層を剥離する際にイオンビームエッチングを用いることを特徴とする。
本発明によれば、磁気記録層とハードマスク層との間に酸化防止層を設け、磁気記録層のパターンを形成した後に酸化防止層をイオンビームエッチングにより剥離することにより、パターンの矩形性がよく、磁気的スペーシングの小さい磁気記録媒体を製造することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
図1に、本発明方法を用いて製造されるパターンド媒体の一例であるDTR媒体の周方向に沿う平面図を示す。図1に示すように、パターンド媒体1の周方向に沿って、サーボ領域2と、データ領域3が交互に形成されている。サーボ領域2には、プリアンブル部21、アドレス部22、バースト部23が含まれる。データ領域3にはディスクリートトラック31が含まれる。
図2に、本発明方法を用いて製造されるパターンド媒体の他の例であるビットパターンド媒体の周方向に沿う平面図を示す。このパターンド媒体では、データ領域3に磁性ドット32が形成されている。
図3(a)〜(j)を参照して本発明の一実施形態に係るパターンド媒体の製造方法を示す。
ガラス基板51上に、厚さ40nmのCoZrNbからなる軟磁性下地層、厚さ20nmのRuからなる配向制御用の下地層、厚さ15nmのCoCrPt−SiO2からなる磁気記録52、厚さ3nmのRuからなる酸化防止層53、厚さ15nmのカーボン(C)からなるハードマスク層54を順次成膜する。ここでは、簡略化のために、軟磁性下地層および配向制御層は図示していない。ハードマスク層54上に、レジスト55として厚さ100nmのSOG(spin-on-glass)を塗布する(図3a)。
レジスト(SOG)55に対向するように、たとえば図1または図2に対応する凹凸パターンが形成されたスタンパ(図示せず)を配置し、インプリントを行ってスタンパの凹凸パターンをレジスト55に転写する(図3b)。
レジスト(SOG)55の凹部の底に残っているレジスト残渣を除去して、ハードマスク層54の一部の表面を露出させる。このときの条件は、たとえばICP(誘導結合プラズマ)エッチング装置により、プロセスガスとしてCF4を用い、ガス圧を0.1Pa、コイルRFパワーを200W、プラテンRFパワーを20W、エッチング時間を30秒とする(図3c)。
レジスト(SOG)55のパターンをマスクとして、露出したハードマスク層54をエッチングして酸化防止層53を露出させる。このときの条件は、たとえばRIE装置により、プロセスガスとしてO2を用い、ガス圧を0.1Pa、コイルRFパワーを100W、プラテンRFパワーを50W、エッチング時間を30秒とする(図3d)。
レジスト(SOG)55およびハードマスク層54のパターンをマスクとして、酸化防止層53および磁気記録層52を合計10nmエッチングし、凹部に磁気記録層52の一部を残す。このときの条件は、たとえばECRイオンガン(電子サイクロトロン共鳴)により、プロセスガスとしてArを用い、マイクロ波パワーを500W、加速電圧を600V、エッチング時間を20秒とする(図3e)。
残存しているレジスト(SOG)55を剥離する。このときの条件は、たとえばICPエッチング装置により、プロセスガスとしてCF4を用い、ガス圧を1.5Pa、コイルRFパワーを200W、プラテンRFパワーを0W、エッチング時間を120秒とする(図3f)。
凹部に残存している磁気記録層の磁性を失活させて非磁性層61を形成する。このときの条件は、たとえばECRイオンガンにより、プロセスガスとしてHeを用い、ガス圧0.01Pa、マイクロ波パワー1000W、加速電圧400V、暴露時間を200秒とする。この結果、磁気記録層はアモルファス化して磁性が消失する(図3g)。
残存しているハードマスク層54のパターンを剥離して、凸部の酸化防止層53を露出させる。このときの条件は、たとえばICPエッチング装置により、プロセスガスとしてO2を用い、ガス圧を1.5Pa、コイルRFパワーを400W、プラテンRFパワーを0W、エッチング時間を20秒とする(図3h)。
残存している酸化防止層(Ru)53のパターンを剥離して、凸部の磁気記録層52を露出させる。このときの条件は、たとえばECRイオンガンにより、プロセスガスとしてArを用い、マイクロ波パワーを500W、加速電圧を600V、エッチング時間を10秒とする(図3i)。
さらに、CVD(化学気相堆積法)により、全面にカーボン保護膜56を形成する(図3j)。このカーボン保護膜56上に潤滑剤(図示せず)を塗布することにより、本発明の一実施形態に係るパターンド媒体を製造する。
図4(a)〜(i)を参照して本発明の他の実施形態に係るパターンド媒体の製造方法を示す。図4(a)〜(f)の工程は、図3(a)〜(f)の工程と同一である。その後、凹部の磁気記録層の磁性を消失させる工程を行わずに、残存しているハードマスク層54のパターンを剥離して、凸部の酸化防止層53を露出させる(図4g)。酸化防止層53のパターンをマスクとして、凹部に残存している磁気記録層52を全膜厚にわたってエッチングして磁性パターン52aを形成する。磁気記録層52のエッチングと同時に、凸部に残存している酸化防止層53を剥離する(図4h)。さらに、CVD(化学気相堆積法)により、全面にカーボン保護膜56を形成する(図4i)。
図5(a)〜(l)を参照して本発明のさらに他の実施形態に係るパターンド媒体の製造方法を示す。図5(a)〜(i)の工程は、図3(a)〜(i)の工程と同一である。その後、全面に非磁性層57を成膜する(図5j)。この非磁性層57をエッチバックして、磁性パターン52a間の凹部に非磁性層57を充填する(図5k)。図5(h)および(i)の工程を複数回繰り返してもよい。さらに、CVD(化学気相堆積法)により、全面にカーボン保護膜56を形成する(図5j)。
次に、本発明の実施形態において用いられる好適な材料および各工程の詳細について説明する。
[酸化防止層]
酸化防止層は、磁気記録層とカーボンを主成分とするハードマスク層との間に設ける。酸化防止層は、磁気記録層よりも酸化耐性のある材料からなる。酸化防止層の材料としては、たとえばSn、Pb、Re、Cu、Ru、Rh、Ag、Pd、Pt、Auなどの金属、これらの合金、これらの窒化物、酸化物、硫化物などの化合物からなる群より選択され、これらの複数種を積層したものでもよい。
酸化防止の観点から、酸化防止層の膜厚が薄すぎるのは好ましくなく、2nm以上であることが好ましい。一方、磁気的スペーシングを低減する観点から、ハードマスク層を剥離した後、酸化防止層をArイオンミリングなどにより剥離するため、酸化防止層の膜厚が厚すぎるのも好ましくない。Arイオンミリングで酸化防止層を剥離する場合、凹部の磁気記録層も同時にエッチングされるので、グライド特性の観点から、酸化防止層が磁気記録層の厚さに換算して15nm以上の凹凸を有することは好ましくない。ただし、上記の材料は、Arによるミリングレートが速く、Arイオンミリングで酸化防止層を剥離する際にも凹部の磁気記録層を大きくエッチングするおそれはない。
なお、ECC媒体のように、磁気記録層の最表層にPtなどの酸化しにくい金属膜が存在する場合には、この最表層を酸化防止層として用いてもよい。その場合、酸化防止層の剥離を行わなくてもよい。
[インプリント]
媒体の表面にレジストをスピンコート法で塗布し、スタンパを押し付けることにより、レジストにスタンパのパターンを転写する。レジストにはSOGなどのシリコン系レジストを用いるのが好適である。レジストには一般的なフォトレジストを用いることもできる。ただし、カーボンを主成分とするハードマスク層に比べて、酸素によるエッチングレートがあまりに速い材料は好ましくない。
サーボ情報や記録トラックに対応する凹凸パターンが形成されたスタンパの凹凸面を、レジストに対向させる。このとき、ダイセットの下板にスタンパ、基板、バッファ層を積層し、ダイセットの上板で挟み、たとえば2000barで60秒間プレスする。インプリントによってレジストに形成されるパターンの凹凸高さはたとえば60〜70nmである。この状態で約60秒間保持することにより、排除すべきレジストを移動させる。また、スタンパにフッ素系の剥離材を塗布することで、スタンパをレジストから良好に剥離することができる。
[残渣除去]
RIE(反応性イオンエッチング)により、レジストの凹部の底に残存している残渣を除去する。プラズマソースは、低圧で高密度プラズマを生成可能なICP(Inductively Coupled Plasma)が好適であるが、ECR(Electron Cyclotron Resonance)プラズマや、一般的な平行平板型RIE装置を用いてもよい。レジストにSOGを用いた場合には、CF4やSF6などのフッ素ガスを用いてRIEを行う。レジストにフォトレジストを用いた場合には、O2ガスやO2−CF4混合ガスを用いる。
[ハードマスク層]
カーボンを主成分とするハードマスク層は、スパッタまたはCVDにより成膜することができる。ハードマスク層の膜厚は4〜40nmが好ましい。ハードマスク層が厚すぎると剥離の際にエッチング時間がかかり、磁性パターンの側壁にダメージを与える原因となる。ハードマスク層が薄すぎると、エッチングの際のハードマスクとしての機能が果たせない。ハードマスクの組成は、カーボンの割合が原子数比で75%以上であることが望ましい。カーボンの割合が75%未満であると、エッチング選択比が低下し、磁気記録層を良好な形状に加工することができない。レジスト残渣を除去した後、酸素ガスを用いてハードマスク層をエッチングすることによって良好な形状に加工することができる。
[磁気記録層のエッチング]
ハードマスク層のパターンをエッチングマスクに用いて磁気記録層をエッチングする。磁気記録層のエッチングには、希ガスであるHe、Ne、Ar、Kr、Xeのイオンビームを用いるか、またはArガス(もしくはO2ガスやN2ガス)のECR(電子サイクロトロン共鳴)によるイオンビームを用いるのが好適である。磁気記録層のエッチングをClガス、COとNH3との混合ガスまたはメタノールを用いたRIEにより行ってもよい。
磁気記録層をエッチングする際に、その厚さよりも加工深さを浅くして、一部の磁気記録層を残存させてもよい。この場合、凹部に残存している磁気記録層の磁性を失活させて分離領域を形成する。このように磁気記録層の一部を残すようにエッチングして製造した媒体をドライブへ組み込むと、ヘッドの浮上性がよくなる。
磁気記録層をエッチングする際に、その全膜厚にわたってエッチングしてもよい。この場合、磁気記録層の磁性を失活させる工程は必要ない。
[磁性失活]
磁気記録層の加工深さを磁気記録層の厚さよりも浅くする場合、隣接記録耐性を向上させるために、凹部に残存する磁気記録層の磁性を失活させる。ここで「失活」とは、磁性を完全に消失させること、または磁性を劣化させることを指す。磁性失活工程は、ガスまたは溶液を用いて行うことができる。ガスとしては、CF4、SF6、CHF3、O2、N2などの反応性ガスおよびそれらの混合ガスが用いられる。フッ素系ガスを用いる場合、フッ素と磁気記録層に含まれるCoとの反応生成物を除去する工程を行ってもよい。反応生成物の除去は、水洗、または水蒸気プラズマもしくはH2プラズマなどの照射により行うのが好適である。O2やN2を用いた場合、O原子やN原子が結晶中に入り込むので、そのような除去工程は不要である。O2ガスを用いる場合、ハードマスクが同時にエッチングされるので、ハードマスクを厚く成膜することが好ましい。
磁気記録層の磁性を失活させるために、He、Ne、Ar、Kr、Xeの希ガスを用いてもよい。この場合、磁性の失活は結晶構造の破壊によって引き起こされるため、反応生成物は生じない。希ガスを用いる場合、磁気記録層のエッチングと磁性失活とを同時に行うこともできる。
磁気記録層の磁性を失活させるために、フッ酸、塩酸、硝酸、スルファミン酸などの酸を用いてウェットエッチングを行ってもよい。
[レジストの剥離]
磁気記録層のエッチングの前または後にレジストを剥離する。磁気記録層のエッチング前にレジストを剥離する場合、磁気記録層のエッチングによりレジストの厚さが減少するということがないため、磁気記録層のエッチング後にレジストを剥離する場合よりも長時間を要する。磁気記録層のエッチング後にレジストを剥離する場合、磁性失活と同時にレジスト剥離を行ってもよいし、磁性失活の前または後のいずれにレジスト剥離を行ってもよい。レジストがSOGの場合、フッ素系のガスを用いて剥離することが好ましい。フォトレジストの場合には、酸素あるいは酸素系の混合ガスを用いて剥離することが好ましい。剥離には、ICPエッチング装置やRIE装置を用いるのが好適である。フォトレジストはイソプロピルアルコール(IPA)などの溶媒で剥離してもよい。
[ハードマスクの剥離]
磁気記録層のエッチング後(必要であれば、磁性失活後、またはレジスト剥離後)、ハードマスクを剥離する。ハードマスクは酸素アッシング装置、ICPエッチング装置、RIE装置などで容易に剥離することができる。ハードマスクの厚さに対して剥離時間が長すぎると、磁気記録層が酸化によるダメージを受け、SN比を劣化させる原因となるため好ましくない。酸化防止層が存在するので磁気記録層は酸化によるダメージを受けにくいが、エッチング条件によっては酸化防止層が酸素でエッチングされるため、ハードマスクの剥離時間は短いことが好ましい。
[酸化防止層の剥離]
ハードマスクを剥離した後、磁気的スペーシングの低減を目的として酸化防止層を剥離することが好ましい。酸化防止層は、Arガスを用いた物理エッチングことによって剥離できる。酸化防止層の剥離と同時に、凹部の磁気記録層もエッチングされるため、酸化防止層の剥離を開始する時点では、磁気記録層の凹部の深さを浅くしておく。酸化防止層は全て剥離してもよいし、磁気的スペーシングに影響がないのであれば剥離を途中で止めてもよい。後者の場合、磁気的スペーシングの観点から、残存させる酸化防止層の厚さは4nm以下であることが望ましい。磁気記録層の最表層に形成されたPtなどの酸化されにくい材料からなる金属膜を酸化防止層として用いる場合、酸化防止層を剥離する必要はない。ただし、酸素プラズマにさらされた部分を取り除く目的で剥離を行ってもよい。その場合、磁気記録層の最表層の金属膜を厚く成膜することが好ましい。
[凹部への埋め込み]
酸化防止層を剥離した後、凹部に非磁性材料を埋め込んでもよい。バイアススパッタ法または通常のスパッタ法で非磁性材料を成膜して埋め込みを行う。非磁性材料としては、無機物、金属、それらの酸化物や窒化物、たとえばSi、SiC、SiC−C、SiOC、SiON、Si34、Al、Alxy、Ti、TiOx、Ru、Pd、NiNb、NiNbTi、NiTa、NiSi、Zr、ZrOx、W、Ta、Cr、CrN、CNの単体または混合物が挙げられる。バイアススパッタ法は、基板にバイアスをかけながらスパッタ成膜する方法で、容易に凹部を埋め込みながら成膜できる。しかし、基板バイアスによる基板の溶解、スパッタダストが生じやすいので、通常のスパッタ法を用いるのが好適である。RFスパッタを用いることもできるが、膜厚に分布が生じやすいため、DCスパッタを用いることが好ましい。
非磁性材料の埋め込みを行う場合、非磁性材料の平坦化と同時に酸化防止層を剥離することもできる。つまり、酸化防止層を剥離せずに非磁性材料の埋め込みを行い、エッチバックして酸化防止層を剥離することもできる。
[平坦化エッチバック]
埋め込みを行った場合、磁気記録層(または必要に応じて磁気記録層上に形成されているカーボン保護膜)が露出するまでエッチバックを行う。このエッチバックプロセスは、イオンミリングを用いることが望ましいが、SiO2などのシリコン系埋め込み材料を用いた場合には、フッ素系ガスを用いたRIEを用いて行うことも可能である。ECRイオンガンを用いてエッチバックを行ってもよい。エッチバックのプロセスガスにO2を混合すると、表面を改質しながらエッチバックを行うことができる。
[表面保護膜形成および後処理]
最後にカーボン保護膜を形成する。カーボン保護膜は、凹凸へのカバレッジをよくするためにCVD法で成膜することが望ましいが、スパッタ法または真空蒸着法で成膜してもよい。CVD法でカーボン保護膜を形成した場合、sp3結合炭素を多く含むDLC膜が形成される。カーボン保護膜の膜厚は、2nm未満だとカバレッジが悪くなり、10nmを超えると記録再生ヘッドと媒体との磁気スペーシングが大きくなってSN比が低下するので好ましくない。また、保護膜上に、潤滑剤を塗布する。潤滑剤としては、例えばパーフルオロポリエーテル、フッ化アルコール、フッ素化カルボン酸などを用いることができる。
次に、本発明の実施形態において用いられるその他の好適な材料について説明する。
[基板]
基板としては、たとえばガラス基板、Al系合金基板、セラミック基板、カーボン基板、酸化表面を有するSi単結晶基板などを用いることができる。ガラス基板としては、アモルファスガラスおよび結晶化ガラスが挙げられる。アモルファスガラスとしては、汎用のソーダライムガラス、アルミノシリケートガラスが挙げられる。結晶化ガラスとしては、リチウム系結晶化ガラスが挙げられる。セラミック基板としては、汎用の酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化珪素などを主成分とする焼結体や、これらの繊維強化物などが挙げられる。基板としては、上述した金属基板や非金属基板の表面にメッキ法やスパッタ法を用いてNiP層が形成されたものを用いることもできる。本明細書では、基板上への薄膜の形成方法としてスパッタリングのみを記載しているが、真空蒸着や電解メッキなどでも同様の効果を得ることができる。
[軟磁性下地層]
軟磁性下地層(SUL)は、垂直磁磁気記録層を磁化するための単磁極ヘッドからの記録磁界を水平方向に通して、磁気ヘッド側へ還流させるという磁気ヘッドの機能の一部を担っており、磁界の記録層に急峻で充分な垂直磁界を印加させ、記録再生効率を向上させる作用を有する。軟磁性下地層には、Fe、NiまたはCoを含む材料を用いることができる。このような材料として、FeCo系合金たとえばFeCo、FeCoVなど、FeNi系合金たとえばFeNi、FeNiMo、FeNiCr、FeNiSiなど、FeAl系合金、FeSi系合金たとえばFeAl、FeAlSi、FeAlSiCr、FeAlSiTiRu、FeAlOなど、FeTa系合金たとえばFeTa、FeTaC、FeTaNなど、FeZr系合金たとえばFeZrNなどを挙げることができる。Feを60at%以上含有するFeAlO、FeMgO、FeTaN、FeZrNなどの微結晶構造または微細な結晶粒子がマトリクス中に分散されたグラニュラー構造を有する材料を用いることもできる。軟磁性下地層の他の材料として、Coと、Zr、Hf、Nb、Ta、TiおよびYのうち少なくとも1種とを含有するCo合金を用いることもできる。Co合金には80at%以上のCoが含まれることが好ましい。このようなCo合金は、スパッタ法により成膜した場合にアモルファスになりやすい。アモルファス軟磁性材料は、結晶磁気異方性、結晶欠陥および粒界がないため、非常に優れた軟磁性を示すとともに、媒体の低ノイズ化を図ることができる。好適なアモルファス軟磁性材料としては、たとえばCoZr、CoZrNbおよびCoZrTa系合金などを挙げることができる。
軟磁性下地層の下に、軟磁性下地層の結晶性の向上または基板との密着性の向上のために、さらに下地層を設けてもよい。こうした下地層の材料としては、Ti、Ta、W、Cr、Pt、これらを含む合金、またはこれらの酸化物もしくは窒化物を用いることができる。軟磁性下地層と記録層との間に、非磁性体からなる中間層を設けてもよい。中間層は、軟磁性下地層と記録層との交換結合相互作用を遮断し、記録層の結晶性を制御する、という2つの作用を有する。中間層の材料としては、Ru、Pt、Pd、W、Ti、Ta、Cr、Si、これらを含む合金、またはこれらの酸化物もしくは窒化物を用いることができる。
スパイクノイズ防止のために軟磁性下地層を複数の層に分け、0.5〜1.5nmのRuを挿入することで反強磁性結合させてもよい。また、CoCrPt、SmCo、FePtなどの面内異方性を持つ硬磁性膜またはIrMn、PtMnなどの反強磁性体からなるピン層と軟磁性層とを交換結合させてもよい。交換結合力を制御するために、Ru層の上下に磁性膜(たとえばCo)または非磁性膜(たとえばPt)を積層してもよい。
[磁気記録層]
垂直磁気記録層としては、Coを主成分とし、少なくともPtを含み、さらに酸化物を含む材料を用いることが好ましい。垂直磁気記録層は、必要に応じて、Crを含んでいてもよい。酸化物としては、特に酸化シリコン、酸化チタンが好適である。垂直磁気記録層は、層中に磁性粒子(磁性を有した結晶粒子)が分散していることが好ましい。この磁性粒子は、垂直磁気記録層を上下に貫いた柱状構造であることが好ましい。このような構造を形成することにより、垂直磁気記録層の磁性粒子の配向および結晶性を良好なものとし、結果として高密度記録に適した信号ノイズ比(SN比)を得ることができる。このような構造を得るためには、含有させる酸化物の量が重要となる。
垂直磁気記録層の酸化物含有量は、Co、Cr、Ptの総量に対して、3mol%以上12mol%以下であることが好ましく、5mol%以上10mol%以下であることがより好ましい。垂直磁気記録層の酸化物含有量として上記範囲が好ましいのは、垂直磁気記録層を形成した際、磁性粒子の周りに酸化物が析出し、磁性粒子を分離させ、微細化させることができるためである。酸化物の含有量が上記範囲を超えた場合、酸化物が磁性粒子中に残留し、磁性粒子の配向性、結晶性を損ね、さらには、磁性粒子の上下に酸化物が析出し、結果として磁性粒子が垂直磁気記録層を上下に貫いた柱状構造が形成されなくなるため好ましくない。酸化物の含有量が上記範囲未満である場合、磁性粒子の分離、微細化が不十分となり、結果として記録再生時におけるノイズが増大し、高密度記録に適した信号ノイズ比(SN比)が得られなくなるため好ましくない。
垂直磁気記録層のCr含有量は、0at%以上16at%以下であることが好ましく、10at%以上14at%以下であることがより好ましい。Cr含有量として上記範囲が好ましいのは、磁性粒子の一軸結晶磁気異方性定数Kuを下げすぎず、また、高い磁化を維持し、結果として高密度記録に適した記録再生特性と十分な熱揺らぎ特性が得られるためである。Cr含有量が上記範囲を超えた場合、磁性粒子のKuが小さくなるため熱揺らぎ特性が悪化し、また、磁性粒子の結晶性、配向性が悪化することで、結果として記録再生特性が悪くなるため好ましくない。
垂直磁気記録層のPt含有量は、10at%以上25at%以下であることが好ましい。Pt含有量として上記範囲が好ましいのは、垂直磁性層に必要なKuが得られ、さらに磁性粒子の結晶性、配向性が良好であり、結果として高密度記録に適した熱揺らぎ特性、記録再生特性が得られるためである。Pt含有量が上記範囲を超えた場合、磁性粒子中にfcc構造の層が形成され、結晶性、配向性が損なわれるおそれがあるため好ましくない。Pt含有量が上記範囲未満である場合、高密度記録に適した熱揺らぎ特性に十分なKuが得られないため好ましくない。
垂直磁気記録層は、Co、Cr、Pt、酸化物のほかに、B、Ta、Mo、Cu、Nd、W、Nb、Sm、Tb、Ru、Reから選ばれる1種類以上の元素を含むことができる。上記元素を含むことにより、磁性粒子の微細化を促進し、または結晶性や配向性を向上させることができ、より高密度記録に適した記録再生特性、熱揺らぎ特性を得ることができる。上記元素の合計の含有量は、8at%以下であることが好ましい。8at%を超えた場合、磁性粒子中にhcp相以外の相が形成されるため、磁性粒子の結晶性、配向性が乱れ、結果として高密度記録に適した記録再生特性、熱揺らぎ特性が得られないため好ましくない。
垂直磁気記録層としては、CoPt系合金、CoCr系合金、CoPtCr系合金、CoPtO、CoPtCrO、CoPtSi、CoPtCrSi、ならびにPt、Pd、Rh、およびRuからなる群より選択された少なくとも一種を主成分とする合金とCoとの多層構造、さらに、これらにCr、BおよびOを添加したCoCr/PtCr、CoB/PdB、CoO/RhOなどを使用することもできる。
垂直磁気記録層の厚さは、好ましくは5ないし60nm、より好ましくは10ないし40nmである。この範囲であると、より高記録密度に適した磁気記録再生装置を製造することができる。垂直磁気記録層の厚さが5nm未満であると、再生出力が低過ぎてノイズ成分の方が高くなる傾向がある。垂直磁気記録層の厚さが40nmを超えると、再生出力が高過ぎて波形を歪ませる傾向がある。垂直磁気記録層の保磁力は、237000A/m(3000Oe)以上とすることが好ましい。保磁力が237000A/m(3000Oe)未満であると、熱揺らぎ耐性が劣る傾向がある。垂直磁気記録層の垂直角型比は、0.8以上であることが好ましい。垂直角型比が0.8未満であると、熱揺らぎ耐性に劣る傾向がある。
[保護膜]
保護膜は、垂直磁気記録層の腐食を防ぐとともに、磁気ヘッドが媒体に接触したときに媒体表面の損傷を防ぐ目的で設けられる。保護膜の材料としては、たとえばC、SiO2、ZrO2を含むものが挙げられる。保護膜の厚さは1ないし10nmとすることが好ましい。これにより、ヘッドと媒体の距離を小さくできるので、高密度記録に好適である。カーボンは、sp2結合炭素(グラファイト)とsp3結合炭素(ダイヤモンド)に分類できる。耐久性、耐食性はsp3結合炭素のほうが優れるが、結晶質であることから表面平滑性はグラファイトに劣る。通常、カーボンの成膜はグラファイトターゲットを用いたスパッタリング法で形成される。この方法では、sp2結合炭素とsp3結合炭素が混在したアモルファスカーボンが形成される。sp3結合炭素の割合が大きいものはダイヤモンドライクカーボン(DLC)と呼ばれ、耐久性、耐食性に優れ、アモルファスであることから表面平滑性にも優れるため、磁気記録媒体の表面保護膜として利用されている。CVD(chemical vapor deposition)法によるDLCの成膜は、原料ガスをプラズマ中で励起、分解し、化学反応によってDLCを生成させるため、条件を合わせることで、よりsp3結合炭素に富んだDLCを形成することができる。
図6に本発明の実施形態に係る磁気記録装置(ハードディスクドライブ)の斜視図を示す。この磁気記録装置は、筐体70の内部に、上記の磁気記録媒体71と、磁気記録媒体71を回転させるスピンドルモータ72と、磁気ヘッドを組み込んだヘッドスライダ76と、ヘッドスライダ76を支持する、サスペンション75およびアクチュエータアーム74を含むヘッドサスペンションアッセンブリと、ヘッドサスペンションアッセンブリのアクチュエータとしてのボイスコイルモータ(VCM)77と、回路基板とを備えている。
磁気記録媒体71はスピンドルモータ72によって回転される。ヘッドスライダ76にはライトヘッドとリードヘッドを含む磁気ヘッドが組み込まれている。アクチュエータアーム74はピボット73に回動自在に取り付けられている。アクチュエータアーム74の一端にサスペンション75が取り付けられる。ヘッドスライダ76はサスペンション75に設けられたジンバルを介して弾性支持されている。アクチュエータアーム74の他端にはボイスコイルモータ(VCM)77が設けられている。ボイスコイルモータ(VCM)77はアクチュエータアーム74にピボット73周りの回転トルクを発生させ、磁気ヘッドを磁気記録媒体71の任意の半径位置上に浮上した状態で位置決めする。回路基板はヘッドICを備え、アクチュエータの駆動信号および磁気ヘッドを読み書き制御するための制御信号などを生成する。
実施例1
図1に示したようなサーボパターン(プリアンブル、アドレス、バースト)およびディスクリートトラックに対応する凹凸パターンが形成されたスタンパを用いて、図3に示した方法でDTR媒体を製造した。
ガラス基板上に、厚さ40nmのCoZrNbからなる軟磁性層、厚さ20nmのRuからなる配向制御用の下地層、厚さ15nmのCoCrPt−SiO2からなる磁気記録層、厚さ3nmのRuからなる酸化防止層、厚さ15nmのカーボンからなるハードマスク層を順次成膜した。その上に、レジストとして厚さ100nmのSOGをスピンコートした。
レジスト(SOG)に対向するように、図1に対応する凹凸パターンが形成されたスタンパを配置し、インプリントを行ってスタンパの凹凸パターンをレジストに転写した。
レジスト(SOG)の凹部の底に残っているレジスト残渣を除去して、ハードマスク層の一部の表面を露出させた。このときの条件は、ICP(誘導結合プラズマ)エッチング装置により、プロセスガスとしてCF4を用い、ガス圧を0.1Pa、コイルRFパワーを200W、プラテンRFパワーを20W、エッチング時間を30秒とした。
レジスト(SOG)のパターンをマスクとして、露出したハードマスク層をエッチングして酸化防止層を露出させる。このときの条件は、RIE装置により、プロセスガスとしてO2を用い、ガス圧を0.1Pa、コイルRFパワーを100W、プラテンRFパワーを50W、エッチング時間を30秒とした。
レジスト(SOG)およびハードマスク層のパターンをマスクとして、酸化防止層および磁気記録層を合計10nmエッチングし、凹部に磁気記録層の一部を残した。このときの条件は、ECRイオンガンにより、プロセスガスとしてArを用い、マイクロ波パワーを500W、加速電圧を600V、エッチング時間を20秒とした。
残存しているレジスト(SOG)を剥離した。このときの条件は、ICPエッチング装置により、プロセスガスとしてCF4を用い、ガス圧を1.5Pa、コイルRFパワーを200W、プラテンRFパワーを0W、エッチング時間を120秒とした。
凹部に残存している磁気記録層の磁性を失活させてアモルファスの非磁性層を形成した。このときの条件は、ECRイオンガンにより、プロセスガスとしてHeを用い、ガス圧0.01Pa、マイクロ波パワー1000W、加速電圧400V、暴露時間を200秒とした。
残存しているハードマスク層のパターンを剥離して、凸部の酸化防止層を露出させた。このときの条件は、ICPエッチング装置により、プロセスガスとしてO2を用い、ガス圧を1.5Pa、コイルRFパワーを400W、プラテンRFパワーを0W、エッチング時間を30秒とした。
残存している酸化防止層(Ru)のパターンを剥離して、凸部の磁気記録層を露出させた。このときの条件は、ECRイオンガンにより、プロセスガスとしてArを用い、マイクロ波パワーを500W、加速電圧を600V、エッチング時間を10秒とした。
CVDにより、全面に5nmカーボン保護膜を形成した。このカーボン保護膜上に潤滑剤を塗布することにより、DTR媒体を製造した。
この媒体をハードディスクドライブへ組み込み、エラー率を評価した。製造した媒体はトラック密度が244kTPI、ビット密度が1260kBPIであった。評価に用いたヘッドは、リード幅が80nm、ライト幅が116nmであった。この媒体のエラー率は10の−6乗であった。この結果より、本実施例の方法で製造したDTR媒体は、満足なエラー率を示すことを確認できた。
比較例1
磁気記録層上に酸化防止層を設けることなく、磁気記録層上に直接カーボンハードマスクを成膜した以外は、実施例1と同様の方法でDTR媒体を製造した。
この媒体をハードディスクドライブへ組み込み、エラー率を評価した。製造した媒体はトラック密度が244kTPI、ビット密度が1260kBPIであった。評価に用いたヘッドは、リード幅が80nm、ライト幅が116nmであった。この媒体のエラー率は10の−3.6乗であり、不十分な性能であった。媒体を断面TEMで観察したところ、トラックの表面に酸化層が発生しており、そのせいでエラー率が悪化していることがわかった。
実施例1と比較例1との比較から、酸化防止層を設ける製造プロセスを用いることにより、エラー率を満足する媒体が得られることがわかった。
実施例2
実施例1と同様の方法でDTR媒体を製造したが、酸化防止層の材料としてRu、Sn、Pb、Re、Cu、Rh、Ag、Pd、Pt、Au、Al23、TiOx、またはTaOxを用いた。酸化防止層の膜厚は全て5nmとした。
各々の媒体について、AE(アコースティック・エミッション)法によるグライド試験を行った。
酸化防止層としてRu、Sn、Pb、Re、Cu、Rh、Ag、Pd、Pt、またはAuを用いた媒体は全て、グライド高さ10nmの浮上試験にパスした。
一方、酸化防止層としてAl23、TiOx、またはTaOxを用いた媒体では全て、グライド高さ10nmの浮上試験で異常な振動が観測された。これらの媒体の表面の凹凸をAFMで観測した。酸化防止層の剥離前には凹部の深さが10nmであったのに対し、酸化防止層の剥離後にはそれぞれ19nm、18nm、22nmとなっていることがわかった。すなわち、酸化防止層を剥離する間に磁気記録層がオーバーエッチされていた。これは、Al23、TiOx、またはTaOxからなる酸化防止層のエッチングレートが遅いことによる。この結果、十分なヘッド浮上性が確保できなくなったと考えられる。
これらの結果より、酸化防止層として適当なエッチングレートを有する材料を用いることにより、ヘッド浮上性を確保しながら磁気的スペーシングを低減できることがわかる。
実施例3
実施例1と同様の方法でDTR媒体を製造したが、Ruからなる酸化防止層の膜厚を1nm、2nm、5nm、10nm、15nm、または20nmとした。
各々の媒体について、AE(アコースティック・エミッション)法によるグライド試験を行った。また、各々の媒体をハードディスクドライブへ組み込み、エラー率を評価した。製造した媒体はトラック密度が244kTPI、ビット密度が1260kBPIであった。評価に用いたヘッドは、リード幅が80nm、ライト幅が116nmであった。これらの結果を表1に示す。
膜厚が2nm、5nm、10nm、または15nmの酸化防止層(Ru)を有する媒体は全て、グライド高さ10nmの浮上試験にパスした。これらの媒体のエラー率は10の−5.2乗〜−6.0乗の範囲であり、満足な性能を確認できた。
膜厚が1nmの酸化防止層(Ru)を有する媒体も、グライド高さ10nmの浮上試験にパスした。しかし、この媒体のエラー率は10の−3.6乗であり不十分な性能であった。これは、酸化防止層の膜厚が薄すぎたために、カーボンハードマスク膜の剥離の際に磁気記録層が酸化ダメージを受けたためであると考えられる。
膜厚が20nmの酸化防止層(Ru)を有する媒体では、グライド高さ10nmの浮上試験で異常な振動が観測された。媒体をAFMで測定したところ、凸部にバリのようなものが観察された。これは、酸化防止層が厚すぎたため、磁気記録層をエッチングして凹凸を形成する際に凸部側壁に生成した再付着物であると考えられる。
これらの結果より、酸化防止層の膜厚は2〜15nmの範囲が適切であることがわかる。
Figure 2010033635
比較例2
酸化防止層を剥離する際に、Arガスによるミリングでなく、CF4ガスを用いた以外は実施例1と同様の方法でDTR媒体を製造した。
この媒体をハードディスクドライブへ組み込み、エラー率を評価したところ、不十分な性能であった。これは、酸化防止層を剥離する際に、磁気記録層がフッ素によるダメージを受けたためであると考えられる。
比較例3
カーボンハードマスク層を剥離する際に、O2ガスでなく、CF4ガスを用いた以外は実施例1と同様の方法でDTR媒体を製造した。
この媒体について、グライド試験を行ったところ、異常な振動が観測された。この媒体の表面の凹凸をAFMで観測したところ、CF4ガスではハードマスク層が十分に剥離しきれておらず、異常突起が多数生じていることがわかった。
実施例4
実施例1に記載した方法でDTR媒体を製造した。ただし、磁気記録層の失活にO2、N2、He、Ne、CF4、SF6、またはCHF3を用いるか、または磁気記録層の失活を行わなかった。
これらの媒体をハードディスクドライブへ組み込み、フリンジ評価を行った。製造した媒体はトラック密度が244kTPI、ビット密度が1260kBPIであった。評価に用いたヘッドは、リード幅が80nm、ライト幅が116nmであった。
磁気記録層の失活にO2、N2、He、Ne、CF4、SF6、またはCHF3を用いた場合、隣接記録前のエラー率は10の−6乗で、隣接トラックに1000回記録を行った後のエラー率は10の−4.8乗〜5.6乗であり、満足な性能であった。この結果より、磁気記録層の失活を行ったDTR媒体は隣接記録耐性があることを確認できた。
一方、磁気記録層の失活を行わなかった場合、隣接記録前のエラー率は10の−6乗で、隣接トラックに1000回記録を行った後のエラー率は10の−3.6乗であり、不満足な性能であった。これは凹部に残っている磁気記録層の磁性が十分に失活されていないため、良好な隣接記録耐性が得られなかったものと思われる。
これらの結果を表2に示す。
Figure 2010033635
実施例5
図2に示したようなサーボパターン(プリアンブル、アドレス、バースト)およびビットパターンに対応する凹凸パターンが形成されたスタンパを用いて、図4に示した方法でビットパターンド媒体を製造した。
ガラス基板上に、厚さ40nmのCoZrNbからなる軟磁性層、厚さ20nmのRuからなる配向制御用の下地層、厚さ10nmのCo80Pt20からなる磁気記録層、厚さ3nmのRuからなる酸化防止層、厚さ15nmのカーボンからなるハードマスク層を順次成膜した。その上に、レジストとして厚さ100nmのSOGをスピンコートした。
レジスト(SOG)に対向するように、図2に対応する凹凸パターンが形成されたスタンパを配置し、インプリントを行ってスタンパの凹凸パターンをレジストに転写した。
レジスト(SOG)の凹部の底に残っているレジスト残渣を除去して、ハードマスク層の一部の表面を露出させた。このときの条件は、ICP(誘導結合プラズマ)エッチング装置により、プロセスガスとしてCF4を用い、ガス圧を0.1Pa、コイルRFパワーを200W、プラテンRFパワーを20W、エッチング時間を30秒とした。
レジスト(SOG)のパターンをマスクとして、露出したハードマスク層をエッチングして酸化防止層を露出させる。このときの条件は、RIE装置により、プロセスガスとしてO2を用い、ガス圧を0.1Pa、コイルRFパワーを100W、プラテンRFパワーを50W、エッチング時間を30秒とした。
レジスト(SOG)およびハードマスク層のパターンをマスクとして、酸化防止層および磁気記録層を合計10nmエッチングし、凹部に磁気記録層の一部を残した。このときの条件は、ECRイオンガンにより、プロセスガスとしてArを用い、マイクロ波パワーを500W、加速電圧を600V、エッチング時間を20秒とした。
残存しているレジスト(SOG)を剥離した。このときの条件は、ICPエッチング装置により、プロセスガスとしてCF4を用い、ガス圧を1.5Pa、コイルRFパワーを200W、プラテンRFパワーを0W、エッチング時間を120秒とした。
残存しているハードマスク層のパターンを剥離して、凸部の酸化防止層を露出させた。このときの条件は、ICPエッチング装置により、プロセスガスとしてO2を用い、ガス圧を1.5Pa、コイルRFパワーを400W、プラテンRFパワーを0W、エッチング時間を30秒とした。
残存している酸化防止層(Ru)のパターンを剥離して、凸部の磁気記録層を露出させると同時に、凹部の磁気記録層をエッチングした。このときの条件は、ECRイオンガンにより、プロセスガスとしてArを用い、マイクロ波パワーを500W、加速電圧を600V、エッチング時間を10秒とした。
CVDにより、全面に5nmカーボン保護膜を形成した。このカーボン保護膜上に潤滑剤を塗布することにより、ビットパターンド媒体を製造した。
この媒体をハードディスクドライブへ組み込んで動作させた。サーボトラッキングおよびリード/ライト試験で問題は発生せず、エラー率は10の−5.0乗であった。この結果より、本実施例の方法により製造した媒体はパターンド媒体として十分な性能を示すことを確認できた。
実施例6
図1に示したようなサーボパターン(プリアンブル、アドレス、バースト)およびディスクリートトラックに対応する凹凸パターンが形成されたスタンパを用いて、図5に示した方法でDTR媒体を製造した。
ガラス基板上に、厚さ40nmのCoZrNbからなる軟磁性層、厚さ20nmのRuからなる配向制御用の下地層、厚さ15nmのCoCrPt−SiO2からなる磁気記録層、厚さ3nmのRuからなる酸化防止層、厚さ15nmのカーボンからなるハードマスク層を順次成膜した。その上に、レジストとして厚さ100nmのSOGをスピンコートした。
レジスト(SOG)に対向するように、図1に対応する凹凸パターンが形成されたスタンパを配置し、インプリントを行ってスタンパの凹凸パターンをレジストに転写した。
レジスト(SOG)の凹部の底に残っているレジスト残渣を除去して、ハードマスク層の一部の表面を露出させた。このときの条件は、ICP(誘導結合プラズマ)エッチング装置により、プロセスガスとしてCF4を用い、ガス圧を0.1Pa、コイルRFパワーを200W、プラテンRFパワーを20W、エッチング時間を30秒とした。
レジスト(SOG)のパターンをマスクとして、露出したハードマスク層をエッチングして酸化防止層を露出させる。このときの条件は、RIE装置により、プロセスガスとしてO2を用い、ガス圧を0.1Pa、コイルRFパワーを100W、プラテンRFパワーを50W、エッチング時間を30秒とした。
レジスト(SOG)およびハードマスク層のパターンをマスクとして、酸化防止層および磁気記録層を合計10nmエッチングし、凹部に磁気記録層の一部を残した。このときの条件は、ECRイオンガンにより、プロセスガスとしてArを用い、マイクロ波パワーを500W、加速電圧を600V、エッチング時間を20秒とした。
残存しているレジスト(SOG)を剥離した。このときの条件は、ICPエッチング装置により、プロセスガスとしてCF4を用い、ガス圧を1.5Pa、コイルRFパワーを200W、プラテンRFパワーを0W、エッチング時間を120秒とした。
凹部に残存している磁気記録層の磁性を失活させてアモルファスの非磁性層を形成した。このときの条件は、ECRイオンガンにより、プロセスガスとしてHeを用い、ガス圧0.01Pa、マイクロ波パワー1000W、加速電圧400V、暴露時間を200秒とした。
残存しているハードマスク層のパターンを剥離して、凸部の酸化防止層を露出させた。このときの条件は、ICPエッチング装置により、プロセスガスとしてO2を用い、ガス圧を1.5Pa、コイルRFパワーを400W、プラテンRFパワーを0W、エッチング時間を30秒とした。
残存している酸化防止層(Ru)のパターンを剥離して、凸部の磁気記録層を露出させた。このときの条件は、ECRイオンガンにより、プロセスガスとしてArを用い、マイクロ波パワーを500W、加速電圧を600V、エッチング時間を10秒とした。
全面に厚さ100nmのSiO2を堆積して凹部の埋め込みを行った。このときの条件は、RFスパッタ装置を用い、基板に100Vのバイアスを印加し、RFパワーを500Wとした。その後、エッチバックを行った。この埋め込みおよびエッチバックを5回繰り返して表面を平坦化した。
CVDにより、全面に5nmカーボン保護膜を形成した。このカーボン保護膜上に潤滑剤を塗布することにより、DTR媒体を製造した。
この媒体についてグライド試験を行ったところ、グライド高さ10nmおよび8nmの浮上試験にパスし、HDD媒体として良好なヘッド浮上性を与えることが示された。
本発明の一実施形態に係るDTR媒体の周方向に沿う平面図。 本発明の他の実施形態に係るビットパターンド媒体の周方向に沿う平面図。 本発明の実施形態に係る磁気記録媒体の製造方法を示す断面図。 本発明の他の実施形態に係る磁気記録媒体の製造方法を示す断面図。 本発明のさらに他の実施形態に係る磁気記録媒体の製造方法を示す断面図。 本発明の実施形態に係る磁気記録装置の斜視図。
符号の説明
1…パターンド媒体、2…サーボ領域、21…プリアンブル部、22…アドレス部、23…バースト部、3…データ領域、31…ディスクリートトラック、32…磁性ドット、51…ガラス基板、52…磁気記録層、52a…磁性パターン、53…酸化防止層、54…ハードマスク層、55…レジスト、56…保護膜、57…非磁性層、61…非磁性層、70…筐体、71…磁気記録媒体、72…スピンドルモータ、73…ピボット、74…アクチュエータアーム、75…サスペンション、76…ヘッドスライダ、77…ボイスコイルモータ。

Claims (7)

  1. 基板上に、磁気記録層、酸化防止層、カーボンを含むハードマスク層を形成し、
    前記ハードマスク層上にレジストを塗布し、
    インプリントにより前記レジストに凹凸パターンを転写してレジストパターンを形成し、
    前記レジストパターンをマスクとする前記ハードマスク層のエッチング、前記酸化防止層のエッチング、および前記磁気記録層のエッチングおよび/または磁性の失活を順次行って磁気記録層のパターンを形成し、前記レジストパターンの剥離、前記ハードマスク層の剥離、および前記酸化防止層の剥離を順次行うことを含み、
    前記酸化防止層を剥離する際にイオンビームエッチングを用いることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  2. 前記酸化防止層はイオンビームに対するエッチングレートが前記磁気記録層よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  3. 前記酸化防止層はSn、Pb、Re、Cu、Ru、Rh、Ag、Pd、PtおよびAu、ならびにこれらの合金、酸化物および窒化物からなる群より選択されることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  4. 前記酸化防止層は厚さが2nm〜15nmであることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  5. 前記ハードマスク層をO2ガスまたはO2を含む混合ガスによって剥離した後、露出した酸化防止層をArイオンミリングによりエッチングし、その一部または全部を剥離することを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  6. 前記ハードマスク層は厚さが3nm〜40nmであることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  7. 前記磁気記録層の磁性の失活を、O2、N2、He、Ne、CF4、SF6、CHF3およびこれらの混合ガスからなる群より選択されるガスを用いて行うことを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体の製造方法。
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