JP2010032216A - マーキング方法、墨 - Google Patents

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Abstract

【課題】太陽光が照射するような部位に墨出しをする場合にも適用可能なマーキング方法を提供する。
【解決手段】マーキングの対象となる柱3の表面の所定の位置を含む部位に紫外線に対して感光性を有するUV硬化剤4を塗布し、所定の位置に紫外線レーザ2を照射する。太陽光に含まれる紫外線は紫外線レーザに比べて弱いため、UV硬化剤4を太陽光が照射するような柱3に塗布しても、太陽光に反応して硬化することがない。
【選択図】図9

Description

本発明は、太陽が照射する部位の墨出し作業に適用可能なマーキング方法及びこのマーキング方法を用いて墨出しされた墨に関する。
従来より、建築、土木分野における構造物を構築する場合などに、墨出しの対象となる部材の墨出しすべき位置にレーザ光を照射し、このレーザ光により照射された部分に沿って作業員が筆記具によりマーキングする方法が用いられている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、この方法では、レーザ光を照射した状態で、作業員がマーキングする必要があるため、人手を要し、効率が悪い。
そこで、例えば、特許文献2記載には、予め、墨出しの対象となる部材に感光剤を塗布しておき、この部材にレーザ光を照射して墨出しを行う方法が記載されている。この方法によれば、感光剤がレーザ光に反応して固化するため、作業員がレーザにより照射された部分に沿って筆記具によりマーキングを行う必要がなくなる。
特開平11―14359号公報 特開2006―29998号公報
しかしながら、特許文献2記載の方法において感光剤として用いているハロゲン化銀、鉄塩などは太陽光に反応してしまう。このため、上記の方法は太陽光が照射されるような部位の墨出しには適用することができない。
本発明は、上記の問題に鑑みなされたものであり、その目的は、太陽光が照射するような部位に墨出しをする場合にも適用可能なマーキング方法を提供することである。
本発明のマーキング方法は、マーキングの対象部材の表面にマークを形成する方法であって、前記対象部材の表面の前記マークを含む部位に紫外線硬化剤を付着させる硬化剤付着ステップと、前記マークを形成すべき位置に紫外直線光を照射することにより照射された部分の前記紫外線硬化剤を硬化させる紫外直線光照射ステップと、を備えることを特徴とする。
上記の方法において、前記マークは線状であり、前記紫外直線光照射ステップでは、 紫外直線光を照射しながら前記紫外直線光が照射される部分を前記線状のマークにあたる部分に沿って移動させてもよい。
また、本発明のマーキング方法は、紫外直線光を照射可能な紫外直線光照射部を備えた照射装置本体と、前記照射装置の姿勢を制御する姿勢制御装置と、を備えた照射装置を用いて、マーキングの対象部材の表面の所定の位置にマークを形成する方法であって、前記対象部材の表面の前記マークを含む部位に紫外線硬化剤を付着させる硬化剤付着ステップと、前記照射装置が、前記紫外直線光照射部により紫外直線光を照射しながら、前記紫外直線光が前記マークを形成すべき位置に照射されるように、前記姿勢制御装置により前記照射装置本体の姿勢を制御する紫外直線光照射ステップと、を備えることを特徴とする。
上記の方法において、前記マークは線状であり、前記紫外直線光照射ステップでは、前記紫外直線光により照射される位置が、前記線状のマークにあたる部分に沿って移動するように、前記姿勢制御装置により前記照射装置本体の姿勢を制御してもよい。
また、前記照射装置本体は、前記紫外直線光と同軸上に可視光からなる可視直線光を照射可能な可視直線光照射部を備えてもよい。
また、前記照射装置本体は、前記紫外直線光又は前記可視直線光の少なくとも一方を遮断する手段を備えても良い。
また、前記紫外直線光照射ステップでは、前記照射装置本体は、前記紫外直線光照射部により紫外直線光を照射するとともに、前記可視直線光照射部により前記紫外直線光と同軸上に可視直線光を照射してもよい。
また、前記照射装置本体は、前記紫外直線光照射部により照射された紫外直線光及び前記可視直線光照射部により照射された可視直線光が通過し、これら通過する直線光の照射範囲を調整可能な照射範囲調整装置を備え、前記硬化剤付着ステップの後、かつ、前記紫外直線光照射ステップの前に、前記照射装置が、前記可視直線光照射部により可視直線光を照射しながら、前記姿勢制御装置により前記可視直線光がマークを形成すべき位置に照射されるように前記照射装置本体の姿勢を制御する可視直線光照射ステップと、前記可視直線光が照射された範囲の大きさに基づき、照射範囲調整装置により通過する直線光の照射範囲を調整する照射範囲調整ステップとを備えてもよい。
また、本発明の墨は、墨出し対象部材の表面に形成された墨であって、前記対象部材の表面に付着させた紫外線硬化剤に、紫外直線光を照射することにより硬化させてなることを特徴とする。
本発明によれば、マーキングの対象部材の表面に紫外線に対して感光性を有する硬化剤を塗布し、この対象部材のマーキングすべき部分に紫外線の直線光を照射することで、硬化剤が硬化するため、わずかな人手でマーキングすることができる。また、太陽光に含まれる紫外線はわずかであるため、硬化剤を太陽光が照射する部位に塗布しても、硬化することがない。このため、太陽光が照射する部位の墨出しにも適用することができる。
以下、本発明のマーキング方法の一実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。以下の説明では、本発明のマーキング方法を建築現場における柱の墨出しに適用した場合を例として説明する。
図1は、本実施形態の墨出しに用いられる照射システム10を示す図である。同図に示すように、照射システム10は、照射装置35と、照射装置35と通信可能に接続された制御装置40とにより構成される。また、照射装置35は、照射装置本体20と姿勢制御装置30により構成される。
図2は、照射装置本体20の構成を示す図である。同図に示すように、照射装置本体20は、紫外線レーザ照射部22と、可視光レーザ照射部21と、紫外線レーザ照射部22及び可視光レーザ照射部21に夫々対応して設けられた遮光板24、23と、ミラー26及びハーフミラー25と、通過したレーザ2、1の焦点を調整可能な焦点調整機構27とにより構成される。
紫外線レーザ照射部22は、紫外線レーザ2を照射可能な装置である。また、可視光レーザ照射部21は、例えばヘリウムレーザなどの可視光レーザ1を照射可能な装置である。ハーフミラー25は表面(図中左上の面)から入射する光は通過し、裏面(図中右下の面)から入射する光は反射する。
焦点調整機構27は、複数のレンズ28かなり、これら複数のレンズ28の間隔を適宜調整することにより、焦点距離を調整することが可能である。また、焦点調整機構27に、制御装置40から照射装置本体20に入力される制御信号に応じて、焦点距離を調整する。
遮光板23、24はレーザ光を遮断する材料の板材からなり、制御装置40から入力される制御信号に応じて、可視光レーザ照射部21及び紫外線レーザ照射部22の前方に位置して照射されるレーザ1、2を遮断する状態と、これら照射部21、22の前方から退いてレーザ1、2が通過可能な状態とを切り替え可能である。なお、常時は、これら遮光板23、24は照射部21、22の前方に位置してレーザ1,2を遮断した状態となっている。
ミラー26及びハーフミラー25は、後述するように、ハーフミラー25の裏面において反射された紫外線レーザ2と、ハーフミラー25を通過した可視光レーザ1とが同軸上に位置するように、その位置及び姿勢が調整されている。
図3は、照射装置本体20を示す図であり、(A)は遮光板24を紫外線レーザ照射部22の前方から退かせ、遮光板23を可視光レーザ照射部21の前方に位置させた状態、(B)は遮光板23を可視光レーザ照射部21の前方から退かせ、遮光板24を紫外線レーザ照射部22の前方に位置させた状態、(C)は遮光板23、24を照射部21、22の前方から退かせた状態を示す。
図3(A)に示すように、遮光板24を照射部22の前方から退かせた場合には、紫外線レーザ照射部22から照射された紫外線レーザ2は、ミラー26により反射され、さらに、ハーフミラー25の裏面に反射され、焦点調整機構27により集光されて、外部に照射される。
一方、図3(B)に示すように、遮光板23を照射部21の前方から退かせた場合には、可視光レーザ照射部21から照射された可視光レーザ1は、ハーフミラー25を通過し、焦点調整機構27により集光されて、外部に照射される。
また、図3(C)に示すように、遮光板24を照射部22の前方から退かせた場合には、紫外線レーザ照射部22から照射された紫外線レーザ2は、ミラー26により反射され、さらに、ハーフミラー25の裏面に反射される。また、遮光板23を照射部21の前方から退かせることにより、可視光レーザ照射部21から照射された可視光レーザ1は、ハーフミラー25を通過する。この際、ハーフミラー25の裏面において反射された紫外線レーザ2と、ハーフミラー25を通過した可視光レーザ1とが同軸上に位置するように、これらミラー26及びハーフミラー25の位置及び姿勢が調整されている。そして、ハーフミラー25の裏面において反射された紫外線レーザ2と、ハーフミラー25を通過した可視光レーザ1とは、焦点調整機構27により集光されて、外部に照射される。
このように、照射装置本体20は、制御信号に応じて遮光板23、24が照射部21、22の前方から退くことにより紫外線レーザ2及び可視光レーザ1の一方又は両方を外部に照射することができ、さらに、制御信号に応じて、焦点調整機構27が焦点距離を調整することにより外部に照射されるレーザの照射範囲を調整することができる。
図4は姿勢制御装置30を示す図であり、(A)は側面図を、(B)は上面図である。同図に示すように、姿勢制御装置30は、支持部材31に固定された架台32と、架台32の上部に設置された水平回転装置33と、水平回転装置33の上部に設置された鉛直回転装置34と、により構成され、制御装置40から制御信号が入力される。照射装置本体20は、鉛直回転装置34に固定されている。
図4(A)に示すように、水平回転装置33は、アクチュエータなどにより上部に設置された鉛直回転装置34を水平面内に回転させ、鉛直回転装置34により保持された照射装置本体20を制御装置40から入力される制御信号に応じた角度に水平方向に傾けて保持する装置である。
図4(B)に示すように、鉛直回転装置34は、アクチュエータなどにより照射装置本体20を鉛直面内で回転させ、照射装置本体20を制御装置40から入力される制御信号に応じた角度に傾けて保持する装置である。
かかる構成により、姿勢制御装置30は、制御信号により照射装置本体20を水平方向及び鉛直方向に回転させて、その姿勢を調整することにより、いかなる方向にもレーザを照射することが可能である。
図1に示すように、制御装置40は、操作入力部41と、位置情報入力部42と、照射情報作成部44と、制御部43とにより構成される。
操作入力部41は、可視光レーザ又は紫外線レーザの照射を行う指令の入力及び焦点距離の調整情報の入力を受け付ける。
位置情報入力部42は、操作員による墨出しを行う位置及びその形状に関する位置情報の入力を受け付ける。
照射情報作成部44は、照射装置本体20から照射されるレーザ光が、位置情報入力部42が受け付けた位置情報により指定される墨出し位置を通過するように、水平回転装置33及び鉛直回転装置34の角度に関する姿勢制御情報を作成する。すなわち、位置情報入力部42が受け付けた位置情報により指定された形状が点状である場合には、装置本体20から照射されるレーザ光がこの点を通過するように、水平回転装置33及び鉛直回転装置34の角度に関する姿勢制御情報を作成し、指定された形状が線状である場合には、装置本体20から照射されるレーザ光により照射される部分が、この線に沿って移動するように各時間の水平回転装置33及び鉛直回転装置34の角度に関する姿勢制御情報を作成する。
制御部43は、照射情報作成部44により作成された姿勢制御情報に基づき、姿勢制御装置30に制御信号を送信する。また、操作入力部に入力された指令及び焦点距離の調整情報に基づき、照射装置に制御信号を送信する。
以下、本実施形態の照射システム10を用いて、建築現場において柱3に墨出しをする流れを図5を参照しながら説明する。なお、図中、作業員が行う工程については破線にて示す。
まず、図5のSTEP1において、図6に示すように、建築現場における予め位置の基準となる基準点に対して、所定の位置及び姿勢となるように照射システム10を設置する。
次に、STEP2において、作業員が墨出しをする位置及びその形状に関する位置情報を制御装置40の位置情報入力部42に入力する。
制御装置40は、位置情報入力部42により墨出し位置に関する位置情報の入力を受け付けると、STEP3において、照射情報作成部44により、位置情報により指定された墨出し位置を、照射装置本体20から照射されたレーザが通過するような姿勢制御装置30の姿勢制御情報を作成する。すなわち、点状の墨出しを行う場合には、照射装置本体20から照射されるレーザが墨出しすべき点を通過するように、水平回転装置33及び鉛直回転装置34の角度を求める。また、線状の墨出しを行う場合には、照射装置本体20から照射されるレーザ光が墨出しすべき線上を連続的に移動するように、各時間における水平回転装置33及び鉛直回転装置34の角度を求める。なお、線状の墨出しを行う場合には、照射装置本体20から照射されるレーザ光が、残像が残る程度の時間(1/30〜1/20秒程度)で、墨出しをすべき線上を移動するように、各時間における水平回転装置33及び鉛直回転装置34の角度を求めるとよい。これにより、後述する可視光レーザ1により墨出し位置の確認を行う際に、可視光レーザ1により照射された部分が残像として残り、線状に視認されることとなる。
次に、STEP4において、作業員が制御装置40の操作入力部41に可視光レーザを照射する旨の入力を行う。
次に、制御装置40は操作入力部41により可視光レーザを照射する旨の入力を受け付けると、STEP5において、装置本体20が位置情報により指定される墨出し位置に可視光レーザ1を照射する。すなわち、制御装置40が制御部43により照射装置本体20に制御信号を送信する。照射装置本体20は、制御信号を受信すると、可視光レーザ照射部21に対応する遮光板23を前方から退かせ、可視光レーザ1を照射する。これと同時に、制御装置40は、制御部43により上記作成された姿勢制御情報に基づき姿勢制御装置30に制御信号を送信する。これにより、点状の墨出しを行う場合には、照射装置本体20から照射される可視光レーザが墨出しすべき点を通過するように、また、線状の墨出しを行う場合には、照射装置本体20から照射される可視光レーザが墨出しすべき線上を移動するように、姿勢制御装置30が照射装置本体20の姿勢を調整する。これにより、図7に示すように、照射装置本体20により位置情報により指定される墨出し位置に可視光レーザ1が照射されることとなる。
次に、STEP6において、作業員がこの照射された可視光レーザ1の照射範囲が所望の大きさと異なる場合には、レーザの照射範囲の調整を行う。レーザの照射範囲の調整を行うには、レーザの照射範囲が制御装置40の操作入力部41に焦点位置を調整する旨の入力を行えばよい。制御装置40は、操作入力部41により焦点位置を調整する旨の入力を受け付けると、制御部43により照射装置本体20に制御信号を送信する。照射装置本体20は、制御信号を受信すると、焦点調整機構27の焦点距離を変更する。これにより、レーザ光の照射範囲を変更することができる。
次に、STEP7において、図8に示すように、作業員が墨出しを行う柱3の表面の上記可視光レーザ1が照射されている部分に紫外線に対して感光性を有するUV硬化剤4を塗布する。UV硬化剤4を塗布する方法としては、はけなどを用いて柱3の表面に塗布する方法や、水を加えて霧吹きなどにより噴霧する方法などを用いることができる。このようなUV硬化剤4としては、例えばアクリルオリゴマー及びアクリルモノマーの混合物に光重合開始剤を加え、適宜、顔料や添加剤などを加えたものなどを用いることができる。ここで、太陽光に含まれる紫外線は紫外線レーザに比べて微弱であるため、上記のようなUV硬化剤4は太陽光に照射されても、UV硬化剤4は硬化しない。このため、太陽光が照射する現場の柱3に塗布しても硬化することがない。なお、UV硬化剤4には予め着色料を付加してもよい。これにより、後述するように、UV硬化剤に紫外線レーザが照射されて生じる硬化物5が呈色するため、視認性を高めることができる。
次に、STEP8において、作業員が制御装置40の操作入力部41に紫外線レーザを照射する旨の入力を行う。制御装置40は、操作入力部41により紫外線レーザを照射する旨の入力を受け付けると、制御部43により照射装置本体20に制御信号を送信する。照射装置本体20は制御信号を受信すると、可視光レーザ照射部21に対応する遮光板23を照射部21の前方に位置させるとともに、紫外線レーザ照射部22に対応する遮光板24を照射部22の前方から離脱させる。これにより、照射装置本体20から外部に紫外線レーザ2が照射される。また、これと同時に、制御装置40は、制御部43により姿勢制御情報に基づき、姿勢制御装置30に制御信号を送信する。これにより、点状の墨出しを行う場合には、照射装置本体20から照射される可視光レーザが墨出しすべき点を通過するように、また、線状の墨出しを行う場合には、照射装置本体20から照射される可視光レーザが墨出しすべき線上を移動するように、姿勢制御装置30が照射装置本体20の姿勢を調整する。
これにより、STEP9において、図9に示すように、照射装置本体20により位置情報により指定される墨出し位置に紫外線レーザ2が照射される。
図10に示すように、墨出し位置に紫外線レーザ2が照射されると、紫外線が照射された部分のUV硬化剤が感光して硬化し、部材表面の墨出し位置に硬化物5が付着することなる。
次に、STEP10において、図11に示すように、柱3の表面に残存する硬化していないUV硬化剤4をふき取る。
以上の工程により部材表面に墨出しを行うことができる。
なお、墨出し位置を間違った場合や、建物の構築が完了し、墨出し位置を表示する必要がなくなった場合には、硬化物5をはがしとればよい。UV硬化剤4が硬化してなる硬化物5は、塗料などと異なり、一体となって突起状に部材に付着しているため、容易に剥がしとることができる。
本実施形態によれば、UV硬化剤4を用いて墨出しを行っており、太陽光に含まれる紫外線は紫外線レーザ2に比べて弱く、UV硬化剤4が太陽光に反応して硬化することはないため、太陽光が照射するような部位においても、墨出しを行うことが可能となる。
また、従来は、レーザにより墨出し位置を照射し、これと同時に、照射された部位をマークする必要があったため、墨出し作業を複数人で行う必要があったが、本実施形態によれば、UV硬化剤4を予め部材に塗布しておくことにより、レーザが照射された位置をマークする必要がないため、墨出し作業を一人で行うことができる。
また、紫外線レーザは視認することが難しいが、本実施形態では、照射装置を紫外線レーザ及び可視光レーザを照射可能な構成としたため、レーザの照射範囲の確認を行う際に、可視光レーザを照射することにより視認可能となり、レーザ光の照射範囲の確認を行うことが可能となる。
なお、本実施形態では、紫外線レーザ及び可視光レーザを照射可能な装置として、図2に示す構成の装置を用いることとしたが、これに限らず、例えば、高調波レーザを照射可能なレーザ発振器など、可視光領域と紫外線領域の波長の異なるレーザを照射可能な装置であれば用いることができる。
また、照射範囲の確認などを省略する場合には、可視光レーザを照射可能である必要がなく、紫外線レーザのみを照射可能であればよい。
また、本実施形態では、STEP9において、図3(C)に示すように、照射装置本体20により紫外線レーザ2のみを照射するものとしたが、これに限らず、紫外線レーザ2と可視光レーザ1とを同時に照射してもよい。これにより、紫外線レーザ2が照射されている位置を確認することができ、安全性を向上することができる。
また、本実施形態では、照射装置本体20により紫外線レーザを照射しているが、これに限らず、紫外線の直線光を照射することとしてもよい。これと同様に、照射装置本体20により可視光レーザを照射しているが、これに限らず、可視光の直線光を照射することとしてもよい。
また、本実施形態では、本発明のマーキング方法を建築現場における墨出しに適用した場合について説明したが、これに限らず、土木現場などの墨出しなど、部材の所定の位置にマーキングを行う場合であえれば適用することができる。
本実施形態の墨出しに用いられる照射システムを示す図である。 照射装置本体の構成を示す図である。 照射装置本体を示す図であり、(A)は遮光板を紫外線レーザ照射部の前方から退かせ、遮光板を可視光レーザ照射部の前方に位置させた状態、(B)は遮光板を可視光レーザ照射部の前方から退かせ、遮光板を紫外線レーザ照射部の前方に位置させた状態、(C)は遮光板を照射部の前方から退かせた状態を示す。 姿勢制御装置を示す図であり、(A)は側面図を、(B)は上面図である。 本実施形態の照射システムを用いて、柱に墨出しをする流れを示す図である。 照射システムを設置した様子を示す図である。 照射装置本体により可視光レーザが照射する様子を示す図である。 柱の表面にUV硬化剤を塗布した状態を示す図である。 照射装置本体により紫外線レーザが照射する様子を示す図である。 柱の表面に塗布されたUV硬化剤に紫外線レーザが照射される様子を示す図である。 柱の表面に残存する固化していないUV硬化剤をふき取った状態を示す図である。
符号の説明
1 可視光レーザ 2 紫外線レーザ
3 柱 4 UV硬化剤
5 硬化物
10 照射システム
20 照射装置本体 21 可視光レーザ照射部
22 紫外線レーザ照射部 23、24 遮光板
25 ハーフミラー 26 ミラー
27 焦点調整機構 28 レンズ
30 姿勢制御装置 31 支持部材
32 架台 33 水平回転装置
34 鉛直回転装置 35 照射装置
40 制御装置 41 操作入力部
42 位置情報入力部 43 制御部
44 照射情報作成部

Claims (9)

  1. マーキングの対象部材の表面にマークを形成する方法であって、
    前記対象部材の表面の前記マークを含む部位に紫外線硬化剤を付着させる硬化剤付着ステップと、
    前記マークを形成すべき位置に紫外直線光を照射することにより照射された部分の前記紫外線硬化剤を硬化させる紫外直線光照射ステップと、を備えることを特徴とするマーキング方法。
  2. 請求項1記載のマーキング方法であって、
    前記マークは線状であり、
    前記紫外直線光照射ステップでは、
    紫外直線光を照射しながら前記紫外直線光が照射される部分を前記線状のマークにあたる部分に沿って移動させることを特徴とするマーキング方法。
  3. 紫外直線光を照射可能な紫外直線光照射部を備えた照射装置本体と、前記照射装置の姿勢を制御する姿勢制御装置と、を備えた照射装置を用いて、マーキングの対象部材の表面の所定の位置にマークを形成する方法であって、
    前記対象部材の表面の前記マークを含む部位に紫外線硬化剤を付着させる硬化剤付着ステップと、
    前記照射装置が、前記紫外直線光照射部により紫外直線光を照射しながら、前記紫外直線光が前記マークを形成すべき位置に照射されるように、前記姿勢制御装置により前記照射装置本体の姿勢を制御する紫外直線光照射ステップと、を備えることを特徴とするマーキング方法。
  4. 請求項3記載のマーキング方法であって、
    前記マークは線状であり、
    前記紫外直線光照射ステップでは、前記紫外直線光により照射される位置が、前記線状のマークにあたる部分に沿って移動するように、前記姿勢制御装置により前記照射装置本体の姿勢を制御することを特徴とするマーキング方法。
  5. 請求項3又は4記載のマーキング方法であって、
    前記照射装置本体は、前記紫外直線光と同軸上に可視直線光を照射可能な可視直線光照射部を備えることを特徴とするマーキング方法。
  6. 請求項5記載のマーキング方法であって、
    前記照射装置本体は、前記紫外直線光又は前記可視直線光の少なくとも一方を遮断する手段を備えることを特徴とするマーキング方法。
  7. 請求項5又は6記載のマーキング方法であって、
    前記紫外直線光照射ステップでは、
    前記照射装置本体は、前記紫外直線光照射部により紫外直線光を照射するとともに、前記可視直線光照射部により前記紫外直線光と同軸上に可視直線光を照射することを特徴とするマーキング方法。
  8. 請求項5から7のうち何れか1項に記載のマーキング方法であって、
    前記照射装置本体は、前記紫外直線光照射部により照射された紫外直線光及び前記可視直線光照射部により照射された可視直線光が通過し、これら通過する直線光の照射範囲を調整可能な照射範囲調整装置を備え、
    前記硬化剤付着ステップの後、かつ、前記紫外直線光照射ステップの前に、
    前記照射装置が、前記可視直線光照射部により可視直線光を照射しながら、前記姿勢制御装置により前記可視直線光がマークを形成すべき位置に照射されるように前記照射装置本体の姿勢を制御する可視直線光照射ステップと、
    前記可視直線光が照射された範囲の大きさに基づき、照射範囲調整装置により通過する直線光の照射範囲を調整する照射範囲調整ステップとを備えることを特徴とするマーキング方法。
  9. 墨出し対象部材の表面に形成された墨であって、
    前記対象部材の表面に付着させた紫外線硬化剤に、紫外直線光を照射することにより硬化させてなることを特徴とする墨。
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