JP2010021055A - ヒュージブルリンクユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造でありながら可溶体に水等の液体が付着するのを防止できるヒュージブルリンクユニットを提供する。
【解決手段】ヒュージブルリンクユニットは、可溶体と、ハウジングと、カバー7とを備えている。ハウジングは、可溶体を外部から視認可能な状態で内部に収容する。カバー7は、溝部75Aを備えている。溝部75Aは、ハウジングと重なり合う外表面から凹に設けられ、一端が外部に開口した排出口76を有している。ハウジングとカバー7との隙間からハウジング内に浸入した水等の液体は、溝部75A内に流れ込んだ後に、排出口76からハウジング外に排出される。
【選択図】図3
【解決手段】ヒュージブルリンクユニットは、可溶体と、ハウジングと、カバー7とを備えている。ハウジングは、可溶体を外部から視認可能な状態で内部に収容する。カバー7は、溝部75Aを備えている。溝部75Aは、ハウジングと重なり合う外表面から凹に設けられ、一端が外部に開口した排出口76を有している。ハウジングとカバー7との隙間からハウジング内に浸入した水等の液体は、溝部75A内に流れ込んだ後に、排出口76からハウジング外に排出される。
【選択図】図3
Description
本発明は、可溶体と、可溶体を外部から視認可能な状態で内部に収容したハウジングと、可溶体を覆うようにハウジングに取り付けられるカバーとを備えたヒュージブルリンクユニットに関する。
移動体としての自動車には、車両に搭載された様々な電子機器等に電力を供給する電力供給源としてのバッテリが搭載されている。バッテリは、例えば、自動車のエンジンルーム内に搭載されている。バッテリと、電子機器等に接続された電線とは、例えば、ヒュージブルリンクユニット(ヒューズユニット)を介して接続される(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたヒュージブルリンクユニットは、全体として略L字状に形成されている。ヒュージブルリンクユニットは、可溶体と、可溶体を外部から視認可能な状態で内部に収容したハウジングと、可溶体を覆うようにハウジングに取り付けられるカバーとを備えている。可溶体とカバーは、ヒュージブルリンクユニットの一端部と、この一端部と略直交する他端部とに設けられている。
前述したヒュージブルリンクユニットの一端部は、バッテリのバッテリポストにバッテリ端子を介して接続され、バッテリの上面に配される。また、この一端部には、該一端部、バッテリポストやバッテリ端子を覆うようにキャップが取り付けられる。ヒュージブルリンクユニットの他端部は、前述した電子機器等に接続された電線と接続され、バッテリの側面に配される。
このようなヒュージブルリンクユニットは、自動車のエンジンルーム等に載置されたバッテリに接続されるので被水することがあり、水等の液体がハウジングとカバーの隙間からハウジング内に浸入する虞がある。しかし、ヒュージブルリンクユニットの一端部にはキャップが取り付けられているので、この一端部側からはハウジング内に前記液体が浸入しにくい構造となっている。
一方、ヒュージブルリンクユニットの他端部にはキャップが設けられておらず、水等の液体がハウジングとカバーの隙間からハウジング内に浸入する虞があった。そして、前記液体が可溶体の外表面に付着して該外表面に施されためっきを劣化させ、可溶体の性能に悪影響を及ぼす虞があった。
このような問題を解決するために、様々な可溶体の防水構造が提案されている。特許文献2においては、カバーの外縁全周を基板に接着剤で固定することによって可溶体を内部に封止している。また、特許文献3においては、カバーとハウジングとの間に弾性部材を介在させることによって可溶体を内部に封止している。また、特許文献4においては、可溶体の外表面にセラミックで構成された被膜を形成することで、可溶体の外表面に水等の液体が付着することを防止している。
特開2005−222709号公報
実開平5−62947号公報
特開平9−306331号公報
特開平11−312453号公報
しかしながら、特許文献2及び3に記載されたように接着剤や弾性部材を用いて可溶体を内部に封止すると、防水性が高いものの、組付作業性が悪いといった問題があった。また、この場合、気密性が十分でないと、内部の気体が通電時の発熱等によって膨張した後に収縮する際に、外部の気体とともに水蒸気や水等が浸入する虞があった。また、特許文献4に記載されたように可溶体の外表面に被膜を形成すると、製造工程が増加して生産コストが上昇するといった問題があった。
本発明は、このような問題を解決することを目的としている。即ち、本発明は、簡単な構造でありながら可溶体に水等の液体が付着するのを防止できるヒュージブルリンクユニットを提供することを目的としている。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、可溶体と、前記可溶体を外部から視認可能な状態で内部に収容したハウジングと、前記可溶体を覆うようにハウジングに取り付けられるカバーと、を備えたヒュージブルリンクユニットにおいて、カバーとハウジングの互いに重なり合う外表面のうちの一方の外表面から凹に設けられ、かつ、一端が外部に開口した開口部を有した溝部を備えたことを特徴としたヒュージブルリンクユニットである。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載されたヒュージブルリンクユニットにおいて、前記溝部が、前記一方の外表面から下方に向かって凹に設けられ、前記溝部の底面が、前記開口部に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜していることを特徴としたヒュージブルリンクユニットである。
請求項3に記載された発明は、請求項1に記載されたヒュージブルリンクユニットにおいて、前記溝部が、前記一方の外表面から上方に向かって凹に設けられ、他方の外表面が、前記開口部に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜していることを特徴としたヒュージブルリンクユニットである。
請求項1に記載された発明によれば、カバーとハウジングの互いに重なり合う外表面のうちの一方の外表面から凹に設けられ、かつ、一端が外部に開口した開口部を有した溝部を備えているので、カバーとハウジングの隙間からハウジング内に浸入した水等の液体は、溝部内に流れ込んだ後に開口部からハウジング外に排出される。したがって、簡単な構造でありながら、可溶体に水等の液体が付着するのを防止できる。
請求項2に記載された発明によれば、溝部が一方の外表面から下方に向かって凹に設けられ、溝部の底面が開口部に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜しているので、溝部内に流れ込んだ水等の液体は、円滑に開口部に向かって流れていき、開口部からハウジング外に排出される。したがって、より確実に水等の液体をハウジング外に排出でき、可溶体に水等の液体が付着するのをより確実に防止できる。
請求項3に記載された発明によれば、溝部が一方の外表面から上方に向かって凹に設けられ、他方の外表面が開口部に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜しているので、溝部内に流れ込んだ水等の液体は、円滑に開口部に向かって流れていき、開口部からハウジング外に排出される。したがって、より確実に水等の液体をハウジング外に排出でき、可溶体に水等の液体が付着するのをより確実に防止できる。
以下、本発明の一実施形態にかかるヒュージブルリンクユニットを図1ないし図6を参照して説明する。本発明の一実施形態にかかるヒュージブルリンクユニット1は、バッテリ2のバッテリポスト22にバッテリ端子3を介して接続される。
バッテリ2は、図1に示すように、収容ケース21と、一対のバッテリポスト(一方のみ図示)22とを少なくとも備えている。収容ケース21は、絶縁性の合成樹脂等で構成され、箱状に形成されている。収容ケース21の内部には、互いに電気的に接続された複数のセル板等が収容されている。
一対のバッテリポスト22は、それぞれ、略円柱状に形成され、一端がバッテリ2の上面2aから突出し、他端が収容ケース21内に収容された複数のセル板のうち両端に位置するセル板と電気的に接続されている。一対のバッテリポスト22のうち一方のバッテリポスト22(以下、単にバッテリポスト22という)には、バッテリ端子3が接続され、バッテリ端子3を介してヒュージブルリンクユニット1が接続される。
バッテリ端子3は、図1に示すように、端子本体31と、スタッドボルト32と、バッテリ用孔33とを備えている。端子本体31は、板金を折り曲げる等して形成されている。端子本体31は、互いに平行に配された一対の平板部と、これら平板部の長手方向の一端同士を互いに連結する連結部と、一対の平板部の幅方向両端から互いに近づく方向に突出した係合爪とを備えている。バッテリ端子3がバッテリ2に接続されると、端子本体31はバッテリ2の上面2aと平行に配される。
スタッドボルト32は、導電性の金属材料で構成され、略円柱状の軸部と、該軸部の一端に連なる頭部とを一体に備えている。スタッドボルト32は、軸部が一方の平板部を貫通しかつ頭部が一対の平板部の間に挟持されて、端子本体31に固定されている。バッテリ端子3がバッテリ2に接続されると、スタッドボルト32はバッテリ2の上面2aから立設するように配される。
バッテリ用孔33は、平面形状が円状に形成され、端子本体31を貫通している。バッテリ用孔33は、内部にバッテリポスト22を通す。バッテリ用孔33内にバッテリポスト22が通されて、バッテリ端子3はバッテリポスト22(即ちバッテリ2)と接続される。
ヒュージブルリンクユニット1は、図1に示すように、全体として略L字状に形成されている。ヒュージブルリンクユニット1は、一端部1aがバッテリ2の上面2aと平行に配され、他端部1bがバッテリ2の側面2bと平行に配される。ヒュージブルリンクユニット1は、図2に示すように、導体部4と、ハウジング5と、カバー6、7とを備えている。
導体部4は、導電性の板金をプレス加工して形成されている。導体部4は、図2に示すように、電源用バスバ41と、スタータ用バスバ42と、オルタネータ用バスバ43と、接続用バスバ(図示せず)と、可溶体45A、45B(45Bのみ図示)とを備えている。
電源用バスバ41は、平板状に形成され、バッテリ2の上面2aと平行に配されている。電源用バスバ41は、ハウジング5の後述する水平部51にインサート成形されている。電源用バスバ41には、接続孔41aが設けられている。
接続孔41aは、平面形状が円状に形成され、電源用バスバ41の中央を貫通している。接続孔41aは、内部にバッテリ端子3のスタッドボルト32を通す。接続孔41a内に通されたスタッドボルト32にナット34(図1)がねじ込まれて、ヒュージブルリンクユニット1はバッテリ端子3に接続される(固定される)。
スタータ用バスバ42は、L字状に形成され、一端がバッテリ2の上面2aと平行に配され、他端がバッテリ2の側面2bと平行に配されている。スタータ用バスバ42は、ハウジング5の後述する水平部51と下垂部52とに亘ってインサート成形されている。スタータ用バスバ42の前述した一端には、ボルト用孔42aが設けられている。
ボルト用孔42aは、平面形状が円状に形成され、スタータ用バスバ42を貫通している。ボルト用孔42aは、内部にボルト42bを通す。ボルト42bは、ハウジング5にインサート成形され、スタータ(図示せず)に接続された電線と端子金具を介して接続される。
オルタネータ用バスバ43は、L字状に形成され、一端がバッテリ2の上面2aと平行に配され、他端がバッテリ2の側面2bと平行に配されている。オルタネータ用バスバ43は、ハウジング5の水平部51と下垂部52とに亘ってインサート成形されている。オルタネータ用バスバ43の前述した一端には、ボルト用孔43aが設けられている。
ボルト用孔43aは、平面形状が円状に形成され、オルタネータ用バスバ43を貫通している。ボルト用孔43aは、内部にボルト43bを通す。このボルト43bは、ハウジング5にインサート成形され、オルタネータ(図示せず)に接続された電線と端子金具を介して接続される。
接続用バスバは、平板状に形成され、バッテリ2の側面2bと平行に配されている。接続用バスバは、ハウジング5の下垂部52にインサート成形されている。接続用バスバは、複数(本実施形態では4つ)設けられている。
4つの接続用バスバのうちの2つの接続用バスバは、それぞれ、一端がスタータ用バスバ42と可溶体45Bを介して接続され、他端がハウジング5の後述するフード部57内に突出する。また、残りの2つの接続用バスバは、それぞれ、一端がオルタネータ用バスバ43と可溶体45Bを介して接続され、他端がハウジング5の後述するフード部57内に突出する。
可溶体45A(図示せず)は、ヒュージブルリンクユニット1の一端部1aに設けられ、ハウジング5の後述する可溶体収容部53に収容されている。可溶体45Aは、スタータ用バスバ42とオルタネータ用バスバ43とに対応して2つ設けられている。可溶体45Aは、一対の連結片と、一対の連結片の間に配置された溶断片とを一体に備えている。一方の可溶体42Aは、一方の連結片が電源用バスバ41と接続され、他方の連結片がスタータ用バスバ42の前述した一端と接続されている。他方の可溶体42Aは、一方の連結片が電源用バスバ41と接続され、他方の連結片がオルタネータ用バスバ43の前述した一端と接続されている。
溶断片は、比較的融点の低い金属等から形成され、ヒュージブルリンクユニット1に過電流が流れた際に自己発熱によって溶断する。溶断片が溶断することによって、電源用バスバ41と、オルタネータ用バスバ43またはスタータ用バスバ42との電気的な接続が絶たれ、過電流による事故等を防止する。
可溶体45Bは、ヒュージブルリンクユニット1の他端部1bに設けられ、ハウジング5の後述する可溶体収容部56内に収容されている。可溶体45Bは、4つの接続用バスバに対応して4つ設けられている。可溶体45Bは、一対の連結片と、一対の連結片の間に配置された溶断片とを一体に備えている。4つの可溶体のうちの2つの可溶体は、それぞれ、一方の連結片がスタータ用バスバ42の他端と接続され、他方の連結片がそれぞれ対応する接続用バスバと接続されている。また、残りの2つの可溶体は、それぞれ、一方の連結片がオルタネータ用バスバ43の他端と接続され、他方の連結片がそれぞれ対応する接続用バスバと接続されている。
溶断片は、比較的融点の低い金属等から形成され、ヒュージブルリンクユニット1に過電流が流れた際に自己発熱によって溶断する。溶断片が溶断することによって、スタータ用バスバ42またはオルタネータ用バスバ43と、接続用バスバとの電気的な接続が絶たれ、過電流による事故等を防止する。
ハウジング5は、ナイロン樹脂やポリプロピレン樹脂等の比較的耐熱性の高い合成樹脂等で構成されている。ハウジング5は、前述した導体部4を被覆する。ハウジング5は、全体として略L字状に形成され、図2に示すように、水平部51と、水平部51に直交する下垂部52とを一体に備えている。
水平部51は、電源用バスバ41と、スタータ用バスバ42の一端と、オルタネータ用バスバ43の一端とを被覆する。水平部51は、可溶体収容部53と、露出部54a、54b、54cと、放熱板55とを備えている。
可溶体収容部53は、水平部51の端部に設けられている。可溶体収容部53は、2つの可溶体45Aに対応して2つ設けられている。2つの可溶体収容部53は、互いの間に接続孔41aを位置付けるように配されている。可溶体収容部53は、それぞれ、1つの可溶体45Aを内部に収容する。可溶体収容部53は、それぞれ、露出部と、枠部とを備えている。
露出部は、水平部51の下垂部52から離れた端部から水平部51の両面を一部切り欠いて形成されている。露出部は、可溶体45Aを外部に露出させる。枠部は、露出部の内面に連なり、矩形枠状に形成されている。枠部は、水平部51の外表面よりもカバー6の後述する覆い壁の厚さ分だけ低く設けられている。枠部は、可溶体45Aを内部に位置付ける。このように、可溶体収容部53は、可溶体45Aを外部から視認可能な状態で内部に収容する。
露出部54aは、水平部51の下垂部52から離れた端部から水平部51の両面を一部切り欠いている。露出部54aは、電源用バスバ41の接続孔41a及び接続孔41a近傍を外部に露出させる。露出部54bは、水平部51の幅方向(図2中、右上−左下方向)の一端から水平部51の両面を一部切り欠いている。露出部54bは、スタータ用バスバ42のボルト用孔42a及びボルト用孔42a近傍を外部に露出させる。露出部54cは、水平部51の幅方向の他端から水平部51の両面を一部切り欠いている。露出部54cは、オルタネータ用バスバ43のボルト用孔43a及びボルト用孔43a近傍を外部に露出させる。
放熱板55は、帯板状(リブ状)に形成され、水平部51(及び下垂部52)のバッテリ2から離れた外表面から突出して複数設けられている。複数の放熱板55は、互いに間隔をあけて互いに平行に設けられている。
下垂部52は、スタータ用バスバ42の他端と、オルタネータ用バスバ43の他端と、接続用バスバの一端とを被覆する。下垂部52は、可溶体収容部56と、フード部57を備えている。
可溶体収容部56は、露出部56aと、複数の隔壁56bとを備えている。露出部56aは、下垂部52の幅方向(図2中、右上−左下方向)の端部から下垂部52の両面を一部切り欠いて形成されている。露出部56aは、平面形状が長方形状に形成されている。露出部56aは、4つの可溶体45Bを外部に露出させる。
隔壁56bは、露出部56aの内面に連なり、露出部56a内をその長手方向に沿って4つに分割するように複数設けられている。隔壁56bは、下垂部52の外表面よりもカバー7の後述する覆い壁71の厚さ分だけ低く設けられている。隔壁56bによって4つに分割された空間は、それぞれ、内部に可溶体45Bを位置付ける。このように、可溶体収容部56は、可溶体45Bを外部から視認可能な状態で内部に収容する。また、隔壁56bの露出部56aとの連結部分には、切り欠き部56cが設けられている。切り欠き部56cは、カバー7の後述するリブ74を内部に位置付ける。
フード部57は、下垂部52の端部に設けられている。フード部57は、下方(図2中、下方向)に向かって開口している。フード部57内には、接続用バスバの前述した他端が突出する。フード部57と、接続用バスバの他端とは、コネクタ部を形成する。コネクタ部は、各種の電子機器等に接続された電線の端末に取り付けられたコネクタ(図示せず)と嵌合して、ヒュージブルリンクユニット1と前記電線とを電気的に接続する。
カバー6は、透明な合成樹脂等で構成されている。カバー6は、ハウジング5の可溶体収容部53内に収容された可溶体45Aを覆うようにハウジング5に取り付けられる。カバー6は、一対の覆い壁と、一対の覆い壁の一端同士を互いに連結した連結壁とを備え、コ字状に形成されている。
覆い壁は、平面形状が矩形状に形成され、可溶体収容部53の露出部を覆うことができる大きさに形成されている。一対の覆い壁は、互いに平行に設けられ、互いに間隔をあけて相対している。覆い壁の先端側の外面と、覆い壁の基端側の内面とには、それぞれ、可溶体収容部53の近傍に設けられたロック突起53cと係合するロックアーム63が設けられている。連結壁は、平面形状が矩形状に形成されている。連結壁の一対の覆い壁の相対する方向の長さは、可溶体収容部53の枠部の高さと略等しい。
前述したカバー6は、一対の覆い壁の間に可溶体収容部53を位置付けて、可溶体45Aを覆うようにハウジング5に取り付けられる。そして、ロックアーム63とロック突起53cとが係合して、カバー6はハウジング5に係止される。カバー6は透明な合成樹脂等で構成されているので、カバー6が取り付けられても可溶体45Aを外部から視認可能である。
カバー7は、透明な合成樹脂等で構成されている。カバー7は、図1及び図2に示すように、ハウジング5の可溶体収容部56内に収容された可溶体45Bを覆うようにハウジング5に取り付けられる。カバー7は、図3に示すように、一対の覆い壁71と、一対の覆い壁71の長手方向一端同士を互いに連結した連結壁72とを備え、コ字状に形成されている。
覆い壁71は、帯板状に形成され、可溶体収容部56の露出部56aを覆うことができる大きさに形成されている。一対の覆い壁71は、互いに平行に設けられ、互いに間隔をあけて相対している。覆い壁71の先端側の外面と、覆い壁71の基端側の内面とには、それぞれ、可溶体収容部56の近傍に設けられたロック突起56dと係合するロックアーム73が設けられている。連結壁72は、平面形状が矩形状に形成されている。連結壁72の一対の覆い壁71の相対する方向の長さは、可溶体収容部56の隔壁56bの高さと略等しい。
前述したカバー7は、一対の覆い壁71の間に可溶体収容部56を位置付けて、可溶体45Bを覆うようにハウジング5に取り付けられる。そして、カバー7の外周面が露出部56aの内面と重なり合った状態でロックアーム73とロック突起56dとが係合して、カバー7はハウジング5に係止される。カバー7は透明な合成樹脂等で構成されているので、カバー7が取り付けられても可溶体45Bを外部から視認可能である。
さらに、カバー7には、リブ74が設けられている。リブ74は、図3及び図4に示すように、一対の覆い壁71の互いに相対する内面から突出している。リブ74は、覆い壁71の幅方向の両端に設けられ、覆い壁71の長手方向全長に亘って形成されている。リブ74は、図5に示すように、覆い壁71の内面に連なり該内面と直交する基端部74aと、基端部74aの先端に連なり該内面と平行に覆い壁71の端部まで延びた先端部74bとを備え、断面L字状に形成されている。
このリブ74によって、溝部75A、75Bが形成されている。溝部75A、75Bは、覆い壁71の幅方向端部と、リブ74の基端部74aと先端部74bとによって囲まれる空間であり、断面矩形状に形成されている。溝部75A、75Bは、その両端が外部に開口している。溝部75A、75Bの連結壁72側の一端の開口は、開口部としての排出口76(図3等)とされている。
前述した溝部75A、75Bは、覆い壁71の幅方向端面からそれぞれ凹に設けられている。これら覆い壁71の幅方向端面は、カバー7がハウジング5に取り付けられると、可溶体収容部56の露出部56aの内面と重なり合う。このため、溝部75A、75Bは、カバー7のハウジング5と重なり合う外表面から凹に設けられている。覆い壁71の幅方向端面は、特許請求の範囲に記載の「一方の外表面」に相当する。また、可溶体収容部56の露出部56aの内面は、特許請求の範囲に記載の「他方の外表面」に相当する。
溝部75Aは、ヒュージブルリンクユニット1が図1に示すように配されてバッテリ2に接続された際に、覆い壁71の上側の幅方向端面から下方に向かって凹に配される。溝部75Aの底面(基端部74aの先端部74b側の外表面)は、図6中の点線で示すように、排出口76に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜している。なお、図6中の一点鎖線は、基準としての水平線を示している。また、図6において、溝部75Aの底面と後述する露出部56aの内面とは、便宜上、実際よりも大きく傾斜させて描画している。
また、溝部75Bは、ヒュージブルリンクユニット1が図1に示すように配されてバッテリ2に接続された際に、覆い壁71の下側の幅方向端面から上方に向かって凹に配される。この覆い壁71の下側の幅方向端面と重なり合う露出部56aの内面は、図6に示すように、排出口76に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜している。また、この露出部56aの内面の傾斜に合わせて、覆い壁71は排出口76に向かうにしたがって幅広に形成され、覆い壁71の溝部75Bの設けられた側の端部は、排出口76に向かうにしたがって鉛直方向の下方に傾斜するように設けられている。
前述した構成のヒュージブルリンクユニット1をバッテリ2に接続する際には、ヒュージブルリンクユニット1のコネクタ部に、電線の端末に取り付けられたコネクタを嵌合させて、ヒュージブルリンクユニット1と電子機器等を接続する。また、バッテリ端子3のバッテリ用孔33内にバッテリポスト22を通して、バッテリ端子3をバッテリ2に接続する。
その後、ヒュージブルリンクユニット1をバッテリ端子3に近づけていき、接続孔41a内にバッテリ端子3のスタッドボルト32を通した後、スタッドボルト32にナット34をねじ込んでヒュージブルリンクユニット1をバッテリ端子3に固定する。
そして、ヒュージブルリンクユニット1のボルト42bにスタータの電線の端子金具を接続しナットをねじ込んで、ヒュージブルリンクユニット1にスタータを接続する。また、ボルト43bにオルタネータの電線の端子金具を接続しナットをねじ込んで、ヒュージブルリンクユニット1にオルタネータを接続する。最後に、ヒュージブルリンクユニット1の一端部1a、バッテリポスト22やバッテリ端子3を覆うように、キャップ(図示せず)を取り付ける。
このようにバッテリ2に接続されたヒュージブルリンクユニット1は、電源用バスバ41に供給されたバッテリ2からの電力を、一方の可溶体45Aを介してスタータに供給し、それぞれの可溶体45Bを介して各種の電子機器等に出力(分配)するとともに、これらスタータや電子機器等に過度な電力が供給されることを防止する。また、ヒュージブルリンクユニット1は、オルタネータ用バスバ43に供給されたオルタネータからの電力を他方の可溶体45Aを介して電源用バスバ41に出力して、バッテリ2を充電する。
そして、ヒュージブルリンクユニット1は、自動車のエンジンルーム内に搭載される。ヒュージブルリンクユニット1は、メンテナンス時等にエンジンルームを開放したときに、被水することがある。しかし、ヒュージブルリンクユニット1の一端部1a側は前述したキャップ及びカバー6に覆われており、キャップ及びカバー6によって可溶体45Aに水等の液体が付着することがない。
一方、キャップに覆われていないヒュージブルリンクユニット1の他端部1b側が被水すると、ハウジング5とカバー7とは別部品であるので、露出部56aの内面と覆い壁71の幅方向端面とが重なり合っていても、ハウジング5(可溶体収容部56)とカバー7の隙間から毛細管現象等によってハウジング5内に水等の液体が浸入する虞がある。
しかしながら、カバー7の上側の隙間から浸入した水等の液体は、ハウジング5内に浸入した後に溝部75A内に流れ込み、溝部75Aの傾斜した底面によって排出口76に向かって流れていき、排出口76からハウジング5外に排出される(矢印W1)。
また、カバー7の右側の隙間から浸入した前記液体は、重力によって下側の隙間に流れていく。そして、この下側の隙間に流れた前記液体と、下側の隙間から浸入した前記液体とは、ハウジング5内に浸入した後に溝部75B内に流れ込み、露出部56aの傾斜した内面によって排出口76に向かって流れていき、排出口76からハウジング5外に排出される(矢印W2)。このように、ハウジング5とカバー7の隙間からハウジング5内に浸入した水はハウジング5外に排出されるので、可溶体45Bに前記液体が付着することがない。
本実施形態によれば、カバー7の覆い壁71の幅方向端面から凹に設けられ、かつ、一端が外部に開口した排出口76を有した溝部75A、75Bを備えているので、カバー7とハウジング5の隙間からハウジング5(可溶体収容部56)内に浸入した水等の液体は、溝部75A、75B内に流れ込んだ後に、排水口76からハウジング5(可溶体収容部56)外に排出される。したがって、簡単な構造でありながら、可溶体45Bに水等の液体が付着するのを防止できる。
溝部75Aが覆い壁71の上側の幅方向端面から下方に向かって凹に設けられ、溝部75Aの底面が排出口76に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜しているので、溝部75A内に流れ込んだ水等の液体は、円滑に排出口76に向かって流れていき、排出口76からハウジング5外に排出される。したがって、より確実に水等の液体をハウジング5外に排出でき、可溶体45Bに水等の液体が付着するのをより確実に防止できる。
溝部75Bが覆い壁71の下側の幅方向端面から上方に向かって凹に設けられ、前記覆い壁71の下側の幅方向端面と重なり合う露出部56aの内面が排出口76に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜しているので、溝部75B内に流れ込んだ水等の液体は、円滑に排出口76に向かって流れていき、排出口76からハウジング外に排出される。したがって、より確実に水等の液体をハウジング5外に排出でき、可溶体45Bに水等の液体が付着するのをより確実に防止できる。
前述した実施形態においては、カバー7に溝部75A、75Bが設けられていたが、溝部75A、75Bと重なり合う露出部56aの内面に溝部を設けてもよい。また、溝部75Aや、溝部75Bと重なり合う露出部56aの内面は、排出口76に向かうにしたがって下方に傾斜するように設けられていたが、排出効率が低下するものの必ずしも傾斜していなくてもよい。
また、溝部75Aの排出口76は、溝部75Aの連結壁72側の一端に設けられていたが、連結壁72から離れた他端に設けられていてもよい。また、溝部75Bと重なり合う露出部56aの内面が傾斜していなければ、溝部75Bの排出口76が連結壁72から離れた他端に設けられていてもよい。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 ヒュージブルリンクユニット
5 ハウジング
6、7 カバー
45A、45B 可溶体
75A、75B 溝部
76 排出口(開口部)
5 ハウジング
6、7 カバー
45A、45B 可溶体
75A、75B 溝部
76 排出口(開口部)
Claims (3)
- 可溶体と、前記可溶体を外部から視認可能な状態で内部に収容したハウジングと、前記可溶体を覆うようにハウジングに取り付けられるカバーと、を備えたヒュージブルリンクユニットにおいて、
カバーとハウジングの互いに重なり合う外表面のうちの一方の外表面から凹に設けられ、かつ、一端が外部に開口した開口部を有した溝部を備えたことを特徴とするヒュージブルリンクユニット。 - 前記溝部が、前記一方の外表面から下方に向かって凹に設けられ、
前記溝部の底面が、前記開口部に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のヒュージブルリンクユニット。 - 前記溝部が、前記一方の外表面から上方に向かって凹に設けられ、
他方の外表面が、前記開口部に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のヒュージブルリンクユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008181270A JP2010021055A (ja) | 2008-07-11 | 2008-07-11 | ヒュージブルリンクユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008181270A JP2010021055A (ja) | 2008-07-11 | 2008-07-11 | ヒュージブルリンクユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=41705734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008181270A Withdrawn JP2010021055A (ja) | 2008-07-11 | 2008-07-11 | ヒュージブルリンクユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010021055A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
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- 2008-07-11 JP JP2008181270A patent/JP2010021055A/ja not_active Withdrawn
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