JP2010011211A - コンテンツ管理装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 コンテンツの有効期限及びコンテンツに付属する広告の管理と更新を簡略化し、ユーザ及びコンテンツ配信事業者双方にとっての管理負担を軽減するコンテンツ管理装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】 コンテンツデータを再生するために必要な広告データに、有効期限を設定して記録する。コンテンツデータを再生する場合には、当該コンテンツデータに関連づけられた広告データを広告DB4から取得する。取得した広告データの有効期限情報を判定し、有効期限を超過している場合には、その広告データの再生が必要なコンテンツデータの再生を禁止する。また、コンテンツに関連づけられた広告データの有効期限が切れた場合には、当該コンテンツに、有効期限を超過していない広告データを関連づけるための広告更新情報を取得し、広告更新情報を用いてコンテンツの属性情報を変更する。
【選択図】 図1
【解決手段】 コンテンツデータを再生するために必要な広告データに、有効期限を設定して記録する。コンテンツデータを再生する場合には、当該コンテンツデータに関連づけられた広告データを広告DB4から取得する。取得した広告データの有効期限情報を判定し、有効期限を超過している場合には、その広告データの再生が必要なコンテンツデータの再生を禁止する。また、コンテンツに関連づけられた広告データの有効期限が切れた場合には、当該コンテンツに、有効期限を超過していない広告データを関連づけるための広告更新情報を取得し、広告更新情報を用いてコンテンツの属性情報を変更する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、番組などのコンテンツに付属する広告を更新することによって、コンテンツの再生期限を延長することを可能とするコンテンツ管理装置及びその制御方法に関するものである。
サーバ型放送や蓄積型放送などでは、ユーザの保有するHDDレコーダなどの記録装置に番組などの映像音声データ、即ちコンテンツを配信する。この場合、無期限にコンテンツの再生を可能とするのではなく、コンテンツの再生には有効期限を設定することが考えられる。
サーバ型放送や蓄積型放送は、ユーザが任意のコンテンツを任意のタイミングで視聴するというオンデマンド的なニーズを満たす性格を有するものである。そのため、コンテンツが配信されてから、そのコンテンツをユーザが再生するまでには時間差が発生することが考えられる。また、その時間差はユーザ毎に異なる。
従って、コンテンツに広告が付属しており、コンテンツの再生時に広告も併せてユーザに提供する場合、広告主やコンテンツ配信事業者の意図した時期に広告が再生されないという課題が生じる。
こうした課題に対して、配信済みのコンテンツに付属する広告を更新する手法が考案されている(特許文献1参照)。また、広告が古くなった番組の再生を禁止する手法が考案されている(特許文献2参照)。
特開2004−240326号公報
特開2001−36851号公報
コンテンツに有効期限を設けると、ユーザがコンテンツを視聴しようとしたときには、有効期限が切れて再生が出来ない可能性がある。
そこで、コンテンツの有効期限を延長する方法が考えられるが、大量のコンテンツが配信されることが予想され、またユーザは多数のコンテンツを保存することが予想される。そのため、多くの番組の有効期限を個別で管理して更新するのは、コンテンツ配信事業者とユーザの双方に対して負担が大きいという課題が考えられる。
同様に、広告の更新に関しても、従来の方式ではユーザの保有するコンテンツ毎に広告の更新処理が行われており、コンテンツが増えるにつれて、ユーザやコンテンツ配信事業者にとって広告更新が負担となる恐れがあった。
そこで本発明では、コンテンツの有効期限及びコンテンツに付属する広告の管理と更新を簡略化し、ユーザ及びコンテンツ配信事業者双方にとっての管理負担を軽減するコンテンツ管理装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のコンテンツ管理装置は、蓄積されたコンテンツデータの再生を管理するコンテンツ管理装置であって、コンテンツデータ及び当該コンテンツデータに関連づけて再生する広告データを特定するための属性情報、ならびに広告データ及び当該広告データの有効期限情報を記録する記録手段と、前記記録手段に記録されたコンテンツデータを再生する場合、当該コンテンツの属性情報に基づき、当該コンテンツデータに関連づけて再生する広告データ及び当該広告データの前記有効期限情報を前記記録手段から読み出す読み出し手段と、前記読み出した有効期限情報に基づいて、当該有効期限情報に関連づけられた前記広告データが当該有効期限を超過しているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定の結果、読み出した前記広告データが当該有効期限を超過している場合には、当該広告データに関連づけられた前記コンテンツデータの再生を禁止する制御手段と、を有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明のコンテンツ管理装置の制御方法は、蓄積されたコンテンツデータの再生を管理するコンテンツ管理装置の制御方法であって、コンテンツデータ及び当該コンテンツデータに関連づけて再生する広告データを特定するための属性情報、ならびに広告データ及び当該広告データの有効期限情報を記録部に記録する記録工程と、前記記録工程で記録されたコンテンツデータを再生する場合、当該コンテンツの属性情報に基づき、当該コンテンツデータに関連づけて再生する広告データ及び当該広告データの前記有効期限情報を前記記録部から読み出す読み出し工程と、前記読み出した有効期限情報に基づいて、当該有効期限情報に関連づけられた前記広告データが当該有効期限を超過しているか否かを判定する判定工程と、前記判定工程での判定の結果、読み出した前記広告データが当該有効期限を超過している場合には、当該広告データに関連づけられた前記コンテンツデータの再生を禁止する制御工程と、を有することを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、コンテンツの有効期限及びコンテンツに付属する広告の管理と更新を簡略化することが可能となる。
(実施例1)
図1は、この発明に関わるコンテンツ管理装置としてのデジタルテレビ放送受信機の実施形態の一例である。
図1は、この発明に関わるコンテンツ管理装置としてのデジタルテレビ放送受信機の実施形態の一例である。
尚、通常のテレビ放送と同様に、受信した番組をそのまま視聴する場合は、放送を受信する受信部1で番組データを受信する。受信した番組データはMPEG2−TS形式である。分離部2は、このMPEG2−TSを映像ストリームと音声ストリーム、さらには番組に付随する各種データが含まれるデータストリームに分離する。分離された映像ストリームと音声ストリームは再生部7へ送られる。再生部7は映像ストリームをデコードして映像データを生成するとともに、音声ストリームをデコードして音声データを生成する。生成された映像データと音声データは提示部9にて、映像及び音声として再生され、ユーザに提示される。
一方、サーバ型放送や蓄積型放送のコンテンツデータである場合には、分離部2で分離された映像ストリームと音声ストリームが番組DB(データベース)3に送信され、番組DB3が各ストリームを記録する。また、データストリームに含まれるコンテンツのコンテンツ名などの情報やコンテンツにあわせて再生する広告に関する情報といった、コンテンツの属性情報も記録部としての番組DB3に記録される。データストリームに広告の映像音声ストリーム(広告データと称する)が含まれている場合には記録部としての広告DB4に送信され、記録される。また、データストリームにはコンテンツに関連づけられた広告の更新を制御するための広告更新情報が含まれている。この広告更新情報は広告更新部10に送信される。なお、本実施例においては、広告とコンテンツとが関連づけられて送信される必要はない。例えば、広告Aを再生するコンテンツXを受信して記録している場合、そのコンテンツXとは関係の無い広告BがコンテンツXと共にデータストリームで送信されているように構成することが可能である。
なお、本実施例においては、番組DB3と広告DB4は独立した記録部であるように図示したが、これらのDBは同一の記録部内に存在していてもよい。
ユーザが番組DB3に記録されたコンテンツを視聴する場合には、番組DB3の映像ストリームと音声ストリームが読み出され、合成部5を経由して再生部7に送信される。また、このコンテンツの属性情報も合成部5に送信される。合成部5は番組DB3から送信されたコンテンツの属性情報から、当該コンテンツに付属する広告データを特定する。そして、広告DB4にアクセスし、広告データを読み出す。読み出された広告データは広告期限監視部6へ送信される。
広告期限監視部6は、読み出された広告データの有効期限を監視する機能を備えている。広告DB4から送信された広告データの期限が切れておらず有効である場合は、当該広告データが合成部5へと渡されて、番組DB3から読み出されたコンテンツと広告データが関連付けされる。
その後、合成部5から再生部7へとコンテンツの映像ストリーム及び音声ストリームと広告データとが送信される。再生部7は映像ストリーム及び音声ストリームをデコードして映像データ及び音声データを生成するとともに、広告データも広告映像データ及び広告音声データとして生成する。そして、コンテンツの先頭部分や中間部分など、コンテンツ配信事業者が指定した属性情報に基づく再生位置において、広告映像データ及び広告音声データを再生する。
なお、広告再生監視部8は再生部7において広告が適切に再生されているかを監視する機能を備えている。広告再生監視部8は、ユーザが広告映像を早送りするなどの操作を行った場合、番組の再生を中断することができる。
広告期限監視部6において、読み出された広告データの期限が切れている場合には、コンテンツに付属して再生する広告データの変更(更新)が必要となる。広告を更新する場合は、広告更新情報を利用する。広告更新情報は各コンテンツ毎に、そのコンテンツの広告の期限が切れた場合に、どのような広告に変更するかを記述した情報である。例えば、広告の種別や広告主の情報などが記述されている。広告更新部10は広告期限監視部6から伝えられた、広告の期限が切れている旨の情報に従って、再生しようとしているコンテンツの広告の更新処理を実行する。もし、広告更新情報に記述された更新用の広告に相当する広告データが広告DB4に保存されている場合、広告更新部10は広告DB4からその広告データを合成部5に送信させる。一方、広告更新情報に記述された更新用の広告に相当する広告データが広告DB4に保存されていない場合は、広告更新部10はスケジュール部11に更新用の広告データの取得要求を行う。スケジュール部11は、受信部1が受信している放送波の中から、更新情報に合致する広告データを取得するよう、受信部1を制御する。
上記は広告データそのものの更新についての説明であったが、広告データではなく、番組に付属する広告枠(広告データを再生する時間枠)を更新することも可能である。例えば、当初はコンテンツの先頭に30秒の広告データを再生することが属性情報として規定されていた広告枠を、もう1つの広告データを再生するように広告枠を挿入する、といった利用が可能である。広告更新情報と同様に、広告枠を更新する際に用いる広告枠更新情報が送信されている。広告枠更新情報には、広告枠を更新するコンテンツを識別する情報と、更新する広告枠の情報(時間、広告種別など)が記述されている。
広告枠を更新する場合は、広告枠更新部12が更新予定の広告枠を使用している番組が番組DB3に記録されているかを確認し、記録されている場合は、適切なタイミングでコンテンツの広告枠の更新を行う。この広告枠の更新はコンテンツの属性情報を更新するものである。
図2は、広告を利用した、コンテンツの再生有効期限管理を行う際の、コンテンツの構成例である。コンテンツはその再生期間が一つ乃至複数のパートに分けられ(13,15,17,19)、それぞれの先頭には広告枠(14,16,18)が設けられているとする。広告枠の設定は属性情報に記述されている。広告枠は各パートの先頭のみならず、各パートの途中や最後に設けても良い。
各広告枠(14,16,18)には、その枠で再生する広告の種類が指定されている。広告種類も属性情報に記述されている。
本実施例におけるコンテンツの有効期限管理では、例えば、広告枠1(14)で指定された広告データが適切に再生されることによって、それに付随するパート1(15)の映像音声データが再生できる、という仕組みを有している。
なお、この仕組みを実現するために、広告DB4に記録される広告データには広告属性情報が付属している。広告属性情報には、広告の種類や有効期限情報を表す識別子が設けられている。例えば、スポンサー名(広告主)、広告の種類、広告商品の種類などを記述することができる。コンテンツの再生時には、この広告属性情報を用いて、コンテンツの属性情報に記述された、当該コンテンツにおいて付属して再生するための広告であるかをチェックする。
また、広告属性情報にはこの広告の有効期限が設定されており、この期限を超過した広告は再生することができなくなる。このため、古くなった広告が再生されることを防止でき、また広告が古いままのコンテンツの再生を制限することができる。つまり、コンテンツの再生と広告の再生が関連づけられており、コンテンツを再生するには関連づけられた広告の期限が有効期限を超過していないことが必要となる。これにより、実質的にコンテンツの再生期限を制御することが可能となる。
なお、有効期限の比較のために使う時刻は、放送波から受信するか、信頼のできるネットワーク上のサーバから入手する方法などが考えられる。
図3は、本実施例におけるコンテンツ配信方法の一例である。配信されるコンテンツは一つ乃至複数のパートに分けられており、それぞれのパートごとに広告枠で再生する広告の種類が属性情報に記述されている。図中のtypeとgroupは、属性情報に管理されている情報を概念的に示したものである。つまり、パート1の再生時にはtype:Aかつgroup:1の広告を再生することが規定されていることを示している。
またコンテンツ配信時に、付属する予定の広告を合わせて配信することもできる。ただし、付属する予定の広告データが既に広告DB4に取得済みである場合は、これらの広告を新たに取得する必要はない。
図4は、本実施例における広告更新情報27の一例である。広告更新情報27には、更新する対象となる広告の種別を特定するための識別子が指定されており、それぞれの識別子の広告の最新版が配信される日時が指定されている。
また、各広告にバージョン情報をもたせることも可能であり、同じバージョンの広告が複数回配信される場合は、バージョン情報を比較して、既に取得済みの広告を再取得しないようにすることもできる。
図5は、本実施例における広告枠更新情報28の一例である。広告枠更新情報28には、更新する対象となる広告枠の種別を特定するための識別子が指定されている。番組DB3に記録済みのコンテンツの中に、広告枠更新情報28で記述された、更新対象となる識別子を持つ広告枠があれば、そのコンテンツの属性情報を広告枠更新情報28で指定されている更新後の識別子に変更する。尚、識別子の変更を行う日時は広告枠更新情報28に指定されている。
また、広告枠更新情報28に、更新対象とするコンテンツ名などを指定することによって、特定コンテンツの特定の広告枠のみを変更する、といった限定的な使い方も可能である。なお、広告枠更新情報28に、広告更新情報27を組み込んで記述することも可能であり、広告枠の更新で新たにコンテンツ再生に必要となった広告の取得を続けて行うことも可能である。
図6は、本実施例における、広告DB4と番組DB3と広告更新情報27と広告枠更新情報28の関係を示す構成図である。
図で29〜32は取得済みの広告、33は取得予定の広告データ、34〜47はコンテンツの構成要素(パートまたは広告枠)となっている。例えば広告データ29は番組Aの広告枠1(35)で参照され、広告30は番組Aの広告枠2(37)で参照される。また、広告31は番組Aの広告枠3(39)及び番組Bの広告枠1(42)と広告枠3(46)の複数枠で参照される。この様に複数のコンテンツで同一の広告を兼用することができるため、記録装置の記憶容量を節約することができる。
広告更新情報27を放送波などから受けた場合、広告DB4に更新対象が存在するのであれば、広告更新部10は広告の更新を行う。また、広告枠更新情報28を放送波などから受けた場合、番組DB3に更新対象となる広告枠が存在するのであれば、広告枠更新部12が広告枠の更新を行う。例えば、広告枠更新情報28に識別子J−3の広告枠をY−3に変更する指示が含まれているとする。これにより、番組Bの広告枠2(44)は広告枠の更新対象となる。広告枠更新後の識別子はY−3と指定されているが、これに対応する広告データが広告DB4に取得されていない場合、この識別子を持つ広告データ33の取得をスケジュールする。広告枠更新情報28の指定する日時で、広告枠の変更が実行され、広告枠の更新が完了する。
広告データ32は番組Bの広告枠2(44)で参照されているが、広告枠更新後はどこからも参照されなくなる。このような広告は削除することによって、記録装置の記憶容量を節約することができる。
広告更新情報27や広告枠更新情報28、ならびにコンテンツや広告データなどは放送波からの配信に限らず、ネットワークによる配信などでもよい。
図7は、本実施例における、コンテンツの取得を新規に行う処理のフローチャートである。
S71において、ユーザが配信コンテンツの取得を希望した場合、スケジュール部11にコンテンツの取得をスケジュールする。または、コンテンツ配信事業者がユーザへのコンテンツ配信を希望する場合、所定のコマンドを受信装置に送信することで、スケジュール部11にコンテンツの取得をスケジュールする。受信部1はスケジュール部11に従い、当該コンテンツを受信する。受信したコンテンツは番組DB3に記録される。
S72において、広告枠更新部12はコンテンツに付属する属性情報から、広告更新部10に対してコンテンツの再生に必要な広告の種類を知らせる。広告更新部10は広告DB4を参照し、再生に必要な広告データが既に取得済みであるかを調べる。再生に必要な広告データが取得済みであれば、コンテンツの取得は完了する。S72において、再生に必要な広告データが未取得であれば、次のS73へと進む。
S73において、広告更新部10は再生に必要で、かつ広告DB4に無い広告データの取得をスケジュール部11へと要求する。スケジュール部11は要求を受けて広告データの取得を行う。スケジュールに従い受信部1で取得した広告データは広告DB4に記録される。以上で、コンテンツの取得が完了する。
図8は、本実施例における、広告を更新する処理のフローチャートである。S81において、受信部1、分離部2を通じて広告更新部10が広告更新情報27を取得する。
S82において、広告更新部10は、広告更新情報27に記述された更新対象の識別子を含む広告データが広告DB4に記録されているかを調べる。これは、各広告データの広告属性情報を参照することが実現できる。更新対象の識別子を含む広告データが記録されていなければ、広告の更新を行う必要性がないため、広告更新は終了する。S82において、広告DB4にある広告が更新されるようであれば、次のS83へと進む。
S83において、広告更新部10は更新する広告データの取得を要求する。スケジュール部11は、要求を受けて広告データの取得を行う。スケジュールに従い受信部1で取得した広告データは広告DB4に記録される。
S84において、広告更新部10は、更新対象となった広告が更新できる状態かを調べる。例えば更新対象の広告を用いてユーザが番組視聴をしている場合など、更新が行えない場合は、更新可能な状態になるまで処理を一時中断する。S85において、当該広告の更新が可能となれば、次のS86へと進む。
S86において、広告更新部10は更新対象の広告を削除し、広告DB4に記録した更新後の広告と差し替える。また、コンテンツの属性情報に含まれる、当該コンテンツの再生時に用いられる広告データの情報についても、更新後の広告データが有する情報で更新する。例えば、図2における広告枠1にて再生すべき広告データを更新した場合には、属性情報に更新した広告データを参照することができるように、情報を訂正する。以上で、広告の更新が完了する。上記の処理により、有効期限が超過している広告データは不要となるので削除される。また、その広告データをコンテンツ再生時に再生するように関連づけられていたコンテンツの属性情報は、新しい広告データを参照するように更新される。
図9は、本実施例における、広告枠を更新する処理のフローチャートである。
S91において、受信部1、分離部2を通じて広告枠更新部12が広告枠更新情報28を取得する。
S92において、広告枠更新部12は、番組DB3に記録されているコンテンツに、更新対象の識別子を含む広告枠を持つ広告枠がないか調べる。更新対象の識別子を含む広告枠がなければ、広告枠の更新を行う必要性がないため、広告枠更新処理は終了する。S92において、番組DB3に更新対象の広告枠があれば、次のS93へと進む。
S93において、広告枠更新部12は、広告枠更新によって、新たに番組再生に必要となった広告の識別子を広告更新部10へと知らせる。広告更新部10は、新たに番組再生に必要となった広告が、広告DB4に記録されているかを調べる。
S94において、新たに番組再生に必要となった広告が、既に広告DB4に取得済みであるならばS96へと進む。S94において、新たに番組再生に必要となった広告が、広告DB4に記録されていない場合は、S95へと進む。
S95において、広告更新部10は、新たに番組再生に必要となった広告データの取得をスケジュール部11へと要求する。スケジュール部11は要求を受けて広告データの取得を行う。スケジュールに従い受信部1で取得した広告データは、広告DB4に記録される。
S96において、広告枠更新テーブルに記述されている、広告枠の更新の時間となったとする。このタイミングで、更新対象の広告枠の更新処理が開始する。
S97において、広告枠更新部12は、更新対象となった広告枠が更新できる状態かを調べる。例えば更新対象の広告枠を含む番組をユーザが視聴しているなどし、更新が行えない場合は、更新可能な状態になるまで処理を一時中断する。S97において、当該広告枠の更新が可能となれば、次のS98へと進む。
S98において、広告枠更新部12は、番組DB3にある番組の更新対象となる広告枠を、広告枠更新情報28で指定された、更新後の広告枠に変更する。
図10は、本実施例における、コンテンツの再生時に行われる処理のフローチャートである。
S101において、ユーザがコンテンツの視聴を開始する為、番組DB3からコンテンツの映像及び音声ストリームと属性情報とが合成部5に読み込まれる。
S102において、合成部5は読み込まれたコンテンツの属性情報に記述された、広告枠が指定する広告の識別子を広告DB4に渡す。
S103において、広告DB4はその識別子に該当する広告を広告期限監視部6へと渡す。ここで広告DB4に該当する広告が記録されていない場合は、ユーザにその旨を提示するなどして、番組の再生を中止する。また、該当する広告の有効期限が切れていると判定した場合は、その判定の結果をユーザに提示するなどして、番組の再生を中止する。S103において、該当する広告が有効期限内であれば、次のS104へと進む。
S104において、広告データは合成部5へと読み込まれ、番組と広告が関連付けされて再生の準備が整う。S105において、番組と広告が再生部へと渡され、番組の再生が行われる。
S106において、広告再生監視部8が再生部7において広告が適切に再生されているかを監視する。例えば、ユーザが広告の途中で早送りなどを行なった場合、その広告データの視聴が必須であるコンテンツまたはコンテンツ中のパートの再生は中断される。S106において、ユーザが適切に広告の再生を行う場合は、コンテンツは最後まで再生される。
S107において、再生されている番組は提示部9を通じてユーザに提示される。
以上、実施例1によれば、コンテンツに広告枠を設定し、それに適応する広告の再生を監視することによって、コンテンツ再生時に適切に広告が再生されるようになる。また、広告枠に適合する広告に有効期限を設定することによって、コンテンツの再生有効期限を設定することができる。また、広告を更新することによって、コンテンツの再生有効期限を更新すること、及び最新の広告をユーザに提供することができる。
更に、複数のコンテンツに関連する広告を一度に更新できるため、複数のコンテンツの有効期限を一括して管理、更新することができる。また、複数のコンテンツで同一の広告が要求される場合でも、ユーザは一つの広告を取得すればよい為、記録装置などの記録容量を節約することができる。また、広告枠を更新することによって、広告主やコンテンツ配信事業者などは、再生される広告を従来よりも自由に制御することができる。
なお、上述した実施例では、広告データの他、広告更新情報、広告枠更新情報を放送波から取得する構成としていたが、これらの情報やデータをネットワークにより取得することも可能である。放送波の場合は放送局がこれらのデータや情報を送信しない限り、取得することができない。しかし、ネットワークを利用することで、広告データや広告更新情報、広告枠更新情報が保存されたサーバに対して受信装置がアクセスし、能動的にデータや情報を取得することが可能となる。それにより、ユーザがコンテンツを視聴しようとした際に、広告の有効期限が切れており、コンテンツの視聴ができない場合にも、即座に広告更新情報を取得してコンテンツの視聴を行うことが可能となる。
(実施例2)
続いて、本発明の第2の実施例について、図を用いて説明を行う。図11は、デジタルテレビ放送受信装置の概略構成図である。なお、図11において図1と共通する部分には同一符号を付けており、詳しい説明は省略する。実施例2が実施例1と異なる部分は、広告枠期限監視部201を有し、広告枠に設定された期限を監視することができる点である。
続いて、本発明の第2の実施例について、図を用いて説明を行う。図11は、デジタルテレビ放送受信装置の概略構成図である。なお、図11において図1と共通する部分には同一符号を付けており、詳しい説明は省略する。実施例2が実施例1と異なる部分は、広告枠期限監視部201を有し、広告枠に設定された期限を監視することができる点である。
テレビ局などのコンテンツ配信事業者と広告主との間では、広告主の広告を流す期限を設けて契約を行うことが考えられる。実施例1においても、広告枠更新情報28を用いて広告枠の属性情報を変更することで、スポンサーの広告を流す期限を設定することは可能である。
しかし、広告枠更新情報28を用いずとも、広告枠自体に期限を設けて、広告枠の期限が過ぎたら該当する広告枠の広告を再生しないようにする処理も想定される。
広告枠期限監視部201は、ユーザがコンテンツの視聴を行う際に、広告枠の監視を行う。広告枠の属性情報には、広告枠自体の再生期限が設定されている。広告枠の期限が切れていた場合、その広告枠を有するコンテンツの再生を禁止することができるほか、ユーザに広告枠の更新を促すことや、他の広告枠の広告を再生するような処理を行うことができる。例として、期限切れの広告枠では、テレビ局の番組宣伝を流す、といった使い方が考えられる。
以上のような構成を採用することにより、広告枠自体の期限を設定できるので、コンテンツ配信事業者は広告主との契約が切れる際に、広告枠更新情報28を送出する必要がなくなり、管理が容易となる。
以上、2つの実施例を用いて本発明を説明した。なお、番組DB3に記録されているコンテンツを複製する場合には、当該コンテンツの属性情報も併せて複製することで、複製したコンテンツであっても、広告DB4にアクセスして広告データを取得することができる。もちろん、広告自体に有効期限が存在しており、広告の再生を前提として複製コンテンツの再生を行うことができるので、コンテンツを再生する期限の管理を行うことが可能となる。
Claims (4)
- 蓄積されたコンテンツデータの再生を管理するコンテンツ管理装置であって、
コンテンツデータ及び当該コンテンツデータに関連づけて再生する広告データを特定するための属性情報、ならびに広告データ及び当該広告データの有効期限情報を記録する記録手段と、
前記記録手段に記録されたコンテンツデータを再生する場合、当該コンテンツの属性情報に基づき、当該コンテンツデータに関連づけて再生する広告データ及び当該広告データの前記有効期限情報を前記記録手段から読み出す読み出し手段と、
前記読み出した有効期限情報に基づいて、当該有効期限情報に関連づけられた前記広告データが当該有効期限を超過しているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定の結果、読み出した前記広告データが当該有効期限を超過している場合には、当該広告データに関連づけられた前記コンテンツデータの再生を禁止する制御手段と、
を有することを特徴とするコンテンツ管理装置。 - 有効期限が超過した広告データと関連づけられたコンテンツデータの属性情報を更新するための広告更新情報を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した広告更新情報に基づいて、有効期限が超過した広告データから有効期限が超過していない広告データに関連づけを変更する変更手段と、
を有することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ管理装置。 - 前記属性情報には、コンテンツデータに関連づけて再生する広告データを、当該コンテンツデータの再生期間に挿入するための広告枠を特定する情報が記述されており、
前記取得手段は、前記広告枠を特定する情報を更新するための広告枠更新情報を取得し、
前記変更手段は、前記取得手段が取得した広告枠更新情報に基づいて、前記属性情報に記述された広告枠を特定する情報を変更することを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ管理装置。 - 蓄積されたコンテンツデータの再生を管理するコンテンツ管理装置の制御方法であって、
コンテンツデータ及び当該コンテンツデータに関連づけて再生する広告データを特定するための属性情報、ならびに広告データ及び当該広告データの有効期限情報を記録部に記録する記録工程と、
前記記録工程で記録されたコンテンツデータを再生する場合、当該コンテンツの属性情報に基づき、当該コンテンツデータに関連づけて再生する広告データ及び当該広告データの前記有効期限情報を前記記録部から読み出す読み出し工程と、
前記読み出した有効期限情報に基づいて、当該有効期限情報に関連づけられた前記広告データが当該有効期限を超過しているか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程での判定の結果、読み出した前記広告データが当該有効期限を超過している場合には、当該広告データに関連づけられた前記コンテンツデータの再生を禁止する制御工程と、
を有することを特徴とするコンテンツ管理装置の制御方法。
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