JP2010010549A - 薄膜トランジスタの製造方法及び薄膜トランジスタ - Google Patents

薄膜トランジスタの製造方法及び薄膜トランジスタ Download PDF

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Abstract

【課題】安定で、生産効率が高く、且つ、微細な酸化物半導体薄膜パターンの形成が可能な薄膜トランジスタの製造方法及び該製造方法により製造された薄膜トランジスタを提供する。
【解決手段】前駆体溶液を塗布して酸化物半導体の薄膜を形成する工程を有する薄膜トランジスタの製造方法において、
該前駆体溶液を塗布して形成される前駆体薄膜のパターニングに帯電させた液滴を吐出する液体吐出装置により酸化物半導体の薄膜を形成することを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は前駆体溶液から酸化物半導体の薄膜を形成する薄膜トランジスタの製造方法及び薄膜トランジスタに関する。
薄膜トランジスタにおいて、半導体の前駆体材料から、これを半導体に転換して薄膜トランジスタを製造する方法が知られている。
従来では、半導体薄膜の成膜に蒸着法、パルスレーザ堆積法、スパッタ法等を用い、次いで、フォトリソグラフを用いてパターン化する方法がよく知られている(例えば、特許文献1及び2参照。)。
しかしながら、上記の公知文献に記載の方法では、パターンの度毎にフォトレジストを用いる必要があり、薄膜トランジスタの製造工程が非常に煩雑となり、トランジスタの生産効率が低減するという問題点があった。
特開2006−165528号公報 特開2006−186319号公報
本発明の目的は、安定で、生産効率が高く、且つ、微細な酸化物半導体薄膜パターンの形成が可能な薄膜トランジスタの製造方法及び該製造方法により製造された薄膜トランジスタを提供することである。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成された。
1.前駆体溶液を塗布して酸化物半導体の薄膜を形成する工程を有する薄膜トランジスタの製造方法において、
該前駆体溶液を塗布して形成される前駆体薄膜のパターニングに帯電させた液滴を吐出する液体吐出装置により酸化物半導体の薄膜を形成することを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
2.前記前駆体溶液が、水またはアルコール類を50質量%以上含有することを特徴とする前記1に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
3.前記前駆体薄膜の加熱処理により酸化物半導体の薄膜を形成することを特徴とする前記1または2に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
4.前記パターニングにおいて、表面エネルギーの差により形成されるプレパターンを用いることを特徴とする前記1〜3のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
5.前記前駆体溶液に含有される前駆体材料が、金属の硝酸塩、硫酸塩、燐酸塩、炭酸塩、酢酸塩、蓚酸塩、アモルファス透明酸化物半導体またはIn−Ga−Zn−O系材料から選ばれる少なくとも1つを含むことを特徴とする前記1〜4のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
6.前記加熱処理が、マイクロ波照射により行われることを特徴とする前記1〜5のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
7.構成として基材を含み、該基材がフレキシブル樹脂基板であることを特徴とする前記1〜6のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
8.前記1〜7のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタの製造方法により作製されることを特徴とする薄膜トランジスタ。
本発明により、安定で、生産効率が高く、且つ、微細な酸化物半導体薄膜パターンの形成が可能な薄膜トランジスタの製造方法及び該製造方法により製造された薄膜トランジスタを提供することができた。
本発明の薄膜トランジスタの製造方法においては、請求項1〜7のいずれか1項に記載の構成により、安定で、生産効率が高く、且つ、微細な酸化物半導体薄膜パターンの形成が可能な薄膜トランジスタの製造方法を提供することができた。また、該製造方法により半導体特性に優れた薄膜トランジスタを提供することができた。
以下本発明を実施するための最良の形態について説明するが、本発明はこれらにより限定されない。
《薄膜トランジスタの製造方法》
本発明の薄膜トランジスタの製造方法について説明する。
本願発明は、前駆体溶液を塗布して酸化物半導体の薄膜を形成する工程を有する薄膜トランジスタの製造方法において、該前駆体溶液を塗布して形成される前駆体薄膜のパターニングに帯電させた液滴を吐出する液体吐出装置を用いる工程を経て酸化物半導体の薄膜を形成することにより、安定で、生産効率が高く、且つ、微細な酸化物半導体薄膜パターンの形成が可能な薄膜トランジスタの製造方法を提供することが可能になった。
本発明に係る酸化物半導体は金属酸化物であり、本発明は、金属酸化物半導体の前駆体となる金属酸化物の金属成分を含む金属塩の薄膜を設けた後、該薄膜に熱酸化等の半導体変換処理を行って、金属酸化物半導体に変換し酸化物半導体の薄膜を得るものである。
金属酸化物半導体の前駆体を熱酸化することにより金属酸化物半導体を得ることは知られており、金属酸化物半導体の前駆体として用いることのできる金属化合物としては非常に広い範囲の無機塩類や有機金属化合物、また有機金属錯体等が知られている。
特に、有機金属化合物や金属塩化物等が、Electrochemical and Solid−State Letters,10(5)H135−H138や、Advanced Materials 2007,19,183−187等に記載されている。
本発明においては、酸化物半導体(金属酸化物半導体ともいう)の前駆体として硝酸塩、硫酸塩、燐酸塩、炭酸塩、酢酸塩、または蓚酸塩から選ばれる金属塩を用いるものである。
金属塩における金属としては、Li、Be、B、Na、Mg、Al、Si、K、Ca、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Cd、In、Ir、Sn、Sb、Cs、Ba、La、Hf、Ta、W、Tl、Pb、Bi、Ce、Pr、Nd、Pm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu等を挙げることができる。
本発明において、これらの金属塩においては、インジウム(In)、錫(Sn)、亜鉛(Zn)のいずれかの塩を1つ以上を含むことが好ましく、それらを併用して混合させてもよい。
また、その他の金属として、ガリウム(Ga)またはアルミニウム(Al)のいずれかの塩を含むことが好ましい。
本発明においては、前駆体として、上記金属の硝酸塩、硫酸塩、燐酸塩、炭酸塩、酢酸塩または蓚酸塩から選ばれる金属塩を好適に用いることができ、これらを用いることによりキャリア移動度の大きい、TFT素子とした時にOn/Off比の大きい良好な特性を示す金属酸化物半導体を得ることができる。
これらの金属塩は、他の無機塩、また有機金属化合物を用いる場合に比べ、半導体変換処理後に形成される膜中に残留炭素がないこと、また、本発明に係る前記前駆体である金属塩においては、金属と結合している修飾基(陰イオン)を外すエネルギーが小さいためと推定される。
上記金属塩中、硝酸塩の硝酸が、特に解離エネルギーが小さいと予想され、これらの中でも硝酸塩が最も好ましい。
これらの塩を用いると、また、半導体変換処理として電磁波(マイクロ波)で実質低温において変換する時も照射時間を短くでき好ましい。
(前駆体薄膜の成膜方法、パターン化方法)
これらの金属酸化物半導体の前駆体である金属塩を含有する薄膜を形成するためには、前駆体薄膜のパターニングに帯電させた液滴を吐出する液体吐出装置により酸化物半導体の薄膜を形成することが特徴である。
酸化物半導体の薄膜を形成するためには、金属の硝酸塩、硫酸塩、燐酸塩、炭酸塩、酢酸塩、蓚酸塩、アモルファス透明酸化物半導体またはIn−Ga−Zn−O系材料から選ばれる少なくとも1つを含む溶液を用い基板上に連続的に塗設することが好ましく、これにより生産性を大幅に向上させることが出来る。
例えば、In−Ga−Zn−O系材料の場合、金属の組成比としては、Inを1とした時、ZnSn1−y(ここにおいてyは0〜1の正数)は0.2〜5、好ましくは0.5〜2とする。
また、Inを1とした時に、Gaの組成比は0〜5が好ましく、更に好ましくは0.5〜2である。
また、前駆体となる金属無機塩を含む薄膜の膜厚は1nm〜200nm、より好ましくは5nm〜100nmである。
(非晶質酸化物)
形成される金属酸化物半導体としては、単結晶、多結晶、非晶質のいずれの状態も使用可能だが、好ましくは非晶質の薄膜を用いる。
金属酸化物半導体の前駆体となる金属化合物材料から形成された、本発明に係る金属酸化物である非晶質酸化物の電子キャリア濃度は1018/cm未満が実現されていればよい。
電子キャリア濃度は室温で測定する場合の値である。室温とは、例えば25℃であり、具体的には0℃から40℃程度の範囲から適宜選択されるある温度である。
尚、本発明に係るアモルファス酸化物の電子キャリア濃度は、0℃から40℃の範囲全てにおいて、1018/cm未満を充足する必要はない。
例えば、25℃において、キャリア電子密度1018/cm未満が実現されていればよい。また、電子キャリア濃度を更に下げ、1017/cm以下、より好ましくは1016/cm以下にするとノーマリーオフのTFTが歩留まり良く得られる。
電子キャリア濃度の測定は、ホール効果測定により求めることができる。
金属酸化物である半導体の膜厚としては、特に制限はないが、得られたトランジスタの特性は、半導体膜の膜厚に大きく左右される場合が多く、その膜厚は、半導体により異なるが、一般に1μm以下、特に10〜300nmが好ましい。
本発明においては、前駆体材料(金属塩)、組成比、製造条件などを制御して、例えば、電子キャリア濃度を、1012/cm以上1018/cm未満とする。より好ましくは1013/cm以上1017/cm以下、更には1015/cm以上1016/cm以下の範囲にすることが好ましいものである。
(前駆体溶液の調製に用いる溶媒)
金属塩を溶解する溶媒としては、水の他、用いる金属化合物を溶解するものであれば特に制限されず、水や、エタノール、プロパノール、エチレングリコールなどのアルコール類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル系、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系、ジエチレングリコールモノメチルエーテル等グリコールエーテル系、また、アセトニトリルなど、更に、キシレン、トルエン等の芳香族系溶媒、ヘキサン、シクロヘキサン、トリデカンなど、α−テルピネオール、また、クロロホルムや1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化アルキル系溶媒、N−メチルピロリドン、2硫化炭素等を用いることができるが、本発明においては、前記前駆体溶液が、水またはアルコール類を50質量%以上含有することが好ましい。
本発明に係る前記の硝酸塩等の金属塩は、水に対して分解性がなく、水を溶媒として用いることができるので、製造工程上、また環境上も好ましい。
例えば、金属塩化物等の金属塩は大気中での劣化、分解と(特にガリウム等の場合)、強い潮解性とが激しいが、本発明に係る硝酸塩等の無機塩については潮解、また劣化等がなく使い易いことも製造環境上好ましい。
本発明に係る金属塩中でも、水に対する劣化、分解、また容易に溶けること、更に、潮解性等の性能においても優れた性質をもつ硝酸塩が最も好ましい。
本発明においては、金属塩を含有する水溶液を基材上に適用して、金属酸化物半導体の前駆体を含有する薄膜を形成する。
金属塩を含有する水溶液を基材上に適用して、金属酸化物半導体の前駆体薄膜のパターニングには、帯電させた液滴を吐出する液体吐出装置が用いられるが、該液体吐出装置としては、後述する装置が好ましい。
例えば、本発明に係る装置を用いて前駆体薄膜のパターニングを行う場合、金属塩水溶液を滴下して、150℃程度で溶媒(水またはアルコール類)を揮発させることにより金属塩を含有する半導体前駆体層薄膜が形成される。
尚、溶液を滴下する際、基板自体を150℃程度に加熱しておくと、塗布、乾燥の2プロセスを同時に行えるため好ましい。
以下、本発明に係る帯電させた液滴を吐出する液体吐出装置として好ましく用いられる、液体吐出ヘッドおよびそれを用いた液体吐出装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明に好ましく用いられる帯電させた液滴を吐出する液体吐出装置の全体構成を示す断面図である。なお、本発明の液体吐出ヘッド2は、いわゆるシリアル方式或いはライン方式等の各種の液体吐出装置に適用可能である。
本実施形態の液体吐出装置1は、インク等の帯電可能な液体Lの液滴Dを吐出するノズル10が形成された液体吐出ヘッド2と、液体吐出ヘッド2のノズル10に対向する対向面を有するとともにその対向面で液滴Dの着弾を受ける基材Kを支持する対向電極3とを備えている。
液体吐出ヘッド2の対向電極3に対向する側には、複数のノズル10を有する樹脂製のノズルプレート11が設けられている。液体吐出ヘッド2は、ノズルプレート11の対向電極3に対向する吐出面12からノズル10が突出されない、或いは前述したようにノズル10が30μm程度しか突出しないフラットな吐出面を有するヘッドとして構成されている(例えば、後述する図2(D)参照)。
各ノズル10は、ノズルプレート11に穿孔されて形成されており、各ノズル10には、それぞれノズルプレート11の吐出面12に吐出孔13を有する小径部14とその背後に形成されたより大径の大径部15との2段構造とされている。本実施形態では、ノズル10の小径部14および大径部15は、それぞれ断面円形で対向電極側がより小径とされたテーパ状に形成されており、小径部14の吐出孔13の内部直径(以下、ノズル径という。)が10μm、大径部15の小径部14から最も離れた側の開口端の内部直径が75μmとなるように構成されている。
なお、ノズル10の形状は前記の形状に限定されず、例えば、図2(A)〜(E)に示すように、形状が異なる種々のノズル10を用いることが可能である。また、ノズル10は、断面円形状に形成する代わりに、断面多角形状や断面星形状等であってもよい。
ノズルプレート11の吐出面12と反対側の面には、例えばNiP等の導電素材よりなりノズル10内の液体Lを帯電させるための帯電用電極16が層状に設けられている。本実施形態では、帯電用電極16は、ノズル10の大径部15の内周面17まで延設されており、ノズル内の液体Lに接するようになっている。
また、帯電用電極16は、静電吸引力を生じさせる静電電圧を印加する静電電圧印加手段としての帯電電圧電源18に接続されており、単一の帯電用電極16がすべてのノズル10内の液体Lに接触しているため、帯電電圧電源18から帯電用電極16に静電電圧が印加されると、全ノズル10内の液体Lが同時に帯電され、液体吐出ヘッド2と対向電極3との間、特に液体Lと基材Kとの間に静電吸引力が発生されるようになっている。
帯電用電極16の背後には、ボディ層19が設けられている。ボディ層19の前記各ノズル10の大径部15の開口端に面する部分には、それぞれ開口端にほぼ等しい内径を有する略円筒状の空間が形成されており、各空間は、吐出される液体Lを一時貯蔵するためのキャビティ20とされている。
ボディ層19の背後には、可撓性を有する金属薄板やシリコン等よりなる可撓層21が設けられており、可撓層21により液体吐出ヘッド2が外界と画されている。
なお、ボディ層19には、キャビティ20に液体Lを供給するための図示しない流路が形成されている。具体的には、ボディ層19としてのシリコンプレートをエッチング加工してキャビティ20、共通流路、および共通流路とキャビティ20とを結ぶ流路が設けられており、共通流路には、外部の図示しない液体タンクから液体Lを供給する図示しない供給管が連絡されており、供給管に設けられた図示しない供給ポンプにより或いは液体タンクの配置位置による差圧により流路やキャビティ20、ノズル10等の液体Lに所定の供給圧力が付与されるようになっている。
可撓層21の外面の各キャビティ20に対応する部分には、それぞれ圧力発生手段としての圧電素子アクチュエータであるピエゾ素子22が設けられており、ピエゾ素子22には、素子に駆動電圧を印加して素子を変形させるための駆動電圧電源23が接続されている。ピエゾ素子22は、駆動電圧電源23からの駆動電圧の印加により変形して、ノズル内の液体Lに圧力を生じさせてノズル10の吐出孔13に液体Lのメニスカスを形成させるようになっている。なお、圧力発生手段は、本実施形態のような圧電素子アクチュエータのほかに、例えば、静電アクチュエータやサーマル方式等を採用することも可能である。
駆動電圧電源23および帯電用電極16に静電電圧を印加する前記帯電電圧電源18は、それぞれ動作制御手段24に接続されており、それぞれ動作制御手段24による制御を受けるようになっている。
動作制御手段24は、本実施形態では、CPU25やROM26、RAM27等が図示しないBUSにより接続されて構成されたコンピュータからなっており、CPU25は、ROM26に格納された電源制御プログラムに基づいて帯電電圧電源18および各駆動電圧電源23を駆動させてノズル10の吐出孔13から液体Lを吐出させるようになっている。
なお、本実施形態では、液体吐出ヘッド2のノズルプレート11の吐出面12には、吐出孔13からの液体Lの滲み出しを抑制するための撥液層28が吐出孔13以外の吐出面12全面に設けられている。撥液層28は、例えば、液体Lが水性であれば撥水性を有する材料が用いられ、液体Lが油性であれば撥油性を有する材料が用いられるが、一般に、FEP(四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン)、PTFE(ポリテトラフロロエチレン)、フッ素シロキサン、フルオロアルキルシラン、アモルファスパーフルオロ樹脂等のフッ素樹脂等が用いられることが多く、塗布や蒸着等の方法で吐出面12に成膜されている。なお、撥液層28は、ノズルプレート11の吐出面12に直接成膜してもよいし、撥液層28の密着性を向上させるために中間層を介して成膜することも可能である。
液体吐出ヘッド2の下方には、基材Kを支持する平板状の対向電極3が液体吐出ヘッド2の吐出面12に平行に所定距離離間されて配置されている。対向電極3と液体吐出ヘッド2との離間距離は、0.1mm〜3mm程度の範囲内で適宜設定される。
本実施形態では、対向電極3は接地されており、常時接地電位に維持されている。そのため、前記帯電電圧電源18から帯電用電極16に静電電圧が印加されると、ノズル10の吐出孔13の液体Lと対向電極3の液体吐出ヘッド2に対向する対向面との間に電界が生じるようになっている。また、帯電した液滴Dが基材Kに着弾すると、対向電極3はその電荷を接地により逃がすようになっている。
なお、対向電極3または液体吐出ヘッド2には、液体吐出ヘッド2と基材Kとを相対的に移動させて位置決めするための図示しない位置決め手段が取り付けられており、これにより液体吐出ヘッド2の各ノズル10から吐出された液滴Dは、基材Kの表面に任意の位置に着弾させることが可能とされている。
液体吐出装置1による吐出を行う液体Lとしては、前駆体溶液を塗布して形成される前駆体薄膜のパターニングに帯電させた液滴を吐出する液体吐出装置により酸化物半導体の薄膜を形成する場合には、前駆体溶液が、水またはアルコール類を50質量%以上含有することが好ましい。
但し、薄膜トランジスタのその他の構成層の形成については、例えば、無機液体としては、水、COCl、HBr、HNO、HPO、HSO、SOCl、SOCl、FSOHなどを用いてもよく、有機液体としては、メタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、tert−ブタノール、4−メチル−2−ペンタノール、ベンジルアルコール、α−テルピネオール、エチレングリコール、グリセリン、ジエチレングリコール、トリエチレングリコールなどのアルコール類;フェノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾールなどのフェノール類;ジオキサン、フルフラール、エチレングリコールジメチルエーテル、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、エチルカルビトール、ブチルカルビトール、ブチルカルビトールアセテート、エピクロロヒドリンなどのエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、2−メチル−4−ペンタノン、アセトフェノンなどのケトン類;ギ酸、酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸などの脂肪酸類;ギ酸メチル、ギ酸エチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸−n−ブチル、酢酸イソブチル、酢酸−3−メトキシブチル、酢酸−n−ペンチル、プロピオン酸エチル、乳酸エチル、安息香酸メチル、マロン酸ジエチル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、炭酸ジエチル、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、セロソルブアセテート、ブチルカルビトールアセテート、アセト酢酸エチル、シアノ酢酸メチル、シアノ酢酸エチルなどのエステル類;ニトロメタン、ニトロベンゼン、アセトニトリル、プロピオニトリル、スクシノニトリル、バレロニトリル、ベンゾニトリル、エチルアミン、ジエチルアミン、エチレンジアミン、アニリン、N−メチルアニリン、N,N−ジメチルアニリン、o−トルイジン、p−トルイジン、ピペリジン、ピリジン、α−ピコリン、2,6−ルチジン、キノリン、プロピレンジアミン、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、アセトアミド、N−メチルアセトアミド、N−メチルプロピオンアミド、N,N,N’,N’−テトラメチル尿素、N−メチルピロリドンなどの含窒素化合物類;ジメチルスルホキシド、スルホランなどの含硫黄化合物類;ベンゼン、p−シメン、ナフタレン、シクロヘキシルベンゼン、シクロヘキセンなどの炭化水素類;1,1−ジクロロエタン、1,2−ジクロロエタン、1,1,1−トリクロロエタン、1,1,1,2−テトラクロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエタン、ペンタクロロエタン、1,2−ジクロロエチレン(cis−)、テトラクロロエチレン、2−クロロブタン、1−クロロ−2−メチルプロパン、2−クロロ−2−メチルプロパン、ブロモメタン、トリブロモメタン、1−ブロモプロパンなどのハロゲン化炭化水素類などが挙げられる。また、上記各液体を二種以上混合して用いてもよい。
更に、高電気伝導率の物質(銀粉等)が多く含まれるような導電性ペーストを液体Lとして使用し、吐出を行う場合には、前述した液体Lに溶解又は分散させる目的物質としては、ノズルで目詰まりを発生するような粗大粒子を除けば、特に制限されない。
また、前駆体薄膜を記録媒体上(単に、基板、基盤、支持体等ともいう)に強固に接着させるために、各種バインダーを添加してもよい。
用いられるバインダーとしては、例えば、エチルセルロース、メチルセルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロース、ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロースおよびその誘導体;アルキッド樹脂;ポリメタクリタクリル酸、ポリメチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート・メタクリル酸共重合体、ラウリルメタクリレート・2−ヒドロキシエチルメタクリレート共重合体などの(メタ)アクリル樹脂およびその金属塩;ポリN−イソプロピルアクリルアミド、ポリN,N−ジメチルアクリルアミドなどのポリ(メタ)アクリルアミド樹脂;ポリスチレン、アクリロニトリル・スチレン共重合体、スチレン・マレイン酸共重合体、スチレン・イソプレン共重合体などのスチレン系樹脂;スチレン・n−ブチルメタクリレート共重合体などのスチレン・アクリル樹脂;飽和、不飽和の各種ポリエステル樹脂;ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどのハロゲン化ポリマー;ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体などのビニル系樹脂;ポリカーボネート樹脂;エポキシ系樹脂;ポリウレタン系樹脂;ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタールなどのポリアセタール樹脂;エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合樹脂などのポリエチレン系樹脂;ベンゾグアナミンなどのアミド樹脂;尿素樹脂;メラミン樹脂;ポリビニルアルコール樹脂及びそのアニオンカチオン変性;ポリビニルピロリドンおよびその共重合体;ポリエチレンオキサイド、カルボキシル化ポリエチレンオキサイドなどのアルキレンオキシド単独重合体、共重合体及び架橋体;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどのポリアルキレングリコール;ポリエーテルポリオール;SBR、NBRラテックス;デキストリン;アルギン酸ナトリウム;ゼラチン及びその誘導体、カゼイン、トロロアオイ、トラガントガム、プルラン、アラビアゴム、ローカストビーンガム、グアガム、ペクチン、カラギニン、にかわ、アルブミン、各種澱粉類、コーンスターチ、こんにゃく、ふのり、寒天、大豆蛋白などの天然或いは半合成樹脂;テルペン樹脂;ケトン樹脂;ロジン及びロジンエステル;ポリビニルメチルエーテル、ポリエチレンイミン、ポリスチレンスルフォン酸、ポリビニルスルフォン酸などを用いることができる。これらの樹脂は、ホモポリマーとしてだけでなく、相溶する範囲でブレンドして用いてもよい。
なお、リブとは一般的に障壁を意味し、半導体用途として磁性体、強誘電体、導電性ペースト(配線、アンテナ)などのパターンニング塗布に有効に応用することができる。
ここで、液体吐出ヘッド2における液体Lの吐出原理について本実施形態を図3を用いて説明する。
本実施形態では、帯電電圧電源18から帯電用電極16に静電電圧を印加し、ノズル10の吐出孔13の液体Lと対向電極3の液体吐出ヘッド2に対向する対向面との間に電界を生じさせる。また、駆動電圧電源23からピエゾ素子22に駆動電圧を印加してピエゾ素子22を変形させ、それにより液体Lに生じた圧力でノズル10の吐出孔13に液体Lのメニスカスを形成させる。
本実施形態のように、ノズルプレート11の絶縁性が高くなると、図3にシミュレーションによる等電位線で示すように、ノズルプレート11の内部に、吐出面12に対して略垂直方向に等電位線が並び、ノズル10の小径部14の液体Lや液体Lのメニスカス部分に向かう強い電界が発生する。
特に、図3でメニスカスの先端部では等電位線が密になっていることから分かるように、メニスカス先端部では非常に強い電界集中が生じる。そのため、電界の静電力によってメニスカスが引きちぎられてノズル内の液体Lから分離されて液滴Dとなる。さらに、液滴Dは静電力により加速され、対向電極3に支持された基材Kに引き寄せられて着弾する。その際、液滴Dは、静電力の作用でより近い所に着弾しようとするため、基材Kに対する着弾の際の角度等が安定し正確に行われる。
このように、本発明の液体吐出ヘッド2における液体Lの吐出原理を利用すれば、フラットな吐出面を有する液体吐出ヘッド2においても、高い絶縁性を有するノズルプレート11を用い、吐出面12に対して垂直方向の電位差を発生させることで強い電界集中を生じさせることができ、正確で安定した液体Lの吐出状態を形成することができる。
発明者らが、電極間の電界の電界強度が実用的な値である1.5kV/mmとなるように構成し、各種の絶縁体でノズルプレート11を形成して下記の実験条件に基づいて行った実験では、ノズル10から液滴Dが吐出される場合と吐出されない場合があった。
また、本発明に係る帯電させた液滴を吐出する液体吐出装置として好ましく用いられる別の一態様について説明する。
《電界アシスト吐出方式のインクジェット装置》:好ましい本発明に係る装置の一態様
前駆体溶液を塗布して前駆体薄膜のパターニングを行う為には、電界アシスト吐出方式のインクジェット装置においてインクの着弾精度の向上を図ることで、電子回路基板で要求されているインクの着弾精度を大幅に向上させてより高品質化を可能とし、インクの高着弾精度が要求される本発明の薄膜トランジスタへの生産プロセス適用を可能にする装置として好ましく用いられる。
以下、図面を参照しながら本発明に好ましく用いられる電界アシスト吐出方式のインクジェット装置について説明する。但し、本発明はこれらに限定されない。
本発明に用いられる電界アシスト吐出方式のインクジェット装置は、図4に示すようにマルチノズルヘッド100を有している。マルチノズルヘッド100はノズルプレート31、ボディプレート32及び圧電素子33を有している。ノズルプレート31は150μm〜300μm程度の厚みを有したシリコン基板又は酸化シリコン基板である。ノズルプレート31には複数のノズル101が形成されており、これら複数のノズル101が1列に配列されている。
ボディプレート32は、200μm〜500μm程度の厚みを有したシリコン基板である。ボディプレート32にはインク供給口201、インク貯留室202、複数のインク供給路203及び複数の圧力室204が形成されている。
インク供給口201は直径が400μm〜1500μm程度の円形状の貫通孔である。
インク貯留室202は幅が400μm〜1000μm程度で深さが50μm〜200μm程度の溝である。
インク供給路203は幅が50μm〜150μm程度で深さが30μm〜150μm程度の溝である。圧力室204は幅が150μm〜350μm程度で深さが50μm〜200μm程度の溝である。
ノズルプレート31とボディプレート32とは互いに接合されるようになっており、接合した状態ではノズルプレート31のノズル101とボディプレート32の圧力室204とが1対1で対応するようになっている。
ノズルプレート31とボディプレート32とが接合された状態でインク供給口201にインクが供給されると、当該インクはインク貯留室202に一時的に貯留され、その後にインク貯留室202から各インク供給路203を通じて各圧力室204に供給されるようになっている。
圧電素子33はボディプレート32の圧力室204に対応した位置に接着されるようになっている。圧電素子33はPZT(lead zirconium titanate)からなるアクチュエータであり、電圧の印加を受けると変形して圧力室204の内部のインクをノズル101から吐出させるようになっている。
なお、図4では図示しないが、ノズルプレート31とボディプレート32と間には硼珪酸ガラスプレート34(図5参照)が介在している。
図5に示す通り、1つの圧電素子に対応してノズル101と圧力室204とが1つずつ構成されている。
ノズルプレート31においてノズル101には段が形成されており、ノズル101は下段部101aと上段部101bとで構成されている。下段部101aと上段部101bとは共に円筒形状を呈しており、下段部101aの直径D1(図5中左右方向の距離)が上段部101bの直径D2(図5中左右方向の距離)より小さくなっている。
ノズル101の下段部101aは上段部101bから流通してきたインクを直接的に吐出する部位である。下段部101aは直径D1が1μm〜10μmで、長さL(図5中上下方向の距離)が1.0μm〜5.0μmとなっている。下段部101aの長さLを1.0μm〜5.0μmの範囲に限定するのは、インクの着弾精度を飛躍的に向上させることができるからである。
他方、ノズル101の上段部101bは圧力室204から流通してきたインクを下段部101aに流通させる部位であり、その直径D2が10μm〜60μmとなっている。
上段部101bの直径D2の下限を10μm以上に限定するのは、10μmを下回ると、ノズル101全体(下段部101aと上段部101b)の流路抵抗に対し上段部101bの流路抵抗が無視できない値となり、インクの吐出効率が低下しやすいからである。
逆に、上段部101bの直径D2の上限を60μm以下に限定するのは、上段部101bの直径D2が大きくなるほど、インクの吐出部位としての下段部101aが薄弱化して(下段部101aが面積増大して機械的強度が小さくなる。)、インクの吐出時に変形し易くなり、その結果インクの着弾精度が低下するからである。すなわち、上段部101bの直径D2の上限が60μmを上回ると、インクの吐出に伴い下段部101aの変形が非常に大きくなり、着弾精度を規定値(=0.5°)以内に抑えることができなくなる可能性があるからである。
ノズルプレート31とボディプレート32との間には数百μm程度の厚みを有した硼珪酸ガラスプレート34が設けられており、硼珪酸ガラスプレート34にはノズル101と圧力室204とを連通させる開口部34aが形成されている。開口部34aは、圧力室204とノズル101の上段部101bとに通じる貫通孔であり、圧力室204からノズル101に向けてインクを流通させる流路として機能する部位である。圧力室204は、圧電素子33の変形を受けて当該圧力室204の内部のインクに圧力を与える部位である。
以上の構成を具備するマルチノズルヘッド100では、圧電素子33が変形すると、圧力室204の内部のインクに圧力を与え、当該インクは圧力室204から硼珪酸ガラスプレート34の開口部34aを流通してノズル101に至り、最終的にノズル101の下段部101aから吐出されるようになっている。
なお、本発明に用いられるインクジェット装置の一態様としては、マルチノズルヘッド100のノズルプレート1に対向する位置に基板電極が設けられており(図示略)、ノズル101と当該基板電極との間には静電界が作用するようになっている。
そのため、ノズル101から吐出されたインクはその静電界の作用を受けながら基板電極上の被記録物に着弾するようになっている。
(前駆体薄膜の加熱処理)
本発明の薄膜トランジスタの製造方法において、前駆体薄膜を加熱処理(半導体変換処理ともいう)することにより酸化物半導体の薄膜を形成することが好ましい。
前記半導体変換処理、即ち金属無機塩から形成された前駆体薄膜を金属酸化物半導体に変換する方法としては、酸素プラズマ法、熱酸化法、UVオゾン法等の酸化処理が挙げられるが、本発明では、後述するマイクロ波照射を用いることが好ましい。
熱酸化としては、100℃以上400℃以下の温度域で酸素の存在下加熱処理することが好ましい。本発明に係る金属の硝酸塩、硫酸塩、燐酸塩、炭酸塩、酢酸塩、蓚酸塩、アモルファス透明酸化物半導体またはIn−Ga−Zn−O系材料から選ばれる少なくとも1つ材料(金属塩)を用いることで比較的低い温度において半導体変換処理を行うことができる。
また、金属酸化物の形成はESCA等により検知でき、半導体への変換が充分行われる条件を予め選択することができる。
また、酸素プラズマ法としては、当該業者周知の大気圧プラズマ法を用いるのが好ましい。また酸素プラズマ法、UVオゾン法においては、基板を50℃〜300℃の範囲で加熱させることが好ましい。
大気圧プラズマ法では、大気圧下で、アルゴンガス等の不活性ガスを放電ガスとして、これと共に反応ガス(酸素を含むガス)を放電空間に導入して、高周波電界を印加して、放電ガスを励起させ、プラズマ発生させ、反応ガスと接触させて酸素を含むプラズマを発生させ、基体表面をこれに晒すことで酸素プラズマ処理を行う。大気圧下とは、20〜110kPaの圧力を表すが、好ましくは93〜104kPaである。
大気圧プラズマ法を用いて、酸素含むガスを反応性ガスとして、酸素プラズマを発生させ、金属塩を含有する前駆体薄膜を、プラズマ空間に晒すことでプラズマ酸化により前駆体薄膜は酸化分解して、金属酸化物からなる層が形成する。
高周波電源として0.5kHz以上、2.45GHz以下、また、対向電極間に供給する電力は、好ましくは0.1W/cm以上、50W/cm以下である。
使用するガスは、基本的に、放電ガス(不活性ガス)と、反応ガス(酸化性ガス)の混合ガスである。反応ガスは好ましくは酸素ガスであり混合ガスに対し、0.01体積%〜10体積%含有させることが好ましい。0.1体積%〜10体積%であることがより好ましいが、さらに好ましくは、0.1体積%〜5体積%である。
上記不活性ガスとしては、周期表の第18属元素、具体的には、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノン、ラドンや、窒素ガス等が挙げられるが、本発明に記載の効果を得るためには、ヘリウム、アルゴン、窒素ガスが好ましく用いられる。
また、反応ガスを放電空間である電極間に導入するには、常温常圧で構わない。
大気圧下でのプラズマ法については特開平11−61406号公報、同11−133205号公報、特開2000−121804号公報、同2000−147209号公報、同2000−185362号公報等に記載されている。
また、UVオゾン法は、酸素の存在下で、紫外光を照射し、酸化反応を進行させる方法である。紫外光の波長は、100nm〜450nm、特に好ましくは150nm〜300nm程度の所謂、真空紫外光を照射することが好ましい。光源は、低圧水銀灯、重水素ランプ、キセノンエキシマーランプ、メタルハライドランプ、エキシマーレーザーなどを用いることができる。
ランプの出力としては400W〜30kW、照度としては100mW/cm〜100kW/cm、照射エネルギーとしては10mJ/cm〜5000mJ/cmが好ましく、100mJ/cm〜2000mJ/cmがより好ましい。
紫外線照射の際の照度は1mW〜10W/cmが好ましい。
また、本発明においては、酸化処理に加えて前記酸化処理の後、或いは前記酸化処理と同時に加熱処理を施すことが好ましい。これにより酸化分解を促進できる。
また、金属塩を含有する薄膜を酸化処理したのち、基材を50℃〜200℃、好ましくは80℃〜150℃の範囲で、加熱時間としては1分〜10時間の範囲で加熱することが好ましい。
加熱処理は、酸化処理と同時に行ってもよく、酸化による金属酸化物半導体への変換を迅速に行うことができる。
金属酸化物半導体への変換後、形成される半導体薄膜の膜厚は1nm〜200nm、より好ましくは5nm〜100nmが好ましい。
本発明においては、前記半導体変換処理として、酸素の存在下、マイクロ波(0.5GHz〜50GHz)照射を用いることが好ましい。
(マイクロ波の照射)
前駆体薄膜の加熱処理には、マイクロ波の照射が好ましい。
本発明においては、金属酸化物半導体の前駆体となる前記金属無機塩材料から形成された薄膜を半導体に変換する方法として、酸素の存在下でのマイクロ波照射を用いることが好ましい。
即ち、金属酸化物半導体の前駆体となる前記金属塩材料を含む薄膜を形成した後、該薄膜に対し、酸素の存在下で電磁波、特にマイクロ波(周波数0.5GHz〜50GHz)を照射する。
金属酸化物半導体の前駆体となる前記金属塩材料を含む薄膜にマイクロ波を照射することで、金属酸化物前駆体中の電子が振動し、ジュール熱が発生して薄膜が内部から、均一に加熱される。ガラスや樹脂等の基板には、マイクロ波領域に吸収が殆ど無いため、基板自体は殆ど発熱せずに薄膜部のみを選択的に加熱し熱酸化、金属酸化物半導体へ変換することが可能となる。
マイクロ波加熱においては一般的な様に、マイクロ波吸収は吸収が強い物質に集中し、尚且つ非常に短時間で500℃〜600℃まで昇温することが可能なため、本発明にこの方法を用いた場合に、基材自身には殆ど電磁波による加熱の影響を与えず、短時間で前駆体薄膜のみを酸化反応が起きる温度まで昇温でき、金属酸化物前駆体を金属酸化物に変換する事が可能となる。
また、加熱温度、加熱時間は照射するマイクロ波の出力、照射時間で制御することが可能であり、前駆体材料、基板材料に合わせて調整することが可能である。
一般的に、マイクロ波とは0.5GHz〜50GHzの周波数を持つ電磁波のことを指し、携帯通信で用いられる0.8MHz及び1.5GHz帯、2GHz帯、アマチュア無線、航空機レーダー等で用いられる1.2GHz帯、電子レンジ、構内無線、VICS等で用いられる2.4GHz帯、船舶レーダー等に用いられる3GHz帯、その他ETCの通信に用いられる5.6GHzなどはすべてマイクロ波の範疇に入る電磁波である。
セラミクスの分野ではこの様な電磁波を焼結に利用することが既に公知となっている。磁性を含む材料に電磁波を照射すると、その物質の複素透磁率の損失部の大きさに応じて発熱することを利用し、短時間で均一に、かつ高温にすることができる。
一方で、金属にマイクロ波を照射すると自由電子が高い周波数で運動を始めるためアーク放電が発生し、加熱できないことも良く知られている。
この様に、本発明の金属酸化物半導体の前駆体は、セラミクスと同様に選択的に短時間で均一に、かつ高温まで加熱できる。
前記金属塩を含有する半導体前駆体層に酸素の存在下で、マイクロ波を照射を行って、半導体変換処理を行う方法は、短時間で選択的に酸化反応を進行させる方法である。但し、熱伝導により少なからず基材にも熱が伝わるため、特に樹脂基板の様な耐熱性の低い基材の場合は、マイクロ波の出力、照射時間、更には照射回数を制御する事で基板温度が50℃〜200℃、前駆体を含有する薄膜の表面温度が200℃〜600℃になる様に処理する事が好ましい。薄膜表面の温度、基板の温度等は熱電対を用いた表面温度計、また非接触の表面温度計により測定が可能である。
本発明に係る金属塩から形成される金属酸化物半導体薄膜は、各種の素子、また電子回路等に用いることができ、基板上に前駆体材料の水溶液を塗布することによって低温プロセスでの金属酸化物半導体材料層の作製が可能であり、樹脂基板を用いる薄膜トランジスタ素子(TFT素子)の製造に好ましく適用することができる。
(素子構成)
次に薄膜トランジスタ回路の構成に用いた例を示す。
図8に作製したトランジスタ回路の画素単位の回路構成をその等価回路図と共に示した。トランジスタ回路はスイッチングトランジスタ(Sw−TFT)および駆動トランジスタ(D−TFT)の二つのトランジスタ及び容量コンデンサCs、バスラインB(Vscan、Vdata、Vss)、表示電極8等からなり表示素子(OLED)およびこれ以降の配線部分(Vk)については示されていない。
次いで、本発明の薄膜トランジスタを構成する各要素について説明する。
(電極)
本発明において、TFT素子を構成するソース電極、ドレイン電極、ゲート電極等の電極に用いられる導電性材料としては、電極として実用可能なレベルでの導電性があればよく、特に限定されず、白金、金、銀、ニッケル、クロム、銅、鉄、錫、アンチモン鉛、タンタル、インジウム、パラジウム、テルル、レニウム、イリジウム、アルミニウム、ルテニウム、ゲルマニウム、モリブデン、タングステン、酸化スズ・アンチモン、酸化インジウム・スズ(ITO)、フッ素ドープ酸化亜鉛、亜鉛、炭素、グラファイト、グラッシーカーボン、銀ペーストおよびカーボンペースト、リチウム、ベリリウム、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、カルシウム、スカンジウム、チタン、マンガン、ジルコニウム、ガリウム、ニオブ、ナトリウム、ナトリウム−カリウム合金、マグネシウム、リチウム、アルミニウム、マグネシウム/銅混合物、マグネシウム/銀混合物、マグネシウム/アルミニウム混合物、マグネシウム/インジウム混合物、アルミニウム/酸化アルミニウム混合物、リチウム/アルミニウム混合物等が用いられる。
また、導電性材料としては、導電性ポリマーや金属微粒子などを好適に用いることができる。金属微粒子を含有する分散物としては、例えば、公知の導電性ペーストなどを用いても良いが、好ましくは、粒子径が1nm〜50nm、好ましくは1nm〜10nmの金属微粒子を含有する分散物である。金属微粒子から電極を形成するには、前述の方法を同様に用いることができ、金属微粒子の材料としては上記の金属を用いることができる。
(電極等の形成方法)
電極の形成方法としては、上記を原料として蒸着やスパッタリング等の方法を用いて形成した導電性薄膜を、公知のフォトリソグラフ法やリフトオフ法を用いて電極形成する方法、アルミニウムや銅などの金属箔上に熱転写、インクジェット等により、レジストを形成しエッチングする方法がある。また導電性ポリマーの溶液あるいは分散液、金属微粒子を含有する分散液等を直接インクジェット法によりパターニングしてもよいし、塗工膜からリソグラフやレーザーアブレーションなどにより形成してもよい。さらに導電性ポリマーや金属微粒子を含有する導電性インク、導電性ペーストなどを凸版、凹版、平版、スクリーン印刷などの印刷法でパターニングする方法も用いることができる。
ソース、ドレイン、或いはゲート電極等の電極、またゲート、或いはソースバスライン等を、エッチング又はリフトオフ等感光性樹脂等を用いた金属薄膜のパターニングなしに形成する方法として、無電解メッキ法による方法が知られている。
無電解メッキ法による電極の形成方法に関しては、特開2004−158805号にも記載されたように、電極を設ける部分に、メッキ剤と作用して無電解メッキを生じさせるメッキ触媒を含有する液体を、例えば印刷法(インクジェット印刷含む。)によって、パターニングした後に、メッキ剤を、電極を設ける部分に接触させる。そうすると、前記触媒とメッキ剤との接触により前記部分に無電解メッキが施されて、電極パターンが形成されるというものである。
無電解メッキの触媒と、メッキ剤の適用を逆にしてもよく、またパターン形成をどちらで行ってもよいが、メッキ触媒パターンを形成し、これにメッキ剤を適用する方法が好ましい。
印刷法としては、例えば、スクリーン印刷、平版、凸版、凹版又インクジェット法による印刷などが用いられる。
(ゲート絶縁膜)
本発明の薄膜トランジスタのゲート絶縁膜としては種々の絶縁膜を用いることができるが、特に、比誘電率の高い無機酸化物皮膜が好ましい。無機酸化物としては、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化タンタル、酸化チタン、酸化スズ、酸化バナジウム、チタン酸バリウムストロンチウム、ジルコニウム酸チタン酸バリウム、ジルコニウム酸チタン酸鉛、チタン酸鉛ランタン、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム、フッ化バリウムマグネシウム、チタン酸ビスマス、チタン酸ストロンチウムビスマス、タンタル酸ストロンチウムビスマス、タンタル酸ニオブ酸ビスマス、トリオキサイドイットリウムなどが挙げられる。それらのうち好ましいのは、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化タンタル、酸化チタンである。窒化ケイ素、窒化アルミニウム等の無機窒化物も好適に用いることができる。
上記皮膜の形成方法としては、真空蒸着法、分子線エピタキシャル成長法、イオンクラスタービーム法、低エネルギーイオンビーム法、イオンプレーティング法、CVD法、スパッタリング法、大気圧プラズマ法などのドライプロセスや、スプレーコート法、スピンコート法、ブレードコート法、ディップコート法、キャスト法、ロールコート法、バーコート法、ダイコート法などの塗布による方法、印刷やインクジェットなどのパターニングによる方法などのウェットプロセスが挙げられ、材料に応じて使用できる。
ウェットプロセスは、無機酸化物の微粒子を、任意の有機溶剤または水に必要に応じて界面活性剤などの分散補助剤を用いて分散した液を塗布、乾燥する方法や、酸化物前駆体、例えばアルコキシド体の溶液を塗布、乾燥する、いわゆるゾルゲル法が用いられる。
これらのうち好ましいのは、上述した大気圧プラズマ法である。
ゲート絶縁膜(層)が陽極酸化膜または該陽極酸化膜と絶縁膜とで構成されることも好ましい。陽極酸化膜は封孔処理されることが望ましい。陽極酸化膜は、陽極酸化が可能な金属を公知の方法により陽極酸化することにより形成される。
陽極酸化処理可能な金属としては、アルミニウムまたはタンタルを挙げることができ、陽極酸化処理の方法には特に制限はなく、公知の方法を用いることができる。
また有機化合物皮膜としては、ポリイミド、ポリアミド、ポリエステル、ポリアクリレート、光ラジカル重合系、光カチオン重合系の光硬化性樹脂、アクリロニトリル成分を含有する共重合体、ポリビニルフェノール、ポリビニルアルコール、ノボラック樹脂等を用いることもできる。
無機酸化物皮膜と有機酸化物皮膜は積層して併用することができる。またこれら絶縁膜の膜厚としては、一般に50nm〜3μm、好ましくは、100nm〜1μmである。
(基板)
基板を構成する支持体材料としては、種々の材料が利用可能であり、例えば、ガラス、石英、酸化アルミニウム、サファイア、チッ化珪素、炭化珪素などのセラミック基板、シリコン、ゲルマニウム、ガリウム砒素、ガリウム燐、ガリウム窒素など半導体基板、紙、不織布などを用いることができるが、本発明において支持体は樹脂からなることが好ましく、例えばプラスチックフィルムシートを用いることができる。プラスチックフィルムとしては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンスルフィド、ポリアリレート、ポリイミド、ボリカーボネート(PC)、セルローストリアセテート(TAC)、セルロースアセテートプロピオネート(CAP)等からなるフィルム等が挙げられる。プラスチックフィルムを用いることで、ガラス基板を用いる場合に比べて軽量化を図ることができ、可搬性を高めることができるとともに、衝撃に対する耐性を向上できる。
また本発明の薄膜トランジスタ素子上には素子保護層を設けることも可能である。保護層としては前述した無機酸化物または無機窒化物等が挙げられ、上述した大気圧プラズマ法で形成するのが好ましい。
以下、実施例により本発明の好ましい実施形態を示す。本発明はこれにより限定されるものではない。
実施例1
《薄膜トランジスタ1の製造例》
図6を用いて本発明の好ましい実施形態を示す。
先ず無アルカリガラスからなる基板(0.5mm厚)を支持体301としてスパッタにてITO膜を作製、フォトレジストを用いてパターニングしてゲート電極302とした(厚み100nm)(図6(a))。
次いで、大気圧プラズマ法により、酸化ケイ素膜(厚み200nm)を形成しゲート絶縁層303とした(図6(b))。なお、大気圧プラズマ処理装置は特開2003−303520号公報に記載の図6に準じた装置を用いた。
(使用ガス)
不活性ガス:ヘリウム98.25体積%
反応性ガス:酸素ガス1.5体積%
反応性ガス:テトラエトキシシラン蒸気(ヘリウムガスにてバブリング)0.25体積%
(放電条件)
高周波電源:13.56MHz
放電出力:10W/cm
(電極条件)
電極は、冷却水による冷却手段を有するステンレス製ジャケットロール母材に対して、セラミック溶射によるアルミナを1mm被覆し、その後、テトラメトキシシランを酢酸エチルで希釈した溶液を塗布乾燥後、紫外線照射により封孔処理を行い、表面を平滑にしてRmax5μmとした誘電体(比誘電率10)を有するロール電極であり、アースされている。一方、印加電極としては、中空の角型のステンレスパイプに対し、上記同様の誘電体を同条件にて被覆した。
ゲート絶縁層303上、オクチルトリクロロシラン(C17SiCl)(OTS)を溶解したトルエン溶液(0.1質量%、60℃)に基板を10分間浸漬した後、トルエンですすぎ、更に、超音波洗浄器中で10分間処理後、乾燥させることで、ゲート絶縁層303の表面全面がOTSと反応し表面処理された。
表面処理によりオクチルトリクロロシランによる単分子膜が形成するが図では便宜的に表面処理層304でこの単分子膜を表した(図6(c))。
この表面処理を行ったゲート絶縁層303上に、低圧水銀灯からマスクを介して紫外線照射(254nm)を行い、露光部のOTSが光分解し、親水化される(図6(d)及び図6(e))。
次いで、図1〜図5で説明した装置を適用して、硝酸インジウム、硝酸亜鉛、硝酸ガリウム(IGZO)を金属比率で1:1:1(モル比)で混合した10質量%水溶液としたものを射出し、150℃で10分間処理して乾燥し半導体前駆体材料薄膜305を形成した(図6(f))。
次いで、半導体前駆体材料薄膜305側からマイクロ波照射を行った。具体的な条件としては、酸素と窒素の分圧が1:1の雰囲気、大気圧条件下で、500Wの出力でマイクロ波(2.45GHz)を照射し200℃で20分間の処理を行った。
ITO(ゲート電極302)のマイクロ波吸収による発熱で前駆体材料は酸化物半導体に変換され、ゲート絶縁層303上に、ゲート電極302に対向して酸化物半導体層306が形成された(図6(g))。
酸化物半導体層306をゲート絶縁層303上に形成したのち、オクチルトリクロロシラン(C17SiCl)(OTS)を溶解したトルエン溶液(0.1質量%、60℃)に基板を10分間浸漬した後、トルエンですすぎ、更に、超音波洗浄器中で10分間処理後、乾燥させることで、酸化物半導体層306及びゲート絶縁層303の表面全面がOTSと反応し表面処理された。
表面処理によりオクチルトリクロロシランによる単分子膜が形成するが図では便宜的に表面処理層305でこの単分子膜を表した(図6(h))。
次いで、ソース電極、ドレイン電極を以下のプロセスにより形成し薄膜トランジスタを作製した。
上記の表面処理層305を形成した後、ソース電極、ドレイン電極を各々形成する領域を確保するために、光透過部を有するフォトマスクMを介して、波長254nmの紫外光を照射して、ソース電極、ドレイン電極が形成される領域のOTSを分解した(図6(i))。
尚、ソース電極、ドレイン電極を各々形成する領域を確保するためには、図6(j)に示すように、ガラス基板側から、フォトマスクMを介して、紫外光を照射してもよい。
これにより、オクチルトリクロロシランにより表面処理された領域中、ソース電極、ドレイン電極部分について表面が分解された。次に、これをエタノールで洗浄し分解物を除去して、ソース電極形成領域307a、ドレイン電極形成領域307bに対応する部分のゲート絶縁層303および酸化物半導体層306の表面を露出させた(図6(k))。
次いで、図1〜図5で説明した装置を適用して、下記無電解メッキ触媒液をインクとして用い、バイアス電圧2000Vの電圧を印加し、さらにパルス電圧(400V)を重畳させてソース電極、ドレイン電極パターンに従ってインクを吐出した。
ノズル吐出口の内径は10μmとし、ノズル吐出口と基材とのギャップは500μmに保持した。吐出は、酸化物半導体層306全体をカバーするよう単分子層が分解され表面が露出した領域に無電解メッキ触媒液308を滴下した(図6(l))。
(無電解メッキ触媒液)
可溶性パラジウム塩(塩化パラジウム) 20質量%(Pd2+濃度1.0g/l)
イソプロピルアルコール 12質量%
グリセリン 20質量%
2−メチル−ペンタンチオール 5質量%
1,3−ブタンジオール 3質量%
イオン交換水 40質量%
メッキ触媒液は、オクチルトリクロルシランによって表面処理された表面からはじかれ、表面処理層305が分解された領域に自然に集まってソース電極形成領域307a、ドレイン電極形成領域307bの二つの領域に分離した(図6(m))。
乾燥定着させると、ソース電極形成領域307a、ドレイン電極形成領域307bの各々の領域に触媒パターンが形成された(図6(n))。
次いで、スクリーン印刷法により、下記無電解金メッキ液をインクとして用いてメッキ触媒パターンが形成された領域を含む領域に印刷を行った。メッキ剤がメッキ触媒と接触することでメッキ触媒のパターン上に無電解メッキが施され、金薄膜が形成され、それぞれ、ソース電極309、ドレイン電極310が形成された(図6(o))。
(無電解金メッキ液)
ジシアノ金カリウム 0.1モル/L
蓚酸ナトリウム 0.1モル/L
酒石酸ナトリウムカリウム 0.1モル/L
を溶解した均一溶液
金薄膜が形成された基板表面を、純水で、充分に洗浄、乾燥し、本発明の薄膜トランジスタの製造方法により製造された、トップコンタクト型の薄膜トランジスタの製造例の一例を示した。
作製した薄膜トランジスタ2は良好に駆動し、n型のエンハンスメント動作を示した。ドレインバイアスを10Vとし、ゲートバイアスを−10Vから+20Vまで掃引した時のドレイン電流の増加(伝達特性)が観測された。その飽和領域から見積もられた移動度は1cm/Vs、on/off比は5桁以上であった。
実施例2
《薄膜トランジスタ2の製造例》
本発明の薄膜トランジスタの製造方法の別の一例を紹介する。
本発明の好ましい実施形態の別の一例を、図7を用いて例示する。
先ず無アルカリガラスからなる基板(0.5mm厚)を支持体401上に、オクチルトリクロロシラン(C17SiCl)(OTS)を溶解したトルエン溶液(0.1質量%、60℃)に基板を10分間浸漬した後、トルエンですすぎ、さらに、超音波洗浄器中で10分間処理後、乾燥させることで、支持体401の表面全面がOTSと反応し表面処理層402が形成された(図7(a)及び図7(b)。
次いで、表面処理を行った支持体401上に、低圧水銀灯からマスクを介して紫外線照射(254nm)を行い、表面処理層402の露光部のOTSが光分解し、親水化される(図7(c)及び図7(d))。
次に、図1〜図5で説明した装置を適用して、硝酸インジウム、硝酸亜鉛、硝酸ガリウム(IGZO)を金属比率で1:1:1(モル比)で混合した10質量%水溶液としたものを射出した。尚、スピンコート時の支持体401の温度は80℃に設定した。
次いで、100℃で加熱処理して、IGZOからなる前駆体材料薄膜406を形成した後、電気炉内で300℃2分間の加熱処理を行い、酸化物半導体層407を形成した(図7(e)及び図7(f))。
次いで、基板をオクチルトリクロロシラン(C17SiCl)(OTS)を溶解したトルエン溶液(0.1質量%、60℃)に10分間浸漬した後、トルエンですすぎ、さらに、超音波洗浄器中で10分間処理後、乾燥させることで、酸化物半導体層407の表面を表面処理した(図7(g))。表面処理層408でこれを示す。
実施例1と同様に、次に、マスクを介し、波長172nmの紫外光を、半導体チャネルを形成する領域に照射した(図7(h))。
これにより、オクチルトリクロロシランにより表面処理された領域中、酸化物半導体層407上の表面処理層408が分解された。
エタノールで洗浄し分解物を除去して、半導体チャネルが形成される領域が露出され親水化された。
次いで、図1〜図5で説明した装置を適用して、下記無電解メッキ触媒液をインクとして用い、バイアス電圧2000Vの電圧を印加し、更にパルス電圧(400V)を重畳させてソース電極、ドレイン電極パターンに従ってインクを吐出した。
ノズル吐出口の内径は10μmとし、ノズル吐出口と基材とのギャップは500μmに保持した。吐出は、酸化物半導体層408全体をカバーするよう単分子層が分解され表面が露出した領域に滴下した(図7(i)及び図7(j))。
(無電解メッキ触媒液)
可溶性パラジウム塩(塩化パラジウム) 20質量%(Pd2+濃度1.0g/l)
イソプロピルアルコール 12質量%
グリセリン 20質量%
2−メチル−ペンタンチオール 5質量%
1,3−ブタンジオール 3質量%
イオン交換水 40質量%
メッキ触媒液は、オクチルトリクロルシランによって表面処理された表面からはじかれ、表面処理層408が分解された領域に自然に集まってソース電極形成領域409a、ドレイン電極形成領域409bの二つの領域に分離した(図7(k))。
乾燥定着させると、ソース電極形成領域409a、ドレイン電極形成領域409bの各々の領域に触媒パターンが形成された(図7(l))。
次いで、スクリーン印刷法により、下記無電解金メッキ液をインクとして用いてメッキ触媒パターンが形成された領域を含む領域に印刷を行った。メッキ剤がメッキ触媒と接触することでメッキ触媒のパターン上に無電解メッキが施され、金薄膜が形成され、それぞれ、ソース電極410、ドレイン電極411が形成された(図7(m))。
次いで、従来公知の大気圧プラズマ法によるプラズマ酸化をおこない、酸化物半導体層407上の表面処理層408を除去した(図7(n))。
(無電解金メッキ液)
ジシアノ金カリウム 0.1モル/L
蓚酸ナトリウム 0.1モル/L
酒石酸ナトリウムカリウム 0.1モル/L
を溶解した均一溶液
次に、実施例1の薄膜トランジスタ1のゲート絶縁層303の形成と同様にして、大気圧プラズマ法により、酸化ケイ素膜(厚み200nm)を形成しゲート絶縁層412を形成した(図7(o))。
なお、大気圧プラズマ処理装置は特開2003−303520号公報に記載の図6に準じた装置を用いた。
次に、実施例1の薄膜トランジスタ1の表面処理層304の形成と同様にして、ゲート絶縁層412の表面をOTS処理を行った(図7(p))。
この表面処理を行ったゲート絶縁層412上に、低圧水銀灯からマスクを介して紫外線照射(254nm)を行い、露光部のOTSが光分解し、親水化させた(図7(q)及び図7(r))。
次いで、ゲート絶縁層412の親水化された部分に、図1〜図5に示した装置を用いて、金ナノ粒子(平均粒子径8nm;特許第2561537号に記載の方法により作製)のトルエン分散液を吐出し、金属微粒子を含有する薄膜413を成膜し、更に、250℃で1時間焼成してゲート電極を形成した。
作製した薄膜トランジスタ2は良好に駆動し、n型のエンハンスメント動作を示した。ドレインバイアスを10Vとし、ゲートバイアスを−10Vから+20Vまで掃引した時のドレイン電流の増加(伝達特性)が観測された。その飽和領域から見積もられた移動度は1cm/Vs、on/off比は5桁以上であった。
本発明に係る装置の好ましい一態様を示す断面図である。 本発明に係る装置に用いられる形状が異なるノズルの一例を示す模式図である。 本発明に係る装置の吐出ヘッドから液体の吐出原理を示す模式図である。 本発明に係る装置に用いられるマルチノズルヘッドの一例を示す模式図である。 本発明に係る装置に用いられるノズルヘッドの断面図である。 薄膜トランジスタを製造する本発明の方法を説明する図である。 薄膜トランジスタを製造する本発明の方法を説明する図である。 作製したトランジスタ回路の画素単位の回路構成およびその等価回路図を示す。
符号の説明
301 支持体
302 ゲート電極
303 ゲート絶縁層
304 表面処理層
305 半導体前駆体材料薄膜
306 酸化物半導体層
307a ソース電極形成領域
307b ドレイン電極形成領域
308 無電解メッキ触媒液
309 ソース電極
310 ドレイン電極

Claims (8)

  1. 前駆体溶液を塗布して酸化物半導体の薄膜を形成する工程を有する薄膜トランジスタの製造方法において、
    該前駆体溶液を塗布して形成される前駆体薄膜のパターニングに帯電させた液滴を吐出する液体吐出装置により酸化物半導体の薄膜を形成することを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  2. 前記前駆体溶液が、水またはアルコール類を50質量%以上含有することを特徴とする請求項1に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  3. 前記前駆体薄膜の加熱処理により酸化物半導体の薄膜を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  4. 前記パターニングにおいて、表面エネルギーの差により形成されるプレパターンを用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  5. 前記前駆体溶液に含有される前駆体材料が、金属の硝酸塩、硫酸塩、燐酸塩、炭酸塩、酢酸塩、蓚酸塩、アモルファス透明酸化物半導体またはIn−Ga−Zn−O系材料から選ばれる少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  6. 前記加熱処理が、マイクロ波照射により行われることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  7. 構成として基材を含み、該基材がフレキシブル樹脂基板であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタの製造方法により作製されることを特徴とする薄膜トランジスタ。
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