JP2010008506A - カメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】高速に移動する被写体の顔を追従して高精度なAFを行えるようにすること。
【解決手段】被写体からの光束を結像する撮影光学系101からの撮影光束を薄膜ミラー201によって分割して、撮像素子202と、位相差検出方式により焦点位置を検出する焦点検出部206を含む測距ブロック215とに導き、顔検出部203によって、上記撮像素子202からの信号に基づき被写体の顔を検出すると共に、レンズ制御部102によって、上記焦点検出部206からの焦点位置に基づき上記撮影光学系のフォーカス位置を調整するカメラは、制御部208により、上記焦点検出部206と上記顔検出部203のタイミングを制御し、予測演算部209によって、上記焦点検出部206により検出された焦点検出情報と上記顔検出部203により検出された被写体の顔情報とに基づき、被写体の動き予測を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、カメラに関し、特に、デジタルカメラにおけるオートフォーカス(以下、AFと略記する)技術に関する。
従来のデジタルカメラにおけるAF技術は、大別してコントラストAF方式とTTL(Through the Lens)位相差AF方式とがある。
一般的に、コンパクトデジタルカメラでは、コントラストAF方式を用いることが多く、焦点調節用のレンズ(フォーカスレンズ)を光軸方向に移動させながら被写体の高周波成分を検出して、コントラストのピーク値を算出することで焦点検出を行う。コントラストAF方式は、焦点検出速度は高速ではないが、高精度の合焦制御が可能という特徴がある。また、撮像素子の出力を利用することにより被写体の顔を検出し、検出した顔にピントを合わせる技術が公知である。
一方で、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラのAFには、位相差AF方式が用いられることが多く、高速に焦点検出を行えるという特徴がある。この位相差AF方式は、カメラ本体に焦点位置のズレを検出するためのAFセンサが設けられ、該AFセンサにより検出された焦点ズレ量(デフォーカス量)により、フォーカスレンズの焦点検出を行う。しかし、測距点(AFセンサの素子配置)は、離散的に配置せざるを得ないため、測距点を跨ぐような縦横方向の被写体への追従には難がある。
このような問題に鑑み、画面内の縦横方向にも追従可能で、かつ高速なAF技術が求められている。
このような技術の先行例としては、特許文献1がある。これは撮像素子の出力を用いて顔検出を行い、撮影毎の顔の大きさ、位置によりグルーピングを行い、これに基づき最適な焦点検出エリアを指定するというものである。
特開2007−286255号公報
上記特許文献1では、撮像素子の出力を用いて顔検出した領域に相当する測距点の測距情報のみを用いて合焦動作を行う。しかしながら、高速に移動する被写体においては、測距時と撮影時で被写体が同じ場所にいるとは限らず、測距した時点のデフォーカス量と撮影時のデフォーカス量には誤差が生じ、追従に問題がある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、高速に移動する被写体においても検出した顔を追従可能とし、高精度なAFを可能とするカメラを提供することを目的とする。
本発明のカメラの一態様は、
被写体からの光束を結像する撮影レンズ群と、
上記撮影レンズ群からの結像光を電気信号に変換する光電変換手段と、
位相差検出方式により上記撮影レンズ群の焦点位置を検出する焦点検出手段と、
上記焦点検出手段により検出された焦点位置に基づき上記撮影レンズ群のフォーカス位置を調整するためのレンズ制御手段と、
撮影光束を複数に分割し、上記光電変換手段と上記焦点検出手段にそれぞれ光束を導く光分割手段と、
上記光電変換手段により生成された信号に基づき被写体の顔を検出する顔検出手段と、
上記焦点検出手段と上記顔検出手段のタイミングを制御する制御手段と、
上記焦点検出手段により検出された焦点検出情報と上記顔検出手段により検出された被写体の顔情報とに基づき、被写体の動き予測を行う予測演算手段と、
を具備することを特徴とする。
本発明によれば、光電変換手段と位相差検出方式の焦点検出手段とへ常に光分割手段によって撮影光束を導き、検出された焦点検出情報と検出された被写体の顔情報とに基づく被写体の動き予測を行うことで、高速に移動する被写体においても検出した顔を追従可能とし、高速移動被写体に対して高精度にAF追従可能なカメラを提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るカメラの構成を示す図である。
このカメラは、レンズ本体10とカメラ本体20とからなる。
レンズ本体10は、カメラ本体20に対して着脱自在に構成された交換レンズとして提供されるもので、撮影光学系101、レンズ制御部102、通信部103、レンズ側接点104、等を備える。
ここで、撮影光学系101は、被写体からの光束を結像する撮影レンズ群である。また、レンズ制御部102は、当該レンズ本体10内の各部を制御するレンズ制御手段であり、カメラ本体20からの指令に応じて上記撮影光学系101のフォーカス位置を調整したり、図示しないレンズ位置検出機構によりレンズ位置を測定してレンズパルスとして、通信部103によりカメラ本体20に送信する機能を備える。レンズ側接点104は、当該レンズ本体10がカメラ本体20に装着された状態でカメラ本体20の対応する接点と当接して、電気的に接続された状態となり、通信部103により上記レンズ制御部102とカメラ本体20との通信を可能とするものである。
また、カメラ本体20は、薄膜ミラー201、撮像素子202、顔検出部203、メモリ204、AFセンサ205、焦点検出部206、メモリ207、制御部208、予測演算部209、メモリ210、メインCPU211、通信部212、カメラ側接点213、等を備える。
ここで、薄膜ミラー201は、上記撮影光学系101からの撮影光束を複数に分割し、上記撮像素子202とAFセンサ205にそれぞれ光束を導く光分割手段であり、例えば、ペリクルミラー等が使用される。
撮像素子202は、上記薄膜ミラー201で分割された撮影光学系101からの結像光を電気信号に変換する光電変換手段である。顔検出部203は、上記撮像素子202により生成された信号に基づき被写体の顔を検出する顔検出手段であり、検出された被写体の顔情報をメモリ204に記憶する。これら撮像素子202、顔検出部203及びメモリ204によって顔検出ブロック214が構成される。
AFセンサ205は、上記薄膜ミラー201で分割された撮影光学系101からの光束を複数に分割するセパレータ絞りマスクやセパレータレンズ、それら複数に分割された結像光をそれぞれ電気信号に変換する複数のラインセンサ等を含むAFセンサモジュールである。図2に示すように、このAFセンサの測距点205Aは離散的に配置されている。焦点検出部206は、このAFセンサ205により生成された複数の信号に基づき位相差AF方式により上記撮影光学系101の焦点位置を検出する焦点検出手段であり、その検出された焦点検出情報をメモリ207に記憶する。これらAFセンサ205、焦点検出部206及びメモリ207によって、測距ブロック215が構成される。
制御部208は、後述するように、上記顔検出ブロック214及び測距ブロック215の動作タイミングを制御する制御手段として機能する。予測演算部209は、上記測距ブロック215により検出された焦点検出情報と上記顔検出ブロック214により検出された被写体の顔情報とに基づき、被写体の動き予測を行う予測演算手段であり、予測結果をメモリ210に記憶する。
メインCPU211は、該カメラ本体20内の各部を制御するものである。上記予測演算部209は、該メインCPU211の制御により動作し、上記予測しメモリ210に記憶した被写体の動きに基づいて予測レンズ位置を算出して、通信部212によりレンズ制御部102に伝達することで、その予測レンズ位置にレンズ駆動するように制御する。
カメラ側接点213は、上記レンズ本体10が当該カメラ本体20に装着された状態でレンズ本体10のレンズ側接点104と当接して、電気的に接続された状態となり、上記通信部212を介して上記予測演算部209やメインCPU211が上記レンズ本体10内のレンズ制御部102と通信できるようにするものである。
図3は、上記制御部208による上記測距ブロック215の制御動作のフローチャートを示す図である。制御部208は、メインCPU211から予測演算部209を介して図示しない2段式のレリーズボタンの1段目の操作等に応じた測距開始要求が与えられると、このフローチャートの動作を開始する。
即ち、まず、メインCPU211から予測演算部209を介して上記レリーズボタンの1段目の操作の解除等に応じた測距終了要求、又は、上記レリーズボタンの2段目の操作による撮影要求が与えられたか否かを判別する(ステップS11)。ここで、測距終了要求又は撮影要求が与えられなければ、更に、測距タイミングとなったか否かを判別する(ステップS12)。この測距タイミングとしては、後述するように、メインCPU211から予測演算部209を介して与えられる同期パルスに応じるものとしても良いし、自己タイマで所定周期を計測するものであっても良い。そして、測距タイミングとなっていなければ、上記ステップS11に戻る。
而して、測距タイミングとなったならば、AFセンサ205の全ての測距点205Aについて蓄積制御(露光)を行う(ステップS13)。その後、AFセンサ205の各測距点のデータを読み出して(ステップS14)、焦点検出部206に与え、各測距点について位相差方式による測距演算即ちデフォーカス量演算を行わせる(ステップS15)。そして、焦点検出部206に、求めた測距データ(測距値、測距間隔、測距結果)をメモリ207に格納させて(ステップS16)、上記ステップS11に戻る。
こうして、測距タイミングごとに、測距データを取得して、メモリ207に格納していく。
そして、メインCPU211から予測演算部209を介して測距終了要求又は撮影要求が与えられたならば(ステップS11)、このフローチャートの動作を終了する。
図4は、上記制御部208による上記顔検出ブロック214の制御動作のフローチャートを示す図である。制御部208は、上記測距開始要求と同様、メインCPU211から予測演算部209を介して顔検出要求が与えられると、このフローチャートの動作を開始する。
即ち、まず、メインCPU211から予測演算部209を介して上記レリーズボタンの1段目の操作の解除等に応じた顔検出終了要求、又は、上記レリーズボタンの2段目の操作による撮影要求が与えられたか否かを判別する(ステップS31)。ここで、顔検出終了要求又は撮影要求が与えられなければ、更に、顔検出タイミングとなったか否かを判別する(ステップS32)。この顔検出タイミングとしては、後述するように、メインCPU211から予測演算部209を介して与えられる同期パルスに応じるものとしても良いし、自己タイマで所定周期を計測するものであっても良い。そして、顔検出タイミングとなっていなければ、上記ステップS31に戻る。
而して、顔検出タイミングとなったならば、撮像素子202の露光(イメージャ露光)を行う(ステップS33)。その後、撮像素子202よりイメージャデータを読み出して(ステップS34)、顔検出部203に与え、顔検出を行わせる(ステップS35)。なお、この顔検出の方法は、肌色検出/特徴点抽出などの公知技術を用いる。そして、顔検出部203に、求めた顔検出データ(X位置、Y位置、顔面積、顔検出結果)をメモリ204に格納させて(ステップS36)、上記ステップS31に戻る。
こうして、顔検出タイミングごとに、顔検出データを取得して、メモリ204に格納していく。
そして、メインCPU211から予測演算部209を介して顔検出終了要求又は撮影要求が与えられたならば(ステップS31)、このフローチャートの動作を終了する。
図5A及び図5Bは、上記予測演算部209の予測演算動作の一連のフローチャートを示す図である。予測演算部209は、不図示レリーズボタンの1段目の操作等に応じてメインCPU211から予測演算要求が与えられると、このフローチャートの動作を開始する。
即ち、まず、メインCPU211から上記レリーズボタンの1段目の操作の解除等に応じた予測演算終了要求、又は、上記レリーズボタンの2段目の操作による撮影要求が与えられたか否かを判別する(ステップS41)。ここで、予測演算終了要求又は撮影要求が与えられなければ、更に、内部に構成した又はメモリ210の一部を使用する顔検出フラグがオンとなっているか否かを判別する(ステップS42)。
この顔追従フラグは、初期状態ではオフとなっている。従って、最初は、顔検出フラグはオフとなっていると判断される。この場合には、上記測距ブロック215での測距動作で取得してメモリ207に格納した測距値を上記焦点検出部206を介して読み出し、その測距値に基づいて、AF信頼性の高い測距点あるいは最至近の測距点等の既知の測距点選択法により、図2に示したような複数の測距点205Aから予測演算に使用する測距点を選択する(ステップS43)。
その後、上記顔検出ブロックでの顔検出動作で検出してメモリ204に格納した顔検出データを、上記顔検出部203を介して読み出し、その顔検出データに基づいて、上記選択した測距点に顔領域が存在するか否かを判別する(ステップS44)。
ここで、上記選択した測距点に顔領域が存在しない場合には、更に、上記ステップS43で選択した測距点が、前回選択した測距点と同じであるか否かを判別する(ステップS45)。なお、最初は前回の選択測距点自体が存在しないので当然、同じではないと判断することとなる。このように、今回の選択測距点と前回の測距点が異なる場合には、上記ステップS43で選択した測距点の測距値(デフォーカス量)に基づいて予測レンズ位置を算出して(ステップS46)、上記ステップS41に戻る。こうして算出された予測レンズ位置は、通信部212によりカメラ側接点213及びレンズ側接点104を介してレンズ本体10の通信部103に送信され、通信部103からレンズ制御部102に送られて、その予測レンズ位置への撮影光学系101の駆動が行われることとなる。
また、上記ステップS45において、今回の選択測距点と前回の測距点が同じであると判定した場合には、測距予測関数演算を実施する(ステップS47)。そして、上記ステップS43で選択した測距点の測距予測関数から予測レンズ位置を算出して(ステップS48)、上記ステップS41に戻る。
図6(A)は、上記ステップS47の測距予測関数演算の動作フローチャートを示す図であり、これを全測距点205Aについて行う。
即ち、まず、測距予測関数演算に用いる測距値関連データを決定して、メモリ210に格納する(ステップS471)。これは、測距結果がOK(AF可能)となったデータの内、最新から過去に遡りα個分を決定し格納するものである。なお、αは、予測精度や演算速度を加味して設定する。次に、最新測距の露光重心時間を基準として、測距値、測距間隔、レンズ位置から2次の予測関数を演算して(ステップS472)、演算した測距予測関数の係数(Ad/Bd/Cd)をメモリ210に格納する(ステップS473)。
この測距予測関数演算について、図7を参照して説明する。図7において、黒丸は測距の際のAFセンサ205の露光時(露光重心(露光時間Tの1/2)時)のレンズ位置を示し、その近傍に記載したDef[area][i−3].ldpls、Def[area][i−2].ldpls、Def[area][i−1].ldpls、Def[area][i].ldplsがそれらレンズ位置の値である。ここで、[area]は測距点205Aを、[i−3]、[i−2]、[i−1]、[i]は時系列を、それぞれ表す変数である。また、g_base_time_afは最新測距の露光重心時間を示しており、nowtimeが現在時である。測距は、図3を参照して前述したように、露光、読み出し、測距値演算(デフォーカス量演算)を順次行うものであり、測距予測関数演算はその後に行われる。レンズ駆動は、1回目の動体予測関数演算後に開始される。また、Dt(n)はn+1回目の測距時の時間である。
白丸は理想像面のレンズ位置であり、L(n)はそのレンズ位置の値である。これら理想像面のレンズ位置は以下のように求められる。
L0 = Def[area][i-3].ldpls + Def[area][i-3].Def * テ゛フォーカスレンス゛位置変換係数
L1 = Def[area][i-2].ldpls + Def[area][i-2].Def * テ゛フォーカスレンス゛位置変換係数
L2 = Def[area][i-1].ldpls + Def[area][i-1].Def * テ゛フォーカスレンス゛位置変換係数
L3 = Def[area][i-0].ldpls + Def[area][i-0].Def * テ゛フォーカスレンス゛位置変換係数
ここで、Def[area][i−0].Defが測距によって取得された測距値(デフォーカス量)である。また、デフォーカスレンズ位置変換係数は、例えば、デフォーカス量30μmをレンズパルスの5パルスとするというような、撮影光学系101のズーム状態によって変化する係数である。このデフォーカスレンズ位置変換係数は、通信によりレンズ制御部102から予め取得することができる。
上記ステップS471において、α=4とすれば、レンズ位置Def[area][i−3].ldpls〜Def[area][i−0].ldpls、測距値Def[area][i−3].Def〜Def[area][i−0].Def、露光重心時間T0〜T3をメモリ210に格納し、上記ステップS472において、それら格納したデータに基づいて上記のように理想像面のレンズ位置L0〜L3を求め、それら理想像面のレンズ位置L0〜L3と各測距の露光重心時間T0〜T3とから最小二乗法又はラグランジェ補間などにて2次近似式にて予測関数を演算する。そして、上記ステップS473において、その2次近似式の係数(2次/1次/0次)を、上記測距予測関数の係数(Ad/Bd/Cd)としてメモリ210に格納する。
而して、上記ステップS48では、このメモリ210に格納した係数(Ad/Bd/Cd)より、目標時間Ttにおける目標位置である予測レンズ位置Ltは、
Lt=Ad*Tt+Bd*Tt+Cd
により求められるので、この場合の目標時間T4における予測レンズ位置L4は、
L4=Ad*T4+Bd*T4+Cd
により算出することができる。こうして算出された予測レンズ位置は、通信部212によりカメラ側接点213及びレンズ側接点104を介してレンズ本体10の通信部103に送信され、通信部103からレンズ制御部102に送られて、その予測レンズ位置への撮影光学系101の駆動が行われることとなる。
一方、上記ステップS44において、上記選択した測距点に顔領域が存在すると判別した場合には、上記顔検出フラグをオンにする(ステップS49)。そして、上記ステップS43で選択した測距点の測距値(デフォーカス量)に基づいて予測レンズ位置を算出して(ステップS50)、上記ステップS41に戻る。その算出された予測レンズ位置は、通信部212によりカメラ側接点213及びレンズ側接点104を介してレンズ本体10の通信部103に送信され、通信部103からレンズ制御部102に送られて、その予測レンズ位置への撮影光学系101の駆動が行われることとなる。
また、上記ステップS42において、顔検出フラグがオンとなっていると判別した場合には、上記ステップS47と同様の測距予測関数演算を実施する(ステップS51)。但し、このステップS51の測距予測関数演算では、測距データが更新されていない場合には、何も処理を行わない。そして、この測距予測関数演算の後、更に、顔検出予測関数演算を実施し(ステップS52)、その演算した顔検出予測関数から目標時刻における目標顔位置(X位置Xf_dest、Y位置Yf_dest、顔面積Sf_dest)を演算する(ステップS53)。
図6(B)は、上記ステップS52の顔検出予測関数演算の動作フローチャートを示す図である。
即ち、まず、顔検出予測関数演算に用いる顔検出関連データを決定して、メモリ210に格納する(ステップS521)。これは、顔検出されたデータの内、最新から過去に遡りβ個分を決定し格納するものである。なお、βは、予測精度や演算速度を加味して設定する。次に、最新顔検出の露光重心時間を基準として、X位置、Y位置、顔面積、顔検出間隔から2次の予測関数を演算する(ステップS522)。ここで、この顔検出の予測関数演算は、X位置/Y位置/顔面積の計3パターンについて行う。そして、演算した顔検出予測関数の係数(X位置:Af_x/Bf_x/Cf_x、Y位置:Af_y/Bf_y/Cf_y、顔面積:Af_s/Bf_s/Cf_s)をメモリ210に格納する(ステップS523)。
なお、顔検出結果が複数個の場合、つまり1回の露光で画面内に複数の顔が検出された場合には、各々について顔検出予測関数演算を行うものとする。また、前後露光時で検出されたX位置/Y位置/顔面積が最も近い顔を同一顔とみなして、予測演算を行う。
この顔検出予測関数演算について、図8を参照して説明する。図8において、白丸X(n)は顔検出の際の撮像素子202の露光時(露光重心時)の顔のX位置を、白三角Y(n)は同じくY位置を、白四角S(n)は同じく顔面積を、それぞれ示している。ここで、顔のX位置及びY位置とは、図9(A)に示すように、顔領域の中心のxy座標(x,y)であり、顔面積(area)は顔領域の幅(width)と高さ(height)を乗算したものを1/1000した値である。なお、そのような1/1000とするのは一例である。また、xy座標の原点は、図9(B)に示すように、カメラ本体20を横位置に構えた際の画面左上とする。図9(B)の顔検出タイミングT0〜T3は、図8のそれと対応している。
顔検出は、図4を参照して前述したように、露光、読み出し、顔検出演算を順次行うものであり、顔検出予測関数演算はその後に行われる。なお、図8中のFt(n)はn+1回目の顔検出における露光重心時間である。
上記ステップS521において、β=4とすれば、顔検出のX位置X(0)〜X(3)、Y位置Y(0)〜Y(3)及び顔面積S(0)〜S(3)と、露光重心時間T0〜T3をメモリ210に格納し、上記ステップS522において、それら格納したデータから、X位置、Y位置及び顔面積のそれぞれについて、最小二乗法又はラグランジェ補間などにて2次近似式にて予測関数を演算する。そして、上記ステップS523において、それらの2次近似式の係数(2次/1次/0次)を、上記顔検出予測関数の係数(X位置:Af_x/Bf_x/Cf_x、Y位置:Af_y/Bf_y/Cf_y、顔面積:Af_s/Bf_s/Cf_s)としてメモリ210に格納する。
而して、上記ステップS53では、このメモリ210に格納した係数(X位置:Af_x/Bf_x/Cf_x、Y位置:Af_y/Bf_y/Cf_y、顔面積:Af_s/Bf_s/Cf_s)より、現在の目標時間Ttの顔の予測X位置Xf_dest、予測Y位置Yf_dest及び予測顔面積Sf_destは、それぞれ、
Xf_dest=Af_x*Tt+Bf_x*Tt+Cf_x
Yf_dest=Af_y*Tt+Bf_y*Tt+Cf_y
Sf_dest=Af_s*Tt+Bf_s*Tt+Cf_s
により算出することができる。従って、例えば、現在の目標時間をT4とすれば、顔の予測X位置Xf_dest(図8中に黒丸で示す)、予測Y位置Yf_dest(図8中に黒三角で示す)及び予測顔面積Sf_dest(図8中に黒四角で示す)は、それぞれ、
Xf_dest=Af_x*T4+Bf_x*T4+Cf_x
Yf_dest=Af_y*T4+Bf_y*T4+Cf_y
Sf_dest=Af_s*T4+Bf_s*T4+Cf_s
により算出することができる。
以上のようにして顔検出予測関数から現在の目標顔位置を演算したならば、次に、その演算した目標の顔のX位置、Y位置及び顔面積、また移動量が閾値以下であるか否かを判別する(ステップS54)。ここで、閾値を越える場合は、追従している顔が想定以上の速度で移動した、もしくは顔検出が誤検出されたなどが考えられるため、その演算結果は使用しないことが好ましい。そこで、上記顔追従フラグをオフにして(ステップS55)、AF信頼性の高い測距点あるいは最至近の測距点等の既知の測距点選択法により、測距点を再選択する(ステップS56)。そして、その再選択した測距点の測距値(デフォーカス量)に基づいて予測レンズ位置を算出して(ステップS57)、上記ステップS41に戻る。こうして算出された予測レンズ位置は、通信部212によりカメラ側接点213及びレンズ側接点104を介してレンズ本体10の通信部103に送信され、通信部103からレンズ制御部102に送られて、その予測レンズ位置への撮影光学系101の駆動が行われることとなる。
これに対して、上記ステップS54において上記演算した目標の顔のX位置、Y位置及び顔面積、また移動量が閾値以下であると判別した場合には、更に、現在の検出された顔位置に相当する測距点の測距値は信頼性が有るか否かを判別する(ステップS58)。ここで、その測距点の測距値に信頼性が無いと判別した場合には、上記ステップS55に進む。
また、信頼性も有ると判別したならば、上記ステップS53で算出した目標顔位置(追従顔位置)に相当する測距点205Aを再選択して(ステップS59)、顔追従予測関数演算を実施する(ステップS60)。そして、演算した顔追従予測関数から予測レンズ位置を算出して(ステップS61)、上記ステップS41に戻る。
図10は、上記ステップS60の顔追従予測関数演算の動作フローチャートを示す図であり、この動作を上記再選択した測距点について行う。
即ち、まず、顔追従予測関数演算に用いる測距値関連データを決定して、メモリ210に格納する(ステップS601)。これは、測距結果がOK(AF可能)となったデータの内、最新から過去に遡りα個分を決定し格納するものである。この場合、顔追従のため、測距点205Aを跨ぐ可能性がある。次に、最新測距の露光重心時間を基準として、測距値、測距間隔、レンズ位置から2次の予測関数を演算して(ステップS602)、演算した顔追従予測関数の係数(Add/Bdd/Cdd)をメモリ210に格納する(ステップS603)。
この顔追従予測関数演算については、上記測距予測関数演算と同様の動作であるので、その説明は省略する。
而して、上記ステップS61では、このメモリ210に格納した係数(Add/Bdd/Cdd)より、目標時間Ttにおける目標位置である予測レンズ位置Ltを、
Lt=Add*Tt+Bdd*Tt+Cdd
により算出する。従って、例えば目標時間をT4とすれば、予測レンズ位置L4は、
L4=Add*T4+Bdd*T4+Cdd
と算出することができる。こうして算出された予測レンズ位置は、通信部212によりカメラ側接点213及びレンズ側接点104を介してレンズ本体10の通信部103に送信され、通信部103からレンズ制御部102に送られて、その予測レンズ位置への撮影光学系101の駆動が行われることとなる。
ここで、例えば、各測距点205Aを図11(A)に示すようにXY座標で表すとすれば、同図に丸で囲って示す測距点205Aは(6,3)となり、その時刻をtとすれば、時刻と座標を合わせて(t,6,3)と記すものとする。このようにした場合、顔追従予測における測距位置と顔検出位置との関係は、図11(B)に示すようになる。この図11(B)において、破線の四角は顔検出位置を、黒四角の測距点が顔検出位置に相当する測距位置を、二重線の四角が予測される顔検出位置を、それぞれ示している。
図11(B)の例の場合には、上記ステップS52での顔検出予測関数演算に従って上記ステップS53で現在の目標時間、例えばT4における予測される顔検出位置が求められ、上記ステップS59で座標(7,3)の測距点205Aが再選択される。そして、上記ステップS60で、顔検出位置に一致した測距点の測距値((T1,2,1)、(T2,3,1)及び(T3,5,2))を用いて顔追従予測関数演算が行われ、上記ステップS61において測距値が予測されて予測レンズ位置L4が算出されることなる。
なお、上述したように、上記測距ブロック215と上記顔検出ブロック214とは、同期又は非同期のタイミングにおいて各々動作する。
図12は、上記測距ブロック215の露光タイミングと上記顔検出ブロック214の露光タイミングを同期して各々動作を行う場合の、測距予測関数演算、顔検出予測関数演算、顔追従予測関数演算のタイミングを示す図である。
同図に示すように、測距動作の露光と顔検出の露光は、メインCPU211から同期パルスに応じて、予測演算部209が、制御部208によって両露光動作を開始させることで、開始される。Dt(n)、Ft(n)はそれぞれの露光重心時間を示す。また、Def(n)は測距データ、F(n)は演算された顔検出予測関数を示す。
この場合、測距に必要な所要時間と顔検出に必要な所要時間とが異なるので、予測演算部209による顔追従予測関数演算の開始時間Bt(n)は、長い方の所要時間である顔検出の終了に合わせて、顔検出予測関数演算の終了後としている。
この顔追従予測関数演算は、最初の顔追従予測関数Dest(0)を算出する際には、まだα個のデータが揃っていないので、測距データD(0)のみを用いた演算となる。次の顔追従予測関数Dest(1)を算出する際も、まだα個のデータが揃っていないので、測距データD(1),D(0)、測距の露光重心時間Dt(1),Dt(0)、顔検出予測関数F(1),F(0)、顔検出の露光重心時間Ft(1),Ft(0)、及び目標時間Tt(2)を用いた演算となる。そして、m+1回目の顔追従予測関数Dest(m)を算出する際には、既にα個のデータが揃っているので、測距データD(m)〜D(m−α)、測距の露光重心時間Dt(m)〜Dt(m−α)、顔検出予測関数F(m)〜F(m−α)、顔検出の露光重心時間Ft(m)〜Ft(m−α)、及び目標時間Tt(m+1)を用いた演算となる。なお、目標時間Tt(m+1)は、次の同期パルスのタイミングである。
そして、図11に示すように、撮影要求がなされると、撮影処理が開始される。但しこの場合、図5A及び図5Bの予測演算動作の一連のフローチャートに示したように、予測レンズ位置の算出が行ってレンズを予測位置に駆動するようにしてから予測演算動作を終了するので、図11に示すように、m+2回目の顔追従予測関数Dest(m+1)の算出を行うようになっている。
一方、図13は、上記測距ブロック215の露光タイミングと上記顔検出ブロック214の露光タイミングを非同期で各々動作を行う場合の、測距予測関数演算、顔検出予測関数演算、顔追従予測関数演算のタイミングを示す図である。
この場合には、上記測距ブロック215の露光は所定の第1の間隔で周期的に行われ、また、上記顔検出ブロック214の露光は所定の第2の間隔で周期的に行われる。顔追従予測関数演算は、測距予測関数演算の終了に合わせて行う。
また、測距予測関数演算の回数と顔検出予測関数演算の回数とは一致しない。例えば、m+1回目の顔追従予測関数Dest(m)を算出する際には、測距データD(m)〜D(m−α)、測距の露光重心時間Dt(m)〜Dt(m−α)、顔検出予測関数F(k)〜F(k−α)、顔検出の露光重心時間Ft(k)〜Ft(k−α)、及び目標時間Tt(m+1)を用いた演算となる。なお、目標時間Tt(m+1)は、次の測距ブロック215の露光タイミングである。
またこの場合も、撮影要求がなされると撮影処理が開始されるが、m+2回目の顔追従予測関数Dest(m+1)の算出を行うのは、図11に示した同期の場合と同様である。
このように、上記測距ブロック215と上記顔検出ブロック214とを同期して動作しても、また非同期で動作しても、どちらでも構わない。
また、非同期とした場合、上記測距ブロック215の露光を周期的に行うのではなく、顔検出予測関数演算によって移動する顔の位置を予測し、顔が測距点205Aに移動するタイミングを見計らって測距することで、信頼性の高い測距データを取得することが可能となる。
即ち、図14に示すように、上記顔検出ブロック214の露光及び予測演算部209の顔検出予測関数演算は常に最高速度で周期的に行う。そして、顔検出予測関数演算の結果、顔の移動量・移動速度によって顔が測距点205A相当の位置に移動するタイミングで制御部208によって測距タイミング制御信号(同期パルス)を上記測距ブロック215に与えることで、測距が行われる。
なお、このような測距タイミング制御を行う場合、顔追従予測関数演算において使用される目標時間Tt(m+1)は、顔検出予測関数演算の結果、顔の移動量・移動速度によって求められる上記測距タイミング制御信号の次の同期パルスのタイミングとなる。
以上のように、本実施形態によれば、顔検出ブロック214と測距ブロック215とへ常に薄膜ミラー201によって撮影光束を導き、予測演算部209によって、検出された被写体の顔情報と検出された焦点検出情報とに基づく被写体の動き予測を行うことで、高速に移動する被写体においても検出した顔を追従可能とし、高速移動被写体に対して高精度にAF追従可能なカメラを提供することができる。
以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
例えば、レンズ本体10をカメラ本体20に対して交換可能なカメラを例に説明したが、レンズ本体10がカメラ本体20と一体的に構成されたレンズ交換不可能なカメラであっても良い。
また、AFセンサ205の測距点205Aの配置は図2に示すような配置に限定されるものではなく、また測距点205Aの個数もそれに限定されない。
図1は、本発明の一実施形態に係るカメラの構成を示す図である。 図2は、AFセンサの測距点の配置例を示す図である。 図3は、制御部による測距ブロックの制御動作のフローチャートを示す図である。 図4は、制御部による顔検出ブロックの制御動作のフローチャートを示す図である。 図5Aは、予測演算部の予測演算動作の一連のフローチャートの第1の部分を示す図である。 図5Bは、予測演算部の予測演算動作の一連のフローチャートの第2の部分を示す図である。 図6(A)は、測距予測関数演算の動作フローチャートを示す図であり、図6(B)は、顔検出予測関数演算の動作フローチャートを示す図である。 図7は、測距予測関数演算の概念を説明するための図である。 図8は、顔検出予測関数演算の概念を説明するための図である。 図9(A)は、顔のX位置、Y位置及び顔面積を説明するための図であり、図9(B)は、顔の移動とそれに対する顔のX位置、Y位置及び顔面積の例とを示す図である。 図10は、顔追従予測関数演算の動作フローチャートを示す図である。 図11(A)はAFセンサの測距点の座標を説明するための図であり、図11(B)は、顔追従予測における測距位置と顔検出位置との関係を説明するための図である。 図12は、測距と顔検出を同期して行う場合の、測距予測関数演算、顔検出予測関数演算、顔追従予測関数演算のタイミングを示す図である。 図13は、測距と顔検出を非同期で行う場合の、測距予測関数演算、顔検出予測関数演算、顔追従予測関数演算のタイミングを示す図である。 図14は、顔が測距点に移動するタイミングで測距を行う場合の、測距予測関数演算、顔検出予測関数演算、顔追従予測関数演算のタイミングを示す図である。
符号の説明
10…レンズ本体、 20…カメラ本体、 101…撮影光学系、 102…レンズ制御部、 103…通信部、 104…レンズ側接点、 201…薄膜ミラー、 202…撮像素子、 203…顔検出部、 204,207,210…メモリ、 205…AFセンサ、 205A…測距点、 206…焦点検出部、 208…制御部、 209…予測演算部、 211…メインCPU、 212…通信部、 213…カメラ側接点、 214…顔検出ブロック、 215…測距ブロック。

Claims (6)

  1. 被写体からの光束を結像する撮影レンズ群と、
    上記撮影レンズ群からの結像光を電気信号に変換する光電変換手段と、
    位相差検出方式により上記撮影レンズ群の焦点位置を検出する焦点検出手段と、
    上記焦点検出手段により検出された焦点位置に基づき上記撮影レンズ群のフォーカス位置を調整するためのレンズ制御手段と、
    撮影光束を複数に分割し、上記光電変換手段と上記焦点検出手段にそれぞれ光束を導く光分割手段と、
    上記光電変換手段により生成された信号に基づき被写体の顔を検出する顔検出手段と、
    上記焦点検出手段と上記顔検出手段のタイミングを制御する制御手段と、
    上記焦点検出手段により検出された焦点検出情報と上記顔検出手段により検出された被写体の顔情報とに基づき、被写体の動き予測を行う予測演算手段と、
    を具備することを特徴とするカメラ。
  2. 上記焦点検出手段と上記顔検出手段は、上記制御手段により設定される非同期のタイミングにおいて各々動作を行うことを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 上記焦点検出手段と上記顔検出手段は、上記制御手段により設定される同期したタイミングにおいて各々動作を行うことを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  4. 上記予測演算手段は、上記顔検出手段により検出された被写体の顔情報に基づき上記焦点検出手段の測距タイミングを制御することを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  5. 上記予測演算手段は、上記顔検出手段の情報の信頼性が低い場合は上記焦点検出手段で検出された焦点検出情報のみを用いて被写体の動き予測を行うことを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  6. 上記光分割手段は、ペリクルミラーであることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のカメラ。
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