JP2010006612A - ロール紙搬送装置および印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】緩衝機構部および紙検出部の設置に要する領域の削減と、接点部の導通不良を低減するロール紙搬送装置および印刷装置を提供する。
【解決手段】ロール紙搬送装置は、ロール紙5の有無を検出する紙検出部8と、ロール紙5の張力を一定値以下に保持するように張力の変化を吸収する緩衝機構部7とを備えている。紙検出部8は、緩衝機構部7の収容部16に収容されていて、紙検出部8と緩衝機構部7とは、それぞれの動きが干渉しないように配置され、且つ、略一体になるように配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロール紙を円滑に搬送するためのロール紙搬送装置および当該ロール紙搬送
装置を備えた印刷装置に関する。
従来、ロール紙が軸で保持されず、投げ込まれた状態でセットされる印刷装置において
、ロール紙の張力が一定値以下となるように、緩衝ロールが備えられている。緩衝ロール
は、弾性的に保持されていて、ロール紙を屈曲させることにより、ロール紙にかかる張力
の大きさを制御する(たとえば特許文献1)。
また、搬送停止状態のロール紙が搬送開始される場合などにおいて、ロール部の慣性に
より発生する強い張力を吸収するために、緩衝板を備える構成も知られている。さらに、
ロール紙の有無を検出するために、フォトセンサが設けられている。フォトセンサは、搬
送路のロール紙近傍に設けられる。場合によっては、金属製の緩衝版により、このフォト
センサの周囲を覆うことがある。このような構成により、ロール紙等が搬送時に摩擦等で
発生する静電気を緩衝板に導通することによって逃がし、フォトセンサが破壊されること
を防止する(たとえば特許文献2)。
一方、静電気の影響を受けないように、フォトセンサに替えてメカスイッチを紙検出部
として設置する構成が知られている。図7は、従来のサーマル方式の印刷装置における紙
検出部と緩衝機構部とを示す断面図である。図7に示すように、印刷装置30は、ロール
紙31が巻かれたロール部32を備え、ロール紙31を印刷ヘッド33とプラテン34間
に挟持し、プラテン34を回転することにより、ロール紙31を搬送する。スイッチレバ
ー38はロール紙31の有無を検出する。ロール部32とプラテン34との間の搬送路に
は、ロール紙31の搬送方向に沿って緩衝機構部35の緩衝板36と紙検出部37のスイ
ッチレバー38とが設けられている。緩衝板36は、搬送開始時のロール部32の慣性に
よりロール紙31が受ける強い張力を緩衝板36の揺動によって緩和するように作用する
ロール紙31を検出する紙検出部37は、スイッチレバー38とメカスイッチ39とを
有する。スイッチレバー38は、ロール紙31の有無に対応して回転し、メカスイッチ3
9内部において、スイッチレバー38との接点端子である接点レバー40とが接触して摺
動し、スイッチON状態となる。この接触部分が接点部41である。スイッチレバー38
が位置Pにあって、位置Pにロール紙31が無い場合、スイッチレバー38は接点レバー
40と離れており、スイッチOFFの状態である。ロール紙31が装着されると、スイッ
チレバー38が位置Qまで回転して接点レバー40と接触し、スイッチON状態となる。
このスイッチONおよびOFFの状態によってロール紙31の有無を検出する。
特開平6−8554号公報 特開2000−62281号公報
しかし、従来の技術では、ロール部32とプラテン34との間に、設置スペースの大き
な緩衝ロール(特許文献1)、または、緩衝機構部35と紙検出部37とを設けるために
、未使用で径の大きい状態のロール部32のセットも考慮して、プラテン34との距離L
1を長く設定する必要があった。また、図7に示すように、ロール紙31は、緩衝板36
の揺動に伴ってロール紙位置R1とロール紙位置R2との間で位置が変化する。このロー
ル紙31の位置変化に伴いスイッチレバー38がわずかな距離ではあるが回転を繰り返し
、メカスイッチ39内部の接点部41においてスイッチレバー38と接点レバー40とが
接触状態(スイッチON状態)で摺動を繰り返す。そのため、接点部41が磨耗して電気
的導通不良となり易かった。
本発明は、上記課題を解決するために、緩衝機構部および紙検出部の設置に要する領域
の削減と、接点部の電気的導通不良を低減するロール紙搬送装置および印刷装置を提供す
ることを目的とする。
本発明のロール紙搬送装置は、ロール紙を搬送するための装置であって、ロール紙の有
無を検出する紙検出部と、ロール紙の張力の変化を緩和するため揺動可能な緩衝機構部と
、を備え、紙検出部は、ロール紙を検出するために該ロール紙と接触したとき回転する検
出レバーと、検出レバーと一体に形成され、該検出レバーの回転中心と同芯の円弧面を有
するカムと、カムの円周面と接触するスイッチレバーを有することを特徴とする。
このロール紙搬送装置によれば、緩衝機構部の収容部に紙検出部を緩衝機構部と略一体
となるように配置して収容している。つまり、緩衝機構部の占有する領域内の空間部分に
紙検出部がほぼ収容されるような配置設定することにより、緩衝機構部と紙検出部とを個
別に配置する場合に比べて、設置スペースの大幅な削減が可能である。同時に、緩衝機構
部と紙検出部とは、互いの動作が干渉し合うことなく、それぞれの機能の維持がなされる
ような構成となっている。従って、紙検出部とロール紙搬送装置の機能を維持したまま、
ロール紙搬送装置の省スペース化、即ち小型化が実現可能である。
この場合、緩衝機構部は、ロール紙の搬送方向に対し略直交方向へ延在するように設け
られた緩衝板を有し、緩衝板は、ロール紙の搬送経路を形成して案内する案内面であると
共に張力を吸収するためにロール紙の搬送方向に揺動可能であることが好ましい。
この構成によれば、緩衝機構部の緩衝板は、ロール紙を案内する案内面を有している。
緩衝板の案内面は、ロール紙の搬送方向におおよそ直角に配置されており、ロール紙を案
内面に沿うように案内してロール紙の片寄りやバタツキ等を矯正する。このように案内面
に案内されることにより、ロール紙は、正しく搬送方向へ搬送される。さらに、緩衝板は
、ロール紙の搬送方向に揺動することが可能である。搬送停止状態のロール紙が急激に引
き出された場合、ロール紙には通常の搬送時より大きな張力が一時的に付加される。この
ような大きな張力(または張力変化)により、正常な紙送りができなくなる。また、ロー
ル紙の不均一な伸び、シワ、切断等の原因となり、さらに、搬送用モータへ過負荷による
損傷を与えることがある。緩衝板は、このような障害を回避するために、ロール紙に急激
な張力が付加されると張力を緩和する方向へ揺動する。この揺動により、ロール紙に過大
な張力が加わることを防止している。
また、紙検出部は、ロール紙と接触してロール紙の有無を検出する検出レバーを有し、
ロール紙が装着された状態では、緩衝板の揺動に対して検出レバーがロール紙を案内する
案内面よりロール紙側へ突出しない構成であることが好ましい。
この構成によれば、紙検出部は、ロール紙を検出する検出レバーを有しており、ロール
紙が装着されると、検出レバーがロール紙に押されて作動することによりロール紙の有無
を検出する構成である。また、検出レバーは、ロール紙へ張力が付加され緩衝板が大きく
揺動すると、緩衝板と連動して動き、緩衝板の案内面から検出レバー単独で突出しない状
態を保つ構成である。検出レバーが案内面と連動せずに案内面から突出すると、検出レバ
ー先端によってロール紙にスジ、打痕等が付与されロール紙を不良にしてしまう。特にサ
ーマル紙の場合は顕著である。検出レバーが案内面と連動して案内面から突出しない構成
にすることにより、ロール紙の損傷が防止可能である。
また、検出レバーは、ロール紙の有無を検出するために緩衝板の延在方向と略平行な方
向へ回転可能であることが好ましい。
この構成によれば、検出レバーは、ロール紙が装着されると緩衝板の延在方向とほぼ平
行に回転してロール紙を検出する。緩衝板の延在方向と平行に回転することにより、検出
レバーは、緩衝板が備えられた緩衝機構部のほぼ領域内において回転軌跡を描く。そのた
め、検出レバーが緩衝板の回転より大きな軌跡を描いて回転しても、ロール紙の搬送方向
に検出レバーが回転するための新たな領域を設けておく必要がない。そのため、緩衝機構
部および紙検出部の設置スペースの削減が図れる。
本発明のロール紙搬送装置は、ロール紙を搬送するための装置であって、ロール紙の有
無を検出する紙検出部を備え、紙検出部は、ロール紙を検出するためにロール紙の有無に
対応して回転可能である検出レバーと、検出レバーと一体に形成され検出レバーの回転中
心と同心の円弧面を有するカムと、カムと接触しつつ連動しメカスイッチを作動させるス
イッチレバーと、を有することを特徴とする。
このロール紙搬送装置によれば、ロール紙の有無を紙検出部によって検出する。紙検出
部は、ロール紙が装着されると検出レバーがロール紙に押されて回転する。検出レバーが
回転すると、検出レバーと一体のカムが回転する。カムは、検出レバーの回転中心と同心
の円弧面を有している。スイッチレバーは、カムの回転に伴い円弧面に対して離反状態か
ら接触状態になることによって、円弧面に押されて揺動し、メカスイッチを作動させる。
メカスイッチは、スイッチレバーが円弧面に押されると、メカスイッチ内においてスイッ
チレバーが接点端子と接触摺動することによって作動する。検出レバー、スイッチレバー
を介してメカスイッチを作動させるため、レバー長さの調節により、ロール紙の小さな押
圧に対応してメカスイッチを作動させることなどが可能である。
この場合、ロール紙が装着されると検出レバーがロール紙に押されて回転し、検出レバ
ーと連動して回転する円弧面にスイッチレバーが乗り上げた状態になることが好ましい。
この構成によれば、ロール紙が装着されるとスイッチレバーがカムの円弧面に接触状態
になって乗り上げる。この時、スイッチレバーは、円弧面に乗り上げつつメカスイッチの
接点端子と接触し摺動状態になってメカスイッチを作動させる。スイッチレバーが円弧面
に完全に乗り上げると、検出レバーの回転に連動して円弧面が回転したとしても、円弧面
が検出レバーの回転中心と同心であるため、スイッチレバーは揺動しない。つまり、スイ
ッチレバーとメカスイッチの接点端子とは、接触した状態のままで摺動しない。従って、
スイッチレバーとメカスイッチの接点端子との摺動が最小限に抑制でき、摺動による接点
磨耗および接点磨耗による電気的導通不良等が防止可能である。
本発明の印刷装置は、上記ロール紙搬送装置を搭載したことを特徴とする。
この印刷装置によれば、上述した紙検出部と緩衝機構部とを略一体に配置したコンパク
トなロール紙搬送装置を備えている。これにより、印刷装置は、緩衝機構部の緩衝板の揺
動により、ロール紙に過大な張力が作用することを防止可能である。また、ロール紙を検
出する検出レバーが緩衝板の案内面から単独で突出しない構成に成っていることにより、
ロール紙の損傷が回避可能である。さらに、スイッチレバーとメカスイッチの接点端子と
の摺動を最小限に抑制し、摺動による接点磨耗および接点磨耗による電気的導通不良等が
防止可能である。本発明のロール紙搬送装置を備えることにより、以上のような特徴を有
するコンパクトな印刷装置の提供が可能となる。
印刷装置の外観を示す斜視図。 緩衝機構部と紙検出部との位置関係を示す断面図。 印刷装置へロール紙を装着した状態を示す断面図。 ロール紙に張力が付加された場合のロール紙搬送状態を示す断面図。 ロール紙無し状態での紙検出部を示す正面図。 ロール紙有り状態での紙検出部を示す正面図。 従来の緩衝機構部と紙検出部との位置関係を示す断面図。
以下、本発明に係るロール紙搬送装置および印刷装置の実施形態について図面を参照し
て説明する。
(実施形態)
図1は、印刷装置の外観を示す斜視図である。また、図2は、緩衝機構部と紙検出部と
の位置関係を示す断面図、図3は、印刷装置へロール紙を装着した状態を示す断面図であ
る。図1に示すように、印刷装置1は、下部外装2と、上部外装3とを備えている。上部
外装3は、上面に開閉自在な蓋4を有し、蓋4を開けた内部に、上部外装3へ装着するロ
ール紙5をロール状に収容したロール部6と、ロール紙5へかかる張力を一定値以下に保
持するように張力の変化を吸収する緩衝機構部7と、緩衝機構部7の一部を切り欠いて設
けられている収容部16に収容されてロール紙の有無を検出する紙検出部8と、ロール紙
5へ印刷を行う印刷ヘッド9とを有する。また、蓋4には、閉じるとロール紙5を印刷ヘ
ッド9へ押圧状態で当接させるプラテン10が設けられている。
さらに、上部外装3の上面に蓋開ボタン11、そして、前方側面に電源スイッチ12が
設けられている。緩衝機構部7は、図2に示すように、ロール紙5を印刷ヘッド9へ案内
すると共に、ロール紙5にかかる張力を緩和する緩衝板14を有し、緩衝板14は、張力
を緩和するために緩衝板回転中心15を中心にして、張力が大きくなった場合は印刷ヘッ
ド9の方向へ回転(揺動)可能であり、張力が小さくなった場合はロール部6の方向へ戻
る。緩衝板14は、ロール紙5を案内可能なように、緩衝板14が回転する方向とおおよ
そ直角方向へ延在している。紙検出部8は、ロール紙5を検出する検出レバー17と、ロ
ール紙5と接して検出レバー17が回転するための検出レバー回転中心18と、ロール紙
5の有無を検出するメカスイッチ22と、検出レバー17の回転をメカスイッチ22へ伝
達するスイッチレバー23とを有する。
このような構成の印刷装置1によってロール紙5へ印刷を行うには、まず、蓋開ボタン
11を押して蓋4を開け、上部外装3の内部へロール部6を装着する。次に、ロール部6
からロール紙5を引き出す。引き出す方向は、図3に示すように、ロール紙5を案内する
緩衝板14の案内面19および検出レバー17を覆うようにして、印刷ヘッド9の方向へ
引き出す。ロール紙5をロール部6から引き出した後、蓋4を閉めると、蓋4に設けられ
たプラテン10がロール紙5を介して印刷ヘッド9へ当接させる。この時、紙検出部8の
検出レバー17は、ロール紙5に押されて回転し、ロール紙5の無い状態時の位置Pから
位置Qまで押し下げられる。検出レバー17の回転は、検出レバー回転中心18を中心に
して、緩衝板14の延在方向とほぼ平行に回転する。
このような構成の印刷装置1によれば、ロール部6とプラテン10間に配置された緩衝
機構部7および紙検出部8は、緩衝機構部7の収容部16へ紙検出部8をほぼ収容する構
成となっている。この構成により、緩衝機構部7と紙検出部8とを図7に示すような個別
に配置する場合に比べて、設置スペースの大幅な削減が可能である。従って、ロール部6
とプラテン10間の距離L2は、図7に示すロール部32とプラテン34間の距離L1よ
り短く設定でき、印刷装置1の機能を維持しつつ小型化が可能である。
また、印刷装置1へ装着されたロール紙5は、ロール部6から緩衝板14の案内面19
に沿って、プラテン10方向へ延在している。そして、案内面19と重なるように配置さ
れている紙検出部8の検出レバー17を押し下げて検出レバー17を回転させる。検出レ
バー17の回転によりスイッチレバー23を介してメカスイッチ22が作動し、ロール紙
5の装着が検出される。さらに、ロール紙5は、プラテン10に沿って印刷ヘッド9へ延
在し、印刷ヘッド9とプラテン10とで押圧挟持されている。次いで、ロール紙5は、不
図示の紙送りモータによりプラテン10が回転することにより搬送されながら、印刷ヘッ
ド9により印刷がなされ、印刷後印刷装置1の外へ排出される。この際、不図示のオート
カッタにより、ロール紙5は切断され取り出すことができる。
プラテン10の回転により、ロール紙5がロール部6から順次引き出され、印刷ヘッド
9へ供給される。この場合、印刷ヘッド9は、サーマル方式であり、ロール紙5は感熱紙
である。印刷ヘッド9へ供給されたロール紙5は、印刷ヘッド9の各発熱体の発する熱に
反応して発色する。この発色を制御することにより、印刷装置1として所定の印刷が実行
可能である。
次に、ロール紙5の搬送について説明する。印刷装置1のようなロール部6を投げ込み
装着する構成の場合、プラテン10が回転して印刷ヘッド9へロール紙5の供給を開始す
る際に、まず、停止状態のロール部6を回転させてロール紙5を引き出す。ロール紙5の
引き出しには、ロール部6の静止し続けようとする静止摩擦と慣性力に抗してロール部6
を回転させる必要があり、一時的にプラテン10を回転させるモータに対し大きな負荷が
かかる。特に、高速で印刷を行えるようにロール紙5の供給速度を速く設定している場合
には、ロール部6を回転開始させるために、より大きな負荷がモータにかかる。このこと
は同時に、ロール紙5に対してもプラテン10への負荷に比例してより大きな張力がかか
ることになる。このため、ロール部6、プラテン10のそれぞれが突っ張り合って、すぐ
にロール部6が回転開始できない状態となる。
その後、プラテン10の回転によってロール紙5が引き出され始め、印刷ヘッド9へ供
給されるようになる。この場合、ロール紙5にかかる張力により、ロール紙5に印刷不良
の原因となる伸びやシワの発生、および破断等が生じることがある。さらには、紙送りモ
ータがステップモータの場合、脱調に至る場合もある。また、印刷装置1がレシート印刷
を行うPOSプリンタの場合では、レシート印刷が断続的な印刷であるため、印刷開始毎
に、このようなプラテン10への負荷やロール紙5への張力増が繰り返されて、ロール紙
5が印刷ヘッド9へスムーズに供給されないことがある。
この課題の解決のため、印刷装置1には、ロール紙5のスムーズな供給をするために、
プラテン10への負荷やロール紙5への張力を緩和する緩衝機構部7を備えている。図4
は、ロール紙に張力が付加された場合のロール紙搬送状態を示す断面図である。印刷装置
1が印刷休止状態から印刷を開始する時、プラテン10の回転しようとする力によりロー
ル紙5へ大きな張力がかかる。ロール紙5へかかる張力に応じて、緩衝機構部7の緩衝板
14が緩衝板回転中心15を中心にして、プラテン10の方向へ回転する。緩衝板14が
プラテン10方向へ回転すると、ロール紙5への張力が緩和され、プラテン10は、回転
開始時に、瞬間的に大きな負荷を負うことなく回転を開始可能である。図4は、緩衝板1
4が最大限にプラテン10方向へ回転した状態を示しており、通常のロール紙5の搬送に
おいては、ここまで回転することはない。
ロール部6が回転しロール紙5が一定速度で紙送りされ始めると、ロール紙5の搬送に
関わる負荷は、ロール部6と上部外装3のロール部受部との摩擦、および、ロール紙5と
ロール紙5を案内する緩衝板14の案内面19との摩擦のみとなり、この両摩擦とも少負
荷である。緩衝板14は、ロール紙5の搬送開始時に大きく回転した状態から、負荷との
バランスのとれたロール部6方向の位置へ戻っていく。緩衝板14の回転による張力緩和
によってロール紙に過大な張力が作用することを防止可能である。
また、ロール紙5を検出する検出レバー17の先端部27は、図3および図4に示すよ
うに、ロール紙5の搬送方向に直角の断面形状が案内面19の断面形状とほぼ同一である
。図3に示すように、ロール紙5が装着された状態では、ロール紙5に張力がかかってお
らず緩衝板14は回転しない。一方、先端部27は、その一部がプラテン10と案内面1
9間に存するロール紙5に押されて回転し、メカスイッチ22を作動させる。これにより
ロール紙5が装着されたことが検出される。
ロール紙5が装着された後、プラテン10の回転によりロール紙5へ張力が付加される
と、図4に示すように、緩衝板14がプラテン10方向へ回転する。緩衝板14の回転に
伴い、先端部27が当接するロール紙5は、ロール紙位置R1からロール紙位置R2へ移
動する。ロール紙5の位置の移動に対応して、先端部27もロール紙位置R2へ回転移動
する。ロール紙5にかかる張力が大きくなって、緩衝板14がプラテン10方向に回転す
ればするほど、先端部27の断面形状と案内面19の断面形状とが同一面であるかのよう
に重なる状態になる。
さらに、先端部27は、緩衝板14がロール部6の方向またはプラテン10の方向へ回
転したいずれの状態においても、緩衝板14と連動して回転し、緩衝板14の案内面19
よりロール紙5側へ先端部27単独で突出しない構成である。従って、先端部27がロー
ル紙5を局部的に押し上げて、ロール紙5にスジ、打痕等の損傷を与えることを防止可能
である。また、ロール紙5に大きな張力がかかるにつれて、先端部27と案内面19とが
既述したように重なる状態となり、特に、先端部27はロール紙5としだいに広い面で接
するようになるため、ロール紙5の損傷をより一層回避可能である。
次に、紙検出部8の構成を詳細に説明する。図5は、ロール紙無し状態での紙検出部を
示す正面図である。図6は、ロール紙有り状態での紙検出部を示す正面図である。図5は
、図2で示す紙検出部8のB矢視による図であり、図6は、図3で示す紙検出部8のB’
矢視による図である。
図5に示すように、紙検出部8は、緩衝板14を切り欠いて設けられた収容部16に緩
衝板14の延在する方向に沿って配置されている。紙検出部8は、検出レバー回転中心1
8を中心に回転する検出レバー17と、検出レバー17と一体に設けられたカム20と、
カム20の一面であって検出レバー回転中心18と同心の円弧面21と、メカスイッチ2
2と、カム20に当接して回転しメカスイッチ22を作動させるスイッチレバー23とを
有する。なお、検出レバー17の先端部27は、ロール紙5を損傷しないように丸められ
ている。
メカスイッチ22は、スイッチレバー23の回転中心であるスイッチレバー回転中心2
6と、スイッチレバー23が当接する接点レバー24とを有する。接点レバー24は、弾
力性を有する導電性金属であり、スイッチレバー23が回転して当接すると、スイッチレ
バー23の回転に合わせて柔軟に撓る。スイッチレバー23と接点レバー24との接する
部分が接点部25であり、接点部25を介してスイッチレバー23と接点レバー24とが
電気的に導通する。
紙検出部8は、印刷装置1にロール紙5が装着されていない状態では、検出レバー17
が先端部27と検出レバー回転中心18を挟んで対極にあるカム20側の重さにより回転
し、先端部27は、緩衝板14の案内面19より飛び出た位置Pにある。この時、スイッ
チレバー23は、カム20から自由であって、接点レバー24の接点部25とも離れてお
り、電気的な導通がOFFの状態である。スイッチレバー23は、カム20等による外力
が作用しない状態では、図示していないバネ等によりこの電気的OFFの状態の位置へ戻
る。スイッチレバー23は、この位置を原点位置とする。スイッチレバー23が原点位置
にあって電気的OFFの状態であることにより、印刷装置1にロール紙5が無いことを検
出可能である。
そして、図6に示すように、印刷装置1にロール紙5が装着されると、先端部27がロ
ール紙5に押し下げられて位置Pから位置Qの方向へ回転する。先端部27の回転により
、カム20の端部がスイッチレバー23を押して、スイッチレバー回転中心26を中心に
してスイッチレバー23を回転させる。先端部27が位置Qまで回転すると、スイッチレ
バー23は、カム20の端部に押される状態から円弧面21へ乗り上げた状態になる。ス
イッチレバー23が円弧面21に乗り上げる状態において、スイッチレバー23と接点レ
バー24とが接点部25で当接し電気的にONとなる。この電気的ON状態によって、印
刷装置1にロール紙5が有ることを検出可能である。
通常の印刷状態では、ロール紙5は、ロール紙位置R1にあって先端部27と当接して
いる。印刷停止状態から印刷を開始する場合に、ロール紙5に張力が付加されて緩衝板1
4が回転し、ロール紙5はロール紙位置R2に移動する。印刷の開始および停止が繰り返
され、その都度緩衝板14が回転すると、ロール紙5の位置がロール紙位置R1とロール
紙位置R2との間を移動する。それに連動して、先端部27が回転する。先端部27の回
転に伴ってカム20の円弧面21も回転するが、スイッチレバー23は、円弧面21に乗
り上げた状態であるため、円弧面21上を摺動するのみで、スイッチレバー回転中心26
を中心にして回転することはない。従って、スイッチレバー23と接点レバー24とが接
点部25において摺動せず、接点部25の不必要な摺動が抑制可能である。また、接点部
25の磨耗に起因する電気的導通不良も低減可能である。
以上ロール紙搬送装置および印刷装置1の実施形態について説明した。この実施形態の
効果をまとめて記載する。
(1)ロール紙搬送装置において、紙検出部8は、緩衝機構部7の収容部16に収容さ
れており、互いの動作が干渉し合うことなく、それぞれの機能の維持がなされている。従
って、紙検出部8単独の占有設置スペースがほぼ不要であり、ロール紙搬送装置およびロ
ール紙搬送装置を備えた印刷装置1の省スペース化が実現可能である。
(2)ロール紙5と当接する検出レバー17の先端部27は、緩衝板14の延在方向に
ほぼ平行な回転面を有する構成である。つまり、先端部27は、ロール部6とプラテン1
0との距離L2内から逸脱する回転動作をしない。これにより、先端部27が回転するた
めの新たなスペースが不要である。
(3)ロール紙5に張力が付加されると、緩衝板14が張力を緩和する方向へ回転する
。この緩衝板14の回転により、過大な張力の作用によるロール紙5の伸び、シワ、切断
等を防ぐと共に、プラテン10を回転させるモータへの過負荷を回避してモータの損傷、
脱調を防止可能である。また、それらによる印刷不良を防止可能である。
(4)検出レバー17の先端部27は、案内面19からロール紙5方向へ先端部27単
独で突出しない構成である。この構成により、先端部27がロール紙5を押し上げてぶつ
かったり擦れるなどし、ロール紙にスジ、打痕等を与えることを防止でき、印刷されたロ
ール紙5の印刷品質が良好に確保可能である。
(5)ロール紙5の検出は、検出レバー17、スイッチレバー23を介してメカスイッ
チ22を作動させて行われる。検出レバー17に作用するロール紙5の押圧が小圧であっ
ても、各レバーの長さ比により、メカスイッチ22を強く押して作動させることが可能で
ある。
(6)検出レバー17は、検出レバー回転中心18を挟んで先端部27側とカム20側
とを有する。重量バランスは、カム20側の方が重く、ロール紙5の無い状態では、カム
20側の自重により、スイッチレバー23を原点位置へ戻すように検出レバー17が回転
する。カム20を有する検出レバー17のみでメカスイッチ22の原点復帰の制御が可能
である。
(7)ロール紙5の搬送に伴い、検出レバー17が微少な回転を繰り返しても、カム2
0の同一円弧面21上をスイッチレバー23が移動するため、スイッチレバー23とメカ
スイッチ22の接点レバー24との摺動が最小限に抑制でき、微少な摺動の繰り返しによ
る接点磨耗および接点磨耗による電気的導通不良が防止可能である。従って、メカスイッ
チ22の耐久性向上が図れる。
(8)紙検出部8は、緩衝板14の切り欠き部である収容部16に収容するように配置
されていれば良く、検出レバー17の大きさ、メカスイッチ22の配置位置等についてレ
イアウトの自由度がある。
(9)フォトセンサ等に比べて安価なメカスイッチ22の使用が可能であり、ロール紙
搬送装置およびロール紙搬送装置を備えた印刷装置1のコスト削減が可能である。
また、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、次のような変形例が挙げら
れる。
(変形例1)紙検出部8の検出レバー17の形状は、ロール紙5の無い状態時に、先端
部27が位置Pにあるようなバランス設定の配置であれば、図5および図6に示すクラン
ク状の形状に限定されない。例えば、L字や直線状の形状等であっても良い。これにより
、検出レバー17の形状の自由度を増すことが可能である。
(変形例2)また、検出レバー17の形状の自由度が増すことにより、検出レバー17
のカム20および円弧面21並びにメカスイッチ22の配置位置も特定位置に限定されな
い。例えば、検出レバー17、カム20および円弧面21、メカスイッチ22を緩衝板1
4の設置方向と平行にほぼ直線状に延在させるような設定が可能である。逆に、検出レバ
ー17、カム20および円弧面21、メカスイッチ22を緩衝板14の設置方向と直交方
向に延在させるような設定も可能である。
(変形例3)緩衝板14の案内面19の形状は、図2に示す曲面ではなく、緩衝板回転
中心15を中心とした円弧状の面であっても良い。このような円弧状の面であれば、緩衝
板14が回転しても、ロール紙位置がロール紙位置R1、R2のように移動することをほ
ぼ抑止可能である。
(変形例4)緩衝機構部7および紙検出部8を備えた印刷装置1は、サーマル方式のヘ
ッドによる印刷に限定されず、ドットインパクトヘッド、インクジェットヘッド等のヘッ
ドを用いたものでも良い。印刷方式に限定されず多くの種類の印刷装置へ適用可能である
1…印刷装置、4…蓋、5…ロール紙、6…ロール部、7…緩衝機構部、8…紙検出部
、9…印刷ヘッド、10…プラテン、14…緩衝板、16…収容部、17…検出レバー、
18…検出レバー回転中心、19…案内面、20…カム、21…円弧面、22…メカスイ
ッチ、23…スイッチレバー、24…接点レバー、25…接点部、27…先端部。

Claims (3)

  1. ロール紙を搬送するためのロール紙搬送装置であって、
    前記ロール紙の有無を検出する紙検出部と、
    前記ロール紙の張力の変化を緩和するため揺動可能な緩衝機構部と、を備え、
    前記紙検出部は、前記ロール紙を検出するために、該ロール紙と接触したとき回転する
    検出レバーと、
    前記検出レバーと一体に形成され、該検出レバーの回転中心と同芯の円弧面を有するカ
    ムと、
    前記カムの円周面と接触するスイッチレバーと、を有すること
    を特徴とするロール紙搬送装置。
  2. 請求項1に記載のロール紙搬送装置において、
    前記検出レバーが、前記ロール紙に接触して回転したとき、前記カムの円弧面に前記ス
    イッチレバーが接触する状態になることを特徴とするロール紙搬送装置。
  3. ロール紙をロール状に収容したロール部と、
    前記ロール部に収容した前記ロール紙を搬送して印刷を行う請求項1または2に記載の
    ロール紙搬送装置と、を搭載したことを特徴とする印刷装置。
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