JP2010005633A - 鋳片の冷却方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定的に鋳片の組織を微細組織にして鋳片の割れが進展することを防止する。
【解決手段】連続鋳造機1で鋳片2を鋳造した後に当該鋳片2を切断して、当該切断した鋳片2を、加熱炉3に装入する前に冷却する冷却方法において、加熱炉3への装入前の鋳片2の表面温度を冷却する冷却速度を4℃/min以上で且つ6℃/min以下とする。また、鋳片2の表面温度を450〜670℃の範囲とする。さらに、鋳片2の同一断面内の温度バラツキを100℃以下にする。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、連続鋳造機で鋳造した鋳片を切断して、切断した鋳片を加熱炉に装入する前に冷却する鋳片の冷却方法に関する。
一般的に、連続鋳造機で鋳造した後の鋳片は凝固時の組織が非常に粗いため、かかる状態で分塊圧延すると、圧延中にかかる応力等により、鋳片の結晶の粒界を起点にして割れの発生又は割れの進展を引き起こすことが知られている。また、連続鋳造中などに割れが発生することが知られている。例えば、鋳造中に鋳片の表面に形成されるオシレーションマークが要因となり、オシレーションマークの谷部から鋳片内部に向かって割れが発生することがある。また、連続鋳造における鋳片の過冷却や冷却不均一が要因となり、これらにより熱応力の変化して、鋳片のコーナ部に割れが発生することがある。また、連続鋳造中の鋳片の矯正が要因となり、例えば、垂直連続鋳造機での曲げ戻しによって鋳片表面に大きな引っ張り応力が発生し割れが発生する。
このように、連続鋳造後の鋳片の表面等には様々な要因で小さな割れが発生し、その割れが大きな割れと進展することもあるので、下工程である分塊圧延中に溶削(ホットスカーフ)を行うことで、鋳片の表面等の割れを予め除去している。
しかしながら、鋳片の割れが進展し割れが深くなった場合(大きな割れとなった場合)、前述のホットスカーフ処理だけでは対応できないことがある。このような場合、鋳片において疵が残存することになることから、ホットスカーフとは異なる他の工程で疵取りを行う作業が発生したり、製造品の品質の低下に繋がる問題となる。
そこで、連続鋳造後において、鋳片の割れが大きなものに進展し難くする方法が様々考えられている(例えば、特許文献1)。この方法では、連続鋳造後の鋳片を分塊圧延前に加熱する加熱炉に装入する前に当該鋳片を所定の温度まで冷却している(この冷却のことを3次冷却ということがある)。
この3次冷却では、鋳片を冷却することで鋳片のオーステナイト組織を例えばベイナイト組織に変態させて微細化させ、連続鋳造後の工程において鋳片に応力等がかかっても鋳片の組織の粒界に沿って鋳片の割れが進展しないようにするものである。
特許文献1に示すような鋼片の水冷方法では、連続鋳造後の鋼片(鋳片)に直接スプレー又はミストスプレーを噴霧することで鋳片を冷却している。特許文献2に示すような冷却方法では、連続鋳造後の鋳片を冷却室にて冷却している。
特開2000−42700号公報 特開2004−243390号公報
特許文献1〜2に示すような冷却方法では、鋳片を水冷により冷却しているため冷却速度が速く、鋳片の表面全体を均一に冷却することが非常に困難である。また、この冷却方法では、水冷していることから鋳片においては冷却が速い部分と冷却が遅い部分とがあり、このような冷却速度の違いによって鋳片の組織のバラツキが発生することがある。
したがって、特許文献1〜2に示すような冷却方法であっても、安定的に鋳片の組織全体を微細組織に変態させることは非常に難しいのが実情である。
そこで、本発明は、上記問題に鑑み、安定的に鋳片を微細組織にして鋳片の割れが進展することを防止する連続鋳造機の冷却設備と冷却方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
連続鋳造機で鋳造した後に切断した鋳片を、加熱炉に装入する前に冷却する冷却方法において、前記鋳片の表面を冷却する冷却速度を4〜6℃/minとし、前記加熱炉への装入前の鋳片の表面温度を450〜670℃の範囲とすると共に、鋳片の同一断面内の温度バラツキを100℃以下にする点にある。
発明者は、安定的に鋳片を微細組織にして鋳片の割れが進展することを防止する方法について、様々な観点から検証した。その結果、鋳片を微細なフェライト−パーライト組織に変態することができ、鋳片の表面の割れが進展し難いことを実験等により見出した。
本発明によれば、鋳片の割れが進展することを防止することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図を基に説明する。
図1は、鋳片を製造する製造ラインにおいて、連続鋳造機から冷却設備を経て加熱炉までの全体図を示している。
図1に示すように、連続鋳造機1は、例えば、鋳片(例えば、ブルーム)2を鋳造する連続鋳造機であって、鋳造後の鋳片2を加熱する加熱炉3の上流側に設置されている。加熱炉3は、図示しない分塊圧延ラインの上流側に配置されていて鋳片2を圧延に適した温度まで上昇させるものである。連続鋳造機1と加熱炉3とは近接していて連続したライン上に設置された状態となっている。加熱炉3と連続鋳造機1との間には、鋳造した鋳片2を冷却する冷却設備4が設置されている。
連続鋳造機1は、取鍋9から供給された溶鋼を一時的に貯留するタンディッシュ10と、このタンディッシュ10からの溶鋼が供給される鋳型11と、この鋳型11により成型された鋳片2を引き出すと共に、鋳片2をサポートする複数のサポートロール12とを有している。この実施の形態の連続鋳造機1では、2ストランドのブルームを鋳造するものである。
タンディッシュ10は、全体として有底箱形となっており、タンディッシュ10の底部に2つの浸漬ノズル13が設けられている。浸漬ノズル13は、スライドバルブにより開閉可能となっており、浸漬ノズル13の開閉によりタンディッシュ10による鋳型11への溶鋼の注入が停止又は再開できるようになっている。
連続鋳造機1の下流側には、鋳造した鋳片2を所定の長さに切断する切断装置14(ガスカッター)が設けられており、この切断装置14の下流側に前記冷却設備4が設けられている。
図1、2に示すように、冷却設備4は、切断装置14で切断された鋳片2を下流側に搬送する搬送装置15と、この搬送装置15の横側で近接配置され且つ搬送された鋳片2を空冷等により冷却する冷却装置16とに大別される。
図2に示すように、搬送装置15は、切断した鋳片2を搬送する複数の搬送ロール17と、搬送ロール17で所定の位置まで搬送された鋳片2を冷却装置16に引き渡す引き渡し機構18とを有している。
引き渡し機構18は、例えば、搬送ロール17で搬送された鋳片2を持ち上げて、持ち上げた鋳片2を冷却装置16へ向けてスライドさせる複数のスライド部材18aを有している。この実施の形態のスライド部材18aは搬送ロール17で搬送している鋳片2の搬送方向を90°変更し、鋳片2を冷却装置16へ向けてスライドさせるものである。
図2、3に示すように、冷却装置16は、冷却床20と、冷却ファン21とを有している。
冷却床20は、鋳片2のスライド方向に延び且つ移動不能に固定された複数の固定バー22と、スライド方向に延び且つ搬送方向に移動可能な複数の可動バー23とを有している。各固定バー22には、鋳片2の下面を載置する載置部25が長手方向に複数設けられている。固定バー22に対する載置部25の配列ピッチ(長手方向の配列間隔)は、一定値であって、固定バー22に設けられた載置部25を平面視すると、各載置部25は長手方向と直交する方向に直線状に並んだ状態となっている。
図2〜4に示すように、直線状となっている各載置部25(鋳片の配置ライン)に鋳片2を載置すると、搬送方向に隣り合う鋳片2の配列ピッチ(以降、鋳片ピッチということがある)L1を可変にすることができる。
可動バー23は、固定バー22の間に配置され且つスライド方向(搬送方向)に往復移動するものであって、スライド部材18aにより冷却床20の近傍まで搬送された鋳片2を持ち上げて、下流側に搬送して固定バー22の載置部25に据え置くように構成されている。
冷却ファン21は、冷却床20に据え置かれた鋳片2に対して冷却風(例えば、室温の風)を送風するもので、冷却床20の下側に配置されている。具体的には、固定バー22の下側であって、この固定バー22の最下流側端部の近傍に複数の冷却ファン21が並列されている。複数の冷却ファン21によって、冷却床20に載置された鋳片2の全体に対して冷却風が当たるようになっている。
図4に示すように、各冷却ファン21は、当該冷却ファン21の中心から冷却床20に据え置かれた鋳片2の下面の中央部を結ぶ角度(以降、吹きつけ角ということがある)θ1,θ2が調整可能となっている。冷却ファン21の風速も調整可能となっている。
以上の冷却設備4では、冷却床20に切断した鋳片2を載置した後、可動バー23を往復移動させることで、鋳片2を順に載置部25の配列ピッチで下流側に移動しながら、冷却ファン21により鋳片2を冷却する。冷却床20の最下流に位置し冷却床20上での冷却が終了した鋳片2は、当該冷却床20から搬送装置15に略平行な第2搬送装置19に載せられて、加熱炉3に直ちに装入される。
以下、本発明の鋳片の冷却方法を詳しく説明する。
切断装置14で切断された鋳片2を、冷却設備4で冷却するにあたっては、鋳片の表面(鋳片表面)を冷却する冷却速度を4℃〜6℃/minとしている。 具体的には、図3に示すように、鋳片2の表面において、冷却床20に接する面を底面30、この底面30に対向する面を上面31、冷却ファン21に近い面を第1狭面(狭面A)32、この第1狭面32と対向する面であって冷却ファン21から遠い面を第2狭面(狭面B)33としたとき、底面30、上面31、第1狭面32、第2狭面33の中央部分(各面の中心)での冷却速度が4〜6℃/minとなるように、鋳片2を冷却床20に載置すると共に、冷却ファン21によって冷却を行っている。
鋳片2の表面の冷却速度が非常に速い場合は、鋳片2の組織はベイナイト組織へと変態する。鋳片2を冷却する際に、鋳片2の組織をベイナイト組織へと変態させてしまうと、変態する際に鋳片2が膨張して鋳片2の曲がりなどが発生して操業上や品質の問題が発生してしまう。また、鋳片2の表面の冷却速度を速くした場合は、各表面の温度制御を均一に行うには非常に難しく過冷却を引き起こしてしまう場合がある。
そこで、本発明の鋳片の冷却方法においては、上述した問題に鑑み、鋳片2の表面の冷却速度が適切な4〜6℃/minとしている。
また、冷却設備4で冷却するにあたっては、図5(a)に示すように、加熱炉3の装入直前の鋳片2の表面温度の分布を450〜670℃の範囲としている。即ち、底面30、上面31、第1狭面32、第2狭面33の各表面において、それぞれの表面の中央部分(面央)からコーナ部にかけての温度分布が450℃以上670℃以下となるように、鋳片2を冷却床20に載置すると共に、冷却ファン21によって冷却を行っている。
ここで、鋳造後の鋳片2の表面にはスケールが付着しているため、2面が交差する真コーナ部(エッジ部分)41aでの表面温度を測定することは実質的に難しい。そこで、この実施形態では、図5(b)、図5(c)に示すように、真コーナ部41aから内側へ100mm入った部分の表面温度を測定することとしている。そして、真コーナ部41aから100mm入る部分から表面の中心部分40までの表面温度が450〜670℃の範囲に入るように制御している。
言い換えれば、図5(b)や図5(c)に示すように、底面30、上面31、第1狭面32、第2狭面33のいずれの表面であっても、各表面において、真コーナ部41aから100mm入ったエリアQの温度分布が450〜670℃の範囲となるようにしている。なお、以降、真コーナ部41aから100mm内側に入る部分をコーナ部と言う。
このように、鋳片2を加熱炉3に装入する前の鋳片2の表面温度を450〜670℃の範囲内とすることによって、鋳片2の表面温度をAc1変態温度以下にすることができる。図6のポイントEに示すように鋳片2の表面温度をAc1変態温度以下にすると、鋳片2の組織を粒の大きいオーステナイト組織(γ組織)から粒の小さなフェライト−パーライト組織(α+P組織)へと変態する。鋳片2の組織をフェライト−パーライト組織にした状態で、当該鋳片2を加熱炉3に装入すると加熱後の組織を粒の非常に小さな新たな組織とすることができる(ポイントF)。
さて、鋳片2の表面温度を670℃よりも高くした場合、鋳片2の組織の変態変化が十分に行われない、即ち、加熱後の組織を粒の非常に小さな新たな組織とすることが確実に行えない場合があり、分塊圧延工程にて粒界割れの進展が発生する可能性がある。
また、鋳片2の表面温度を450℃未満とした場合、鋳片2を加熱炉3に装入すると、装入時の鋳片2の表面温度が低過ぎるために、急な熱膨張が生じて割れが発生する可能性がある。
ゆえに、本発明の鋳片の冷却方法では、上述したように、鋳片2の表面温度を450〜670℃の範囲としている。
なお、鋳片2を冷却しても、鋳片2を加熱炉3に装入する前の鋳片2温度がAc3変態温度以上となった場合(ポイントA)、冷却後の鋳片2の組織は粒の大きいオーステナイト組織となる。この状態で鋳片2を加熱炉3に装入して当該鋳片2を加熱すると加熱後の組織は、フェライト−パーライト組織とならず粒の大きいオーステナイト組織のままであることを確認している(ポイントB)。また、鋳片2を冷却しても、鋳片2を加熱炉3に装入する前の鋳片2温度がAc3変態温度とAc1変態温度との間である(ポイントC)場合、冷却後の鋳片2はその粒界の付近にオーステナイト組織の一部が変態したフェライト組織ができる。この状態で鋳片2を加熱炉3に装入して当該鋳片2を加熱しても加熱後の組織は、Ac3変態温度以上である場合と同様に粒の大きいオーステナイト組織ままであることを確認している(ポイントD)。
本発明の鋳片の冷却方法では、さらに、冷却設備4で冷却するにあたっては、鋳片2の同一断面内の温度バラツキを100℃以下にしている。具体的には、図7に示すように、鋳片2の幅方向における断面での温度分布において、高温と低温との温度差、即ち、温度のバラツキが100℃以下となるように、鋳片2を冷却床20に載置すると共に、冷却ファン21によって冷却を行っている。なお、断面における鋳片2の温度分布を考慮する際にも、真コーナ部41a(表面)から100mm側に入ったときのエリア内での温度分布を考えることとし、このエリアJ内の温度差が100℃以内となるようにしている。
鋳片2における同一断面での温度差が100℃よりも大きい場合は、鋳片2を加熱炉に装入した際に熱膨張によって温度が低い部分(コーナ部41)と温度が高い部分(面央部40)との間で大きな熱歪みが生じ、その結果、コーナ部41において表面割れが発生する。
以上、本発明の鋳片の冷却方法においては、鋳片2の表面を冷却する冷却速度を4〜6℃/minとし、鋳片2の表面温度を450〜670℃の範囲とし、鋳片2の同一断面内の温度バラツキを100℃以下となるように、冷却設備4における制御を行っている。
具体的には、鋳片2を冷却する際、鋳片2を200〜1200mmピッチで配置し、鋳片2に対して吹きつけ角θ1、θ2:0〜50°,風速V1〜V2:2〜20m/secで冷却風を送風し、鋳片2を長時間留めることなく搬送することによって、冷却速度を4〜6℃/minとし、鋳片2の表面温度を450〜670℃の範囲とし、鋳片2の同一断面内の温度バラツキを100℃以下にしている。
表1〜表3は、鋳片2ピッチL1,L2、吹きつけ角(鋳片2冷却角度)θ1、θ2、風速V1〜V2を適宜変化させて、鋳片2を冷却した実験結果(鋳片2冷却テスト結果)である。
[実験条件]
連続鋳造機1で300×430mmとなるブルーム(鋳片2)を鋳造し、当該鋳片2をAc3変態温度以上(800〜950℃)で切断して搬送及び冷却を行った。鋳片2ピッチL1〜L3を0〜1500mmの間で変化させ、吹きつけ角θ1、θ2を−10〜60°の間で変化させた。固定バー22と可動バー23との距離P、即ち、冷却床20のピッチPを、1000〜2500mmとした。
各実験において、鋳片2を切断してから切断した鋳片2を冷却床20まで搬送する時間は1〜2分であり、鋳片2の冷却を終了してからは、直ぐに(1〜2分以内)加熱炉に鋳片2を入れることとした。また、鋳片2を冷却した時間(切断後から加熱炉投入までの時間)は、30分〜60分としている。鋳片2の表面温度は、加熱炉3の装入直前に、最高温度及び最低温度を測定できるサーモトレーサ(NEC三栄(株)製TH9100MLN)によって測定した。
表1〜表3に示す最低温度の欄は、鋳片2冷却後の各表面において最も温度が低かった面とその温度(最低温度)示しており、最高温度の欄には、鋳片2冷却後の各表面において最も温度が高かった面とその温度(最高温度)を示した。
表1〜3において、表面欠陥[なし:○][あり:×]は、磁粉探傷試験JIS-G-0565(鉄鋼材料の磁粉探傷試験方法及び磁粉検査)に基づいて試験を行い、表面の中心部付近の割れの評価を示したものである。磁粉探傷試験は、冷却後の鋳片2を分塊圧延(加熱→圧延→ホットスカーフ→圧延)及び平滑化処理(表面スケール除去)して後に試験を行った。
なお、磁粉探傷試験は、JIS規格G−0565に規定された極間法及び電流貫通法を用いて行った。探傷に必要な磁界の強さは同規格の「試験方法:連続法,試験体:鋳鍛造品及び機械部品」の規定に基づき2400〜3600(A/m)とした。かかる磁界を印加した後、磁粉の分布(模様)を目視し、目視で確認される全ての割れや疵をチェックした。
表1、表2において、コーナ部欠陥[なし:○][あり:×]は、表面欠陥と同様に、磁粉探傷試験JIS-G-0565(鉄鋼材料の磁粉探傷試験方法及び磁粉検査)に基づいて試験を行い、コーナ部における表面割れを上述した表面欠陥と同様に評価したものである。
[風速の影響について]
表1に示すように、冷却ファン21の風速V1〜V2を0m/secにした場合、即ち、冷却ファン21で鋳片2に対して送風を行わなかった場合は、鋳片2ピッチL1,L2をいかなる状態にしても、鋳片2の表面温度(表1に示す最低温度から最高温度の範囲)を450〜670℃の範囲内にすることができなかった。その結果、表面欠陥やコーナ部欠陥が確認された(表面欠陥「×」、コーナ部欠陥「×」)。
即ち、冷却ファン21で鋳片2を冷却しなかった場合(風速V1〜V2=0m/sec)、鋳片2の底面30側や狭面側は鋳片2の上面31と比較して熱が滞留し易いだけでなく、全体的に鋳片2の表面温度を、Ac1変態温度の領域以下まで降下させることができなかった。
そこで、鋳片2の表面温度をAc1変態温度の領域以下にするために、冷却ファン21によって鋳片2を冷却することが有効であると考えられる。
しかしながら、表3に示すように、冷却ファン21の風速V1〜V2を20m/secよりも大きくしてしまうと、鋳片2の表面温度がAc1変態温度以下にすることができるものの、鋳片2の表面を過冷却(特に、冷却ファン21に近い狭面Aを過冷却)してしまい、その結果、表面欠陥やコーナ部欠陥が確認された(表面欠陥「×」、コーナ部欠陥「×」)。
つまり、冷却ファン21の風速V1〜V2が20m/secを超えて強過ぎてしまうと、鋳片2の各表面のうち、表面温度をAc1変態温度以下にできたとしても、温度が下がり過ぎてしまう部分(強冷却部分)が発生する。このような状態で、加熱炉3に当該鋳片2を装入すると、加熱炉3内で鋳片2の温度が急激に上昇するため、鋳片2が急激に膨張して歪みによって大きな割れが発生し易くなる。
以上のように、本発明の冷却方法では、鋳片2を冷却する際は、過冷却ならにように風速V1〜V2を2〜20m/secの範囲として、鋳片2の表面温度を450〜670℃の範囲内にすることが必要である。
[鋳片ピッチの影響について]
本発明の鋳片の冷却方法の条件にするためには、冷却ファン21の風速V1〜V2を2〜20m/secに制御するだけでなく、鋳片2ピッチL1を制御する必要があることを確認した。
表1、表2に示すように、冷却ファン21の風速V1〜V2を2〜20m/secであっても、鋳片2ピッチ(隣り合う鋳片2の側面間の距離)L1が200mm未満の場合は、隣り合う鋳片2同士が互いの輻射熱の影響を大きく受けるため、この輻射熱によって鋳片2の表面温度の最高温度が高くなるという傾向がある。
即ち、鋳片2ピッチL1が200mm未満の場合は、輻射熱の影響を大であるため、鋳片2の表面温度を上限値である670℃以下にすることができないことがあり、特に、冷却ファン21と遠い側の第2狭面33(狭面B)の温度が670℃以上になり易い傾向が見受けられた。その結果、表面欠陥やコーナ部欠陥が確認された(表面欠陥「×」、コーナ部欠陥「×」)。
一方で、冷却ファン21の風速V1〜V2を2〜20m/secとして、鋳片2ピッチL1を1200mmよりも大きくした場合は、隣り合う鋳片2の輻射熱の影響が少なくすることができるものの、輻射熱の影響が小さ過ぎて、鋳片2の表面温度の最低温度が低くなるという傾向がある。
即ち、鋳片2ピッチL1を1200mmよりも大きくした場合は、輻射熱の影響が小であるため、鋳片2の表面温度を下限値である450℃以上にすることができないことがあり、特に、冷却ファン21と遠い側の第1狭面32(狭面A)の温度が450℃未満になり易い傾向が見受けられた。
これに加え、鋳片2ピッチL1を1200mmよりも大きくした場合は、輻射熱の影響が小であるために冷却速度が速くなる(冷却速度の最大値が大きく8.0℃/minとなる)傾向があり、冷却速度を4〜6℃/minの範囲にすることができなかった。
したがって、鋳片2ピッチL1が200〜1200mmを外れる場合は、冷却ファン21の風速V1〜V2が2〜20m/secであったとしても、表面欠陥やコーナ部欠陥が確認された(表面欠陥「×」、コーナ部欠陥「×」)。
このように、本発明の鋳片の冷却方法では、鋳片2を冷却する際は、鋳片2ピッチL1を200〜1200mmとして、輻射熱の良い影響を与えるようにし、鋳片2同士の輻射熱によって鋳片2の表面温度の制御を行う役割を担っている。
[吹きつけ角について]
本発明の鋳片の冷却方法の条件にするためには、冷却ファン21の風速V1〜V2を2〜20m/secに制御し且つ鋳片2ピッチL1を200〜1200mmに制御するだけでなく、吹きつけ角θ1、θ2も制御する必要があることを確認した。
表1、表2に示すように、冷却ファン21の吹きつけ角(鋳片冷却角度)θ1、θ2を50°よりも大きくした場合、搬送方向に並べられた鋳片2を広範囲に亘って冷却できないと共に、鋳片2の底面30側から鋳片2の上面31側に抜ける冷却風が多く、冷却風が通りやすい鋳片2の第1狭面32が過冷却される傾向がある。その結果、鋳片2の第1狭面32の表面温度が450℃未満となったり、冷却速度が上限値である6℃/minよりも高くなり、表面欠陥やコーナ部欠陥が確認された(表面欠陥「×」、コーナ部欠陥「×」)。
冷却ファン21の吹きつけ角θ1、θ2を0°より小さくした場合、即ち、図4に示すように、冷却ファン21の中心部の向きを水平線Nよりも下側に向けた場合、冷却ファン21から送風した冷却風が下側に流れやすくなって鋳片2に冷却風が当たりにくくなるので、冷却床20に載置した鋳片2を幅広く冷却することができない。
その結果、鋳片2の表面温度の最高温度が高くなるという傾向があり、鋳片2の表面温度を上限値である670℃以下にすることができず、表面欠陥やコーナ部欠陥が確認された(表面欠陥「×」、コーナ部欠陥「×」)。
このように、本発明の鋳片の冷却方法では、鋳片2を冷却する際は、吹きつけ角θ1、θ2を0°〜50°にすることで、鋳片2の冷却する範囲のバランスを図っている。
以上、本発明の鋳片の冷却方法によれば、冷却ファン21の風速V1〜V2を2〜20m/secに制御し、鋳片2ピッチL1を200〜1200mmに制御し、吹きつけ角θ1、θ2を0°〜50°に制御することによって、表面欠陥やコーナ部欠陥を無くすことができる(表面欠陥「○」、コーナ部欠陥「○」)。
[鋳片の搬送について]
本発明の鋳片の冷却方法の条件にするためには、冷却ファン21の風速V1〜V2を2〜20m/secに制御し、鋳片2ピッチL1を200〜1200mmに制御し、吹きつけ角θ1、θ2を0°〜50°に制御するのに加え、載置した鋳片2を長時間留めておくことなく搬送する必要がある。
表4は、冷却床20で鋳片2を冷却するにあたって鋳片2を長時間留めておくことなく搬送した場合と、鋳片2を意図的に長時間留めて搬送した場合の実験結果をまとめたものである。
表4の最高温度の欄には、鋳片2を3次冷却後の各表面において、中央部分の温度が最も温度が高かった面とその温度(最高温度)と冷却速度を示した。表4の面部最低温度の欄には、鋳片2冷却後の各表面において、中央部分の温度が最も低かった面とその温度(最低温度)と冷却速度を示した。表4のコーナ部温度の欄には、鋳片2冷却後の各表面において、後述するように、集中的に冷却したコーナ部での温度と冷却速度を示した。
なお、表4での最高温度、面部最低温度、コーナ部温度は、同一断面での温度分布から各所の温度を求めて記載したものである。
実験番号181〜実験番号186は、図8(a)に示すように、本発明の条件下(冷却速度:4〜6℃/min、表面温度:450〜670℃)で、鋳片2のコーナ部を集中的に冷却した結果をまとめたものである。
また、表4の実験番号187〜実験番号192は、図8(b)に示すように、本発明の条件下で、鋳片2の第1狭面32を集中的に冷却した結果をまとめたものである。表4の最高温度の欄には、鋳片2冷却後の各表面において最も温度が高かった面とその温度(最高温度)を示した。表4の最高温度の欄には、鋳片2冷却後の各表面において最も温度が高かった面とその温度(最高温度)を示した。
実験番号181〜実験番号184に示すように、コーナ部を集中的に冷却した場合であっても、鋳片2の搬送ピッチ(鋳片を送り出す間隔)を15分以下と通常通りピッチにすると、同一断面での鋳片2の表面温度差、即ち、面部最低温度欄の温度と最高温度欄の温度との差、及び、コーナ部温度欄の温度と最高温度欄の温度との差を100℃以内にすることができ、表面欠陥やコーナ部欠陥は見受けられなかった(表面欠陥「○」、コーナ部欠陥「○」)。
実験番号185及び実験番号186に示すように、コーナ部を集中的に冷却した場合であって、鋳片2の搬送ピッチを15分よりも長くして、図8(a)の状態で長時間留めると、コーナ部が強冷却され、コーナ部温度欄の温度と最高温度欄の温度との差が100℃よりも大きくなり、コーナ部の欠陥が確認された(コーナ部欠陥「×」)。
実験番号187〜実験番号190に示すように、第1狭面32を集中的に冷却した場合であっても、鋳片2の搬送ピッチを15分以下と通常通りピッチにすると、同一断面での鋳片2の表面温度差を100℃以内にすることができ、表面欠陥やコーナ部欠陥は見受けられなかった(表面欠陥「○」、コーナ部欠陥「○」)。
実験番号191及び実験番号192に示すように、第1狭面32を集中的に冷却した場合であって、鋳片2の搬送ピッチを15分よりも長くして、図8(b)の状態で長時間留めると、第1狭面32が強冷却され、面部最低温度欄の温度と最高温度欄の温度との差が100℃よりも大きくなり、表面欠陥が確認された(表面欠陥「×」)。
したがって、鋳片2を冷却床20上で冷却するにあたっては、冷却ファン21の風速V1〜V2を2〜20m/secに制御し、鋳片2ピッチL1を200〜1200mmに制御し、吹きつけ角θ1、θ2を0°〜50°に制御すると共に、冷却床20における鋳片の搬送ピッチ(送り出す間隔)を通常通りの15分以下(最大で15分以下)にする必要がある。なお、鋳片2の搬送ピッチを15分以下にするという条件は、鋳片2を冷却するにあたって「非定常状態」でない、即ち、長時間同じ位置に鋳片を留めないということを具体的に説明したものである。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
連続鋳造機から冷却設備を経て加熱炉までの全体図である。 冷却設備の平面図である。 冷却床の斜視図である。 鋳片ピッチ、風速、吹きつけ角の定義図である。 鋳片の表面温度の説明図で、a)は、温度分布の模式図であり、b)は上面及び底面の適用する温度分布範囲図であり、c)は第1狭面及び第2狭面の適用する温度分布範囲図である。 冷却による鋳片の組織を示す図である。 鋳片の同一断面での温度分布を示す図である。 a)は、鋳片のコーナ部を集中的に冷却している状況図で、b)は、鋳片の第1狭面を集中的に冷却している状況図である。
符号の説明
1 連続鋳造機
2 鋳片
3 加熱炉
4 冷却設備
16 冷却装置
20 冷却床
21 冷却ファン

Claims (1)

  1. 連続鋳造機で鋳造した後に切断した鋳片を、加熱炉に装入する前に冷却する冷却方法において、
    前記鋳片の表面を冷却する冷却速度を4〜6℃/minとし、前記加熱炉への装入前の鋳片の表面温度を450〜670℃の範囲とすると共に、鋳片の同一断面内の温度バラツキを100℃以下にすることを特徴とする鋳片の冷却方法。
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