JP2010003116A - 対象物判定装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】対象物がマスクやサングラスなどの装着物を装着しているか否かを信頼性高く判定することができる対象物判定装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】撮像して得られた画像が表す対象物について、マスクを装着した対象物の画像およびマスクを装着していない対象物の画像に反応するように学習した機械学習システムを用いて対象物らしさを示す尤度値p1を算出し(S104)、マスクを装着した対象物の画像に反応するように学習した機械学習システムを用いてマスクを装着した対象物らしさを示す尤度値p2を算出し(S106)、マスクを装着していない対象物の画像に反応するように学習した機械学習システムを用いてマスクを装着していない対象物らしさを示す尤度値p3を算出し(S108)、該算出された3つの尤度値p1、p2、p3に基づいて、該撮像されて得られた画像が表す対象物がマスクを装着しているか否かを判定する(S110)。
【選択図】図4

Description

本発明は、対象物判定装置及びプログラムに関し、特に、対象物が装着物を装着しているか否かを判定する対象物判定装置及びプログラムに関する。
顔画像から抽出される口や鼻などの顔特徴量を用いて顔向きや、瞬き、視線などの対象者の顔状態量を推定する場合において、対象者がマスクやサングラスなどを装着していると、前記顔状態量を正しく推定できない。顔への装着物を考慮して顔向きを推定する方法として、例えば下記特許文献1に記載された技術がある。この技術では顔画像から目、口、鼻などの特徴点の抽出を行い顔向きを推定するが、目の特徴点が所定回抽出できない場合はサングラスを装着していると判定し、サングラス上の画像特徴を用いて顔向きを推定している。また鼻と口の特徴量が所定回抽出できない場合は、マスクを装着していると判定して、マスク上の画像特徴を用いて顔向きの推定を行なっている。
特開2003−296712号公報
上記従来の技術では、目、鼻、口の特徴量が抽出できない場合にそれぞれサングラス、マクスを装着していると判定しているが、例えば、車両を運転する運転者の顔向きの推定を行なう場合には、実際の走行環境において、周辺照明環境の変動による顔画像上での局所的明るさ変化や、対象者の顔姿勢などにより目、鼻、口の特徴が未検出となる場合が頻繁に発生する。このため、サングラスやマスクを装着していないにもかかわらず、目や鼻、口が検出できないことからサングラス、マスクを装着していると判定してしまい、それによって本来存在しないサングラス、マスクの特徴点から顔向きなどの状態量を推定することとなり、結果的に正しい状態量は得られず、逆に非常に誤差の大きい状態量を算出してしまう、という問題が発生する。
本発明は、上述した問題を解決するために提案されたものであり、対象物がマスクやサングラスなどの装着物を装着しているか否かを信頼性高く判定することができる対象物判定装置及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の発明の対象物判定装置は、対象物を撮像するための撮像手段と、前記撮像手段で撮像されて得られた画像が表す対象物について、前記撮像手段で撮像されて得られた画像と、装着物を装着した対象物の画像および前記装着物を装着していない対象物の画像に反応するように学習した機械学習システムとを用いて対象物らしさを示す第1尤度値を算出し、前記撮像手段で撮像されて得られた画像と、前記装着物を装着した対象物の画像に反応するように学習した機械学習システムとを用いて前記装着物を装着した対象物らしさを示す第2尤度値を算出し、前記撮像手段で撮像されて得られた画像と、前記装着物を装着していない対象物の画像に反応するように学習した機械学習システムとを用いて前記装着物を装着していない対象物らしさを示す第3尤度値を算出する尤度値算出手段と、前記尤度値算出手段で算出された第1尤度値、第2尤度値、及び第3尤度値に基づいて、前記撮像手段で撮像されて得られた画像が表す対象物が前記装着物を装着しているか否かを判定する判定手段と、を含んで構成されている。
このように、装着物を装着した対象物の画像および装着物を装着していない対象物の画像に反応するように学習した機械学習システムと、装着物を装着した対象物の画像に反応するように学習した機械学習システムと、装着物を装着していない対象物の画像に反応するように学習した機械学習システムとを用いて3つの尤度値を求め、この3つの尤度値に基づいて対象物が装着物を装着しているか否かを判定するようにしたため、装着物の装着の有無を信頼性高く判定することができる。特に3種類の異なる機械学習システムから求められた尤度値を評価基準に用いることで、1種類の機械学習システムを用いる場合よりもより誤検出を少なくすることができる。
請求項2の発明の対象物判定装置は、対象物を撮像するための撮像手段と、前記撮像手段で撮像されて得られた画像から、前記対象物が装着物を装着していると仮定したときに該装着物が存在すると推定される予め定められた領域を抽出する抽出手段と、前記撮像手段で撮像されて得られた画像が表す対象物について、前記抽出手段で抽出された領域の画像と、前記装着物を装着した対象物の画像における前記予め定められた領域の画像および前記装着物を装着していない対象物の画像における前記予め定められた領域の画像に反応するように学習した機械学習システムとを用いて対象物らしさを示す第1尤度値を算出し、前記抽出手段で抽出された領域の画像と、前記装着物を装着した対象物の画像における前記予め定められた領域の画像に反応するように学習した機械学習システムとを用いて前記装着物を装着した対象物らしさを示す第2尤度値を算出し、前記抽出手段で抽出された領域の画像と、前記装着物を装着していない対象物の画像における前記予め定められた領域の画像に反応するように学習した機械学習システムとを用いて前記装着物を装着していない対象物らしさを示す第3尤度値を算出する尤度値算出手段と、前記尤度値算出手段で算出された第1尤度値、第2尤度値、及び第3尤度値に基づいて、前記撮像手段で撮像されて得られた画像が表す対象物が前記装着物を装着しているか否かを判定する判定手段と、を含んで構成されている。
このように、撮像されて得られた画像から、対象物が装着物を装着していると仮定したときに該装着物が存在すると推定される予め定められた領域を抽出し、該抽出した領域の画像と、装着物を装着した対象物の画像における上記予め定められた領域の画像および装着物を装着していない対象物の画像における上記予め定められた領域の画像に反応するように学習した機械学習システムと、装着物を装着した対象物の画像における上記予め定められた領域の画像に反応するように学習した機械学習システムと、装着物を装着していない対象物の画像における上記予め定められた領域の画像に反応するように学習した機械学習システムとを用いて3つの尤度値を求め、この3つの尤度値に基づいて対象物が装着物を装着しているか否かを判定するようにしたため、請求項1に記載の発明と同様に、装着物の装着の有無を信頼性高く判定することができる。また、請求項1に記載の発明の効果に加え、請求項2に記載の発明では、対象物全体の画像ではなく装着物が存在すると推定される予め定められた領域の画像に着目して判定を行なうため、処理時間の短縮につながる。
なお、請求項3に記載の発明のように、請求項1または2記載の対象物判定装置の判定手段は、前記第1尤度値、前記第2尤度値、及び前記第3尤度値の大小関係に基づいて、前記撮像手段で撮像されて得られた画像が表す対象物が前記装着物を装着しているか否かを判定するようにしてもよい。
また、請求項4に記載の発明のように、請求項1または2記載の対象物判定装置の判定手段は、前記第1尤度値と第2尤度値との比、および前記第1尤度値と前記第3尤度値との比に基づいて、前記撮像手段で撮像されて得られた画像が表す対象物が前記装着物を装着しているか否かを判定するようにしてもよい。
請求項5の発明のプログラムは、コンピュータに、対象物を撮像するための撮像手段で撮像されて得られた画像が表す対象物について、前記撮像手段で撮像されて得られた画像と、装着物を装着した対象物の画像および前記装着物を装着していない対象物の画像に反応するように学習した機械学習システムとを用いて対象物らしさを示す第1尤度値を算出する第1尤度値算出ステップと、前記撮像手段で撮像されて得られた画像が表す対象物について、前記撮像手段で撮像されて得られた画像と、前記装着物を装着した対象物の画像に反応するように学習した機械学習システムとを用いて前記装着物を装着した対象物らしさを示す第2尤度値を算出する第2尤度値算出ステップと、前記撮像手段で撮像されて得られた画像が表す対象物について、前記撮像手段で撮像されて得られた画像と、前記装着物を装着していない対象物の画像に反応するように学習した機械学習システムとを用いて前記装着物を装着していない対象物らしさを示す第3尤度値を算出する第3尤度値算出ステップと、前記算出された第1尤度値、第2尤度値、及び第3尤度値に基づいて、前記撮像手段で撮像されて得られた画像が表す対象物が前記装着物を装着しているか否かを判定する判定ステップと、を実行させるためのプログラムである。
このようなプログラムによっても、請求項1に記載の対象物判定装置と同様に作用するため、請求項1に記載の対象物判定装置と同様の効果が得られる。なお、第1尤度値算出ステップ、第2尤度値算出ステップ、および第3尤度値算出ステップの3つのステップはどのような順序で行なってもよい。
請求項6の発明のプログラムは、コンピュータに、対象物を撮像するための撮像手段で撮像されて得られた画像から、前記対象物が装着物を装着していると仮定したときに該装着物が存在すると推定される予め定められた領域を抽出する抽出ステップと、前記撮像手段で撮像されて得られた画像が表す対象物について、前記抽出された領域の画像と、前記装着物を装着した対象物の画像における前記予め定められた領域の画像および前記装着物を装着していない対象物の画像における前記予め定められた領域の画像に反応するように学習した機械学習システムとを用いて対象物らしさを示す第1尤度値を算出する第1尤度値算出ステップと、前記撮像手段で撮像されて得られた画像が表す対象物について、前記抽出された領域の画像と、前記装着物を装着した対象物の画像における前記予め定められた領域の画像に反応するように学習した機械学習システムとを用いて前記装着物を装着した対象物らしさを示す第2尤度値を算出する第2尤度値算出ステップと、前記撮像手段で撮像されて得られた画像が表す対象物について、前記抽出された領域の画像と、前記装着物を装着していない対象物の画像における前記予め定められた領域の画像に反応するように学習した機械学習システムとを用いて前記装着物を装着していない対象物らしさを示す第3尤度値を算出する第3尤度値算出ステップと、前記算出された第1尤度値、第2尤度値、及び第3尤度値に基づいて、前記撮像手段で撮像されて得られた画像が表す対象物が前記装着物を装着しているか否かを判定する判定ステップと、を実行させるためのプログラムである。
このようなプログラムによっても、請求項2に記載の対象物判定装置と同様に作用するため、請求項2に記載の対象物判定装置と同様の効果が得られる。なお、第1尤度値算出ステップ、第2尤度値算出ステップ、および第3尤度値算出ステップの3つのステップはどのような順序で行なってもよい。
以上説明したように本発明によれば、対象物が装着物を装着しているか否かを信頼性高く判定することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る対象物判定装置10の概略構成図である。本実施の形態の対象物判定装置10は、対象物として人物の顔を撮影し、該撮影した人物の顔に装着物(ここではマスク)が装着されているか否かを判定する。
図1に示すように、対象物判定装置10は、対象者12を撮影するためのカメラ14と、画像取り込み装置16と、画像処理装置18とから構成される。
画像取り込み装置16は、画像メモリを備えており、カメラ14で撮影されて得られた画像データを取り込んで画像メモリに記憶する。また、画像取り込み装置16は、画像メモリから該画像データを読み出して画像処理装置18に入力する。
図2は、画像処理装置18の機能構成図である。
画像処理装置18は、画像取り込み装置16から入力された画像データに基づいて対象者12の顔にマスクが装着されているか否かを判定する処理を行なう装置であって、顔領域検出部20、尤度算出部22、および判定部24を含んで構成されている。
顔領域検出部20は、画像取り込み装置16から入力された画像データの画像から、対象者12の顔の領域を検出する。顔の領域を検出する技術には、様々な技術があるが、本実施の形態では、パターン認識能力の優れた識別器の一種であるニューラルネットワーク(以下、NN)を用いたH.Rowleyらの顔検出の手法("Neural Network-based Face Detection", IEEE Transactions on Pattern Analysis and Machine Intelligence, Vol.20, No.1, 1998, pp.23-38参照)を用いてもよい。ただし、顔領域検出部20では対象者12がマスクを装着しているか否かを判断するわけではないため、対象者12がマスクを装着しているか否かに関わらず対象者12の顔を検出できるように予めNNを学習しておく。
より具体的には、入力層、中間層、及び出力層を連結して構成したNNに、既知の入出力データによって連結関係を学習させる。ここでは、バックプロパゲーションと呼ぶ学習手法により、図3(A)に示すように、マスクを装着していない多数の顔画像や、図3(B)に示すように、さまざまな形状のマスクを装着している多数の顔画像に対してNNの出力層が1の信号を出力するように教師信号1を与えて興奮学習を行なう。一方、顔と全く異なる画像(たとえば風景画像など)を非顔画像として多数用意しておき、これらの画像に対しては教師信号0を与えて抑制学習を行う。このNNをマスク/非マスク顔反応NNと呼称する。なお、マスク/非マスク顔反応NNの出力値は0から1の範囲の値をとるように学習しておく。
尤度算出部22は、顔領域検出部20で検出された領域に対して、マスクの装着の有無に拘わらず顔らしさを示す第1尤度値p1と、マスクを装着した顔らしさを示す第2尤度値p2と、マスクを装着していない顔らしさを示す第3尤度値p3とを算出する。
具体的には、マスクの装着の有無に拘わらず顔らしさを示す第1尤度値p1については、顔領域検出部20の顔領域検出の際に用いた上記マスク/非マスク顔反応NNを、上記検出した顔領域に適用した場合の出力値を第1尤度値p1とする。従って、第1尤度値p1は、0から1の範囲の値をとる。
また、マスクを装着した顔らしさを示す第2尤度値p2については、マスクを装着した顔の画像に反応するように学習したNN(以下、マスク顔反応NN)を、顔領域検出部20で検出された顔領域に適用して算出する。なお、マスク顔反応NNも、上記マスク/非マスク顔反応NNと同様にバックプロパゲーションの方法を用いて、図3(B)に示したようなさまざまな形状のマスクを装着している多数の顔画像に対して、教師信号を1として、いわゆる興奮学習を行なうと同時に、図3(A)に示したようなマスクを装着していない多数の顔画像に対して教師信号を0として抑制学習を行なう。このような学習を行なうことによって、マスク顔反応NNの出力層がマスクを装着した顔画像に対しては高い出力値を、マスクを装着していない顔画像に対しては低い出力値を出力するようになることが期待できる。なお、マスク顔反応NNの出力値は0から1の範囲の値をとるように学習しておく。本実施の形態では、マスク顔反応NNを顔領域検出部20で検出された顔領域に適用したときの出力値をそのまま第2尤度値p2として用いる。従って、第2尤度値p2は、0から1の範囲の値をとる。
また、マスクを装着していない顔らしさを示す第3尤度値p3については、マスクを装着していない顔の画像のみに反応するように学習したNN(非マスク顔反応NN)を、顔領域検出部20で検出された顔領域に適用して算出する。なお、非マスク顔反応NNも、上記マスク/非マスク顔反応NNと同様にバックプロパゲーションの方法を用いて、図3(A)に示したようなマスクを装着していない多数の顔画像に対して教師信号を1として、興奮学習を行なうと同時に、図3(B)に示したようなさまざまな形状のマスクを装着している多数の顔画像に対して、教師信号を0として抑制学習を行なう。このような学習を行なうことによって、非マスク顔反応NNの出力層がマスクを装着していない顔画像に対しては高い出力値を、マスクを装着した顔画像に対しては低い出力値を出力するようになることが期待できる。なお、非マスク顔反応NNの出力値は0から1の範囲の値をとるように学習しておく。本実施の形態では、非マスク顔反応NNを顔領域検出部20で検出された顔領域に適用したときの出力値をそのまま第3尤度値p3として用いる。従って、第3尤度値p3は、0から1の範囲の値をとる。
判定部24は、尤度算出部22で算出された第1尤度値p1、第2尤度値p2、および第3尤度値p3とを用いて、カメラ14で撮影された画像が表す対象者12の顔にマスクが装着されているか否かを判定する。
なお、上記説明した画像取り込み装置16や画像処理装置18を構成する各構成要素は、CPU、RAM、ROMを含んで構成されたコンピュータによって実現される。すなわちCPUが、ROMや所定の記憶装置に記憶されたプログラムを実行することにより上記各構成要素の機能を実現し、以下に説明する処理が行なわれる。また、各構成要素を別々のコンピュータで構成してもよいし、1つのコンピュータで構成してもよい。
次に、本実施の形態で実行されるマスク装着判定処理の詳細を説明する。
図4は、対象物判定装置10の画像取り込み装置16及び画像処理装置18により行なわれるマスク装着判定処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS100では、画像取り込み装置16が、カメラ14で撮像されて得られた画像データを取り込んで一旦画像メモリに記憶する。そして画像メモリから画像データを読みだして画像処理装置18の顔領域検出部20に入力する。ステップS102では、顔領域検出部20が、画像取り込み装置16から入力された画像データが表す画像から、マスク/非マスク顔反応NNを用いて顔領域を検出する。
ステップS104では、尤度算出部22が、顔領域検出部20で検出された顔領域に対してマスク/非マスク顔反応NNを適用して第1尤度値p1を算出する。前述したように、マスク/非マスク顔反応NNは、マスクの装着の有無に拘わらず顔画像に対しては1が出力されるように、それ以外の画像に対しては0が出力されるように学習されているため、第1尤度値p1は0から1の範囲の数値となる。
ステップS106では、尤度算出部22が、顔領域検出部20で検出された顔領域に対してマスク顔反応NNを適用して第2尤度値p2を算出する。前述したように、マスク顔反応NNは、マスクを装着した顔画像に対しては1が出力されるように、それ以外の画像に対しては0が出力されるように学習されているため、第2尤度値p2は0から1の範囲の数値となり、マスクを装着した顔画像に適用したときの第2尤度値p2のほうがマスクを装着していない顔画像に適用したときの第2尤度値p2に比べて値が大きくなることが期待できる。
ステップS108では、尤度算出部22が、顔領域検出部20で検出された顔領域に対して非マスク顔反応NNを適用して第3尤度値p3を算出する。前述したように、非マスク顔反応NNは、マスクを装着していない顔画像に対しては1が出力されるように、それ以外の画像に対しては0が出力されるように学習されているため、第3尤度値p3も0から1の範囲の数値となり、マスクを装着していない顔画像に適用したときの第3尤度値p3のほうがマスクを装着している顔画像に適用したときの第3尤度値p3に比べて値が大きくなることが期待できる。
ステップS110では、判定部24が、第1尤度値p1、第2尤度値p2、および第3尤度値p3に基づいて、対象者12がマスクを装着しているか否かを判定する。
対象とする顔画像がマスクを装着している場合には、第2尤度値p2は1に近い値となり、第3尤度値p3は0に近い値になるものと期待できる。一方、第1尤度値Plはマスクを装着した顔画像と装着していない顔画像の両方に反応するように学習したマスク/非マスク顔反応NNの出力であるため、第2尤度値p2ほどには高い値ではないが(または第2尤度値p2と同じ程度の値になる可能性もある)、第3尤度値p3に比べれば大きな値になるものと期待できる。そこで、判定部24は、第1尤度値p1、第2尤度値p2、第3尤度値p3が下記式(1)に示した大小関係を満たす場合は、検出された顔はマスクを装着していると判定する。
p2≧p1>p3 ・・・(1)
一方、対象とする顔画像がマスクを装着していない場合には、第2尤度値p2は0に近い値であり、第3尤度値p3は1に近い値になり、第1尤度値Plについては前述の場合と同様に第3尤度値p3ほどには高い値ではないが(または第3尤度値p3と同じ程度の値になる可能性もある)、第2尤度値p2に比べれば大きな値になるものと期待できる。そこで、判定部24は、第1尤度値p1、第2尤度値p2、第3尤度値p3が下記式(2)に示した大小関係を満たす場合は、検出された顔はマスクを装着していないと判定する。
p3≧p1>p2 ・・・(2)
また、第1尤度値p1、第2尤度値p2、および第3尤度値p3の大小関係が、式(1)および(2)のどちらも満たさない場合には、マスクの有無を判定するには十分な確度がないと判断しで、判定を保留する。
このようにマスクの装着の有無に関わらず顔画像に反応するマスク/非マスク顔反応NNと、マスクを装着した顔画像のみに反応するマスク顔反応NNと、マスクを装着していない顔画像のみに反応する非マスク顔反応NNの3つを用いて3つの尤度値を求め、3つの尤度値の大小を比較することで、より確からしい判定をすることができ誤検出を低く抑えることができる。
マスク装着判定処理の判定結果は、例えば、顔状態の推定処理を行なう場合に利用できる。例えば、マスクを装着していると判定された場合には、画像から口や鼻の特徴量の検出は困難であるため、他の特徴量を用いた顔状態の推定処理を行なえば良く、マスクを装着している場合としていない場合とで効率的に処理手順を切り替えることで安定した顔状態推定が実現できる。
なお、ここでは、第1尤度値p1、第2尤度値p2、および第3尤度値p3の大小関係に基づいてマスク装着の有無を判定する例について説明したが、第1尤度値p1と第2尤度値p2との比、および第1尤度値p1と第3尤度値p3との比に基づいてマスク装着の有無を判定するようにしてもよい。
具体的には、まず、第1尤度値p1と第2尤度値p2との比r1を以下の式(3)により求め、第1尤度値p1と第3尤度値p3との比r2を以下の式(4)により求める。
r1=第2尤度値p2/第1尤度値p1 ・・・(3)
r2=第1尤度値p1/第3尤度値p3 ・・・(4)
そして、以下の関係式(5)を満たすか否かを判断する。
r1>th1 かつ r2>th2 ・・・(5)
ここでth1、th2は判定のための閾値であり、0<th1≦th2の関係を有する。関係式(5)を満たす場合には、検出された顔画像はマスクを装着している顔と判定する。
同様に、第1尤度値p1と第2尤度値p2との比r3を以下の式(6)により求め、第1尤度値p1と第3尤度値p3との比r4を以下の式(7)により求める。
r3=第3尤度値p3/第1尤度値p1 ・・・(6)
r4=第1尤度値p1/第2尤度値p2 ・・・(7)
そして、以下の関係式(5)を満たすか否かを判断する。
r3>th3 かつ r4>th4 ・・・(8)
ここで、th3、th4は、判定のための閾値であり、0<th3≦th4の関係を有する。関係式(8)を満たす場合には、検出された顔画像はマスクを装着していない顔と判定する。
なお、(5)、(8)の関係式のいずれにも該当しない場合には、マスクの有無を判定するには十分な確度がないと判断して、判定を保留するようにしてもよい。
このように、比を用いても、上記と同様にマスク装着の有無を信頼性高く判定することができる。
なお、本実施の形態では、マスクの装着の有無を判定する例について説明したが、サングラスの装着の有無を判定する場合であっても、上記実施の形態と同様に処理すればよい。すなわち、サングラスの装着の有無に拘わらず顔画像に反応するNNと、サングラスを装着している顔画像のみに反応するNNと、サングラスを装着していない顔画像のみに反応するNNとを用意しておき、この3つのNNを用いて3つの尤度値を求め、判定に用いることで、同様の効果を得ることができる。
また、マスク及びサングラスの両方の装着の有無を判定するように構成してもよい。すなわち、マスクとサングラスの装着の有無に拘わらず顔画像に反応するNNと、マスクとサングラスの両方を装着している顔画像のみに反応するNNと、マスクとサングラスの両方を装着していない顔画像のみに反応するNNとを用意しておき、この3つのNNを用いて3つの尤度値を求め、判定に用いることで、同様の効果を得ることができる。
また、上記実施の形態では、マスク装着の有無の判定に異なる3つのNNを用いる例について説明したが、これに限定されず、サポートベクターマシンなど、NN以外の他の機械学習システムを用いてもよい。
また、上記実施の形態では、顔全体の画像に対してNNを適用してマスクの装着を判定する例について説明したが、顔の下半分の領域の画像のみを用いてマスクの装着の判定を行なうようにしてもよい。以下、顔の下半分の領域の画像のみを用いてマスクの装着の判定を行なう変形例について説明する。
この変形例の対象物判定装置の構成は、上記実施の形態の対象物判定装置10と同様の構成とする。ただし、以下の構成要素は以下に説明するように機能する。
画像処理装置18の顔領域検出部20は、上記実施の形態と同様に、カメラ14で撮影されて得られた画像データが表す画像から、対象者12の顔の領域を検出する。そして、更に、検出された顔領域を上下半分に分割したときの下半分の領域の画像の画像データを切り出して尤度算出部22に出力する。下半分の領域は、対象者12がマスクを装着していると仮定した場合に、顔画像の中で該マスクが存在すると推定される領域である。
尤度算出部22は、顔領域検出部20で検出され切り出された画像データが示す画像に対して、マスクの装着の有無に拘わらず顔らしさを示す第1尤度値p1と、マスクを装着した顔らしさを示す第1尤度値p2と、マスクを装着していない顔らしさを示す第3尤度値p3とを算出する。
ただし、第1尤度値p1、第2尤度値p2、および第3尤度値p3を求めるためのマスク/非マスク顔反応NN、マスク顔反応NN、および非マスク顔反応NNは、マスク非装着画像の下半分の画像と、マスク装着画像の下半分の画像とを用いて学習させる。
すなわち、マスク/非マスク顔反応NNは、バックプロパゲーションの方法を用いて、図5(A)において破線で示したように、マスクを装着していない多数の顔画像の下半分の画像や、図5(B)において破線で示したように、マスクを装着している多数の顔画像の下半分の画像に対して、教師信号を1として興奮学習を行なうと同時に、顔と全く異なる非顔画像に対して、教師信号を0として抑制学習を行なう。
また、マスク顔反応NNも、バックプロパゲーションの方法を用いて、図5(B)において破線で示したように、マスクを装着している多数の顔画像の下半分の画像に対して、教師信号を1として興奮学習を行なうと同時に、図5(A)において破線で示したように、マスクを装着していない多数の顔画像の下半分の画像や非顔画像に対して、教師信号を0として抑制学習を行なう。
また、非マスク顔反応NNも、バックプロパゲーションの方法を用いて、図5(A)において破線で示したように、マスクを装着していない多数の顔画像の下半分の画像に対して、教師信号を1として興奮学習を行なうと同時に、図5(B)において破線で示したように、マスクを装着している多数の顔画像の下半分の画像や非顔画像に対して、教師信号を0として抑制学習を行なう。
なお、顔領域検出部20が顔領域を検出する際に用いるNNについては、顔全体の領域を検出するため、マスクの装着の有無に拘わらず顔画像全体に反応するように学習を行なう。従って、この変形例では、顔領域検出部20が用いるNNと、尤度算出部22で第1尤度値p1を算出するために用いるNNとを個別に用意して学習させておく。
図6(A)は、本変形例における画像取り込み装置16及び画像処理装置18により行なわれるマスク装着判定処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS200〜S202は、カメラ14で撮影されて得られた画像データを取り込んで顔領域を検出する処理であり(図6(B)参照)、上記ステップS100〜S102と同様に処理するため、説明を省略する。
ステップS204では、顔領域検出部20は、画像取り込み装置16から入力された画像データが表す画像から上記検出した対象者12の顔の領域を上下半分に分割したときの下半分の領域の画像データを切り出して尤度算出部22に出力する(図6(C)参照)。
ステップS206では、尤度算出部22が、マスク/非マスク顔反応NNを、顔領域検出部20で切り出された下半分の領域の画像データが示す画像に適用して第1尤度値p1を算出する。
ステップS208では、尤度算出部22が、マスク顔反応NNを、顔領域検出部20で切り出された下半分の領域の画像データが示す画像に適用して第2尤度値p2を算出する。
ステップS210では、尤度算出部22が、非マスク顔反応NNを、顔領域検出部20で切り出された下半分の領域の画像データが示す画像に適用して第3尤度値p3を算出する。
ステップS212では、判定部24が、第1尤度値p1、第2尤度値p2、第3尤度値p3に基づいて、対象者12がマスクを装着しているか否かを判定する。判定の方法は、上記ステップS110と同様であるため説明を省略する。
このように、顔の下半分の領域の画像のみを用いてマスクの装着の判定を行なうことにより、処理時間を短縮することができる。
なお、この変形例では、マスクの装着の有無を判定する場合について説明したが、サングラス装着の有無を判定するようにしてもよい。この場合には、上記変形例と同じ手順で顔画像の上半分の領域を切り出して、顔画像の上半分の領域を元に学習したサングラス顔/非サングラス顔反応NN、サングラス顔反応NN、非サングラス顔対応NNを用いて、サングラス装着の判定を行なう。
なお、上記実施の形態や変形例では、第1尤度値p1、第2尤度値p2、第3尤度値p3の順に尤度値を算出する例について説明したが、3つの尤度値の算出順序は特に限定されない。
なお、上記実施の形態及び変形例では、人物の顔にマスク等が装着されているか否かを判定する例について説明したが、これに限定されず、様々な対象物について本発明の適用が可能である。
本発明の実施の形態に係る対象物判定装置の概略構成図である。 画像処理装置の機能構成図である。 (A)は、マスクを装着していない顔画像の一例を示す図であり、(B)は、マスクを装着している顔画像の一例を示す図である。 対象物判定装置の画像取り込み装置及び画像処理装置により行なわれるマスク装着判定処理の流れを示すフローチャートである。 (A)は、マスクを装着していない顔画像の下半分を切り出す場合の切り出し領域の例を示す図であり、(B)は、マスクを装着している顔画像の下半分を切り出す場合の切り出し領域の例を示す図である。 (A)は、変形例における画像取り込み装置及び画像処理装置により行なわれるマスク装着判定処理の流れを示すフローチャートであり、(B)は、顔領域の検出結果の一例を示した図であり、(C)は、顔領域の画像から切り出した下半分の領域の画像を示す図である。
符号の説明
10 対象物判定装置
12 対象者
14 カメラ
16 画像取り込み装置
18 画像処理装置
20 顔領域検出部
22 尤度算出部
24 判定部

Claims (6)

  1. 対象物を撮像するための撮像手段と、
    前記撮像手段で撮像されて得られた画像が表す対象物について、前記撮像手段で撮像されて得られた画像と、装着物を装着した対象物の画像および前記装着物を装着していない対象物の画像に反応するように学習した機械学習システムとを用いて対象物らしさを示す第1尤度値を算出し、前記撮像手段で撮像されて得られた画像と、前記装着物を装着した対象物の画像に反応するように学習した機械学習システムとを用いて前記装着物を装着した対象物らしさを示す第2尤度値を算出し、前記撮像手段で撮像されて得られた画像と、前記装着物を装着していない対象物の画像に反応するように学習した機械学習システムとを用いて前記装着物を装着していない対象物らしさを示す第3尤度値を算出する尤度値算出手段と、
    前記尤度値算出手段で算出された第1尤度値、第2尤度値、及び第3尤度値に基づいて、前記撮像手段で撮像されて得られた画像が表す対象物が前記装着物を装着しているか否かを判定する判定手段と、
    を含む対象物判定装置。
  2. 対象物を撮像するための撮像手段と、
    前記撮像手段で撮像されて得られた画像から、前記対象物が装着物を装着していると仮定したときに該装着物が存在すると推定される予め定められた領域を抽出する抽出手段と、
    前記撮像手段で撮像されて得られた画像が表す対象物について、前記抽出手段で抽出された領域の画像と、前記装着物を装着した対象物の画像における前記予め定められた領域の画像および前記装着物を装着していない対象物の画像における前記予め定められた領域の画像に反応するように学習した機械学習システムとを用いて対象物らしさを示す第1尤度値を算出し、前記抽出手段で抽出された領域の画像と、前記装着物を装着した対象物の画像における前記予め定められた領域の画像に反応するように学習した機械学習システムとを用いて前記装着物を装着した対象物らしさを示す第2尤度値を算出し、前記抽出手段で抽出された領域の画像と、前記装着物を装着していない対象物の画像における前記予め定められた領域の画像に反応するように学習した機械学習システムとを用いて前記装着物を装着していない対象物らしさを示す第3尤度値を算出する尤度値算出手段と、
    前記尤度値算出手段で算出された第1尤度値、第2尤度値、及び第3尤度値に基づいて、前記撮像手段で撮像されて得られた画像が表す対象物が前記装着物を装着しているか否かを判定する判定手段と、
    を含む対象物判定装置。
  3. 前記判定手段は、前記第1尤度値、前記第2尤度値、及び前記第3尤度値の大小関係に基づいて、前記撮像手段で撮像されて得られた画像が表す対象物が前記装着物を装着しているか否かを判定する
    請求項1または2記載の対象物判定装置。
  4. 前記判定手段は、前記第1尤度値と第2尤度値との比、および前記第1尤度値と前記第3尤度値との比に基づいて、前記撮像手段で撮像されて得られた画像が表す対象物が前記装着物を装着しているか否かを判定する
    請求項1または2記載の対象物判定装置。
  5. コンピュータに、
    対象物を撮像するための撮像手段で撮像されて得られた画像が表す対象物について、前記撮像手段で撮像されて得られた画像と、装着物を装着した対象物の画像および前記装着物を装着していない対象物の画像に反応するように学習した機械学習システムとを用いて対象物らしさを示す第1尤度値を算出する第1尤度値算出ステップと、
    前記撮像手段で撮像されて得られた画像が表す対象物について、前記撮像手段で撮像されて得られた画像と、前記装着物を装着した対象物の画像に反応するように学習した機械学習システムとを用いて前記装着物を装着した対象物らしさを示す第2尤度値を算出する第2尤度値算出ステップと、
    前記撮像手段で撮像されて得られた画像が表す対象物について、前記撮像手段で撮像されて得られた画像と、前記装着物を装着していない対象物の画像に反応するように学習した機械学習システムとを用いて前記装着物を装着していない対象物らしさを示す第3尤度値を算出する第3尤度値算出ステップと、
    前記算出された第1尤度値、第2尤度値、及び第3尤度値に基づいて、前記撮像手段で撮像されて得られた画像が表す対象物が前記装着物を装着しているか否かを判定する判定ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
  6. コンピュータに、
    対象物を撮像するための撮像手段で撮像されて得られた画像から、前記対象物が装着物を装着していると仮定したときに該装着物が存在すると推定される予め定められた領域を抽出する抽出ステップと、
    前記撮像手段で撮像されて得られた画像が表す対象物について、前記抽出された領域の画像と、前記装着物を装着した対象物の画像における前記予め定められた領域の画像および前記装着物を装着していない対象物の画像における前記予め定められた領域の画像に反応するように学習した機械学習システムとを用いて対象物らしさを示す第1尤度値を算出する第1尤度値算出ステップと、
    前記撮像手段で撮像されて得られた画像が表す対象物について、前記抽出された領域の画像と、前記装着物を装着した対象物の画像における前記予め定められた領域の画像に反応するように学習した機械学習システムとを用いて前記装着物を装着した対象物らしさを示す第2尤度値を算出する第2尤度値算出ステップと、
    前記撮像手段で撮像されて得られた画像が表す対象物について、前記抽出された領域の画像と、前記装着物を装着していない対象物の画像における前記予め定められた領域の画像に反応するように学習した機械学習システムとを用いて前記装着物を装着していない対象物らしさを示す第3尤度値を算出する第3尤度値算出ステップと、
    前記算出された第1尤度値、第2尤度値、及び第3尤度値に基づいて、前記撮像手段で撮像されて得られた画像が表す対象物が前記装着物を装着しているか否かを判定する判定ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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