JP2010000938A - 車両搭載機器の固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の衝突時などにおいて、車両に搭載された車両搭載機器が他の部材と衝突等することを抑制することで、衝突時においても、車両搭載機器の損傷の抑制が図られた車両搭載機器の固定構造を提供する。
【解決手段】車両搭載機器の固定構造は、インバータ720と、インバータ720を収容可能な収容室が規定された車両本体に固定され、インバータ720が搭載される載置台211と、載置台211にインバータ720を固定すると共に、インバータ720に所定以上の押圧力が加えられたときにインバータ720の固定状態を解除可能な固定機構と、載置台211に接続され、インバータ720よりも車両本体の後方側に向けて延在し、該インバータ720から車両本体の後方側に向かうにしたがって、上方に向けて傾斜する案内部材170と、車両本体に固定され、案内部材170のうち、インバータ720よりも後方側に位置する部分を支持する支持部材とを備える。
【選択図】図8

Description

本発明は、車両搭載機器の固定構造に関し、特に、エンジンコンパートメント内に搭載される車両搭載機器の固定構造に関する。
従来から車両搭載機器等の固定構造について各種提案されている。たとえば、特開平9−52534号公報に記載されたモータルーム内の部品搭載構造は、コントロールユニットを略水平に固定し、車両の前後方向に間隔を隔てて設けられた部品搭載メンバを備えている。そして、各部品搭載メンバの両端部は下方に屈曲され、サイドメンバに固定されている。部品搭載メンバのうち、コントロールユニットを固定する固定点は、サイドメンバに固定される固定点よりも上方に配置されている。
そして、衝突時において、コントロールユニットの前端部に障害物が干渉して、コントロールユニットに衝突力が作用すると、サイドメンバに固定された部品搭載メンバの固定点に回転モーメントが加えられ、部品搭載メンバは後方に回転する。これにより、コントロールユニットが後方に後退し、障害物とコントロールユニットとの干渉を和らげ、コントロールユニットの損傷が図られている。
特開平6−270697号公報に記載された電気自動車の補機部品配置構造においては、エンジンルーム内に配置されたインバータ、補機バッテリ、エアコン用インバータ等の複数の補機部品同士をリンク機構を介して接続している。
そして、フロントボディが圧縮変形した場合には、各補機部品は、リンクの作用によって、それぞれ、車両の前後方向軸線から外れる方向へ移動する。これにより、補機部品同士が衝突することを抑制することができ、各補機部品を介して室内に伝達される衝撃荷重の低減が図られている。
さらに、特開平9−272459号公報に記載された電気自動車の車体前部構造においては、車両の衝突直後に堅物を介して積極的に電動機に衝撃エネルギを吸収させている。このように、衝突時における衝突エネルギを電動機を用いて、消耗させることで、コントロールボックスなどの車両搭載機器が、車室内に入り込むことが抑制されている。
特開平9−52534号公報 特開平6−270697号公報 特開平9−272459号公報
しかし、上記特開平9−52534号公報に記載されたモータルーム内の部品搭載構造においては、コントロールユニットの後方側に他の車両搭載機器が配置されている場合には、コントロールユニットと当該車両搭載機器とが干渉する場合がある。
また、上記特開平6−270697号公報に記載された電気自動車の補機部品配置構造においては、車両の衝突等の大きな衝撃力が加えられるとリンク機構が損傷し、各補機機器同士が接触する恐れがある。さらに、特開平9−272459号公報においては、電動機が大きく損傷してしまう。
本発明においては、上記のよう課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、車両の衝突時などにおいて、車両に搭載された車両搭載機器が他の部材と衝突等することを抑制することで、衝突時においても、車両搭載機器の損傷の抑制が図られた車両搭載機器の固定構造を提供することである。
本発明に係る車両搭載機器の固定構造は、車両搭載機器と、車両搭載機器を収容可能な収容室が規定された車両本体に固定され、車両搭載機器が搭載される載置台と、載置台に車両搭載機器を固定すると共に、車両搭載機器に所定以上の押圧力が加えられたときに車両搭載機器の固定状態を解除可能な固定機構と、載置台に接続され、車両搭載機器よりも車両本体の後方側に向けて延在し、該車両搭載機器から車両本体の後方側に向かうにしたがって、上方に向けて傾斜する案内部材と、車両本体に固定され、案内部材のうち、車両搭載機器よりも後方側に位置する部分を支持する支持部材とを備える。
好ましくは、上記支持部材は、案内部材の後端部を支持すると共に、後端部を車両本体の幅方向に亘って支持可能とされる。好ましくは、上記支持部材は、車両本体に固定されたエンジンマウントに固定される。好ましくは、上記車両搭載機器は、インバータを含む。
本発明に係る車両搭載機器の固定構造によれば、衝突時においても、車両搭載機器の損傷の抑制を図ることができる。
本実施の形態に係る車両搭載機器の固定構造およびこの車両搭載機器の固定構造をを備えた車両について、図1から図10を用いて説明する。
なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、以下の実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本発明にとって必ずしも必須のものではない。また、以下に複数の実施の形態が存在する場合、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の特徴部分を適宜組合わせることは、当初から予定されている。
図1は、本発明の実施の形態に係るハイブリッド車両の概略構成を示すブロック図である。この図1に示すように、ハイブリッド車両200は、モノコックボディなどの車両本体101と、車両本体101に規定されたエンジンコンパートメント201内に収容された複数の車両搭載機器とを備えている。そして、このハイブリッド車両200は、エンジン100と、モータジェネレータ350と、動力分割機構300と、ディファレンシャル機構400と、ドライブシャフト500と、前輪である駆動輪600L,600Rと、PCU(Power Control Unit)700と、エアクリーナ800と、バッテリ1000と、A/C(air/conditioner)コンプレッサ1100とを備える。
そして、エンジン100と、モータジェネレータ350と、動力分割機構300と、PCU700と、A/Cコンプレッサ1100とは、エンジンコンパートメント201内に配設される。モータジェネレータ350とPCU700とは、ケーブル900Aにより接続される。PCU700とバッテリ1000とは、ケーブル900Bにより接続される。PCU700とA/Cコンプレッサ1100とは、ケーブル900Cにより接続される。また、エンジン100およびモータジェネレータ350からなる動力出力装置は、動力分割機構300を介してディファレンシャル機構400に連結されている。ディファレンシャル機構400は、ドライブシャフト500を介して駆動輪600L,600Rに連結されている。
モータジェネレータ350は、3相交流同期電動発電機であって、PCU700から受ける交流電力によって駆動力を発生する。また、モータジェネレータ350は、ハイブリッド車両200の減速時等においては発電機としても使用され、その発電作用(回生発電)により交流電力を発電し、その発電した交流電力をPCU700へ出力する。
PCU700は、バッテリ1000から受ける直流電圧を交流電圧に変換してモータジェネレータ350を駆動制御する。また、PCU700は、モータジェネレータ350が発電した交流電圧を直流電圧に変換してバッテリ1000を充電する。
動力分割機構300は、たとえばプラネタリギヤ(図示せず)を含んで構成される。エンジン100および/またはモータジェネレータ350から出力された動力は、動力分割機構300からディファレンシャル機構400を介してドライブシャフト500に伝達される。ドライブシャフト500に伝達された駆動力は、駆動輪600L,600Rに回転力として伝達されて、車両を走行させる。このように、モータジェネレータ350は、電動機として作動する。
一方、車両の減速時等においては、駆動輪600L,600Rあるいはエンジン100によってモータジェネレータ350が駆動される。このとき、モータジェネレータ350が発電機として作動する。モータジェネレータ350により発電された電力は、PCU700内のインバータを介してバッテリ1000に蓄えられる。
図2は、PCU700の主要部の構成を示す回路図である。図2を参照して、PCU700は、コンバータ710と、インバータ720と、制御装置730と、コンデンサC1,C2と、電源ラインPL1〜PL3と、出力ライン740U,740V,740Wとを含む。コンバータ710は、バッテリ1000とインバータ720との間に接続され、インバータ720は、出力ライン740U,740V,740Wを介してモータジェネレータ350と接続される。
コンバータ710に接続されるバッテリ1000は、たとえば、ニッケル水素やリチウムイオン等の二次電池または大型のキャパシタである。バッテリ1000は、発生した直流電圧をコンバータ710に供給し、また、コンバータ710から受ける直流電圧によって充電される。
コンバータ710は、パワートランジスタQ1,Q2と、ダイオードD1,D2と、リアクトルLとからなる。パワートランジスタQ1,Q2は、電源ラインPL2,PL3間に直列に接続され、制御装置730からの制御信号をベースに受ける。ダイオードD1,D2は、それぞれパワートランジスタQ1,Q2のエミッタ側からコレクタ側へ電流を流すようにパワートランジスタQ1,Q2のコレクタ−エミッタ間にそれぞれ接続される。リアクトルLは、バッテリ1000の正極と接続される電源ラインPL1に一端が接続され、パワートランジスタQ1,Q2の接続点に他端が接続される。
このコンバータ710は、リアクトルLを用いてバッテリ1000から受ける直流電圧を昇圧し、その昇圧した昇圧電圧を電源ラインPL2に供給する。また、コンバータ710は、インバータ720から受ける直流電圧を降圧してバッテリ1000を充電する。
インバータ720は、U相アーム750U、V相アーム750VおよびW相アーム750Wからなる。各相アームは、電源ラインPL2,PL3間に並列に接続される。U相アーム750Uは、直列に接続されたパワートランジスタQ3,Q4を含み、V相アーム750Vは、直列に接続されたパワートランジスタQ5,Q6を含み、W相アーム750Wは、直列に接続されたパワートランジスタQ7,Q8を含む。ダイオードD3〜D8は、それぞれパワートランジスタQ3〜Q8のエミッタ側からコレクタ側へ電流を流すようにパワートランジスタQ3〜Q8のコレクタ−エミッタ間にそれぞれ接続される。そして、各相アームにおける各パワートランジスタの接続点は、出力ライン740U,740V,740Wを介してモータジェネレータ350の各相コイルの反中性点側にそれぞれ接続されている。
このインバータ720は、制御装置730からの制御信号に基づいて、電源ラインPL2から受ける直流電圧を交流電圧に変換してモータジェネレータ350へ出力する。また、インバータ720は、モータジェネレータ350によって発電された交流電圧を直流電圧に整流して電源ラインPL2に供給する。
コンデンサC1は、電源ラインPL1,PL3間に接続され、電源ラインPL1の電圧レベルを平滑化する。また、コンデンサC2は、電源ラインPL2,PL3間に接続され、電源ラインPL2の電圧レベルを平滑化する。
制御装置730は、モータトルク指令値、モータジェネレータ350の各相電流値、およびインバータ720の入力電圧に基づいてモータジェネレータ350の各相コイル電圧を演算し、その演算結果に基づいてパワートランジスタQ3〜Q8をオン/オフするPWM(Pulse Width Modulation)信号を生成してインバータ720へ出力する。
また、制御装置730は、上述したモータトルク指令値およびモータ回転数に基づいてインバータ720の入力電圧を最適にするためのパワートランジスタQ1,Q2のデューティ比を演算し、その演算結果に基づいてパワートランジスタQ1,Q2をオン/オフするPWM信号を生成してコンバータ710へ出力する。
さらに、制御装置730は、モータジェネレータ350によって発電された交流電力を直流電力に変換してバッテリ1000を充電するため、コンバータ710およびインバータ720におけるパワートランジスタQ1〜Q8のスイッチング動作を制御する。
このPCU700においては、コンバータ710は、制御装置730からの制御信号に基づいて、バッテリ1000から受ける直流電圧を昇圧して電源ラインPL2に供給する。そして、インバータ720は、コンデンサC2によって平滑化された直流電圧を電源ラインPL2から受け、その受けた直流電圧を交流電圧に変換してモータジェネレータ350へ出力する。
また、インバータ720は、モータジェネレータ350の回生動作によって発電された交流電圧を直流電圧に変換して電源ラインPL2へ出力する。そして、コンバータ710は、コンデンサC2によって平滑化された直流電圧を電源ラインPL2から受け、その受けた直流電圧を降圧してバッテリ1000を充電する。
ここで、バッテリ1000からコンバータ710を介してインバータ720に供給される電圧は、600V程度となっており、衝突時においても、インバータを保護する必要がある。
図3は、エンジンコンパートメント201内におけるエンジン100やインバータ720などの配置状態を模式的に示す平面図である。この図3に示すように、エンジンコンパートメント201内には、エンジン100やインバータ720等の複数の車両搭載機器が搭載されている。エンジン100は、エンジンコンパートメント201の幅方向の中央部に対して、車両本体101の一方の側面側にオフセットするように配置されている。そして、エンジン100は、図示されない脚部によってエンジンマウント260に接続されている。
さらに、車両本体101の両側面には、サスタワ190が設けられており、各サスタワ190は、車両本体101の幅方向に配列している。インバータ720は、エンジンマウント260およびサスタワ190に対して車両本体101の前方側に配置されている。
図4は、インバータ720の固定構造10の平面図を示し、図5は、固定構造10の側面図を示す。これら、図4および図5に示すように、固定構造10は、上面にインバータ720が固定された載置台211と、この載置台211に連設された案内部材170とを備えている。案内部材170は、載置台211上に搭載されたインバータ720に対して、車両本体101の後方側に延在し、インバータ720から後方に向かうにしたがって、インバータ720に対して間隔を空けて配置されたサスタワ190およびエンジンマウント260の上方に向けて傾斜する。さらに、固定構造10は、インバータ720と案内部材170とを着脱可能に連結する連結部材150を含む。連結部材150は、案内部材170に形成された凹部173にはめ込まれ、インバータ720が車両本体101の前方側から後方側に向けて押圧されることで、案内部材170との連結状態を解除可能に案内部材170に連結された装着部151を有する。
固定構造10は、案内部材170のうち、インバータ720よりも後方側に位置する部分をエンジンマウント260に固定する支持機構270を備えている。なお、本実施の形態においては、支持機構270は、案内部材170のうち、最もハイブリッド車両200後方側に位置する後端部を固定している。この支持機構270は、エンジンマウント260に固定されている。
この固定構造10においては、ハイブリッド車両200の前方側から他の車両等が衝突すると、インバータ720の前方側に配置された他の車両搭載機器や変形した車両本体101がインバータ720を押圧する。そして、インバータ720に加えられる押圧力が所定値以上となると、連結部材150と案内部材170との連結固定状態が解除される。これにより、インバータ720は、車両本体101の後方側に向けて退避可能となるので、インバータ720がインバータ720より前方側に配置された他の車両搭載機器によって損傷することを抑制することができる。
そして、インバータ720が後方に向けて変位し始めると、インバータ720は、案内部材170の上面上に乗り、案内部材170に沿って案内される。案内部材170は、上記のように、サスタワ190やエンジンマウント260の上方に向けて傾斜しているので、インバータ720は、サスタワ190およびエンジンマウント260の上方に向けて案内される。これにより、インバータ720が後方に変位したとしても、インバータ720に対して後方側に配置されたサスタワ190やエンジンマウント260とインバータ720とが衝突することを抑制することができ、インバータ720を保護することができる。このように、ハイブリッド車両200が他の車両と衝突した際においても、インバータ720を保護することができ、インバータ720が損傷することを抑制することができる。
案内部材170の後端部は、支持機構270によって、エンジンマウント260を介して、サイドメンバ110に固定されている。このため、インバータ720が案内部材170によって案内される際に、案内部材170が撓んだり、変形したりすることが抑制されており、インバータ720が良好にエンジンマウント260およびサスタワー190の上方に向けて案内される。
そして、インバータ720を載置台211上に配置する際には、インバータ720に連結された連結部材150を案内部材170に形成された凹部173内に装着することで、容易にインバータ720の位置決めを行うことができる。このため、インバータ720の組み立て工程を簡略化することができる。
載置台211が固定されたサイドメンバ110は、図2に示すエンジンコンパートメント201を規定する車両本体101の一部であって、車両本体101の側面部に配設されている。
図4において、載置台211は、インバータ720が固定される平坦面状の搭載面251と、この搭載面251の一方の端部に設けられ、サイドメンバ110上に張り出す張出部212とを備えている。そして、張出部212は、ボルト213およびボルト214によってサイドメンバ110に固定されている。なお、載置台211の下面とサイドメンバ110の側面との間に亘って延び、載置台211の下面を支持する支持部材をさらに配置してもよい。図5において、案内部材170は、ボルト176によって載置台211に固定された平坦部172と、この平坦部172の車両本体101後方側の端部に連設された傾斜部171とを備えている。さらに、案内部材170は、この傾斜部171に対して、ハイブリッド車両200の後方側に位置する部分に形成された平坦部179を備えている。この平坦部179は、支持機構270によって、エンジンマウント260に固定されている。
傾斜部171は、車両本体101の前方側から後方側に向けて上方に向かうように傾斜しており、サスタワ190やエンジンマウント260の上方に向けて延びている。このように、案内部材170は、インバータ720の下方から、インバータ720よりも車両本体101後方側にまで延びており、さらに、途中で上方に向けて屈曲している。そして、傾斜部171のうち、インバータ720より後方側には、凹部173が形成されており、装着部151が装着されている。
この案内部材170は、好ましくは、載置台211の剛性よりも高く形成されており、変形し難くなっている。
ここで、図4において、固定構造10は、インバータ720を載置台211に固定する固定機構160と、インバータ720とフロントメンバ111とを連結固定する固定部材120とをさらに備えている。固定機構160は、インバータ720と載置台211とを連結固定する固定部材130,140を備えている。
固定部材130は、載置台211の張出部212と反対側の端部上に設けられたテーブル固定部131と、テーブル固定部131の前端部に連設され、インバータ720の前面721に固定されたインバータ固定部132とを備えている。
インバータ固定部132は、テーブル固定部131の前端部からインバータ720の前面721に向けて屈曲しており、ボルト135によってインバータ720の前面721に固定されている。
テーブル固定部131は、載置台211の張出部212と反対側の端部上に配設され、ボルト134によって固定されている。これにより、インバータ720の前面721と、載置台211の端部とが連結固定されている。テーブル固定部131には、ボルト134が挿入される貫通孔と、この貫通孔から、車両本体101の前方に向けて延び、テーブル固定部131の前端部にまで達する切欠部133とが形成されている。ここで、切欠部133の幅は、ボルト134のヘッド部の幅よりも狭く、ボルト134の軸部の径よりも大きくなるように形成されており、ボルト134の軸部が切欠部133内を摺動可能とされている。
そして、インバータ720が車両本体101の前方側から後方に向けて所定以上の押圧力で押圧されると、テーブル固定部131およびインバータ固定部132は、インバータ720と一体的に後方に向けて変位する一方で、ボルト134は、載置台211上に残される。
すなわち、テーブル固定部131およびインバータ固定部132が後方に向けて変位する際には、ボルト134は、切欠部133内を通りぬけることにより、テーブル固定部131から外れ、固定部材130による載置台211とインバータ720との固定状態が解除可能とされている。なお、通常の状態においては、ボルト134のヘッド部と、このボルト134の軸部に螺着されたナットとによって、テーブル固定部131と載置台211の端部とは圧着されている。
固定部材140は、載置台211の張出部212と、インバータ720の側面724とを連結固定しており、この固定部材140は、張出部212上に配設されたサイドメンバ固定部144と、このサイドメンバ固定部144から立ち上がり、側面724に固定された立上部142および立上部143とを備えている。
立上部142および立上部143は、互いに車両本体101の前後方向に間隔を隔てて設けられており、それぞれ、複数のボルト146,147によってインバータ720の側面724に固定されている。
サイドメンバ固定部144は、ボルト148によって、張出部212およびサイドメンバ110に固定されている。このサイドメンバ固定部144には、ボルト148の軸部が挿入される貫通孔が形成されており、さらに、サイドメンバ固定部144には、この貫通孔からサイドメンバ固定部144の前端部に達する切欠部145が形成されている。この切欠部145の幅は、ボルト148のヘッド部の径よりも小さく、ボルト148の軸部の径よりも大きくなるように形成されており、切欠部145内をボルト148の軸部が摺動可能とされている。
このため、たとえば、インバータ720が車両本体101の前方側から後方側に向けて所定以上の押圧力で押圧されると、サイドメンバ固定部144および立上部143,142は、インバータ720と一体的に、車両本体101の後方側に変位する一方で、ボルト148は、サイドメンバ110上に残される。すなわち、ボルト148が切欠部145を通り、サイドメンバ110上に残る一方で、サイドメンバ固定部144および立上部143,142が後方に変位することで、固定部材140によるインバータ720と、サイドメンバ110および載置台211との連結固定状態が解除可能とされている。なお、通常の状態においては、ボルト148のヘッド部によって、張出部212とサイドメンバ固定部144およびサイドメンバ110とが圧着固定されている。
固定部材120は、一方の端部がフロントメンバ111に固定された連結部121と、一方の端部が連結部121にボルト123によって連結固定され、他方の端部がインバータ720の背面725に固定された連結部122とを備えている。この固定部材120によってインバータ720の背面725と、フロントメンバ111とが連結固定されている。そして、インバータ720に車両本体101の前方側から後方側に向けて所定以上の押圧力が加えられると、ボルト123の軸部が破断して、固定部材120によるインバータ720とフロントメンバ111との固定状態を解除可能とされている。なお、上記のように、ボルト123が破断する場合に限られず、たとえば、連結部122に切欠部を形成することで、ボルト123による連結部121と連結部122との連結状態を解除可能としてもよい。
図6は、連結部材150およびその周囲を含む断面図であり、図7は、連結部材150の平面図である。これら、図6よおび図7に示すように、案内部材170とインバータ720の背面725とを連結する連結部材150は、傾斜部171に形成された凹部173内に嵌め込まれた装着部151と、ボルト154によってインバータ720の背面725に固定された平板状のインバータ固定部155と、このインバータ固定部155と装着部151とを連結する連結部152とを備えている。
凹部173の内周面は、略水平面状とされた底面175と、この底面175に対して車両本体101の後方側に連設された傾斜面174とを備えている。傾斜面174は、車両本体101の後方に向かうにしたがって、上方に向けて傾斜している。そして、装着部151の表面のうち、車両本体101の後方側に位置する背面158も、傾斜面174に対応するように傾斜しており、車両本体101の後方側に向かうにしたがって、上方に向かうように傾斜している。
ここで、装着部151は、ボルト153によって、傾斜部171に固定されており、連結部材150は、インバータ720を傾斜部171に固定している。
装着部151には、ボルト153の軸部が挿入されるスリット156が形成されている。このスリット156は、車両本体101の前後方向に延び、装着部151の車両本体101前方側の端部にまで達し、車両本体101前方側に向けて開口している。
スリット156の幅は、ボルト153のヘッド部153aの幅よりも小さく、ボルト153の軸部153bよりも大きく形成されており、ボルト153の軸部153bがスリット156内を摺動可能とされている。
装着部151のうち、スリット156と隣り合う部分には、ボルト153のヘッド部153aを支持可能な段部161が形成されている。この段部161も、スリット156と同様に、車両本体101の前後方向に向けて延びており、装着部151の車両本体101前方側端部にまで達している。そして、ボルト153の軸部153bが、傾斜部171の下面側に設けられたナット153cと螺着することで、ナット153cとヘッド部153aとによって装着部151と傾斜部171とが挟持され、互いに固定される。
ここで、インバータ720が、車両本体101の前方側から後方に向けて押圧されると、装着部151も、車両本体101の後方に向けて押圧される。この際、背面158は、傾斜面174に対応して、傾斜しており、傾斜面174に沿って変位可能とされている。さらに、装着部151が後方に向けて変位することで、相対的にボルト153がスリット156内を通り、装着部151がボルト153から外れる。
このように、インバータ720が車両本体101の前方側から後方側に向けて押圧されることで、連結部材150による傾斜部171とインバータ720との連結状態が解除される。特に、凹部173の背面部が傾斜面174とされており、装着部151の背面158も、傾斜面174に対応するような傾斜面とされているので、装着部151は凹部173から外れやすく、車両本体101の後方に向けてインバータ720に押圧力が加えられると、装着部151は、凹部173から良好に外れる。このため、インバータ720に加えられる押圧力が大きくなる前に、インバータ720を後方に退避させることができる。
図8は、支持機構270およびその周囲を示す斜視図である。この図8に示すように、支持機構270が固定されたエンジンマウント260は、サイドメンバ110の内側面に固定された固定プレート265と、この固定プレート265に溶接等により固定された連結部材264と、連結部材264に固定された防振部材261とを備えている。防振部材261は、金属材料などによって形成された筒状の筐体と、この筐体内に設けられたゴム等の樹脂材とを備えている。この防振部材261には、エンジン100に連設された脚部が接続されており、エンジンマウント260がエンジン100を支持している。なお、エンジン100に連設された脚部は、案内部材170の下方を通って、エンジンマウント260に接続されている。
図9は、支持機構270の平面図である。この図9に示すように、支持機構270は、防振部材261の筐体に溶接等によって固定された連結部材272と、この連結部材272に溶接等によって固定された締結座板273とを備えている。締結座板273は、連結部材272の前面部に固定されており、連結部材272の前面からハイブリッド車両200の前方側に向けて突出している。
そして、案内部材170の平坦部179は、締結座板273にボルト277によって固定されている。連結部材272のうち、ハイブリッド車両200の前方側に位置する前面には、凹部276が形成されており、この凹部276には、締結座板273に形成された突出部278が嵌め込まれている。そして、締結座板273は、連結部材272より前方に突出しており、この締結座板273には、ボルト277に対応するネジ穴が形成されている。
連結部材272のうち、凹部276に対して、ハイブリッド車両200の幅方向に隣り合う部分は、平坦部179を支持する張出部274および張出部275が形成されている。このため、平坦部179のうち、幅方向中央部は、締結座板273によって支持され、平坦部179のうち、幅方向両端部は、張出部275,274によって支持されている。
これにより、平坦部179および案内部材170が捩れるように変形することが抑制されており、インバータ720を良好に案内することができる。なお、本実施の形態においては、平坦部179の後端部は、締結座板273および連結部材272によって、ハイブリッド車両200の幅方向に亘って、支持されている。
図4において、載置台211のうち、ハイブリッド車両200の左側に位置する張出部212は、サイドメンバ110に固定されている一方で、載置台211のうち、張出部212と反対側に位置する部分は、自由端とされている。
このため、前方側から衝撃力がハイブリッド車両200に加えられると、固定部材140による固定状態の方が、固定部材130の固定状態よりも僅かに早く解除される場合がある。この際、インバータ720は、固定部材130を中心に僅かに回転し、インバータ720の重心が、案内部材170の中心線に対して、僅かに、ハイブリッド車両200の右側にずれる場合がある。
ここで、張出部274は、張出部275よりも、ハイブリッド車両200前方側に向けて張り出しているため、上記のように案内部材170上のインバータ720の重心が右側にずれたとしても、張出部274によって、平坦部179の右側部分を支持することができる。これにより、案内部材170が捩れることを抑制することができ、インバータ720を良好に案内することができる。
案内部材170の平坦部179は、エンジンマウント260よりも上方に位置しており、インバータ720をエンジンマウント260よりも上方に案内可能となっている。このため、案内部材170の平坦部179にまで案内されたインバータ720は、エンジンマウント260と干渉することが抑制されている。
図10は、平坦部179およびその周囲において、一部を断面視した斜視図である。この図10に示すように、平坦部179には、締結座板273にはめ込むことができる凹部を形成してもよい。これにより、ハイブリッド車両200に衝撃力が加えられたとき等に、平坦部179と締結座板273との連結状態を維持し易くなる。
なお、本実施の形態に係る車両搭載機器の固定構造においては、インバータ720の固定構造について説明したが、これに限られず、他の車両搭載機器に適用してもよい。特に、たとえば、コンバータ、リアクトル、コンデンサ、バッテリ等の電気機器の固定構造には、好適である。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。さらに、上記数値などは、例示であり、上記数値および範囲にかぎられない。
本発明は、車両搭載機器の固定構造に適用することができ、特に、エンジンコンパートメント内に登載される車両搭載機器の固定構造に好適である。
本発明の実施の形態に係るハイブリッド車両の概略構成を示すブロック図である。 PCUの主要部の構成を示す回路図である。 エンジンコンパートメント内におけるエンジンやインバータなどの配置状態を模式的に示す平面図である。 インバータの固定構造の平面図である。 インバータの固定構造の側面図である。 連結部材およびその周囲を含む断面図である。 連結部材の平面図である。 支持機構およびその周囲を示す斜視図である。 支持機構の平面図である。 平坦部およびその周囲において、一部を断面視した斜視図である。
符号の説明
10 固定構造、100 エンジン、101 車両本体、110 サイドメンバ、111 フロントメンバ、130,140 固定部材、190 サスタワー、211 載置台
260 エンジンマウント、270 支持機構、272 連結部材、273 締結座板。

Claims (4)

  1. 車両搭載機器と、
    前記車両搭載機器を収容可能な収容室が規定された車両本体に固定され、前記車両搭載機器が搭載される載置台と、
    前記載置台に前記車両搭載機器を固定すると共に、前記車両搭載機器に所定以上の押圧力が加えられたときに前記車両搭載機器の固定状態を解除可能な固定機構と、
    前記載置台に接続され、前記車両搭載機器よりも前記車両本体の後方側に向けて延在し、該車両搭載機器から前記車両本体の後方側に向かうにしたがって、上方に向けて傾斜する案内部材と、
    前記車両本体に固定され、前記案内部材のうち、前記車両搭載機器よりも後方側に位置する部分を支持する支持部材と、
    を備えた車両搭載機器の固定構造。
  2. 前記支持部材は、前記案内部材の後端部を支持すると共に、前記後端部を前記車両本体の幅方向に亘って支持可能とされた、請求項1に記載の車両搭載機器の固定構造。
  3. 前記支持部材は、前記車両本体に固定されたエンジンマウントに固定された、請求項1または請求項2に記載の車両搭載機器の固定構造。
  4. 前記車両搭載機器は、インバータを含む、請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両搭載機器の固定構造。
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