JP2009532809A - ピアツーピアのビデオ・オン・デマンド技術 - Google Patents

Abstract

ピアツーピア（Ｐ２Ｐ）技術によってビデオ・オン・デマンド（ＶＯＤ）コンテンツを配信する技術を提供する。ＶＯＤ配信サービスは、特定のＶＯＤコンテンツを有する視聴者の関連性を管理する。特定のＶＯＤコンテンツを欠く新しい視聴者がＶＯＤ配信サービスから特定のＶＯＤコンテンツを要求すると、ＶＯＤ配信サービスは、この特定のＶＯＤコンテンツをＰ２Ｐトランザクションによって入手することができるＰ２Ｐ視聴者を識別する。

Description

本ＰＣＴ出願は、「ＰＥＥＲ ＴＯ ＰＥＥＲ ＶＩＤＥＯ ＯＮ ＤＥＭＡＮＤ ＴＥＣＨＮＩＱＵＥＳ」という名称の、２００６年４月５日に出願された米国特許出願第１１／３９９，５８２号の出願日の利益を主張し、３５Ｕ．Ｓ．Ｃ．§１２０または３６５（ｃ）に基づきその優先権を主張し、この全内容を参照により本明細書に組み込む。

本出願は、メディア・プロセシングに関するものであり、より具体的にはＰ２Ｐ技術によってビデオ・オン・デマンド（ＶＯＤ）コンテンツを配信する技術に関するものである。

ビデオ・オン・デマンド（ＶＯＤ）は、急増し続けている。消費者は、店舗からまたは通信販売から物理的製品を特に入手することなく、オン・デマンドのコンテンツを受信することができるように対応しつつある。一般に、取得された物理的メディアは、その後消費者の自由な時間に装置で再生される。しかし、映画のビデオが消費者の視聴環境に直接配信可能であり、記録媒体（例えばデジタル多用途ディスク（ＤＶＤ）など）を入手して、その後この録画媒体をメディア・プレーヤ（例えばＤＶＤプレーヤなど）に手動でつなぐ必要がないことを、消費者は急速に知りつつある。したがって、消費者は、映画またはビデオを見たいと望むときに、リモート・コントロール装置を使用して動的に入手し、自身の視聴環境の中でサービスと接続し、ネットワークを通じて所望のメディアを再生することができる。この技術は、ビデオレンタル市場およびその既存のビジネスモデルに対し重大な課題をもたらしている。

ＶＯＤ技術の１つの課題は、特定のコンテンツが圧倒的に人気がある可能性がある、またはほぼ同じ日の同じ時間に一斉に要求する様々な視聴者によって望まれる可能性があることである。このようなことが起こると、コンテンツの配信業者は、深刻な帯域幅の問題に遭遇しやすく、視聴者は、所望のコンテンツを入手する際に許容しがたいまたは望ましくない遅延を経験する恐れがある。集中した配信ポイントは、人気のあるまたは新しく発売されたコンテンツの要求ですぐに過負荷となるため、これは、ＶＯＤ配信サービスでたびたび起こる問題である。

同じ参照符号が同様の要素を示す添付の図面の図を一例として、限定としてではなく、本開示を説明する。

ピアツーピア技術によってビデオ・オン・デマンド（ＶＯＤ）コンテンツを配信する技術を提供する。

ＶＯＤ配信サービスは、特定のＶＯＤコンテンツを有する視聴者の関連性を管理する。特定のＶＯＤコンテンツを欠く新しい視聴者がＶＯＤ配信サービスから特定のＶＯＤコンテンツを要求すると、ＶＯＤ配信サービスは、この特定のＶＯＤコンテンツをＰ２Ｐトランザクションによって入手することができるＰ２Ｐ視聴者を識別する。

以下の説明では、本開示の実施形態を十分に理解できるようにするため、説明の目的で多くの具体的な詳細を示す。しかしながら、当業者には明らかであるように、本開示は、これらの具体的な詳細なしで実行可能である。

図１は、本開示の例示的実施形態による、ビデオ・オン・デマンド（ＶＯＤ）コンテンツを配信する方法１００の図である。この方法１００（以下ＶＯＤ配信サービス）は、機械でアクセス可能および読み取り可能な媒体に実装され、ネットワークを通じてアクセス可能である。ネットワークは、有線、無線、または有線と無線の組合せとすることができる。

一実施形態では、ＶＯＤ配信サービスは、ケーブルもしくは衛星テレビ提供業者のサーバとして、またはＨｏｍｅ Ｂｏｘ Ｏｆｆｉｃｅ（ＨＢＯ）、Ｓｈｏｗｔｉｍｅなどコンテンツ提供業者のサーバとして、ネットワーク上に実装される。視聴者が、視聴者のセット・トップ・ボックス（ＳＴＢ）で消費し、続いて視聴者のテレビで見るために、ＶＯＤコンテンツを選択すると、ＶＯＤ配信サービスが、視聴者のリモート・コントロール装置によって視聴者とつながる。このＶＯＤ配信サービスの一部の態様または特徴は、視聴者と直接につながらず、正しくは、視聴者のＳＴＢ上の他のサービスは、ＶＯＤ配信サービスおよびバックグラウンドで視聴者に知られることなく他の視聴者のＳＴＢとつながる。このような対話について、ＶＯＤ配信サービスと関連する処理として、本明細書で以下にさらに十分に説明する。このような対話のための任意の特定のＳＴＢの処理について、以下に図３を用いて説明する。

このような状況で、ＶＯＤ配信サービスの処理について、次に図１を参照して説明する。したがって、１１０においてＶＯＤ配信サービスは、リクエスタからＶＯＤコンテンツの要求を受信する。すなわち、視聴者のリクエスタは、リモート・コントロール装置または他の入力装置を使用して、ネットワークを通じてＶＯＤ配信サービスと通信し、ＶＯＤコンテンツの特定部分が視聴者（リクエスタ）に所望されていることを伝える。

要求とつながると、１２０においてＶＯＤ配信サービスは、リクエスタと関連する地理的位置を識別する。一実施形態によれば、１２１において地理的位置は、リクエスタのインターネット・プロトコル（ＩＰ）アドレスに応じて、またはリクエスタのアカウントおよびアカウント情報と関連する請求先住所もしくは装置のプロファイルに応じて決定されることが可能である。地理的位置により、ＶＯＤ配信サービスは、要求される特定のＶＯＤコンテンツをリクエスタにどのようにして最適に配信するかを的確に決定することが可能になる。

１３０において、ＶＯＤ配信サービスは、ＶＯＤコンテンツの要求およびリクエスタの地理的位置を利用して、このＶＯＤコンテンツをすでに持っていて、かつリクエスタの地理的位置に近い他の視聴者を求めてインデックスを検索する。近接性の検討は、しきい値に基づくことが可能である。例えば、リクエスタの地理的位置が特定の視聴者の５００マイル以内、同じ地区（中西部、南東、北西など）内、同じ州内、同じ国内などである場合、このＶＯＤコンテンツを持っている特定の視聴者は、リクエスタに近いとみなされることが可能である。このように近接性は、設定された、または所望のしきい値に基づいて決定される。

インデックスは、このＶＯＤコンテンツを持っている視聴者のＳＴＢの地理的位置との関連性を含む。ＶＯＤ配信サービスは、ＶＯＤコンテンツの要求およびリクエスタの地理的位置を用いてインデックスを検索し、ある視聴者の提供側ＳＴＢとリクエスタのＳＴＢとのピアツーピア（Ｐ２Ｐ）接続を通じてリクエスタに所望のＶＯＤコンテンツを提供するまたは配給することができる１つまたは複数の他の視聴者のうちの適合するものを見つける。

１４０において、ＶＯＤ配信サービスは、所望のＶＯＤコンテンツが、インデックスを検索するときＶＯＤ配信サービスによって使用される検索基準に合う他の視聴者の１人または複数から入手可能であることをリクエスタに教える、または知らせる。ここで、このＶＯＤ配信サービスは、このＶＯＤコンテンツの要求を満たすことができる単一の視聴者を識別する必要はなく、むしろ、ＶＯＤ配信サービスは、要求を満たすことができる視聴者のリスト（おそらく優先リストさえ）も識別することができる。

一実施形態によれば、１４１においてＶＯＤ配信サービスは、リクエスタにライセンス・キーを配信することもできる。ライセンス・キーを使用して、ＶＯＤコンテンツを復号し、再生する。リクエスタがＶＯＤコンテンツの代金を支払うと、これが提供されるようになる。場合によっては、ＶＯＤコンテンツを直接リクエスタに提供するために利用される視聴者は、所望のＶＯＤコンテンツを再生するライセンス・キーを所有することはできない。このように視聴者のＳＴＢは、視聴者に知られずに、また視聴者のＳＴＢが所有して配信しているＶＯＤコンテンツを見るためのライセンス・キーを視聴者は所有することができないようにして、配信ポイントとして使用されることが可能である。

一実施形態では、１５０においてＶＯＤ配信サービスは、ＶＯＤが実際に入手されてリクエスタのＳＴＢにダウンロードされると、リクエスタの課金イベントを記録することもできる。言い換えれば、リクエスタが、ＶＯＤ配信サービスによってそうするように指示された後に所望のコンテンツを求めて提供側視聴者のＳＴＢと交信し、実際に所望のＶＯＤコンテンツを受け取ると、提供側視聴者のＳＴＢは、ＶＯＤ配信サービスへイベント通知を送信することができる。ＶＯＤ配信サービスは、このイベントを使用して、リクエスタの課金エントリを記録する。このようにしてリクエスタは、ＶＯＤコンテンツが要求されるときではなく、視聴するＶＯＤコンテンツをリクエスタが実際に受信すると課金されることが可能である。

１６０においてＶＯＤ配信サービスは、リクエスタと、ＶＯＤ配信サービスによって識別された他の視聴者の１人との間のＰ２Ｐ接続を促進する。言い換えれば、視聴者およびリクエスタ（特定のＶＯＤコンテンツを所望している同じく視聴者である）の各々が、Ｐ２Ｐ通信サービスを含むＳＴＢを所有し、ＶＯＤ配信サービスは、リクエスタのＰ２Ｐ通信サービスが利用することができる特定の視聴者を識別して、その特定の視聴者の特定のＰ２Ｐ通信サービスと交信する。この２つのＰ２Ｐサービスは、その後対話のＰ２Ｐ接続に入り、そこでリクエスタは所望のＶＯＤコンテンツを受信する。

場合によっては、最初に視聴者の少なくとも何人かが、ＶＯＤ配信サービスから配信するＶＯＤコンテンツを入手する。すなわち、１７０においてＶＯＤ配信サービスは、リクエスタによってこのＶＯＤコンテンツの要求がされる前に、このＶＯＤコンテンツを視聴者の１人または複数にプッシュする。この活動の範囲は、ポリシーによって動かされることが可能である。このように、ＶＯＤ配信サービスは、ある新しく発売された映画を人気の出る可能性があるＶＯＤコンテンツと認識することができ、この映画を受信する特定の視聴者およびそのＳＴＢを選択することによって、実際にネットワークにプレシードする（ｐｒｅ−ｓｅｅｄ、あらかじめ種をまく）ことができる。その後、この映画が利用可能であるという知らせを行うと、リクエスタ、ひいてはシード視聴者の何人かは、互いから、または場合によっては自身から、この映画を入手することができる。これにより、予防的なシーティングおよびＰ２Ｐ技術が使用されない場合に起こる可能性のある潜在的な帯域幅の問題が緩和され、阻止される。

場合によっては、１７１において、最初にシードされたコンテンツは、シーディングに利用された視聴者の誰によってもこのＶＯＤコンテンツへのアクセスおよび再生が行われないようにするため、暗号化されることが可能である。復号は、ライセンス・キーを使用して可能であるが、このキーは、ＶＯＤコンテンツよりかなり小さいデータサイズとなるため、帯域幅の問題をほとんど心配することなく、依然としてＶＯＤ配信サービスによって集約的に配信されることが可能である。

一部の実施形態では、ＶＯＤコンテンツは、専らＶＯＤ配信サービスによって配信され、販売されるコンテンツである必要はない。すなわち、視聴者は、自身のコミュニティを作成し、選択された他の視聴者へ自身のホーム・ビデオまたは写真へのアクセス権を与えることができる。この共有に関するアクセス権およびセキュリティは、ＶＯＤ配信サービスによって管理されることが可能である。このようにして一視聴者は、他の視聴者の個人のビデオおよび／または写真へのアクセスを許可されることが可能であり、ＶＯＤ配信サービスは、この２者間の通信を促進することができ、その後この２者は、Ｐ２Ｐ通信を行ってコンテンツを共有することができる。これが拡張されて、一視聴者のホーム・ネットワーク全体が、Ｐ２Ｐ型式で他の視聴者または視聴者のグループと共有され、公開されるようにすることが可能である。

図２は、本開示の例示的実施形態による、ＶＯＤコンテンツを配信する別の方法２００の図である。この方法２００（以下「コンテンツ配信サービス」と呼ぶ）は、機械アクセス可能および読み取り可能な媒体に実装され、ネットワーク上で動作可能である。ネットワークは、有線、無線、または有線と無線の組合せとすることができる。一実施形態では、このコンテンツ配信サービスは、図１の方法１００によって表されるＶＯＤコンテンツ配信サービスの処理に代わるものを示す。

図１の方法１００によって表されるＶＯＤ配信サービスの処理は、ＶＯＤ配信サービスを備えた要求側視聴者と、結果のＰ２Ｐ通信または促進化との間で発生する可能性のある単一のトランザクションを示し、要求側視聴者は、他の視聴者から、その他の視聴者とのＰ２Ｐトランザクションで所望のＶＯＤコンテンツを取得する。コンテンツ配信サービスもまた、この処理を可能であるが、Ｐ２Ｐインデックスを生成して管理し、ＶＯＤコンテンツの複数の要求を満たすよりグローバルな管理の立場から与えられる。

したがって、２１０においてコンテンツ配信サービスは、ＶＯＤコンテンツおよび特定のＶＯＤコンテンツを所有する視聴者を識別するために、最初にインデックスを生成する。このインデックスは、初めに視聴者および視聴者のＳＴＢの識別子を含むことができる。また他のプロファイル情報も、ＳＴＢの各々の地理的位置を識別することができる。このように２１１においてコンテンツ配信サービスは、インデックス内に各ＳＴＢの地理的プロファイル情報を保有する。

インデックスが生成された後、これは動的にかつリアルタイムで定期的に更新される。新しいＳＴＢおよび視聴者が追加される、削除される、または地理的に移動されると、更新が反映する。また、視聴者が追加される、または削除されると、更新が行われる。ＶＯＤコンテンツが視聴者に配信されると、特定のＳＴＢに利用可能である関連ＶＯＤコンテンツに、頻繁な更新が行われる。

２２０において、コンテンツ配信サービスは、特定のＶＯＤコンテンツのリクエスタにＳＴＢの識別情報を与えるためにインデックスを管理する。この識別情報は、ＩＰアドレスとすることができ、リクエスタはこれを利用して、所望のＶＯＤコンテンツを入手する目的で特定のＳＴＢとＰ２Ｐ接続を確立することができる。一実施形態によれば、２２１においてＳＴＢの識別情報は、リクエスタと関連するＳＴＢの地理的位置をインデックスにあるこのＳＴＢと関連する地理的プロファイル情報と比較することによって決定されることが可能である。リクエスタとリクエスタが求める所望のＶＯＤコンテンツを有する利用可能なＳＴＢとの間の最適な近接性を決定するために、しきい値を用いてこれを行うことができる。この例については、図１の方法１００で表されるＶＯＤ配信サービスで上述した。

一実施形態では、２２２においてコンテンツ配信サービスは、要求された特定のＶＯＤコンテンツを復号して再生するために使用されるライセンス・キーを配信することもできる。このように、ＶＯＤコンテンツを収容して配信する一部のＳＴＢは、固有のライセンス・キーを所有することができず、このＳＴＢと関連する視聴者は、このＶＯＤコンテンツを視聴することができるようにする。つまり、視聴者およびそのＳＴＢを、この視聴者に知られずにＰ２Ｐ配信者として利用することが可能であり、たとえこの視聴者に知られても、コンテンツ配信サービスからまず固有のライセンスまたは復号キーを取得しなければ、この視聴者はこのＶＯＤコンテンツを見ることができない。

コンテンツ配信サービスは、ＶＯＤコンテンツの具体的な要求が行われる前でもこのＶＯＤコンテンツをネットワークにプレシードするまたは投入することができるということに注意する。この例については、図１の方法１００で上述した。このコンテンツ配信サービスは、場合によっては要求されたＶＯＤコンテンツを直接リクエスタに配信することを選択することができることにも注意する。これは、消費帯域幅（Ｂａｎｄ ｗｉｄｔｈ Ｄｒａｗ）が許すとき、またはポリシーが許すとき、行うことができる。このように、コンテンツ配信サービスは、要求に応じてＶＯＤコンテンツの一部を自ら配信することができる。言い換えれば、コンテンツ配信サービスは、ＶＯＤコンテンツの発売の発表、またはこのＶＯＤコンテンツの具体的な要求の前に、このＶＯＤコンテンツを特定のＳＴＢへプッシュすることによってネットワークにプレシードするまたは投入する。またさらなる状況では、コンテンツ配信サービスは、Ｐ２Ｐ接続または通信セッションを介してリクエスタが所望のＶＯＤコンテンツを直接入手するために、ＳＴＢを識別する。

２３０においてコンテンツ配信サービスは、インデックスから識別されたＳＴＢの１つとリクエスタとの間のＰ２Ｐ通信を促進する。すなわち、ネットワークの各ＳＴＢは、Ｐ２Ｐ通信サービスを含み、コンテンツ配信サービスは、要求側ＳＴＢが所望のＶＯＤコンテンツを所有するターゲットのすなわち供給側ＳＴＢのＰ２Ｐ通信サービスと直接接続できるようにするキーまたはＩＰアドレスを提供する。コンテンツ配信サービスは、Ｐ２Ｐ接続が生じるようにする情報を促進し、提供する。

一実施形態によれば、２３１においてコンテンツ配信サービスは、ポリシー評価に応じていくつかのＳＴＢに特定のＶＯＤコンテンツを削除するよう指示することもできる。すなわち、コンテンツ配信サービスは、ＶＯＤコンテンツがＳＴＢにあるときＶＯＤコンテンツのライフサイクルを管理することができ、ＶＯＤコンテンツを削除することが適切であるとき、ＳＴＢにこれを削除するように指示することができる。これにより、ＶＯＤコンテンツが任意の特定の場所に非常に長く残らないようにする。

同様に、コンテンツ配信サービスは、ＳＴＢおよび格納したＶＯＤコンテンツ、ならびにＳＴＢのそれぞれの空間利用および利用可能性に関する情報を取得するために、場合によってはネットワークを巡回することができる。この情報は、他の管理操作を実行するためにコンテンツ配信サービスによって消費され、ＶＯＤコンテンツを配信するためにどのＳＴＢを使用するかを決定するために使用されることが可能である。

２４０においてコンテンツ配信サービスは、リクエスタのどれが特定のＶＯＤコンテンツを受信したかを示すために、ＳＴＢから受信したイベントを追跡する。このように、他の要求側ＳＴＢにＶＯＤコンテンツを配信するＳＴＢは、この情報をイベントとしてコンテンツ配信サービスに報告することができる。受信されたイベントは、請求記録、使用プロファイリングなど、またこれらに限らずコンテンツ配信サービスによる様々な自動処理を起動することができる。

図３は、本開示の例示的実施形態による、ＶＯＤコンテンツをピアツーピア（Ｐ２Ｐ）配信する方法３００の図である。この方法３００は、機械アクセス可能および読み取り可能な媒体に命令として実装され、ネットワーク上で動作可能である。ネットワークは、有線、無線、または有線と無線の組合せとすることができる。機械にロードされるまたはアップロードされるとこの命令は、図３に示す処理を実行する。この命令の処理は、ＶＯＤコンテンツ配信サービスから、図１および２の方法１００および２００など、ＶＯＤコンテンツを受信し、かつこのＶＯＤコンテンツを他のＳＴＢまたはリクエスタにＰ２Ｐ接続または通信セッションで直接に供給するセット・トップ・ボックス（ＳＴＢ）、または他の加入者もしくは視聴者の装置の対話を反映する。

命令は、取り外し可能な媒体に実装され、その後に機械へ接続されることが可能であり、命令はこの機械の中でアップロードされて処理される。あるいは、命令は、機械のメモリまたは記憶装置の中にあらかじめ作られ、機械が起動されるまたはブートされるときに実行するためにロードされることが可能である。さらに別の配置では、命令は、ネットワークの格納場所または他のネットワークの機械からネットワークのターゲット機械へダウンロードされて、処理されることが可能である。さらに別の状況では命令は、命令時に一方の機械上で、もう一方の異なるネットワークの機械に代わってネットワークによってリモートで処理されることが可能である。

ネットワークに参加するどのＳＴＢも、命令を処理することができる。したがって、命令は、図１および２の方法１００および２００によって表したＶＯＤ配信サービスおよびコンテンツ配信サービスと対話し、また命令は、ネットワーク上の他のＳＴＢで処理する命令の他のインスタンスと対話する。命令が有効にされて、Ｐ２Ｐ接続または通信のチャンネルを介してネットワーク上で他のＳＴＢと通信する。

３１０において命令は、リクエスタからＶＯＤコンテンツの要求を受信する。このリクエスタは、命令の別のインスタンスを処理している可能性のある別のＳＴＢである。したがって、命令は、ネットワーク上で二重に処理し、命令の異なるインスタンスで通信するように設計される。要求を受信する前に、命令は、図１および２の方法１００および２００に関して上述した命令のように、ＶＯＤサーバまたはサービスからＶＯＤコンテンツを入手する。

３２０において命令は、リクエスタとＰ２Ｐ接続を確立する。すなわち、命令は、リクエスタとネットワークで直接接続する。３３０において命令は、Ｐ２Ｐ接続を通じてリクエスタにＶＯＤコンテンツを配信する。

場合によっては、３３１において命令は、ＶＯＤコンテンツが命令の環境からリクエスタに配信される前に、リクエスタがアクセス・キーを必ず提示するようにする。アクセス・キーは、図１および２の方法１００および２００によって表されたサービスなどのＶＯＤコンテンツのサーバまたはサービスからリクエスタによって入手される。このように、命令は、ＶＯＤコンテンツがＰ２Ｐ接続を通じてリクエスタに提供される前に、アクセス権のなんらかの形態を要求することができる。

一実施形態によれば、３３２において命令は、Ｐ２Ｐ接続を通じてリクエスタにＶＯＤコンテンツを流すこともできる。すなわち、ＶＯＤコンテンツをリクエスタに流すために、ストリーミング・プロトコルを使用することができる。このように、ＶＯＤコンテンツが命令の環境からリクエスタの環境へ流されると、リクエスタは、ＶＯＤコンテンツをリクエスタの環境内のディスプレイ装置上でバッファして再生することができる。

一実施形態では、３３３において命令は、ＶＯＤコンテンツをリクエスタに提供する前に、ＶＯＤサーバまたはサービス（図１および２の方法１００および２００によって表されるサービスなど）に照会することができる。例えば、命令は、リクエスタの識別情報またはリクエスタによって提示されたアクセス・キーと共に、ＶＯＤサーバにアクセスの要求を送信することができ、折り返してＶＯＤサーバは、許可あるいは拒否を送信する。許可が与えられた場合、命令はＰ２Ｐ接続を続行し、ＶＯＤコンテンツをリクエスタに配信する。許可が拒否された場合、命令はイベントを記録して、リクエスタとのＰ２Ｐ接続を終了するか、所望のＶＯＤコンテンツを適切に購入するために、リクエスタをＶＯＤサーバに転送することも可能である。

３４０において、ＶＯＤコンテンツがＰ２Ｐ接続を通じて無事リクエスタに配信されると、命令はＶＯＤコンテンツのサーバへ通知を送信する。これによりＶＯＤコンテンツのサーバは、リクエスタが無事にＶＯＤコンテンツを受信したという事実またはイベントを記録することができる。一部の例で、請求イベントがＶＯＤコンテンツのサーバによって記録されていなかった場合、命令からのこの通知は、リクエスタへの請求イベントおよびリクエスタのアカウントを作り出す処理を発生させる。

一実施形態によれば、３４１において命令は、ＶＯＤコンテンツがＰ２Ｐ接続を通じてリクエスタに配信された日時、リクエスタの識別情報、配信されたＶＯＤコンテンツの識別子、リクエスタとのトランザクションの完了に関連する経過時間および帯域幅を含む統計など、ＶＯＤコンテンツのサービスへ提供された通知の中の様々な情報を識別することができる。

一実施形態では、３５０において命令は、ＶＯＤコンテンツのサーバから受信した命令に応じて、ＶＯＤコンテンツを削除することもできる。このように、命令によってＶＯＤコンテンツがその環境内に残るようにする時間の長さは、ＶＯＤコンテンツのサービスからの命令によって要求に応じて決定されることが可能である。あるいは、ＶＯＤコンテンツのサーバは、ＶＯＤコンテンツと共にメタデータまたはポリシーを提供することができ、命令はこれを強制および評価していつＶＯＤコンテンツを削除することが適切であるかを決定する。またこのポリシーは、命令が独立して強制することができる一定のアクセス制限を定義することもできる。

図４は、本開示の例示的実施形態によるＶＯＤ配信システム４００の図である。このＶＯＤ配信システム４００は、機械アクセス可能な媒体の中に実装される。このＶＯＤ配信システム４００は、特に図１および２の方法１００および２００を実施し、図３の方法３００を促進する、またはこれと対話する。

ＶＯＤ配信システム４００は、ＶＯＤコンテンツ４０１と、ＶＯＤコンテンツ配信サービス４０２とを含む。またＶＯＤ配信システム４００は、ＶＯＤインデックス４０３を含む。ＶＯＤコンテンツ４０１は、様々な他のＶＯＤコンテンツ４０１を含むことができるメモリおよびリポジトリ内にある。メモリは、揮発性または不揮発性とすることができ、また固定またはリムーバブル記憶装置とすることができる。さらに、ＶＯＤコンテンツ配信サービス４０２は、サーバ、プロキシ、ゲートウェイなど、ＶＯＤコンテンツ配信サービス要素と呼ばれることもある。ＶＯＤ配信システム４００の構成要素のそれぞれおよびこの構成要素とＳＴＢ４１０および４１１との関係について、次に詳細に説明する。

ＶＯＤコンテンツ４０１は、テレビ番組、ドキュメンタリー、映画、スポーツ、ニュース、その他に関する題材を含むことができる。ＶＯＤコンテンツ４０１は、記憶装置または取り外し可能な媒体に格納され、その後ネットワークで利用可能にする装置とつなげられる。視聴者は、自身のＳＴＢ４１０および４１１を使用して視聴者のローカル環境からＶＯＤコンテンツ４０１を要求し、ＶＯＤコンテンツ配信サービス４０２と交信する。

ＶＯＤコンテンツ配信サービス４０２は初めに、ＶＯＤコンテンツ４０１を１つまたは複数の第１または最初のＳＴＢ４１０に配置または配信することによって、ネットワークにＶＯＤコンテンツ４０１を配信または投入する。このＶＯＤコンテンツ配信サービス４０２に関連する例示的な処理は、図１および２の方法１００および２００の説明で行った。

ＶＯＤコンテンツ配信サービス４０２は、第１のまたは最初のＳＴＢ４１０にＶＯＤコンテンツ４０１をプレシードするまたはあらかじめ投入することができる。あるいは、第１のまたは最初のＳＴＢ４１０と関連する視聴者がＶＯＤコンテンツ４０１の特定の要求を行った後に、ＶＯＤコンテンツ配信サービス４０２がＶＯＤコンテンツ４０１を投入することができる。

またＶＯＤコンテンツ配信サービス４０２は、ＳＴＢ４１０および４１１ならびにこのＳＴＢ４１０および４１１と関連する視聴者と関連する識別情報を管理する。またＶＯＤコンテンツ配信サーバ４０２は、任意の特定の時点においてどのＳＴＢ４１０または４１１がどのＶＯＤコンテンツ４０１を有するかを追跡する。

一実施形態によれば、ＳＴＢ４１０および４１１ならびにＶＯＤコンテンツ４０１と関連する関連性および情報は、ＶＯＤインデックス４０３に維持される。ＶＯＤコンテンツ配信サービス４０２は、ＶＯＤインデックス４０３を生成して、管理する。ＶＯＤインデックス４０３は、新しい関連性、関連性の変更、および／または関連性の削除に伴って定期的に更新される。また、関連性は、ＳＴＢ４１０および４１１の地理的プロファイル情報を含むことができ、これはＳＴＢ４１０および４１１のそれぞれの現在のまたは最新の地理的位置を識別する。

またＶＯＤコンテンツ配信サービス４０２は、特定のＶＯＤコンテンツ４０１がネットワークに投入されて、いくつかのＳＴＢ４１０上にあるようになった後に、視聴者（リクエスタ）からの特定のＶＯＤコンテンツ４０１の要求を処理する。

ＶＯＤコンテンツ４０１の要求が受信されると、ＶＯＤコンテンツ配信サービス４０２は、このＶＯＤコンテンツ４０１を要求側視聴者またはＳＴＢ４１１へＰ２Ｐ接続を用いて配信することによってこの要求に応じることができる１人または複数の特定の視聴者またはＳＴＢ４１０を割り出す。本質的にＶＯＤコンテンツ配信サービス４０２は、リクエスタが所望のＶＯＤコンテンツ４０１をどこで、どのようにして、最良にまたは最適に入手することができるかを管理するものである。これを行う１つの方法は、所与のまたは既知の地理的位置にある要求側ＳＴＢ４１１が、動的にまたはリアルタイムにＶＯＤコンテンツ配信サービス４０２からＶＯＤコンテンツ４０１を要求するとき、この所望のＶＯＤコンテンツ４０１を有するＳＴＢ４１０で地理的近接性の検索を実行することである。

ＶＯＤコンテンツ４０１は、その後Ｐ２Ｐ接続４１３によって供給元のＳＴＢ４１０から要求側ＳＴＢ４１１へ配信される。

一実施形態によれば、ＶＯＤコンテンツ配信サービス４０２は、最初にＶＯＤコンテンツ４０１を暗号化された形態で、第１のまたは最初のＳＴＢ４１０へ投入するまたはシードすることもできる。この暗号化された形態は、ライセンスまたはアクセス・キーを用いて復号化されて再生可能である。このキーは、特定のＶＯＤコンテンツ４０１が要求されると、ＶＯＤコンテンツ配信サービス４０２からリクエスタまたは要求側ＳＴＢ４１１へ配信されることが可能である。したがって、一部の第１のまたは最初のＳＴＢ４１０は、ＶＯＤコンテンツ４０１を再生するためのキーを所有することさえもできず、単にＶＯＤコンテンツ配信サービス４０２の配信ポイントとして機能することができるだけである。

一実施形態では、ＶＯＤコンテンツ配信サービス４０２は、ＶＯＤコンテンツ４０１を有して配信するＳＴＢ４１０によって動的に実行されるポリシーを提供することもでき、または全体的にポリシーを実行して、ＳＴＢ４１０のそれぞれに命令を伝える。例えば、ＶＯＤコンテンツ配信サービス４０２は、ポリシーを評価し、ＳＴＢ４１０および４１１の１つ、全部、または一部のサブセットからＶＯＤコンテンツ４０１が削除されることを決定し、これらのＳＴＢ４１０および４１１へ命令を発行して、ＶＯＤコンテンツ４０１を削除することができる。また、ＳＴＢ４１０および４１１とＶＯＤコンテンツ配信サービス４０２との間で、記録に関するポリシーを使用することもできる。

また、要求側ＳＴＢ４１１が、特定の所望のＶＯＤコンテンツ４０１を受信した時点で、この受信側ＳＴＢ４１１は、今度は、この同じＶＯＤコンテンツ４０１をその後に要求することができる他のＳＴＢ４１０または４１１に対してネットワーク上のＰ２Ｐ配信ポイントとなることができるということに注意する。

次に、本明細書に示した教示および技術を実現するように装置が対話することができる例示的なネットワーク・アーキテクチャおよびマシン・アーキテクチャを提供する目的で、図５〜６を示す。このレイアウトおよび構成は、単に例示の目的で示しており、本明細書に示した実施形態を限定しようとするものではない。

図５は、本開示の例示的実施形態による、本明細書で説明述べる方法のいずれか１つまたは複数を、装置、機械、サービス、システム、および命令が対話して実行する例示的ネットワーク・アーキテクチャ５００の図である。

また図５は、本開示の少なくとも１つの実施形態により実施される例示的マルチメディア配信システム５００とみなすことができる。図からわかるように、システム５００は、マルチメディア・コンテンツ提供業者５０２と、セット・トップ・ボックス５０４と、ディスプレイ装置５０６と、ケーブルテレビのソース５０８、衛星テレビのソース５１０、ＩＰネットワーク・ベースのソース５１２などの複数のマルチメディア・コンテンツのソースとを含む。

例示の実施形態では、コンテンツ提供業者５０２およびセット・トップ・ボックス５０４は、ネットワーク５１４を介して接続されており、ネットワーク５１４は、ケーブルテレビ配信ネットワーク、衛星配信ネットワーク、放送テレビ配信ネットワーク、データ・パケットベースのコンピュータ・ネットワーク（例えばイーサネット（登録商標）網）などを含むことができる。同様に、コンテンツ・ソース５０８、５１０、５１２は、１つまたは複数のネットワークを介してコンテンツ提供業者５０２と接続されることが可能である。

図からわかるように、コンテンツ提供業者５０２は、それぞれコンテンツ・ソース５０８、５１０、および５１２と接続するための１つまたは複数のインターフェース５１８、５２０、および５２２と、ネットワーク５１４を介してセット・トップ・ボックス５０４と接続するためのインターフェース５２４とを含むことができる。インターフェース５１８、５２０、５２２、および５２４は、同軸ケーブルのインターフェース、衛星送信もしくは放送送信を受信する無線インターフェース、またはイーサネット（登録商標）・インターフェースもしくはルータなどデータパケット網のインターフェースなど、様々なインターフェースのいずれかを含むことができる。ＩＰネットワーク・ベースのソース５１２は、ネットワーク５１３（例えばインターネット）を通じてコンピュータ５１５と接続され、それによってセット・トップ・ボックス５０４を操作するユーザとコンピュータ５１５を操作するユーザとの間の通信路を設けるように示されている。コンテンツ提供業者５０２は、さらにＥＰＧ生成モジュール５２６と、マルチメディア・コンテンツ配信モジュール５２８とを含むことができる。モジュール５２６および５２８は、ソフトウェア、ハードウェア、またはその組合せとして実装されることが可能である。例えば、コンテンツ提供業者５０２は、メモリ５３６（例えばスタティック・ランダム・アクセス・メモリ（ＳＲＡＭ））と、１つまたは複数のプロセッサ５３８とを含むことができ、モジュール５２６および５２８は、メモリ５３６に格納された、本明細書に記載した技術を実行するためにプロセッサ５３８によって実行される実行可能な命令として、部分的にまたは全体的に実装されることが可能である。

また図からわかるように、セット・トップ・ボックス５０４は、ネットワーク５１４を介してコンテンツ提供業者５０２と接続するインターフェース５４０と、ユーザの入力およびコマンドを（例えばリモート・コントロール５４４、ボタン・パネル５６１、マイク５６２によって）受信する制御インターフェース５４２と、ディスプレイ装置５０６と接続するディスプレイ・インターフェース５４６とを含むことができる。インターフェース５４０は、同軸ケーブルのインターフェース、無線伝送を送受信する無線インターフェース、またはイーサネット（登録商標）・インターフェースなどデータ・パケットベースのネットワークのインターフェースなど、様々な適切なインターフェースのいずれかを含むことができる。制御インターフェース５４２は、赤外線インターフェース、無線インターフェース、またはボタン・パネル５６１など、様々なインターフェースのいずれかを含むことができる。リモート・コントロール５４４は、音声コマンドを受信するマイク５４５を含んでいることがわかり、またセット・トップ・ボックス５０４も、音声コマンドを受信するマイク５６２を含んでいることがわかる。

さらにセット・トップ・ボックス５０４は、ファイルを格納する記憶装置５６６（例えばハードディスク、コンパクトディスク、フロッピー（登録商標）、ユニバーサル・シリアル・バス・キーなど）、ファイルを印刷するプリンタ５６８、およびネットワーク５６４（例えばホーム・ネットワーク）に接続されていることがわかる。ネットワーク５６４は、一実施形態ではセット・トップ・ボックス５４０を、インターネット・プロトコル電話５７２に接続されたコンピュータ５７４、電子ファイルを格納する記憶装置５７０、およびプリンタ５７６に接続することができる。さらにセット・トップ・ボックス５０４は、処理モジュール５５８と、受信モジュール５５６と、通信モジュール５５１とを含むことができる。処理モジュール５５８、受信モジュール５５６、および通信モジュール５５１は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはその組合せとして実装されることが可能である。例えば、セット・トップ・ボックス５０４は、メモリ５５４と、１つまたは複数のプロセッサ５５２とを含むことができ、モジュール５４８および５５０の１つまたは両方が、メモリ５５４に格納された、本明細書に記載した技術を実行するためにプロセッサ５５２によって実行される実行可能命令として実装されている。さらにメモリは、ディスプレイ装置５０６に表示されるコンテンツから取り込み可能である画像の使用を制御するために使用されることが可能であるルール５５５を含んでいることがわかる。例えばルール５５５は、コンテンツ・ソース５０８、５１０、および５１２からコンテンツと共に配信されることが可能であるデジタル著作権管理のライセンスとして具体化されることが可能である。当業界ではよく知られているように、ライセンスは、関連するコンテンツの使用を制限することができるルール５５５を含むことができる。

特定の実施形態では、コンテンツ提供業者５０２は、様々なコンテンツ・ソース５０８、５１０、および５１２のそれぞれからマルチメディア・チャンネルを表すデータを受信し、マルチメディア・チャンネルの少なくともサブセットを表すデータをセット・トップ・ボックス５０４へ提供して処理し、ディスプレイ装置５０６に表示する、および／または音声装置（図示せず）を介して出力する。一実施形態では、コンテンツ提供業者は、コンテンツを含むデータを伝達するコンテンツ・モジュール５０９と、関連するコンテンツの使用を制限するルールを含むことができる制御情報（例えばデジタル・ライセンス）を含むデータを伝達することができる制御モジュール５１１とを含むことができる。さらに、特定の実施形態では、コンテンツ提供業者５０２は電子番組ガイド（ＥＰＧ）５６０を表すデータをセット・トップ・ボックス５０４に提供し、処理モジュール５５８によって処理され、また制御インターフェース５４２を介するユーザおよび処理モジュール５５８によってナビゲートされるようにすることができる。本明細書で説明するように、ＥＰＧ５６０は、一実施形態では、マルチメディア・チャンネルをコンテンツ提供業者５０２に提供する２つ以上のコンテンツ・ソースによって提供されるマルチメディア・チャンネルのリストを含む統合ＥＰＧを表す。例えば、特定の実施形態では、ＥＰＧ５６０は、ナビゲート可能な番組ガイドまたはユーザインターフェースを表し、これによりユーザは、リモート・コントロール５４４または他の入力装置を介して、ＥＰＧ５６０のグラフィカル画面によって表されるような所望のチャンネルのアイコンまたは他のグラフィカル表示を選択することによって、処理モジュール５５０にマルチメディア・チャンネル間をナビゲートするように命じることができる。様々なコンテンツ・ソースがＥＰＧ５６０によって同時に表示される可能性があるため、ＥＰＧ５６０は、単一のリストにまたは様々なリストに、様々なコンテンツ・ソースからのマルチメディア・チャンネルのすべての表示を組み合わせることができる。さらに、マルチメディア・チャンネルは、マルチメディア・チャンネルの番組内容によるなど、様々な特徴のいずれかに基づいて、ＥＰＧ５６０内で構成されることが可能であり、番組内容は、マルチメディア・チャンネルで表示される映像／音声番組のジャンルまたは分類を記載する。様々なジャンルまたは分類の例には、「コメディ」ジャンル、「アクション」ジャンル、「家族」ジャンルまたは「子供」ジャンル、「ロマンス」ジャンル、「ＳＦ」ジャンルなどがある。

図６は、本開示の例示的実施形態により、本明細書で述べる方法のいずれか１つまたは複数を機械に実行させる一組の命令を実行することができる例示的マシン・アーキテクチャの図である。

したがって、図６は、本明細書で述べる方法のいずれか１つまたは複数を機械に実行させるため、一組の命令を実行することができるコンピュータ・システム６００の例示的形態における機械を概略的に示している。

代替的実施形態では、機械は、独立型の装置として動作するか、または他の機械と接続する（例えばネットワーク化する）ことができる。ネットワーク化した配置において機械は、サーバ・クライアント・ネットワーク環境でサーバまたはクライアント・マシンとして、あるいはピアツーピア（または分散型）のネットワーク環境でピア・マシンとして、動作することが可能である。機械は、サーバ・コンピュータ、クライアント・コンピュータ、パーソナル・コンピュータ（ＰＣ）、タブレットＰＣ、セット・トップ・ボックス（ＳＴＢ）、携帯情報端末（ＰＤＡ）、携帯電話、ウェブ・アプライアンス、ネットワーク・ルータ、スイッチもしくはブリッジ、またはこの機械が行うアクションを指定する一組の命令（連続または不連続）を実行することができるいかなる機械とすることもできる。さらに、単に１つの機械について説明しているが、「機械」という用語は、本明細書で述べる方法のいずれか１つまたは複数を行う一組（または複数の組）の命令を個々にまたは共同で実行する機械の任意の集合を含むとみなされるものとする。

例示的コンピュータ・システム６００は、プロセッサ６０２（例えば中央演算処理装置（ＣＰＵ）、グラフィック処理装置（ＧＰＵ）または両方）と、メイン・メモリ６０４と、スタティック・メモリ６０６とを含み、これらは互いにバス６０８を介して通信する。コンピュータ・システム６００は、さらに映像表示ユニット６１０（例えば液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）またはブラウン管（ＣＲＴ））を含むことができる。またコンピュータ・システム６００は、英数字入力装置６１２（例えばキーボード）と、カーソル制御装置６１３（例えばマウス）と、ディスク・ドライブ・ユニット６１６と、信号発生装置６１８（例えばスピーカ）と、ネットワーク・インターフェース装置６２０とを含む。

ディスク・ドライブ・ユニット６１６は、機械可読媒体６２２を含み、本明細書に記載する方法または機能のいずれか１つまたは複数を実施する１つまたは複数の組の命令（例えばソフトウェア６２４）が格納される。ソフトウェア６２４はまた、コンピュータ・システム６００による実行中には全部または一部が、メイン・メモリ６０４の中および／またはプロセッサ６０２の中にあることがあり、メイン・メモリ６０４およびプロセッサ６０２もまた、機械可読媒体を構成している。

さらにソフトウェア６２４は、ネットワーク・インターフェース装置６２０を介してネットワーク６２６を通じて送信または受信されることが可能である。

機械可読媒体６２２は、例示的実施形態では単一の媒体であることがわかるが、「機械可読媒体」という用語は、１つまたは複数の組の命令を格納する単一の媒体または複数の媒体（例えば集中型もしくは分散型データベース、および／または関連キャッシュおよびサーバ）を含むとみなされるべきである。また、「機械可読媒体」という用語は、機械で実行するために一組の命令を格納する、符号化する、または伝えることができ、また機械に本開示の方法の１つまたは複数を実行させるいかなる媒体をも含むとみなされたい。したがって「機械可読媒体」という用語は、固体メモリ、光および磁気媒体、ならびに搬送波信号を含むが、これらに限定されないとみなされたい。

上記の説明は例示的なものであり、限定的なものではない。上記の説明を検討すると当業者には、他の多くの実施形態が容易にわかるであろう。したがって、実施形態の範囲は、添付の特許請求の範囲、ならびにこの特許請求の範囲が権利を有する均等物の全範囲を参照して決定されるべきである。

３７Ｃ．Ｆ．Ｒ．§１．７２（ｂ）に従うため要約を提供し、読者が本技術の開示の性質および要旨を直ちに確認できるようにする。この要約は、特許請求の範囲の範囲もしくは意味を解釈するまたは限定するために使用されないという了解の下に、これを提示する。

実施形態の前述の説明では、開示を合理化するために様々な特徴を１つの実施形態でまとめている。この開示の方法は、特許請求の範囲に記載されている実施形態が、各請求項に明確に列挙されているより多くの特徴を有することを示すものと解釈されるためのものではない。正しくは、添付の特許請求の範囲が示すように、発明の主題は単一の開示した実施形態のすべての特徴のうちにある。したがって添付の特許請求の範囲は、各請求項が個々の例示的実施形態として独立し、実施形態の説明に組み込まれる。

本開示の例示的実施形態による、ビデオ・オン・デマンド（ＶＯＤ）コンテンツを配信する方法の図である。 本開示の例示的実施形態による、ＶＯＤコンテンツを配信する別の方法の図である。 本開示の例示的実施形態による、ＶＯＤコンテンツをピアツーピア（Ｐ２Ｐ）配信する方法の図である。 本開示の例示的実施形態によるＶＯＤ配信システムの図である。 本開示の例示的実施形態による、本明細書で述べる方法のいずれか１つまたは複数を、装置、機械、サービス、システム、および命令が対話して実行する例示的ネットワーク・アーキテクチャの図である。 本開示の例示的実施形態による、本明細書で述べる方法のいずれか１つまたは複数を、機械に実行させる一組の命令を実行することができる例示的マシン・アーキテクチャの図である。

Claims (25)

1. リクエスタからビデオ・オン・デマンド（ＶＯＤ）コンテンツの要求を受信するステップと、
   前記リクエスタの位置を識別するステップと、
   前記リクエスタの前記位置の近くで前記ＶＯＤコンテンツを所有する他の視聴者のインデックスを検索するステップと、
   前記視聴者の１人または複数から前記ＶＯＤコンテンツを取得するよう前記リクエスタに指示するステップと
   を含む方法。
2. 前記１人または複数の他の視聴者の１人が、前記ＶＯＤコンテンツが前記リクエスタに取得されたことを報告すると、前記リクエスタの請求イベントを記録するステップをさらに含む、請求項１に記載の方法。
3. 前記リクエスタに前記ＶＯＤコンテンツを配信する目的で、前記リクエスタと前記１人または複数の他の視聴者の１人との間のピアツーピア接続を促進するステップをさらに含む、請求項１に記載の方法。
4. 識別するステップが、前記リクエスタと関連するインターネット・プロトコル（ＩＰ）アドレスおよび前記リクエスタのアカウントと関連する請求先住所のうちの少なくとも１つに応じて前記位置を特定するステップをさらに含む、請求項１に記載の方法。
5. 前記要求を受信する前に、前記１人または複数の視聴者のセット・トップ・ボックスに前記ＶＯＤコンテンツをプッシュするステップをさらに含む、請求項１に記載の方法。
6. プッシュするステップが、前記ＶＯＤコンテンツを暗号化するステップをさらに含み、前記ＶＯＤコンテンツを再生するためのアクセスは、固有のライセンス・キーを用いて可能になる、請求項５に記載の方法。
7. 指示するステップが、前記リクエスタに固有のライセンス・キーを配信するステップをさらに含み、少なくとも前記１人または複数の他の視聴者の１人には、前記ＶＯＤコンテンツを再生するための前記固有のライセンス・キーがない、請求項１に記載に方法。
8. ビデオ・オン・デマンド（ＶＯＤ）コンテンツおよび特定のＶＯＤコンテンツを自身のセット・トップ・ボックス（ＳＴＢ）に積極的に所有する視聴者を識別するインデックスを生成するステップと、
   前記１つまたは複数のＳＴＢから直接前記特定のＶＯＤコンテンツのリクエスタへの前記特定のＶＯＤコンテンツのピアツーピア（Ｐ２Ｐ）接続を促進する目的で、前記リクエスタに前記ＳＴＢの１つまたは複数の識別子を供給する前記インデックスを管理するステップとを含み、前記インデックスがさらに前記ＳＴＢのそれぞれの地理的位置を含む方法。
9. リクエスタがＰ２Ｐ接続を介して前記特定のＶＯＤコンテンツを正常に入手したことを示す、前記１つまたは複数のＳＴＢから受信したイベントを追跡するステップをさらに含む、請求項８に記載の方法。
10. 生成するステップが、前記ＳＴＢのそれぞれの地理的プロファイル情報を前記インデックスの中に保有するステップをさらに含む、請求項８に記載の方法。
11. 管理するステップが、前記地理的プロファイル情報に対する前記リクエスタの地理的位置に応じて、前記１つまたは複数のＳＴＢの前記識別情報を選択するステップをさらに含む、請求項１０に記載の方法。
12. 管理するステップが、前記１つまたは複数のＳＴＢの１つとのＰ２Ｐ接続を介して以前に入手された前記特定のＶＯＤコンテンツを再生するために使用することができるライセンス・キーを、前記リクエスタに配信するステップをさらに含む、請求項８に記載の方法。
13. 管理するステップが、ポリシーに応じていくつかの前記ＳＴＢに前記特定のＶＯＤコンテンツを削除するよう指示するステップをさらに含む、請求項８に記載の方法。
14. 命令を組み込まれた機械アクセス可能な媒体であって、前記命令が機械にアクセスされると、
    リクエスタから、前記リクエスタと関連する地理的近接性の値に応じて生成されたビデオ・オン・デマンド（ＶＯＤ）コンテンツの要求を受信するステップと、
    前記リクエスタとピアツーピア（Ｐ２Ｐ）接続を確立するステップと、
    前記Ｐ２Ｐ接続を通じて前記リクエスタに前記ＶＯＤコンテンツを配信するステップと、
    前記ＶＯＤコンテンツが前記Ｐ２Ｐ接続を通じて前記リクエスタに配信されるとＶＯＤコンテンツのサーバに通知を送信するステップと
    の方法を実行する媒体。
15. 前記ＶＯＤコンテンツのサーバから受信した命令に応じて、前記ＶＯＤコンテンツを削除する命令をさらに含む、請求項１４に記載の媒体。
16. 前記リクエスタが、前記ＶＯＤコンテンツを入手するためのキーを提示することを確実にするための命令をさらに含み、前記リクエスタは、前記Ｐ２Ｐ接続の前に前記ＶＯＤコンテンツのサーバから前記キーを入手した、請求項１４に記載の媒体。
17. 送信するステップが、前記通知の中で前記リクエスタと、前記ＶＯＤコンテンツが前記Ｐ２Ｐ接続を通じて前記リクエスタに配信された日時とを確認するステップをさらに含む、請求項１４に記載の媒体。
18. 配信するステップが、前記Ｐ２Ｐ接続の間前記リクエスタに前記ＶＯＤコンテンツを流すステップをさらに含む、請求項１４に記載の媒体。
19. 前記ＶＯＤコンテンツが前記Ｐ２Ｐ接続を通じて前記リクエスタに配信される前に、前記ＶＯＤコンテンツのサーバから確認を要求するステップをさらに含む、請求項１４に記載の方法。
20. ビデオ・オン・デマンド（ＶＯＤ）コンテンツを含むリポジトリを有するメモリと、
    最初に前記ＶＯＤコンテンツを加入者と関連する１つまたは複数のセット・トップ・ボックス（ＳＴＢ）に配信するＶＯＤ配信サービス要素であって、前記１つまたは複数のＳＴＢの識別情報を管理して、これらの識別情報を前記ＶＯＤコンテンツを求める他の加入者からのその後の要求に応じて選択的に配信し、前記他の加入者はその後に前記ＳＴＢとのＰ２Ｐ接続を介して前記ＶＯＤコンテンツを入手するＶＯＤ配信サービス要素と、
    を含むシステム。
21. 前記ＶＯＤ配信サービス要素によって管理され、前記ＳＴＢのそれぞれおよびその後に前記ＶＯＤコンテンツを要求する前記他の加入者の地理的プロファイル情報を含むＶＯＤインデックスをさらに含む、請求項２０に記載のシステム。
22. 前記ＶＯＤ配信サービス要素が、前記ＳＴＢのそれぞれに前記ＶＯＤコンテンツの保有ポリシーを実施し、かつ前記保有ポリシーに応じて前記ＳＴＢの選択したものに前記ＶＯＤコンテンツを削除するよう指示する、請求項２０に記載のシステム。
23. 前記ＶＯＤ配信サービス要素が、最初に前記ＶＯＤコンテンツを暗号化されたフォーマットで配信し、前記暗号化されたフォーマットは、前記ＶＯＤコンテンツを再生するためのライセンス・キーを用いて復号化される、請求項２０に記載のシステム。
24. いくつかの前記ＳＴＢに前記ライセンス・キーがない、請求項２３に記載のシステム。
25. 前記ＶＯＤ配信サービス要素が、前記ＶＯＤコンテンツの要求に応じて前記他の加入者に前記ライセンス・キーを配信する、請求項２３に記載のシステム。

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