JP2009524057A - ラインスキャン型レーザスキャナが一体化された可搬型座標計測器 - Google Patents

ラインスキャン型レーザスキャナが一体化された可搬型座標計測器 Download PDF

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Abstract

可搬型の座標計測器を提供する。この座標計測器は複数本のアームセグメントをつないだ関節アームを有する。そのアームは計測プローブを有する。そのプローブは、関節アームに搭載、一体化されたラインスキャン型レーザスキャナ、例えば熱安定化レーザスキャナである。

Description

本発明はCMM(座標計測器)、とりわけ関節を有するアームを備えた可搬型CMMへのラインスキャン型レーザスキャナの一体化に関する。
可搬型関節アームは、従来からホストコンピュータ及びアプリケーションソフトウェアの下で作動し、物体上の複数点の位置を計測する計測システムとして使用されている。計測で得られた位置データはホストコンピュータ上のCAD(コンピュータ支援設計)データと比較され、それによってその物体が設計仕様を満足しているか否かが判別される。いわば、CADデータが基準値、関節アームによる計測値が選別対象値である。また、そのホストコンピュータには、オペレータに対し検査手順をガイダンスするアプリケーションソフトウェアが搭載されることも多い。オペレータがホストコンピュータ上の三次元CADデータを見ながらアプリケーションソフトウェアと複雑なやりとりを交わせるので、複雑な操作を行わねばならない種々の状況下でこの仕組みは役に立つ。
その種の計測システムで使用可能な可搬型CMMとしては、従来から、特許文献79(特許権者は本願出願人;この参照を以てその全内容を本願に繰り入れることとする)に記載のもの等が知られている。この文献に記載の多関節アームは手動操作可能なアームであり、三次元計測システムを形成することができるよう、その一端には支持用の基部がまた他端には計測プローブが設けられている。また、特許文献86(特許権者は本願出願人;この参照を以てその全内容を本願に繰り入れることとする)に記載のCMMでも同様に関節アームを使用している。その特徴の一つは、プローブ端に冗長枢軸を追加することで自由度配分(軸配置)を2−1−3型にも2−2−3型(即ち7軸アーム)にもすることができることであり、また一つはアーム内ベアリングを予荷重して性能を高めたことである。
また、特許文献94(特許権者は本願出願人;この参照を以てその全内容を本願に繰り入れることとする)に記載の関節アームには、一種類又は複数種類のプログラムを保持及び実行するコントローラが内蔵されている。そのオンボードコントローラは、プログラムの実行によってオペレータに検査手順等を指南する。また、そのアーム乃至コントローラは基準データとしてCADデータを保持している。従って、このアームでは、内蔵するコントローラにてプログラムが実行され検査手順等の実行中にオペレータに指示が出される。実行されるプログラムはホストコンピュータ等で生成乃至作成されたものである。
米国特許第3945129号明細書 米国特許第4153990号明細書 米国特許第4274205号明細書 米国特許第4333238号明細書 米国特許第4338722号明細書 米国特許第4449191号明細書 米国特許第4449292号明細書 米国特許第4492036号明細書 米国特許第4567462号明細書 米国特許第4580046号明細書 米国特許第4580047号明細書 米国特許第4662814号明細書 米国特許第4730923号明細書 米国特許第4779211号明細書 米国特許第4786847号明細書 米国特許第4808064号明細書 米国特許第4932131号明細書 米国特許第4937769号明細書 米国特許第4990767号明細書 米国特許第5111590号明細書 米国特許第5237390号明細書 米国特許第5276974号明細書 米国特許第5396712号明細書 米国特許第5610846号明細書 米国特許第5669150号明細書 米国特許第5899658号明細書 米国特許第5991704号明細書 米国特許第6044569号明細書 米国特許第6219928号明細書(B1) 米国特許第6366831号明細書 米国特許第6435297号明細書 米国特許第6493957号明細書 米国特許第6519860号明細書 米国特許第6543149号明細書 米国特許第6612048号明細書 米国特許第6668466号明細書 米国特許第2906179号明細書 米国特許第3531868号明細書 米国特許第3944798号明細書 米国特許第3945124号明細書 米国特許第4136458号明細書 米国特許第4153998号明細書 米国特許第4301338号明細書 米国特許第4313263号明細書 米国特許第4384407号明細書 米国特許第4430796号明細書 米国特許第4516327号明細書 米国特許第4571834号明細書 米国特許第4593470号明細書 米国特許第4606696号明細書 米国特許第4653011号明細書 米国特許第4676002号明細書 米国特許第4679331号明細書 米国特許第4703443号明細書 米国特許第4769763号明細書 米国特許第4791934号明細書 米国特許第4819195号明細書 米国特許第4888877号明細書 米国特許第4891889号明細書 米国特許第4937759号明細書 米国特許第4945501号明細書 米国特許第5040306号明細書 米国特許第5050608号明細書 米国特許第5084981号明細書 米国特許第5086401号明細書 米国特許第5088046号明細書 米国特許第5088055号明細書 米国特許第5146691号明細書 米国特許第5148377号明細書 米国特許第5174039号明細書 米国特許第5187874号明細書 米国特許第5189797号明細書 米国特許第5189806号明細書 米国特許第5204824号明細書 米国特許第5230623号明細書 米国特許第5251127号明細書 米国特許第5251156号明細書 米国特許第5259120号明細書 米国特許第5402582号明細書 米国特許第5412880号明細書 米国特許第5424835号明細書 米国特許第5430643号明細書 米国特許第5486923号明細書 米国特許第5510977号明細書 米国特許第5559600号明細書 米国特許第5611147号明細書 米国特許第5724264号明細書 米国特許第5768792号明細書 米国特許第5807449号明細書 米国特許第5829148号明細書 米国特許第5909939号明細書 米国特許第5926782号明細書 米国特許第5956857号明細書 米国特許第5978748号明細書 米国特許第6131299号明細書 米国特許第6151789号明細書 米国特許第5253458号明細書 米国特許第6298569号明細書 米国特許第6366861号明細書 米国特許第4570065号明細書 米国特許第4675502号明細書 米国特許第4939678号明細書 米国特許第5008555号明細書 米国特許第5411502号明細書 米国特許第6081339号明細書 米国特許第6253458号明細書 米国特許第5065013号明細書 米国特許第5104225号明細書 米国特許第5126736号明細書 米国特許第5268953号明細書 米国特許第5274203号明細書 米国特許第5283682号明細書 米国特許第5502377号明細書 米国特許第6157188号明細書 米国特許第6215119号明細書 米国特許第6435315号明細書 米国特許第5519393号明細書 米国特許第6271661号明細書 米国特許第6064497号明細書 米国特許第5724745号明細書 米国意匠特許第344279号明細書 米国意匠特許第377932号明細書 米国意匠特許第410477号明細書 米国意匠特許第423534号明細書 米国特許出願公開第2002/0196833号明細書 米国特許出願公開第2001/0024283号明細書 米国特許出願公開第2002/0113198号明細書 国際公開第94/15173号パンフレット 国際公開第98/08050号パンフレット 国際公開第01/63202号パンフレット(A1) 国際公開第03/069266号パンフレット(A2) 欧州特許出願公開第0155084号明細書(A1) 欧州特許出願公開第0302194号明細書(A2) 欧州特許出願公開第0640902号明細書(A2) 欧州特許出願公開第0735653号明細書(A1) 英国特許出願公開第2264601号明細書(A) 英国特許出願公開第2264602号明細書(A) 独国特許第10053033号明細書 独国特許第10112977号明細書(C1) 独国特許出願公開第2711593号明細書 独国特許出願公開第3527128号明細書 独国特許出願公開第4231040号明細書(A1) 仏国特許第2634279号明細書 仏国特許第2634379号明細書 仏国特許出願公開第8606186号明細書 特開昭56−62783号公報 特開昭57−73602号公報 特開平2−168303号公報 特開平2−212085号公報 特開平2−309223号公報 特開平6−313710号英文抄録 特開平7−178689号英文抄録 米国特許第5794356号明細書 Faro Gold Arm-Marketed 1998 PERCEPTRON, [online] Internet URL: http://www.perceptron.com,2003年2月6日入手 SCAN WORKS LITE,[online]Internet URL: http://scanworks.perceptron.com,2002年1月18日入手 ROMER,[online]Internet URL: http://www.romer.fr,2003年2月7日入手 KREON TECHNOLOGIES,[online]Internet URL: http://www.kreon3d.com,2003年2月11日入手 MODELMAKER,[online]Internet URL: http://www.3dscanners.com,2003年2月11日入手 OPTIMET,[online]Internet URL: http://www.optimet.com,2003年2月11日入手 Takehis Komino, "Three Dimensional Coordinate Measuring System", Vectoron, Model VSC-07, VSC-14, Vol. 30, No.12, pgs. 52-59 Romer Brochure Re: G-SCAN RX (5 pgs.); 9-27-04
これらの従来装置には、いちどきに一個所しか計測できないという制約がある。そのため、その単点プローブをラインスキャン型レーザスキャナ及びCCD(電荷結合デバイス)に置き換えた製品も現れている。これは、計測対象物の表面にある諸点のうち、スキャナ出射光が通る平面上の諸点をCCDで一括計測する、という仕組みの製品であり、その例としては米国ミシガン州プリマス所在のPerceptron社が製造しているScanWorks(登録商標)がある。とはいえ、それらの製品は既存の可搬型CMMの関節アームに対する改造パーツとして提供されているので、スキャナのCCDで取得した画像データを処理用のホストコンピュータに送るために広帯域データ伝送路を外付けする必要があり、またそのスキャナに電源電力を供給するための配線も外付けしなければならない。更に、単点プローブをラインスキャン型レーザスキャナに置き換えるだけでは、端点プローブの利点即ちその精度の高さが損なわれ又は失われてしまう。
ここに、本発明の実施形態に係る可搬型CMMにおいては、複数本のアームセグメントを相互連結したて形成した関節アームの一端に設ける計測プローブに、ラインスキャン型レーザスキャナを一体化する。そのラインスキャン型レーザスキャナは新規な構成であり、例えば計測プローブに対して枢動できるよう一体化する。また、そのラインスキャン型レーザスキャナは熱安定化レーザスキャナとするのが望ましい。更に望ましくは、その計測プローブを、そのプローブに一体化されているタッチ(トリガ)プローブから従来も用いられていたハードプローブに容易にコンバートできるよう、コンバーチブルに構成する。更に、その計測プローブには望ましくは複数個のスイッチ及び計測用光インジケータを設ける。スイッチ毎に表面のテキスチャや高さを違えればオペレータがスイッチを誤認するおそれが少なくなり、また光インジケータの発光色を変化させることで操作の容易性を高めることができる。
以下、別紙図面を参照しつつ且つ上記以外のものも含め、本件技術分野において習熟を積まれた方々(いわゆる当業者)が本発明の構成及び効果について容易に理解できるよう詳細に説明する。なお、各図中、同様の部材は同様の参照符号で表すこととする。
図1〜図3に本発明の一実施形態に係るCMM10を示す。本CMM10は、複数の関節を有する手動操作可能な関節アーム14の一端に基部12をまた他端に計測プローブ28をそれぞれ設けた構成である。図示のアーム14は複数個のアーム部を連結していわゆる2−2−2型の自由度配分にしたものであるが、他の自由度配分例えば2−1−2型、2−1−3型、2−2−3型等にすることもできる。各アームセグメントは基本的に二種類のアームセグメント、即ち概ねアーム長軸(アーム軸)に沿って延びワイパ状に動く長いセグメント(腕状セグメント)と、アーム長軸に対し例えば90°をなす方向に延び蝶番として機能する短いセグメント(蝶番状セグメント)との対であり、その構成は図4〜図6に示す通りである。
図4に分解して示した通り、基部12が取り付けられる1個目のアーム部は腕状セグメント16と蝶番状セグメント18の組合せであり、またその基部12は換装可能な電源回路基板20、着脱可能なバッテリパック22、磁気吸着マウント24、並びに二分割型の基部ハウジング26A及び26Bを備えている。これらの部材の詳細については後に説明する。
また、各図から読み取れるように、関節アーム14の諸主要構成部材にはテーパを付けてある。即ち、基部12から離れて計測プローブ28に近づくほど細くしてある。連続的なテーパを付けてもかまわないが、図示例では随所に段差のある不連続的なテーパを付けてある。更に、主要アーム構成部材間連結が後述の通り螺着により行われているので、従来のCMMと違い多数の締結具を用いる必要がない。後にも説明するが、例えばマウント24はセグメント16に螺入連結されている。ねじ山形成面がテーパ面であるので、螺着すると部材間が自動的にロックし高い軸/曲げスティフネスが発生する。但し、後に図25A及び図25Bを参照して説明する通り、主要アーム構成部材の一端にオス形状のテーパ面をまた他端にメス形状のテーパ面を設け、一方の部材の端部(オス)を他方の部材の端部(メス)に妻合わせた上で、各端部を縁取るフランジ間のボルト固定で両部材を連結する構成としてもよい。
図5に示す通り、この1個目のアーム部に連結される2個目のアーム部も腕状セグメント30と蝶番状セグメント32の組合せである。腕状セグメント16に対する磁気吸着マウント24の連結と同様に、腕状セグメント16の内面にあるねじ山を利用し腕状セグメント30が腕状セグメント16に螺入連結されている。同様に、図6に示す3個目のアーム部も腕状セグメント34と蝶番状セグメント36の組合せであり、腕状セグメント32の内面にあるねじ山を利用し腕状セグメント34が腕状セグメント32に螺入連結されている。後に詳示する通り計測プローブ28も蝶番状セグメント36に螺着連結されている。
蝶番状セグメント18、32及び36は例えばアルミニウム素材や軽量高剛性合金乃至複合材の鋳造、機械加工等によって、また腕状セグメント16、30及び34は例えばアルミニウム、軽量高剛性合金、FRP(繊維強化ポリマ)等の鋳造、機械加工等によって、それぞれ形成されている。また、上述した3個のアーム部の機械軸、即ちセグメント16及び18からなる第1のアーム部、セグメント30及び32からなる第2のアーム部並びにセグメント34及び36からなる第3のアーム部それぞれのアーム軸は、アーム14をスムーズ且つ均等に動かせるよう基部12から計測プローブ28まで連ねてある。更に、前述の通り基部12からプローブ28に向かって細るテーパを付けてあるのは、大きな負荷がかかる基部12の剛性を高めると共に、障りなく操作できねばならないプローブ28やハンドルを小型にするためである。そして、後に詳述する通り、セグメント18、32及び36の端部は保護バンパ38で、またセグメント30及び34は保護スリーブ40又は41で、それぞれ覆われている。セグメント16は、図示の通り基部ハウジング26A及び26Bによって保護され、スリーブ40及び41によるセグメント30及び34の保護と同種の保護を受けている。
次に、本発明に係るCMMの重要な構成要素である軸心モジュールについて説明する。これは、同一カートリッジ内にベアリング及び角度エンコーダを収容したモジュール(modular bearing/encoder cartridge)であり各アームセグメントの構造要素を形成している。図7及び図8に、それぞれ2本の軸心モジュールを差し込める2個のデュアルソケットジョイント46及び48並びに差し込まれる長短2本の軸心モジュール42及び44を示す。各ジョイント46,48はそれぞれ2個の張出筒47,49を有しており、そのうち1個(47)は腕内モジュール用ソケット120として、他の1個(49)は蝶番内モジュール用ソケット51として、それぞれ使用されている。ソケット120及び51の開口方向は適宜設定できるが、ここでは両者のなす角度をほぼ90°にしてある。軸心モジュールのうち短い方即ち蝶番内モジュール42は、ジョイント46及び48のソケット51に差し込まれ蝶番状セグメントを形成している。長い方即ち腕内モジュール44(図25)及び44’(図26)は、ジョイント46又は48のソケット120に差し込まれ(同順)それぞれ腕状セグメントを形成している。各軸心モジュールは、例えば2個のベアリングを同一のカートリッジ内に組み込んでプレストレス即ち予荷重し、同じカートリッジ内に更にエンコーダ部品を組み込んでモジュール化することによって、製作することができる。製作した軸心モジュールを外骨格部品たるデュアルソケットジョイントに装着、固定すれば各アーム部ができあがる。このように、軸心モジュール同士の連結で関節アーム14を製作する形態を採ることは、アーム14及びその構成部品の高度化、高品質化及び生産速度向上の上でひときわ有益なことである。
本願記載の各実施形態では大別して四類型の軸心モジュールを使用する。即ち、腕状セグメント16用の基部寄り腕内モジュール、蝶番状セグメント18(及び平衡錘)用の基部寄り蝶番内モジュール、残りの腕状セグメント30,34用の2本の長い腕内モジュール、並びに残りの蝶番状セグメント32,36用の2本の蝶番内モジュールの四種類である。関節アーム14の直径にテーパを付けるため基部12に近いモジュールほど太くしてあるので、例えばセグメント16,18用のモジュールは他のセグメント30,32,34,36用のモジュールより直径が大きくなっている。各モジュールのカートリッジ内にはベアリング(群)が予荷重状態で装填されており、またそのカートリッジ内には位置トランスデューサたるディジタル角度エンコーダも収容されている。ここではまず、腕状セグメント16に組み込まれる腕内モジュール44を例に、図9及び図10を参照して軸心モジュールの構成を説明する。
図示例の腕内モジュール44には、第1に一対のベアリング50及び52が組み込まれている。肝要なことは、これらのベアリング50及び52が、その間に挟まるスリーブ54及び56によって予荷重されていることである。即ち、内スリーブ54とその外側の外スリーブ56は互いにその長さが異なっている(例えば前者が後者より約0.0005インチ短い)ので、ナットを締め付けるとスリーブ尺差に応じた予荷重がベアリング50及び52に加わる(1インチ=約2.54×10-2m)。ベアリング50及び52は封止材58によって封止されており、更にその外面上で転がりうるようシャフト60に装着されている。シャフト60の上部を塞ぐシャフト上部ハウジング62と、シャフト60との間には、カートリッジハウジング64の上部65が収まるリング状空間63が形成されている。ハウジング64はアセンブリ全体の外装になるハウジングである。組立時には、内ナット66及び外ナット68を締め付け、シャフト60及びその上のベアリング50,52をハウジング64にしっかり固定する。すると、ベアリング50及び52には圧縮力が作用する。内スリーブ54と外スリーブ56の間に尺差があるので、この圧縮により、スリーブ尺差に応じた予荷重が上述の通り発生しベアリング50及び52に加わる。
図示例の通り二重化されている(ボール)ベアリング50,52に対し適正に予荷重を加えるには、ベアリング対向面間の平行度を確保することが重要である。この平行度が不足しているとベアリング周囲からベアリングへの予荷重のかかり方が不均一になり、そのベアリングの回転トルクフィールが悪化、不均一化すると共に、不意な径方向移動(ランアウト)やエンコーダ性能低下が発生する可能性がある。軸心モジュール内に実装されている角度エンコーダディスク(後述)に径方向移動即ちランアウトが発生すると、読取ヘッド前方に発生する円環状干渉縞(フリンジパターン)に不要なシフトが発生し、その影響でその角度エンコーダによる角度計測結果に大きな誤差が発生する。他方、こうしたベアリング二重化構造の剛性はベアリング間隔に大きく依存しており、ベアリング間隔が広ければ広いほど軸心モジュールの剛性が高くなる。スリーブ54及び56を用いているのはベアリング間隔を拡げるためでもある。そこで、カートリッジハウジング64がアルミニウム製ならスリーブ54及び56もアルミニウム製にし、平行度及び長さの両面で精密な機械加工を行ってスリーブ54及び56を製作することにより、温度変化による熱膨張の違いひいては予荷重の乱れ乃至損逸を防いでいる。そして、前述の通りスリーブ54・56間の長さの差及びナット66,68に対する締め付けによる予荷重を正常に発生させるため、封止材58を用いてベアリング50,52を封止し、ベアリング汚損による転がり及び検知誤差の劣化やジョイントフィールの悪化を防いでいる。
なお、図示例では2個のベアリング52及び54を間隔配設しているが、軸心モジュール内ベアリング個数は1個でも或いは3個以上でもよい。即ち、各軸心モジュールのカートリッジ内に少なくとも1個のベアリングがあればよい。
また、軸心モジュール枢動範囲は無限にしてもよいが、図示の腕内モジュール44では有限にしてある。具体的には、カートリッジハウジング64から外側に丸く張り出すフランジ72に溝70即ちトラックを設け、そのトラック70に載せてシャトル74を走らせるようにし、更にそのシャトル74の可動範囲をシャトル走行制止部材例えば枢動制止用固定ねじ76で制限することによって枢動を制限している。枢動範囲は用途に応じて決めればよく、例えばシャトル74の可動範囲を720°未満に抑えるといったことも可能である。ここで言及したタイプのシャトル走行制止部材については特許文献86(特許権者は本願出願人;この参照を以てその全内容を本願に繰り入れることとする)に詳示がある。
逆に、軸心モジュールの枢動角を無制限にするにはスリップリングアセンブリを用いればよい。使用するスリップリングアセンブリは従来型のものでよい。図示例では、シャフト60を貫通するよう軸心中空部78を形成し更にその径を端部で拡げてあるため(内径拡大部80)、中空部78内に段差が発生している。スリップリングアセンブリ82は円筒形であり、内径拡大部80の一端にあるこの段差を利用して据えられている。アセンブリ82は、電気的機能乃至信号伝送機能は発揮するものの機械的機能は持たない非構造部材であるので、腕内モジュール44内にあり前述の通り予荷重されているベアリングの動きに対し何も影響を及ぼさない。アセンブリ82に組み込みうる市販のスリップリングは多々あるが、例えば英国バークシャー州レディング所在のIDM Electronics Ltd.から入手できるHシリーズスリップリングのように小型で円筒形のスリップリングなら、シャフト60の内径拡大部80に嵌るアセンブリ82をうまく製作できて都合がよい。また、シャフト60の端部にある内径拡大部80は配線路86に対して開口している(開口部84)。この配線路86はアセンブリ82につながる配線90を通せるような形状及び寸法を有している。配線カバー88は配線90の位置をしっかりと固定しその配線90を保護するカバーであり、配線90の上方から配線路86及び開口部84にはめ込まれている。なお、図10では配線90がやや模式化して示されている。
軸心モジュール例えば図示の腕内モジュール44には、第2に、前述したベアリング予荷重構造と併せモジュール化角度エンコーダが組み込まれている。図9及び図10に示すように、位置トランスデューサの一例たるこの角度エンコーダは読取ヘッド92及びエンコーダディスク94を主な構成部材とする光学式角度エンコーダである。図示例におけるヘッド92は読取ヘッド接続基板96上に2個対で配置されており、その基板96は更に締結具98によって実装基板100に取り付けられている。ディスク94例えば回折格子円盤はシャフト60の下部担持面102等に相応の接着剤等により取り付けられており、基板100によって支持及び保持されているヘッド92に対しある間隔を保ちつつ配列されている。配線用ファンネル104及び封止キャップ106はカートリッジハウジング64の下端を塞ぐ最外殻部分であり、配線90は図10に示す通り配線用ファンネル104によって捕捉及び保持されている。ご理解頂けるように、ディスク94は、接着剤で下部担持面102に被着されシャフト60に固定されているので、シャフト60と一体に枢動する。また、図9及び図10に示したのはヘッド92の個数が2個のデュアルヘッドアセンブリであるが、ご理解頂けるように1個でも或いは3個以上でもかまわない。例えば図9Aに示したアセンブリはモジュール44内ヘッド個数が1個のシングルヘッドアセンブリであり、図9B〜図9Eに示したアセンブリは3個以上のアセンブリである。特に、図9B及び図9Cに示した例では基板100に4個のヘッド92を90°間隔で収めてあり、図9D及び図9Eに示した例では基板100に3個のヘッド92を120°間隔で収めてある。なお、ヘッド92同士の角度間隔は適宜設定できる。
エンコーダディスク94を適正に位置決めするには、カートリッジハウジング64を貫く図示しない孔をディスク94に面する位置に設けておき、その孔を介し図示しない工具で押すことでディスク94の位置を適正位置に調整した上で、ディスク94とシャフト60の間の接着剤を硬化させてディスク94の位置をその位置に固定すればよい。ハウジング64の孔はその後で孔栓73により塞ぐ。
更に、エンコーダディスク94の位置と読取ヘッド92の位置を逆にしてもよい。即ち、ディスク94がカートリッジハウジングに固定される一方ヘッド92がシャフトと一体に枢動する構成を採ってもよい。図12Aに示した変形例ではその種の構成を採っており、一対の読取ヘッド92’が取り付けられている基板96’を接着剤でシャフト60’に固定してあるので、シャフト60’が枢動すると基板96’ひいてはヘッド92’が従動する。エンコーダディスク94’は実装基板100’上に配されており、その基板100’は更にカートリッジハウジング64’に固定されている。詰まるところ、ディスク94及びヘッド92のうち一方がシャフトと一体枢動するよう実装されていればよい。肝心なのは、ディスク94及びヘッド92がカートリッジひいてはアームセグメントに入っており、一方に対する他方の枢動を光学的に検知できることである。
こうして本CMM10内に形成される角度エンコーダは、好ましいことに、特許文献83及び85(この参照を以てその全内容を本願に繰り入れることとする)に記載のエンコーダ或いはMicroE Systems社がPure Precision Opticsなる商品名で市販しているエンコーダモジュールに類した構造、即ち異次数回折光間干渉検知用物理光学系を利用した仕組みになる。この種の構造では、フリンジパターンが形成される面に埋め込まれている読取ヘッド(群)例えばフォトディテクタアレイによってそのフリンジパターンを光学的に読み取り、読み取ったフリンジパターンからほぼ正弦波の信号を導出して電気的に補間する、という動作によって、フリンジ幅の数分の一程度の変位をも検知する。
具体的には、平行光化用のレンズ及びビーム径整径用のアパーチャを介し、レーザ光源から回折格子ディスクにレーザビームを入射する。入射したビームは回折格子ディスクによって回折され様々な次数の回折光が発生する。そのうち0次及び偶数次の回折光は、格子の構造を工夫することにより全て抑圧することができる。0次回折光を抑圧すると、ある場所で、3次回折光が発散する一方+1次の回折光と−1次の回折光が干渉してほぼ純粋な正弦波の干渉縞が発生する。その場所に1個又は複数個の読取ヘッド例えばフォトディテクタアレイを配置すると、回折格子ディスク・読取ヘッド間相対運動が生じたときに(例えば4チャネル分の)ほぼ純粋な正弦波の出力が得られる。その出力を電子回路上で増幅、正規化及び補間することで、角度(位置)を相応の分解能で検知することができる。
この角度エンコーダは、簡単な構造であるため幾つかの点で従来の光学式角度エンコーダより優れている。まず、例えばレーザ光源、その平行光化光学系、回折格子及びフォトディテクタアレイだけで計測を行えるので、従来のやや嵩張るエンコーダに比べかなりコンパクトなエンコーダになる。次に、回折格子によって発生する干渉縞(フリンジパターン)の動きを読取ヘッドで直に検知しているので、従来のエンコーダに比べ環境的要因性の検知誤差が少なくなる。そして、±1次回折光干渉縞発生領域が広くその領域内ならどこからでもほぼ正弦波の信号を取得できるため、従来のエンコーダに比べ配置公差を緩く設定できる。
とりわけ有益なことに、この角度エンコーダでは、エンコーダディスク94に対する読取ヘッド92の方向及び距離の精度即ちスタンドオフ方向及び距離の精度が高くなくても高精度で角度を計測できるので、高精度角度計測と組立容易性とを両立させることができる。この“配置ルーズな”エンコーダを使用しているため、本CMM10はその分低コストで且つ容易に製造することができる。
また、本実施形態ではエンコーダディスク94を用いフリンジパターン即ち円環状の干渉縞を発生させているが、その相対移動を読み取ることができる限り、干渉縞はどのような形状であってもよい。本願における「フリンジパターン」は周期配列された一群の光学素子でその動きを検知できるパターンのことであり、その形成場所は上述の通り回転ディスク上でも固定ディスク上でもよいし、またそのモジュール内の他の可動部材(ベルト、ベアリング、ハウジング等)上でもよい。光学素子配置手法としては積載、堆積、結束等様々な手段を使用できる。
更には、読取ヘッドやそれにより検知するパターンを上述の例のように光学的なものに限る必要すらない。と言うよりは、何か他の量乃至特性の周期パターンを読取ヘッドで読み取って移動例えば枢動を検知するものも、含めるのが正しい。ここでいう量乃至特性とは反射率、不透明度、磁界、静電容量、インダクタンス、表面粗さ等のように計測可能なもののことであり、従ってそれらの量・特性における周期的変化を検知できるものは皆読取ヘッドである。例えば表面粗さのパターンなら、CCDカメラ等のカメラを読取ヘッド即ちセンサとして用いることで読み取れる。従って、本願でいうところの「読取ヘッド」とは、対応する量・特性を検知できるセンサ乃至トランスデューサやその結果を解析する周辺電子回路のことであり、前掲の光学的読取ヘッドはその一例に過ぎない。また、いうまでもないが、読取ヘッドで読み取られる周期パターンは、読取ヘッドに対するその相対移動例えば枢動を検知できる限りどのような面上に形成してもよい。例えば、磁石、磁性体、誘電体等を枢動側又は固定側の部材上にパターン状に堆積させておき、そのパターンを読み取るようにしてもよい。更に、表面粗さの周期パターンを読み取る実施形態では、CCDカメラ等のカメラを読取ヘッドとして用いそのカメラの出力から撮影個所の凹凸を検知、計測することができるので、わざわざパターン形成素材を堆積等させる必要もない。
図11及び図12に示した腕状セグメント30,34用軸心モジュール44’も、図9及び図10を参照して上述した腕状セグメント16用モジュール44とよく似た構成である。モジュール44に対するモジュール44’の相違は僅かなものであり、それらは図面から読み取ることができる。例えば、配線カバー88’の形状が違う、配線用ファンネル104’及び封止キャップ106’が僅かに違う、カートリッジハウジング64’の上端におけるフランジ72’の位置が違う、等の相違点がある。更に、ハウジング64’側及びシャフト上部ハウジング62’側のフランジが共に裾拡がりになっている。そして勿論、図11及び図12における構成部材間長さ比が図9及び図10のそれとは異なっている(同じでもよい)。いずれにせよその構成はよく似ているので、各構成部材の参照符号としては同じ符号(但しダッシュ「’」付き)を使用している。図11Aに示した構成は図11の構成を変形して読取ヘッドを1個にしたものである。
図13及び図14にその分解状態及び断面を示した蝶番状ジョイント32,36用軸心モジュール44”もよく似た構成である。即ち、図11及び図12に示した軸心モジュール44’と同じくこのモジュール44”も、先に詳述したモジュール44とよく似た構成であるので、その構成部材には同じ参照符号(但しツーダッシュ「”」付き)を付してある。ただ、モジュール44”は蝶番状セグメント32,36用でありその動きが蝶番的であるので、配線を通すのにスリップリングアセンブリは必要なく、単に軸心中空部78”やその内径拡大部80”に配線を通せばよい。図13Aに示した構成は図13の構成を変形して読取ヘッドを1個にしたものである。
そして、図15及び図16に示した蝶番状セグメント18用軸心モジュール108は、図示の通り軸心モジュール44、44’及び44”とほぼ同じ構成要素を有しているが、平衡錘アセンブリが内蔵されているという大きな相違点がある。この平衡錘アセンブリはカートリッジハウジング64”内に収容されたバネ型平衡錘110から構成されており、このアセンブリにより実現される平衡錘機能は本CMM10にとって重要なものである。図15Aに示した構成は図15の構成を変形して読取ヘッドを1個にしたものである。
このように角度エンコーダ内に複数個の読取ヘッドを設けた構成では、大きな負荷が原因でエンコーダディスクにランアウト(径方向移動)が発生しその角度計測値に影響が生じても、エンコーダ内に例えば180°間隔で配置されている例えば2個の読取ヘッドを利用し各読取ヘッドの出力の誤差分をキャンセルすることができ、ひいてはその平均化の効果で最終的に“誤差御免の”角度計測結果を得ることができる。即ち、デュアルヘッドアセンブリでは、2個の読取ヘッドを用いた誤差キャンセル処理によってエンコーダ計測誤差の低減及び計測精度の向上を実現できる。図17〜図19に、大径軸心モジュール、例えば基部12に近い場所にあるセグメント16,18用のモジュールに組み込まれるデュアル読取ヘッドアセンブリの底面、断面及び頂面(同順)を示す。図示したアセンブリは、その大径モジュールの端部キャップになる実装基板100、その上に実装された一対の読取ヘッド接続基板96、並びにその上にそれぞれ機械固定された都合2個の読取ヘッド92を備えている。ヘッド92同士の角度間隔はほぼ正確に180°となっているので、エンコーダディスクに径方向移動即ちランアウトが発生してもそれによる誤差は概ね打ち消される。各基板96に設けられているコネクタ93は、その基板96上の回路を内部バスその他の配線に後述の如く接続するためのコネクタである。また、図20〜図22に、図17〜図19とほぼ同じ部材から構成されているがモジュール端部キャップになる基板100の直径がより小さいものを示す。この小型なデュアル読取ヘッドアセンブリは、小径軸心モジュール例えばセグメント30,32,34,36用モジュールに組み込まれる。
次に、本CMM10に付随する電子回路のブロック構成について図23A及び図23Bを参照して説明する。図23Aはシングルヘッド実施形態(図9A、図11A、図13A及び図15A参照)についての回路図、図23Bはデュアルヘッド実施形態(図10、図12、図14及び図16〜図22参照)についての回路図である。ここでは専ら図23Aについて説明するが両者の間には多くの共通点がある。また、図示の通り、本CMM10は外部バス例えばUSBバスを接続するためのポート260や内部バス例えばRS−485規格に準拠するバスを接続するためのポート261を有しており、後者のバスは各角度エンコーダや外付けレール又は冗長枢軸(以下の例では第7枢軸)を巡っている。内部バスとしてRS−485規格のバスを使用した場合、そのバスにより形成されるシリアル通信網は、特許文献29(特許権者は本願出願人;この参照を以てその全内容を本願に繰り入れることとする)に記載の可搬型CMMアーム内トランスデューサ発通信用シリアル通信網に似た形態になる。
図中、112、114、116及び118は各軸心セグメント内エンコーダに係る処理回路が搭載された基板即ちエンコーダ基板である。そのうち腕状セグメント16内エンコーダ用のエンコーダ基板112は図25に示すように基部12内に配置されており、セグメント18,30内エンコーダ共用のデュアルエンコーダ基板114は図26に示すように第2腕状セグメント30内に配置されており、セグメント32,34内エンコーダ共用のデュアルエンコーダ基板116は同じく図26に示すように腕状セグメント34内に配置されており、そして蝶番状セグメント36内エンコーダ用の端部エンコーダ基板118は図24に示すように端部即ち計測プローブ28又はそのハンドル内に配置されている。基板114、116及び118に対してはそれぞれ熱電対が接続されており、温度変化に対する熱補償を実施することができる。基板112、114、116及び118上には、アナログディジタル変換、エンコーダ計数、シリアルポート通信等のための回路や、動作データをローカル記憶するためのリードプログラマブルなフラッシュメモリが実装されている。主プロセッサ基板でもあるエンコーダ基板112に対しては、外部バス例えばUSBバスを介しフィールドでプログラミングすることができる。前述の通り内部バス例えばRS−485バスは角度エンコーダの他外付けレールや冗長(第7)枢軸に巡らされている。軸ポートを設ければ内部バス例えばRS−485バスの診断も行える。そして、外部通信プロトコルとしてUSBを使用しているので、本CMM10を同一アプリケーションプログラムで複数台同時並行的に稼働させることや、1台のCMM10で複数個のアプリケーションプログラムを実行させることもできる。
各エンコーダ基板112、114、116及び118には、例えばMotorola社から入手できる製品番号DSP56F807の16ビットDSP(ディジタル信号プロセッサ)を搭載しておく。このDSPなら、シリアル通信、直交復号、アナログディジタル変換、オンボード記憶等、様々な処理機能をそれ単体で実現できるので、各ボードに実装するチップの総数を大きく減らすことができる。
本実施形態には、更に、エンコーダ別に個別識別チップ120があるという重要な特徴がある。このチップ120を使用することで、個々のエンコーダひいては個々の軸心モジュールを識別することができ、ひいては品質管理、検査、修理等を容易に且つ手際よく実施することができる。
次に、関節アーム14を構成する各セグメントの組立方について説明する。図24〜図26はシングルヘッド実施形態(図9A、図11A、図13A及び図15A)の断面を、また図24A、図26A及び図26Bはデュアルヘッド実施形態(図10、図12、図14及び図16〜図22)の対応部位の断面を、それぞれ示す図である。また、後者は図3Aに示すCMM10’の断面でもある。以下、図24〜図26を参照して説明を行う。但し、図24では本CMM10の構成部材のうち基部12は省略してある。まず、図25に示す通り、腕状セグメント16を組み立てる際には、デュアルソケットジョイント46から張り出す筒状のソケット120に腕内モジュール44の上端を差し込み、適当な接着剤を用いそのソケット120内にしっかりと固定する。次いで、その逆の端即ちモジュール44の下端にモジュール延長用の筒状スリーブ122を被せ、適当な接着剤を用いてしっかりと固定する。スリーブ122はアルミニウム製が望ましいが、十分な剛性があれば他種の合金、複合材等も使用できる。スリーブ122の下端内面は末広がりになっており(外径拡大部124)、他方で図4に明示の如く磁気吸着マウントハウジング130の外面は先窄まりになっているので、外径拡大部124の内側にある末広がりのねじ山形成面126とハウジング130の外側にある先窄まりのねじ山形成面128を互いに螺着させることで、スリーブ122とマウント24を連結することができる。このようにテーパ面上ねじ山を利用する螺入連結手法は、先にも述べた通り、本CMM10を構成する全ての腕状セグメントで使用されている。テーパ面上に形成するねじ山は例えばNPT型のものにするとよい。その種のものなら、ロックナット等の締結具やねじ止め部固定剤なしでも自然にきつく留まる。
図26に腕状セグメント30の組立方を示す。この場合、まず第1腕状セグメント16への組み込みと同じ要領で腕内モジュール44’を組み込み、デュアルソケットジョイント46’から張り出す筒状のソケット120’内に接着固定する。次いで、このモジュール44’の外面をなすカートリッジハウジング64’に、モジュール延長用の延長筒134を被せる。その筒134の長さはねじ形成面同士を連結できる長さにしておく。ハウジング64’を縁取るフランジ72’の下面で段差132が形成されているので、筒134の一端はこの段差132で制止され他端はハウジング64’の下端を通り越して下方に張り出す。その筒134の下端にはスリーブ136の上部を差し込み、ハウジング64’・筒134間及び筒134・スリーブ136間を適当な接着剤で接合する。そして、予めデュアルソケットジョイント48のソケット144内に接着固定しておいた支持片142に、そのスリーブ136を螺入連結する。そのため、スリーブ136の下部外表面はテーパ付きねじ山形成面138、またソケット内支持片142の内表面はねじ山形成面140にしておく。図示の通り、エンコーダ基板114例えば印刷回路基板(PCB)は支持台146に締結し、その基板支持台146は更に支持片142にしっかり固定する。筒134は炭素繊維等を含有する複合材で形成するのが望ましく、またスリーブ136はジョイント48の熱特性に整合するようアルミニウムで形成するのが望ましい。
図25A及び図25Bに、アーム14上にあるセグメント間連結個所のうち一個所、数個所又は全個所で上述のねじ面連結方式に代用可能なねじ止め連結方式を示す。図25Bに示す通り、この方式で使用するスリーブ136’のテーパ端137には、図26に示したねじ山形成面138付きのスリーブ136と違い凹凸がない。また、それを受け止める側であるソケット内支持片142’も同様に凹凸がないテーパ面を呈している。その代わり、スリーブ136’の外表面がフランジ139で縁取られており、そのフランジ139と支持片142’の上端にボルト141を螺入できる複数個(図示例では6個)のねじ孔が形成されている。従って、ボルト141をそれらのねじ孔に螺入することによってリー部136’・支持片142’間を固定できる。延長筒134’は図26の例と同じくスリーブ136’上に被せられている。この例でも、雌雄関係の相補的テーパ面を利用しセグメント間を連結しているので、従来に比べ良好な連結部を形成することができる。
図26に更に腕状セグメント34の組立方を示す。この場合、まず腕状セグメント30への組み込みと同じ要領で腕内モジュール44’を関節アーム14のセグメント34にしっかり固定する。即ち、モジュール44’の上部をデュアルソケットジョイント46”のソケット120”内にしっかり接着固定し、延長筒134の素材として述べた複合材等で形成されている延長筒148をカートリッジハウジング64”に被せる。筒148のうちハウジング64”から張り出している部分にはスリーブ150を差し込み、筒148の内法にそのはめ込みスリーブ150をしっかり接着固定する。スリーブ150の下部外表面はテーパ付きのねじ山形成面152、ソケット内支持片154の内表面は相応する形状のねじ山形成面153であるので、デュアルソケットジョイント148’の筒状ソケット156内に支持片154を予め接着固定しておき、その支持片154にスリーブ150を螺入することで両者を連結できる。エンコーダ基板116例えばPCBは基板支持台146’を用い同じくジョイント148’に連結し、更にその基板支持台146’は支持片154にしっかりと固定する。
そして、図7及び図8に蝶番状セグメントの組立方を示す。先に説明した通り、図13及び図14に示す蝶番内モジュール44”及び図15に示す蝶番内モジュール108は、デュアルソケットジョイント46とデュアルソケットジョイント48で挟握し、それらのジョイント46,48内に適当な接着剤で固定するだけで、組み込むことができる。これによって、腕内モジュールの向きと蝶番内モジュールの向きが直交する(或いはその他の所望角で交わる)取付構造が、容易に組み上がる。
このように軸心モジュールを用いて可搬型CMMを組み立てる手法は、例えば特許文献153(発明者:Raab)及び特許文献90(発明者:Eaton)で述べられている可搬型CMMから見れば、重要な技術的進歩である。それは、この種のモジュール又はそのカートリッジハウジングが対応する関節アーム内セグメントの実体的な構造要素になるため、即ちその表面と関節アームの他の構造的構成要素との強固な固定を介しアームの枢動がアームの変形なしで或いは些少な変形で伝わるためである。これは、枢動伝達用の部材と部材間連結用の部材を独立別体にする必要があり後者にロータリエンコーダ(角度エンコーダ)が設けられていた従来の可搬型CMM(特許文献153,90参照)とは、対照的である。本発明においては、枢動伝達機能と部材間連結機能を単一部品即ち軸心モジュールで統合的に提供しているため、本質的に、部材間連結部材とは別体の伝達要素乃至部材を設ける必要がない。即ち、枢動伝達部材と部材間連結部材が互いに独立別体の関節アームではなく、そのアームの構造要素として機能する腕内モジュール及び同じく構造要素として機能する蝶番内モジュールの組合せで形成された関節アームを用いているため、本発明によれば、従来技術に比べ高い効率が実現される。例えば、特許文献90や特許文献79に記載の枢動伝達部材及び部材間連結部材では、前者で2個、後者で2個、合計4個のベアリングが用いられているが、本発明で使用される軸心モジュール内にはベアリングが最小1個(できれば2個)あればよく、それによって従来同様の機能を従来より優れた形態で提供することができる。
関節アーム14の全長や個々のセグメントの長さはそのアーム14の目的用途に応じて決めればよい。例えばその全長が約24インチの関節アームなら約0.0002〜0.0005インチの精度レベルで計測を行える。こうしたアーム寸法及び計測精度の可搬型CMMは、現役の手動計測器具例えばマイクロメータ、高さゲージ、カリパ等に対する代替手段になりうる。また、アーム14の寸法や精度レベルは上記範囲外の値を含め様々に設計、設定することができる。例えば、その全長が8フィート或いは12フィートあり0.001インチの精度レベルで計測を行えるアームなら、大抵のリアルタイム検査で使用できまたリバースエンジニアリングにも使用できる(1フィート=約3.0×10-1m)。
また、CMM10の本体に実装したコントローラ(基板112)で前出の特許文献94や米国特許出願第09/775226号に記載の簡略化プログラムを実行するようにしてもよいし、或いはホストコンピュータ172を利用しより複雑なプログラムを実行するようにしてもよい。
次に、図1〜図6及び図24〜図26を参照しつつ、腕状及び蝶番状セグメントを保護する硬質プラスチック製カバー及びエラストマ製バンパの構成について例示説明する。これらのカバー及びバンパはセグメントに強い衝撃が加わることを防ぎまたその把持部の触感やセグメントの美観を高めてくれる。まず、腕状セグメント16、30及び34を保護しているカバーはいずれも着脱可能な硬質プラスチック製(例えばABS製)のカバーであり、衝撃や摩耗からそのセグメントを護る機能を有している。例えば基部12に一番近い腕状セグメント16は、図4に示した通り基部ハウジング26A及び26Bなる形態を採る二分割型の硬質プラスチック製可換カバーで保護されている。腕状セグメント30,34は、図5,図6に示した通りそれぞれ一対のカバー片からなる保護スリーブ40,41(同順)という形態を採る用の硬質プラスチック製可換カバーで保護されている。スリーブ装着作業時には各カバー片を貝合わせの要領で装着して適当なねじで締結すればよい。図示例におけるセグメント30,34用硬質プラスチック製可換型カバー即ちスリーブ40,41は、それぞれ炭素繊維含有複合材等から形成された延長筒134,148もくるんでいる(同順)。
また、カバー片のうち1個例えば保護スリーブ41には頂部傾斜付きストッパ166を一体成形しておくのが望ましい。これは、図3、図24及び図26にわかりやすく示されている通り、“肘”を中心としたアーム14の首振りを制限し、アーム14を折りたたんだときに計測プローブ28が基部12にぶつからないようにする部材である。ご理解頂ける通り、不要な衝撃や摩耗を回避する上でもこのストッパ166は有益である。
更に、図29及び図31を参照して後述する通り、計測プローブ28も硬質プラスチック製可換カバーで保護されている。
図3A、図24A、図26A及び図26Bに示す通り、貝合わせの要領で装着した上で(ねじによる締結ではなく)紐又はバネ状クリップ167で結束されるよう、保護スリーブ40’及び41’を構成してもよい。
また、前述の図1〜図3、図5及び図6に明示の如く対をなし蝶番状セグメント18、32及び36を保護する保護バンパ38は、いずれもエラストマ製、例えばSantoprene(登録商標)等の熱可塑性ラバー製である。このバンパ38は、ねじによる連結、相応の接着剤等、様々な手法で取り付けることができる。バンパ38はエラストマ例えばラバー製であるので、強い衝撃を和らげてくれるだけでなく、美観や把持部触感も向上させる。
そして、上述したカバー及びバンパ、即ち基部ハウジング26A及び26B、保護スリーブ40、41、40’及び41’並びに保護バンパ38は、容易に交換することができる。従って、関節アーム14の清掃、修理、改造等は、時間をかけずに低コストで、またそのCMM10の機械的性能に影響を及ぼさずに、行うことができる。
基部ハウジング26A及び26Bには、図1〜図3に示す如く球体実装用の円形突起が2個設けられている。この円形突起を使用して実装される球体168(図3)にはクランプ型のコンピュータホルダ170が装着され、そのホルダ170上にはホストコンピュータ172例えば可搬型計算機が搭載される。円形突起を基部ハウジング26A及び26B双方に即ちCMM10の両側に設けておけば、球体168ひいてはホルダ170をCMM10の両側に装着することができる。
次に、本発明における計測プローブの構成について例示説明する。図27及び図28A〜図28Cに示す第1例の計測プローブ28はその内部に空間198があるハウジング196を有しており、その空間198にはエンコーダ基板118例えばPCBが収容されている。図示の通りハウジング196の一部は前述した仕組みのデュアルソケットジョイントとなっており、そのジョイントのソケット197内には基板118を指示するための支持台199が接合されている。また、このプローブ28の把持部には2個のスイッチ即ち計測スイッチ200及び確認スイッチ202が設けられており、オペレータは稼働中に計測スイッチ200を操作することで計測値の取得を、また確認スイッチ202を操作することで計測値の確認を、それぞれ指令することができる。この計測プローブ28の第1の特徴は、オペレータができるだけ混乱しないようスイッチ200,202同士を差別化してあることである。このスイッチ間差別化は、例えばスイッチ200,202の上面の高さを互いに違えること、スイッチ200,202の模様を互いに違えること(例えばスイッチ200の上面には凹凸を付けないがスイッチ202の上面には付けること)、スイッチ200,202の色を互いに違えること(例えばスイッチ200を緑にしスイッチ202を赤にすること)、或いはそれらの任意の組合せによって行うことができる。このプローブの第2の特徴は、スイッチ200及び202を光インジケータ204で補って正しいプローブ操作を促すことである。光インジケータ204は緑及び赤で発光する二色光源にするとよい。例えば、計測値取得が終了したときやスイッチ200たる緑ボタンが押されたときに緑で発光し、計測値を確認するときやスイッチ202たる赤ボタンが押されたらときに赤で発光するよう構成する。光源としてLEDを用いればインジケータ204は容易に多色化できる。使用するLEDも従来のものでよい。更に、このプローブ28は部分的に保護カバー206で覆われている。このカバー206は握り具合をよくし美観を整えそして耐衝撃性を高めるためのものであり、その構成は前述した他の保護被覆と同様である。そして、インジケータ/スイッチ基板208はスイッチ200及び202(例えばボタン)並びに光インジケータ204(即ちランプ)が実装される基板であり、支持台199によって支持されると共に、基板118に電気的に接続されている。基板118上の処理部材は、スイッチ200及び202、光インジケータ204、並びに蝶番状セグメント36に関する処理を実行する。
この計測プローブ28の第2の特徴は、図27及び図28A〜図28Cに示す通り、恒久搭載されているタッチプローブ210に着脱式キャップ220を装着することで、そのプローブ210を護りながらハードプローブ224にコンバートできることである。図27に示す通り、このタッチプローブ210は、簡単な三座式キネマティックマウントに着座させたノーズ212に球体214を接触させ、その球体214を接触バネ216で付勢する、という従来既知の仕組みである。マウントを構成する3本の接触ピン218(図にはそのうち1本だけが現れている)はその奥にある電気回路と接触している。従って、このタッチプローブ210では、ノーズ212に何らかの力が加わると3本ある接触ピン218のうち1本又は複数本が浮き上がり、そのピン218と奥にある電気回路との接触が開放される。従って、プローブ210を、ピン接触の開放に応じスイッチ例えば計測スイッチ200を作動させるタッチトリガプローブとして利用することができる。
タッチプローブ210を使用するときには、図28Bに示すようにキャップ220をタッチプローブ210の外面にあるねじ山形成面222に螺着して保護カバーとして使用する。これに対して、タッチプローブ210ではなくハードプローブを使用したいときは、タッチプローブ210からキャップ220を取り外し、図27及び図28A〜図28Cに示すハードプローブ224を面222に螺着すればよい。ハードプローブ224は球体226が固定されたプローブであるが、ご理解頂ける通りその交換は面222に対する螺着で容易に行えるので、計測プローブ28の面222に様々な形状・寸法のハードプローブを随意に且つ容易に装着、換装することができる。こうしてタッチプローブ210が強固に一体化されていることはこのプローブ28の第3の特徴である。即ち、このプローブ28のハウジング196の一部をねじ山付きのコネクタ230とし、タッチプローブ210を収容するハウジング228をそのコネクタ230内に螺入固定する、という仕組みで、タッチプローブ210が連結され計測プローブ28内に堅固に一体化されている。こうした一体化は、従来のCMMで使用されていた取り外し可能型タッチトリガプローブ等では行われていなかった。しかも、固定実装されているタッチプローブ210を上述の通りハードプローブ224へと容易にコンバートできる。
図27A〜図27Cに示す第2例の計測プローブ28’は、図27に示した計測プローブ28と類似しているが、その計測スイッチ200及び確認スイッチ202の構成に基本的な違いがある。即ち、プローブ28上のスイッチ200及び202が孤立したボタン状のスイッチであるのに対して、プローブ28’上のスイッチ200及び202はそれぞれ弧状卵形スイッチの対である。弧状卵形スイッチ200a及び200bの対は図27中のスイッチ200と同じく計測値取得に使用され、弧状卵形スイッチ202a及び202bの対も確認スイッチ202と同じく計測値確認に使用される。このプローブ28’がプローブ28に対し有している長所の一つは、プローブ28’の全周又はその大半を取り巻くようスイッチ200a及び200bの対並びにスイッチ202a及び202bの対が設けられているので、可搬型CMMのオペレータがスイッチ200及び202をより容易に操作できることである。また、図27に示したプローブ28と同じく、このプローブ28’でも光インジケータ204を使用し、スイッチ200・200間に違いを付け、また保護カバー206を使用している。即ち、インジケータ204はスイッチ200a及び202aと共に一方のインジケータ/スイッチ基板208’に、またスイッチ200b及び202bと共に他方のインジケータ/スイッチ基板208’に、それぞれ実装されている。スイッチ200・202には例えばその上面の高さ、模様、色等やその任意の組合せで違いを付けてある。スイッチ200及び202は、どの部位を押しても作動するよう僅かに浮かせておくとよい。カバー206は前述のものと同じくプローブ28’の外表面の一部を覆い保護する。
そして、図29に示す第3例の計測プローブ232は、図27に示した計測プローブ28と似ているが、そのハンドルカバー234が回る点で基本的に異なっている。このカバー234は相互間隔配置されている一対のベアリング236及び238上に載っており、そのベアリング236及び238は更にプローブ232の軸心に位置する内部コア240即ち支持体の上に載っているので、ベアリング236及び238を挟みカバー234をコア240周囲で自在に回すことができる。ベアリング236及び238をラジアルベアリングにすれば、プローブ操作時にアームに作用する寄生トルクも抑えられる。しかも、このカバー234上にはインジケータ/スイッチ基板208’が実装されており、カバー234が回るときには基板208’並びにその上のスイッチ200’,202’及びLED等の光インジケータ204’も共に回る。更に、カバー234を回しても基板208’とエンコーダ基板118’上の処理用電子回路との電気的接続が断たれないようにするため、このプローブ232内には既知の仕組みのスリップリング機構が形成されている。この機構は、バネにより付勢されている複数本のフィンガ状導体242と、その接触先となるリング状チャネル244とから、構成されている。チャネル244は固定側に設けられておりまた基板118’に電気的に接続されているので、カバー234とそれに付随するスイッチ類を回しても導体242による導電接続は断たれず、基板208’からコア240特に基板118’への電気的接続が維持される。このようにカバー234を回せるということは、オペレータにとって都合のよい場所にスイッチ200’及び202’を動かすことができ、しかも余分な力が関節アーム14’に加わらないということであるので、アーム14’を動かしながらでも計測を正確に行うことができる。そのカバー234を例えば硬質ポリマで形成し適当な凹凸246及び248を付けることで、オペレータによるプローブ把持やプローブ操作がより簡便になる。
また、計測プローブ232の他の部位は、カバー220内にタッチプローブ210を恒久且つ一体に設ける点を含め、計測プローブ28と全く同一の構成にすることができる。スイッチ200’・202’間での上面の高さや模様を違えることで両者の誤認を防ぐことができる。
更に、計測プローブ枢軸の追加例えば上掲の特許文献86に記載されている冗長(第7)枢軸の追加があまり必要でなくなるので、CMMの分野ではカバー234を回せることが大いに有益なことである。ご理解頂ける通り、冗長枢軸を追加するとCMMが複雑で高価なものになり、またそのシステムに誤差要因が追加されることとなりかねない。プローブ端操作に相応しい角度位置までカバー234を回すことができるので、カバー234を回せるプローブ232に真正第7枢軸を設ける必要性が薄い。第7枢軸を設けなければ、第7枢軸用位置トランスデューサ並びにそれに付随するベアリング、エンコーダ及び電子回路を設ける必要もない。
図30〜図33に、7個目の枢動計測用ロータリエンコーダ(角度エンコーダ)を有する計測プローブ500を示す。真正第7枢軸を有する計測プローブがほしい場合は例えばこうした構成を採ればよい。このプローブ500は図27の計測プローブ28によく似ているが、そのエンコーダがベアリングと一体のモジュール502に仕立てられて組み込まれていること、計測スイッチ504及び確認スイッチ506がプローブ側面に設けられていること、並びにハンドル508を着脱できることの各点で、基本的に相違している。
それらのうち軸心モジュール502は、図示の通り先に詳述した軸心モジュールとほぼ同じ構成である。即ち、枢動可能なシャフト上に装着された一対のベアリングと、光学式のエンコーダディスクと、そのエンコーダディスクを光学的に検知できるようエンコーダディスクから離れた場所に配置された1個又は複数個(好ましくは2個)の光学式読取ヘッドとを、単体のベアリング/エンコーダ一体収容モジュール(軸心モジュール)が形成されるようシャフトの一部又は全体と共に同じハウジングに収容した構成である。そのエンコーダ用の処理回路基板(エンコーダ基板)503はプローブハウジング内の空洞部(ハウジング片の開口部)505に収容されている。第2の相違点であるスイッチ504及び506例えば押しボタンは、プローブハウジングを構成するハウジング片のうち下方に突出しているハウジング片510から左右いずれかに張り出している。図27に示したプローブ28のそれと同じく、スイッチ504及び506はインジケータ/スイッチ基板512例えば相応のPCBに電気的に接続されており、スイッチ504・506間に位置する光インジケータ513もやはり基板512に接続されている。第3の相違点である着脱式ハンドル508は、ハウジング片510に設けられた一対のねじ孔514とそれに嵌る締結具を使用し、プローブ500に固定しまた当該プローブ500からはずすことが可能である。ハンドル508を取り付けるとプローブ500の取り扱い特に回転操作が楽になる。
計測プローブ500のその他の主要部分は、タッチプローブ516が恒久実装されていることやそのプローブ516を保護しつつ着脱式キャップでハードプローブ518にコンバートできることを含め、いずれも図27の計測プローブ28と同様である。ご理解頂ける通り、このプローブ500には第7枢軸用のロータリエンコーダ(角度エンコーダ)502が組み込まれているので、既知タイプのラインスキャン型レーザスキャナ及びその周辺装置をCMM10で使用したいときに都合がよい。
図2〜図4、図23及び図25に、本CMM10に電力を供給する可搬型電源の構成を示す。重要なことに、この可搬型電源を使用すると従来のCMMで必要であった交流電源接続用配線を廃止でき、そのCMMを全面的に可搬化できる点にある。また、本CMM10では、交流電源からの配線を交流/直流アダプタを介しCMMのソケットに接続することで、その交流電源から電力を得ることもできる。そのソケットは従来同様のものでよい。更に、この可搬型電源では、図2、図3及び図25に示す通りバッテリパック22をバッテリホルダ(クレードル)252内に機械的に接続し且つ電気的に接続している。そのホルダ252は更に、電源回路基板20に搭載されているバッテリ充電器付き電源回路254に電気的に接続されている。バッテリパック22としては従来からある再充電型バッテリ例えばLiイオンバッテリを使用でき、ホルダ252や回路254も既製の部品で実現できる。基板20に接続される部材には、この他に、図3に示す電源オンオフ用のスイッチ258、高速通信用のポート260例えばUSBポート、アーム14各部の電子回路に至るRS−485バスが接続されるポート261等がある。既存のビデオカメラ等と同様、バッテリパック22の充電は別体の充電器で行ってもよいし、ホルダ252に装着した状態で電源回路254によって行ってもよい。また、図2に示したホストコンピュータ172はポータブルコンピュータであるので、コンピュータ172自身の内蔵バッテリに加え又はそれに代えて、CMM10の電源回路254との電気的接続を駆使し数時間以上稼働させることができる。
その電源回路254は、好ましいことに、基部12より具体的にはプラスチック製の基部ハウジング26A及び26Bの一部としてCMM10に一体化されている。その基部ハウジング26A及び26Bには小型のストッカ259が設けられているので、片開きの扉262を開けてそのストッカ259内にスペアバッテリ、プローブその他を入れておくことができる。
次に、本発明にて使用できるラインスキャン型レーザスキャナ一体型プローブについて例示説明する。図34A及び図34Bに示す第1例のラインスキャン型レーザスキャナ312は計測プローブ28、28’、232及び500に堅固に一体化できる。とりわけプローブ500には好適に一体化できる。このスキャナ312は、そのハウジング314内にディジタルカメラ316、線状レーザ光源318及び相応の電子回路320を収容した構成であり、そのハウジング314はプローブ例えば28を包み込んで下方に延びハンドル322を形成している。オペレータは、このハンドル322を使用することでスキャナ312を容易に手繰ることができる。更に重要なことには、プローブ用に追加した枢軸即ち第7枢軸上に相応のベアリング構造324を用いハウジング314が実装されており従ってスキャナ312を回すことができるので、スキャナ312によるオンライン計測をより正確に行えることである。この追加枢軸に位置トランスデューサを設ければ、関節アーム14を構成する他の例えば5乃至6個のセグメントとは別のセグメントとして、扱うことができる。特に、その追加枢軸をそのアーム14の三軸リストの一部とすることにより、2−1−3型や2−2−3型といった自由度配分を有する典型的なアーム14を実現できる。
また、この例では、図27及び図28A〜図28Cに示した一体型タッチプローブ210やカバー型ハードプローブ224を図34A及び図34B中のラインスキャン型レーザスキャナ312と併設している。従来既知の形態で動作するスキャナ312を(従来のように可搬型CMMの端部に手を加えるのではなく)CMMに堅固に一体化し、電子回路320への電力供給及び同回路320に係る信号授受をアーム14内の電力線及び信号バスで全て賄っているため、スキャナ312及びCMMを同一ハウジング内に配置し、共通の内部配線で稼働させ、更に両者で一体の機械構造を形成することができる。この構造ならば、また、一体型タッチプローブ210やカバー型ハードプローブ224とスキャナ312とを同時に稼働させられる。更に、その電子回路320は、ホストコンピュータ172と連携して円滑に動作し、スキャナ312から得られる信号をその操作環境でリアルタイム処理してオンボード画像解析を行い、そしてその結果をRS−485又はそれに類するシリアル通信バスを介し送出する。
図35〜図39に示す第2例のラインスキャン型レーザスキャナ600は、CMM10の計測プローブ28に取り付けられスキャナ一体型プローブを構成している。図36及び図37に示した通り、プローブ28の後方にはレーザ光出射窓602が、更にその下方にCCD窓606が、それぞれ設けられている。窓602はスキャン用レーザ光源601からのスキャン用レーザビーム604を出射するための窓であり、その中又は奧にある後述のレンズはハウジング610内のCCD605に光を合焦させる。ビーム604によるスキャンの方向は図36の紙面に直交し且つ図37(プローブ頂面図)の紙面に平行な方向であるので、2本の破線で示されているCCD605の視野608は、ビーム604が通る平面即ちビーム切断面に斜めに交差する。図37には両者が交差するエリア612を破線で表してある。このエリア612内に何かの物体が存在していると、その物体のスキャナ600側の表面はビーム604によってライン状に照明され、そのライン上にある諸点からの反射光がCCD605によって検知されることとなる。
このとき、ビーム切断面に対し視野608が斜めに交差しているので、スキャン用レーザビーム604で照明されたライン上の諸点からの反射光は、CCD605の撮像平面(図示せず)上で、その物体をビーム切断面に沿って切断した輪郭を表す画像を形成する。プローブをその物体即ち計測対象物に接近/離隔させるとCCD605の撮像平面上における輪郭画像の位置が上又は下に移動するので、プローブを計測対象物に接近/離隔させつつスキャンを行うことでその計測対象物を画像として捉えることができる。その際、ビーム604による照明エリア612の左右端点からCCD605の撮像平面の左右端点をずらさないようにしてスキャンを行えば、CCD605の各画素とエリア612内の各点(即ちビーム604によって照明されCCD605の視野608内に収まる各点)との対応関係は乱れない。スキャナ600の位置及び向きひいてはビーム切断面におけるエリア612の位置がCMM10にとり既知であるので、画素位置からエリア612内の位置が正確にわかる。
図38及び図39に示す通り、ハウジング610にはハンドル611が設けられており、その中には新規な構成の回路基板たる画像処理基板620が実装されている。CCD605で生成された画像データはこの基板620上で処理される。即ち、CCD605における受光信号は付随するセンサ基板によってディジタルフォーマットに変換され、それにより得られた画像データが基板620に逐一リアルタイム転送されて処理される。使用するデータフォーマットは、Apple Computers, Inc.が定めるFirewire(登録商標)フォーマット等、高速データ通信プロトコルによるものがよい。基板620上には、Firewire(登録商標)インタフェース等のディジタルインタフェース622及びメモリ626に加え、受け取った画像データをリアルタイム処理するDSP629が搭載されている。その際DSP629で実行されるソフトウェアは、計測対象物の位置をフレーム毎に1画素未満の精細さで決定できるアルゴリズムによるものである。1画素未満の精度を実現できるのは、計測対象物の各点からの反射光がCCD605の撮像平面上の画素配列で複数の行に亘り分布するためである。このアルゴリズムでは、スキャンにレーザ光を使用しているためその反射光分布が概ねガウス関数に従うことを利用し、輪郭線画像を構成する諸点の画素位置を適正に決定している。即ち、撮像平面上における画素の列に沿った反射光分布の解析によってその重心を求める。得られる重心の位置は、その列と輪郭線画像が交わる点の位置を好適に表しており、その値は非整数になることがある(1画素未満の端数が付くことがある)。
この重心位置導出をフレーム内の全画素列について実行したら、このアルゴリズムでは原画像を捨てて処理済みデータだけを保存する。保存されたデータは、通信チップ627を介し、本CMM10の基部12にある主プロセッサ基板112に伝送される。この伝送は、種々のセグメント内エンコーダにて発生するディジタルデータの伝送と同じ要領で行われる。画像処理基板620により生成されるデータパケットは原画像相当サイズに満たないので、その伝送に費やされる通信帯域幅は少ない。主プロセッサ基板112からホストコンピュータ172にそのデータを伝送する際には、プローブが計測対象物と接触しているときのエンコーダ出力情報(接触時アーム位置情報)も送るとよい。従来は、アームに外付けしたレーザスキャナにCMMとは別体の画像処理ユニット例えばコンピュータを有線接続しなければならなかったが、図示例のように画像処理基板620を設ければ、CMM10内で画像処理を実行することができる。
また、この例でもハンドル611に2個のスイッチ即ち計測スイッチ200及び確認スイッチ202が設けられている。プローブモードでは、オペレータはこれらのスイッチ200及び202を操作することによって、計測値取得(計測スイッチ200)や計測値の随時確認(確認スイッチ202)を行わせる。更に、光インジケータ204はスイッチ200及び202と連携してプローブ使用状態を表示する。例えばスイッチ200を緑色のボタン、スイッチ202を赤色のボタン、インジケータ204を緑及び赤で発光させうる二色光源としておき、計測値取得が終了したときや緑色のボタンが押されたときには緑で、計測値を確認できたときや赤色のボタンが押されたときには赤で、インジケータ204を発光させればよい。インジケータ204は光源としてLEDを用いることで難なく二色乃至多色にすることができる。そのためのLEDは既製のものでよい。
対するに、スキャナモードでは計測スイッチ200を操作すると上述の手順でスキャンが実行され、確認スイッチ202を操作すると他の動作、例えば前回スキャン結果をキャンセルする動作が実行される。いずれのモードにおいても、スイッチ200及び202の機能はソフトウェアプログラムにより割り当てることができる。
図38に示す通り、この計測プローブ28でも、図27及び図30を参照して説明したタッチプローブ210及びハードプローブ224を使用することができる。プローブ210は、ノーズ212、そのノーズ212と接触するバネ付勢部材、3本の接触ピン、それらのピンに奧側から接触する電気回路等から構成されており、ノーズ212に力が作用すると3本ある接触ピンのうち1本乃至複数本が持ち上がり、そのピンとその奧の電気回路との接続が開放される。この接続開放に応じスイッチが作動するタッチトリガプローブとして構成すること、例えばプローブモードでピンがはずれると表面の計測スイッチ200が作動するように構成することが望ましい。
タッチプローブではなくハードプローブを使用したい場合は、タッチプローブ使用時にはずされていたカバー状のハードプローブ224を図示の如く螺着固定する。ハードプローブ224は図示の通り球体226が固着しているプローブであるが、ねじ山を利用しプローブ28から容易にはずしまたプローブ28に容易に取り付けることができるので、随意に様々な形状のハードプローブに換装することができる。なお、タッチプローブ210が実装されているハウジング228はねじ山付きのコネクタ内に螺入されており、そのコネクタは更にプローブ28のハウジング110の一部となっている。
そして、図40〜図48に示す第3例のラインスキャン型レーザスキャナ700は、図30〜図33に示したタイプのプローブ500を有するCMM702に、図40に示す如く取り付けられている。図47に示す通り、このスキャナ700のハウジング704にはCCD窓606、CCD605、画像処理基板620、ディジタルインタフェース622例えば高速通信プロトコルインタフェース基板、DSP629及びメモリ626が形成乃至収容されている。これらの部材に関しては図38に示した構成についての説明を参照されたい。
また、ハウジング704から下方に突出しているのは、キネマティックマウント710に対する座707を提供する取付リング706である。図49及び図50から容易に看取できるように、このリング706上には、それぞれ小さな柱状ロッド708が入れられた3個の座707が相互間隔を置いて(好ましくは等間隔即ち120°間隔で)形成されており、またプローブ500から下方に突出しているハウジング片510の内表面712にはロッド708と相応する形状の座710即ちキネマティックマウントが同様の相互間隔を置いて形成されている。座707は例えば切欠又は孔、座710は孔である。従って、ロッド708が座710に着座するようリング706を装着した上に保持リング714を被せ、その内側のねじ山形成面716を使用しプローブ500のねじ山形成面222をリング714内に螺入すると、プローブ500に対しハウジング704が強固に且つ高い位置精度で連結されることとなる。この高い位置精度はリング706で座707を提供することによって実現されている。
このラインスキャン型レーザスキャナ700は、その動作は図38に示したスキャナ600と同様であるが、図34Aのスキャナ312や図38のスキャナ600に比べ恒久装着的性格が弱いため、冗長枢軸付きの計測プローブ500に対しより容易に着脱できるというメリットがある。また、前掲の各ラインスキャン型レーザスキャナと同様、図40〜図48に示したスキャナ700でもプローブに一体化したスキャン装置を実現できる。その装置を構成する種々の部材、例えば線状レーザ光源、光学フィルタ、ディジタルカメラ等の部材はいずれも高速データ通信プロトコル例えばFirewire(登録商標)プロトコルに従い画像処理用のプロセッサに接続することができる。そのプロセッサ例えばDSPは、メモリを利用しつつ画像解析及び三次元解析を行いその結果を通信用のプロセッサに供給する。そのプロセッサ例えば通信チップは、得られたデータに係るデータパケットを関節アーム14の内部バスを介してCMM10内に、また外部バスを介してホストコンピュータ172に送出する。更には、このスキャナ700ではCMM10のアーム内既設電源を使用することができる。それには外部ケーブルをスキャナ700のハウジング704からプローブ500のコネクタに接続する必要があるが、必要になるのはその短いケーブルだけである。そのケーブルは電力搬送だけでなくデータパケット伝送用の信号バスとしても使用でき、またアーム14内のバスがホストコンピュータ172につながっているので従来技術と異なり外部通信ケーブルなしでスキャナ・ホスト間通信を行うことができる。即ち、ここで述べているスキャナ700では、内蔵するディジタル画像処理基板620を用いて撮像センサ出力をリアルタイム解析し、その結果を接触時アーム位置情報と共にホストコンピュータ172に送信することができるので、従来技術で必要とされていた外付けの画像処理ユニットや電源が必要なく、嵩張って煩わしいケーブル類も必要ない。
ラインスキャン型レーザスキャナ700の重要な特徴としては、更に、レーザ光出射窓602・CCD605間の指向方向差が一定で熱的にも安定であると共に、スキャナハウジング704・冗長枢軸付き計測プローブ500間の連結が熱的に安定である、という点がある。スキャナ・プローブ間連結の熱的安定性が高いのは、ハウジング704の骨組みとなっているフレーム718を、低熱膨張係数(低CTE)素材によって形成しているためである。フレーム718を形成する素材は例えば鉄/ニッケル合金等の金属合金であり、その平均熱膨張係数が1.0〜10×10-6インチ/(インチ・#F)の範囲に収まっているので熱的に安定である(#F:華氏)。この条件を満たす素材としてはInvar(商標)等の低膨張合金があり、なかでもInvar 36(商標)は好適に使用できる。また、その(金属製)フレーム718の一部は(プラスチック製)ハウジング704から下方に張り出し、取付リング706となっている。前述の通り、キネマティックマウントを構成する3個の座710はアーム14のハードプローブ装着部の基部に配置されているので、リング706を直接その座710に嵌めるだけで、当該キネマティックマウントにスキャナハウジング704を連結することができる。しかも、そのキネマティックマウントには別種の外付けセンサを必要に応じ嵌めることができる。
以上、図34A〜図48を参照して例示説明した各種ラインスキャン型レーザスキャナは、本発明の実施形態に係るCMMだけでなく、関節アーム付きの他種可搬型CMM、例えば前掲の特許文献153や特許文献90に記載のCMMや小坂研究所、Cimcore、Romer等が製造している関節アーム付きCMMでも使用することができる。
図51及び図52に、上掲の各レーザスキャナに組み込みうる幾つかの改良点を示す。以下の説明は図47に示したスキャナ700に改良を施したレーザスキャナ800をベースにして行うが、当該改良点は上述したいずれの例にも適用することができる。また、図51及び図52に示すスキャナの構成部材のうち、図47に示されている部材に対応するものには、その部材に付した参照符号と同一の参照符号を付してある。図47に示した部材に対応する部材については図47に関する説明をご参照頂きたい。
図47に示したスキャナ700に対する図51に示すスキャナ800の第1の相違点は、そのハウジング804に透明窓等を配してCCD窓806とするのではなく、レンズアセンブリ807上に直に窓806を装着している点である。従って、窓806・アセンブリ807間の距離が変動することがない。
第2の相違点は、図51及び図53に示す通りレーザ光出射窓802の下流にビームアッテネータ808が追加されていて、そのアッテネータ808によりスキャン用レーザビーム604の拡がりを抑えることができる点である。第3の相違点は、その窓802がやはりスキャン用レーザ光源801又はその構成部材に直接装着されていて、窓802・光源801間の距離が変化しない点である。
第4の相違点は、その光源801が熱的に安定化されている点である。即ち、図52に示す通り、光源801等の上に実装されている1個又は複数個の温度センサ810、ヒータアセンブリ820、図示しない制御回路等の連携で、光源801の温度が制御及び安定化されている。また、図52等に示す通り、光源801の近傍に熱絶縁スリーブ818を配してもよい。
校正板による校正
更に、上述したいずれの構成に対しても校正板を使用しソフトウェア的又はハードウェア的に校正を実施することができる。次に説明する校正方法は校正板を使用し省時間且つ低コストに校正を行える有用な方法であり、この方法によれば、例えば前掲のCMMに装着された球体付き計測プローブ224及びラインスキャン型レーザスキャナ800を、プローブ224に最も近い3本目の蝶番状アームセグメント36に対しスキャナ800を6方向に動かせること(6通りの位置自由度を有していること)を利用して、両者に共通の基準面で校正することができる。
CMMを校正する際には、図55に示すように白色エリア901を有する校正板900を、まず計測プローブ224でディジタイズし、次いでラインスキャン型レーザスキャナ800でディジタイズする。
球体付きプローブ224でディジタイズする際には、校正板900の表面にある白色エリア901にプローブ224の球体226を接触させ、そのエリア901内にある8個の基準点902をディジタイズする(位置をディジタル計測する)。球体226をエリア901から離すとそのエリア901の平坦度が算出され、その結果が図示しないダイアログボックス内に表示される。
次に、そのエリア901をスキャナ800即ちLLP(Laser Line Probe)でディジタイズする際には、まず、エリア901の中央にビームを向けた上で、図56に示す通り、エリア901の中央部即ち8個の基準点902に囲まれた部分から外に出ないようにスキャナ800を動かす。
次いで、図57に示すように、スキャナ800を回してその姿勢を90°変えた上で同様の操作を繰り返す。
そして、図58に示す通りスキャナ800を再びエリア901に向けた上で、今度は、スキャナ800がエリア901の中央を向いた状態を保ちながら、そのスキャナ800を接近限界903までエリア901に接近させ、またそのエリア901から離隔限界904まで離隔させる。
その後は、校正点の位置を算出してプローブ校正ステータス情報を更新する。校正に合格した場合はその日の日付及び時刻も同情報に付記する。
DRO
また、本発明を実施する際には、画面上にDRO(ディジタル読み出し)窓を表示させる機能をソフトウェアパッケージに組み込むとよい。DRO窓にはプローブ現在位置例えばLLPの位置を現用座標系に従い表示させる。
その位置がレンジ内なら、表示されているX,Y,Z座標値がレーザラインの中心とされる。但し、この中心が実際にレーザライン全体の中心であるとは限らない。レーザラインの一部がレンジからはみ出しているかもしれないからである。
以上、本発明の実施形態に係る装置及び方法について説明した。いわゆる当業者には自明な通り、コンピュータに代表されるクライアントデバイス及びサーバデバイスはネットワーク環境例えば分散コンピューティング環境でも使用できるので、本願特許請求の範囲又は明細書に記載の装置及び方法(以下単に「本発明」)は、そのシステムを構成する記憶乃至記録装置の個数、実行しうるアプリケーション及びプロセスの個数等を問わず、様々なコンピュータシステムにてまた様々なコンピュータシステムと共に使用することができる。即ち、リモート又はローカルのメモリ又はストレージを利用できネットワーク環境で稼働するコンピュータなら、サーバでもクライアントでも同様に、本発明を実施することができる。本発明は、更にスタンドアローンコンピュータでも使用することができる。それには、そのコンピュータに、プログラム言語で記述されているプログラムを解釈及び実行して情報を生成しまたリモート又はローカルサービスとの間で情報を送信及び受信する能力があればよい。
本発明は、これらに限らず様々な汎用又は専用コンピュータ、システム乃至環境にて実施できる発明であり、例えばパーソナルコンピュータ(PC)、サーバ用コンピュータ、ハンドヘルド又はラップトップタイプのデバイス、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサ搭載基板、ネットワークPC、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、或いはこれらのうちいずれかを含む分散コンピューティング環境等といった周知のコンピュータ、システム及び環境で好適に実施できる。但し、これらに限られるわけではない。
本発明をソフトウェア的に実施するには、コンピュータで実行可能な命令を使用しそれに相応しいプログラムモジュール(群)を作成すればよい。ここでいうプログラムモジュールとは、特定のタスクを実行し又は特定の抽象テータタイプを取り扱うモジュールのことであり、通常はルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造等の形態を採る。従って、例えば様々なエネルギープラントや発電ユニットを通信ネットワークその他のデータ伝送媒体を介してリモートの情報処理装置にリンクさせ、その装置で諸タスクを実行する分散コンピューティング環境等でも、本発明を実施することができる。分散コンピューティング環境では、通常、モジュール例えばルーチンの形態を採るプログラムやデータがローカル及びリモート双方のコンピュータストレージ上例えばメモリ上に分散しているので、コンピュータやシステムの間での直接交換を通じコンピュータのリソース及びサービス、例えば情報交換能力、キャッシュ記憶、ディスクに格納されているファイル等を共用することができる。即ち、分散コンピューティング環境はネットワーク接続の利点を活用し総体的処理能力を高めてクライアントに利益をもたらす環境であり、相応のアプリケーション、オブジェクト、リソース等を有する装置ならばどのような装置でも、ネットワークを介して本発明を実施することができる。
また、そのプログラムは例えばCD−ROM等の媒体で頒布することができ、そのプログラムは更に頒布媒体から中間記憶媒体例えばハードディスクへとコピーすることができる。実行するときには、頒布媒体又は中間記憶媒体からコンピュータメモリ内のプログラム領域にそのプログラムをロードする。すると、そのコンピュータは本発明に係る方法を実行可能な状態になる。
これら、頒布媒体、中間期億媒体、コンピュータ内のメモリ等、本発明に係る方法を実施するためのコンピュータプログラムをコンピュータが読み取れるように保持することが可能なあらゆる媒体乃至装置のことを、本願では「機械可読媒体」と称している。
このように、本願に記載の様々な手法はそれに相応しいハードウェア、ソフトウェア又はその組合せによって実現しうるものである。即ち、本発明又はその実施形態の要所要所は、有形媒体(例えばフロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM、ハードディスク等の機械可読媒体)によって担持されているプログラムコード乃至命令をマシン(例えばコンピュータ)内にロードして実行する、という形態で実現でき、一旦プログラムをロードするとそのマシンは本発明を実施するための装置になる。プログラムコードを実行するマシンはプログラミング可能な計算機、例えばプロセッサ、そのプロセッサで読み取れる記録乃至記憶媒体(揮発性若しくは不揮発性のメモリ又は記録素子)、入力装置(群)及び出力装置(群)を備えるコンピュータであり、実行されるプログラム(群)即ちデータ処理等を通じ本発明に係る方法を具現化するプログラムは、そのコンピュータが理解できるプロセス指向又はオブジェクト指向の高級言語或いはアセンブリ又はマシン語で作成するとよい。いずれにせよ、そのプログラムはコンパイラ又はインタプリタで処理されハードウェア上で実行される。
また、プログラムコードの頒布は、導電体を使用した配線乃至ケーブル、光伝送路等の伝送媒体を介した通信でも行える。そのコードを受信したマシン乃至システムは、そのコードを内部のデバイスにロードして実行する。そのマシン乃至システムや、コードがロード又は実行されるデバイス例えばEPROM、ゲートアレイ、PLD(programmable logic device)、クライアントコンピュータ等は、そのマシン乃至システムが前掲の実施形態で求められる信号処理能力を有するのであれば、その受信乃至ロードに伴い本発明に係る方法を具現化する装置になる。例えば受信側のマシン乃至デバイスが汎用プロセッサであったとしても、そのコードとの結合によってそのプロセッサは本発明に係る機能を呈するユニークな装置になる。更に、本発明の実施に際して使用される記録乃至記憶手法はいずれもハードウェアとソフトウェアの結合によるものである。
そして、上述した好適な実施形態に対しては本発明の神髄及び技術的範囲から逸脱することなく様々な変形乃至置換を施すことができる。即ち、以上の記述は説明のためのものであり限定の趣旨を孕むものではない。
明細書における記述説明は、本発明及びその好適な実施形態を示し、いわゆる当業者が本発明を実施できるようにするためのものであり、本発明の技術的範囲即ち特許されるべき発明を定義するのは別紙特許請求の範囲である。従って、本発明の技術的範囲には、前掲の実施形態以外に、いわゆる当業者が想到しうる様々な装置、方法及び生産物が包含される。例えば、特許請求の範囲の文理解釈によって本発明の技術的範囲に属すると認められる構成だけでなく、文理上は特許請求の範囲からはずれているがその違いが非実質的である均等な構成等法的に認められる構成も、本発明の技術的範囲に包含される。
更に、いわゆる当業者にはご理解頂ける通り、前掲の実施形態同士でその構成要素を入れ替えることや、前掲の各種構成要素と他の既知の均等物とを混在乃至癒合させていわゆる当業者にとり都合のよい構成にすることもできる。
本発明の一実施形態に係る可搬型CMM、特にその関節アーム及び関節アームに取り付けられたホストコンピュータを示す正面斜視図である。 図1に示したCMMの背面斜視図である。 図1に示したCMM(但しホストコンピュータは省略)の右側面図である。 図1に示したCMM、但しその腕状セグメントのうち2個についてそれを覆う保護スリーブを僅かに異なる構成にしたものを示す右側面図である。 本発明における関節アームの一例構成、特にその基部及び第1アーム部を表す分解斜視図である。 同じく基部並びに第1及び第2アーム部をその第2アーム部を分解して表す部分分解斜視図である。 同じく基部並びに第1乃至第3アーム部をその第3アーム部を分解して表す部分分解斜視図である。 本発明におけるジョイントの一例構成、特に2個のデュアルソケットジョイントとそれに差し込まれる2個の軸心モジュールを示す分解斜視図である。 図7に示したジョイント及びモジュールの正面図である。 本発明における軸心モジュールの一例構成、特に腕内モジュールの一種類を示す分解斜視図である。 図9に示したモジュールを変形し読取ヘッドを1個にした例を示す分解斜視図である。 図9に示したモジュールを変形し読取ヘッドを4個にした例を示す分解斜視図である。 図9Bに示したモジュールの組立後状態を示す斜視図である。 図9に示したモジュールを変形し読取ヘッドを3個にした例を示す分解斜視図である。 図9Dに示したモジュールの組立後状態を示す斜視図である。 図9に示したモジュールの縦断面図である。 本発明における軸心モジュールの一例構成、特に腕内モジュールのうち他の一種類を示す分解斜視図である。 図11に示したモジュールを変形し読取ヘッドを1個にした例を示す分解斜視図である。 図11に示したモジュールの縦断面図である。 図12に示したモジュールを変形し2個の読取ヘッドがシャフトと共に枢動するようにした例を示す縦断面図である。 本発明における軸心モジュールの一例構成、特に蝶番内モジュールのうち一種類を示す分解斜視図である。 図13に示したモジュールを変形し読取ヘッドを1個にした例を示す分解斜視図である。 図13に示したモジュールの縦断面図である。 本発明における軸心モジュールの一例構成、特に蝶番内モジュールのうち他の一種類及びそれに付随するバネ型平衡錘を示す分解斜視図である。 図15に示したモジュールを変形し読取ヘッドを1個にした例を示す分解斜視図である。 図15に示したモジュール及び平衡錘の縦断面図である。 本発明における読取ヘッドアセンブリの一例構成、特に2個の読取ヘッドを有する大径軸心モジュール向けデュアルヘッドアセンブリの一例を示す頂面図である。 図17に示したアセンブリの線18−18沿い縦断面図である。 図17に示したアセンブリの底面図である。 本発明における読取ヘッドアセンブリの一例構成、特に2個の読取ヘッドを有する小径軸心モジュール向けデュアルアセンブリの一例示す頂面図である。 図20に示したアセンブリの線21−21沿い縦断面図である。 図20に示したアセンブリの底面図である。 本発明における電子回路の一例構成、特にシングルヘッドアセンブリを使用する場合の例を示すブロック図である。 本発明における電子回路の一例構成、特にデュアルヘッドアセンブリを使用する場合の例を示すブロック図である。 図1に示したCMM(但し基部は省略)の縦断面図である。 図3Aに示したCMMの縦断面図である。 図24に示したCMM、特に基部及びそれに隣接する腕状セグメントの拡大断面図である。 腕状セグメント蝶番状セグメント間連結部の変形例を示す斜視図である。 図25Aに示した部分の縦断面図である。 図24に示したCMM、特に基部から遠い2本の腕状セグメントを示す拡大断面図である。 図24Aに示したCMM、特に基部から二番目に遠い腕状セグメントを示す拡大断面図である。 図24Aに示したCMM、特に基部から三番目に遠い腕状セグメント及び計測プローブを示す拡大断面図である。 本発明における計測プローブの第1例を示す側縦断面図である。 本発明における計測プローブの第2例を示す側立面図である。 図27Aに示したプローブの線29B−29B沿い縦断面図である。 図27A及び図27Bに示したプローブで使用される計測スイッチ確認スイッチ対を示す斜視図である。 本発明におけるプローブコンバートの仕組みの例を示す頂面図である。 コンバート前即ち一体化タッチプローブを使用できる状態を示す頂面図である。 コンバート後即ちハードプローブを使用できる状態を示す頂面図である。 本発明における計測プローブの第3例を示す側縦断面図である。 本発明における計測プローブの第4例、特に第7枢軸用位置トランスデューサを有するものを示す側立面図である。 図30に示したプローブに着脱式ハンドルを付けたものを示す側立面図である。 図31に示したプローブの端面図である。 図31に示したプローブの縦断面図である。 本発明におけるプローブ一体化ラインスキャン型レーザスキャナの第1例を示す側面斜視図である。 図34Aに示したスキャナの一部切欠斜視図である。 図1に示したCMM、特に第2例のラインスキャン型レーザスキャナが一体化され且つホストコンピュータが取り付けられている状態を示す正面斜視図である。 図35に示した関節アームのうちラインスキャン型レーザスキャナ付きハンドヘルドユニット及びその大略動作を示す側立面図である。 図36に示した部分の動作を示す頂面図である。 図36に示した部分の断面図である。 図35に示したアーム及びスキャナの動作を説明するためのブロック図である。 本発明におけるプローブ一体化ラインスキャン型レーザスキャナの第3例、即ち図31に示した計測プローブに実装されたスキャナを示す斜視図である。 図40に示したスキャナの背面斜視図である。 図40に示したスキャナの正面斜視図である。 図40に示したスキャナの側立面図である。 図40に示したスキャナの正面図である。 図40に示したスキャナの背面図である。 図44と同じく図40に示したスキャナの正面図である。 図46に示したスキャナの線47−47沿い縦断面図である。 図31に示した計測プローブにラインスキャン型レーザスキャナを取り付ける方法を示す部分分解図である。 図40に示したスキャナの装着に使用されるキネマティックマウントを示す正面斜視図である。 図49に示したマウントの背面斜視図である。 本発明におけるプローブ一体化レーザスキャナの第4例、即ち熱安定化されたレーザスキャナを有する例を示す斜視図である。 図51に示したスキャナの側面図である。 図51に示したスキャナの側断面図である。 図53に示した断面を呈する線A−Aと共に図51に示したスキャナを示す正面図である。 校正板の正面図である。 校正板に対しラインスキャン型レーザスキャナを動かす操作を示す側面図である。 図56に示した姿勢から90°回した上で校正板に対しラインスキャン型レーザスキャナを動かす操作を示す側面図である。 校正板に対しラインスキャン型レーザスキャナを動かす操作を示す側面図である。

Claims (29)

  1. 指定された三次元空間内で物体の位置を計測する可搬型座標計測器であって、
    相互連結された複数本のアームセグメントを有し手動位置決め可能な関節アームと、
    各アームセグメントに1個又は複数個設けられ位置を示す信号を発生させる位置トランスデューサと、
    上記アームの一方の端部に配置された通信回路付きの熱安定化レーザスキャナと、
    上記トランスデューサから上記信号を受信し上記指定空間における上記端部の位置を表す座標データを導出する電子回路と、
    上記通信回路に電力、データ信号又はその双方を内部伝送できるよう上記アームに組み込まれた少なくとも1本のバスと、
    を備える可搬型座標計測器。
  2. 請求項1記載の可搬型座標計測器であって、上記スキャナから出射されるレーザ光の拡がりを抑える1個又は複数個のアッテネータを備える可搬型座標計測器。
  3. 請求項1記載の可搬型座標計測器であって、上記スキャナに装着された1個又は複数個の透明窓を備える可搬型座標計測器。
  4. 請求項1記載の可搬型座標計測器であって、上記端部から延設されたハンドルを備える可搬型座標計測器。
  5. 請求項1記載の可搬型座標計測器であって、上記端部が、上記スキャナの枢動に係る一自由度を含め三自由度を有する可搬型座標計測器。
  6. 請求項5記載の可搬型座標計測器であって、上記アームにおける自由度の配分が2−1−3型になるよう更に三自由度を有する可搬型座標計測器。
  7. 請求項5記載の可搬型座標計測器であって、上記アームにおける自由度の配分が2−2−3型になるよう更に四自由度を有する可搬型座標計測器。
  8. 請求項1記載の可搬型座標計測器であって、上記バスがシリアル通信バスを含み、そのシリアル通信バスが上記スキャナにつながる可搬型座標計測器。
  9. 請求項8記載の可搬型座標計測器であって、上記シリアル通信バスがRS−485型である可搬型座標計測器。
  10. 請求項1記載の可搬型座標計測器であって、上記スキャナが上記端部に対し着脱自在である可搬型座標計測器。
  11. 請求項1記載の可搬型座標計測器であって、上記スキャナを上記端部に着脱自在実装するためのキネマティックマウントを備える可搬型座標計測器。
  12. 請求項1記載の可搬型座標計測器であって、上記スキャナが、上記端部に搭載されたハウジングと、そのハウジングに収容されたレーザ光源及びカメラと、を有する可搬型座標計測器。
  13. 請求項12記載の可搬型座標計測器であって、上記ハウジングが上記端部に恒久搭載された可搬型座標計測器。
  14. 請求項12記載の可搬型座標計測器であって、上記ハウジングが上記端部に着脱自在に搭載された可搬型座標計測器。
  15. 請求項12記載の可搬型座標計測器であって、上記レーザ光源及びカメラが搭載される熱膨張係数が小さなフレームを有する可搬型座標計測器。
  16. 請求項15記載の可搬型座標計測器であって、上記フレームが鉄/ニッケル合金製である可搬型座標計測器。
  17. 請求項16記載の可搬型座標計測器であって、上記鉄/ニッケル合金がInvar合金である可搬型座標計測器。
  18. 請求項1記載の可搬型座標計測器であって、上記スキャナが、
    画像処理用のディジタル信号プロセッサと、
    上記カメラから上記ディジタル信号プロセッサに画像を送るディジタルインタフェースと、
    上記ディジタル信号プロセッサにより使用されるメモリと、
    上記ディジタル信号プロセッサによる通信に介在する通信プロセッサと、
    を有する可搬型座標計測器。
  19. 請求項17記載の可搬型座標計測器であって、上記ディジタルインタフェースが、上記カメラと高速通信できる高速データ通信インタフェースを含む可搬型座標計測器。
  20. 請求項17記載の可搬型座標計測器であって、上記高速データ通信インタフェースにてFirewire(登録商標)用データフォーマットを使用する可搬型座標計測器。
  21. 請求項1記載の可搬型座標計測器であって、上記バスで電力及びデータ信号双方を伝送する可搬型座標計測器。
  22. 請求項1記載の可搬型座標計測器であって、上記アームが、上記トランスデューサからのデータ及び上記スキャナからのデータをホストコンピュータに同時送信する回路を内蔵する可搬型座標計測器。
  23. 請求項1記載の可搬型座標計測器であって、上記スキャナが、画像データを座標データに変換する画像処理回路を内蔵する可搬型座標計測器。
  24. 請求項21記載の可搬型座標計測器であって、上記座標データを上記バス経由で伝送する可搬型座標計測器。
  25. 請求項16記載の可搬型座標計測器であって、上記ディジタル信号プロセッサが、画像データを座標データに変換する画像処理回路を有する可搬型座標計測器。
  26. 請求項1記載の可搬型座標計測器であって、上記スキャナが、上記カメラで取得した画像を処理し原データよりもデータサイズを小さくする画像処理回路を内蔵する可搬型座標計測器。
  27. 指定された三次元空間内に存する物体の位置を計測する可搬型座標計測器であって、
    相互連結された複数本のアームセグメントを有する手動操作可能な関節アームと、
    各アームセグメントに1個又は複数個設けられ位置を示す信号を発生させる位置トランスデューサと、
    上記アームの一方の端部に配置された通信回路付きのレーザスキャナと、
    上記スキャナに装着された1個又は複数個の透明窓と、
    上記トランスデューサから上記信号を受信し上記指定空間における上記端部の位置を表す座標データを導出する電子回路と、
    上記通信回路に電力、データ信号又はその双方を内部伝送できるよう上記該関節アームに組み込まれた少なくとも1本のバスと、
    を備える可搬型座標計測器。
  28. 請求項27記載の可搬型座標計測器であって、上記スキャナが、出射するレーザ光の拡がりを抑える1個又は複数個のアッテネータを有する可搬型座標計測器。
  29. いずれもその座標計測器に取り付けられている球体付きプローブ及びラインスキャン型レーザスキャナを用い校正板をディジタイズすることにより、物体位置計測用の座標計測器を校正する方法であって、
    上記プローブを校正板に接触させその所定エリア内にある複数個の基準点をディジタイズするステップと、
    得られた基準点位置に基づき校正板表面の平坦度を計算するステップと、
    上記校正板上で上記複数個の基準点に囲まれている個所に上記スキャナを向けるステップと、
    上記スキャナを90°回した上で、上記校正板上で上記複数個の基準点に囲まれている個所に上記スキャナ向けるステップと、
    上記校正板上で上記複数個の基準点に囲まれている個所に上記スキャナを向け当該校正板の表面に対し当該スキャナを接近及び離隔させるステップと、
    上記スキャナが上記校正板に向いているときの上記スキャナに対する上記複数個の基準点の位置から当該スキャナについて校正点の位置を計算するステップと、
    を有する方法。
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