JP2009518772A - 光記憶インターフェース装置及び光記憶インターフェースの制御方法 - Google Patents

光記憶インターフェース装置及び光記憶インターフェースの制御方法 Download PDF

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Abstract

光記憶インターフェース装置はレンズモジュール(LM)を有する。レンズモジュール(LM)は、例えば、近視野光読出若しくは近視野光記録又はそれら両方のための固体浸漬レンズを有しうる。レンズモジュール(LM)は、レンズモジュール(LM)に投影される光ビーム(BO)に応答して光情報媒体(DSK)上に光スポットを形成する。レンズアクチュエータ(LA)は、相対的に光情報媒体から遠い停止位置から、相対的に光情報媒体(DSK)に近い読出位置へとレンズモジュール(LM)を動かす。コントローラは、レンズモジュール(LM)が、停止位置から読出位置へと動く場合に、速度閾値を下回る速度を有するかどうかを確認する。レンズモジュール(LM)がそのような速度を有さない場合には、コントローラは、レンズアクチュエータ(LA)にレンズモジュール(LM)を光情報媒体(DSK)に対して後退させる。

Description

本発明の態様は、光記憶インターフェース装置に関する。
光記憶インターフェース装置は、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)からデータを読み出すことができるDVDプレーヤ又は、DVD上にデータを書き込むこともできるDVDレコーダでありうる。光記憶インターフェース装置は、例えば、高密度のデータ読出及び記憶を可能にする近視野光学システムを有しうる。本発明の態様は、光記憶インターフェースの制御方法及び光記憶インターフェース用のコンピュータプログラムプロダクトに関する。
題名「High-Density Near-Field Optical Recording with a Solid Immersion Lens, Conventional Actuator, and a Robust Air Gap Servo(固体浸漬レンズ、従来のアクチュエータ、及びロバストの空隙サーボによる高密度の近視野光学記録)」、Zijp F.著、IEEE Transactions on Magnetics、Vol.41、No.2、1042〜1046頁、2005年2月(非特許文献1)は、従来の2軸アクチュエータにおいて固体浸漬レンズを備えた近視野光学記録について記載する。デジタルサーボシステムは、固体浸漬レンズと回転する光ディスクとの間に25mmの一定の空隙(エアギャップ)を保つために、従来の2軸アクチュエータを駆動する。デジタルサーボシステムは、開ループ制御モードにあるレンズをギャップ誤差信号がゼロへと落ち始める位置に至らせることによって、起動される。ギャップ誤差信号が所定の閾値より下がると、閉ループ動作は、最終値へと滑らかな基準軌道を与えられるギャップ制御基準により開始する。このモードは、「ハンドオーバー(handover)」制御と呼ばれる。最終的に、レンズがギャップ基準に達すると、高利得制御システムが制御を引き継ぐ。
題名「High-Density Near-Field Optical Recording with a Solid Immersion Lens, Conventional Actuator, and a Robust Air Gap Servo(固体浸漬レンズ、従来のアクチュエータ、及びローバスの空隙サーボによる高密度の近視野光学記録)」、Zijp F.著、IEEE Transactions on Magnetics、Vol.41、No.2、1042〜1046頁、2005年2月
本発明の態様に従って、光記憶インターフェース装置は以下の特徴を有する。
光記憶インターフェース装置はレンズモジュールを有し、該レンズモジュールは、自身に投影される光ビームに応答して光情報媒体上で光スポットを形成する。レンズアクチュエータは、相対的に前記光情報媒体から離れた停止位置から、相対的に前記光情報媒体に近い読出位置へと前記レンズモジュールを動かす。コントローラは、前記レンズモジュールが、前記停止位置から前記読出位置へと動く場合に、速度閾値を下回る速度を有するかどうかを確認する。前記前記レンズモジュールが前記速度閾値を下回る速度を有さない場合には、前記コントローラは、前記レンズアクチュエータに前記レンズモジュールを前記光情報媒体に対して後退させる。
本発明は、以下の態様を考慮に入れる。望ましくは、レンズモジュールは光情報媒体と衝突すべきでない。レンズモジュールを用いて、光情報媒体からはデータが読み出され、あるいは、光情報媒体へはデータが書き込まれ、あるいは、それらの両方の動作が行われる。レンズモジュールと光情報媒体との間の衝突は、レンズモジュールに損傷を与えることがある。また、衝突によって光情報媒体も損傷を負うことがある。いずれの場合においても、衝突によってデータ読出及びデータ書込には悪影響が及ぼされうる。あるいは、このような読出及び書込を不可能にすることさえある。
光記憶インターフェース装置は、概して、レンズアクチュエータに、相対的に光情報媒体から離れた停止位置から、相対的に光情報媒体に近い読出位置へとレンズモジュールを移動させる制御システムの幾つかの形態を有する。望ましくは、制御システムは、レンズモジュールが通常の環境下で光情報媒体と衝突しないように設計されるべきである。すなわち、制御システムは、十分に正確であるべきである。更に、制御システムは、比較的短時間に前記停止位置から前記読出位置へとレンズモジュールを移動させるべきである。すなわち、制御システムは、ユーザに満足な応答時間を提供するために十分に高速であるべきである。ユーザは、一般的に、光情報媒体からのデータの読出又は光情報媒体へのデータの書込を光記憶インターフェース装置が開始する前に、数秒間待ちたくはない。速度及び精度は、相反する要求である。前記制御システムの設計には、これら2つの相反する要求の間の妥協が含まれる。
例えば衝撃又は振動のような外乱は、レンズモジュールを光情報媒体と衝突させる可能性がある。制御システムは、比較的小さい大きさの外乱には対処することができる。しかし、制御システムは、概して、外乱が比較的大きい大きさを有する場合には衝突を防ぐことができない。
レンズモジュールは、特に、レンズモジュールが前記読出位置へと動く場合に、光情報媒体と比較的近いので、近視野光学システムでは衝突の危険性が特に高い。比較的小さな外乱は、レンズモジュールの比較的小さな変位を生じさせうる。この変位は、レンズモジュールと光情報媒体との間の衝突を引き起こすには十分である。更に、制御システムは、概して、許容誤差を欠点とする。すなわち、制御システムの制御動作は、制御システムが設計された目的の所望の制御動作から、ある程度ずれる。このようなずれは、制御システムを外乱に対してより敏感なものとしうる。
以下の安全対策は、レンズモジュールと光情報媒体との間の衝突を回避するために適用され得る。レンズモジュールは、レンズモジュールが光情報媒体と近くなり過ぎると、光情報媒体から離される。すなわち、レンズモジュールは、レンズモジュールと光情報媒体との間の距離が距離閾値を下回る場合に離される。
しかし、実際には、前出の安全対策は、極めて有効であるというわけではない。前記距離閾値は、前記読出位置に対応する距離よりも小さい必要がある。前記読出位置に対応する距離は、特に近視野光学システムでは比較的小さい。距離が前記距離閾値を下回ることの検出と、レンズモジュールを光情報媒体から離すことを含む修正措置との間には遅延が存在する。レンズモジュールは、レンズモジュールが既に光情報媒体と比較的近いために、この遅延の間に光情報媒体と衝突してしまう可能性がある。いわば、「医学はあまりに遅く到着する」。
本発明の前出の態様に従って、コントローラは、レンズモジュールが、前記停止位置から前記読出位置へと動く場合に、速度閾値を下回る速度を有するかどうかを確認する。レンズモジュールが前記速度閾値を下回る速度を有さない場合には、コントローラは、レンズアクチュエータにレンズモジュールを光情報媒体に対して後退させる。
レンズモジュールの速度は、レンズモジュールが光情報媒体から比較的離れている場合でさえ、衝突の危険性の信頼できる兆しを与えることができる。一般的に、最大速度を定めることが可能である。この最大速度を下回ると、衝突の危険性がほとんど無い。最大速度は、測定によって実験的に定められ得る。シミュレーション又は計算は、この最大速度を定めるための他の技法である。速度は、早い段階で、衝突の危険性の信頼できる兆しを与えることができるので、レンズモジュールが依然として光情報媒体から比較的離れている場合に修正措置をとることが可能である。レンズモジュールは、速度が前記最大速度を超えたことが検出される場合に、光情報媒体と衝突する前に横切るべきある一定の距離を依然として有する。結果として、所与の反応遅延のために修正措置をとるのが遅すぎるという危険性は減る。従って、レンズモジュールと光情報媒体との間の衝突の危険性も減る。これらの理由のために、本発明は、特に近視野システムにおいて、信頼できる且つロバストな光データ読出及び光データ記録を可能にする。
本発明は、前記停止位置から該停止位置と前記読出位置との間にあるハンドオーバー位置へとレンズモジュールを移動させる開ループモードで動作し、その後に、レンズアクチュエータがレンズモジュールの所望の位置を定める基準を受け取るフィードバックの部分を形成するところの閉ループモードで動作する制御システムが使用される場合に、特に有利である。前記開ループモードから前記閉ループモードへの切替は、オーバーシュートを生ずる。すなわち、レンズモジュールと光情報媒体との間の距離は急減する。レンズモジュールは、このオーバーシュートが大きすぎる場合には、光情報媒体と衝突しうる。オーバーシュートは、レンズモジュールの速度に依存する大きさを有するよう定められてきた。すなわち、速度が速くなればなるほど、オーバーシュートの大きさはますます大きくなる。本発明に従って、修正措置は、速度が速度閾値を超える場合にとられるので、オーバーシュートが過剰な大きさを有して発生することは防がれる。そうでない場合には、過剰な大きさのオーバーシュートにより、衝突が引き起こされる。このように、本発明は、前出のような制御システムが使用される場合に衝突を防ぐ有効な方法を提供する。
本発明の前出の及び他の態様について、図面を参照して、以下でより詳細に説明する。
図1は、比較的高密度のデータを有する光ディスクDSKを読み出すことができる光ディスクプレーヤODPを表す。光ディスクプレーヤODPは、光学式読出装置モジュールORMと、データ信号プロセッサDSPと、ディスク回転モータDRMと、コントローラCTRLとを有する。光ディスクプレーヤODPは、遠隔制御装置RCDを更に有する。コントローラCTRLは、例えば、プログラムメモリを有するプログラム可能なプロセッサの形をとっても良い。その場合には、プログラムメモリに記憶される1又はそれ以上のソフトウェアモジュールは、コントローラCTRLが実行する演算を定義する。
光ディスクプレーヤODPは、基本的には以下のように動作する。ユーザが遠隔制御装置RCD上の再生ボタンを押すとする。遠隔制御装置RCDは、無線信号をコントローラCTRLへ送信する。コントローラCTRLは、この無線信号を再生信号と解釈し、それに応じて、ディスク回転モータDRMに光ディスクDSKを回転させる。光学式読出装置モジュールORMは、光学的に光ディスクDSKに記憶されたデータを読み出すように、回転している光ディスクDSKへ光スポットSPを当てる。光学式読出装置モジュールORMは、このデータを表すデータ信号DSを供給する。データ信号プロセッサDSPは、適切なフォーマットでデジタル出力データOUTを得るように、データ信号DSを処理する。そのために、データ信号プロセッサDSPは、例えば、パルス検出、パルス復号化、及びエラー復号化のような様々な種類の処理を実行することができる。
光スポットSPは、満足なデータ読出を達成するために、光ディスクDSK上に正確に位置付けられる必要があり且つ正確に焦点を合わせられる必要がある。更に、光スポットSPは、比較的小さな大きさを有する必要がある。光学式読出装置モジュールORMは、光スポットSPの大きさ、位置及び焦点を示すセンサ出力信号SOを供給する。センサ出力信号SOは、光スポットSPによって読み出されたデータに関する他のパラメータを示しても良い。コントローラCTRLは、センサ出力信号SOを受け取って、光スポットSPが十分に小さく且つ正確に位置付けられ、焦点を合わせられているかどうかを判断する。コントローラCTRLは、センサ出力信号SOに応答して、アクチュエータ信号ASを光学式読出装置モジュールORMへ加える。コントローラCTRLが供給するアクチュエータ信号ASは、光スポットSPを十分に小さく且つ正確な焦点及び位置を有するものとする。
図2は、光学式読出装置モジュールORMを表す。光学式読出装置モジュールORMは、トラッキングアクチュエータTRAと、光電子アセンブリOEAと、レンズモジュールLMと、レンズアクチュエータLAとを有する。これらの構成要素は、アームアクチュエータRAAへ結合されたリーダーアームRARの一部を形成しうる。レンズアクチュエータLAは、1又はそれ以上の永久磁石と、1又はそれ以上のコイルとを有しうる。レンズアクチュエータLAは、また、1又はそれ以上の圧電素子を有する。トラッキングアクチュエータTRAも同様である。
レンズモジュールLMは、光ディスク上の光スポットが比較的小さいことを可能にする所謂近視野タイプのものである。レンズモジュールLMは、例えば、非特許文献1で記載されるような固体浸漬レンズを有しうる。
光学式読出装置モジュールORMは、コントローラCTRLから以下のアクチュエータ信号AS、すなわち、アーム制御信号AC、トラッキング制御信号TC、焦点制御信号FC及びギャップ制御信号GCを受け取る。光学式読出装置モジュールORMは、コントローラCTRLへ以下のセンサ信号SO、すなわち、ギャップ指示信号GI及びトラッキングエラー信号TEを供給する。データ信号DSは、任意に、また、センサ信号と見なされても良い。
光学式読出装置モジュールORMは、基本的には以下のように動作する。アームアクチュエータRAAは、もしあれば、アーム制御信号ACに依存して、リーダーアームRARを動かす。従って、アーム制御信号ACは、ディスク上の光スポットの位置の粗制御を可能にする。トラッキングアクチュエータTRAは、トラッキング制御信号TCに依存してレンズモジュールLMを動かす。従って、トラッキング制御信号TCは、光ディスクDSK上の光スポットSPの位置の微制御を可能にする。以下、光スポットSPは正確に位置付けられるとする。
光電子アセンブルOEAは、出力光ビームBOを生成し、この出力光ビームBOをレンズモジュールLM上に投影する。出力光ビームBOは、例えば、青紫色波長領域にある波長を有する。出力光ビームBOは、レンズモジュールLMに光ディスクDSK上で光スポットSPを生じさせる。光ディスクDSKは、光スポットSPの一部を反射する。この反射は、レンズモジュールLMから光電子アセンブリOEAへの反射光ビームを引き起こす。光電子アセンブリOEAは、反射光ビームからデータ信号DSを得る。光電子アセンブリOEAは、更に、反射光ビームからトラッキングエラー信号TE及びギャップ制御信号GCを得る。
光電子アセンブリOEAは、非特許文献1に記載されるように動作することができる。非特許文献1の図3は、メインブランチ及び2つの検出ブランチを有する近視野プレーヤ機構を表す。メインブランチは、青紫色レーザと、コリメータレンズと、ビーム成形光学素子と、2つのビーム分配器と、焦点調整用のテレスコープとを有する。焦点制御信号FCはテレスコープを調整することができる。メインブランチは出力光ビームBOを供給する。1つの検出ブランチは、“RF//pol.”と表されるフォトダイオードを有する。この“RF//pol.”フォトダイオードは、出力光ビームBOと並行に偏光された反射光ビームの一部を受け取る。この反射光ビームの一部は、光ディスクDSKから読み出されたデータを表す中心開口信号(central aperture signal)を搬送する。結果として、RF//pol.フォトダイオードはデータ信号DSを供給する。検出ブランチは、トラッキングエラー信号TEを供給する光電子トランスデューサを更に有する。他の検出ブランチは、出力光ビームBOに直交して偏光された反射光ビームの一部を受け取る、“RF⊥”と表されるフォトダイオードを有する。このRF⊥フォトダイオードはギャップ指示信号GIを供給する。
図2は、レンズモジュールLMと光ディスクDSKとの間の空隙AGを表す。空隙AGは、光学式読出装置モジュールORMが光ディスクDSKからデータを読み出す場合には、比較的小さくなければならない。その理由は以下の通りである。レンズモジュールLMが近視野タイプのものであることは上述した通りである。このようなレンズモジュールLMは、比較的小さな光スポットを光ディスクDSK上に形成するために、エバネセントエネルギ(evanescent energy)を使用する。レンズモジュールLMからのエバネセントエネルギの大部分は、光ディスクDSKに到達すべきである。エバネセントエネルギは、出力光ビームBOの波長の十分のいくらかの範囲内で著しく減衰する。結果として、光ディスクDSK上の光スポットSPは、空隙AGが出力光ビームBOの波長の十分のいくらかよりも小さい場合にのみ比較的小さくなりうる。従って、望ましくは、空隙AGは、10から50ナノメートル(nm)の間に含まれる範囲にあるべきである。この範囲は、以下で、近視野範囲と呼ばれる。
レンズアクチュエータLAは、ギャップ制御信号GCに依存して、光ディスクDSKに直交する方向でレンズモジュールLMを動かす。従って、ギャップ制御信号GCは、レンズモジュールLMと光ディスクDSKとの間の空隙AGの制御を可能にする。ギャップ制御信号GCは、ユーザが上述したように再生ボタンを押した場合に、近視野範囲内にレンズモジュールLMを移動させるべきである。更には、ギャップ制御信号GCは、光学式読出装置モジュールORMが光ディスクDSKからデータを読み出す場合に、レンズモジュールLMを近視野範囲内に保つべきである。
図3は、ギャップ指示信号GI及びデータ信号DSを表す。図3は、ナノメートル(nm)の単位で空隙AGを表す横軸と、信号の大きさMを表す縦軸とを有するグラフである。グラフには2つの曲線が表されている。1つの曲線はギャップ指示信号GIを表し、他の曲線はデータ信号DSを表す。ギャップ指示信号GIは、近視野範囲において空隙AGの関数として変化する大きさを有する。ギャップ指示信号GIの大きさは、空隙AGが100nmよりも大きい場合には、略一定である。
図4は、コントローラCTRLを表す。コントローラCTRLは、プロセッサPRCと、プログラムメモリPMEMと、データメモリDMEMとを有する。プログラムメモリPMEMは、レンズ制御プログラムLCPを有する。レンズ制御プログラムLCPは、プロセッサPRCによって実行され得る命令の組を構成する。コントローラCTRLは、アクチュエータ信号ASを光学式読出装置モジュールORMへ供給する様々なデジタル−アナログ変換器DA1、DA2、DA3、DA4と、センサ信号SOを光学式読出装置モジュールORMから受け取る様々なアナログ−デジタル変換器AD1、AD2、AD3とを更に有する。プロセッサPRCは、アナログ−デジタル変換器AD1、AD2、AD3へ結合された様々な入力バッファと、デジタル−アナログ変換器DA1、DA2、DA3、DA4へ結合された様々な出力バッファとを有しうる。これらバッファは、図4に図示されていないが、一時的にデータを格納する働きをする。
コントローラCTRLは、センサ信号SOの1つであるギャップ指示信号GIに基づいて、アクチュエータ信号ASの1つであるギャップ制御信号GCを定める。コントローラCTRLは、以下のようにして、そのような動作を行う。アナログ−デジタル変換器AD1は、周期的にギャップ指示信号GIのサンプルをとり、そのサンプルをデジタル値に変換する。従って、アナログ−デジタル変換器AD1は、サンプルレートで、ギャップ指示信号GIを表す入力デジタル値GDIのストリームを供給する。サンプルレートは、例えば、毎秒数サンプルでありうる。これは、アナログ−デジタル変換器AD1が、マイクロ秒ごとに新しいデジタル入力値を供給することを意味する。プロセッサPRC内の入力バッファは、アナログ−デジタル変換器AD1によって供給されたデジタル入力値GDIを一時的に記憶することができる。
プロセッサPRCは、プログラムメモリPMEMに記憶されているレンズ制御プログラムLCPに従って、ギャップ指示信号GIを表すデジタル入力値GIDを処理する。より正確には、プロセッサPRCは、プロセッサPRCにかかるデジタル入力値を処理させるレンズ制御プログラムLCPを実行する。然るべく、プロセッサPRCはデジタル出力値GCDを生成する。デジタル出力値GCDは、プロセッサPRC内の出力バッファに一時的に記憶され得る。プロセッサPRCは、デジタル出力値GCDをストリームの形でデジタル−アナログ変換器DA4に加える。このストリームは、デジタル形式でギャップ制御信号GCを表す。デジタル−アナログ変換器DA4は、プロセッサPRCがそのデジタル形式でギャップ指示信号GIを基に生成したデジタル出力値GCDのストリームに応答して、アナログ信号であるギャップ制御信号GCを供給する。
図5は、様々なステップS1〜S10を有するレンズ制御プログラムLCPを表す。レンズ制御プログラムLCPは、コントローラCTRLに、光ディスクDSKから相対的に離れた停止位置から、近視野範囲内にある読出位置へとレンズモジュールLMを移動させる。その後、レンズ制御プログラムLCPは、外乱の影響がないとすると、レンズモジュールLMを読出位置に保つ。読出位置は、例えば、30nmに等しい空隙AGに相当しうる。停止位置は、例えば、数百マイクロメートルといった比較的大きい空隙AGに相当する。
レンズ制御プログラムLCPは、コントローラCTRLに、以下の3通りの動作モード、すなわち、開ループモードOLM、ハンドオーバーモードHOM、及び固定基準モードFRMを横断させる。開ループモードOLMでは、コントローラCTRLは、レンズモジュールLMを、停止位置から、近視野範囲に比較的近い又は近視野範囲内にあるハンドオーバー位置へと移動させる。ハンドオーバー位置は、例えば、70nmに等しい空隙AGに相当しうる。ハンドオーバーモードHOMでは、外乱の影響がないとすると、コントローラCTRLは、レンズモジュールLMをハンドオーバー位置から読出位置へと移動させる。固定基準モードFRMでは、外乱の影響がないとすると、コントローラCTRLは、レンズモジュールLMを読出位置に保つ。コントローラCTRLは、以下で説明するように、外乱の影響がある場合に適切な措置をとる。
コントローラCTRLは、コントローラCTRLがステップS1及びS2を実行する場合に、開ループモードOLMで動作する。ステップS1で、コントローラCTRLは、ギャップ制御信号GCの大きさを増大させる(GC↑)。図4を参照すると、プロセッサPRCは、新しいデジタル出力値GCDをデジタル−アナログ変換器DA4へ加えることができる。この新しいデジタル出力値GCDは、プロセッサPRCが以前にデジタル−アナログ変換器DA4に入力したデジタル出力値GCDよりも高い1又はそれ以上の単位である。すなわち、デジタル出力値GCDは、コントローラCTRLがステップS1を実行するたびに、1又はそれ以上の単位で増大する。レンズモジュールLMは、ギャップ制御信号GCが大きくなると、光ディスクDSKへより近づく。結果として、コントローラCTRLは、コントローラCTRLがステップS1を実行するたびに、レンズモジュールLMを光ディスクDSKへわずかに近づけさせる。
ステップS2で、コントローラCTRLは、ギャップ指示信号GIの大きさが近視野閾値THNを下回っているか否かを確認する(GI<THN?)。図3を参照すると、近視野閾値THNは、例えば、空隙AGが100nmに等しい場合にギャップ指示信号GIが有する大きさの90%に等しい。ギャップ指示信号GIの大きさが近視野閾値THNを下回る場合に、レンズモジュールLMは比較的近視野範囲に近く、あるいは、近視野範囲に入ってさえいる。空隙AGは、ギャップ指示信号GIの大きさが近視野閾値THNに等しい場合に特定の値を有する。この特定の値は、前出のハンドオーバー位置に対応する。
コントローラCTRLは、ギャップ指示信号GIの大きさが近視野閾値THNを上回るか又はその値に等しい場合に、もう一度ステップS1を実行する。その場合には、レンズモジュールLMは、依然として光ディスクDSKから比較的離れており、まだハンドオーバー位置には達していない。コントローラCTRLは、上述したように、もう一度ステップS1を実行することによって、光ディスクDSKのより近くにレンズモジュールLMを移動させる。コントローラCTRLは、ギャップ指示信号GIが近視野閾値THNを下回る場合には、ステップS1及びS2によって形成される開ループモードOLMから出る。コントローラCTRLは、以下で記載されるハンドオーバーモードHOMに入る。
図6は、コントローラCTRLが開ループモードOLMで動作する場合にコントローラCTRL及び光学式読出装置モジュールORMが構成する開制御ループを表す。コントローラCTRLは、開ループモードOLMで、以下の機能、すなわち、ランプ信号発生器RSG及び比較器CMP1を提供する。ランプ信号発生器RSGは、前出のステップS1に関連しうる。比較器CMP1は、前出のステップS2に関連しうる。光学式読出装置モジュールORMは、レンズアクチュエータ伝達関数A[.]を有するレンズアクチュエータLAと、ギャップ検出伝達関数D[.]を有する光電子アセンブリOEAとを有する。
ランプ信号発生器RSGは、ランプ信号の形をとるギャップ制御信号GCを供給する。空隙AGは、レンズアクチュエータ伝達関数A[.]に従って、ランプ信号とともに変化する。空隙AGは、ランプ信号発生器RSGが作動している限り、実質的に安定した方法で減少する。ギャップ指示信号GIは、ギャップ検出伝達関数D[.]に従って空隙AGとともに変化する信号であって、かかる減少を反映する。比較器CMP1は、ギャップ指示信号GIの大きさが近視野閾値THNを上回るか又はその値に等しい場合に、2進数0を供給する。ランプ信号発生器RSGは、比較器CMP1が2進数0を供給する限り、作動状態のままである。比較器CMP1は、ギャップ指示信号GIの大きさが近視野閾値THNを下回るか又はその値に等しい場合に、2進数1を供給する。その場合には、ランプ信号発生器RSGは非作動状態となり、コントローラCTRLはハンドオーバーモードHOMへと切り替わる。
再び図5を参照すると、コントローラCTRLは、コントローラCTRLがステップS3〜S7を実行する場合にハンドオーバーモードHOMで動作する。ハンドオーバーモードHOMでは、コントローラCTRLは、空隙AGの閉ループ制御のために可変基準REFを利用する。可変基準REFは、閉ループ制御に、レンズモジュールLMをハンドオーバオーバー位置から読出位置へと、言わば、緩やかに導かせる。従って、可変基準REFは、時間とともに次第に減少する値を有する。これについては、以下でより詳細に説明する。
ステップS3は、ハンドオーバーモードHOMの入り口となる。ステップS3で、コントローラCTRLは、初期基準値REF0及び初期アプローチ速度V0を定める。初期基準値REF0は、コントローラCTRLがハンドオーバーモードHOMへ切り替わる時点で、実質的にギャップ指示信号GIに等しい(GI=REF0)。初期アプローチ速度V0は、コントローラCTRLがハンドオーバーモードHOMへ切り替わる時点で、実質的にギャップ指示信号GIの一次導関数ΔGIに等しい(ΔGI=V0)。コントローラCTRLは、アナログ−デジタル変換器AD1によって供給される2つの連続するデジタル入力値GIDの間の差をとることによって、初期アプローチ速度V0を計算することができる。サンプルレートは、2つの連続するデジタル入力値GIDの間の正確な時間差を決定する。
ステップS4〜S7は、ハンドオーバー制御サイクルとなる。コントローラCTRLは、概して、連続して、比較的多くの回数、ステップS4〜S7を実行する。すなわち、コントローラCTRLは、ハンドオーバーモードHOMから出る前に、比較的多くのハンドオーバー制御サイクルを実行する。コントローラCTRLは、各ハンドオーバー制御サイクルにおいて、可変基準REFの現在の値を定める。コントローラCTRLは、可変基準REFの現在の値に従ってレンズモジュールLMを調整する。コントローラCTRLは、ステップS5では通常の方法で及びステップS4では例外的な方法でハンドオーバーモードHOMから抜け出すことができる。
ステップS4で、コントローラCTRLは、以下の条件が真又は偽のどちらであるか、すなわち、ギャップ指示信号GIの一次導関数ΔGIが閾値THVを下回っていることを確認する(ΔGI<THV?)。コントローラCTRLは、前出の条件が偽である場合に、レンズモジュールLMが速すぎる速度を有して光ディスクDSKに近づいていると判断する。例えば衝撃又は振動による外乱は、速すぎる速度をもたらしうる。コントローラCTRLは、閉ループ制御が適切な修正措置を提供することができるという意味で、レンズモジュールLMはもはや制御下にないと判断する。速すぎる速度により、レンズモジュールLMが光ディスクDSKと衝突する危険性がある。このような衝突を回避するために、コントローラCTRLは、適切な修正措置を提供するステップS10を実行する。ステップS10については、以下でより詳細に説明する。
逆に、コントローラCTRLは、前出の条件が真である場合に、レンズモジュールLMが安全に光ディスクDSKに近づいていると判断する。レンズモジュールLMが光ディスクDSKと衝突する危険性はほとんどない。コントローラCTRLは、ハンドオーバーモードHOMのままであり、その後、ステップS5を実行する。
ステップS5で、コントローラCTRLは、可変基準REFと最終基準値REFとの間の差ΔREFを定める。最終基準値REFにより、この値が閉ループ制御に適用される場合に、閉ループ制御はレンズモジュールLMを移動させ又は読出位置に保つことができる。
ステップS5で、コントローラCTRLは、以下の条件が真又は偽のどちらであるか、すなわち、可変基準REFと最終基準値REFとの間の差ΔREFが有意性閾値THSを下回ることを確認する(ΔREF<THS?)。前出の条件が真である場合に、コントローラCTRLは、レンズモジュールLMが読出位置に十分に近いと判断する。その場合に、コントローラCTRLは、ステップS3〜S7から成るハンドオーバーモードHOMから出て、固定基準モードFRMに入る。固定基準モードFRMについては、以下でより詳細に説明する。逆に、前出の条件が偽である場合には、コントローラCTRLは、レンズモジュールLMが読出位置に十分に近くはないと判断する。その場合には、コントローラCTRLはステップS6及びS7を実行する。
ステップS6で、コントローラCTRLは、初期基準値REF0、初期アプローチ速度V0、及び最終基準値REFに基づいて、可変基準REFの現在の値を計算する(H[REF0,V0,REF]=REF)。最終基準値REFにより、この値が閉ループ制御に適用される場合に、閉ループ制御はレンズモジュールLMを移動させ又は読出位置に保つことができる。コントローラCTRLは、ハンドオーバー制御関数H[.]に従って、可変基準REFの現在の値を計算する。ハンドオーバー制御関数H[.]は、初期基準値REF0から最終基準値REFへの適切な遷移を提供する。そのために、ハンドオーバー制御関数H[.]は、例えば、所謂z領域での二次関数であっても良い。
ステップS7で、コントローラCTRLは、ギャップ指示信号GI及び可変基準REFの現在の値(以下、現在の基準値REFと呼ぶ。)を基に、レンズモジュールLMを制御する(F[REF−GI]=GC)。コントローラCTRLは、レンズ制御関数F[.]に従って、レンズモジュールLMを制御する。コントローラCTRLは、現在の基準値REFとギャップ指示信号GIとの間の差にレンズ制御関数F[.]を適用する。従って、ギャップ制御信号GCは、レンズ制御関数F[.]に従って、前出の差とともに変化する。
図7は、コントローラCTRLがハンドオーバーモードHOMで動作する場合にコントローラCTRL及び光学式読出装置モジュールORMが構成するハンドオーバー制御ループを表す。図7は、図6と同じように光学式読出装置モジュールORMを表す。
コントローラCTRLは、ハンドオーバーモードHOMにおいて、以下の機能、すなわち、初期値抽出器IVE、基準発生器RFG、ループ減算器SUBL、及びフィードバックプロセッサFBPを提供する。初期値抽出器IVEは、前出のステップS3に関連しうる。基準発生器RFGは、ハンドオーバー制御関数H[.]を提供し、前出のステップS6に関連しうる。ループ減算器SUBL及びフィードバックプロセッサFBPは、レンズ制御関数F[.]を提供し、前出のステップS7に関連しうる。更に、コントローラCTRLは、ハンドオーバーモードHOMにおいて、以下の機能、すなわち、基準減算器SUBR、微分器DIF、及び2つの比較器CMP2、CMP3を提供する。微分器DIF及び比較器CMP3は、前出のステップS4に関連しうる。基準減算器SUBR及び比較器CMP2は、前出のステップS5に関連しうる。
初期値抽出器IVEは、コントローラCTRLが開ループモードOLMからハンドオーバーモードHOMへ切り替わる場合に、ギャップ指示信号GIに基づいて、初期基準値REF0及び初期アプローチ速度V0を得る。図6に図示される比較器CMP1は、初期値抽出器IVEを作動させることができる。初期値抽出器IVEは、コントローラCTRLが開ループモードOLMからハンドオーバーモードHOMへ切り替わる時点でギャップ指示信号GIの大きさ及びこの信号の一次導関数ΔGIをサンプリングするサンプル及びホールド回路と考えることもできる。基準発生器RFGは、可変基準REFを得るために、初期基準値REF0、初期アプローチ速度V0、及び最終基準値REFにハンドオーバー制御関数H[.]を提供する。
ループ減算器SUBLは、制御エラー信号ERを得るために、可変基準REFからギャップ指示信号GIを減ずる。フィードバックプロセッサFBPは、ギャップ制御信号GCを得るために、制御エラー信号ERにレンズ制御関数F[.]を適用する。ループ減算器SUBL、フィードバックプロセッサFBP、レンズアクチュエータLA、及び光電子アセンブリOEAは、フィードバックループを構成する。フィードバックループは、外乱の影響がない限り、ギャップ指示信号GIがいつ何時でも実質的に可変基準REFに等しくなるように、空隙AGを制御する。結果として、可変基準REFは、実質的に、ハンドオーバーモードHOMにおいて空隙AGを決定する。可変基準REFの所与の値は、空隙AGの特定の大きさに相当する。
図8は可変基準REFを表す。図8は、時間Tを表す横軸と、大きさMを表す縦軸とを有するグラフである。コントローラCTRLは、時点T0でハンドオーバーモードHOMに入り、時点TEでハンドオーバーモードHOMから出る。可変基準REFは、時点T0で、実質的に初期基準値REF0に等しい。初期基準値REF0は、前出のハンドオーバー位置に相当する。可変基準REFは、時点TEで、実質的に最終基準値REFに等しい。最終基準値REFは、前出の読出位置に相当する。図8は、前出の時点の間で可変基準REFに関して適切な曲線を表す。空隙AGは、レンズモジュールLMがハンドオーバー位置から読出位置へと動く場合に、同様の曲線に従う。ハンドオーバー制御関数H[.]は、実質上、この曲線を定義する。
再び図7を参照すると、微分器DIFは、ギャップ指示信号GIの一次導関数ΔGIを供給する。比較器CMP3は、ギャップ指示信号GIの一次導関数ΔGIを速度閾値THVと比較する。比較器CMP3は、ギャップ指示信号GIの一次導関数ΔGIが速度閾値THVを上回るか又はそれに等しい場合に、2進数1を供給する。その場合に、レンズモジュールLMは、上述したように、速すぎる速度を有して光ディスクDSKに近づく。コントローラCTRLは修正措置をとる。修正措置はステップ10の実行を含む。
基準減算器SUBRは、可変基準REFと最終基準値REFとの間の差ΔREFを得るために、可変基準REFを最終基準REFから減ずる。比較器CMP2は、この差ΔREFを有意性閾値THSと比較する。比較器CMP2は、差が有意性閾値THSを下回る場合に、2進数1を供給する。その場合に、レンズモジュールLMは、上述したように、十分に読出位置に近い。コントローラCTRLは固定基準モードFRMへ切り替わる。
再び図5を参照すると、コントローラCTRLは、コントローラCTRLがステップS8及びS9を実行する場合に、固定基準モードFRMで動作する。ステップS8で、コントローラCTRLは、ギャップ指示信号GI及び最終基準値REFを基に、レンズモジュールLMを制御する(F[REF−GI]=GC)。コントローラCTRLは、コントローラCTRLが既にハンドオーバーモードHOMで用いたレンズ制御関数F[.]に従って、レンズモジュールLMを制御する。固定基準モードFRMでは、コントローラCTRLは、最終基準値REFとギャップ指示信号GIとの間の差にレンズ制御関数F[.]を適用する。従って、ギャップ制御信号GCは、レンズ制御関数F[.]に従って、前出の差とともに変化する。
ステップS9で、コントローラCTRLは、以下の条件が真又は偽であるか、すなわち、制御エラー信号ERがエラー閾値THEを下回る絶対値を有することを確認する(|ER|<THE?)。コントローラCTRLは、前出の条件が真である場合に、もう一度ステップS8を実行する。その場合に、コントローラCTRLは、レンズモジュールLMが十分に読出位置に近いと判断する。言い換えると、レンズモジュールLMは制御下にある。コントローラCTRLは、固定基準モードFRMのままである。
逆に、前出の条件が偽である場合には、コントローラCTRLは、レンズモジュールLMが読出位置から比較的離れていると判断する。例えば衝撃又は振動による外乱は、このような変位を引き起こしうる。コントローラCTRLは、閉ループ制御が適切な修正措置を提供することができるという意味で、レンズモジュールLMはもはや制御下にないと判断する。レンズモジュールLMが光ディスクDSKと衝突する危険性がある。このような衝突を回避するために、コントローラCTRLは、適切な修正措置を提供するステップS10を実行する。
図9は、コントローラCTRLが固定基準モードFRMで動作する場合にコントローラCTRL及び光学式読出装置モジュールORMが構成する固定基準制御ループを表す。図9は、図6及び7と同様に光学式読出装置モジュールORMを表す。コントローラCTRLは、ループ減算器SUBL及びフィードバックプロセッサFBPを提供する。かかる2つの機能は、図7に図示されるハンドオーバー制御ループにおける機能と同じである。違いは、ループ減算器SUBLが、固定基準制御ループでは最終基準値REFを受け取るが、ハンドオーバー制御ループでは可変基準REFを受け取る点である。ループ減算器SUBL及びフィードバックプロセッサFBPは、図5に表されるステップS8に関連しうる。コントローラCTRLは、更に、以下の機能、すなわち、比較CMP4を提供する。比較器CMP4はステップS9に関連しうる。
ループ減算器SUBL、フィードバックプロセッサFBP、レンズアクチュエータLA、及び光電子アセンブリOEAは、フィードバックループを構成する。フィードバックループは、外乱の影響がない限り、ギャップ指示信号GIがいつ何時でも実質的に可変基準REFに等しくなるように、空隙AGを制御する。上記のように、最終基準値REFは読出位置に相当する。結果として、図9に図示されるフィードバックループは、例えば30nmである空隙AGに相当しうる読出位置にレンズモジュールLMを保とうとする。
比較器CMP4は、ループ減算器SUBLによって供給される制御エラー信号ERをエラー閾値THEと比較する。比較器CMP4は、制御エラー信号ERがエラー閾値THEを上回るか又はそれに等しい場合に、2進数1を供給する。その場合に、レンズモジュールLMは、過度に読出位置からずれた位置を有する。コントローラCTRLは修正措置をとる。修正措置はステップS10の実行を含む。
ステップS10で、コントローラCTRLは、空隙AGを十分に広げる。コントローラCTRLは、レンズモジュールLMを光ディスクDSKに対して、言わば、後退させる。これにより、レンズモジュールLMが光ディスクDSKと衝突することが防がれる。コントローラCTRLは、多種多様な方法でレンズモジュールLMを後退させることができる。例えば、コントローラCTRLは、パルスをギャップ制御信号GCに出現させることができる(PU→GC)。このパルスは、レンズモジュールLMを光ディスクDSKから離す符号を有する。レンズアクチュエータ伝達関数A[.]は、このパルスに応答して空隙AGがどのように変化するかを決定する。従って、前出のパルスは、レンズアクチュエータ伝達関数A[.]を前提として適切な後退動作をもたらす形状及び存続期間を与えられる。
ステップS10は、読出装置モジュールが光ディスクDSKと衝突することを防ぐ安全対策を構成する。少なくとも2つの事象はステップS10を呼び出すことができる。1つの事象は、レンズモジュールLMが固定基準モードFRMで読出位置から遠すぎることである。この事象は位置に基づく。前出のステップS8は、このような位置に基づく事象を検出する。ステップS10を呼び出しうる他の事象は、レンズモジュールLMがハンドオーバーモードHOMで過剰に速く光ディスクDSKに近づくことである。この事象は速度に基づく。前出のステップS4は、このような速度に基づく事象を検出する。
図10A及び10Bは、レンズモジュールLMが速すぎる速度を有して光ディスクDSKに近づく場合に、レンズモジュールLMが光ディスクDSKと衝突しうることを表す。図10A及び10Bは、時間Tを表す横軸と、大きさMを表す縦軸とを有するグラフである。各グラフは、2つの曲線(一方は丸で表され、他方は比較的細い実線で表される。)を有する。第1の前出の曲線は、空隙AGを表すギャップ指示信号GIを表す。この曲線の円は、図4に表されるアナログ−デジタル変換器がデジタル入力値GIDを供給するところのギャップ指示信号GIのサンプルに関連しうる。比較的細い実線で表される曲線は、可変基準REFを表す。各グラフは、大きさが0であるところの横線を更に有する。空隙AGは、この横線において0に等しい。結果として、この横線は、レンズモジュールLMに面する光ディスクDSKの表面を表す。
図10A及び10Bは、夫々、レンズモジュールLMが光ディスクDSKと衝突することを防ぐために特別の対策がとられない場合に当てはまるシミュレーション結果を表す。それは、あたかも、コントローラCTRLが、ステップS4を除いて、図5に表されるレンズ制御プログラムLCPを実行した場合を表す。所与の時点で、可変基準REFは、ゼロ(0)から、初期基準値REF0である特定の大きさへとジャンプする。コントローラCTRLは、その時点で、開ループモードOLMからハンドオーバーモードHOMへと切り替わる。すなわち、コントローラCTRLは、可変基準REFの前出のジャンプの前には開ループモードOLMで動作し、かかるジャンプの後にハンドオーバーモードHOMで動作する。
図10A及び10Bで、ギャップ指示信号GIを表す曲線は、左から右へと移り行く場合に、実質的に平らである左側部分から始まる。これは、ギャップ指示信号GIが図3に表される略一定の大きさを有するところの値を空隙AGが有するためである。例えば、ギャップ指示信号GIの大きさは、空隙AGが110nmから100nmに減少する場合には略一定のままである。空隙AGは、曲線の前出の左側部分では近視野閾値THNを依然として十分に上回っている。このとき、ギャップ指示信号GIは一定の高い大きさを有する。
図10Aは、レンズモジュールが0.024mm/sの速度を有して光ディスクDSKに近く付く場合に何が起こるかを表す。これは中程度の速度である。図3を参照すると、レンズモジュールLMは、開ループモードOLMでギャップ指示信号GIから取られる2つの連続したサンプルの間の比較的小さなステップを有して右から左へと水平軸上を移動する。結果として、それは、一定の高い大きさから、ハンドオーバーモードHOMへの切替を引き起こす近視野閾値THNへと減少するギャップ指示信号GIの大きさの幾つかのサンプルを取る。
ハンドオーバーモードHOMへの切替はオーバーシュートを生じさせる。ギャップ指示信号GIの大きさは突然に落ち込む。この突然の低下は、空隙AGの突然の減少に相当する。レンズモジュールLMは、光ディスクDSKに比較的近づくが、衝突はない。空隙AGは、可変基準REFが定義する軌道に追随するように、突然の低下の後に増大する。
図10Bは、レンズモジュールが1.32mm/sの速度を有して光ディスクDSKに近く付く場合に何が起こるかを表す。これは比較的高速である。図3を参照すると、レンズモジュールLMは、開ループモードOLMでギャップ指示信号GIから取られる2つの連続したサンプルの間の比較的大きなステップを有して右から左へと水平軸上を移動する。結果として、それは、一定の高い大きさから、ハンドオーバーモードHOMへの切替を引き起こす近視野閾値THNへと減少するギャップ指示信号GIに関し、2つのサンプルしか取らない。
ハンドオーバーモードHOMへの切替は大幅なオーバーシュートを生じさせる。ギャップ指示信号GIの大きさはゼロ(0)まで下がる。空隙AGはゼロとなる。これは、小さな矢印及び符号“X”によって示されている。レンズモジュールLMは、この点で光ディスクDSKとぶつかる。衝突が生ずる。
図10Bは、ギャップ指示信号GIがゼロ(0)まで下がる場合に、2つの連続したサンプルの間に比較的大きな大きさの差があることを表す。これは、レンズモジュールLMが、一瞬、比較的速い速度を有することを意味する。この速度は、後に続く衝突に関する指標である。図5に表されるレンズ制御プログラムLCPにおけるステップS4は、このような衝突の前兆を検出する。
図面を参照してされた先の詳細な記載は、様々な独立請求項に挙げられる以下の特徴を表す。光記憶インターフェース装置(ODP)は、レンズモジュール(LM)に投影される光ビーム(BO)に応答して光情報媒体(DSK)上で光スポット(SP)を形成するレンズモジュールを有する。レンズアクチュエータ(LA)は、相対的に光情報媒体(DSK)から離れた停止位置から、相対的に光情報媒体(DSK)に近い読出位置へとレンズモジュール(LM)を動かす。コントローラ(CTRL)は、レンズモジュール(LM)が、前記停止位置から前記読出位置へと動く場合に、速度閾値(THV)を下回る速度を有するかどうかを確認する。レンズモジュール(LM)が速度閾値(THV)を下回る速度を有さない場合には、コントローラ(CTRL)は、レンズアクチュエータ(LA)にレンズモジュール(LM)を光情報媒体(DSK)に対して後退させる。
前出の詳細な記載は、更に、従属請求項に挙げられている様々な任意の特徴を表す。これらの特徴は、前出の特徴と相まって有利に適用され得る。様々な任意の特徴は、以下の段落で明らかにされる。各段落は、特定の従属請求項に対応する。
光電子アセンブリ(OEA)は、レンズモジュール(LM)と光情報媒体(DSK)との間の空隙(AG)を表すセンサ信号(GI)を与える。コントローラ(CTRL)は、センサ信号(GI)を基にレンズモジュール(LM)の速度を推定する。このような一連の特徴は、前記センサ信号が、速度測定のみならず、レンズモジュールの閉ループ制御のためにも使用され得るので、低コストの実施を可能にする。
光電子アセンブリ(OEA)は、光スポット(SP)を形成するためにレンズモジュール(LM)に投影される光ビーム(BO)に直交する偏光を有する光情報媒体(DSK)からの反射光を基にセンサ信号(GI)を与える。この特徴は、比較的正確な速度測定を可能にする。
コントローラ(CTRL)は、センサ信号(GI)に応答してデジタル入力値(GID)のストリームを与えるアナログ−デジタル変換器(AD1)を有する。プロセッサ(PRC)は、異なる時点に生ずる2つのデジタル入力値(GID)の間の差を基にレンズモジュール(LM)の速度を推定する。このような一連の特徴は、比較的正確な速度測定を提供する低コストの実施を可能にする。
コントローラ(CTRL)は、コントローラ(CTRL)がレンズアクチュエータ(LA)に前記停止位置から該停止位置と前記読出位置との間にあるハンドオーバー位置へとレンズモジュール(LM)を移動させるところの開ループモード(OLM)で動作する。その後、コントローラ(CTRL)は、コントローラ(CTRL)及びレンズアクチュエータ(LA)がレンズモジュール(LM)の所望の位置を定める基準を受け取るフィードバックの部分を形成するところの閉ループモード(HOM,FRM)で動作する。このような一連の特徴は、比較的信頼でき且つ高速な方法でレンズモジュールを読出位置へと移動させることを可能にする。
コントローラ(CTRL)は、コントローラ(CTRL)が開ループモード(OLM)から閉ループモード(HOM,FRM)へ切り替わる場合に基準(REF)を初期値(REF0)に設定する。コントローラ(CTRL)は、ハンドオーバー期間の間は徐々に基準(REF)を最終値(REF)へ至らせる。初期値(REF0)は、前記ハンドオーバー位置と前記読出位置との間にある所望の位置を定める。最終値(REF)は、前記読出位置に対応する所望の位置を定める。このような一連の特徴は、比較的信頼でき且つ高速な方法でレンズモジュールを読出位置へ移動させることに貢献する。
コントローラ(CTRL)は、コントローラ(CTRL)が開ループモード(OLM)から閉ループモード(HOM,FRM)へ切り替わる場合に、レンズモジュール(LM)の測定された位置(GI)及び測定された速度(ΔGI)を基に、ハンドオーバー関数(H[.])に従って基準(REF)を変化させる。このような一連の特徴は、比較的信頼でき且つ高速な方法でレンズモジュールを読出位置へ移動させることに貢献する。
コントローラ(CTRL)は、基準(REF)と、レンズモジュール(LM)及び光情報媒体(DSK)の間の空隙(AG)を表す信号(GI)との間の絶対差が誤差閾値(THE)を下回るかどうかを確認する。前記絶対差が誤差閾値(THE)を下回らない場合には、コントローラ(CTRL)は、レンズアクチュエータ(LA)にレンズモジュール(LM)を光情報媒体(DSK)に対して後退させる。このような一連の特徴は、更に、レンズモジュールと光情報媒体との間の衝突を防ぐことに貢献する。
レンズモジュール(LM)は固体浸漬レンズを有する。これは、高密度のデータ読出及びデータ記録を可能にする。
以上の特徴は、多種多様な方法で実施され得る。これを表すために、幾つかの代替案が簡単に示される。
前出の特徴は、光データ記憶装置に関連するどのような製品又は方法においても有利に適用され得る。光ディスクプレーヤは単に一例である。前出の特徴は、例えば、光ディスクレコーダにおいても同様に適用され得る。光ディスクレコーダは、光ディスクからデータを読み出すこともできる。図2を参照すると、光電子アセンブリOEAは、光ディスクDSK上の物理的性質を変更するように、比較的高出力レーザ光ビームを発生させることができる。
レンズモジュールは、多種多様な方法で実施され得る。詳細な記載は、レンズモジュールが固体浸漬レンズを有する例を提示する。代替的に、レンズモジュールは、固体浸漬ミラーを有しても良い。開口プローブ(aperture probes)が、また、近視野光学システムのために提案されている。
レンズアクチュエータは、多種多様な方法で実施され得る。例えば、レンズアクチュエータは、磁界を変化させることで、レンズモジュールを動かすことができる。そのために、レンズアクチュエータは、1又はそれ以上の永久磁石と、1又はそれ以上のコイルとを有しうる。他の例として、レンズアクチュエータは、圧電効果を用いてレンズモジュールを動かすことができる。
コントローラは、多種多様な方法で実施され得る。詳細な記載は、コントローラが適切にプログラムされたプロセッサを有する例を提示する。これはソフトウェアに基づく実施であり、ソフトウェアは、コントローラに、本発明に従う方法を実行させる。代替的に、コントローラは、アナログ若しくはデジタル、又はその両方でありうる1又はそれ以上の専用の回路を有しても良い。例えば、図7に表されるコントローラの機能は、1又はそれ以上の専用の回路を用いて実施され得る。これはハードウェアに基づく解決法であり、回路素子及びかかる回路素子の間の接続は、本発明に従う動作を定義する。
レンズモジュールの速度を測定又は推定するための多種多様な方法がある。詳細な記載は、その速度が、光情報媒体からの反射光によって測定される例を提示する。速度測定の他の方法は、例えば、半導体チップで実施される加速度計のような特定のセンサを備えたレンズモジュール又はレンズアクチュエータを設けることである。
詳細な記載で提示される例では、ギャップ指示信号GIの一次導関数ΔGIは、レンズモジュールの速度を表す。この速度は、また、データ信号DSからも推定され得る。図3は、データ信号DSの大きさもレンズモジュールと光ディスクとの間の空隙AGとともに変化することを表す。しかし、光ディスクから読み出されるデータは、データ信号DSの大きさに変動を生じさせうる。かかる変動は、データ信号DSに基づく速度測定を妨げることがある。このような妨害を防ぐために、コントローラは、光スポットSPが最初に、全くデータがない光ディスクDSKの未書込部分に投影されるように、トランキングアクチュエータTRA及びリーダーアームアクチュエータRAAに、図2に表される光学式読出装置モジュールORMの位置を合わせさせることができる。次いで、コントローラは、図5に表されるレンズ制御プログラムLCPを実行する。これにより、読出位置においてレンズモジュールは動かされる。次いで、コントローラは、光スポットが、データを有する光ディスクの書込部分に投影されるように、光学式読出装置モジュールの位置を合わせる。
他の例として、レンズモジュールの速度は、図5に表されるレンズ制御プログラムLCPのステップS3で定められる初期基準値REF0を基に推定され得る。一般に、レンズモジュールの速度が速くなればなるほど、レンズ制御プログラムが開ループモードからハンドオーバーモードへ切り替わる場合に、初期基準値REF0はますます低くなる。図10A及び10Bはこのことを明示する。図10Aでは、レンズモジュールの速度は比較的緩やかであり、一方、図10Bでは、その速度は比較的速い。初期基準値REF0は、図10Aの方が図10Bよりも高い。初期基準値REF0に関して、速度に関連した閾値を定義することが可能である。レンズモジュールは、初期基準値REF0が速度に関連した閾値を下回る場合に、速すぎる速度を有する。その場合に、レンズモジュールは、衝突を防ぐように後退する。これは、図5のステップS10に対応する。図5を参照すると、ステップS4は、間接的な速度確認が初期基準値REF0を基に行われるように変更され得る。このような間接的な速度確認は、ステップ4を参照して詳細な記載で説明された直接的な速度確認に取って代わることができる。代替的に、ステップS4は、間接的な速度確認が、より一層高い信頼性を達成するために、直接的な速度確認に付加されるように変更されても良い。
レンズモジュールを停止位置からハンドオーバー位置へと動かす多種多様な方法がある。詳細な記載は、停止位置からハンドオーバー位置への略線形な移動を確立するランプ信号が使用される例を表す。その他の移動方法が、レンズモジュールをハンドオーバー位置へ移動させるために使用されても良い。例えば、コントローラは、振幅の増大を伴う正弦波信号をレンズアクチュエータへ適用することができる。かかる正弦波信号は、レンズモジュールがハンドオーバー位置に達するまでに間断なく強さを増すスウィング移動を実現する。これは、実質上、スウィング移動の極値と同期しうる。レンズモジュールの速度は、スウィング移動の極値において略零に等しい。結果として、レンズモジュールは、概して、ハンドオーバー位置に達する場合に比較的緩やかな速度を有しうる。
語「速度」は、幅広く解釈されるべきである。かかる語は、変位の割合に関する如何なる種類の測定も包含する。例えば、加速度は、変位の割合の指標である。このように、語「速度」は加速度も含む。
ハードウェア若しくはソフトウェア又はそれら両方の事項を用いて機能を実装する多数の方法がある。この点において、図面は極めて図式的であり、夫々、本発明のただ1つの可能な実施例を表す。従って、図面は、異なるブロックとして異なる機能を示すが、これは、決して、ハードウェア又はソフトウェアの単一の事項が幾つかの機能を実行することを排除しない。あるいは、それは、ハードウェア若しくはソフトウェア又はそれら両方の事項の集合が一の機能を実行することを排除しない。
ここでなされた見解は、図面を参照した詳細な記載が、本発明を限定しているのではなく、説明していることを明示する。添付の特許請求の範囲の適用範囲内にある多数の代替案が存在する。請求項における如何なる参照符号も、その請求項を限定するよう解釈されるべきではない。語「有する(comprising)」は、請求項に挙げられた以外の他の要素又はステップの存在を排除するわけではない。要素又はステップの前にある語「1つの(a、an)」は、かかる要素又はステップの複数個の存在を排除するわけではない。
光ディスクプレーヤを表すブロック図である。 光ディスクプレーヤの一部を形成する光学式読出装置モジュールを表すブロック図である。 光学式読出装置モジュールが提供するギャップ指示信号及びデータ信号を表すグラフである。 光ディスクプレーヤの一部を形成するコントローラを表すブロック図である。 コントローラが実行するレンズ制御プログラムを表すフローチャートである。 コントローラが開ループモードで動作する場合にコントローラ及び光学式読出装置モジュールが構成する開制御ループを表すブロック図である。 コントローラがハンドオーバーモードで動作する場合にコントローラ及び光学式読出装置モジュールが構成するハンドオーバー制御ループを表すブロック図である。 時間の関数として変化するハンドオーバー制御ループの基準値を表すグラフである。 コントローラが固定基準モードで動作する場合にコントローラ及び光学式読出装置モジュールが構成する固定基準制御ループを表すブロック図である。 レンズモジュールが速すぎる速度を有して光ディスクに近づく場合に、光ディスクプレーヤ内のレンズモジュールが光ディスクに衝突することを表す信号図である。

Claims (11)

  1. 当該レンズモジュールに投影される光ビームに応答して光情報媒体上で光スポットを形成するレンズモジュール;
    相対的に前記光情報媒体から離れた停止位置から、相対的に前記光情報媒体に近い読出位置へと前記レンズモジュールを動かすレンズアクチュエータ;及び
    前記レンズモジュールが、前記停止位置から前記読出位置へと動く場合に、速度閾値を下回る速度を有するかどうかを確認し、前記速度閾値を下回る速度を有さない場合には、前記レンズアクチュエータに前記レンズモジュールを前記光情報媒体に対して後退させるよう配置されるコントローラ;
    を有する光記憶インターフェース装置。
  2. 前記レンズモジュールと前記光情報媒体との間の空隙を表すセンサ信号を与えるよう配置される光電子アセンブリを有し、
    前記コントローラは、前記センサ信号を基に前記レンズモジュールの速度を推定するよう配置される、請求項1記載の光記憶インターフェース装置。
  3. 前記光電子アセンブリは、前記光スポットを形成するために前記レンズモジュールに投影される前記光ビームに直交する偏光を有する前記光情報媒体からの反射光を基に前記センサ信号を与えるよう配置される、請求項2記載の光記憶インターフェース装置。
  4. 前記コントローラは:
    前記センサ信号に応答してデジタル入力値のストリームを与えるよう結合されるアナログ−デジタル変換器;及び
    異なる時点に生ずる2つのデジタル入力値の間の差を基に前記レンズモジュールの速度を推定するよう配置されるプロセッサ;
    を有する、請求項2記載の光記憶インターフェース装置。
  5. 前記コントローラは、当該コントローラが前記レンズアクチュエータに前記停止位置から該停止位置と前記読出位置との間にあるハンドオーバー位置へと前記レンズモジュールを移動させるところの開ループモードで動作するよう配置され、且つ、当該コントローラ及び前記レンズアクチュエータが前記レンズモジュールの所望の位置を定める基準を受け取るフィードバックの部分を形成するところの閉ループモードでその後に動作するよう配置される、請求項1記載の光記憶インターフェース装置。
  6. 前記コントローラは、当該コントローラが前記開ループモードから前記閉ループモードへ切り替わる場合に前記基準を初期値に設定し、ハンドオーバー期間の間は徐々に前記基準を最終値へ至らせるよう配置され、
    前記初期値は、前記ハンドオーバー位置と前記読出位置との間にある所望の位置を定め、
    前記最終値は、前記読出位置に対応する所望の位置を定める、請求項5記載の光記憶インターフェース装置。
  7. 前記コントローラは、当該コントローラが前記開ループモードから前記閉ループモードへ切り替わる場合に、前記レンズモジュールの測定された位置及び測定された速度を基に、ハンドオーバー関数に従って前記基準を変化させるよう配置される、請求項6記載の光記憶インターフェース装置。
  8. 前記コントローラは、前記基準と、前記レンズモジュール及び前記光情報媒体の間の空隙を表す信号との間の絶対差が誤差閾値を下回るかどうかを確認し、前記絶対差が前記誤差閾値を下回らない場合には、前記レンズアクチュエータに前記レンズモジュールを前記光情報媒体に対して後退させるよう配置される、請求項6記載の光記憶インターフェース装置。
  9. 前記レンズモジュールは固体浸漬レンズを有する、請求項1記載の光記憶インターフェース装置。
  10. 当該レンズモジュールに投影される光ビームに応答して光情報媒体上で光スポットを形成するレンズモジュール;及び
    相対的に前記光情報媒体から離れた停止位置から、相対的に前記光情報媒体に近い読出位置へと前記レンズモジュールを動かすレンズアクチュエータ;
    を有する光記憶インターフェースを制御する方法であって、
    コントローラを用いて、前記レンズモジュールが、前記停止位置から前記読出位置へと動く場合に、速度閾値を下回る速度を有するかどうかを確認し、前記速度閾値を下回る速度を有さない場合には、前記レンズアクチュエータに前記レンズモジュールを前記光情報媒体に対して後退させる速度確認ステップを有する方法。
  11. 当該レンズモジュールに投影される光ビームに応答して光情報媒体上で光スポットを形成するレンズモジュール;及び
    相対的に前記光情報媒体から離れた停止位置から、相対的に前記光情報媒体に近い読出位置へと前記レンズモジュールを動かすレンズアクチュエータ;
    を有する光記憶インターフェース用のコンピュータプログラムであって、
    前記光記憶インターフェースに読み込まれる場合に、該光記憶インターフェースに請求項10記載の方法を実行させる命令の組を有するコンピュータプログラム。
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