JP2009516936A - 協調、マルチユーザ、多入力多出力のネットワークにおいて信号を送受信する方法 - Google Patents

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Abstract

協調、マルチユーザ、多入力多出力のネットワークにおいて信号を送受信する方法。そのネットワークは、複数の基地局(BS)および複数の移動局(MS)を含む。各BSは少なくとも2つのアンテナを有し、各MSは少なくとも1つのアンテナを含む。線形プレコーディング行列を用いる第1の基地局および第2の基地局において、複数のデータストリームが共同でプレコーディングされ、第1の信号および第2の信号が生成される。第1の信号は、第1のBSおよび第2のBSから第1のMSに同期して送信され、第2の信号は、第1のBSおよび第2のBSから第2のMSに同期して送信され、第1の信号および第2の信号は互いに対して非同期である。

Description

本発明は、包括的には多入力多出力(MIMO)通信ネットワークに関し、より詳細には、協調して動作する基地局、マルチユーザMIMOネットワークにおいて、セル間干渉を低減するように信号を送信することに関する。
多入力多出力(MIMO)通信ネットワークのスペクトル効率利得は、ポイントツーポイントリンクの場合に重要である。しかしながら、利得は、マルチユーザ(トランシーバ)セルラーネットワークでは制限される。ベクトルブロードキャストチャネルとも呼ばれる、セルラーネットワークの基地局からトランシーバ(移動電話)へのダウンリンクでは、特にそうである。
従来のセルラーネットワークでは、セル間の同一チャネル干渉(CCI)は、主に、電力制御、周波数再利用、および拡散符号の割当て等の入念な無線資源管理技法によって対処される。
近年、セルラーMIMOネットワークにおけるCCIの影響を低減するために、従来の手法よりも優れた、数多くのさらに進んだ技法が記載されている。例えば、移動局(MS)におけるマルチユーザ検出(MUD)は、大幅な性能改善を提供する(H. Dai、A. F. MolischおよびH. V. Poor著「Downlink capacity of interference-limited MIMO networks with joint detection」(IEEE Trans. Wireless Communications, vol. 3, no. 2, pp. 442-453, March 2004))。しかしながら、MUDは、ほとんどの実際のネットワークにとって極めて複雑である。
1つのみのMSに向けられる信号が、1つのみの関連する基地局(BS)から送信される、従来の単一セル伝送ネットワークにおいて、協調して動作するBS間での共同プレコーディング最適化が記載されている。(A. Pascual-Iserte、A. I. Perez-NeiraおよびM. A. Lagunas著「An approach to optimum joint beamforming design in a MIMO-OFDM multi-user system」(European Journal on Wireless Communications and Networking, 2004, no. 2, pp. 210-221, 4th Quarter, 2004);並びにC. Windpassinger, R. F. H. Fischer, T. VencelおよびJ. B. Huber著「Pre-coding in multiantenna and multi-user communications」(IEEE Trans. Wireless Commun., vol. 3, no. 4, pp. 1305-1316, July 2004))。
しかしながら、次元が非常に厳しく制約されるので、そのようなネットワークによって取り扱うことができるトランシーバの数は、厳しく制限される。共同プレコーディングは、ネットワークをかなり複雑にするものの、その性能利得は、制限される。ダーティペーパコーディング(DPC)は、協調して動作する全ての基地局間の共同伝送のために用いられるとき、CCIの影響を効果的に排除することができる(A. F. Molisch著「Wireless communications」(Wiley, 2005);A. Goldsmith、S. A. Jafar、N. JindalおよびS. Vishwanath著「Capacity limits of MIMO channels」(IEEE J. Select. Areas Commun., vol. 21, no. 5, pp. 684-702, June 2003);並びにS. ShamaiおよびB. M. Zaidel著「Enhancing the cellular downlink capacity via co-processing at the transmission end」(Proc. 2001 Spring IEEE Vehicular Technology Conf., pp. 1745-1749, May 2001))。
Tomlinson‐Harashimaプレコーディング(THP)は、そのもたらされる結果はわずかに準最適であるにすぎないが、別の実用的な解決策である(A. Pascual-Iserte、 A. I. Perez-NeiraおよびM. A. Lagunas著「An approach to optimum joint beamforming design in a MIMO-OFDM multi-user system」(European Journal on Wireless Communications and Networking, 2004, no. 2, pp. 210-221, 4th Quarter, 2004);並びにC. Windpassinger, R. F. H. Fischer, T. VencelおよびJ. B. Huber著「Pre-coding in multiantenna and multi-user communications」(IEEE Trans. Wireless Communication., vol. 3, no. 4, pp. 1305-1316, July 2004))。
しかしながら、DPCおよびTHPはともに、非線形プレコーディング技法であり、協調して動作するBSのMIMOネットワークの場合には極めて複雑になる。それゆえ、BSおよびMSの両方において、比較的複雑さが小さいことが要求されることを考えると、協調して動作するBS間の送信機における線形プレコーディングが魅力的な解決策である(S. ShamaiおよびB. M. Zaidel著「Enhancing the cellular downlink capacity via co-processing at the transmission end」(Proc. 2001 Spring IEEE Vehicular Technology Conf., pp. 1745-1749, May 2001);G. J. Foschini、H. Huang、K. Karakayali、R. A. ValenzuelaおよびS. Venkatesan著「Tha value of coherent base station coordination」(Proc. 2005 Conference on Information Science and Systems (CISS 05), The Johns Hopkins University, Mar. 16-18, 2005);P. W. Baier、M. Meurer、T. WeberおよびH. Troeger著「Joint transmission (JT), an alternative rationale for the downlink of time division CDMA using multi-element transmit antennas」(Proc. 2000 IEEE 6th, Int. Symp. Spread Spectrum Techniques, vol. 1, pp. 1-5, Sept. 2000);並びにB. L. Ng、J. S. Evans、S. V. HanlyおよびD. Aktas著「Transmit beamforming with cooperative base stations」(Proc. IEEE International Symposium on Information Theory, ISIT 05, pp. 1431-1435, Sept. 2005))。
協調して動作する基地局間での共同伝送は、CCIを効果的に低減するだけでなく、マクロダイバーシティも利用し、過酷な空間的相関によるチャネル容量のボトルネックを回避することができる。しかしながら、従来の共同伝送方式は、常に、異なるBSからの所望の信号および干渉信号の両方が各MSに同期して到達するものと仮定する。この仮定によれば、十分に研究されている単一セルダウンリンク伝送モデルをそのまま適用できるようになるが、それは実際のネットワークにおいては基本的に実現できない。
任意のMSに向けられる信号が、そのMSに同期して到達するように、BSはその送信を調整することができる。しかしながら、それらのBSは、これらの信号が他のMSによって干渉としても受信される場合、同時に制御することはできない。したがって、BSの協調的な動作が正確に同期していると仮定する場合であっても、干渉信号は、MSに同時には到達しない。この内在する非同期性の影響は、データ速度が高いネットワークにおいて、容易に明らかになる。その影響によって、ネットワークの性能が著しく劣化する恐れがある。1つのMSに向けられる線形にプレコーディングされた信号がただ1つのBSによって送信される、マルチBSプレコーディング最適化であっても、干渉信号が非同期で到達することを無視する。
本発明者らが知る限りでは、マルチユーザMIMOネットワークにおける干渉が非同期であるというこの問題は、従来技術において何の対処もされていない。
本発明の実施の形態は、線形プレコーディング過程を用いて、セル間干渉を低減する、協調して動作する基地局、マルチユーザ、多入力多出力(MIMO)の通信ネットワークにおいて、信号を送信する方法およびシステムを提供する。
それらの実施の形態は、実際のネットワークにおいて避けることができないタイミングアドバンス誤差、または「ジッタ」も低減することができる。ジッタを統計的に把握するプレコーダを用いることによって、これらのタイミングアドバンス誤差の影響を大幅に低減することができる。
包括的には、本発明によれば、協調して動作する基地局、マルチユーザのMIMOネットワークにおいて共同伝送を実施できるようになる。
協調して動作するBSが共同で送信するときに、他の局に向けられるデータストリームに起因する、移動局における干渉は、正確なタイミングアドバンスを用いて移動局における所望の信号成分の受信を同期させる場合であっても、非同期であることは避けられない。これは、ネットワーク性能に大きな影響を及ぼすことがある。
それゆえ、本発明は、協調して動作するBSのMIMOネットワークにおいて、基地局から移動局へのダウンリンクにおける非同期干渉を低減する。
CISVD、JLSおよびJWFとして上記に説明された本発明の実施の形態は、非同期干渉を考慮しない従来の方法よりも、はるかに性能が優れている。CISVDは、特に、冗長な空間次元下で、大きな性能利得を実現するが、JLSは、干渉低減と複雑さとの間で良好なトレードオフを達成し、JWFは、低いSNRから中間的なSNRにおいて、または冗長な空間次元を用いないチャネルにおいて、良好に機能する。
また、本発明の実施の形態は、ジッタを統計的に把握するプレコーダを用いることによって、タイミングが不正確であることによって引き起こされる性能劣化も低減する。
ネットワークモデルおよび問題の定式化
図1は、本発明の1つの実施の形態による、協調して動作する基地局、マルチユーザ、多入力多出力のネットワークを示す。そのネットワークは、B個の基地局(BS)100を含む。各BSは、N個のアンテナ102を有する。ただし、Tは1より大きい。基地局は、協調して信号101を送信する。また、K個の移動局(MS)103も存在する。各MSは、N個のアンテナ104を有する。ただし、Rは1以上である。例えば、基地局は、あるセルラーサイトに配置され、移動局(ユーザ)は、セルラートランシーバ(「セルホン」)である。各局は、無線信号を送受信することができる。BSからの信号は、図1に示されるように、部分的に重なり合う。すなわち、MSおよびMSはともに、BSおよびBSの両方から信号を受信することができる。
本発明の背後にある基本概念は、多数の基地局によって特定の移動局に送信される信号は、互いに対して同期しているが、基地局によって任意の他の移動局に送信される信号に対しては、同期していないことである。
図4に示されるように、各BS100は協調して、MSにL個のデータストリーム401を送信する。ただし、k=1,...,Kである。ベースバンドでは、データストリーム401は、送信RFチェーン500の出力であり、よく知られている変調形式、例えば、QPSK、M−QAM等の信号点配置から引き出すことができるシンボルを含む。そのようなチェーンは、有限の変調アルファベットとして知られているものを用いる。
3GPPダウンリンクチャネルの場合に、図5に示されるように、送信RFチェーン500は、以下のステージ、すなわち、チャネルコーディングステージ501と、インターリーブステージ502と、スクランブルステージ503と、拡散ステージ504と、チャネルマッピングステージ600とを含むことができる。その入力は、ある信号510、例えば、セルラー電話のマイクロフォンから導出される信号であり、その出力は、データストリーム401である。図6は、チャネルマッピングステージ600を示し、それは、シリアル/パラレルモジュール601と、変調マッパ602とを含む。
再び図4を参照すると、本明細書において説明されるように、データストリーム401は、トランスコードされ(410)、その結果、トランスコードされた信号411が、意図した移動局に同期して到達し、意図していない他の移動局に非同期で到達する。
協調送信は、信号が同期していることを意味する。異なる送信/受信アンテナ対間のリンク(チャネル)101は、互いから独立しており、且つ周波数フラットのレーリーフェージングを受けるものと仮定される。それゆえ、H (b)、すなわちBSからMSへのチャネルのベースバンド表現は、ガウス独立同一分布(i.i.d)入力を有する。bは、MSに最も近いBSのインデックスを表すものとする。
任意のMSのために、複数のBSが協調して動作し、そのMSに向けられる信号を同期して送信する。先に述べたように、本発明においては、BSにおいて共同線形プレコーディングが用いられる。BSからMSに向けられる送信ベクトル(信号)は、サイズN×Lの行列T (b)を用いて線形にプレコーディングされる。送信ベクトルはx (b)(m)=T (b)(m)の形をとる。ただし、s(m)は、MSのためのサイズL×1のm番目のゼロ平均データベクトルを表す。
低速のフェージング環境において、本発明では、各BSが、全てのMSへの全てのサブチャネルのための必要とされるチャネル状態情報を有するものと仮定する。これは、例えば、協調して動作する全ての基地局を巻き込む初期共同トレーニング段階によって、またはMSにおいて実施される適応的な信号追跡およびフィードバック過程によって果たすことができる。
本発明においては、プレコーディング行列T (b)が用いられるときに、ある持続時間にわたってチャネルフェージングが概ね一定のままであるように、十分に長いコヒーレンス時間を有するブロックフェージングチャネルモデルを仮定する。そのコヒーレンス時間は、通常、任意のBS−MS対間の伝搬遅延よりもはるかに長い。MS毎の情報伝送速度を最大にするために、送信データベクトルのためにガウスコードブックが用いられる。
以下の式によって電力が正規化される。
Figure 2009516936
ただし、演算子Hは、共役転置行列を示し、IはL×L恒等行列を示す。送信信号に関する電力制約は、プレコーディング行列Tのノルムによって定義することができる。さらに、種々のMSのためのコードブックは、互いに独立している。すなわち、k≠lの場合に、以下の式が成り立つ。
Figure 2009516936
本発明においては、送信信号は、BS間で正確に同期しているものと仮定し、それは、例えば、グローバルポジショニングシステム(GPS)によって、または無線でのシグナリング方法を通して実現することができる(両方とも参照により本明細書に援用される、M. CapaccioliおよびD. Rispo著「A technique to realize base stations on-air frame synchronization in TD-SCDMA system」(Proc. IEEE Vehiclar Technology Conference, 2003, VTC-Fall 03, vol. 2, pp. 982-986, Oct. 2003);並びにM. RudlfおよびB. Jechoux著「Design of concatenated extended complementary sequences for inter-base station synchronization in WCDMA TDD mode」(Proc. IEEE Global Telecommunications Conference, 2001, GLOBECOM 01, vol. 1, pp. 674-679, Nov. 2001))または、正確な同期は、ソフトハンドオフを容易にするために、CDMA2000およびIS−95ネットワークにおいて既に実施されている技法である、有線バックボーンによる(参照により本明細書に援用される、H. Dai、A. F. MolischおよびH. V. Poor著「Downlink capacity of interference-limited MIMO systems with joint detection」(IEEE Trans. Wireless Communications, vol. 3, no. 2, pp. 442-453, Mar. 2004))。
各BSにおいて入手可能であるチャネル状態情報(CSI)は、各BSから各MSへの伝搬遅延の情報も含む。協調して動作するBS間の同期クロックが、BS間の同期によって果たされるものと仮定すると、この遅延情報によって、ダウンリンクにおいてタイミングアドバンス機構を使用できるようになる。
具体的には、信号が所望のMSに同期して到達するのを確実にするために、BSは、その送信時刻を進める。しかしながら、上述したように、無線チャネルは、ブロードキャストされるものであるので、MSが、他のMSに向けられている信号も受信することは避けられない。詳しく上述したように、これらの信号は、異なる遅延オフセットでMSに到達し、MSに向けられるデータストリームとは同期していない。
2つのBSおよび2つのMSの場合に、図1に示されるように、BSからMSまでの伝搬遅延は、τ (b)と表される。送信される信号{x (b)b=1…BがMSにおいて同期して受信されるのを保証するために、BSは、信号x (b)(m)が間隔Δτ (b)=τ (b)−τ (bk)によって送信されるときに、時刻を進める。これにより、送信信号{x (b)b=1…Bが同じ遅延τ (bk)で、MSに到達するのが確実になる。範囲[0,(α+1)T](ただし、αはパルス形状のロールオフファクタである)において定義されるベースバンドシグネチャ波形g(t)による線形変調が用いられるとき、MSにおける等価な受信ベースバンド信号は、以下の式によって与えられる。
Figure 2009516936
ただし、以下の式Hは、B個のBSからK個のMSへの全てのチャネル行列である。
Figure 2009516936
また、以下の式x(m)は、共同送信される信号である。
Figure 2009516936
また、n(t)は、付加白色ガウス雑音ベクトルを表す。
MSでは、受信ベースバンド信号r (t)が、g(t−mT−τ (bk))に整合したフィルタに通されて、チャネル統計値が生成される。整合したフィルタは、τ (bk)だけ遅延することにも留意されたい。その遅延は、MSにおけるシンボル同期機構によって生じる。g(t)の自己相関は、以下の式ρ(τ)によって表される。
Figure 2009516936
また、MSにおける対応する受信信号成分ベクトルは、H(m)である。ただし、以下の式Tは、MSのためにB個の基地局によって用いられる送信プレコーディング行列である。
Figure 2009516936
その際、整合したフィルタによって処理した後の全離散受信信号は、以下の式(1)の通りである。
Figure 2009516936
ただし、nは、以下の式を満たす離散雑音ベクトルである。
Figure 2009516936
また、ijk (b)は、BSによってMSに向かって送信される信号に起因する、MSにおける非同期干渉である。その干渉の強度は、BSによってMSのために用いられるタイミングアドバンスと、BSによってMSのために用いられるタイミングアドバンスとの間の遅延差τjk (b)によって、以下の式(2)のように決まる。
Figure 2009516936
図2は、BSによって送信される所望の信号m200と、インデックスmjk (b)とmjk (b)+1を有する2つの隣接するシンボル送信201および202に起因して、BSによってMSに送信される信号によってMSにおいて生じる非同期干渉と、を示す。ただし、以下の式は、x以上の最も小さな整数を表す。
Figure 2009516936
ここで、0≦τ’jk (b)≦Tを、シンボル持続時間Tを法とする遅延オフセットτjk (b)を表すものとする。その際、以下の式(3)が成り立つ。
Figure 2009516936
干渉ijk (b)のための第1および第2のモーメントは、以下のように与えられる。式(3)から、下式が成り立つことが明らかである。
Figure 2009516936
2つの異なるMSおよびjに向けられる情報信号が互いに独立しているとき、以下の式が成り立つ。
Figure 2009516936
さらに、ijk (b1)とijk (b2)(ただし、j≠k)との間の相関は、以下の式(4)によって与えられる。
Figure 2009516936
ただし、以下の式(5)が成り立つ。
Figure 2009516936
b1=b2=bであるとき、以下の式が成り立つ。
Figure 2009516936
さらに、全てのb1およびb2の場合に、以下の式が成り立つ。
Figure 2009516936
本発明においては、線形プレコーディングによって果たすことができる情報速度を最大にする。式(1)から、MSにおける、帯域幅で正規化された情報速度Rは、以下の式(6)によって与えられる。
Figure 2009516936
ただし、Φは、式(1)における雑音+干渉の共分散行列であり、以下の式(7)の形をとる。
Figure 2009516936
K個全てのMSが同じ波形g(t)、{βjk (b1、b2)}を用いるので、対応する異なるタイミングパラメータを予め決定し、ルックアップテーブルに格納することができる。式(6)および(7)において、線形プレコーディング行列{Tk=1,...,Kは、K個全てのMSのチャネル行列H〜Hの関数であることに留意されたい。
本発明の目的は、チャネル状態H〜Hを仮定するときに、K個全てのMSにわたる情報速度の和を最大にするために、送信機プレコーディング行列{Tk=1,...,Kを一緒に最適化することである。
ユーザ間の公平性を確保するために、以下の形の1MS当たりの電力制約を用いることができる:Trace(T )≦P。ただし、電力制約しきい値Pは、予め決定される。ユーザ間の公平性を確保することに加えて、これは、解析しやすい解を導くという利点も有する。別の制約として、1BS当たりの電力制約を用いることができ、それは、BS内の電力増幅器の設計を簡単にする。全ての関連する同一チャネルMSのために送信電力を割り当てても、協調して動作する各BSが、その送信電力上限を超えない限り、1MS当たりの電力制約は、1BS当たりの制約と互換性がある。しかしながら、本発明の実施の形態は、移動局に関する電力制約がないか、または他の電力制約がない場合にも適用できることに留意されたい。
さらなる制約が、チャネル空間次元に対する制約から得られる:BN≧Σ。それゆえ、最適化問題は、電力制約Trace(T )≦P(ただしk=1,...,K)を条件として、以下の式(8)の目的関数によって定義することができる。
Figure 2009516936
この最適化問題は、非線形であり、さらには非凸である。従来の力ずくの数値最適化技法に訴えることは、次元BNΣの極端に大きな空間にわたって探索することを伴う。そのような技法は、ネルダー・ミード(Nelder-Mead)法を含む(J. C. Lagarias、J. A. Reeds、M.H. WrightおよびP. E. Wright著「Convergence Properties of the Nelder-Mead Simplex Method in Low Dimensions」(SIAM Journal of Optimization, vol. 9, no. 1, pp. 112-147, 1998))。また、そのような技法は、焼きなまし法を含む(L. ShaoおよびS. Roy著「Downlink Multicell MIMO-OFDM: An Architecture for Next Generation Wireless Networks」(Proc. IEEE Wireless Communications and Networking Conference (WCNC), March 2005))。それらの方法は、計算するのに極めて費用がかかり、実用的な選択肢を提供しない。
それゆえ、本発明においては、プレコーディング行列を求めるための代替の準最適な技法が提供される。
1つの実現可能な解決策は、無効化法を基にすることができる(G. J. Foschini、H. Huang、K. Karakayali、R. A. ValenzuelaおよびS. Venkatesan著「Tha value of coherent base station coordination」(Proc. 2005 Conference on Information Sciences and Systems (CISS 05), Mar. 16-18, 2005)、P. W. Baier、M. Meurer、T. WeberおよびH. Troeger著「Joint transmission (JT), an alternative rationale for the downlink of time division CDMA using multi-element transmit antennas」(Proc. 2000 IEEE 6th Int. Symp. Spread Spectrum Techniques, vol. 1, pp. 1-5, Sept. 2000)、並びにB. L. Ng、J. S. Evans、S. V. HanlyおよびD. Aktas著「Transmit beamforming with cooperative base stations」(Proc. IEEE International Symposium on Information Theory, ISIT 05, pp. 1431-1435, Sept. 2005))。それらの文献は全て、参照により本明細書に援用される。
その方法は、簡単であること、および比較的性能が良いことに起因して、セル内マルチユーザのシナリオにおいて広く適用される。無効化法によれば、送信機は、以下の制約を満たさなければならない。
Figure 2009516936
しかしながら、上述されたセル間非同期干渉に起因して、その制約は、式(1)の干渉項を無効にすることはできない。したがって、著しい干渉が存続する。
別の実現可能な選択肢は、より強い1基地局当たりの制約H (b) (b)=0(ただし、k≠j)を強要するであろう(H. Kaaranen、A. Ahtiainen、L. Laitinen、S. NaghianおよびV. Niemi著「UMTS Networks: Architechture, Mobility and Services」(Wiley, 2005))。その制約は、干渉を完全に相殺するが、ユーザの数を厳しく制限する。K≦N/Nのユーザしか支援を受けることができないので、明らかに望ましくない。
協調して動作する基地局による共同線形プレコーディング
それゆえ、本発明の実施の形態によれば、共同送信機線形プレコーディング法が提供され、その方法によれば、閉じた形の解、または簡略化された解が導かれる。それらの方法は、全ての移動局の入力において、干渉の量を低減する。それらの方法は、準最適な最適化判定基準を基にする。
本発明においては、最初に、タイミングアドバンス機構が正しく働いており、結果として、干渉信号がなく、所望の信号だけが各MSに同期して到達するものと仮定する。タイミングアドバンスが正確でなく、所望の信号に影響を及ぼすことがある場合は、以下に説明される。
共同ウィーナーフィルタリング(JWF)
上述したように、式(1)に基づいてモデル化された信号に、従来の直接最適化および無効化の手法を適用することは難しい。それゆえ、本発明の送信機プレコーディング行列{Tk=1...Kは、ウィーナー平滑化判定基準を用いて、K個全てのMSについての全平均二乗誤差(MSE)が、それらの受信機の入力において最小限に抑えられるようにする。
図7は、各基地局において送信される信号と、各基地局におけるSINRとを示す。図7では、信号T (1)+T (1)が、BSによって送信される。ただし、T (1)は、MSに向けられる信号成分であり、T (1)は、MSに向けられる信号成分である。同様に、信号T (2)+T (2)が、BSによって送信される。ただし、T (2)は、MSに向けられる信号成分であり、T (2)は、MSに向けられる信号成分である。その際、MSが、第1の信号H+H (1) (1)21 (1)+H (2) (2)21 (2)を受信し、MSが、第2の信号H+H (1) (1)12 (1)+H (2) (2)12 (2)を受信する。MSおよびMSにおける信号対干渉+雑音比は、それぞれ、以下の式によって与えられる。
Figure 2009516936
JWFは、セル内干渉の低減の関連で用いられている(G. J. Foschini、H. Huang、K. Karakayali、R. A. ValenzuelaおよびS. Venkatesan著「Tha value of coherent base station coordination」(Proc. 2005 Conference on Information Science and Systems (CISS 05), Mar. 16-18, 2005)、P. W. Baier、M. Meurer、T. WeberおよびH. Troeger著「Joint transmission (JT), an alternative rationale for the downlink of time division CDMA using multi-element transmit antennas」(Proc. 2000 IEEE 6th, Int. Symp. Spread Spectrum Techniques, vol. 1, pp. 1-5, Sept. 2000)、並びにB. L. Ng、J. S. Evans、S. V. HanlyおよびD. Aktas著「Transmit beamforming with cooperative base stations」(Proc. IEEE International Symposium on Information Theory, ISIT 05, pp. 1431-1435, Sept. 2005))。それらの文献は、全て、参照により本明細書に援用される。
しかしながら、JWF技法を、非同期干渉がある、本発明の協調して動作するBSのネットワークに拡張することは、全く明らかではない。
本発明の技法は、情報速度を最大にするのに準最適ではあるが、1つの利点として、複雑な反復過程を回避し、BS協調の利得を利用する閉じた形の解を提供する。
この説明を簡単にするために、式(1)においてシンボルインデックスmを省略する。全てのMSにわたって受信される信号ベクトルyは、以下の通りである。
Figure 2009516936
また、全てのMSにわたるデータベクトルsは以下の通りである。
Figure 2009516936
yおよびsが同じ次元からなる場合には、例えば、全てのkについてL=Nである場合には、ネットワーク全体にわたるMSEは、以下の式(9)のように表すことができる。
Figure 2009516936
ただし、MSEは、MSのMSEを表し、期待値E{...}は、ランダムデータベクトル{sk=1...Kおよび雑音{nk=1...Kに関する。その際、最適化判定基準は、以下のようになる。
Figure 2009516936
ただし、以下の式(10)が成り立つことを条件とする。
Figure 2009516936
あるkについてN≠Lである場合には、式(9)のMSE最小化は、有効ではない。この場合には、受信機において、ある特定の送信機依存の復号化構造およびチャネル依存の復号化構造が想定される必要がある。これは、複雑な反復過程を必要とすることがある。上記のFoschini他、Baier他およびNg他を参照されたい。
式(1)内のマルチユーザ干渉(MUI)項を下式(10.1)で表す。
Figure 2009516936
このように表すことによって、MSEは、以下の式(11)によって与えられる。
Figure 2009516936
ただし、恒等式E{J }=Trace{E[J ]}を用いた。式(10)を閉じた形で解くために、以下の式(12)のラグランジュ目的関数を適用する。
Figure 2009516936
ただし、κ〜κは、MS1〜Kの場合の電力制約にそれぞれ関連付けられるラグランジュ乗数である。それゆえ、式(9)は、式(12)を最小にすることによって解くことができる。
付録Aにおける解析を用いると、プレコーディング行列Tについて、以下の式(13)の閉じた形の解が得られる。
Figure 2009516936
ただし、cは、MSに対応し、以下の式(14)の形のブロック行列である。
Figure 2009516936
の部分行列は、以下の式(15)によって与えられる。
Figure 2009516936
また、付録Aは、ラグランジュ乗数κのための式も導出する。ラグランジュ乗数κ〜κは、式(9)においてネットワーク全体のMSEを最小にするように一緒に選択される。
共同漏れ抑制(Joint Leakage Suppression)(JLS)]
局単位で最適化できるという利点がある、代替の準最適な目的関数は、干渉漏れ抑制を考慮することによって得ることができる。MSの場合に、プレコーディング行列Tは、MSにおいて受信された所望の信号の電力を、他のMSにおける信号xの「漏れ」に起因する、雑音と全電力との和で割った比を最大にする。本発明においては、これを、信号対漏れ+雑音比(SLNR)と呼ぶ。
この手法は、そのMSに到達する干渉の代わりに、別のMSに向けられるデータストリームに起因する信号対干渉比を最小にする。この問題は、MS当たり単一のデータストリームしかない簡単な事例、および非同期干渉がある場合のBS協調をモデル化しない事例よりも、はるかに一般的である。
図8は、各基地局において送信される信号と、各基地局におけるSLNRとを示す。図7では、信号T (1)+T (1)が、BSによって送信される。ただし、T (1)は、MSに向けられる信号成分であり、T (1)は、MSに向けられる成分である。同様に、信号T (2)+T (2)が、BSによって送信される。ただし、T (2)は、MSに向けられる成分であり、T (2)は、MSに向けられる成分である。その際、MSが、第1の信号H+H (1) (1)21 (1)+H (2) (2)21 (2)を受信し、MSが、第2の信号H+H (1) (1)12 (1)+H (2) (2)12 (2)を受信する。MSおよびMSの信号に起因する信号対漏れ+雑音比は、それぞれ、以下の式によって与えられる。
Figure 2009516936
解析しやすくするために、プレコーディング行列Tのセットを、セミユニタリ行列のスケーリングされたものに限定する。したがって、以下の式が成り立つ。
Figure 2009516936
ただし、NB×Lセミユニタリ行列Qは、正規直交列を含む。正規直交性によって、MSのためのL個のデータストリームの間でクロストークがないことが保証され、MSにおける検出器が簡単になる。その際、MSにおける受信信号は、以下の形をとる。
Figure 2009516936
ただし、行列Q (b)は、b番目のBSに関連付けられる、行列Q内の行を含む。その際、信号成分電力は、以下の式(16)によって与えられる。
Figure 2009516936
信号x、すなわち、MSに向けられているが、MSにおいても受信される信号に起因する非同期干渉漏れは、以下のようになる。
Figure 2009516936
その信号の電力PL_kjは、以下の式(17)によって与えられる。
Figure 2009516936
MSにおける雑音の電力は、PNk=Nである。式(16)および式(17)を組み合わせることによって、MSのためのSLNRは、以下の式(18)によって与えられる。
Figure 2009516936
ただし、qklは、行列Qのl番目の列である。また、以下の2つの式が成り立つ。
Figure 2009516936
ただし、行列Akjは、以下の式(19)によって与えられる。
Figure 2009516936
プレコーディング行列T,...,Tの最適化は、切り離される。その場合であっても、qk1〜qkLkに関して、式(18)を直に最大にすることは依然として難しい。それゆえ、本発明においては、解析的に最大にすることができる下限が導出される。不等式の特性に基づいて、式(18)内のSNLRは、以下の式(20)のように下限を定めることができる。
Figure 2009516936
その際、以下の補助定理を導出する。
補助定理
列qk1〜qkLkのための以下の式(21)の値は、式(20)におけるSLNRの下限を最大にする。
Figure 2009516936
ただし、v(A)は、l番目の最も大きな固有値に対応する行列Aの固有ベクトルを表す。
証明
k1〜qkLkは、正規直交ベクトルであるので、ベクトル空間V=span{qk1〜qkLk}は、次元dimV=Lを有する。行列Mは、エルミート行列であり、行列Nは、正定値行列であるので、クーラン・フィッシャーのミニマックス定理を適用することができる(J. R. Schott著「Matrix analysis for statistics」(2nd ed, Wiley, 2004)、C. D Meyer著「Matrix analysis and applied linear algebra」(SIAM, 2000)、並びにG. GolobおよびC. V. Loan著「Matrix computations」(3rd edition, The John Hopkins University Press 1996))。それらの文献は、参照により本明細書に援用される。
その際、式(20)の下限の最大値は、以下の式(22)によって与えられる。
Figure 2009516936
ただし、λ(A)は、行列AのL番目の最も大きな固有値である。調べてみると、式(21)は、等式において式(22)を満たす。
したがって、式(21)の単一の閉じた形の解は、JWFよりも簡単になる。付録Aを参照されたい。
特殊な事例として、L=1であるとき、式(18)は、レイリー・リッツ商定理を適用することによって直に最大にすることができる。これは、以下の式(23)のように変形される。
Figure 2009516936
SLNRとSINRとの間に類似性があることは注目するに値し、それは実際には、最適化するのに、より関連のある測定基準である。MSの場合のSINRのための式は、以下の式(24)の通りである。
Figure 2009516936
その式では、分母の干渉電力項は、異なるMSの異なるプレコーディング行列Tにわたる和であり、チャネル実現項は、同じである。一方、式(18)内のSLNRの漏れ電力は、異なるMSに関連付けられる異なるチャネルにわたる和であり、プレコーディング行列は、同じである。SINRおよびSLNRは、ランダムな変数であるチャネル状態の関数であるので、ランダムな変数である。結局、2つのMSでK=2の場合に、SINRおよびSLNRは、同一に分布することがわかる。干渉の全電力量が干渉漏れの全電力量に等しいという事実は、上記のJLS法がセル間干渉低減のためにも有効であることを示唆する。
制御反復特異値分解(CISVD)
2つの上記の実施の形態は、式(8)の通信路容量スペクトル効率測定基準とは異なる最適化測定基準によって、閉じた形の解を提供した。セル内干渉を低減するためのほとんどの従来技術は、最大通信路容量、最小信号対干渉+雑音比(SINR)、最小電力、または勾配降下による反復最適化のような、ある特定の判定基準に基づく反復過程を用いる。しかしながら、一般的に、それらの過程は、非凸という問題を抱えており、結果として、大域的な最適解ではなく、準最適な局所的な解が生成され、適当な初期点を探索する必要があり、セル間干渉用に設計されない。
計算の複雑さを許容可能な範囲に保ちながら、本発明の協調して動作するBSのネットワーク内のスペクトル効率を直に改善するために、図3に示されるように、式(8)の目的関数を最適化するための反復方法を記載する。
ステップ1では、全ての移動局Kについて、式(21)を用いて、プレコーディング行列T,...,T(ただし、k=1,...,K)を求める。
ステップ2では、全ての他のプレコーディング行列{Tj}j≠kを一定にしておきながら、各プレコーディング行列Tが個別に最適化される。
ステップ3では、終了条件に達したか否か、例えば、式(8)の目的関数の値の増加が、所定のしきい値未満であるか否かが判定され、そうでない場合には、ステップ2を繰り返す。
各ステップは、プレコーディング行列における従来の特異値分解(SVD)であり、単位付加雑音電力の場合に、以下の等価な行列における従来の注水定理に基づく電力割当てである。
Figure 2009516936
その問題が非線形であることを考えると、目的関数が増加する場合、すなわち、その増加が所定のしきい値未満である場合に限って、反復が続けられる。その最適化のために、開始点も重要な役割を果たす。その反復は、式(21)の解で初期化される。その全過程は、「山登り」過程、すなわち、制御反復SVD(CISVD)と見なすことができる。
これらのステップは、その過程が終了することを保証する。従来のランダムな探索過程、または網羅的な探索過程と比べると、本発明の方法は、他のMSに比較的低いレベルの干渉を課しながら、各ステップにおいて1つのプレコーダを意図的に最適化して、対応するMSの性能を改善する。
不正確なタイミングアドバンス事例への一般化
タイミングアドバンスが正確であるとき、上記の共同BSプレコーディング法は、所望の信号成分が同期して到達することを確実にする。しかしながら、実際の協調して動作する基地局のMIMOネットワークでは、遅延推定値に誤差があること、局が移動すること、並びにBSおよびMSの同期が不正確であることから、不正確なタイミングアドバンスは、避けることはできない。
MSに向けて信号を送信する際のBSのタイミングアドバンス誤差またはジッタは、J (b)によって表される。それゆえ、MSに向けられた信号x (b)(m)が以下の式(25)の時間間隔オフセットによって送信されるときに、BSは時刻を進める。
Figure 2009516936
ジッタの同時分布の統計量および周辺分布の統計量は、協調して動作する基地局において知られているものと仮定する。したがって、MSに向かってBSによって送信される信号に起因する、MSにおける遅延オフセットは、以下の式(26)のようになる。
Figure 2009516936
式(10.1)内のMUI項、Jに加えて、タイミングアドバンスが不正確である結果として、シンボル間干渉(ISI)も生じる。式(25)を適用することによって、式(1)は、以下の式(27)のように変形される。
Figure 2009516936
ただし、γ (b)=ρ(−J (b))≦1である。また、Oは、下式で表されるISI項である。
Figure 2009516936
ただし、その項に含まれるα (b)およびm (b)は、以下の式によって与えられる。
Figure 2009516936
また、以下の式によって与えられるブロック対角行列Λは、信号同期が不正確であることに起因する電力劣化行列と見なすことができる。
Figure 2009516936
それは、タイミングアドバンスが正確な場合のINTBに等しい。
式(27)から、MSkの情報速度は、以下の式(28)の通りである。
Figure 2009516936
ただし、ここで、雑音+干渉項の共分散は、以下のようになる。
Figure 2009516936
ここで、入力引数が0である場合には、特性関数1(...)は1に等しく、そうでない場合には0に等しく、sgn(x)は、以下の形の関数である。
Figure 2009516936
ここで、タイミングアドバンスが不正確であることに起因する非同期干渉係数は、下式で表される。
Figure 2009516936
そして、この非同期干渉係数は、τjk (b)が式(5)において求められたのと同じようにして、式(26)において、下式によって求められる。
Figure 2009516936
式(25)において同じタイミング誤差があると、協調して動作するBSは、式(26)において、不正確にタイミングアドバンスを推定し、それにより、下式を求める際に誤差が生じる。
Figure 2009516936
式(27)および(28)からわかるように、タイミングアドバンスが不正確であることによって、電力劣化項Λ、上式で示した誤差のある推定値、および付加ISI項Oに起因して、性能が劣化する。ジッタの厳密な値はわからないが、協調するBSによって、ジッタの統計値を求めて、それを利用して、以下のように、性能劣化を低減することができる。
非同期干渉漏れに加えて、不正確なタイミングアドバンスを組み込むJWF法およびJLS法の形は、付録Bにおいて導出される。
JWFの場合、MSの共同プレコーディング行列は、以下の式(29)のようになる。
Figure 2009516936
ただし、以下の式が成り立つ。
Figure 2009516936
行列C’は、式(14)の行列Cに類似の形をとり、以下の式(30)の部分行列を有する。
Figure 2009516936
ただし、以下の式が成り立つ。
Figure 2009516936
ここで、下式の第1のモーメントを求めることを考える。
Figure 2009516936
このような第1のモーメントを求めることは、下式におけるTを法とする演算に起因して難しいことに留意されたい。
Figure 2009516936
しかしながら、ジッタは、通常、シンボル持続時間よりも著しく小さい。式(3)内のシンボルインデックス差{mjk (b)}が変化しないものと仮定する。その際、下式Tを法とすることを考える。
Figure 2009516936
このようなTを法として、以下の式が成り立つ。
Figure 2009516936
そして、式(5)において、下式でジッタを平均する。
Figure 2009516936
これにより、下式として表される予測が得られる。
Figure 2009516936
JLSの場合、依然として補助定理が成り立つが、MおよびNの式がそれぞれ、M’およびN’によって表されるように、下式(31)のように変更されている。
Figure 2009516936
ただし、A’kjは、式(19)と同じ形を有するが、βkj (b1b2)の代わりに下式が用いられる。
Figure 2009516936
さらに、βkk (b1b2)の代わりに下式が用いられる。
Figure 2009516936
ただし、jは、kに等しくない。ここで、BSからMSに送信される信号からの非同期漏れ電力は、MSj≠kに対する漏れ電力だけでなく、ISIに起因するMSそのものへの漏れ電力も含む。
付録A
JWF解の導出:式(13)および(14)
行列計算判定基準に基づいて、下式で表されるB個の基地局のそれぞれからのK個全てのMSのプレコーディング行列に関して、式(12)を最小にすることを考える。
Figure 2009516936
このためには、以下の式(32)の導関数を適用し、それらの導関数を0に設定する。
Figure 2009516936
それにより、以下の式、および式(13)および(14)が導かれる。
Figure 2009516936
局当たりの電力制約に基づいて、κを求めるために、式(14)において定義されるエルミート行列Cに、下式のような固有値分解を適用する。
Figure 2009516936
ただし、以下の式が成り立つ。
Figure 2009516936
さらに、B=U を定義することによって、以下の式(33)が与えられる。
Figure 2009516936
ただし、bki=[Biiである。
それゆえ、以下の公式の根のうちの1つを得ることによって、κを求めることができる。
Figure 2009516936
κ〜κを求めることによって、特にNまたはBが大きな値の場合に、幾分複雑になる可能性があることに留意されたい。
付録B
タイミングアドバンスが不正確である場合の式(29)、(30)および(31)におけるJWF解およびJLS解の導出
ここで、式(27)に基づいてMSEを表し、それを{J (b)}にわたって平均し、以下の式(34)を導く。
Figure 2009516936
ラグランジュ目的関数は、以下の式(35)の通りである。
Figure 2009516936
式(32)と同様に、類似の導関数操作を実行することによって、式(29)および(30)が導出される。
JLSの場合、式(27)から、{J (b)}にわたって平均された、MSにおける受信される所望の信号の電力は、以下の式(36)によって表すことができる。
Figure 2009516936
ただし、M’は、式(31)に従う。さらに、MSj≠kに送信され、MSjにおいてMUIを引き起こす信号xからの漏れ電力、およびMSに送信され、MSにおいてISIを引き起こす信号xからの漏れ電力は、いずれも{J (b)}にわたって平均され、それぞれ、以下の式(37)、式(38)ように表される。
Figure 2009516936
下式としてSLNRを表す。
Figure 2009516936
式(20)および補助定理を適用することによって、MおよびNの場合に式(21)が導出され、式(31)では、MおよびNの代わりに、M’およびN’がそれぞれ用いられる。
本発明の1つの実施の形態による、マルチユーザ、多入力多出力の通信ネットワークの概略図である。 本発明の1つの実施の形態による、図1のネットワークの移動局に到達する際の所望の信号および非同期干渉のタイミング図である。 本発明の1つの実施の形態による、図1のネットワークの移動局において受信信号を最適化するための方法のブロック図である。 1つの実施の形態による線形プレコーディングのブロック図である。 本発明の1つの実施の形態による送信RFチェーンのブロック図である。 図5の送信RFチェーンのチャネルマッピングモジュールのブロック図である。 各基地局において送信される信号および各基地局におけるSINRのブロック図である。 各基地局において送信される信号および各基地局におけるSLNRのブロック図である。

Claims (19)

  1. 協調、マルチユーザ、多入力多出力のネットワークにおいて、信号を送受信する方法であって、前記ネットワークは、複数の基地局および複数の移動局を含み、各基地局は、少なくとも2つのアンテナを有し、各移動局は、少なくとも1つのアンテナを有し、該方法は、
    第1の信号および第2の信号を生成するために、第1の基地局および第2の基地局において、線形プレコーディング行列を用いて、複数のデータストリームを共同でプレコーディングすることと、
    前記第1の基地局および前記第2の基地局から第1の移動局に前記第1の信号を同期して送信することと、
    前記第1の基地局および前記第2の基地局から第2の移動局に前記第2の信号を同期して送信することと
    を含み、前記第1の信号および前記第2の信号は、互いに対して非同期である、協調、マルチユーザ、多入力多出力のネットワークにおいて、信号を送受信する方法。
  2. 数値最適化技法を用いて、前記プレコーディング行列を最適化することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記複数のデータストリームは、有限の変調アルファベットを用いる、請求項1に記載の方法。
  4. 複数のK個の基地局が、意図した移動局に向けて前記信号を同期して送信し、複数のK個の信号は、任意の他の移動局に向けられる前記信号に対して非同期であり、各プレコーディング行列のサイズはN×Lであり、ここで、Nは対応する基地局のアンテナの数であり、Lは送信される信号の数であり、前記方法は、全ての前記送信された信号にわたる情報速度の和を最大にするために、下式の目的関数
    Figure 2009516936
    に従って、前記プレコーディング行列を最適化すること
    をさらに含み、Tはk個の信号のうちの1つの特定のプレコーディング行列であり、Rは前記情報速度である、請求項2に記載の方法。
  5. 前記最適化することは、Trace(T )≦P(ただし、k=1,...,K)に従って所定の1移動局当たりの電力制約Pの制約下にあり、ただし、Hはチャネル状態である、請求項1に記載の方法。
  6. 前記最適化することは、ウィーナー平滑化判定基準を用いて、その結果、前記移動局の任意のサブセットによって受信される全ての信号の全平均二乗誤差が最小になるようにする、請求項4に記載の方法。
  7. 各移動局は、N個のアンテナを有し、全ての前記移動局において受信される全ての前記信号の受信信号ベクトルyは、
    Figure 2009516936
    であり、全ての移動局にわたるデータベクトルsは、
    Figure 2009516936
    であり、全てのkの場合にL=Nであり、前記MSEは、
    Figure 2009516936
    であり、期待値E{...}は前記データベクトル{sk=1...Kおよび雑音{nk=1...Kに関し、最適化判定基準は、k=1,...,Kの場合に、
    Figure 2009516936
    を前提として、
    Figure 2009516936
    であり、ただし、Bは基地局の数である、請求項6に記載の方法。
  8. ラグランジュ目的関数
    Figure 2009516936
    を適用することをさらに含み、ただし、κ〜κは前記電力制約に関連付けられるラグランジュ乗数である、請求項7に記載の方法。
  9. 前記第1の移動局において受信される前記第1の信号の電力を、該第1の信号が他の移動局において受信されることに起因する雑音および全電力の和で割った比を最大にするために、前記プレコーディング行列を最適化することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  10. 前記第2の移動局において受信される前記第2の信号の電力を、該第2の信号が他の移動局において受信されることに起因する雑音および全電力の和で割った比を最大にするために、前記プレコーディング行列を最適化することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  11. 前記プレコーディング行列は、セミユニタリである、請求項1に記載の方法。
  12. 全ての他のプレコーディング行列{Tj≠kを一定にしておきながら、各プレコーディング行列Tを個別に最適化することをさらに含む、請求項4に記載の方法。
  13. 前記目的関数の値の増加が所定のしきい値未満である場合には、前記最適化を終了するとともに、そうでない場合には、前記最適化ステップを繰り返すことをさらに含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記最適化することは、前記プレコーディング行列の特異値分解と、単位付加雑音電力の場合に等価行列における注水定理に基づく電力割当てとを用いる、請求項12に記載の方法。
  15. 前記線形プレコーディング行列は一緒に最適化され、前記ネットワークの全スペクトル効率を改善する、請求項1に記載の方法。
  16. 前記第1の同期信号および前記第2の同期信号のタイミング誤差に従って最適化することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  17. 前記タイミング誤差を統計的に表現することをさらに含む、請求項16に記載の方法。
  18. 前記最適化することは、ウィーナー平滑化判定基準を用いて、その結果、前記複数の移動局によって受信される全ての前記信号の全平均二乗誤差が最小になるようにする、請求項1に記載の方法。
  19. 前記最適化することは、前記第1の移動局において受信される前記第1の信号の電力を、該第1の信号が他の移動局において受信されることに起因する雑音および全電力の和で割った比を最大にする、請求項16に記載の方法。
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