JP2009293809A - 熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定した性能を発揮する熱交換器を提供すること。
【解決手段】エジェクタ14の出口側に接続される風上側の第1蒸発器15と、エジェクタ14の冷媒吸引口に接続される風下側の第2蒸発器18と、第2蒸発器18の冷媒入口側に配置され、冷媒流れを減圧する絞り機構17と、流路構成部材80とは、一体に組みつけられ、1つの冷媒入口25と、1つの冷媒出口26とを有する一体化ユニット20を構成する。流路構成部材80は、外プレート81と内プレート82と分配ブロック83と接続ブロック84と閉塞部材63とを備える。外プレート81と、内プレート82とは、組み合わされて流入通路23を構成する。分配ブロック83には、エジェクタ14に冷媒を供給する主開口部83bと、絞り機構17に冷媒を供給する分岐開口部83cとが形成されている。これら開口部83b、83cは、流入通路23の内面から最短距離Tで円形形状の開口縁を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は熱交換器に関するものである。
従来、熱交換器として、特許文献1記載のものが知られている。特許文献1記載のエジェクタ式冷凍サイクル用ユニットは、エジェクタと、第1蒸発器と、第2蒸発器と、絞り機構と、接続ブロックと、介在プレートとを備えている。これら部品は、一体に組みつけられ、1つの冷媒入口と、1つの冷媒出口とを有する一体化ユニットを構成する。接続ブロックの介在プレート側の端面には、「くの字状」に曲がった凹状の溝部が形成されている。介在プレートには、接続ブロックの溝部に対向する凹状の溝部が形成されている。これら溝部によって、冷媒通路が構成されている。冷媒通路の一端部には、冷媒入口が開口している。冷媒通路の中間部には、エジェクタの入口に連通する主通路側開口部が配置されている。冷媒通路の他端部には、絞り機構に連通する分岐通路側開口部が配置されている。
特開2007−192504号公報
特許文献1記載の冷媒通路における冷媒は、気液二相状態である。また、冷凍サイクルの負荷によって冷媒通路における冷媒流量は変化する。その結果、特許文献1記載のものは、エジェクタへ流入する冷媒と、絞り機構へ流入する冷媒との冷媒分配比が安定し難く、それぞれに分配される冷媒量が変動するという問題点があった。
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、安定した冷媒分配性能を発揮する熱交換器を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
本発明における熱交換器は、冷媒を熱交換させる熱交換部を有し、熱交換部へ冷媒を供給する第1通路および第2通路と、第1通路、および第2通路へ冷媒を供給する供給路とが形成された熱交換器であって、供給路の末端には、第1通路、および第2通路の一端が開口しており、末端に開口する第1通路の開口縁から供給路の内面までの最短距離と、末端に開口する第2通路の開口縁から供給路の内面までの最短距離とは、等しいことを特徴とする。
これにより、気液二相の冷媒のうち、液相状態の冷媒は、供給路の内面に沿って流れ、噴霧状態の二相冷媒は、供給路の中心を流れる。その結果、液相冷媒は、供給路の内面に液膜を形成する。熱交換器の運転負荷によって冷媒の流量が変動する場合、液膜の厚さは変化する。ここで、第1通路、および第2通路の下流側に接続される機構に影響を及ぼす冷媒分配比に関して、各通路に流入する気相冷媒の流入量の変化より、液相冷媒の流入量の変化の方が冷媒分配比に大きく影響を及ぼす。第1通路、および第2通路は、供給路の内面までの最短距離が均一に形成されているため、各通路へ流入する液相冷媒の分配比は、安定し易い。よって、安定した冷媒分配性能を発揮する熱交換器を提供することが可能となる。
さらに、第1通路の開口縁の形状は、第2通路の開口縁の形状に相似であることが好ましい。
これにより、第1通路、および第2通路へ流入する冷媒の分配比をさらに安定させることが可能となる。
さらに、供給路は、断面円形状であることが好ましい。
これにより、供給路を流れる冷媒は、環状流状態となる。その結果、液相冷媒は、供給路内面を流れ易く、第1通路、および第2通路へ流入する冷媒の分配比をさらに安定させることが可能となる。
さらに、末端に開口する第1通路の開口縁から供給路の内面までの最短距離は、供給路の内面と、第1通路の一部に設けられた円弧状の開口縁との間に規定されており、末端に開口する第2通路の開口縁から供給路の内面までの最短距離は、供給路の内面と、第2通路の一部に設けられた円弧状の開口縁との間に規定されていることが好ましい。
これにより、各通路へ流入する液相冷媒の分配比を、供給路に流れる冷媒量の変化に応じて緩やかに変化させることができ、安定した性能を発揮する熱交換器を提供することが可能となる。
さらに、第1通路の開口縁が有する円弧形状は、第2通路の開口縁が有する円弧形状の半径の0.5〜2倍の半径を備えていることが好ましい。
これにより、第1通路、および第2通路へ流入する冷媒の分配比をさらに安定させることが可能となる。
さらに、第1通路の開口縁、および第2通路の開口縁は、円形状であることが好ましい。
これにより、第1通路、および第2通路の加工費の低減を図ることが可能となる。また、耐圧性の高い第1通路、および第2通路を備えた熱交換器を提供することが可能となる。
さらに、第1通路、および第2通路は、供給路の軸と平行な軸を備えていることが好ましい。
これにより、供給路の径を小さくすることが可能となり、材料費の低減を図ることが可能となる。
さらに、熱交換部は、冷媒を熱交換させる第1熱交換部と、第1熱交換部の非冷却媒体流れ下流側に位置する第2熱交換部と、第1通路と第1熱交換部との間に設けられ、第2熱交換部の冷媒を吸引する冷媒吸引口を備えるエジェクタと、第2通路と第2熱交換部との間に設けられ、冷媒を減圧させる減圧部とを有していることが好ましい。
これにより、エジェクタへ流入する冷媒と、絞り機構へ流入する冷媒との冷媒分配比が安定し易い。その結果、安定した冷媒分配性能を発揮する熱交換器を提供することが可能となる。
さらに、第1通路と、第2通路と、エジェクタを挿入するための断面円形状の挿入通路と、供給路の末端を提供する分配面とが形成されている分配ブロックを備え、第1通路は、挿入通路の軸と直交する軸を備えて形成されており、第1通路、および第2通路は、分配面に直交する軸を備えて形成されており、分配ブロックは、熱交換部に一体ろう付けされていることが好ましい。
これにより、エジェクタへ流入する冷媒と、絞り機構へ流入する冷媒との冷媒分配比が安定した熱交換器を容易に提供することが可能となる。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態における車両用エジェクタ式冷凍サイクル10の構成について説明する。図1は、車両用エジェクタ式冷凍サイクル10の冷媒回路図である。冷媒を吸入圧縮する圧縮機11は、電磁クラッチ11a、ベルト等を介して図示しない車両走行用エンジンにより回転駆動される。
この圧縮機11としては、吐出容量の変化により冷媒吐出能力を調整できる可変容量型圧縮機、あるいは電磁クラッチ11aの断続により圧縮機作動の稼働率を変化させて冷媒吐出能力を調整する固定容量型圧縮機のいずれを使用してもよい。また、圧縮機11として電動圧縮機を使用すれば、電動モータの回転数調整により冷媒吐出能力を調整できる。
この圧縮機11の冷媒吐出側には、放熱器12が配置されている。放熱器12は圧縮機11から吐出された高圧冷媒と図示しない冷却ファンにより送風される車室外空気との間で熱交換を行って高圧冷媒を冷却する。ここで、エジェクタ式冷凍サイクル10の冷媒として、本実施形態では、フロン系、HC系等の冷媒のように高圧圧力が臨界圧力を超えない冷媒を用いて、蒸気圧縮式の亜臨界サイクルを構成している。このため、放熱器12は、冷媒を凝縮する凝縮器として作用する。
放熱器12の出口側には、受液器12aが設けられている。受液器12aは、縦長のタンク形状のものである。受液器12aは、冷媒の気液を分離して冷凍サイクル10内の余剰液相冷媒を溜める気液分離器を構成する。受液器12aの出口には、タンク形状内部の下部側から液相冷媒を導出する構造が備えられている。本実施形態では、受液器12aは、放熱器12と一体的に設けられている。また、放熱器12として、冷媒流れ上流側に位置する凝縮用熱交換部と、この凝縮用熱交換部からの冷媒を導入して冷媒の気液を分離する受液器12aと、この受液器12aからの飽和液相冷媒を過冷却する過冷却用熱交換部とを有する構成を採用してもよい。
受液器12aの出口側には、温度式膨張弁13が配置されている。温度式膨張弁13は、受液器12aからの液相冷媒を減圧する減圧手段である。温度式膨張弁13は、圧縮機11の吸入側通路に配置された感温部13aを有している。温度式膨張弁13は、圧縮機11の吸入側冷媒の温度と圧力とに基づいて、圧縮機11の吸入側冷媒の過熱度を検出し、圧縮機11の吸入側冷媒の過熱度が予め設定された所定値となるように弁開度を調整するものである。
温度式膨張弁13の出口側には、エジェクタ14が配置されている。エジェクタ14は、冷媒を減圧する減圧手段であるとともに、高速で噴出する冷媒流の吸引作用によって冷媒の循環を行う冷媒循環手段でもある。ここで、吸引作用とは、巻き込み作用としても把握できる。また、冷媒循環手段は、運動量輸送式ポンプとしても把握できる。エジェクタ14は、温度式膨張弁13を通過後の中間圧冷媒に対して通路面積を小さく絞って、冷媒をさらに減圧膨張させるノズル部14aと、ノズル部14aの冷媒噴出口と同一空間に配置され、第2蒸発器18からの気相冷媒を吸引する冷媒吸引口14bとを備えている。また、エジェクタ14は、ノズル部14a、および冷媒吸引口14bの冷媒流れ下流側に、ノズル部14aからの高速度の冷媒と冷媒吸引口14bの吸引冷媒とを混合する混合部14cを備えている。さらに、エジェクタ14は、混合部14cの冷媒流れ下流側に昇圧部をなすディフューザ部14dが配置されている。ディフューザ部14dは、冷媒の通路面積を徐々に大きくする形状に形成されており、冷媒流れを減速させて冷媒圧力を上昇させる作用を果たす。ここで、冷媒流れを減速させて冷媒圧力を上昇させる作用とは、冷媒の速度エネルギーを圧力エネルギーに変換する作用としても把握できる。
エジェクタ14のディフューザ部14dの出口側には、第1蒸発器15が接続される。第1蒸発器15の出口は、圧縮機11の吸入口に接続される。また、温度式膨張弁13の出口とエジェクタ14の入口との間の分岐点Zには、分岐通路16の上流側が接続されている。分岐通路16の下流側は、エジェクタ14の冷媒吸引口14bに接続されている。図1中の分岐点Zは、分岐通路16の分岐点を示す。
分岐通路16には、絞り機構17が配置されている。また、絞り機構17より冷媒流れ下流側には、第2蒸発器18が配置されている。絞り機構17は、第2蒸発器18への冷媒流量の調節作用をなす減圧手段である。絞り機構17は、冷媒を減圧させるエジェクタ14とは別の減圧部としても把握できる。具体的には、キャピラリチューブやオリフィスのような固定絞りで構成できる。本実施形態では、キャピラリチューブ17aを採用している。
本実施形態におけるエジェクタ式冷凍サイクル10を、車両空調用冷凍サイクル装置に適用する場合、冷却対象空間は、車室内空間である。また、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10を、冷凍車用冷凍サイクル装置に適用する場合、冷凍車の冷凍冷蔵庫内空間が、冷却対象空間となる。
ここで、本実施形態では、エジェクタ14、第1、第2蒸発器15、18および絞り機構17は、1つの一体化ユニット20として組み付けられている。次に、この一体化ユニット20の具体的な構造を、図2〜図5により説明する。図2は、第1実施形態における一体化ユニット20の分解斜視図である。図3は、第1実施形態における一体化ユニット20の一部の構成部品を示す斜視図である。図4は、第1実施形態における上側タンク18bの第2空間28側の縦断面図である。図5は、図4のV―V断面図である。
2つの蒸発器15、18は、図示しないケース内に収納されている。つまり、2つの蒸発器15、18は、完全に1つの蒸発器構造として一体化されている。第1蒸発器15は、1つの蒸発器構造のうち空気流れ方向Aの上流側領域を構成する。一方、第2蒸発器18は、1つの蒸発器構造のうち空気流れ方向Aの下流側領域を構成する。電動送風機19は、被冷却空気を2つの蒸発器15、18の共通通路に空気流れ方向Aのごとく送風する。2つの蒸発器15、18で冷却された冷風は、共通の図示しない冷却対象空間に送り込まれる。
第1蒸発器15、および第2蒸発器18の基本的構成は、同一である。第1蒸発器15、および第2蒸発器18は、熱交換部15a、18aと、この熱交換部15a、18aの上下両側に位置するタンク部15b、15c、18b、18cとを備えている。
熱交換部15a、18aは、それぞれ上下方向に延びる複数のチューブ21を備える。これら複数のチューブ21の間には、被熱交換媒体が通る通路が形成されている。本実施形態では、被冷却空気が通る通路が形成されている。これら複数のチューブ21相互間には、フィン22が配置されている。フィン22は、チューブ21に接合されている。つまり、熱交換部15a、18aは、チューブ21とフィン22との積層構造からなる。チューブ21とフィン22とは、熱交換部15a、18aの左右方向に交互に積層配置されている。チューブ21とフィン22との積層構造は、熱交換部15a、18aの全域に亘って構成されている。電動送風機19の送風空気は、チューブ21とフィン22との積層構造の空隙部を通過する。
チューブ21は、断面形状が空気流れ方向Aに沿って扁平な扁平チューブである。フィン22は、薄板材を波状に曲げ成形したコルゲートフィンである。フィン22は、チューブ21の平坦な外面側に接合される。フィン22は、空気側伝熱面積を拡大する機能を備えている。他の実施形態においては、フィン22を備えていない構成を採用することも可能である。
熱交換部15aが有するチューブ21と熱交換部18aが有するチューブ21とは、互いに独立した冷媒通路を構成している。第1蒸発器15のタンク部15b、15c、および第2蒸発器18のタンク部18b、18cは、いずれも複数のチューブ21の配列方向に細長く延びる形状になっている。ここで、チューブ21の配列方向は、図2の左右方向であり、空気流れ方向Aと直交する方向である。第1蒸発器15の上下両側のタンク部15b、15cには、熱交換部15aのチューブ21の上下両端部が挿入されている。タンク部15b、15cは、チューブ21の上下両端部が接合される図示しないチューブ嵌合穴部を有している。熱交換部15aのチューブ21の上下両端部は、タンク部15b、15cの内部空間に連通する構成を備えている。同様に、第2蒸発器18の上下両側のタンク部18b、18cには、熱交換部18aのチューブ21の上下両端部が挿入されている。タンク部18b、18cは、チューブ21の上下両端部が接合される図示しないチューブ嵌合穴部を有している。熱交換部18aのチューブ21の上下両端部は、タンク部18b、18cの内部空間に連通する構成を備えている。上下両側のタンク部15b、15c、18b、18cは、それぞれ対応する熱交換部15a、18aの複数のチューブ21へ冷媒流れを分配し、または複数のチューブ21からの冷媒流れを集合させる役割を果たす。上側タンク15b、18b同士、および下側タンク15c、18c同士はそれぞれ一体成形されている。
本実施形態では、2つの上側タンク15b、18bは、チューブ配列方向であるタンク長手方向に延びるチューブ側の分割体40と反チューブ側の分割体41とを備えている。この2つの分割体40、41を組み合わせて、一体に接合することにより、タンク長手方向に延びる2つの筒形状が、空気流れ方向Aの前後に並んで形成されている。この2つの筒形状の上側タンク15b、18bの一端部は、キャップ43で閉塞されている。これによって、2つの上側タンク15b、18bが構成されている。分割体40は、2つの上側タンク15b、18bのそれぞれのチューブ側の半筒部を一体成形したW字状断面形状を有している。一方、分割体41は、2つの上側タンク15b、18bのそれぞれの反チューブ側の半筒部を一体成形したM字状断面形状を有している。
チューブ21、フィン22、タンク部15b、15c、18b、18c等の蒸発器構成部品の具体的材質としては、熱伝導性やろう付け性に優れた金属であるアルミニウムが好適である。このアルミニウム材にて各部品を成形することにより、第1、第2蒸発器15、18の全体構成部品は、一体ろう付けにて組み付けられている。本実施形態では、冷媒入口と冷媒出口とを構成する流路構成部材80、および絞り機構17を構成するキャピラリチューブ17aも、一体ろう付けにて第1、第2蒸発器15、18に組み付けられている。キャピラリチューブ17a、および流路構成部材80は、蒸発器構成部品と同様にアルミニウム材にて成形されている。
これに対し、エジェクタ14に関しては、ノズル部14aには、高精度な微小通路が形成されている。例えば、エジェクタ14をろう付けすると、ろう付け時の高温度、例えば600℃付近にてノズル部14aが熱変形する。よって、ノズル部14aの通路形状、寸法等を所期の設計通りに維持できない。そこで、本実施形態におけるエジェクタ14は、第1、第2蒸発器15、18、流路構成部材80、およびキャピラリチューブ17aを一体ろう付けした後に、第2蒸発器18側に組み付けられている。
エジェクタ14のうち、ノズル部14aはステンレス、黄銅等の材質で形成される。一方、ノズル部14a以外の部分の冷媒吸引口14bを形成するハウジング部分、混合部14c、ディフューザ部14dは銅、アルミニウムといった金属材にて構成されるが、樹脂のような非金属材で構成されてもよい。エジェクタ14は、第1、第2蒸発器15、18等を一体ろう付けする組み付け工程のろう付け後に、分配ブロック83の主開口部83bおよび主通路開口部49の穴形状を貫通して上側タンク18bの内部に差し込まれる。
エジェクタ固定板54は、第2蒸発器18の上側タンク18bの内部空間の長手方向の中央部に配置され上側タンク18bの内壁面にろう付けされる部材である。図6は、第1実施形態におけるエジェクタ固定板54の斜視図である。エジェクタ固定板54は、板形状に円筒部54aが一体成形されている。円筒部54aの内周側には、エジェクタ14のディフューザ部14dが嵌合固定されている。また、エジェクタ固定板54は、上側タンク18bの内部空間を、第1空間27と第2空間28とに仕切る役割を果たす。第1空間27は、複数のチューブ21からの冷媒を集合させる集合タンクとしての役割を果たす。一方、第2空間28は、冷媒を複数のチューブ21へ分配する分配タンクとしての役割を果たす。円筒部54aとディフューザ部14dとの嵌合部は、図示しないOリングによりシールされている。エジェクタ固定板54から上方へ突出する爪部54bは、上側タンク18bの上面に設けられたスリット状穴部55を貫通し、上側タンク18bにかしめ固定される。これにより、エジェクタ固定板54は、上側タンク18bにろう付け前に仮固定可能な構成を備えている。エジェクタ14は、ノズル部14aの軸方向に延びる細長の円筒形状となっており、細長円筒形状の長手方向を上側タンク18bの長手方向に一致させて、エジェクタ14が上側タンク18bと平行に設置されている。
第1蒸発器15の上側タンク15bの内部空間の長手方向の中央部には、仕切板30が配置されている。仕切板30は、上側タンク15bの内部空間を、第3空間31と第4空間32とに仕切る役割を果たす。第3空間31は、複数のチューブ21からの冷媒を集合させる集合タンクとしての役割を果たす。一方、第4空間32は、冷媒を複数のチューブ21へ分配する分配タンクとしての役割を果たす。
キャピラリチューブ17aは、分割体41のM字状断面の中央部に形成される谷間形状部の上に配置されている。キャピラリチューブ17aは、上側タンク15b、18bの外面側に一体ろう付けされている。キャピラリチューブ17aの冷媒出口である一端側は、上側タンク15b、18bの一端部を閉塞するキャップ43の貫通穴43aに挿入され、第2空間28内に開口している。
流路構成部材80は、第1、第2蒸発器15、18の上側タンク15b、18bの他端部に一体ろう付けされている。流路構成部材80は、外プレート81、内プレート82、分配ブロック83、接続ブロック84、および閉塞部材63を備えている。流路構成部材80は、熱交換部の冷媒流れ上流側に設けられ、流入する冷媒を複数の冷媒通路に分配する分配部としても把握できる。
外プレート81、および内プレート82は、板形状のアルミニウム材がプレス加工された形状である。これらプレート81、82を組み合わせることによって、流入通路23、および流出通路24が形成される。
本実施形態では、外プレート81の中央には、分配ブロック83が内側に配設される穴部81aが形成されている。外プレート81には、断面が半円形状の溝部23a、24aが形成されている。溝部23aは、上側タンク18bの長手方向と直交する方向に沿って延び、穴部81aに向かう流路を形成するように設けられている。溝部23aが形成する流路の両端部は、流れ方向に溝部23aの流路壁面がなく、開放されている。
溝部24aは、穴部81aを取り巻くようにG字状にのびて設けられている。溝部24aが形成する流路の一端部は、溝部24aの流路壁面に囲まれている。溝部24aの一端部が形成する流路空間は、球体を4分割した形状である。一方、溝部24aが形成する流路の他端部は、流れ方向に流路壁面がなく、開放されている。また、溝部24aの多端部が形成する流路は、開放端近傍へ向かうにしたがって流路断面積を大きくし、開放端近傍では、大きくなった流路断面がそのまま維持されて開放されている。
内プレート82の中央には、主通路開口部49が形成されている。主通路開口部49は、上側タンク18bが形成する内部空間の断面形状と同一である。内プレート82には、主通路開口部49に隣接して、冷媒出口開口部51が形成されている。冷媒出口開口部51は、主通路開口部49と同一形状である。内プレート82には、主通路開口部49と冷媒出口開口部51との間に分岐通路開口部50が形成されている。分岐通路開口部50は、キャピラリチューブ17aが挿入されている。
内プレート82には、断面が半円形状の流路を形成する溝部23b、24bが形成されている。溝部23bは、外側から主通路開口部49に向かうように流路を形成して設けられている。溝部23bが形成する流路の一端部は、流れ方向に溝部23bの流路壁面がなく、外側に開放されている。一方、溝部23bの内側の他端部は、溝部23bの流路壁面で囲まれている。溝部23bの他端部が形成する流路空間は、円錐を2分割した形状である。
溝部24bは、主通路開口部49を取り巻くようにG字状にのびて設けられている。溝部24bが形成する流路の一端部は、流れ方向に溝部24bの流路壁面がなく、冷媒出口開口部51に開放されている。一方、溝部24bが形成する流路の他端部は、流れ方向に流路壁面がなく、開放されている。また、溝部24bの多端部が形成する流路は、開放端近傍へ向かうにしたがって流路断面積を大きくし、開放端近傍では、大きくなった流路断面がそのまま維持されて開放されている。溝部24bの流路の一端側は底を尖らせ、他端側は底を平らにして形成されている。
内プレート82には、爪部82a、82b、82cが形成されている。爪部82aは、内プレート82に8つ形成されている。爪部82aは、外プレート81と内プレート82とを仮固定する機能を備えている。爪部82aは、溝部23b、24bの周囲に設けられている。これにより、内プレート82と外プレート81とをろう付け前に仮固定できる。爪部82bは、内プレート82に2つ形成されている。爪部82bは、内プレート82と熱交換部15a、18aとを仮固定する機能を備えている。爪部82cは、内プレート82に3つ形成されている。爪部82cは、内プレート82と分配ブロック83とを仮固定する機能を備えている。爪部82cは、主通路開口部49の周囲に分配ブロック83を3方向から固定する位置に設けられている。これにより、内プレート82と分配ブロック83とをろう付け前に仮固定できる。
これら溝部23a、23bを組み合わせることで、流入通路23は構成されている。流入通路23は、分配ブロック83に形成される開口部83b、83cへ冷媒を供給する供給路としても把握できる。また、これら溝部24a、24bを組み合わせることで、流出通路24は構成されている。
分配ブロック83の構造について、図7〜10を用いて説明する。図7は、第1実施形態における分配ブロック83の斜視図である。図8は、図5中の分配ブロック83のVIII矢視図である。図9は、図5中の分配ブロック83のIX矢視図である。図10は、図7中の分配ブロック83のX矢視図である。
分配ブロック83の本体は、中央がやや屈曲した直方体である。分配ブロック83の本体の中央には、貫通穴83aが形成されている。貫通穴83aは、エジェクタ14が挿入される程度の径で形成されている。分配ブロックは、エジェクタ14の挿入方向と平行に突出する筒形状の筒部83dを有している。筒部83dの突出高さは、分配ブロック83の厚さの半分程度である。筒部83dの内部空間は、貫通穴83aである。筒部83dでの貫通穴83aの断面の円形状は、他の箇所の貫通穴83aの断面の円形状の径よりやや小さい径で形成されている。
分配ブロック83の一端側には、半円形状の突出部83fが形成されている。突出部83fの突出端面は、外プレート81の溝部23aが形成する流路の断面と同一の形状である。本実施形態では、突出部83fの突出端面の形状は、半円形状である。これにより、材料費の低減を図ることが可能となる。突出部83fの突出端面の弦は、貫通穴83aの軸と直交する方向に形成されている。突出部83fの突出端面は、流入通路の末端を提供する分配面としても把握できる。
さらに、突出部83fの突出端面には、突出端面から垂直に貫通穴83aまで貫通する主通路25aの主開口部83bが形成されている。主通路25aが形成する流路は、断面円形状である。主通路25aは、貫通穴83aの断面円形状の中心を通る軸を備えている。主通路25aは、熱交換部15aへ冷媒を供給する第1通路としても把握できる。主開口部83bは、円形状である。主開口部83bの中心は、突出部83fの突出端面が有する弦と直交する半径上に配置される。
また、突出部83fの突出端面には、突出端面から垂直に挿入穴83gまで貫通する分岐通路16の分岐開口部83cが形成されている。分岐通路16が形成する流路は、断面円形状である。分岐通路16は、主通路25aの軸と平行な軸を備えている。分岐通路16は、熱交換部18aへ冷媒を供給する第2通路としても把握できる。分岐開口部83cは、円形状である。分岐開口部83cの開口縁から突出端面の突出縁までの最短距離は、主開口部83bの開口縁から突出端面の突出縁までの最短距離と同じある。これら最短距離は、図7に示すように距離Tである。これら突出部83fの突出端面、主開口部83b、および分岐開口部83cは、流入通路23の軸と直交して配設されている。また、これら主通路25a、および分岐通路16は、流入通路23の冷媒が流れる方向と平行に形成されている。分岐通路16は、挿入穴83gに連通している。
挿入穴83gとは、キャピラリチューブ17aを挿入するための穴である。挿入穴83gは、分配ブロック83を貫通せず、分配ブロック83の厚さの3分の2程度の深さを備えている。挿入穴83gの軸は、貫通穴83aの軸と平行である。挿入穴83gと貫通穴83aとの配置の関係は、内プレート82の主通路開口部49と分岐通路開口部50との配置の関係と同一である。
分配ブロック83は、3つの係止部83eを備えている。係止部83eは、爪部82cに対応する位置に形成されている。係止部83eは、爪部82cが曲げられることによって、分配ブロック83と内プレート82とを連結する機能を備えている。
接続ブロック84は、冷媒入口25と冷媒出口26とを備えている。冷媒出口26は、冷媒入口25の径より大きく形成されている。冷媒入口25は、流入通路23の2つの開口部のうち、分配ブロック83の突出部83fの突出端面が配設される側の反対側の開口部を覆って配設されている。冷媒出口26は、流出通路24の2つの開口部のうち、冷媒出口開口部51が設けられる側の反対側の開口部を覆って配設されている。
閉塞部材63は、エジェクタ14を分配ブロック83の貫通穴83aから上側タンク18bの内部に挿入した後に貫通穴83aを閉塞するものである。さらに、閉塞部材63は、エジェクタ14の長手方向の入口側端部と閉塞部材63が備える突出片63bとを当接させることで、エジェクタ14の長手方向の固定を行うものである。閉塞部材63は、円盤形状の基部63aから垂直に突き出す2つの突出片63bが一体的に形成されている形状である。突出片63bの突き出す方向は、エジェクタ14の長手方向である。突出片63bの突出方向の断面は、半円形状である。この2つの突出片63bの断面形状が有する弦は、主通路25aの軸と平行に設けられている。
上側タンク18b内の第2空間28の上下方向の中央部には、仕切り板56が配置されている。図11は、第1実施形態における仕切り板56の斜視図である。この仕切り板56は、上側タンク18bの長手方向に延びる板状の部材であり、上側タンク18bの内壁面にろう付けされる。上側タンク18b内の第2空間28は、この仕切り板56によってさらに上下方向の2つの空間、すなわち、上空間28aと下空間28bとに仕切られている。仕切り板56のうち、一端部は、上方へ向かって直角に屈曲した屈曲部56aが形成されている。さらに、屈曲部56aの先端部から上方へ突出する爪部56bが形成されている。爪部56bは上側タンク18bの上面のスリット状穴部57を貫通して上側タンク18bにかしめ固定される。これにより、仕切り板56を上側タンク18bに対してろう付け前に仮固定できる。また、仕切り板56の屈曲部56aとキャピラリチューブ17aの出口端部との間に、所定の間隔を設定することにより、キャピラリチューブ17aの出口端部は第2空間28の下空間28bに連通する。仕切り板56の屈曲部56aの屈曲内側には、三角状に突出するリブ56cが打ち出し成形されている。これにより、仕切り板56の屈曲部56aにおける剛性を確保して、屈曲角度が変化してしまうことを防止している。仕切り板56の長手方向端部のうち、エジェクタ固定板54側の端部には、下方へ向かって直角に屈曲した屈曲部56dが形成されている。屈曲部56dは、エジェクタ固定板54および上側タンク18bのチューブ側分割体40に接触しており、この両者54、40にろう付けされる。
ここで、ディフューザ部14dの出口部は、エジェクタ固定板54の円筒部54a内を貫通して配置されている。ディフューザ部14dの出口部は、上側タンク18b内の第2空間28の上空間28a内に突き出している。ディフューザ部14dの出口部は、上空間28a内に直接連通している。仕切り板56には、屈曲部56dに隣接して下方への溝部56eが形成されている。この溝部56e上にエジェクタ14のディフューザ部14dの出口側下部が嵌合する。この溝部56eに連続してガイド部56fが仕切り板56に形成されている。このガイド部56fは傾斜円弧形状であり、ディフューザ部14dの出口部から流出する冷媒流れをスムースにガイドするものである。
上側タンク18b内の上空間28aは、連通穴部58を介して第1蒸発器15の上側タンク15bの第4空間32に連通している。この連通穴部58は、タンク長手方向に沿って複数個形成されている。本実施形態では、4個形成されている。この連通穴部58は、2つの上側タンク15b、18bの結合部に形成されるものである。より具体的には、分割体40のうちW字状断面の中央部に形成される平板面60と、分割体41のうちM字状断面の中央部に形成される平板面61とをろう付けにより接合する。その際に、分割体41の平板面61に上方への凹形状を複数形成して、この凹形状と分割体40の平板面60とで囲まれてできる空間によって連通穴部58が形成される。
上側タンク18b内の下空間28bの上下方向の中央部には、冷媒貯留板64が配置されている。図12は、第1実施形態における冷媒貯留板64の斜視図である。この冷媒貯留板64は、上側タンク18bの内壁面にろう付けされる部材である。冷媒貯留板64は、断面山形にて上側タンク18bの長手方向に延びる板状部材である。冷媒貯留板64の断面山形の頂部には、矩形状に打ち抜かれた穴部64aが上側タンク18bの長手方向に複数個設けられている。下空間28bは、複数のチューブ21の上端開口部へ冷媒を分配する分配側タンク空間部を構成している。冷媒貯留板64は、その断面山形形状の両側部に形成される谷部65にキャピラリチューブ17aからの気液二相冷媒の液相冷媒を溜める。溜まった液相冷媒は、複数の矩形状穴部64aから落下し、複数のチューブ21の上端開口部へ均一に分配される。
次に、一体化ユニット20全体の冷媒流路構成を具体的に説明する。まず、冷媒は、接続ブロック84の冷媒入口25に流入する。冷媒入口25に流入した冷媒は、流入通路23を流れる。流入通路23を流れる冷媒は、気液二相の環状流状態である。流入通路23を流れる気液二相状態の冷媒は、ガイド部82bにより、分配ブロック83の突出部83fの突出端面に向かって流れる。突出端面へ流れる冷媒のうち、噴霧状態の二相冷媒は、流入通路23の中心を流れる。一方、液相冷媒は、流入通路23の内面に液膜を形成して流れる。液相冷媒が形成する液膜は、冷凍サイクル10の運転負荷によって変動する。また、冷凍サイクルの運転負荷によって、流入通路23を流れる冷媒の全体流量も変動する。これら変動する要素を有する冷媒が、突出部83fの突出端面に形成された主開口部83bと分岐開口部83cとに流入する。本実施形態では、主開口部83bに流入する冷媒と、分岐開口部83cに流入する冷媒との冷媒分配比は、冷凍サイクル10の運転負荷によらずに一定である。これら開口部に流入した冷媒は、主通路25a、および分岐通路16を通過する。主通路25aを流れる冷媒は、貫通穴83a内に流出する。貫通穴83aに流出した冷媒は、貫通穴83aと連通する筒部83dの内部を通過し、エジェクタ14のノズル部14a、混合部14c、ディフューザ部14dを通過して減圧される。この減圧後の低圧冷媒は、風下側に位置する第2蒸発器18の上側タンク18b内における上空間28aに流入する。
上空間28aに流入した冷媒は、複数個の連通穴部58を経て風上側に位置する第1蒸発器15の上側タンク15bの第4空間32に流入する。第4空間32の冷媒は、風上側の熱交換部15aの右側部の複数のチューブ21に分配され、この複数のチューブ21を下降して下側タンク15c内の左側部に流入する。この下側タンク15c内には仕切板が設けられていないので、冷媒は、この下側タンク15cの左側部から右側部へと移動する。下側タンク15cの右側部の冷媒は、風上側の熱交換部15aの右側部の複数のチューブ21を上昇して上側タンク15bの第3空間31に流入する。第3空間31の冷媒は、冷媒出口開口部51から流出通路24に流入する。流出通路24を通過した冷媒は、接続ブロック84の冷媒出口26から吐出される。
一方、分配ブロック83の分岐通路16を流れる冷媒は、挿入穴83gに流出する。挿入穴83gの冷媒は、キャピラリチューブ17aを通過して減圧される。減圧後の低圧冷媒は、気液二相状態である。この低圧冷媒は、第2蒸発器18の上側タンク18bの第2空間28の下空間28bに流入する。下空間28bに流入した冷媒のうち、液相冷媒は、冷媒貯留板64の山形形状の左右両側に位置する谷部65に溜まる。谷部65に溜まった液相冷媒は、冷媒貯留板64の山形形状の頂部付近の矩形状穴部64aから溢れ出て下方へ落下する。矩形状穴部64aから落下した液相冷媒を含む気液二相冷媒は、風下側の熱交換部18aの左側部の複数のチューブ21を下降して下側タンク18c内の左側部に流入する。下側タンク18c内には仕切板が設けられていないので、冷媒は、この下側タンク18cの左側部から右側部へと移動する。下側タンク18cの右側部の冷媒は、風下側の熱交換部18aの右側部の複数のチューブ21を上昇して上側タンク18bの第1空間27に流入する。第1空間27は、エジェクタ14の冷媒吸引口14bと連通しているので、第1空間27内の冷媒は、冷媒吸引口14bからエジェクタ14内に吸引される。
一体化ユニット20は以上のような冷媒流路構成を持つため、一体化ユニット20全体として冷媒入口25は、接続ブロック84に1つ設けるだけでよく、また冷媒出口26も接続ブロック84に1つ設けるだけでよい。
次に、第1実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10の作動について説明する。圧縮機11を車両エンジンにより駆動すると、圧縮機11で圧縮され吐出された高温高圧状態の冷媒は、放熱器12に流入する。放熱器12では高温の冷媒が外気により冷却されて凝縮する。放熱器12から流出した高圧冷媒は、受液器12a内に流入し、この受液器12a内にて冷媒の気液が分離され、液相冷媒が受液器12aから導出され温度式膨張弁13を通過する。温度式膨張弁13では、第1蒸発器15の出口冷媒の過熱度が所定値となるように弁開度が調整され、高圧冷媒が減圧される。この温度式膨張弁13通過後の冷媒は、中間圧冷媒である。この中間圧冷媒は、一体化ユニット20の接続ブロック84に設けられた1つの冷媒入口25に流入する。
ここで、冷媒流れは、分配ブロック83の主通路25aからエジェクタ14に向かう冷媒流れと、分配ブロック83の分岐通路16からキャピラリチューブ17aに向かう冷媒流れとに分流される。エジェクタ14に流入した冷媒流れは、ノズル部14aで減圧され膨張する。従って、ノズル部14aで冷媒の圧力エネルギーが速度エネルギーに変換され、このノズル部14aの噴出口から冷媒は高速度となって噴出する。この際の冷媒圧力低下により、冷媒吸引口14bから分岐通路16の第2蒸発器18通過後の気相冷媒を吸引する。
ノズル部14aから噴出した冷媒と冷媒吸引口14bに吸引された冷媒は、ノズル部14a下流側の混合部14cで混合されてディフューザ部14dに流入する。このディフューザ部14dでは通路面積の拡大により、冷媒の速度エネルギーが圧力エネルギーに変換されるため、冷媒の圧力が上昇する。エジェクタ14のディフューザ部14dから流出した冷媒は、第1蒸発器15の熱交換部15aにて、空気流れ方向Aの送風空気から吸熱して蒸発する。この蒸発後の気相冷媒は、1つの冷媒出口26から圧縮機11に吸入され、再び圧縮される。
一方、分岐通路16に流入した冷媒流れは、キャピラリチューブ17aで減圧されて低圧冷媒となる。この低圧冷媒は、第2蒸発器18の熱交換部18aにて、第1蒸発器15通過後の送風空気から吸熱して蒸発する。この蒸発後の気相冷媒は、冷媒吸引口14bからエジェクタ14内に吸引される。
本実施形態では、流入通路23を流れる気液二相の冷媒のうち、液相状態の冷媒は、供給路の内面に沿って流れ、噴霧状態の二相冷媒は、供給路の中心を流れる。その結果、液相冷媒は、供給路の内面に液膜を形成する。熱交換器の運転負荷によって冷媒の流量が変動する場合、液膜の厚さは変化する。ここでの冷媒分配比は、各開口部83b、83cの下流側に接続されるエジェクタ14、およびキャピラリチューブ17aに影響を及ぼす。また、各開口部83b、83cに流入する気相冷媒の流入量の変化より、液相冷媒の流入量の変化の方が影響を及ぼし易い。各開口部83b、83cは、流入通路23の内面までの最短距離が距離Tと均一に形成されているため、各開口部83b、83cへ流入する液相冷媒の分配比は、安定し易い。さらに、各開口部83b、83cは、同一形状で形成されているため、一定の分配比で分配される。また、各開口部83b、83cは、円形状であるため、液相冷媒の流入量は、熱交換器の運転負荷の変化に応じて緩やかに増減する。よって、安定した性能を発揮する熱交換器を提供することが可能となる。
また、本実施形態では、エジェクタ14のディフューザ部14dの下流側冷媒を第1蒸発器15に供給するととともに、分岐通路16側の冷媒をキャピラリチューブ17aを通して第2蒸発器18にも供給できる。よって、第1、第2蒸発器15、18にて同時に冷却作用を発揮できる。そのため、第1、第2蒸発器15、18の両方で冷却された冷風を冷却対象空間に吹き出して、冷却対象空間を冷房できる。また、第1蒸発器15の冷媒蒸発圧力は、ディフューザ部14dで昇圧した後の圧力である。一方、第2蒸発器18の出口側は、エジェクタ14の冷媒吸引口14bに接続されている。よって、ノズル部14aでの減圧直後の最も低い圧力を第2蒸発器18に作用させることができる。これにより、第1蒸発器15の冷媒蒸発圧力よりも第2蒸発器18の冷媒蒸発圧力を低くすることができる。つまり、送風される空気流れ方向Aに対して冷媒蒸発温度が高い第1蒸発器15を上流側に配置し、冷媒蒸発温度が低い第2蒸発器18を下流側に配置できる。その結果、第1蒸発器15における冷媒蒸発温度と送風空気との温度差、および第2蒸発器18における冷媒蒸発温度と送風空気との温度差を両方とも確保できる。このため、第1、第2蒸発器15、18の冷却性能を両方とも有効に発揮できる。従って、共通の冷却対象空間に対する冷却性能を第1、第2蒸発器15、18の組み合わせにて効果的に向上できる。また、ディフューザ部14dでの昇圧作用により圧縮機11の吸入圧を上昇して、圧縮機11の駆動動力を低減できる。
また、エジェクタ14は、上側タンク18bの内部に挿入される構造になっているから、蒸発器タンク内部空間をエジェクタ14の搭載スペースとして有効利用できる。その結果、エジェクタ14と蒸発器15、18との一体化ユニット20の搭載スペースを縮小できる。また、第1、第2蒸発器15、18を一体ろう付けした後に、エジェクタ14を上側タンク18bの内部に挿入する。その結果、ろう付け時の高温によってエジェクタノズル部14aの熱変形による寸法精度の悪化等の不具合を回避できる。
また、風下側の第2蒸発器18のタンクのうち、冷媒流れの出口部に位置して冷媒流れを集合する第1空間27にエジェクタ14を挿入している。その結果、エジェクタ14の冷媒吸引口14bを第1空間27に直接連通することにより、風下側の第2蒸発器18で蒸発した冷媒を冷媒吸引口14bに直接吸引することができる。このため、冷媒吸引口14bへの冷媒吸引通路のための配管類が不要となり、冷媒通路構成を簡素化できるとともに、吸引冷媒流の圧損を低減して風下側の第2蒸発器18の冷却性能を向上できる。
ここで、温度式膨張弁13の取付方向が、エジェクタ14の長手方向と平行になっている場合、エジェクタ14は、温度式膨張弁13の振動の伝達方向と対向する。その結果、温度式膨張弁13の振動は、エジェクタ14に伝達され易い。しかし、本実施形態では、温度式膨張弁13の取付方向は、エジェクタ14の長手方向と直交している。つまり、エジェクタ14は、温度式膨張弁13の振動の伝達方向と対向することを回避している。その結果、温度式膨張弁13の振動は、エジェクタ14に伝達され難い。
(他の実施形態)
上記実施形態では、突出部83fの突出端面の形状は、半円形状である。しかし、突出部の突出端面の形状は、半円形状でなく、円形形状であってもよい。
上記実施形態では、突出部83fの突出端面には、主開口部83bと分岐開口部83cとが、円形形状で形成されている。両開口部は、同じ径である。しかし、主開口部の形状と分岐開口部の形状とは、相似関係であればよい。例えば、図13のような突出端面であってもよい。図13は、他の実施形態における分配ブロックの突出部の突出端面を示す拡大図である。突出端面には、2つの円形形状の開口部が形成されている。2つの開口部のうち、1つは半径R1、他の1つは半径R2である。半径R2は、半径R1の0.5倍〜2倍の大きさが望ましい。また、図14のような突出端面であってもよい。図14は、他の実施形態における分配ブロックの突出部の突出端面を示す拡大図である。突出端面には、2つの半円形状の開口部が形成されている。2つの開口部のうち、1つの円弧は半径R3、他の1つの円弧は半径R4である。半径R4は、半径R3の0.5〜2倍の大きさが好ましい。ここで、分岐開口部へ流入する冷媒量は、流入通路を流れる冷媒量の0.3〜0.7倍が望ましい。分岐開口部へ流入する冷媒量が、流入通路を流れる冷媒量の0.3倍以下であると、エジェクタへ流入する冷媒量が増す。エジェクタに流入する冷媒が多い場合、第2蒸発器の熱交換部の表面温度は、大きな負圧によって、低下する。熱交換部の表面温度が低下した第2蒸発器に流入した気液二相の冷媒は、直ちに蒸発する。その結果、第2蒸発器の吹出し温度分布が悪くなり、性能が低下する場合があるといった問題点がある。一方、分岐開口部へ流入する冷媒量が、流入通路を流れる冷媒量の0.7倍以上であると、エジェクタへ流入する冷媒量が減る。エジェクタに流入する冷媒が少ない場合、冷媒吸引口による負圧が弱くなる。負圧が弱いと、第2蒸発器側の冷媒をエジェクタは吸引することができず、サイクルが破綻する場合があるといった問題点がある。上記実施形態、および他の実施形態の分配ブロックの突出端面は、分岐開口部へ流入する冷媒量が、流入通路を流れる冷媒量の0.3〜0.7倍となるように形成されているため、信頼性の高い熱交換器を提供することが可能である。
また、上記実施形態では、一体化ユニット20の各部材を一体に組み付けるに際して、エジェクタ14を除く他の部材、すなわち、第1蒸発器15、第2蒸発器18、流路構成部材80、キャピラリチューブ17a等を一体ろう付けしている。しかし、これらの部材の一体組み付けは、ろう付け以外に、ねじ止め、かしめ、溶接、接着等の種々な固定手段を用いて行うことができる。
上記実施形態では、冷媒として高圧圧力が臨界圧力を超えないフロン系、HC系等の冷媒を用いる蒸気圧縮式の亜臨界サイクルについて適用している。しかし、冷媒として二酸化炭素(CO2)のように高圧圧力が臨界圧力を超える冷媒を用いる蒸気圧縮式の超臨界サイクルに本発明を適用してもよい。ここで、超臨界サイクルでは、圧縮機吐出冷媒が放熱器12にて超臨界状態のまま放熱するのみであり、凝縮しない。その結果、高圧側に配置される受液器12aでは冷媒の気液分離作用および余剰液相冷媒の貯留作用を発揮できない。そこで、超臨界サイクルでは、第1蒸発器15の出口側に低圧側気液分離器をなすアキュムレータを配置する構成を採用すればよい。
上記実施形態では、絞り機構17をキャピラリチューブ17aで構成しているが、絞り機構17をオリフィスのような固定絞り穴、または電動アクチュエータにより弁開度が調整可能になっている電気制御弁で構成してもよい。
上記実施形態では、エジェクタ14として、通路面積が一定のノズル部14aを有する固定エジェクタを例示しているが、エジェクタ14として、通路面積を調整可能な可変ノズル部を有する可変エジェクタを用いてもよい。可変ノズル部の具体例としては、例えば、可変ノズル部の通路内にニードルを挿入し、このニードルの位置を電気的アクチュエータにより制御して通路面積を調整する機構とすればよい。
上記実施形態では、車室内冷房用と冷凍冷蔵庫内の冷却とを行う冷凍サイクルに本発明を適用した例を示している。しかし、冷媒蒸発温度が高温側となる第1蒸発器15と冷媒蒸発温度が低温側となる第2蒸発器18の両方をともに車室内の異なる領域、例えば、車室内前席側領域と車室内後席側領域の冷房に用いてもよい。また、冷媒蒸発温度が高温側となる第1蒸発器15と冷媒蒸発温度が低温側となる第2蒸発器18の両方をともに冷凍冷蔵庫内の冷却に用いてもよい。つまり、冷媒蒸発温度が高温側となる第1蒸発器15により冷凍冷蔵庫内の冷蔵室を冷却し、冷媒蒸発温度が低温側となる第2蒸発器18により冷凍冷蔵庫内の冷凍室を冷却するようにしてもよい。
上記実施形態では、温度式膨張弁13と感温部13aとを、エジェクタ式冷凍サイクル用ユニットとは別体として構成している。しかし、エジェクタ式冷凍サイクル用ユニットに、温度式膨張弁13と感温部13aとを一体的に組みつけてもよい。この場合、冷媒入口25は、受液器12aと温度式膨張弁13との間に位置し、冷媒出口26は感温部13aを設置した通路部位と圧縮機11との間に位置することとなる。
上記実施形態では、車両用の冷凍サイクルについて説明したが、車両用に限らず、定置用等の冷凍サイクルに対しても本発明を同様に適用できる。
また、上記実施形態では、突出部83fの突出端面には、主通路25aの主開口部83bと、分岐通路16の分岐開口部83cとが形成されている。しかし、突出部83fの突出端面には、主通路及び分岐通路ではない他の通路の開口部も形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、分配ブロック83に設けられた貫通穴83aからエジェクタ14を上側タンク18b内に挿入する構成になっている。しかし、キャップ43にエジェクタ挿入用の穴部を設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、エジェクタ14は、を一体ろう付けした後に、第2蒸発器18側に組み付けられている。しかし、エジェクタ14は、第1、第2蒸発器、流路構成部材、およびキャピラリチューブと一体ろう付けされていてもよい。
また、上記実施形態では、主通路25aは、貫通穴83aの断面円形状の中心を通る軸を備えている。これにより、主通路25aから吐出した冷媒は、貫通穴83a内で旋回せず、エジェクタ14へ流入する。しかし、主通路は、貫通穴の断面円形状の中心とずれた軸を備えていてもよい。これにより、エジェクタに流入する冷媒を旋回流状態にすることが可能となる。
第1実施形態における車両用エジェクタ式冷凍サイクルの冷媒回路図である。 第1実施形態における一体化ユニットの分解斜視図である。 第1実施形態における一体化ユニットの一部の構成部品を示す斜視図である。 第1実施形態における上側タンク18bの第2空間側の縦断面拡大図である。 図4のV―V断面図である。 第1実施形態におけるエジェクタ固定板の斜視図である。 第1実施形態における分配ブロックの斜視図である。 図5中の分配ブロックのVI矢視図である。 図5中の分配ブロックのVII矢視図である。 図7中の分配ブロックのVIII矢視図である。 第1実施形態における仕切り板の斜視図である。 第1実施形態における冷媒貯留板の斜視図である。 他の実施形態における分配ブロックの突出部の突出端面を示す拡大図である。 他の実施形態における分配ブロックの突出部の突出端面を示す拡大図である。
符号の説明
10 エジェクタ式冷凍サイクル
13 温度式膨張弁
14 エジェクタ
15 第1蒸発器
16 分岐通路
17a キャピラリチューブ
18 第2蒸発器
23 流入通路
24 流出通路
25 冷媒入口
26 冷媒出口
80 流路構成部材
81 外プレート
82 内プレート
83 分配ブロック
83b 主開口部
83c 分岐開口部
84 接続ブロック

Claims (9)

  1. 冷媒を熱交換させる熱交換部を有し、
    前記熱交換部へ冷媒を供給する第1通路および第2通路と、前記第1通路、および前記第2通路へ冷媒を供給する供給路とが形成された熱交換器であって、
    前記供給路の末端には、前記第1通路、および前記第2通路の一端が開口しており、
    前記末端に開口する前記第1通路の開口縁から前記供給路の内面までの最短距離と、前記末端に開口する前記第2通路の開口縁から前記供給路の内面までの最短距離とは、等しいことを特徴とする熱交換器。
  2. 前記第1通路の開口縁の形状は、前記第2通路の開口縁の形状に相似であることを特徴とする請求項1記載の熱交換器。
  3. 前記供給路は、断面円形状であることを特徴とする請求項1または2記載の熱交換器。
  4. 前記末端に開口する前記第1通路の開口縁から前記供給路の内面までの最短距離は、前記供給路の内面と、前記第1通路の一部に設けられた円弧状の開口縁との間に規定されており、
    前記末端に開口する前記第2通路の開口縁から前記供給路の内面までの最短距離は、前記供給路の内面と、前記第2通路の一部に設けられた円弧状の開口縁との間に規定されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の熱交換器。
  5. 前記第1通路の開口縁が有する円弧形状は、前記第2通路の開口縁が有する円弧形状の半径の0.5〜2倍の半径を備えていることを特徴とする請求項4記載の熱交換器。
  6. 前記第1通路の開口縁、および前記第2通路の開口縁は、円形状であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の熱交換器。
  7. 前記第1通路、および前記第2通路は、前記供給路の軸と平行な軸を備えていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の熱交換器。
  8. 前記熱交換部は、冷媒を熱交換させる第1熱交換部と、
    前記第1熱交換部の被冷却媒体流れ下流側に位置する第2熱交換部と、
    前記第1通路と前記第1熱交換部との間に設けられ、前記第2熱交換部の冷媒を吸引する冷媒吸引口を備えるエジェクタと、
    前記第2通路と前記第2熱交換部との間に設けられ、冷媒を減圧させる減圧部とを有していることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の熱交換器。
  9. 前記第1通路と、前記第2通路と、前記エジェクタを挿入するための断面円形状の挿入通路と、前記供給路の末端を提供する分配面とが形成されている分配ブロックを備え、
    前記第1通路は、前記挿入通路の軸と直交する軸を備えて形成されており、
    前記第1通路、および前記第2通路は、前記分配面に直交する軸を備えて形成されており、
    前記分配ブロックは、前記熱交換部に一体ろう付けされていることを特徴とする請求項8記載の熱交換器。
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