JP2009292018A - 印刷物製造方法及び印刷物 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷工程の簡素化を図る。
【解決手段】印刷物製造方法は、媒体の表面に第1画像の印刷を行うこと、第1画像に重ねて、第1画像の背景となる背景用画像の印刷を行うこと、背景用画像に重ねて第2画像の印刷を行うことを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、印刷物製造方法及び印刷物に関する。
両面印刷では、媒体の一方の表面に画像を印刷した後にこの媒体を反転させ、他方の表面に画像を印刷している(例えば、特許文献1参照。)。このような両面印刷を行うことで、媒体における双方の表面に画像が印刷された印刷物が得られる。
特開2006−264184号公報
しかし、媒体を反転させるためには、媒体を反転させるためのスペースを確保する必要がある。このため、媒体を搬送する機構が複雑化するだけでなく、その機構を制御する工程に起因して工程が複雑化する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、工程の簡素化を図ることを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、
媒体の表面に第1画像の印刷を行うこと、
前記第1画像に重ねて、前記第1画像の背景となる背景用画像の印刷を行うこと、
前記背景用画像に重ねて第2画像の印刷を行うこと、
を備える印刷物製造方法である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
===開示の概要===
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
すなわち、媒体の表面に第1画像の印刷を行うこと、前記第1画像に重ねて、前記第1画像の背景となる背景用画像の印刷を行うこと、前記背景用画像に重ねて第2画像の印刷を行うこと、を備える印刷物製造方法が明らかになる。
このような印刷物製造方法によれば、背景用画像の一方の面に第1画像が、他方の面に第2画像が印刷された印刷物を、媒体の片面側からの印刷によって得ることができる。このため、印刷工程の簡素化が図れる。また、得られた印刷物に関し、第1画像は、背景用画像によって視覚的に第2画像の影響を受けにくくなり見やすくなる。同様に、第2画像も、視覚的に第1画像の影響を受けにくくなり見やすくなる。このように、見やすい印刷物を得ることもできる。
また、前記背景用画像は、前記第1画像を覆い隠すものであることが好ましい。
このような印刷物製造方法によれば、背景用画像によって第1画像が覆い隠されるため、第2画像をより見やすくすることができる。同様に、第1画像もより見やすくすることができる。
さらに、前記背景用画像を印刷する際には、前記背景用画像を、前記第1画像が印刷される範囲よりも広い範囲に印刷し、前記第2画像を印刷する際には、前記第2画像を、前記背景用画像が印刷される範囲よりも狭い範囲に印刷することが好ましい。
このような印刷物製造方法によれば、背景用画像が各画像(第1画像,第2画像)よりも広い範囲に印刷されるので、各画像をより見やすくすることができる。
また、前記第1画像を印刷する際には、前記媒体における所定領域に前記第1画像を印刷し、前記背景用画像を印刷する際には、前記第1画像が印刷された前記媒体を搬送することなく、前記第1画像が印刷された前記所定領域に前記背景用画像を印刷し、前記第2画像を印刷する際には、前記背景用画像が印刷された前記媒体を搬送することなく、前記背景用画像が印刷された前記所定領域に前記第2画像を印刷することが好ましい。
このような印刷物製造方法によれば、第1画像が印刷された所定領域に、媒体を搬送させないで背景用画像及び第2画像を重ねて印刷するので、製造対象の印刷物を無駄なく製造できる。
また、前記第1画像を印刷する際には、第1印刷場所にて、前記媒体における所定領域に前記第1画像を印刷し、前記背景用画像を印刷する際には、前記第1印刷場所よりも前記媒体の搬送方向における下流側の第2印刷場所にて、前記第1画像が印刷されて前記第2印刷場所まで搬送された前記所定領域に、前記背景用画像を印刷し、前記第2画像を印刷する際には、前記第2印刷場所よりも前記媒体の搬送方向における下流側の第3印刷場所にて、前記背景用画像が印刷されて前記第3印刷場所まで搬送された前記所定領域に、前記第2画像を印刷することが好ましい。
このような印刷物製造方法によれば、媒体が搬送されている時間を、次の画像が印刷されるまでの待機時間としても用いることができる。このため、印刷物を効率よく製造できる。
また、前記背景用画像を印刷する際には、印刷動作を繰り返し行うことで色材を積層することがより望ましい。
このような印刷物製造方法によれば、色材を重ねた分だけ、第1画像と第2画像の一方が他方の影響を受けにくくなる。このため、第1画像と第2画像がより見やすい印刷物を製造できる。
また、前記背景用画像は、複数の画像であってドットの形成される位置がそれぞれ異なる前記複数の画像で構成されていることがより望ましい。
このような印刷物製造方法によれば、印刷時の乾燥時間を短くすることができる。
また、次の構成の印刷物を実現できることも明らかにされる。
すなわち、媒体と、前記媒体の表面に印刷された第1画像と、前記第1画像の背景となる背景用画像であって前記第1画像に重ねて印刷された背景用画像と、前記背景用画像に重ねて印刷された第2画像とを備える印刷物を実現できることも明らかにされる。
===プリンタの構成===
図1は、プリンタ1の全体構成のブロック図である。また、図2は、プリンタ1の全体構成の概略図である。図3は、印刷領域付近の説明図である。以下、本実施形態のプリンタ1の基本的な構成について説明する。
プリンタ1は、搬送ユニット10、キャリッジユニット20、ヘッドユニット30、ヒータユニット40、検出器群50、及びコントローラ60を有する。外部装置であるコンピュータ110から印刷データを受信したプリンタ1は、コントローラ60によって各ユニット(搬送ユニット10、キャリッジユニット20、ヘッドユニット30、ヒータユニット40)を制御する。コントローラ60は、コンピュータ110から受信した印刷データに基づいて各ユニットを制御し、媒体に画像を印刷する。プリンタ1内の状況は検出器群50によって監視されており、検出器群50は検出結果をコントローラ60に出力する。コントローラ60は、検出器群50から出力された検出結果に基づいて、各ユニットを制御する。
搬送ユニット10は、ロール状の媒体(例えば、ロール紙、ロール状シール用紙など)を所定の方向(以下、搬送方向という)に搬送する。この搬送ユニット10は、供給機構11と、搬送ローラ12A〜12Fと、巻取機構13とを有する。搬送ローラ12A〜12Fは、供給機構11から供給される媒体を印刷領域(図3に示す領域A〜領域F)まで搬送し、印刷領域にて印刷された媒体を巻取機構13まで搬送する。なお、印刷領域については、後述する。コントローラ60が不図示の搬送モータを制御することによって、搬送ローラ12A〜12Fの回転量が制御され、媒体の搬送量が制御される。
キャリッジユニット20は、所定の移動方向に移動するキャリッジ21と、キャリッジ21を移動方向に案内するガイド22とを有する。コントローラ60が不図示のキャリッジモータを制御することによって、キャリッジ21の移動が制御される。なお、本実施形態のプリンタ1において、キャリッジ21は、往復移動するように設けられている。画像の印刷時において、キャリッジ21は、媒体の搬送方向と同じ方向へ移動する(便宜上、印刷移動方向ともいう。)。このため、領域Aにおける搬送方向の上流端がホームポジションHPに定められている。そして、印刷動作が終了してホームポジションHPへ戻るとき、キャリッジ21は、媒体の搬送方向とは反対の方向(便宜上、戻り方向ともいう。)へ移動する。
ヘッドユニット30は、媒体にインクを吐出するヘッド31を有する。ヘッド31はキャリッジ21に搭載されているので、キャリッジ21が移動方向に移動すると、ヘッド31も移動方向に移動する。従って、キャリッジ21の移動方向は、ヘッド31の移動方向に相当する。ヘッド31の下面には、媒体の幅方向に沿ってノズル列が設けられている。このノズル列は、媒体の幅に相当する長さに亘って設けられている。ヘッド31が印刷移動方向へ移動している最中にインクを吐出することによって、印刷領域に対応する媒体の表面(以下、単に媒体表面ともいう)に画像が印刷される。
不図示であるが、ヘッド31の下面には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックなどのカラーインクを吐出するノズル列が設けられている。更に、ヘッド31の下面には、白インクを吐出するノズル列も設けられている。また、必要に応じて、コーティング剤等の液体を吐出するノズル列も設けられている。
ヒータユニット40は、ホットプラテン41と、乾燥機構42とを有する。ホットプラテン41は、印刷領域にて媒体を支持する部材であり、ヒータを内蔵している。このホットプラテン41は、印刷領域上の媒体を加熱することによって、印刷領域上で印刷画像の乾燥を促進させる。乾燥機構42は、印刷領域よりも、媒体の搬送方向における下流側に設けられている。この乾燥機構42は、印刷領域にて印刷された媒体を加熱することにより、印刷領域外で印刷画像の乾燥を促進させる。
なお、ホットプラテン41及び乾燥機構42は、媒体上の印刷画像や印刷物を乾燥させることができる装置であれば良く、例えば温風、赤外線、UV、マイクロ波などの電磁波を媒体に付与するような装置を用いることができる。乾燥機構42の加熱範囲は、コントローラ60によって切り替え可能であることが好ましい。また、インクが紫外線硬化性インク(UVインク)である場合、プリンタ1は、媒体上の印刷画像や印刷物に向かって紫外光を照射する光照射ユニットを有してもよい。なお、UVインクを用いた場合には、紫外線の照射によってインクを硬化させることが、インクの乾燥に相当する。
検出器群50には、例えばマーク検出センサ51が含まれる。マーク検出センサ51は媒体に印刷されたマークを検出するために用いられる。マーク検出センサ51の検出結果に基づいて、搬送ユニット10による媒体の搬送量が制御される。なお、検出器群50としては、搬送ローラ12A〜12Fの回転量を検出するためのエンコーダや、キャリッジ21の移動方向の位置を検出するためのリニア式エンコーダなども備えている。
コントローラ60は、プリンタ1の制御を行うための制御ユニット(制御部)である。コントローラ60は、インターフェース部61と、CPU62と、メモリ63と、ユニット制御回路64とを有する。インターフェース部61は、外部装置であるコンピュータ110とプリンタ1との間でデータの送受信を行う。CPU62は、プリンタ1における全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリ63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものである。このメモリ63には、印刷対象となる画像データが格納される。
CPU62は、メモリ63に格納されているプログラムに従って、ユニット制御回路64を介して各ユニットを制御し、後述する印刷処理を実行する。印刷時においてCPU62は、メモリ63に格納された画像データに従ってヘッド31の各ノズル(不図示)からインクを吐出させる。これによって、画像データの示す画像を媒体表面に印刷する。
また、以下の説明では、印刷領域を6個の領域に分けて印刷が行われる。図3に示すように、6個の領域は、媒体の搬送方向における上流側から順に、領域A、領域B、領域C、領域D、領域E、領域Fである。そして、これらの領域A〜領域Fは、媒体に画像を印刷するための印刷場所になる(後述する)。なお、印刷領域の分割数は6個に限られるものではない。また、印刷領域は印刷画像や印刷物の大きさに応じて可変であり、必ずしもプリンタ1の最大印刷可能範囲(キャリッジ21の移動可能範囲)である必要は無い。
===第1実施形態===
<第1実施形態の印刷物>
図4は、第1実施形態の印刷物の説明図である。この印刷物において、画像が印刷される媒体は、一方が被印刷面であり他方が粘着面である透明なシール部材(基材)と、シール部材の粘着面を覆う剥離部材とから構成されている。
図4に示すように、この印刷物は、媒体の片面側において、媒体表面に3個の画像を重ねて印刷することによって得られる。媒体表面に1番目に印刷される画像は、「ABC」との文字の鏡像の画像(以下、「鏡像ABC」)である。また、鏡像ABCに重ねて2番目に印刷される画像は、白インクを塗布することによって形成される矩形の画像(以下、「白画像」)である。また、白画像に重ねて3番目に印刷される画像は、「XYZ」との文字画像(以下、「画像XYZ」)である。
ここで、白画像は、鏡像ABCに対する背景になるとともに、画像XYZに対する背景にもなる。従って、白画像は背景用画像に相当する。そして、鏡像ABCと画像XYZの間に白画像が印刷されているので、室外側から文字「ABC」を見たときに画像XYZは見えにくくなっており、逆に、室内側から文字「XYZ」を見たときに鏡像ABCは見えにくくなっている。加えて、白画像が印刷される範囲は、鏡像ABCや画像XYZが印刷される範囲よりも広い。これらのことから、白画像は、鏡像ABCに対しては画像XYZをマスクしており、画像XYZに対しては鏡像ABCをマスクしているといえる。このため、白画像はマスク画像にも相当する。
この印刷物は、第1画像としての鏡像ABC(第1層)と、背景用画像(或いはマスク画像)としての白画像(第2層)と、第2画像としての画像XYZ(第3層)とを、媒体における一方の表面に重ねて形成することによって得られる。
この印刷物の剥離部材を外し、シール部材の粘着面を室内側から窓に貼れば、室内側からは文字「XYZ」を見ることができる。また、室外側からは窓及びシール部材をとおして文字「ABC」を見ることができる。すなわち、シール部材における被印刷面とは反対側の面から文字「ABC」を見ることができる。
印刷物をこのように使用する場合、各画像が印刷される媒体(例えばシール部材)は、1番目に印刷された画像を印刷面とは反対側から見えるようにすることが求められる。このため、媒体は、透明又は半透明であることが求められる。1番目に印刷される第1画像に関し、この実施形態では鏡像を例示したが、通常の画像であってもよい。例えば、左右対称の画像であれば、そのまま印刷しても支障なく見ることができる。2番目に印刷される背景用画像(マスク画像)に関し、この実施形態では白画像を例示したが、白画像に限られない。例えば、黒色画像であってもよいし、有彩色であってもよい。また、背景を構成する画像であってもよい。
<第1実施形態の画像データ>
図5Aから図5Cは、第1実施形態の印刷動作のための画像データの説明図である。すなわち、図5Aは、3n+1回目の印刷動作のための画像データ、図5Bは、3n+2回目の印刷動作のための画像データ、図5Cは、3n+3回目の印刷動作のための画像データをそれぞれ示す。
ここでnについて説明する。この実施形態では、後述するように3回の印刷動作を行うことで、1つの印刷物が完成する。そして、複数の印刷物を得る場合、3回の印刷動作がセットで行われる。このため、或るセットにおける1番目の印刷動作を3n+1回目と表し、2番目の印刷動作を3n+2回目と表し、3番目の印刷動作を3n+3回目と表している。なお、初回の印刷動作において、n=0である。そして、1つの印刷物が完成するとnの値が1つ増える。このため、nは印刷された印刷物の数を表しているともいえる。
3n+1回目の印刷動作のための画像データは、領域A〜領域Fで媒体に印刷される6個の鏡像ABCを有する。この画像データは、領域Bで媒体の縁部に印刷されるマークも有する。3n+2回目の印刷動作のための画像データは、領域A〜領域Fで媒体に印刷される6個の白画像を有する。3n+3回目の印刷動作のための画像データは、領域A〜領域Fで媒体に印刷される6個の画像XYZを有する。
<第1実施形態の印刷方法>
図6は、第1実施形態の印刷方法の説明図である。この印刷方法では、まず、領域A〜領域Fに対応する媒体表面の領域(媒体の所定領域に相当する)に、第1画像としての鏡像ABCを印刷する。すなわち、第1実施形態では、領域A〜領域Fの全体が印刷場所になっている。鏡像ABCを印刷したならば、背景用画像としての白画像を同じ領域に対して重ねて印刷する。白画像を印刷したならば、第2画像としての画像XYZを同じ領域に対して重ねて印刷する。これらの鏡像ABC、白画像、及び、画像XYZが重ねて印刷されることにより、図4に示す印刷物が6個得られる。以下、詳細に説明する。
1回目の印刷動作の際に、コントローラ60は、ヘッド31をホームポジションHPから印刷移動方向へ移動させる。そして、ヘッド31を制御してノズルからインク滴を吐出させる。これにより、媒体の所定領域には6個の鏡像ABCが印刷される。この1回目の印刷動作の際に、領域Bにマークも印刷される。
1回目の印刷動作の後、すなわち鏡像ABCを印刷した後、プリンタ1は、媒体表面に印刷された鏡像ABCが乾燥するまで待機する(待機動作)。鏡像ABCが乾燥する前に白画像を印刷すると、鏡像ABCが滲んでしまうためである。なお、この待機動作の際、鏡像ABCが印刷された媒体は搬送されない。また、ヘッド31は、戻り方向へ移動してホームポジションHPに位置付けられる。
待機動作の後、プリンタ1は、2回目の印刷動作を行う。2回目の印刷動作の際に、プリンタ1は、ヘッド31を印刷移動方向に移動させながら、6個の白画像を媒体の所定領域にそれぞれ印刷する。この所定領域には既に鏡像ABCが印刷されているため、6個の白画像はそれぞれ対応する鏡像ABCに重ねて印刷される。
2回目の印刷動作の後、すなわち白画像を印刷した後、プリンタ1は、印刷された白画像が乾燥するまで待機する。白画像が乾燥する前に画像XYZを印刷すると、白画像が滲んでしまうためである。この待機動作の際も、白画像が印刷された媒体は搬送されない。そして、ヘッド31はホームポジションHPに戻る。
待機動作の後、プリンタ1は、3回目の印刷動作を行う。3回目の印刷動作の際に、プリンタ1は、ヘッド31を印刷移動方向に移動させながら、6個の画像XYZを媒体の所定領域にそれぞれ印刷する。この所定領域には既に白画像が印刷されているため、画像XYZは白画像に重ねて印刷される。この3回目の印刷動作によって、領域A〜領域Fのそれぞれに対応して、6個の印刷物が完成する。
3回目の印刷動作の終了によって、1セット目の印刷動作が終了する。このため、プリンタ1は、領域6つ分(6個の印刷物)の長さに相当する搬送量で媒体を搬送する(搬送動作)。ここで、前述の1回目の印刷動作の際に領域Bに印刷されたマークをセンサが検出するまで媒体を搬送すれば、領域6つ分の長さに相当する搬送量の搬送動作が行われたことになる。この搬送動作によって、未だ画像の印刷されていない媒体が印刷領域(領域A〜領域F)まで搬送される。このため、待機動作を行わずに、次の印刷動作が行われる。なお、この搬送動作に連動して、ヘッド31はホームポジションHPへ戻る。
搬送動作の後、プリンタ1は、次のセットの印刷動作を行う。すなわち、4回目の印刷動作から6回目の印刷動作を行う。ここで、4回目の印刷動作は、n=1の場合における3n+1回目の印刷動作に相当し、5回目の印刷動作は、n=1の場合における3n+2回目の印刷動作に相当する。同様に、6回目の印刷動作は、n=1の場合における3n+3回目の印刷動作に相当する。
4回目の印刷動作の際に、プリンタ1は、6個の鏡像ABCを媒体の所定領域にそれぞれ印刷する。4回目の印刷動作の後(鏡像ABCを印刷した後)、プリンタ1は待機動作を行う。この回の待機動作、及び、以降の回の待機動作の内容は、前述した通りであるので説明は省略する。
待機動作の後、プリンタ1は5回目の印刷動作を行う。すなわち、プリンタ1は、6個の白画像を媒体の所定領域にそれぞれ印刷する。この所定領域には既に鏡像ABCが印刷されているため、6個の白画像はそれぞれ対応する鏡像ABCに重ねて印刷される。5回目の印刷動作の後(白画像を印刷した後)、プリンタ1は待機動作を行う。
待機動作の後、プリンタ1は6回目の印刷動作を行う。すなわち、プリンタ1は、6個の画像XYZを媒体の所定領域にそれぞれ印刷する。この6回目の印刷動作によって、領域A〜領域Fのそれぞれに対応して、6個の印刷物が完成する。
6回目の印刷動作の終了によって、2セット目の印刷動作が終了する。以降は、3セット目(7回目〜9回目,n=2)の印刷動作、4セット目(10回目〜12回目,n=3)の印刷動作、・・・のように、印刷動作が繰り返し行われる。このように、第1実施形態では、印刷動作が3回行われるたびに、6個の印刷物が完成することになる。つまり、1回の印刷動作のたびに、平均2個の印刷物が完成することになる。
<まとめ>
以上説明したように、第1実施形態の印刷方法では、3n+1回目の印刷動作にて、印刷場所(各領域A〜F)に対応する媒体の所定領域に、第1画像としての鏡像ABCを印刷する。そして、3n+2回目の印刷動作にて、媒体の所定領域に背景画像としての白画像を重ねて印刷し、3n+3回目の印刷動作にて、媒体の所定領域に第2画像としての画像XYZを重ねて印刷している。
これにより、白画像における一方の表面に鏡像ABCが形成され、他方の表面に画像XYZが形成された印刷物が、媒体の片面側に対する印刷によって得られる。このため、印刷工程を簡素化できる。例えば、媒体を反転させるための工程を行わなくて済む。また、プリンタ1において、媒体を反転させるための機構を設けたり、そのためのスペースを確保する必要がなくなる。このため、プリンタ1の構成を簡素化することもできる。
また、得られた印刷物は、媒体と、媒体表面に印刷された鏡像ABCと、鏡像ABCに重ねて印刷された白画像と、白画像に重ねて印刷された画像XYZとを備えている。ここで、白画像は、画像XYZの背景にもなる。このため、画像XYZは、視覚的に鏡像ABCの影響を受けにくくなり、見やすくなる。同様に、鏡像ABCについても、白画像によって視覚的に画像XYZの鏡像の影響を受けにくくなり、鏡像ABCが見やすくなる。
また、第1実施形態では、或るセットの印刷動作において、鏡像ABCが印刷された媒体の所定領域に、白画像と画像XYZとを重ねて印刷している。このとき、各印刷動作の間で媒体を搬送させていない。すなわち、先の印刷動作が終了した後、媒体を搬送させることなく、次の印刷動作を行っている。このような印刷方法を採ることで、1回目の印刷動作で印刷された全ての鏡像ABCに対して、2回目及び3回目の印刷動作で白画像と画像XYZとを重ねて印刷できる。このため、印刷物を無駄なく製造できる。
また、各画像が印刷される範囲に関し、鏡像ABCや画像XYZの印刷範囲は、白画像の印刷範囲よりも狭い。言い換えれば、白画像の印刷範囲は、鏡像ABCや画像XYZの印刷範囲よりも広い。このように印刷範囲を定めることで、鏡像ABCを見るときには、画像XYZは白画像によって覆い隠される。反対に、画像XYZを見るときには、鏡像ABCは白画像によって覆い隠される。これにより、鏡像ABCや画像XYZをより見やすくすることができる。
===第2実施形態===
第2実施形態は、得られる印刷物は第1実施形態の印刷物(図4を参照)と同じであるが、画像データ及び印刷方法が異なっている。以下、相違点を中心に第2実施形態を説明する。
<第2実施形態の画像データ>
図7は、第2実施形態の印刷動作のための画像データの説明図である。図に示す通り、画像データは、領域A及び領域Bに対応する場所で印刷される2個の鏡像ABCと、領域C及び領域Dに対応する場所で印刷される2個の白画像と、領域E及び領域Fに対応する場所で印刷される2個の画像XYZとを有する。また、画像データは、領域Fで媒体の縁部に印刷されるマークも有する。
<第2実施形態の印刷方法>
図8は、第2実施形態の印刷方法の説明図である。この印刷方法では、まず、領域A,領域Bに対応する場所(以下、第1印刷場所ともいう)にて、これらの領域A,領域Bに対応する媒体表面の領域(媒体の所定領域に相当する)に、第1画像としての鏡像ABCを印刷する。鏡像ABCを印刷したならば媒体を領域2つ分だけ搬送し、鏡像ABCが印刷された所定領域を、領域C,領域Dに対応する場所(以下、第2印刷場所ともいう)に位置付ける。そして、背景用画像としての白画像を、鏡像ABCに重ねて印刷する。白画像を印刷したならば媒体を領域2つ分だけ搬送し、白画像が印刷された所定領域を、領域E,領域Fに対応する場所(以下、第3印刷場所ともいう)に位置付ける。そして、第2画像としての画像XYZを、白画像に重ねて印刷する。これらの鏡像ABC、白画像、及び、画像XYZが重ねて印刷されることにより、図4に示す印刷物が2個ずつ得られる。以下、詳細に説明する。
1回目の印刷動作の際に、コントローラ60は、ヘッド31をホームポジションHPから印刷移動方向へ移動させる。そして、ヘッド31を制御してノズルからインク滴を吐出させる。これにより、領域A及び領域Bに対応する媒体の所定領域に2つの鏡像ABCを印刷する。また、領域C及び領域Dに対応する媒体の所定領域に2つの白画像を印刷し、領域E及び領域Fに対応する媒体の所定領域に2つの画像XYZを印刷する。この1回目の印刷動作において、領域Fに対応する媒体の縁部には、マークも印刷される。
1回目の印刷動作の後、コントローラ60は、媒体を領域2つ分の長さに相当する搬送量だけ搬送する(搬送動作)。このとき、領域Fに印刷されたマークがセンサによって検出されるまで媒体を搬送すれば、領域2つ分の長さに相当する搬送量の搬送動作が行われたことになる。この搬送動作によって、未だ画像の印刷されていない媒体が領域A及び領域Bに搬送される。また、1回目の印刷動作の際に第1印刷場所で鏡像ABCが印刷された所定領域は、第2印刷場所まで搬送される。同様に、1回目の印刷動作の際に、第2印刷場所で白画像が印刷された所定領域は、第3印刷場所まで搬送される。そして、この搬送動作は、鏡像ABCや白画像を乾燥させるための待機動作も兼ねている。
2回目の印刷動作においても、プリンタ1は、1回目の印刷動作と同様に、第1印刷場所で鏡像ABCを印刷し、第2印刷場所で白画像を印刷し、第3印刷場所で画像XYZを印刷する。加えて、領域Fに対応する媒体の縁部にはマークを印刷する。この印刷動作では、第2印刷場所にて、鏡像ABCに重ねて白画像が印刷され、第3印刷場所にて、白画像に重ねて画像XYZが印刷される。
2回目の印刷動作の後、コントローラ60は、媒体を領域2つ分の長さに相当する搬送量だけ搬送する。このときも、領域Fに印刷されたマークがセンサによって検出されるまで媒体を搬送すればよい。
媒体を搬送したならば、3回目の印刷動作が行われる。この印刷動作でも、コントローラ60は、ヘッド31を印刷移動方向へ移動させつつ、ノズルからインク滴を吐出させる。これにより、第1印刷場所で鏡像ABCが印刷され、第2印刷場所で白画像が印刷され、第3印刷場所で画像XYZが印刷される。ここで、第3印刷場所に位置付けられた媒体の所定領域には、鏡像ABCと白画像とが既に印刷されている。3回目の印刷動作が終了すると、この所定領域には画像XYZが印刷されるので、鏡像ABC、白画像、及び、画像XYZが重ねて印刷される。その結果、2個の印刷物が完成する。
3回目の印刷動作の後、前述した搬送動作と印刷動作とを交互に繰り返すことで、印刷物が順次製造される。すなわち、印刷動作が行われることで、領域A及び領域Bに対応する第1印刷場所で鏡像ABCが印刷され、領域C及び領域Dに対応する第2印刷場所で白画像が印刷される。そして、領域E及び領域Fに対応する第3印刷場所で画像XYZが印刷されて、2個の印刷物が完成する。また、搬送動作が行われることで、未だ画像の印刷されていない媒体が第1印刷場所に搬送される。そして、直前の印刷動作の際に鏡像ABCが印刷された媒体の所定領域が、第1印刷場所から第2印刷場所へと搬送される。同様に、直前の印刷動作の際に白画像が印刷された媒体の所定領域が、第2印刷場所から第3印刷場所へと搬送される。
<まとめ>
以上説明したように、第2実施形態の印刷方法では、まず、領域A,領域Bに対応する第1印刷場所にて、媒体の所定領域に、第1画像としての鏡像ABCを印刷する。次に、第1印刷場所よりも媒体の搬送方向における下流側の第2印刷場所(領域C,領域Dに対応する印刷場所)にて、鏡像ABCが印刷されて第2印刷場所まで搬送された媒体の所定領域に、背景用画像としての白画像を印刷する。その後、第2印刷場所よりも媒体の搬送方向における下流側の第3印刷場所(領域E,領域Fに対応する印刷場所)にて、白画像が印刷されて第3印刷場所まで搬送された媒体の所定領域に、第2画像としての画像XYZを印刷し、印刷物を完成させている。
このように、第2実施形態の印刷方法では、或る回の印刷動作と次の回の印刷動作との間に、媒体を、搬送方向における上流側の印刷場所から下流側の印刷場所まで搬送している。この印刷方法では、媒体が搬送されている時間を、次の画像が印刷されるまでの待機時間としても用いることができる。言い換えれば、媒体の搬送時間を画像の乾燥時間として用いることができる。このため、印刷物を効率よく製造できる。
そして、この第2実施形態の印刷方法では、いずれの印刷動作においても、媒体に印刷すべき画像が同じである。このため、プリンタ1のメモリ63には、1種類の画像データを記憶するだけでよい。従って、本実施形態では、画像データを記憶するために必要な容量を、第1実施形態の印刷方法よりも小さくすることができる。
<第1変形例>
図9は、第2実施形態の第1変形例の説明図である。第1変形例の印刷方法は、先に説明した印刷方法と比べて、1回の印刷動作で印刷される画像の数が異なる。すなわち、1回の印刷動作で印刷される画像の種類の数は3つであり、先の印刷方法と同じである。しかし、1種類あたりの画像の数は、第1変形例の印刷方法では1つであるのに対し、第2実施形態の印刷方法では2つである。
第1変形例の印刷方法では、まず、領域Aに対応する第1印刷場所にて、この第1印刷場所に対応する媒体の所定領域に、第1画像としての鏡像ABCを印刷する。その後、鏡像ABCの印刷された媒体の所定領域が、領域Cに対応する第2印刷場所に位置付けられたならば、背景用画像としての白画像を鏡像ABCに重ねて印刷する。その後、白画像の印刷された媒体の所定領域が、領域Eに対応する第3印刷場所に位置付けられたならば、第2画像としての画像XYZを白画像に重ねて印刷する。この印刷方法では、印刷動作が行われる毎に媒体を領域1つ分だけ搬送する。このため、印刷動作が行われる毎に、図4に示す印刷物が1個ずつ得られる。以下、詳細に説明する。
1回目の印刷動作の際に、コントローラ60は、ヘッド31をホームポジションHPから印刷移動方向へ移動させる。そして、ヘッド31を制御してノズルからインク滴を吐出させる。これにより、第1印刷場所で鏡像ABCが印刷され、第2印刷場所で白画像が印刷され、第3印刷場所で画像XYZが印刷される。従って、領域B、領域D及び領域Fに対応する媒体に画像は印刷されない。なお、この1回目の印刷動作において、領域Fに対応する媒体の縁部には、マークも印刷される。
1回目の印刷動作の後、コントローラ60は、媒体を領域1つ分の長さに相当する搬送量だけ搬送する(搬送動作)。この搬送動作によって、媒体における未だ画像の印刷されていない部分が第1印刷場所(領域A)に位置付けられ、1回目の印刷動作で印刷された鏡像ABCが領域Bに搬送される。同様に、1回目の印刷動作で印刷された白画像が領域Dに、画像XYZが領域Fにそれぞれ搬送される。
2回目の印刷動作においても、プリンタ1は、1回目の印刷動作と同様に、第1印刷場所(領域A)で媒体の所定領域に鏡像ABCを印刷する。そして、第2印刷場所(領域C)で媒体の所定領域に白画像を印刷し、第3印刷場所(領域E)で媒体の所定領域に画像XYZを印刷する。
2回目の印刷動作の後、コントローラ60は、媒体を領域1つ分の長さに相当する搬送量だけ搬送する。この搬送動作によって、媒体の未だ画像の印刷されていない部分が第1印刷場所に位置付けられる。そして、2回目の印刷動作で印刷された鏡像ABCが領域Bに、白画像が領域Dに、画像XYZが領域Fにそれぞれ搬送される。加えて、1回目の印刷動作で印刷された鏡像ABCが領域Cに搬送され、白画像が領域Eにそれぞれ搬送される。
3回目の印刷動作においても、プリンタ1は、1回目や2回目の印刷動作と同様に、第1印刷場所で鏡像ABCを印刷し、第2印刷場所で白画像を印刷し、第3印刷場所で画像XYZを印刷する。3回目の印刷動作において、第2印刷場所の媒体(所定領域)には鏡像ABCが印刷されている。同様に、第3印刷場所の媒体には白画像が印刷されている。このため、3回目以降の印刷動作では、第2印刷場所にて鏡像ABCに重ねて白画像が印刷され、第3印刷場所にて白画像に重ねて画像XYZが印刷される。3回目の印刷動作の後、プリンタ1は、同様の搬送動作と印刷動作とを交互に繰り返す。
そして、5回目以降の印刷動作においても、プリンタ1は、1回目〜4回目の印刷動作と同様に、第1印刷場所で鏡像ABCを印刷し、第2印刷場所で白画像を印刷し、第3印刷場所で画像XYZを印刷する。5回目以降の印刷動作において、第3印刷場所の媒体には鏡像ABCと白画像とが重ねて印刷されている。このため、5回目以降の印刷動作によって、第3印刷場所で画像XYZを印刷することにより、1個の印刷物が完成する。すなわち、この変形例では、印刷動作のたびに、1個の印刷物が完成することになる。
そして、この変形例でも、前述の第2実施形態と同様に、プリンタ1のメモリ63には、1種類の画像データを記憶するだけでよい。また、この変形例の搬送動作の搬送量は、第2実施形態の搬送動作の搬送量よりも短い。言い換えれば、小刻みに媒体を搬送している。このため、印刷された第1画像や白画像を乾燥させるための時間を容易に確保できる。さらに、この変形例では、印刷動作のたびに1個の印刷物が完成するので、乾燥機構42の加熱範囲が切り替え可能である場合、乾燥機構42は、領域1つ分の範囲で媒体を加熱できればよい。このようにすると、省電力化が図れる。
<第2変形例>
図10は、第2実施形態の第2変形例の説明図である。第1変形例と比べると、第2変形例では、画像XYZを印刷する印刷場所が異なる。
第2変形例では、画像XYZを印刷する第3印刷場所は領域Fである。つまり、第3印刷場所が、第1変形例よりも搬送方向の下流側に定められている。この結果、第2変形例では、第1変形例と比較して、白画像を印刷してから画像XYZを印刷するまでの時間が長くなる。これにより、ホットプラテン41の上で白画像を十分に乾燥させてから画像XYZを印刷することができる。
この印刷物において、2番目に印刷される白画像は、1番目に印刷される鏡像ABCを覆い隠し、3番目に印刷される画像XYZを見やすくする役目も有している。このため、印刷範囲の全体に対して密に印刷される。従って、鏡像ABCよりも白画像の方が乾きにくい傾向がある。そこで、白画像を確実に乾燥させるために、第2変形例では、白画像が印刷される第2印刷場所と画像XYZが印刷される第3印刷場所との間隔を、鏡像ABCが印刷される第1印刷場所と第2印刷場所との間隔よりも広く定めている。この場合、鏡像ABCと白画像との間隔よりも、白画像と画像XYZとの間隔を広く設定した画像データを用意すればよい。
第2変形例では、1番目に印刷される画像(鏡像ABC)よりも2番目に印刷される画像(白画像)の方が乾きにくい場合について説明したが、2番目に印刷される画像よりも1番目に印刷される画像の方が乾きにくい場合には、第1印刷場所と第2印刷場所との間隔を、第2印刷場所と第3印刷場所との間隔よりも広く定めればよい。これにより、画像の滲みを効果的に抑制できる。
===第3実施形態===
<第3実施形態の印刷物>
図11Aは、第3実施形態の印刷物の説明図である。第3実施形態の印刷物は、第2実施形態の印刷物と比べると、背景用画像としての白画像の数(層の数)が異なっている。この第3実施形態の印刷物は、複数回の印刷動作によって形成される背景用画像を有している。すなわち、この背景用画像は、印刷動作を繰り返し行って白インク(色材の一種)を積層することで印刷されている。
この第3実施形態でも、媒体にはシール部材が用いられている。このシール部材は、前述したものと同様の構成であるため、説明は省略する。第3実施形態の印刷物は、媒体の片面側においてその表面に6個の画像を重ねて印刷することによって得られる。媒体表面に最初に印刷される画像は、鏡像ABCである。また、鏡像ABCの上には、4個の白画像が印刷される。また、白画像の上に印刷される画像は、画像XYZである。
この印刷物は、鏡像ABCの第1層と、白画像の第2層〜第5層と、画像XYZの第6層とを重ねて形成することによって得られる。
この印刷物でも、剥離部材を外してシール部材の粘着面を例えば室内側から窓に貼れば、室内側から文字「XYZ」を見ることができるとともに、室外側から窓及びシール部材越しに文字「ABC」を見ることができる。そして、鏡像ABCと画像XYZの間には、複数層からなる白画像が形成されているので、室外側から文字「ABC」を見たときに画像XYZは見えにくくなっており、逆に、室内側から文字「XYZ」を見たときに鏡像ABCは見えにくくなっている。
<第3実施形態の画像データ>
図11Bは、第3実施形態の印刷動作のための画像データの説明図である。図に示す通り、画像データは、領域Aに対応する場所で印刷される鏡像ABCと、領域B〜領域Eに対応する場所で印刷される4個の白画像と、領域Fに対応する場所で印刷される画像XYZとを有する。なお、領域Bで印刷される白画像は第1層目の白画像になり、領域Cで印刷される白画像は第2層目の白画像になり、領域Dで印刷される白画像は第3層目の白画像になり、領域Eで印刷される白画像は第4層目の白画像になる。また、画像データは、領域Fで媒体の縁部に印刷されるマークも有する。
<第3実施形態の印刷方法>
図12は、第3実施形態の印刷方法の説明図である。この印刷方法では、まず、領域Aにて媒体の所定領域に、第1画像としての鏡像ABCを印刷する。鏡像ABCを印刷したならば媒体を領域1つ分だけ搬送し、鏡像ABCが印刷された所定領域を、領域Bに位置付ける。そして、背景用画像の一部である第1層目の白画像を、鏡像ABCに重ねて印刷する。以後は、媒体の搬送と印刷動作とを繰り返し、領域Cにて第2層目の白画像を、領域Dにて第3層目の白画像をそれぞれ重ねて印刷する。同様に、領域Eにて第4層目の白画像を、領域Fにて第2画像としての画像XYZをそれぞれ重ねて印刷する。これらの鏡像ABC、白画像(第1層目〜第4層目)、及び、画像XYZが重ねて印刷されることにより、図11Aに示す印刷物が1個ずつ得られる。以下、詳細に説明する。
1回目の印刷動作の際に、コントローラ60は、ヘッド31をホームポジションHPから印刷移動方向へ移動させる。そして、ヘッド31を制御してノズルからインク滴を吐出させる。これにより、領域Aに対応する媒体の所定領域には鏡像ABCが印刷される。そして、領域B〜領域Eに対応する媒体の所定領域には、合計で4つの白画像が印刷される。また、領域Fに対応する媒体の所定領域には画像XYZが印刷される。なお、1回目の印刷動作の際に、領域Fの媒体にはマークが印刷される。
1回目の印刷動作の後、コントローラ60は、領域1つ分だけ媒体を搬送させる(搬送動作)。この搬送動作は、鏡像ABCや白画像を乾燥させるための待機動作も兼ねている。この搬送動作によって、媒体の未だ画像の印刷されていない部分が領域Aに搬送され、1回目の印刷動作の際に領域Aで印刷された鏡像ABCが領域Bに搬送される。また、1回目の印刷動作の際に領域B〜領域Eにて印刷された白画像が、それぞれ下流側の隣の領域に搬送される。
2回目の印刷動作においても、プリンタ1は、1回目の印刷動作と同様に、領域Aにて鏡像ABCを印刷し、領域B〜領域Eにて4つの白画像を印刷し、領域Fにて画像XYZを印刷する。なお、2回目の印刷動作では、領域Bには1回目の印刷動作で印刷された鏡像ABCが位置付けられ、領域C〜領域Fには1回目の印刷動作で印刷された白画像が位置付けられている。このため、2回目の印刷動作によって、領域Bにて、鏡像ABCに重ねて白画像が印刷され、領域C〜領域Eにて、白画像に重ねて白画像が印刷され、領域Fにて、白画像に重ねて画像XYZが印刷される。2回目の印刷動作の後、プリンタ1は、同様の搬送動作と印刷動作とを交互に繰り返す。
そして、6回目以降の印刷動作においても、プリンタ1は、1回目の印刷動作と同様に、領域Aにて鏡像ABCを印刷し、領域B〜領域Eにて4つの白画像を印刷し、領域Fにて画像XYZを印刷する。6回目以降の印刷動作において、領域Fに位置付けられた媒体(所定領域)には、鏡像ABC、及び、4層の白画像が重ねて印刷されている。このため、領域Fにて、4層目の白画像に重ねて画像XYZが印刷されると、1個の印刷物が完成する。従って、第3実施形態では、印刷動作のたびに、1個の印刷物が完成することになる。
<まとめ>
この第3実施形態では、第2実施形態と同様の効果を得ながら、別の印刷物を印刷することができる。そして、この第3実施形態の印刷方法では、背景用画像としての白画像を、複数回の印刷動作を行うことで印刷している。すなわち、色材の一種である白インクの層を重ねることで、白画像を形成している。このため、鏡像ABCを見るとき、画像XYZが透けにくくなる。同様に、画像XYZを見るとき、鏡像ABCが透けにくくなる。
また、第3実施形態では、背景用画像が複数の層で形成されているので、各層の種類を任意に定めることができる。例えば、鏡像ABC用の背景画像と画像XYZ用の画像を異ならせること(異なる色にすることなど)ができる。また、第2層や第3層として下地層を形成してもよいし、スクラッチカードで用いられている遮蔽層を形成してもよい。
加えて、第3実施形態でも、1層目の白画像を、鏡像ABCや画像XYZが印刷される範囲よりも広い範囲に印刷している。言い換えれば、鏡像ABCや画像XYZは、白画像よりも狭い範囲に印刷される。この点でも、鏡像ABCや画像XYZを見やすくすることができる。
また、この第3実施形態では、前述の第2実施形態と同様に、いずれの印刷動作においても、印刷領域に対応する媒体表面に印刷すべき画像が同じである。このため、プリンタ1のメモリ63には、1種類の画像データを記憶するだけでよい。
===第4実施形態===
<第4実施形態の印刷物>
図13Aは、第4実施形態の印刷物の説明図である。第4実施形態の印刷物は、第3実施形態の印刷物と比べると、背景用画像としての白画像の数が異なっている。従って、この第3実施形態の印刷物でも、複数回の印刷動作によって形成される背景用画像を有しているといえる。そして、第4実施形態の背景用画像は、ドットの形成される位置がそれぞれ異なる複数の画像によって構成されている。
この第4実施形態でも、媒体にはシール部材が用いられている。このシール部材は、前述したものと同様の構成であるため、説明は省略する。第4実施形態の印刷物は、媒体の片面側においてその表面に4個の画像を重ねて印刷することによって得られる。媒体表面に最初に印刷される画像は、鏡像ABCである。また、鏡像ABCには、2個の白画像が重ねて印刷される。但し、2個の白画像は互いに重ならない(後述する)。また、白画像に重ねて印刷される画像は、画像XYZである。言い換えると、この印刷物は、媒体の片面側においてその表面に、1個の鏡像ABCと、2個の白画像と、1個の画像XYZとを重ねて形成することによって得られる。
<第4実施形態の画像データ>
図13Bは、第4実施形態の印刷動作のための画像データの説明図である。図に示す通り、第4実施形態では、画像データは、領域Aで媒体の所定領域に印刷される鏡像ABCと、領域C及び領域Dで媒体の所定領域に印刷される2個の白画像と、領域Fで媒体の所定領域に印刷される画像XYZとを有する。
なお、領域Cで印刷される白画像(便宜上、先の白画像ともいう)と、領域Dで印刷される白画像(便宜上、後の白画像ともいう)とは、図14に示すように、ドットの形成される位置がそれぞれ異なっている。図14は、第4実施形態の2個の白画像の構成の説明図である。図中の黒丸は、白インクによるドットを示している。この実施形態では、全画素に白インクによるドットを形成するのではなく(いわゆるベタ画像にするのではなく)、市松模様状にドットを形成する。また、一方の白画像ではドットの形成されない画素に他方の白画像のドットが形成されるように、画像データ上の2個の白画像が設定されている。このため。これらの白画像を印刷すると、ドットが密に形成されて白色のベタ画像になる。
<第4実施形態の印刷方法>
図15は、第4実施形態の印刷方法の説明図である。この印刷方法では、まず、領域Aにて媒体の所定領域に、第1画像としての鏡像ABCを印刷する。その後、鏡像ABCの印刷された所定領域が領域Cに位置付けられたならば、鏡像ABCに重ねて先の白画像を印刷する。先の白画像を印刷したならば、媒体を領域1つ分だけ搬送し、先の白画像が印刷された所定領域を領域Cに位置付ける。そして、鏡像ABCに重ねて後の白画像を印刷する。これにより、先の白画像では埋まらなかった部分が後の白画像によって埋まり、鏡像ABCが背景用画像としての白画像(先の白画像,後の白画像)によって覆われる。その後、白画像が印刷された所定領域が領域Fに位置付けられたならば、白画像に重ねて第2画像としての画像XYZをそれぞれ重ねて印刷する。これらの鏡像ABC、白画像、及び、画像XYZが重ねて印刷されることにより、図13に示す印刷物が1個ずつ得られる。以下、詳細に説明する。
1回目の印刷動作の際に、コントローラ60は、ヘッド31を移動方向に移動させながら、領域Aにて鏡像ABCを印刷し、領域Cにて先の白画像を印刷する。また、領域Dにて後の白画像を印刷し、領域Fにて画像XYZを印刷する。なお、1回目の印刷動作の際に、領域Fに対応する媒体表面にマークが印刷される。
1回目の印刷動作の後、プリンタ1は、領域1つ分の長さに相当する搬送量で媒体を搬送する(搬送動作)。この搬送動作は、鏡像ABCや白画像を乾燥させるための待機動作も兼ねている。この搬送動作によって、未だ画像の印刷されていない媒体が領域Aに搬送され、1回目の印刷動作の際に領域Aにて印刷された鏡像ABCが領域Bに搬送され、1回目の印刷動作の際に領域C及び領域Dにて印刷された白画像がそれぞれ搬送方向の下流側の隣の領域に搬送される。
2回目の印刷動作においても、プリンタ1は、1回目の印刷動作と同様に、領域Aにて鏡像ABCを、領域Cにて先の白画像を、領域Dにて後の白画像を、領域Fにて画像XYZをそれぞれ印刷する。2回目の印刷動作の後、プリンタ1は、同様の搬送動作と印刷動作とを交互に繰り返す。
そして、6回目以降の印刷動作において、領域Fに位置付けられた媒体の所定領域には、鏡像ABC、及び、白画像が重ねて印刷されている。このため、領域Fにて、白画像に重ねて画像XYZが印刷されると、1個の印刷物が完成する。従って、第4実施形態では、印刷動作のたびに、1個の印刷物が完成することになる。
<まとめ>
この第4実施形態では、第2実施形態と同様の効果を得ながら、同等の印刷物を印刷することができる。そして、この第4実施形態の印刷方法では、先の白画像と後の白画像によって1層の白画像が形成される。このため、白画像の乾燥を短い時間で行うことができる。これは、図14で説明したように、先の白画像と後の白画像がともに市松模様状のドットから構成され、先の白画像でドットの形成されない画素に、後の白画像でドットが形成されることによる。このような方法を採ると、インクが乾燥することで生じる媒体の収縮変形(カール)の問題も生じにくくなる。また、最初の白画像と次の白画像を構成するドット同士に滲みが生じたとしても、同じ色のインクが混ざるだけなので、画質に影響はない。
また、第4実施形態では、前述の第2実施形態と同様に、いずれの印刷動作においても、印刷領域に対応する媒体表面に印刷すべき画像が同じである。このため、プリンタ1のメモリ63には、1種類の画像データを記憶するだけでよい。
===その他の実施の形態===
上記の実施形態は、主として、プリンタ1について記載されているが、その中には、印刷装置、液体吐出装置、印刷物製造装置、印刷方法、液体吐出方法、印刷システム、コンピュータシステム、印刷物製造システム、プログラム、プログラムを記憶した記憶媒体、印刷物製造方法、等の開示が含まれていることはいうまでもない。
また、一実施形態として、プリンタ1等を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<各実施形態の組み合わせについて>
前述した実施形態はあくまで一例である。このため、実施形態同士を組み合わせてもよい。例えば、第3実施形態の印刷物を、第1実施形態の印刷方法で製造してもよい。この場合、第1実施形態の印刷方法において、白画像を印刷するための印刷動作を繰り返し行えばよい。また、第4実施形態の印刷物を、他の実施形態の印刷方法で製造してもよい。
<印刷装置について>
前述の実施形態では、画像データをプリンタ1のメモリ63に記憶している。但し、画像データを記憶するメモリは、プリンタ1のメモリ63でなくてもよい。例えば、外部のコンピュータ110のメモリ(不図示)に画像データを記憶してもよい。この場合、コンピュータ110とプリンタ1によって印刷装置が構成されることになる。
<プリンタについて>
前述のプリンタ1では、キャリッジ21を移動方向に1回走査させることによって、印刷領域において媒体表面の全体に印刷を行っているが、このプリンタ1に限られるものではない。例えば、キャリッジ21を複数回走査させることによって、印刷領域において媒体表面の全体に印刷を行ってもよいし、キャリッジを移動方向と交差する方向に1回あるいは複数回走査させて印刷を行なってもよい。また、キャリッジを2次元的に移動させることにより、媒体表面に印刷を行うプリンタであっても同様に適用できる。このようなプリンタであれば、前述のプリンタ1と比べて、ヘッドの大きさを小さくできる。
また、ヘッドが固定されており、媒体を搬送させながら、固定されたヘッドで印刷を行なうものでもよいし、ヘッドの走査の動作と、媒体を印刷領域の搬送方向の長さより短い距離を搬送する動作とを交互に繰り返して印刷するものでもよい。要するに、媒体に、第1画像と、背景用画像と、第2画像とを重ねて印刷できるものであればよい。
また、プリンタ1は、複数のヘッド31を有していてもよい。また、プリンタ1は、ヒータユニット40を有していなくてもよい。また、印刷方式はインクジェットに限られない。例えば、レーザー方式であってもよいし、熱転写方式であってもよい。レーザー方式の場合、色材としてトナーが用いられ、熱転写方式の場合、色材として転写リボンが用いられる。
<画像について>
前述の実施形態において、白画像は、矩形であるが、矩形に限られるものではない。例えば、鏡像ABCや画像XYZの双方の形状に合わせた形状であってもよいし、楕円や星形であってもよい。
前述の実施形態では、鏡像ABC、及び画像XYZなどが印刷されている。但し、印刷される画像は文字画像に限られるものではなく、図形などでもよい。
<印刷物について>
鏡像ABCと画像XYZが白画像の両面に印刷された印刷物に関し、その使用方法は種々考えられる。例えば、タグとして使用することもできる。そして、印刷物をタグのように使用することを想定すれば、媒体がシール用紙のように粘着面を有しなくてもよいことは理解できるであろう。
また、印刷物を製造する際に、インクの吸収を促進する働きがある定着剤が塗布された媒体を用いてもよい。これにより、インクを吸収しにくい媒体であっても、その表面に画像(ここでは鏡像ABC)を印刷し易くなる。また、印刷物を製造する際や、製造した後に、印刷物の表面に、コーティング剤を塗布してもよい。
加えて、印刷物の表面に、加工を行うための加工用画像を形成してもよい。この加工用画像は、例えば、接着層を形成するための接着層用画像であっても良いし、スクラッチカードの隠蔽層を形成するための隠蔽層用画像であっても良い。
プリンタの全体構成のブロック図である。 プリンタの全体構成の概略図である。 印刷領域付近の説明図である。 第1実施形態の印刷物の説明図である。 図5Aは、第1実施形態の3n+1回目(nは0以上の整数)の印刷動作のための画像データの説明図である。図5Bは、第1実施形態の3n+2回目の印刷動作のための画像データの説明図である。図5Cは、第1実施形態の3n+3回目の印刷動作のための画像データの説明図である。 第1実施形態の印刷方法の説明図である。 第2実施形態の印刷動作のための画像データの説明図である。 第2実施形態の印刷方法の説明図である。 第2実施形態の第1変形例の説明図である。 第2実施形態の第2変形例の説明図である。 図11Aは、第3実施形態の印刷物の説明図である。図11Bは、第3実施形態の印刷動作のための画像データの説明図である。 第3実施形態の印刷方法の説明図である。 図13Aは、第4実施形態の印刷物の説明図である。図13Bは、第4実施形態の印刷動作のための画像データの説明図である。 第4実施形態の2個の白画像の構成の説明図である。 第4実施形態の印刷方法の説明図である。
符号の説明
1 プリンタ、10 搬送ユニット、11 供給機構、
12A〜12F 搬送ローラ、13 巻取機構、
20 キャリッジユニット、21 キャリッジ、22 ガイド、
30 ヘッドユニット、31 ヘッド、
40 ヒータユニット、41 ホットプラテン、42 乾燥機構、
50 検出器群、51 マーク検出センサ、
110 コンピュータ

Claims (8)

  1. 媒体の表面に第1画像の印刷を行うこと、
    前記第1画像に重ねて、前記第1画像の背景となる背景用画像の印刷を行うこと、
    前記背景用画像に重ねて第2画像の印刷を行うこと、
    を備える印刷物製造方法。
  2. 請求項1に記載の印刷物製造方法であって、
    前記背景用画像は、
    前記第1画像を覆い隠すものである、印刷物製造方法。
  3. 請求項2に記載の印刷物製造方法であって、
    前記背景用画像を印刷する際には、
    前記背景用画像を、前記第1画像が印刷される範囲よりも広い範囲に印刷し、
    前記第2画像を印刷する際には、
    前記第2画像を、前記背景用画像が印刷される範囲よりも狭い範囲に印刷する、印刷物製造方法。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1項に記載の印刷物製造方法であって、
    前記第1画像を印刷する際には、
    前記媒体における所定領域に前記第1画像を印刷し、
    前記背景用画像を印刷する際には、
    前記第1画像が印刷された前記媒体を搬送することなく、前記第1画像が印刷された前記所定領域に前記背景用画像を印刷し、
    前記第2画像を印刷する際には、
    前記背景用画像が印刷された前記媒体を搬送することなく、前記背景用画像が印刷された前記所定領域に前記第2画像を印刷する、印刷物製造方法。
  5. 請求項1から請求項3の何れか1項に記載の印刷物製造方法であって、
    前記第1画像を印刷する際には、
    第1印刷場所にて、前記媒体における所定領域に前記第1画像を印刷し、
    前記背景用画像を印刷する際には、
    前記第1印刷場所よりも前記媒体の搬送方向における下流側の第2印刷場所にて、前記第1画像が印刷されて前記第2印刷場所まで搬送された前記所定領域に、前記背景用画像を印刷し、
    前記第2画像を印刷する際には、
    前記第2印刷場所よりも前記媒体の搬送方向における下流側の第3印刷場所にて、前記背景用画像が印刷されて前記第3印刷場所まで搬送された前記所定領域に、前記第2画像を印刷する、印刷物製造方法。
  6. 請求項1から請求項5の何れか1項に記載の印刷物製造方法であって、
    前記背景用画像を印刷する際には、
    印刷動作を繰り返し行うことで色材を積層する、印刷物製造方法。
  7. 請求項1から請求項6の何れか1項に記載の印刷物製造方法であって、
    前記背景用画像は、
    複数の画像であってドットの形成される位置がそれぞれ異なる前記複数の画像で構成されている、印刷物製造方法。
  8. 媒体と、
    前記媒体の表面に印刷された第1画像と、
    前記第1画像の背景となる背景用画像であって前記第1画像に重ねて印刷された背景用画像と、
    前記背景用画像に重ねて印刷された第2画像と
    を備える印刷物。
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