JP2009280215A - スパウトおよびスパウト付容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】スパウト付容器11における袋状の容器本体7を、内容物の残量に拘わらず、膨らんだ状態に維持しやすくする。
【解決手段】筒状の口部2の一端に連なり、容器本体7を構成するシート材8a,8b間に挟み込まれて熱融着される筒状の裾部3が、先端に向かって全体が徐々に拡径した形状をなすスパウト1とし、徐々に広がる裾部3の延長方向に容器本体7を膨らんだ状態に維持する力が作用しやすくする。
【選択図】図5

Description

本発明は、袋状の容器本体に内容物の飲み口、注ぎ口または取り出し口として取り付けられるスパウトおよび袋状の容器本体にこのスパウトを取り付けたスパウト付容器に関する。さらに具体的には、例えば液体飲料、流動性食品、輸液バッグ(例えば点滴バッグ)、詰め替え用の液体洗剤、各種粉体などを収容する容器本体に、飲み口、注ぎ口または取り出し口として取り付けられるスパウトおよびこれらの容器本体にスパウトを取り付けたスパウト付容器に関する。
特許文献1には、筒状の口部と、この口部の一端に連なり、先端部が、袋状の容器本体を構成するシート材間に挟み込まれて熱融着される筒状の裾部とを備えたスパウトについて、裾部の形状を、口部側から先端部に向かって徐々に拡径させ、しかもシート材に挟み込まれる先端部を一定径の筒状とすることが図示されている。また、この特許文献1には、裾部を変形可能とすることも開示されている。
特開平10−273154号公報
ところで、スパウト付容器における容器本体が袋状をなす場合、内容物の取り出しに伴って容器本体が潰れやすい問題がある。容器本体が潰れると、容器本体内での内容物の移動が妨げられ、スパウトの取付側へ内容物をスムーズに移動させにくくなって、内容物が取り出しにくくなる。
本発明は、スパウト付容器における容器本体を、内容物の残量に拘わらず、膨らんだ状態に維持しやすくすることを目的とする。
上記目的のために、本発明は、容器本体の広い範囲に押し広げ力を作用させることができるスパウトを提供するものである。
本発明の第1のスパウトは、筒状の口部と、該口部の一端に連なり、少なくとも先端部が、袋状の容器本体を構成するシート材間に挟み込まれて熱融着される筒状の裾部とを備え、該裾部が、前記口部側から先端に向かって全体が徐々に拡径した形状をなしていることを特徴とする。
上記第1のスパウトは、前記裾部が、弾性的に押し潰し可能であること、
裾部の口部側の端部の径が口部の裾部側の端部の径よりも大きく、両者間に段差が形成されていること、
をその好ましい態様として含む。
本発明の第2のスパウトは、さらに容器本体への取り付けを容易にするもので、上記第1のスパウトにおいて、前記裾部の径方向断面における外周形状と内周形状の一方が楕円形、他方が円形となっていることにより、相対向する位置に、肉厚が他の部分の肉厚より大きい厚肉部が形成されていること、または、上記本発明に係る第1のスパウトにおいて、前記裾部の相対向する内周面の一部がそれぞれ内側へ膨出していることにより、相対向する位置に、肉厚が他の部分の肉厚より大きい厚肉部が形成されていることを特徴とする。
また、本発明は、上記第1または第2のスパウトを有するスパウト付容器を提供するものでもある。
本発明の第1のスパウト付容器は、重ねられたシート材の外縁部間に、前記第1のスパウトの裾部が口部を外側にして挟み込まれており、各シート材と裾部間を熱融着したスパウトシール部と、該スパウトシール部と連続して、前記裾部の左右を含む前記シート材の外縁部同士を熱融着した外縁シール部とにより、前記シート材が袋状の容器本体を構成すると共に容器本体にスパウトが取り付けられており、前記裾部の左右に隣接して形成された前記外縁シール部の裾部側の端縁全体が、前記裾部の拡径した形状に沿ってそれぞれ内向きに傾斜していることを特徴とする。
さらに、本発明の第2のスパウト付容器は、重ねられたシート材の外縁部間に、前記第2のスパウトの裾部が口部を外側にして挟み込まれており、各シート材と裾部間を熱融着したスパウトシール部と、該スパウトシール部と連続して、前記裾部の左右を含む前記シート材の外縁部同士を熱融着した外縁シール部とにより、前記シート材が袋状の容器本体を構成すると共に容器本体にスパウトが取り付けられており、前記裾部の左右に隣接して形成された前記外縁シール部の裾部側の端縁全体が、前記裾部の拡径した形状に沿ってそれぞれ内向きに傾斜している一方、前記裾部の厚肉部が左右方向に位置していることを特徴とする。
上記第1および第2のスパウト付容器は、前記裾部の先端縁が、前記裾部の左右に隣接して形成された前記外縁シール部の内縁を対向方向に延長した内縁延長ラインと一致しているか、該内縁延長ラインより外側へ入り込んでいること、
容器本体が、自立型の袋であること、
容器本体が、スタンディングパウチであること、
をその好ましい態様として含むものである。
第1および第2のスパウトは、いわば末広がりの裾部を有し、この裾部が、容器本体を構成するシート材間に挟み込まれて取り付けられるものとなっている。容器本体に取り付けられた裾部は、末広がりの形状の延長方向の領域に対して、容器本体を膨らんだ状態に維持する力を作用させ、容器本体が潰れるのを広範囲に亘って防止することができる。したがって、内容物が減っても、容器本体が潰れ難く、容器本体内での内容物のスムーズな移動が維持できるので、容易に内容物を取り出すことができる。
ところで、裾部が硬質材料で構成されている場合、スパウトシール部の形成は、裾部の形状に対応する湾曲部を有するシール板を用いて行うことになる。
これに対して、裾部が弾性的に押し潰し可能であると、シート材の外側からシール板で挟んで裾部を一旦押し潰してスパウトシール部を形成した後、弾性復帰させることができるので、特別なシール板を用意することなく、一般的な平坦なシール板でスパウト付容器を製造することができる。また、裾部の口部側の端部の径を口部の裾部側の端部の径よりも大きくし、両者間に段差を形成しておくと、裾部の径を口部の径に拘わらず大きくして、より大きく容器本体を膨らますことができると共に、段差部分で補強されるので、シール板で一旦押し潰した裾部を弾性復帰させるための反発力が得やすくなる。
特に第2のスパウトは、上記シール板による押し潰し方向を上下方向としたとき、厚肉部が左右方向、すなわち押し潰されたスパウトの両端側に位置するように配置すると、この厚肉部が圧着力に抗して裾部の両端部を支持する。これにより、裾部が押し潰されたときに、裾部の上下内面同士が強く圧接されることが抑制される。したがって、裾部の内面が熱融着されず、飲み口、注ぎ口又は取り出し口となるスパウトの機能が損なわれることがない。
第1および第2のスパウト付容器は、前記末広がりの裾部を備えた第1および第2のスパウトをそれぞれ用いたもので、しかも前記裾部の左右に隣接して形成された前記外縁シール部の裾部側の端縁全体が、前記裾部の拡径した形状に沿ってそれぞれ内向きに傾斜している。したがって、第1のスパウトについて説明した、容器本体を膨らます力を有効に作用させることができる。また、第2のスパウト付容器は、上記第2のスパウトを用いたものであることから、さらに上記第2のスパウトについて説明した効果を得ることができる。
第1および第2のスパウト付容器において、前記裾部の先端縁を、前記裾部の左右に隣接して形成された前記外縁シール部の内縁延長ラインと一致させるか、該内縁延長ラインより外側へ入り込ませておくと、裾部の先端を内側に突出させた場合に比して、裾部の先端付近の内容物をスムーズにスパウト内へ移動させることができる。また、容器本体が底面を有する自立型の袋、特にスタンディングパウチであると、容器本体の下部側は底面の存在によって膨らますことができ、容器本体の上部側はスパウトの裾部によって膨らませることができるので、容器本体全体を膨らますことができる。
以下、図面を参照して、本発明に係るスパウトおよびスパウト付容器についてさらに説明する。なお、以下に説明する図面において、同じ符号は同様の構成要素を示す。
<第1のスパウトおよび第1のスパウト付容器>
図1は本発明に係る第1のスパウトの一例を示す断面図、図2は本発明に係る第1のスパウト付容器の一例を示す平面図、図3は図2に示される第1のスパウト付容器の斜視図、図4は本発明に係る第1のスパウトの容器本体への取り付け状態を示す拡大平面図、図5は本発明に係る第1のスパウトおよび第1のスパウト付容器の作用の説明図である。
図1に示されるように、第1のスパウト1は、口部2と、口部2の一端に連なる裾部3とから構成されている。口部2は、外周面に雄ねじ4が形成されており、この雄ねじ4を螺合する雌ねじ5が切られたキャップ6によって開閉可能となっている。裾部3は、口部2側から先端(口部2との連接側とは反対側)に向かって全体が徐々に拡径した形状をなしている。
第1のスパウト1は、硬質材料(例えば硬質合成樹脂)で構成したものとすることもできるが、後述する容器本体7(図2、図3参照)への熱融着による取り付けを容易にするため、少なくとも裾部3は弾性的に押し潰し可能であることが好ましい。少なくとも裾部3を弾性的に押し潰し可能とする場合、第1のスパウト1の構成材料としては柔軟性を有する材料が用いられる。具体的には、例えばポリエチレン、ポリプロピレンまたはポリエステルなどの軟質合成樹脂を用いることができる。
以下、少なくとも裾部3に、弾性的に押し潰し可能な柔軟性を付与する場合について説明する。
第1のスパウト1は、上記軟質合成樹脂の単層構造とすることもできるが、ポリエチレンやポリプロピレンなどの熱融着性樹脂層を最外層に設けた多層構造とすることもできる。特に最内層を構成する合成樹脂を最外層を構成する合成樹脂より融点の高い合成樹脂とすることで、後述する容器本体7(図2、図3参照)への熱融着による取り付け時に、裾部3の内面同士の熱融着を防止しやすくなる。また、最内層を構成する合成樹脂に、例えば酸化チタンなどの粉粒状無機顔料を添加しておくことでも同様の効果を得ることができる。
第1のスパウト1を合成樹脂製とする場合、ブロー成形法やインジェクション成形法により製造することができるが、成形が容易であることから、ブロー成形法を用いることが好ましい。また、第1のスパウト1をブロー成形法で製造する場合、裾部3に柔軟性を持たせる場合の好ましい構成材料であるポリエチレンやポリプロピレンのMFR(メルトフローレイト)は、0.1〜7.0であることが好ましく、より好ましくは1.5〜2.0である。
裾部3は、図2に示されるように、容器本体7を構成するシート材8a,8b間に先端部が挟み込まれて熱融着される。裾部3は、熱融着時にこの先端部を弾性的に押し潰しやすくすると共に、熱融着後弾性復帰させやすくするために、口部2側から先端に向かって厚みが漸減していることが好ましい。また。裾部3の口部2側の端部の径を口部2の裾部3側の端部の径よりも大きくし、両者間に段差12を形成しておくことが好ましい。このようにすると、裾部3の径を口部2の径に拘わらず大きくして、より大きく容器本体7を膨らますことができると共に、段差12部分で補強されるので、熱融着時に一旦押し潰した裾部3を弾性復帰させるための反発力が得やすくなる。
次に、上記第1のスパウト1を用いた第1のスパウト付容器11について説明する。
図2および図3に示されるように、容器本体7は袋状をなしている。本例の第1のスパウト付容器11における容器本体7は、表裏面を構成するシート材8a,8bと、底面を構成するシート材8cとで形成された自立型の袋状となっている。容器本体7は、この自立型の袋状の他、四方シール袋状、三方シール袋状などとすることもできるが、容器本体7全体を膨らませやすいことから、自立型の袋状が好ましく、特にスタンディングパウチが最適である。また、シート材8a,8b,8cとしては、例えばポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレンなどの外層フィルムにポリエチレン、ポリプロピレンなどの熱融着性樹脂層を積層したものを用いることができる。
第1のスパウト1は、容器本体7の上縁中央部に、口部2を外側(容器本体7の外側)にし、裾部3の先端部がシート材8a,8b間に挟み込まれて取り付けられている。裾部3の先端部は、シート材8a,8bと裾部3との間を熱融着したスパウトシール部9によってシート材8a,8bに接合されている。また、スパウト1の裾部3の左右を含むシート材8a,8bの外縁部同士が、スパウトシール部9と連続して熱融着されて外縁シール部10aが形成されていると共に、シート材8a,8bとシート材8cの外縁部同士の重なり部分が熱融着されて、外縁シール部10bが形成されている。シート材8a,8b,8cは、上記スパウトシール部9と外縁シール部10a,10bによって、自立型の袋状の容器本体7を構成している。
図4に拡大して示すように、裾部3の左右に隣接して形成された外縁シール部10aの裾部3側の端縁X全体が、裾部3の拡径した形状に沿ってそれぞれ内向き(容器本体7の内側向き)に傾斜している。また、第1のスパウト1の裾部3の先端縁Yが容器本体7の内側に突出すると、内容物の取り出しを堰き止めて残留させやすくなる。このため、裾部3の先端縁Yは、図4(a)に示されるように、裾部3の左右に隣接して形成された外縁シール部10aの内縁(容器本体7の内側の縁)を対向方向に延長した内縁延長ラインZと一致しているか、図4(b)に示されるように、内縁延長ラインZより外側方向へ入り込んでいることが好ましい。さらに、スパウトシール部9の内縁(容器本体7の内側方向の端縁)は、裾部3の先端縁Yよりも内側(容器本体7の内側)にはみ出すと、このはみ出し部分でシート材8a,8bが熱融着されて、裾部3と容器本体7内との連通が妨げられやすい。このため、スパウトシール部9の内縁は、裾部3の先端縁Yよりも若干外側(容器本体7の外側)寄りとすることが好ましい。
本発明に係る第1のスパウト1を用いた第1のスパウト付容器11の場合、上述のように、容器本体7と接合される第1のスパウト1の裾部3が先端に向かって全体が徐々に拡径した形状をなしている。しかも、裾部3の左右に隣接して形成された外縁シール部10aの裾部3側の端縁X全体が、裾部3の拡径した形状に沿ってそれぞれ内向きに傾斜している。このため、図5(a)に一点鎖線で示されるように、裾部3の拡径した形状の延長方向に容器本体7を膨らませることができる。これに対して、図5(b)に示されるように、裾部2が、口部2側から先端部に向かって徐々に拡径してはいても、シート材8a,8bに挟み込まれる裾部3の先端部が一定径の筒状であると、この一定径の筒状部の延長領域しか膨らみを持たせることができない。つまり、本発明に係る第1のスパウト1を用いた第1のスパウト付容器11の場合、容器本体7に広い範囲で膨らみを持たせることができ、容器本体7内での内容物の流動性を高めて第1のスパウト1から取り出しやすくすることができる。
<第2のスパウトおよび第2のスパウト付容器>
図6は本発明に係る第2のスパウトの一例を示す断面図、図7は図6におけるI−I断面図、図8は本発明に係る第2のスパウト付容器の一例を示す平面図、図9は図8に示される第2のスパウト付容器の斜視図、図10は第2のスパウトの作用の説明図、図11は本発明に係る第2のスパウトの他の例を示す断面図である。
図6に示されるように、第2のスパウト101も、基本的にはすでに説明した第1のスパウト1(図1参照)と同様で、口部2と、口部2の一端に連なる裾部3とから構成されており、口部2は、外周面に雄ねじ4が形成されており、この雄ねじ4を螺合する雌ねじ5が切られたキャップ6によって開閉可能となっている。裾部3が、口部2側から先端に向かって全体が徐々に拡径した形状をなしている点、段差12を有している点も第1のスパウト1と同様である。
第2のスパウト101は、少なくとも裾部3が弾性的に押し潰し可能となっている。この第2のスパウト101の構成材料としては、第1のスパウト1(図1参照)について、その少なくとも裾部3に、弾性的に押し潰し可能な柔軟性を付与する場合について説明した材料と同様の材料を用いることができる。また、第2のスパウトの裾部3の厚みは、周方向に均一ではなく、径方向に相対向する位置に、肉厚が他の部分の肉厚より大きい厚肉部13が形成されている。
本例における厚肉部13は、図7に示されるように、裾部3の径方向断面における内周形状が円形で、外周形状が楕円形となっていることにより形成されている。これとは逆に、裾部3の径方向断面における内周形状を楕円形とし、外周形状を円形とすることにより厚肉部13を形成することもできる。
図8および図9に示されるように、上記第2のスパウト101を用いた第2のスパウト付容器111は、基本的には図2および図3で説明した第1のスパウト付容器11と同様で、容器本体7の好ましい材質や形態は第1のスパウト付容器11と同様である。また、第2のスパウト101の容器本体7への取り付け状態も、図4で説明した第1のスパウト1の取り付け状態と同様であり、容器本体7の広い範囲を膨らませることができる点も図5で説明した第1のスパウト1と同様である。
ところで、第2のスパウト101を容器本体7へ取り付ける場合、図10に示されるように、熱融着するためのシール板14で押し潰す際に、第2のスパウト101の裾部3を、裾部3の左右に隣接する外縁シール部10aの延長方向に厚肉部13が相対向する向きとなるようにシート材8a,8b間に挟み込んで行われる。このため、厚肉部13がシール板14による押し潰し方向(上下方向)に対して左右方向、すなわち押し潰された裾部3の両端側に位置するため、この厚肉部13が圧着力に抗して裾部3の両端部を支持する。これにより、裾部3が押し潰されたときに、裾部3の上下内面同士が強く圧接されにくく、裾部3の上下内面同士までが強固に熱融着されてしまうことが防止される。
第2のスパウト101の裾部3において、厚肉部13を通る径方向断面の厚さは、上記作用を効果的に得るために、下記条件式(1)及び(2)を満足することが好ましい。ただし、t1は上記断面における最大肉厚、t2は上記断面における最小肉厚である。
1=t2×f ・・・ (1)
1.0<f≦3.5 ・・・ (2)
第2のスパウトにおける厚肉部13は、上記のように、裾部3の径方向断面における外周形状と内周形状の一方を楕円形、他方を円形とすることで形成する他、図11に示されるように、裾部3の内面の径方向に相対向する位置に膨出部を設けることで形成することもできる。また、厚肉部13は、裾部3の長さ方向全長に亘って形成してもよいが、少なくともシート材料8a,8b間に挟み込まれて熱融着される先端部に形成しておけば足る。
本発明に係る第1のスパウトの一例を示す断面図である。 本発明に係る第1のスパウト付容器の一例を示す平面図である。 図2に示される第1のスパウト付容器の斜視図である。 本発明に係る第1のスパウトの容器本体への取り付け状態を示す拡大平面図である。 本発明に係る第1のスパウトおよび第1のスパウト付容器の作用の説明図である。 本発明に係る第2のスパウトの一例を示す断面図である。 図6におけるI−I断面図である。 本発明に係る第2のスパウト付容器の一例を示す平面図である。 図8に示される第2のスパウト付容器の斜視図である。 本発明に係る第2のスパウトの作用の説明図である。 本発明に係る第2のスパウトの他の例を示す断面図である。
符号の説明
1 第1のスパウト
2 口部
3 裾部
4 雄ねじ
5 雌ねじ
6 キャップ
7 容器本体
8a,8b シート材料
9 スパウトシール部
10a,10b 外縁シール部
11 第1のスパウト付容器
12 段差
13 厚肉部
14 シール板
X 端縁
Y 先端縁
Z 内縁延長ライン
101 第2のスパウト
111 第2のスパウト付袋

Claims (10)

  1. 筒状の口部と、該口部の一端に連なり、少なくとも先端部が、袋状の容器本体を構成するシート材間に挟み込まれて熱融着される筒状の裾部とを備え、該裾部が、前記口部側から先端に向かって全体が徐々に拡径した形状をなしていることを特徴とするスパウト。
  2. 前記裾部が、弾性的に押し潰し可能であることを特徴とする請求項1に記載のスパウト。
  3. 裾部の口部側の端部の径が口部の裾部側の端部の径よりも大きく、両者間に段差が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のスパウト。
  4. 前記裾部の径方向断面における外周形状と内周形状の一方が楕円形、他方が円形となっていることにより、相対向する位置に、肉厚が他の部分の肉厚より大きい厚肉部が形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載のスパウト。
  5. 前記裾部の相対向する内周面の一部がそれぞれ内側へ膨出していることにより、相対向する位置に、肉厚が他の部分の肉厚より大きい厚肉部が形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載のスパウト。
  6. 重ねられたシート材の外縁部間に、請求項1〜3のいずれか1項に記載のスパウトの裾部が口部を外側にして挟み込まれており、各シート材と裾部間を熱融着したスパウトシール部と、該スパウトシール部と連続して、前記裾部の左右を含む前記シート材の外縁部同士を熱融着した外縁シール部とにより、前記シート材が袋状の容器本体を構成すると共に容器本体にスパウトが取り付けられており、前記裾部の左右に隣接して形成された前記外縁シール部の裾部側の端縁全体が、前記裾部の拡径した形状に沿ってそれぞれ内向きに傾斜していることを特徴とするスパウト付容器。
  7. 重ねられたシート材の外縁部間に、請求項4または5に記載のスパウトの裾部が口部を外側にして挟み込まれており、各シート材と裾部間を熱融着したスパウトシール部と、該スパウトシール部と連続して、前記裾部の左右を含む前記シート材の外縁部同士を熱融着した外縁シール部とにより、前記シート材が袋状の容器本体を構成すると共に容器本体にスパウトが取り付けられており、前記裾部の左右に隣接して形成された前記外縁シール部の裾部側の端縁全体が、前記裾部の拡径した形状に沿ってそれぞれ内向きに傾斜している一方、前記裾部の厚肉部が左右方向に位置していることを特徴とするスパウト付容器。
  8. 前記裾部の先端縁が、前記裾部の左右に隣接して形成された前記外縁シール部の内縁を対向方向に延長した内縁延長ラインと一致しているか、該内縁延長ラインより外側へ入り込んでいることを特徴とする請求項6または7に記載のスパウト付容器。
  9. 容器本体が、自立型の袋であることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載のスパウト付容器。
  10. 容器本体が、スタンディングパウチであることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載のスパウト付容器。
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