JP2009277432A - 二次電池用電極及びその製造方法並びに二次電池 - Google Patents

二次電池用電極及びその製造方法並びに二次電池 Download PDF

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Abstract

【課題】エネルギー密度及び出力密度の双方に優れた二次電池用電極及びその製造方法並びに二次電池を提供する。
【解決手段】正極1は、正極集電体11と、集電体11の表面に形成されて集電体11の表面と反対側に電極表面をもち、ラジカル化合物とリチウム複合酸化物と導電材とを有する正極活物質層10とを有する。正極活物質層10における電極表面側のラジカル化合物の濃度は、正極活物質層10における集電体側のラジカル化合物の濃度と異なる。正極活物質層10における電極表面側のラジカル化合物の濃度は、正極活物質層10における集電体側のラジカル化合物の濃度よりも高いことが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、高エネルギー密度及び高出力密度を有する二次電池用の電極及びその製造方法、並びにこれを用いた二次電池に関する。
近年、ノート型パソコン、携帯電話、デジタルカメラ等の携帯電子機器の普及に伴い、高エネルギー密度を有する小型大容量二次電池への要求が高まっている。また、環境問題の観点から、ハイブリッド車、電気自動車などの駆動用もしくは駆動補助用に高エネルギー密度を有する電池が求められている。これらの要求に応える二次電池の有力候補として正極活物質にコバルト酸リチウム等のリチウム複合酸化物、負極活物質にグラファイト等の炭素材料を用いたリチウムイオン電池の開発が進んでおり、優れた安定性並びに高エネルギー密度の実現に向けた開発が行われてきた。しかし、リチウムイオン電池は、高エネルギー密度を有する二次電池であるが、充放電時において、リチウムイオンの挿入脱離反応を伴うため、出力密度が優れた電池を作成することは困難であった。
一方、ポリ(2,2,6,6−テトラメチルピペリジノキシメタクリレート)(以下、「PTMA」という。)に代表されるラジカル化合物を正極活物質に用いた二次電池は、イオンの吸脱着反応を電池反応に利用しているので、リチウム複合酸化物を正極活物質に用いたリチウムイオン電池よりも出力密度が優れており、携帯電子機器や電気自動車への適用が期待されている。しかしながら、PTMA等のラジカル化合物を正極活物質層に用いた二次電池においてはラジカル化合物の分子量が大きいことや、ラジカル化合物自体に導電性がほとんどないため特許文献1に示されるように電極ペースト作製時、ラジカル化合物に対して多量の導電材を添加しなければならず、エネルギー密度が優れた電池を作製することは困難であった。つまり、リチウム複合酸化物あるいはラジカル化合物を単独で正極活物質として用いた二次電池においては、高エネルギー密度と高出力密度を両立することは困難であった。
そのため、リチウム複合酸化物及びラジカル化合物を混合して正極活物質層を形成する手法が用いられている。特許文献2及び3には、リチウム複合酸化物を結着させるバインダ兼活物質としてPTMAを混合する手法や、導電材とPTMAを液層で混合させた導電性ラジカル化合物をリチウム複合酸化物と混合する手法が開示されている。リチウム複合酸化物とラジカル化合物を混合してなる正極活物質を用いた電池内では、充放電時にPTMAと電解質イオンの吸脱着反応が起こり、電池の急速な充放電時には、電解液中の電解質イオンの濃度が大きく変動する。そのため、正極活物質層が厚いほど、PTMAのイオン吸脱着反応の速度に正極活物質層の内部へのイオン拡散が追随せず、出力向上の効果が低い。
特開2004−200059号公報 特開2002−313344号公報 特開2007−213992号公報
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、エネルギー密度及び出力密度の双方に優れた二次電池用電極及びその製造方法並びに二次電池を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明である二次電池用電極は、集電体と、前記集電体の表面に形成されて前記集電体の表面と反対側に電極表面をもち、ラジカル化合物とリチウム複合酸化物と導電材とを含有する活物質層と、をもつ二次電池用電極において、前記活物質層において、前記電極表面側の前記ラジカル化合物の濃度が、前記集電体側の前記ラジカル化合物の濃度と異なることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、前記活物質層において、前記電極表面側の前記ラジカル化合物の濃度が、前記集電体側の前記ラジカル化合物の濃度よりも高いことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、前記活物質層は、前記集電体の表面に、前記ラジカル化合物の濃度が低い層から高い層を順に3以上積層してなることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、前記活物質層の厚みは50μm以上であることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、前記活物質層及び前記集電体は、正極を構成していることを特徴とする。
請求項6に係る発明である二次電池は、前記活物質層及び前記集電体とから構成されている前記正極と、負極と、電解質と、セパレータとを有することを特徴とする。
請求項7に係る発明である二次電池用電極の製造方法は、集電体の表面に、ラジカル化合物とリチウム複合化合物と導電材とを含む活物質材料を塗布して、複数の層を積層してなる活物質層を形成する工程をもつ二次電池の製造方法であって、前記複数の層のうち、前記集電体の表面と反対側の電極表面側を形成する前記活物質材料の中の前記ラジカル化合物の濃度を、前記集電体側を形成する前記活物質材料の中の前記ラジカル化合物の濃度と変化させることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、前記複数の層のうち、前記電極表面側を形成する前記活物質材料の中の前記ラジカル化合物の濃度を、前記集電体側を形成する前記活物質材料の中の前記ラジカル化合物の濃度よりも高くすることを特徴とする。
前記請求項1に係る発明によれば、活物質層における電極表面側のラジカル化合物の濃度が、集電体側のラジカル化合物の濃度と異なる。ゆえに、ラジカル化合物による電解質イオンの吸脱着反応の活発な部位を、電極表面側と集電体側とで調整することができ、二次電池の出力密度を高めることができる。
また、活物質層は、エネルギー密度の低いラジカル化合物だけでなく、エネルギー密度の高いリチウム複合酸化物も含む。それゆえ、リチウム複合酸化物を含まない活物質層に比べて、二次電池のエネルギー密度を高めることができる。
前記請求項2に係る発明によれば、活物質層における電極表面側のラジカル化合物の濃度が、集電体側のラジカル化合物の濃度よりも高い。このため、活物質層の中の、電解質の拡散距離の短い電極表面側に、多くのラジカル化合物が存在することになり、ラジカル化合物による電解質イオンの吸脱着反応の速度に電解質拡散が追従できる。それゆえ、高い出力密度を発揮することができる。
また、活物質層において、集電体側のラジカル化合物の濃度は、電極表面側のラジカル化合物の濃度よりも低いため、その分だけラジカル化合物以外のリチウム複合酸化物などの他の活物質層を構成する材料を含むことができる。電解質の拡散距離が長い集電体側でリチウム複合酸化物のリチウムイオン挿入・脱離反応を行なわれることで、高いエネルギー密度を発揮することができる。
前記請求項3に係る発明によれば、活物質層が、ラジカル化合物の濃度を集電体側から電極表面側に向けて順に高くする3以上の層から構成されている。このため、出力密度が更に向上する。
前記請求項4に係る発明によれば、活物質層の厚みは50μm以上である。この場合には、活物質層の内部への電解質の拡散距離が長くなり、活物質層の内部での電解質の濃度が薄くなりやすい。ゆえに、活物質層の厚みが50μm以上の場合には、特に、ラジカル化合物濃度を、電解質濃度が薄い集電体側よりも、電解質濃度が高い電極表面側で高くすることで、ラジカル化合物の濃度を活物質層全体で均一にした場合に比べて、出力密度を顕著に高くすることができる。
前記請求項5に係る発明によれば、ラジカル化合物濃度が電極表面側で高い活物質層が正極の構成要素となるため、より効果的に二次電池の出力密度を高めることができる。
前記請求項6に係る発明によれば、ラジカル化合物の濃度が電極表面側で高い活物質層をもつ正極を用いて、二次電池を構成している。ゆえに、二次電池は、高い出力密度及びエネルギー密度を発揮することができる。
前記請求項7に係る発明によれば、ラジカル化合物の濃度が、集電体側と電極表面側とで異なる活物質層を形成することができる。ゆえに、電池の出力密度及びエネルギー密度を高める電極を得ることができる。
前記請求項8に係る発明によれば、ラジカル化合物の濃度が、集電体側よりも電極表面側で高い活物質層を形成することができる。ゆえに、電池の出力密度及びエネルギー密度を高める電極を得ることができる。
本発明の二次電池用電極は、集電体と、活物質層とをもつ。集電体は、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、ニッケルメッキ鋼などが用いられる。
活物質層は、ラジカル化合物とリチウム複合酸化物と導電材とを含む。ラジカル化合物はラジカルを分子構造中に有する化合物であり、本実施形態の二次電池用電極を二次電池に適用した場合において、分子構造中に有するラジカルと電解質イオンの吸脱着反応が電池反応に対して直接関係する化合物である。従って、ラジカル化合物は本二次電池用電極を適用する二次電池の種類(組み合わせる電極、支持電解質の種類、目的とする電池性能)によって適正に選択できる。上記ラジカル材料としては、PTMAなどニトロキシルラジカル構造を分子中に有するラジカル化合物を好適に挙げることができる。また、TTF(テトラチアフルバレン)などのカチオン型ラジカルを用いることもできる。
リチウム複合酸化物としては、リチウムイオンを挿入脱離する化合物であればよく、具体的にはLi1−ZNiO、Li1−ZMnO、Li1−ZMn、Li1−ZCoO、LiV、V等が挙げられる。さらにLi1−ZβPOとしてはLiFePOがあり、それらを1種以上含むことができる。この例示におけるZは0〜1の数を示す。各々にLi、Mg、Al、又はCo、Ti、Nb、Cr等の遷移金属を添加または置換した材料等であってもよい。また、これらのリチウム−金属複合酸化物を単独で用いるばかりでなくこれらを複数種類混合して用いることもできる。
導電材としては、ケッチェンブラック、アセチレンブラック、カーボンブラック、グラファイト、カーボンナノチューブ、非晶質炭素等などの導電性炭素材料、導電性高分子ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアセチレン、ポリアセンなどの導電性高分子材料が例示できる。
活物質層におけるラジカル化合物の濃度は、電極表面側と集電体側とで異なる。活物質層の集電体側は、活物質層における厚み方向に集電体に近い部分であり、少なくとも集電体に接している内側表面部を含む。活物質層の電極表面側は、集電体側と反対側の外側部分で、活物質層における厚み方向に電極表面に近い部分であり、少なくとも電極表面を含み、二次電池を構成したときに電解質及びセパレータを介して反対極と対向する部分である。
好ましくは、活物質層におけるラジカル化合物の濃度は、電極表面側の方が集電体側よりも高い。活物質層は、集電体の表面に、ラジカル化合物の濃度が低い層から高い層を順に2以上、好ましくは3以上積層してなる。集電体の表面に接する層から、電極表面を構成する層に向けて、ラジカル化合物の濃度が高くなっているとよい。
集電体側の最内層でのラジカル化合物の濃度に対する電極表面側の最外層でのラジカル化合物の濃度の比率は、2以上であるとよく、更には、4以上であることが望ましい。該比率が2未満の場合には、活物質層の内部の電解質の拡散速度が、ラジカル化合物のイオン吸脱着反応に追従できず、出力密度を効果的に高めることができないおそれがある。
活物質層における電極表面側の最外層のラジカル化合物の濃度は25〜50質量%であることが好ましく、更には30〜50質量%であることが好ましく、望ましくは40〜50質量%である。この場合には、電池の出力密度を更に向上させることができる。活物質層における集電体側の最内層のラジカル化合物の濃度は、10〜20質量%であることが好ましく、さらには10〜15質量%であることが好ましい。この場合には、電池のエネルギー密度を更に向上させることができる。
リチウム複合酸化物の濃度は、電極表面側の方が集電体側よりも小さいことがよい。ラジカル化合物の電極表面側での濃度を集電体側での濃度よりも高めるためである。集電体側の最内層でのリチウム複合酸化物の濃度に対する電極表面側の最外層でのリチウム複合酸化物の濃度の比率は、0.6以下であることが好ましく、更には0.4以下であることが望ましい。0.6を超える場合には、最外層におけるラジカル化合物の濃度が低くなり、活物質層の内部の電解質の拡散速度が、ラジカル化合物のイオン吸脱着反応に追従できず、出力密度を効果的に高めることができない。
活物質層における電極表面側の最外層のリチウム複合酸化物の濃度は、20〜50質量%であることが好ましく、さらには20〜30質量%であることが好ましい。この場合には、電池の出力密度を更に向上させることができる。活物質層における集電体側の最内層のリチウム複合酸化物の濃度は、65〜75質量%であることが好ましく、さらには70〜75質量%であることが好ましい。この場合には、電池のエネルギー密度を更に向上させることができる。
導電材の濃度は、集電体側と電極表面側とで異なっていても良いが、導電材は、活物質層の全体に分布しているとよい。活物質層全体に含まれているラジカル化合物及びリチウム複合酸化物に導電性を付与するためである。 更に、活物質層には、結着材が含まれていることが好ましい。結着材としては、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、EPDM、SBR、NBR、フッ素ゴムなどが挙げられるが、これらに限定されない。
集電体の表面に活物質層を形成するに当たっては、ラジカル化合物とリチウム複合化合物と導電材とを含む活物質材料を、溶媒に混合又は分散させて塗布液を調製し、この塗布液を集電体の表面に塗布して複数の層を積層する。複数の層のうち、活物質層の電極表面側を形成する活物質材料の中のラジカル化合物の濃度は、集電体側を形成する活物質材料の中のラジカル化合物の濃度よりも高くする。
活物質材料を混合又は分散させる溶媒は、通常は水又は有機溶剤が使用される。例えば、有機溶剤としては、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、アクリル酸メチル、ジエチルトリアミン、N−N−ジメチルアミノプロピルアミン、エチレンオキシド、テトラヒドロフランなどを挙げることができるが、これらに限定されない。
前記集電体及び前記活物質層は正極を構成するとよい。この正極と、負極、電解質及びセパレータとから、二次電池が構成される。負極は、集電体と、活物質層とからなる。負極の集電体には、通常、銅、ニッケル、ステンレス鋼、ニッケルメッキ鋼などが使用される。
負極の活物質層は、リチウムイオンを充電時には吸蔵し且つ放電時には放出する化合物が採用できる。この負極活物質は、その材料構成で特に限定されるものではなく、公知の材料、構成のものを用いることができる。例えば、リチウム金属、グラファイト又は非晶質炭素等の炭素材料等、ケイ素、スズなどを含有する合金材料、LiTi12、Nb等の酸化物材料である。
電解質は、例えば、従来公知のものが用いられ、例えば、LiPF、LiBF、LiAsF、LiCFSO、LiN(CFSO、LiC(CFSO、LiSbF、LiSiF、LiAlF、LiSCN、LiClO、LiCl、LiF、LiBr、LiAlFなどが挙げられる。
電解質を溶解させる溶媒としては、高誘電率溶媒、低粘度溶媒などを用いることができる。高誘電率溶媒としては、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ビニレンカーボネートなどの環状カーボネート、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトンなどの環状エステル、テトラメチルスルホラン、ジメチルスルフォキシド、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミドやこれらの誘導体などが挙げられ、特に限定されるものではない。また、低粘度溶媒としては、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジエチルカーボネートなどの鎖状カーボネート、ジメトキシエタン、エトキシメトキシエタン、ジエトキシエタンなどの鎖状エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、ジオキサンなどの環状エーテル、ギ酸メチル、ギ酸エチル、酢酸メチル、酢酸エチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチルなどの鎖状エステル、アセトニトリル、プロピオニトリル、ニトロメタンやこれらの誘導体が挙げられるが、特に限定されるものではない。
セパレータとしては、通常用いられる高分子の微多孔フィルムを特に限定なく使用できる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリアクリルアミド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリエチレンオキシドやポリプロピレンオキシドなどのポリエーテル類、カルボキシメチルセルロースやヒドロキシプロピルセルロースなどの種々のセルロース類、ポリ(メタ)アクリル酸およびその種々のエステル類などを主体とする高分子化合物やその誘導体、これらの共重合体や混合物からなるフィルムなどが挙げられる。また、このようなフィルムを単独で用いてもよいし、これらのフィルムを重ね合わせた複層フィルムでもよい。さらにこれらのフィルムには種々の添加剤を用いてもよく、その種類や含有量は特に制限されない。これらの微多孔フィルムの中で、本実施形態の非水電解質二次電池にはポリエチレンやポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリスルホンが好ましく用いられる。これらのセパレータフィルムは、電解液がしみ込んでイオンが透過し易いように、微多孔化がなされている。この微多孔化の方法としては、高分子化合物と溶剤の溶液をミクロ相分離させながら製膜し、溶剤を抽出除去して多孔化する「相分離法」と、溶融した高分子化合物を高ドラフトで押し出し製膜した後に熱処理し、結晶を一方向に配列させ、さらに延伸によって結晶間に間隙を形成して多孔化をはかる「延伸法」などが挙げられ、用いられる高分子フィルムによって適宜選択される。
本発明の二次電池用電極及び二次電池について、以下の具体的な実施例を比較例と比較しながら、更に詳細に説明する。但し、以下の実施例は本発明の例示であり、本発明は以下の実施例によって制限を受けるものではない。
〔実施例1〕
(正極活物質の第1層の作製)
リチウム複合酸化物としてのLiNiOを72質量%と、ラジカル化合物としてのPTMAを11質量%と、導電材としてのアセチレンブラックを14質量%と、結着材としてのカルボキシメチルセルロース(CMC)を1質量%と、結着材としてのポリエチレンオキシド(PEO)を1質量%と、結着材としてのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を1質量%とを水に混合・分散させ、均質な塗料液を調製した。図1に示すように、この塗料液を正極集電体上11に片面塗布し、乾燥することで正極活物質の第1層12を形成した。第1層12の厚みは20μmとなるよう調整した。
(第2層の作製)
リチウム複合酸化物としてのLiNiOを60質量%と、ラジカル化合物としてのPTMAを20質量%と、導電材としてのアセチレンブラックを17質量%と、結着材としてのカルボキシメチルセルロース(CMC)を1質量%と、結着材としてのポリエチレンオキシド(PEO)を1質量%と、結着材としてのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を1質量%とを水に混合・分散させ、均質な塗料液を調製した。この塗料液を正極活物質の第1層12上に塗布し、乾燥することで第2層13を形成した。第2層13の厚みは20μmとなるよう調整した。
(第3層の作製)
リチウム複合酸化物としてのLiNiOを48質量%と、ラジカル化合物としてのPTMAを29質量%と、導電材としてのアセチレンブラックを20質量%と、結着材としてのカルボキシメチルセルロース(CMC)を1質量%と、結着材としてのポリエチレンオキシド(PEO)を1質量%と、結着材としてのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を1質量%とを水に混合・分散させ、均質な塗料液を調製した。この塗料液を第2層13上に塗布し、乾燥することで第3層14を形成した。第3層14の厚みは20μmとなるよう調整した。以上により、正極集電体11の表面に、第1層12、第2層13及び第3層14からなる正極活物質層10を形成した。
(正極の作製)
正極活物質層10が、厚みが50μmとなるようにプレスした。プレス後の正極活物質層10及び正極集電体11を、所定のサイズに裁断することで正極を作製した。
(電解液の調製)
エチレンカーボネート(EC)とエチルメチルカーボネート(EMC)とを3:7の質量比で混合した有機溶媒に、電解質としてのLiPFを1.0mol/Lの濃度で添加し電解液とした。
(コイン型二次電池の作製)
作製したコイン型二次電池の断面図を図2に示す。コイン型二次電池は、正極1と、負極2と、電解液3と、セパレータ7とを有する。正極1としては、調製した実施例1の正極を用い、負極2は、負極集電体21と、リチウム金属からなる負極活物質層20とからなる。電解液3は調製した前記電解液を用いた。セパレータ7は、ポリエチレン製で、微多孔処理が施された厚さ25μmの多孔質膜を用いた。
これらの発電要素を、ステンレス製の正極ケース4と負極ケース5とから構成されるケースの中に収納した。正極ケース4と負極ケース5とは正極端子と負極端子とを兼ねている。正極ケース4と負極ケース5との間にはポリプロピレン製のガスケット6を介装することで密閉性と正極ケース4と負極ケース5との間の絶縁性とを担保している。
〔実施例2〕
本例の正極活物質層の第1層、2層、3層の組成は実施例1の正極活物質層の第1層、2層、3層と同じで、各層の厚みはそれぞれ40μmとなるよう調整した。その後、正極活物質層を、厚みが100μmとなるようにプレスして所定のサイズに裁断することで正極を作製した。正極以外の負極及び電解液については、実施例1と同じものを用いてコイン型電池を製造した。
〔実施例3〕
本例の正極活物質層の第1層、2層、3層の組成は実施例1の正極活物質層の第1層、2層、3層と同じで、各層の厚みはそれぞれ60μmとなるよう調整した。その後、正極活物質層を、厚みが150μmとなるようにプレスして所定のサイズに裁断することで正極を作製した。正極以外の負極及び電解液については、実施例1と同じものを用いてコイン型電池を製造した。
〔比較例1〕
実施例1〜3の正極活物質層の第2層の組成と同じとなるように、リチウム複合酸化物としてのLiNiOを60質量%と、ラジカル化合物としてのPTMAを20質量%と、導電材としてのアセチレンブラックを17質量%と、結着材としてのカルボキシメチルセルロース(CMC)を1質量%と、結着材としてのポリエチレンオキシド(PEO)を1質量%と、結着材としてのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を1質量%とを水に混合・分散させ、均質な塗料液を調製した。図3に示すように、この塗料液を正極集電体11上に片面塗布し、乾燥することで正極活物質10を形成した。正極活物質10の厚みは実施例1と同じ50μmとなるようプレスした。正極以外の負極及び電解液については、実施例1と同じものを用いてコイン型電池を製造した。
〔比較例2〕
本比較例において、正極活物質層は、比較例1の正極活物質層の組成と同じであるが、厚みが100μmである点で、比較例1と相違する。その他は、比較例1と同様である。
〔比較例3〕
本比較例において、正極活物質層は、比較例1の正極活物質層の組成と同じであるが、厚みが150μmである点で、比較例1と相違する。その他は、比較例1と同様である。
(実施例1〜3及び比較例1〜3のコイン電池評価試験)
前記実施例1〜3及び比較例1〜3のコイン型二次電池について、以下のように初期容量及び初期出力を測定した。
(初期容量)
コイン型二次電池は、25℃の恒温槽内に入れ、1C相当の電流値(1Cは電池容量を1時間で放電できる電流値)にて4.1Vまで定電流充電し、1C相当の電流値で3.0Vまで定電流放電を行った。この試験を5回行った後、5回目の放電容量値を各コイン型二次電池の初期容量値とした。
(初期出力)
コイン型二次電池は、25℃の恒温槽内に入れ、0.2C相当の電流値にて4.1Vまで定電流定電圧充電し、電流値を変えて10秒間放電を実施した。10秒後に3.0Vとなる電流値を測定した後、その電流値と電圧値(3.0V)の積を初期出力値とした。
初期容量値と初期出力値は、比較例1を100としたときの比で表記した。評価結果を表1に示した。
Figure 2009277432
表1より、実施例1〜3は、比較例1〜3に比べて、初期容量に大差はないが、初期出力が大きいことがわかる。また、正極活物質層が厚いほど、電極表面側の第3層14のラジカル化合物の濃度を高くした実施例の方が、正極活物質層の全体を均一濃度とした比較例に比べて、初期出力がより大きくなった。これは、図1、図4に示すように、正極活物質層10内でラジカル化合物であるPTMA80が、電解液中の電解質LiPF84の濃度が大きい電極表面側に多く偏析しているためである。
図5(a)に示すように、充電時に、二次電池内では、正極活物質層10内のLiNiO(リチウム複合酸化物)81からLi(リチウムイオン)82が電解液3中に放出されて、電解液3中のLiPF(電解質)を介して、負極2側へLiを伝導させるリチウムイオン脱離反応を行う。また、図5(b)に示すように、Liの離脱により形成されたLi(1−x)NiOが、これと混在しているPTMA(ラジカル化合物)80の−NO(ニトロ基)を−NO(カチオン)に誘発する。−NOは、LiPF(電解質)から生成したPF (アニオン)84と吸着するイオン吸着反応を行う。この反応によりPF (アニオン)84が消費され、電解液3中の電解質から生成するPF の濃度が減少する。
放電時には、リチウム金属(負極活物質)85からLi82が電解液3中に放出され、電解液3を介して、正極活物質層10内のLi(1−x)NiOに吸蔵される。これに伴い、PTMA80の−NO(カチオン)も消失して、PF (アニオン)84を離脱させる。PF (アニオン)84は、電解液3中のLi(リチウムイオン)82とLiPF(電解質塩)を生成して、電解質濃度が増加する。
つまり電池の急速な充放電時には、表2に示すように、イオンの吸脱着反応により、電解質から生成したPF が消費、生成するため、電池内のLiPF濃度が大きく変動する。一方、リチウムイオンは、Liの挿入脱離反応により、正極活物質層で電解質へ放出、吸蔵されるが、負極活物質層で電解質へ吸蔵、放出されるため、電解液3中の電解質から生成するリチウムイオンの濃度は殆ど変動しない。
Figure 2009277432
図3に示すように、比較例1〜3では、PTMA80が正極活物質層10の全体に均一に分布しているため、正極活物質層10が厚いほど、PTMA80のイオン吸脱着反応の速度に正極活物質層10の内部へのPF (アニオン)84の拡散が追従できず、高い出力を実現することが困難となると考えられる。しかし、PTMA80が電極表面側に偏析している実施例1〜3においては、正極活物質層10内へのPF (アニオン)84の拡散距離が短い外側活物質層(第3層14)に、内側活物質層(第1層12)よりもPTMA80が多く存在するため、正極活物質層10が厚い場合においてもPTMAによる電解質イオンの吸脱着反応の速度に正極活物質層10内へのPF 拡散が追従できるため、高い出力を引き出せているものと推定される。つまり、ラジカル化合物を電極表面側に多く偏析させる効果は非常に大きいことがわかった。
次に、正極活物質層の層数を変えた場合の実施例について説明する。
〔実施例4〕
(正極活物質層の第1層の作製)
リチウム複合酸化物としてのLiNiOを72質量%と、ラジカル化合物としてのPTMAを11質量%と、導電材としてのアセチレンブラックを14質量%と、結着材としてのカルボキシメチルセルロース(CMC)を1質量%と、結着材としてのポリエチレンオキシド(PEO)を1質量%と、結着材としてのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を1質量%とを水に混合・分散させ、均質な塗料液を調製した。この塗料液を正極集電体上に片面塗布し、乾燥することで正極活物質層の第1層を形成した。第1層の厚みは60μmとなるよう調整した。
(第2層の作製)
リチウム複合酸化物としてのLiNiOを42質量%と、ラジカル化合物としてのPTMAを33質量%と、導電材としてのアセチレンブラックを22質量%と、結着材としてのカルボキシメチルセルロース(CMC)を1質量%と、結着材としてのポリエチレンオキシド(PEO)を1質量%と、結着材としてのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を1質量%とを水に混合・分散させ、均質な塗料液を調製した。この塗料液を第1層上に塗布し、乾燥することで第2層を形成した。第2層の厚みは60μmとなるよう調整した。以上により、正極集電体の表面に、第1層及び第2層からなる正極活物質層10を形成した。
その後、正極活物質層を厚みが100μmとなるようにプレスした。プレス後の正極活物質層及び正極集電体を、所定のサイズに裁断することで正極を作製した。正極以外の負極及び電解液については、実施例2と同じものを用いてコイン型電池を製造した。
〔実施例5〕
(正極活物質層の第1層の作製)
リチウム複合酸化物としてのLiNiOを74質量%と、ラジカル化合物としてのPTMAを10質量%と、導電材としてのアセチレンブラックを13質量%と、結着材としてのカルボキシメチルセルロース(CMC)を1質量%と、結着材としてのポリエチレンオキシド(PEO)を1質量%と、結着材としてのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を1質量%とを水に混合・分散させ、均質な塗料液を調製した。この塗料液を正極集電体上に片面塗布し、乾燥することで正極活物質層の第1層を形成した。第1層の厚みは30μmとなるよう調整した。
(第2層の作製)
リチウム複合酸化物としてのLiNiOを71質量%と、ラジカル化合物としてのPTMAを15質量%と、導電材としてのアセチレンブラックを11質量%と、結着材としてのカルボキシメチルセルロース(CMC)を1質量%と、結着材としてのポリエチレンオキシド(PEO)を1質量%と、結着材としてのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を1質量%とを水に混合・分散させ、均質な塗料液を調製した。この塗料液を第1層上に塗布し、乾燥することで第2層を形成した。第2層の厚みは30μmとなるよう調整した。
(第3層の作製)
リチウム複合酸化物としてのLiNiOを30質量%と、ラジカル化合物としてのPTMAを43質量%と、導電材としてのアセチレンブラックを24質量%と、結着材としてのカルボキシメチルセルロース(CMC)を1質量%と、結着材としてのポリエチレンオキシド(PEO)を1質量%と、結着材としてのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を1質量%とを水に混合・分散させ、均質な塗料液を調製した。この塗料液を第2層上に塗布し、乾燥することで第3層を形成した。第3層の厚みは30μmとなるよう調整した。
(第4層の作製)
リチウム複合酸化物としてのLiNiOを25質量%と、ラジカル化合物としてのPTMAを47質量%と、導電材としてのアセチレンブラックを25質量%と、結着材としてのカルボキシメチルセルロース(CMC)を1質量%と、結着材としてのポリエチレンオキシド(PEO)を1質量%と、結着材としてのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を1質量%とを水に混合・分散させ、均質な塗料液を調製した。この塗料液を正極活物質層の第1層上に塗布し、乾燥することで第4層を形成した。第4層の厚みは30μmとなるよう調整した。以上により、第1層、第2層、第3層及び第4層からなる正極活物質層を形成した。
その後、正極活物質層を厚みが100μmとなるようにプレスした。プレス後の正極活物質層及び正極集電体を、所定のサイズに裁断することで正極を作製した。正極以外の負極及び電解液については、実施例2と同じものを用いてコイン型電池を製造した。
(実施例2,4,5及び比較例2のコイン電池評価試験)
前記実施例2,4,5及び比較例2のコイン側二次電池の初期容量及び初期出力を測定した。表3には、実施例2、4,5、比較例2の層数、ラジカル化合物の濃度、リチウム複合酸化物の濃度、初期容量、初期出力を示した。
Figure 2009277432
表3より、実施例2,4,5では、最表層のラジカル化合物の濃度に対する最内層のラジカル化合物の濃度の比率が、1を越えて大きく、最表層のリチウム複合酸化物の濃度に対する最内層のリチウム複合酸化物の濃度の比率が1未満であった。実施例2,4,5において、初期容量に大差は無いが、多層で正極活物質層を作製した場合の出力が、1層で正極活物質層を作製した比較例2と比較して大きいことがわかる。実施例1〜3で示したように、ラジカル化合物を正極活物質層を電極表面側に偏析させる効果は非常に大きく、これは2層以上の多層に積層させることで偏析させることが可能なためである。つまり、2層以上に積層して電極を作製しラジカル化合物を偏析させる効果は非常に大きいことがわかった。また、3層以上からなる正極活物質層は、とくに出力密度が高かった。
実施例1〜3に係る正極の斜視説明図である。 コイン型二次電池の断面図である。 比較例1〜3に係る正極の斜視説明図である。 実施例1〜3における正極活物質層における、ラジカル化合物、リチウム複合酸化物及び電解質塩の分布を示す説明図である。 実施例1〜3における、リチウム電池反応を示す説明図(a)及びラジカル電池反応を示す説明図(b)である。
符号の説明
1:正極、2:負極、3:電解液、4:正極ケース、5:負極ケース、7:セパレータ、10:正極活物質層、11:集電体、12:第1層、13:第2層、14:第3層、20:負極活物質層、21:負極集電体、80:ラジカル化合物、81:LiNiO、82:Li、84:PF 、85:リチウム金属。

Claims (8)

  1. 集電体と、
    前記集電体の表面に形成されて前記集電体の表面と反対側に電極表面をもち、ラジカル化合物とリチウム複合酸化物と導電材とを含有する活物質層と、をもつ二次電池用電極において、
    前記活物質層において、前記電極表面側の前記ラジカル化合物の濃度が、前記集電体側の前記ラジカル化合物の濃度と異なることを特徴とする二次電池用電極。
  2. 前記活物質層において、前記電極表面側の前記ラジカル化合物の濃度が、前記集電体側の前記ラジカル化合物の濃度よりも高いことを特徴とする二次電池用電極。
  3. 前記活物質層は、前記集電体の表面に、前記ラジカル化合物の濃度が低い層から高い層を順に3以上積層してなることを特徴とする請求項2記載の二次電池用電極。
  4. 前記活物質層の厚みは50μm以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の二次電池用電極。
  5. 前記活物質層及び前記集電体は、正極を構成していることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の二次電池用電極。
  6. 請求項5に記載の前記活物質層及び前記集電体とから構成されている前記正極と、負極と、電解質と、セパレータとを有することを特徴とする二次電池。
  7. 集電体の表面に、ラジカル化合物とリチウム複合化合物と導電材とを含む活物質材料を塗布して、複数の層を積層してなる活物質層を形成する工程をもつ二次電池の製造方法であって、
    前記複数の層のうち、前記集電体の表面と反対側の電極表面側を形成する前記活物質材料の中の前記ラジカル化合物の濃度を、前記集電体側を形成する前記活物質材料の中の前記ラジカル化合物の濃度と変化させることを特徴とする二次電池の製造方法。
  8. 前記複数の層のうち、前記電極表面側を形成する前記活物質材料の中の前記ラジカル化合物の濃度を、前記集電体側を形成する前記活物質材料の中の前記ラジカル化合物の濃度よりも高くすることを特徴とする請求項7記載の二次電池の製造方法。
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