JP2009267794A - 撮像ユニット、画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents

撮像ユニット、画像読取装置および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】温度上昇時にも結像レンズと撮像素子の位置関係を保ち、良好な読取画像を得ることができる撮像ユニット、画像読取装置および画像形成装置を提供すること。
【解決手段】光源34から原稿面に照射された後、原稿面から反射される反射光を電気信号に変換する撮像素子303と、反射光を撮像素子303上に結像する結像レンズ301と、撮像素子303を実装する撮像素子基板110と、結像レンズ301を保持するレンズ保持部材302、レンズ固定部材304、レンズ支持部材305、ブラケット306と、レンズ保持部材302と撮像素子基板110とを連結する鋼板製の連結部材501と、を備え、結像レンズ301に近い側から、撮像素子303、撮像素子基板110、連結部材501の順に配置し、撮像素子303と連結部材501とを、撮像素子基板110を挟んだ状態で段付ネジ702により締結した。
【選択図】図7

Description

本発明は、撮像ユニット、画像読取装置および画像形成装置に関し、例えば、原稿からの反射光をレンズで集光した後、撮像素子に結像して電気信号に変換するようにした撮像ユニットと、この撮像ユニットを用いたスキャナ装置等の画像読取装置およびこの画像読取装置を備えた画像形成装置に関する。
複写機、ファクシミリ装置、複合機等の画像形成装置に備えられた画像読取装置にあっては、光源から原稿面に光を照射し、原稿からの反射光を複数のミラーを介して結像レンズに入射させ、この結像レンズによってCCDラインセンサ等の撮像素子に結像して電気信号に変換することにより、原稿を読取るようになっている。
このような画像読取装置は、結像レンズ、レンズ保持部材、撮像素子、撮像素子基板により撮像ユニットを構成しており、光学系のばらつきを吸収して原稿の画像が撮像素子上に最適な状態で結像するように結像レンズと撮像素子の位置関係を調整してから、接着またはネジ締結により結像レンズと撮像素子の位置関係を固定するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
図10、図11は従来の撮像ユニットの構成を示す斜視図および側面図である。
図10、図11に示すように、従来の撮像ユニット200においては、撮像素子203を撮像素子基板210上に半田付けにより実装するとともに、撮像素子基板210と連結部材201とをネジ204、205で締結し、結像レンズ211を保持する図示しない保持部材に連結部材201を固定することにより、結像レンズ211と撮像素子203の位置関係を固定するようになっている。
特開2007−151108号公報
しかしながら、このような従来の撮像ユニット200にあっては、結像レンズ211と撮像素子203の位置関係が撮像素子基板210を介して決定されるため、撮像素子基板210が温度上昇により膨張して弓なりに反ってしまうため、図11に示すように、撮像素子基板210とともに撮像素子203の位置が位置Lから位置L´に移動してしまい、結像レンズ211と撮像素子203の位置関係が変化するので、読取った画像が劣化してしまうという問題があった。
特に、近年においては、低コストを実現するために結像レンズの特性に余裕のないことも多く、また、撮像素子の画素サイズが小さくなっているために焦点深度が浅いため、結像レンズと撮像素子の位置関係が変化すると読み取り画像の品質が著しく悪化してしまうという問題があった。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、温度上昇時にも結像レンズと撮像素子の位置関係を保ち、良好な読取画像を得ることができる撮像ユニット、画像読取装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る撮像ユニットは、光源から原稿面に照射された後、前記原稿面から反射される反射光を電気信号に変換する撮像素子と、前記反射光を前記撮像素子上に結像する結像レンズと、前記撮像素子を実装する撮像素子基板と、前記結像レンズを保持するレンズ保持部材と、前記レンズ保持部材と前記撮像素子基板とを連結する鋼板製の連結部材と、を備え、前記結像レンズに近い側から、前記撮像素子、前記撮像素子基板、前記連結部材の順に配置し、前記撮像素子と前記連結部材とを、前記撮像素子基板を挟んだ状態でネジにより締結したことを特徴とする。
この構成により、撮像素子と連結部材を撮像素子基板を挟んだ状態で締結しているので、撮像素子基板が熱による膨張で弓なりに反ろうとしても、撮像素子や鋼板製の連結部材の方が剛性が高いので反りが抑制され、温度変動時にも撮像素子基板の変形による撮像素子の位置変動を低減させることができる。したがって、温度上昇時にも結像レンズと撮像素子の位置関係を保ち、良好な読取画像を得ることができる。
また、本発明に係る撮像ユニットは、前記ネジが大径部と小径部とを有する段付ネジから構成され、前記撮像素子が、前記撮像素子の延在方向一端部に前記段付ネジの大径部と径の等しい第1のネジ穴を有し、前記撮像素子の延在方向他端部に、前記段付ネジの大径部と縦方向の高さが等しく且つ前記段付ネジの大径部より横方向の幅が広い第2のネジ穴を有することを特徴とする。
この構成により、撮像素子と連結部材とが、撮像素子の延在方向一端部において段付ネジの大径部と径の等しい第1のネジ穴に段付ネジが締結されて固定され、撮像素子の延在方向他端部において段付ネジの大径部と縦方向の高さが等しく且つ段付ネジの大径部より横方向の幅が広い第2のネジ穴に段付ネジが締結されて固定されているので、撮像素子が熱により膨張したときに、第1のネジ穴を有する撮像素子の延在方向一端部は移動せず、第2のネジ穴を有する撮像素子の延在方向他端部が撮像素子の延在方向にのみ移動するので、撮像素子が弓なりに反ることがなく、また、撮像素子が位置変動する部位を管理することができる。更に、撮像素子の垂直方向の熱膨張により複数の画素列の相互の間隔が広がった場合に、中央の画素列を中心としてその上下の画素列が均等に上方向および下方向にそれぞれ遠ざかるので、撮像素子の熱膨張による読取画像への悪影響を減少させることができる。
また、本発明に係る撮像ユニットは、前記撮像素子基板と前記連結部材との間に弾性部材を介装し、前記段付ネジの大径部の軸線方向の長さが、前記撮像素子と前記撮像素子基板の厚さの和より大きく、かつ、前記撮像素子と前記撮像素子基板と前記弾性部材の厚さの和よりも小さくなるよう、前記段付ネジの大径部の軸線方向の長さ、前記撮像素子の厚さ、前記撮像素子基板の厚さおよび前記弾性部材の厚さを設定したことを特徴とする。
この構成により、撮像素子基板と連結部材の間に弾性部材を介装し、前記段付ネジの大径部の軸線方向の長さが、前記撮像素子と前記撮像素子基板の厚さの和より大きく、かつ、前記撮像素子と前記撮像素子基板と前記弾性部材の厚さの和よりも小さくなるよう、これら各部材の厚さを設定することにより、段付ネジの締結時に弾性部材が常に圧縮された状態となるので、撮像素子に対して垂直方向の熱変動を押えることができ、撮像素子の位置変動を低減させ、読取画像の品質の劣化を抑制することができる。
また、本発明に係る撮像ユニットは、前記撮像素子基板が、前記段付ネジの大径部よりも大径の貫通穴を有することを特徴とする。
この構成により、撮像素子基板の貫通穴の径が、段付ネジの大径部の径より大きいので、撮像素子基板と段付ネジの大径部とが接触することがなく、且つ、撮像素子が連結部材と直接締結される状態となるため、撮像素子基板が熱変形した場合においても、撮像素子と連結部材の位置関係が保存されたまま、撮像素子基板のみが変形できるため、撮像素子の位置変動を低減させ、読取画像の品質の劣化を抑制することができる。
また、本発明に係る撮像ユニットは、前記撮像素子が、前記撮像素子の延在方向に列設された複数の画素列を有するとともに、前記複数の画素列のうち中央の画素列の延長線上に前記第1のネジ穴および前記第2のネジ穴を有することを特徴とする。
この構成により、撮像素子が、複数の画素列のうち中央の画素列の延長線上に第1のネジ穴および第2のネジ穴を有するので、撮像素子の熱変形の主な方向が画素列の列設方向、すなわち、撮像素子の延在方向となり、これらの方向に直行する方向への撮像素子の変動を低減することができるので、読取画像の品質の劣化を抑制することができる。
また、本発明に係る画像読取装置は、上記撮像ユニットを具備したことを特徴とする。
この構成により、温度上昇時にも結像レンズと撮像素子の位置関係を保ち、良好な読取画像を得ることができる。
また、本発明に係る画像形成装置は、上記撮像ユニットを具備したことを特徴とする。
この構成により、温度上昇時にも結像レンズと撮像素子の位置関係を保ち、良好な読取画像を得ることができる。
本発明は、温度上昇時にも結像レンズと撮像素子の位置関係を保ち、良好な読取画像を得ることができる撮像ユニット、画像読取装置および画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る撮像ユニットを備えた画像形成装置の構成を示す断面図である。また、図2は、本発明の一実施の形態に係る撮像ユニットの構成を示す斜視図である。また、図3は、本発明の一実施の形態に係る撮像ユニットの構成を示す断面図である。本実施の形態では、画像形成装置を複写機に適用した例を示しているが、画像形成装置としては複写機以外にファクシミリ装置、プリンタ装置、複写機能とファクシミリ機能等を備えた複合機等に適用することができる。また、画像読取装置としては、スキャナ装置、ファクシミリ装置、複写機能とファクシミリ機能等を備えた複合機等に適用することができる。
まず、構成について説明する。
図1〜図3に示すように、画像形成装置としての複写機10は、自動原稿搬送装置(以下、単にADFという)11、給紙部12、画像読取部(画像読取装置)13および画像形成部14を備えている。
ADF11は、原稿トレイに16に載置された原稿を給紙ローラや分離ローラ等の各種ローラからなる分離給紙手段17によってコンタクトガラス15上に搬送し、読取りが終了した原稿を搬送ベルト18によってコンタクトガラス15上から搬出した後、各種排紙ローラからなる排紙手段19によって排紙トレイ20に排紙する。
また、原稿の両面を読取る場合には、排紙手段19に設けられた図示しない分岐機構および搬送ベルトによって原稿をコンタクトガラス15上に返送して未読取面の読取りを行うようになっている。
給紙部12は、異なるサイズの記録紙を収納する給紙カセット21a、21bと、給紙カセット21a、21bに収納された記録紙を画像形成位置まで搬送する各種ローラからなる給紙手段22とを備えている。
また、画像読取部(画像読取装置)13は、第1走行体31、第2走行体32および撮像ユニット109を備えており、コンタクトガラス15上に搬送される原稿を読取る際には、第1走行体31および第2走行体32をコンタクトガラス15側の左下方に固定し、コンタクトガラス15上に載置された原稿を読取る際には、第1走行体31および第2走行体32をコンタクトガラス15の下方で図1中、左右方向に移動させるようになっている。
画像形成部14は、撮像ユニット109に取り込まれた読取信号に基づいて書き込み信号を形成する露光装置23と、露光装置23によって生成された書き込み信号が表面に形成される複数の感光体ドラム24と、異なる色のトナーが充填され、各感光体ドラム24に異なる色のトナーを供給して書き込み信号を可視像化させる現像装置25と、感光体ドラム24上に形成された可視像が重ねられて転写されることによりカラー画像が形成され、このカラー画像を給紙部12から給紙された記録紙に転写する転写ベルト26と、記録紙に定着されたカラー画像を記録紙に定着する定着装置27とを備えている。
また、第1走行体31の内部には光源34および第1ミラー35が装着されている。光源34はハロゲンランプ等から構成されており、コンタクトガラス15を通過する原稿またはコンタクトガラス15に載置された原稿を照射するようになっている。第1ミラー35は図1中、手前側と奥側の両端部が第1走行体31に支持されており、原稿面から反射された光が入射するようになっている。
また、第2走行体32には第2ミラー36および第3ミラー37が装着されており、この第2ミラー36および第3ミラー37は図1中、手前側と奥側の両端部が第2走行体32に支持され、第1ミラー35から反射された光を第2ミラー36、第3ミラー37の順に反射するようになっている。
また、撮像ユニット109は、結像レンズ301と、走査方向に複数の素子面が配列されたCCDラインセンサ等から構成され、光源34から原稿面に照射された後、原稿面から反射される反射光を電気信号に変換する撮像素子303と、撮像素子303が半田により実装された撮像素子基板110を有しており、第3ミラー37から反射された光は結像レンズ301によって集光された後、撮像素子303に結像されて原稿面の画像データに応じたアナログ画像信号に変換されるようになっている。
また、第1走行体31および第2走行体32には図示しない公知の駆動機構のワイヤが取付けられているとともに、画像読取部13の本体フレームの一部を構成する走行レールに摺動自在に取付けられており、ワイヤは画像読取部13の図1中、左右に延在している。画像読取部13は、本発明における画像読取装置を構成している。
コンタクトガラス15上に載置された原稿の読取りを行う場合には、複写機10の図示しない制御部から送られてくる1ライン毎の画像読取要求の信号に応じて、駆動機構を駆動することにより、ワイヤを図1中、左右方向に移動させ、第1走行体31および第2走行体32がそれぞれ2:1の速度で原稿面に沿って移動しながら光源34からコンタクトガラス15上の原稿面に光を照射させるようになっている。
このため、原稿面が副走査方向に光学的に走査され、この反射光は第1ミラー35、第2ミラー36、第3ミラー37の順に反射された後、結像レンズ301を通して撮像素子303の素子面に結像されることにより、原稿面が読取られる。
図4、図5は、本発明の一実施の形態に係る撮像ユニットの斜視図である。なお、図5は、図4から連結部材を取り外した状態を示している。
図4、図5に示すように、撮像ユニット109は、結像レンズ301と、レンズ保持部材302と、結像レンズ301をレンズ保持部材302に固定するレンズ固定部材304と、レンズ保持部材302を支持するレンズ支持部材305とを備えている。
結像レンズ301は、光源34から原稿面に照射された後、原稿面から反射される反射光を撮像素子303上に結像するものであり、ガラスまたは樹脂からなる複数の凸レンズおよび凹レンズを組み合わせて構成されており、例えば、4群6枚のレンズ構成を有している。
レンズ保持部材302は、板金部材としての黒色鋼板から構成され、上方に開口したコの字形状の縦断面形状を有しており、ボルトによる締結またはカシメ等による複数の固定箇所によりレンズ支持部材305に固定されている。また、レンズ保持部材302の第3ミラー37に対向する側には、結像レンズ301に第3ミラー37からの光を入射させる開口部302aが形成されている。
レンズ保持部材302の撮像素子303に対向する側には、レンズ保持部材302と連結部材501とを結合するための金属性のブラケット306が固定されている。
レンズ固定部材304は、結像レンズ301の形状に一致するよう半円状に形成された帯状の金属片から構成されており、その両端部がレンズ保持部材302にネジで締結されることにより、結像レンズ301をレンズ保持部材302に固定するようになっている。
レンズ支持部材305は、板金部材から構成されており、画像読取部13にボルト等によって取付けられている。
また、撮像ユニット109は、撮像素子303と、この撮像素子303が半田により実装された撮像素子基板110と、撮像素子基板110とブラケット306とを連結する連結部材501とを備えている。
撮像素子303は、R(赤)、G(緑)、B(青)の各波長に対応した画素を水平方向に列設してなる画素列303R、303G、303B(図8(b)参照)を有しており、これら3つの画素列303R、303G、303Bは互いに平行になるように垂直方向に並べられている。
撮像素子基板110は、アナログ/デジタル変換器、2値化回路、多値化回路、階調処理回路、変倍処理回路、編集処理回路等を備え、撮像素子303が取得した原稿のデータをアナログ/デジタル変換器によりデジタル画像信号に変換し、2値化処理、多値化処理、階調処理、変倍処理、編集処理を行って生成された画像データを画像形成部14に送信するようになっている。
連結部材501は、強度および温度特性に優れた鋼板をL字形状に加工したものであり、連結部材501の垂直部502(図7参照)が撮像素子基板110の背面、すなわち、撮像素子303が設けられていない側の面に固定されるとともに、水平部503がブラケット306に固定され、レンズ保持部材302と撮像素子基板110とを連結するようになっている。なお、レンズ保持部材302、レンズ固定部材304、レンズ支持部材305、ブラケット306は、本発明におけるレンズ保持部材を構成する。
図6、図7は、本発明の一実施の形態に係る撮像ユニットの撮像素子の取り付け構造を示す斜視図である。また、図8は、本発明の一実施の形態に係る撮像ユニットの撮像素子の取り付け構造を示す断面図である。
図6〜図8に示すように、撮像素子303と連結部材501の垂直部502とは、双方が撮像素子基板110および弾性部材701を挟んだ状態で段付ネジ702により締結されている。
具体的には、撮像素子303の延在方向両端部には、段付ネジ702の大径部702aが挿通する締結用穴703、704がそれぞれ形成されている。また、撮像素子基板110および弾性部材701にも締結用穴703、704にそれぞれ対応する貫通穴705、706、707、708が形成されている。また、連結部材501の垂直部502には、締結用穴703、704にそれぞれ対応する位置に段付ネジ702の小径部702bに螺合する螺合穴502aが形成されている。
なお、段付ネジ702のネジ溝は、小径部702bにのみ形成されている。弾性部材701は、例えば、ゴム、エラストマーから構成され、撮像素子基板110と連結部材501との間に介装されている。また、撮像素子基板110の貫通穴705、706は、段付ネジ702の大径部702aの径Dより大径に形成されている。
撮像素子303の延在方向一端部、すなわち、第1有効画素側の端部の第1のネジ穴としての締結用穴703は、段付ネジ702の大径部702aと径が等しくなっている。また、撮像素子303の延在方向他端部、すなわち、第1有効画素側と反対側の端部の第2のネジ穴としての締結用穴704は、段付ネジ702の大径部702aと縦方向の高さが等しく且つ段付ネジ702の大径部702aより横方向の幅が広い形状に形成されている。本実施の形態では、締結用穴704は切欠き形状に形成されている。
ここで、撮像素子303の第1有効画素側の端部とは、原稿から第1走行体31、第2走行体32により導かれた反射光のうち、主走査方向の先端に相当する光が当たる部位の側の端部のことであり、図6、図7における右側の端部のことである。
段付ネジ702により締結されるこれらの部材は、結像レンズ301に近い側から、撮像素子303、撮像素子基板110、弾性部材701、連結部材501の垂直部502の順に配置されている。したがって、連結部材501の垂直部502は、従来のように、撮像素子基板110の前面側、すなわち撮像素子303が実装されている側ではなく、本実施の形態では、撮像素子基板110の背面側、すなわち撮像素子303が実装されてない側に接して固定されている。
また、図8に示すように、撮像素子の厚さをt1、撮像素子基板110の厚さをt2、弾性部材701の厚さをt3とし、段付ネジ702の大径部702aの軸線方向の長さをLとした場合、これら各部材の関係は、t1+t2<L<t1+t2+t3の関係を満たすようになっている。すなわち、段付ネジ702を締結したときに、弾性部材701が圧縮されるようになっている。
図9(a)は、本発明の一実施の形態に係る撮像ユニットの撮像素子の正面図である。また、図9(b)は、本発明の一実施の形態に係る撮像ユニットの撮像素子の拡大図である。
図9(a)、(b)に示すように、撮像素子303の締結用穴703の中心は、撮像素子303に設けられた3つの画素列303R、303G、303Bの中央の画素列303Gの延長線上に配置されている。なお、締結用穴704の垂直方向(高さ方向)の中心位置も画素列303Gの延長線上に配置されている。
このため、撮像素子303が熱により膨張した場合に、切欠き形状に形成された締結用穴704側の端部が画素列303R、303G、303Bの配列方向(図8(b)のX軸上左方向)に移動するので、撮像素子303が弓なりに反ることがない。
また、撮像素子303の第1有効画素側の端部に締結用穴703を設けることにより、撮像素子303の第1有効画素側の端部が移動することがないので、撮像素子303の第1有効画素側の端部が移動することによる読取画像への悪影響を減少させることができる。
更に、締結用穴703、704の中心が、撮像素子303に設けられた3つの画素列303R、303G、303Bの中央の画素列303Gの延長線上に配置されているので、撮像素子303の垂直方向、すなわち図8(b)のY軸方向の熱膨張により画素列303R、303G、303Bの相互の間隔が広がった場合に、中央の画素列303Gを中心として画素列303Rと画素列303Bが均等に上方向および下方向にそれぞれ遠ざかるので、撮像素子303の熱膨張による読取画像への悪影響を減少させることができる。
以上のように、本実施の形態に係る撮像ユニット109は、光源34から原稿面に照射された後、原稿面から反射される反射光を電気信号に変換する撮像素子303と、反射光を撮像素子303上に結像する結像レンズ301と、撮像素子303を実装する撮像素子基板110と、結像レンズ301を保持するレンズ保持部材302と、レンズ保持部材302と撮像素子基板110とを連結する鋼板製の連結部材501と、を備え、結像レンズ301に近い側から、撮像素子303、撮像素子基板110、連結部材501の順に配置し、撮像素子303と連結部材501とを、撮像素子基板110を挟んだ状態で段付ネジ702により締結したことを特徴とする。
この構成により、撮像素子303と連結部材501を撮像素子基板110を挟んだ状態で締結しているので、撮像素子基板110が熱による膨張で弓なりに反ろうとしても、撮像素子303や鋼板製の連結部材501の方が剛性が高いので反りが抑制され、温度変動時にも撮像素子基板110の変形による撮像素子303の位置変動を低減させることができる。したがって、温度上昇時にも結像レンズ301と撮像素子303の位置関係を保ち、良好な読取画像を得ることができる。
また、本実施の形態に係る撮像ユニット109は、撮像素子303が、撮像素子303の延在方向一端部に段付ネジ702の大径部702aと径の等しい第1のネジ穴としての締結用穴703を有し、撮像素子303の延在方向他端部に、段付ネジ702の大径部702aと縦方向の高さが等しく且つ段付ネジ702の大径部702aより横方向の幅が広い第2のネジ穴としての切欠き形状の締結用穴704を有する。
この構成により、撮像素子303と連結部材501とが、撮像素子303の延在方向一端部において段付ネジ702の大径部702aと径の等しい締結用穴703に段付ネジ702が締結されて固定され、撮像素子303の延在方向他端部において段付ネジ702の大径部702aと縦方向の高さが等しく且つ段付ネジ702の大径部702aより横方向の幅が広い締結用穴704に段付ネジ702が締結されて固定されているので、撮像素子303が熱により膨張したときに、締結用穴703を有する撮像素子303の延在方向一端部は移動せず、締結用穴704を有する撮像素子303の延在方向他端部が撮像素子303の延在方向にのみ移動するので、撮像素子303が弓なりに反ることがなく、また、撮像素子303が位置変動する部位を管理することができる。
更に、締結用穴703、704の中心が、撮像素子303に設けられた3つの画素列303R、303G、303Bの中央の画素列303Gの延長線上に配置されているので、撮像素子303の垂直方向の熱膨張により画素列303R、303G、303Bの相互の間隔が広がった場合に、中央の画素列303Gを中心として画素列303Rと画素列303Bが均等に上方向および下方向にそれぞれ遠ざかるので、撮像素子303の熱膨張による読取画像への悪影響を減少させることができる。
また、本実施の形態に係る撮像ユニット109は、撮像素子基板110と連結部材501との間に弾性部材701を介装し、段付ネジ702の大径部702aの軸線方向の長さLが、撮像素子303の厚さt1と撮像素子基板110の厚さt2の和より大きく、かつ、撮像素子303の厚さt1と撮像素子基板110の厚さt2と弾性部材の厚さt3の和よりも小さくなるよう、段付ネジ702の大径部702aの軸線方向の長さL、撮像素子303の厚さt1、撮像素子基板110の厚さt2および弾性部材701の厚さt3を設定したことを特徴とする。
この構成により、撮像素子基板110と連結部材501の間に弾性部材701を介装し、段付ネジ702の大径部702aの軸線方向の長さLが、撮像素子303の厚さt1と撮像素子基板110の厚さt2の和より大きく、かつ、撮像素子303の厚さt1と撮像素子基板110の厚さt2と弾性部材701の厚さt3の和よりも小さくなるよう、これら各部材の厚さを設定することにより、段付ネジ702の締結時に弾性部材701が常に圧縮された状態となるので、撮像素子303に対して垂直方向の熱変動を押えることができ、撮像素子303の位置変動を低減させ、読取画像の品質の劣化を抑制することができる。
また、本実施の形態に係る撮像ユニット109は、撮像素子基板110が、段付ネジ702の大径部702aよりも大径の貫通穴705、706を有することを特徴とする。
この構成により、撮像素子基板110の貫通穴705、706の径が、段付ネジ702の大径部702aの径Dより大きいので、撮像素子基板110と段付ネジ702の大径部702aとが接触することがなく、且つ、撮像素子303が連結部材501と直接締結される状態となるため、撮像素子基板110が熱変形した場合においても、撮像素子303と連結部材501の位置関係が保存されたまま、撮像素子基板110のみが変形できるため、撮像素子303の位置変動を低減させ、読取画像の品質の劣化を抑制することができる。
また、本実施の形態に係る撮像ユニット109は、撮像素子303が、撮像素子303の延在方向に列設された複数の画素列303R、303G、303Bを有するとともに、複数の画素列303R、303G、303Bのうち中央の画素列303Gの延長線上に締結用穴703および締結用穴704を有することを特徴とする。
この構成により、撮像素子303が、複数の画素列303R、303G、303Bのうち中央の画素列303Gの延長線上に締結用穴703および締結用穴704を有するので、撮像素子303の熱変形の主な方向が画素列303R、303G、303Bの列設方向、すなわち、撮像素子303の延在方向となり、これらの方向に直行する方向への撮像素子303の変動を低減することができるので、読取画像の品質の劣化を抑制することができる。
また、本実施の形態に係る画像読取装置としての画像読取部13は、上記撮像ユニット109を具備したことを特徴とする。
この構成により、温度上昇時にも結像レンズ301と撮像素子303の位置関係を保ち、良好な読取画像を得ることができる。
また、本実施の形態に係る画像形成装置としての複写機10は、上記撮像ユニット109を具備したことを特徴とする。
この構成により、温度上昇時にも結像レンズ301と撮像素子303の位置関係を保ち、良好な読取画像を得ることができる。
以上説明したように、本発明に係る撮像ユニット、画像読取装置および画像形成装置は、温度上昇時にも結像レンズと撮像素子の位置関係を保ち、良好な読取画像を得ることができるという効果を有し、原稿からの反射光をレンズで集光した後、撮像素子に結像して電気信号に変換するようにした撮像ユニットと、この撮像ユニットを用いたスキャナ装置等の画像読取装置およびこの画像読取装置を備えた画像形成装置として有用である。
本発明の一実施の形態に係る撮像ユニットを備えた画像形成装置の構成を示す断面図である。 本発明の一実施の形態に係る撮像ユニットの構成を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る撮像ユニットの構成を示す断面図である。 本発明の一実施の形態に係る撮像ユニットの構成を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る撮像ユニットの構成を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る撮像ユニットの撮像素子の取り付け構造を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る撮像ユニットの撮像素子の取り付け構造を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る撮像ユニットの撮像素子の取り付け構造を示す断面図である。 本発明の一実施の形態に係る撮像ユニットの撮像素子の正面図である。 従来の撮像ユニットの構成を示す斜視図である。 従来の撮像ユニットの構成を示す側面図である。
符号の説明
10 複写機(画像形成装置)
13 画像読取部(画像読取装置)
14 画像形成部
34 光源
109 撮像ユニット
110 撮像素子基板
301 結像レンズ
302 レンズ保持部材
302a 開口部
303 撮像素子
304 レンズ固定部材(レンズ保持部材)
305 レンズ支持部材(レンズ保持部材)
306 ブラケット(レンズ保持部材)
501 連結部材
502 垂直部
503 水平部
701 弾性部材
702 段付ネジ
702a 大径部
702b 小径部
703 締結用穴(第1のネジ孔)
704 締結用穴(第2のネジ孔)
705、706、707、708 貫通穴

Claims (7)

  1. 光源から原稿面に照射された後、前記原稿面から反射される反射光を電気信号に変換する撮像素子と、
    前記反射光を前記撮像素子上に結像する結像レンズと、
    前記撮像素子を実装する撮像素子基板と、
    前記結像レンズを保持するレンズ保持部材と、
    前記レンズ保持部材と前記撮像素子基板とを連結する鋼板製の連結部材と、を備え、
    前記結像レンズに近い側から、前記撮像素子、前記撮像素子基板、前記連結部材の順に配置し、
    前記撮像素子と前記連結部材とを、前記撮像素子基板を挟んだ状態でネジにより締結したことを特徴とする撮像ユニット。
  2. 前記ネジが大径部と小径部とを有する段付ネジから構成され、
    前記撮像素子が、前記撮像素子の延在方向一端部に前記段付ネジの大径部と径の等しい第1のネジ穴を有し、前記撮像素子の延在方向他端部に、前記段付ネジの大径部と縦方向の高さが等しく且つ前記段付ネジの大径部より横方向の幅が広い第2のネジ穴を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像ユニット。
  3. 前記撮像素子基板と前記連結部材との間に弾性部材を介装し、
    前記段付ネジの大径部の軸線方向の長さが、前記撮像素子と前記撮像素子基板の厚さの和より大きく、かつ、前記撮像素子と前記撮像素子基板と前記弾性部材の厚さの和よりも小さくなるよう、前記段付ネジの大径部の軸線方向の長さ、前記撮像素子の厚さ、前記撮像素子基板の厚さおよび前記弾性部材の厚さを設定したことを特徴とする請求項2に記載の撮像ユニット。
  4. 前記撮像素子基板が、前記段付ネジの大径部よりも大径の貫通穴を有することを特徴とする請求項3に記載の撮像ユニット。
  5. 前記撮像素子が、前記撮像素子の延在方向に列設された複数の画素列を有するとともに、前記複数の画素列のうち中央の画素列の延長線上に前記第1のネジ穴および前記第2のネジ穴を有することを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れかに記載の撮像ユニット。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れかに記載の撮像ユニットを具備したことを特徴とする画像読取装置。
  7. 請求項1乃至請求項5の何れかに記載の撮像ユニットを具備したことを特徴とする画像形成装置。
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