JP2009245217A - 生産計画支援方法および装置並びにコンピュータプログラム - Google Patents

生産計画支援方法および装置並びにコンピュータプログラム Download PDF

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克紀 中井
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孝志 中野
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Takuya Nishibayashi
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Abstract

【課題】生産計画において部材の有効期限を管理することができ、在庫過多や過剰発注になることを抑制すること。
【解決手段】所定の期間内における部材の在庫管理を日ごとに行って生産計画の支援を行う生産計画支援方法であって、部材についての有効期限が切れる日におけるその数量を有効期限切れ予定量とし(#2)、出庫予定量を累計するとともに、有効期限切れ予定量が存在する場合にはそれを減算することによって、出庫予定累計を求め(#3)、求めた出庫予定累計が負の値になった場合に、その値の絶対値を正味有効期限切れ数とし(#4)、それまでの推定在庫量に入庫予定量を加算しかつ出庫予定量および正味有効期限切れ数を減算することによって推定在庫量を算出するとともに(#5)、算出された推定在庫量が負の値になったときに、その値の絶対値を正味所要量として求め(#6)、求めた正味所要量を当該部材の発注のための数量とする(#7)。
【選択図】 図18

Description

本発明は、所定の期間内における部材の在庫管理を日ごとに行って生産計画の支援を行う生産計画支援方法および装置並びにコンピュータプログラムに関する。
従来より、工場、倉庫、店舗などにおいて、種々の部品、製品、半製品、材料、または食品など(以下「部材」または「資材」という)についての在庫管理、在庫管理を含む生産計画または生産計画支援が、コンピュータを用いて行われている。
例えば、自動倉庫において、商品の入庫時に、商品番号、使用期限(賞味期限)、および数量をコンピュータに入力し、これを格納棚に格納し、使用期限の短いものを順次ピッキング棚に収容する。商品の出庫時には、ピッキング棚から使用期限の順に商品を払い出すようにした在庫管理法が提案されている(特許文献1)。
また、物品の在庫数と使用期限日を記憶する在庫マスタと、消費された物品の数と消費日を記憶する消費マスタから、物品の在庫のうち使用期限日を越えて残る在庫分を予測するようにした在庫管理装置が提案されている(特許文献2)。
また、在庫データベースに登録された商品の消費期限を現在の日付と比較し、期限切れ商品があればその商品の在庫数を該当数だけ減少させ、在庫数が基準値を下回れば商品の発注を行うようにした商品需給仲立システムが提案されている(特許文献3)。
また、賞味期限を意識した入荷処理を行い、賞味期限切れ間近の商品を入荷させないようにした管理装置が提案されている(特許文献4)。
しかし、特許文献1〜4の方法または装置による場合に、それぞれに応じた在庫管理を行うことができるが、生産計画に基づいてその生産に必要な部材の所要量を事前に算出するということが難しかった。
他方、在庫管理によって生産管理を行うための手法として、MRP(Material Requirements Planning;資材所要量計画)が知られている。MRPは、現在の在庫量を起点とし、未来に向かって入庫予定量および出庫予定量を加減算する方法であり、未来の在庫量(推定在庫量)を計算する。そして、各生産工程において、所定の期間内の在庫量を制御することによって生産の管理を行う。
なお、MRPを拡張した手法として、MRPII、MRPIII 、EPRなどが提案されているが、これらはいずれもMRPが基本となっていると見ることができる。
MRPでは、基準生産計画に基づいて、生産に必要な部材(資材)の所要量を展開し、在庫情報と照らし合わせて部材の所要量およびその発注時期を事前に算出することができる。例えば、推定在庫量、出庫予定量、および入庫予定量に基づいて、所要量(正味所要量)およびそれが必要となる時期を求めることができる。
図26は従来のMRPによる生産計画表KHj1の例を説明するための図である。
図26に示す生産計画表KHj1において、本日(現在の日付)である1月15日から1月31日までの所定の期間内における部材の在庫管理を行う例が示されている。1月17日、1月19日、1月25日において、380(個)、220(個)、300(個)の出庫予定がある。1月27日において、100(個)の入庫予定がある。本日1月15日における推定在庫量の初期値は1000(個)であり、初期値を基にして、期間内の各日における推定在庫量および正味所要量が求められる。
すなわち、各日における推定在庫量は、前日の推定在庫量から当日の出庫予定量を減算し、かつ当日の入庫予定量を加算することによって求められる。推定在庫量が負の値になった場合には、その値の絶対値を、その当日の正味所要量とする。
図26に示す例では、推定在庫量は負の値(マイナス)になることはなく、最終日である31日の推定在庫量は200である。したがって、この例では正味所要量は発生しない。つまり、この例では、推定在庫量の初期値が期間内における出庫予定量に比べて十分に大きいため、当該期間内において正味所要量が発生することなく、つまり発注を行う必要がなかった、ということになる。
特開平10−17118 特開2002−251456 特開2002−373267 特開2001−220004
しかし、上に述べた従来のMRPでは、部材の有効期限が考慮されていない。つまり、有効期限を過ぎていればその部材は使用できないにも係わらず、有効期限の管理ができておらず、実際に有効期限を過ぎたものも使用している可能性がある。機械部品や製品などでは、通常、数年程度の有効期限を持つので、それより短い所定の期間内における計画で問題になることは少ない。しかし、部材が食品や化学原料などである場合には、賞味期限や消費期限が比較的短いので、所定の期間内における計画で問題が生じる。
図26の例では、例えば、推定在庫量の初期値として設定された1000個のうち、ロット1の350個は有効期限が1月19日であり、ロット2の400個は有効期限が1月22日であり、ロット3の250個は有効期限が1月29日であったとすると、少なくとも1月25日の時点で、ロット1とロット2の750個は有効期限切れであり、ロット3の250個のみが出庫可能である。それにも係わらず、ロット3の250個よりも多い300個を出庫することとなる。そうすると、有効期限切れの部材を出庫することとなってしまう。
なお、出庫予定量への部材の引当は、有効期限が早くくる部材(古い部材)から順に出庫するという、いわゆる先入れ先出し方式を採用する。
このように、図26に示す生産計画表KHj1では、有効期限切れによる部材不足を検出することができておらず、実際には欠品が生じることとなる。
そこで、推定在庫量の初期値として1000個が可能ではあるが、上のように有効期限を考慮して、1月31日までの所定の期間内に有効期限がきてしまうものを初期値から差し引いておき、始めからないものとして扱うことが考えられる。
すなわち、上の例では、全てのロットについて所定の期間内に有効期限がくるので、推定在庫量の初期値を0とすることが考えられる。その例が図27である。
図27に示す生産計画表KHj2において、推定在庫量の初期値は0個である。この場合に、17日では出庫予定量が380個であるから、その当日の推定在庫量は−380個となり、正味所要量は380個となる。17日において、推定在庫量は−380個であるが、正味所要量つまり発注量は380個であるので、次の日の18日において、推定在庫量は0個に戻る。
同様に、19日において、推定在庫量は−220個となるが、正味所要量を220個とすることにより、次の日の20日において推定在庫量は0個となる。また、26日の推定在庫量は0個であるが、次の日の27日は入庫予定量が100個であるので、推定在庫量は100個となる。図27の例では、基本的には現在庫の認識は0個となる。
この場合には、推定在庫量の初期値が0個であるから、推定在庫量における有効期限は問題とならない。しかし、17日の出庫予定量380個および19日の出庫予定量220個は、いずれも有効期限内のロット1およびロット2の在庫から出庫できるにも係わらず、これが無視され、正味所要量(発注)が発生してしまっている。つまり、図27に示す生産計画では過剰発注が行われてしまうという問題がある。
これに対して、図26に示す生産計画では、推定在庫量が多く、在庫過多となっている。図27では在庫過多とはならないが、過剰発注となるのである。
実際の業務では、ここで説明した、(i)期間内で有効期限切れする在庫をMRPの対象外とする方法の他に、(ii)安全在庫の設定で欠品を防止する方法があり、これらいずれかの方法が採用されている。
このように、従来の生産計画支援方法では、部材の有効期限が考慮されておらず、有効期限切れが生じるという問題がある。また、所定の期間内に有効期限がくるものを初期値から単純に差し引いて考えた場合には、過剰発注が生じるという問題がある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、生産計画において部材の有効期限を管理することができ、しかも、在庫過多や過剰発注になることが抑制される、生産計画支援方法および装置並びにコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係る生産計画支援方法は、所定の期間内における部材の在庫管理を日ごとに行って生産計画の支援を行う生産計画支援方法であって、前記部材についての有効期限が切れる日におけるその数量を有効期限切れ予定量とし、出庫予定量を累計するとともに、有効期限切れ予定量が存在する場合にはそれを減算することによって、出庫予定累計を求め、求めた出庫予定累計が負の値になった場合に、その値の絶対値を正味有効期限切れ数とし、それまでの推定在庫量に入庫予定量を加算しかつ出庫予定量および正味有効期限切れ数を減算することによって推定在庫量を算出するとともに、算出された推定在庫量が負の値になったときに、その値の絶対値を正味所要量として求め、求めた正味所要量を当該部材の発注のための数量として出力する。
このように、本実施形態では、有効期限切れ予定量を用いたMRP演算を行い、正味所要量を求める。
本発明によると、生産計画において部材の有効期限を管理することができ、しかも、在庫過多や過剰発注になることが抑制される。
〔生産計画支援装置の全体の説明〕
図1は本発明に係る生産計画支援装置1の全体的な構成を示すブロック図、図2はサーバ3の構成の例を示す図である。
図1において、生産計画支援装置(生産計画支援システム)1は、サーバ3、および、サーバ3とLAN(Local Area Network) などのネットワーク5で接続されたクライアントである複数の端末装置4(端末装置4a,4b,4c…)からなっている。また、ネットワーク5はインターネット6に接続されており、図示しない携帯電話または携帯端末なども、無線通信システムおよびインターネット6を介してサーバ3に接続することが可能である。
図2において、サーバ3は、処理装置10、ハードディスク11、キーボード12、マウス13、ディスプレイ14、プリンタ15、媒体ドライブ装置16、およびネットワークインタフェース17などを有する。これらの一部または全部が一体になっていてもよい。このようなサーバ3のハードウエア構成それ自体については、公知のコンピュータシステムを用いることが可能である。
半導体メモリ素子BT1またはCD−ROM(BT2)などの記録媒体BTには、サーバ3において実行されるべきプログラム(コンピュータプログラム)およびデータなどが記録されており、そのプログラムを媒体ドライブ装置16により読み込んで処理装置10にインストールすることが可能である。また、プログラムなどをネットワーク5を介してダウンロードすることも可能である。処理装置10において、インストールされたプログラムをメインメモリに展開し、CPUにより実行することによって、本明細書に記載する種々の機能が実現される。
処理装置10およびハードディスク11には、在庫管理、生産管理、および生産計画支援のために必要な種々のデータベースが構築される。
端末装置4についても、図2に示すサーバ3の構成と同様の構成とすることが可能である。サーバ3にインストールされるプログラムがサーバ用であるに対し、端末装置4にインストールされるプログラムはクライアント用である。
生産計画支援装置1において実現される機能である、在庫管理機能、生産管理機能、および、これらを含めた生産計画支援機能は、サーバ3上において、または端末装置4上において、またはサーバ3と端末装置4との協働によって実現される。
図3は生産計画支援装置1の全体の機能的な構成を示すブロック図、図4は演算部38の構成を機能的に示すブロック図である。
図3において、生産計画支援装置1は、購買作業指示サブシステム21、受注サブシステム22、在庫管理サブシステム23、および所要量計算サブシステム24からなる。
所要量計算サブシステム24は、入庫予定受付部31、出庫予定受付部32、在庫受付部33、入庫予定量記憶部34、出庫予定量記憶部35、在庫量記憶部36、品目マスタ37、演算部38、および発注部39などを有する。
所要量計算サブシステム24において、入庫予定受付部31は、購買作業指示サブシステム21から入庫予定量を取得し、入庫予定量記憶部34に格納する。出庫予定受付部32は、受注サブシステム22から出庫予定量を取得し、出庫予定量記憶部35に格納する。在庫受付部33は、在庫管理サブシステム23から現在の在庫量を取得し、在庫量記憶部36に格納する。
品目マスタ37は、種々の品目つまり部材についてのデータを格納したマスタファイルである。このように、本明細書において「部材」を「品目」と記載することがある。
演算部38は、入庫予定量記憶部34、出庫予定量記憶部35、在庫量記憶部36、および品目マスタ37などに格納されたデータに基づいて、生産計画のための演算(MRP演算)を行い、正味所要量SSを求めて出力する。演算部38には、記憶部MMが設けられている。
記憶部MMには、生産計画表KHを記憶する領域、および演算の際のワーキングエリアとして用いられる領域WKが設けられている。記憶部MMに記録された生産計画表KHには、その各欄に、生産計画のためのデータが展開され、また、MRP演算における演算途中のデータおよび演算結果のデータが記録される。
なお、フォーマットとしての生産計画表KH、またはデータが記録された生産計画表KHのいずれかまたは両方を指して、「MRPテーブルKH」と記載することがある。
発注部39は、演算部38で求めた正味所要量SSに基づいて、各部材の発注量を決定し、発注または手配のための処理を行う。例えば、発注部39から、発注データHDが出力され、また、発注データを印刷した発注伝票HPが出力される。
〔演算部38における演算の例〕
次に演算部38における機能について説明する。
図4において、演算部38には、記憶部MM、展開部41、推定在庫量算出部42、出庫予定累計算出部43、正味有効期限切れ数算出部44、正味所要量算出部45、および補正処理部46などが設けられる。
記憶部MMには、1つまたは複数の生産計画表KHが記憶される。生産計画表KHには、部材についての、所定の期間内の各日における推定在庫量SZ、出庫予定量SY、入庫予定量NY、有効期限切れ予定量YY、出庫予定累計ZR、正味有効期限切れ数YK、および正味所要量SSをそれぞれ記録するための欄が設けられている。所定の期間として、1週間、10日間、2週間、17日間、20日間、30日間、1ヶ月間など、部材の種類や生産計画の内容などに応じて種々の期間を用いることが可能である。
1つの生産計画表KHは、1つの部材についての特定の期間のMRP演算のために用いられる。MRP演算を開始するに当たって、生産計画表KHの内容は初期化される。
展開部41は、推定在庫量SZの初期値ST、出庫予定量SY、入庫予定量NY、有効期限切れ予定量YYなどを生産計画表KHに展開する。有効期限切れ予定量YYは、部材についての有効期限が切れる日におけるその数量である。
推定在庫量算出部42は、期間内の各日における推定在庫量SZを算出する。例えば、前日の推定在庫量SZに当日の入庫予定量NYを加算しかつ当日の出庫予定量SYおよび当日の正味有効期限切れ数YKを減算することにより、当日の推定在庫量SZを算出し、算出した推定在庫量SZを記憶部MMに記録する。
出庫予定累計算出部43は、期間内の各日における出庫予定累計ZRを算出する。例えば、当日までの出庫予定量SYを加算し、その場合に当日の出庫予定量SYが前日の推定在庫量SZよりも大きいときには当日の出庫予定量SYに代えて前日の推定在庫量SZを加算し、これから前日の有効期限切れ予定量YYを減算することにより、当日の出庫予定累計ZRを算出し、その場合に算出した出庫予定累計ZRが負の値になる場合には出庫予定累計ZRを0とする。算出した出庫予定累計ZRを記憶部MM記録する。
正味有効期限切れ数算出部44は、期間内の各日における正味有効期限切れ数YKを算出する。例えば、前日の出庫予定累計ZRから当日の有効期限切れ予定量YYを減算した値が負の値になる場合に、その値の絶対値を当日の正味有効期限切れ数YKとして求め、これを記憶部MMに記録する。
正味所要量算出部45は、期間内の各日における正味所要量SSを算出する。例えば、当日の推定在庫量SZが負の値になったときに、その値の絶対値を当日の正味所要量SSとし、これを記憶部MMに記録する。なお、当日の推定在庫量SZが負の値でなかったときには、正味所要量SSを算出しない。
補正処理部46は、正味所要量算出部45が正味所要量SSを算出した場合に、次の日の推定在庫量SZの算出の際に当日の推定在庫量SZを0として算出するように補正処理を行う。
〔演算部38における演算の他の例〕
なお、上に説明した各部の演算内容は一例であり、それら以外の種々の演算を行うことが可能である。
例えば、次のような演算を行ってもよい。
すなわち、正味有効期限切れ数算出部44において、出庫予定累計ZRと有効期限切れ予定量YYとを比較する。出庫予定累計ZRが有効期限切れ予定量YYよりも小さい場合に、有効期限切れ予定量YYから出庫予定累計ZRを減算し、これを正味有効期限切れ数YKとする。
また、正味所要量算出部45において、推定在庫量SZの正負を判定する。推定在庫量SZが負の値である場合に、推定在庫量WKに−1を乗じ、つまり推定在庫量WKの絶対値を求め、それを正味所要量SSとする。推定在庫量SZが正の値である場合には、正味所要量SSを算出しない、つまりそのときの正味所要量SSを0とする。
なお、この演算例は、後で図24のフローチャートに示す内容に対応する。
〔MRP演算の具体例〕
次に、演算部38におけるMRP演算の具体例について説明する。
図5は有効期限切れ予定量などを展開した状態の生産計画表KH1の例を示す図、図6は演算を途中まで行った生産計画表KH2の例を示す図、図7は演算を途中まで行った生産計画表KH3の例を示す図、図8は演算を途中まで行った生産計画表KH4の例を示す図、図9は演算を完了した生産計画表KH5の例を示す図である。
図5〜9において、生産計画表KH1〜5には、ある1つの部材について、出庫予定量SY、入庫予定量NY、推定在庫量SZ、有効期限切れ予定量YY、出庫予定累計ZR、正味有効期限切れ数YK、および正味所要量SSの各項目が設けられている。そして、本日(現在の日付)である1月15日から1月31日までの所定の期間、この例では17日間における部材の生産管理を行う例が示されている。
図5の生産計画表KH1においては、入庫予定量記憶部34、出庫予定量記憶部35、および在庫量記憶部36などからデータを読み込むことによって、出庫予定量SY、入庫予定量NY、推定在庫量SZの初期値ST、および有効期限切れ予定量YYが展開されている。
生産計画表KH1に示されるように、出庫予定量SY、入庫予定量NY、および初期値STの内容を、上に述べた図26の生産計画表KHj1と同じとした。しかし、本実施形態の生産計画表KH1においては、有効期限切れ予定量YYの欄が設けられ、その欄に、20日に350個、23日に400個、29日に250個と記録されている。
つまり、背景技術の項でも述べたが、当該部材について、推定在庫量SZの初期値STの1000個のうち、ロット1の350個は有効期限が1月19日であり、ロット2の400個は有効期限が1月22日であり、ロット3の250個は有効期限が1月29日である。部材は、有効期限まで使用できるので、有効期限切れ予定量YYは、有効期限の翌日に記録されている。
なお、部材についての「有効期限」は、部材の種類、特性、使用目的、またはユーザ(生産計画者)のポリシーなどに基づいて決定することが可能である。また、有効期限切れ予定量YYをどのように扱うかについて、例えば、生産計画表KHにおいて有効期限切れ予定量YYを有効期限の最終日に記録するか、またはその翌日に記録するか、などについては、種々の扱いが可能である。
本実施形態においては、生産計画表KH1において、部材についての有効期限が切れる日におけるその数量を有効期限切れ予定量YYとする。出庫予定累計ZRは、出庫予定量SYを累計するとともに、有効期限切れ予定量YYが存在する場合にはそれを減算することによって求める。求めた出庫予定累計ZRが負の値になった場合に、その値の絶対値を正味有効期限切れ数YKとする。
各日の推定在庫量SZは、前日の推定在庫量SZに当日の入庫予定量NYを加算しかつ出庫予定量SYおよび正味有効期限切れ数YKを減算することによって求める。算出された推定在庫量SZが負の値になったときに、その値の絶対値を正味所要量SSとして求める。求めた正味所要量SSを当該部材の発注のための数量として出力する。
なお、生産計画表KH1は、1つの部材についてのものであるから、部材ごとにこのような生産計画表KHが生成される。
次に、具体的な数字を用いて説明する。
図6の生産計画表KH2において、17日の出庫予定量SYが380個であるから、その当日の推定在庫量SZは620個となり、出庫予定累計ZRは380個となる。また、19日の出庫予定量SYが220個であるから、その当日の推定在庫量SZは400個となり、出庫予定累計ZRは600個となる。
図7の生産計画表KH3において、20日の有効期限切れ予定量YYがロット1の350個であるが、先入れ先出し方式を採用しているため、この350個は、その前日の19日までの出庫予定累計ZRの600個に含まれていることになる。つまり、出庫予定累計ZRの600個のうちの350個は、ロット1の350個によって出庫されたことが分かる。そこで、出庫予定累計ZRの600個から有効期限切れ予定量YYの350個を減算すると、250個となるので、この250個を、翌日の21日の出庫予定累計ZRとする。
図8の生産計画表KH4において、23日の有効期限切れ予定量YYがロット2の400個であるが、前日の22日の出庫予定累計ZRの250個から有効期限切れ予定量YYの400個を減算すると、−150個となる。減算の結果が負の値になるので、その値の絶対値である150個を、当日である23日の正味有効期限切れ数YKとして記録する。なお、正味有効期限切れ数YKの150個は、廃棄処分にすることとなる。
また、当日である23日の推定在庫量SZは、前日までの推定在庫量SZである400個から廃棄処分とした正味有効期限切れ数YKの150個を減算することにより、250個として求められる。そして、翌日の24日の出庫予定累計ZRとして、当日23日の出庫予定累計ZRである250個から、有効期限切れ予定量YYの400個から正味有効期限切れ数YKの150個を減算した値である250個を減算することにより、0個として求められる。
次に、図9の生産計画表KH5において、25日の出庫予定量SYが300個であるから、その当日の推定在庫量SZは、前日の推定在庫量SZの250個から当日の出庫予定量SYの300個を減算して−50個となる。推定在庫量SZが負の値になったので、その値の絶対値である50個を、正味所要量SSとして記録する。
このようにして得られた正味所要量SSは、発注のために用いられる。つまり、正味所要量SSの50個は、出庫予定量SYの300個に対する推定在庫量SZの250個の不足分であり、その不足分である50個を発注することになる。
生産計画表KH1〜5において、入庫予定量NYは、当該生産計画表による計画を立てる以前に発注を行っているのに対し、正味所要量SSによる発注はこれから行うものである。
また、当日の25日の出庫予定累計ZRは、当日の出庫予定量SYが300個であるが、推定在庫量SZが負の値なので、出庫予定量SYの300個から推定在庫量SZの絶対値の50個を減算して250個となる。これは、推定在庫量SZの300個の内の250個は在庫から出庫し、50個は正味所要量SSとなり今回新たに発注するオーダにより入庫するものから出庫することを意味する。
また、生産計画表KH5において、29日の有効期限切れ予定量YYがロット3の250個であり、当日の出庫予定累計ZRの250個から有効期限切れ予定量YYの250個を減算することにより、翌日の出庫予定累計ZRが0個として求まる。その結果、31日における出庫予定累計ZRも0個となるが、これは、所定の期間内に有効期限切れとなる部材を出庫したことによる。31日の推定在庫量SZである100個は、27日に入庫した部材である。
このように、本実施形態の生産計画支援装置1によると、生産計画において部材の有効期限を管理することができる。しかも、発注の個数は50個であり、これは従来の図27で示した個数と比べて大幅に減少しており、適正発注が行われることとなり、過剰発注が行われることが防止される。
なお、発注の仕方は、部材の種類や諸々の事情に応じて種々のものを採用できる。例えば、25日よりも以前に実際の発注を行うようにしてもよい。また、発注した個数は、次のMRPの演算の際には入庫予定量NYとして計上する。
〔入庫部材の有効期限を考慮した生産計画表KHの例〕
さて、上に述べた生産計画表KH1〜5においては、在庫する部材の有効期限は計算に入れた。しかし、所定の期間内に入庫する部材についての有効期限は計算に入っていない。具体的には、生産計画表KH5において、27日の入庫予定量NYの100個については、有効期限切れ予定量YYを設定していない。
通常、入庫予定量NYとし入庫される部材は、その所定の期間内において有効期限切れとなることが少ないので、余り問題はない。しかし、入庫予定量NYとし入庫される部材についての有効期限を考慮した例を次に説明する。
図10は展開した状態の他の生産計画表KH6の例を示す図、図11は演算を完了した生産計画表KH7の例を示す図である。
図10に示す生産計画表KH6において、有効期限切れ予定量YYの項目には、在庫部材の他に、27日の入庫予定量NYの100個について、その有効期限切れ予定量YYが31日に100個として記録されている。
図11に示す生産計画表KH7において、31日の推定在庫量SZは、前日の推定在庫量SZの100個から当日の有効期限切れ予定量YYの100個を減算し、0個として求められる。また、31日の正味有効期限切れ数YKとして100個が記録されている。
このように、入庫予定量NYとし入庫される部材についての有効期限をも考慮することによって、生産計画表KHで用いられる全ての部材についての有効期限を考慮したこととなる。
〔顧客での有効期間確保および輸送リードタイムを考慮した例〕
さて、上に述べた生産計画表KH1〜7においては、部材の有効期限をそのまま生産計画表KHに設定した。しかし、部材が製品である場合に、単に有効期限切れを考慮した計算だけでは不十分なことがある。つまり、当該生産計画において有効期限内であったとしても、出庫して直ぐに有効期限切れとなってしまった場合には、出庫先、つまり顧客においてその部材を利用することができない。
したがって、出庫先である顧客において有効期間を確保できるように考慮した上で、有効期限の設定、有効期限切れ予定量YYの設定を行う必要がある。
そのために、部材ごとに出荷期限を設定する。例えば、品目マスタ37の設定によって、部材の有効期限および出荷可能期限の設定を入力可能とする。そして、設定した出荷可能期限を、生産計画表KHにおける出庫予定として用いる。有効期限と出荷可能期限との差の期間が顧客における有効期間となる。
例えば、部材Aについては、有効期限を60日とし、出荷可能期限を40日とする。また、部材Bについては、有効期限を80日とし、出荷可能期限を60日とする。この場合に、出荷可能期限を生産計画表KHにおける出庫予定として用いることにより、有効期限と出荷可能期限との差である20日間が、顧客における有効期間として確保される。
このように、部材についての有効期限が切れる日として、当該部材についての出荷期限の日を用いるのである。
さらに、部材の出庫先への到着期限日および出庫先への輸送リードタイムを含めた日を用いる。
図12は顧客での有効期間確保と輸送リードタイムを考慮した生産計画表KH8の例を示す図である。
ここでは、受注によって決定された顧客への納期、つまり顧客への部材の納入日(納入期限)を基準とし、輸送リードタイムを考慮して出荷予定日を決定する。
そのために、部材ごとに輸送リードタイムを設定する。例えば、品目マスタ37の設定によって、部材ごとにまたは顧客ごとに、輸送リードタイムの設定を可能とする。そして、納入日から輸送リードタイムだけさかのぼった日を出荷予定日とする。
例えば、ある部材について、A社への輸送リードタイムを3日とし、B社への輸送リードタイムを2日とする。この場合に、A社から受注した部材については、その納入日の3日前を出荷予定日とする。B社から受注した部材については納入日の2日前を出荷予定日とする。
図12に示す生産計画表KH8において、ある部材について、A社への納入は20日に380個、22日に220個である。A社への納入は27日に300個である。
したがって、出庫予定量SYは、20日の3日前の17日に380個、22日の3日前の19日に220個、27日の2日前の25日に300個となる。
このように出庫予定量SYを決定し、それに基づいて生産計画表KH8を演算することにより、輸送に要する期間を含めても顧客の納入日に間に合うこととなる。
また、生産計画表KH8において、有効期限切れ予定量YYについて、20日に350個、23日400個、29日に250個が設定されているが、これらの日は、部材についての出荷可能期限が用いられている。このように、出荷可能期限を有効期限として用いることによって、上に述べたように、有効期限と出荷可能期限との差の期間が顧客における有効期間として確保されているのである。
上に述べた生産計画表KHによる演算は、次のように言い表すこともできる。
すなわち、有効期限が早く切れる在庫のロットがより早く使用されることを前提として、有効期限切れとなる在庫がそれより前の出庫予定量SYに使用されることを仮想的に演算し、有効期限切れによって正味廃却となる数量を算定し、これを推定在庫量SZから減算する。これによって、適切な推定在庫量SZを実現する。また、入庫予定量NYについても、品目マスタ37に設定した有効期間に基づいて、有効期限を考慮した演算を行う。
また、MRP演算を次の(1)〜(6)に示す手順で行うことも可能である。
(1) 従来のMRPで使用される入庫予定量NY、出庫予定量SY、および推定在庫量SZの3要素に加え、有効期限切れ予定量YY、出庫予定累計ZR、および正味有効期限切れ数YKの3要素をMRPテーブル(生産計画表)KHに加える。
(2) MRPテーブルKHの展開後、従来のMRPと同様に、入庫予定量NYおよび出庫予定量SYを展開する。
(3) 次に、有効期限切れ予定量YYの中で各ロット別の在庫の有効期限日に該当する日に、そのロットの現在庫数を転記する。
同じ日に複数の在庫のロットが有効期限切れとなる場合は、合算した数量を転記する。また、入庫予定量NYについても、有効期限切れ予定の欄の該当日に数量を転記する。
(4) 従来のMRPと同様に、現在から未来に向かって、日ごとに推定在庫量SZの計算を行う。このとき、該当日に出庫予定量SYが存在した場合に、その出庫予定量SYを出庫予定累計ZRに加算する。
以降、翌日に処理が遷移するときに、出庫予定累計ZRの数値を翌日の出庫予定累計ZRに転記し、これを繰り返す。
(5) 有効期限切れ予定量YYに数量が存在する場合は、有効期限切れ予定量YYから出庫予定累計ZRを減算して正味の有効期限切れ予定量YYを算出する。
正味の有効期限切れ予定量YYが発生した場合に、つまり、
有効期限切れ予定量YY>出庫予定累計ZR ……(A)
の関係が成立する場合には、推定在庫量SZからの減算を行い、出庫予定累計ZRを0とする。
正味の有効期限切れ予定量YYが発生しなかった場合、つまり、上の(A)式が成立しなかった場合には、出庫予定累計ZRから有効期限切れ予定量YYを減算して翌日に転記する。
(6) 上記処理に加え、対象の部材が製品の場合には、推定在庫量SZの計算において有効期限でなく出荷期限を用いて計算を行う。この場合の出荷期限は、部材ごとに入荷時から一定期間をマスタファイルで定めることができる。
また、一方で、推定在庫量SZの計算で使用する出庫予定量SYは、納入日ではなく、自社の出荷予定日を用いる。出荷予定日は、受注によってそのデータを入力する際に、顧客ごとの輸送リードタイムを考慮して算出する。
また、これによる効果は次の通りである。
すなわち、従来のMRPでは、有効期限まで考慮した推定在庫量SZの計算は不可能であり、背景技術および発明が解決しようとする課題の項で述べたような従来の2つの方法、つまり、(i)期間内で有効期限切れする在庫をMRPの対象外とする方法、または(ii)安全在庫の設定で欠品を防止する方法では、在庫量の低減に限界がある。
本実施形態による生産計画表KHを用いて演算を行うことにより、有効期限の管理を行う部材であっても精度の高い推定在庫量SZの計算を行うことができ、在庫量の低減と欠品防止の両立が可能となる。
また、対象となる部材が製品の場合には、顧客への輸送リードタイムと顧客先での有効期間を考慮した計算を行うことが可能となる。
これによって、顧客ごとに異なるリードタイムまたは有効期間に対してフレキシブルに対応することができる。
〔データレイアウト〕
次に、生産計画表KHの演算などに用いられるファイルまたはデータについて、そのデータレイアウトを説明する。
図13は所要量データDS1を示す図、図14は受注データDS2を示す図、図15は手配データDS3を示す図、図16は在庫データDS4を示す図、図17は品目マスタ37のデータ項目を示す図である。
図13において、所要量データDS1は、所要量番号、品目番号、納期、および所要数からなる。所要量データDS1は、材料または部品などの部材(品目)が、上位の製造オーダで消費される予定を保持する情報である。主キーは所要量番号である。所要量データDS1が複数ある場合に、それらは、同一の品目番号で抽出され、納期の昇順でソートされる。所要量データDS1は、出庫予定量SYとして反映される。
図14において、受注データDS2は、受注番号、得意先、品目番号、納期、出荷予定日、受注数、単価、および金額からなる。受注データDS2は、製品である部材が顧客からの発注オーダにより出荷される予定を保持する情報である。主キーは受注番号である。受注データDS2は、出庫予定量SYとして反映される。受注データDS2が複数ある場合に、それらは、同一の品目番号で抽出され、出荷予定日の昇順でソートされる。
図15において、手配データDS3は、手配番号、発注先、品目番号、納期、手配数、単価、および金額からなる。手配データDS3は、自社工場への製造オーダまたは社外への発注オーダを保持する情報である。主キーは手配番号である。手配データDS3は、正味所要量SSに基づいて生成される。手配データDS3が複数ある場合に、それらは、同一の品目番号で抽出され、納期の昇順でソートされる。
図16において、在庫データDS4は、品目番号、ロット番号、有効期限、出荷期限、および現在在庫からなる。在庫データDS4は、自社の保有する製品、部品、材料などの部材の数量を保持する情報である。主キーは品目番号、ロット番号である。在庫データDS4は、推定在庫量SZの初期値ST、および有効期限切れ予定量YYに反映される。在庫データDS4が複数ある場合に、それらは、同一の品目番号で抽出される。また、本実施形態において、有効期限、出荷期限は、計算対象期間の開始日からの相対日で記録されている。
図17において、品目マスタ37は、品目番号、有効期間などのデータ項目を有する。品目マスタ37は、手配の品目番号をキーとしてランダム読み出しされる。
〔フローチャートによる説明〕
次に、生産計画表KHの演算処理(MRP処理)について、フローチャートを用いて説明する。
図18は本実施形態における部材の有効期限を考慮したMRP処理の概略の流れを示すフローチャートである。
図18において、生産計画表KHに必要なデータを展開する(#1)。同時に、部材についての有効期限が切れる日におけるその数量を有効期限切れ予定量YYとして、生産計画表KHに展開する(#2)。
出庫予定累計ZRを求める(#3)。その際に、それまでの出庫予定量SYを累計するとともに、有効期限切れ予定量YYが存在する場合にはそれを減算することによって、出庫予定累計ZRを求める。求めた出庫予定累計ZRが負の値になった場合に、その値の絶対値を正味有効期限切れ数YKとする(#4)。
推定在庫量SZを求める(#5)。その際に、それまでの推定在庫量SZに入庫予定量NYを加算しかつ出庫予定量SYおよび正味有効期限切れ数YKを減算することによって推定在庫量SZを算出する。算出された推定在庫量SZが負の値になったときに、その値の絶対値を正味所要量SSとして求める(#6)。求めた正味所要量SSを当該部材の発注のための数量として出力する(#7)。
フローチャートを用いてさらに詳しく説明する。
図19はMRP処理を示すフローチャート、図20は出庫予定展開処理を示すフローチャート、図21は入庫予定展開処理を示すフローチャート、図22は現在庫取得処理を示すフローチャート、図23は現在庫の有効期限切れ予定展開処理を示すフローチャート、図24は入庫予定の有効期限切れ予定展開処理を示すフローチャート、図25は主処理を示すフローチャートである。
なお、図25のフローチャートにおいて、推定在庫量WK、出庫予定累計WKは、推定在庫量SZまたは出庫予定累計ZRを演算によって求めるためのワーキングエリアの内容を示す。推定在庫量WKおよび出庫予定累計WKは、初期状態においては0である。
まず、図19において、生産計画表KHの初期化を行った後、出庫予定量SYを生産計画表KHに展開し(#11)、入庫予定量NYを生産計画表KHに展開し(#12)、現在庫数を初期値STとして取得し(#13)、現在庫の有効期限切れ予定量YYを展開し(#14)、入庫予定の有効期限切れ予定量YYを展開し(#15)、変数nに初日(当日)としての1を代入する(#16)。
そして、後で説明する主処理を実行した後(#17)、変数nをインクリメントする(#18)。変数nが所定の期間を越えると(#19でイエス)、正味所要量SSが算出された場合に、その正味所要量SSから手配データを作成する(#20)。なお、ステップ#20において、製造指示または発注のための手配データが作成される。発注のための数量をロットにまとめる処理なども行われることがある。
図19に示すMRP処理は、生産計画支援装置1において取り扱う全部材(全品目)を対象とする。また、図19のフローチャートでは1つの部材についてのMRP処理が示されており、このようなフローチャートによるMRP処理が各部材ごとに実行される。つまり、生産計画支援装置1においては、図19に示すMRP処理が、全ての部材に対して繰り返して実行される。
変数nは、MRP処理における所定の期間において、開始日から終了日までの間の任意の日を相対日で示すものである。例えば、変数nが5の場合には第5日を示す。図5〜図9の生産計画表KH1の例においては、例えば、3月15日は変数nが1のとき、3月17日は変数nが3のときである。また、ここでは休日は考慮しない。
図20において、変数nに1を代入し(#31)、所要量データDS1を1件読み込む(#32)。変数nが納期の日となっていれば(#33でイエス)、出庫予定量SYに所要数を加算したものを出庫予定量SYとする(#34)。変数nが納期でなければ(#33でノー)、変数nをインクリメントし(#35)、変数nが最終日になるまで繰り返す(#36)。
変数nが最終日になると(#36でイエス)、改めて変数nに1を代入し(#37)、受注データDS2を1件読み込む(#38)。変数nが出荷予定日であれば(#39でイエス)、出庫予定量SYに受注数を加算したものを出庫予定量SYとする(#40)。変数nが出荷予定日でなければ(#39でノー)、変数nをインクリメントし(#41)、変数nが最終日になるまで繰り返す(#42)。
図21において、変数nに1を代入し(#51)、手配データDS3を1件読み込む(#52)。変数nが納期であれば(#53でイエス)、入庫予定量NYに手配数を加算したものを入庫予定量NYとする(#54)。変数nが納期でなければ(#53でノー)、変数nをインクリメントし(#55)、変数nが最終日になるまで繰り返す(#56)。
図22において、初日の推定在庫量SZが0に更新(初期化)されている状態において、在庫データDS4を1件読み込む(#61)。推定在庫量SZに現在庫を加算したものを推定在庫量SZとする(#62)。在庫データDS4が終了するまで繰り返す(#63)。なお、もし、在庫データDS4の有効期限が計算の対象期間外であれば、その在庫データDS4については何らの処理を行うことなく、次の在庫データDS4の処理を行う。
図23において、生産計画表KHにおける所定の期間内の有効期限切れ予定量YYが全て0に更新されている状態で、在庫データDS4を1件読み込む(#71)。有効期限を変数nに入れる(#72)。有効期限切れ予定量YYに現在庫数を加算したものを有効期限切れ予定量YYとする(#73)。在庫データDS4が終了するまで繰り返す(#74)。
図24において、手配データDS3を1件読み込む(#81)。手配データDS3の品目番号をキーとして、品目マスタ37を読み込む(#82)。納期に有効期間を加算したものを変数nとする(#83)。有効期限切れ予定量YYに手配数を加算したものを有効期限切れ予定量YYとする(#84)。手配データDS3が終了するまで繰り返す(#85)。
図25において、推定在庫量WKに変数nで示される日の入庫予定量NYを加算し、これから出庫予定量SYを減算し、これを推定在庫量WKとして一時記憶する(#91)。推定在庫量WKの内容を、変数nで示される日の推定在庫量SZとする(#92)。
出庫予定累計WKに出庫予定量SYを加算し、これを出庫予定累計WKとして一時記憶する(#93)。次に、推定在庫量WKの正負を判断する(#93A)。推定在庫量WKが負の値である場合には(#93Aでイエス)、出庫予定累計WKから推定在庫量WKの絶対値を減算したものを出庫予定累計WKとする(#93B)。次に、出庫予定累計WKの内容を、変数nで示される日の出庫予定累計ZRとする(#94)。
出庫予定累計ZRと有効期限切れ予定量YYとを比較する(#95)。出庫予定累計ZRが有効期限切れ予定量YYよりも小さい場合に(#95でイエス)、有効期限切れ予定量YYから出庫予定累計ZRを減算し、これを正味有効期限切れ数YKとする(#96)。出庫予定累計WKを0にクリアする(#97)。推定在庫量WKから正味有効期限切れ数YKを減算し、これを推定在庫量WKとして一時記憶する(#98)。推定在庫量WKの内容を推定在庫量SZとする(#99)。
出庫予定累計ZRが有効期限切れ予定量YYよりも大きい場合には(#95でノー)、出庫予定累計ZRから有効期限切れ予定量YYを減算し、これを出庫予定累計WKとする(#100)。
推定在庫量SZの正負を判定する(#101)。推定在庫量SZが負の値である場合には(#101でイエス)、推定在庫量WKに−1を乗じ、つまり推定在庫量WKの絶対値を求め、それを正味所要量SSとする(#102)。推定在庫量WKをクリアして0とする(#103)。推定在庫量SZが正の値である場合には(#101でノー)、正味所要量SSを算出することなくリターンする。
上に述べた実施形態において、演算部38の構成、各部の処理内容および順序、各部の名称、生産計画表KHの構成、内容、および項目の名称、データの名称および形式などは、上に述べた以外に種々変更することができる。また、所要量計算サブシステム24、サーバ3、端末装置4、および生産計画支援装置1の全体または各部の構成、機能、処理内容または順序などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
以下の付記に示される形態も本発明による実施形態に含まれる。
(付記1)
所定の期間内における部材の在庫管理を日ごとに行って生産計画の支援を行う生産計画支援方法であって、
前記部材についての有効期限が切れる日におけるその数量を有効期限切れ予定量とし、
出庫予定量を累計するとともに、有効期限切れ予定量が存在する場合にはそれを減算することによって、出庫予定累計を求め、求めた出庫予定累計が負の値になった場合に、その値の絶対値を正味有効期限切れ数とし、
それまでの推定在庫量に入庫予定量を加算しかつ出庫予定量および正味有効期限切れ数を減算することによって推定在庫量を算出するとともに、算出された推定在庫量が負の値になったときに、その値の絶対値を正味所要量として求め、
求めた正味所要量を当該部材の発注のための数量として出力する、
ことを特徴とする生産計画支援方法。
(付記2)
出庫予定量を出庫する日として、当該部材の出庫先への到着期限日および出庫先への輸送リードタイムを考慮した日が用いられる、
付記1記載の生産計画支援方法。
(付記3)
前記部材についての有効期限が切れる日として、当該部材についての出荷期限の日が用いられる、
付記2記載の生産計画支援方法。
(付記4)
所定の期間内における部材の在庫管理を行って生産計画の支援を行う生産計画支援装置であって、
前記部材について、所定の期間内の各日における推定在庫量、出庫予定量、入庫予定量、有効期限切れ予定量、出庫予定累計、正味有効期限切れ数、および正味所要量をそれぞれ記憶可能な記憶部と、
前記推定在庫量の初期値を入力する初期値入力部と、
前記出庫予定量を入力する出庫予定量入力部と、
前記入庫予定量を入力する入庫予定量入力部と、
前記部材についての有効期限が切れる日におけるその数量を前記有効期限切れ予定量として入力する有効期限切れ予定量入力部と、
前記推定在庫量の初期値、前記出庫予定量、前記入庫予定量、および前記有効期限切れ予定量に基づいて、正味所要量を求める演算部と、
求めた正味所要量を出力する出力部と、
を有し、
前記演算部は、
前記出庫予定量を累計するとともに、有効期限切れ予定量が存在する場合にはそれを減算することによって、出庫予定累計を求め、求めた出庫予定累計が負の値になった場合に、その値の絶対値を正味有効期限切れ数とし、また、それまでの推定在庫量に入庫予定量を加算しかつ出庫予定量および正味有効期限切れ数を減算することによって推定在庫量を算出するとともに、算出された推定在庫量が負の値になったときに、その値の絶対値を正味所要量として求める、
ことを特徴とする生産計画支援装置。
(付記5)
部材の在庫管理を行って生産計画の支援を行う生産計画支援装置であって、
前記部材について、所定の期間内の各日における推定在庫量、出庫予定量、入庫予定量、有効期限切れ予定量、出庫予定累計、正味有効期限切れ数、および正味所要量をそれぞれ記憶可能な記憶部と、
前記推定在庫量の初期値を前記記憶部に記録する手段と、
前記出庫予定量および前記入庫予定量を前記記憶部に記録する手段と、
前記部材についての有効期限が切れる日におけるその数量を前記有効期限切れ予定量として前記記憶部に記録する手段と、
前日の推定在庫量に当日の入庫予定量を加算しかつ当日の出庫予定量および当日の正味有効期限切れ数を減算することにより、当日の推定在庫量を算出し、算出した推定在庫量を前記記憶部に記録する手段と、
当日までの前記出庫予定量を加算し、その場合に当日の出庫予定量が前日の推定在庫量よりも大きいときには当日の出庫予定量に代えて前日の推定在庫量を加算し、これから前日の有効期限切れ予定量を減算することにより、当日の出庫予定累計を算出し、その場合に算出した出庫予定累計が負の値になる場合には出庫予定累計を0とし、算出した出庫予定累計を前記記憶部に記録する手段と、
前日の出庫予定累計から当日の有効期限切れ予定量を減算した値が負の値になる場合に、その値の絶対値を当日の正味有効期限切れ数として求め、これを前記記憶部に記録する手段と、
当日の推定在庫量が負の値になったときに、その値の絶対値を当日の正味所要量とし、これを前記記憶部に記録するとともに、次の日の推定在庫量の算出の際に当日の推定在庫量を0として算出するように補正処理を行う手段と、
前記記憶部に記録された正味所要量を発注のための数量として出力する手段と、
を有してなることを特徴とする生産計画支援装置。
(付記6)
部材の在庫管理を行って生産計画の支援を行う生産計画支援装置であって、
前記部材について、所定の期間内の各日における推定在庫量、出庫予定量、入庫予定量、有効期限切れ予定量、出庫予定累計、正味有効期限切れ数、および正味所要量をそれぞれ記憶可能な記憶部と、
前記推定在庫量の初期値を前記記憶部に記録する手段と、
前記出庫予定量および前記入庫予定量を前記記憶部に記録する手段と、
前記部材についての有効期限が切れる日におけるその数量を前記有効期限切れ予定量として前記記憶部に記録する手段と、
前日の推定在庫量に当日の入庫予定量を加算しかつ当日の出庫予定量および当日の正味有効期限切れ数を減算することにより、当日の推定在庫量を算出し、算出した推定在庫量を前記記憶部に記録する手段と、
当日までの前記出庫予定量を加算し、その場合に当日の出庫予定量が前日の推定在庫量よりも大きいときには当日の出庫予定量に代えて前日の推定在庫量を加算し、これから前日の有効期限切れ予定量を減算することにより、当日の出庫予定累計を算出し、その場合に算出した出庫予定累計が負の値になる場合には出庫予定累計を0とし、算出した出庫予定累計を前記記憶部に記録する手段と、
出庫予定累計と有効期限切れ予定量とを比較し、出庫予定累計が有効期限切れ予定量よりも小さい場合に、有効期限切れ予定量から出庫予定累計を減算し、これを正味有効期限切れ数として前記記憶部に記録する手段と、
推定在庫量の正負を判定し、推定在庫量が負の値であったときに、その絶対値を正味所要量とし、これを前記記憶部に記録するとともに、推定在庫量を0とするように補正処理を行う手段と、
前記記憶部に記録された正味所要量を発注のための数量として出力する手段と、
を有してなることを特徴とする生産計画支援装置。
(付記7)
前記入庫予定量が記録された数量の部材に対しても、その有効期限が切れる日におけるその数量を前記有効期限切れ予定量として前記記憶部に記録する、
付記5または6記載の生産計画支援装置。
(付記8)
出庫予定量を出庫する日として、当該部材の出庫先への到着期限日および出庫先への輸送リードタイムを含めた日が用いられる、
付記5ないし7記載の生産計画支援装置。
(付記9)
前記部材についての有効期限が切れる日として、当該部材についての出荷期限の日が用いられる、
付記8記載の生産計画支援装置。
(付記10)
所定の期間内における部材の在庫管理を行って生産計画の支援を行う生産計画支援装置のためのコンピュータプログラムであって、
出庫予定量を累計するとともに、前記部材についての有効期限が切れる日におけるその数量である有効期限切れ予定量が存在する場合にはそれを減算することによって、出庫予定累計を求め、求めた出庫予定累計が負の値になった場合に、その値の絶対値を正味有効期限切れ数とする処理と、
それまでの推定在庫量に入庫予定量を加算しかつ出庫予定量および正味有効期限切れ数を減算することによって推定在庫量を算出するとともに、算出された推定在庫量が負の値になったときに、その値の絶対値を正味所要量として求める処理と、
求めた正味所要量を当該部材の発注のための数量として出力する処理と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
本発明に係る生産計画支援装置の全体的な構成を示すブロック図である。 サーバの構成の例を示す図である。 生産計画支援装置の全体の機能的な構成を示すブロック図である。 演算部の構成を機能的に示すブロック図である。 有効期限切れ予定量などを展開した状態の生産計画表の例を示す図である。 演算を途中まで行った生産計画表の例を示す図である。 演算を途中まで行った生産計画表の例を示す図である。 演算を途中まで行った生産計画表の例を示す図である。 演算を完了した生産計画表の例を示す図である。 展開した状態の他の生産計画表の例を示す図である。 演算を完了した生産計画表の例を示す図である。 輸送リードタイムを考慮した生産計画表の例を示す図である。 所要量データを示す図である。 受注データを示す図である。 手配データを示す図である。 在庫データを示す図である。 品目マスタのデータ項目を示す図である。 本実施形態におけるMRP処理の概略の流れを示すフローチャートである。 MRP処理を示すフローチャートである。 出庫予定展開処理を示すフローチャートである。 入庫予定展開処理を示すフローチャートである。 現在庫取得処理を示すフローチャートである。 現在庫の有効期限切れ予定展開処理を示すフローチャートである。 入庫予定の有効期限切れ予定展開処理を示すフローチャートである。 主処理を示すフローチャートである。 従来のMRPによる生産計画表の例を説明するための図である。 MRPによる生産計画表の例を説明するための図である。
符号の説明
1 生産計画支援装置
3 サーバ
4 端末装置
31 入庫予定受付部(入庫予定量入力部)
32 出庫予定受付部(出庫予定量入力部)
33 在庫受付部(初期値入力部、有効期限切れ予定量入力部)
34 入庫予定量記憶部
35 出庫予定量記憶部
36 在庫量記憶部
37 品目マスタ
38 演算部
39 発注部(出力部)
41 展開部(初期値入力部、出庫予定量入力部、入庫予定量入力部、有効期限切れ予定量入力部、記録する手段)
42 推定在庫量算出部
43 出庫予定累計算出部
44 正味有効期限切れ数算出部
45 正味所要量算出部
46 補正処理部
MM 記憶部
SZ 推定在庫量
SY 出庫予定量
NY 入庫予定量
YY 有効期限切れ予定量
ZR 出庫予定累計
YK 正味有効期限切れ数
SS 正味所要量
ST 初期値

Claims (8)

  1. 所定の期間内における部材の在庫管理を日ごとに行って生産計画の支援を行う生産計画支援方法であって、
    前記部材についての有効期限が切れる日におけるその数量を有効期限切れ予定量とし、
    出庫予定量を累計するとともに、有効期限切れ予定量が存在する場合にはそれを減算することによって、出庫予定累計を求め、求めた出庫予定累計が負の値になった場合に、その値の絶対値を正味有効期限切れ数とし、
    それまでの推定在庫量に入庫予定量を加算しかつ出庫予定量および正味有効期限切れ数を減算することによって推定在庫量を算出するとともに、算出された推定在庫量が負の値になったときに、その値の絶対値を正味所要量として求め、
    求めた正味所要量を当該部材の発注のための数量として出力する、
    ことを特徴とする生産計画支援方法。
  2. 所定の期間内における部材の在庫管理を行って生産計画の支援を行う生産計画支援装置であって、
    前記部材について、所定の期間内の各日における推定在庫量、出庫予定量、入庫予定量、有効期限切れ予定量、出庫予定累計、正味有効期限切れ数、および正味所要量をそれぞれ記憶可能な記憶部と、
    前記推定在庫量の初期値を入力する初期値入力部と、
    前記出庫予定量を入力する出庫予定量入力部と、
    前記入庫予定量を入力する入庫予定量入力部と、
    前記部材についての有効期限が切れる日におけるその数量を前記有効期限切れ予定量として入力する有効期限切れ予定量入力部と、
    前記推定在庫量の初期値、前記出庫予定量、前記入庫予定量、および前記有効期限切れ予定量に基づいて、正味所要量を求める演算部と、
    求めた正味所要量を出力する出力部と、
    を有し、
    前記演算部は、
    前記出庫予定量を累計するとともに、有効期限切れ予定量が存在する場合にはそれを減算することによって、出庫予定累計を求め、求めた出庫予定累計が負の値になった場合に、その値の絶対値を正味有効期限切れ数とし、また、それまでの推定在庫量に入庫予定量を加算しかつ出庫予定量および正味有効期限切れ数を減算することによって推定在庫量を算出するとともに、算出された推定在庫量が負の値になったときに、その値の絶対値を正味所要量として求める、
    ことを特徴とする生産計画支援装置。
  3. 部材の在庫管理を行って生産計画の支援を行う生産計画支援装置であって、
    前記部材について、所定の期間内の各日における推定在庫量、出庫予定量、入庫予定量、有効期限切れ予定量、出庫予定累計、正味有効期限切れ数、および正味所要量をそれぞれ記憶可能な記憶部と、
    前記推定在庫量の初期値を前記記憶部に記録する手段と、
    前記出庫予定量および前記入庫予定量を前記記憶部に記録する手段と、
    前記部材についての有効期限が切れる日におけるその数量を前記有効期限切れ予定量として前記記憶部に記録する手段と、
    前日の推定在庫量に当日の入庫予定量を加算しかつ当日の出庫予定量および当日の正味有効期限切れ数を減算することにより、当日の推定在庫量を算出し、算出した推定在庫量を前記記憶部に記録する手段と、
    当日までの前記出庫予定量を加算し、その場合に当日の出庫予定量が前日の推定在庫量よりも大きいときには当日の出庫予定量に代えて前日の推定在庫量を加算し、これから前日の有効期限切れ予定量を減算することにより、当日の出庫予定累計を算出し、その場合に算出した出庫予定累計が負の値になる場合には出庫予定累計を0とし、算出した出庫予定累計を前記記憶部に記録する手段と、
    前日の出庫予定累計から当日の有効期限切れ予定量を減算した値が負の値になる場合に、その値の絶対値を当日の正味有効期限切れ数として求め、これを前記記憶部に記録する手段と、
    当日の推定在庫量が負の値になったときに、その値の絶対値を当日の正味所要量とし、これを前記記憶部に記録するとともに、次の日の推定在庫量の算出の際に当日の推定在庫量を0として算出するように補正処理を行う手段と、
    前記記憶部に記録された正味所要量を発注のための数量として出力する手段と、
    を有してなることを特徴とする生産計画支援装置。
  4. 部材の在庫管理を行って生産計画の支援を行う生産計画支援装置であって、
    前記部材について、所定の期間内の各日における推定在庫量、出庫予定量、入庫予定量、有効期限切れ予定量、出庫予定累計、正味有効期限切れ数、および正味所要量をそれぞれ記憶可能な記憶部と、
    前記推定在庫量の初期値を前記記憶部に記録する手段と、
    前記出庫予定量および前記入庫予定量を前記記憶部に記録する手段と、
    前記部材についての有効期限が切れる日におけるその数量を前記有効期限切れ予定量として前記記憶部に記録する手段と、
    前日の推定在庫量に当日の入庫予定量を加算しかつ当日の出庫予定量および当日の正味有効期限切れ数を減算することにより、当日の推定在庫量を算出し、算出した推定在庫量を前記記憶部に記録する手段と、
    当日までの前記出庫予定量を加算し、その場合に当日の出庫予定量が前日の推定在庫量よりも大きいときには当日の出庫予定量に代えて前日の推定在庫量を加算し、これから前日の有効期限切れ予定量を減算することにより、当日の出庫予定累計を算出し、その場合に算出した出庫予定累計が負の値になる場合には出庫予定累計を0とし、算出した出庫予定累計を前記記憶部に記録する手段と、
    出庫予定累計と有効期限切れ予定量とを比較し、出庫予定累計が有効期限切れ予定量よりも小さい場合に、有効期限切れ予定量から出庫予定累計を減算し、これを正味有効期限切れ数として前記記憶部に記録する手段と、
    推定在庫量の正負を判定し、推定在庫量が負の値であったときに、その絶対値を正味所要量とし、これを前記記憶部に記録するとともに、推定在庫量を0とするように補正処理を行う手段と、
    前記記憶部に記録された正味所要量を発注のための数量として出力する手段と、
    を有してなることを特徴とする生産計画支援装置。
  5. 前記入庫予定量が記録された数量の部材に対しても、その有効期限が切れる日におけるその数量を前記有効期限切れ予定量として前記記憶部に記録する、
    請求項3または4記載の生産計画支援装置。
  6. 出庫予定量を出庫する日として、当該部材の出庫先への到着期限日および出庫先への輸送リードタイムを含めた日が用いられる、
    請求項3ないし5のいずれかに記載の生産計画支援装置。
  7. 前記部材についての有効期限が切れる日として、当該部材についての出荷期限の日が用いられる、
    請求項6記載の生産計画支援装置。
  8. 所定の期間内における部材の在庫管理を行って生産計画の支援を行う生産計画支援装置のためのコンピュータプログラムであって、
    出庫予定量を累計するとともに、前記部材についての有効期限が切れる日におけるその数量である有効期限切れ予定量が存在する場合にはそれを減算することによって、出庫予定累計を求め、求めた出庫予定累計が負の値になった場合に、その値の絶対値を正味有効期限切れ数とする処理と、
    それまでの推定在庫量に入庫予定量を加算しかつ出庫予定量および正味有効期限切れ数を減算することによって推定在庫量を算出するとともに、算出された推定在庫量が負の値になったときに、その値の絶対値を正味所要量として求める処理と、
    求めた正味所要量を当該部材の発注のための数量として出力する処理と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016207053A (ja) * 2015-04-27 2016-12-08 富士通株式会社 部品在庫管理方法、部品在庫管理装置および部品在庫管理プログラム
JP2017016423A (ja) * 2015-07-01 2017-01-19 富士通株式会社 プログラム、情報処理装置、及び情報処理方法

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