JP2009234309A - 車両用衝突被害軽減装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オフセット衝突の際に適切に車両の運動を制御して衝当被害を軽減することが可能な車両用衝突被害軽減装置を提供すること。
【解決手段】車両の左右後輪5L、5Rのトー角を制御する後輪トー角制御手段13L、13R、21と、車両の衝突を検出するとともに、該衝突の種類を特定する衝突検出手段32と、衝突検出手段によって車両の衝突が検出され、衝突の種類がオフセット衝突であると特定された場合、後輪トー角制御手段は、前記左右後輪の少なくとも一方がトーインとなるようにトー角制御することを特徴とする車両用衝突被害軽減装置を提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用衝突被害軽減装置に関する。特に、衝突の種類に応じて適切に車両の運動を制御することが可能で且つ応答特性の改善された車両用衝突被害軽減装置に関する。
従来、衝突の衝撃を緩和するため衝突時の車両状態に応じて後輪の操舵制御を行う車両用衝突緩和装置が提案されている(特許文献1)。特許文献1に記載の車両用衝突緩和装置では、衝突により車両が動く方向に後輪の操舵制御を行い、衝突時に車両が動きやすくなるようにすることで、衝突の衝撃を緩和する。また、この文献には、衝突緩和装置が運転者の操舵操作を妨げるのを防止するため、衝突により車両が動く方向に後輪の操舵制御を行い衝突の衝撃を緩和した後、この制御とは逆方向に後輪の操舵制御を行って、車両の動きを抑制することが開示されている。
特開平9−136659号公報
しかしながら、衝突時に常に車両が移動し易いように後輪舵角を制御すると、オフセット衝突の場合、車両が回転して対向車線にはみ出すなどして二次衝突の可能性が増大し得る。また、後輪操舵制御の応答速度は比較的遅いため、衝突検知時に後輪舵角を制御しても十分に衝突の衝撃を緩和できない恐れがある。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、本発明の第1の目的は、オフセット衝突の際に適切に車両の運動を制御して衝当被害を軽減することが可能な車両用衝突被害軽減装置を提供することである。
本発明の第2の目的は、応答特性が改善され且つ効果的に衝突被害を軽減することが可能な車両用衝突被害軽減装置を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明に基づくと、車両用の衝突被害軽減装置であって、前記車両の左右後輪(5L、5R)のトー角を制御する後輪トー角制御手段(13L、13R、21)と、前記車両の衝突を検出するとともに、該衝突の種類を特定する衝突検出手段(32)とを有し、前記衝突検出手段によって前記車両の衝突が検出され、前記衝突の種類がオフセット衝突であると特定された場合、前記後輪トー角制御手段は、前記左右後輪の少なくとも一方がトーインとなるようにトー角制御することを特徴とする車両用衝突被害軽減装置が提供される。衝突検出手段は、例えば車両の前後Gセンサ、横Gセンサ、ヨーレートセンサなどの車両の運動状態量を検出する1乃至複数のセンサからの信号に基づいて車両の衝突を検知し、衝突の種類を特定するものとすることができる。或いは、または、それに加えて、衝突検出手段は、車両の適所に設けられたビデオカメラからの画像信号やレーダによる周囲物体の検出結果等に基づいて車両の衝突を検知し、衝突の種類を特定するものとしてもよい。また、本明細書では、車両の衝突の検知には、実際に生じた車両の衝突の検知だけでなく、車両の衝突が不可避であると判断した場合も含まれる。
好適には、車両用衝突被害軽減装置は、前記衝突のエネルギーの大きさを算出する衝突エネルギー算出手段(33)を更に有し、前記後輪トー角制御手段は、前記衝突時の前記後輪トー角制御における前記左右後輪の少なくとも一方のトーイン量を前記衝突エネルギーの大きさに応じて設定するものとすることができる。
更に好適には、前記後輪トー角制御手段は、前記衝突検出手段によって前記車両の衝突が検出されたとき、前記車両の左右後輪のいずれか一方のみのトー角を制御するものとすることができる。
特に、車両用衝突被害軽減装置が、前記衝突による前記車両の回転の方向を判定する車両回転方向判定手段(34)を更に有し、前記車両の左右後輪の前記いずれか一方が、前記車両の左右後輪のうち前記車両の回転に対して外輪に当たる方であるものとするとよい。
また本発明に基づくと、車両用の衝突被害軽減装置であって、前記車両の左右後輪(5L、5R)のトー角を制御する後輪トー角制御手段(13L、13R、21)と、前記車両の衝突を検出する衝突検出手段(32)とを有し、前記後輪トー角制御手段は、前記衝突検出手段によって前記車両の衝突が検出されたとき、前記車両の左右後輪のいずれか一方のみのトー角を制御することを特徴とする車両用衝突被害軽減装置が提供される。
好適には、車両用衝突被害軽減装置は、前記衝突による前記車両の回転の方向を判定する車両回転方向判定手段(34)を更に有し、前記車両の左右後輪の前記いずれか一方は、前記車両の左右後輪のうち前記車両の回転に対して外輪に当たる方とすることができる。
また、前記衝突検出手段が前記衝突の種類も特定し、該衝突検出手段によって特定された前記衝突の種類が側面衝突のとき、前記後輪トー角制御手段は、前記車両の左右後輪の前記いずれか一方のみがトーアウトとなるようにトー角制御するものとするとよい。
本発明によれば、衝突検出手段によって車両のオフセット衝突が検出されたとき、後輪トー角制御手段は、左右後輪の少なくとも一方がトーインとなるようにトー角制御するので、トー角制御された左右後輪の少なくとも一方は、車両の水平面内での回転に対して抵抗となり、その結果、車両の回転を抑制し二次衝突の可能性を低減することができる。
車両用衝突被害軽減装置が、前記衝突のエネルギーの大きさを算出する衝突エネルギー算出手段を更に有し、前記後輪トー角制御手段は、前記衝突時の前記後輪トー角制御における前記左右後輪の少なくとも一方のトーイン量を前記衝突エネルギーの大きさに応じて設定するものとすると、衝突エネルギーの大きさに応じて適切な回転抑止力を発揮することができる。
前記後輪トー角制御手段が、前記衝突検出手段によって前記車両の衝突が検出されたとき、前記車両の左右後輪のいずれか一方のみのトー角を制御するものとすると、両方を駆動する場合と比べて、駆動電流を大きくして素早く左右後輪のいずれか一方のトー角を変化させることができるため、衝突に対する応答速度を向上することができる。尚、このような左右後輪のいずれか一方のみのトー角を制御することによる応答速度向上の効果は、オフセット衝突のときに後輪をトーインに制御して車両の回転を抑制する場合だけでなく、側面衝突の場合に後輪をトーアウトにして衝突エネルギーを吸収する場合にも大きな利点となる。
車両用衝突被害軽減装置が、前記衝突による前記車両の回転の方向を判定する車両回転方向判定手段を更に有する場合、前記車両の左右後輪のうち前記車両の回転に対して外輪に当たる方を制御すると、回転に伴う車両のロールによって内輪よりも外輪により多くの荷重がかかるため、より効果的に車両の姿勢変化を制御することができる。
また、側面衝突のとき、前記後輪トー角制御手段が、前記車両の左右後輪の前記いずれか一方のみがトーアウトとなるようにトー角制御するものとすると、車両が回転方向に動き易くなり、車両の移動によって衝突エネルギーを吸収して衝突による衝撃を緩和することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。説明にあたり、車輪やそれらに対して配置された部材、即ち、タイヤやサスペンション等については、それぞれ数字の符号に左右を示す添字(LまたはR)を付して、例えば、左後輪5L、右後輪5R(ただし、総称する場合には、後輪5)と記す。
図1は本発明の実施形態に係る衝突被害軽減装置を有する車両の概略構成を示す模式図である。車両(自動車)1は、タイヤ2L、2Rが装着された前輪3L、3Rと、タイヤ4L、4Rが装着された後輪5L、5Rとを備えており、これら前輪3および後輪5がサスペンションアーム、スプリング、ダンパ等からなる前輪サスペンション8および後輪サスペンション9によってそれぞれ車体に懸架されている。また車両1には、ステアリングホイール10の操舵によって左右の前輪3L、3Rを直接転舵する前輪操舵装置11と、左右の後輪サスペンション9L、9Rにおけるナックル12L、12Rに連結されて個別に伸縮されることにより、後輪5L、5Rの転舵角(トー角)を個別に変化させることが可能な左右のアクチュエータ13L、13Rとが設置されている。
車両1は、各種システムを統括制御するECU(Electronic Control Unit)21を有し、また、車速を検出する車速センサ22、横加速度を検出する横Gセンサ23、前後加速度を検出する前後Gセンサ24、ヨーレートを検出するヨーレートセンサ25、各アクチュエータ13L、13Rの変位量から左右後輪5L、5Rのトー角をそれぞれ検出するトー角センサ26L、26R等が車両1の適所に設置されている。
アクチュエータ13としては、例えば、減速機付き電動モータとねじ機構とを組み合わせた回転運動/直線運動変換装置、あるいは流体圧でピストンロッドを直線駆動するシリンダ装置など、公知の直線変位アクチュエータを用いることができる。
ECU21は、図示しないマイクロコンピュータ、ROM、RAM、周辺回路、各種ドライバ等から構成されており、所定の通信回線を介して各アクチュエータ13や各センサ22〜26と接続されている。また、各センサ22〜26には、公知の検出装置を用いることができる。例えば、トー角センサ26には、ポテンショメータなど、公知の変位センサを適用できるが、耐久性を考慮すると、電磁式など非接触センサが良い。
また、車両1はECU21やアクチュエータ13等に必要な動作電圧及び電流を供給する共通の電源(バッテリー)27を有する。
図2は、実施形態に係る衝突被害軽減装置の構成を表すブロック図である。この衝突被害軽減装置28では、ECU21が、各センサの検出値に基づいてアクチュエータ13L、13Rを伸縮させることで、後輪5L、5Rを転舵してそのトー角を制御する。
図示されているように、ECU21は、各センサ22〜26に接続されて、それらの検出値が入力される入力インタフェース31を有している。また、ECU21は、センサ22〜26からの信号に基づき衝突を検知する衝突検知部32、衝突エネルギーを算出する衝突エネルギー算出部33、及び衝突時の車両1の回転方向を算出する車両回転方向算出部34を有している。後に詳述するように、衝突検知部32は衝突の種類も特定する。衝突検知部32からの衝当検知信号及び衝突の種類を表す情報は、衝突エネルギー算出部33で求められた衝突エネルギー及び車両回転方向34で求められた車両1の回転方向と共に目標トー角設定部35に入力され、目標トー角設定部35は入力された信号に基づき、左右後輪5L、5Rそれぞれの目標トー角を設定する。設定された目標トー角は駆動信号生成部36に入力され、駆動信号生成部36は、目標トー角とトー角センサ26L、26Rにより検出された実トー角との差異に基づいてアクチュエータ13L、13Rを駆動するための駆動信号を生成し、出力インタフェース37を通じてアクチュエータ13L、13Rに対して出力する。
衝突検知部32は、例えば横Gセンサ23または前後Gセンサ24の出力値がそれぞれの所定値を越えたとき、衝突があったものと判定する。また、前後Gセンサ24の出力値が所定値を越え且つヨーレートセンサ25からの出力が所定値を越えた場合、衝突検知部32は、衝突の種類はオフセット正面衝突(以下、単にオフセット衝突という)であると判断し、横Gセンサ23の出力値が所定値を越えた場合は、衝突の種類は側面衝突であると判断する。
衝突検知部32により衝突が検知されたとき、衝突エネルギー算出部33は、例えば衝突時の車速の変化に基づいて衝突エネルギーを算出する。また、車両回転方向算出部34は、ヨーレートセンサ25及び/または横Gセンサ23からの出力に基づいて車両1の水平面内での回転方向を算出する。
衝突検知部32によりオフセット衝突があったと判定された場合、車両1が任意の方向に回転して二次衝突が発生するのを防止するため、目標トー角設定部35は、図3に示すように、左右後輪5L、5Rのうち車両1の回転に対して外輪に当たる方がトーインとなるようにその目標トー角を設定する。左右後輪5L、5Rのうち、どちらが車両1の回転に対して外輪に当たるかは、車両回転方向算出部34によって求められた車両回転方向に基づいて決定される。また、目標トー角(トーイン量)は、衝突エネルギー算出部33によって求められた衝突エネルギーが大きい程、大きくなるように設定される。好ましくは、車両1の回転の接線方向と制御される後輪(図3では5R)の回転軸線の延在方向とが極力一致するように、後輪の目標トー角を設定するとよい。
このように、オフセット衝突が発生したとき、左右後輪5L、5Rのうち車両1の回転に対して外輪に当たる方をトーイン側に制御することによって、トーイン側に制御された後輪5L、5Rが車両1の水平面内での回転(スピン)に対して効果的な抵抗となり、車両1の回転を抑制し二次衝突の可能性を低減することができる。また、左右後輪5L、5Rの一方(車両1の回転に対して外輪に当たる方)のみを制御することで、対応するアクチュエータ13Lまたは13Rの駆動電流を最大化して応答速度を向上することができる。尚、左右後輪5L、5Rのうち車両1の回転に対して外輪に当たる方のトー角を制御するのは、回転に伴う車両1のロールにより内輪より外輪により多くの荷重がかかり、車両挙動に対する影響が大きいからである。即ち、両後輪5L、5Rのトー角をトーイン側に制御する、または、外輪に当たる方をトーイン側に制御するだけでなく内輪に当たる方をトーアウト側に制御することも可能であるが、より多くの荷重がかかった後輪のトー角のみを制御することで、より反応性良く且つ効果的に車両1の姿勢変化を制御することができる。
衝突検知部32により、側面衝突があったと判定された場合、衝突エネルギーを吸収して衝突による衝撃を緩和するべく、目標トー角設定部35は、図4(a)及び(b)に示すように、左右後輪5L、5Rのうち車両1の回転に対して外輪に当たる方がトーアウトとなるようにその目標トー角を設定する。図4(a)及び(b)では、いずれも車両1の右側面に他の車両1′が衝突しているが、図4(a)では車両1の前方部に他の車両1′が衝突しているのに対し、図4(b)では車両1の後方部に他の車両1′が衝突しているため、衝突による車両1の回転方向は図4(a)と図4(b)とで逆となり、その結果、図4(a)では右後輪5Rが外輪となり、図4(b)では左後輪5Lが外輪となっている。また、目標トー角(トーアウト量)は回転方向に合わせて調整されるものとすることができる。好ましくは、車両1の回転の接線方向と、制御される後輪5Lまたは5Rの回転軸線とが極力直交するように目標トー角を設定するとよい。
このように、側面衝突が発生したとき、左右後輪5L、5Rのうち車両1の回転に対して外輪に当たる方をトーアウト側に制御することによって、車両1が回転方向に動き易くして、車両1の移動によって衝突エネルギーを吸収し衝突による衝撃を緩和することができる。側面衝突では車両1の変形による衝突エネルギーの吸収量が比較的小さいため、このような車両1の移動による衝突エネルギーの吸収が被害軽減に効果的である。また、両後輪5L、5Rのトー角をトーアウト側に制御することも可能であるが、左右後輪5L、5Rの一方(特に、車両1の回転に対して外輪に当たる方)のみを制御することで、対応するアクチュエータ13Lまたは13Rの駆動電流を、両アクチュエータ13L及び13Rを駆動する場合より大きくすることができるので、応答速度を向上することができる。
上記したように、本発明によれば、衝突の種類に応じて、車両1の回転方向への動きを妨げる方向(オフセット衝突の場合)、または、車両1の回転方向への動きを妨げない方向(側面衝突の場合)に選択的に後輪5Lまたは5Rの舵角(トー角)を制御するため、衝突の種類に応じて適切に車両1の挙動を制御して衝突による被害を効果的に軽減することができる。
図5は、上記のような車両用衝突軽減装置28の動作を示すフローチャートである。ステップS1で衝突検知部32により衝突が検出されると、ステップS2において衝突検知部32は衝突の種類を特定し、ステップS3で車両1の回転方向を算出し、ステップS4で衝突エネルギーを算出する。尚、ステップS3では、左右後輪5L、5Rのうち、いずれが車両1の回転方向に対して外輪に当たるかも特定する。
続いてステップS5で、衝突の種類がオフセット衝突であるか否かを判定し、オフセット衝突の場合はステップS6へ、オフセット衝突でない場合はステップS7へ進む。
ステップS6では、ステップS4で算出された衝突エネルギーに基づいて、外輪となる左右後輪5L、5Rの一方の目標トー角(トーイン量)を設定し、ステップS9に進む。
ステップS5において、衝突の種類がオフセット衝突でなかった場合、ステップS7において、衝突の種類が側面衝突か否かを判定する。側面衝突の場合、ステップS8に進み、そうでない場合はステップS5に戻る。
ステップS8では、ステップS3で求めた車両1の回転方向に基づいて、外輪となる左右後輪5L、5Rの一方の目標トー角(トーアウト量)を設定し、ステップS9に進む。
ステップS9では、設定された目標トー角とトー角センサ26L、26Rによって検出された実トー角に基づいて駆動信号を生成する。
上記において、本発明を好適な実施形態に基づいて説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、本発明の思想を逸脱することなく様々な変形変更が可能である。例えば、上記実施形態では、オフセット衝突時の後輪の目標トー角(トーイン量)は衝突エネルギーに応じて可変としたが、所定の一定値としてもよい。同様に、側面衝突時の後輪の目標トー角(トーアウト量)は車両の回転方向に合わせて可変としたが、所定の一定値としてもよい。衝突検知時の後輪目標トー角を所定の一定値とすることで、演算に要する時間を省き、応答速度を向上することができる。
本発明に基づく車両用衝突被害軽減装置を備えた自動車の模式図。 本発明に基づく車両用衝突被害軽減装置の好適な実施形態の構成を示すブロック図。 オフセット衝突時の車両用衝突被害軽減装置による後輪トー角制御を説明するための模式図。 側面衝突時の車両用衝突被害軽減装置による後輪トー角制御を説明するための模式図。 本発明に基づく車両用衝突被害軽減装置の好適な実施形態の動作を示すフロー図。
符号の説明
1 車両(自動車)
2L、2R タイヤ
3L、3R 前輪
4L、4R タイヤ
5L、5R 後輪
8L、8R 前輪サスペンション
9L、9R 後輪サスペンション
10 ステアリングホイール
11 前輪操舵装置
12L、12R ナックル
13L、13R アクチュエータ
21 ECU(Electronic Control Unit)
22 車速センサ
23 横Gセンサ
24 前後Gセンサ
25 ヨーレートセンサ
26L、26R トー角センサ
27 電源(バッテリー)
28 衝突被害軽減装置
31 入力インタフェース
32 衝突検知部
33 衝突エネルギー算出部
34 車両回転方向算出部
35 目標トー角設定部
36 駆動信号生成部
37 出力インタフェース

Claims (7)

  1. 車両用の衝突被害軽減装置であって、
    前記車両の左右後輪のトー角を制御する後輪トー角制御手段と、
    前記車両の衝突を検出するとともに、該衝突の種類を特定する衝突検出手段とを有し、
    前記衝突検出手段によって前記車両の衝突が検出され、前記衝突の種類がオフセット衝突であると特定された場合、前記後輪トー角制御手段は、前記左右後輪の少なくとも一方がトーインとなるようにトー角制御することを特徴とする車両用衝突被害軽減装置。
  2. 前記衝突のエネルギーの大きさを算出する衝突エネルギー算出手段を更に有し、
    前記後輪トー角制御手段は、前記衝突時の前記後輪トー角制御における前記左右後輪の少なくとも一方のトーイン量を前記衝突エネルギーの大きさに応じて設定することを特徴とする請求項1に記載の車両用衝突被害軽減装置。
  3. 前記後輪トー角制御手段は、前記衝突検出手段によって前記車両の衝突が検出されたとき、前記車両の左右後輪のいずれか一方のみのトー角を制御することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の車両用衝突被害軽減装置。
  4. 前記衝突による前記車両の回転の方向を判定する車両回転方向判定手段を更に有し、
    前記車両の左右後輪の前記いずれか一方は、前記車両の左右後輪のうち前記車両の回転に対して外輪に当たる方であることを特徴とする請求項3に記載の車両用衝突被害軽減装置。
  5. 車両用の衝突被害軽減装置であって、
    前記車両の左右後輪のトー角を制御する後輪トー角制御手段と、
    前記車両の衝突を検出する衝突検出手段とを有し、
    前記後輪トー角制御手段は、前記衝突検出手段によって前記車両の衝突が検出されたとき、前記車両の左右後輪のいずれか一方のみのトー角を制御することを特徴とする車両用衝突被害軽減装置。
  6. 前記衝突による前記車両の回転の方向を判定する車両回転方向判定手段を更に有し、
    前記車両の左右後輪の前記いずれか一方は、前記車両の左右後輪のうち前記車両の回転に対して外輪に当たる方であることを特徴とする請求項5に記載の車両用衝突被害軽減装置。
  7. 前記衝突検出手段は前記衝突の種類を特定し、前記衝突の種類が側面衝突のとき、前記後輪トー角制御手段は、前記車両の左右後輪の前記いずれか一方のみがトーアウトとなるようにトー角制御することを特徴とする請求項5または請求項6のいずれかに記載の車両用衝突被害軽減装置。
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