JP2009231447A - 蓄電デバイス - Google Patents
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Abstract
【解決手段】蓄電デバイス10は、負極16と、セパレータ18と、正極20とをキャビティ14内に加圧密着して積層し、非水系電解液を注入して封止された電気二重層キャパシタとして構成されている。この負極16は、X線回折においてブロードなピークを示し且つ2θが20°以上23°以下の範囲に最大ピークを示す非晶質炭素を含み、非水系電解液と接触し非水系電解液に含まれるイオンをこの非晶質炭素が吸着して蓄電する。この非晶質炭素は、比表面積が120m2/g以下である。また、正極20は、比表面積が100m2/g以下である黒鉛を含んでいる。この蓄電デバイスは、充電時に2.0V以上3.3V以下の範囲に電圧変化の屈曲点を有しており、単位体積あたりの放電容量が大きい。
【選択図】図1
Description
正極と、
イオンを含み前記正極と接触するイオン伝導媒体と、
X線回折においてブロードなピークを示し且つ2θが20°以上23°以下の範囲に最大ピークを示す非晶質炭素を含み、前記イオン伝導媒体と接触し前記イオン伝導媒体に含まれるイオンを該非晶質炭素が吸着して蓄電する負極と、
を備えたものである。
負極に用いる非晶質炭素は、次のようにして作製した。コークス粉体(新日石製)を、窒素気流中、2℃/分の昇温速度で昇温し、700℃、3時間、熱処理し、処理後のコークス粉体とKOHとを1:2で混合したあと、蓋付きるつぼに入れ、同様に、700℃窒素気流中で5時間、熱処理した。得られた粉体を水洗し、更に水素気流中で5時間、熱処理し、得られた粉体を実施例1の非晶質炭素とした。その後、この非晶質炭素と、導電助剤としてのアセチレンブラック(電気化学工業製)と、バインダとしてのポリフッ化ビニリデン(PVDF)粉末とを重量比で90:5:5の割合で混合し、乳鉢で混練し、成形装置を用いてシート化した。得られたシートをポンチで打ち抜き、直径12mmの円板としてシート状の負極を作製した。
正極は、次のようにして作製した。黒鉛粉体(大阪ガスケミカル社製MCMB)を700℃水素気流中で5時間、熱処理したあと、処理後の黒鉛粒子と導電助剤としてのアセチレンブラックと、PVDF粉末とを重量比で90:5:5の割合で混合し、乳鉢で混練し、成形装置を用いてシート化した。得られたシートをポンチで打ち抜き、直径12mmの円板としてシート状の正極を作製した。
蓄電デバイスは、次のように作製した。図2は、3電極セルとして構成された蓄電デバイス30の構成を表す説明図である。まず、集電部材32が接続された導電体である支持板31上に絶縁体であるリング22及びパッキン28を配置し、その上に、集電部材43が接続されたステンレス製の円筒基体12を配置した。円筒基体12の下部側の内周に密接する絶縁リング29を配置し、更にこの絶縁リング29の内周に押圧バネ34が設けられた円柱状の導電部材である押圧部材33を挿入した。この円筒基体12の内部の押圧部材33の上に、負極16と、セパレータ18と、参照極42と、セパレータ18と、正極20とを、各極が非接触状態となるようにこの順に積層した。このとき、参照極42を円筒基体12に接触させた。次に、これら各極を配置した円筒基体12の内部に電解液を満たした。続いて、円筒基体12の上部側の内周に密接する絶縁リング29を配置し、更にこの絶縁リング29の内周に押圧バネ39が設けられた円柱状の導電部材である押圧部材38を挿入した。そして、円筒基体12の上面に絶縁体であるリング22及びパッキン28を配置し、集電部材37が接続された導電体である支持板36を配置し、支持板31と支持板36とを上下から加圧した状態で固定し、蓄電デバイス30を得た。この蓄電デバイス30では、集電部材32と支持板31と押圧部材33と負極16とが一体化されて負極側となり、集電部材37と支持板36と押圧部材38と正極20とが一体化されて正極側となり、集電部材43と円筒基体12と参照極42とが一体化されて参照極側となる。なお、蓄電デバイス30は、負極16と正極20と参照極42とがリング22及び絶縁リング29,29により絶縁されている。ここでは、上記作製した正極シート及び負極シートとを集電体としてのアルミニウムシートにそれぞれ付着させそれぞれ負極16及び正極20とし、ポリオレフィンメンブラン(旭化成ケミカルズ製)をセパレータ18とし、溶媒をPCとした1MのTEA−BF4を非水系電解液とし、リチウム金属シートを参照極42として電気二重層キャパシタとしての3電極セルである蓄電デバイス30を作製した。
負極に用いる非晶質炭素は、次のようにして作製した。実施例1と同様のコークス粉体を、2℃/分の昇温速度、水素気流中で800℃、5時間、熱処理した以外は実施例1と同様の処理を行い、得られた粉体を実施例2の非晶質炭素とした。その後、実施例1と同様の工程を行いシート状の負極を作製した。
正極は、黒鉛粉体(Timcal製KS4)を500℃水素気流中で5時間、熱処理して黒鉛粉体を作製した以外は実施例1と同様の工程を行い作製した。
上記正極シートと負極シートとを用いて実施例1と同様に実施例2の3電極セルを作製した。
負極に用いる非晶質炭素は、次のようにして作製した。実施例1と同様のコークス粉体を、2℃/分の昇温速度、水素気流中で830℃、5時間、熱処理した以外は実施例1と同様の処理を行い、得られた粉体を実施例3の非晶質炭素とした。その後、実施例1と同様の工程を行いシート状の負極を作製した。
正極は、黒鉛粉体(Timcal製MB15)を用いて作製した以外は実施例2と同様の工程を行い作製した。
上記正極シートと負極シートとを用いて実施例1と同様に実施例3の3電極セルを作製した。
負極に用いる非晶質炭素は、次のようにして作製した。実施例1と同様のコークス粉体を、1℃/分の昇温速度、水素気流中で700℃、5時間、熱処理した以外は実施例1と同様の処理を行い、得られた粉体を実施例4の非晶質炭素とした。その後、実施例1と同様の工程を行いシート状の負極を作製した。
正極は、黒鉛粉体(日立化成製MAG)を用いた以外は実施例2と同様の工程を行い作製した。
上記正極シートと負極シートとを用い、溶媒をPCとした1MのTEMA−BF4を非水系電解液として実施例1と同様に実施例4の3電極セルを作製した。
負極に用いる非晶質炭素は、次のようにして作製した。実施例1と同様のコークス粉体を、1℃/分の昇温速度、水素気流中で700℃、5時間、熱処理した以外は実施例1と同様の処理を行い、得られた粉体を実施例5の非晶質炭素とした。その後、実施例1と同様の工程を行いシート状の負極を作製した。
正極は、黒鉛粉体(Timcal製KS6)を用いた以外は実施例2と同様の工程を行い作製した。
上記正極シートと負極シートとを用い、溶媒をPCとした1MのTEMA−BF4を非水系電解液として実施例1と同様に実施例5の3電極セルを作製した。
負極は、次のようにして作製した。活性炭(大阪ガスケミカル製M30)を700℃水素気流中で5時間、熱処理し、得られた活性炭とアセチレンブラックとPVDF粉末とを重量比で90:5:5の割合で混合し、実施例1と同様の工程を行いシート状の負極を作製した。
正極は、実施例1と同様の黒鉛粉体を用いて作製した。
上記正極シートと負極シートとを用いて実施例1と同様に比較例1の3電極セルを作製した。
実施例1〜5の負極の非晶質炭素と正極の黒鉛、及び比較例1の負極の活性炭の比表面積を、日本ベル製BELSORPにより窒素吸着の1点BET法で測定した。
実施例1〜5及び比較例1の負極の非晶質炭素及び活性炭のX線回折測定をX線回折装置(リガク製RINT2200)によりCuKα線を用いて2θが10°〜60°の範囲で行った。
実施例1〜5及び比較例1の負極の非晶質炭素及び活性炭のTEM観察を透過型電子顕微鏡(日本電子製JEM200)を用いて行った。
実施例1〜5及び比較例1の負極の蓄電デバイスの充放電試験を行った。作製した蓄電デバイスを充放電装置(北斗電工製HJ1001)に接続し、リチウム参照極と正極、及びリチウム参照極と負極との電位差を同時に測定し、各極の挙動をモニターした。充電は、3.5Vまで1mAにて定電流充電を行ったのち、3.5Vにて定電圧充電を行った。その後、1mAにて0Vまで放電を行った。得られた結果をもとに異なる炭素質電極を用いた場合の体積容量を求めた。各蓄電デバイスの体積容量は、放電電力を用い、正極及び負極を合わせた全体積をもとに算出した。
実施例1〜5及び比較例1の各蓄電デバイスの測定結果を表1に示す。表1には、正極と負極との材料及び比表面積、負極材(非晶質炭素)のX線回折での最大ピークが存在する2θ値(°)、非水系電解液の組成、単位体積あたりの放電容量(F/cc)を示した。また、図3は、実施例1の負極の非晶質炭素のX線回折パターンであり、図4は、実施例1の正極の黒鉛のX線回折パターンであり、図5は、実施例1の負極の非晶質炭素のTEM写真であり、図6は、実施例1の蓄電デバイスの充放電曲線であり、図7は、実施例1の蓄電デバイスのLi参照極を基準とした正極及び負極の充放電曲線であり、図8は、比較例1の蓄電デバイスの充放電曲線であり、図9は、比較例1の蓄電デバイスのLi参照極を基準とした正極及び負極の充放電曲線である。図3に示すように、実施例1の負極の非晶質炭素は、ピークの立ち上がりから立ち下がりまでの2θの範囲が、15°〜35°であり、最大ピークが2θ=21.8°であるブロードなピークを示した。このことから、この非晶質炭素は、結晶性が低く、約0.35nm以上0.6nm以下の細孔径(直径)の範囲の細孔が多く形成されていると推察された。なお、実施例2〜5は、ぞれぞれ最大ピークが2θ=20.4°,19.2°,21.5°,22.9°であるブロードなピークを示した。一方、図4に示すように、実施例1の正極の黒鉛は、2θ=26°近傍にシャープなピークが観察され、結晶性が高く、黒鉛シートの層間間隔が0.337nmであることがわかった。図5に示すように、非晶質炭素は、シートの層状構造はみられず、結晶性が低いことが確認された。なお、実施例1〜5の非晶質炭素は、比表面積がそれぞれ12m2/g,5m2/g,26m2/g,102m2/g,80m2/gであり、比較例1の活性炭は、比表面積が3000m2/gであった。なお、実施例1を代表的なものとして図示したが、実施例2〜5についても、実施例1と同様の結果であった。
Claims (3)
- 正極と、
イオンを含み前記正極と接触するイオン伝導媒体と、
X線回折においてブロードなピークを示し且つ2θが20°以上23°以下の範囲に最大ピークを示す非晶質炭素を含み、前記イオン伝導媒体と接触し前記イオン伝導媒体に含まれるイオンを該非晶質炭素が吸着して蓄電する負極と、
を備えた蓄電デバイス。 - 前記負極は、比表面積が120m2/g以下である非晶質炭素を含んでいる、
請求項1に記載の蓄電デバイス。 - 前記正極は、比表面積が100m2/g以下である黒鉛を含み、
前記イオン伝導媒体は、前記イオンを含む非水系電解液であり、
充電時に2.0V以上3.3V以下の範囲に電圧変化の屈曲点を有する、請求項1又は2に記載の蓄電デバイス。
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JP2008073553A JP2009231447A (ja) | 2008-03-21 | 2008-03-21 | 蓄電デバイス |
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---|---|---|---|---|
JP2000223121A (ja) * | 1999-01-27 | 2000-08-11 | Tdk Corp | 炭素材料およびその製造方法 |
JP2004224665A (ja) * | 2003-01-27 | 2004-08-12 | Jeol Ltd | 残存活性酸化水素の連続除去方法 |
JP2005332655A (ja) * | 2004-05-19 | 2005-12-02 | Hitachi Ltd | エネルギー貯蔵デバイス、それを用いたモジュール、及び電気自動車 |
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2008
- 2008-03-21 JP JP2008073553A patent/JP2009231447A/ja active Pending
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