JP2009228971A - ダクト - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストで振動を低減させることができるとともに、溶接部に作用する応力を低減させることができて、振動による溶接部の疲労破壊を防止すること。
【解決手段】送風路を形成するダクト15であって、薄板からなる天板15a、底板、左側板、および右側板を備え、各板の各端部に、隣り合うダクト15同士を接続する接続部材16が溶接接合されており、かつ、各板の中央部に、前記送風路の中心側に向かってなだらかに凹む凹部18がそれぞれ設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、空調・換気装置等の送風路を形成するダクトに関するものである。
送風路を形成するダクトとしては、平坦な薄板からなる天板、底板、左側板、および右側板を備え、各板の各端部に、隣り合うダクト同士を接続(接合)する接続部材がタック溶接(ビード(溶接部)のサイズが小さく,かつ長さが短い仮付け溶接)により接合されたものが知られている。
しかしながら、ダクトの内部を空気が通過すると各板(特に中央部)に振動が発生し、この振動が大きくなるとビードに応力が作用して、ビードが疲労破壊を起こしてしまうおそれがある。
そこで、ダクトを、例えば、特許文献1に開示された制振鋼板ユニットまたは制振壁で構成して振動を低減させることもできるが、特許文献1に開示された制振鋼板ユニットまたは制振壁は、比較的高価なエネルギー吸収用鋼板を備えているため、製造コストの面で好ましくない。
特開平10−147999号公報
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、低コストで振動を低減させることができるとともに、溶接部に作用する応力を低減させることができて、振動による溶接部の疲労破壊を防止することができるダクトを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明に係るダクトの第1の態様は、送風路を形成するダクトであって、薄板からなる天板、底板、左側板、および右側板を備え、各板の各端部に、隣り合うダクト同士を接続する接続部材が溶接接合されており、かつ、各板の中央部に、前記送風路の中心側に向かってなだらかに凹む凹部がそれぞれ設けられている。
本発明に係るダクトによれば、天板、底板、左側板、および右側板のそれぞれに、凹み量が数mm程度(2mm〜10mm程度(より好ましくは、2mm〜5mm程度))とされた凹部を設けるだけで、各板の剛性を向上させることができて、振動を低減させることができるとともに、ビードに作用する応力を低減させることができて、振動によるビードの疲労破壊を防止することができる。
また、天板、底板、左側板、および右側板のそれぞれに、凹み量が数mm程度とされた凹部を加工するだけでよいので、製造コストを低減させることができる。
本発明に係るダクトの第2の態様は、送風路を形成するダクトであって、薄板からなる天板、底板、左側板、および右側板を備え、各板の各端部に、隣り合うダクト同士を接続する接続部材が溶接接合されており、かつ、各板の一端部に、前記送風路の中心側に向かってなだらかに凹む凹部がそれぞれ設けられており、各板の他端部に、前記送風路の外側に向かってなだらかに突出する凸部がそれぞれ設けられている。
本発明に係るダクトによれば、天板、底板、左側板、および右側板のそれぞれに、一組の凹部および凸部が設けられているので、各板の中央部に見かけ上の振動の節(振れない箇所)を作り出すことができ、各板の剛性を向上させることができて、振動を低減させることができるとともに、ビードに作用する応力を低減させることができて、振動によるビードの疲労破壊を防止することができる。
また、天板、底板、左側板、および右側板のそれぞれに、凹み量および凸量がそれぞれ数mm程度(2mm〜10mm程度(より好ましくは、2mm〜5mm程度))とされた凹部および凸部を加工するだけでよいので、製造コストを低減させることができる。
本発明に係るダクトの第3の態様は、送風路を形成するダクトであって、薄板からなる天板、底板、左側板、および右側板を備え、各板の各端部に、隣り合うダクト同士を接続する接続部材が溶接接合されており、かつ、各板の中央部において幅方向にわたって延びる追設部材と、この追設部材の中央部と各板の表面との間に配置され、各板の中央部を前記送風路の中心側に向かってなだらかに凹ませる押し付け部材とが設けられている。
本発明に係るダクトによれば、天板、底板、左側板、および右側板の中央部が、追設部材および押し付け部材によってそれぞれ数mm程度(2mm〜10mm程度(より好ましくは、2mm〜5mm程度))凹まされる(陥没させられる)こととなるので、各板の剛性を向上させることができて、振動を低減させることができるとともに、ビードに作用する応力を低減させることができて、振動によるビードの疲労破壊を防止することができる。
また、追設部材の端面の一辺を各板の中央部に溶接するか、あるいは隣り合う端面同士を溶接することにより、天板、底板、左側板、および右側板がそれぞれ平坦な板で構成された既設のダクトにも施工(適用)することができる。
本発明に係るダクトの第4の態様は、送風路を形成するダクトであって、薄板からなる天板、底板、左側板、および右側板を備え、各板の各端部に、隣り合うダクト同士を接続する接続部材が溶接接合されており、かつ、各板の幅方向における中央部が連続溶接によって接合され、各板の幅方向における両端部がタック溶接によって接合されている。
本発明に係るダクトによれば、各板の幅方向における中央部と、接続部材の長手方向における中央部とが連続溶接によって接合され、中央部に位置するビードの始点および終点が振動レベルの比較的小さい各板の幅方向における端部(すなわち、接続部材の長手方向における端部)にそれぞれ位置することとなるので、各板が振動した際に、中央部に位置するビードの始点および終点に作用する(集中する)応力を低減させることができて、振動によるビードの疲労破壊を防止することができる。
本発明に係るダクトの第5の態様は、送風路を形成するダクトであって、薄板からなる天板、底板、左側板、および右側板を備え、各板の各端部に、隣り合うダクト同士を接続する接続部材が溶接接合されており、かつ、前記接続部材の長手方向における中央部から各板の長さ方向に沿って張り出す張出部を備え、この張出部と各板の表面との間に、各板の幅方向における中央部を前記送風路の中心側に向かってなだらかに凹ませる押し付け部材が設けられている。
本発明に係るダクトによれば、天板、底板、左側板、および右側板の長さ方向における中央部が、張出部および押し付け部材によってそれぞれ数mm程度(2mm〜10mm程度(より好ましくは、2mm〜5mm程度))凹まされる(陥没させられる)こととなるので、各板の両端部中央部の剛性を向上させることができて、振動を低減させることができるとともに、ビードに作用する応力を低減させることができて、振動によるビードの疲労破壊を防止することができる。
また、各板の両端部中央部と接続部材の長手方向における中央部とを溶接により接合する必要がなくなるので、組立工程の簡略化を図ることができて、組立に要する作業時間を短縮することができる。
本発明に係るダクトの第6の態様は、送風路を形成するダクトであって、薄板からなる天板、底板、左側板、および右側板を備え、各板の各端部に、隣り合うダクト同士を接続する接続部材が溶接接合されており、かつ、各板の中央部に、振動低減装置が設けられている。
本発明に係るダクトによれば、各板の中央部における振動が、振動低減装置により減衰(低減)させられることとなるので、各板の中央部における振動を効果的に低減させることができるとともに、ビードに作用する応力を低減させることができて、振動によるビードの疲労破壊を防止することができる。
また、振動低減装置が、接着剤または溶接により各板の中央部に簡単に取り付けることができるものであれば、天板、底板、左側板、および右側板がそれぞれ平坦な板で構成された既設のダクトにも施工(適用)することができる。
本発明によれば、低コストで振動を低減させることができるとともに、溶接部に作用する応力を低減させることができて、振動による溶接部の疲労破壊を防止することができるという効果を奏する。
以下、本発明に係るダクトの第1実施形態について、図1から図3を参照しながら説明する。
図1は本実施形態に係るダクトを具備した空調・換気装置の概略構成図、図2は本実施形態に係るダクトの天板を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は(a)のII−II矢視断面図、図3は本実施形態に係るダクトの効果を説明するためのグラフである。
図1に示すように、空調・換気装置10は、正・逆回転可能に構成されたファン11を内部に有する空調・換気装置本体12と、この空調・換気装置本体12から送出された空調空気を室内13に導いたり、あるいは室内13の空気を空調・換気装置本体12に導く送風路14とを備えている。そして、ファン11を正回転させることにより、空調・換気装置本体12から送出された空調空気は、送風路14を介して室内13に供給され、ファン11を逆回転させることにより、室内13の空気は、送風路14を介して空調・換気装置本体12に吸引される。また、空調・換気装置本体12に吸引された空気は、図示しない別の送風路を介して屋外に排出される。
送風路14は、複数個のダクト15により構成(形成)されている。各ダクト15は、例えば、薄板からなる天板15a、底板(図示せず)、左側板(図示せず)、および右側板(図示せず)を有する中空角柱状の部材であり、各板の両端部には、隣り合うダクト15同士(ダクト15とダクト15と)を接続(接合)する接続部材(フランジ)16がそれぞれ設けられている(取り付けられている)。
接続部材16は、例えば、図2(a)に示すようなL型鋼材からなり、各板の各端部にタック溶接(ビードのサイズが小さく,かつ長さが短い仮付け溶接)により接合されている。また、隣り合う接続部材16同士(接続部材16と接続部材16と)は、溶接接合(またはボルト接合)されている。
なお、図2中の符号17はタック溶接によるビード(溶接部)を示している。
図2(a)および図2(b)に示すように、各板の中央部には、送風路14の中心側(対向する面の側)に向かってなだらかに凹む(陥没する)一つの凹部18がそれぞれ設けられている(形成されている)。
図3は、固有振動数(Hz)と、図3中の「中央部の初期変位(mm)」に対応する凹部18の凹み量L(図2(b)参照)との関係を示すグラフであって、例えば、1m×0.6mの天板15aに、凹み量4.0mmの凹部18が形成されている場合には、天板15aの固有振動数が、凹部18の形成されていない天板(平板)の約2倍(58Hz)になることを示している。固有振動数が2倍になると、剛性としては4倍になり、同じ荷重に対する変形量は1/4になる。
本実施形態に係るダクト15によれば、ダクト15を構成する天板15a、底板、左側板、および右側板のそれぞれに、凹み量L1が数mm程度(2mm〜10mm程度(より好ましくは、2mm〜5mm程度))とされた凹部18を設けるだけで、各板の剛性を向上させることができて、振動を低減させることができるとともに、ビード17に作用する応力を低減させることができて、振動によるビード17の疲労破壊を防止することができる。
また、本実施形態に係るダクト15によれば、ダクト15を構成する天板15a、底板、左側板、および右側板のそれぞれに、凹み量L1が数mm程度とされた凹部18を加工するだけでよいので、製造コストを低減させることができる。
本発明に係るダクトの第2実施形態について、図4を参照しながら説明する。図4は本実施形態に係るダクトの天板を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は(a)のIV−IV矢視断面図である。
本実施形態に係るダクト25を構成する天板25a、底板(図示せず)、左側板(図示せず)、および右側板(図示せず)のそれぞれには、一つの凹部26と、一つの凸部27とが設けられて(形成されて)おり、本実施形態に係るダクト25は、この点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
図4(a)および図4(b)に示すように、各板の一端部には、送風路14の中心側(対向する面の側)に向かってなだらかに凹む(陥没する)凹部26がそれぞれ設けられて(形成されて)おり、各板の他端部には、送風路14の外側(対向する面と反対の側)に向かってなだらかに突出する(隆起する)凸部27がそれぞれ設けられて(形成されて)いる。
本実施形態に係るダクト25によれば、ダクト25を構成する天板25a、底板、左側板、および右側板のそれぞれに、一組の凹部26および凸部27が設けられているので、各板の中央部に見かけ上の振動の節(振れない箇所)を作り出すことができ、各板の剛性をさらに向上させることができて、振動をさらに低減させることができるとともに、ビード17に作用する応力をさらに低減させることができて、振動によるビード17の疲労破壊をさらに防止することができる。
また、各板の固有振動数を上述した第1実施形態の各板と同程度の固有振動数に設定する場合には、凹部26の凹み量L2および凸部27の凸量L3が、凹部18の凹み量L1よりも小さくてすむ(凹部18の凹み量L1の半分程度ですむ)ので、各板の加工をより容易なものとすることができて、製造コストをさらに低減させることができる。
本発明に係るダクトの第3実施形態について、図5を参照しながら説明する。図5は本実施形態に係るダクトの天板を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は(a)のV−V矢視断面図である。
本実施形態に係るダクト35を構成する天板35a、底板(図示せず)、左側板(図示せず)、および右側板(図示せず)のそれぞれには、各板の中央部において幅方向(送風路14(図1参照)の長手方向と直交する方向)にわたって延びる(配置された)追設部材(梁部材)36と、この追設部材36の中央部と各板の表面との間に配置され、各板の中央部を送風路14の中心側(対向する面の側)に向かってなだらかに凹ませる(陥没させる)押し付け部材(押圧部材)37とが設けられており、本実施形態に係るダクト35は、この点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
追設部材36は、例えば、図5(a)に示すようなL型鋼材からなり、L字形を有する端面の一辺(送風路14の長手方向に沿って延びる辺)が、各板の中央部にそれぞれ溶接接合されているか、あるいは隣り合う端面同士が溶接接合されてダクト35の周囲を取り囲むように帯状に形成されている。
押し付け部材37は、例えば、板厚が数mm程度(2mm〜10mm程度(より好ましくは、2mm〜5mm程度))とされた平面視矩形状を有する薄板状の部材であり、鉄やステンレス等の鋼材またはゴムやタングステンシート等の弾性部材を材料として作成されている。
本実施形態に係るダクト35によれば、ダクト35を構成する天板35a、底板、左側板、および右側板の中央部が、追設部材36および押し付け部材37によってそれぞれ数mm程度(2mm〜10mm程度(より好ましくは、2mm〜5mm程度))凹まされる(陥没させられる)こととなるので、各板の剛性を向上させることができて、振動を低減させることができるとともに、ビード17に作用する応力を低減させることができて、振動によるビード17の疲労破壊を防止することができる。
また、本実施形態に係るダクト35によれば、追設部材36の端面の一辺を各板の中央部に溶接するか、あるいは隣り合う端面同士を溶接するだけでよいので、天板、底板、左側板、および右側板がそれぞれ平坦な板で構成された既設のダクトにも施工(適用)することができる。
さらに、押し付け部材37が減衰特性を有するゴムやタングステン等の弾性部材を材料として作成されている場合には、押し付け部材37自体の変形によっても各板の振動が減衰させられることとなるので、振動をさらに低減させることができて、ビード17に作用する応力を低減させることができるとともに、振動によるビード17の疲労破壊を防止することができる。
本発明に係るダクトの第4実施形態について、図6を参照しながら説明する。図6は本実施形態に係るダクトの天板を示す斜視図である。
本実施形態に係るダクト45を構成する天板45a、底板(図示せず)、左側板(図示せず)、および右側板(図示せず)がそれぞれ平坦な板とされ、接続部材16と各板の端部とがタック溶接および連続溶接により接合されているという点で上述した実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
図6に示すように、各板と接続部材16とは、各板の幅方向(送風路14(図1参照)の長手方向と直交する方向)における中央部(すなわち、接続部材16の長手方向における中央部)が連続溶接によって接合され、各板の幅方向における両端部(接続部材16の長手方向における両端部)がタック溶接によって接合されている。
なお、図6中の符号17aは連続溶接によるビード(溶接部)を示しており、このビード17aの長さは、各板の幅の少なくとも1/3に設定されている。
本実施形態に係るダクト45によれば、各板の幅方向における中央部と、接続部材16の長手方向における中央部とが連続溶接によって接合され、ビード17aの始点および終点が振動レベルの比較的小さい各板の幅方向における端部(すなわち、接続部材16の長手方向における端部)にそれぞれ位置することとなるので、各板が振動した際に、ビード17aの始点および終点に作用する(集中する)応力を低減させることができて、振動によるビード17の疲労破壊を防止することができる。
本発明に係るダクトの第5実施形態について、図7を参照しながら説明する。図7は本実施形態に係るダクトの天板を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は(a)のVI−VI矢視断面図、(c)は(a)のVII−VII矢視断面図である。
本実施形態に係るダクト55は、接続部材16の代わりに接続部材56が設けられているという点で上述した第4実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第4実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
接続部材56は、例えば、図7(a)に示すようなL型鋼材からなる本体部56aと、この本体部56aの長手方向における中央部から各板の長さ方向(送風路14(図1参照)の長手方向)に沿って張り出す(突出する)、平面視半円形状を有する張出部(突出部)56bとを備えている。
各板と本体部56aとは、各板の幅方向(送風路14(図1参照)の長手方向と直交する方向)における両端部(本体部56aの長手方向における両端部)がタック溶接によって接合されている。
なお、張出部56bは、図7(a)に示すように、本体部56aと一体的に形成されたものであってもよいし、本体部56aと分離された別の部材として形成されたもので、溶接接合によって本体部56bに接合されたものであってもよい。
また、図7(b)および図7(c)に示すように、張出部56bと各板の表面との間には、各板の幅方向における中央部を送風路14の中心側(対向する面の側)に向かってなだらかに凹ませる(陥没させる)押し付け部材(押圧部材)57が設けられている(配置されている)。
押し付け部材57は、例えば、板厚が数mm程度(2mm〜10mm程度(より好ましくは、2mm〜5mm程度))とされた平面視半円形状を有する薄板状の部材であり、鉄やステンレス等の鋼材またはゴムやタングステンシート等の弾性部材を材料として作成されている。
なお、各板の幅方向における中央部と本体部56aの長手方向における中央部とは、接合されておらず、互いにフリーな状態となっているとともに、押し付け部材57は、各板の表面および張出部56bの双方に対して摺動可能な状態となっている。
本実施形態に係るダクト55によれば、ダクト55を構成する天板45a、底板、左側板、および右側板の両端部中央部が、張出部56bおよび押し付け部材57によってそれぞれ数mm程度(2mm〜10mm程度(より好ましくは、2mm〜5mm程度))凹まされる(陥没させられる)こととなるので、各板の両端部中央部の剛性を向上させることができて、振動を低減させることができるとともに、ビード17に作用する応力を低減させることができて、振動によるビード17の疲労破壊を防止することができる。
また、本実施形態に係るダクト55によれば、各板の両端部中央部と本体部56aの長手方向における中央部とを溶接により接合する必要がなくなるので、組立工程の簡略化を図ることができて、組立に要する作業時間を短縮することができる。
本発明に係るダクトの第6実施形態について、図8および図9を参照しながら説明する。図8は本実施形態に係るダクトの天板を示す斜視図、図9は図8に示す振動低減装置の図であって、(a)は図8のA−A矢視断面図、(b)は図8のB−B矢視断面図である。
図8に示すように、本実施形態に係るダクト65を構成する天板45a、底板(図示せず)、左側板(図示せず)、および右側板(図示せず)がそれぞれ平坦な板とされ、各板の中央部に振動低減装置66が設けられているという点で上述した実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
図9(a)および図9(b)に示すように、振動低減装置66は、平面視長方形状を有する複数枚(本実施形態では8枚)のタングステンシート67と、これらタングステンシート67を収容する筐体68とを備えている。また、振動低減装置66は、接着剤または溶接により各板の中央部に取り付けられている。
タングステンシート67のうち、上段に配置されたタングステンシート67は、各板の長さ方向(送風路14(図1参照)の長手方向)に沿うように配置され、下段に配置されたタングステンシート67は、各板の幅方向(送風路14(図1参照)の長手方向と直交する方向)に沿うように配置されている。また、これらタングステンシート67は、上段に配置されたタングステンシート67の下面と、下段に配置されたタングステンシート67の上面とが、互いに接触するように配置されている。
本実施形態に係るダクト65によれば、各板の中央部における振動が、上段に配置されたタングステンシート67の下面と下段に配置されたタングステンシート67の上面とが擦れ合うことにより減衰(低減)させられることとなるので、各板の中央部における振動を効果的に低減させることができるとともに、ビード17に作用する応力を低減させることができて、振動によるビード17の疲労破壊を防止することができる。
また、本実施形態に係るダクト65によれば、振動低減装置66は、接着剤または溶接により各板の中央部に簡単に取り付けることができるので、天板45a、底板、左側板、および右側板がそれぞれ平坦な板で構成された既設のダクトにも施工(適用)することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で、適宜必要に応じて変形実施、変更実施することができる。
本発明の第1実施形態に係るダクトを具備した空調・換気装置の概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係るダクトの天板を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は(a)のII−II矢視断面図である。 本発明の第1実施形態に係るダクトの効果を説明するためのグラフである。 本発明の第2実施形態に係るダクトの天板を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は(a)のIV−IV矢視断面図である。 本発明の第3実施形態に係るダクトの天板を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は(a)のV−V矢視断面図である。 本発明の第4実施形態に係るダクトの天板を示す斜視図である。 本発明の第5実施形態に係るダクトの天板を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は(a)のVI−VI矢視断面図、(c)は(a)のVII−VII矢視断面図である。 本発明の第6実施形態に係るダクトの天板を示す斜視図である。 図8に示す振動低減装置の図であって、(a)は図8のA−A矢視断面図、(b)は図8のB−B矢視断面図である。
符号の説明
14 送風路
15 ダクト
15a 天板
16 接続部材
18 凹部
25 ダクト
25a 天板
26 凹部
27 凸部
35 ダクト
35a 天板
36 追設部材
37 押し付け部材
45 ダクト
45a 天板
55 ダクト
56 接続部材
56b 張出部
57 押し付け部材
65 ダクト
66 振動低減装置

Claims (6)

  1. 送風路を形成するダクトであって、
    薄板からなる天板、底板、左側板、および右側板を備え、各板の各端部に、隣り合うダクト同士を接続する接続部材が溶接接合されており、かつ、各板の中央部に、前記送風路の中心側に向かってなだらかに凹む凹部がそれぞれ設けられていることを特徴とするダクト。
  2. 送風路を形成するダクトであって、
    薄板からなる天板、底板、左側板、および右側板を備え、各板の各端部に、隣り合うダクト同士を接続する接続部材が溶接接合されており、かつ、各板の一端部に、前記送風路の中心側に向かってなだらかに凹む凹部がそれぞれ設けられており、各板の他端部に、前記送風路の外側に向かってなだらかに突出する凸部がそれぞれ設けられていることを特徴とするダクト。
  3. 送風路を形成するダクトであって、
    薄板からなる天板、底板、左側板、および右側板を備え、各板の各端部に、隣り合うダクト同士を接続する接続部材が溶接接合されており、かつ、各板の中央部において幅方向にわたって延びる追設部材と、この追設部材の中央部と各板の表面との間に配置され、各板の中央部を前記送風路の中心側に向かってなだらかに凹ませる押し付け部材とが設けられていることを特徴とするダクト。
  4. 送風路を形成するダクトであって、
    薄板からなる天板、底板、左側板、および右側板を備え、各板の各端部に、隣り合うダクト同士を接続する接続部材が溶接接合されており、かつ、各板の幅方向における中央部が連続溶接によって接合され、各板の幅方向における両端部がタック溶接によって接合されていることを特徴とするダクト。
  5. 送風路を形成するダクトであって、
    薄板からなる天板、底板、左側板、および右側板を備え、各板の各端部に、隣り合うダクト同士を接続する接続部材が溶接接合されており、かつ、前記接続部材の長手方向における中央部から各板の長さ方向に沿って張り出す張出部を備え、この張出部と各板の表面との間に、各板の幅方向における中央部を前記送風路の中心側に向かってなだらかに凹ませる押し付け部材が設けられていることを特徴とするダクト。
  6. 送風路を形成するダクトであって、
    薄板からなる天板、底板、左側板、および右側板を備え、各板の各端部に、隣り合うダクト同士を接続する接続部材が溶接接合されており、かつ、各板の中央部に、振動低減装置が設けられていることを特徴とするダクト。
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