JP2009228971A - ダクト - Google Patents
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Abstract
【解決手段】送風路を形成するダクト15であって、薄板からなる天板15a、底板、左側板、および右側板を備え、各板の各端部に、隣り合うダクト15同士を接続する接続部材16が溶接接合されており、かつ、各板の中央部に、前記送風路の中心側に向かってなだらかに凹む凹部18がそれぞれ設けられている。
【選択図】図2
Description
しかしながら、ダクトの内部を空気が通過すると各板(特に中央部)に振動が発生し、この振動が大きくなるとビードに応力が作用して、ビードが疲労破壊を起こしてしまうおそれがある。
本発明に係るダクトの第1の態様は、送風路を形成するダクトであって、薄板からなる天板、底板、左側板、および右側板を備え、各板の各端部に、隣り合うダクト同士を接続する接続部材が溶接接合されており、かつ、各板の中央部に、前記送風路の中心側に向かってなだらかに凹む凹部がそれぞれ設けられている。
また、天板、底板、左側板、および右側板のそれぞれに、凹み量が数mm程度とされた凹部を加工するだけでよいので、製造コストを低減させることができる。
また、天板、底板、左側板、および右側板のそれぞれに、凹み量および凸量がそれぞれ数mm程度(2mm〜10mm程度(より好ましくは、2mm〜5mm程度))とされた凹部および凸部を加工するだけでよいので、製造コストを低減させることができる。
また、追設部材の端面の一辺を各板の中央部に溶接するか、あるいは隣り合う端面同士を溶接することにより、天板、底板、左側板、および右側板がそれぞれ平坦な板で構成された既設のダクトにも施工(適用)することができる。
また、各板の両端部中央部と接続部材の長手方向における中央部とを溶接により接合する必要がなくなるので、組立工程の簡略化を図ることができて、組立に要する作業時間を短縮することができる。
また、振動低減装置が、接着剤または溶接により各板の中央部に簡単に取り付けることができるものであれば、天板、底板、左側板、および右側板がそれぞれ平坦な板で構成された既設のダクトにも施工(適用)することができる。
図1は本実施形態に係るダクトを具備した空調・換気装置の概略構成図、図2は本実施形態に係るダクトの天板を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は(a)のII−II矢視断面図、図3は本実施形態に係るダクトの効果を説明するためのグラフである。
接続部材16は、例えば、図2(a)に示すようなL型鋼材からなり、各板の各端部にタック溶接(ビードのサイズが小さく,かつ長さが短い仮付け溶接)により接合されている。また、隣り合う接続部材16同士(接続部材16と接続部材16と)は、溶接接合(またはボルト接合)されている。
なお、図2中の符号17はタック溶接によるビード(溶接部)を示している。
図3は、固有振動数(Hz)と、図3中の「中央部の初期変位(mm)」に対応する凹部18の凹み量L(図2(b)参照)との関係を示すグラフであって、例えば、1m×0.6mの天板15aに、凹み量4.0mmの凹部18が形成されている場合には、天板15aの固有振動数が、凹部18の形成されていない天板(平板)の約2倍(58Hz)になることを示している。固有振動数が2倍になると、剛性としては4倍になり、同じ荷重に対する変形量は1/4になる。
本実施形態に係るダクト25を構成する天板25a、底板(図示せず)、左側板(図示せず)、および右側板(図示せず)のそれぞれには、一つの凹部26と、一つの凸部27とが設けられて(形成されて)おり、本実施形態に係るダクト25は、この点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
本実施形態に係るダクト35を構成する天板35a、底板(図示せず)、左側板(図示せず)、および右側板(図示せず)のそれぞれには、各板の中央部において幅方向(送風路14(図1参照)の長手方向と直交する方向)にわたって延びる(配置された)追設部材(梁部材)36と、この追設部材36の中央部と各板の表面との間に配置され、各板の中央部を送風路14の中心側(対向する面の側)に向かってなだらかに凹ませる(陥没させる)押し付け部材(押圧部材)37とが設けられており、本実施形態に係るダクト35は、この点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
押し付け部材37は、例えば、板厚が数mm程度(2mm〜10mm程度(より好ましくは、2mm〜5mm程度))とされた平面視矩形状を有する薄板状の部材であり、鉄やステンレス等の鋼材またはゴムやタングステンシート等の弾性部材を材料として作成されている。
本実施形態に係るダクト45を構成する天板45a、底板(図示せず)、左側板(図示せず)、および右側板(図示せず)がそれぞれ平坦な板とされ、接続部材16と各板の端部とがタック溶接および連続溶接により接合されているという点で上述した実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、図6中の符号17aは連続溶接によるビード(溶接部)を示しており、このビード17aの長さは、各板の幅の少なくとも1/3に設定されている。
本実施形態に係るダクト55は、接続部材16の代わりに接続部材56が設けられているという点で上述した第4実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第4実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
各板と本体部56aとは、各板の幅方向(送風路14(図1参照)の長手方向と直交する方向)における両端部(本体部56aの長手方向における両端部)がタック溶接によって接合されている。
なお、張出部56bは、図7(a)に示すように、本体部56aと一体的に形成されたものであってもよいし、本体部56aと分離された別の部材として形成されたもので、溶接接合によって本体部56bに接合されたものであってもよい。
押し付け部材57は、例えば、板厚が数mm程度(2mm〜10mm程度(より好ましくは、2mm〜5mm程度))とされた平面視半円形状を有する薄板状の部材であり、鉄やステンレス等の鋼材またはゴムやタングステンシート等の弾性部材を材料として作成されている。
なお、各板の幅方向における中央部と本体部56aの長手方向における中央部とは、接合されておらず、互いにフリーな状態となっているとともに、押し付け部材57は、各板の表面および張出部56bの双方に対して摺動可能な状態となっている。
図8に示すように、本実施形態に係るダクト65を構成する天板45a、底板(図示せず)、左側板(図示せず)、および右側板(図示せず)がそれぞれ平坦な板とされ、各板の中央部に振動低減装置66が設けられているという点で上述した実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
タングステンシート67のうち、上段に配置されたタングステンシート67は、各板の長さ方向(送風路14(図1参照)の長手方向)に沿うように配置され、下段に配置されたタングステンシート67は、各板の幅方向(送風路14(図1参照)の長手方向と直交する方向)に沿うように配置されている。また、これらタングステンシート67は、上段に配置されたタングステンシート67の下面と、下段に配置されたタングステンシート67の上面とが、互いに接触するように配置されている。
15 ダクト
15a 天板
16 接続部材
18 凹部
25 ダクト
25a 天板
26 凹部
27 凸部
35 ダクト
35a 天板
36 追設部材
37 押し付け部材
45 ダクト
45a 天板
55 ダクト
56 接続部材
56b 張出部
57 押し付け部材
65 ダクト
66 振動低減装置
Claims (6)
- 送風路を形成するダクトであって、
薄板からなる天板、底板、左側板、および右側板を備え、各板の各端部に、隣り合うダクト同士を接続する接続部材が溶接接合されており、かつ、各板の中央部に、前記送風路の中心側に向かってなだらかに凹む凹部がそれぞれ設けられていることを特徴とするダクト。 - 送風路を形成するダクトであって、
薄板からなる天板、底板、左側板、および右側板を備え、各板の各端部に、隣り合うダクト同士を接続する接続部材が溶接接合されており、かつ、各板の一端部に、前記送風路の中心側に向かってなだらかに凹む凹部がそれぞれ設けられており、各板の他端部に、前記送風路の外側に向かってなだらかに突出する凸部がそれぞれ設けられていることを特徴とするダクト。 - 送風路を形成するダクトであって、
薄板からなる天板、底板、左側板、および右側板を備え、各板の各端部に、隣り合うダクト同士を接続する接続部材が溶接接合されており、かつ、各板の中央部において幅方向にわたって延びる追設部材と、この追設部材の中央部と各板の表面との間に配置され、各板の中央部を前記送風路の中心側に向かってなだらかに凹ませる押し付け部材とが設けられていることを特徴とするダクト。 - 送風路を形成するダクトであって、
薄板からなる天板、底板、左側板、および右側板を備え、各板の各端部に、隣り合うダクト同士を接続する接続部材が溶接接合されており、かつ、各板の幅方向における中央部が連続溶接によって接合され、各板の幅方向における両端部がタック溶接によって接合されていることを特徴とするダクト。 - 送風路を形成するダクトであって、
薄板からなる天板、底板、左側板、および右側板を備え、各板の各端部に、隣り合うダクト同士を接続する接続部材が溶接接合されており、かつ、前記接続部材の長手方向における中央部から各板の長さ方向に沿って張り出す張出部を備え、この張出部と各板の表面との間に、各板の幅方向における中央部を前記送風路の中心側に向かってなだらかに凹ませる押し付け部材が設けられていることを特徴とするダクト。 - 送風路を形成するダクトであって、
薄板からなる天板、底板、左側板、および右側板を備え、各板の各端部に、隣り合うダクト同士を接続する接続部材が溶接接合されており、かつ、各板の中央部に、振動低減装置が設けられていることを特徴とするダクト。
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