JP2009216332A - 精密空調機 - Google Patents
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Abstract
【課題】一定の温度および湿度で一定の風量を送風する精密空調機において、精密、かつ、瞬時に温度調整を行い得る精密空調機を提供する。
【解決手段】冷媒を冷却するための第1および第2凝縮器1A,1Bと、膨張弁手段と、蒸発器3と、冷媒を凝縮器1A,1Bに圧送する圧縮機4と、冷却した空気Aを送風するファン5と、空気Aを加熱して所定の温度まで昇温させる電気ヒータ6とを備え、蒸発器3で冷却された空気Aを第2凝縮器1Bで昇温させるようにした精密空調機に関する。第1および第2凝縮器1A,1Bを圧縮機4と蒸発器3との間に互いに並列に配置すると共に、第1凝縮器1Aと第2凝縮器1Bとに流入する冷媒の相対的な流量を調整する流量比調節手段を更に備えている。
【選択図】図1
【解決手段】冷媒を冷却するための第1および第2凝縮器1A,1Bと、膨張弁手段と、蒸発器3と、冷媒を凝縮器1A,1Bに圧送する圧縮機4と、冷却した空気Aを送風するファン5と、空気Aを加熱して所定の温度まで昇温させる電気ヒータ6とを備え、蒸発器3で冷却された空気Aを第2凝縮器1Bで昇温させるようにした精密空調機に関する。第1および第2凝縮器1A,1Bを圧縮機4と蒸発器3との間に互いに並列に配置すると共に、第1凝縮器1Aと第2凝縮器1Bとに流入する冷媒の相対的な流量を調整する流量比調節手段を更に備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、主として工業用に用いられる精密空調機に関するものである。
従来より、室内温度を所定の一定温度および一定湿度に調整する精密空調機が提案されている(特許文献1、2参照)。
特開昭56−82352号
特開昭62−116845号
特許文献1の空調機では、蒸発器の後面に、これと間隔を隔てて凝縮器を設置し、該凝縮器によって前記蒸発器からの冷風を加熱することにより、空調機から送り出す空気の温度を制御している。
しかし、三方弁を用いて凝縮器と水冷凝縮器とに冷媒の流れを切り換えているので、レスポンスが悪く、かつ、精密な温度調整も難しい。
しかし、三方弁を用いて凝縮器と水冷凝縮器とに冷媒の流れを切り換えているので、レスポンスが悪く、かつ、精密な温度調整も難しい。
一方、特許文献2の空調機では、凝縮器を分割して直列に配置し、風量変更可能な室外凝縮器の風量を制御することにより、室内、室外凝縮器の凝縮比率を調整している。
しかし、室外凝縮器の風量制御により室内凝縮器での凝縮比率を調節しているので、特許文献1の空調機と同様に、レスポンスが悪く、かつ、精密な温度調整も難しい。
しかし、室外凝縮器の風量制御により室内凝縮器での凝縮比率を調節しているので、特許文献1の空調機と同様に、レスポンスが悪く、かつ、精密な温度調整も難しい。
したがって、本発明の目的は、一定の温度および湿度で一定の風量を送風する精密空調機において、精密、かつ、瞬時に温度調整を行い得る精密空調機を提供することである。
前記目的を達成するために、本発明の精密空調機は、図1に示すように、冷媒を冷却するための第1および第2凝縮器1A,1Bと、冷媒に流れ抵抗を与えるための膨張弁手段と、冷媒で周囲の空気を冷却するための蒸発器3と、前記蒸発器3から凝縮器1A,1Bおよび膨張弁手段を通って再び蒸発器3に冷媒が循環するように蒸発器3からの冷媒を凝縮器1A,1Bに圧送する圧縮機4と、前記圧縮機4からの冷媒を導出する第1メイン導管11と、前記膨張弁手段からの冷媒を前記蒸発器3に導入する第2メイン導管12と、前記蒸発器3から圧縮機4に冷媒を導く第3メイン導管13と、前記蒸発器3で除湿すると共に冷却した空気Aを送風するファン5と、前記空気Aを加熱して所定の温度まで昇温させる電気ヒータ6とを備え、前記蒸発器3で冷却された空気Aを前記第2凝縮器1Bで昇温させるようにした精密空調機であって、前記第1および第2凝縮器1A,1Bを前記圧縮機4と前記蒸発器3との間に互いに並列に配置すると共に、前記第1凝縮器1Aと前記第2凝縮器1Bとに流入する冷媒の相対的な流量を調整する流量比調節手段を更に備えている。
図1において、圧縮機4は、蒸発器3において気体となった冷媒を、凝縮器1A,1Bに圧送し、さらに、凝縮器1A,1Bから膨張弁手段2A,2Bに圧送して循環させる。この際、冷媒は凝縮器1A,1Bおよび膨張弁手段2A,2Bにおいて、徐々に液化する。冷媒は、膨張弁手段2A,2Bから出て、蒸発器3内の比較的太い管内で低圧となって、再び気化することにより、蒸発器3の周囲の熱を奪い、周囲温度を低下させる。一方、ファン5により送風された空気Aは蒸発器3によって冷やされた後、加熱器としての第2凝縮器1Bおよび電気ヒータ6により所定の温度まで加熱されると共に湿度の低い空気となって吹出口30から所定のエリアに供給される。
ここで、前記第2凝縮器1Bは冷媒が凝縮して昇温しているので、電気ヒータ6の出力を小さくすることができる。したがって、省エネ運転を図ることができる。
特に、本精密空調機においては、第2凝縮器1Bを第1凝縮器1Aに対し並列に設け、流量比調節手段7A,7Bにより各凝縮器1A,1Bの流量比を調節できるから、両凝縮器1A,1Bによる冷媒の冷却温度を自在に調整し得ると同時に、第2凝縮器1Bによる空気Aの加熱熱量を自在に調整できることができる。したがって、温度および湿度の双方を精度良く制御することができる。
本発明の別の好ましい実施例では、前記第1メイン導管11から2本に分岐し、前記第1および第2凝縮器1A,1Bにそれぞれ冷媒を導入する第1および第2分岐導管11A,11Bと、前記流量比調整手段として、前記第1分岐導管11Aを流れる冷媒の流量を調節する第1流量調整弁7A、ならびに、前記第2分岐導管11Bを流れる冷媒の流量を調整する第2流量調整弁7Bとを更に備えている。
この場合、第1および第2分岐導管11A,11Bを設け、各分岐導管11A,11Bごとに第1および第2流量調整弁7A,7Bを設けたので、凝縮器1A,1Bの流量を調整し易い。
この場合、第1および第2分岐導管11A,11Bを設け、各分岐導管11A,11Bごとに第1および第2流量調整弁7A,7Bを設けたので、凝縮器1A,1Bの流量を調整し易い。
本発明の好ましい実施例においては、前記蒸発器3により冷却された空気Aの温度を測定するエア温度センサ23と、目標エア温度Taを記憶すると共に、前記エア温度センサ23により測定された測定温度Saが入力される制御手段9とを更に備え、前記測定温度Saが目標エア温度Taよりも高い場合には、前記第1流量調整弁7Aの開度を大きくすると共に前記第2流量調整弁7Bの開度を小さくし、一方、前記測定温度Saが前記目標エア温度Taよりも低い場合には、前記第1流量調整弁7Aの開度を小さくすると共に前記第2流量調整弁7Bの開度を大きくするように、前記制御手段9が前記流量調整弁7A,7Bの開度を調整する。
なお、第1および第2流量調整弁7A,7Bは、いずれか一方であってもよい。
なお、第1および第2流量調整弁7A,7Bは、いずれか一方であってもよい。
本発明の好ましい実施例においては、前記両流量調整弁7A,7Bの開度の和が概ね一定に設定されている。
本精密空調機においては、多くのパラメータが存在するが、両流量調整弁7A,7Bの開度の和を概ね一定にすることで、制御が簡単になる。
ここで、「開度」とは弁の開いている面積の度合をいう。
本精密空調機においては、多くのパラメータが存在するが、両流量調整弁7A,7Bの開度の和を概ね一定にすることで、制御が簡単になる。
ここで、「開度」とは弁の開いている面積の度合をいう。
本発明の好ましい実施例においては、前記第1メイン導管11と前記蒸発器3に冷媒を導く第2メイン導管12とを連ねて前記圧縮機4で圧縮された冷媒を前記蒸発器3に導くホットガスバイパスHGBと、前記ホットガスバイパスHGBの流量を制御する第3制御弁7Cと、前記第2メイン導管12における前記ホットガスバイパスHGBとの合流点から前記蒸発器3の入口までにおける任意の部位における冷媒の温度を測定する第1温度センサ21とを更に備え、前記第1温度センサ21で測定された第1測定温度S1が第1目標温度T1よりも低い場合には前記第3制御弁7Cを開いて前記第1測定温度S1が上昇するように制御手段9が制御することを特徴とする。
この場合、蒸発器3の入口における冷媒の温度が一定になるので、精密な温度および湿度コントロールが可能となる。
この場合、蒸発器3の入口における冷媒の温度が一定になるので、精密な温度および湿度コントロールが可能となる。
本発明の好ましい実施例においては、前記蒸発器3の入口近傍における冷媒の温度を測定する前記第1温度センサ21と、前記蒸発器3の出口近傍における冷媒の温度を測定する第2温度センサ22とを備え、前記第2温度センサ22で測定された第2測定温度S2から前記第1温度センサ21で測定された第1測定温度S1を減算した昇温偏差(S2−S1)が所定の目標偏差ΔTとなるように、第1および第2電子膨張弁2A,2Bの開度θ1 ,θ2 を前記制御手段9が制御する。
この場合、昇温偏差(S2−S1)が目標偏差ΔTよりも小さい場合は、開度θ1 ,θ2 を小さくし、一方、昇温偏差(S2−S1)が目標偏差ΔTよりも大きい場合は開度θ1 ,θ2 を大きくして、蒸発器3による冷却能力を一定に保つことで、昇温偏差(S2−S1)を一定の値ΔTに近づける。
この場合、昇温偏差(S2−S1)が目標偏差ΔTよりも小さい場合は、開度θ1 ,θ2 を小さくし、一方、昇温偏差(S2−S1)が目標偏差ΔTよりも大きい場合は開度θ1 ,θ2 を大きくして、蒸発器3による冷却能力を一定に保つことで、昇温偏差(S2−S1)を一定の値ΔTに近づける。
本発明の好ましい実施例においては、前記第1凝縮器1Aから冷媒を導出し前記第2メイン導管12に冷媒を導入する第3分岐導管12Cと、前記第2凝縮器1Bから冷媒を導出し、前記第2メイン導管12に冷媒を導入する第4分岐導管12Dとを更に備えている。
本発明の好ましい実施例においては、前記膨張弁手段は、前記第3および第4分岐導管12C,12Dにそれぞれ挿入され開度を電子制御される第1および第2電子膨張弁2A,2Bを包含する。
この場合、第2メイン導管12ではなく、第3および第4分岐導管12C,12Dに電子膨張弁を設けたので、冷媒が液化してから冷媒が第2メイン導管12において合流するので、冷媒のスムースな合流が期待できる。
この場合、第2メイン導管12ではなく、第3および第4分岐導管12C,12Dに電子膨張弁を設けたので、冷媒が液化してから冷媒が第2メイン導管12において合流するので、冷媒のスムースな合流が期待できる。
本発明の好ましい実施例においては、前記第1電子膨張弁2Aの開度θ1 と第2電子膨張弁2Bの開度θ2 とが下記の (1)式で定義される互いに概ね一定の関係に設定されている。
θ2 =aθ1 +b …(1)
但し、a、bは定数
なお、θ1 =θ2 であるのが好ましい。
θ2 =aθ1 +b …(1)
但し、a、bは定数
なお、θ1 =θ2 であるのが好ましい。
以下、本発明の一実施例を図面にしたがって説明する。
図1に示すように、本精密空調機の筐体41は区画壁42によって、第1チャンバ43と第2チャンバ44とに区画されている。前記第1チャンバ43には、前記蒸発器3、送風ファン5、第2凝縮器1Bおよび電気ヒータ6が収容されている。一方、第2チャンバ44には、前記圧縮機4、第1凝縮器1Aおよび冷却ファン8などが収容されている。
図1に示すように、本精密空調機の筐体41は区画壁42によって、第1チャンバ43と第2チャンバ44とに区画されている。前記第1チャンバ43には、前記蒸発器3、送風ファン5、第2凝縮器1Bおよび電気ヒータ6が収容されている。一方、第2チャンバ44には、前記圧縮機4、第1凝縮器1Aおよび冷却ファン8などが収容されている。
前記第1凝縮器1Aは、冷却ファン8によって冷却されるが、冷却水を用いる冷却装置により冷却されてもよい。
前記送風ファン5としては、種々のファンを用いることができるが、たとえば、シロッコファン(多翼ファン)を用いてもよい。シロッコファンを採用した場合には、遠心方向に送風されるため、低温、かつ、低湿の空気がファンの中を通過しないので、ファンの錆や経年劣化を防止することができる。
送風ファン5により、第1チャンバ43内の空気Aが押し出され、蒸発器3を通ると、前記空気Aが蒸発器3で除湿されると共に冷却される。除湿および冷却された空気Aは、前記送風ファン5により筐体41の吹出口30から送出される。
前記送風ファン5により送出される空気Aの流路には、第2凝縮器1Bおよび電気ヒータ6が設けられている。蒸発器3により冷却された空気Aは、第2凝縮器1Bおよび電気ヒータ6によって所定の温度に昇温される。昇温された空気Aは、吹出口30を通って所定の領域に排出される。
前記吹出口30には、送風ファン5によって送風された空気Aが当たるエア温度センサ23が設けられている。
第1温度センサ21は、第2メイン導管12とホットガスバイパスHGBとの合流点Oから蒸発器3の入口部分までの間に設けられている。したがって、第1温度センサ21は蒸発器3の下流に設けられている。一方、蒸発器3の上流側の近傍には、エア温度センサ23が設けられている。
前記第1温度センサ21、第2温度センサ22およびエア温度センサ23によって測定された第1測定温度S1、第2測定温度S2および測定温度Saは、それぞれ、制御手段9に出力される。
第1温度センサ21は、第2メイン導管12とホットガスバイパスHGBとの合流点Oから蒸発器3の入口部分までの間に設けられている。したがって、第1温度センサ21は蒸発器3の下流に設けられている。一方、蒸発器3の上流側の近傍には、エア温度センサ23が設けられている。
前記第1温度センサ21、第2温度センサ22およびエア温度センサ23によって測定された第1測定温度S1、第2測定温度S2および測定温度Saは、それぞれ、制御手段9に出力される。
制御手段9は、たとえば、マイクロコンピュータからなり、そのメモリには、目標エア温度Ta、第1目標温度T1および目標偏差ΔTなどが予め記憶されている。
制御手段9には、流量調整弁7A,7B,7C、電子膨張弁2A,2Bおよび温度センサ21,22,23などが接続されており、該制御手段9のCPUは、温度センサ21,22,23の測定値に基づき、後述するように、各弁の開度の演算制御や電気ヒータ6の温度制御などを行う。
制御手段9には、流量調整弁7A,7B,7C、電子膨張弁2A,2Bおよび温度センサ21,22,23などが接続されており、該制御手段9のCPUは、温度センサ21,22,23の測定値に基づき、後述するように、各弁の開度の演算制御や電気ヒータ6の温度制御などを行う。
つぎに、本精密空調機の運転方法について説明する。
前記制御手段9は、以下に説明するように、本精密空調機の運転中に以下の制御を並行して行う。
前記制御手段9は、以下に説明するように、本精密空調機の運転中に以下の制御を並行して行う。
流量調整弁7A,7Bの制御:
本精密空調機の運転中において、エア温度センサ23で測定された測定温度Saに基づき、制御手段9が流量調整弁7A,7Bの制御を行う。
制御手段9は、前記メモリから目標エア温度Taを読み出し、前記測定温度Saが目標エア温度Taよりも高い場合には、第1流量調整弁7Aの開度を大きくすると共に、第2流量調整弁7Bの開度を小さくする。
一方、測定温度Saが目標エア温度Taよりも低い場合には、第1流量調整弁7Aの開度を小さくすると共に、第2流量調整弁7Bの開度を大きくする。
本精密空調機の運転中において、エア温度センサ23で測定された測定温度Saに基づき、制御手段9が流量調整弁7A,7Bの制御を行う。
制御手段9は、前記メモリから目標エア温度Taを読み出し、前記測定温度Saが目標エア温度Taよりも高い場合には、第1流量調整弁7Aの開度を大きくすると共に、第2流量調整弁7Bの開度を小さくする。
一方、測定温度Saが目標エア温度Taよりも低い場合には、第1流量調整弁7Aの開度を小さくすると共に、第2流量調整弁7Bの開度を大きくする。
第3制御弁7Cの制御:
本精密空調機の運転中において、第1温度センサ21で測定された第1測定温度S1に基づき、制御手段9が第3制御弁7Cの制御を行う。
制御手段9は、前記メモリから第1目標温度T1(たとえば、2℃)を読み出し、前記第1測定温度S1が第1目標温度T1(2℃)よりも低い場合には、第3制御弁7Cを開いて第1測定温度S1が上昇するように制御を行う。
本精密空調機の運転中において、第1温度センサ21で測定された第1測定温度S1に基づき、制御手段9が第3制御弁7Cの制御を行う。
制御手段9は、前記メモリから第1目標温度T1(たとえば、2℃)を読み出し、前記第1測定温度S1が第1目標温度T1(2℃)よりも低い場合には、第3制御弁7Cを開いて第1測定温度S1が上昇するように制御を行う。
電子膨張弁2A,2Bの制御:
本精密空調機の運転中において、前記第1測定温度S1と、第2温度センサ22で測定された第2測定温度S2とに基づき、制御手段9が電子膨張弁2A,2Bの制御を行う。
制御手段9は、前記メモリから目標偏差ΔTを読み出し、第2測定温度S2から第1測定温度S1を減算した昇温偏差(S2−S1)が所定の目標偏差ΔTとなるように、電子膨張弁2A,2Bの開度θ1 ,θ2 を制御する。
本精密空調機の運転中において、前記第1測定温度S1と、第2温度センサ22で測定された第2測定温度S2とに基づき、制御手段9が電子膨張弁2A,2Bの制御を行う。
制御手段9は、前記メモリから目標偏差ΔTを読み出し、第2測定温度S2から第1測定温度S1を減算した昇温偏差(S2−S1)が所定の目標偏差ΔTとなるように、電子膨張弁2A,2Bの開度θ1 ,θ2 を制御する。
ここで、前記第1電子膨張弁2Aの開度θ1 と、第2電子膨張弁2Bの開度θ2 とは、下記の (1)式で定義される互いに概ね一定の関係になるように制御される。
θ2 =aθ1 +b …(1)
但し、a、bは定数。
なお、θ1 =θ2 、つまり、a=1,b=0とするのが最も好ましい。
θ2 =aθ1 +b …(1)
但し、a、bは定数。
なお、θ1 =θ2 、つまり、a=1,b=0とするのが最も好ましい。
図2は他の例を示す。
この図に示すように、第2メイン導管12に電子膨張弁2を設けてもよい。電子膨張弁2は、凝縮器1A,1Bに接続された第3および第4分岐導管12C,12Dが互いに接続された第2メイン導管12に設けられている。
この図に示すように、第2メイン導管12に電子膨張弁2を設けてもよい。電子膨張弁2は、凝縮器1A,1Bに接続された第3および第4分岐導管12C,12Dが互いに接続された第2メイン導管12に設けられている。
なお、前述の実施例では、流量調整弁7A,7Bの2つの流量調整弁を設けたが、いずれか一方の流量調整弁のみを設けたものであってもよい。
また、流量調整弁7A,7Bを設ける代わりに、第1メイン導管11から分岐導管11A,11Bに流れる冷媒の割合を変更可能な流量調整弁を該第1メイン導管11と分岐導管11A,11Bとの分岐点に設けてもよい。
また、流量調整弁7A,7Bを設ける代わりに、第1メイン導管11から分岐導管11A,11Bに流れる冷媒の割合を変更可能な流量調整弁を該第1メイン導管11と分岐導管11A,11Bとの分岐点に設けてもよい。
本発明は工業用の精密空調機に利用することができる。
1A:第1凝縮器1A
1B:第2凝縮器1B
3:蒸発器
4:圧縮機
5:送風ファン
6:電気ヒータ
11:第1メイン導管
12:第2メイン導管
13:第3メイン導管
A:空気
1B:第2凝縮器1B
3:蒸発器
4:圧縮機
5:送風ファン
6:電気ヒータ
11:第1メイン導管
12:第2メイン導管
13:第3メイン導管
A:空気
Claims (9)
- 冷媒を冷却するための第1および第2凝縮器1A,1Bと、冷媒に流れ抵抗を与えるための膨張弁手段と、冷媒で周囲の空気を冷却するための蒸発器3と、前記蒸発器3から凝縮器1A,1Bおよび膨張弁手段を通って再び蒸発器3に冷媒が循環するように蒸発器3からの冷媒を凝縮器1A,1Bに圧送する圧縮機4と、前記圧縮機4からの冷媒を導出する第1メイン導管11と、前記膨張弁手段からの冷媒を前記蒸発器3に導入する第2メイン導管12と、前記蒸発器3から圧縮機4に冷媒を導く第3メイン導管13と、前記蒸発器3で除湿すると共に冷却した空気Aを送風するファン5と、前記空気Aを加熱して所定の温度まで昇温させる電気ヒータ6とを備え、前記蒸発器3で冷却された空気Aを前記第2凝縮器1Bで昇温させるようにした精密空調機であって、
前記第1および第2凝縮器1A,1Bを前記圧縮機4と前記蒸発器3との間に互いに並列に配置すると共に、
前記第1凝縮器1Aと前記第2凝縮器1Bとに流入する冷媒の相対的な流量を調整する流量比調節手段を更に備えた精密空調機。 - 請求項1において、前記第1メイン導管11から2本に分岐し、前記第1および第2凝縮器1A,1Bにそれぞれ冷媒を導入する第1および第2分岐導管11A,11Bと、
前記流量比調整手段として、前記第1分岐導管11Aを流れる冷媒の流量を調節する第1流量調整弁7A、ならびに、前記第2分岐導管11Bを流れる冷媒の流量を調整する第2流量調整弁7Bとを更に備えた精密空調機。 - 請求項2において、前記蒸発器3により冷却された空気Aの温度を測定するエア温度センサ23と、目標エア温度Taを記憶すると共に、前記エア温度センサ23により測定された測定温度Saが入力される制御手段9とを更に備え、
前記測定温度Saが目標エア温度Taよりも高い場合には、前記第1流量調整弁7Aの開度を大きくすると共に前記第2流量調整弁7Bの開度を小さくし、
一方、前記測定温度Saが前記目標エア温度Taよりも低い場合には、前記第1流量調整弁7Aの開度を小さくすると共に前記第2流量調整弁7Bの開度を大きくするように、前記制御手段9が前記流量調整弁7A,7Bの開度を調整する精密空調機。 - 請求項3において、前記両流量調整弁7A,7Bの開度の和が概ね一定に設定されている精密空調機。
- 請求項1もしくは4において、前記第1メイン導管11と前記蒸発器3に冷媒を導く第2メイン導管12とを連ねて前記圧縮機4で圧縮された冷媒を前記蒸発器3に導くホットガスバイパスHGBと、
前記ホットガスバイパスHGBの流量を制御する第3制御弁7Cと、
前記第2メイン導管12における前記ホットガスバイパスHGBとの合流点から前記蒸発器3の入口までにおける任意の部位における冷媒の温度を測定する第1温度センサ21とを更に備え、
前記第1温度センサ21で測定された第1測定温度S1が第1目標温度T1よりも低い場合には前記第3制御弁7Cを開いて前記第1測定温度S1が上昇するように制御手段9が制御することを特徴とする精密空調機。 - 請求項5において、前記蒸発器3の入口近傍における冷媒の温度を測定する前記第1温度センサ21と、
前記蒸発器3の出口近傍における冷媒の温度を測定する第2温度センサ22とを備え、
前記第2温度センサ22で測定された第2測定温度S2から前記第1温度センサ21で測定された第1測定温度S1を減算した昇温偏差(S2−S1)が所定の目標偏差ΔTとなるように、第1および第2電子膨張弁2A,2Bの開度θ1 ,θ2 を前記制御手段9が制御する精密空調機。 - 請求項6において、前記第1凝縮器1Aから冷媒を導出し前記第2メイン導管12に冷媒を導入する第3分岐導管12Cと、
前記第2凝縮器1Bから冷媒を導出し、前記第2メイン導管12に冷媒を導入する第4分岐導管12Dとを更に備えた精密空調機。 - 請求項7において、前記膨張弁手段は、前記第3および第4分岐導管12C,12Dにそれぞれ挿入され開度を電子制御される第1および第2電子膨張弁2A,2Bを包含する精密空調機。
- 請求項8において、前記第1電子膨張弁2Aの開度θ1 と第2電子膨張弁2Bの開度θ2 とが下記の (1)式で定義される互いに概ね一定の関係に設定されている精密空調機。
θ2 =aθ1 +b …(1)
但し、a、bは定数
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2008
- 2008-03-12 JP JP2008062006A patent/JP2009216332A/ja active Pending
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