JP2009184051A - ピンクランプ装置とロボットアーム - Google Patents
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Abstract
【課題】ワークの位置決め孔とピンの相対位置関係を常に検出することのできるピンクランプ装置を提供する。
【解決手段】ピンクランプ装置は、ベースとピンとカメラを備える。ベースは、ロボットアームの先端に固定される。ピンは、ベースから柱状に伸びている。ピンは、ワークに形成された位置決め孔に挿入されるための部材である。カメラは、ピンに内蔵されている。カメラの光軸がピンの中心線に一致している。カメラは、ピンの先端前方方向を撮影する。光軸がピンの中心線に一致しているため、カメラの画像の中心が常にピンの中心線に沿ったピン前方を表す。ピンの先端をワークの位置決め孔に向ければ、画像の中心に位置決め孔が映し出される。カメラ画像上でワークの位置決め孔がピンの先端によって遮られてしまうことがない。ワークの位置決め孔とピンの相対位置関係を常に検出しながらピンを位置決め孔に挿入することができる。
【選択図】図1
【解決手段】ピンクランプ装置は、ベースとピンとカメラを備える。ベースは、ロボットアームの先端に固定される。ピンは、ベースから柱状に伸びている。ピンは、ワークに形成された位置決め孔に挿入されるための部材である。カメラは、ピンに内蔵されている。カメラの光軸がピンの中心線に一致している。カメラは、ピンの先端前方方向を撮影する。光軸がピンの中心線に一致しているため、カメラの画像の中心が常にピンの中心線に沿ったピン前方を表す。ピンの先端をワークの位置決め孔に向ければ、画像の中心に位置決め孔が映し出される。カメラ画像上でワークの位置決め孔がピンの先端によって遮られてしまうことがない。ワークの位置決め孔とピンの相対位置関係を常に検出しながらピンを位置決め孔に挿入することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ワークをハンドリングするためのロボットアームの先端に取り付けられて、ワークを保持するピンクランプ装置と、ピンクランプ装置を装着したロボットアームに関する。
ロボットアームでワークをハンドリングする場合、ワークを保持・解放する把持装置がロボットアームの先端に取り付けられる。なお、本明細書にいう「ロボットアーム」は、ワークを移動させることのできる機械の総称を意味する。
ワークを把持するために、把持装置とワークの相対位置を正確に制御する必要がある。ワークとの相対位置を検出するために、カメラを取り付けた把持装置が特許文献1に開示されている。この把持装置は、ワークを把持する複数の把持部材を備えている。カメラは、複数の把持部材間に、撮影方向が把持方向と一致するように取り付けられている。カメラ画像によってワークと把持部材の相対位置関係を検出する。カメラ画像に基づいて、把持部材をワークの所定の位置に位置決めするようにロボットアームを制御することができる。
ワークを把持するために、把持装置とワークの相対位置を正確に制御する必要がある。ワークとの相対位置を検出するために、カメラを取り付けた把持装置が特許文献1に開示されている。この把持装置は、ワークを把持する複数の把持部材を備えている。カメラは、複数の把持部材間に、撮影方向が把持方向と一致するように取り付けられている。カメラ画像によってワークと把持部材の相対位置関係を検出する。カメラ画像に基づいて、把持部材をワークの所定の位置に位置決めするようにロボットアームを制御することができる。
把持装置の一種に、ピンクランプ装置がある。この装置は、ロボットアームの先端に取り付けられるベースと、ベースから柱状に伸びておりワークに形成された位置決め孔に挿入されるピンを備えている。ピンが特許文献1の把持部材に対応する。
ピンクランプ装置の場合、ピンの間にカメラを配置すると、カメラ画像において、ワークの位置決め孔がピンの先端によって遮られてしまう可能性がある。カメラ画像がワークの位置決め孔を捉えることができないと、ワークの位置決め孔とピンとの相対位置関係をカメラ画像から検出できなくなる。ロボットアームが、ワークを把持することが困難になる。
ワークの位置決め孔とピンの相対位置関係を常に検出することのできるピンクランプ装置、ワークの位置決め孔を見失うことがなくワークを把持できるロボットアームが望まれている。
ピンクランプ装置の場合、ピンの間にカメラを配置すると、カメラ画像において、ワークの位置決め孔がピンの先端によって遮られてしまう可能性がある。カメラ画像がワークの位置決め孔を捉えることができないと、ワークの位置決め孔とピンとの相対位置関係をカメラ画像から検出できなくなる。ロボットアームが、ワークを把持することが困難になる。
ワークの位置決め孔とピンの相対位置関係を常に検出することのできるピンクランプ装置、ワークの位置決め孔を見失うことがなくワークを把持できるロボットアームが望まれている。
本発明のピンクランプ装置は、ピンにカメラを内蔵する。カメラは、ピンの先端方向前方を撮影する向きに、その光軸がピンの中心線に一致するように配置されている。
光軸がピンの中心線に一致しているため、カメラの画像の中心が常にピンの中心線に沿ったピン前方を表す。ピンの先端をワークの位置決め孔に向ければ、画像の中心に位置決め孔が映し出される。カメラ画像上でワークの位置決め孔がピンの先端によって遮られてしまうことがない。ワークの位置決め孔とピンの相対位置関係を常に検出しながらピンを位置決め孔に挿入することができる。
光軸がピンの中心線に一致しているため、カメラの画像の中心が常にピンの中心線に沿ったピン前方を表す。ピンの先端をワークの位置決め孔に向ければ、画像の中心に位置決め孔が映し出される。カメラ画像上でワークの位置決め孔がピンの先端によって遮られてしまうことがない。ワークの位置決め孔とピンの相対位置関係を常に検出しながらピンを位置決め孔に挿入することができる。
上記のクランプ装置は、それぞれがカメラを内蔵した複数のピンを備えてよい。ワークに複数の位置決め孔が形成されており、夫々の位置決め孔にピンを挿入するピンクランプであっても、カメラ画像上で位置決め孔が他のピンで遮られることがない。
上記のピンクランプ装置は、ピンを位置決め孔に近づけるほど、位置決め孔が画像の中心に映し出される。逆にいえば、撮影されたワークの位置決め孔の中心をカメラ画像の中心に一致させるようにロボットアームを制御すれば、位置決め孔の中心線とピンの軸線を合わせることができる。カメラによって撮影されたワークの位置決め孔の中心をカメラの画像の中心に一致させながら、ピンをその中心軸線に沿って前進させるようにアームを制御すれば、ピンを位置決め孔に挿入することができる。上記のピンクランプ装置を備えたロボットアームは、ワークを把持するための制御が容易になる。
特に、カメラを内蔵した2本或いは3本のピンを備えたピンクランプ装置の場合、夫々のカメラ画像の中心に夫々の位置決め孔を一致させるようにロボットアームを制御すれば、3次元空間におけるワークとピンクランプ装置の相対位置を決定することができる。この場合でも、各カメラ画像において、カメラ画像の中心に夫々の位置決め孔を一致させるようにアームを制御すればよいという単純な位置決めアルゴリズムを採用することができる。
光軸と中心線が一致しているカメラ付ピンを採用すると、ピンクランプ装置のピンを交換しても、カメラ画像に基づくロボットアーム制御のアルゴリズム(ロボットアーム先端の軌道の教示)を変更する必要がないという利点が得られる。ワークの位置決め孔の形状や数に応じてピンを交換するだけで、ロボットのアルゴリズムを変更することなく様々なワークに対応することができる。
本発明によれば、ワークの位置決め孔とピンの相対位置関係を常に検出することのできるピンクランプ装置を提供できる。また、本発明によれば、ワークを把持させる制御が容易なロボットアーム技術を提供できる。
図1に、多関節のロボットアーム50の先端に取り付けられたピンクランプ装置10の模式的斜視図を示す。図1では、ロボットアーム50の先端のみが描かれており、先端以外の図示を省略してある。符号60は、ロボットアーム50によって搬送するワーク(ワーク60)である。ワーク60には、位置決め孔62a、62bが形成されている。
ピンクランプ装置10は、ロボットアーム50の先端に取り付けられるベース12と、ベース12から柱状に伸びている2本のピン14a、14bを備える。図中の符号CL、CRは、夫々ピン14a、14bの中心軸を表す。ピン14aの基部付近側方には、ピン14aの側方へ展開したり、ピン14a内に収納されたりする可動式ツメ16aが設けられている。ピン14bの基部付近側方にも、ピン14bの側方へ展開したり、ピン14b内に収納されたりする可動式ツメ16bが設けられている。ツメ16a、16bは、ピン14a、14bがワーク60に形成された位置決め孔62a、62bに挿通した後にピン側方に展開し、ピンがワーク60から抜けないようにワーク60を保持する。なお、図1は、ツメ16a、16bがピン14a、14bに備えられていることを模式的に示しているのみであり、ツメ16a、16bの取り付け位置や構造を正確に示していない。ツメ16a、16bの取り付け位置や構造は後に図2を用いて説明する。
ピン14a、14bには、夫々カメラ18a、18bが内蔵されている。カメラ18aは、ピン14aの先端前方を向いており、その光軸がピン14aの中心軸CLに一致している。カメラ18bは、ピン14bの先端前方を向いており、その光軸がピン14bの中心軸CRに一致している。
ピンクランプ装置10は、ロボットアーム50の先端に取り付けられるベース12と、ベース12から柱状に伸びている2本のピン14a、14bを備える。図中の符号CL、CRは、夫々ピン14a、14bの中心軸を表す。ピン14aの基部付近側方には、ピン14aの側方へ展開したり、ピン14a内に収納されたりする可動式ツメ16aが設けられている。ピン14bの基部付近側方にも、ピン14bの側方へ展開したり、ピン14b内に収納されたりする可動式ツメ16bが設けられている。ツメ16a、16bは、ピン14a、14bがワーク60に形成された位置決め孔62a、62bに挿通した後にピン側方に展開し、ピンがワーク60から抜けないようにワーク60を保持する。なお、図1は、ツメ16a、16bがピン14a、14bに備えられていることを模式的に示しているのみであり、ツメ16a、16bの取り付け位置や構造を正確に示していない。ツメ16a、16bの取り付け位置や構造は後に図2を用いて説明する。
ピン14a、14bには、夫々カメラ18a、18bが内蔵されている。カメラ18aは、ピン14aの先端前方を向いており、その光軸がピン14aの中心軸CLに一致している。カメラ18bは、ピン14bの先端前方を向いており、その光軸がピン14bの中心軸CRに一致している。
図2を参照して、ピン14aの構造を詳しく説明する。図2は、ピンクランプ装置10の模式的断面図である。図2はピン14aの周囲のみを示しており、その他の部分の図示を省略している。図2(A)は、ツメ16aが収納された状態を示しており、図2(B)はツメ16aが展開した状態を示している。
ピン14aの内部には可動式ツメ16aが備えられている。ツメ16aは、ピボット17aに揺動可能に支持されている。カメラ18aは、ツメ16aの内部に取り付けられている。ツメ16aが収納された状態において、カメラ18aの光軸が、ピン14aの中心軸CLと一致する。
ピン14aがワーク60の位置決め孔62aに挿通されたのちに、ツメ16aを展開する。具体的には、ツメ16aを、ピボット17aを支点に90度回転させる。そうすると、ツメ16aの先端がピン14aの側面から展開する。展開されたツメ16aが、ワーク60の裏面を抑え、ピン14aが位置決め孔62aから抜けなくなる。
ピン14bもピン14aと同じ構造なので説明を省略する。
ピン14aの内部には可動式ツメ16aが備えられている。ツメ16aは、ピボット17aに揺動可能に支持されている。カメラ18aは、ツメ16aの内部に取り付けられている。ツメ16aが収納された状態において、カメラ18aの光軸が、ピン14aの中心軸CLと一致する。
ピン14aがワーク60の位置決め孔62aに挿通されたのちに、ツメ16aを展開する。具体的には、ツメ16aを、ピボット17aを支点に90度回転させる。そうすると、ツメ16aの先端がピン14aの側面から展開する。展開されたツメ16aが、ワーク60の裏面を抑え、ピン14aが位置決め孔62aから抜けなくなる。
ピン14bもピン14aと同じ構造なので説明を省略する。
図3を参照して、ピンクランプ装置10の機能を説明する。図3(A)は、ロボットアームシステム100の模式図である。以下では、ロボットアームシステム100を単にシステム100と称する。
システム100は、ロボットアーム50と、そのコントローラ52と、ロボットアーム50の先端に取り付けられているピンクランプ装置10からなる。
コントローラ52には、ピン14a、14bに内蔵されたカメラ18a、18bの画像を処理する画像処理ユニットと、ロボットアーム50を制御するアーム制御ユニットを内蔵している。
システム100は、カメラ18a、18bの画像に基づいて、ピン14a、14bをワーク60の位置決め孔62a、62bに挿入するようにロボットアーム50を制御する。
コントローラ52は、まず、ロボットアーム50を駆動して、ピンクランプ装置10をワーク60の概ね上方に移動させる。図3(A)に示すように、ピン14aの先端前方にワーク60の位置決め孔62aが位置し、ピン14bの先端前方にワーク60の位置決め孔62bが位置する。このときのカメラ18a、18bの画像を夫々図3(B)、(C)に示す。カメラ18aの画像(カメラ画像54a)には、ワーク60の位置決め孔62aが映し出される。カメラ18bの画像(カメラ画像54b)には、位置決め孔62bが映し出される。
コントローラ52は、位置決め孔62aの中心63aが、カメラ画像54aの中心55aに位置するようにロボットアーム50を制御する。同時にコントローラ52は、位置決め孔62bの中心63bが、カメラ画像54bの中心55bに位置するようにロボットアーム50を制御する。
位置決め孔62aの中心63aがカメラ画像54aの中心55aに一致し、位置決め孔62bの中心63bがカメラ画像54bの中心55bに一致すると、コントローラ52は、ロボットアーム50を下方(中心軸線CL、CRに沿ったピン前方)へ前進させる。そうすると、ピン14a、14bが、夫々位置決め62a、62bに挿入される。その後、ツメ16a、16b(図1、2参照)を展開して、ワーク60をピンクランプ装置10に固定する。そして、コントローラ52は、ロボットアーム50を制御して、把持されたワーク60を所望の位置へ移動させる。
システム100は、ロボットアーム50と、そのコントローラ52と、ロボットアーム50の先端に取り付けられているピンクランプ装置10からなる。
コントローラ52には、ピン14a、14bに内蔵されたカメラ18a、18bの画像を処理する画像処理ユニットと、ロボットアーム50を制御するアーム制御ユニットを内蔵している。
システム100は、カメラ18a、18bの画像に基づいて、ピン14a、14bをワーク60の位置決め孔62a、62bに挿入するようにロボットアーム50を制御する。
コントローラ52は、まず、ロボットアーム50を駆動して、ピンクランプ装置10をワーク60の概ね上方に移動させる。図3(A)に示すように、ピン14aの先端前方にワーク60の位置決め孔62aが位置し、ピン14bの先端前方にワーク60の位置決め孔62bが位置する。このときのカメラ18a、18bの画像を夫々図3(B)、(C)に示す。カメラ18aの画像(カメラ画像54a)には、ワーク60の位置決め孔62aが映し出される。カメラ18bの画像(カメラ画像54b)には、位置決め孔62bが映し出される。
コントローラ52は、位置決め孔62aの中心63aが、カメラ画像54aの中心55aに位置するようにロボットアーム50を制御する。同時にコントローラ52は、位置決め孔62bの中心63bが、カメラ画像54bの中心55bに位置するようにロボットアーム50を制御する。
位置決め孔62aの中心63aがカメラ画像54aの中心55aに一致し、位置決め孔62bの中心63bがカメラ画像54bの中心55bに一致すると、コントローラ52は、ロボットアーム50を下方(中心軸線CL、CRに沿ったピン前方)へ前進させる。そうすると、ピン14a、14bが、夫々位置決め62a、62bに挿入される。その後、ツメ16a、16b(図1、2参照)を展開して、ワーク60をピンクランプ装置10に固定する。そして、コントローラ52は、ロボットアーム50を制御して、把持されたワーク60を所望の位置へ移動させる。
ピンクランプ装置10の利点を以下に説明する。
ピンクランプ装置10のピン14a、14bの内部に、ピン先端前方を撮影するカメラ18a、18bが内蔵されているので、カメラ画像にピンが映ることがない。従って、カメラ画像上で、ワーク60の位置決め孔62a、62bが他のピンで遮られることがない。位置決め孔62a、62bを常に画像に捉えることができるので、常に画像による位置決めが行える。
各ピンに、光軸と中心軸が一致しているカメラを内蔵しているので、複数のピンがベースに対してどのように配置されても、カメラ画像に他のピンが映ることがない。ピンの配置が変更されても、常に画像による位置決めが行える。
カメラ18a、18bの光軸がピン14a、14bの中心軸CL、CRに一致している。すなわち、画像の中心がピンの中心軸に一致する。これによって、画像上でワーク60の位置決め孔62a、62bの中心をそれぞれのカメラ画像の中心に一致させながら、クランプ装置をピンの中心軸線に沿ってピン前方へ移動するようにロボットアーム50を制御すれば、ピンを位置決め孔に挿入させることができる。
画像上で位置決め孔の中心を画像中心に一致させるようにアームを制御すればよいので、制御アルゴリズムにおいて、アーム先端とピンクランプ装置の位置関係、ピンクランプ装置のベースとピンの位置関係を考慮する必要がない。
各ピンにカメラを内蔵しているので、位置決め孔の形状や数が異なるワークに対して、ピンを交換するだけで対応できる。ロボットアーム50の制御アルゴリズム(ピンクランプとワークの位置合わせに必要なアーム軌道の教示)を変更する必要がない。
カメラが、可動式ツメに取り付けられている。これによってピン内部のスペースを有効に使うことができる。径の小さいピンであっても実現が容易である。
ピンクランプ装置10のピン14a、14bの内部に、ピン先端前方を撮影するカメラ18a、18bが内蔵されているので、カメラ画像にピンが映ることがない。従って、カメラ画像上で、ワーク60の位置決め孔62a、62bが他のピンで遮られることがない。位置決め孔62a、62bを常に画像に捉えることができるので、常に画像による位置決めが行える。
各ピンに、光軸と中心軸が一致しているカメラを内蔵しているので、複数のピンがベースに対してどのように配置されても、カメラ画像に他のピンが映ることがない。ピンの配置が変更されても、常に画像による位置決めが行える。
カメラ18a、18bの光軸がピン14a、14bの中心軸CL、CRに一致している。すなわち、画像の中心がピンの中心軸に一致する。これによって、画像上でワーク60の位置決め孔62a、62bの中心をそれぞれのカメラ画像の中心に一致させながら、クランプ装置をピンの中心軸線に沿ってピン前方へ移動するようにロボットアーム50を制御すれば、ピンを位置決め孔に挿入させることができる。
画像上で位置決め孔の中心を画像中心に一致させるようにアームを制御すればよいので、制御アルゴリズムにおいて、アーム先端とピンクランプ装置の位置関係、ピンクランプ装置のベースとピンの位置関係を考慮する必要がない。
各ピンにカメラを内蔵しているので、位置決め孔の形状や数が異なるワークに対して、ピンを交換するだけで対応できる。ロボットアーム50の制御アルゴリズム(ピンクランプとワークの位置合わせに必要なアーム軌道の教示)を変更する必要がない。
カメラが、可動式ツメに取り付けられている。これによってピン内部のスペースを有効に使うことができる。径の小さいピンであっても実現が容易である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
実施例のピンクランプ装置では、カメラは、ピンに設けられた可動式ツメに取り付けられている。カメラは、光軸がピンの中心軸に一致していれば、ピンの内部に固定されていてもよい。
ピンクランプ装置が備えるピンの数は、いくつでもよい。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
実施例のピンクランプ装置では、カメラは、ピンに設けられた可動式ツメに取り付けられている。カメラは、光軸がピンの中心軸に一致していれば、ピンの内部に固定されていてもよい。
ピンクランプ装置が備えるピンの数は、いくつでもよい。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:ピンクランプ装置
12:ベース
14:ピン
16:可動式ツメ
18:カメラ
50:ロボットアーム
60:ワーク
12:ベース
14:ピン
16:可動式ツメ
18:カメラ
50:ロボットアーム
60:ワーク
Claims (4)
- ロボットアームの先端に取り付けられて、ワークを保持するピンクランプ装置であり、
ロボットアームの先端に固定されるベースと、
ベースから柱状に伸びており、ワークに形成された位置決め孔に挿入されるピンと、
ピンに内蔵され、光軸がピンの中心線に一致しており、ピンの先端前方方向を撮影するカメラと、
を備えていることを特徴とするピンクランプ装置。 - 複数のピンを備えており、各ピンにカメラが内蔵されていることを特徴とする請求項1に記載のピンクランプ装置。
- 請求項1又は2のピンクランプ装置を備えたロボットアームであり、
カメラによって撮影されたワークの位置決め孔の中心をカメラの画像の中心に一致させながら、ピンをその中心軸線に沿って前進させるようにアームを制御するコントローラを備えることを特徴とするロボットアーム。 - 請求項1又は2のピンクランプ装置を備えたロボットアームの制御方法であり、
カメラによって撮影されたワークの位置決め孔の中心をカメラの画像の中心に一致させながら、ピンをその中心軸線に沿って前進させるようにアームを制御することを特徴とするロボットアームの制御方法。
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-
2008
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