JP2009175677A - 共鳴音付加装置および電子楽器 - Google Patents

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Abstract


【課題】 ダンパペダルの踏み込みに応じて適切に共鳴音を発生させる。
【解決手段】 共鳴音生成回路28は、鍵盤楽器においてダンパーが配置され、かつ、弦が巻弦であるような第1の鍵域についての第1のインパルス応答データと、楽音波形データとの畳み込み演算を行う第1の畳み込み演算回路45、ダンパーが配置され、通常の弦であるような第2の鍵域についての第2のインパルス応答データと、楽音波形データとの畳み込み演算を行う第2の畳み込み演算回路46、並びに、ダンパーが配置されない第3の鍵域についての第3のインパルス応答データと、楽音波形データとの畳み込み演算を行う第3の畳み込み演算回路47を有する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、楽音に共鳴音を付加する共鳴音付加装置および電子楽器に関する。
電子楽器にダンパペダルを接続し、ダンパペダルを踏み込むことにより、楽音を変更させるような技術が従前から知られている。
たとえば、共鳴音作成装置(共鳴音付加装置)は、ディジタルの楽音波形データを受け入れて、楽音波形データにディジタルフィルタによるフィルタ処理を施すのが一般的である。フィルタ処理においては、FIR(有限インパルス応答:Finite Impulse Response)フィルタ或いはIIR(無限インパルス応答:Infinite Impulse
Response)フィルタが利用される。
FIRフィルタを利用する場合には、入力された楽音信号のデータx(n−k)(k=0,1,2,・・・,n−1)と、音楽ホールの残響特性などから得たインパルス応答a(k)を畳み込み演算することで、共鳴音のデータyout(n)=Σx(n−k)×a(k)を得ることができる。
特許文献1には、ペダルの踏み込み量にしたがって、楽音波形データのエンベロープを変更することで、特にハーフペダルのときの楽音を発生させることができる電子楽器が開示されている。
特許文献2には、楽音波形に対応する波形データSWDに基づいて共鳴音データRWDを生成する共鳴音作成装置を備え、ダンパペダルの踏み込みに伴って、ダンパペダル踏み込み量の検知出力が最小値0から最大値1に向けていく過程において波形データSWDが乗算器により振幅レベルが減少するように制御されるとともに、共鳴音作成装置からの共鳴音データRWDが、乗算器により振幅レベルが増加するように制御されることが開示されている。
特に、ピアノの共鳴音は複雑であり、ピアノの弦の共鳴音を生成するための技術が提案されている。
特許文献3には、音名ごとの倍音に相当する共振周波数を有するディジタルフィルタである複数の弦共鳴回路をグルーピングした弦共鳴回路群を有し、各弦共鳴回路の出力を畳み込み演算することでピアノの弦の共鳴音に類似する共鳴音を生成する技術が提案されている。
特開平7−84574号公報 特許第2692672号公報 特開2007−193129号公報
特許文献1のように、楽音波形データのエンベロープを変更するだけでは、ピアノのダンパペダルを踏み込んだときの残響音を含む共鳴音を、電子楽器で再現することができない。
また、特許文献2に提案された技術においては、いわゆるクロスフェードにより共鳴音との混合比を変更しているが、共鳴音自体は変わらないため、ペダルの踏み込みに伴う共鳴音の変化に乏しいという問題点があった。
また、特許文献3に提案された技術においては、鍵域ごとに複数の弦共鳴回路を備えるため、大規模な回路を要するという問題点があった。また、ピアノの構造を考慮した共鳴音の生成をしているわけではないため、回路規模が大きい割りには、十分に共鳴音を再現することができないという問題点があった。
本発明は、適切な共鳴音を発生させることができる共鳴音付加装置および当該共鳴音付加装置を備えた電子楽器を提供することを目的とする。
本発明の目的は、共鳴音を、楽音波形データに付加する共鳴音付加装置であって、
少なくとも、鍵盤楽器においてダンパーが配置される低音側の鍵域についてのインパルス応答特性を表す時間軸上の値であるインパルス応答係数からなる低音側インパルス応答データと、鍵盤楽器においてダンパーが配置されない高音側の鍵域についてのインパルス応答特性を表す時間軸上の値であるインパルス応答係数からなる高音側インパルス応答データと、を格納した記憶手段と、
前記記憶手段に格納されたインパルス応答データを読み出して、時間軸上の一連の楽音波形データと、前記インパルス応答データに含まれるインパルス応答係数とを積和演算する共鳴音生成手段であって、
前記楽音波形データを遅延させる遅延手段と、
前記低音側インパルス応答データに含まれるインパルス応答係数と、前記楽音波形データ或いは前記遅延手段から出力される遅延された楽音波形データとを乗算する乗算手段および乗算手段の出力を加算する加算手段を有する低音側畳み込み演算手段と、
前記高音側インパルス応答データに含まれるインパルス応答係数と、前記楽音波形データ或いは前記遅延手段から出力される遅延された楽音波形データとを乗算する乗算手段および乗算手段の出力を加算する加算手段を有する高音側畳み込み演算手段と、
前記低音側畳み込み演算手段の出力と、前記高音側畳み込み演算手段の出力とを加算する加算手段と、を有する共鳴音生成手段と、
を備えたことを特徴とする共鳴音付加装置により達成される。
好ましい実施態様においては、前記高音側インパルス応答データに含まれるインパルス応答係数の数が、前記低音側インパルス応答データに含まれるインパルス応答係数の数より少ない。
別の好ましい実施態様においては、ダンパペダルの踏み込みが大きくなるのにしたがって、前記低音側畳み込み演算手段の出力が大きくなるように調整する調整手段を備える。
より好ましい実施態様においては、前記低音側の鍵域に属する鍵の押鍵数に応じて、前記調整手段における前記低音側畳み込み演算手段の出力の調整を行う制御手段を備える。
また、好ましい実施態様においては、前記記憶手段が、前記鍵盤楽器においてダンパーが配置される鍵域において、より低音側の第1の鍵域についてのインパルス応答特性を表す時間軸上の値であるインパルス応答係数からなる第1のインパルス応答データと、前記ダンパーが配置される鍵域において、より高音側の第2の鍵域についてのインパルス応答特性を表す時間軸上の値であるインパルス応答係数からなる第2のインパルス応答データと、を格納し、
前記共鳴音生成手段が、
前記第1のインパルス応答データに含まれるインパルス応答係数と、前記楽音波形データ或いは前記遅延手段から出力される遅延された楽音波形データとを乗算する乗算手段および乗算手段の出力を加算する加算手段を有する第1の畳み込み演算手段と、
前記第2のインパルス応答データに含まれるインパルス応答係数と、前記楽音波形データ或いは前記遅延手段から出力される遅延された楽音波形データとを乗算する乗算手段および乗算手段の出力を加算する加算手段を有する第2の畳み込み演算手段と、
前記高音側インパルス応答データに含まれるインパルス応答係数と、前記楽音波形データ或いは前記遅延手段から出力される遅延された楽音波形データとを乗算する乗算手段および乗算手段の出力を加算する加算手段を有する高音側畳み込み演算手段と、を有する。
好ましい実施態様においては、ダンパペダルの踏み込みが大きくなるのにしたがって、前記第1の畳み込み演算手段および前記第2の畳み込み演算手段の出力が大きくなるように調整する調整手段を備える。
より好ましい実施態様においては、前記第1の鍵域および第2の鍵域にそれぞれ属する鍵の押鍵数に応じて、前記調整手段における前記第1の畳み込み演算手段および第2の畳み込み演算手段のそれぞれの出力の調整を行う制御手段を備える。
また、本発明の目的は、共鳴音を、楽音波形データに付加する共鳴音付加装置であって、
少なくとも、鍵盤楽器においてダンパペダルが完全にオン状態であるときのインパルス応答特性を表す時間軸上の値であるインパルス応答係数からなるペダルオンインパルス応答データと、鍵盤楽器においてダンパペダルがオフ状態であるときのインパルス応答特性を表す時間軸上の値であるインパルス応答係数からなるペダルオフインパルス応答データと、を格納した記憶手段と、
前記記憶手段に格納されたインパルス応答データを読み出して、時間軸上の一連の楽音波形データと、前記インパルス応答データに含まれるインパルス応答係数とを積和演算する共鳴音生成手段であって、
前記楽音波形データを遅延させる遅延手段と、
前記ペダルオンインパルス応答データに含まれるインパルス応答係数と、前記楽音波形データ或いは前記遅延手段から出力される遅延された楽音波形データとを乗算する乗算手段および乗算手段の出力を加算する加算手段を有するペダルオン畳み込み演算手段と、
前記ペダルオフインパルス応答データに含まれるインパルス応答係数と、前記楽音波形データ或いは前記遅延手段から出力される遅延された楽音波形データとを乗算する乗算手段および乗算手段の出力を加算する加算手段を有するペダルオフ畳み込み演算手段と、
前記ペダルオン畳み込み演算手段の出力と、前記ペダルオフ畳み込み演算手段の出力とを加算する加算手段と、を有する共鳴音生成手段と、
を備えたことを特徴とする共鳴音付加装置により達成される。
好ましい実施態様においては、前記記憶手段が、鍵盤楽器を配置する所定の空間自体についてのインパルス応答特性を表す時間軸上の値であるインパルス応答係数からなるホールインパルス応答データ格納し、
前記共鳴音生成手段が、
前記ホールインパルス応答データに含まれるインパルス応答係数と、前記楽音波形データ或いは前記遅延手段から出力される遅延された楽音波形データとを乗算する乗算手段および乗算手段の出力を加算する加算手段を有するホール共鳴音畳み込み演算手段を有し、
前記共鳴音生成手段の加算手段が、前記ペダルオン畳み込み演算手段の出力と、前記ペダルオフ畳み込み演算手段の出力と、前記ホール共鳴音畳み込み演算手段の出力とを加算する。
また、好ましい実施態様においては、ダンパペダルの踏み込みが大きくなるのにしたがって、前記ペダルオン畳み込み演算手段の出力が大きくなるように調整する調整手段を備える。
より好ましい実施態様においては、押鍵数に応じて、前記調整手段における前記ホール共鳴音畳み込み演算手段の出力の調整を行う制御手段を備える。
別の好ましい実施態様においては、前記楽音波形データのエンベロープを算出するエンベロープ算出手段と、
前記エンベロープ算出手段により算出されたエンベロープが、規定値以上であるときに、前記ダンパペダルの踏み込みに応じた出力の調整を行う制御手段と、を備える。
より好ましい実施態様においては、前記エンベロープ算出手段が、前記楽音波形データの絶対値および前記遅延手段から出力された所定の回数だけ遅延された楽音波形データの絶対値とに基づき、
前回に得られたエンベロープ+楽音波形データの絶対値−遅延された楽音波形の絶対値
によりエンベロープを算出する。
別の好ましい実施態様においては、前記エンベロープ算出手段が、押鍵された鍵の各々の楽音波形に対する現在のエンベロープを加算することにより、エンベロープを算出する。
また、本発明の目的は、上記共鳴音付加装置と、
鍵盤と、
踏み込み量を示す信号を出力するダンパペダルと、
前記鍵盤を構成する鍵のうち、押鍵された鍵の音高の楽音波形データを生成する発音手段と、を備えたことを特徴とする電子楽器により達成される。
本発明によれば、適切に共鳴音を発生させることができる共鳴音付加装置および当該共鳴音付加装置を備えた電子楽器を提供することが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる電子楽器の構成を示すブロックダイヤグラムである。
図1に示すように、本実施の形態にかかる電子楽器10は、鍵盤12、CPU14、ROM16、RAM18、楽音生成部20、操作子群22、ダンパペダル24を有する。鍵盤12、CPU14、ROM16、RAM18、楽音生成部20および操作子群22は、バス19を介して接続される。楽音生成部20は、発音回路25、共鳴音付加回路26および音響システム27を有する。本実施の形態にかかる電子楽器10は、ピアノ音色の楽音を生成するのに適しており、共鳴音付加回路26も、ピアノの弦の共鳴音に相当する楽音を生成するように構成されている。
鍵盤12は、演奏者の押鍵操作に応じて、押鍵された鍵を特定する情報および押鍵された鍵のベロシティを示す情報をCPU14に伝達することができる。
CPU14は、システム制御、押鍵された鍵に応じた音高の楽音を生成するための楽音生成部20に与える種々の制御信号の生成などを実行する。ROM16は、プログラムや、プログラムの実行の際に使用される定数、楽音生成部20により生成される楽音波形データのもととなる波形データ、共鳴音付加回路26にて用いられるインパルス応答データなどを記憶する。後述する波形データ記憶部30およびインパルス応答データ記憶部31はROM16に設けられる。RAM18は、プログラムの実行の過程で必要な変数、パラメータ、入力データ、出力データなどを一時的に記憶する。
ダンパペダル24は、オン・オフのみではなくその中間の段階を示す信号を出力することができる。たとえば、本実施の形態においては、ダンパペダル24は、その踏み込み量に応じて抵抗値が変更される可変抵抗値を備え、抵抗値に応じた信号を出力することができる。或いは、ダンパペダル24には縦方向(ペダルの回動軸と垂直方向)に2つのスイッチ(図示せず)が配置されていても良い。後者では、第1スイッチおよび第2スイッチの双方がオフの状態(ダンパペダル24が踏み込まれていない状態)、第1スイッチのみがオンされている状態(ダンパペダル24が途中まで踏み込まれている状態)、および、第1スイッチおよび第2スイッチの双方がオンされている状態(ダンパペダル24がフルに踏み込まれている状態)を作ることができる。
図2は、本実施の形態にかかる発音回路、共鳴音付加回路およびこれらに関連する構成部材の例を示すブロックダイヤグラムである。
図1および図2に示すように、発音回路25は、CPU14から与えられた、発音すべき楽音の音色を示す音色情報、発音すべき音高を示す音高情報およびベロシティ情報に基づいて、波形データ記憶部30に記憶された波形データを読み出し、所定の音色で、かつ、所定の音高の楽音波形データを出力する。
図3は、発音回路25および発音回路25に関連する構成部材をより詳細に示すブロックダイヤグラムである。図3に示すように、本実施の形態にかかる発音回路25は、波形再生回路35、エンベロープ生成回路36および乗算回路37を有する。
波形データ記憶部30には、たとえば、ピアノ系の音色の波形データが記憶されている。波形再生回路35は、波形データ記憶部30に記憶された波形データから、制御信号に含まれる音色情報にしたがって所定の種別の波形データを、制御信号に含まれる音高情報にしたがって読み出す。また、エンベロープ生成回路36は、制御信号に含まれるベロシティ情報にしたがったエンベロープデータを出力する。波形データとエンベロープデータとは、乗算回路37において乗算され、楽音波形データが出力される。なお、発音回路25から出力される楽音波形データは、単一の鍵を押鍵されたときの単一のデータだけではないことは明らかである。複数の鍵が押鍵されているときには、押鍵された複数の鍵の楽音波形データの合成データが、楽音波形データとして出力される。
制御信号に含まれる音高情報およびベロシティ情報は、鍵盤12からの信号に基づいて、CPU14により生成される。また、制御信号に含まれる音色情報は、演奏者による操作子群22に含まれる操作子を操作した情報に基づいて、CPU14により生成される。
共鳴音付加回路26は、共鳴音生成回路28および加算回路29を備える。共鳴音生成回路は、楽音波形データおよびインパルス応答データ記憶部31から読み出されたインパルス応答データに基づいて、畳み込み演算を実行して共鳴音データを生成する。共鳴音データおよび楽音波形データは、加算回路29において加算される。
音響システム27は、D/A変換器32、増幅回路33およびスピーカ34を有し、加算回路29から出力された合成データをアナログ信号に変換して、アナログ信号を増幅し、スピーカから放音する。
図4は、本実施の形態にかかる共鳴音生成回路の構成を示すブロックダイヤグラムである。図4に示すように、共鳴音生成回路28は、畳み込み演算回路40と、エンベロープ算出回路41と、乗算回路42、43と、加算回路44とを有する。
本実施の形態においては、楽音波形データに基づいて、3つの音域についての共鳴音データを生成できるようにしている。図4に示すように、畳み込み演算回路40は、低音域についての共鳴音データを生成する第1の畳み込み演算回路45と、中音域についての共鳴音データを生成する第2の畳み込み演算回路46と、高音域についての共鳴音データを生成する第3の畳み込み演算回路47と、を有している。第1の畳み込み演算回路45の出力(低音域共鳴音データ)は、乗算回路42において、低音域用の共鳴音量制御データと乗算され、加算器44に出力される。また、第2の畳み込み演算回路46の出力(中音域共鳴音データ)は、乗算回路43において、中音域用の共鳴音量制御データと乗算され、加算器44に出力される。
ピアノは、ダンパーがあり、かつ、弦に銅線が巻きつけてある巻弦の第1の音域(低音域)、ダンパーがある弦の第2の領域(中音域)、および、ダンパーが無い弦の第3の音域(高音域)を含む。したがって、本実施の形態では、第1の音域〜第3の音域のそれぞれについての共鳴音データを、第1の畳み込み演算回路45〜第3の畳み込み演算回路47で生成している。
低音域の共鳴音データに関しては、弦が長いため振動している時間も長くインパルス応答データを構成するインパルス応答係数の数が多い、その一方、中音域の共鳴音データの関しては、低音域と比較すると弦が短いため振動している時間は、低音域よりは短く、インパルス応答係数の数も少ない。高音域の共鳴音データに関しては、さらに弦が短いため、振動している時間はさらに少ないため、インパルス応答係数の数は一番少ない。
また、高音域ではダンパーが存在しないため、ダンパペダルの踏み込みに応じた共鳴音の変化がない。そこで、第3の畳み込み演算回路47の出力は乗算回路を介することなく直接加算器44に入力され、第1の畳み込み演算回路45および第2の畳み込み演算回路46の出力は、それぞれ乗算回路42、43により、ダンパペダルの踏み込み等に応じた係数を乗算される。
図5は、本実施の形態にかかる畳み込み演算回路を示すブロックダイヤグラムである。図5に示すように、畳み込み演算回路40は、遅延回路50−1、50−2、・・・、50−(r−1)を有し、遅延回路からは、楽音波形データX[n]を遅延させたデータX[n−1]、X[n−2]、・・・、X[N−r+1]が出力される。畳み込み演算回路40は、楽音波形データX[n]、遅延された楽音波形データX[n−1]、X[n−2]、・・・、X[n−r+1]、X[n−r+1]と、インパルス応答係数データ中の第1のインパルス応答係数群a[0]、a[1]、・・・、a[r−2]、a[r−1]とを、それぞれ乗算する乗算回路51−0、51−1、・・・、51−(r−2)、51−(r−1)と、乗算回路51−0〜51−(r−1)の出力を加算する加算回路52と、楽音波形データX[n]、遅延された楽音波形データX[n−1]、X[n−2]、・・・、X[n−q+1](q>r)と、インパルス応答係数データ中の第2のインパルス応答係数群b[0]、b[1]、・・・、b[q−1]とを、それぞれ乗算する乗算回路53−0、53−1、・・・、53−(q−1)と、乗算回路53−1〜53−(q−1)の出力を加算する加算回路54と、楽音波形データX[n]、遅延された楽音波形データX[n−1]、X[n−2]、・・・、X[n−p+1](q>p)と、インパルス応答係数データ中の第3のインパルス応答係数群c[0]、c[1]、・・・、c[p−1]とを、それぞれ乗算する乗算回路55−0、55−1、・・・、55−(p−1)と、乗算回路55−1〜55−(p−1)の出力を加算する加算回路56と、を有する。
遅延回路50−1〜50−(r−1)、乗算回路51−0〜51−(r−1)および加算回路52が、第1の畳み込み演算回路45を構成する。遅延回路50−1〜50−(q−1)、乗算回路53−0〜53−(q−1)および加算回路54が、第2の畳み込み演算回路46を構成する。また、遅延回路50−1〜50−(p−1)、乗算回路55−0〜55−(p−1)および加算回路56が、第3の畳み込み演算回路47を構成する。したがって、第1の畳み込み演算回路45から出力される低音域共鳴音データは、第1群のインパルス応答係数a[0]〜a[r−1]を用いた積和演算により得られたものである。第2の畳み込み演算回路46から出力される中音域共鳴音データは、第2群のインパルス応答係数b[0]〜b[q−1]を用いた積和演算により得られたものである。第3の畳み込み演算回路47から出力される高音域共鳴音データは、第3群のインパルス応答係数c[0]〜c[p−1]を用いた積和演算により得られたものである。また、上記p、q、rは、p<q<rという関係を有している。第1群〜第3群のインパルス応答係数が、インパルス応答データ記憶部31に格納されるインパルス応答データを構成する。
上述したように、本実施の形態においては、第1群のインパルス応答係数が、低音域用の共鳴音を生成する畳み込み演算のために用いられ、第2群のインパルス応答係数が、中音域用の共鳴音を生成する畳み込み演算のために用いられ、また、第3群のインパルス応答係数が、高音域用の共鳴音を生成する畳み込み演算のために用いられる。
また、本実施の形態においては、楽音波形データX[n]と、楽音波形データを「p−1」段遅延させた楽音波形データX[n−p+1]とがエンベロープ算出回路41に与えられる。
図6は、本実施の形態にかかるエンベロープ算出回路の構成例を示すブロックダイヤグラムである。図6に示すように、本実施の形態にかかるエンベロープ算出回路41は、楽音波形データX[n]の絶対値を算出する絶対値算出回路61と、遅延された楽音波形データX[n−p+1]の絶対値を算出する絶対値算出回路62と、遅延したエンベロープデータと、絶対値算出回路61から出力されたデータとを加算する加算回路63と、加算回路63から出力されたデータから、絶対値算出回路62から出力されたデータを減算する減算回路64と、減算回路64から出力されたエンベロープデータを、1処理クロック分だけ遅延させる遅延回路65と、を有している。
図6に示すエンベロープ算出回路41は、以下のような演算を実行して、楽音波形のエンベロープを算出する。
エンベロープ=前回のエンベロープ+楽音波形データの絶対値−遅延された楽音波形データの絶対値
上述した演算により、入力された楽音波形から、所定の段だけ遅延された楽音波形の間のエンベロープを算出することができる。ここで算出されるエンベロープは、発音回路25から出力される、1以上の鍵の押鍵による楽音波形データのそれぞれを合成した楽音波形データのエンベロープである。エンベロープ算出回路41による演算により、入力された楽音波形から、所定の段だけ遅延された波形までサンプリングされた波形のエンベロープを算出することができる。
エンベロープ算出回路41において算出されたエンベロープは、CPU14に出力される。CPU14は、ダンパペダル24の状態およびエンベロープに基づいて、共鳴音生成回路28の乗算回路42、43を制御する共鳴音量制御データを生成する。この実施の形態においては、以下のように、共鳴音量制御データとして、低音域音量制御データおよび高音域音量制御でータが生成される。
図7および図8は、本実施の形態において実行される共鳴音量制御処理を示すフローチャートである。図7および図8に示す処理は、所定の時間間隔で実行される。また、電源投入時など初期状態においては、乗算回路42から出力される低音域共鳴音データの音量を制御する低音域音量制御データ、および、乗算回路43から出力される中音域共鳴音データの音量を制御する中音域音量制御データは、「0」となっている。
CPU14は、ダンパペダル24がオンであるかオフであるかを判断する(ステップ701)。なお、本実施の形態においては、ダンパペダル24には縦方向(ペダルの回動軸と垂直方向)に2つのスイッチ(図示せず)が配置され、第1スイッチおよび第2スイッチの双方がオフであれば、ダンパペダル24が踏み込まれていない状態、第1スイッチのみがオンされていれば、ダンパペダル24が途中まで踏み込まれている状態、第1スイッチおよび第2スイッチの双方がオンであれば、ダンパペダル24がフルに踏み込まれている状態と判断される。ステップ701においては、少なくとも第1のスイッチがオンされている状態でれば、Yesと判断される。
ステップ701でNoと判断された場合には、CPU14は、押鍵されている鍵のうち、低音域に属する鍵の数(低音域の押鍵数)を考慮した低音域音量制御データを算出する(ステップ702)。より具体的には、本実施の形態においては、ステップ702では以下の数式にしたがって、低音域音量制御データが算出される。
低音域音量制御データ(%)=低音域の押鍵数×係数+定常値
ここで、低音域音量制御データについて、係数は「20」、定常値は「20」であり、かつ、低音域音量制御データが最高で80を超えないようにしている。なお、押鍵が無い場合であっても音量制御データは定常値となるようにしている。これは、ダンパーが弦に触れて共鳴を抑制していても、若干の共鳴音が発生しているからである。
ステップ701でYesと判断された場合には、CPU14は、エンベロープ算出回路41において算出されたエンベロープが規定値以上であるか否かを判断する(ステップ703)。ステップ703でYesと判断された場合には、CPU14は、押鍵されている鍵に低音域に属する鍵があるか否かを判断する(ステップ704)。ステップ704でYesと判断された場合には、CPU14は、ダンパペダル24の状態に基づいて、ROM16に設けられた音量テーブル(図示せず)から、対応する低音域音量制御データを取得する(ステップ705)。
本実施の形態においては、上記音量テーブルには、ダンパペダル24が中間位置まで踏み込まれている状態に対応して「80」、ダンパペダル24がフルに踏み込まれている状態に対応して「100」という値が格納され、ステップ705ではダンパペダル24の踏み込み状態にしたがって何れかの値が出力されるようになっている。ダンパペダルが中間位置まで踏み込まれている状態や、フルに踏み込まれている状態は、抵抗値に基づく信号から判断することができる。
或いは、ダンパペダル24に2つのスイッチが配置されている例では、第1のスイッチのみがオンされている状態(ダンパペダル24が途中まで踏み込まれている状態)に対応して「80」、第1のスイッチおよび第2のスイッチの双方がオンされている状態(ダンパペダル24がフルに踏み込まれている状態)に対応して「100」という値が格納され、ステップ705ではダンパペダル24の踏み込み状態にしたがって何れかの値が出力されるようになっている。
なお、ステップ703でNo或いはステップ704でNoである場合には、低音域用音量制御データは変化しない(ステップ706参照)。
図7に示す処理ステップは、低音域音量制御データを生成するためのものであったが、図8に示す処理ステップは、中音域音量制御データを生成するためのものである。図8に示すように、CPU14は、ダンパペダル24がオンであるかオフであるかを判断する(ステップ801)。ステップ801においても、少なくとも第1のスイッチがオンされている状態でれば、Yesと判断される。
ステップ801でNoと判断された場合には、CPU14は、押鍵されている鍵のうち、中音域に属する鍵の数(中音域の押鍵数)を考慮した中音域音量制御データを算出する(ステップ802)。より具体的には、本実施の形態においては、ステップ802では以下の数式にしたがって、中音域音量制御データが算出される。
中音域音量制御データ(%)=中音域の押鍵数×係数+定常値
ここで、中音域音量制御データについて、係数は「15」、定常値は「10」であり、かつ、中音域音量制御データが最高で80を超えないようにしている。中音域音量制御データの係数および定常値が、低音域音量制御データより小さいのは以下の理由による。低音域の弦は、巻弦であり、かつ、弦も長く振動しやすい、低音域に属する鍵の押鍵があった場合には、その押鍵ごとの共鳴音の音量は、中音域に属する鍵の押鍵があった場合より大きくなるからである。なお、中音域についても、押鍵が無い場合であっても中音域音量制御データが定常値になるようになっている。
ステップ801でYesと判断された場合には、CPU14は、エンベロープ算出回路41において算出されたエンベロープが規定値以上であるか否かを判断する(ステップ803)。ステップ803でYesと判断された場合には、CPU14は、押鍵されている鍵に中音域に属する鍵があるか否かを判断する(ステップ804)。ステップ804でYesと判断された場合には、CPU14は、ダンパペダル24の状態に基づいて、ROM16に設けられた音量テーブル(図示せず)から、対応する中音域音量制御データを取得する(ステップ805)。
低音域音量制御データの場合と同様に、ダンパペダル24が中間位置まで踏み込まれている状態に対応して「80」、ダンパペダル24がフルに踏み込まれている状態に対応して「100」という値が格納され、ステップ705ではダンパペダル24の踏み込み状態にしたがって何れかの値が出力されるようになっている。
或いは、ダンパペダル24に2つのスイッチが配置されている例では、上記音量テーブルには、第1のスイッチのみがオンされている状態(ダンパペダル24が途中まで踏み込まれている状態)に対応して「80」、第1のスイッチおよび第2のスイッチの双方がオンされている状態(ダンパペダル24がフルに踏み込まれている状態)に対応して「100」という値が格納され、ステップ805ではダンパペダル24の踏み込み状態にしたがって何れかの値が出力されるようになっている。なお、ステップ803でNo或いはステップ804でNoである場合には、中音域音量制御データは変化しない(ステップ806参照)。
次いで、CPU14は、低音域音量制御データおよび中音域音量制御データを、乗算回路42、43にそれぞれ出力する(ステップ807)。なお、ステップ807において、急激な音量制御データの変化を防ぐため、音量制御データが変化した場合に、変化した音量制御データを目標値として、目標値に向かって現在値から徐々に音量制御データを変化させるように構成しても良い。
本実施の形態によれば、鍵盤楽器におけるダンパーの有無にしたがって、鍵域ごとに複数のインパルス応答データ、および、インパルス応答データと楽音波形データとを畳み込み演算する複数の畳み込み演算回路を備える。これにより、ピアノの構造に基づいた適切な共鳴音を発生させることが加納となる。
特に、本実施の形態においては、ピアノに、ダンパーがあり、かつ、弦に銅線が巻きつけてある巻弦の第1の音域(低音域)、ダンパーがある弦の第2の領域(中音域)、および、ダンパーが無い弦の第3の音域(高音域)が含まれることを考慮して、第1の音域〜第3の音域のそれぞれについての共鳴音データを、第1の畳み込み演算回路45〜第3の畳み込み演算回路47で生成している。したがって、ダンパーの有無だけではなく、弦の構造を考慮した共鳴音の再現が可能となる。
また、本実施の形態においては、音域にしたがって、インパルス応答データを構成するインパルス応答係数の数を適正化している。
また、本実施の形態においては、ダンパーを有する鍵域については、ダンパペダルの踏み込みに応じて共鳴音の大きさを調整することで、より適切にピアノの共鳴音を再現することができる。
さらに、本実施の形態においては、ダンパーを有する鍵域について、その鍵域の鍵が押鍵されているときに当該鍵域についての共鳴音をより強くすることで、より適切にピアノの共鳴音を再現することができる。
また、本実施の形態においては、楽音波形データのエンベロープが規定値以上であるときに、ダンパペダルの踏み込みに応じた出力の調整を行う。これにより、押鍵が無い状態であるにもかかわらず、ダンパペダルが踏み込まれることで共鳴音が大きくなるようなことが生じることを防止することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態においては、畳み込み演算回路40は、低音域についての共鳴音データを生成する第1の畳み込み演算回路45と、中音域についての共鳴音データを生成する第2の畳み込み演算回路46と、高音域についての共鳴音データを生成する第3の畳み込み演算回路47と、を有している。第2の実施の形態においては、3つの畳み込み演算回路のそれぞれが、ピアノが配置されているホール、部屋など所定の空間自体についての共鳴音データ、ダンパペダル24がオフ状態のときのピアノの共鳴音データ、および、ダンパペダル24をフルにオンした状態(目一杯踏み込んだ状態)のときのピアノの共鳴音データを生成するように構成される。
図9は、本発明の第2の実施の形態にかかる共鳴音生成回路の構成を示すブロックダイヤグラムである。図9において、図4に示す第1の実施の形態にかかる共鳴音生成回路の構成部分と同様の構成部分には同一の符号を付している。また、第2の実施の形態にかかる電子楽器の概略構成は、図1および図2に示すものと同様である。図9に示すように、第2の実施の形態にかかる共鳴音生成回路128は、畳み込み演算回路140と、エンベロープ算出回路41と、乗算回路42、43と、加算回路44と、変換回路91と、を有する。
畳み込み演算回路140は、上述したように、ダンパペダル24がフルにオン状態のときの共鳴音データを生成する第1の畳み込み演算回路145と、ダンパペダル24がオフ状態のときの共鳴音データを生成する第2の畳み込み演算回路146と、ピアノが配置されるホール自体の共鳴音データを生成する第3の畳み込み演算回路147と、を有している。第1の畳み込み演算回路145の出力(ペダルオン共鳴音データ)は、乗算回路42において、共鳴音量制御データと乗算され、加算器44に出力される。また、第2の畳み込み演算回路146の出力(ペダルオフ共鳴音データ)は、乗算回路43において、変換回路91を経た信号と乗算され、加算器44に出力される。第2の実施の形態においては、ダンパペダルがフルにオン状態のときの共鳴音データ(ペダルオン共鳴音データ)、および、ダンパペダルがオフ状態のときの共鳴音データ(ペダルオフ共鳴音データ)が、それぞれ、所定の共鳴音量制御データによって乗算され、乗算結果が加算されるようになっている。
第2の実施の形態においても、畳み込み演算回路140は、たとえば、図4、図5に示すような構成とすることができる。第1の畳み込み演算回路145には、インパルス応答データ記憶部31(図2)に記憶された、ダンパペダル24がフルにオン状態のときのインパルス応答特性を表す時間軸上の値であるインパルス応答係数からなる第1群のインパルス応答データが与えられる。また、第2の畳み込み演算回路146には、インパルス応答データ記憶部31に記憶された、ダンパペダル24がオフ状態のときのインパルス応答特性を表す時間軸上の値であるインパルス応答係数からなる第2群のインパルス応答データが与えられる。また、第3の畳み込み演算回路146には、鍵盤楽器が配置される場所、たとえば、ホール、スタジオ、部屋など一定の空間自体のインパルス応答特性を表す時間軸上の値であるインパルス応答係数からなる第3群のインパルス応答データが与えられる。
変換回路91は、共鳴音量制御データのビットを反転し、共鳴音量制御データの補数を表すデータ(補数データ)を生成する。したがって、図10(a)に示すように、共鳴音量制御データ1001が増大するのにしたがって、変換回路91から出力される補数データ1002は減少する。また、共鳴音量制御データの値Pと、対応する変換回路91から出力される補数データの値Qとの和P+Qは、一定値Cとなる。たとえば、一定値Cは、乗算回路42、43に与える値の最高値である100%とすることができる。
図11は、第2の実施の形態にかかる共鳴音量制御処理を示すフローチャートである。第1の実施の形態にかかる共鳴音量制御処理と同様に、所定の時間間隔で実行される。また、電源投入時など初期状態においては、共鳴音量制御データは「0」となっている。
CPU14は、ダンパペダル24がオンであるかオフであるかを判断する(ステップ1101)。ステップ1101でNoと判断された場合には、CPU14は、予め定められたペダルオフ時の音量制御データを、たとえば、ROM16から取得する(ステップ1102)。ダンパペダル24がオフ状態のときの共鳴音量制御データは、たとえば、最小値(図10(a)の矢印A参照:本例では10%)とすれば良い。
ステップ1101でYesと判断された場合には、CPU14は、エンベロープ算出回路41において算出されたエンベロープが規定値以上であるか否かを判断する(ステップ1103)。ステップ1103でYesと判断された場合には、CPU14は、ダンパペダル24の状態に基づいて、ROM16に設けられた音量テーブル(図示せず)から、対応する共鳴音量制御データを取得する(ステップ1104)。図10(b)は、ダンパペダル24の状態と、共鳴音量制御データの値との関係を示すグラフである。ROM16の音量テーブルには、図10(b)に示すグラフに基づく値が格納される。図10(b)が示すように、共鳴音量制御データの値は、初期的にはある所定の値(たとえば、20%)であり、ダンパペダル24の踏み込みが大きくなるのにしたがってリニアに増大する。また、ダンパペダル24がフルにオン状態(フルオン状態)のときに、共鳴音量制御データの値は最大(たとえば、90%)となる。
図10(b)および図10(a)から、ダンパペダル24の踏み込みが大きくなるのにしたがって、音量制御データの値は、リニアに大きくなり、その一方、音量制御データの値をビット反転した値(補数値)は、リニアに小さくなることが理解される。
なお、ステップ1103でNoと判断された場合には、音量制御データは変化しない(ステップ1105参照)。
次いで、CPU14は、共鳴音量制御データを、乗算回路42および変換回路91に出力する(ステップ1106)。なお、ステップ1106において、急激な共鳴音量制御データの変化を防ぐため、共鳴音量制御データが変化した場合に、変化した共鳴音量制御データを目標値として、目標値に向かって現在値から徐々に共鳴音量制御データを変化させるように構成しても良い。変換回路91は、共鳴音量制御データのビットを反転して、その補数を得て、補数のデータを乗算回路43に出力する。
第2の実施の形態においては、第3の畳み込み演算回路147から出力された一定レベルのホール共鳴音データに、ダンパペダル24の踏み込みにしたがって値が変化する第1の畳み込み演算回路145から出力されたペダルオン共鳴音データ、および、第2の畳み込み演算回路146から出力されたペダルオフ共鳴音データが加算される。したがって、したがって、ホール、部屋など鍵盤楽器が配置される空間自体の共鳴音と、押鍵によって生じた共鳴音とを含む豊かな共鳴音を発生させることができる。また、ペダルオン共鳴音データおよびペダルオフ共鳴音データは、ダンパペダル24の踏み込み量にしたがって、クロスフェードするようになっている。したがって、ダンパペダル24の踏み込み量にしたがって、共鳴音を滑らかに変化させることが可能となる。
次に、本実施の形態にかかる第3の実施の形態について説明する。第2の実施の形態においては、第1の畳み込み演算回路145の出力(ペダルオン共鳴音)のレベルを示す共鳴音量制御データのビット反転した補数データを変換回路91が生成している。そして、変換回路91からの補数データを、第2の畳み込み演算回路146の出力(ペダルオフ効果音)のレベルを示すデータとしている。第3の実施の形態においては、CPUが、ダンパペダル24の踏み込み量および発音中の鍵盤数を考慮して、ペダルオン効果音およびペダルオフ効果音のそれぞれのレベルを制御する共鳴音量制御データを生成して出力する。
図12は、第3の実施の形態にかかる共鳴音生成回路の構成を示すブロックダイヤグラムである。図9において、図4に示す第1の実施の形態にかかる共鳴音生成回路の構成部分と同様の構成部分、或いは、図9に示す第2の実施の形態にかかる共鳴音生成回路の構成部分と同様の構成部分には同一の符号を付している。また、第3の実施の形態にかかる電子楽器の概略構成は、図1および図2に示すものと同様である。
図12に示すように、第3の実施の形態にかかる共鳴音生成回路228は、畳み込み演算回路140と、エンベロープ算出回路41と、乗算回路42、43と、加算回路44と、を有する。第3の実施の形態においては、CPU14が、乗算回路42、43のそれぞれの出力レベルを制御する共鳴音量制御データを生成する。
図13は、第3の実施の形態にかかる共鳴音量制御処理を示すフローチャートである。第1の実施の形態および第2の実施の形態にかかる共鳴音量制御処理と同様に、所定の時間間隔で実行される。また、電源投入時など初期状態においては、双方の共鳴音量制御データは「0」となっている。
CPU14は、ダンパペダル24がオンであるかオフであるかを判断する(ステップ1301)。ステップ1301でNoと判断された場合には、CPU14は、現在の押鍵数を取得して、押鍵数を考慮した、乗算回路43に与える共鳴音量制御データ、つまり、ペダルオフ音量制御データを算出する(ステップ1302)。たとえば、ステップ1302においては、以下の数式にしたがってペダルオフ音量制御データが算出される。
ペダルオフ音量制御データ(%)=押鍵数×係数+定常値
ここで、上記ペダルオフ音量制御データについて、係数は「10」、定常値は「20」であり、かつ、最高で「80」を超えないようになっている。なお、押鍵が無い場合であっても、ペダルオフ音量制御データは、定常値となる。図14は、第3の実施の形態において、ダンパペダル24がオフのときのペダルオフ音量制御データの例を示すグラフである。図14において、ペダルオフ音量制御データは、押鍵数に応じて、グラフ1401のように変化する。
また、CPU14は、乗算回路42に与える共鳴音量制御データ、つまり、ペダルオン音量制御データを取得する(ステップ1303)。このペダルオン音量制御データは、図14の符号1402に示すように、定常値(たとえば、「10」)である。
ステップ1301でYesと判断された場合には、CPU14は、エンベロープ算出回路41において算出されたエンベロープが規定値以上であるか否かを判断する(ステップ1304)。ステップ1404でYesと判断された場合には、CPU14は、ダンパペダル24の状態に基づいて、ROM16に設けられた音量テーブル(図示せず)から、対応するペダルオン音量制御データを取得する(ステップ1305)。
なお、ステップ1304でNoと判断された場合には、音量制御データは変化しない(ステップ1307参照)。
第3の実施の形態において、ペダルオン音量制御データの値は、第2の実施の形態の音量制御データと同様に、図10(b)に示すグラフのようになる。すなわち、ペダルオン音量制御データの値は、初期的にはある所定の値(たとえば、10%)であり、ダンパペダル24の踏み込みが大きくなるのにしたがってリニアに増大する。また、ダンパペダル24がフルにオン状態(フルオン状態)のときに、値が最大(たとえば、90%)となる。
次いで、CPU14は、ペダルオフ音量制御データを算出する(ステップ1306)。本実施の形態において、ペダルオフ音量制御データは、以下の式にしたがって算出すればよい。
ペダルオフ音量制御データ(%)=100−ペダルオン音量制御データ
上記ペダルオン音量制御データおよびペダルオフ音量制御データの関係は、第2の実施の形態とほぼ同様である。
このようにして、ペダルオフのときのペダルオフ音量制御データおよびペダルオン音量制御データ、或いは、ペダルオンのときのペダルオン音量制御データおよびペダルオフ音量制御データが得られると、CPU14は、ペダルオン音量制御データを乗算回路42に出力するとともに、ペダルオフ音量制御データを乗算回路43に出力する(ステップ1308)。
第3の実施の形態によれば、ダンパペダルがオフ状態であったときには、その押鍵数にしたがって、共鳴音を滑らかに変化させることができる。また、ペダルがオン状態であるときには、ペダルオン共鳴音データおよびペダルオフ共鳴音データは、ダンパペダル24の踏み込み量にしたがって、クロスフェードするようになっている。したがって、ダンパペダル24の踏み込み量にしたがって、共鳴音を滑らかに変化させることが可能となる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
前記第1の実施の形態においては、ピアノに、ダンパーがあり、かつ、弦に銅線が巻きつけてある巻弦の第1の音域(低音域)、ダンパーがある弦の第2の領域(中音域)、および、ダンパーが無い弦の第3の音域(高音域)が含まれることを考慮して、第1の音域〜第3の音域のそれぞれについての共鳴音データを、第1の畳み込み演算回路45〜第3の畳み込み演算回路47で生成している。しかしながら、これに限定されるものではなく、弦にダンパーが設けられる低音側の鍵域、および、弦にダンパーが無い高音側の鍵域の2つの鍵域を考慮して、低音側の鍵域の共鳴音データを生成する低音側の畳み込み演算回路、および、高音側の鍵域の共鳴音データを生成する高音側の畳み込み演算回路を設けるようにしても良い。
また、前記実施の形態においては、エンベロープ算出回路が、楽音波形データの絶対値および遅延回路から出力された所定の回数だけ遅延された楽音波形データの絶対値とに基づき楽音波形データのエンベロープを算出している。しかしながら、上記構成に限定されるものではない。たとえば、エンベロープ算出回路は、発音回路25のエンベロープ生成回路36において現在発音されている楽音の現在のエンベロープを加算することにより、楽音波形データのエンベロープを算出しても良い。
上述したようにエンベロープを算出すれば、複数の押鍵のそれぞれの鍵に対応する楽音のエンベロープを加算することで、その時点のエンベロープを正確に得ることができる。
さらに、第1の実施の形態において、鍵域の分割数は上述したように限定されず、4つ以上であっても良い。
図1は、本発明の実施の形態にかかる電子楽器の構成を示すブロックダイヤグラムである。 図2は、本実施の形態にかかる発音回路、共鳴音付加回路およびこれらに関連する構成部材の例を示すブロックダイヤグラムである 図3は、発音回路および発音回路に関連する構成部材をより詳細に示すブロックダイヤグラムである 図4は、本実施の形態にかかる共鳴音生成回路の構成を示すブロックダイヤグラムである。 図5は、本実施の形態にかかる畳み込み演算回路を示すブロックダイヤグラムである。 図6は、本実施の形態にかかるエンベロープ算出回路の構成例を示すブロックダイヤグラムである。 図7は、本実施の形態において実行される共鳴音量制御処理を示すフローチャートである。 図8は、本実施の形態において実行される共鳴音量制御処理を示すフローチャートである。 図9は、本発明の第2の実施の形態にかかる共鳴音生成回路の構成を示すブロックダイヤグラムである。 図10(a)は、共鳴音量制御データと変換回路を経たデータとの関係を説明するグラフ、図10(b)は、ダンパペダル24の状態と、共鳴音量制御データの値との関係を示すグラフである。 図11は、第2の実施の形態にかかる共鳴音量制御処理を示すフローチャートである。 図12は、第3の実施の形態にかかる共鳴音生成回路の構成を示すブロックダイヤグラムである。 図13は、第3の実施の形態にかかる共鳴音量制御処理を示すフローチャートである。 図14は、ダンパペダルオフ時のペダルオフ共鳴音量制御データおよびペダルオン共鳴音量制御データを示すグラフである。
符号の説明
10 電子楽器
12 鍵盤
14 CPU
16 ROM
18 RAM
20 楽音生成部
22 操作子群
24 ダンパペダル
25 発音回路
26 共鳴音付加回路
27 音響システム
28 共鳴音生成回路
29 加算回路
30 波形データ記憶部
31 インパルス応答データ記憶部

Claims (15)

  1. 共鳴音を、楽音波形データに付加する共鳴音付加装置であって、
    少なくとも、鍵盤楽器においてダンパーが配置される低音側の鍵域についてのインパルス応答特性を表す時間軸上の値であるインパルス応答係数からなる低音側インパルス応答データと、鍵盤楽器においてダンパーが配置されない高音側の鍵域についてのインパルス応答特性を表す時間軸上の値であるインパルス応答係数からなる高音側インパルス応答データと、を格納した記憶手段と、
    前記記憶手段に格納されたインパルス応答データを読み出して、時間軸上の一連の楽音波形データと、前記インパルス応答データに含まれるインパルス応答係数とを積和演算する共鳴音生成手段であって、
    前記楽音波形データを遅延させる遅延手段と、
    前記低音側インパルス応答データに含まれるインパルス応答係数と、前記楽音波形データ或いは前記遅延手段から出力される遅延された楽音波形データとを乗算する乗算手段および乗算手段の出力を加算する加算手段を有する低音側畳み込み演算手段と、
    前記高音側インパルス応答データに含まれるインパルス応答係数と、前記楽音波形データ或いは前記遅延手段から出力される遅延された楽音波形データとを乗算する乗算手段および乗算手段の出力を加算する加算手段を有する高音側畳み込み演算手段と、
    前記低音側畳み込み演算手段の出力と、前記高音側畳み込み演算手段の出力とを加算する加算手段と、を有する共鳴音生成手段と、
    を備えたことを特徴とする共鳴音付加装置。
  2. 前記高音側インパルス応答データに含まれるインパルス応答係数の数が、前記低音側インパルス応答データに含まれるインパルス応答係数の数より少ないことを特徴とする請求項1に記載の共鳴音付加装置。
  3. ダンパペダルの踏み込みが大きくなるのにしたがって、前記低音側畳み込み演算手段の出力が大きくなるように調整する調整手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の共鳴音付加装置。
  4. 前記低音側の鍵域に属する鍵の押鍵数に応じて、前記調整手段における前記低音側畳み込み演算手段の出力の調整を行う制御手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の共鳴音付加装置。
  5. 前記記憶手段が、前記鍵盤楽器においてダンパーが配置される鍵域において、より低音側の第1の鍵域についてのインパルス応答特性を表す時間軸上の値であるインパルス応答係数からなる第1のインパルス応答データと、前記ダンパーが配置される鍵域において、より高音側の第2の鍵域についてのインパルス応答特性を表す時間軸上の値であるインパルス応答係数からなる第2のインパルス応答データと、を格納し、
    前記共鳴音生成手段が、
    前記第1のインパルス応答データに含まれるインパルス応答係数と、前記楽音波形データ或いは前記遅延手段から出力される遅延された楽音波形データとを乗算する乗算手段および乗算手段の出力を加算する加算手段を有する第1の畳み込み演算手段と、
    前記第2のインパルス応答データに含まれるインパルス応答係数と、前記楽音波形データ或いは前記遅延手段から出力される遅延された楽音波形データとを乗算する乗算手段および乗算手段の出力を加算する加算手段を有する第2の畳み込み演算手段と、
    前記高音側インパルス応答データに含まれるインパルス応答係数と、前記楽音波形データ或いは前記遅延手段から出力される遅延された楽音波形データとを乗算する乗算手段および乗算手段の出力を加算する加算手段を有する高音側畳み込み演算手段と、を有することを特徴とする請求項1または2に記載の共鳴音付加装置。
  6. ダンパペダルの踏み込みが大きくなるのにしたがって、前記第1の畳み込み演算手段および前記第2の畳み込み演算手段の出力が大きくなるように調整する調整手段を備えたことを特徴とする請求項5に記載の共鳴音付加装置。
  7. 前記第1の鍵域および第2の鍵域にそれぞれ属する鍵の押鍵数に応じて、前記調整手段における前記第1の畳み込み演算手段および第2の畳み込み演算手段のそれぞれの出力の調整を行う制御手段を備えたことを特徴とする請求項6に記載の共鳴音付加装置。
  8. 共鳴音を、楽音波形データに付加する共鳴音付加装置であって、
    少なくとも、鍵盤楽器においてダンパペダルが完全にオン状態であるときのインパルス応答特性を表す時間軸上の値であるインパルス応答係数からなるペダルオンインパルス応答データと、鍵盤楽器においてダンパペダルがオフ状態であるときのインパルス応答特性を表す時間軸上の値であるインパルス応答係数からなるペダルオフインパルス応答データと、を格納した記憶手段と、
    前記記憶手段に格納されたインパルス応答データを読み出して、時間軸上の一連の楽音波形データと、前記インパルス応答データに含まれるインパルス応答係数とを積和演算する共鳴音生成手段であって、
    前記楽音波形データを遅延させる遅延手段と、
    前記ペダルオンインパルス応答データに含まれるインパルス応答係数と、前記楽音波形データ或いは前記遅延手段から出力される遅延された楽音波形データとを乗算する乗算手段および乗算手段の出力を加算する加算手段を有するペダルオン畳み込み演算手段と、
    前記ペダルオフインパルス応答データに含まれるインパルス応答係数と、前記楽音波形データ或いは前記遅延手段から出力される遅延された楽音波形データとを乗算する乗算手段および乗算手段の出力を加算する加算手段を有するペダルオフ畳み込み演算手段と、
    前記ペダルオン畳み込み演算手段の出力と、前記ペダルオフ畳み込み演算手段の出力とを加算する加算手段と、を有する共鳴音生成手段と、
    を備えたことを特徴とする共鳴音付加装置。
  9. 前記記憶手段が、鍵盤楽器を配置する所定の空間自体についてのインパルス応答特性を表す時間軸上の値であるインパルス応答係数からなるホールインパルス応答データ格納し、
    前記共鳴音生成手段が、
    前記ホールインパルス応答データに含まれるインパルス応答係数と、前記楽音波形データ或いは前記遅延手段から出力される遅延された楽音波形データとを乗算する乗算手段および乗算手段の出力を加算する加算手段を有するホール共鳴音畳み込み演算手段を有し、
    前記共鳴音生成手段の加算手段が、前記ペダルオン畳み込み演算手段の出力と、前記ペダルオフ畳み込み演算手段の出力と、前記ホール共鳴音畳み込み演算手段の出力とを加算することを特徴とする請求項8に記載の共鳴音付加装置。
  10. ダンパペダルの踏み込みが大きくなるのにしたがって、前記ペダルオン畳み込み演算手段の出力が大きくなるように調整する調整手段を備えたことを特徴とする請求項9に記載の共鳴音付加装置。
  11. 押鍵数に応じて、前記調整手段における前記ホール共鳴音畳み込み演算手段の出力の調整を行う制御手段を備えたことを特徴とする請求項10に記載の共鳴音付加装置。
  12. 前記楽音波形データのエンベロープを算出するエンベロープ算出手段と、
    前記エンベロープ算出手段により算出されたエンベロープが、規定値以上であるときに、前記ダンパペダルの踏み込みに応じた出力の調整を行う制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項3、4、6、7,9または10に記載の共鳴音付加装置。
  13. 前記エンベロープ算出手段が、前記楽音波形データの絶対値および前記遅延手段から出力された所定の回数だけ遅延された楽音波形データの絶対値とに基づき、
    前回に得られたエンベロープ+楽音波形データの絶対値−遅延された楽音波形の絶対値
    によりエンベロープを算出することを特徴とする請求項12に記載の共鳴音付加装置。
  14. 前記エンベロープ算出手段が、押鍵された鍵の各々の楽音波形に対する現在のエンベロープを加算することにより、エンベロープを算出することを特徴とする請求項12に記載の共鳴音付加装置。
  15. 請求項1ないし14の何れか一項に記載の共鳴音付加装置と、
    鍵盤と、
    踏み込み量を示す信号を出力するダンパペダルと、
    前記鍵盤を構成する鍵のうち、押鍵された鍵の音高の楽音波形データを生成する発音手段と、を備えたことを特徴とする電子楽器。
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