JP2009157201A - 避難地図看板 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄光材料の発光を有効に用い、夜間に避難情報を読み取れるように照らして視認可能とした避難地図看板を提供する。
【解決手段】避難地図看板1は、光透過性の板状体2と、板状体の裏面に設けられて避難地図を含む避難情報10を表す印刷層3と、印刷層の裏面に設けられた蓄光材料を含む光照射層4を備える。昼間に光照射層の蓄光材料に貯えられたエネルギーが夜間に光として放出され、印刷層の避難情報が蓄光材からの光で暗所でも視認可能に浮かび上がり、看者は確実に避難情報を視認でき、安全な避難に役立てることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、現在位置、災害発生時の避難場所、避難ルート、その他の防災情報等を地図上等に表し、屋外・屋内の適当な壁面等の掲示面に掲示して防災時の避難に役立てるための避難地図看板に係り、特に夜間等の暗環境においても電力無しで避難のための必要情報を的確に表示することができる安全で耐久性に優れた避難地図看板に関するものである。
避難地図看板は、適当な大きさの樹脂板に、当該看板を見ている人の現在位置(すなわち当該看板の掲示位置乃至住居表示)・当該位置について指定されている災害発生時の避難場所、当該位置から避難場所までの避難ルート、その他の防災情報等を地図又は文字により示し、屋外・屋内の適当な掲示面に掲示して避難者の避難誘導の用に供されるものであるが、近年における防災意識の高まりとともに都市部等において特に広範な普及を見るようになっている。
災害時に避難者に対して防災情報等を視覚的に提供するという避難地図看板の目的からみて、昼夜を問わず発生しうる災害に対応するためには、前記避難地図看板は夜間や暗所でも容易に視認しうるものであることが望ましい。しかしながら、従来の避難地図看板は板体に地図等を印刷しただけのものであり、夜間や暗所では視認することが困難な場合があった。
そこで、本願発明者は、電源たる太陽電池及び蓄電池とこれに接続した照明手段とを避難地図看板に付設した照明式避難地図看板を案出した。この照明式避難地図看板によれば、昼光によって看板を視認できる昼間は太陽発電で蓄電池に電力を貯え、看板を見ることが困難となる夜間は蓄電池で照明手段を発光させて看板の地図を照らし、避難情報を容易に視認できるようにすることができる。
しかしながら、このような構造では、看板の地図を照らすために太陽電池、蓄電池及び照明手段といった多くの設備が必要になるため、町中に多数設置する必要のある避難地図看板としてはコストがかかり過ぎて実用性に乏しいという問題があるとともに、太陽電池を用いるために設置場所の制限を受けるという問題もあった。
電気を使用せずにある程度の明るさを得る手段としては、蛍光塗料が知られているが、蛍光塗料の中には例えばシアン系化合物等のように環境負荷が大きい物質が含まれている場合があり、そのような物質については法律や都道府県の条例で規制されている場合があるので安易に採用することはできない。
これに対し、蛍光塗料に替わる安全性の高い発光材料としては蓄光材料が知られており、下記特許文献1乃至3に開示されているように種々の形態・目的で種々の組成の蓄光材料等が提案されているが、特に屋外に設置されることが多い避難地図看板に用いた場合には耐候性が問題になると考えられるとともに、避難情報を照らして誤りない情報伝達を非常時に的確に行なうにはいかなる構造にするかが現実には大きな問題となる。
特開2001−31894号公報 特開2001−113643号公報 特開2002−363499号公報
本願発明は、上述した背景技術及びこれを前提とした本願発明者の問題認識に鑑みてなされたものであり、環境負荷が少なく安全性が高いが、照明装置に比べて必ずしも十分な照度が得られるとはいえない蓄光材料の発光を有効に用い、避難情報を読み取れるように照らして視認可能としうる構造を備えた避難看板地図を提供することにより、特に夜間・暗所における災害時の避難誘導を安全確実なものとし、ますます強まる国民の防災意識に応えることを目的としている。
請求項1に記載された避難地図看板は、光透過性の板状体と、前記板状体の裏面に設けられて避難地図を含む避難情報を表す印刷層と、前記印刷層の裏面に設けられた蓄光材料を含む光照射層とを備え、明環境(昼間の屋外や照明されている屋内等の環境)において前記光照射層の前記蓄光材料に貯えられたエネルギーが暗環境(陽光や照明が実質的にない環境)において光として放出されることにより、前記印刷層の前記避難情報が照明されて前記板状体の表面側にて視認されることを特徴としている。
請求項2に記載された避難地図看板は、請求項1記載の避難地図看板において、前記光照射層が、前記印刷層が表す前記避難情報の中の特定の避難情報に相当する前記印刷層の裏面側のみに設けられ、暗環境において特定の避難情報のみが照明されて前記板状体の表面側にて視認されることを特徴としている。
請求項3に記載された避難地図看板は、光透過性の板状体と、避難地図を含む避難情報を蓄光材料を含むインクによって前記板状体の裏面に印刷してなる印刷層とを備え、明環境において前記印刷層の前記蓄光材料に貯えられたエネルギーが暗環境において光として放出されることにより、前記印刷層の前記避難情報が照明されて前記板状体の表面側にて視認されることを特徴としている。
請求項4に記載された避難地図看板は、蓄光材料を含む光透過性の板状体と、前記板状体の裏面に設けられて避難地図を含む避難情報を表す印刷層とを備え、明環境において前記板状体の前記蓄光材料に貯えられたエネルギーが暗環境において光として放出されることにより、前記印刷層の前記避難情報が照明されて前記板状体の表面側にて視認されることを特徴としている。
請求項5に記載された避難地図看板は、請求項1乃至4のいずれか一つに記載の避難地図看板において、前記避難地図看板の裏面に反射層を設け、前記蓄光材料から前記避難地図看板の裏面に向けて照射された光を前記避難地図看板の表面に向けて反射するように構成したことを特徴としている。
請求項1に記載された避難地図看板によれば、明環境で光照射層の蓄光材料に貯えられたエネルギーが、暗環境において光として放出され、印刷層の裏側から板状体の前方に照射されるので、印刷層に形成されている避難情報が裏側からの光によって暗所でも視認可能に浮かび上がり、看者は確実に避難情報を視認でき、安全な避難に役立てることができる。
請求項2に記載された避難地図看板によれば、請求項1記載の避難地図看板における効果において、特に、印刷層に表されている避難情報の中、特に重要な避難地や現在地等を示す特定の避難情報に相当する印刷部分のみが選択的に照明され、板状体の表面側にて視認可能となるので、暗所での緊急時にもかかわらず、看者は最も重要な避難情報を確実に視認でき、安全な避難に役立てることができる。
請求項3に記載された避難地図看板によれば、明環境で印刷層の蓄光材料に貯えられたエネルギーが、暗環境において光として放出され、印刷層の避難情報がこの光によって暗所で浮かび上がり、板状体の前面側で視認可能となるので、看者は確実に避難情報を視認でき、安全な避難に役立てることができる。
請求項4に記載された避難地図看板によれば、明環境において板状体の蓄光材料に貯えられたエネルギーが暗環境において光として放出され、その背面側(後方)にある印刷層の避難情報を照らし出すため、当該避難情報が板状体の前面側で視認可能となるので、看者は確実にこれを視認して安全な避難に役立てることができる。
請求項5に記載された避難地図看板によれば、請求項1乃至4のいずれか一つに記載の避難地図看板における効果において、蓄光材料から避難地図看板の裏面に向けて照射された光は、裏面の反射層で反射して避難地図看板の表面に向けて照射されるので、蓄光材料からの光の利用効率が高くなり、暗所における避難情報の視認性が一層高まる。
以下、本発明の実施の形態(本例)を図面を参照して具体的に説明する。
図1は第1実施形態(第1例)に係る避難地図看板の断面図、図2は第1例に係る避難地図看板の正面図、図3は第1例に係る避難地図看板の変形例の正面図である。
図4は第2実施形態(第2例)に係る避難地図看板の断面図、図5は第2例に係る避難地図看板の正面図である。
図6は第3実施形態(第3例)に係る避難地図看板の断面図、図7は第4実施形態(第4例)に係る避難地図看板の断面図である。
図8は第5実施形態(第5例)に係る避難地図看板の断面図である。
以下の各実施形態で説明する本発明の避難地図看板は、適当な大きさの基板である樹脂等の板状体に、当該看板を見ている人の現在位置(すなわち当該看板の掲示位置乃至住居表示)・当該位置について指定されている災害発生時の避難場所、当該位置から避難場所までの避難ルート、その他の防災情報等を地図等による図形表示又は文字表示により表し、屋外・屋内の適当な掲示面に掲示して避難者を安全地帯に誘導するための標となるものである。
(1)第1実施形態(図1〜図3)
図1に示すように、第1例の避難地図看板1は、光透過性の板状体2を基体としている。本例の板状体2は、透明なアクリル板や塩化ビニール板等の樹脂製の板材からなり、その外形は縦長の矩形であり、また、その寸法は任意であるが視認しやすさや町中の壁や家屋の外壁面等に掲示する都合上、一例として縦910mm程度、横600mm程度とすることができる。厚さについては、後述するように光を背面側から透過させて背面側の印刷を視認できるようにする必要性と、壁に掲示する際の重さによる制限から、アクリル製である場合の一例として、看板としての強度を確保しうる厚さを下限としつつ、1.5mm程度より薄くすることが好ましい。
図1に示すように、前記板状体2の裏面には印刷層3が設けられている。印刷層3は、避難地図を含む避難情報等の各種情報が表示されている層であり、インクジェットプリンターで印刷されたものである。印刷層3を印刷する際に用いたインクは、ある程度の透光性があり、適当な厚さで印刷した場合には透過光による観察が可能な性質を有している。また、板状体2の裏側に印刷して透過光で表側から観察することから、文字は鏡文字として印刷され、また図形も同様に左右反転したパターンで印刷される。
図2に示すように、本例における印刷層3の表示内容は、避難情報10と、看板設置費用等を負担する協賛企業等の広告11である(広告の具体的内容は図示を省略する)。本例において、避難情報10には次の項目が含まれる。
タイトル12は、特定地域の避難場所を示す地図であることを明記した表題である。
地図13は、当該区域の地図であり、地図13内には通常の街区・住居表示・道路・河川等の通常の表示の他、避難場所のマーク、色分けされた広域避難場所等が表示されている。
地図外の説明14は、地図13中の記号・色分けされた避難場所・番号等で示された避難所等を説明する一覧表乃至凡例が表示される。
住居表示15は、当該避難地図看板1が設置されている場所の住居表示である。
QRコード等の識別子16は、住居表示15に隣接して設けられ、当該位置に特に関連する防災・災害情報又はその他の防災・災害に関する情報を得るために携帯サイト等にアクセスする場合に必要な識別子である。すなわち、避難者が、携帯電話のカメラでこのQRコードを読み込み、情報を提供しているサイトのURLを取得し、インターネット経由で当該サイトにアクセスすれば有益な防災・災害情報を得ることができる。このようにインターネットを介して取得できる防災・災害情報としては、例えば当該住居表示に最も近い炊き出し場所や飲料水・食料等の配給場所、当該住居表示に関係する尋ね人情報、災害についての詳細な情報、鉄道・道路情報等が考えられる。なお、識別子としてはQRコードではなく通常のバーコードでもよい。
また、本例では避難者がQRコードを読み取ることによって情報提供サイトにアクセスするものとしたが、例えば通信機能を有するマイクロチップを設けておき、看板に接近した避難者の携帯電話とインターネットのアクセスポイントを無線で接続し、前述した情報を、避難者の携帯電話にインターネットと無線を介して提供するようなシステムを構築しておいてもよい。
避難場所表示17は、住居表示15に隣接して設けられた避難方向矢印17a(図示の例では左向きの白抜き矢印)と、その地域における一時避難場所の番号17b(図示の例では丸付き数字の1)とによって構成される。避難者は、一時避難場所の番号17bを見て地図13の表示と照合することにより、現在地から当該地域の一時避難場所への避難ルートを認識できる。また、避難者は、指定された避難場所に行く為に実際に向かう方向(本例では右方向)を、避難方向矢印17aによって知ることができる。つまり、現在位置と当該地域の一時避難場所を地図上で認識しても、災害発生時のような緊迫した状況下では、実際にどちらの方向に行けばよいか、とっさには判断できない場合も考えられる。しかし、この避難方向矢印17aを見れば、指定された一時避難場所に避難するために向かわなければならない方向が一目で分かるので、一時避難場所の番号17bで当該地域の一時避難場所を知った後に、直ちに避難行動に移ることができる。また、日常的に避難地図看板1を目にしている地域住民は、常日頃から、この避難地図看板1の住居表示における一時避難場所と、そこへ避難する際の避難経路及び実際に向かうべき方向を覚えていることが期待できるので、緊急時の避難はさらに円滑になる。
図2では、住居表示15と、識別子16と、避難場所表示17を避難地図看板1の下部に一段横書きで収めたので、避難方向矢印17aの表示サイズがやや制限を受けたが、避難者に一目で避難方向を理解させるという目的から考えて、避難方向矢印17aはさらに大きく目立つように表示することが好ましい。例えば、図3に示すように、住居表示15と識別子16を避難地図看板1の下部に一段横書きで示し、その下に、避難方向矢印17aと一時避難場所の番号17bを一段横書きで示してもよい。このような構成であれば、避難方向矢印17aは看板の幅の半分以上の長さとなり、非常に目につき易く、避難時に避難者に対して避難方向を強く指示することができる。また、地域住民に対する避難方向についての常日頃の印象も強まる。
図1に示すように、板状体2の全面にわたり、前記印刷層3の裏面の全体を覆って光照射層4が設けられている。本例の光照射層4は蓄光材料を主要成分として含んでおり、蓄光材料と接着材料を分散媒に分散させてなる塗布液を印刷層3の裏面に塗布・乾燥して固化することにより形成してもよいし、別途板状に加工した蓄光材料を含む板体を印刷層3の裏面に接着剤等で密着して取り付けてもよい。
蓄光材料としては、硫化亜鉛を主要成分とするもの、又はアルミン酸ストロンチウムを用いた顔料等を主要成分とするもの等、各種の蓄光材料を使用することができ、材質の選択によって発光色を選択してもよい。例えば、前述したアルミン酸ストロンチウムを用いた蓄光材料は高い輝度性能を有し、耐候性にも優れている。例えば、太陽光20000Luxを5分間照射した後の残光輝度は12時間後で3mcd/m2 以上ある。従って、昼間に蓄光材料に貯えられた光のエネルギーが夜間に光として放出され、前面側の印刷層3を明るく照射するので、夜間においても前述した印刷層3に表示されている避難場所等を明示することができる。
なお、上に例示したような金属化合物からなる蓄光材料を分散媒に分散させた塗布液は、蓄光材料と分散媒の比重が違い過ぎると蓄光材料が沈殿して容易に分離してしまう。従って、塗布液を製造する場合には、材料の分離を可及的に防止するために、分散媒は比重がなるべく蓄光材料に近いものを選択することが好ましい。
なお、蓄光材料又は蓄光材料を含む塗布液を印刷層3の裏面に塗布・乾燥・固化して光照射層4を形成する方法を採用した場合、塗布・乾燥・固化の工程を所望回数繰り返すことにより、得られる光照射層4の厚さを変化させることができる。この手法によって、光照射層4の全体の厚さを調整して得られる光量を調整してもよいし、印刷層3のある特定の部分について光照射層4の厚さを変えて、印刷層3中の当該特定部分の光量を他と異なるようにすることもできる。例えば、避難情報10として避難場所表示17(避難方向矢印17aと、地域における一時避難場所の番号17b)が特に重要である場合には、これらの表示と、地図13上の一時避難場所の位置とに相当する光照射層4の部分だけを厚くし、避難場所表示17及び地図13中の避難場所の表示位置を照らす光量を大きくしてこれらが一層目立つようにしてもよい。
前記避難地図看板1の裏面側には、前記光照射層4の全面を覆って反射層5が設けられている。反射層5は、光照射層4から避難地図看板1の裏面側に向けて照射された光を、避難地図看板1の表面に向けて反射することにより、蓄光材料から放出される光エネルギーを暗所での表示視認のために無駄なく効率的に利用するための部材である。
従って、反射層5は光を効率よく反射する機能を有していれば特に材料、材質、製法等は問わないが、例えば白色の塗料を光照射層4の裏面に印刷した白色層でもよいし、適宜の白色板を光照射層4の裏面に接着してもよい。又は、アルミニウムその他の金属の蒸着層で構成してもよいし、光反射面を有する板材、フィルム体等を別途構成し、これを光照射層4の裏面に接着剤等によって密着させて取り付けてもよい。
以上の構成によれば、屋外の昼間又は屋内の照明点灯時間中に光照射層4の蓄光材料に貯えられたエネルギーは、屋外の夜間又は照明非点灯で暗くなった屋内において、光として放出される。この光が、印刷層3の裏側から透光性の板状体2の前方に照射されるので、印刷層3に形成されている避難情報10は裏側からの光によって暗所でも視認可能に浮かび上がり、避難者は確実に避難情報10を視認でき、安全な避難に役立てることができる。
また、蓄光材料から避難地図看板1の裏面に向けて照射された光は、裏面の反射層5で反射して避難地図看板1の表面に向けて照射されるので、蓄光材料からの光の利用効率は高く、暗所における避難情報10の視認性は単に蓄光材料を裏面側に設けただけの場合に比べて高くなる。
また、光照射層4の厚さを、印刷層3の表示情報に応じて変化させた場合には、暗所において印刷層3の全体を光照射層4からの光で照らして明示しつつ、情報の重要度その他の条件の差異に応じて印刷層3の各部分を異なる輝度で表示することができるので、表示にメリハリがつき、緊急時における情報伝達の確実性が向上する。
また、光照射層4は反射層5に覆われているので耐候性が高く、屋外に設置した場合にも材質が劣化して蓄光能力が低下するおそれは小さい。また、図1中に想像線で示すように、印刷層3や光照射層4の断面が露出している看板の外周端縁を、ゴムその他の密封部材6で封止して雨水や塵埃等の進入を防ぐようにすれば、光照射層4の耐候性をさらに高めることができるとともに、光照射層4と反射層5が板状体2の周辺から剥がれ始めるのを防止する効果があり、さらに看板自体の強度を補強する効果も得られる。また、単なる板体とは異なり、板状体2の周縁を装飾する効果によって看板としての見栄えがよくなり、高級感が得られる。
また、避難情報10を表示した印刷層3は、透光性の板状体2の裏側から印刷されており、その上に順次積層された光照射層4と反射層5に覆われているので、耐候性が高く、長期間屋外で使用しても印刷が薄れるおそれはなく、避難地図看板1としての効能は長く持続する。
なお、本例の避難地図看板1には協賛企業等の広告11が設けられるものとしたが、このスペースは緊急時の伝言板として白地の空欄としておいてもよい。緊急時に、この伝言スペースに何らかの情報を書き込もうとした場合、筆記具(サインペン等)などが手元にないことが多いと考えられるが、本例では付近に落ちている尖った形状のもので傷をつけることにより文字を書くようにすればよい。本例では板状体2の裏側から印刷層3を設けているが、伝言スペースに相当する領域の印刷層を例えば黒等でべた状に印刷し、対応する板状体2の表側の領域を白でべた状に塗装して黒の印刷層3を隠しておいてもよい。この場合は、尖ったもので表側の白色の塗装に傷をつけて文字を書けば、白色の塗装が剥がれた部分から印刷層3の黒色が見えるので、白地に黒色の文字を形成できる。
(2)第2実施形態(図4及び図5)
図4に示す第2例の避難地図看板1は、基本的な構造は第1例と同様であり、第1例と機能上対応する部分には第1例と同一の符号を付し、必要に応じてその説明を省略する。
第1例では、光照射層4は印刷層3の裏面の全面に設け、必要に応じて部分的に厚さを変えて表示時の光量に変化をつけることとしたが、図4に示すように、第2例の光照射層4aは、印刷層3の裏面の必要部分にのみ設け、その他の部分には設けないこととした。
第2例の印刷層3のパターンは、図2に示した第1例と同一のパターンであり、昼間や照明点灯時には、第1例と同様に図2に示したようなパターンとして観察される。しかしながら、印刷層3の裏面に設けた第2例の光照射層4aは、印刷層3の多様な内容のパターンのうち、タイトル12と、地図13中の主要な街路・鉄道等と、現在位置18と、多数の避難場所中、現在位置の指定避難場所19と、住居表示15と、識別子16と、避難場所表示17とに相当する部分にのみ設けられている。これらは、避難情報10中、特に重要度の高い情報である。地図13中のその他の細かい表示や、地図13外の説明14、広告11等に相当する位置には、第2例の光照射層4aは設けられていない。なお、反射層5は看板の裏面側の全面に設けられている。
第2例によれば、昼間や照明点灯時の室内では、第1例と同様に図2に示したようなパターンの全体が細部も含めて観察され、広告11も見ることができる。しかしながら、夜間や照明非点灯時の室内では、図5に示すように、タイトル12の下に、主要な街路・鉄道等のみが見える地図13中に、現在位置18(星印で示す)と指定避難場所19(丸付き数字1で示す)を結ぶ避難ルート20が表示され、さらに文字によって住居表示15と識別子16と避難場所表示17とがあらわれる。すなわち、夜間や暗所における避難時には、広告も含めたあらゆる情報を表示するよりも、避難に端的に役立つ情報のみを表示する方が、避難者がパニックを起こさずに情報を的確に取得して避難行動に役立てる上で有効である場合もあるので、本例では最小限の表示内容として上述した情報のみを蓄光材料の光で視認可能としたものである。
(3)第3実施形態(図6)
図6に示す第3例の避難地図看板1bにおいて、第1例と機能上対応する部分には第1例と同一の符号を付し、必要に応じてその説明を省略する。
第1例では、光照射層4を印刷層3の裏面の全面に設けたが、図6に示すように、第3例では、板状体2の裏面に、避難地図13を含む避難情報10を蓄光材料を含むインクによって印刷してなる印刷層3aを設け、さらにその裏面に反射層5を設けた。印刷層3aは、蓄光材料を分散したインクを用いた他は第1例と同じ手法で形成され、そのパターンも第1例と同様である。
本例によれば、明環境で印刷層3aの蓄光材料に貯えられたエネルギーが、暗環境で光として放出されることにより、印刷層3aの避難情報10が照明されて板状体2の表面側にて視認可能となり、第1例の場合と略同様の効果を挙げることができる。
(4)第4実施形態(図7)
図7に示す第4例の避難地図看板1において、第1例と機能上対応する部分には第1例と同一の符号を付し、必要に応じてその説明を省略する。
第1例では、透光性の板状体2の裏面に、光照射層4と印刷層3を順次重ねて設けたが、図7に示すように、第4例では、蓄光材料を含む透光性の板状体2aの裏面に、避難地図13を含む避難情報10を印刷した印刷層3を設け、さらにその裏面に反射層5を設けた。印刷層3のパターンは第1例と同様である。
本例によれば、明環境で板状体2aの蓄光材料に貯えられたエネルギーが、暗環境で光として放出され、その背面側(後方)にある印刷層3の避難情報10を照らし出すため、当該避難情報10が板状体2aの前面側で視認可能となるので、避難者は確実にこれを視認して安全な避難に役立てることができる。
(5)第5実施形態(図8)
図8に示す第5例の避難地図看板1dにおいて、第1例と機能上対応する部分には第1例と同一の符号を付し、必要に応じてその説明を省略する。
第1例では、平坦な透光性の板状体2の裏面に、光照射層4と印刷層3を順次重ねて設けたが、図8に示すように、第5例では、板状体2dの裏面側に、周状の枠部8に囲まれた矩形の凹部9を設け、この凹部9内に印刷層3と光照射層4を順次積層して形成してある。そして、さらに、光照射面4側を反射面とする板状の反射層5を、接着剤等により凹部9の開口に取り付けて塞ぎ、凹部9内の印刷層3と光照射層4を外部に対して密封している。
本例によれば、印刷層3と光照射層4は、板状体2dの凹部9内に収納され、板状の反射層5によって凹部9内に密封されているので、印刷層3と光照射層4は外部環境に晒されることがなく、耐候性が高まる。
また、本例の避難地図看板1dを屋外で家屋の壁面30等に取り付ける場合には、板状体2dの枠部8に設けた貫通孔にボルト等の固定手段31(図中鎖線で示す)を通して壁面30に固定する構造をとるので、ボルト等の固定力は、板状体2dの中の肉厚部である枠部8のみに加わり、相対的に薄い内方の板状部分や、該板状部分に形成した印刷層3や光照射層4に加わることがないので、十分な取り付け力を以て壁面30に固定した場合にも、その取り付け力によって板状体2dが割れたり、印刷層3や光照射層4が板状体2dから剥離したりする等の不都合が生じることがなく、長期間にわたって高い耐久性が要求される屋外設置の避難地図看板として十分な性能を発揮できる。
以上説明したように、いずれの実施形態においても、夜間や暗所において光照射層4,4a及び印刷層3a、板状体2aに含まれる蓄光材料から光を照射し、印刷層3の避難情報10を明るく明示して避難者に提示できる避難地図看板1,1a,1b,1c,1dを、有効な避難情報提供媒体として低コストで供給することができるという効果がある。
図1は第1実施形態(第1例)に係る避難地図看板の断面図である。 図2は第1例に係る避難地図看板の正面図である。 図3は第1例に係る避難地図看板の変形例の正面図である。 図4は第2実施形態(第2例)に係る避難地図看板の断面図である。 図5は第2例に係る避難地図看板の正面図である。 図6は第3実施形態(第3例)に係る避難地図看板の断面図である。 図7は第4実施形態(第4例)に係る避難地図看板の断面図である。 図8は第5実施形態(第5例)に係る避難地図看板の断面図である。
符号の説明
1,1a,1b,1c,1d…避難地図看板
2,2a,2d…板状体
3,3a…印刷層
4,4a…光照射層
5…反射層
10…避難情報
18…現在位置
19…指定避難場所
20…避難ルート
30…取り付け対象の一例である壁面

Claims (5)

  1. 光透過性の板状体と、前記板状体の裏面に設けられて避難地図を含む避難情報を表す印刷層と、前記印刷層の裏面に設けられた蓄光材料を含む光照射層とを備え、明環境において前記光照射層の前記蓄光材料に貯えられたエネルギーが暗環境において光として放出されることにより、前記印刷層の前記避難情報が照明されて前記板状体の表面側にて視認されることを特徴とする避難地図看板。
  2. 前記光照射層が、前記印刷層が表す前記避難情報の中の特定の避難情報に相当する前記印刷層の裏面側のみに設けられ、暗環境において特定の避難情報のみが照明されて前記板状体の表面側にて視認されることを特徴とする請求項1記載の避難地図看板。
  3. 光透過性の板状体と、避難地図を含む避難情報を蓄光材料を含むインクによって前記板状体の裏面に印刷してなる印刷層とを備え、明環境において前記印刷層の前記蓄光材料に貯えられたエネルギーが暗環境において光として放出されることにより、前記印刷層の前記避難情報が照明されて前記板状体の表面側にて視認されることを特徴とする避難地図看板。
  4. 蓄光材料を含む光透過性の板状体と、前記板状体の裏面に設けられて避難地図を含む避難情報を表す印刷層とを備え、明環境において前記板状体の前記蓄光材料に貯えられたエネルギーが暗環境において光として放出されることにより、前記印刷層の前記避難情報が照明されて前記板状体の表面側にて視認されることを特徴とする避難地図看板。
  5. 前記避難地図看板の裏面に反射層を設け、前記蓄光材料から前記避難地図看板の裏面に向けて照射された光を前記避難地図看板の表面に向けて反射するように構成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の避難地図看板。
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