JP2009142921A - ハンマー - Google Patents
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Abstract
【課題】打撃部2と受台3とが強固に固定されており、打撃を繰り返しても、両者間に隙間やがたつきを生じたり、打撃部が外れたりしにくいハンマー1を提供する。
【解決手段】受台3の、受面6から突設した突出部7の、突出方向の側面15から、受面6と一定間隔をあけて突設した係合突起18を、打撃部2の、前記側面15と密着される密着面19に設けた係止凹部20と係合させることで、打撃部2と受台3とを互いに固定した。
【選択図】図1
【解決手段】受台3の、受面6から突設した突出部7の、突出方向の側面15から、受面6と一定間隔をあけて突設した係合突起18を、打撃部2の、前記側面15と密着される密着面19に設けた係止凹部20と係合させることで、打撃部2と受台3とを互いに固定した。
【選択図】図1
Description
本発明は、金属製の打撃部を備えたハンマーに関するものである。
機械製品の組み立て、分解、調整等に使用するハンマーは、前記機械部品等を傷つけたり、機械部品等に打痕を付けたりしないために、打撃部を、例えば樹脂や、あるいは銅(Cu)、アルミニウム(Al)、鉛(Pb)、日本工業規格JIS H5401:1958「ホワイトメタル」において規定された各種のホワイトメタル等の金属で形成するのが一般的である。中でも、打撃部を鉛、銅、ホワイトメタル等で形成したハンマーは、前記特性に優れる上、打撃をした際に作業者の手に伝わる打撃感にも優れている。
また、特許文献1には、ガラス繊維の集合体を芯にして、その周りにホワイトメタルを鋳込んで打撃部を形成すると、前記芯を衝撃吸収材として機能させて、ホワイトメタル製の打撃部の変形を抑制できることが記載されている。
従来、こうした金属製の打撃部を備えたハンマーは、例えば特許文献1の図1に示すように、鋼等からなる受台を介して、ハンマーの本体に取り付けられるのが一般的である。すなわち、図10に示すように、前記ハンマー1は、打撃部2と受台3とを備えていると共に、前記打撃部2は、受台3への当接面4と、前記当接面4と背向する打撃面5とを有し、前記受台3は、前記当接面4を受ける受面6を有すると共に、前記受面6から打撃面5の方向に突設された突出部7を備えている。突出部7の、突出方向の側面は、図に見るように、受面6側から打撃面5の方向へ向けて、前記突出部7の幅が徐々に大きくなるようにテーパー面8とされている。また、受面6の周縁には、前記受面6を囲んで環状の突出部9が形成されている。
従来、こうした金属製の打撃部を備えたハンマーは、例えば特許文献1の図1に示すように、鋼等からなる受台を介して、ハンマーの本体に取り付けられるのが一般的である。すなわち、図10に示すように、前記ハンマー1は、打撃部2と受台3とを備えていると共に、前記打撃部2は、受台3への当接面4と、前記当接面4と背向する打撃面5とを有し、前記受台3は、前記当接面4を受ける受面6を有すると共に、前記受面6から打撃面5の方向に突設された突出部7を備えている。突出部7の、突出方向の側面は、図に見るように、受面6側から打撃面5の方向へ向けて、前記突出部7の幅が徐々に大きくなるようにテーパー面8とされている。また、受面6の周縁には、前記受面6を囲んで環状の突出部9が形成されている。
打撃部2は、例えば受面6上で、かつ突出部9の環内で、突出部7の周りに金属を鋳込むことによって、受台3と一体に形成される。すなわち、鋳込まれた金属が、突出部7のテーパー面8と、受面6との間に回り込むことで、前記打撃部2と受台3とが互いに固定される。受台3は、図の例の場合、受面6と反対側に設けた通孔10と、ハンマーの本体11に設けた通孔12とに、図示しないロールピン(スプリングピン)等を挿通することで、前記本体11に固定され、それによってハンマー1が構成される。
特開平8−1547号公報
ところが、図10に示す従来の構造では、打撃部2と受台3とが、突出部7の側面の、僅かなテーパー面8によってのみ固定されているため、その固定が十分でない。すなわち、鋼製の受台3に比べて軟らかく、変形しやすい鉛、銅、ホワイトメタル等で形成された打撃部2が、打撃を繰り返すうちに変形すると、前記テーパー面による、受台3に対する固定の強度が低下したりしやすい。そのため、前記打撃部2と受台3との間に隙間やがたつきを生じたり、打撃部2が、受台3から外れたりするという問題を生じる。本発明の目的は、打撃部と受台とが、これまでに比べてより一層、強固に固定されており、打撃を繰り返しても、両者間に隙間やがたつきを生じたり、打撃部が外れたりしにくいハンマーを提供することにある。
本発明は、打撃部と、前記打撃部を保持する受台とを備え、前記打撃部は、受台への当接面と、前記当接面と背向する打撃面とを有し、前記受台は、前記当接面を受ける受面を有するハンマーであって、前記受台が、前記受面から打撃面の方向に突設された突出部と、前記突出部の、突出方向の側面から、受面と一定間隔をあけて突設された係合突起とを備えると共に、打撃部が、前記突出部の側面のうち、少なくとも受面と係合突起との間の領域と密着される密着面と、前記密着面に設けられた、係合突起と係合する係止凹部とを備えており、前記打撃部と受台とが、当接面と受面、および突出部の側面と密着面とを互いに密着させた状態で、前記係合突起と係止凹部との係合によって互いに固定されていることを特徴とするハンマーである。
前記本発明によれば、打撃部と受台とが、当接面と受面、および突出部の側面と密着面とを互いに密着させた状態で、前記係合突起と係止凹部との係合によって互いに固定されているため、前記打撃部と受台とを、従来に比べてより一層、強固に固定できる。すなわち、前記のように当接面と受面、および突出部の側面と密着面とを互いに密着させることで、打撃部と受台との接触面積を、従来に比べて増加させると共に、係合突起を、受面と一定間隔をあけて突設することで、前記受面と係合突起との間に充填される、打撃部を形成する金属の量と厚みを増加させて、前記金属が軟らかく、変形しやすい鉛、銅、ホワイトメタル等であっても、打撃を繰り返した際に変形しにくくできる。したがって、本発明によれば、打撃部と受台とが、これまでに比べてより一層、強固に固定されており、打撃を繰り返しても、両者間に隙間やがたつきを生じたり、打撃部が外れたりしにくいハンマーを提供することが可能となる。
前記本発明においては、係合突起が、少なくともその一端を突出部の側面から側方に突出させた状態で、前記突出部に植えつけられたピンによって形成され、打撃部が、受面上で、突出部の周りに金属を鋳込むことによって、係合突起と、鋳込みにより前記係合突起と係合状態で形成された係止凹部とによって互いに固定された状態で、前記受台と一体に形成されているのが好ましい。また、突出部が、受面を囲む環状に形成され、係合突起が、前記突出部の環の内側面から内方へ環状に突設されており、打撃部が、受面上で、かつ突出部の環内で金属を鋳込むことによって、係合突起と、鋳込みにより前記係合突起と係合状態で形成された係止凹部とによって互いに固定された状態で、前記受台と一体に形成されていてもよい。
さらに、受台が、受面と、前記受面から打撃面の方向に突設された突出部とを有する台本体と、前記突出部に外挿される筒体からなり、前記筒体の、突出部の先端側の端面から外方へ環状の係合突起が突設された外挿体とを備え、打撃部が、前記外挿体の周りに金属を鋳込んで、前記外挿体と一体に形成されていると共に、前記打撃部と受台とが、外挿体を台本体の突出部に外挿して固定することで、互いに固定されていてもよい。本発明の構成は、柄の先端に取り付けられたヘッド取付部の両端または片端に、受台を介して打撃部が固定される、通常のハンマーに適用できる。また、その一端に、受台を介して打撃部が設けられたシリンダーと、前記シリンダーに対して抜き挿し可能に設けられたスライドハンマーとを備えたハンマーや、あるいは、把持部の両端または片端に、受台を介して打撃部が設けられたハンマーに、本発明の構成を適用することも可能である。
本発明によれば、前記構造を採用することによって、打撃部と受台とが、これまでに比べてより一層、強固に固定されており、打撃を繰り返しても、両者間に隙間やがたつきを生じたり、打撃部が外れたりしにくいハンマーを提供することが可能となる。
図1は、本発明のハンマーの、実施の形態の一例を示す断面図である。図3は、図1の例のハンマーを構成する打撃部と受台の拡大断面図である。図1、図3を参照して、この例のハンマー1は、その一端に、受台3を介して打撃部2が設けられたシリンダー13と、前記シリンダー13に対して抜き挿し可能に設けられたスライドハンマー14とを備えている。打撃部2は、受台3への当接面4と、前記当接面4と背向する打撃面5とを有し、受台3は、前記当接面4を受ける受面6を有すると共に、前記受面6から打撃面5の方向に突設された突出部7を備えている。
突出部7は、受面6の面方向略中央から、その周囲の側面15を、前記受面6に対して直交させた状態で、打撃面5の方向に突設されている。突出部7の、突出方向の途中の位置には、その互いに背向する2側面15間を貫通させて通孔16が形成されており、前記通孔16にロールピン17が挿通され、自身の弾性によって固定されることで、前記突出部7に植えつけられていると共に、その両端が、前記2側面15からそれぞれ側方に突出されて、係合突起18とされている。前記係合突起18と、受面6との間には間隔dが設定されている。
打撃部2は、前記突出部7の側面15の全面と密着される密着面19と、前記密着面19に設けられた、係合突起18と係合する係止凹部20とを備えており、前記打撃部2と受台3とが、当接面4と受面6、および突出部7の側面15と密着面19とを互いに密着させた状態で、前記係合突起18と係止凹部20との係合によって互いに固定されている。なお、係合突起18は、突出部7に複数本のロールピン17を植えつけることで、図示した互いに背向する2側面15以外の複数の側面に突出させてもよい。これにより、打撃部2と受台3とを、より一層、強固に固定できる。
打撃部2は、図の例の場合、全体を、先に説明した鉛、銅、ホワイトメタル等の金属で一体に形成しているが、その内部に、例えば図3中に二点鎖線で示すように、これも先に説明したガラス繊維の集合体等を、衝撃吸収材21として埋設してもよい。衝撃吸収材21としては、前記ガラス繊維の集合体の他に、例えば鉛、銅、チタニウム等の塊等も使用可能である。
図中符号22は、打撃部2を金属の鋳込みによって形成する際に、前記衝撃吸収材21を突出部7の先端に固定するために、突出部7に外挿してもよい筒体である。図4は、図3の打撃部2を、金属の鋳込みによって、受台3に固定した状態で、前記受台3と一体に形成する工程の途中の状態を示す断面図である。
図3を参照して、打撃部2を鋳込みによって形成するためには、まず受台3を用意すると共に、前記受台3の、突出部7の通孔16にロールピン17を挿通して固定する。また、打撃部2を前記複合構造とする場合には、例えば図中に破線で示すように、突出部7に筒体22を外挿し、ロールピン17を挿通して固定したのち、突出部7の先端から上方へ突出した筒体22の先端の筒内に、図中に二点鎖線で示す衝撃吸収材21を嵌め込んで固定する。そして受台3を、図に示すように、受面6を上に向けた状態で、図中に一点鎖線で示す打撃部2の外形に対応した型23にセットする。
図3を参照して、打撃部2を鋳込みによって形成するためには、まず受台3を用意すると共に、前記受台3の、突出部7の通孔16にロールピン17を挿通して固定する。また、打撃部2を前記複合構造とする場合には、例えば図中に破線で示すように、突出部7に筒体22を外挿し、ロールピン17を挿通して固定したのち、突出部7の先端から上方へ突出した筒体22の先端の筒内に、図中に二点鎖線で示す衝撃吸収材21を嵌め込んで固定する。そして受台3を、図に示すように、受面6を上に向けた状態で、図中に一点鎖線で示す打撃部2の外形に対応した型23にセットする。
次いで溶融した金属を型23内に注入して、受台3の受面6上で、かつ突出部9の環内で、突出部7の周りに金属を鋳込むと、図3に示すように、打撃部2が、受台3に固定された状態で、前記受台3と一体に形成される。また、この際、溶融した金属がロールピン17の孔内にも流入するため、打撃部2と受台3とが、さらに強固に結合される。例えば衝撃吸収材21として、鉛や銅等の、打撃部2を形成する金属と融点の近い金属の塊や、あるいはガラス繊維の集合体を用いる場合には、その溶融や変形を防止するために、型23を周囲から水冷等すればよい。その際、型23内に注入した金属の湯の液面の上昇に合わせて、水冷のための水面を上昇させるようにすると、鋳込みをスムースに行って、ムラのない均一な打撃部2を形成できる。
図1、図3を参照して、受台3は、受面6と背向させて取付面24を有すると共に、前記取付面24から打撃面5と反対の方向に突設された突出部25を備えている。また、突出部25の、突出方向の途中の位置には通孔10が形成されている。図2は、図1のII−II線断面図である。図1、図2を参照して、シリンダー13は、一端が前記取付面24に当接される筒状の本体26と、前記本体26の、取付面24側の端部に内挿され、図示していないが、例えば溶接等によって本体26に固定された、スライドハンマー14からの衝撃を受台3に伝えるための、有底筒状の衝撃伝達体27とを備えている。
前記本体26および衝撃伝達体27と、受台3とは、受台3の突出部25を衝撃伝達体27の筒内に挿入すると共に、本体26および衝撃伝達体27の一端を受台3の取付面24に当接させた状態で、通孔10と、前記通孔10と連通する通孔12とに、ロールピン28等を挿通することで互いに固定され、それによってシリンダー13が構成される。本体26の、反対側の端面には、ネジ部29を介して蓋30が着脱自在に取り付けられている。蓋30とシリンダー13との間を、ネジ部29の緩み止めとして、図示しない六角孔付止めネジ等によって固定してもよい。前記蓋30には、スライドハンマー14の支軸31は通すが、前記支軸31より外径の大きい本体32は通さない通孔33が形成されており、それによってスライドハンマー14が抜け止めされている。
スライドハンマー14は、前記支軸31と、その衝撃伝達体27側の一端に、ロールピン34によって結合された本体32と、前記支軸31の、通孔33の外側の他端に、ロールピン35によって結合された把手36とを備えている。また、把手36は、前記ロールピン35によって支軸31に結合される軸体37と、前記軸体37に外挿された、例えば樹脂やゴム等からなるグリップ38とを備えている。図2を参照して、グリップ38は、握りやすいように、その断面が楕円状に形成されている。
前記各部を備えた図の例のハンマー1によれば、例えば、穴の奥や入り組んだ機械の奥、あるいは地震等の災害時における瓦礫の奥等の、通常のハンマーでは作業しにくい、もしくはできない場所に、シリンダー13を挿入し、先端の打撃部2を、打撃を加える部材にあてがった状態で、スライドハンマー14を、前記シリンダー13に対して抜き挿しして、その本体32を衝撃伝達体27に衝突させることによって、前記衝撃伝達体27、受台3および打撃部2を介して、前記部材に打撃を加えることが可能となる。
図5は、図1の例のハンマー1に組み込むことができる、打撃部2、および受台3の変形例を示す断面図である。また図6は、図5の打撃部2と受台3とを組み立てる工程の途中の状態を示す断面図である。図5、図6を参照して、この例の受台3は、片側に受面6、反対側に取付面24を有すると共に、前記受面6の面方向略中央に、前記面方向と直交させて、取付面24まで貫通する通孔39を備えた台本体40と、前記台本体40の通孔39に挿通されて、受面6側に突出部7、取付面24側に突出部25を形成する軸体41とを備えている。台本体40の、受面6の周縁には、前記受面6を囲んで環状の突出部9が形成されていると共に、前記突出部9の、環の内側面42から内方へ向けて、係合突起18が環状に突設されている。係合突起18と、受面6との間には間隔dが設定されている。
打撃部2は、前記突出部9の側面である環の内側面42の全面と密着される密着面43と、前記密着面43に設けられた、係合突起18と係合する係止凹部20とを備えており、前記打撃部2と、受台3のうち台本体40とが、当接面4と受面6、および突出部9の内側面42と密着面43とを互いに密着させた状態で、前記係合突起18と係止凹部20との係合によって互いに固定されている。前記構造によれば、打撃部2と台本体40とを、両者の外周の全周に渡って、係合突起18と係止凹部20との係合によって固定できるため、その固定の強度をさらに向上できる。
打撃部2は、台本体40の通孔39と連通して、軸体41のうち突出部7を受容すると共に、前記突出部7の先端との間に、衝撃吸収材21を収容するための凹部44を備えている。前記打撃部2は、金属の鋳込みによって、台本体40に固定した状態で、前記台本体40と一体に形成される。すなわち、図示していないが、台本体40を、受面6を上に向けた状態で、打撃部2の外形、および凹部44の内形に対応した型にセットし、溶融した金属を型内に注入して、台本体40の受面6上で、かつ突出部9の環内で金属を鋳込むと、図6に示すように、打撃部2が、台本体40に固定された状態で、前記台本体40と一体に形成される。
台本体40には、通孔39と直交させて、通孔45が形成されている。また、軸体41は、突出部7の外径が、その先端側で、前記凹部44の内径よりも僅かに大きく、突出部25の方向へ向けて徐々に小さくなるテーパー状とされていると共に、その基部には、前記突出部7を、図5に示すように、台本体40の通孔39に挿通した状態で、前記通孔45と連通する通孔46が形成されている。そして、打撃部2の凹部44に衝撃吸収材21を収容した状態で、通孔39を通して、凹部44に突出部7を圧入すると共に、互いに連通した通孔45、46にロールピン47等を挿通することで、前記台本体40と軸体41とが互いに固定されて受台3が構成されると共に、前記受台3と打撃部2とが互いに固定される。
このあと、受台3を、先に説明した図1の例の場合と同様に、通孔10にロールピン28等を挿通して本体26、および衝撃伝達体27の一端に固定すると、シリンダー13が構成され、前記シリンダー13を、スライドハンマー14と組み合わせると、前記図1の例と同様のハンマー1を構成することができる。この例では、衝撃吸収材21を、前記のように、あらかじめ鋳込みによって台本体40と一体に形成した打撃部2の凹部44にあとから収容したのち、台本体40と軸体41とを固定して受台3を組み立てることで、打撃部2内に埋設できるため、前記衝撃吸収材21としては、先に説明した金属の塊やガラス繊維の集合体が使用できるほか、ゴム(天然ゴム、ウレタンゴム等)、樹脂(ナイロン等)、コルク、材木等の塊も使用可能である。
図7は、図1の例のハンマー1に組み込むことができる、打撃部2、および受台3の変形例を示す断面図である。また図8は、図7の打撃部2と受台3とを組み立てる工程の途中の状態を示す断面図である。図7、図8を参照して、この例の受台3は、受面6と、前記受面6から打撃面5の方向に突設された突出部48とを有する台本体49と、前記突出部48に外挿される筒体からなる外挿体50とを備えている。
台本体49の、突出部48の突出方向の途中の位置には通孔51が形成されている。また、台本体49の基部は、先に説明した衝撃伝達体27を兼ねる外径および厚みに形成されていると共に、通孔10を備えており、前記通孔10と、先に説明した筒状の本体26の一端部に設けた通孔12とに、ロールピン28等を挿通することで、前記基部が本体26に直接に固定されて、シリンダー13が構成される。外挿体50の筒体の、突出部48の先端側の端面には、前記端面から外方へ環状のフランジが突設されて、係合突起18とされている。係合突起18と、受面6との間には間隔dが設定されている。
また外挿体50の、突出部48の突出方向の途中の位置には、前記外挿体50を、図7に示すように突出部48に外挿した状態で、通孔51と連通する通孔52が形成されている。打撃部2は、突出部48に外挿される外挿体50の筒の外面53の全面と密着される密着面54と、前記密着面54に設けられた、係合突起18と係合する係止凹部20とを備えており、前記打撃部2と、受台3のうち外挿体50とが、筒の外面53と密着面54とを互いに密着させた状態で、前記係合突起18と係止凹部20との係合によって互いに固定されている。
打撃部2は、外挿体50の筒の内孔55と連通して、突出部48の先端との間に、衝撃吸収材21を収容するための凹部56と、外挿体50の通孔52と連通する通孔57とを備えている。前記打撃部2は、金属の鋳込みによって、外挿体50と一体に形成される。すなわち、図示していないが、外挿体50を、打撃部2の外形、凹部56の内形、および通孔57の内形に対応した型にセットし、溶融した金属を型内に注入して、前記外挿体50の周りに金属を鋳込むと、図8に示すように、打撃部2が、外挿体50と一体に形成される。
打撃部2の外周にはカバー58が外挿されている。前記カバー58は、その内径が、打撃部2の外径と一致する樹脂製の筒体からなり、図7に示すように、打撃部2に外挿した状態で、前記打撃部2の通孔57と連通する通孔59を備えている。また、前記通孔59は、カバー58に外挿されたスリーブ60の通孔61によって補強されている。前記カバー58を外挿した打撃部2の凹部56に衝撃吸収材21を収容した状態で、外挿体50を、台本体49の突出部48に外挿して、互いに連通する各通孔51、52、57、59、61にロールピン62等を挿通することで、前記台本体49と外挿体50とが互いに固定されて受台3が構成されると共に、前記受台3と打撃部2とカバー58とが互いに固定される。
この例でも、衝撃吸収材21を、あらかじめ鋳込みによって外挿体50と一体に形成した打撃部2の凹部56にあとから収容したのち、外挿体50を台本体49の突出部48に外挿し、固定して受台3を組み立てることで、打撃部2内に埋設できるため、前記衝撃吸収材21としては、金属の塊やガラス繊維の集合体が使用できるほか、ゴム(天然ゴム、ウレタンゴム等)、樹脂(ナイロン等)、コルク、材木等の塊も使用可能である。
図9は、本発明のハンマーの、実施の形態の他の例を示す断面図である。図9を参照して、この例のハンマー1は、把持部63の両端に、受台3を介して打撃部2が設けられたものである。打撃部2と受台3は、図1、図3の例と同様に構成される。すなわち、打撃部2は、受台3への当接面4と、前記当接面4と背向する打撃面5とを有し、受台3は、前記当接面4を受ける受面6を有すると共に、前記受面6から打撃面5の方向に突設された突出部7を備えている。
突出部7は、受面6の面方向略中央から、その周囲の側面15を、前記受面6に対して直交させた状態で、打撃面5の方向に突設されている。突出部7の、突出方向の途中の位置には、その互いに背向する2側面15間を貫通させて通孔16が形成されており、前記通孔16にロールピン17が挿通され、自身の弾性によって固定されることで、前記突出部7に植えつけられていると共に、その両端が、前記2側面15からそれぞれ側方に突出されて、係合突起18とされている。前記係合突起18と、受面6との間には間隔dが設定されている。
打撃部2は、前記突出部7の側面15の全面と密着される密着面19と、前記密着面19に設けられた、係合突起18と係合する係止凹部20とを備えており、前記打撃部2と受台3とが、当接面4と受面6、および突出部7の側面15と密着面19とを互いに密着させた状態で、前記係合突起18と係止凹部20との係合によって互いに固定されている。前記打撃部2は、先に説明したように、金属の鋳込みによって、受台3と一体に形成される。また、図示していないが打撃部2内には、衝撃吸収材を埋設してもよい。受台3は、受面6と背向させて取付面24を有すると共に、前記取付面24から打撃面5と反対の方向に突設された突出部25を備えている。また、突出部25の、突出方向の途中の位置には通孔10が形成されている。
把持部63は、その両端面が、受台3の突出部25の先端面と当接される芯金64と、前記芯金64の両端に外挿された状態で、それぞれロールピン65を介して固定され、前記固定側とは反対側の一端が、芯金64の端面を突出部25の先端面と当接させた状態で、受台3の取付面24に当接される筒状の取付部66とを備えている。前記取付部66と受台3とは、受台3の突出部25を取付部66の筒内に挿入すると共に、取付部66の一端を受台3の取付面24に当接させた状態で、通孔10と、前記通孔10と連通する通孔12とに、ロールピン28等を挿通することで互いに固定され、それによってハンマー1が構成される。
芯金64の、両側の取付部66間の領域には、例えば樹脂やゴム等からなるグリップ38が外挿されている。符号67は、グリップ38を把持する手を保護するためのガードである。前記ガード67は、その両端を、それぞれグリップ38と、両側の取付部66との間に挟み込んで固定することで、両取付部66間に架設されている。なおガード67は、その一方の端を、グリップ38と、片側の取り付け部66との間に挟み込んで固定し、他方の端は固定せずにフリーとしてもよい。
前記各部を備えた図の例のハンマー1によれば、例えば通常のハンマーを振り下ろして作業する場合に比べて、例えば手にしたハンマー1の先端の打撃部2を視野に入れながら、前記ハンマー1をほぼ直進させて、打撃を加える部材に衝突させる等、作業者の微細な感性を生かしながら作業をすることができ、機械部品等を傷つけたり破損したりするのを、より一層、確実に防止することが可能となる。
本発明のハンマーの構成は、以上で説明した各図の例には限定されない。例えば、図1のハンマー1のスライドハンマー14は、本体32と支軸31と軸体37を一体に形成してもよい。また、図9のハンマー1の打撃部2と受台3を、図5や図7の構造に置き換えることもできる。また、図3や図5の構造の打撃部2の外周に、図7の場合と同様の、樹脂製のカバーを外挿してもよい。さらに、各図に示した打撃部2と受台3の構造を、柄の先端に取り付けられたヘッド取付部の両端または片端に、受台を介して打撃部が固定される、通常のハンマーに適用してもよい。その他、本発明の要旨を変更しない範囲で、種々の設計変更を施すことができる。
1 ハンマー
2 打撃部
3 受台
4 当接面
5 打撃面
6 受面
7 突出部
9 突出部
13 シリンダー
14 スライドハンマー
15 側面
17 ロールピン
18 係合突起
19 密着面
20 係止凹部
42 内側面
43 密着面
48 突出部
49 台本体
50 外挿体
63 把持部
2 打撃部
3 受台
4 当接面
5 打撃面
6 受面
7 突出部
9 突出部
13 シリンダー
14 スライドハンマー
15 側面
17 ロールピン
18 係合突起
19 密着面
20 係止凹部
42 内側面
43 密着面
48 突出部
49 台本体
50 外挿体
63 把持部
Claims (6)
- 打撃部(2)と、前記打撃部(2)を保持する受台(3)とを備え、前記打撃部(2)は、受台(3)への当接面(4)と、前記当接面(4)と背向する打撃面(5)とを有し、前記受台(3)は、前記当接面(4)を受ける受面(6)を有するハンマー(1)であって、前記受台(3)が、前記受面(6)から打撃面(5)の方向に突設された突出部(7)(9)と、前記突出部(7)(9)の、突出方向の側面(15)(42)から、受面(6)と一定間隔をあけて突設された係合突起(18)とを備えると共に、打撃部(2)が、前記突出部(7)(9)の側面(15)(42)のうち、少なくとも受面(6)と係合突起(18)との間の領域と密着される密着面(19)(43)と、前記密着面(19)(43)に設けられた、係合突起と係合する係止凹部(20)とを備えており、前記打撃部(2)と受台(3)とが、当接面(4)と受面(6)、および突出部(7)(9)の側面(15)(42)と密着面(19)(43)とを互いに密着させた状態で、前記係合突起(18)と係止凹部(20)との係合によって互いに固定されていることを特徴とするハンマー(1)。
- 係合突起(18)が、少なくともその一端を突出部(7)の側面(15)から側方に突出させた状態で、前記突出部(7)に植えつけられたピン(17)によって形成され、打撃部(2)が、受面(6)上で、突出部(7)の周りに金属を鋳込むことによって、係合突起(18)と、鋳込みにより前記係合突起(18)と係合状態で形成された係止凹部(20)とによって互いに固定された状態で、前記受台(3)と一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のハンマー(1)。
- 突出部(9)が、受面(6)を囲む環状に形成され、係合突起(18)が、前記突出部(9)の環の内側面(42)から内方へ環状に突設されており、打撃部(2)が、受面(6)上で、かつ突出部(9)の環内で金属を鋳込むことによって、係合突起(18)と、鋳込みにより前記係合突起(18)と係合状態で形成された係止凹部(20)とによって互いに固定された状態で、前記受台(3)と一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のハンマー(1)。
- 受台(3)が、受面(6)と、前記受面(6)から打撃面(5)の方向に突設された突出部(48)とを有する台本体(49)と、前記突出部(48)に外挿される筒体からなり、前記筒体の、突出部(48)の先端側の端面から外方へ環状の係合突起(18)が突設された外挿体(50)とを備え、打撃部(2)が、前記外挿体(50)の周りに金属を鋳込んで、前記外挿体(50)と一体に形成されていると共に、前記打撃部(2)と受台(3)とが、外挿体(50)を台本体(49)の突出部(48)に外挿して固定することで、互いに固定されていることを特徴とする請求項1に記載のハンマー(1)。
- 一端に、受台(3)を介して打撃部(2)が設けられたシリンダー(13)と、前記シリンダー(13)に対して抜き挿し可能に設けられたスライドハンマー(14)とを備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のハンマー(1)。
- 把持部(63)の両端または片端に、受台(3)を介して打撃部(2)が設けられたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のハンマー(1)。
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