JP2009134822A - 多層型光ディスク及び光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】多層型光ディスクにおいて、各層の信号面を確実に判別できる構造を有する多層型光ディスクを提供する。
【解決手段】記録又は再生可能な信号面が多層に形成され、且つ、各層の信号面上で螺旋状又は同心円状に形成されたグルーブトラック3がウォブルされている多層型光ディスクにおいて、グルーブトラック3は、クロック用ウォブル信号WBLcを得るために所定のクロック周波数でウォブルされている上に、各層ごとに層判別用ウォブル信号WBL1,WBL2,WBL3を得るために前記所定のクロック周波数よりも大幅に低い周波数で且つ各層ごとに異なる単一の周波数でウォブルされていることを特徴とする多層型光ディスク1Aを提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、記録又は再生可能な信号面が多層に形成され、且つ、各層の信号面上で螺旋状又は同心円状に形成されたトラックが所定の周波数でウォブルされている際に各層の信号面を確実に判別できる多層型光ディスク、及び、この多層型光ディスクの各層の信号面に対物レンズから出射されたレーザービームスポットを照射することで各層の信号面を確実に判別でき且つ情報信号を球面収差なく記録又は再生できる光ディスク装置に関するものである。
一般的に、光ディスクは、映像情報とか音声情報やコンピュータデータなどの情報信号を円盤状のディスク基板の信号面上で螺旋状又は同心円状に形成したトラックに高密度に記録し、且つ、記録済みのトラックを再生する際に所望のトラックを高速にアクセスできることから多用されている。
この際、光ディスクは、再生専用タイプと記録再生タイプとに大別できる。
ここで、再生専用タイプの光ディスクは、樹脂材を用いて射出成形により円盤状のディスク基板の信号面上に凹凸状のピット列でトラックを螺旋状又は同心円状に形成して、この凹凸状のピット列上にアルミなどの反射膜を膜付けして信号面を形成している。
一方、記録再生タイプの光ディスクは、樹脂材を用いて射出成形により円盤状のディスク基板の信号面上に凹凸状のグルーブとランドとでトラックを交互に螺旋状又は同心円状に予め形成し、これらのグルーブとランド上に記録層,反射層を順に膜付けして信号面を形成している。
そして、再生専用タイプの光ディスクは、光ディスク装置内で光ディスクの径方向に移動自在に設けた光ピックアップから対物レンズを介して出射された再生用のレーザービームスポットを信号面に照射して、信号面から反射された戻りの反射光を多分割型フォトディテクタで受光することで、データを再生している。
一方、記録再生タイプの光ディスクは、光ディスク装置内で光ディスクの径方向に移動自在に設けた光ピックアップから対物レンズを介して出射された記録用のレーザービームスポットで信号面の記録層に情報信号を記録し、この後、記録済みの信号面を記録用のレーザービームスポットよりレーザーパワーが小さい再生用のレーザービームスポットで再生している。
この種の光ディスクとして、記録再生可能なDVD(Digital Versatile Disc)や、DVDよりも高密度化を図ったBD(Blu−ray Disc)では、記録層を有する信号面が単層であるものの他に、信号面が2層又は2層以上の多層のものが存在する。
ところで、本出願人は、先に下記の特許文献1(特開2003−187458号公報)において、ディスクの物理形態を各記録層で同一とし、各層に記録されたアドレス情報を完全に再生できなくても、記録再生層の判別を容易に行うことができる情報記録媒体及びその記録層判別装置を提案している。
この特許文献1に開示した情報記録媒体では、ここでの図示を省略するものの、ウォブル変調後の周波数が2層構造の各層#1、#2で異なるようにプリグルーブを形成しており、例えば基準クロックの周波数をfcとして、一方の層のアドレスデータから変換したアドレスチャンネルビットをfc+fc/n、fc−fc/n(ただしnは整数)でFSK変調し、他方の層のアドレスデータから変換したアドレスチャンネルビットをfc−fc/n、fc+fc/nでFSK変調して各層#1、#2のプリグルーブを形成している。
そして、上記のように構成した情報記録媒体から各層を判別するための記録層判別装置内に設けた記録層判別手段は、各層に形成されているプリグルーブから再生したウォブル信号を検出するウォブル信号検出手段と、ウォブル信号検出手段により検出されたウォブル信号と各層の基準周波数との位相誤差を検出して、ウォブル信号を検波するための検波信号を出力するPLL回路と、ウォブル信号検出手段により検出されたウォブル信号とPLL回路からの検波信号を乗算する乗算手段と、乗算手段の出力信号の高周波成分を除去する第1のLPFと、第1のLPFの出力信号の高周波成分を除去する第2のLPFと、第2のLPFの出力信号を2値化し、2値化データに基づいてどの層に記録又は再生しているかを判別する手段とを有することを特徴としている。
特開2003−187458号公報
ところで、上記した特許文献1に開示された情報記録媒体及びその記録層判別装置によれば、前述したように、ディスクの物理形態を各記録層で同一とし、各層に記録されたアドレス情報を完全に再生できなくても、記録再生層の判別を容易に行うことができるものの、ここで用いられている多層型光ディスクの例は、プリアドレス方式としてADIP(Address In Pre−groove)フォーマットが適用されているが、世の中にはこれ以外にプリアドレス方式として後述するようにランドプリピットフォーマットを採用しているものがあるので、プリアドレス方式としてウォブル位相変調フォーマット(ADIPフォーマット)を適用したDVD+RやDVD+RWやBDと、ランドプリピットフォーマットを適用したDVD−RやDVD−RWとの両者に適用可能になっていないので多層型光ディスクの種類が限定されてしまう。
また、多層型光ディスクは、信号面が2層又は2層以上の多層のものが存在するが、上記した特許文献1に開示された情報記録媒体では、ウォブル変調後の周波数が2層構造の各層#1、#2で異なるようにプリグルーブを形成されているものであり、2層よりも多層のものでも簡単に各層を容易に判別できる必要がある。
更に、DVDよりも超高密度に記録又は再生できるBDは、各層の信号面をフォーカスサーチする際に、超高密度化されているために、目標となる層の信号面に球面収差がない状態でフォーカス追従させる必要があるものの、特許文献1に開示された記録層判別装置では球面収差を補正することについて何らの対策も施されていない。
そこで、プリアドレス方式としてランドプリピットフォーマットとウォブル位相変調フォーマット(ADIPフォーマット)のいずれにも適用可能であり、記録又は再生可能な信号面が多層に形成され、且つ、各層の信号面上で螺旋状又は同心円状に形成されたトラックが所定の周波数でウォブルされている際に各層の信号面を確実に判別できる多層型光ディスク、及び、この多層型光ディスクの各層の信号面に対物レンズから出射されたレーザービームスポットを照射することで各層の信号面を確実に判別でき且つ情報信号を球面収差なく記録又は再生できる光ディスク装置が望まれている。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、第1の発明は、記録又は再生可能な信号面が多層に形成され、且つ、各層の信号面上で螺旋状又は同心円状に形成されたトラックがウォブルされている多層型光ディスクにおいて、
前記トラックは、クロック用ウォブル信号を得るために所定のクロック周波数でウォブルされている上に、各層ごとに層判別用ウォブル信号を得るために前記所定のクロック周波数よりも大幅に低い周波数で且つ各層ごとに異なる単一の周波数でウォブルされていることを特徴とする多層型光ディスクである。
また、第2の発明は、上記した第1の発明の多層型光ディスクにおいて、
隣り合う前記トラック間に、プリアドレス情報としてランドプリピットが形成されていることを特徴とする多層型光ディスクである。
また、第3の発明は、上記した第1の発明の多層型光ディスクにおいて、
前記トラック上に、プリアドレス情報として前記クロック用ウォブル信号に対して位相変調したウォブル位相変調部が形成されていることを特徴とする多層型光ディスクである。
また、第4の発明は、記録又は再生可能な信号面が多層に形成され、且つ、各層の信号面上で螺旋状又は同心円状に形成されたトラックがクロック用ウォブル信号を得るために所定のクロック周波数でウォブルされている上に、各層ごとに層判別用ウォブル信号を得るために前記所定のクロック周波数よりも大幅に低い周波数で且つ各層ごとに異なる単一の周波数でウォブルされている多層型光ディスクに、対物レンズから出射されたレーザービームスポットを照射することで、情報信号を前記トラックに記録し、又は、前記トラックに記録した前記情報信号を再生する光ディスク装置において、
前記各層の信号面中の前記トラック上に照射した前記レーザービームスポットの反射光を複数の受光領域で受光して、各受光領域からの各検出信号を出力する多分割型フォトディテクタと、
前記多分割型フォトディテクタの各検出信号を第1の演算処理により演算してフォーカスエラー信号を検出するフォーカスエラー信号検出手段と、
前記多分割型フォトディテクタの各検出信号を第2の演算処理により演算してトラッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー信号検出手段と、
前記多分割型フォトディテクタの各検出信号を第3の演算処理により演算してプッシュプル信号を検出するプッシュプル信号検出手段と、
前記プッシュプル信号から前記トラック上で前記所定のクロック周波数でウォブルされているクロック用ウォブル信号を抽出すると共に、前記所定のクロック周波数よりも大幅に低い周波数で且つ各層ごとに異なる単一の周波数でウォブルされている層判別用ウォブル信号を抽出した後に、前記各層ごとに異なる前記層判別用ウォブル信号により前記各層を判別するウォブル信号抽出手段と、
前記多分割型フォトディテクタの各検出信号を第4の演算処理により演算して前記トラックに記録した前記情報信号を検出するRF信号検出手段と、
を少なくとも備えたことを特徴とする光ディスク装置である。
更に、第5の発明は、上記した第4の発明の光ディスク装置において、
前記多層型光ディスクの各層の信号面に対して球面収差を補正するための球面収差補正手段を備えたことを特徴とする光ディスク装置である。
本発明に係る多層型光ディスクによると、とくに、記録又は再生可能な信号面が多層に形成され、且つ、各層の信号面上で螺旋状又は同心円状に形成されたトラックがクロック用ウォブル信号を得るために所定のクロック周波数でウォブルされている上に、各層ごとに層判別用ウォブル信号を得るために前記所定のクロック周波数よりも大幅に低い周波数で且つ各層ごとに異なる単一の周波数でウォブルされているために、簡単な構造で各層の信号面を検出することが可能となる。この際、第1の発明の多層型光ディスクは、プリアドレス情報として、隣り合うトラック間にランドプリピットが形成されているランドプリピットフォーマット、又は、トラック上にクロック用ウォブル信号に対して位相変調したウォブル位相変調部が形成されているウォブル位相変調フォーマット(ADIPフォーマット)のいずれにも適用可能であるので多層型光ディスクの使用勝手を向上させることができる。
また、本発明に係る光ディスク装置によると、記録又は再生可能な信号面が多層に形成され、且つ、各層の信号面上で螺旋状又は同心円状に形成されたトラックがクロック用ウォブル信号を得るために所定のクロック周波数でウォブルされている上に、各層ごとに層判別用ウォブル信号を得るために前記所定のクロック周波数よりも大幅に低い周波数で且つ各層ごとに異なる単一の周波数でウォブルされている多層型光ディスクを用いて、対物レンズから出射されたレーザービームスポットを多層型光ディスクに照射することで、情情報信号をトラックに記録し、又は、トラックに記録した情報信号を再生する際に、とくに、光ディスク装置内に設けたウォブル信号抽出回路により所定のクロック周波数でウォブルされたクロック用ウォブル信号と、各層を判別する層判別用ウォブル信号とを抽出でき、且つ、各層ごとに異なる層判別用ウォブル信号により各層を判別できるので、光ディスク装置内で多層型光ディスクの各層を確実に判別することができる。この際に、多層型光ディスクは、プリアドレス情報として、隣り合うトラック間にランドプリピットが形成されているランドプリピットフォーマット、又は、トラック上にクロック用ウォブル信号に対して位相変調したウォブル位相変調部が形成されているウォブル位相変調フォーマット(ADIPフォーマット)のいずれの場合でも適用可能であるので、光ディスク装置の使用勝手を向上させることができる。
また、光ディスク装置内に多層型光ディスクの各層の信号面に対して球面収差を補正するための球面収差補正手段を備えたために、多層型光ディスクの各層の信号面から得られる各情報信号に対してS/Nを向上させることができる。
以下に本発明に係る多層型光ディスク及び光ディスク装置の一実施例について図1〜図19を参照して項目順に詳細に説明する。
<第1,第2多層型光ディスク>
図1(a),(b)は本発明に係る多層型光ディスクの一例となる第1多層型光ディスクを模式的に示した斜視図,平面図、
図2(a)〜(c)は図1に示した第1多層型光ディスクにおいて、クロック用フォブル信号と、第1層目〜第3層目判別用ウォブル信号とを模式的に示した図、
図3は図1に示した第1多層型光ディスクにおいて、グルーブトラックに記録される情報信号のデータフォーマットを説明するための図、
図4は図1に示した第1多層型光ディスクにおいて、ランドトラック上に形成したランドプリピットの種類を説明するための図、
図5は図1に示した第1多層型光ディスクにおいて、一つのセクタに対応して設けた複数のランドプリピットを示した図、
図6(a),(b)は本発明に係る多層型光ディスクの他例となる第2多層型光ディスクを模式的に示した斜視図,平面図、
図7は図6に示した第2多層型光ディスクにおいて、グルーブトラック上に形成したウォブル位相変調部のADIP構造を模式的に示した図、
図8(a)〜(c)は図6に示した第2多層型光ディスクにおいて、8ウォブルの位相変調部(ADIP)を説明するための図である。
まず、図1(a),(b)に示した如く、本発明に係る多層型光ディスクの一例となる第1多層型光ディスク1Aは、プリフォーマットされたアドレス情報を取得するためにランドプリピットフォーマットを採用しており、このランドプリピットフォーマットは例えば記録再生可能なDVD−R(DVD−Recordable)やDVD−RW(DVD−Rewritable)に適用されている。
上記した第1多層型光ディスク1Aは、記録再生可能なDVD−R,DVD−RWと対応して信号面が下記するように3層に形成されているが、ここでの図示を省略するが3層以上の多層の場合もある。尚、第1多層型光ディスク1Aは、再生専用のDVD−ROM(Read Only Memory)などであっても良い。
具体的に説明すると、第1多層型光ディスク1Aでは、透明な第1ディスク基板2Aが略0.6mm程度の厚みで円盤状に形成され、この第1ディスク基板2A側に所定のクロック周波数として例えば140KHzでsineカーブ状にウォブル(蛇行)されて情報信号を記録するためのグルーブトラック3と、隣り合うグルーブトラック3間にあるランドトラック4とが対をなして内周から外周に亘って螺旋状又は同心円状に形成されており、且つ、ランドトラック4上にグルーブトラック3に記録する情報信号へのアドレス情報や訂正用パリティなどの補助情報がランドプリピット4aとしてプリフォーマットされていると共に、第1ディスク基板2Aのグルーブトラック3及びランドトラック4上に第1記録層5aと第1半透過反射層5bとが成膜されて1層目の第1信号面5Aが形成されている。
また、1層目の第1信号面5A上に層間距離が例えば55μm程度となるように透明な接着剤層6を介して第1層目と同様に第2記録層7aと第2半透過反射層7bとが成膜されて2層目の第2信号面7Aが形成されている。
また、2層目の第2信号面7A上に層間距離が例えば55μm程度となるように透明な接着剤層6を介して第3記録層8aと反射層8bとが成膜されて3層目の第3信号面8Aが形成されており、この第3信号面8Aは厚さが略0.6mm程度の第2ディスク基板9Aに形成したものであり、第1,第2ディスク基板2A,9A同士を接着剤層6により貼り合わせて、第1多層型光ディスク1Aが略1.2mmの厚みに形成されている。
更に、第1多層型光ディスク1Aの第1,第2,第3信号面5A,7A,8Aは3層に形成されているために各層を判別する際、各層の信号面5A,7A,8A上で螺旋状又は同心円状に形成された各グルーブトラック3がクロック用ウォブル信号を得るために所定のクロック周波数でウォブルされている上に、各層ごとに層判別用ウォブル信号を得るために前記所定のクロック周波数よりも大幅に低い周波数で且つ各層ごとに異なる単一の周波数でウォブルされている。
具体的には、図2(a)〜(c)に示した如く、第1多層型光ディスク1A上で第1層目〜第3層目の各グルーブトラック3は、クロック用ウォブル信号WBLcを得るために所定のクロック周波数として例えば140KHzでウォブルされた上に、第1層目では第1層目判別用ウォブル信号WBL1を得るために前記した所定のクロック周波数よりも大幅に低い単一の周波数として例えば3.5KHzで更にウォブルされ、また、第2層目では第2層目判別用ウォブル信号WBL2を得るために前記した所定のクロック周波数よりも大幅に低い単一の周波数として例えば7KHzで更にウォブルされ、また、第3層目では第3層目判別用ウォブル信号WBL3を得るために前記した所定のクロック周波数よりも大幅に低い単一の周波数として例えば10.5KHzで更にウォブルされており、第1層目判別用ウォブル信号WBL1の周波数に対して第2層目判別用ウォブル信号WBL2は2倍の周波数に設定され、かつ、第3層目判別用ウォブル信号WBL3は3倍の周波数に設定されている。
そして、図1(a),(b)に示したように、第1多層型光ディスク1A中で透明な第1ディスク基板2A側からレーザービームスポットLBを照射して、第1,第2,第3信号面5A,7A,8Aの各記録層5a,7a,8aに情報信号を記録した後に、第1信号面5Aの第1半透過反射層5b又は第2信号面7Aの第2半透過反射層7bもしくは第3信号面8Aの反射層8bで反射された戻りの反射光を、後述する光ピックアップ30(図9)内の多分割型フォトディテクタ44(図9,図10)を用いて検出している。
ここで、グルーブトラック3は、第1多層型光ディスク1Aを例えばCLV(Constant Linear Velocity…線速度一定)で回転制御させる際の基準クロックを抽出するために、所定のクロック周波数(例えば140KHz)でウォブル(蛇行)されて、ウォブルの位相が全て同一の位相になっているので、隣り合うグルーブトラック3同士が互いに逆位相になることはない。そして、グルーブトラック3中で一つの同期フレーム周期は例えば3ウォブル周期に設定されている。
この際、グルーブトラック3に記録される情報信号のデータフォーマットは、図3に示した如く、一つのセクタ(レコーディングセクタ)が26個の同期フレーム(シンクフレームで)で構成され、且つ、一つのECC(Error Correcting Code)ブロックが例えば16セクタで構成されている。
そして、一つのセクタの先頭フレームにはセクタ先頭を示すフレーム同期信号SY0、その直後に記録済みの情報信号Dに対するトラック位置特定を行うためのID(Identification Data)アドレス情報が含まれていると共に、26個の各同期フレームには同期信号SYと情報信号Dとがそれぞれ記録されている。
再び図1(a),(b)に戻り、ランドトラック4上に形成したランドプリピット4aは、隣り合うグルーブトラック3とグルーブトラック3とに跨がって接続されており、レーザービームスポットLBで一つのグルーブトラック3をトラッキングしながら走査する際に、走査中の一つのグルーブトラック3に対して外周側のランドプリピット4aが現在走査中のグルーブトラック3のアドレス情報を示すとするならば、これに対して内周側のランドプリピット4aは現在走査中のグルーブトラック3よりも1トラック前の内周側のグルーブトラック3に対するアドレス情報を示すものである。
また、ランドプリピット4aは、図4に示したように、3ビット(b2,b1,b0)を用いた組み合わせにより4種類のコードデータが設定されており、3ビット(b2,b1,b0)の配列は連続した3つのウォブル中でウォブル周期に同期した各ウォブルの所定位置に合計で3か所設定されている。
この際、ランドプリピット5の3ビット(b2,b1,b0)の配列は、プリピット同期信号1が(1,1,1)に、プリピット同期信号2は(1,1,0)に、プリピットデータは(1,0,1)に、プリピットデータ=0は(1,0,0)に設定されている。
従って、各ランドプリピット5は、4種類のうちのいずれか1つが必ず付与されていると共に、4種類のランドプリピット5はビットb2が共通して“1”に設定されており、プリピット同期信号1及びプリピット同期信号2についてはビットb1が共に“1”であることにより同期情報であるとして認識され、更に、ビットb0が“1”か“0”かを認識することにより1ビットのデータとして扱うことができる。
そして、図5に示したように、一つのグルーブトラック3に対して一方側のランドトラック4上に形成した外周側のランドプリピット4aは奇数番目の同期フレームに対応して設けられ、且つ、他方側のランドトラック4上に形成した内周側のランドプリピット4aは偶数番目の同期フレームに対応して設けられているので、ランドプリピット4aが一つのグルーブトラック3の両側で重なり合うことがない。
これに伴って、前述したように、一つのセクタは26個の同期フレームで構成されているため、同期フレームに対して一つおきに設けたランドプリピット4aは一つのセクタと対応して13個設けられており、一つのセクタ26フレーム中に13アドレスデータビットが存在することになる。
次に、図6(a),(b)に示した如く、本発明に係る多層型光ディスクの他例となる第2多層型光ディスク1Bは、プリフォーマットされたアドレス情報を取得するためにウォブル位相変調フォーマット(ADIPフォーマット)を採用しており、このウォブル位相変調フォーマットは例えば記録再生可能なDVD+R(DVD+Recordable)やDVD+RW(DVD+Rewritable)に適用されていると共に、DVDよりも更に超高密度記録再生可能なBDにも適用されている。尚、第2多層型光ディスク1Bも、第1多層型光ディスク1Aと同様に、再生専用のDVD−ROM又はBD−ROMなどであっても良い。
上記した第2多層型光ディスク1Bは、記録再生可能なDVD+R,DVD+RWと対応して信号面が下記するように3層に形成されているが、ここでの図示を省略するが3層以上の多層の場合もある。
具体的に説明すると、第2多層型光ディスク1Bでは、透明な第1ディスク基板2Bが略0.6mm程度の厚みで円盤状に形成され、この第1ディスク基板2B側に所定のクロック周波数として例えば140KHzでsineカーブ状にウォブル(蛇行)されて情報信号を記録するためのグルーブトラック3と、隣り合うグルーブトラック3間にあるランドトラック4とが対をなして内周から外周に亘って螺旋状又は同心円状に形成されており、且つ、所定のクロック周波数でウォブルされたグルーブトラック3上にウォブルの位相を180°反転させて位相変調されたウォブル位相変調部(ADIP)3aがプリフォーマットされていると共に、第1ディスク基板2Bのグルーブトラック3及びランドトラック4上に第1記録層5aと半透過反射層5bとが成膜されて1層目の第1信号面5Bが形成されている。
また、1層目の第1信号面5B上に層間距離が例えば55μm程度となるように透明な接着剤層6を介して第1層目と同様に第2記録層7aと第2半透過反射層7bとが成膜されて2層目の第2信号面7Bが形成されている。
また、2層目の第2信号面7B上に層間距離が例えば55μm程度となるように透明な接着剤層6を介して第3記録層8aと反射層8bとが成膜されて3層目の第3信号面8Bが形成されており、この第3信号面8Bは厚さが略0.6mm程度の第2ディスク基板9Bに形成したものであり、第1,第2ディスク基板2B,9B同士を接着剤層6により貼り合わせて、第2多層型光ディスク1Bが略1.2mmの厚みに形成されている。
更に、第2多層型光ディスク1Bの第1,第2,第3信号面5B,7B,8Bは3層に形成されているために各層を判別する際、各層の信号面5B,7B,8B上で螺旋状又は同心円状に形成された各グルーブトラック3がクロック用ウォブル信号を得るために所定のクロック周波数でウォブルされている上に、各層ごとに層判別用ウォブル信号を得るために前記所定のクロック周波数よりも大幅に低い周波数で且つ各層ごとに異なる単一の周波数でウォブルされており、具体的には、先に図2(a)〜(c)を用いて説明した第1多層型光ディスク1Aの第1,第2,第3信号面5A,7A,8Aと同様に、第2多層型光ディスク1Bの各層のグルーブトラック3は第1層目,第2層目,第3層目判別用ウォブル信号WBL1,WBL2,WBL3を得るために各層ごとに単一な周波数として3.5KHz,7KHz,10.5KHzでそれぞれウォブルされている。
そして、第2多層型光ディスク1B中で透明な第1ディスク基板2B側からレーザービームスポットLBを照射して、第1,第2,第3信号面5B,7B,8Bの各記録層5a,7a,8aに情報信号を記録した後に、第1信号面5Bの第1半透過反射層5b又は第2信号面7Bの第2半透過反射層7bもしくは第3信号面8Bの反射層8bで反射された戻りの反射光を、後述する光ピックアップ30(図9)内の多分割型フォトディテクタ44(図9,図10)を用いて検出している。
尚、第2多層型光ディスク1Bへの更なる記録密度の向上のために、情報信号読取り側に位置する第1ディスク基板2Bに0.1mm〜0.2mm程度の薄い透明フィルムを用いて厚みを薄く形成し、且つ、層間距離が例えば25μm程度の第1,第2,第3信号面を形成することで、DVDよりも更に超高密度記録再生可能なBDを得る方法もある。
ここで、グルーブトラック3は、第2多層型光ディスク1Bを例えばCLV(Constant Linear Velocity…線速度一定)で回転制御させる際の基準クロックを抽出するために、所定のクロック周波数(例えば140KHz)でウォブル(蛇行)されている。
この際、グルーブトラック3に記録される情報信号のデータフォーマットは、第1多層型光ディスク1A(図1)と略同様に、一つのセクタ(レコーディングセクタ)が26個の同期フレーム(シンクフレームで)で構成され、且つ、一つのECC(Error Correcting Code)ブロックが例えば16セクタで構成されている。
また、グルーブトラック3上には、図7に模式的に示した如く、ADIP(Address In Pre−groove)構造が採用されており、このADIP構造は2シンクフレームに93個のウォブルが対応しており、そのうち8個のウォブルが前述したウォブル位相変調部3aであり、この位相変調部3aにADIPと呼ばれるアドレス情報がプリフォーマットされていると共に、残りの83個が単一ウォブルとして形成されている。
この際、図8に示した如く、第2多層型光ディスク1Bのグルーブトラック3上に形成された8ウォブルの位相変調部(ADIP)3aにおいては、3つのパターンのADIPビットが存在する。この図8中で(a)はADIPワードの切れ目を示すためのADIPワード・シンクであり、(b)はADIP=0を示すためのADIPゼロ・ビットであり、(c)はADIP=1を示すためのADIPワン・ビットである。そして、ADIPワードは、これらのADIPビットの合計52ビットにより表わされ、そのうちビット0〜ビット23が、アドレス情報である。
そして、上記した第1,第2多層型光ディスク1A,1Bによると、とくに、記録又は再生可能な信号面が多層に形成され、且つ、各層の信号面上で螺旋状又は同心円状に形成されたトラックがクロック用ウォブル信号を得るために所定のクロック周波数でウォブルされている上に、各層ごとに層判別用ウォブル信号を得るために前記所定のクロック周波数よりも大幅に低い周波数で且つ各層ごとに異なる単一の周波数でウォブルされているために、簡単な構造で各層の信号面を検出することが可能となる。
また、上記したように、プリフォーマットされたアドレス情報を取得するためにランドプリピットフォーマットを採用した第1多層型光ディスク1Aと、プリフォーマットされたアドレス情報を取得するためにウォブル位相変調フォーマット(ADIPフォーマット)を採用した第2多層型光ディスク1Bとを下記する光ディスク装置20(図9)内に選択的に装着可能に構成しているので、光ディスク装置20の使い勝手を向上させることができる。
<光ディスク装置>
図9は本発明に係る光ディスク装置の全体構成を示した構成図、
図10は本発明に係る光ディスク装置において、光ピックアップ内に設けた多分割型フォトディテクタを拡大して示した図、
図11は本発明に係る光ディスク装置において、制御回路内に設けたフォーカス制御部(FO制御部)を拡大して示した図、
図12は本発明に係る光ディスク装置において、制御回路内に設けたトラッキング制御部(TR制御部)を拡大して示した図、
図13は図9に示したWBL信号抽出回路を拡大して示した図、
図14(a)〜(c)は本発明に係る光ディスク装置において、第1プッシュプル信号からクロック用ウォブル信号とランドプリピット信号とをそれぞれ抽出する状態を模式的に示した図、
図15(a)〜(d)は本発明に係る光ディスク装置において、第2プッシュプル信号からクロック用ウォブル信号とADIP信号とをそれぞれ抽出する状態を模式的に示した図、
図16は図9に示した球面収差補正回路の動作を説明するために模式的に示した図、
図17(a)〜(e)は第1多層型光ディスク又は第2多層型光ディスクの第1信号面及び第2信号面が共に記録済みであるときに、対物レンズから出射させたレーザービームスポットを第1信号面から例えば第2信号面にフォ−カスジャンプさせた場合の各信号波形を示した図、
図18(a)〜(e)は第1多層型光ディスク又は第2多層型光ディスクの第1信号面が記録済みであり、且つ、第2信号面が未記録であるときに、対物レンズから出射させたレーザービームスポットを第1信号面から例えば第2信号面にフォ−カスジャンプさせた場合の各信号波形を示した図、
図19は本発明に係る光ディスク装置において、対物レンズによるフォーカスジャンプを含むシーク動作の一例を示すフローチャートである。
図9に示した如く、本発明に係る実施例の光ディスク装置20では、この内部に装置全体を制御するための制御回路21がマイクロコンピュータを用いて設けられており、且つ、制御回路21内には制御動作を指令するソフトを予め格納したROM21aと、制御に必要なデータを一時的に格納するRAM21bと、後述するフォーカス制御部(FO制御部)21cと、後述するトラッキング制御部(TR制御部)21dとが設けられている。
また、光ディスク装置20内には、プリフォーマットされたアドレス情報を取得するためにランドプリピットフォーマットを採用した第1多層型光ディスク1Aと、プリフォーマットされたアドレス情報を取得するためにウォブル位相変調フォーマット(ADIPフォーマット)を採用した第2多層型光ディスク1Bとが、スピンドルモータ22の軸22aに固着したターンテーブル23上に選択的に着脱可能に搭載されて、上方からディスククランパ24でターンテーブル23上に押圧されてしっかりとクランプされていると共に、制御回路21からの指令で動作する第1モータ駆動回路25を介してスピンドルモータ22の回転数がCLV制御されて、第1多層型光ディスク1A又は第2多層型光ディスク1Bがターンテーブル23及びディスククランパ24と一体に回転自在になっている。
この際、上記した第1多層型光ディスク1Aは、先に図1を用いて説明したように、記録再生可能な第1,第2,第3信号面5A,7A,8Aが3層に形成された上で、所定の周波数でウォブルされたグルーブトラック3と、隣り合うグルーブトラック3間にあるランドトラック4とが対をなして内周から外周に亘って螺旋状又は同心円状に形成されており、且つ、ランドトラック4上にアドレス情報や訂正用パリティなどを示すランドプリピット4aがプリフォーマットされているものが適用されている。
一方、上記した第2多層型光ディスク1Bは、先に図6を用いて説明したように、記録再生可能な第1,第2,第3信号面5B,7B,8Bが3層に形成された上で、所定の周波数でウォブルされたグルーブトラック3と、隣り合うグルーブトラック3間にあるランドトラック4とが対をなして内周から外周に亘って螺旋状又は同心円状に形成されており、且つ、グルーブトラック3上にアドレス情報を示すウォブル位相変調部(ADIP)3aがプリフォーマットされているものが適用されている。
また、第1多層型光ディスク1A又は第2多層型光ディスク1Bの下方には、光ピックアップ30が第1,第2多層型光ディスク1A,1Bの半径方向に移動自在に設けられており、この光ピックアップ30は、光ピックアップ筐体31の螺合部31aが制御回路21からの指令で動作する第2モータ駆動回路26により回転駆動されるスレッドモータ27に連結したリードスクリュー28に螺合することで、第1,第2多層型光ディスク1A,1Bの半径方向に直線移動自在に設けられている。
上記した光ピックアップ30は、凹凸状のピット列でトラックを形成した再生専用タイプの光ディスク(図示せず)と、記録再生可能タイプの第1多層型光ディスク1Aと、記録再生可能タイプの第2多層型光ディスク1Bとに対応できるようにメインビームと一対のサブビームとを使用する方式を採用して構成されている。
具体的に説明すると、光ピックアップ30の光ピックアップ筐体31内には、レーザー駆動回路29を介して所定波長のレーザー光を出射するレーザー光源32と、レーザー光源32からのレーザー光を平行光に変換するコリメータレンズ33と、この平行光のレーザー光をメインビームと一対のサブビームとによる3ビームに分離する回折素子34と、レーザー光源32からのレーザー光と第1,第2多層型光ディスク1A,1Bからの反射光(戻り光)とを分離するビームスプリッタ35と、第1,第2多層型光ディスク1A,1Bの各層の信号面に対して球面収差を補正するために不図示のアクチュエータによりレーザー光の光軸方向に移動自在な球面収差補正用凹レンズ36と、平行光のレーザー光を円偏光に変換するλ/4板37と、レンズホルダ38内に取り付けられてメインビームと一対のサブビームとによる3ビームのレーザービームスポットLBを第1,第2多層型光ディスク1A,1Bの各層の信号面上に照射する対物レンズ39と、レンズホルダ38の外周に取り付けられて対物レンズ39をフォーカス方向及びトラッキング方向に揺動させるフォーカスコイル40及びトラッキングコイル41と、第1,第2多層型光ディスク1A,1Bの信号面で反射されたメインビームと一対のサブビームとによる3ビームの戻り光を検出レンズ42,シリンドリカルレンズ43を介して検出する多分割型フォトディテクタ44とで構成されている。
この際、上記したレーザー駆動回路29は、第1多層型光ディスク1A又は第2多層型光ディスク1Bのグルーブトラック3に情報信号を記録する場合には、ここに印加される記録信号RSに応じてレーザー光源32から記録パワーを持たせた記録用のレーザー光を出射させるように駆動し、一方、記録済みの第1多層型光ディスク1A又は第2多層型光ディスク1Bを再生する場合にはレーザー光源32から記録パワーよりもパワーが小さい再生用のレーザー光を出射させるように駆動している。
また、上記したレーザー光源32は、第1多層型光ディスク1A又は第2多層型光ディスク1BがDVDタイプであれば波長650nm近辺のレーザー光を出射し、第2多層型光ディスク1BがBDタイプであれば波長405nm近辺のレーザー光を出射するようになっている。
そして、制御回路21の指令によりレーザー駆動回路29を介してレーザー光源32を始動させて所定波長のレーザー光を出射させると、このレーザー光はコリメータレンズ33,回折素子34,ビームスプリッタ35,球面収差補正用凹レンズ36,λ/4板37を経由して対物レンズ39に入射され、この対物レンズ39で絞り込んだメインビームと一対のサブビームとによる3ビームのレーザービームスポットLBが第1多層型光ディスク1A又は第2多層型光ディスク1Bの各層の信号面に到達し、ここで図10に拡大して示したように3ビームのレーザービームスポットLBのうちでメインビームMBは一つのグルーブトラック3上にスポット状に照射されると共に、一対のサブビームSB1,SB2は一つのグルーブトラック3の両側にあるランドトラック4,4上にスポット状に照射されている。
この後、第1多層型光ディスク1A又は第2多層型光ディスク1Bの各層の信号面で反射されたメインビームMBの戻り光と一対のサブビームSB1,SB2の戻り光とが、対物レンズ39,λ/4板37,球面収差補正用凹レンズ36を順に通過してビームスプリッタ35で反射されて検出レンズ42,シリンドリカルレンズ43を介して多分割型フォトディテクタ44上にそれぞれに集光される。
ここで、多分割型フォトディテクタ44は、図10に拡大して示したように、第1多層型光ディスク1A又は第2多層型光ディスク1Bの一つのグルーブトラック3上に照射したメインビームMBの戻り光を検出する4個の受光領域A〜Dと、一つのグルーブトラック3に隣接する一方のランドトラック4上に照射した一方のサブビームSB1を検出する2個の受光領域E,Fと、一つのグルーブトラック3に隣接する他方のランドトラック4上に照射した他方のサブビームSB2を検出する2個の受光領域G,Hとが一つの半導体基板(図示せず)上に配置されており、各受光領域A〜Hは第1多層型光ディスク1A又は第2多層型光ディスク1Bのトラック方向及び径方向に対して図示の配置関係となっている。
再び図9に戻り、光ピックアップ30内の多分割型フォトディテクタ44より後段には、フォーカスエラー信号検出回路50と、トラッキングエラー信号検出回路60と、プッシュプル信号検出回路70と、RF信号検出回路80とが設けられており、且つ、各検出回路50,60,70,80は第1多層型光ディスク1Aと第2多層型光ディスク1Bとに対して共用可能に設けられているので、光ディスク装置20の構成部材の簡素化が図られている。
ここで、上記したフォーカスエラー信号検出回路50では、対物レンズ39を第1多層型光ディスク1A又は第2多層型光ディスク1Bの各層の信号面に対してフォーカス方向に制御するためのフォーカスエラー信号FEを検出しており、このフォーカスエラー信号FEは周知の非点収差法により図10に示した多分割型フォトディテクタ44内の各受光領域A〜Dで受光した各検出信号に対して第1の演算処理となる下記の式1に基づいて演算されている。
[数1]
FE=(A+C)−(B+D) (式1)。
そして、フォーカスエラー信号検出回路50で検出したアナログのフォーカスエラー信号FEをA/D変換器51でディジタルのフォーカスエラー信号FEに変換して制御回路21内に設けたフォーカス制御部(FO制御部)21cに入力させている。
前記した制御回路21内に設けたフォーカス制御部(FO制御部)21cは、図11に拡大して示した如く、第2スイッチSW2と、ループ制御部21c1と、フォーカスジャンプ信号・フォーカスブレーキ信号生成部21c2と、フォーカスジャンプ・フォーカスブレーキ制御部21c3とから構成されている。
このフォーカス制御部(FO制御部)21c内では、ディジタルのフォーカスエラー信号FEがループ制御部21c1を介して第2スイッチSW2の一方の端子aに入力され、且つ、フォーカスジャンプ信号・フォーカスブレーキ信号生成部21c2にも入力されている。
また、フォーカスジャンプ・フォーカスブレーキ制御部21c3には、第1多層型光ディスク1A又は第2多層型光ディスク1B中で後述するように何層目の信号面であるかを検出した層判別信号S1/S2/S3(この実施例では3層のためS1/S2/S3とする)と、不図示の操作部で指示された層指示信号SSとが入力されている。
そして、フォーカスジャンプ・フォーカスブレーキ制御部21c3により対物レンズ39(図1)から出射させたレーザービームスポットLBを第1多層型光ディスク1A又は第2多層型光ディスク1B中で現在の層の信号面から目的とする他の層の信号面へ移動させるためのフォーカスジャン制御指令信号をフォーカスジャンプ信号・フォーカスブレーキ信号生成部21c2に送り、このフォーカスジャンプ信号・フォーカスブレーキ信号生成部21c2内でフォーカスエラー信号FEのS字カーブの立ち下り及び立ち上がりに基づいて後述の図17(b)及び図18(b)に示したようなフォーカスジャンプ信号FJ・フォーカスブレーキ信号FBが生成されて、このフォーカスジャンプ信号FJ・フォーカスブレーキ信号FB信号が第2スイッチSW2の他方の端子bに入力されており、更に、フォーカスジャンプ・フォーカスブレーキ制御部21c3からのフォーカスジャンプ制御指令信号により第2スイッチSW2を切り換えることで、フォーカスエラー信号FEとフォーカスジャンプ信号FJ・フォーカスブレーキ信号FBとが選択的にD/A変換器52に送られている。
この後、ディジタルのフォーカスエラー信号FE又はフォーカスジャンプ信号FJ・フォーカスブレーキ信号FBをD/A変換器52内でアナログ化してフォーカス駆動回路(FO DRIVE)53を介してフォーカスコイル40に印加することで、第2スイッチSW2が一方の端子a側に切り換ったときにアナログのフォーカスエラー信号FEにより対物レンズ39が第1多層型光ディスク1A又は第2多層型光ディスク1B中で所望の層の信号面に対してフォーカス方向に制御され、且つ、第2スイッチSW2が他方の端子b側に切り換ったときにフォーカスジャンプ信号FJ・フォーカスブレーキ信号FBにより対物レンズ39(図9)から出射させたレーザービームスポットLB(図9)が第1多層型光ディスク1A又は第2多層型光ディスク1B中で所望の層の信号面に向かってフォーカスジャンプできるようになっている。
次に、上記したトラッキングエラー信号検出回路60では、対物レンズ39を第1多層型光ディスク1A又は第2多層型光ディスク1Bの各層の信号面に対してトラッキング方向に制御するためのトラッキングエラー信号TEを検出しており、このトラッキングエラー信号TEは周知のDPP(Differential Push Pull)法により図10に示した多分割型フォトディテクタ44内の各受光領域A〜Hで受光した各検出信号に対して第2の演算処理となる下記の式2に基づいて演算されている。
[数2]
TE={(A+B)−(C+D)}+{(E−F)+(G−H)} (式2)。
そして、トラッキングエラー信号検出回路60で検出したアナログのトラッキングエラー信号TEをA/D変換器61でディジタルのトラッキングエラー信号TEに変換して制御回路21内に設けたトラッキング制御部(TR制御部)21dに入力させている。
前記した制御回路21内に設けたトラッキング制御部(TR制御部)21dは、図12に拡大して示した如く、第3スイッチSW3と、ループ制御部21d1と、トラッキングセンター値信号生成部21d2と、トラッキングループオン・オフ制御部21d3とから構成されている。
このトラッキング制御部(TR制御部)21d内では、ディジタルのトラッキングエラー信号TEがループ制御部21d1を介して第3スイッチSW3の一方の端子aに入力されている。
また、トラッキングエラーセンター値信号生成部21d2内で後述するトラッキングループオン用としてトラッキングエラー信号TEの略センター値に設定されたディジタルのトラッキングエラーセンター値信号TECが生成されて、このトラッキングエラーセンター値信号TECが第3スイッチSW3の他方の端子aに入力されている。
また、トラッキングループオン・オフ制御部21d3には、第1多層型光ディスク1A又は第2多層型光ディスク1B中で後述するように何層目の信号面であるかを検出した層判別信号S1/S2/S3と、不図示の操作部で指示された層指示信号SSとが入力されている。
そして、トラッキングループオン・オフ制御部21d3の制御指令により第3スイッチSW3を切り換えることで、トラッキングエラー信号TEとトラッキングエラーセンター値信号TECとが選択的にD/A変換器62に送られている。
この後、ディジタルのトラッキングエラー信号TE又はトラッキングエラーセンター値信号TECをD/A変換器62内でアナログ化してトラッキング駆動回路(TR DRIVE)63を介してトラッキングコイル41に印加することで、第3スイッチSW3が一方の端子a側に切り換ったときにアナログのトラッキングエラー信号TEにより対物レンズ39が第1多層型光ディスク1A又は第2多層型光ディスク1B中で所望の層の信号面に対してトラッキング方向に制御され、且つ、第3スイッチSW3が他方の端子b側に切り換ったときにトラッキングエラーセンター値信号TECにより対物レンズ39がトラッキングループオン制御できるようになっている。
次に、上記したプッシュプル信号検出回路70では、第1多層型光ディスク1Aの各層の信号面を再生した時に第1プッシュプル信号PP1を検出し、又は、第2多層型光ディスク1Bの各層の信号面を再生した時に第2プッシュプル信号PP2を検出するために、周知のプッシュプル法により図10に示した多分割型フォトディテクタ44内の各受光領域A〜Dで受光した各検出信号に対して第3の演算処理となる下記の式3に基づいて演算されている。
[数3]
PP1又はPP2={(A+B)−k(C+D)} (式3)。
この際、上記した係数kの値は、例えば0.7〜0.9程度に設定されている。
そして、プッシュプル信号検出回路70で検出した第1プッシュプル信号PP1又は第2プッシュプル信号PP2は、ウォブル信号抽出回路(WBL信号抽出回路)71と、ランドプリピット信号抽出回路(LPP信号抽出回路)72と、ADIP信号抽出回路73とに入力されるものの、第1多層型光ディスク1Aの各層の信号面を再生した時にはウォブル信号抽出回路71とランドプリピット信号抽出回路72とが動作し、一方、第2多層型光ディスク1Bの各層の信号面を再生した時にはウォブル信号抽出回路71とADIP信号抽出回路73とが動作するようになっている。
ここで、第1又は第2多層型光ディスク1A又は1Bの各層の信号面のグルーブトラック3を再生した時に、プッシュプル信号検出回路70で検出した第1プッシュプル信号PP1又は第2プッシュプル信号PP2から所定のクロック周波数でウォブルされたクロック用ウォブル信号WBLcと、所定のクロック周波数よりも大幅に低い周波数でウォブルされて各層を判別する第1層目,第2,第3層目判別用ウォブル信号WBL1,WBL2,WBL3とを抽出するためにウォブル信号抽出回路(WBL抽出回路)71が設けられている。
上記したウォブル信号抽出回路(WBL信号抽出回路)71は、図13に拡大して示した如く、プッシュプル信号検出回路70の後段から複数に分岐して、クロック用ウォブル信号抽出部71aと、第1層目判別用ウォブル信号抽出部71bと、第2層目判別用ウォブル信号抽出部71cと、第3層目判別用ウォブル信号抽出部71dとが設けられ、且つ、第1層目判別用ウォブル信号抽出部71bからの出力が制御回路21に入力されている共に、第1層目〜第3層目判別用ウォブル信号WBL1〜WBL3の後段に層判別部71eが設けられてこの層判別部71eの出力が制御回路21に入力されている。
そして、WBL信号抽出回路71内のクロック用ウォブル信号抽出部71aにより、図14(a),(b)又は図15(a)〜(c)に示したように、第1プッシュプル信号PP1又は第2プッシュプル信号PP2に対して例えば140KHzからなる所定のクロック周波数成分を不図示の第1BPF(バンドパスフィルタ)を介して周波数選択して取り出し、この所定のクロック周波数成分を0レベルの閾値により2値化した上で不図示のPLL回路を介して同期を取ってクロック用ウォブル信号WBLcを得た後に、このクロック用ウォブル信号WBLcを制御回路21に入力している。
以下、上記と同様に、第1層目判別用ウォブル信号抽出部71bにより第1プッシュプル信号PP1又は第2プッシュプル信号PP2に対して例えば3.5KHzからなる周波数成分を不図示の第2BPF(バンドパスフィルタ)を介して周波数選択して取り出して2値化した第1層目判別用ウォブル信号WBL1を層判別部71eに入力している。また、第2層目判別用ウォブル信号抽出部71cにより第1プッシュプル信号PP1又は第2プッシュプル信号PP2に対して例えば7KHzからなる周波数成分を不図示の第3BPF(バンドパスフィルタ)を介して周波数選択して取り出して2値化した第2層目判別用ウォブル信号WBL2を層判別部71eに入力している。更に、第3層目判別用ウォブル信号抽出部71dにより第1プッシュプル信号PP1又は第2プッシュプル信号PP2に対して例えば10.5KHzからなる周波数成分を不図示の第4BPF(バンドパスフィルタ)を介して周波数選択して取り出して2値化した第3層目判別用ウォブル信号WBL3を層判別部71eに入力している。
そして、層判別部71eでは、第1層目判別用ウォブル信号WBL1が入力したときに第1層目層判別信号S1を、第2層目判別用ウォブル信号WBL2が入力したときに第2層目層判別信号S2を、第3層目判別用ウォブル信号WBL3が入力したときに第3層目層判別信号S3をそれぞれ制御回路21に出力している。
この後、制御回路21内では、入力されたクロック用ウォブル信号WBLcを用いて第1多層型光ディスク1A又は第2多層型光ディスクBを搭載したスピンドルモータ22を例えばCLV(Constant Linear Velocity…線速度一定)で回転制御させる際の基準クロック(図示せず)を生成して、この基準クロックを第1モータ駆動回路25に供給していると共に、第1〜第3層目層判別信号S1〜S3を用いて第1多層型光ディスク1A又は第2多層型光ディスクBの各層の信号面を判別している。
また、第1多層型光ディスク1Aの各層の信号面を再生した時に、プッシュプル信号検出回路70で検出した第1プッシュプル信号PP1から第1多層型光ディスク1Aに形成されたランドトラック4上のランドプリピット4aから得られるランドプリピット信号LPPを抽出する場合には、ランドプリピット信号抽出回路(LPP信号抽出回路)72により、図14(a),(c)に示した如く、第1プッシュプル信号PP1に対してウォブル波高よりも大きな値に設定された正極性のランドプリピット信号スライスレレベルで2値化してランドプリピット信号LPPを抽出し、このランドプリピット信号LPPを第1スイッチSW1の一方の端子aに入力している。
更に、第2多層型光ディスク1Bの各層の信号面を再生した時に、プッシュプル信号検出回路70で検出した第2プッシュプル信号PP2から第2多層型光ディスク1Bに形成されたグルーブトラック3上のウォブル位相変調部(ADIP)3aから得られるADIP信号を抽出する場合には、ADIP信号抽出回路73により、例えば特開2005−100574号公報に記載されているように、第2プッシュプル信号PP2に対して不図示の高域通過フィルタ及び低域通過フィルタを通過した信号と、ここに入力した第2プッシュプル信号PP2との位相差を不図示の位相比較器により検出して、検出した位相差に応じてADIP信号を図15(d)に示した如く得て、このADIP信号を第1スイッチSW1の一方の端子aに入力している。
尚、ADIP信号抽出回路73によりADIP信号を抽出する方法は上記の方法に限られるものではなく、ADIP信号によるアドレス情報を取得できればいかなる方法でも良いものである。
この際、第1スイッチSW1の一方の端子aに入力される第1多層型光ディスク1Aからのランドプリピット信号LPPと、第2多層型光ディスク1BからのADIP信号は、前述したように、第1多層型光ディスク1Aと第2多層型光ディスク1Bとが同時に使用されないので、同時に入力されることはない。
次に、上記したRF信号処理回路80では、第1多層型光ディスク1A又は第2多層型光ディスク1Bのグルーブトラック3に記録された映像データとか音声データなどの情報信号と対応したメインデータ信号(RF信号)RFが図10に示した多分割型フォトディテクタ44内の各受光領域A〜Dで受光した各検出信号に対して第4の演算処理となる下記の式4に基づいて演算されている。
[数4]
RF=A+B+C+D (式4)。
そして、RF信号処理回路80で検出したアナログのメインデータ信号RFは、IDアドレス抽出回路81と、未記録/記録済み判別回路82と、メインデータ処理回路83と、球面収差補正回路84とに入力されている。
ここで、上記したIDアドレス抽出回路81では、RF信号処理回路80で検出したアナログのメインデータ信号RFから記録済みの情報信号Dに対するトラック位置特定を行うためのID(Identification Data)アドレス情報を抽出して、このIDアドレス情報を第1スイッチSW1の他方の端子bに入力しているが、この際に、上記したIDアドレス情報は、先に図3を用いて説明したように、一つのセクタの先頭フレームのフレーム同期信号SY0の直後に記録されたものである。
また、上記した未記録/記録済み判別回路82は、第1多層型光ディスク1A又は第2多層型光ディスク1Bのグルーブトラック3に情報信号が記録されているか否かを判別するための回路であり、RF信号処理回路80で検出したアナログのメインデータ信号RF{図17(d)及び図18(d)}の振幅に対して所定の閾値を設定することで、未記録/記録済み判別回路82内で後述の図17(e)及び図18(e)に示したような未記録/記録済み判別信号JSが生成され、この未記録/記録済み判別信号JSで制御回路21を介して第1スイッチSW1を切り換えている。
この際、図17(e)及び図18(e)に示したように、未記録/記録済み判別信号JSが「Low」であればグルーブトラック3上で情報信号が未記録であり、一方、未記録/記録済み判別信号JSが「High」であればグルーブトラック3上で情報信号が記録済みであるので、未記録/記録済み判別信号JSが「Low」のときに第1スイッチSW1を一方の端子a側に切り換えることで、未記録状態のグルーブトラック3に対して第1多層型光ディスク1Aからのランドプリピット信号LPP又は第2多層型光ディスク1BからのADIP信号によるプリフォーマットされたアドレス情報が取得でき、一方、未記録/記録済み判別信号JSが「High」のときに第1スイッチSW1を他方の端子b側に切り換えることで、記録済み状態のグルーブトラック3のメインデータ信号RF中から記録したIDアドレス情報を取得できるようになっている。
また、上記したメインデータ処理回路83では、RF信号処理回路80で検出したアナログのメインデータ信号RFに対して第1多層型光ディスク1A又は第2多層型光ディスク1Bのディスク規格に対応して所定のフォーマットに基づいてメインデータを処理している。
更に、上記した球面収差補正回路84では、第1多層型光ディスク1A又は第2多層型光ディスク1Bのレーザービーム入射面から各層の信号面までに厚み誤差がある場合に球面収差が発生するので、光ピックアップ30内の球面収差補正用凹レンズ36をレーザー光の光軸に沿って移動させて対物レンズ39から出射されたレーザービームスポットLBを第1多層型光ディスク1A又は第2多層型光ディスク1B中の目的層となる信号面に球面収差なく集光させるために、図16に示した如く、トラッキングエラー信号TEの振幅レベルが最大となるTEmaxの時のフォーカス調整起動上の位置と、メイデータ信号RFの振幅レベルが最大となるRFmaxの時のフォーカス調整起動上の位置とを検索し、両者の位置が一致するように制御するための球面収差補正信号SAを制御回路21に入力し、この球面収差補正信号SAを制御回路21を介して球面収差補正用凹レンズ36を移動させるための不図示のアクチュエータに供給している。
従って、球面収差補正回路84により、第1多層型光ディスク1A又は第2多層型光ディスク1Bの各層の信号面から得られる各情報信号に対してS/Nを向上させることができる。
尚、球面収差補正回路84に球面収差を補正する方法は上記の方法に限られるものではなく、球面収差を補正できればいかなる方法でも良いものである。
次に上記のように構成した光ディスク装置20内で対物レンズ39(図9)から出射させたレーザービームスポットLB(図9)を第1多層型光ディスク1A又は第2多層型光ディスク1B中で現在層となる1層目の信号面から目的とする他の層となる例えば2層目の信号面に向かってフォーカスジャンプさせる動作について、図17〜図19を用いて説明する。
まず、図17は第1多層型光ディスク1A又は第2多層型光ディスク1B中で1層目の第1信号面5A又は5Bと、2層目の第2信号面7A又は7Bとが共に記録済み状態である場合を示し、一方、図18は第1多層型光ディスク1A又は第2多層型光ディスク1B中で1層目の第1信号面5A又は5Bが記録済み状態であり、且つ、2層目の第2信号面7A又は7Bが未記録状態である場合示している。
尚、図17〜図19中では、対物レンズ39から出射させたレーザービームスポットLBを第1層目から2層目に移動させる例を説明しているが、これに限ることなく、1層目から3層目、2層目から3層目に移動させる場合も上記と同様に行えば良いものである。
この際、図17(a)及び図18(a)は先に図11を用いて説明したようにフォーカスコイル40(図9)に印加するフォーカスエラー信号FEを示し、また、図17(b)及び図18(b)は先に図11を用いて説明したようにフォーカスコイル40(図9)に印加するフォーカスジャンプ信号FJ・フォーカスブレーキ信号FBを示し、また、図17(c)及び図18(c)は先に図12を用いて説明したようにトラッキングコイル41(図9)に印加するトラッキンギエラー信号TEを示し、また、図17(d)及び図18(d)は先に図9を用いて説明したように第1多層型光ディスク1A又は第2多層型光ディスク1Bの信号面から得られるメインデータ信号RFを示し、更に、図17(e)及び図18(e)は先に図9を用いて説明したようにメインデータ信号RFの振幅に対して所定の閾値を設定して未記録状態である場合に「Low」を、一方、記録済み状態である場合に「High」を出力する未記録/記録済み判別信号JSを示している。
そして、図17に示したように、対物レンズ39(図9)から出射させたレーザービームスポットLB(図9)を第1多層型光ディスク1A又は第2多層型光ディスク1B中で1層目の信号面5A又は5Bから第2層目層判別信号S2に基づいてフォーカスジャンプを開始して2層目の信号面7A又は7Bにフォーカスジャンプさせるときに、球面収差補正回路84(図9)により2層目の信号面7A又は7Bの位置に球面収差補正の設定を行うと共に、2層目の信号面7A又は7Bが記録済みである場合には、フォーカスジャンプ直後からメインデータ信号RFの振幅が大きいので、未記録/記録済み判別信号JSは「High」を出力する。
一方、図18に示したように、第1多層型光ディスク1A又は第2多層型光ディスク1B中でフォーカスジャンプ先の2層目の信号面7A又は7Bが未記録である場合には、フォーカスジャンプ直後からメインデータ信号RFの振幅が小さいので、未記録/記録済み判別信号JSは「Low」を出力する。
更に、通常、フォーカスジャンプ終了からトラッキングループを繋ぐまでは安定待ちの為、数ms〜数十msの待ち時間WTを設定しているが、この実施例ではフォーカスジャンプ終了からトラッキングループオンするまでの待ち時間WTの間に、球面収差補正回路84(図9)により球面収差を補正しながらフォーカスジャンプ先の第2信号面7A又は7Bに対して未記録であるか記録済みであるかを未記録/記録済み判別信号JSにより判別し、トラッキングループオン後に第2信号面7A又は7Bに対するアドレス情報の取得を未記録/記録済み判別信号JSの判別結果に応じて選択している。
即ち、図17に示したように、第1多層型光ディスク1A又は第2多層型光ディスク1B中でフォーカスジャンプ先の第2信号面7A又は7Bに対する未記録/記録済み判別信号JSから「High」が出力されて記録済みである場合には、先に図9を用いて説明した第1スイッチSW1を他方の端子b側に切り換えて、第2信号面7A又は7Bに記録されたメインデータ信号RF中から記録したIDアドレス情報を取得している。
一方、図18に示したように、第1多層型光ディスク1A又は第2多層型光ディスク1B中でフォーカスジャンプ先の第2信号面7A又は7Bに対する未記録/記録済み判別信号JSから「Low」が出力されて未記録である場合には、先に図9を用いて説明した第1スイッチSW1を一方の端子a側に切り換えて、第2信号面7A又は7B中でプリフォーマットされたアドレス情報を取得しており、具体的には、第1多層型光ディスク1Aの第2信号面7Aではランドトラック4上のランドプリピット4aから得られるランドプリピット信号LPPをアドレス情報として取得し、第2多層型光ディスク1Bの第2信号面7Bではグルーブトラック3上のウォブル位相変調部(ADIP)3aから得られるADIP信号をアドレス情報として取得している。
ここで、上記したようなフォーカスジャンプを含むシーク動作の一例を図19に示すフローチャートに基づいて説明すると、まず、ステップS11でフォーカスジャンプを実行する。ここでは、先に図17及び図18を用いて説明したように、対物レンズ39(図9)から出射させたレーザービームスポットLB(図9)を第1多層型光ディスク1A又は第2多層型光ディスク1B中で現在層となる1層目の信号面から目的とする他の層となる例えば2層目の信号面に向かってフォーカスジャンプさせている。
次に、ステップS12でフォーカスジャンプが成功したか、失敗したかを判断し、フォーカスジャンプが失敗した場合にはステップS13で予め別に用意されたエラー処理を実施してリカバリさせる。リカバリ後の処理はそれぞれのシステムに拠るところが大きいので、ここでは省略する。
一方、フォーカスジャンプが成功したら、ステップS14で現在地(フォーカスジャンプ先)の記録状態を調査する。この際、図17,図18の例では、フォーカスジャンプ終了からトラッキングループオンするまでの待ち時間WTの間に球面収差補正回路84(図9)により球面収差を補正しながら未記録/記録済み判別信号JSが「Low」であるか、それとも「High」であるかを調べる。これにより、他の層の信号面に対する未記録/記録済み判別を信頼性良く確実に行なうことができる。
次に、ステップS15で現在地が記録済みであるか否かを未記録/記録済み判別信号JSの判別結果に基づいて判別を行う。
そして、現在地が記録済みであれば、ステップ16でアドレス取得方法を記録済み領域に適した方法になるように第1スイッチSW1(図9)を他方の端子b側に切り換える一方、現在地が未記録であれば、ステップ17でアドレス取得方法を未記録領域に適した方法になるように第1スイッチSW1(図9)を一方の端子a側に切り換えている。
この後、ステップS18で第1光ディスク1A又は第2光ディスク1B中の第2信号面7A又は7Bに対してトラッキングループオンし、ステップS16又はステップS17で設定したアドレス取得方式に従って、ステップS19で第1光ディスク1A又は第2光ディスク1B中の第2信号面7A又は7Bに対してアドレス情報を取得している。
この際、ステップS19では、第1光ディスク1A又は第2光ディスク1B中の第2信号面7A又は7Bが記録済みであれば、記録したIDアドレス情報を取得する一方、未記録であれば、第1光ディスク1Aの場合にランドプリピットフォーマットによりアドレス情報を取得し、第2光ディスク1Bの場合にウォブル位相変調フォーマット(ADIPフォーマット)によりアドレス情報を取得している。
その後、ステップS20では既存の同一層内シーク方法でシークを行い、一連のシーク動作を完了する。
上述したように、本発明に係る光ディスク装置によると、とくに、記録又は再生可能な信号面が多層に形成され、且つ、各層の信号面上で螺旋状又は同心円状に形成されたトラックがクロック用ウォブル信号を得るために所定のクロック周波数でウォブルされている上に、各層ごとに層判別用ウォブル信号を得るために前記所定のクロック周波数よりも大幅に低い周波数で且つ各層ごとに異なる単一の周波数でウォブルされている多層型光ディスクを用いて、対物レンズから出射されたレーザービームスポットを多層型光ディスクに照射することで、情情報信号をグルーブトラックに記録し、又は、グルーブトラックに記録した情報信号を再生する際に、とくに、光ディスク装置内に設けたウォブル信号抽出回路により所定のクロック周波数でウォブルされたクロック用ウォブル信号と、各層を判別する層判別用ウォブル信号とを抽出でき、且つ、各層ごとに異なる層判別用ウォブル信号により各層を判別できるので、光ディスク装置内で多層型光ディスクの各層を確実に判別することができる。
この際に、多層型光ディスクは、プリアドレス情報として、隣り合うグルーブトラック間にランドプリピットが形成されているランドプリピットフォーマット、又は、グルーブトラック上にクロック用ウォブル信号に対して位相変調したウォブル位相変調部が形成されているウォブル位相変調フォーマット(ADIPフォーマット)のいずれの場合でも適用可能であるので、光ディスク装置の使用勝手を向上させることができる。
また、光ディスク装置内に多層型光ディスクの各層の信号面に対して球面収差を補正するための球面収差補正手段を備えたために、多層型光ディスクの各層の信号面から得られる各情報信号に対してS/Nを向上させることができる。
(a),(b)は本発明に係る多層型光ディスクの一例となる第1多層型光ディスクを模式的に示した斜視図,平面図である。 (a)〜(c)は図1に示した第1多層型光ディスクにおいて、クロック用フォブル信号と、第1層目〜第3層目判別用ウォブル信号とを模式的に示した図である。 図1に示した第1多層型光ディスクにおいて、グルーブトラックに記録される情報信号のデータフォーマットを説明するための図である。 図1に示した第1多層型光ディスクにおいて、ランドトラック上に形成したランドプリピットの種類を説明するための図である。 図1に示した第1多層型光ディスクにおいて、一つのセクタに対応して設けた複数のランドプリピットを示した図である。 (a),(b)は本発明に係る多層型光ディスクの他例となる第2多層型光ディスクを模式的に示した斜視図,平面図である。 図6に示した第2多層型光ディスクにおいて、グルーブトラック上に形成したウォブル位相変調部のADIP構造を模式的に示した図である。 (a)〜(c)は図6に示した第2多層型光ディスクにおいて、8ウォブルの位相変調部(ADIP)を説明するための図である。 本発明に係る光ディスク装置の全体構成を示した構成図、 本発明に係る光ディスク装置において、光ピックアップ内に設けた多分割型フォトディテクタを拡大して示した図である。 本発明に係る光ディスク装置において、制御回路内に設けたフォーカス制御部(FO制御部)を拡大して示した図である。 本発明に係る光ディスク装置において、制御回路内に設けたトラッキング制御部(TR制御部)を拡大して示した図である。 図9に示したWBL信号抽出回路を拡大して示した図である。 (a)〜(c)は本発明に係る光ディスク装置において、第1プッシュプル信号からクロック用ウォブル信号とランドプリピット信号とをそれぞれ抽出する状態を模式的に示した図である。 (a)〜(d)は本発明に係る光ディスク装置において、第2プッシュプル信号からクロック用ウォブル信号とADIP信号とをそれぞれ抽出する状態を模式的に示した図である。 図9に示した球面収差補正回路の動作を説明するために模式的に示した図である。 (a)〜(e)は第1多層型光ディスク又は第2多層型光ディスクの第1信号面及び第2信号面が共に記録済みであるときに、対物レンズから出射させたレーザービームスポットを第1信号面から例えば第2信号面にフォ−カスジャンプさせた場合の各信号波形を示した図である。 (a)〜(e)は第1多層型光ディスク又は第2多層型光ディスクの第1信号面が記録済みであり、且つ、第2信号面が未記録であるときに、対物レンズから出射させたレーザービームスポットを第1信号面から例えば第2信号面にフォ−カスジャンプさせた場合の各信号波形を示した図である。 本発明に係る光ディスク装置において、対物レンズによるフォーカスジャンプを含むシーク動作の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1A,1B 第1,第2多層型光ディスク、2A,2B 第1ディスク基板、
3 グルーブトラック、3a 位相変調部、
4 ランドトラック、4a ランドプリピット、
5A,5B 第1信号面、5a 第1記録層、5b 第1半透過反射層、
6 接着剤層、
7A,7B 第2信号面、7a 第2記録層、7b 第2半透過反射層、
8A,8B 第3信号面、8a 第3記録層、8b 反射層、
9A,9B 第2ディスク基板、
20 光ディスク装置、
21 制御回路、21a ROM、21b RAM、
21c フォーカス制御部(FO制御部)、21c1 ループ制御部、
21c2 フォーカスジャンプ信号・フォーカスブレーキ信号生成部、
21c3 フォーカスジャンプ・フォーカスブレーキ制御部、
21d トラッキング制御部(TR制御部)、21d1 ループ制御部、
21d2 トラッキングセンター値信号生成部、
21d3 トラッキングループオン・オフ制御部、
22 スピンドルモータ、22a 軸、23 ターンテーブル、
24 ディスククランパ、25 第1モータ駆動回路、26 第2モータ駆動回路、
27 スレッドモータ、28 リードスクリュー、29 レーザー駆動回路、
30 光ピックアップ、31 光ピックアップ筐体、31a 螺合部、
32 レーザー光源、33 コリメータレンズ、
34 回折素子、35 ビームスプリッタ、36 球面収差補正用凹レンズ、
37 λ/4板、38 レンズホルダ、
39 対物レンズ、40 フォーカスコイル、41 トラッキングコイル、
42 検出レンズ、43 シリンドリカルレンズ、44 多分割型フォトディテクタ、
50 フォーカスエラー信号検出回路、51 A/D変換器、
52 D/A変換器、53 フォーカス駆動回路(FO DRIVE)、
60 トラッキングエラー信号検出回路、61 A/D変換器、
62 D/A変換器、63 トラッキング駆動回路(TR DRIVE)、
70 プッシュプル信号検出回路、
71 ウォブル信号抽出回路(WBL信号抽出回路)、
71a クロック用ウォブル信号抽出部、
71b〜71d 第1層目〜第3層目判別用ウォブル信号抽出部、
71e 層判別部、
72 ランドプリピット信号抽出回路(LPP信号抽出回路)、
73 ADIP信号抽出回路、
80 RF信号検出回路、81 IDアドレス抽出回路、
82 未記録/記録済み判別回路、83 メインデータ処理回路、
84 球面収差補正回路、
SW1〜SW 第1〜第3スイッチ、
A〜H 多分割型フォトディテクタ内の各受光領域、
LB レーザービームスポット、
FE フォーカスエラー信号、
FJ・FB フォーカスジャンプ信号・フォーカスブレーキ信号、
TE トラッキングエラー信号、
TEC トラッキングエラーセンター値信号、
S1/S2/S3 層判別信号、SS 層指示信号、
JS 未記録/記録済み判別信号、SA 球面収差補正信号、
PP1 第1プッシュプル信号、PP2 第2プッシュプル信号、
LPP ランドプリピット信号、
WBLc クロック用ウォブル信号、
WBL1〜WBL3 第1層目〜第3層目判別用ウォブル信号、WT 待ち時間。

Claims (5)

  1. 記録又は再生可能な信号面が多層に形成され、且つ、各層の信号面上で螺旋状又は同心円状に形成されたトラックがウォブルされている多層型光ディスクにおいて、
    前記トラックは、クロック用ウォブル信号を得るために所定のクロック周波数でウォブルされている上に、各層ごとに層判別用ウォブル信号を得るために前記所定のクロック周波数よりも大幅に低い周波数で且つ各層ごとに異なる単一の周波数でウォブルされていることを特徴とする多層型光ディスク。
  2. 隣り合う前記トラック間に、プリアドレス情報としてランドプリピットが形成されていることを特徴とする請求項1記載の多層型光ディスク。
  3. 前記トラック上に、プリアドレス情報として前記クロック用ウォブル信号に対して位相変調したウォブル位相変調部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の多層型光ディスク。
  4. 記録又は再生可能な信号面が多層に形成され、且つ、各層の信号面上で螺旋状又は同心円状に形成されたトラックがクロック用ウォブル信号を得るために所定のクロック周波数でウォブルされている上に、各層ごとに層判別用ウォブル信号を得るために前記所定のクロック周波数よりも大幅に低い周波数で且つ各層ごとに異なる単一の周波数でウォブルされている多層型光ディスクに、対物レンズから出射されたレーザービームスポットを照射することで、情報信号を前記トラックに記録し、又は、前記トラックに記録した前記情報信号を再生する光ディスク装置において、
    前記各層の信号面中の前記トラック上に照射した前記レーザービームスポットの反射光を複数の受光領域で受光して、各受光領域からの各検出信号を出力する多分割型フォトディテクタと、
    前記多分割型フォトディテクタの各検出信号を第1の演算処理により演算してフォーカスエラー信号を検出するフォーカスエラー信号検出手段と、
    前記多分割型フォトディテクタの各検出信号を第2の演算処理により演算してトラッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー信号検出手段と、
    前記多分割型フォトディテクタの各検出信号を第3の演算処理により演算してプッシュプル信号を検出するプッシュプル信号検出手段と、
    前記プッシュプル信号から前記トラック上で前記所定のクロック周波数でウォブルされているクロック用ウォブル信号を抽出すると共に、前記所定のクロック周波数よりも大幅に低い周波数で且つ各層ごとに異なる単一の周波数でウォブルされている層判別用ウォブル信号を抽出した後に、前記各層ごとに異なる前記層判別用ウォブル信号により前記各層を判別するウォブル信号抽出手段と、
    前記多分割型フォトディテクタの各検出信号を第4の演算処理により演算して前記トラックに記録した前記情報信号を検出するRF信号検出手段と、
    を少なくとも備えたことを特徴とする光ディスク装置。
  5. 前記多層型光ディスクの各層の信号面に対して球面収差を補正するための球面収差補正手段を備えたことを特徴とする請求項4記載の光ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015163271A1 (ja) * 2014-04-21 2015-10-29 メモリーテック・ホールディングス株式会社 光ディスク

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