JP2009116843A - 情報処理装置、方法及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 POSレジ端末が読み取ったエコバック識別情報を受信し、受信したエコバック識別情報と関連付けられている消費者識別情報を検索して特定し、消費者がエコバックを使用することでレジ袋を使用しなかったことによるCO2排出量に相当する価値を有するポイントを生成し、消費者からの景品の選択要求を受信し、消費者に景品を提供するように企業に対して指示するとともに、景品交換に利用したポイントをCO2の排出量として、当該景品を提供した企業に関連付け付与することとした。
【選択図】 図1
Description
消費者が自分でマイバックを持参し、いわゆるレジ袋をもらわないようにして、環境に配慮することが行われている。
このような場合、スーパーやコンビニエンスストアーでは、買い物1回につき、台紙にスタンプを押し、そのスタンプが10個など所定の個数溜まると、景品や割引がもらえるという仕組みがある。
地方自治体でも、買い物を特典シール等を使って推進している。
また、消費者がエコバックを自分で用意する場合、エコバックを買う必要があり、消費者に大きな負担を掛けてしまい、エコバックの利用がなかなか広がらない一つの原因となっていた。
また、スーパーやコンビニは、消費者がエコバックを購入する負担を軽減するため、エコバックをレンタルすることが考えられるが、エコバックをレンタルした場合、今度は消費者がレンタルしたエコバックを返却せずに廃棄したり、エコバックを粗末に扱ってしまうという問題があった。
そのため、海外の企業からCO2の排出量を購入したりすることが行われている。
しかし、本来最もCO2の削減を行うことができるのは、企業が生産した商品やレジ袋などを消費しているのは消費者であるにも関わらず、各消費者個人が削減したCO2の量を客観的に測る技術的な手段がなかったため、消費者個人レベルではCO2の排出権取引を行うことができないという問題があった。
また、企業側からは、消費者からCO2排出量を取得することができるので、削減目標の達成が容易となるし、CO2削減量の数値化ができるため、消費者個人との取引が可能となる。
図1は本発明に係る一の実施形態の全体概要を示した模式図である。
図1において、本発明では、管理サーバ1と、管理サーバ1と通信を介して接続可能に構成された消費者端末2、POSレジ5、回収ボックス装置6及び景品を提供する企業の企業端末7と、消費者が保持するエコカード3、消費者が利用するエコバック4を有している。
この消費者端末2は、ブラウザーのコンピュータプログラムが搭載されており、管理サーバ1が送信したホームページデータを取得して出力したり、また管理サーバ1に対して所定のデータを送信することができる。
また、消費者端末2は、バーコードリーダを備え、後述するレシートに記載された2次元バーコードを読み取り、復号化して、2次元バーコードに含まれているURLなどにアクセスする処理を行うプログラムを搭載していてもよい。
このエコカード3には、少なくとも会員となっている消費者を識別するためのエコ会員IDを記憶している。
また、その他、エコカード3には、消費者の氏名などの個人情報や、消費者が会員として所属している店舗を識別する店舗IDを記憶するようにしても良い。
このエコバック4は、本例では、店舗が消費者に対してレンタル(無償のレンタルを含む)している。
このエコバック4には、ICタグ41が取り付けられている。ICタグ41は、メモリとCPUと送受信装置とを有しており、このメモリにICタグを識別するタグIDが記憶されている。また、ICタグ41には、タグIDのほか、当該タグは取り付けられているエコバック4のサイズ情報がメモリに記憶されている。エコバック4のサイズとは、LL、L、M、Sなどのエコバック4の大きさを表すもので情報である。
これにより、ICタグリーダからの読み取り電波により励起され、メモリに記憶しているID及びサイズ情報をICタグリーダに送信するように構成されている。
また、POSレジ5には、ICタグ41を読み取るためにICタグリーダ51及び、図示しないエコカード3を読み取るためのカードリーダが接続又は設けられている。これにより、ICタグリーダ51からICタグ読み取り用の電波が発信され、ICタグ41からの返信の信号により、ICタグ41のタグIDやサイズ情報を取得することができる。
この回収ボックス6は、通信装置を有しており、管理サーバ1とデータの送受信ができる。
また、回収ボックス6は、その上端部に形成されたエコバック4の投入口61と、この投入口41に設けられたICタグリーダ(図示しない)と、管理サーバ1から受信したデータなど表示するためのディスプレイ62、景品の申込用紙を印刷するためのプリンタ63を有している。このプリンタ63により景品の申込用紙を印刷することができる。
企業端末7は、ブラウザプログラムなどにより、インターネットに接続し、データの受信、送信ができるように構成されている。
この管理サーバ1は、CPU(Central
Processing Unit)、RAM(Random Access
Memory)、ROM(Read Only Memory)等のメモリ、ハードディスクドライブなどの外部メモリ、CPUが実行するコンピュータプログラムにより、図2に示した機能ブロックを構成することができる。
図2に示した機能ブロックは、消費者データベース(DB)101、店舗データベース(DB)102、景品データベース(DB)103、企業データベース(DB)104、排出量データベース(DB)105、通信・認証処理部106、登録処理部107、ポイント処理部108、景品処理部109から構成されている。
消費者が希望している景品情報は、消費者がためたポイントと交換することを希望している景品の情報である。この景品情報は、いつでも消費者が変更登録することができる。
嗜好商品情報は、消費者が嗜好している商品の情報であって、消費者がエコ会員登録する際に消費者が登録したものであり、例えば、消費者が今欲しいと思っている商品(DVD、携帯電話機、テレビなど)の情報が含まれる。
また、購入履歴は、消費者がいつ、どの店舗(店舗ID)、どの商品(商品ID)、いくら(価格情報)などの情報を含んでいる。
月額利用金額は、消費者が毎月どの程度の消費を行っているかの平均的な金額である。
なお、購入履歴、月額利用金額などのデータは、必要に応じて記憶すればよい。
当該景品を交換するために必要なポイント数及びCO2排出量は、消費者が当該景品と交換するために持っている必要があるポイント数及びCO2排出量であり、これは、景品提供企業が任意に決定し、登録しておくことができる。
ネゴ条件とは、消費者が他の企業が提供している景品と比較した場合に、企業側から提案する景品交換の条件である。このネゴ条件としては、ネゴ対象となる企業情報及びネゴ率を記憶することができる。例えば、同じDVDプレーヤを製造しているメーカA社とB社がある場合、A社はB社の製品に対抗するため、ネゴ条件として企業情報としてB社、ネゴ率を10%という形で登録することができる。
これにより、A社が提供している景品のDVDプレーヤについて、消費者がB社が提供しているDVDプレーヤとバッティングした場合、本来300ポイントで提供すべきところ、10%差し引いた270ポイントで消費者に提供する条件を提示することができる。
またネゴ条件として、消費者が持っているCO2排出量を条件に設定することもできる。例えば、本来1000ポイントのDVDプレーヤを、900ポイントまでネゴにより落とすための条件として、当該消費者が500g以上のCO2排出量を持っていることを条件として登録できる。これは、エコポイントはエコバックを早く店に返却した場合等に、通常のエコポイント(レジ袋削減枚数、即ちCO2排出量に応じたポイント)に加算したエコポイントが与えられるため、必ずしもエコポイント=CO2排出量となっていないので、企業として必要なCO2排出量を得るために消費者が保有しているCO2排出量を条件とすることができる。
なお、このネゴ条件を設定するか否かは、企業側の任意である。
企業データベース104には、企業ID、企業名、企業が獲得したCO2削減量、CO2削減目標、が記憶できるようになっている。
この排出量データベース105には、消費者を特定するエコID、消費者がレジ袋の代わりにエコバックを利用したことで削減したCO2削減量、獲得したエコポイント、仮エコポイント、仮エコポイントの取得年月日が記憶できるようになっている。
エコポイントとは、CO2削減量に応じて付与されるポイントである。このエコポイントは、例えば、LLサイズ1枚あたり3ポイント、Lサイズ1枚当り2ポイント、Mサイズ1枚当り1ポイント、Sサイズ1枚当り0.5ポイントなどのように、エコバックの大きさに応じて付与される。このエコポイントは既に確定されたポイント数である。
CO2削減量とエコポイントの関係は、CO2削減量は、消費者がレジ袋を使用する代わりにエコバックを使用することで削減したレジ袋の枚数に応じた数値を表し、例えば、Lサイズのレジ袋であれば0.5gなど実際のCO2削減量を現しているが、一方、エコポイントは、基本的に、1ポイント=1gのようにCO2排出量と対応付けられているが、消費者が早く返却した場合になどにエコポイントが加算される場合があり、この場合には、ポイント数はCO2排出量と等しくならない。
また、仮ポイントは、消費者が商品を購入した際に付与されるポイントである。この仮ポイントは、次回消費者がエコバック4を使用した際、又はエコバック4を回収ボックス6にて回収した際に、正式なエコポイントとして確定される。
また、通信・認証処理部106は、消費者から送信されたエコIDやタグIDの認証処理を行う。
また、登録処理部107は、最初に消費者に対してエコバックをレンタルした際に、当該消費者のエコカード3のカードIDと、エコバックのタグIDとを関連付けて消費者データベース101に登録する処理を行う。
ポイント変換処理は、仮ポイントとして記憶されているものを、正式なエコポイントに書き換える処理である。なお、その際、ポイント処理部108は、仮ポイント発行からの経過時間又は、エコバックの貸し出し開始から返却までの経過時間を算出し、経過時間に応じて所定の割合を仮ポイントに掛けて、エコポイントを生成する処理を行うことができる。
また、景品処理部109は、企業が提供している景品にネゴ条件を設定されている場合には、そのネゴ条件に応じた条件(景品交換できるエコポイント数)を算出し、消費者端末に送信する処理を行う。
また、景品処理部109は、景品を提供した企業に対して、取得したエコポイントに応じたCO2の排出量を付与する処理を行う。この処理は、例えば、1エコポイントあたり10gのCO2削減量があるとすると、1エコポイントが10gのCO2削減量として計算する。
なお、消費者や店舗、企業の情報、企業が設定したネゴ条件などの情報は、予め各データベースに登録されているものとする。
最初に消費者は、自分のエコカード3を持参して、エコバック4をレンタルし、買物にこのエコバック4を使用する(1)。
なお、エコバック4のレンタルは、有償無償を問わない。
この処理を繰り返すことで、消費者にはエコポイントが順次貯まっていくこととなる。
管理サーバ1は、企業端末7に対して消費者からエコポイント(CO2削減量に対応)に応じて、景品交換要求があったことが通知される(5)。
企業は、消費者がレジ袋の削減により貯めたCO2排出量を、景品と交換することで取得することができる。
図8において、消費者からエコバックのレンタルの申し出に応じて、レジの店員がPOSレジ5のエコバックの登録ボタンを押下する(S101)。
また、POSレジ5は、タグリーダ51により、エコバックのタグIDとタグサイズのデータを読み取る(S103)。
そして、POSレジ5は、読み取ったエコIDとタグIDとを、通信を介して管理サーバ1へ送信する(S104)。
なお、既にエコIDが登録されている場合には、当該登録されているエコIDに関連付けて、タグIDを登録する。
これにより、ある一人の消費者が、複数のエコバック4を使用した場合でも、各エコバックの利用に応じて、仮ポイント、エコポイントの付与をすることができる。
図9において、POSレジ5のICタグリーダ51は、消費者が持参したエコバック4のICタグ41から、タグIDと、サイズ情報を読み取る(S201)。
また、POSレジ5は、消費者の商品購入情報を取得する(S202)。商品購入情報の取得は、例えば、商品に付されているバーコードを読み取ったり、店員が手入力により入力することで、取得できる。
そして、POSレジ5は、取得したタグID、商品購入情報を管理サーバ1へ送信する(S203)。
この仮ポイントの生成は、エコバックのサイズに応じた基本ポイント、例えば、LLサイズ3ポイント、Lサイズ2ポイント、Mサイズ1ポイント、Sサイズ0.5ポイントにより付与することができる。
仮ポイント=サイズに応じた基本ポイント
またさらに別の例として、エコバック4の再利用まで期間の長さに応じたポイント増加率により計算することができる。
仮ポイント=サイズに応じた基本ポイント×再利用までの期間に応じた増加率
ここで、再利用までの期間に応じた増加率とは、例えば、エコバック再利用までの期間の長さに応じて、0日から3日目であれば60%増、4日〜7日であれば50%増、8日〜9日であれば40%増、10日〜14日であれば20%増、15日〜16日であれば10%増、17日以降は0%(増減なし)などのように予め変動率を定めたテーブルを持っておき、再利用までの期間に応じてポイントを増減させて付与するようにしてもよい。
これにより、エコバック4を消費者が返却しないことを防ぎ、かつ、早いサイクルで利用することを促すことができ、レンタルエコバックの仮想マイバック化(消費者がマイバックとして使用する)ことが実現できる。
判別の結果、前回の購入時に付与された仮ポイントがある場合には、当該ポイントをそのままエコポイントに変換する(S208)。つまり、例えば、10仮ポイントは、10エコポイントに変換される。
また併せて、消費者が消費者端末2を使って現在のポイントを確認するためのポイント確認サイトのアドレス504、ポイント確認サイトのアドレスを2次元バーコード化した2次元バーコード505が印刷されている。このアドレスに消費者がアクセスすることで、現在のエコポイントの合計、仮ポイントなどの情報を消費者が見ることができる。
図11において、消費者がレンタルしていたエコバック4を回収ボックス6の投入口61に投入すると、ICタグリーダが返却されたエコバック4のICタグ41を読み取るタグIDを取得して、管理サーバ1へ送信する(S301)。
ポイント処理部108は、排出量データベース105を参照して、前回購入時の仮ポイントがあるか否か判別する(S304)。
判別の結果、仮ポイントがある場合には、ポイント処理部108は、前回購入時の仮ポイントを正式なエコポイントに変換する(S305)。
なお、この際、ポイント処理部108は、エコバックのレンタル開始から返却までの期間に応じて、付与するエコポイントを変動させるようにしても良い。
この場合、例えば、予めレンタル開始から返却までの期間0日〜3日までは30%増、4日〜7日までは25%増、8日〜9日までは20%増、10日〜14日までは10%増、15日〜16日までは5%増、17日以降は0%増のように、変動率を予め決めておき、これにより付与するエコポイント計算するようにしてもよい。
エコポイント=仮ポイント×変動率
従って、当日返却した場合には、仮ポイント10ポイントのとき、30%増の13ポイントとなる。
これにより、エコバック4の返却を早めれば早めるほど、エコポイントが増加することとなり、消費者に対してレンタルエコバックの早期回収を実現することができる。
この景品申込書の例を図12に示す。図12に示すように、景品申込書601には、合計エコポイント602、景品交換をするためのホームページのアドレス603、景品交換するためのホームページアドレスを2次元バーコード化した2次元バーコード604が印刷されている。
これにより、この景品交換のホームページアクセスすることで、景品交換の申込みやポイント照会を行うことができる。
図13において、消費者は印刷された景品申込書に記載されたアドレス、エコIDを消費者端末2に入力してホームページにアクセスする(S401)。
この景品申込みサイトの画面を図14に示す。
図14に示すように、景品申込みサイト701には、現在の合計エコポイント702、景品として希望している商品703、その景品を提供している企業を表すメーカ704、ネゴシエーションによる景品の選択を表すネゴ選択ボタン705、景品選択完了を表す景品選択完了ボタン706、ログアウトボタン707が表示されている。
商品ボタン703及びメーカボタン704はプルダウンボタンであって、いずれかのボタンに基づいて商品名により、又はメーカ名により景品を選択することができる。
ネゴシエーションが選択された場合には、管理サーバ1の景品処理部109は、後述するネゴシエーション処理を実行して、消費者から希望する景品の選択を受信する(S405、406)。
そして、景品処理部109は、景品提供メーカに対して、消費者が持っているレジ袋削減増枚数に応じたCO2削減量が当該企業IDに移転され企業データベース104、排出量データベース105に記憶され(S409)、処理を終了する。
図15において、消費者によりネゴ選択ボタン705が押されることにより、景品処理部109は、ネゴ選択ボタン押下指示を受信し(S451)、景品データベース103を参照して、現在選択されている商品と同じ商品を提供している企業を検索し、検索した企業を表示する(S452、S453)。
この一例を図16に示す。図16に示すように一覧画面には、例えば、消費者が希望しているDVDを景品として提供している企業名710、製品名711、景品交換に必要なエコポイント数712、一覧から企業(景品)を選択するための選択ボタン713、ネゴ要求ボタン714、キャンセルボタン715が表示される。
景品処理部109は、景品データベース103を参照して、選択された商品について、当該提供企業がネゴ条件を設定しているか否か判別する(S455)。
判別の結果、ネゴ条件が設定されていない商品については、ネゴの対象ではないとして、ネゴ処理を終了する。
例えば、図16の例で、山下電気産業が、DVDプレーヤについて、他社が競合した場合には、10%下げというネゴ条件を設定していた場合、通常「200ポイント」だったのが、10%下げた「180ポイント」と表示される。また、同様に、ジープ株式会社が、ネゴ対象として「山下電気産業」、ネゴ率として10%と設定していた場合には、リスト内に山下電気産業が存在するため、通常「180ポイント」だったのが、ネゴ率の10%を差し引いた「162ポイント」と表示される。
再度選択された場合には、S453の処理に戻って、処理を繰り返す。
この場合、各企業は、ネゴの最低条件を決めておき、その最低条件と以下となった場合には、ネゴ処理を行わずに、前回の必要ポイントをそのまま表示するようにする。
また企業は予めネゴ条件を登録しておくことで、競合企業よりも有利な条件で景品を消費者に提供することができ、自社の製品をPRすることができる。
図17において、管理サーバ1の景品処理部109は、各企業から消費者に対する景品提供のオファーを受信し、排出量データベース105に各エコIDに関連付けて記憶する(S501)。
この状態で、消費者が消費者端末2にエコIDを入力等して送信し、アクセスする(S502)。
この場合の画面800としては、図18に示すように、現在のエコポイント及びCO2削減量801、その消費者に提供申し出ている(オファーしている)提供企業名802、企業がその消費者に提供する製品名803、選択ボタン804、完了ボタン805、キャンセルボタン806が表示される。
製品名803は、プルダウンボタンとなっており、当該企業がその消費者に提供している商品が、プルダウンメニューから選択できるようになっている。
そして、景品処理部109は、排出量データベース105を参照して、当該景品を選択した消費者のCO2とこれに相当するエコポイントを減算するとともに、企業情報データベース104を参照して、消費者が持っていたCO2排出量を当該景品提供企業のCO2排出量に加算して(S508)、処理を終了する。
これにより、消費者が持っていたCO2排出量を、企業へ景品交換という形で譲渡することができる。
図19において、景品処理部109は、各企業から、各企業が目標としているCO2の削減目標値を取得する(S601)。
景品処理部109は、消費者情報データベース101を参照して、企業が提供する景品と嗜好が一致する消費者を検索する(S602)。
これは、企業がDVDプレーヤを景品として提供する場合、消費者の嗜好としてDVDプレーヤとして登録されている消費者を検索する。
これにより、例えば、目標値が1000gの企業の場合、嗜好の一致する消費者Aが500g、消費者Bが200g、消費者Cが200g、消費者Dが100g、消費者Eが50g、消費者Fが30gだった場合、消費者A〜Eの順にソートし、順に加算することで消費者A〜Dまでで目標値に達することになるため消費者A〜Dはオファー対象となり、それ以降の消費者E、Fはオファーの対象から外れることになる。
図20において、景品処理部109は、排出量データベース105を参照して、当該消費者に対して景品提供のオファーを行っている企業を特定する(S611)。
景品処理部109は、オファーしている各企業のうち当該消費者の獲得エコポイントで提供可能か景品をあるか、景品データベース103を参照して判別する(S612)。
判別の結果、提供景品がない場合には処理を終了する。
判別の結果、交換可能なCO2排出量を有していない場合には、処理を終了する。
2 消費者端末
3 エコカード
4 エコバック
41 ICタグ
5 POSレジ
51 ICリーダ
6 回収ボックス
61 投入口
62 ディスプレイ
63 プリンタ
7 企業端末
101 消費者データベース
102 店舗データベース
103 景品データベース
104 企業データベース
105 排出量データベース
106 通信・認証処理部
107 登録処理部
108 ポイント処理部
109 景品処理部
Claims (12)
- 消費者が商品購入時に繰り返して使うことができるエコバックを利用することにより、消費者が店舗で商品を購入するたびに新たに配布されるレジ袋の使用枚数を削減した削減枚数をCO2排出量に換算することにより、消費者個人がCO2排出量に基づいた取引を行うため、消費者が商品を購入する際に、当該消費者が持っているエコバックの識別情報を読み取るPOSレジ端末、企業が使用する企業端末と通信可能に構成された装置であって、
上記消費者を識別する消費者識別情報と、当該消費者が持っているエコバックを識別するエコバック識別情報を関連付けて記憶する消費者情報記憶手段と、
上記消費者識別情報に関連付けて、上記消費者がエコバックを利用することにより取得したCO2排出量に応じた価値を有するポイントを記憶する排出権記憶手段と、
CO2排出量の取得を希望する企業を識別するための企業識別情報と、当該企業が取得したCO2排出量を関連付けて記憶する企業情報記憶手段と、
上記企業識別情報に関連付けて、当該企業が消費者に対して提供する景品情報を記憶する景品情報記憶手段と、
上記POSレジ端末が読み取ったエコバック識別情報を受信する受信手段と、
上記消費者記憶手段を参照して、上記受信したエコバック識別情報と関連付けられている消費者識別情報を検索して特定し、当該消費者がエコバックを使用するごとに、その使用回数に応じてレジ袋を使用しなかったことによるCO2排出量に相当する価値を有するポイントを生成し、当該生成したポイントを上記排出権記憶手段に当該消費者識別情報と関連付けて記憶するポイント処理手段と、
上記排出権記憶手段に記憶されている消費者が取得したポイント数に対応して、上記景品情報記憶手段に記憶されている景品の選択要求の入力を受付け、受付けた景品の選択要求に応じて上記消費者に景品を提供するように上記企業端末に対して指示するとともに、当該景品交換に利用したポイントをCO2の排出量として、当該景品を提供した企業に関連付けて、上記企業情報記憶手段に記憶する景品処理手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。 - 上記受信手段は、エコバックのサイズ情報を更に受信し、
上記ポイント処理手段は、上記エコバックのサイズ情報に応じて、ポイントを生成する、
請求項1記載の情報処理装置。 - 上記エコバックには、エコバック識別情報を有するICタグが取り付けられており、
上記POSレジ端末に接続されたRFIDリーダが、上記ICタグのエコバック識別情報を読み取ることで、上記受信手段が、エコバック識別情報を取得する、
請求項1又は2記載の情報処理装置。 - 上記景品情報記憶手段には、当該景品提供企業が設定した競合する他社の景品に対する交換ポイントの割引率であるネゴ条件情報が記憶されており、
上記景品処理手段は、上記消費者がネゴ条件の適用を指定した場合に、上記景品情報記憶手段に記憶されているネゴ条件情報に基づいて、当該消費者との間での景品とポイントとを交換する場合の必要なポイントを割引して消費者端末に通知する、
請求項1〜3のいずれかの項に記載の情報処理装置。 - 上記ネゴ条件情報には、さらにネゴの対象となる対象企業情報が含まれ、
上記景品処理手段は、消費者が要求に応じて上記景品情報記憶手段を参照して、当該景品を提供している複数の企業を抽出して表示するとともに、上記消費者がネゴ条件の提供を指定した場合に、上記ネゴ対象となっている企業が存在するか否か判別し、ネゴ対象となっている企業が存在する場合に、当該消費者との間での上記ネゴ条件を設定した企業が提供する景品とポイントを交換する場合の必要なポイントを割引して消費者端末に通知する、
請求項4記載の情報処理装置。 - 上記排出権記憶手段には、上記消費者がエコバックを利用することにより取得したCO2削減量を更に記憶し、
上記企業情報手段は、上記企業が目標とするCO2削減量を更に記憶し、
上記消費者情報記憶手段は、消費者が欲しい景品の情報を含む嗜好情報を更に記憶し、
上記消費者情報記憶手段を参照して、当該企業が提供している景品が嗜好情報として登録されている消費者を検索し、
上記ポイント記憶手段を参照して、当該企業が提供している景品を嗜好情報として登録している消費者のうち、上記排出権記憶手段を参照してCO2削減量を多く取得しているユーザから順にソートしてそのCO2削減量を順に集計し、集計したCO2削減量が、上記企業が目標とするCO2削減量に達するまで計算し、当該集計対象となった消費者を当該企業が景品交換を申し出るオファー対象の消費者として、当該消費者端末に対して景品交換のオファー情報を送信する、
請求項1〜5のいずれかの項に記載の情報処理装置。 - 上記ポイント処理手段は、上記消費者がエコバックを使用することでレジ袋を使用しなかったことによるCO2排出量に相当する価値を有するポイントを仮ポイントとして生成し、上記消費者が次回にエコバックを使用したことを受信したときに、上記排出権記憶手段に記憶されている仮ポイントを、景品と交換可能な正式なポイントに変換し、
上記排出権記憶手段は、消費者識別情報に関連付けて、生成された仮ポイントを更に記憶する、
請求項1〜6のいずれかの項に記載の情報処理装置。 - 上記ポイント処理手段は、上記仮ポイント生成から、消費者が次回にエコバックを使用したときまでの経過時間を算出し、算出した経過時間の長さに応じて、上記正規なポイントに変換する変換率を変える、
請求項7記載の情報処理装置。 - 上記エコバックを回収し、回収したエコバック識別情報を取得する回収ボックス装置と更に接続可能に構成されており、
上記ポイント処理手段は、上記回収ボックス装置から、エコバックの回収通知を受信したときに、上記排出権記憶手段に記憶されている仮ポイントを、景品と交換可能な正式なポイントに変換する、
請求項7記載の情報処理装置。 - 上記ポイント処理手段は、上記レジ端末から当該エコバックがはじめ使われた日から、上記回収ボックス装置による回収されるまでの経過時間を算出し、算出した経過時間の長さに応じて、上記仮ポイントを正規なポイントに変換する変換率を変える、
請求項9記載の情報処理装置。 - 消費者が商品購入時に繰り返して使うことができるエコバックを利用することにより、消費者が店舗で商品を購入するたびに新たに配布されるレジ袋の使用枚数を削減した削減枚数をCO2排出量に換算することにより、消費者個人がCO2排出量に基づいた取引を行うため、消費者が商品を購入する際に、当該消費者が持っているエコバックの識別情報を読み取るPOSレジ端末、企業が使用する企業端末と通信可能に構成されたコンピュータにより行われる方法であって、
上記コンピュータは、上記消費者を識別する消費者識別情報と、当該消費者が持っているエコバックを識別するエコバック識別情報を関連付けて記憶する消費者情報記憶手段と、
上記消費者識別情報に関連付けて、上記消費者がエコバックを利用することにより取得したCO2排出量に応じた価値を有するポイントを記憶する排出権記憶手段と、
CO2排出量の取得を希望する企業を識別するための企業識別情報と、当該企業が取得したCO2排出量を関連付けて記憶する企業情報記憶手段と、
上記企業識別情報に関連付けて、当該企業が消費者に対して提供する景品情報を記憶する景品情報記憶手段と、を有しており、
上記コンピュータが、
上記POSレジ端末が読み取ったエコバック識別情報を受信する処理と、
上記消費者記憶手段を参照して、上記受信したエコバック識別情報と関連付けられている消費者識別情報を検索して特定し、当該消費者がエコバックを使用するごとに、その使用回数に応じてレジ袋を使用しなかったことによるCO2排出量に相当する価値を有するポイントを生成し、当該生成したポイントを上記排出権記憶手段に当該消費者識別情報と関連付けて記憶する処理と、
上記消費者端末からの要求により、上記排出権記憶手段に記憶されている消費者が取得したポイント数に対応して、上記景品情報記憶手段に記憶されている景品の選択要求の入力を受付け、受付けた景品の選択要求に応じて上記消費者に景品を提供するように上記企業端末に対して指示するとともに、当該景品交換に利用したポイントをCO2の排出量として、当該景品を提供した企業に関連付けて、上記企業情報記憶手段に記憶する処理と、
を行うことを特徴とする情報処理方法。 - 消費者が商品購入時に繰り返して使うことができるエコバックを利用することにより、消費者が店舗で商品を購入するたびに新たに配布されるレジ袋の使用枚数を削減した削減枚数をCO2排出量に換算することにより、消費者個人がCO2排出量に基づいた取引を行うため、消費者が商品を購入する際に、当該消費者が持っているエコバックの識別情報を読み取るPOSレジ端末、企業が使用する企業端末と通信可能に構成され、
上記消費者を識別する消費者識別情報と、当該消費者が持っているエコバックを識別するエコバック識別情報を関連付けて記憶する消費者情報記憶手段と、
上記消費者識別情報に関連付けて、上記消費者がエコバックを利用することにより取得したCO2排出量に応じた価値を有するポイントを記憶する排出権記憶手段と、
CO2排出量の取得を希望する企業を識別するための企業識別情報と、当該企業が取得したCO2排出量を関連付けて記憶する企業情報記憶手段と、
上記企業識別情報に関連付けて、当該企業が消費者に対して提供する景品情報を記憶する景品情報記憶手段と、を有するコンピュータに対して、処理を実行させるコンピュータプログラムであって、
上記コンピュータに対して、
上記POSレジ端末が読み取ったエコバック識別情報を受信する処理と、
上記消費者記憶手段を参照して、上記受信したエコバック識別情報と関連付けられている消費者識別情報を検索して特定し、当該消費者がエコバックを使用するごとに、その使用回数に応じてレジ袋を使用しなかったことによるCO2排出量に相当する価値を有するポイントを生成し、当該生成したポイントを上記排出権記憶手段に当該消費者識別情報と関連付けて記憶する処理と、
上記排出権記憶手段に記憶されている消費者が取得したポイント数に対応して、上記景品情報記憶手段に記憶されている景品の選択要求の入力を受付け、受付けた景品の選択要求に応じて上記消費者に景品を提供するように上記企業端末に対して指示するとともに、当該景品交換に利用したポイントをCO2の排出量として、当該景品を提供した企業に関連付けて、上記企業情報記憶手段に記憶する処理と、
を実行させるコンピュータプログラム。
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