JP2009109048A - 赤外線輻射被膜 - Google Patents

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Abstract

【課題】輻射加熱型熱源からの主要輻射の波長域となる3〜6μmにおいて赤外線輻射率を高めて、効率的な輻射加熱を可能にすること。
【解決手段】耐熱性樹脂1と赤外線輻射材となる2種以上の金属酸化物粒子とを有する被膜で、1種もしくはそれ以上の金属酸化物粒子が粒子を形成する金属酸化物に比較して赤外線吸収率が高い物質で形成された表面層を有し、被膜膜厚が概略10μmを上限として、少なくとも1種の金属酸化物粒子の平均粒子径が被膜膜厚保に比較して概略1/10以下となるような構成とした赤外線輻射被膜。
【選択図】図1

Description

本発明は、輻射加熱型の熱源を有する調理器、暖房機器等に使用されるプレコート方式の赤外線輻射被膜に関するものである。
従来、この種の赤外線輻射被膜では、赤外線輻射率を高める構成と加工性を付与するための構成について、種々の発明がなされてきた(例えば、特許文献1および2参照)。
特許文献1は、図示されていないが、遠赤外線輻射体を鋼板と鋼板上に形成した耐熱樹脂層より構成し、耐熱樹脂層が耐熱性樹脂とAl、ZrO、SiO、TiO、MnOから選ばれた1種または2種以上の金属酸化物を主体としたセラミック粒子を含有するとしている。
特許文献2は、従来の加工性を有する塗膜を形成した耐熱鋼板を開示している。基材上に膜厚2〜15μmの塗膜が形成され、塗膜には鱗片状粉末を配合した構成となっている。特許文献1および特許文献2から加工性を有する赤外線輻射被膜が可能となる。
特開2000−171045号公報 特開2003−213210号公報
しかしながら、前記従来の構成では、実用レベルであると思われる膜厚5μm程度においける赤外線輻射率の波長依存性を実測してみると、輻射加熱型熱源からの輻射の主要な波長域となる概略3〜6μmにおいて赤外線輻射率が高くないという課題を有していた。ここでいう主要な波長域とは、輻射型熱源の温度範囲が概ね250℃〜700℃の間にあるとした場合、黒体に対して適用されるウィーンの変位則から算出される輻射エネルギーのピーク波長近傍を指している。例えば、箱型調理器の平面型ヒータにおいては、その表面温度は約400℃〜500℃にあるとすれば妥当であることから、輻射の主要な波長領域は、上記範囲にあるとして扱うことができる。
本発明は、前記従来の課題を解決するのもので、輻射の主要波長域において高い輻射率を有するプレコート方式の赤外線輻射被膜を提供することを目的としている。
前記従来の課題を解決するために、耐熱性樹脂と赤外線輻射材となる2種以上の金属酸化物粒子とを有する被膜で、1種もしくはそれ以上の金属酸化物粒子が粒子を形成する金属酸化物に比較して赤外線吸収率が高い物質で形成された表面層を有し、被膜膜厚が概略10μmを上限として、少なくとも1種の金属酸化物粒子の平均粒子径が被膜膜厚に比較して概略1/10以下となるような構成の赤外線輻射被膜とするものである。ここでいう平均粒子径とは、粒度分布において存在比率の高い領域の粒子径をいう。
これによって、被膜内部には微小な金属酸化物粒子がランダムに分散され、粒子表面層での赤外線反射および吸収作用の反復により輻射の主要波長域の輻射率を高めることが可能となる。また、被膜膜厚は概略10μmを上限とすることで、赤外線輻射率を高めると同時に加工性付与を可能とする。
本発明の赤外線輻射被膜は、輻射の主要波長域の輻射率を高めることが可能となるので、熱エネルギーを被加熱体に効率的に与えることができる。
第1の発明は、耐熱性樹脂と赤外線輻射材となる2種以上の金属酸化物粒子とを有する被膜で、1種もしくはそれ以上の金属酸化物粒子が粒子を形成する金属酸化物に比較して赤外線吸収率が高い物質で形成された表面層を有し、被膜膜厚が概略10μmを上限として、少なくとも1種の金属酸化物粒子の平均粒子径が被膜膜厚に比較して概略1/10以下となるような構成の赤外線輻射被膜とすることにより、被膜内部での金属酸化物粒子の赤外線反射および吸収作用により輻射の主要波長域の輻射率を高めることが可能となる。
第2の発明は、平均粒子径が被膜膜厚の概略1/10以下である金属酸化物粒子を、鉄、マンガン、銅の複合酸化物とすることにより、輻射の主要波長域の輻射率を高めると同時に熱安定性のある赤外線輻射被膜とすることが可能となる。
第3の発明は、特に、赤外線波長3〜6μmにおいて輻射率が0.8以上を有する構成とすることにより、加熱源のエネルギーを高率で輻射することが可能となる。
第4の発明は、特に、赤外線波長6〜20μmにおいて輻射率が0.8以上を有する構成とすることにより、加熱源のエネルギーを高率で輻射することが可能となる。
第5の発明は、第1〜4の赤外線輻射被膜を調理機器に、第6の発明は、第1〜4の赤外線輻射被膜を暖房機器にそれぞれ用いたものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における赤外線輻射被膜の模式的断面図である。
図1において、耐熱性樹脂1と赤外線輻射材となる金属酸化物粒子2および金属酸化物粒子3および金属酸化物粒子4とが基材5に赤外線輻射被膜6を形成している。
耐熱性樹脂1はシリコーン系樹脂であるが、より詳しくは被膜状態での耐熱性樹脂は、その加熱残渣である。金属酸化物粒子2は、鉄、マンガン、銅の複合酸化物である。金属酸化物粒子3はZrO、金属酸化物粒子4はAlである。金属酸化物粒子3あるいは4としては、他にSiOなど複数の酸化物が適しているが、これに限定するものではない。
ここで金属酸化物粒子3および4は、表面に赤外線吸収率が高い物質の層を有している。即ち、ZrOやAlに比較して短波長域の赤外線吸収率が高い物質である鉄、マンガン、銅の複合酸化物の薄い層が被覆された2重構造となっている。表面層の厚さは粒子径の10%程度でよいが、これに限定するものではない。
各構成成分の配合量は、耐熱性樹脂の固形分100重量部に対して金属酸化物粒子の全量が120重量部であり、金属酸化物粒子全量のうち、金属酸化物粒子2は80重量部、金属酸化物粒子3と4は、各20重量部とした。但し、配合量は、これに限定するものではない。
赤外線輻射被膜6は塗布、加熱硬化の後、平均膜厚は約7μmであった。金属酸化物粒子2の平均粒子径は0.5μm以下、金属酸化物粒子3および金属酸化物粒子4の平均粒
子径は1μm程度である。
以上のように構成された赤外線輻射被膜について、以下その動作、作用を説明する。
耐熱性樹脂1は、赤外線輻射被膜6と基材5との密着性を維持し、被膜内部にある各金属酸化物粒子を保持固定し、かつ赤外線輻射被膜6の膜構造を形成、維持する。
被膜内部に分散された金属酸化物粒子2は、可視光および近赤外領域での吸収率が大であり、このことは輻射の主要波長域である3〜6μmにおける輻射率が高くなることに対して有効に作用する。さらに、金属酸化物粒子2は、その表面層で赤外線の散乱吸収を起こすが、被膜中に多数存在するため、結果として赤外線吸収率を高めることになる。これらのことは、キルヒホッフの法則に照らすと被膜の赤外線輻射率が高くなることと等価である。
さらに、金属酸化物粒子2は、粒子径が細かいことが好ましい。上記のように粒子表面層による散乱吸収であるため粒子数と赤外線吸収率とが正の相関を持つのであるが、被膜中に添加する金属酸化物粒子2の質量を一定量としたときの粒子数は、粒子径と負の相関を持つからである。
金属酸化物粒子3および金属酸化物粒子4は、輻射の主要波長域よりも長波長域である6〜20μmの赤外線輻射率を高める。いずれの粒子も固有の吸収特性があることから吸収率の平準化のために1種ではなく2種の粒子を用いている。
また、金属酸化物粒子3および4が2重構造であることにより得られる作用は以下のようなことである。本実施例の形態では、金属酸化物粒子3および4は、ZrOやAlに比較して短波長域の赤外線吸収率が高い物質である鉄、マンガン、銅の複合酸化物の薄い層を被覆している。長波長域の赤外線は表面層を透過しZrOやAlで吸収される。これに対して短波長域の赤外線は表面層の鉄、マンガン、銅の複合酸化物での吸収度合いが高まり、結果として赤外線吸収率を高めることになる。
また、粒子径が金属酸化物粒子2のそれよりも大きいが、これは被膜内での粒子間距離を近接化することを目的のひとつとしているためである。加工性に対しては緻密化することは好ましく無いが、輻射率向上に関しては粒子数が少なくなることを避けることが必要である。
被膜への加工性の付与に関しては、一般的には膜厚が薄いほど加工性に対しては有利である。一方、赤外線輻射率を高めるためには膜厚が厚い方が好ましい。従って、両者の特性を並立させるには適正膜厚の選択が必要である。本実施の形態では、被膜膜厚は概略10μmを上限として、少なくとも1種の金属酸化物粒子の平均粒子径が被膜膜厚に比較して概略1/10以下となるような構成としたことによって両者の特性を並立させることが可能となった。
加えて、本実施の形態に従来からの加工性の付与の手段を適用すれば、加工性の程度は更に高いレベルにすることが可能である。その方法は、既述した特許文献2に開示された内容に限定されるものではない。例えば、耐熱性樹脂の選択や被膜中に含有させる粒子の結合性の利用などがある。
図2に本実施の形態で得られた赤外線輻射被膜6の概略の分光輻射率を示す。図2から波長域3〜6μmの輻射率が概ね0.8以上であり、また波長域6〜20μmにおいても輻射率が概ね0.8以上であることが分かる。一方、図3は従来実施された金属酸化物粒子2の平均粒子径が3μm程度であるときの概略の分光輻射率である。被膜の膜厚は、図
2と同様の水準とした。図3から波長域3〜6μmの輻射率は0.8以下であることが分かる。波長域6〜20μmの輻射率は、図2に比較してわずかに低い程度である。輻射の主要波長域とした3〜6μmの輻射率に関して、明らかに差がある。
以上のように、本実施の形態では、耐熱性樹脂と赤外線輻射材となる2種以上の金属酸化物粒子とを有する被膜で、1種もしくはそれ以上の金属酸化物粒子が粒子を形成する金属酸化物に比較して赤外線吸収率が高い物質で形成された表面層を有し、被膜膜厚が概略10μmを上限として、少なくとも1種の金属酸化物粒子の平均粒子径が被膜膜厚に比較して概略1/10以下となるような構成の赤外線輻射被膜とすることにより、被膜内部での金属酸化物粒子の赤外線反射および吸収作用により輻射の主要波長域の輻射率を高めることが可能となる。これによって、輻射による被加熱物への高効率の熱伝達が可能となり、調理機器や暖房機器などの熱源に応用することで優れた実用上の効果を奏するものである。
以上のように、赤外線輻射率が高い被膜を提供するよって、調理機器や暖房機器など輻射型熱源を利用する機器や、輻射による放熱作用あるいは赤外線吸収作用を必要とする機器等の広範な用途に適用できる。
本発明の第1の実施の形態における赤外線輻射被膜の模式的断面図 同赤外線輻射被膜の分光輻射率を示す説明図 従来の赤外線輻射被膜の分光輻射率を示す説明図
符号の説明
1 耐熱性樹脂
2 金属酸化物粒子
3 金属酸化物粒子
4 金属酸化物粒子
5 基材
6 赤外線輻射被膜

Claims (6)

  1. 耐熱性樹脂と赤外線輻射材となる2種以上の金属酸化物粒子とを有する被膜で、1種もしくはそれ以上の金属酸化物粒子が粒子を形成する金属酸化物に比較して赤外線吸収率が高い物質で形成された表面層を有し、被膜膜厚が概略10μmを上限として、少なくとも1種の金属酸化物粒子の平均粒子径が被膜膜厚に比較して概略1/10以下となるような構成とした赤外線輻射被膜。
  2. 平均粒子径が被膜膜厚の概略1/10以下である金属酸化物粒子が、鉄、マンガン、銅の複合酸化物である請求項1に記載の赤外線輻射被膜。
  3. 赤外線波長3〜6μmにおいて輻射率が0.8以上を有する請求項1または2に記載の赤外線輻射被膜。
  4. 赤外線波長6〜20μmにおいて輻射率が0.8以上を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の赤外線輻射被膜。
  5. 請求項1〜4いずれか1項記載の赤外線輻射被膜を赤外線発生用に用いた調理機器。
  6. 請求項1〜4いずれか1項記載の赤外線輻射被膜を赤外線発生用に用いた暖房機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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