JP2009105590A - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

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秀近 熊本
Kazuharu Sonetaka
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Abstract

【課題】表裏面の読取画像の画質差を解消できる具体的な手法を提案する。
【解決手段】制御部は第1記憶部に記憶された画像データに基づきカラー原稿の有無を判断し(♯3)、存在するとき、第2記憶部は各原稿がカラー原稿であるか否かの情報を読取順に従って記憶し(♯3でYES、♯4)、原稿を原稿トレイに再度載置するようにユーザに案内する(♯5)。その後、所定時間経過までに読取指示があると(♯6でYES)、第2制御部は、カラー原稿については反転して裏面の画像をCCDで読み取らせ(♯8でYES,♯10,♯11)、該画像データを、当該原稿の裏面の画像について♯2で記憶した画像データを削除した上で更新的に記憶し且つ再度反転して排出する(♯12)一方、モノクロ原稿については空送りして排出する(♯9)。その後、制御部は第1記憶部から画像データを読出して記録部に画像形成動作を行わせる(♯14,♯15)。
【選択図】図6

Description

本発明は、原稿の両面を読み取ることが可能な画像読取装置、及びこの画像読取装置を備えた画像形成装置に関するものである。
従来、複写機やファクシミリ等の画像形成装置では、自動原稿送り装置(ADF:Automatic Document Feeder)を備えた画像読取装置によって、原稿の表面及び裏面を自動的に読み取っている。この原稿読取では、原稿の表面の画像をイメージセンサが読み取った後、その原稿の表裏を反転させて、原稿裏面の画像を再度イメージセンサが読み取る方式が広く採用されている。
さらには、下記特許文献1に示されるように、原稿トレイからの原稿搬送路において原稿の表裏両面側にそれぞれイメージセンサを設けることで、原稿を反転させることなく1回の原稿搬送(ワンパス)で原稿両面をほぼ同時に読み取る方式を採用した画像形成装置が知られている。この原稿両面をほぼ同時に読み取る方式を採用する画像形成装置では、原稿の一方の面の読み取りは装置本体側に配設された縮小光学系イメージセンサで行い、原稿の他方の面の読み取りは、設置スペース、コスト等の関係上、自動原稿送り装置側に配設された密着光学系イメージセンサで行う場合が多い。
上記特許文献1に示された画像形成装置のように、原稿の表裏面を読み取るイメージセンサの光学的構成が異なると、それぞれに用いられる光源やレンズアレイ等の相違により読取画像の画質に差が生じる。また、この読取画像の画質差が、記録紙の表裏面に形成される画像の画質の差となって現れる。そのため、このような画像形成装置においては、記録紙の表裏面の画質を同一にするために、1枚の原稿を反転させて2度同じイメージセンサ(縮小光学系イメージセンサ)に搬送して当該イメージセンサで原稿の表裏面を読み取らせる両面反転読取モードと、画像の読取時間を短縮するために原稿の表裏面を縮小光学系と密着光学系の2つのイメージセンサを用いてほぼ同時に読み取らせる両面同時読取モードの2つのモードを備えている場合がある。
そして、特許文献1には、原稿がカラー原稿であるかモノクロ原稿であるかを装置側で判断し、その判断結果に応じて原稿ごとに前記両面反転読取モードと前記両面同時読取モードとを切替える旨が記載されている。
特開2004−15299号公報
しかしながら、特許文献1には、前記両面反転読取モードと前記両面同時読取モードとの切替えについての具体的な方法の開示はない。すなわち、特許文献1の発明では、原稿の画像を読み取ってから該原稿を外部に排出するまでの間に、原稿がカラー原稿であるかモノクロ原稿であるかを判断して、カラー原稿の場合に両面反転モードで再度読取動作を行うとしているが、前記判断が行われるまでに原稿が外部に排出することは、判断処理に要する時間を考慮すると時間的に困難であると考えられる。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、前記表裏面の読取画像の画質差を解消することのできる具体的な手法を提案することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、原稿載置部に載置された原稿を給紙する原稿給紙部と、前記原稿給紙部により搬送されてくる原稿の一方の面の画像を読み取る第1読取部と、前記原稿給紙部により搬送されてくる原稿の他方の面の画像を読み取る第2読取部と、読取指示を受けると、前記原稿給紙部に原稿を給紙させるとともに、該原稿に対する画像の読取動作を前記第1及び第2読取部に行わせる第1制御部と、前記第1制御部の指示に基づく前記第1及び第2読取部の読取動作で得られた画像データを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された画像データで構成される画像がカラー画像であるかモノクロ画像であるかを検出し、その検出結果に基づいて、原稿が少なくとも裏面にカラー画像が形成されたカラー原稿であるか否かを検出する検出部と、前記検出部により原稿がカラー原稿であることが検出されたとき、前記第1制御部の指示に基づく前記第1及び第2読取部の読取動作が行われた原稿を前記原稿載置部に再度載置させて該原稿の読取動作を再度実行する指示を入力させるようにユーザに案内する案内部と、前記他方の面が前記第1読取部に読み取られるように、前記原稿給紙部により搬送される原稿を反転するための反転部と、前記案内部による案内後に読取指示を受けると、前記原稿給紙部に原稿を給紙させ、カラー原稿の前記他方の面に形成された画像を前記第1読取部に読み取らせる第2制御部とを備え、前記記憶部は、前記第1制御部の指示に基づく前記カラー原稿の他方の面に対する前記第2読取部の読取動作で得られた画像データを削除し、前記第2制御部の指示に基づく当該カラー原稿の他方の面に対する前記第1読取部の読取動作で得られた画像データを記憶する画像読取装置である。
この発明によれば、読取指示を受けると、前記原稿給紙部により原稿が給紙され、該原稿に対する画像の読取動作が前記第1及び第2読取部により行われ、この読取動作で得られた画像データが記憶部に記憶される。次に、検出部により、前記記憶部に記憶された画像データで構成される画像がカラー画像であるかモノクロ画像であるかが検出され、また、その検出結果に基づいて、原稿が少なくとも裏面にカラー画像が形成されたカラー原稿であるか否かが検出され、前記検出部により原稿がカラー原稿であることが検出されると、案内部により、前記第1制御部の指示に基づく前記第1及び第2読取部の読取動作が行われた原稿を前記原稿載置部に再度載置し、該原稿の読取動作を再度実行する指示を入力するようにユーザに案内される。
前記案内部による案内後に読取指示を受けると、原稿載置部に載置された原稿が前記原稿給紙部により給紙され、カラー原稿の前記他方の面に形成された画像が前記第1読取部に読み取られる。そして、前記第2制御部の指示に基づく当該カラー原稿の他方の面に対する前記第1読取部の読取動作で得られた画像データが前記記憶部に記憶される。
この記憶部に記憶された画像データを用いることにより、読取対象の原稿が少なくとも裏面にカラー画像が形成されているカラー原稿である場合に、表面の読取画像の画質と裏面の読取画像の画質との差を、具体的な手法により解消することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像読取装置において、前記記憶部は、前記第1制御部の指示に基づく前記カラー原稿の他方の面に対する前記第2読取部の読取動作で得られた画像データを削除した上で、前記第2制御部の指示に基づく当該カラー原稿の他方の面に対する前記第1読取部の読取動作で得られた画像データを記憶するものである。
この発明によれば、前記第2制御部の指示に基づく当該カラー原稿の他方の面に対する前記第1読取部の読取動作が行われると、この読取動作により得られた画像データが記憶部に更新的に記憶される。これにより、前記第2制御部の指示に基づく当該カラー原稿の他方の面に対する前記第1読取部の読取動作で得られた画像データを、前記第1制御部の指示に基づく前記カラー原稿の他方の面に対する前記第2読取部の読取動作で得られた画像データとともに記憶部に格納する場合に必要となる、画像データの選択処理(画像形成動作を行う際にどちらの画像データを利用するかを選択する処理)が不要となる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の画像読取装置において、前記原稿給紙部は、当該読取動作を開始する際に前記読取部の読取動作が完了した原稿を、当該原稿が前記原稿載置部に載置されていたときの該原稿の向きに対して上下反転した状態で原稿排出部に排出するものであり、前記検出部は、前記記憶部に記憶された画像データで構成される画像がカラー画像であるかモノクロ画像であるかを頁毎に検出するとともに、その検出結果に基づいて前記カラー原稿の有無を検出し、前記記憶部は、前記画像データとともに前記検出部による検出結果を記憶し、前記案内部は、前記検出部によりカラー原稿が検出されたとき、前記第1制御部の指示に基づく前記第1及び第2読取部の読取動作が行われた原稿を前記原稿載置部に再度載置させて該原稿の読取動作を再度実行する指示を入力させるようにユーザに案内し、前記第2制御部は、前記案内部による案内後に読取指示を受けると、前記原稿給紙部に原稿を給紙させるとともに、給紙される原稿のうち前記検出部によりカラー原稿であると判断された原稿に対して前記反転部に反転動作を行わせ、反転状態で搬送されてくる前記カラー原稿の前記他方の面に形成された画像を前記第1読取部に読み取らせるものである。
この発明によれば、前記読取部の読取動作が完了した原稿は、前記原稿載置部に当該原稿が載置されていたときの該原稿の向きに対して上下反転した状態で原稿排出部に排出される。よって、複数の原稿からなる原稿束に対して読取指示が行われた場合、前記原稿排出部に排出された原稿束は、最も下に位置する原稿及び最も上に位置する原稿のうちいずれかからみて、頁順で原稿が積層されたものとなる。
したがって、ユーザは、前記原稿排出部に排出された原稿を適切な向きで原稿載置部に載置して読取動作を行う指示を入力することで、前回の搬送動作における搬送順と同じ順序で各原稿が搬送され、読取動作が行われることとなる。
ここで、給紙される原稿のうち前記検出部によりカラー原稿であると判断された原稿に対して前記反転部に反転動作が行われ、反転状態で搬送されてくる前記カラー原稿の前記他方の面に形成された画像が前記第1読取部により読み取られる。なお、給紙される原稿がカラー原稿であるか否かの判断は、前記記憶部を参照して行われる。
このように、本発明によれば、特にカラー原稿を含む複数の原稿を読み取る場合において、前記カラー原稿における表面の読取画像の画質と裏面の読取画像の画質との差を、具体的な手法により解消することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の画像読取装置において、前記第2制御部は、前記カラー原稿に対する前記案内後の前記第1読取部による読取動作が完了すると、当該カラー原稿に対する反転動作を再度前記反転部に行わせた後、原稿排出部に排出し、前記カラー原稿でない原稿に対し、前記反転部による反転動作及び前記読取部による読取動作を行わせることなく前記原稿排出部に排出するものである。
この発明によれば、前記カラー原稿に対する前記案内後の前記第1読取部による読取動作が完了すると、当該カラー原稿に対する反転動作を再度前記反転部に行わせた後、原稿排出部に排出し、前記カラー原稿でない原稿に対し、前記反転部による反転動作及び前記読取部による読取動作を行わせることなく前記原稿排出部に排出するようにしたので、読取動作が完了した原稿を、最も下に位置する原稿及び最も上に位置する原稿のうちいずれかからみて、頁順に積層した状態で原稿排出部に排出することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の画像読取装置において、前記検出部は、画素毎にカラー画素であるか白黒画素であるかを検出するとともに、頁毎に、カラー画素数が予め設定された閾値より多いか否かを判断し、前記カラー画素数が予め設定された閾値より多いとき、当該頁の画像がカラー画像であると判別するものである。
この発明によれば、各頁の画像がカラー画像であるか白黒画像であるかを検出することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の画像読取装置において、前記第1読取部は、縮小光学系イメージセンサにより前記原稿の一方の面を読み取り、前記第2読取部は、密着光学系イメージセンサにより前記原稿の一方の面を読み取るものである。
この発明によれば、上記原稿両面の読み取りに用いられる第1読取部が縮小光学系イメージセンサであるため、表裏反転により原稿両面を第1読取部で読み取るようにすれば、原稿両面の読取画像の色味に違いを生じさせず、カラー画像を高品質で読み取ることができる。さらに、原稿の他方面を読み取る第2読取部が密着光学系イメージセンサであるため、当該第2読取部を、縮小光学系イメージセンサ配設時のような大きなスペースを要さずに比較的小さなスペースで配設できる。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の画像読取装置と、前記記憶部に記憶された画像データに基づいて画像を記録紙に形成する画像形成部とを備える画像形成装置である。
この発明によれば、請求項1ないし6のいずれかに記載の発明によって得られる作用を奏する。
本発明によれば、原稿がカラー原稿である場合に前記表裏面の読取画像の画質差を解消することのできる具体的な手法を実現することができる。
以下、本発明に係る画像読取装置及び画像形成装置の実施形態について図面を参照して説明する。尚、以下の実施形態では、本発明に係る画像読取装置及び画像形成装置を、カラーコピー、スキャナ、ファクシミリ、プリンタ等の機能を備えた複合機に集約した形態を例に説明する。
図1は本発明に係る画像読取装置及び画像形成装置の一実施形態である複合機1の内部構成を模式的に示した縦断面図である。複合機1は大きく分けると画像読取装置2と装置本体3とからなる。画像読取装置2は、原稿給紙部21とスキャナ部22とCIS231と操作部5と、更に後述する反転機構及び制御部61(図3参照)を備えてなる。原稿給紙部21はADF(Automatic Document Feeder)を備え、原稿トレイ211、ピックアップローラ212、搬送ドラム213、排紙ローラ214及び排紙トレイ215を有する。原稿トレイ211には、読取対象とされる原稿が載置される。原稿トレイ211に載置された原稿は1枚ずつピックアップローラ212によって取り込まれて搬送ドラム213へ搬送される。搬送ドラム213を経由した原稿は排紙ローラ214によって排紙トレイ215へ排出される。
スキャナ部(第1読取部)22は、原稿の画像を光学的に読み取って画像データを生成するものである。スキャナ部22は、プラテンガラス221、光源222、第1ミラー223、第2ミラー224、第3ミラー225、第1キャリッジ226、第2キャリッジ227、結像レンズ228、CCD(Charge Coupled Device)229を備える。このスキャナ部22は、光源222として冷陰極蛍光管等の白色蛍光ランプが用いられ、上記第1ミラー223、第2ミラー224、第3ミラー225、第1キャリッジ226、第2キャリッジ227及び結像レンズ228により、原稿からの光をCCD229に導くものである。スキャナ部22は、光源222として冷陰極蛍光管等の白色蛍光ランプを用いていることから、光源として3色LED等が用いられる後述のCIS231よりも色再現性に優れる。
プラテンガラス221には、上記原稿給紙部21によらない原稿読取時に、ユーザの手動により原稿が載置される。プラテンガラス221は、光源222及び第1ミラー223は第1キャリッジ226によって支持され、第2ミラー224及び第3ミラー225は第2キャリッジ227によって支持されている。
画像読取装置2の原稿読取方式としては、プラテンガラス221上に載置された原稿をスキャナ部22が読み取るフラットベッド読取モードと、原稿を原稿給紙部21(ADF)によって取り込み、その搬送途中で原稿を読み取るADF読取モードがある。フラットベッド読取モードでは、光源222がプラテンガラス221上に載置された原稿を照射し、主走査方向1ライン分の反射光が第1ミラー223、第2ミラー224、第3ミラー225の順に反射して、結像レンズ228に入射する。結像レンズ228に入射した光はCCD229の受光面で結像される。CCD229は一次元のイメージセンサであり、1ライン分の原稿の画像を同時に処理する。第1キャリッジ226及び第2キャリッジ227は、主走査方向と直交する方向(副走査方向、矢印Y方向)に移動可能に構成されており、1ライン分の読み取りが終了すると、当該主走査方向と直交する方向に第1キャリッジ226及び第2キャリッジ227が移動し、次のラインの読み取りが行われる。
ADF読取モードでは、原稿給紙部21が原稿トレイ211に載置された原稿をピックアップローラ212によって1枚ずつ取り込む。このとき、第1キャリッジ226及び第2キャリッジ227は、読取窓230の下方位置に配置される。原稿給紙部21による原稿搬送で、原稿が搬送ドラム213から排紙トレイ215への搬送経路に設けられた読取窓230上を通過するとき、光源222が原稿を照射し、主走査1ライン分の反射光が第1ミラー233、第2ミラー224、第3ミラー225の順に反射して、結像レンズ228に入射する。結像レンズ228に入射した光はCCD229の受光面で結像される。続いて原稿は原稿給紙部21によって搬送され、次のラインが読み取られる。
更に、原稿給紙部21は切換ガイド216、反転ローラ217及び反転搬送路218からなる原稿反転機構(反転部)を有する。この原稿反転機構が、1回目のADF読み取りによって表面(原稿の一方の面)が読み取られた原稿を表裏反転させて読取窓230(スキャナ部22)に再搬送することで、再度CCD229によって裏面(原稿の他方の面)の読み取りを行わせる。この原稿反転機構は、両面読み取り時にのみ動作し、片面読み取り時は動作しない。片面読み取り時及び両面読み取り時において裏面の読み取り後、切換ガイド216は上側に切り替えられ、搬送ドラム213を経た原稿は排紙ローラ214によって排紙トレイ215に排紙される。両面読み取り時における表面読み取り後、切換ガイド216は下側に切り替えられ、搬送ドラム213を経た原稿は反転ローラ217によって反転搬送路218へ搬送される。その後、切換ガイド216は上側へ切り替わり、反転ローラ217が逆回転して原稿を搬送ドラム213へ再給紙する。以下、原稿反転機構を用いて原稿の両面を読み取らせるモードを両面反転読取モード又は高画質モードと表記する。
更に、本実施形態の画像読取装置2は、ADF読取モード時において、上記で説明したように原稿の搬送途中でCCD229(スキャナ部22)によって原稿の表面の読み取りを行わせると略同時に(略並行して)、CIS(第2読取部)231によって原稿の裏面の読み取りを行わせることが可能である。この場合、原稿トレイ211から原稿給紙部21により搬送された原稿は、読取窓230上を通過するときにCCD229によって表面が読み取られ、更にCIS231の配置箇所を通過する際に裏面が読み取られる。なお、CIS231では、光源としてRGBの3色LED等が用いられる。このようにCCD229とCIS231を用いることで、原稿給紙部21による原稿トレイ211から排紙トレイ215までの一回の原稿搬送操作(ワンパス)によって原稿の表裏両面の読み取りが可能となる。以下、このようにCCD229とCIS231を用いて原稿の両面を読み取らせるモードを両面同時読取モード又は高速モードと表記する。
ここで、高画質モード(両面反転読取モード)と高速モード(両面同時読取モード)について説明する。高画質モードでは原稿両面の読み取りが同じイメージセンサ(CCD229)によって行われるため、取得した画像データに基づいて両面印刷を行っても、両面の印刷画像の画質に差はない。しかし、高速モードでは原稿の表面はCCD229、裏面はCIS231という異なるイメージセンサで読み取りが行われるため、特にカラー原稿の場合、それぞれのイメージセンサが取得した画像データに基づいて両面印刷を行うと、両面の印刷画像の画質に差が生じる。これは、CCD229、CIS231が原稿読み取りの際に用いる上述した光源の分光分布の違いによるものの他に、CCD229は複数の受光素子がワンチップ上に形成されてイメージセンサとして構成されているのに対し、CIS231においては複数の固体撮像素子が連結されてイメージセンサとして構成されているため固体撮像素子間に感度のバラつきが生じ、これが画質差の原因となっていると考えられる。
従って、本実施形態の複合機1においては、上記画質差の発生を解決するために、ADF読取モードを用いて原稿の両面読み取りを行う際、ユーザは高画質モード(両面反転読取モード)又は高速モード(両面同時読取モード)の何れかを選択することができるようになっている。つまり、両面の印刷画像の画質を揃えたい場合は高画質モード(両面反転読取モード)、両面の印刷画像の画質に差はあっても、読取時間の短縮化を優先させたい場合は高速モード(両面同時読取モード)とする等、ユーザは状況に応じてモードを選択することができる。なお、本実施形態における複合機1は、高速モードに初期設定されており、前記高画質モード及び高速モードのモード設定に係る操作が何も行われないまま画像形成指示が入力された場合には、高速モードで原稿の画像読取動作が行われるようになっている。
さらに、複合機1は、装置本体3と、装置本体3の左方に配設されたスタックトレイ6とを有している。装置本体3は、複数の給紙カセット461と、給紙カセット461から記録紙を1枚ずつ繰り出して記録部40へ搬送する給紙ローラ462と、給紙カセット461から搬送されてきた記録紙に画像を形成する記録部40とを備える。また、装置本体3は、給紙トレイ471と該給紙トレイ471に載置された原稿を1枚ずつ記録部40に向けて繰り出す繰り出しローラ472とを備える。
記録部(画像形成部)40は、感光体ドラム43の表面から残留電荷を除電する除電装置421と、除電後の感光体ドラム43の表面を帯電させる帯電装置422と、スキャナ部22で取得された画像データに基づいてレーザ光を出力して感光体ドラム43表面を露光し、当該感光体ドラム43の表面に静電潜像を形成する露光装置423と、上記静電潜像に基づいて感光体ドラム43上に、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の各色のトナー像を形成する現像装置44K,44Y,44M,44Cと、感光体ドラム43に形成された各色のトナー画像が転写されて重ね合わせされる転写ドラム49と、転写ドラム49上のトナー像を用紙に転写させる転写装置41と、トナー像が転写された用紙を加熱してトナー像を用紙に定着させる定着装置45とを備えている。なお、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各色に対するトナーの供給は、図略のトナー供給容器(トナーカートリッジ)から行われる。また、記録部40を通過した記録紙をスタックトレイ6又は排出トレイ48まで搬送する搬送ローラ463,464等が設けられている。
記録紙の両面に画像を形成する場合は、記録部40で記録紙の一方の面に画像を形成した後、この記録紙を排出トレイ48側の搬送ローラ463にニップされた状態とする。この状態で搬送ローラ463を反転させて記録紙をスイッチバックさせ、記録紙を用紙搬送路Lに送って記録部40の上流域に再度搬送し、記録部40により他方の面に画像を形成した後、記録紙をスタックトレイ6又は排出トレイ48に排出する。
また、装置本体3の前方には、ユーザが操作画面や各種メッセージ等を視認することができる表示部や、種々の操作命令を入力するための操作ボタンを有する操作部5が備えられている。図2は操作部5の正面図の一例である。この操作部5は、表示部51、タッチパネル52、数字キー群53、各種操作ボタン54〜57、機能選択ボタン58等を備える。表示部51は、LCD(Liquid Crystal Display)やELD(Electronic Luminescent Display)等によって構成され、紙サイズ選択、倍率選択、濃度選択等のユーサーに対する操作案内画面が表示される。この表示部51はタッチパネル52と一体的に形成されている。タッチパネル52は、ユーザによるタッチ操作がなされたら、タッチ位置を検知して検知信号を、後述する制御部へ出力するものである。
数字キー群53は、例えば、複合機1のコピー機能を動作させる際はコピー枚数を、ファクシミリ機能を動作させる際は送信先の電話番号等を入力するためのものである。節電ボタン54は、複合機1を節電(低電力)モードにするボタンである。スタートボタン55はコピー動作やスキャナ動作等を開始させるボタンであり、ストップ/クリアボタン56はコピー動作やスキャナ動作等の停止、入力操作の取り消しを行うボタンである。リセットボタン57は表示部51の表示や各種設定を初期状態又は標準動作状態にするボタンである。機能選択ボタン58は、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能を設定するためのボタンである。
複合機1は、前述のような原稿搬送構成を有するため、両面同時読取モードで読取動作が行われた原稿は、当該原稿が原稿トレイ211に載置されていたときの該原稿と表裏反転した状態で排紙トレイ215に排紙される。したがって、原稿トレイ211に原稿束が載置された場合には、排紙トレイ215に積層的に各原稿が排出されるが、このときの各原稿を最も下に位置する原稿からみたとき、それらの原稿は原稿トレイ211に載置されていたときの頁順で積層状態となる。
また、両面反転読取モードで読取動作が行われた原稿は、CCD229により裏面の画像を読み取った原稿をそのまま原稿トレイ211に原稿を排出するように構成した場合、排紙トレイ215に積層状態で排出された原稿の頁順が、原稿トレイ211に載置されていたときの頁順と異なるため、この場合には、CCD229により裏面の画像を読み取った原稿を、再度、原稿反転機構により反転した上で原稿トレイ211に原稿を排出することで、排紙トレイ215に積層的に排出される各原稿を最も下に位置する原稿からみたとき、それらの原稿が原稿トレイ211に載置されていたときの頁順で積層状態となるようにしている。
図3は、複合機1の電気的な構成を示すブロック図である。尚、図1、図2に示した各部と同一のものには同一の符号を付して詳細な説明は省略する。複合機1は、原稿給紙部21、スキャナ部22、CIS231、操作部5、画像処理部64、記録部40、通信部66及び制御部61を備えて構成される。
原稿給紙部21は、前記ADF読取モードで原稿のコピーやスキャンが行われる際に、原稿トレイ211に載置された原稿を自動的に取り込んで、CCD229やCIS231による原稿の読み取りが可能なように搬送する。操作部5は、図1に示す操作部5に相当するものである。スキャナ部22、CIS231及び操作部5は、図1、図2に示すスキャナ部22、CIS231及び操作部5に相当するものである。
画像処理部64は、画像データに関する各種画像処理を行うものである。例えば、画像処理部64は、CCD229又はCIS231によって取得された画像データや、ネットワーク接続されたパーソナルコンピュータ、公衆回線で接続されたファクシミリ装置等から通信部66を介して転送されてくる画像データに対して、レベル補正、ガンマ補正等の補正処理、画像データの圧縮又は伸長処理、拡大又は縮小処理などの画像加工処理を行う。
記録部40は、CCD229又はCIS231によって得られた画像データや、上記パーソナルコンピュータやファクシミリ装置等から通信部66を介して転送された画像データに基づいた画像を記録紙に形成する。
通信部66は、ネットワークインターフェースを用い、ネットワークを介して接続されたコンピュータやファクシミリ装置等の外部装置との間で種々のデータの送受信を行うものである。
制御部61は、複合機1の全体動作制御を司るものであり、CPU等によって構成される。上記原稿給紙部21、スキャナ部22、CIS231、操作部5、画像処理部64、記録部40及び通信部66は、制御部61による制御の下で動作する。制御部61は、ユーザから操作部5に入力された各種の指示信号等に応じて、図略のROM又はHDDに記憶されている動作制御プログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示信号の出力、データ転送等を行って複合機1を統括的に制御する。
制御部61は、第1制御部611と、第1記憶部612と、オートカラーセレクト(以下、ACS)部613と、再読み取り要否判断部614と、第2記憶部615と、案内部616と、第2制御部617とを有する。第1記憶部612及び第2記憶部165は、前記記憶部に相当するものである。
第1制御部611は、高画質モード及び高速モードのモード設定に係る操作が何も行われないまま操作部5により画像形成指示の入力が行われると、高速モードで原稿給紙部21に原稿の搬送動作を行わせるとともに該原稿に対する読取動作をスキャナ部22及びCIS231に行わせるものである。なお、以下の説明においては、スキャナ部22とCIS231との違いを明瞭にするため、スキャナ部22をCCD229と表記するものとする。
第1記憶部612は、前記第1制御部611の指示に基づいて行われたCCD229及びCIS231による読取動作で得られた画像データを記憶するものである。
ACS部613は、CCD229及びCIS231によって読み取られた各頁の画像がモノクロ(白黒)画像であるかカラー画像であるかを判別する。ACS部613によるACS判定は、例えば以下のようにして行われる。
まず、ACS部613は、CCD229及びCIS231によって読み取られた画像のデータについて、当該画像データの1画素毎に,それがカラー画素であるか白黒画素であるかを判定する。この判定方法は,前記画像データのR,G,B夫々の値や,判定対象画素周辺との彩差(色差)等により,前記画像データの各画素がカラーであるか白黒であるかを判定する周知の方法であるので詳細説明は省略する。ここで、ACS部613は、前記判定によりカラーと判定した場合、当該原稿におけるカラー画素数をカウントアップする。ACS部613は、当該カウントしたカラー画素数が予め設定された閾値に達すると、当該読み取られた原稿の画像がカラー画像であると判別する。また、ACS部613は、上記カラー画素又はモノクロ画素の判別対象となる残りの画素が全てカラー画素としてカウントしても上記閾値に達しないと判断すると、この時点で、当該読み取られた原稿の画像がモノクロ画像であると判別する。なお、当該ACS判定処理は、あくまでも一例であり、ACS部613によるACS判定を上記処理に限定するものではない。
再読み取り要否判断部614は、ACS部613の判別結果に基づき、少なくとも裏面がカラー画像である原稿(以下、この原稿をカラー原稿という)の有無を判断し、このカラー原稿が存在すると判断した場合には、原稿の裏面をCCD229によって再度読み取る必要があると判断する一方、カラー原稿が存在しない、すなわち、全ての原稿が、少なくとも裏面がモノクロ画像である原稿(以下、この原稿をモノクロ原稿という)であると判断すると、原稿の画像の再読み取りは不要であると判断する。
第2記憶部615は、再読み取り要否判断部614により原稿ごとに行われた、カラー原稿であるかモノクロ原稿であるかの判断結果を記憶するものであり、画像データが得られた順番に、各画像データがカラー画像を構成する画像データであるかモノクロ画像を構成する画像データであるかの情報を記憶する。
案内部616は、前記再読取要否判断部614により再読み取りが必要であると判断された場合、全ての原稿に対する読取動作の終了後に、例えば図4に示すように、「原稿を再度セットして下さい」などのメッセージを表示部51に表示することで、スタックトレイ6又は排出トレイ48に排出された原稿を前記原稿トレイ211に再度載置するようにユーザに案内するものである。なお、案内形態は、前記メッセージを表示部51に表示して視覚的に案内する形態に限らず、音声により案内する形態も採用可能である。
第2制御部617は、前記案内部616による案内に基づきユーザにより原稿が前記原稿トレイ211に再度載置されスタートボタン55が押下されると、高速モード(両面同時読取モード)から高画質モード(両面反転読取モード)にモードを切替えて、原稿給紙部21に原稿の搬送動作を行わせる。
ここで、本実施形態では、前記カラー原稿の裏面のみCCD229による読み取り動作を行い、それ以外の面の画像の読み取り動作はCIS231による読み取り動作も含めて実行しないようにしている。これにより、CCD229及びCIS231による読み取り動作を両方実行する場合だけでなく、CIS231による読み取り動作を実行しないで全ての原稿の裏面を全てCCD229により読み取る場合と比べても、読取動作に要する時間を大幅に短縮化することができる。
また、案内部616の案内に基づいて読取指示が行われた場合には、第2制御部617は、カラー原稿についてのみ、一旦、原稿反転機構に反転動作を行わせた後、裏面に対するCCD229の読取動作が終了すると、再度、原稿反転機構に反転動作を行わせた上で、排紙トレイ215に排出させる一方、モノクロ原稿については、1度も原稿反転機構に反転動作を行わせることなく前記排紙トレイ215に排出させる(空送り)。これにより、排紙トレイ215に積層的に排出される各原稿を最も下に位置する原稿からみたとき、それらの原稿は原稿トレイ211に載置されていたときの頁順で積層状態となる。
なお、第2制御部617は、搬送されてくる原稿がカラー原稿であるか否かの判断は、前記第2記憶部615の記憶内容に基づいて行う。すなわち、前記第2記憶部615には、画像データが得られた順番に、各画像データがカラー画像を構成する画像データであるかモノクロ画像を構成する画像データであるかを記憶している。したがって、案内部616による案内にしたがって原稿が原稿トレイ211に適切に再載置されたならば、再度の読取動作で得られる画像データの順番が、前記案内部616による案内前に行われた読取動作で得られた画像データの順番と同一になるから、案内部616の案内後の読取指示に基づいて搬送されてくる原稿が何枚目に搬送される原稿であるかを認識し、その順番に対応する画像データについての再読み取り要否判断部614による判断結果を前記第2記憶部615の記憶内容から得ることで、当該原稿がカラー原稿であるか否かを判断することができる。
前記第1記憶部612は、前記第2制御部617の指示により画像データが得られると、この画像データを更新的に記憶する。すなわち、第1記憶部612は、例えば図5に示すように、高速モードで原稿1〜nの表面及び裏面に対する読み取り動作で得られた画像データが画像データD1(s)〜Dn(s),D1(r)〜Dn(r)であったとものし、原稿1〜nのうち原稿2と原稿nとがカラー原稿であったものとする。そして、前記第2制御部617の指示により、原稿2の裏面の画像及び原稿nの裏面の画像のみがCCD229により読み取られ、画像データD2(r)’,Dn(r)’が得られたものとする。
このとき、前記第1記憶部612は、前記画像データD2(r)’,Dn(r)’が得られると、前記原稿2及び原稿nの各裏面について既に記憶している画像データ(前記高速モードで得られた画像データ)D2(r),Dn(r)を削除し、該画像データD2(r),Dn(r)に代えて画像データD2(r)’,Dn(r)’を更新的に記憶する。
制御部612は、画像データの取得動作が完了すると、記録部40に画像形成動作を行わせる。
次に、複合機1による画像形成処理を説明する。図6は、複合機1による画像形成処理を示すフローチャートである。
図6に示すように、原稿トレイ211に原稿束が載置された状態でスタートボタン55が押下されると(ステップ♯1でYES)、第1制御部611は、高速モードでCCD229及びCIS231に各原稿の画像の読み取り動作を行わせるとともに、該読取動作で得られた画像データを第1記憶部612に格納(保存)する(ステップ♯2)。
次に、再読み取り要否判断部614は、第1記憶部612に格納された画像データに基づいて行われたACS部613による判断結果からカラー原稿が存在するか否かを判断し(ステップ♯3)、前記カラー原稿が存在する場合には(ステップ♯3でYES)、原稿ごとにカラー原稿であるかモノクロ原稿であるかの判断結果を読取順にしたがって第2記憶部615に格納し(ステップ♯4)、「原稿を再度セットして下さい」などのメッセージを表示部51に表示することで、スタックトレイ6又は排出トレイ48に排出された原稿を前記原稿トレイ211に再度載置するようにユーザに案内する(ステップ♯5)。
案内部616は、前記案内を開始してから所定時間が経過するまでの間にスタートボタン55が押下されたか否かを判断し(ステップ♯6、♯7)、前記所定時間が経過するまでの間にスタートボタン55が押下されると(ステップ♯6でYES、♯7でNO)、第2制御部617は、搬送対象の原稿がカラー原稿であるか否かを前記第2記憶部615の記憶内容に基づいて判断し(ステップ♯8)、カラー原稿でない(モノクロ原稿である)場合には(ステップ♯8でNO)、CCD229やCIS231による読取動作を行わせることなく、又、1度も反転動作を行わせることなく前記排紙トレイ215に排出し(ステップ♯9)、ステップ♯13に進む。
一方、ステップ♯8において、第2制御部617は、カラー原稿である場合には(ステップ♯8でYES)、一旦、原稿反転機構に反転動作を行わせ(ステップ♯10)、該カラー原稿の裏面の画像のみをCCD229に読み取らせ(ステップ♯11)、その読取動作により得られた画像データを、当該原稿の裏面の画像についてステップ♯2で得られた画像データに代えて更新的に記憶させるとともに、再度、原稿反転機構に反転動作を行わせた上で、排紙トレイ215に排出させ(ステップ♯12)、ステップ♯13に進む。
そして、第2制御部617は、ステップ♯9又は♯12の処理後、全ての原稿についてステップ♯8〜♯12の処理が完了したか否かを判断し(ステップ♯13)、完了していない場合には(ステップ♯13でNO)、ステップ♯8の処理に戻る。
なお、前記所定時間が経過するまでの間にスタートボタン55が押下されなかった場合には(ステップ♯6でNO、♯7でYES)、ステップ♯14の処理に進む。また、ステップ♯3においてカラー原稿が存在しない場合にも(ステップ♯3でNO)、ステップ♯14の処理に進む。
ステップ♯3又は♯13の処理後、制御部61は、第1記憶部612から画像データを読出し(ステップ♯14)、記録部40に画像形成動作(印刷動作)を行わせる(ステップ♯15)。
以上のように、少なくとも裏面の画像がカラー画像である原稿(カラー原稿)が存在する場合には、該カラー原稿の裏面のみを再度CCD229で読み取るようにし、高速モードで得られた当該カラー原稿の裏面画像の画像データを第1記憶部612から削除して、前記読取動作で得られた画像データを、高速モードで得られた当該カラー原稿の裏面画像の画像データに代えて第1記憶部612に記憶(保存)するようにしたので、表裏両面にカラー画像が形成された原稿の複写物において、表面の読取画像の画質と裏面の読取画像の画質との差、ひいては、記録紙(複写物)の表裏面に形成される画像の画質差を、具体的な手法に基づいて解消することができるとともに、記録紙の一側方を綴じて見開き状態にしたときにおける、左右どちらか一方の面に形成された画像の画質と他方の面に形成された画像の画質との差についても、具体的な手法に基づいて解消することができる。
また、カラー原稿を含む原稿束が再セットされると、各原稿のうちカラー原稿の裏面のみをCCD229による読み取り動作を行い、それ以外の面の画像の読み取り動作はCIS231による読み取り動作も含めて実行しないようにしたので、CCD229及びCIS231による読み取り動作を両方実行する場合だけでなく、CIS231による読み取り動作を実行しないで全ての原稿の裏面を全てCCD229により読み取る場合と比べても、読取動作に要する時間を大幅に短縮化することができる。
さらに、案内部616の案内に基づいて読取指示が行われた場合には、カラー原稿についてのみ、一旦、原稿反転機構に反転動作を行わせた後、裏面に対するCCD229の読取動作が終了すると、再度、原稿反転機構に反転動作を行わせた上で、排紙トレイ215に排出し、モノクロ原稿については、1度も原稿反転機構に反転動作を行わせることなく前記排紙トレイ215に排出するようにしたので、排紙トレイ215に積層的に排出される各原稿を最も下に位置する原稿からみたとき、それらの原稿を原稿トレイ211に載置されていたときの頁順で積層状態にすることができる。
なお、本件は、前記実施形態に代えて、又は前記実施形態に加えて次のような変形形態も採用可能である。
[1]前記実施形態では、原稿トレイ211に載置された原稿束の各原稿の画像を全て読み取った後で、カラー原稿の有無を検出したり、カラー原稿が存在する場合に該原稿の裏面の画像をCCD229で読み取る動作を行ったりしたが、この形態に限らず、制御部61は、高速モードでの読取動作中に、1枚の原稿の画像を読み取るごとに、当該原稿がカラー原稿であるか否かを判断し、カラー原稿である場合には、スタックトレイ6又は排出トレイ48に排出された当該原稿を前記原稿トレイ211に再度載置するようにユーザに案内して、スタートボタン55の押圧により該原稿の裏面の画像をCCD229で読み取る処理を割り込ませるような方式を採用してもよい。
[2]前記実施形態では、前記第1記憶部612が、カラー原稿の裏面を再度CCD229で読み取って得た画像データを更新的に(上書き方式で)記憶するようにしたが、この形態に限らず、前記第1記憶部612が、既にCIS231の読取動作で得られた当該カラー原稿の裏面の画像データとともに、カラー原稿の裏面を再度CCD229で読み取って得た前記画像データを併せて記憶するようにし、画像形成動作を行う際に、カラー原稿の裏面を再度CCD229で読み取って得た前記画像データを選択する形態も採用可能である。
[3]前記実施形態では、特許請求の範囲における第1読取部をスキャナ部222(CCD229)とし、第2読取部をCIS231として説明しているが、これに限られず、第1及び第2読取部を、スキャナ部222(CCD229)又はCIS231のいずれで構成することも可能である。
[4]本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記では、本発明に係る画像読取装置及び画像形成装置の構成及び処理の実施形態を図1乃至図6に示したが、これらはあくまでも一例に過ぎず、本発明に係る画像読取装置及び画像形成装置、上述した構成及び制御に限定する趣旨ではない。
本発明に係る画像形成装置の一実施形態である複合機の内部構成を模式的に示した縦断面図である。 操作部の正面図の一例である。 複合機の電気的構成を示すブロック図である。 操作部に表示されるメッセージの一例を示す図である。 画像データの更新処理の説明図である。 複合機による画像形成処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 複合機
2 画像読取装置
5 操作部
21 原稿給紙部
23 スキャナ部
40 記録部
51 表示部
61 制御部
63 表示部
211 原稿トレイ
611 第1制御部
612 第1記憶部
613 ACS部
614 再読み取り要否判断部
615 第2記憶部
616 案内部
617 第2制御部
229 CCD
231 CIS

Claims (7)

  1. 原稿載置部に載置された原稿を給紙する原稿給紙部と、
    前記原稿給紙部により搬送されてくる原稿の一方の面の画像を読み取る第1読取部と、
    前記原稿給紙部により搬送されてくる原稿の他方の面の画像を読み取る第2読取部と、
    読取指示を受けると、前記原稿給紙部に原稿を給紙させるとともに、該原稿に対する画像の読取動作を前記第1及び第2読取部に行わせる第1制御部と、
    前記第1制御部の指示に基づく前記第1及び第2読取部の読取動作で得られた画像データを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された画像データで構成される画像がカラー画像であるかモノクロ画像であるかを検出し、その検出結果に基づいて、原稿が少なくとも裏面にカラー画像が形成されたカラー原稿であるか否かを検出する検出部と、
    前記検出部により原稿がカラー原稿であることが検出されたとき、前記第1制御部の指示に基づく前記第1及び第2読取部の読取動作が行われた原稿を前記原稿載置部に再度載置させて該原稿の読取動作を再度実行する指示を入力させるようにユーザに案内する案内部と、
    前記他方の面が前記第1読取部に読み取られるように、前記原稿給紙部により搬送される原稿を反転するための反転部と、
    前記案内部による案内後に読取指示を受けると、前記原稿給紙部に原稿を給紙させ、カラー原稿の前記他方の面に形成された画像を前記第1読取部に読み取らせる第2制御部とを備え、
    前記記憶部は、前記第2制御部の指示に基づく当該カラー原稿の他方の面に対する前記第1読取部の読取動作で得られた画像データを記憶する画像読取装置。
  2. 前記記憶部は、前記第1制御部の指示に基づく前記カラー原稿の他方の面に対する前記第2読取部の読取動作で得られた画像データを削除した上で、前記第2制御部の指示に基づく当該カラー原稿の他方の面に対する前記第1読取部の読取動作で得られた画像データを記憶する請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記原稿給紙部は、前記読取部の読取動作が完了した原稿を、当該読取動作を開始する際に当該原稿が前記原稿載置部に載置されていたときの該原稿の向きに対して上下反転した状態で原稿排出部に排出するものであり、
    前記検出部は、前記記憶部に記憶された画像データで構成される画像がカラー画像であるかモノクロ画像であるかを頁毎に検出するとともに、その検出結果に基づいて前記カラー原稿の有無を検出し、
    前記記憶部は、前記画像データとともに前記検出部による検出結果を記憶し、
    前記案内部は、前記検出部によりカラー原稿が検出されたとき、前記第1制御部の指示に基づく前記第1及び第2読取部の読取動作が行われた原稿を前記原稿載置部に再度載置させて該原稿の読取動作を再度実行する指示を入力させるようにユーザに案内し、
    前記第2制御部は、前記案内部による案内後に読取指示を受けると、前記原稿給紙部に原稿を給紙させるとともに、給紙される原稿のうち前記検出部によりカラー原稿であると判断された原稿に対して前記反転部に反転動作を行わせ、反転状態で搬送されてくる前記カラー原稿の前記他方の面に形成された画像を前記第1読取部に読み取らせる請求項1または2に記載の画像読取装置。
  4. 前記第2制御部は、前記カラー原稿に対する前記案内後の前記第1読取部による読取動作が完了すると、当該カラー原稿に対する反転動作を再度前記反転部に行わせた後、原稿排出部に排出し、前記カラー原稿でない原稿に対し、前記反転部による反転動作及び前記読取部による読取動作を行わせることなく前記原稿排出部に排出する請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 前記検出部は、画素毎にカラー画素であるか白黒画素であるかを検出するとともに、頁毎に、カラー画素数が予め設定された閾値より多いか否かを判断し、前記カラー画素数が予め設定された閾値より多いとき、当該頁の画像がカラー画像であると判別する請求項1ないし4のいずれかに記載の画像読取装置。
  6. 前記第1読取部は、縮小光学系イメージセンサにより前記原稿の一方の面を読み取り、
    前記第2読取部は、密着光学系イメージセンサにより前記原稿の一方の面を読み取る請求項1ないし5のいずれかに記載の画像読取装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の画像読取装置と、
    前記記憶部に記憶された画像データに基づいて画像を記録紙に形成する画像形成部とを備える画像形成装置。
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