JP2009095973A - 砥石成形装置および砥石成形方法 - Google Patents

砥石成形装置および砥石成形方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ツルーイングに代表される砥石成形工程において、金型を加工するための工作機械と同じ機上にて砥石成形を行うことができ、精密な芯出し作業することなく金型加工に移行することができる、汎用的な砥石成形装置および砥石成形方法を提供する。
【解決手段】 平面の研削面を有する砥石研削工具7を主回転軸2まわりに回転させつつ、主回転軸2と所定の角度をなす砥石回転軸9まわりに砥石10を回転させて研削することにより、砥石10の先端部を、主回転軸2と砥石回転軸9の交点を中心とする球形に成形することができる。また、砥石研削工具7および砥石10を回転させつつ、砥石10を所定の経路に沿って移動させることによって、砥石10の先端部にトーリック部を成形することも可能である。
【選択図】 図1

Description

本発明は砥石成形装置および砥石成形方法に関する。
軸対称のレンズ、プリズムなどの光学部品などを成形加工するための成形用金型は、非常に高い精度の形状および表面粗さが必要とされている。このような高い精度の形状及び表面仕上げが要求される成形用金型を加工する方法として、被加工物及び砥石を各軸回りに回転させ、被加工物が所定の加工形状になるように、工作機械で加工軸を移動走査させて加工する研削加工方法がある。
近年の光学製品の小型化、高性能化に従って、成形用金型の外形は小さく、また曲率半径も小さくなってきており、小径溝加工が求められることが多い。そのため、金型の研削加工において、先端が球に成形された砥石を用いる場面が増えている。
しかし、砥石は上記研削加工によって摩耗し、砥面の形状は変化し、断面形状が真円でなくなったり偏心が生じたりする。それによって加工精度は低下し、また砥石自体にも偏摩耗が生じ、被加工物の加工精度はさらに低下する。
そこで、摩耗による加工精度低下を防ぐため、定期的に砥石の砥面を形直しする「ツルーイング」と呼ばれる砥石成形工程が必要となる。一般的に砥石を球面にツルーイングする方法としては、(1)単石ダイヤで研削成形する方法と(2)カップ型砥石で研削成形を行う方法が挙げられる。
しかし、(1)単石ダイヤで研削成形する方法では、砥石の先端を球形に成形するために単石ダイヤを移動させる位置制御が難しく別途プログラムを必要とする上に、成形中に生じるダイヤの摩耗を考慮する必要があり、結果として砥石の先端を球形に成形することは非常に困難である。また、(2)カップ型砥石で研削する方法では、成形する球径に応じてカップ型砥石のサイズを選択する必要があり、すなわち多種のカップ型砥石をストックしておく必要がある。また、厳密な球形に形成するためにはカップ型砥石の正確な位置決めが必要となり、結果として高コストを招く。
さらに、ツルーイングを実施するため、金型の研削加工に供せられる砥石を工作機械から外し、別の工作機械でツルーイングを実施し、その後再び元の工作機械に装着するという手順を踏む必要があるが、砥石を工作機械に装着する際に回転中心にズレが生じるため、ツルーイングしてもなお加工精度が向上しないという問題があった。そこで、加工精度を保つためにはツルーイングの度に精密な芯出し作業を行う必要があり、そのため工作機械を占有する時間が増加し、その結果コストが増加する原因となっていた。
一方、先端がトーリックに成形された砥石も、球径に形成された先端と同様、金型の加工において好んで用いられている。先端が鋭角に仕上げられた砥石よりも加工中の摩耗が少なく、高精度な金型加工を短時間にすることが可能となるからである。しかし、従来トーリックに成形するには単石ダイヤで成形加工するより他なく、球形に成形する以上に高度な技術が要求され、多大な時間を要していた。
特開平8−229792号公報 特開2001−157963号公報
そこで、多数の工具を在庫として保有する必要のない、汎用的な装置であって、金型を加工するための工作機械と同じ機上にて砥石成形を行うことができ、精密な芯出し作業を省くことができる砥石成形装置および砥石成形方法が求められていた。
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、平面の研削面を有する砥石研削工具と、前記砥石研削工具を回転させる第1回転手段と、前記第1回転手段の回転軸と所定の角度をなす砥石回転軸まわりに砥石を回転させる第2回転手段と、前記所定の角度を保持しつつ前記砥石研削工具と前記砥石との相対位置を接離自在とする並進手段とを備えることを特徴とする砥石成形装置である。
請求項1に記載の発明によれば、汎用性のある単数の工具を用いて砥石先端近傍を球状に成形することが可能な砥石成形装置を提供することができる。また、従来のように成形する球の径ごとに工具を用意する必要はなく、一種類の砥石研削工具で任意の球径に対応することができる。
請求項2に記載の発明は、前記第1回転手段は真空チャックまたは電磁チャックを備え、前記砥石研削工具は前記真空チャックまたは前記電磁チャックに吸着された工具保持具に保持されていることを特徴とした請求項1に記載の砥石成形装置である。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明による効果が得られるほか、砥石の成形が終了した後、砥石の位置を全く動かすことなく砥石研削工具を取り外すことができ、それに代えてワークを装着することができるため、芯出し作業をすることなく、金型の加工に移行することができる。
請求項3に記載の発明は、前記砥石研削工具が、少なくとも一つの面の表面にダイヤモンド砥粒を備える直方体部材と、先端に溝を有する棒状のシャフト部材とを備え、前記直方体部材が前記シャフト部材の軸と傾斜しつつ前記溝に挟持されることを特徴とした請求項1または2に記載の砥石成形装置である。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明による効果を得られるほか、単純な形状の部材の組み立てによって砥石成形工具を作成することができ、コスト低減が実現される。また、研削面に偏摩耗が生じた場合、直方体部材をずらしてシャフト部材にセットして再び使用することによって、研削面全面を万遍無く使用することができる。さらに、直方体部材は挟持されることによって研削面が全面露出するため、砥石を成形加工するあいだ砥石と砥石研削工具とが干渉するおそれがない。
請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の砥石成形装置を用いる砥石成形方法であって、前記所定の角度が45°であり、前記研削面と前記第1回転手段の回転軸とのなす角度が45°となるよう前記砥石研削工具が設置され、前記砥石研削工具を回転させる工程と、前記砥石回転軸まわりに砥石を回転させる工程と、前記砥石の先端部を前記砥石研削工具の回転軸上まで移動させる工程とを備えることを特徴とする砥石成形方法である。
請求項4に記載の発明によれば、基端部が円柱で先端部が円柱に滑らかに繋がる半球である形状の砥石を成形する方法を提供する。さらに、砥石研削工具の交換をすることなく、砥石の先端部を任意の径の球形に成形することができる。また、多種の球径を成形するのに多種の砥石研削工具を必要とせず、単一の砥石研削工具で対応することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1または2に記載の砥石成形装置を用いる砥石成形方法であって、前記研削面と前記第1回転手段の回転軸とのなす角度が前記所定の角度以上であるよう前記砥石研削工具が設置され、前記砥石研削工具を回転させる工程と、前記砥石回転軸まわりに砥石を回転させる工程と、前記砥石の先端部を前記砥石研削工具の回転軸上まで移動させる工程とを備えることを特徴とする砥石成形方法である。
請求項5に記載の発明によれば、基端部から先端部に向けて半径が徐々に小さくなっていく円錐状部分を有し、先端部が円錐に滑らかに繋がる球状の部分を有する形状の砥石を成形する方法を提供する。さらに、砥石研削工具の交換をすることなく、先端部に形成される球の径を任意に仕上げることができる。なお、当該方法によって成形される、基端に向けて径が徐々に大きくなるような円錐状の形状の砥石は、曲げモーメントが大きい個所において剛性が大きいため、金型を加工する際の砥石自身の変形が抑えられ、加工時間が短く高精度な加工が可能となる。
請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記載の砥石成形方法により砥石を成形する工程と、前記第1回転手段から前記砥石研削工具を取り外す工程と、前記第1回転手段にワークを取り付ける工程と、前記ワークを回転させる工程と、前記砥石回転軸周りに前記砥石を回転させる工程と、前記砥石の先端部を前記ワークの被加工部に移動させる工程とを備えることを特徴とする金型加工方法である。
請求項6に記載の発明によれば、砥石を成形したのち、同じ工作機械を用いて金型の加工を行うことができるような金型加工方法を提供する。砥石の成形が完了すると、砥石の球形の中心位置は砥石研削工具の回転軸と砥石回転軸の交点上にあるが、それを全く動かすことなく金型の加工に移行することができる。そのためワークの回転軸と砥石の球の中心との間に芯ズレが生じず、精度の高い金型加工が可能となる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の砥石成形装置を用いる砥石成形方法であって、前記所定の角度が45°であり、前記研削面と前記第1回転手段の回転軸とのなす角度が45°となるよう前記砥石研削工具が設置されており、前記砥石研削工具を回転させる工程と、前記砥石回転軸まわりに砥石を回転させる工程とを備え、前記第1回転手段の回転軸と前記研削面との交点を原点とし、前記第1回転手段の回転軸をZ軸とし、前記第1回転手段から前記原点に向かう方向をZ軸の正の方向とし、前記第1回転手段の回転軸を含み前記砥石回転軸に平行な面をY−Z平面とし、前記砥石回転軸がベクトル(0,1,1)と平行となる右手系の直行座標系をとり、前記砥石の半径をrとし、前記砥石と前記研削面との接点と、前記原点との間の距離をrとしたときに、前記並進手段を用いて、前記直行座標系において下記の数式3で表される経路に沿って、前記砥石の先端面の中心を移動させる工程をさらに備え、前記砥石の先端の縁部に半径rのトーリック部を形成することを特徴とする砥石成形方法である。
Figure 2009095973
請求項7に記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれかに記載の砥石成形装置を用いて砥石の先端にトーリック部を成形することができる。また、このとき成形されるトーリック部の半径を任意に設定することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項7記載の砥石成形方法を実現することを特徴とするプログラムである。
請求項8に記載の発明によれば、NC研削盤などの数値制御装置にプログラムを組み込むことによって、砥石の先端にトーリック部を成形する装置を提供することができる。
請求項9に記載の発明は、請求項7記載の砥石成形方法を実現するプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体である。
請求項9に記載の発明によれば、記憶媒体を介してNC研削盤などの数値制御装置にプログラムを組み込むことが可能となり、砥石の先端にトーリック部を成形する装置を提供することができる。
請求項10に記載の発明は、前記所定の角度が45°であり、前記研削面と前記第1回転手段の回転軸とのなす角度が45°となるよう前記砥石研削工具が設置されており、前記第1回転手段の回転軸と前記研削面との交点を原点とし、前記第1回転手段の回転軸をZ軸とし、前記第1回転手段から前記原点に向かう方向をZ軸の正の方向とし、前記第1回転手段の回転軸を含み前記砥石回転軸に平行な面をY−Z平面とし、前記砥石回転軸がベクトル(0,1,1)と平行となる右手系の直行座標系をとり、前記砥石の半径をrとし、前記砥石と前記研削面との接点と、前記原点との間の距離をrとしたときに、前記並進手段を制御して、前記直行座標系において下記の数式4で表される経路に沿って、前記砥石の先端面の中心を移動させる砥石移動制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の砥石成形装置である。
Figure 2009095973
請求項10に記載の発明によれば、砥石の先端に任意の半径のトーリック部を成形することが可能な砥石成形装置を提供することができる。
本発明によれば、汎用性のある単数の工具を用いて先端近傍を球状に成形することが可能な砥石成形装置を提供することができる。また、従来のように成形する球の径ごとに工具を用意する必要はなく、一種類の砥石研削工具で任意の球径に対応することができる。
つぎに、この発明の実施の形態について図面に基づき説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
本発明に係る実施の形態のうち、砥石成形に係る形態を図1および図2に示す。図1は本発明に係る実施の形態を示す斜視図であり、図2は砥石研削工具近傍の拡大側面図である。1は第1回転手段であり、主回転軸2を中心に回転するよう、支持台3に支持されされている。支持台3は剛に支持されている。第1回転手段1の先端には真空チャック5を介して工具保持具6が吸着されている。さらに工具保持具6には砥石研削工具7が嵌挿され締結されている。砥石切削工具7は、先端に溝が彫られたシャフト部材71が、直方体部材72を当該溝で挟み込み保持して、ボルト73で締め込まれている。直方体部材72はダイヤモンドが電着された研削面74を有する。
8は第2回転手段であり、その先端には砥石10が保持されており、砥石回転軸9を中心に回転する。第2回転手段8は砥石回転軸調整テーブル23に結合され、砥石回転軸9の傾斜角は砥石回転軸調整テーブル23によって調整される。砥石回転軸調整テーブル23は、Y軸テーブル11に結合され、Y軸方向に摺動する。また、Y軸テーブル11は、X軸テーブル12に結合され、X軸方向に摺動する。さらに、X軸テーブル12は、Z軸テーブル4に結合され、Z軸方向に摺動する。
図3は本発明に係る実施の形態のうち、金型加工に係る形態を示す。図1に示した砥石成形に係る形態とほとんど同じであるが、第1回転手段1により回転を受けるのが、工具保持具6および砥石研削工具7に代わって、ワーク保持具13およびワーク14となっているという点が異なっている。
(砥石成形)
次に上記構成の動作のうち、砥石成形について説明する。まず、成形したい砥石の形状に応じて砥石研削工具7を選択し、それを工具保持具6にセットする。砥石研削工具7の形状と、成形される砥石の形状の関係を図4〜6に示す。
図4は、砥石研削工具7の研削面74と主回転軸2とのなす角度αが45°であり、砥石回転軸9と主回転軸2のなす角度βも45°である場合の説明図である。この場合砥石10は、基端部が円柱で、先端がそれに滑らかに繋がる半球であるという、2つの部分から構成される形状に形成される。その円柱および半球の半径は、主回転軸2と砥石回転軸9との交点から、回転により研削面74が描く軌跡である円錐面16に下ろした垂線の長さに相当し、球状部の中心15は、主回転軸2と砥石回転軸9との交点に位置する。すなわち、砥石先端に形成される半球の半径は、砥石成形工程時における砥石の位置によってのみ決定される。
なお、この方法によって成形される砥石は、先端が球状であるため、砥石成形後、砥石回転軸9をさらに傾けて金型加工に使用することも可能となる。さらに、金型加工とは独立に、別の工作機械に搭載して使用することも可能となる。
図5は、砥石研削工具7の研削面74と主回転軸2とのなす角度αが、砥石回転軸9と主回転軸2のなす角度βより大きい場合の説明図である。この場合砥石10は、基端部が円錐で、先端部がそれに滑らかに繋がる球状部を有し、さらにその先端に円錐が滑らかに繋がるという、3つの部分から構成される形状に形成される。その球状部の半径は、主回転軸2と砥石回転軸9との交点から、回転により研削面74が描く軌跡である円錐面16に下ろした垂線の長さに相当し、球状部の中心15は、主回転軸2と砥石回転軸9との交点に位置する。すなわち、砥石先端に形成される球状部の半径は、砥石成形工程時における砥石の位置によってのみ決定される。
なお、この方法によって成形される、基端に向けて径が徐々に大きくなるような円錐状の形状の砥石は、曲げモーメントが大きい個所において剛性が大きいため、金型を加工する際の砥石自身の変形が抑えられ、加工時間を短く抑えることができ、高精度な加工が可能となる。なお、この方法によって成形される、先端に円錐部が残った砥石であっても、窪みの深さがあまり深くない金型を加工する場合であれば、研削に用いる部分を球状部に限定しても十分加工可能となる。
図6は、砥石研削工具7の研削面74と主回転軸2とのなす角度αが、砥石回転軸9と主回転軸2のなす角度βより大きく、かつ角度αと角度βの合計が90°となる場合の説明図である。この場合砥石10は、基端部が円錐で、先端がそれに滑らかに繋がる球状部であるという、2つの部分から構成される形状に形成される。その球状部の半径は、主回転軸2と砥石回転軸9との交点から、回転により研削面74が描く軌跡である円錐面16に下ろした垂線の長さに相当し、球状部の中心15は、主回転軸2と砥石回転軸9との交点に位置する。すなわち、砥石先端に形成される球状部の半径は、砥石成形工程時における砥石の位置によってのみ決定される。
なお、この方法によって成形される、基端に向けて径が徐々に大きくなるような円錐状の形状の砥石は、曲げモーメントが大きい個所において剛性が大きいため、金型を加工する際の砥石自身の変形が抑えられ、加工時間を短く抑えることができ、高精度な加工が可能となる。また、先端が球状であるため、砥石成形後、砥石回転軸9をさらに傾けて金型加工に使用することも可能となる。
なお、図4〜6に示すいずれの場合においても、砥石10の先端が、砥石回転軸9と回転により研削面74が描く軌跡である円錐面16との交点まで到達しないよう、砥石10の位置を制御することによって、先端の一部のみが球状部分を有するような砥石も適宜作成可能である。
図4〜6に示すいずれのパターンの形状に砥石を成形するか決定した後、それに応じた砥石研削工具7を工具保持具6にセットし、さらに工具保持6を真空チャック5に吸着させて保持する。
なお、図2において、回転軸を構成するシャフト部材71が、研削面74を有する直方体部材72を挟み込んで保持するという、主に2つの部材から構成された砥石切削工具7を示しているが、この場合単純形状の部品の組み立て品であるため、コスト的に有利である。しかも、研削面74に偏摩耗が生じた場合、直方体部材72を少しずらしてシャフト部材71にセットした上で再び使用することができるため、研削面74の全面を、万遍無く使用することができる。また、研削面74は全面露出しているため、砥石を成形加工するあいだ砥石10と砥石研削工具7とが干渉するおそれがない。しかし、機械加工で一体に削り出された砥石研削工具7や、溶接で一体に形成された砥石研削工具7も使用可能であり、その場合、剛性を高く仕上げることができるため、加工精度が向上するという利点がある。その一方で、シャフト部材71と直方体部材72をヒンジを介して結合することも可能であり、その場合、主回転軸2と研削面74とのなす角度αを調整できるため、1つの砥石切削工具7だけで図4〜6に示した形状パターンの砥石を成形することができる。いずれの砥石切削工具を使用するかは、適宜選択するべきものである。
また、砥石研削工具7は、真空チャック5を介して第1回転手段1に接続されているが、この場合、砥石研削工具7を主回転軸2の方向に何ら移動させることなく、脱着が可能である点で好適である。ここで、真空チャックに代えて電磁チャックを適用しても同様な効果が得られるため好適である。その一方で、爪で保持する形式のチャックは、砥石研削工具7を脱着する際軸方向に移動させる必要はあるものの、適用自体は可能であり、その場合、強固な保持力を有することができる点で好適である。
次に成形対象である砥石10を第2回転手段8の先端部にセットし、砥石回転軸9まわりに回転可能とする。そして、図4〜6に示した形状パターンのうち、所望の形状が得られるよう、研削面74と主回転軸2とのなす角度αを考慮したうえで、砥石回転軸9と主回転軸2とのなす角度βを、砥石回転軸調整テーブル23を動かすことによって調整しセットする。
第1回転手段1および第2回転手段8を回転させ、砥石10を所定の経路を通るよう送りながら研削する。この際、Y軸テーブル11、X軸テーブル12およびZ軸テーブル4がそれぞれ摺動することにより、砥石10が、砥石回転軸9と主回転軸2とのなす角度βを保持したまま、並進することが可能となる。各回転手段の回転速度および砥石10を送る速度は、砥石10の硬度や求める精度等に応じて適宜選択する。所定の位置まで砥石10が送られ研削が完了すれば、砥石の成形は終了する。成形終了時、主回転軸2と砥石回転軸9との交点に、砥石の先端部に形成された球状部の中心15が位置する。なお、この実施の形態では砥石10が並進するよう構成されているが、上記X軸、Y軸およびZ軸のテーブルを、第1回転手段1が保持された支持台3の下に適用すると、砥石10は固定となる一方で砥石成形工具7が並進することになり、相対的には同様の効果が得られる。
以上に、一般的な砥石の成形について記述したが、砥石による金型の研削加工の合間におこなわれる、砥石の形直し作業である「ツルーイング」の場合も、手順は全く同じである。
ここで、砥石のツルーイングの方法として一般に普及している、カップ型砥石を使用したツルーイングについて、図7を用いて述べる。
図7において17はカップ型砥石であり、棒状の軸部18と円筒状のカップ部19より構成されている。カップ型砥石17はカップ型砥石回転軸20を中心に回転して使用される。カップ部19の円筒の中心がカップ部中心21である。
カップ型砥石17を使用して砥石をツルーイングする場合、カップ型砥石回転軸20とカップ中心21の同心度が厳密に要求される。ここで図8に示すようにカップ型砥石回転軸20とカップ中心21との間に偏心があれば、成形された砥石10の砥面は荒くなるからであり、またそれに起因してその砥石10を用いた金型加工においても加工精度が低下するからである。このことは、カップ型砥石17自体の製作コストが高い要因となっている。さらに、ツルーイング終了時、砥石10の凸部がカップに中に入り込んでいるため、カップ型砥石17を工作機械から取り外すとき、カップ型砥石17と砥石10とを、カップ砥石回転軸20の方向に、相対的に離間することが必須となる。そして、ツルーイング終了時、砥石先端部に成形された球状部の中心22はカップ砥石回転軸20の上に存在しているが、この取り外す作業に際して、これらの位置関係にずれが生じるリスクが伴う。
またさらに、カップ型砥石17の位置と砥石10の位置関係についても高精度が要求される。もし所定の位置からずれたままツルーイングがなされた場合、砥石の頂点に突起や窪みなどが現れたり、砥石の先端の球径が所望の径と異なる場合が生じるからである。
それに対して、本実施の形態においては、前述のように砥石研削工具7は単純な形状の部品の組み立て品あり、工具製作段階において何ら同心度を考慮する必要はない。その結果、低コストで工具を入手することができる。また、砥石研削工具7と砥石10の位置関係も、カップ型砥石に求められる程の厳密さが要求されることなく、所望の球径が精度よく得られる。さらに、以下に詳述する通り、砥石研削金具7は、主回転軸2の方向に何ら動かすことなく取り外すことができるため、主回転軸2と砥石先端部の球状部の中心15がずれるというリスクを伴わない。
(金型加工)
次に金型加工について説明する。以下前述の砥石成形で用いた工作機械と同じ工作機械を用い、成形された砥石10をそのまま金型加工に使用する手順を述べるが、成形された砥石を取り外して別の工作機械に取り付けて使用することは何ら制限されるものではない。
砥石研削工具7を第1回転手段1から取り外す。真空チャック5を用いているため、砥石10を全く移動させることなく、砥石研削工具7を取り外すことができる。すなわち、主回転軸2と砥石回転軸9との交点が、砥石先端部の球状部の中心15であるという位置関係は維持されたまま、次の工程に移行することができるため、位置の再調整作業を要せず、高精度に金型を加工することができる。ここで、真空チャックに代えて電磁チャックを適用した場合も、同様の手順で同じ効果が得られる。
なお、真空チャック5に代えて、爪を有する一般的なチャックも適用可能であるが、この場合は、工具を取り外す際砥石10を退避させる必要がある。しかし、このとき動かす方向としてはZ軸方向のみでよく、砥石先端部の球状部の中心15と主回転軸2との位置のずれを必要最小限に抑えられる。
次に被加工物であるワーク14をワーク保持具13に装着し、ワーク保持具13を真空チャック5で第1回転手段1に装着する。その後、第1回転手段1および第2回転手段2を回転させる。そして砥石10を所定の経路に動かし、ワーク14を研削し、所望の形状の金型に仕上げる。
(トーリック成形)
次に砥石の先端をトーリックに成形する実施形態について説明する。この実施形態では、図1および2に示された、砥石の先端を半球に成形する場合と同様の装置を使用し、研削面が回転することによって形成される円錐面において、円錐面の頂点から一定の距離隔てた円周上を、砥石と研削面との接点が動くように砥石を並進させることによって、砥石の先端にトーリック部を成形するものである。
まず、先端をトーリックに成形するために動かすべき砥石の経路について、図を用いて説明する。図9は、研削面の回転面である円錐面と、トーリックに成形する工程における砥石の位置とを示した図である。図10は、接点Eと砥石回転軸9とを含む平面で、円錐面30および砥石10を切断して見た断面図である。図11は、成形された砥石の先端の拡大図である。図12は、トーリック部の半径による砥石の経路の違いを示す図である。
ここで、砥石10を動かす経路を定義するための座標系について、図9に基づいて説明する。研削面74と主回転軸2とのなす角度は45°に設定されており、砥石回転軸9と主回転軸2とのなす角度も45°に設定されている。主回転軸2と研削面74との交点を原点Oとし、主回転軸2をZ軸とし、第1回転手段1から原点Oに向かう向きをZ軸の正の向きとする。また、Z軸を通りかつ砥石回転軸9に平行な面をY−Z平面とし、このY−Z平面上でZ軸に垂直で原点Oを通る軸をY軸とする。このときY軸の正の向きは、砥石回転軸9において、砥石10から第2回転手段8に向かうベクトルをY軸に投影したときの向きである。そして、原点Oを通りY−Z平面に垂直にX軸をとり、右手系の座標系となるようにX軸の正の向きをとる。砥石回転軸9のベクトルは、この座標系を基準とすると、(0,1,1)のベクトルと平行となる。
第1回転手段1を回転させると、研削面74は主回転軸2の周りに回転し、その回転面は、原点Oを頂点とした頂角90°の円錐面30となる。すなわち、円錐面状の研削面を有する工具を回転させることと等価となる。砥石10の先端部がこの円錐面30に当接しつつ、砥石10が砥石回転軸9の周りに回転することによって、砥石10の先端部に軸対称の形状が形成される。
ここで、図9(a)に示すように、砥石10の半径をr、砥石10の先端に形成されるトーリック部32の半径をrとする。また、円錐面30の頂点(原点O)から母線に沿ってrだけ隔てた円錐面30上の円周31と、砥石10とを当接させながら、砥石10の先端を成形するものとする。
図9(b)に示すように、円錐面30と砥石10との接点をE点とし、E点をX−Y平面に投影した点と原点Oとを結んだ直線Aと、Y軸とがなす角をθとすると、E点の座標は次のように表わされる。
Figure 2009095973
次に、円錐面30および砥石10を、E点と砥石回転軸9とを含む平面で切断して見た断面図である図10を参照しつつ、E点と砥石10の先端に形成されるトーリック部32の中心F点との関係について説明する。F点は、E点における円錐面30の法線方向に、E点からrだけ隔てた位置に存在する。E点における円錐面30の単位法線ベクトルdは次のように表わされる。
Figure 2009095973
したがって、トーリック部32の中心F点の座標は、E点の座標に、単位法線ベクトルdにトーリック部32の半径rを乗じたものを加算することにより求められ、次のように表わされる。
Figure 2009095973
次に、円錐面30と砥石10との接点E点と、砥石回転軸9との関係について、図10に基づいて説明する。円錐面30と砥石10との接点がE点で、トーリック部32の中心がF点で示されている。さらに、砥石10におけるトーリック部32と円柱部33との境界線が乗る面を境界面34とし、境界面34と砥石回転軸9との交点をP点とする。さらに、砥石10の先端面35と砥石回転軸9との交点をQ点とする。
F点からP点に向かう単位ベクトルをベクトルeとし、砥石回転軸9に沿ってQ点からP点に向かう単位ベクトルをベクトルaとする。また、ベクトルaとベクトルdのなす角をφとする。ベクトルaは砥石回転軸9の方向ベクトルであり、単位ベクトルであるため、次のように表わされる。
Figure 2009095973
砥石回転軸9の方向を一定に保ったまま砥石10は並進するので、ベクトルaはθの関数とはならず、不変である。次に、角φは、ベクトルaとベクトルdとの内積の関係より、次のように表わされる。
Figure 2009095973
ベクトルa、ベクトルdおよびベクトルeの関係は、ベクトルaとベクトルdのなす角がφであり、かつベクトルaとベクトルeとが垂直であることから、ベクトルeは以下のように表わされる。
Figure 2009095973
したがって、P点の座標は、F点からP点までの距離(r−r)を単位ベクトルeに乗じたものを、F点の座標に加算することにより求められ、次のように表わされる。
Figure 2009095973
さらに、Q点の座標は、P点からQ点までの距離rを単位ベクトルaに乗じたものを、P点の座標から減ずることにより求められ、次のように表わされる。
Figure 2009095973
このQ点の座標は、θを助変数とした三次元の曲線を描き、この曲線が砥石10の先端に半径rのトーリック部を形成するために動かすべき経路となる。なお、砥石10の先端を、X−Y平面における第1象限および第4象限で動かして研削するため、X≧0となるθの範囲でのみ砥石の研削が可能となる。すなわち、砥石を動かす経路は、次のような値の範囲を変化するθで定義される。
Figure 2009095973
このとき、φの範囲は以下のようになる。
Figure 2009095973
すなわち、砥石10の先端に形成されるトーリック部32は、図11に示すように中心角36が90°以下となる。すなわち、砥石10の先端に非トーリック部37が形成され、トーリック部32と非トーリック部37との境界付近に尖部38が形成される場合がある。しかし、この砥石を金型加工に用いる場合、滑らかな部分で金型を削ればよく、実用上問題はない。砥石の半径rに比べてrを大きく取る、すなわち主回転軸2から十分離れたところで砥石10を研削することによって、φの領域を大きくすることができ、すなわち非トーリック部37の領域を小さくすることができる。なお、トーリック部の半径rを砥石の半径rと一致させると、砥石先端に半球が成形されることになるが、この場合φ=0の位置まで加工することが可能となり、先端に非トーリック部37が残ることはなく、完全な半球を成形することができる。
図12に、砥石の先端をトーリックに形成するために動かすべき砥石の先端の中心点Q点の経路について、3種例示する。経路40は、r:r:r=40:10:0、すなわち砥石の先端を半径がゼロのトーリックに成形するための経路である。また、経路41は、r:r:r=40:10:5の砥石を成形するための経路である。また、経路42は、r:r:r=40:10:10、すなわち砥石の先端を半球に成形するための経路である。図12に示すように、半球でないトーリック部を形成するための経路41は、Z座標が一定の平面上には乗らず、かつX−Y平面において半涙形の形状を描く。これに対して、半球を形成するための経路42は、円周31が乗る平面と同一の平面上に乗り、かつX−Y平面において完全な半円を描く。なお、図12において、経路40,41,42はX≧0の範囲内で定義されているが、これらの経路とY−Z平面に関して対称な経路(図12(b)において破線で示す)に沿って砥石を動かしても、全く同じ形状を成形することができる。
次に、実際の加工手順について説明する。ここで使用する装置は、図1および2に示された、砥石の先端を半球に成形する場合と同様のものである。砥石研削工具7を工具保持具6にセットし、さらに工具保持具6を真空チャック5に吸着させて保持する。このとき、図4に示すように、研削面74と第1回転手段1の主回転軸2とのなす角度αが45°となるよう、砥石研削工具7を選択する。
次に成形対象である砥石10を第2回転手段8の先端部にセットし、砥石回転軸9まわりに回転可能とする。砥石回転軸調整テーブル23を動かすことによって、図4に示すように、砥石回転軸9と主回転軸2とのなす角度βを45°にセットする。
次に第1回転手段1および第2回転手段8を回転させ、砥石10を所定の経路に沿って動かしながら研削することによって、砥石10の先端をトーリックに成形することができる。図1に示すX軸テーブル12、Y軸テーブル11およびZ軸テーブル4を同時制御により動かすことによって、砥石を上記経路を通るように動かすことが可能となる。さらに、本加工にNC研削盤を用いる場合、砥石10がこの経路を通るようNCプログラムを作成しておけば、同時3軸制御により研削加工を行うことが容易となり、高精度の形状を成形することが可能となる。X軸テーブル12、Y軸テーブル11およびZ軸テーブル4を同時に制御して、砥石を所定の経路に沿って動かす砥石移動制御手段(図示省略)を設けることによって、砥石の先端にトーリック部を成形する砥石成形装置を実現することができる。
砥石移動制御手段は、砥石の先端面の中心の経路を規定したプログラムであり、X軸テーブル12、Y軸テーブル11およびZ軸テーブル4に対し、それぞれの軸方向の移動量について指令を与えるものである。数式12においてθは助変数であるが、θの取りうる値の範囲内(数式13参照)にて、適当数に分割することにより離散的なθの値を定義し、その離散的なθの値それぞれについてX、Y、およびZ座標値を求め、これらの座標値に基づいて各軸テーブルに指令を与えることができる。ここで、砥石成形装置にプログラムを組み込むために用いられる記憶媒体として、CD−ROMなど種々の公知の記憶媒体を採用することができる。
なお、第1回転手段1および第2回転手段8の回転速度、砥石の移動速度は、砥石研削工具7の状態や砥石10の材質等に応じて適宜設定される。また、経路上において砥石10を移動させる向きは適宜選択されるものであるが、Yの値が徐々に小さくなる向き(図9(b)における上から下向き)に砥石10を動かすと、円柱部とトーリック部との境界から砥石の先端に向けて順に加工されるため、工具にかかる負担が小さく好適である。
この加工方法によって、単石ダイヤで成形するよりも短時間で砥石の先端をトーリックまたは半球形に加工することができる。
また、砥石の加工にあたって研削面74のうち砥石10と当接する点Eを任意の位置に設定することができるため、研削面74を万遍無く使用することができ、研削面74の偏摩耗を防止することができる。そのため、成形されるトーリック部の形状の精度は向上する。
さらに、砥石先端の加工の経路を定義する座標の原点が、主回転軸2上に位置するため、砥石先端の加工に続いて金型を加工する場合、金型の回転中心と砥石の中心とを合わせる工程を省略することが可能となる。また、斜軸加工でのクロス研削方式およびパラレル研削方式の両方に使用することができる。
本発明の実施の形態において砥石成形に係る形態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態において砥石成形に係る形態を示す拡大側面図である。 本発明の実施の形態において金型加工に係る形態を示す斜視図である。 基端が円柱で先端が半球となるような砥石が成形される場合の、主回転軸と砥石回転軸の位置関係を示す説明図である。 基端が円錐で先端部に球状部を有し、さらにその先端が円錐半球となるような砥石が成形される場合の、主回転軸と砥石回転軸の位置関係を示す説明図である。 基端が円錐で先端が球状部となるような砥石が成形される場合の、主回転軸と砥石回転軸の位置関係を示す説明図である。 カップ型砥石を用いたツルーイングを示す説明図である。 カップ型砥石の偏心を示す説明図である。 研削面の回転面である円錐面と砥石の位置とを示す説明図である。 図9において、円錐面と砥石との接点Eと、砥石回転軸とを含む平面で、円錐面および砥石を切断して見た断面図である。 成形された砥石の先端の拡大図である。 トーリック部の半径のよる砥石の経路の違いを示す説明図である。
符号の説明
1 第1回転手段
2 主回転軸
3 支持台
4 Z軸テーブル
5 真空チャック
6 工具保持具
61 吸着面
7 砥石研削工具
71 シャフト部材
72 直方体部材
73 ボルト
74 研削面
8 第2回転手段
9 砥石回転軸
10 砥石
11 Y軸テーブル
12 X軸テーブル
13 ワーク保持具
14 ワーク
15 球状部の中心
16 円錐面
17 カップ型砥石
18 軸部
19 カップ部
20 カップ型砥石回転軸
21 カップ中心
22 球状部の中心
23 砥石回転軸調整テーブル
30 円錐面
31 円周
32 トーリック部
33 円柱部
34 境界面
35 先端面
36 中心角
37 非トーリック部
38 尖部
39 経路
40 経路
41 経路
42 経路
α 研削面と主回転軸とのなす角
β 砥石回転軸と主回転軸とのなす角

Claims (10)

  1. 平面の研削面を有する砥石研削工具と、
    前記砥石研削工具を回転させる第1回転手段と、
    前記第1回転手段の回転軸と所定の角度をなす砥石回転軸まわりに砥石を回転させる第2回転手段と、
    前記所定の角度を保持しつつ前記砥石研削工具と前記砥石との相対位置を接離自在とする並進手段とを備える
    ことを特徴とする砥石成形装置。
  2. 前記第1回転手段は真空チャックまたは電磁チャックを備え、
    前記砥石研削工具は前記真空チャックまたは前記電磁チャックに吸着された工具保持具に保持されている
    ことを特徴とした請求項1に記載の砥石成形装置。
  3. 前記砥石研削工具が、
    少なくとも一つの面の表面にダイヤモンド砥粒を備える直方体部材と、
    先端に溝を有する棒状のシャフト部材とを備え、
    前記直方体部材が前記シャフト部材の軸と傾斜しつつ前記溝に挟持される
    ことを特徴とした請求項1または2に記載の砥石成形装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の砥石成形装置を用いる砥石成形方法であって、
    前記所定の角度が45°であり、
    前記研削面と前記第1回転手段の回転軸とのなす角度が45°となるよう前記砥石研削工具が設置され、
    前記砥石研削工具を回転させる工程と、
    前記砥石回転軸まわりに砥石を回転させる工程と、
    前記砥石の先端部を前記砥石研削工具の回転軸上まで移動させる工程とを備える
    ことを特徴とする砥石成形方法。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載の砥石成形装置を用いる砥石成形方法であって、
    前記研削面と前記第1回転手段の回転軸とのなす角度が前記所定の角度以上であるよう前記砥石研削工具が設置され、
    前記砥石研削工具を回転させる工程と、
    前記砥石回転軸まわりに砥石を回転させる工程と、
    前記砥石の先端部を前記砥石研削工具の回転軸上まで移動させる工程とを備える
    ことを特徴とする砥石成形方法。
  6. 請求項4または5に記載の砥石成形方法により砥石を成形する工程と、
    前記第1回転手段から前記砥石研削工具を取り外す工程と、
    前記第1回転手段にワークを取り付ける工程と、
    前記ワークを回転させる工程と、
    前記砥石回転軸周りに前記砥石を回転させる工程と、
    前記砥石の先端部を前記ワークの被加工部に移動させる工程とを備える
    ことを特徴とする金型加工方法。
  7. 請求項1〜3のいずれかに記載の砥石成形装置を用いる砥石成形方法であって、
    前記所定の角度が45°であり、
    前記研削面と前記第1回転手段の回転軸とのなす角度が45°となるよう前記砥石研削工具が設置されており、
    前記砥石研削工具を回転させる工程と、
    前記砥石回転軸まわりに砥石を回転させる工程とを備え、
    前記第1回転手段の回転軸と前記研削面との交点を原点とし、
    前記第1回転手段の回転軸をZ軸とし、前記第1回転手段から前記原点に向かう方向をZ軸の正の方向とし、
    前記第1回転手段の回転軸を含み前記砥石回転軸に平行な面をY−Z平面とし、
    前記砥石回転軸がベクトル(0,1,1)と平行となる右手系の直行座標系をとり、
    前記砥石の半径をrとし、
    前記砥石と前記研削面との接点と、前記原点との間の距離をrとしたときに、
    前記並進手段を用いて、前記直行座標系において下記の数式1で表される経路に沿って、前記砥石の先端面の中心を移動させる工程をさらに備え、
    前記砥石の先端の縁部に半径rのトーリック部を形成する
    ことを特徴とする砥石成形方法。
    Figure 2009095973
  8. 請求項7記載の砥石成形方法を実現する
    ことを特徴とするプログラム。
  9. 請求項7記載の砥石成形方法を実現するプログラムを記憶した
    ことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
  10. 前記所定の角度が45°であり、
    前記研削面と前記第1回転手段の回転軸とのなす角度が45°となるよう前記砥石研削工具が設置されており、
    前記第1回転手段の回転軸と前記研削面との交点を原点とし、
    前記第1回転手段の回転軸をZ軸とし、前記第1回転手段から前記原点に向かう方向をZ軸の正の方向とし、
    前記第1回転手段の回転軸を含み前記砥石回転軸に平行な面をY−Z平面とし、
    前記砥石回転軸がベクトル(0,1,1)と平行となる右手系の直行座標系をとり、
    前記砥石の半径をrとし、
    前記砥石と前記研削面との接点と、前記原点との間の距離をrとしたときに、
    前記並進手段を制御して、前記直行座標系において下記の数式2で表される経路に沿って、前記砥石の先端面の中心を移動させる砥石移動制御手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の砥石成形装置。
    Figure 2009095973
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010172974A (ja) * 2009-01-27 2010-08-12 Jtekt Corp 半球面成形装置及び成形工具

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