JP2009091177A - ホルムアルデヒドを吸着・分解する機能を有する柑橘類廃棄物賦活炭及びその製造方法。 - Google Patents

ホルムアルデヒドを吸着・分解する機能を有する柑橘類廃棄物賦活炭及びその製造方法。 Download PDF

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和城 中川
Kazumasa Yasuda
一誠 安田
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Abstract

【課題】 代表的なVOCであるホルムアルデヒドは、塗料や接着剤から放出される。ホルムアルデヒドの発生しない接着剤や建材が開発されているが、シックハウスの報告はあとを絶たない。ホルムアルデヒド吸着剤として炭化物があるが、従来の炭化物ではホルムアルデヒドをある程度吸着するがその吸着速度は遅く、一度吸着してしまうとその機能は著しく低下する。
【解決手段】 柑橘類絞りカスに酸化カルシウム及びまたは酸化マグネシウムを加え造粒し、700℃以上の温度で炭化し、更には900℃以上の温度で水蒸気賦活するとその賦活炭はホルムアルデヒドを吸着・分解するばかりか、繰り返しその機能が発揮される。
【選択図】 なし

Description

本発明はホルムアルデヒドを吸着・分解する機能を有する柑橘類廃棄物賦活炭及びその製造方法に関する。
国内では果樹類が比較的多く栽培され、果汁の利用も多い。果汁は、例えば、生産量の多い温州みかんでは70〜80℃の熱湯に約1分間浸漬して皮をむき、圧搾機に掛けると果汁が得られるが、果皮と果汁かすが副産物として出来る。これらの大半は目下、産業廃棄物として焼却または埋め立てされており有効利用が待たれている。
特開2007−016460号公報では1000℃以上の高温で炭化した木質系炭化物を主体とする建材を提案している。この建材はホルムアルデヒドを吸着するが、吸着量及び持続性において不満足であった。
特開2007−016460号公報
従って本発明は産業廃棄物である柑橘類の絞りカスを有効に活用した新たなホルムアルデヒド吸着・分解する炭化物を開発するものであり、その製造方法を工業的優位に提供することを目標とする。
本発明者らは上記問題点に鑑みて、産業廃棄物である柑橘類の絞りカスを活用し、ホルムアルデヒド吸着・分解機能の高い材を鋭意研究した結果、粉砕した柑橘類絞りカスに酸化カルシウム及びまたは酸化マグネシウムを加え造粒し、700℃以上の温度で炭化し、更には900℃以上の温度で水蒸気賦活することによりホルムアルデヒド吸着・分解機能の高い材が得られることを見出し、本発明を完成させた。
本発明の効果としては、粉砕した柑橘類絞りカスに酸化カルシウム及びまたは酸化マグネシウムを加え造粒し、700℃以上の温度で炭化し、更には900℃以上の温度で水蒸気賦活するとその賦活炭はホルムアルデヒドを吸着・分解するばかりか、繰り返しその機能が発揮される。すなわち、本発明の目的は産業廃棄物である柑橘類の絞りカスを活用し、ホルムアルデヒド吸着・分解機能を有する賦活炭を工業的有利に提供することにある。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明における柑橘類とは果汁を利用する柑橘類であり、温州みかん、オレンジ、八朔、レモンなどが挙げられる。柑橘類の絞りカスは柑橘類から果汁を搾り取ったあとの果皮と果汁絞りカスである。これら柑橘類の絞りカスをそのまま粉砕し、酸化カルシウム及びまたは酸化マグネシウムを加え造粒する。
本発明における酸化カルシウム及びまたは酸化マグネシウムは市販の試薬で良い。これら酸化カルシウム及びまたは酸化マグネシウムは柑橘類の絞りカスが持つ水分を取り込みながら絞りカスを容易に造粒することができる。酸化カルシウム及びまたは酸化マグネシウムの添加量は造粒できる範囲であれば良い。好ましくは柑橘類の絞りカス100部に対して10〜30部である。
本発明における賦活炭の製造は上記造粒物を700℃以上の温度で炭化し、更には900℃以上の温度で水蒸気賦活する。炭化は木炭の炭化方法と何ら変わらず、水蒸気賦活も活性炭を作る工程と何ら変わらなくて良い。炭化温度が700℃より低いと硬度の低い炭になり、取り扱い性が劣る。次に水蒸気賦活することにより炭の表面積が著増する。即ち炭化だけであると200〜300m/gであるが900℃以上で水蒸気賦活をすると約700m/g以上に表面積が増加する。水蒸気賦活温度が900℃より低いと賦活炭の表面積が700m/gより下になりホルムアルデヒドの吸着速度が低下して好ましくない。
本発明の要旨とするところは、ホルムアルデヒドを繰り返し吸着・分解する機能を有することを特徴とする柑橘類廃棄物賦活炭である。
さらに、粉砕した柑橘類絞りカスに酸化カルシウム及びまたは酸化マグネシウムを加え造粒し、700℃以上の温度で炭化し、更には900℃以上の温度で水蒸気賦活することを特徴とする柑橘類廃棄物賦活炭の製造方法である。
以下、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
・ホルムアルデヒド吸着・分解テスト
試料炭20gを採取し、ガラス製U字管に充填し、ホルムアルデヒド10ppm濃度の空気をU字管に1300ml/分の速度で流し、U字管から出てくる空気中のホルムアルデヒド濃度をガスクロにて分析した。
・ 実施例1〜4、比較例1〜3
温州みかんの果汁絞りカス(果皮を含む)100部を粉砕機に掛け5mmサイズ以下に粉砕した。当該資料に15部の酸化カルシウムを加え攪拌後、マルメライザ−にて直径約10mmΦの球を得た。これら球を炭化炉にて500、700及び900℃で2時間炭化した。さらに700℃にて炭化したものを700、900及び1100℃で1時間水蒸気賦活を行い、第1表の如く柑橘類廃棄物賦活炭を得た。当該資料についてホルムアルデヒド吸着・分解テストを実施した。なお紀州備長炭の賦活炭、椰子殻活性炭を比較例とした。
Figure 2009091177
表−1からも明らかなように実施例(1〜4)は本発明例であるが、ホルムアルデヒド吸着・分解速度は速く、しかも長時間その機能を発揮している。
比較例1は製品表面積が不足している為、ホルムアルデヒド吸着・分解機能は劣る。比較例2は紀州備長炭を900℃で水蒸気賦活したものであるが製品表面積は800m/gと高いもののホルムアルデヒド吸着・分解機能は劣る。比較例3は椰子殻活性炭そのものであり、製品表面積は1020m/gと高いもののホルムアルデヒド吸着・分解機能は劣る。
さらに実施例3比較例2及び3について8時間放置後と8時間露光後のホルムアルデヒド吸着・分解テストを実施した。
Figure 2009091177
表−2からも明らかなように実施例3は本発明例であるが、6時間ホルムアルデヒドを通気させた後8時間放置後またホルムアルデヒドを通気してもホルムアルデヒドを吸着・分解する機能は再生する。同様に露光してもホルムアルデヒド吸着・分解する機能は再生することが判る。一方、紀州備長炭賦活炭(比較例2)と椰子殻活性炭(比較例3)は放置しても露光後もホルムアルデヒド吸着・分解する機能は再生しない。
・ 実施例5〜7
酸化カルシウムの添加量以外は実施例3と同様にして炭化、水蒸気賦活を行い第3表の如く柑橘類廃棄物賦活炭を得た。当該資料についてホルムアルデヒド吸着・分解テストを実施した。
Figure 2009091177
さらに表2と同様8時間中断後と8時間露光後の機能を分析した。
Figure 2009091177
表−3、表−4から判るように酸化カルシウムが添加されない(比較例4)と、ホルムアルデヒドの吸着能力はあるもののホルムアルデヒドを分解する機能はほとんど無いことが判る。逆に酸化カルシウムが添加された系(実施例3及び5)ではホルムアルデヒド通気中断後や露光後ではホルムアルデヒドを吸着・分解する機能は再生されていることがわかる。
柑橘類の絞りカスという産業廃棄物を有効活用した柑橘類廃棄物賦活炭は建材などの塗料、仕上剤、車内装、樹脂などにブレンドしてホルムアルデヒドキャッチャーとして利用できる。

Claims (2)

  1. カルシウム及びまたはマグネシウムを含有し、表面積が700m/g以上であるホルムアルデヒド吸着・分解機能を有する柑橘類廃棄物賦活炭。
  2. 粉砕した柑橘類絞りカスに酸化カルシウム及びまたは酸化マグネシウムを加え造粒し、700℃以上の温度で炭化し、更には900℃以上の温度で水蒸気賦活することを特徴とする柑橘類廃棄物賦活炭の製造方法。
JP2007261507A 2007-10-05 2007-10-05 ホルムアルデヒドを吸着・分解する機能を有する柑橘類廃棄物賦活炭及びその製造方法。 Pending JP2009091177A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104689708A (zh) * 2015-03-20 2015-06-10 陶猛 一种基于斜孔铝蜂窝板除甲醛空气净化滤芯及其制备方法
CN116273045A (zh) * 2023-03-24 2023-06-23 佛山市芯耀环保科技有限公司 含MOF衍生的Co3O4和CoMn2O4的甲醛吸附催化剂及其制备方法

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